JP2022029705A - 乳化化粧料組成物 - Google Patents

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拓人 大里
Takuto Osato
真利華 前橋
Marika Maebashi
聡人 安谷
Akihito Yasutani
圭大郎 宮園
Keitaro Miyazono
康宏 津島
Yasuhiro Tsushima
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Abstract

【課題】使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感に優れる乳化化粧料組成物を提供する。【解決手段】特定のシリコーン化合物(A)と、特定のオキシアルキレン系化合物(B)と、特定のジオール化合物(C)と、特定の単官能アルコール化合物(D)と、特定のジイソシアネート化合物(E)と、を反応させて得られるウレタン変性シリコーンと、炭化水素油、シリコーン油及びエステル油からなる群から選ばれる少なくとも1種の油性成分と、水と、界面活性剤と、を含む乳化化粧料組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感に優れる乳化化粧料組成物に関する。
化粧料においては、皮膚に柔らかさを与える作用、肌すべりを良くする作用、皮膚を守る作用、皮膚を保湿する作用、皮膚の余分な油分を落とす作用等を与えるため、炭化水素類、高級アルコール類、エステル油類、動植物油類、シリコーン油類等の油性成分が配合されている。油性成分を含む化粧料は多岐に渡り、例えば、クレンジングオイル、クリーム、美容液等の基礎化粧料;ファンデーション、日焼け止め、マスカラ、アイシャドウ、チーク等のメーキャップ化粧料;シャンプー、リンス、コンディショナー、染毛剤、スタイリング剤の毛髪化粧料;口紅、リップグロス等の口唇化粧料等が挙げられる。
一方で、油性成分を化粧料に配合した際に懸念される、使用時や使用後のべたつき感の抑制等の触感改善の観点や、化粧料に配合した際の安定性等の観点から、各種添加剤により油性成分を好ましい形態に増粘又はゲル化させる技術の開発が行われてきた。例えば、シリコーンを含む幅広い油性基剤を固めゲル化させることが可能な、硬いワックス状の形態を与えるN-アシルアミノ酸モノアミドモノアルキルエステル(特許文献1)やシリコーンオイルをゲル化でき、比較的軟らかいペースト状の形態を与えるポリオキシアルキレン基と1以上の末端ヒドロキシル基を有する有機基とを有するシリコーン化合物(特許文献2)等が挙げられる。しかし、これらのゲル化剤を含む化粧料は、ワックス状やペースト状の限られた形態又は性状しか得られないため、求める使用感が得られない場合あったり、化粧料製品として適用できる範囲が限定されてしまう場合があるなどの課題があった。
そこで、より弾性的な増粘又はゲル化が可能であり、良好な感触や肌への広がりを与えるポリウレタン化合物類(特許文献3~5)等も開発されているが、化粧料に使用される油性成分の種類や配合量によっては増粘又はゲル化効果が発揮できず、優れた使用感を有する化粧料組成物が得られない場合があるという課題が依然としてあった。
国際公開第2007/078013号 特開2007-254538号公報 特開2011-102256号公報 特開2011-225729号公報 特開2016-102156号公報
本発明は、使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感に優れる乳化化粧料組成物を提供することを目的とする。
そこで本発明者等は鋭意検討し、使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感に優れる乳化化粧料組成物を見出し、本発明に至った。即ち、本発明は、下記の一般式(a-1)で表される化合物、下記の一般式(a-2)で表される化合物及びこれらの混合物からなる群から選択されるシリコーン化合物(A)と、下記の一般式(b-1)で表される化合物、下記の一般式(b-2)で表される化合物及びこれらの混合物からなる群から選択されるオキシアルキレン系化合物(B)と、下記の一般式(c)で表されるジオール化合物(C)と、下記の一般式(d)で表される単官能アルコール化合物(D)と、下記の一般式(e)で表されるジイソシアネート化合物(E)と、を反応させて得られるウレタン変性シリコーンと、油性成分と、水と、界面活性剤と、を含む乳化化粧料組成物である。
Figure 2022029705000001
(式中、R、Rはそれぞれ独立して炭素数1~20の2価の炭化水素基を表し、x、yはそれぞれ独立して0又は1の数を表し、l、mはそれぞれ独立して0~10の数を表し、pの平均値は1~500を表す。)
Figure 2022029705000002
(式中、Rは炭素数1~20の2価の炭化水素基を表し、nは0~10の数を表し、zは0又は1の数を表し、qの平均値は1~500を表し、rの平均値は1~500を表す。尚、各構造単位の配列はブロック状でもランダム状でもよい。)
Figure 2022029705000003
(式中、Rは炭素数1~20の1価の炭化水素基を表し、Rは炭素数3~4のアルキレン基を表し、sは2~60の数を表す。)
Figure 2022029705000004
(式中、Rは炭素数3~4のアルキレン基を表し、tは2~60の数を表す。)
Figure 2022029705000005
(式中、Rは炭素数1~10の2価の炭化水素基を表す。)
Figure 2022029705000006
(式中、Rは水素原子又は炭素数1~9の1価の炭化水素基を表す。)
Figure 2022029705000007
(式中、Rは炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。)
本発明によれば、使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感に優れる乳化化粧料組成物を提供することができる。
<ウレタン変性シリコーン>
本発明に用いるウレタン変性シリコーンは、シリコーン化合物(A)と、オキシアルキレン系化合物(B)と、ジオール化合物(C)と、単官能アルコール化合物(D)と、ジイソシアネート化合物(E)と、を反応させて得られるウレタン変性シリコーンである。
本発明に用いるウレタン変性シリコーンの原料として使用されるシリコーン化合物(A)は、下記の一般式(a-1)で表される化合物、下記の一般式(a-2)で表される化合物及びこれらの混合物からなる群から選択される。
Figure 2022029705000008
(式中、R、Rはそれぞれ独立して炭素数1~20の2価の炭化水素基を表し、x、yはそれぞれ独立して0又は1の数を表し、l、mはそれぞれ独立して0~10の数を表し、pの平均値は1~500を表す。)
上記一般式(a-1)のR、Rはそれぞれ独立して炭素数1~20の2価の炭化水素基を表し、こうした基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、直鎖プロピレン基、イソプロピレン基、直鎖ブチレン基、イソブチレン基、直鎖ペンチレン基、イソペンチレン基、直鎖ヘキシレン基、イソへキシレン基、直鎖ヘプチレン基、イソヘプチレン基、直鎖オクチレン基、イソオクチレン基、直鎖ノニレン基、イソノニレン基、直鎖デシレン基、イソデシレン基、ウンデシレン基、イソウンデシレン基、ドデシレン基、イソドデシレン基、トリデシレン基、イソトリデシレン基、テトラデシレン基、イソテトラデシレン基、ペンタデシレン基、イソペンタデシレン基、ヘキサデシレン基、イソヘキサデシレン基、ヘプタデシレン基、イソヘプタデシレン基、オクタデシレン基、イソオクタデシレン基、ノナデシレン基、イソノナデシレン基、イコシレン基、イソイコシレン基等のアルキレン基;シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基、メチルシクロへキシレン基、ジメチルシクロヘキシレン基等のシクロアルキレン基;フェニレン基、メチルフェニレン基、エチルフェニレン基、プロピルフェニレン基、ブチルフェニレン基、ジメチルフェニレン基、ジエチルフェニレン基、フェネチレン基等の2価の芳香族炭化水素基が挙げられる。中でも、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、R、Rはそれぞれ独立して炭素数1~20のアルキレン基であることが好ましく、炭素数1~5のアルキレン基であることがより好ましく、炭素数2~3のアルキレン基であることが更により好ましい。
上記一般式(a-1)のx、yはそれぞれ独立して0又は1の数を表す。ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、x、yはそれぞれ1であることが好ましい。
上記一般式(a-1)のl、mはそれぞれ独立して0~10の数を表す。ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、前述のx、yがそれぞれ0であるときはl、mはそれぞれ0であることが好ましい。またx、yがそれぞれ1であるときはl、mはそれぞれ1~10であることが好ましく、1~5であることがより好ましく、2~4であることが更により好ましい。
上記一般式(a-1)のpの平均値は1~500を表し、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、pの平均値は2~100が好ましく、5~90がより好ましく、10~80が更により好ましく、20~70が尚更に好ましい。
上記一般式(a-1)で表されるシリコーン化合物の数平均分子量は特に限定されないが、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、500~100,000であることが好ましく、1,000~20,000であることがより好ましく、1,500~10,000であることが更により好ましく、2,000~5,000であることが尚更に好ましい。数平均分子量が、100,000より大きくなると、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果が低下する場合があり、500より小さいと、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化の効果が得られない場合がある。尚、本発明において数平均分子量は、GPCにより測定しスチレン換算で求めることができる。
Figure 2022029705000009
(式中、Rは炭素数1~20の2価の炭化水素基を表し、nは0~10の数を表し、zは0又は1の数を表し、qの平均値は1~500を表し、rの平均値は1~500を表す。尚、各構造単位の配列はブロック状でもランダム状でもよい。)
