JP2005349977A - 天井収納型車載ディスプレイ装置及び車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】 車両走行中でも大画面による映像を見ることができる天井収納型車載ディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】 フレキシブルなフラットディスプレイ装置3と、車両1の天井内側に取り付けられフラットディスプレイ装置3の一端縁を天井に沿ってスライド自在に支持すると共にフラットディスプレイ装置3の他端縁を後部座席の前方に引き出すことができる天井収納部2とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 フレキシブルなフラットディスプレイ装置3と、車両1の天井内側に取り付けられフラットディスプレイ装置3の一端縁を天井に沿ってスライド自在に支持すると共にフラットディスプレイ装置3の他端縁を後部座席の前方に引き出すことができる天井収納部2とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は車両の天井にスライド式に収納可能な車載ディスプレイ装置に係り、特に、大画面の天井収納型車載ディスプレイ装置及びこの天井収納型車載ディスプレイ装置を搭載した車両に関する。
自動車にディスプレイ装置を搭載し、後部座席の乗員がテレビジョン映像等を見ることができるようになってきている。例えば、下記特許文献1記載の従来技術では、車両の前部天井部分に液晶プロジェクタ及びスクリーンを備えるディスプレイ装置を搭載し、後部座席の乗員がスクリーンに投影された映像を見ることができるようになっている。
斯かる車載ディスプレイが普及し始めると、より大画面で映像を楽しみたいという要求が強くなる。そこで、例えば下記特許文献2記載の従来技術では、車両の天井部分を開閉可能な構造にし、車両停止時に、天井部分に設けた開口に大型スクリーンを取り付け、乗員の足下に置いたプロジェクタから大型スクリーンに映像を投影できるようになっている。
しかしながら、上記特許文献2記載の従来技術では、車両走行中に大画面での映像を楽しむことができない。大型スクリーンにプロジェクタから映像を投影するには、プロジェクタと大型スクリーンとの間を所定距離以上離す必要があり、車両走行中に大型スクリーンを取り付けるため車両の天井ボディを開くと、車両走行に支障を来すためである。
本発明の目的は、車両走行中でも大画面による映像を見ることができる天井収納型車載ディスプレイ装置及びこの天井収納型車載ディスプレイ装置を搭載した車両を提供することにある。
本発明の天井収納型車載ディスプレイ装置は、フレキシブルなフラットディスプレイ部と、車両の天井内側に取り付けられ前記フラットディスプレイ部の一端縁を前記天井に沿ってスライド自在に支持すると共に前記フラットディスプレイ部の他端縁を後部座席の前方に引き出すことができる天井収納部とを備えることを特徴とする。
この構成により、車両の天井ボディの構造を変更することなく、車両走行中であっても大画面による映像を見ることが可能となる。
本発明の天井収納型車載ディスプレイ装置は、前記フラットディスプレイ部の前記天井収納部からの引き出しと収納を行うモータ駆動部を備えることを特徴とする。
この構成により、大画面ディスプレイ装置であっても容易に天井収納部からの引き出しと収納を行うことが可能となる。
本発明の天井収納型車載ディスプレイ装置の前記フラットディスプレイ部は、有機EL画面で構成されていることを特徴とする。
この構成により、大画面ディスプレイ部のフレキシブル化や薄型化が更に容易となり、車載ディスプレイ装置としてより一層好適となる。
本発明の車両は、上記のいずれかに記載の天井収納型車載ディスプレイ装置を備えることを特徴とする。
この構成により、大画面による映像観賞が可能な車両を提供可能となる。
本発明によれば、車両走行中であっても後部座席の乗員が大画面で映像を見ることができる天井収納型車載ディスプレイ装置及びこの天井収納型車載ディスプレイ装置を搭載した車両を提供できる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る天井収納型車載ディスプレイ装置の設置位置の説明図であり、車両を側面から透視した模式図である。この例で示す車両1はワンボックスカーであり、2列目の後部座席の天井内側部分に、ディスプレイ装置の収納部(以下、天井収納部という。)2が設けられ、この天井収納部2から、矢印A方向に、フレキシブルな大画面のフラットディスプレイ部(以下、大画面ディスプレイ装置という。)3がほぼ垂直下方向且つ後部座席の前方に引き出され、2列目より後方の乗員の目の前に大画面ディスプレイ装置3が垂れ下がる様になっている。
