JP2022027446A - 有機発光装置、表示装置、電子機器、車載ディスプレイ及び車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温環境下における寿命が長い有機発光装置、表示装置、電子機器及び車載ディスプレイと、車載ディスプレイを用いた車両とを提供する。【解決手段】有機発光装置は、対向配置されるアノード電極及びカソード電極と、アノード電極とカソード電極との間に配置される発光層と、アノード電極と発光層との間に、発光層に接して配置される正孔輸送層と、を備え、正孔輸送層は、発光層のHOMO準位13Hよりも高いHOMO準位12bHを有し、正孔輸送層のHOMO準位12bHと発光層のHOMO準位13Hとの差ΔE1が0.32eV以下である。【選択図】図2

Description

本開示は、有機発光装置、表示装置、電子機器、車載ディスプレイ及び車両に関する。
有機EL(Electro-Luminescence)装置と呼ばれる発光装置は、有機発光材料を含む発光層と、発光層を挟むアノード電極及びカソード電極と、を含む。また、有機EL装置の発光効率を向上させるために、アノード電極と発光層との間には正孔輸送層又は正孔注入層が設けられ、カソード電極と発光層との間には電子輸送層又は電子注入層が設けられる(例えば特許文献1~3)。
特表2008-535266号公報 特表2014-513418号公報 特開2017-022369号公報
有機EL装置の寿命は、高温環境下で短くなることが知られている。種々の環境に曝される有機EL装置(例えば、車両に搭載される有機EL装置)では、高温環境下における寿命はより長いことが好ましい。
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、高温環境下における寿命が長い有機発光装置、表示装置、電子機器及び車載ディスプレイと、車載ディスプレイを用いた車両とを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための、本開示の第1の実施態様に係る有機発光装置は、対向配置されるアノード電極及びカソード電極と、前記アノード電極と前記カソード電極との間に配置される発光層と、前記アノード電極と前記発光層との間に、前記発光層に接して配置される正孔輸送層と、を備え、前記正孔輸送層は、前記発光層のHOMO準位よりも高いHOMO準位を有し、前記正孔輸送層の前記HOMO準位と前記発光層の前記HOMO準位との差が0.32eV以下である。
本開示の第2の実施態様に係る表示装置は、第1の実施態様に係る有機発光装置を備える。
本開示の第3の実施態様に係る車載ディスプレイは、第2の実施態様に係る表示装置を備える。
本開示の第4の実施態様に係る電子機器は、第2の実施態様に係る表示装置を備える。
本開示の第5の実施態様に係る車両は、第3の実施態様に係る車載ディスプレイを備える。
本開示によれば、高温環境下における寿命が長い有機発光装置、表示装置、電子機器及び車載ディスプレイと、車載ディスプレイを用いた車両とを提供することができる。
第1実施形態に係る有機発光装置の構造を示す断面図である。 第1実施形態に係る有機発光装置のエネルギ状態図である。 発光層に接する正孔輸送層のHOMO準位から発光層のHOMO準位を差し引いたエネルギ差ΔE1と、高温環境下における寿命(高温寿命)との関係を示すグラフである。 第2実施形態に係る有機発光装置のエネルギ状態図である。 発光層に接する電子輸送層のLUMO準位から発光層のLUMO準位を差し引いたエネルギ差ΔE2と、高温環境下における寿命(高温寿命)との関係を示すグラフである。 第3実施形態に係る有機発光装置のエネルギ状態図である。 電子輸送層のLUMO準位から電子注入層のLUMO準位を差し引いたエネルギ差ΔE3と電子注入層の厚みTとの積と、高温環境下における寿命(高温寿命)との関係を示すグラフである。 発光層に接して配置される第2正孔輸送層の膜厚と、相対高温寿命のとの関係を示すグラフである。 発光層に接して配置される第1電子輸送層の膜厚と、相対高温寿命のとの関係を示すグラフである 第4実施形態に係る表示装置の構成例を模式的に示す図である。 表示装置の表示領域の一部を示す平面図である。 第5実施形態に係る車載ディスプレイと車載ディスプレイを備える車両とを模式的に示す図である。 第6実施形態に係る電子機器の構成例を示す図である。