上記一般式(a-2)のRは炭素数1~20の2価の炭化水素基を表し、こうした基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、直鎖プロピレン基、イソプロピレン基、直鎖ブチレン基、イソブチレン基、直鎖ペンチレン基、イソペンチレン基、直鎖ヘキシレン基、イソへキシレン基、直鎖ヘプチレン基、イソヘプチレン基、直鎖オクチレン基、イソオクチレン基、直鎖ノニレン基、イソノニレン基、直鎖デシレン基、イソデシレン基、ウンデシレン基、イソウンデシレン基、ドデシレン基、イソドデシレン基、トリデシレン基、イソトリデシレン基、テトラデシレン基、イソテトラデシレン基、ペンタデシレン基、イソペンタデシレン基、ヘキサデシレン基、イソヘキサデシレン基、ヘプタデシレン基、イソヘプタデシレン基、オクタデシレン基、イソオクタデシレン基、ノナデシレン基、イソノナデシレン基、イコシレン基、イソイコシレン基等のアルキレン基;シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基、メチルシクロへキシレン基、ジメチルシクロヘキシレン基等のシクロアルキレン基;フェニレン基、メチルフェニレン基、エチルフェニレン基、プロピルフェニレン基、ブチルフェニレン基、ジメチルフェニレン基、ジエチルフェニレン基、フェネチレン基等の2価の芳香族炭化水素基が挙げられる。中でも、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、Rは炭素数1~20のアルキレン基が好ましく、炭素数1~5のアルキレン基がより好ましく、炭素数2~3のアルキレン基が更により好ましい。
上記一般式(a-2)のnは0~10の数を表す。ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、後述するzが0であるときnは0であることが好ましい。またzが1であるときnは1~10であることが好ましく、1~5であることがより好ましく、2~4であることが更により好ましい。
上記一般式(a-2)のzは0又は1の数を表す。ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、zは1であることが好ましい。
上記一般式(a-2)のqの平均値は1~500を表す。中でも、ウレタン変性シリコーンの増粘・ゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、qの平均値は2~100が好ましく、5~90がより好ましく、10~80が更により好ましく、20~70が尚更に好ましい。
上記一般式(a-2)のrの平均値は1~500を表す。中でも、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、rの平均値は1.5~100が好ましく、2~20がより好ましく、2~10が更により好ましく、2~5が尚更に好ましい。
上記一般式(a-2)のqとrの値の比は特に限定されないが、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、qとrの平均値の比q:rは、rの平均値の比を1としたときに、0.1~200:1が好ましく、1~100:1がより好ましく、2~70:1が更により好ましく、5~50:1が尚更に好ましい。尚、各構造単位の配列はブロック状でもランダム状でもよい。
上記一般式(a-2)で表されるシリコーン化合物の数平均分子量は特に限定されないが、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、500~100,000であることが好ましく、1,000~20,000であることがより好ましく、1,500~10,000であることが更により好ましく、2,000~5,000であることが尚更に好ましい。数平均分子量が、100,000より大きい、又は500より小さいと、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果が低下する場合がある。
本発明においては、シリコーン化合物(A)として、一般式(a-1)で表される化合物の1種又は2種以上を用いてもよく、一般式(a-2)で表される化合物の1種又は2種以上を用いてもよく、また、一般式(a-1)で表される化合物の1種又は2種以上と一般式(a-2)で表される化合物の1種又は2種以上を用いてもよい。本発明においては、さまざまな種類の油性成分を増粘又はゲル化しうるウレタン変性シリコーンを用いる観点からは、一般式(a-2)で表される化合物を含むシリコーン化合物を用いることが好ましく、また、より使用感に優れる乳化化粧料組成物を得る観点からは、一般式(a-1)で表される化合物を含むシリコーン化合物を用いることが好ましく、一般式(a-1)で表される化合物のみをシリコーン化合物(A)として用いることがより好ましい。
本発明に用いるウレタン変性シリコーンの反応に用いるシリコーン化合物(A)において、一般式(a-1)で表される化合物と一般式(a-2)で表される化合物の含有比率(a-1):(a-2)は特に限定されず、目的に応じて適宜調整することができる。例えば、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果の観点からは、(a-1):(a-2)が、モル比で0.2~1:0~0.8であることが好ましく、0.4~1:0~0.6であることがより好ましく、0.6~1:0~0.4であることが更により好ましい(いずれも比の合計は1)。
シリコーン化合物(A)としてこのような化合物を用いてウレタン変性シリコーンを製造することで、各種油性成分との親和性を高めるようにシロキサン基、炭化水素基(アルキル基、アルキレン基等)、オキシアルキレン基が分子内に2次元又は3次元的に分布した構造を有するウレタン変性シリコーンを得ることができると考えられ、その結果、使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感に優れる乳化化粧料組成物を得ることができる。
一般式(a-1)で表される化合物及び一般式(a-2)で表される化合物は、公知の方法(例えば、特開昭60-206834号公報、特開平4-88024号公報に記載の方法)で製造したものを用いてもよく、また市販品を用いてもよい。
本発明に用いるウレタン変性シリコーンの原料として使用されるオキシアルキレン系化合物(B)は、一般式(b-1)で表される化合物、一般式(b-2)で表される化合物及びこれらの混合物からなる群から選択される。
Figure 2022029705000010
(式中、Rは炭素数1~20の1価の炭化水素基を表し、Rは炭素数3~4のアルキレン基を表し、sは2~60の数を表す。)
上記一般式(b-1)のRは炭素数1~20の1価の炭化水素基を表し、こうした基としては、例えば、メチル基、エチル基、直鎖プロピル基、イソプロピル基、直鎖ブチル基、イソブチル基、直鎖ペンチル基、イソペンチル基、直鎖ヘキシル基、イソへキシル基、直鎖ヘプチル基、イソヘプチル基、直鎖オクチル基、イソオクチル基、直鎖ノニル基、イソノニル基、直鎖デシル基、イソデシル基、ウンデシル基、イソウンデシル基、ドデシル基、イソドデシル基、トリデシル基、イソトリデシル基、テトラデシル基、イソテトラデシル基、ペンタデシル基、イソペンタデシル基、ヘキサデシル基、イソヘキサデシル基、ヘプタデシル基、イソヘプタデシル基、オクタデシル基、イソオクタデシル基、ノナデシル基、イソノナデシル基、イコシル基、イソイコシル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基、メチルシクロへキシル基、ジメチルシクロヘキシル基等のシクロアルキル基;フェニル基、メチルフェニル基、エチルフェニル基、プロピルフェニル基、ブチルフェニル基、ジメチルフェニル基、ジエチルフェニル基、フェネチル基等の1価の芳香族炭化水素基が挙げられる。中でも、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、Rは炭素数1~20のアルキル基が好ましく、炭素数4~20のアルキル基がより好ましく、炭素数8~18のアルキル基が更により好ましく、炭素数10~18のアルキル基が尚更に好ましい。
上記一般式(b-1)のRは炭素数3~4のアルキレン基を表し、このような基としては、例えば、炭素数3のアルキレン基、炭素数4のアルキレン基が挙げられる。このとき、一般式(b-1)で表される化合物としては、Rが炭素数3のアルキレン基であるオキシアルキレン基を含む化合物、Rが炭素数4のアルキレン基であるオキシアルキレン基を含む化合物、Rが炭素数3のアルキレン基であるオキシアルキレン基とRが炭素数4のアルキレン基であるオキシアルキレン基とがブロック状又はランダム状に配列した化合物が挙げられるが、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点からは、一般式(b-1)においてRが炭素数4のアルキレン基である化合物又は、一般式(b-1)においてRが炭素数3のアルキレン基であるオキシアルキレン基とRが炭素数4のアルキレン基であるオキシアルキレン基とがブロック状もしくはランダム状に配列した化合物を少なくとも含むことが好ましい。
上記一般式(b-1)のsは2~60の数を表す。中でも、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、sは2~50が好ましく、2~40がより好ましく、3~30が更により好ましく、3~20が尚更に好ましい。また、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、sの平均値は2~40が好ましく、3~30がより好ましく、3~20が更により好ましい。
Figure 2022029705000011
(式中、Rは炭素数3~4のアルキレン基を表し、tは2~60の数を表す。)
上記一般式(b-2)のRは炭素数3~4のアルキレン基を表す。このような基としては、例えば、炭素数3のアルキレン基、炭素数4のアルキレン基があげられる。このとき、一般式(b-2)で表される化合物としては、Rが炭素数3のアルキレン基であるオキシアルキレン基を含む化合物、Rが炭素数4のアルキレン基であるオキシアルキレン基を含む化合物、Rが炭素数3のアルキレン基であるオキシアルキレン基とRが炭素数4のアルキレン基であるオキシアルキレン基とがブロック状又はランダム状に配列した化合物が挙げられるが、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点からは、一般式(b-2)においてRが炭素数4のアルキレン基である化合物又は、一般式(b-2)においてRが炭素数3のアルキレン基であるオキシアルキレン基とRが炭素数4のアルキレン基であるオキシアルキレン基とがブロック状もしくはランダム状に配列した化合物を少なくとも含むことが好ましい。
上記一般式(b-2)のtは2~60の数を表す。中でも、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、tは5~60が好ましく、10~50がより好ましく、20~42が更により好ましい。また、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、tの平均値は10~50が好ましく、15~45がより好ましく、20~42が更により好ましい。
オキシアルキレン系化合物(B)として一般式(b-1)で表される化合物及び一般式(b-2)で表される化合物を含む場合の一般式(b-1)で表される化合物と一般式(b-2)で表される化合物の含有比率は特に限定されないが、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、例えば、モル比で0.1~0.9:0.9~0.1であることが好ましく、0.2~0.8:0.8~0.2であることがより好ましく、0.3~0.7:0.7~0.3であることが更により好ましい(いずれも比の合計は1)。
オキシアルキレン系化合物(B)としてこのような化合物を用いてウレタン変性シリコーンを製造することで、各種油性成分との親和性を高めるようにウレタン変性シリコーン分子内にオキシアルキレン基が2次元又は3次元的に分布した構造を有するウレタン変性シリコーンを得ることができると考えられ、その結果、使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感に優れる乳化化粧料組成物を得ることができる。