図2は、車室内において大画面ディスプレイ装置3が少し収納部2から引き出された状態を示す斜視図である。大画面ディスプレイ装置3の幅は、この例では、車両1の幅より若干狭い程度となっている。天井収納部2は、車両天井ボディの左右側部に設けられた平行な2条のレール4R、4Lでなり、大画面ディスプレイ装置3は、これらレール4R、4L間にスライド自在に支持される。
天井収納部2に収納された大画面ディスプレイ装置3の画面は常に車室内に露出した状態であるため、大画面ディスプレイ装置3が天井収納部2に収納された状態でも、2列目、3列目の後部座席の乗員は、座席を倒すことで大画面ディスプレイ装置3を見ることができる。
大画面ディスプレイ装置3は、本実施形態ではフレキシブルな有機EL画面で構成され、車体の所定箇所に設置されたテレビチューナからの映像信号を、有線あるいは無線にて受信し表示することができる。
この場合、大画面ディスプレイ装置3の全面を一画面として映像を表示することも、また、図2に点線枠5、6で示す様に、画面をマルチ画面に分割し、乗員毎に異なる分割画面で異なる映像を見ることも可能である。更に、テレビジョン映像ばかりでなく、例えば左側の乗員のみが、パーソナルコンピュータの出力映像を大画面ディスプレイ装置3の分割画面に表示させることも可能である。
大画面ディスプレイ装置3は、有機EL画面に限るものではなく、フレキシブルに構成した液晶画面やプラズマディスプレイ画面、表面伝導型電子放出素子を用いたフラット画面でもよい。
図3(a)(b)(c)(d)は、天井収納型車載ディスプレイ装置の引き出し経過を示す図である。図3(a)に示す様に、車両の天井内側の左側にはレール4Lが、右側にはレール4Rがレール4Lと平行に取り付けられており、左右のレール4R、4L間に、板状のスライダ10が掛け渡されている。このスライダ10に、フレキシブルな大画面ディスプレイ装置3の上端縁が全長に渡って固定されている。
大画面ディスプレイ装置3の下端縁にも支持板11が全長に渡って固定されており、この支持板11に、可動板12が左右端においリンク13により連結されている。可動板12の左右端には、夫々ワイヤ14L、14Rの一端が連結されており、ワイヤ14L、14Rの他端は、夫々リール15L、15Rの軸に連結され、ワイヤ14L、14Rの余った部分はリール15L、15Rに巻き取られている。
各ワイヤ14L、14Rは、夫々、車両天井の左右上部に設けられたガイドローラ16L、16Rに通され、ワイヤ14L、14Rの車両幅方向位置の移動が規制される。各リール15L、15Rは、共通のモータ17によりベルト駆動されるようになっている。
図3(a)に示す状態は、大画面ディスプレイ装置3が完全に天井に収納された状態を示す。この状態で、乗員が図示しないディプレイスイッチを引出側に投入すると、モータ17が反時計方向に回転する。これにより、リール15L、15Rが反時計方向に回転し、リール15L、15Rに巻き取られているワイヤ14L、14Rが送り出される。
ワイヤ14L、14Rがリール15L、15Rから送り出されると、図3(b)に示す様に、大画面ディスプレイ装置3の下端縁が垂直下方向すなわち床方向に送り出され、これにより、大画面ディスプレイ装置3の上端縁に取り付けられているスライダ10が車両前方にスライドする。
モータ17が更に回転すると図3(c)の状態となり、更に大画面ディスプレイ装置3が最も引き出されると、図3(d)の状態となる。この図3(d)の状態になると、ディスプレイスイッチは自動的に中立位置に戻り、モータ17は自動停止する。
尚、乗員は、ディスプレイスイッチを任意のタイミングで中立位置に戻すことができ、図3(b)、図3(c)等の任意の中間位置に大画面ディスプレイ装置3の引出位置を止め、映像を大画面ディスプレイ装置3に表示させることができる。
大画面ディスプレイ装置3を天井収納部2に収納する場合には、ディスプレイスイッチを収納側に投入する。これにより、モータ17が図3において時計方向に回転し、ワイヤ14L、14Rが夫々リール15L、15Rに巻き取られる。これにより、大画面ディスプレイ装置3の下端縁が天井側に移動し、スライダ10が車両後方に向かってスライドする。スライダ10がレール4L、4Rの終端まで移動して大画面ディスプレイ装置3が完全に天井に収納されると、ディスプレイスイッチは自動的に中立位置に戻り、モータ17は停止される。