以下、図面を参照して本実施形態に係る有機発光装置、表示装置、電子機器、車載ディスプレイ及び車両について説明する。
(第1実施形態)
図1を参照して、本実施形態による有機発光装置1の構造及び構成について説明する。有機発光装置1は、絶縁基板10上に配置されるアノード電極11と、アノード電極11の上方に配置される正孔輸送層12と、正孔輸送層12の上方に配置される発光層13と、発光層13の上方に配置される電子輸送層14と、電子輸送層14の上方に配置される電子注入層15と、電子注入層15の上方に配置されるカソード電極16と、を備える。このような有機発光装置1は、例えば、車載用ディスプレイに使用される。
アノード電極11は、図示しない電源に接続され、正孔輸送層12に正孔を供給する。アノード電極11を形成する材料としては、透光性及び導電性を有する材料が用いられ、例えばインジウム錫酸化物(ITO:Indium Tin Oxide)、酸化スズ(SnO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO:Indium Zinc Oxide)等を用いることができる。なお、トップエミッション構造のように、絶縁基板10側で光を反射させてカソード側に光を出射させる場合、銀(Ag)などの反射金属の表面にITOやIZOを配置したアノード電極を用いることができる。
正孔輸送層12は、アノード電極11から注入される正孔を、効率的に発光層13に輸送する。一般に、正孔輸送層12のバンドギャップは、発光層13のバンドギャップよりも大きい。なお、バンドギャップとは、最低空軌道のエネルギ準位、つまりLUMO(Lowest Unoccupied Molecular Orbital)準位と、最高被占軌道のエネルギ準位、つまりHOMO(Highest Occupied Molecular Orbital)準位と、のエネルギ差をいう。
本実施形態において、正孔輸送層12は、第1正孔輸送層12a及び第2正孔輸送層12bを含む。第1正孔輸送層12a及び第2正孔輸送層12bを形成する材料としては、それぞれ公知の材料が用いられ、例えば、α―NPD(名称:2,2’-Dimethyl-N,N’-di-[(1-naphthyl)-N,N’-diphenyl]-1,1’-biphenyl-4,4’-diamine)、TAPC(名称:4,4’-Cyclohexylidenebis[N,N-bis(4-methylphenyl)benzenamine])、TPD(名称:N,N’-Bis(3-methylphenyl)-N,N’-diphenylbenzidine)等を用いることができる。また、発光層13に接して配置される第2正孔輸送層12bの膜厚は5nm以上、50nm以下であることが好ましい。
発光層13は、アノード電極11から注入される正孔と、カソード電極16から注入される電子と、が効率的に再結合する層であり、当該再結合により光を放出する。発光層13を形成する材料としては、蛍光材料、熱活性化遅延蛍光材料、りん光材料等の公知の材料が用いられ、例えば、ビススチリルベンゼン誘導体、Alq(名称:Tris-(8-hydroxyquinoline)aluminum)、ルブレン、ジメチルキナククリドン、FIrpic(名称:Bis[2-(4,6-difluorophenyl)pyridinato-C2,N](picolinato)iridium(III))、Ir(ppy)(名称:Tris[2-phenylpyridinato-C2,N]iridium(III))、(ppy)Ir(acac)(名称:Bis[2-(2-pyridinyl-N)phenyl-C](2,4-pentanedionato-O2,O4)iridium(III))等を用いることができる。
電子輸送層14は、電子注入層15から注入される電子を、効率的に発光層13に輸送する。本実施形態において、電子輸送層14は、第1電子輸送層14a及び第2電子輸送層14bを含む。第1電子輸送層14a及び第2電子輸送層14bを形成する材料としては、それぞれ公知の材料が用いられ、例えば、Alq、BCP(名称:3-Benzidino-6-(4-chlorophenyl)pyridazine)、シロール誘導体等を用いることができる。
電子注入層15は、カソード電極16から注入される電子を、効率的に電子輸送層14に注入する。電子注入層15を形成する材料としては、例えば、フッ化リチウム(LiF)、イッテルビウム(Yb)、Liq(名称:8-Hydroxyquinolinolato-lithium)等を用いることができる。