一般式(b-1)で表される化合物及び一般式(b-2)で表される化合物は、公知の方法で製造したものを用いてもよく、あるいは市販品を用いてもよい。一般式(b-1)で表される化合物及び一般式(b-2)で表される化合物を製造する方法としては、例えば、活性水素原子を有する化合物の1種又は2種以上を開始剤として、炭素数3~4のアルキレンオキサイドを付加重合させる方法が挙げられる。このとき、開始剤として炭素数1~20の炭化水素基及び1つの水酸基を有する化合物を用いると一般式(b-1)で表される化合物を製造することができ、開始剤として水分子や2つの水酸基を有する化合物を用いると一般式(b-2)で表される化合物を製造することができる。
本発明に用いるウレタン変性シリコーンの原料として使用されるジオール化合物(C)は下記の一般式(c)で表される。
Figure 2022029705000012
(式中、Rは炭素数1~10の2価の炭化水素基を表す。)
上記一般式(c)のRは炭素数1~10の2価の炭化水素基を表し、こうした基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、直鎖プロピレン基、イソプロピレン基、直鎖ブチレン基、イソブチレン基、直鎖ペンチレン基、イソペンチレン基、直鎖ヘキシレン基、イソへキシレン基、直鎖ヘプチレン基、イソヘプチレン基、直鎖オクチレン基、イソオクチレン基、直鎖ノニレン基、イソノニレン基、直鎖デシレン基、イソデシレン基等のアルキレン基;シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基、メチルシクロへキシレン基、ジメチルシクロヘキシレン基等のシクロアルキレン基;フェニレン基、メチルフェニレン基、エチルフェニレン基、プロピルフェニレン基、ブチルフェニレン基、ジメチルフェニレン基、ジエチルフェニレン基、フェネチレン基等の2価の芳香族炭化水素基が挙げられる。中でも、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、Rは炭素数1~10のアルキレン基又は炭素数6~10の2価の芳香族炭化水素基が好ましく、炭素数4~10のアルキレン基又は炭素数7~9の2価の芳香族炭化水素基がより好ましく、特に具体的には、一般式(c)で表される化合物が1,4-ベンゼンジメタノールであることが更により好ましい。
ジオール化合物(C)としては、一般式(c)で表される1種の化合物を用いてもよく、2種以上の化合物を用いてもよいが、本発明の効果が得られやすい観点から、1種の化合物をジオール化合物として用いることが好ましい。
ジオール化合物(C)として一般式(c)で表される化合物を用いてウレタン変性シリコーンを製造することで、各種油性成分との親和性を高めるようにウレタン変性シリコーン分子内に炭化水素基(好ましくはアルキレン基)が2次元又は3次元的に分布した構造を有するウレタン変性シリコーンを得ることができると考えられ、その結果、使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感に優れる乳化化粧料組成物を得ることができる。
本発明に用いるウレタン変性シリコーンの原料として使用される単官能アルコール化合物(D)は、下記の一般式(d)で表される。
Figure 2022029705000013
(式中、Rは水素原子又は炭素数1~9の1価の炭化水素基を表す。)
一般式(d)のRは水素原子又は炭素数1~9の1価の炭化水素基を表し、こうした炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、直鎖プロピル基、イソプロピル基、直鎖ブチル基、イソブチル基、直鎖ペンチル基、イソペンチル基、直鎖ヘキシル基、イソへキシル基、直鎖ヘプチル基、イソヘプチル基、直鎖オクチル基、イソオクチル基、直鎖ノニル基、イソノニル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;フェニル基、メチルフェニル基、エチルフェニル基、プロピルフェニル基、ブチルフェニル基、ジメチルフェニル基、ジエチルフェニル基、フェネチル基等の1価の芳香族炭化水素基が挙げられる。中でも、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、Rは炭素数1~9のアルキル基が好ましく、炭素数2~9のアルキル基がより好ましく、炭素数4~9のアルキル基が更により好ましい。
単官能アルコール化合物(D)としては、一般式(d)で表される1種の化合物を用いてもよく、2種以上の化合物を用いてもよいが、本発明の効果が得られやすいことから、1種の化合物を単官能アルコール化合物として用いる方が好ましい。
単官能アルコール化合物(D)として一般式(d)で表される化合物を用いて本発明のウレタン変性シリコーンを製造することで、各種油性成分との親和性を高めるようにウレタン変性シリコーン分子内にアルキル基が2次元又は3次元的に分布した構造を有するウレタン変性シリコーンを得ることができると考えられ、その結果、使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感に優れる乳化化粧料組成物を得ることができる。
本発明に用いるウレタン変性シリコーンの原料として使用されるジイソシアネート化合物(E)は、下記の一般式(e)で表される。
Figure 2022029705000014
(式中、Rは炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。)
上記一般式(e)のRは炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。こうした基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、直鎖プロピレン基、イソプロピレン基、直鎖ブチレン基、イソブチレン基、直鎖ペンチレン基、イソペンチレン基、直鎖ヘキシレン基、イソへキシレン基、直鎖ヘプチレン基、イソヘプチレン基、直鎖オクチレン基、イソオクチレン基、直鎖ノニレン基、イソノニレン基、直鎖デシレン基、イソデシレン基、ウンデシレン基、イソウンデシレン基、ドデシレン基、イソドデシレン基、トリデシレン基、イソトリデシレン基、テトラデシレン基、イソテトラデシレン基、ペンタデシレン基、イソペンタデシレン基、ヘキサデシレン基、イソヘキサデシレン基、ヘプタデシレン基、イソヘプタデシレン基、オクタデシレン基、イソオクタデシレン基、ノナデシレン基、イソノナデシレン基、イコシレン基、イソイコシレン基等のアルキレン基;シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基、メチルシクロへキシレン基、ジメチルシクロヘキシレン基等のシクロアルキレン基;フェニレン基、メチルフェニレン基、エチルフェニレン基、プロピルフェニレン基、ブチルフェニレン基、ジメチルフェニレン基、ジエチルフェニレン基、フェネチレン基等の2価の芳香族炭化水素基が挙げられる。中でも、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、Rは炭素数1~20のアルキレン基が好ましく、炭素数2~10のアルキレン基がより好ましく、炭素数4~8のアルキレン基が更により好ましく、炭素数6のアルキレン基が尚更に好ましい。
ジイソシアネート化合物(E)としては、一般式(e)で表される1種の化合物を用いてもよく、2種以上の化合物を用いてもよいが、本発明の効果が得られやすいことから1種の化合物を用いることが好ましい。
本発明に用いるウレタン変性シリコーンは、上記の(A)~(E)成分を反応させることによって得ることができる。この反応は、(A)~(D)成分に含有される各水酸基と、(E)成分に含有されるイソシアネート基との反応に起因する。一方でイソシアネート化合物(E)と水酸基を有する成分が任意に反応するため、本発明に用いるウレタン変性シリコーンの構造を一般式により一義的に記載することは不可能である。
本発明に用いるウレタン変性シリコーンは、分子内にシロキサン基、炭化水素基(アルキル基、アルキレン基等)、オキシアルキレン基を有し、これらの基がウレタン結合により2次元又は3次元的に結合した構造を有すると考えられる。尚、シリコーン化合物(A)として一般式(a-1)で表される化合物のみを用いたときは、ウレタン変性シリコーンは各構造部が2次元的に結合した分子構造を有すると考えられ、シリコーン化合物(A)として一般式(a-2)で表される化合物を用いたときは、ウレタン変性シリコーンは各構造部が3次元的に結合した分子構造を有すると考えられる。
本発明に用いるウレタン変性シリコーンの数平均分子量は特に限定されないが、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果及び得られる乳化化粧料組成物の使用感の観点から、例えば、1,000~500,000であることが好ましく、2,000~400,000であることがより好ましく、3,000~300,000であることが更に好ましく、5,000~200,000であることが更により好ましい。
本発明に用いるウレタン変性シリコーンを製造する方法としては、(A)~(E)の化合物が反応する条件であれば特に制限はなく、公知の方法で製造すればよい。例えば、(A)~(E)成分を反応系内に入れて同時に反応させる方法でもよいし、(A)~(E)成分の一部を反応系内に入れて反応させたのち、残りの成分を入れて反応させる方法でもよい。得られるウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、(A)~(C)成分と(E)成分とを反応系内に入れて反応させた後に、更に(D)成分を添加して反応させて、ウレタン変性シリコーンを製造する方法が好ましい。尚この時、それぞれの反応段階において、各成分の全量を一度に反応系内に入れて反応させてもよいし、各成分を数回に分けて入れて反応させてもよい。また、各成分を反応させる具体的な製造方法は特に限定されず公知の方法を用いることができるが、例えば、60~170℃で一括又は数回に分けてそれぞれ10分~5時間反応させる方法等が挙げられる。
本発明に用いるウレタン変性シリコーンを製造する際の(A)~(E)成分のそれぞれの配合比は特に規定されないが、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果がより高められ、使用感に優れる乳化化粧料組成物が得られる観点から、原料中におけるシリコーン化合物(A)の水酸基の総数と、オキシアルキレン系化合物(B)の水酸基の総数と、ジオール化合物(C)の水酸基の総数と、単官能アルコール化合物(D)の水酸基の総数と、ジイソシアネート化合物(E)のイソシアネート基の総数との比(A):(B):(C):(D):(E)が、シリコーン化合物(A)の水酸基の総数を1としたときに、1:0.4~2.5:0.3~3.0:0.01~2.5:1.8~8.0となるように配合することが好ましく、1:0.5~2.0:0.4~2.6:0.05~2.0:2.0~5.5とすることがより好ましく、1:0.6~1.5:0.5~2.2:0.1~1.5:2.5~4.5とすることが更により好ましく、1:0.7~1.1:0.5~2.0:0.2~1.1:2.8~4.2とすることが尚更に好ましい。
