JP2007335755A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板面内にわたって均一に基板の処理を行うことができる基板処理装置および基板処理方法を提供する。
【解決手段】基板処理を行う処理室11内に、基板13が載置される基板支持部12が設けられる。基板支持部12と対向する処理室11上部には、シャワーヘッド14が配置される。シャワーヘッド14は、内部に中空部23を有するとともに基板支持部12に載置された基板13と対向する面に複数のガス噴出孔24が形成されたガス拡散板22を有する。ガス供給手段とシャワーヘッド14との間には、ガス供給手段から供給されたガスを処理ガス21としてシャワーヘッド14へ供給するガス混合部20が設けられる。ガス混合部20とシャワーヘッド14の中空部23との間が複数のガス供給路15により接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は、化学気相成長装置を用いた膜形成やドライエッチング装置による微細加工等の基板処理に関し、特に、シャワーヘッドを通じて処理室内にガスを供給する基板処理装置および基板処理方法に関する。
近年、半導体集積回路装置の高集積化および低消費電力化のため、素子パターンの微細化がますます進められている。また、スループットの向上や製造コスト削減のため、半導体基板の大口径化も進められている。素子パターンの微細化や半導体基板の大口径化に対応するため、成膜装置には、半導体集積回路装置を構成する絶縁膜や導電膜を、半導体基板の全面にわたって均一な膜厚で形成できることが求められている。また、エッチング装置には、半導体基板上に形成された絶縁膜や導電膜を、半導体基板の全面にわたって均一に加工できることが求められている。
例えば、半導体基板上にシリコン酸化膜やポリシリコン等の薄膜を形成する成膜装置として、CVD(Chemical Vapor Deposition)装置が広く用いられている。図6は、従来のCVD装置の一例を示す縦断面図である。図6に示すCVD装置は、半導体基板の大口径化に伴って、近年多用されている枚葉式の装置である。また、ここでは熱CVD装置を示している。
図6に示すように、従来のCVD装置110は、処理室111内に、処理対象の基板113が載置される基板支持部112を備えている。処理室111上部の基板支持部112と対向する位置には、円盤状のシャワーヘッド114が設けられている。シャワーヘッド114は中空構造を有しており、その中空部123にガス混合部120からガス供給管115を通じて処理ガスが導入される。ガス混合部120には、図示しないガス供給手段から材料ガス116が供給されるガス配管118および材料ガス117が供給されるガス配管119が接続されている。材料ガス116および材料ガス117は、ガス混合部120で混合され、処理ガス121としてシャワーヘッド114へ供給される。
図7は、図6に示すX−X線における横断面図である。図7において、シャワーヘッド114はその外形のみを実線で示している。図7に示すように、ガス供給管115はシャワーヘッド114の中心に1つだけ接続されている。
また、基板支持部112と対向するシャワーヘッド114の構成面(図6では下面)には複数のガス噴出孔124が形成されたガス拡散板122が配設されている。ガス拡散板122は、シャワーヘッド114と一体に成形することも可能であるが、製造およびメンテナンスを容易とするために、ガス拡散板122はシャワーヘッド114から分離可能な別の部品となっていることが多い。
さらに、処理室111の下部には排気口125が設けられており、ポンプ(図示省略)によって処理室111内のガスが排気できるようになっている。また、基板支持部112は、載置された半導体基板113の温度を調整するためのヒータ(図示省略)を内蔵している。
以上のような構成の従来のCVD装置110を用いて薄膜形成を行う場合、まず、基板113が基板支持部112上に載置され、基板113の温度が基板支持部112のヒータにより所定温度まで加熱される。基板113の温度が所定温度に到達すると、ガス配管118およびガス配管119を通じて成膜に使用される材料ガス116および材料ガス117がガス混合部120に導入される。ガス混合部120で生成された混合ガスは処理ガス121としてガス供給管115を通じてシャワーヘッド114の中空部123に導入される。このとき、処理室111の内部は排気口125を通じて排気され、処理室111の内部圧力が所定の圧力に維持されている。