カソード電極16は、図示しない電源に接続され、電子注入層15に電子を供給する。カソード電極16を形成する材料としては、例えば、アルミニウム、マグネシウム・銀合金、ITO、IZO等を用いることができる。
図2は、有機発光装置1を構成する各層のエネルギ状態を示している。図2において、符号11Wはアノード電極11の仕事関数を示す。また、符号12aHは第1正孔輸送層12aのHOMO準位を示し、符号12aLは第1正孔輸送層12aのLUMO準位を示す。符号12bHは第2正孔輸送層12bのHOMO準位を示し、符号12bLは第2正孔輸送層12bのLUMO準位を示す。符号13Hは発光層13のHOMO準位を示し、符号13Lは発光層13のLUMO準位を示す。符号14aHは第1電子輸送層14aのHOMO準位を示し、符号14aLは第1電子輸送層14aのLUMO準位を示す。符号14bHは第2電子輸送層14bのHOMO準位を示し、符号14bLは第2電子輸送層14bのLUMO準位を示す。符号15Wは電子注入層15の仕事関数を示し、符号16Wはカソード電極16の仕事関数を示す。第1実施形態において、有機発光装置1の各層のエネルギ状態は、次の点で特に顕著な特徴を有している。
第1実施形態において、発光層13に接する第2正孔輸送層12bのHOMO準位12bHは、発光層13のHOMO準位13Hよりも高い。具体的には、HOMO準位12bHは、発光層13のHOMO準位13Hよりも0.32eV高いエネルギ以下である。換言すると、第2正孔輸送層12bのHOMO準位12bHから発光層13のHOMO準位13Hを差し引いたエネルギ差ΔE1は、0eVよりも大きく0.32eV以下の範囲に収まる(0eV<ΔE1≦0.32eV)。
次に、有機発光装置1の高温寿命特性を参照して、このような顕著な特徴を有することによって発揮される効果について説明する。このような顕著な特徴を有していることにより、有機発光装置1の高温環境下における寿命はより長くなる。
図3には、エネルギ差ΔE1[eV](横軸)と、高温寿命[h](縦軸)と、の関係を表すグラフが示される。以下、本開示において、高温寿命とは、85℃の環境下において有機発光装置1を10mA/cmの電流密度で駆動し続けたときに、有機発光装置1が出射する光の強度が初期の強度と比較して20%減少するまでにかかる時間(hour)をいう。
図3に示すように、エネルギ差ΔE1が増加するにしたがって、高温寿命が単調に減少している。換言すると、エネルギ差ΔE1が減少するにしたがって、高温寿命が増加している。また、図3に示すように、エネルギ差ΔE1が0.32eV以下である範囲と、0.32eVよりも大きい範囲とで、高温寿命の特性(変化率,傾き)が変わっている。以上から、エネルギ差ΔE1をより小さくする、具体的には0.32eV以下にすることにより、有機発光装置1の高温寿命をより長くすることができる。
なお、エネルギ差ΔE1は、一般に、第2正孔輸送層12bから発光層13にホールを注入するために0eVよりも大きい必要がある。これは0eV以下では第2正孔輸送層12bを流れるホールが発光層13との障壁を超えることが困難になるからである。そのため、エネルギ差ΔE1は、0eVよりも大きく0.32eV以下であることが好ましい。このように、エネルギ差ΔE1を0eVよりも大きく0.32eV以下とすることにより、有機発光装置1の高温環境下における寿命をより長くすることができる。この関係は、特に、第2正孔輸送層12bと発光層13の界面付近で正孔と電子の再結合が活発となる発光素子では、両者間のエネルギ差に対して再結合、つまり発光が敏感に変化するため、例えば発光層13に青色を呈し、蛍光を利用する発光材料を用いた時に顕著である。
なお、0eV<ΔE1≦0.32eVの関係が成立する、第2正孔輸送層12b及び発光層13の材料は、適宜選択できる。例えば、第2正孔輸送層12b及び発光層13のHOMO準位は、一般的に知られている大気中光電子収量分光法を用いて計測することができる。また、各層のバンドギャップは、一般的に知られている紫外可視近赤外分光法を用いて計測することができ、計測された各層のHOMO準位及びバンドギャップから、各層のLUMO準位を算定することができる。このような計測方法を利用すれば、各層に用いる好適な材料を選定することができる。0eV<ΔE1≦0.32eVの関係が成立すれば、各層の材料には、どのような材料を用いても構わない。