更に、反応に用いる(A)~(E)成分における、シリコーン化合物(A)の水酸基、オキシアルキレン系化合物(B)の水酸基、ジオール化合物(C)の水酸基及び単官能アルコール化合物(D)の水酸基の総数と、ジイソシアネート化合物(E)のイソシアネート基の総数との比(A)+(B)+(C)+(D):(E)も特に限定されないが、得られるウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化能や安全性、安定性の観点からは、1:0.5~1.4であることが好ましく、1:0.6~1.2であることがより好ましく、1:0.7~1.1であることが更により好ましく、1:0.8~1.05であることが尚更に好ましい。なお、ジイソシアネート化合物(E)のイソシアネート基がすべて反応するように、(A)~(D)成分の水酸基の総数が成分(E)のイソシアネート基の総数よりも多くてもよい。
(A)~(E)成分を上記の配合比により配合し、ウレタン変性シリコーンを製造することで、各種油性成分との親和性を高めるようにウレタン変性シリコーン分子内にシロキサン基、炭化水素基(アルキル基、アルキレン基等)、オキシアルキレン基が2次元又は3次元的に分布した構造を有するウレタン変性シリコーンを得ることができると考えられ、その結果、使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感に優れる乳化化粧料組成物を得ることができる。
本発明に用いるウレタン変性シリコーンは、増粘又はゲル化能を失わない範囲で(A)~(E)成分と反応しうるその他の化合物(例えば、前述した(A)~(D)以外の水酸基を有する化合物、(E)以外のイソシアネート基を有する化合物、アミノ基を有する化合物等)を用いて得られるウレタン変性シリコーンであってもよいが、各種油性成分との親和性を高めるようにシロキサン基、炭化水素基(アルキル基、アルキレン基等)、オキシアルキレン基を分子内に2次元又は3次元的に分布させ、ウレタン変性シリコーンの増粘又はゲル化効果を高める観点からは、(A)~(E)成分からなる化合物のみを反応させて得られるウレタン変性シリコーンであることが好ましい。
本発明に用いるウレタン変性シリコーンを製造する際に、溶媒は使用しても使用しなくてもよい。尚、溶媒を使用するとウレタン変性シリコーンは溶媒中に溶解又は分散した状態で得られ、この状態で用いることも可能だが、反応後に溶媒を除去してウレタン変性シリコーン単体とした後に用いてもよい。溶媒の除去は公知の方法であればいずれの方法を使用してもよく、例えば、減圧蒸留、加温しての乾燥、スプレードライ、或いはこれらの方法の組み合わせ等が挙げられる。
上記の反応時に使用できる溶媒としては、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル、メチル分岐ブチルケトンミリスチン酸分岐プロピル、トリグリセライド類等のエステル系溶媒等が挙げられる。中でも、イソシアネート化合物と反応する活性水素を分子中に持たない溶媒である方が、ウレタン変性シリコーンの製造に悪影響を及ぼさないため好ましい。溶媒を使用する際の使用量は全体の系に対して10~95質量%であることが好ましく、20~85質量%であることがより好ましい。
触媒は、使用しても使用しなくてもウレタン変性シリコーンを製造することは可能であるが、生産性の観点からは、触媒を使用した方が反応時間を短縮する効果が得られることから好ましい。ウレタン変性シリコーン製造時に使用できる触媒としては、例えば、硫酸やトルエンスルフォン酸等の強酸;四塩化チタン、塩化ハフニウム、塩化ジルコニウム、塩化アルミニウム、塩化ガリウム、塩化インジウム、塩化鉄、塩化スズ、フッ化硼素等の金属ハロゲン化物;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ソヂウムメチラート、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ金属やアルカリ土類金属の水酸化物、アルコラート物、酢酸塩、炭酸塩;酸化アルミニウム、酸化カルシウム、酸化バリウム、酸化ナトリウム等の金属酸化物;テトラ分岐プロピルチタネート、ジブチル錫ジクロライド、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ビス(2-エチルヘキシルチオグリコレート)等の有機金属化合物;オクチル酸ナトリウム、オクチル酸カリウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム等の石鹸等が挙げられる。触媒の使用量は、全体の系に対して0.01~1質量%程度である。
上記のようにして得られるウレタン変性シリコーンは、後述する油性成分、水及び界面活性剤と混合することで、所望の粘性及び使用感を有する乳化化粧料組成物を得ることができる。また、油性成分として、単一の油性成分を使用した場合、複数種の油性成分を使用した場合のいずれにおいても増粘又はゲル化させることができ、例えば、炭化水素油、シリコーン油、エステル油、高級アルコール等の油性成分を含む乳化化粧料組成物を増粘又はゲル化させることが可能である。
本発明の乳化化粧料組成物におけるウレタン変性シリコーンの含有量は特に規定されないが、得られる乳化化粧料組成物の使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感の観点からは、例えば乳化化粧料組成物の全質量に対して0.01~20.0質量%であることが好ましく、0.05~15.0質量%であることがより好ましく、0.1~10.0質量%であることが更により好ましい。
<油性成分>
本発明に用いる油性成分は、炭化水素油、シリコーン油及びエステル油からなる群から選ばれる少なくとも1種からなる油性成分であり、固体状、ペースト状、液状のいずれの成分も用いることができる。本発明の油性成分は、界面活性作用を有さないことが好ましく、また、100℃で液状である油性物質であってもよく、70℃で液状である油性物質であってもよく、50℃で液状である油性物質であってもよく、25℃で液状である油性物質であってもよい。本発明に用いることができる炭化水素油としては、化粧料分野において使用可能な炭化水素油であれば特に限定されず、例えば、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、ポリイソブテン、ポリイソプレン、イソデカン、イソドデカン、イソヘキサデカン、ノルマルペンタン、イソペンタン、ノルマルヘキサン、イソヘキサン、ケロシン、デカリン、テトラリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
本発明に用いることができる炭化水素油は、100℃で液状であってもよく、70℃で液状であってもよく、50℃で液状であってもよい。
本発明に用いることができるシリコーン油としては、化粧料分野において使用可能なシリコーン油であれば特に限定されず、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、オクタメチルトリシロキサン等の鎖状シリコーン油、デカメチルシクロテトラシロキサン、ドデカメチルシクロテトラシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、シクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロペンタシロキサン、デカメチルシクロヘキサシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、オクタメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン油、アルキル変性ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン、脂肪酸変性ポリシロキサン、高級アルコール変性ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性シリコーン油等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。本発明に用いることができるシリコーン油は25℃で液状であることが好ましい。
本発明に用いることができるエステル油としては、化粧料分野において使用可能なエステル油であれば特に限定されず、モノエステル油、ジエステル油、トリエステル油、テトラエステル油等を用いることができるが、例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸へキシル、酢酸デシル、プロピオン酸ブチル、エチルヘキサン酸セチル、オクタン酸セチル、ジメチルオクタン酸へキシルデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸分岐プロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ステアリン酸イソセチル、トリステアリン酸イソセチル、ステアリン酸グリセリン、ステアリン酸ブチル、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル、フタル酸ジエチル、クエン酸トリエチル、コハク酸2-エチルヘキシル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ-2-エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、セチルエチルヘキサノエート、トリエチルヘキサノイン、ポリグリセリル-2トリイソステアレート、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、炭酸ジアルキル、ペンタエリスリチルモノレシノレエート、ペンタエリスリチルテトライソナノエート、ペンタエリスリチルテトラペラルゴネート、ペンタエリスリチルテトライソステアレート、ペンタエリスリチルテトラオクタノエート、(オクタン酸/ベヘン酸)ジペンタエリスリチル、酢酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル等の合成エステル油;アボガド油、アマニ油、アーモンド油、エノ油、オリーブ油、カカオ脂、カポックロウ、カヤ油、カルナウバロウ、肝油、キャンデリラロウ、牛脂、硬化牛脂、キョウニン油、鯨ロウ、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サトウキビロウ、サザンカ油、サフラワー油、シアバター、シナギリ油、シナモン油、ジョジョバロウ、スクワラン、スクワレン、セラックロウ、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、豚脂、ナタネ油、ヌカロウ、胚芽油、馬脂、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸エステル、ヒマワリ油、ブドウ油、ベイベリーロウ、ホホバ油、水添ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミツロウ、ミンク油、メドウフォーム油、綿実油、綿ロウ、モクロウ、モクロウ核油、モンタンロウ、ヤシ油、硬化ヤシ油、ヤシ油脂肪酸グリセライド、羊脂、落花生油、ラノリン、還元ラノリン、卵黄油等の動植物エステル油等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。本発明に用いることができるエステル油は50℃で液状であることが好ましい。