シャワーヘッド114内に導入された処理ガス121は、ガス拡散板122によって中空部123内で水平方向に分散される。分散された処理ガス121は、ガス噴出孔124から基板113に向けて噴出され、基板113上に薄膜が形成される。
以上のようなガス拡散板122を採用したCVD装置は、例えば、後掲の特許文献1に開示されている。また、開口径が異なるガス噴出孔を有するガス拡散板を備えたドライエッチング装置が後掲の特許文献2に開示されている。特許文献2では、ガス拡散板の中心から所定範囲内のガス噴出孔の開口径を、その外側の領域のガス噴出孔の開口径よりも小さくすることで、エッチング均一性を向上させることができるとされている。
特開2000−273638号公報 特開平06−204181号公報
しかしながら、素子パターンの微細化に伴って、半導体集積回路装置を歩留まり良く製造するために、より精密な膜厚均一性が要求される状況下では、上記従来のCVD装置では、その要求を満足する膜厚均一性を有する膜を堆積することが困難になる。
例えば、図6に示すCVD装置が備えるガス拡散板122が、その全面に一様な密度で形成されたガス噴出孔124を有する場合、基板113上の堆積膜の膜厚は基板の中央付近に比べて周縁部が薄くなる傾向にある。これは、処理ガス121が、ガス拡散板122の中央部に対向する位置から導入されていることに起因する。すなわち、中空部123の周縁部には、ガス供給管115を通じて中空部123の中央部に供給された処理ガス121が拡散することにより供給される。このため、中空部123内において、周縁部の処理ガス121の圧力は中央部の材料ガス121の圧力よりも低くなる。したがって、ガス拡散板122周縁部のガス噴出孔124では、中央部におけるガス噴出孔124よりも少ない流量の処理ガス121が噴出される。この結果、基板113の周縁部における堆積膜の膜厚は中央付近における膜厚よりも薄くなる。
このような基板に供給される処理ガスの量の不均一を解消することを目的として、上記特許文献2の技術が提案されている。特許文献2はエッチング装置を対象とした技術であるが、ガス拡散板を通じて基板に処理ガスを供給する構成は、CVD装置と同一である。特許文献2に記載された技術によれば、異なる開口径のガス噴出孔124をガス拡散板122上に適切に配置することにより、基板全面にわたって均一に処理ガスを供給することができるとされている。
しかしながら、特許文献2には、ガス拡散板の中心から所定範囲内のガス噴出孔の開口径を、その外側の領域のガス噴出孔の開口径よりも小さくしているにも関わらず、エッチング均一性が劣化している事例が記載されている。すなわち、ガス噴出孔の開口径および開口径の分布を調整する場合、微小な調整であっても基板面内におけるエッチング均一性が敏感に変動するのである。このため、特許文献2に開示された技術を適用する場合には、ガス噴出孔の開口径およびガス噴出孔の配列を実験的に最適化する作業が必要となる。
また、本願発明者らの実験によると、特許文献2に開示された技術を、CVD装置に適用した場合、ガス噴出孔の開口径を極めて精度良く(例えば、0.01mm以下の精度)加工しなければならないことが判明した。通常、ガス噴出孔の加工には、ドリルが使用されるが、このような加工精度が保証されるドリルを入手することは困難である。このため、このような加工を施したガス拡散板は非常に高価になり、半導体集積回路装置の製造コストを増大させてしまう。
以上のことから、特許文献2に開示された技術は、例えば、大口径(例えば、300mm)の基板に対して、0.25μm以下の寸法を有する素子パターンを含む微細な半導体集積回路装置を製造する基板処理装置に適用する技術としては、不十分な技術であるといえる。
本発明は、上記従来の事情を鑑みて提案されたものであって、基板面内において均一に基板処理を行うことができる基板処理装置および基板処理方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は以下の技術的手段を採用している。まず、本発明は、処理室内に収容された基板の処理を行う基板処理装置を前提としている。ここで、基板処理とは、例えば、CVD法等による成膜やドライエッチング等を含むが、特に限定するものではない。そして、本発明に係る基板処理装置は、基板処理を行う処理室内に、基板が載置される基板支持部を備えている。基板支持部と対向する位置には、シャワーヘッドが配置されている。当該シャワーヘッドは、内部に中空部を有するとともに基板支持部に載置された基板と対向する面に複数のガス噴出孔が形成されたガス拡散板を有している。ガス供給手段とシャワーヘッドとの間には、ガス供給手段から供給されたガスを処理ガスとしてシャワーヘッドへ供給するガス混合部が設けられている。そして、複数のガス供給路が、ガス混合部とシャワーヘッドの中空部との間を接続している。