図8に、上記の0eV<ΔE1≦0.32eVの関係を満たす条件下において、発光層に接して配置される第2正孔輸送層の膜厚[nm]と、相対高温寿命[%]との関係を示す。本開示で相対高温寿命は、高温寿命のピーク値に対する各膜厚における高温寿命の相対値である。図8では、膜厚10nmにおける高温寿命がピーク値である。
一般に、有機材料を用いた膜が、正孔輸送を担う膜(正孔輸送層)として機能するためには、ある程度の厚みが必要であることが知られている。膜厚が薄い場合、正孔輸送層としての機能を十分に備えず、有機発光装置の寿命が著しく短くなる傾向がある。また、一般に、有機材料を用いた正孔輸送層は、膜厚が厚くなるほど正孔の供給が阻害されることが知られている。このため、発光装置の高温寿命がピークとなる膜厚を超えると、正孔輸送層の膜厚を厚くするほど短寿命化する傾向がある。
図8に示すように、第2正孔輸送層の膜厚が5nm未満である場合、有機発光装置の寿命が著しく短くなる。一方、第2正孔輸送層の膜厚が50nmを超えると、正孔の供給量の減少が顕著となり、高温寿命が顕著に減少する。図8に示すように、80%以上の相対高温寿命を示すため、発光層に接して配置される第2正孔輸送層の膜厚は5nm以上、50nm以下であることが好ましい。
第2正孔輸送層12bについて上記の条件を採用する場合、トップエミッション等において、光共振による増強効果を得るための膜厚(アノードと発光層との膜厚)が不足する可能性がある。この場合、第1正孔輸送層12aによって光学調整を行う。
また、有機発光装置1を構成する各層は、用いる材料に適した一般的な成膜方法で形成すればよい。例えば、有機発光装置1は、次のような製造方法で作製できる。
まず、事前に用意した絶縁基板10の表面に、スパッタリング法により、例えばITOからなるアノード電極11を形成する。続いて、例えば真空蒸着法により、アノード電極11の上に、第1正孔輸送層12aからカソード電極16までを順番に形成する。例えば、このような製造方法で有機発光装置1を作製することができる。
なお、本開示は、赤、緑、青といった色度の異なる発光素子ごとに画素を備える有機発光装置にも適用できる。その場合、まず、トランジスタを形成した絶縁基板10上に、スパッタリング法でアノード電極11を形成する。その後に、有機膜を用いて画素規定層(Pixel Definition Layer)を形成する。その後、当該画素規定層の開口した領域内のアノード電極11の上に、真空蒸着法により第1正孔輸送層12aからカソード電極16までを順番に形成する。こうして赤、緑、青のそれぞれの発光素子を用いた画素で構成される有機発光装置を作製することができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態として、高温環境下における寿命をさらに改善した有機発光装置1について説明する。なお、第2実施形態による有機発光装置1は、第1実施形態による有機発光装置1と同じ構造(図1に示す構造)を有している。
図4には、第2実施形態において、有機発光装置1を構成する各層のエネルギ状態が示される。第2実施形態において、有機発光装置1の各層のエネルギ状態は、次の点で特に顕著な特徴を有している。
第2実施形態において、発光層13に接する第1電子輸送層14aのLUMO準位14aLは、発光層13のLUMO準位13L以下である。換言すると、第1電子輸送層14aのLUMO準位14aLから発光層13のLUMO準位13Lを差し引いたエネルギ差ΔE2は、0eV以下である(ΔE2≦0eV)。また、発光層13に接して配置される第1電子輸送層14aの膜厚は5nm以上、50nm以下であることが好ましい。加えて、第1電子輸送層14aの膜厚は5nm以上、30nm以下であることが更に好ましく、10nm以上、30nm以下であることが特に好ましい。
図5には、エネルギ差ΔE2[eV](横軸)と、高温寿命[h](縦軸)と、の関係を表すグラフが示される。図5に示すように、エネルギ差ΔE2が増加するにしたがって、高温寿命が単調に減少している。逆に言えば、エネルギ差ΔE2が減少するにしたがって、高温寿命が増加している。また、図5に示すように、エネルギ差ΔE2が0eV以下である範囲と、0eVよりも大きい範囲とで、高温寿命の特性(変化率,傾き)が変わっている。以上から、エネルギ差ΔE2をより小さくする、具体的には0eV以下にすることにより、有機発光装置1の高温寿命をより長くすることができる。