本発明においては、目的に応じ、単一の油性成分を使用しても、複数種の油性成分を使用してもよいが、より使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感に優れる乳化化粧料組成物を得る観点からは、少なくとも1種のエステル油を含む油性成分を用いることが好ましい。エステル油を含む油性成分としては、例えば、エステル油と炭化水素油を含む油性成分、エステル油とシリコーン油を含む油性成分、エステル油と炭化水素油とシリコーン油を含む油性成分が挙げられる。本発明に用いる油性成分が、複数種の油性成分を含む場合の各油性成分の配合比率は特に限定されず、目的に応じて調整すればよいが、例えば2種類の油性成分を使用するときの配合比率は、質量比で5~95:95~5としてもよく、また3種類の油性成分を使用するときの配合比率は、質量比で5~90:5~90:5~90(いずれも質量比の合計は100である)としてもよい。これらの中でも、より使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感に優れる乳化化粧料組成物を得る観点からは、油性成分として、エステル油を油性成分全量に対して40~100質量%含むことが好ましく、60~100質量%含むことがより好ましい。
本発明の乳化化粧料組成物における油性成分の含有量は特に限定されず、目的に応じて適宜調整することができるが、得られる乳化化粧料組成物の使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感の観点からは、油性成分の含有量は乳化化粧料組成物の全質量に対して1~70質量%であることが好ましく、5~60質量%であることがより好ましく、10~50質量%であることが更により好ましい。
<水>
本発明に用いる水は、水道水、軟水化処理水、純水、RO水、イオン交換水、蒸留水等を用いることができる。本発明の乳化化粧料組成物における水の含有量は特に限定されず、目的に応じて適宜調整することができるが、得られる乳化化粧料組成物の使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感の観点からは、水の含有量が乳化化粧料組成物の全質量に対して1~95質量%であることが好ましく、10~90質量%であることがより好ましく、20~80質量%であることが更により好ましい。
<界面活性剤>
本発明に用いる界面活性剤(以下、「界面活性剤成分」と称することもある)は、化粧料分野において使用可能な界面活性剤であれば特に限定されず、例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤等の界面活性剤を用いることができる。アニオン界面活性剤としては、例えば、脂肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE-ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE-ラウリル硫酸ナトリウム等);N-アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N-ミリストイル-N-メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウリルメチルタウリンナトリウム等);リン酸エステル塩(POE-オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE-ステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ-2-エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N-アシルグルタミン酸塩(例えば、N-ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N-ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N-ミリストイル-L-グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POE-アルキルエーテルカルボン酸;POE-アルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α-オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N-パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);ジアルキルジメチルアンモニウム塩(塩化ジステアリルジメチルアンモニウム);塩化ポリ(N,N’-ジメチル-3,5-メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POE-アルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2-ウンデシル-N,N,N-(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)-2-イミダゾリンナトリウム、2-ココイル-2-イミダゾリニウムヒドロキサイド-1-カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2-ヘプタデシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリン脂肪酸類(例えば、ステアリン酸ポリグリセリル-4、オレイン酸ポリグリセリル-2、イソステアリン酸ポリグリセリル-2、デカイソステアリン酸ポリグリセリル-10、ジステアリン酸ポリグリセリル-10、ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-6、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、ステアリン酸グリセリル、オレイルグリセリル、α,α'-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル;POE-ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンモノステアレート、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE-ソルビットモノラウレート、POE-ソルビットモノオレエート、POE-ソルビットペンタオレエート、POE-ソルビットモノステアレート等);POE-グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POE-グリセリンモノステアレート、POE-グリセリンモノイソステアレート、POE-グリセリントリイソステアレート、トリイソステアリン酸PEG-5グリセリル、トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル、イソステアリン酸PEG-8グリセリル、イソステアリン酸PEG-60グリセリル等);POE-脂肪酸エステル類(例えば、POE-ジステアレート、POE-モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE-アルキルエーテル類(例えば、POE-ラウリルエーテル、POE-オレイルエーテル、POE-ステアリルエーテル、POE-ベヘニルエーテル、POE-2-オクチルドデシルエーテル、POE-コレスタノールエーテル等);プルロニック(登録商標)型類(例えば、プルロニック等);POE・POP-アルキルエーテル類(例えば、POE・POP-セチルエーテル、PPG-4セテス-20、POE・POP-2-デシルテトラデシルエーテル、POE・POP-モノブチルエーテル、POE・POP-水添ラノリン、POE・POP-グリセリンエーテル等);テトラPOE・テトラPOP-エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POE-ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE-ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE-硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE-ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE-ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POE-プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE-アルキルアミン;POE-脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル(例えば、ステアリン酸スクロース等);アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸;ポリエーテル変性シリコーン類(例えば、ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、PEG/PPG-19ジメチコン、セチルPEG/PPG-10/1ジメチコン等);アルキルグルコシド類(例えば、メチルグルセス-10、メチルグルセス-20等):ポリグリセリン変性シリコーン類等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
本発明においては、目的に応じ、1種類の界面活性剤を使用しても、複数種の界面活性剤を使用してもよいが、より使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感に優れる乳化化粧料組成物を得る観点からは、少なくとも1種の非イオン界面活性剤を含む界面活性剤成分を用いることが好ましい。非イオン界面活性剤を含む界面活性剤成分としては、例えば、1種又は2種以上の非イオン界面活性剤からなる界面活性剤成分や、1種又は2種以上の非イオン界面活性剤と、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも一種とを含む界面活性剤成分が挙げられる。界面活性剤として、2種以上の界面活性剤を用いる場合の各界面活性剤の配合比率は特に限定されず、目的に応じて調整することができる。また、界面活性剤成分として少なくとも1種の非イオン界面活性剤を含む界面活性剤成分を用いる場合の、界面活性剤成分中の非イオン界面活性剤の含有比率は特に限定されないが、より使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感に優れる乳化化粧料組成物を得る観点からは、界面活性剤成分中の非イオン界面活性剤の含有比率は20~100質量%であることが好ましく、50~100質量%であることがより好ましく、70~100質量%であることが更により好ましい。
本発明の乳化化粧料組成物における界面活性剤の含有量は特に限定されず、目的に応じて適宜調整することができるが、得られる乳化化粧料組成物の使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感の観点からは、界面活性剤の含有量が乳化化粧料組成物の全質量に対して0.1~30質量%であることが好ましく、1~25質量%であることがより好ましく、2~20質量%であることが更により好ましい。
本発明の乳化化粧料組成物は、前述したウレタン変性シリコーンと、炭化水素油、シリコーン油及びエステル油からなる群から選ばれる少なくとも1種の油性成分と、水と、界面活性剤と、を含む乳化化粧料組成物である。本発明の乳化化粧料組成物の乳化形態は特に限定されず、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、油中水型、水中油型、油-水-油型、水-油-水型等が挙げられる。