本構成によれば、処理ガスは複数のガス供給路を通じてシャワーヘッドに供給される。このため、シャワーヘッドにおいて、処理ガスの流入位置からガス拡散板の最外周までの距離が、従来に比べて短くなる。したがって、従来に比べて、シャワーヘッド周縁部における処理ガスの圧力低下が小さくなる。この結果、シャワーヘッド内で中央部と周縁部の差圧が小さくなり、ガス噴出孔から基板に向けて噴出される処理ガスの量をガス拡散板の全面で均一にすることができる。これにより、基板面内において均一に基板処理を行うことができる。
上記構成において、シャワーヘッドと基板支持部との間に、基板支持部に載置された基板と対向する面に複数のガス噴出孔が形成されたガス拡散板を有する隔壁をさらに備えてもよい。これにより、シャワーヘッド内における中央部と周縁部の差圧をさらに小さくすることができる。このため、基板面内において、より均一な基板処理を行うことができる。
また、上記複数のガス供給路は、隣接するガス供給路間の距離が等しい状態で、シャワーヘッドの、ガス拡散板と対向する構成面に接続することが好ましい。シャワーヘッドの、ガス拡散板と対向する構成面が円形である場合、複数のガス供給路は当該円形面の中心と外縁とに接続することができる。この場合、複数のガス供給路は、シャワーヘッドの中空部の外周に内接する正6角形を構成する各辺の中点で接続することができる。このようにすると、中空部内の任意位置と当該位置に最も近いガス供給管の接続部との最大距離が、ガス供給管が1つである場合の半分となり、従来に比べて基板処理を均一に行うことができる。なお、シャワーヘッドおよび隔壁のガス拡散板は着脱自在であることが好ましい。
一方、他の観点では、本発明は、処理室内に収容された基板の処理を行う基板処理方法を提供することができる。すなわち、本発明に係る基板処理方法では、まず、処理室内に基板が設置される。次いで、複数のガス流としてシャワーヘッド内に導入された処理ガスが、基板と対向するシャワーヘッドの構成面に形成された複数のガス噴出孔を通じて処理室内に供給される。そして、供給された処理ガスを用いて基板処理が行われる。本方法によれば、基板面内で基板処理を均一に行うことができる。
また、さらに均一な基板処理を可能とするために、上記処理ガスを、シャワーヘッドと基板との間に配置された、基板と対向する面に複数のガス噴出孔を有する隔壁を通じて処理室内に供給してもよい。なお、隣接するガス流間の距離は等しいことが好ましい。また、複数のガス流が、シャワーヘッドの、ガス噴出孔と対向する構成面を通じてシャワーヘッド内に導入されてもよい。当該構成面が円形である場合、複数のガス流を当該円形面の中心と外縁とからシャワーヘッド内に導入してもよい。この場合、複数のガス流は、シャワーヘッド内の空間の外周に内接する正6角形を構成する各辺の中点からシャワーヘッド内に導入することが好ましい。
本発明によれば、シャワーヘッドから基板に向けて基板全面に均一に処理ガスを供給することができる。このため、成膜やエッチング等の基板処理を基板全面にわたって均一に行うことができる。
また、本発明では、シャワーヘッドを加工する際に、ガス噴出孔の開口径や配列を最適化する手法のような高い加工精度を必要としない。このため、大口径の基板に微細な素子パターンを形成する場合にも容易に適用することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下の実施形態では、熱CVD装置として本発明を具体化している。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るCVD装置10の内部構造を模式的に示す縦断面図である。本実施形態のCVD装置10は、図6に示した従来のCVD装置110と、シャワーヘッドとガス混合部との接続構造が異なっている。
図1に示すように、CVD装置10は、処理室11内に基板支持部12を備える。基板支持部12上には、処理対象となる基板13が載置される。基板支持部12は、載置された基板13の温度を所定温度に調整するための図示しないヒータを内蔵している。