なお、ΔE2≦0eVの関係が成立する、発光層13及び第1電子輸送層14aの材料は、適宜選択できる。上述した大気中光電子収量分光法、紫外可視近赤外分光法等を利用すれば、各層に用いる好適な材料を選定することができる。ΔE2≦0eVの関係が成立すれば、各層の材料には、どのような材料を用いても構わない。
図9に、上記のΔE2≦0eVの関係を満たす条件下において、発光層13に接して配置される第1電子輸送層14aの膜厚[nm]と、相対高温寿命[%]との関係を示す。本開示で相対高温寿命は、高温寿命のピーク値に対する各膜厚における高温寿命の相対値である。図9では、膜厚15nmにおける高温寿命がピーク値である。
正孔輸送層と同様に、一般に、有機材料を用いた膜が、電子輸送を担う膜(電子輸送層)として機能するためには、ある程度の厚みが必要であることが知られている。膜厚が薄い場合、電子輸送層としての機能を十分に備えず、有機発光装置の寿命が著しく短くなる傾向がある。また、一般に、有機材料を用いた電子輸送層は、膜厚が厚くなるほど電子の供給が阻害されることが知られている。このため、発光装置の高温寿命がピークとなる膜厚を超えると、電子輸送層の膜厚を厚くするほど短寿命化する傾向がある。
図9に示すように、第1電子輸送層14aの膜厚が5nm未満である場合、有機発光装置1の寿命が著しく減少する。一方、第1電子輸送層14aの膜厚が50nmを超えると、電子の供給量の減少が顕著となり、高温寿命が著しく減少する。図9に示すように、60%以上の相対高温寿命を示すため、発光層13に接して配置される第1電子輸送層14aの膜厚は5nm以上、50nm以下であることが好ましい。また、第1電子輸送層14aの膜厚は、70%以上の相対高温寿命が得られる、5nm以上、30nm以下であることが更に好ましい。加えて、約80%又はそれ以上の相対高温寿命が得られるため、第1電子輸送層14aの膜厚は、10nm以上、30nm以下であることが特に好ましい。
第1電子輸送層14aについて上記の条件を採用する場合、トップエミッション等において、光共振による増強効果を得るための膜厚(カソードと発光層との膜厚)が不足する可能性がある。この場合、第2電子輸送層14bによって光学調整を行う。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態として、高温環境下における寿命をさらに改善した有機発光装置1について説明する。なお、第3実施形態による有機発光装置1は、第1実施形態による有機発光装置1と同じ構造(図1に示す構造)を有している。
図6には、第3実施形態において、有機発光装置1を構成する各層のエネルギ状態が示される。第3実施形態において、有機発光装置1の各層のエネルギ状態は、次の点で特に顕著な特徴を有している。
第3実施形態において、第2電子輸送層14bのLUMO準位14bLは、電子注入層15の仕事関数15W以下である。換言すると、第2電子輸送層14bのLUMO準位14bLから電子注入層15の仕事関数15Wを差し引いたエネルギ差ΔE3は、0eV以下である(ΔE3≦0eV)。また、電子注入層15の厚みをTとしたとき、-2.3[eV・nm]≦ΔE3×T≦-0.5[eV・nm]の関係が成立する。
図7には、エネルギ差ΔE3×電子注入層15の厚みT[eV・nm](横軸)と、高温寿命[h](縦軸)と、の関係を表すグラフが示される。高温寿命は、一般に、1000hour以上であることが好ましく、さらには1500hour以上であることが望ましい。これに対応して、有機発光装置1の高温寿命をより長くするためには、ΔE3×Tは、-0.2以下であることが好ましく、さらには-0.5以下-2.3以上であることが望ましい。
なお、ΔE3≦0eVの関係が成立する、第2電子輸送層14b及び電子注入層15の材料は、適宜選択できる。上述した大気中光電子収量分光法、紫外可視近赤外分光法等を利用すれば、各層に用いる好適な材料を選定することができる。ΔE3≦0eVの関係が成立すれば、各層の材料には、どのような材料を用いても構わない。また、電子注入層15の厚みTも、適宜調整することができる。
なお、電子注入層15に導電性材料を用いる場合、エネルギ差ΔE3は、第2電子輸送層14bのLUMO準位から電子注入層15の仕事関数を差し引いた値である。また、電子注入層15に有機材料を用いる場合、エネルギ差ΔE3は、第2電子輸送層14bのLUMO準位から電子注入層15のLUMO準位を差し引いた値である。