この状態で、大画面ディスプレイ装置3は、スライダ10と、可動板12とによってレール4R、4Lに支持されるが、大画面ディスプレイ装置3の中間部分は、大画面ディスプレイ装置3自身の弾性によってレール4R、RLとほぼ同水準に保持される。
尚、勿論、大画面ディスプレイ装置3の両側縁にもスライダを取り付け、大画面ディスプレイ装置3の両側部もレール4R、4Lで支持する構成にしてもよい。
上述した実施形態では、2本のワイヤ14R、14Lを用いて大画面ディスプレイ装置3の引き出しと収納を行っているが、ワイヤではなく、1枚の薄いシート状鋼板を用い、このシート状鋼板を送り出しあるいは巻き取ることで、大画面ディスプレイ装置3の引き出しと収納を行う構成とすることも可能である。
また、上述した実施形態では、大画面ディスプレイ装置3の引き出しと収納をモータ駆動で行ったが、手動にて行う構成とすることでもよい。
本発明に係る天井収納型車載ディスプレイ装置は大画面で映像を表示できるという効果を奏し、車載ディスプレイ装置等として有用である。
1 車両
2 天井収納部
3 フレキシブルな大画面のフラットディスプレイ装置
4R、4L レール
5、6 マルチ画面
10 スライダ
11 支持板
12 可動板
13 リンク
14L、14R ワイヤ
15L、15R リール
17 モータ
2 天井収納部
3 フレキシブルな大画面のフラットディスプレイ装置
4R、4L レール
5、6 マルチ画面
10 スライダ
11 支持板
12 可動板
13 リンク
14L、14R ワイヤ
15L、15R リール
17 モータ
Claims (4)
- フレキシブルなフラットディスプレイ部と、車両の天井内側に取り付けられ前記フラットディスプレイ部の一端縁を前記天井に沿ってスライド自在に支持すると共に前記フラットディスプレイ部の他端縁を後部座席の前方に引き出すことができる天井収納部とを備えることを特徴とする天井収納型車載ディスプレイ装置。
- 前記フラットディスプレイ部の前記天井収納部からの引き出しと収納を行うモータ駆動部を備えることを特徴とする請求項1に記載の天井収納型車載ディスプレイ装置。
- 前記フラットディスプレイ部が、有機EL画面で構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の天井収納型車載ディスプレイ装置。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の天井収納型車載ディスプレイ装置を搭載したことを特徴とする車両。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004173747A JP2005349977A (ja) | 2004-06-11 | 2004-06-11 | 天井収納型車載ディスプレイ装置及び車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004173747A JP2005349977A (ja) | 2004-06-11 | 2004-06-11 | 天井収納型車載ディスプレイ装置及び車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005349977A true JP2005349977A (ja) | 2005-12-22 |
Family
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JP2004173747A Pending JP2005349977A (ja) | 2004-06-11 | 2004-06-11 | 天井収納型車載ディスプレイ装置及び車両 |
Country Status (1)
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-
2004
- 2004-06-11 JP JP2004173747A patent/JP2005349977A/ja active Pending
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