処理室11上部の基板支持部12と対向する位置には、円盤状のシャワーヘッド14が設けられている。シャワーヘッド14は、中空構造を有しており、その中空部23に処理ガス21が供給される。なお、本実施形態では、中空部23は円柱形状を有している。
処理ガス21はガス混合部20において生成される。ガス混合部20には、他端に図示しないガス供給手段が接続されたガス配管18、19が接続されている。ここでは、流量制御された材料ガス16がガス配管18からガス混合部20に導入され、流量制御された材料ガス17がガス配管19からガス混合部20に導入される。
さて、本実施形態のCVD装置10では、ガス混合室20とシャワーヘッド14とが、複数のガス供給管15により接続される。図2は、図1に示すY−Y線における横断面図である。図2では、シャワーヘッド14の外形を実線で示し、中空部23の外形を破線で示している。
図2に示すように、ガス供給管15は、シャワーヘッド14の中心と外縁部とに接続されている。ここでは、シャワーヘッド14の外縁部におけるガス供給管15の接続位置は、中空部23の外周に内接する正6角形を構成する各辺の中点である。このような配置でガス供給管15をシャワーヘッド14に接続することにより、隣接するガス供給管15間の距離は全て同一になる。また、この配置によれば、各ガス供給管15の接続位置を中心として、中空部23の半径を直径とする7つの円41(図2に破線で示す)内に中空部23の全域が含まれる。すなわち、平面視において、処理ガス21の導入位置から中空部23内の任意位置までの最大距離が中空部23の半径の1/2になっている。したがって、本構成によれば、シャワーヘッド14の中心のみから処理ガスを供給する従来構成と比較して、処理ガスの導入位置から中空部内の任意位置までの最大距離を1/2にすることができる。なお、ガス混合室20から各ガス供給管15を通じてシャワーヘッド14に至るまでの各ガス供給路は、ガスコンダクタンスが等しいことが好ましい。これにより、処理ガス21は各ガス供給管15からシャワーヘッド14内に均一にガスが導入される。
一方、基板支持部12と対向する、シャワーヘッド14の構成面(図1では下面)には複数のガス噴出孔24が形成されたガス拡散板22が配設されている。ガス拡散板22は、シャワーヘッド14と一体に成形することも可能であるが、本実施形態では、製造およびメンテナンスを容易とするために、ガス拡散板22をシャワーヘッド14から分離可能な構成を採用している。
なお、処理室11の下部には排気口25が設けられており、ポンプ(図示省略)によって処理室11内のガスが排気される。基板処理中は、排気口25からの排気量を調整することにより、処理室11内は所定の圧力に保持される。また、図示を省略しているが、基板13は処理室11の側面に開閉可能に設けられた搬入出口を通じて処理室11内に搬入される。そして、処理が完了した基板13は、当該搬入出口を通じて処理室11の外部に搬出される。
本実施形態のCVD装置10によれば、処理ガス21の導入位置から中空部内の任意位置までの最大距離が従来構造の1/2になる。このため、従来構造に比べて、中空部23外縁部における処理ガス21の圧力低下が小さくなり、中空部23内での中央部と周縁部の差圧が小さくなる。したがって、ガス拡散板22の面内でガス噴出孔24を通じて処理室11に噴出される処理ガス21の量に差が発生することを抑制できる。特に、本実施形態では、隣接するガス供給管15間の距離を同一にしているため、処理ガス21はシャワーヘッド14内へ一様に供給することができる。この結果、基板13に対して、処理ガス21を従来に比べて均一に供給することができ、基板処理を基板全面にわたって均一に行うことができる。
上記CVD装置10を用いて薄膜形成を行う場合、まず、処理対象の基板13が基板支持部12上に載置される。基板支持部12が内蔵するヒータの加熱により基板13の温度が所定温度に到達すると、ガス配管18およびガス配管19を通じて成膜に使用される材料ガス16および材料ガス17がガス混合部20に導入される。ガス混合部20で生成された混合ガスは処理ガス21として各ガス供給管15を通じてシャワーヘッド14の中空部23に導入される。このとき、処理室11内のガスは排気口25を通じて排気され、処理室11内が所定の圧力に維持されている。
シャワーヘッド14内に導入された処理ガス21は、ガス拡散板22によって中空部23内で水平方向に分散される。分散された処理ガス21は、ガス噴出孔24から基板13に向けて噴出され、基板13上に薄膜が形成される。