なお、本発明者らの更なる検討によれば、エネルギ差ΔE3×電子注入層15の厚みTに加え、電子注入層15の抵抗kも、高温寿命において重要なパラメータになることがわかっている。具体的には、電子注入層15の抵抗率をkとした場合、ΔE3×T×kが少なくとも-0.5[eV・nm・Ωcm]以下であると、良好な高温寿命を示す。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態を説明する。本実施形態は、上述した各実施形態に係る有機発光装置1を用いたOLED表示装置(表示装置)20に関する。本実施形態に係る表示装置20の構成例を、図10に模式的に示す。
表示装置20は、TFT(Thin Film Transistor)基板100と、封止基板200と、接合部(ガラスフリットシール部)300とを備える。TFT基板100上にはOLED素子としての有機発光装置1が形成される。封止基板200はTFT基板100と対向して配置される。接合部300は、TFT基板100と封止基板200との間に設けられ、TFT基板100と封止基板200とを接合し、OLED素子を封止する。
TFT基板100の表示領域125の外側のカソード電極形成領域114の周囲に、走査ドライバ131、エミッションドライバ132、保護回路133、ドライバIC(Integrated Circuit)134が配置されている。これらは、FPC(Flexible Printed Circuit)135を介して外部の機器と接続される。
走査ドライバ131はTFT基板100の走査線を駆動する。エミッションドライバ132は、エミッション制御線を駆動して、各副画素の発光期間を制御する。ドライバIC134は、例えば、異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)を用いて実装される。
ドライバIC134は、走査ドライバ131及びエミッションドライバ132に電源及びタイミング信号(制御信号)を与え、さらに、データ線に映像データに対応するデータ電圧を与える。すなわち、ドライバIC134は、表示制御機能を有する。
封止基板200は、透明な絶縁基板であって、例えばガラス基板である。封止基板200の光出射面(前面)に、λ/4位相差板と偏光板とが配置され、外部から入射した光の反射を抑制する。
表示領域125には、複数の副画素が配置される。図11は、表示領域125の一部を示す平面図である。図11は、行列状に配置された複数の副画素を示す。少なくとも3つの副画素は、それぞれ異なる第1色~第3色を発光する副画素である。なお、第1色は例えば青色、第2色は例えば赤色、第3色は例えば緑色である。図11は、赤副画素(発光領域)251R、青副画素(発光領域)251B、及び緑副画素(発光領域)251Gを示す。また、各副画素(発光領域)の全領域は、同色の有機発光層で覆われている。具体的には、赤副画素251R、青副画素251B、緑副画素251Gは、それぞれ、赤有機発光層269R、青有機発光層269B、緑有機発光層269Gで完全に覆われている。図11における副画素のうち、赤、青、緑それぞれの一つの副画素のみが、符号で指示されている。各副画素は、赤、青、又は緑のいずれかの色を表示する。赤、青、及び緑副画素により一つの画素(主画素)が構成される。
本実施形態では、各副画素は第1実施形態~第3実施形態のいずれかに係る有機発光装置1により構成されている。従って、第1実施形態~第3実施形態のいずれかで記載した構成の作用により、表示装置20の高温寿命を長くすることができる。
なお、本実施形態において、副画素を構成する有機発光装置1は、第1実施形態~第3実施形態の顕著な特徴を全て備えていてもよい。加えて、有機発光装置1は、第1実施形態及び第2実施形態における顕著な特徴、又は第1実施形態及び第3実施形態における顕著な特徴を備えていてもよい。それらのいずれかの特徴を備えていれば、高温環境下において表示装置20を長寿命化できる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態を説明する。本実施形態は、第4実施形態に係る表示装置20を用いた車載ディスプレイ30に関する。図12は、本実施形態に係る車載ディスプレイを備える車両および車載ディスプレイの構成例を示す図である。
