JP2022026682A - 乗物用の空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡素な構成によって、ダクト部から吹出されるエアを、乗物室内の被送風箇所に送り出すことにある。【解決手段】ダクト部21,22から吹出されるエアを、乗物室内2の被送風箇所(10)に向けて送り出す乗物用の空調装置20において、超音波を発生可能な複数の振動子27と、複数の振動子27を制御する制御部28とを備え、制御部28によって、複数の振動子27から発せられた超音波を集束させ、超音波の集束点(X1)に生じる音響放射圧を利用して、ダクト部21,22から吹出されたエアを被送風箇所(10)に向けて送り出す構成とした。【選択図】図3

Description

本発明は、ダクト部から吹出されるエアを、乗物室内の被送風箇所に向けて送り出す乗物用の空調装置に関する。
この種の乗物用の空調装置として、特許文献1に開示の車両用空調装置や、特許文献2に開示の車両用レジスタ装置が公知である。これら各装置は、一般的にインストルメントパネルに設置され、その吹出口から吹出されるエアの向きを変更することが可能となっている。例えば特許文献1に開示の車両用空調装置を一例にその構成を説明すると、この車両用空調装置は、中空筒状のセンタ吹出部を有し、その後側がエアの吹出口となっている。このセンタ吹出部には、複数の縦板状の縦ルーバーが左右に適宜の間隔で設置され、これら各縦ルーバーが同期して左右に傾くことで、吹出口から吹出されるエアを左側又は右側に向けることができる。さらにセンタ吹出部には、複数の横板状の横ルーバーが上下に適宜の間隔で設置され、これら各横ルーバーが同期して上下に傾くことで、吹出口から吹出されるエアを上側又は下側に向けることができる。
特開2004-255950号公報 特開2018-99908号公報
ところで公知技術の車両用空調装置は、吹出されるエアの向きを変える構造として、複数の縦ルーバーと、複数の横ルーバーと、各ルーバーを動かす構造(リンクやモータ等)を有している。このため同装置は、複数種類の機械的構造を要することから構成の複雑化が避けられず、また各構造の設置スペースが大きくなりがちであった。またこの種の空調装置では、さらなる高機能化の観点から、エアを多方向に送り出したり、エアを拡散させて送り出したりしたいとの要請がある。しかし公知技術では、所定の方向にエアを集中させて吹出すことを想定しており、多機能化には不向きの構成となっていた。もっとも各ルーバーを個別に制御することも考えられるが、そうすることで更なる装置構成の複雑化を招いてしまう。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、比較的簡素な構成によって、ダクト部から吹出されるエアを、乗物室内の被送風箇所に送り出すことにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物用の空調装置は、ダクト部から吹出されるエアを、乗物室内の被送風箇所に向けて送り出す装置である。この種の構成では、比較的簡素な構成によって、ダクト部から吹出されるエアを、乗物室内の被送風箇所に送り出すことが望まれる。そこで本発明の乗物用の空調装置は、超音波を発生可能な複数の振動子と、複数の振動子を制御する制御部とを備えている。そして制御部によって、複数の振動子から発せられた超音波を集束させ、超音波の集束点に生じる音響放射圧を利用して、ダクト部から吹出されたエアを被送風箇所に向けて送り出す構成とされている。本発明では、制御部の制御によって、複数の振動子から発せられた超音波の集束点をコントロールすることにより、ダクト部から吹出されたエアを乗物室内の被送風箇所に向けて送り出すことができる。このため本発明の乗物用の空調装置は、複数種類の機械的構造を要さず、装置構成の簡素化に資する構成となっている。
第2発明の乗物用の空調装置は、第1発明の乗物用の空調装置において、制御部に、超音波の集束点を単数形成して特定の被送風箇所に向けてエアを送り出す通常モードと、別モードとが設定されている。そして別モードとして、超音波の集束点を複数形成してダクト部から吹出されたエアを複数の被送風箇所のそれぞれに向けて送り出す他方向モードと、超音波の集束点を複数形成してダクト部から吹出されたエアを、被送風箇所とは無関係に拡散させて送り出す拡散モードの少なくとも一つが設定されている。本発明では、通常モードと別モードとを、制御部による各振動子の制御で行うことができ、空調装置の多機能化に資する構成となる。
第3発明の乗物用の空調装置は、第1発明又は第2発明の乗物用の空調装置において、制御部に、超音波の集束点を単数形成して特定の被送風箇所に向けてエアを送り出す通常モードと、注意喚起モードとが設定されている。そして注意喚起モードでは、音響放射圧又は可聴音を利用して乗物室内の乗員を感覚的に刺激する。本発明では、通常モードと注意喚起モードとを、制御部による各振動子の制御で行うことができ、空調装置の多機能化に更に資する構成となっている。