例えば、シリコン酸化膜を成膜する場合、材料ガス16としてTEOS(テトラエチルオルソシリケート)ガスが使用され、材料ガス17としてオゾンガスが使用される。この場合、基板13の温度を400℃とすることにより、TEOSガスとオゾンガスとの反応により、基板13上にシリコン酸化膜が堆積する。
図3は、CVD装置10を用いて成膜したシリコン酸化膜の膜厚分布を示す図である。図3において、縦軸は膜厚に対応し、横軸は基板13の中心からの距離に対応する。ここでは、基板13の直径上の一方向を正方向とし、他方向を負方向として距離を示している。また、図3では、CVD装置10により成膜したシリコン酸化膜の膜厚分布Aを実線で示し、従来のCVD装置により成膜したシリコン酸化膜の膜厚分布Bを破線で示している。
図3より、本実施形態の膜厚分布Aは、従来技術による膜厚分布Bに比べて膜厚均一性が向上していることが理解できる。ここで、膜厚均一性を、同一の基板面内における最大膜厚と最小膜厚との差を平均膜厚の2倍によって割った値として定義する。このような膜厚均一性は、従来の膜厚分布Bが3%を越えているのに対し、本実施形態の膜厚分布Aは1.5%である。
以上のように、本実施形態によれば、ガス噴出孔24から噴出される処理ガス21の量を、ガス拡散板22の全面にわたって従来よりも均一にすることができる。このため、基板面内において均一な基板処理を実現することができる。
また、本実施形態では、複数のガス供給管15をシャワーヘッドに接続する加工を行うに際し、要求される加工精度が比較的低い。すなわち、シャワーヘッドを加工する際に、ガス噴出孔の開口径や配列を最適化する従来技術のような高い加工精度を必要としない。このため、大口径の基板に微細な素子パターンを形成する場合であっても、容易に適用することができる。
さらに、本実施形態によれば、上述のように優れた膜厚均一性を有する膜を形成することができる。このため、基板上に形成された膜に対してCMP(Chemical Mechanical Polishing)法によって表面の平坦化を行う場合に特に好適である。例えば、基板上に形成した、シリコン酸化膜や有機系のシリケート膜からなる層間絶縁膜や、コンタクトプラグを形成するためにタングステン金属膜等が3%以下の膜厚均一性を有しているため、極めて非常に加工制御性に優れた平坦化を実施することができる。
(第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態に係る基板処理装置および基板処理方法について、図面を参照しながら説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係るCVD装置30の内部構造を模式的に示す縦断面図である。本実施形態のCVD装置30は、第1の実施形態のCVD成長装置10の構成に加えて、シャワーヘッド14と基板支持部12との間に隔壁を備えている。他の構成は、第1の実施形態のCVD装置10と同一であるため、第1の実施形態を同一の構成要素には図1と同一の符号を付し、以下での詳しい説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態のCVD装置30には、シャワーヘッド14と基板支持部12との間に隔壁31を備える。隔壁31は、基板支持部12に載置された基板13に対向する面に、複数のガス噴出孔34を有するガス拡散板32を備えている。隔壁31は、ガス拡散板32と一体に構成されていてもよいが、ガス拡散板22と同様に、ガス拡散板32は着脱可能であることが好ましい。また、ガス拡散板32は、CVD装置30に装着する際に、ガス拡散板32のガス噴出孔34とシャワーヘッド14のガス拡散板22のガス噴出孔24とが平面視において重なることのない状態で装着される。
本構成によれば、各ガス供給管15を通じてシャワーヘッド14内に導入された処理ガス21は、ガス拡散板22によって中空部23内で水平方向に分散される。分散された処理ガス21は、ガス噴出孔24から基板13の方向に向けて噴出される。ガス噴出孔24から噴出された処理ガス21は、ガス拡散板32によって、シャワーヘッド14と隔壁31との間の空間内で水平方向に分散される。分散された処理ガス21は、ガス噴出孔34から基板13に向けて噴出され、基板13上に薄膜が形成される。