本発明における、乳化化粧料組成物中のウレタン変性シリコーンと油性成分との含有比率は特に限定されず、目的に応じて適宜調整できるが、使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感に優れる乳化化粧料組成物を得る観点からは、乳化化粧料組成物中のウレタン変性シリコーンの含有量と油性成分との含有量との比が、質量比で1:99~60:40であることが好ましく、3:97~50:50であることがより好ましく、5:95~40:60であることが更により好ましい。
本発明における、乳化化粧料組成物中のウレタン変性シリコーンと水との含有比率は特に限定されず、目的に応じて適宜調整できるが、使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感に優れる乳化化粧料組成物を得る観点からは、乳化化粧料組成物中のウレタン変性シリコーンの含有量と水との含有量との比が、質量比で0.1:99.9~50:50であることが好ましく、1:99~40:60であることがより好ましく、2:98~30:70であることが更により好ましい。
本発明における、乳化化粧料組成物中のウレタン変性シリコーンと界面活性剤との含有比率は特に限定されず、目的に応じて適宜調整できるが、使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感に優れる乳化化粧料組成物を得る観点からは、乳化化粧料組成物中のウレタン変性シリコーンの含有量と界面活性剤との含有量との比が、質量比で1:99~90:10であることが好ましく、3:97~80:60であることがより好ましく、5:95~70:30であることが更により好ましい。
本発明における、乳化化粧料組成物中の油性成分と水との含有比率は特に限定されず、目的に応じて適宜調整できるが、使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感に優れる乳化化粧料組成物を得る観点からは、乳化化粧料組成物中の油性成分の含有量と水との含有量との比が、質量比で1:99~90:10であることが好ましく、3:97~80:20であることがより好ましく、5:95~60:40であることが更により好ましい。
本発明における、乳化化粧料組成物中の油性成分と水の合計含有量は特に限定されず、目的に応じて適宜調整できるが、使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感に優れる乳化化粧料組成物を得る観点からは、油性成分と水の合計含有量が乳化化粧料組成物の全質量に対して5~98質量%であることが好ましく、10~95質量%であることがより好ましく、20~90質量%であることが更により好ましい。
本発明における、乳化化粧料組成物中の油性成分と界面活性剤との含有比率は特に限定されず、目的に応じて適宜調整できるが、使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感に優れる乳化化粧料組成物を得る観点からは、乳化化粧料組成物中の油性成分の含有量と界面活性剤との含有量との比が、質量比で5:95~98:2であることが好ましく、10:90~95:10であることがより好ましく、20:80~90:10であることが更により好ましい。
本発明における、乳化化粧料組成物中の水と界面活性剤との含有比率は特に限定されず、目的に応じて適宜調整できるが、使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感に優れる乳化化粧料組成物を得る観点からは、乳化化粧料組成物中の水の含有量と界面活性剤との含有量との比が、質量比で10:90~99:1であることが好ましく、30:70~98:2であることがより好ましく、50:50~96:4であることが更により好ましい。
本発明の乳化化粧料組成物を製造する方法は特に限定されず公知の方法を用いることができ、例えば、ウレタン変性シリコーンと、油性成分と、水と、界面活性剤と、目的に応じて後述する添加剤とを用いて水相と油相をそれぞれ公知の方法により調製し、加温した状態で水相と油相を混合したのち乳化機で乳化し、その後室温まで冷却する方法が挙げられる。このとき、混合時の温度や撹拌方法は特に限定されるものではなく、例えば、乳化機を用いて室温~200℃程度に加熱して均一になるまで混合・撹拌すればよい。
本発明の乳化化粧料組成物の具体的な製品又は形態は特に限定されず、例えば、シャンプーやリンス等のトイレタリー製品も含まれ、具体的に、化粧水、化粧液、乳液、クリーム(エモリエントクリーム、マッサージクリーム、クレンジングクリーム、メイクアップクリームなど)日焼け止めクリーム、洗顔フォーム、クレンジングミルク、クレンジングローション、養毛剤、ヘアリキッド、セットローション、ヘアブリーチ、カラーリンス、パーマネントウェーブ液、口紅、リップグロス、アイグロス、ネイルグロス、マスカラ、アイシャドウ、パック、ファンデーション、オーデコロン、シャンプー、リンス、トリートメント、ヘアセットローション、ヘアクリーム、防臭剤、香水、クレンジングオイル、ヘアオイル、マッサージオイル等が挙げられ、これらの中でも、ファンデーション、日焼け止めクリーム、乳液、クリーム、マスカラ、又はアイシャドウであることが好ましい。
本発明の乳化化粧料組成物は、使用目的に応じて保存時、使用時、使用後にて各種特性(溶解性、分散性、安定性、使用感、塗布性、浸透性、保湿性、安全性、意匠性、光学特性、芳香性、美白性等)を向上改質させるために化粧料組成物で一般に使用される添加剤を使用することができる。このような添加剤としては、例えば、高級アルコール、粉末成分、高級脂肪酸、保湿剤、水溶性高分子、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖、アミノ酸及びその誘導体、有機アミン、pH調整剤、ビタミン、紫外線防御成分、酸化防止剤、増粘剤(前述のウレタン変性シリコーンを除く)、その他の配合可能成分(防腐剤、血行促進剤、消炎剤、賦活剤、美白剤、抗脂漏剤、抗炎症剤、各種抽出物及び植物海藻エキス等)が挙げられ、これらの1種又は2種以上を任意に配合することができる。
高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖高級アルコール;モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2-デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の分岐鎖高級アルコール等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(例えば、γ-酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号等の有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β-カロチン等)等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール油脂肪酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル-12-ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl-ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン、ジェランガム等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等);ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t-ブチルアルコール等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール等)、3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6-ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2-メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、ヘキシルグリセリン、シクロヘキシルグリセリン、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE-テトラハイドロフルフリルアルコール;POP-ブチルエーテル;POP・POE-ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテルリン酸;POP・POE-ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D-グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D-エリトロース、D-エリトルロース、D-トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、L-アラビノース、D-キシロース、L-リキソース、D-アラビノース、D-リボース、D-リブロース、D-キシルロース、L-キシルロース等);六炭糖(例えば、D-グルコース、D-タロース、D-ブシコース、D-ガラクトース、D-フルクトース、L-ガラクトース、L-マンノース、D-タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2-デオキシ-D-リボース、6-デオキシ-L-ガラクトース、6-デオキシ-L-マンノース等);アミノ糖(例えば、D-グルコサミン、D-ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D-グルクロン酸、D-マンヌロン酸、L-グルロン酸、D-ガラクツロン酸、L-イズロン酸等)等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α-トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ-アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
pH調整剤としては、例えば、乳酸-乳酸ナトリウム、クエン酸-クエン酸ナトリウム、コハク酸-コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
ビタミンとしては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
紫外線防御成分としては、粉体顔料、金属粉末顔料等の無機系の紫外線防御成分及びこれらの表面処理品や、有機系の紫外線防御成分を用いることができ、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、低次酸化チタン、鉄ドーピング酸化チタンなどの金属酸化物、水酸化鉄などの金属水酸化物、板状酸化鉄、アルミニウムフレークなどの金属フレーク類、炭化珪素などのセラミック類およびこれらのフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、シラン処理、油剤処理、N-アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アクリル樹脂処理、金属酸化物処理品等や、サリチル酸系、パラアミノ安息香酸系、ベンゾフェノン系、ケイ皮酸系、ベンゾイルメタン系、2-シアノ-3,3-ジフェニルプロパ-2-エン酸2-エチルヘキシルエステル、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2-エチルへキシル、1-(3,4-ジメトキシフェニル)-4,4-ジメチル-1,3-ペンタンジオン、シノキサート、メチル-O-アミノベンゾエート、2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリレート、3-(4-メチルベンジリデン)カンフル、オクチルトリアゾン、4-(3,4-ジメトキシフェニルメチレン)-2,5-ジオキソ-1-イミダゾリジンプロピオン酸2-エチルヘキシル、これらの高分子誘導体等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