車載ディスプレイ30は、図12に示す車両としての自動車35の車内に設けられて各種情報を表示するディスプレイである。車載ディスプレイ30は、例えば、図12に示す、CID(Center Information Display)301、クラスターディスプレイ302、及びサイドディスプレイ303である。本実施形態では、CID301、クラスターディスプレイ302、及びサイドディスプレイ303は、表示装置20を用いたディスプレイである。
CID301は、自動車35のダッシュボードの中央に設けられ、オーディオやナビゲーションシステム、自動車状態管理システムなどの情報を表示する。クラスターディスプレイ302は、スピードメーター等を表示する。また、サイドディスプレイ303は、ダッシュボードの左右に設けられてカメラの画像を表示することでサイドミラーとして機能する。
これらの車載ディスプレイ30が設けられる自動車35の車内は、日光の影響等により高温環境となることがある。車載ディスプレイ30は、有機発光装置1を備える表示装置20を用いることで、高温寿命を長くすることができる。従って、高温環境に晒される車載ディスプレイ30も長期間にわたって良好な表示を行うことができる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態を説明する。本実施の形態は、第4実施形態に係る表示装置20を用いた電子機器に関する。図13は、電子機器としてのスマートフォン40の斜視図である。このスマートフォン40は、筐体401の内部に第4実施形態にかかる表示装置20が設けられ、当該表示装置20の表示面側に設けられたカバーガラス402が設けられている。その他、これらの筐体には、送信・受信装置、各種の制御装置、記憶装置、スピーカ及びマイクを含む音声装置、バッテリー等、スマートフォンに求められる機能を持つ装置が設けられている。
スマートフォン40は、屋外で使用されるなど高温環境で使用されることがある。スマートフォン40は、表示装置20を用いることで、高温寿命を長くすることができる。従って、高温環境に晒されるスマートフォン40も長期間にわたって良好な表示を行うことができる。
(変形例)
本開示は上述した実施形態に限られない。例えば、有機発光装置1は、第1実施形態における顕著な特徴(0eV<ΔE1≦0.32eV)、第2実施形態における顕著な特徴(ΔE2≦0eV)、及び、第3実施形態における顕著な特徴(-2.3[eV・nm]≦ΔE3×T≦-0.5[eV・nm])をすべて備えていてもよい。また、有機発光装置1は、第1実施形態及び第2実施形態における顕著な特徴を備えていてもよいし、第1実施形態及び第3実施形態における顕著な特徴を備えていてもよい。それらのいずれかの特徴を備えていれば、高温環境下において有機発光装置1を長寿命化できる。
また、上述した実施形態では、正孔輸送層12が二層構造を有する場合を例に挙げたがこれに限られない。正孔輸送層12は、単層構造とすることもできる。単層構造の場合は、単層の正孔輸送層12が第1実施形態に記載の特徴を備える。ただし、単層構造の場合、光共振による増強効果を得るための膜厚が不足する可能性がある。このため、光学的に調整する正孔輸送層を有する二層以上の積層構造が好ましい。この場合、発光層13と、正孔輸送層12の、発光層13と接する層との間に、第1実施形態における顕著な特徴が見出せれば、高温環境下において有機発光装置1を長寿命化できる。
また、上述した実施形態では、電子輸送層14が二層構造を有する場合を例に挙げたがこれに限られない。電子輸送層14は、単層構造とすることもできる。単層構造の場合は、単層の電子輸送層14が第2実施形態に記載の特徴を備える。ただし、単層構造の場合、光共振による増強効果を得るための膜厚が不足する可能性がある。このため、光学的に調整する電子輸送層を有する二層以上の積層構造が好ましい。また、電子輸送層14を3層以上の積層構造とすることもでき、この場合、発光層13と、電子輸送層14の、発光層13と接する層との間に、第2実施形態における顕著な特徴が見出せれば、有機発光装置1の高温環境下における長寿命化に貢献しうる。また、電子注入層15と、電子輸送層14の、電子注入層15と接する層との間に、第3実施形態における顕著な特徴が見出せれば、高温環境下において有機発光装置1を長寿命化できる。
また、アノード電極11、発光層13、電子注入層15及びカソード電極16も、単層構造に限らず、積層構造を有していても構わない。なお、電子注入層15は、形成されていなくてもよい。