本構成によれば、シャワーヘッド14から噴出された処理ガス21が空間33においてさらに分散されるため、空間33内での中央部と周縁部の差圧が、第1の実施形態の中空部23における中央部と周縁部の差圧に比べてさらに小さくなる。したがって、ガス拡散板32の面内でガス噴出孔34を通じて処理室11に噴出される処理ガス21の量に差が発生することをより抑制することができる。この結果、基板13に対して、処理ガス21を第1の実施形態によりもさらに均一に供給することができ、基板処理を基板全面にわたって均一に行うことができる。
上記CVD装置30を用いて薄膜形成を行う場合、第1の実施形態と同様に、まず、処理対象の基板13が基板支持部12上に載置され、基板支持部12が内蔵するヒータにより加熱される。基板支持部12が内蔵するヒータの加熱により基板13の温度が所定温度に到達すると、ガス配管18、19を通じて成膜に使用される材料ガス16、17がガス混合部20に導入される。ガス混合部20で混合された処理ガス21は、各ガス供給管15を通じてシャワーヘッド14の中空部23に導入される。中空部23内に導入された処理ガス21は、ガス拡散板22によって中空部23内で水平方向に分散される。分散された処理ガス21は、各ガス噴出孔24から空間33に導入される。空間33に導入された処理ガス21は、ガス拡散板32によって空間33内で水平方向に分散され、各ガス噴出孔34から基板13に向けて噴出され基板13上に薄膜が形成される。
図5は、CVD装置30を用いて、TEOSガスおよびオゾンガスを原料として成膜したシリコン酸化膜の膜厚分布を示す図である。図5では、図3と同様に、縦軸が膜厚に対応し、横軸が基板13の中心からの距離に対応している。また、図5では、CVD装置30により成膜したシリコン酸化膜の膜厚分布Cを実線で示し、従来のCVD装置により成膜したシリコン酸化膜の膜厚分布Bを破線で示している。
図5より、本実施形態の膜厚分布Cは、従来技術による膜厚分布Bに比べて膜厚均一性が向上していることが理解できる。第1の実施形態にて定義した膜厚均一性は、従来の膜厚分布Bが3%を越えているのに対し、本実施形態の膜厚分布Cは1.2%である。
以上のように、本実施形態によれば、各ガス噴出孔34から噴出される処理ガス21の量が、第1の実施形態よりもさらに均一にすることができる。このため、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、基板面内においてさらに均一な基板処理を実施できるという効果を得ることができる。
なお、本発明は、以上で説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する範囲において、種々の変形及び応用が可能である。例えば、上記説明では、基板処理装置として、熱CVD装置を例示したが、本発明はプラズマCVD装置、ドライエッチング装置、各種のアッシング装置、その他のプラズマ表面処理装置、および表面ガス処理装置等にも適用可能である。すなわち、本発明は、シャワーヘッドを介して処理室内に処理ガスを供給し、基板処理を行ういかなる基板処理装置に対しても適用することができる。これにより、第1および第2の実施形態として説明した、成膜の際の膜厚均一性に限らず、例えば、エッチング速度、エッチング量、アッシング量、および被膜成長量等についても、基板面内の均一性を向上させることができる。例えば、基板面内における均一性を3%以下とすることができる。
また、上記ではガス供給路(ガス流)が7つである事例を説明したが、ガス供給路の数および配置は、これらに限定されるものではない。基板の直径、基板処理の種類および基板処理の条件等に応じて任意に設計可能である。さらに、上記では、2種の材料ガスを混合した処理ガスを使用する事例を説明したが、混合するガスの種類は任意である。また、複数のガスを混合することは必須ではなく、1種類のガスを反応室に供給する場合であっても同様の効果を得ることができる。
さらにいえば、本発明の基板処理装置および基板処理方法は、特に、大口径の基板(例えば、口径が200mm〜300mm等)を処理する際に顕著な効果を有している。すなわち、基板の大口径化に伴って、シャワーヘッドおよびガス拡散板も大口径化するため、ガス拡散板の中央部と外縁部との処理ガスの圧力差が大きくなり、面内均一性は悪化する傾向にある。本発明によれば、このような場合であっても、容易に圧力差の影響を緩和し、ガス拡散板面内における処理ガスの噴出量を均一にすることができる。
本発明は、基板面内にわたって均一な基板処理を行うことができるという効果を有し、ガス拡散板を有する基板処理装置やガス拡散板を使用する基板そり方法等として有用である。