増粘剤としては、例えば、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、グアガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、βグルカン、βグルカン誘導体、ジェランガム、デキストラン、α-グルコース及びα-グルコースの誘導体、セルロース又はその誘導体、ケラチン及びコラーゲン又はそれらの誘導体、アルギン酸カルシウム、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、カルボマー、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウムヘクトライト、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、ジブチルエチルヘキサノイルグルタミド等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
その他の配合可能成分としては、例えば、防腐剤(メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、フェノキシエタノール等);消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β-ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α-ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ-オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
本発明の乳化化粧料組成物における、高級アルコール、粉末成分、高級脂肪酸、保湿剤、水溶性高分子、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、水、多価アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖、アミノ酸及びその誘導体、有機アミン、pH調整剤、ビタミン、紫外線防御成分、酸化防止剤、その他の配合可能成分(防腐剤、血行促進剤、消炎剤、賦活剤、美白剤、抗脂漏剤、抗炎症剤、各種抽出物及び植物海藻エキス等)を添加する際のそれぞれの含有量は特に限定されず、実施態様や目的に応じて調整すればよいが、例えば、乳化化粧料組成物の全質量に対して0.01~20.0質量%をそれぞれ添加してもよい。
以下本発明を実施例により、具体的に説明するが、本発明は、これらの例によって何ら限定されるものではなく、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。尚、以下の実施例等において%は特に記載が無い限り質量基準である。
本発明に用いるウレタン変性シリコーンを製造する際に使用した原料を以下に示す。
<シリコーン化合物(A)>
・シリコーン化合物1
一般式(a-1)において、R、Rはそれぞれ独立してエチレン基であり、x、yはそれぞれ1であり、l、mは3であり、pの平均値は39であり、数平均分子量が3200g/molである化合物
・シリコーン化合物2
一般式(a-2)において、Rはプロピレン基であり、nは3であり、zは1であり、qの平均値は48であり、rの平均値は3.5であり、数平均分子量が4200g/molである化合物
<オキシアルキレン系化合物(B)>
・オキシアルキレン系化合物1
一般式(b-1)において、Rは炭素数12のアルキル基であり、Rは炭素数4のアルキレン基であり、sは10~14(平均値は12)である化合物
・オキシアルキレン系化合物2
一般式(b-1)において、Rは炭素数12のアルキル基であり、Rが炭素数3のアルキレン基であるオキシアルキレン基とRが炭素数4のアルキレン基であるオキシアルキレン基とをランダム状にモル比で8:7含み、sは12~18(平均値は15)である化合物
・オキシアルキレン系化合物3
一般式(b-2)において、Rは炭素数4のアルキレン基であり、tは30~42(平均値は36)である化合物
<ジオール化合物(C)>
・ジオール化合物1
1,4-ベンゼンジメタノール
・ジオール化合物2
1,6-ヘキサンジオール
<単官能アルコール化合物(D)>
・単官能アルコール化合物1
2-エチル-1-ヘキサノール
<ジイソシアネート化合物(E)>
・ジイソシアネート化合物1
一般式(e)において、Rはヘキサメチレン基である化合物
〔ウレタン変性シリコーン1の製造〕
温度計、窒素導入管、還流冷却管及び攪拌機を付した4つ口フラスコにシリコーン化合物1を40g(12.5ミリモル)、オキシアルキレン系化合物1を20.6g(18.7ミリモル)、ジオール化合物1を1.48g(10.7ミリモル)入れ、系内を窒素置換してから140℃まで昇温した後、ジイソシアネート化合物1を7.07g(42.0ミリモル)添加し、140℃で4時間反応させた。反応終了後、単官能アルコール化合物1を2.49g(19.1ミリモル)添加し、更に140℃で30分間反応させ、赤外分光装置(IR)でイソシアネートの吸収がない(イソシアネート基が全て反応している)ことを確認して反応の終了とし、ウレタン変性シリコーン1を得た。
〔ウレタン変性シリコーン2~6の製造〕
使用する原料及び配合量を表1に記載の通りに変更した以外はウレタン変性シリコーン1の製造方法と同様の方法により、各原料を反応させてウレタン変性シリコーン2~6を得た。尚表1の数値は、各ポリマー製造時に使用した原料のモル数(ミリモル)を示している。
Figure 2022029705000015
〔油中水型クリーム1の製造〕
乳化化粧料組成物として、表2の配合条件(表中、%は質量%を表す)からなる油中水型クリーム1を製造した。具体的には、表2のAの配合成分を80℃で加熱することで均一化した後、撹拌しながら80℃に加熱したBの配合成分を少しずつ加え、一晩静置することで、油中水型クリーム1を製造した。油中水型クリームの製造に用いた原料を以下に示す。また、製造後の油中水型クリーム1の外観及び、25℃でB型粘度計を用いて測定した粘度を表2に示す。
<ウレタン変性シリコーン>
・ウレタン変性シリコーン1:ウレタン変性シリコーン1の製造で得られたウレタン変性シリコーン
<界面活性剤>
・非イオン界面活性剤1:PEG/PPG-19ジメチコン
<油性成分>
・油性成分1:エチルヘキサン酸セチル
・油性成分2:ジメチコン
・油性成分3:シクロペンタンシロキサン
<その他の成分>
・増粘剤1:ジステアリルジモニウムヘクトライト
・多価アルコール1:グリセリン
・多価アルコール2:1,3-ブチレングリコール
・防腐剤:フェノキシエタノール
〔油中水型クリーム2~3の製造〕
ウレタン変性シリコーン、油性成分、水、界面活性剤等の配合条件を、表2に示す配合条件とした以外は油中水型クリーム1の製造方法と同様の方法により、実施例の油中水型クリーム2及び比較例の油中水型クリーム3を製造した。なお油中水型クリーム2は、ウレタン変性シリコーンの代わりに、増粘剤として一般的に使用されているジステアリルジモニウムヘクトライトを用いた例である。製造後の油中水型クリーム2及び3の外観及び、25℃でB型粘度計を用いて測定した粘度を表2に示す。
Figure 2022029705000016
〔使用時の展延性試験〕
製造した油中水型クリーム1~3について、使用時の塗布性評価として、肌に塗布した際の展延性を3名のパネラーがそれぞれ下記評価基準に基づき評価し、2名以上が○と評価した場合は○、2名以上が×と評価した場合は×として、各油中水型クリームの使用時の展延性を評価した。結果をそれぞれ表2に示す。
<使用時の展延性の評価基準>
○:伸びがある
×:伸びがなく展延性に乏しい
〔洗い流し後の後肌感試験〕
製造した油中水型クリーム1~3について、使用後の感触評価として、肌に塗布後、水で洗い流した後の後肌感を3名のパネラーがそれぞれ下記評価基準に基づき評価し、2名以上が○と評価した場合は○、2名以上が×と評価した場合は×として、各油中水型クリームの洗い流し後の後肌感を評価した。結果を表2に示す。
<洗い流し後の後肌感の評価基準>
○:油膜感やべたつきが感じられない
×:油膜感又はべたつきが感じられた
〔水中油型クリーム1の製造〕
乳化化粧料組成物として、表3の配合条件(表中、%は質量%を表す)からなる水中油型クリーム1を製造した。具体的には、表3のAの配合成分を80℃で加熱することで均一化した後、撹拌しながら80℃に加熱したBの配合成分を少しずつ加え、一晩静置することで、水中油型クリーム1を製造した。水中油型クリームの製造に用いた原料を以下に示す。また、製造後の水中油型クリーム1の25℃でB型粘度計を用いて測定した粘度、25℃でpHメーターを用いて測定したpHをそれぞれ表3に示す。
<ウレタン変性シリコーン>
・ウレタン変性シリコーン1:ウレタン変性シリコーン1の製造で得られたウレタン変性シリコーン
<界面活性剤>
・非イオン界面活性剤1:ステアリン酸グリセリル
<油性成分>
・油性成分1:トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル
・油性成分2:流動パラフィン
<その他の成分>
・増粘剤1:ジブチルエチルヘキサノイルグルタミド
・増粘剤2:キサンタンガム
・増粘剤3:カルボマー
・高級アルコール1:ステアリルアルコール
・多価アルコール1:グリセリン
・防腐剤:フェノキシエタノール
・中和剤1:AMP
・pH調整剤1:30質量%クエン酸水溶液
〔水中油型クリーム2~3の製造〕
ウレタン変性シリコーン、油性成分、水、界面活性剤等の配合条件を、表3に示す配合条件とした以外は水中油型クリーム1の製造方法と同様の方法により、比較例の水中油型クリーム2~3を製造した。なお水中油型クリーム2は、ウレタン変性シリコーンの代わりに、増粘剤として一般的に使用されているジブチルエチルヘキサノイルグルタミドを用いた例である。製造後の水中油型クリーム2及び3の25℃でB型粘度計を用いて測定した粘度、25℃でpHメーターを用いて測定したpHをそれぞれ表3に示す。
Figure 2022029705000017
〔使用時の肌なじみ性試験〕
製造した水中油型クリーム1~3について、使用時の塗布性評価として、肌に塗布した際の肌なじみ性を3名のパネラーがそれぞれ下記評価基準に基づき評価し、2名以上が○と評価した場合は○、2名以上が×と評価した場合は×として、各水中油型クリームの使用時の肌なじみ性を評価した。結果をそれぞれ表3に示す。
<使用時の肌なじみ性の評価基準>
○:密着感があり、肌なじみがよい
×:肌なじみが悪く、白残りする
〔洗い流し後の後肌感試験〕
製造した水中油型クリーム1~3について、使用後の感触評価として、肌に塗布後、水で洗い流した後の後肌感を3名のパネラーがそれぞれ下記評価基準に基づき評価し、2名以上が○と評価した場合は○、2名以上が×と評価した場合は×として、各水中油型クリームの洗い流し後の後肌感を評価した。結果を表3に示す 。
<洗い流し後の後肌感の評価基準>
○:ぬるつきが感じられない
×:ぬるつきが感じられた
〔油中水型ファンデーション1の製造〕