また、有機発光装置1を構成する各層に用いられる材料は、上記実施形態で例示した材料に限られない。特に、正孔輸送層12、発光層13、電子輸送層14及び電子注入層15は、上述の顕著な特徴を満足する材料であれば、どのような材料を用いても構わない。
第5実施形態では、車載ディスプレイ30の例として、CID301、クラスターディスプレイ302、及びサイドディスプレイ303を挙げたが、これらに限られない。車載ディスプレイ30は、車中に設けられる任意のディスプレイであることができる。また、高温環境にさらされる産業用輸送機器に用いてもよい。
第6実施形態では、電子機器としてスマートフォンを例に挙げたが、本開示はこれにより限定されるものではなく、例えば、パーソナルコンピューター、PDA(Personal Digital Assistance)、タブレット端末、ヘッドマウントディスプレイ、プロジェクタ、デジタル(ビデオ)カメラ等であってもよい。
以上、実施形態及びその変形例に沿って本開示を説明したが、本開示をこれらに限定されるものではない。種々の変更、改良、組合せ等が可能なことは当業者には自明である。
1 有機発光装置
10 絶縁基板
11 アノード電極
12 正孔輸送層
12a 第1正孔輸送層
12b 第2正孔輸送層
13 発光層
14 電子輸送層
14a 第1電子輸送層
14b 第2電子輸送層
15 電子注入層
16 カソード電極
20 表示装置
30 車載ディスプレイ
35 自動車
40 スマートフォン
100 TFT基板
114 カソード電極形成領域
125 表示領域
131 走査ドライバ
132 エミッションドライバ
133 保護回路
134 ドライバIC
135 FPC
200 封止基板
251R 赤副画素
251G 緑副画素
251B 青副画素
269R 赤有機発光層
269B 青有機発光層
269G 緑有機発光層
300 接合部
301 CID
302 クラスターディスプレイ
303 サイドディスプレイ
401 筐体
402 カバーガラス

Claims (11)

  1. 対向配置されるアノード電極及びカソード電極と、
    前記アノード電極と前記カソード電極との間に配置される発光層と、
    前記アノード電極と前記発光層との間に、前記発光層に接して配置される正孔輸送層と、
    を備え、
    前記正孔輸送層は、前記発光層のHOMO準位よりも高いHOMO準位を有し、
    前記正孔輸送層の前記HOMO準位と前記発光層の前記HOMO準位との差が0.32eV以下である、
    有機発光装置。
  2. 前記正孔輸送層は1つ以上の層を有し、前記正孔輸送層において前記発光層に接して配置される層の厚みが5nm以上50nm以下である、
    請求項1に記載の有機発光装置。
  3. 前記発光層と前記カソード電極との間に、前記発光層に接して配置される電子輸送層をさらに備え、
    前記電子輸送層は、前記発光層のLUMO準位以下のLUMO準位を有する、
    請求項1又は2に記載の有機発光装置。
  4. 前記電子輸送層と前記カソード電極との間に、前記電子輸送層に接して配置される電子注入層をさらに備え、
    前記電子注入層は、前記電子輸送層の前記LUMO準位以下のLUMO準位を有する有機材料を含む、
    請求項3に記載の有機発光装置。
  5. 前記電子輸送層と前記カソード電極との間に、前記電子輸送層に接して配置される電子注入層をさらに備え、
    前記電子注入層は、前記電子輸送層の前記LUMO準位以下の仕事関数を有する導電性材料を含む、
    請求項3に記載の有機発光装置。
  6. 前記電子輸送層の前記LUMO準位から前記電子注入層の前記LUMO準位又は前記仕事関数を差し引いたエネルギ差と、前記電子注入層の厚みと、の積が、-2.3eV・nm以上-0.5eV・nm以下である、
    請求項4又は5に記載の有機発光装置。
  7. 前記電子輸送層は1つ以上の層を有し、前記電子輸送層において前記発光層に接して配置される層の厚みが5nm以上50nm以下である、
    請求項3乃至6のいずれか1項に記載の有機発光装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の有機発光装置を備えた表示装置。
  9. 請求項8に記載の表示装置を備えた車載ディスプレイ。
  10. 請求項8に記載の表示装置を備えた電子機器。
  11. 請求項9に記載の車載ディスプレイを備えた車両。
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