本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置の内部構造を示す縦断面図 本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置が備えるガス供給管の配置を示す横断面図 本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置により堆積した膜の膜厚分布を示す図 本発明の第2の実施形態に係る基板処理装置の内部構造を示す縦断面図 本発明の第2の実施形態に係る基板処理装置により堆積した膜の膜厚分布を示す図 従来の基板処理装置を示す縦断面図 従来の基板処理装置が備えるガス供給管の配置を示す横断面図
符号の説明
10、30 CVD装置
11 処理室
12 基板支持部
13 基板
14 シャワーヘッド
15 ガス供給管(ガス供給路)
16 材料ガス
17 材料ガス
18 ガス配管
19 ガス配管
20 ガス混合部
21 処理ガス(ガス流)
22 ガス拡散板
23 中空部
24 ガス噴出孔
25 排気口
31 隔壁
32 ガス拡散板
34 ガス噴出孔

Claims (13)

  1. 処理室内に収容された基板の処理を行う基板処理装置において、
    処理室内に設けられ、基板が載置される基板支持部と、
    前記基板支持部と対向する位置に設けられ、内部に中空部を有するとともに前記基板支持部に載置された基板と対向する面に複数のガス噴出孔が形成されたガス拡散板を有するシャワーヘッドと、
    ガス供給手段とシャワーヘッドとの間に介在され、ガス供給手段から導入されたガスを、前記処理ガスとしてシャワーヘッドへ供給するガス混合部と、
    前記ガス混合部と前記シャワーヘッドの中空部とを接続する複数のガス供給路と、
    を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記シャワーヘッドと基板支持部との間に、前記基板支持部に載置された基板と対向する面に複数のガス噴出孔が形成されたガス拡散板を有する隔壁をさらに備えた請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記複数のガス供給路が、隣接するガス供給路間の距離が等しい状態で、前記シャワーヘッドの、前記ガス拡散板と対向する構成面に接続された請求項1または請求項2記載の基板処理装置。
  4. 前記シャワーヘッドの、前記ガス拡散板と対向する構成面が円形であり、前記複数のガス供給路が当該円形面の中心と外縁とに接続された請求項3記載の基板処理装置。
  5. 前記複数のガス供給路が、前記シャワーヘッドの中空部の外周に内接する正6角形を構成する各辺の中点に接続された請求項4記載の基板処理装置。
  6. 前記シャワーヘッドのガス拡散板が着脱自在である請求項1記載の基板処理装置。
  7. 前記シャワーヘッドおよび前記隔壁のガス拡散板が着脱自在である請求項2記載の基板処理装置。
  8. 処理室内に収容された基板の処理を行う基板処理方法において、
    処理室内に基板を配置するステップと、
    複数のガス流としてシャワーヘッド内に導入された処理ガスを、シャワーヘッドの、前記基板と対向する構成面に形成された複数のガス噴出孔を通じて処理室内に供給することにより基板処理を行うステップと、
    を含むことを特徴とする基板処理方法。
  9. 前記処理ガスが、前記シャワーヘッドと前記基板との間に配置された、前記基板と対向する面に複数のガス噴出孔を有する隔壁を通じて処理室内に供給される請求項8記載の基板処理方法。
  10. 隣接する前記ガス流間の距離が等しい請求項8または請求項9記載の基板処理方法。
  11. 前記複数のガス流が、前記シャワーヘッドの、前記ガス噴出孔と対向する構成面を通じてシャワーヘッド内に導入される請求項10記載の基板処理方法。
  12. 前記シャワーヘッドの、前記ガス噴出孔と対向する構成面が円形であり、前記複数のガス流が当該円形面の中心と外縁とからシャワーヘッド内に導入される請求項11記載の基板処理方法。
  13. 前記複数のガス流が、前記シャワーヘッド内の空間の外周に内接する正6角形を構成する各辺の中点からシャワーヘッド内に導入される請求項12記載の基板処理方法。

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