乳化化粧料組成物として、表4の配合条件(表中、%は質量%を表す)からなる油中水型ファンデーション1を製造した。具体的には、表3のAの配合成分を80℃で加熱することで均一化した後、撹拌しながら80℃に加熱したBの配合成分を少しずつ加え、一晩静置することで、油中水型ファンデーション1を製造した。油中水型ファンデーションの調製に用いた原料を以下に示す。また、調製後の油中水型ファンデーション1の外観、25℃でB型粘度計を用いて測定した粘度をそれぞれ表4に示す。
<ウレタン変性シリコーン>
・ウレタン変性シリコーン1:ウレタン変性シリコーン1の製造で得られたウレタン変性シリコーン
<界面活性剤>
・非イオン界面活性剤1:デカイソステアリン酸ポリグリセリル-10
・非イオン界面活性剤2:ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-6
・非イオン界面活性剤3:ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン
<油性成分>
・油性成分1:シクロペンタシロキサン
・油性成分2:イソドデカン
・油性成分3:イソノナン酸イソノニル
・油性成分4:トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル
<その他の成分>
・増粘剤1:ジステアリルジモニウムヘクトライト
・多価アルコール1:シクロヘキシルグリセリン
・多価アルコール2:ヘキシルグリセリン
・無機塩1:塩化ナトリウム
・粉体1:疎水化処理マイカ
・粉体2:疎水化処理顔料級酸化チタン
・粉体3:疎水化処理酸化鉄
・粉体4:疎水化処理微粒子酸化チタン
・粉体5:ポリメチルシルセスキオキサン
・粉体6:トリメチルシロキシケイ酸
〔油中水型ファンデーション2の製造〕
ウレタン変性シリコーン、油性成分、水、界面活性剤等の配合条件を、表4に示す配合条件とした以外は油中水型ファンデーション1の製造方法と同様の方法により、比較例の油中水型ファンデーション2を製造した。なお油中水型ファンデーション2は、ウレタン変性シリコーンの代わりに、増粘剤として一般的に使用されているジステアリルジモニウムヘクトライトを用いた例である。製造後の油中水型ファンデーション2の外観、25℃でB型粘度計を用いて測定した粘度をそれぞれ表4に示す。
Figure 2022029705000018
〔使用時の展延性及び密着性試験〕
製造した油中水型ファンデーション1~2について、使用時の塗布性評価として、肌に塗布した際の展延性及び密着性を3名のパネラーがそれぞれ下記評価基準に基づき評価し、2名以上が○と評価した場合は○、2名以上が×と評価した場合は×として、各油中水型ファンデーションの使用時の展延性及び密着性を評価した。結果をそれぞれ表4に示す。
<使用時の展延性及び密着性の評価基準>
○:伸びがあり密着感に優れる
×:伸びがなく密着感に乏しい
〔洗い流し後の後肌感試験〕
製造した油中水型ファンデーション1~2について、使用後の感触評価として、肌に塗布後、水で洗い流した後の後肌感を3名のパネラーがそれぞれ下記評価基準に基づき評価し、2名以上が○と評価した場合は○、2名以上が×と評価した場合は×として、各油中水型ファンデーションの洗い流し後の後肌感を評価した。結果を表4に示す。
<洗い流し後の後肌感の評価基準>
○:油膜感やべたつきが感じられない
×:油膜感又はべたつきが感じられた
〔実施例5~9の乳化化粧料組成物の製造〕
乳化化粧料組成物として、表5~9の配合条件(表中、%は質量%を表す)からなる油中水型の乳化化粧料組成物5~9を製造した。具体的には、表5~9それぞれのAの配合成分を80℃で加熱することで均一化した後、撹拌しながら80℃に加熱したBの配合成分を少しずつ加え、一晩静置することで、油中水型の乳化化粧料組成物5~9を製造した。
〔使用時の展延性及び密着性試験〕
製造した乳化化粧料組成物5~9について、使用時の塗布性評価として、肌に塗布した際の展延性及び密着性を3名のパネラーがそれぞれ下記評価基準に基づき評価し、2名以上が○と評価した場合は○、2名以上が×と評価した場合は×として、各乳化化粧料組成物の使用時の展延性及び密着性を評価した。結果をそれぞれ表5~9に示す。
<使用時の展延性及び密着性の評価基準>
○:伸びがあり密着感に優れる
×:伸びがなく展延性に乏しい
〔洗い流し後の後肌感試験〕
製造した乳化化粧料組成物5~9について、使用後の感触評価として、肌に塗布後、水で洗い流した後の後肌感を3名のパネラーがそれぞれ下記評価基準に基づき評価し、2名以上が○と評価した場合は○、2名以上が×と評価した場合は×として、各乳化化粧料組成物の洗い流し後の後肌感を評価した。結果を表5~9に示す。
Figure 2022029705000019
Figure 2022029705000020
Figure 2022029705000021
Figure 2022029705000022
Figure 2022029705000023
〔実施例10~12の乳化化粧料組成物の製造〕
乳化化粧料組成物として、表10~12の配合条件(表中、%は質量%を表す)からなる水中油型の乳化化粧料組成物10~12を製造した。具体的には、表10~12それぞれのAの配合成分を80℃で加熱することで均一化した後、撹拌しながら70℃に加熱したBの配合成分を少しずつ加えて均一に混合し、室温まで冷却した後に室温のCの配合成分を少しずつ加えて均一に混合し、一晩静置することで、水中油型の乳化化粧料組成物10~12を製造した。
〔使用時の展延性及び密着性試験〕
製造した乳化化粧料組成物10~12について、使用時の塗布性評価として、肌に塗布した際の展延性及び密着性を3名のパネラーがそれぞれ下記評価基準に基づき評価し、2名以上が○と評価した場合は○、2名以上が×と評価した場合は×として、各乳化化粧料組成物の使用時の展延性及び密着性を評価した。結果をそれぞれ表10~12に示す。
<使用時の展延性及び密着性の評価基準>
○:伸びがあり密着感に優れる
×:伸びがなく展延性に乏しい
〔洗い流し後の後肌感試験〕
製造した乳化化粧料組成物10~12について、使用後の感触評価として、肌に塗布後、水で洗い流した後の後肌感を3名のパネラーがそれぞれ下記評価基準に基づき評価し、2名以上が○と評価した場合は○、2名以上が×と評価した場合は×として、各乳化化粧料組成物の洗い流し後の後肌感を評価した。結果を表10~12に示す。
Figure 2022029705000024
Figure 2022029705000025
Figure 2022029705000026
〔実施例13~16の乳化化粧料組成物の製造〕
乳化化粧料組成物として、表13~16の配合条件(表中、%は質量%を表す)からなる水中油型の乳化化粧料組成物13~16を製造した。具体的には、表13~16それぞれのAの配合成分を80℃で加熱することで均一化した後、撹拌しながら80℃に加熱したBの配合成分を少しずつ加え、一晩静置することで、水中油型の乳化化粧料組成物13~16を製造した。
〔使用時の展延性及び密着性試験〕
製造した乳化化粧料組成物13~16について、使用時の塗布性評価として、肌に塗布した際の展延性及び密着性を3名のパネラーがそれぞれ下記評価基準に基づき評価し、2名以上が○と評価した場合は○、2名以上が×と評価した場合は×として、各乳化化粧料組成物の使用時の展延性及び密着性を評価した。結果をそれぞれ表13~16に示す。
<使用時の展延性及び密着性の評価基準>
○:伸びがあり密着感に優れる
×:伸びがなく展延性に乏しい
〔洗い流し後の後肌感試験〕
製造した乳化化粧料組成物13~16について、使用後の感触評価として、肌に塗布後、水で洗い流した後の後肌感を3名のパネラーがそれぞれ下記評価基準に基づき評価し、2名以上が○と評価した場合は○、2名以上が×と評価した場合は×として、各乳化化粧料組成物の洗い流し後の後肌感を評価した。結果を表13~16に示す。
Figure 2022029705000027
Figure 2022029705000028
Figure 2022029705000029
Figure 2022029705000030
結果、本発明の乳化化粧料組成物は、使用時の塗布性及び使用後の感触等の使用感に優れる乳化化粧料組成物であり、油性成分及び水を含む乳化化粧料として広く用いることができることがわかる。

Claims (7)

  1. 下記の一般式(a-1)で表される化合物、下記の一般式(a-2)で表される化合物及びこれらの混合物からなる群から選択されるシリコーン化合物(A)と、下記の一般式(b-1)で表される化合物、下記の一般式(b-2)で表される化合物及びこれらの混合物からなる群から選択されるオキシアルキレン系化合物(B)と、下記の一般式(c)で表されるジオール化合物(C)と、下記の一般式(d)で表される単官能アルコール化合物(D)と、下記の一般式(e)で表されるジイソシアネート化合物(E)と、を反応させて得られるウレタン変性シリコーンと、炭化水素油、シリコーン油及びエステル油からなる群から選ばれる少なくとも1種の油性成分と、水と、界面活性剤と、を含む乳化化粧料組成物。
    Figure 2022029705000031
    (式中、R、Rはそれぞれ独立して炭素数1~20の2価の炭化水素基を表し、x、yはそれぞれ独立して0又は1の数を表し、l、mはそれぞれ独立して0~10の数を表し、pの平均値は1~500を表す。)
    Figure 2022029705000032
    (式中、Rは炭素数1~20の2価の炭化水素基を表し、nは0~10の数を表し、zは0又は1の数を表し、qの平均値は1~500を表し、rの平均値は1~500を表す。尚、各構造単位の配列はブロック状でもランダム状でもよい。)
    Figure 2022029705000033
    (式中、Rは炭素数1~20の1価の炭化水素基を表し、Rは炭素数3~4のアルキレン基を表し、sは2~60の数を表す。)
    Figure 2022029705000034
    (式中、Rは炭素数3~4のアルキレン基を表し、tは2~60の数を表す。)
    Figure 2022029705000035
    (式中、Rは炭素数1~10の2価の炭化水素基を表す。)
    Figure 2022029705000036
    (式中、Rは水素原子または炭素数1~9の1価の炭化水素基を表す。)
    Figure 2022029705000037
    (式中、Rは炭素数1~20の2価の炭化水素基を表す。)
  2. ウレタン変性シリコーンの含有量が、乳化化粧料組成物全量に対して0.01~20質量%である、請求項1に記載の乳化化粧料組成物。
  3. 水の含有量が、乳化化粧料組成物全量に対して1~95質量%である、請求項1又は2に記載の乳化化粧料組成物。
  4. 油性成分の含有量が、乳化化粧料組成物全量に対して1~70質量%である、請求項1~3のいずれか1項に記載の乳化化粧料組成物。
  5. 界面活性剤の含有量が、乳化化粧料組成物全量に対して0.1~30質量%である、請求項1~4のいずれか1項に記載の乳化化粧料組成物。
  6. 界面活性剤が、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の乳化化粧料組成物。
  7. ファンデーション、日焼け止め、乳液、クリーム、マスカラ、又はアイシャドウである、請求項1~6のいずれか1項に記載の乳化化粧料組成物。
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JP2022132209A (ja) * 2021-02-26 2022-09-07 ダイキン工業株式会社 含フッ素共重合体

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