第4発明の乗物用の空調装置は、第1発明~第3発明のいずれかの乗物用の空調装置において、ダクト部から吹出されたエアを複数の被送風箇所にそれぞれ送り出すための流路が確保された状態で乗物室内に設置されている。本発明の乗物用の空調装置は、被送風箇所毎にエア用の流路を確保した状態で乗物室内に設置されるため、より確実に各被送風箇所にエアを送り出すことができる。
第5発明の乗物用の空調装置は、第1発明~第4発明のいずれかの乗物用の空調装置において、ダクト部から吹出されるエアを貯留する貯留部を有し、貯留部には、貯留されたエアを乗物室内に吹出可能な吹出開口が設けられている。本発明では、ダクト部のエアを貯留部に一旦貯留するため、この貯留されたエアを、吹出開口を通じて極力無駄なく乗物室内に吹出すことができる。
第6発明の乗物用の空調装置は、第5発明の乗物用の空調装置において、一対のダクト部から吹出されるエアを貯留部に貯留するとともに、一対のダクト部の一方から吹出されるエアと、一方とは異なる一対のダクト部の他方から吹出されるエアとを、複数の被送風箇所の少なくとも一つに向けて送り出し可能な構成とされている。本発明では、一対のダクト部から吹出されるエアを、吹出開口を通じて極力無駄なく乗物室内に吹出すことができる。そして本発明では、一方のダクト部のエアと他方のダクト部のエアとを、一つの被送風箇所にまとめて送り出したり、異なる被送風箇所に分配して送り出したりすることができる。
本発明に係る第1発明によれば、比較的簡素な構成によって、ダクト部から吹出されるエアを、乗物室内の被送風箇所に送り出すことができる。また第2発明によれば、乗物室内の被送風箇所にエアをより機能性良く送り出すことができる。また第3発明によれば、乗物室内の被送風箇所にエアを更に機能性良く送り出すことができる。また第4発明によれば、乗物室内の被送風箇所により確実にエアを送り出すことができる。また第5発明によれば、乗物室内の被送風箇所により適切にエアを送り出すことができる。そして第6発明によれば、乗物室内の被送風箇所に更に適切にエアを送り出すことができる。
乗物室内を示す乗物の概略斜視図である。 乗物室内に設置された乗物用の空調装置の概略図である。 通常モードの際の乗物用の空調装置の概略図である。 振動子から発せられる超音波の波形を示す図である。 複数の超音波から得られる包絡線の波形を示す図である。 多方向モードの際の乗物用の空調装置の概略図である。 拡散モードの際の乗物用の空調装置の概略図である。 注意喚起モードの際の乗物室内を示す乗物の概略斜視図である。 注意喚起モードの際の乗物用の空調装置の概略図である。 変形例1の乗物室内を示す乗物の概略斜視図である。 変形例2の乗物室内を示す乗物の概略斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1~図11を参照して説明する。各図には、乗物室内の前後方向と上下方向と左右方向を示す矢線を適宜図示する。また図1、図8及び図10では、便宜上、乗物室内の右側の部分を専ら図示し、左側に位置する部材を省略している。また図11では、前部上側から見た乗物室内を図示している。
[乗物室内]
ここで乗物用の空調装置20について説明する前に、まず図1に示す乗物VCの乗物室内2の概要について説明する。この乗物室内2には、床面を構成するフロアパネル3と、天井を構成するルーフパネル4とが設けられている。そしてルーフパネル4は、フロントドア5を支持する左右のフロントピラー7a、リヤドア6を支持する左右の中間ピラー7b、及びリヤドア6の後方に位置する左右のリヤピラー7cによって支持されている。また乗物室内2の前部では、左右のフロントピラー7aとルーフパネル4とによって囲まれた位置にフロントガラス8が設けられ、さらにフロントガラス8の下方にインストルメントパネル9が配設されている。このインストルメントパネル9は、乗物室内2の前部意匠をなす部材であり、その前面右側にステアリング9aが配設されている。
[乗物用シート]
また図1に示す乗物室内2には、複数の乗物用シート(左右一対のフロントシート10,11,左右一対のリヤシート12,13)が配設されている。これら各乗物用シート10~13は、配設位置や寸法が異なる以外は概ね同一の基本構成を有している(図1では、便宜上、右側のフロントシートの各構成にのみ対応する符号16~18を付す)。例えば右側のフロントシート10は、各々、シートクッション16と、シートバック17と、ヘッドレスト18とを有し、シートクッション16の後部にシートバック17の下部が起倒可能に連結されている。そして右側のフロントシート10と左側のフロントシート11とは、左右に適宜の間隔をあけて乗物室内2の前部に設置され、フロントガラス8及びインストルメントパネル9の後方に位置している。また右側のリヤシート12と左側のリヤシート13とは、乗物室内2の後部に設置され、対応するフロントシート10,11の後方に位置している。
[乗物用の空調装置]
そして図1に示す乗物室内2には、乗物用の空調装置20が設置されており、各乗物用シート10~13又はその特定の部位(16,17等)に向けてエアを送り出すことが可能となっている。すなわち本実施例では、各乗物用シート10~13が本発明の被送風箇所に相当し、また各乗物用シートのシートクッション16側とシートバック17側のいずれかを被送風箇所とすることもできる。このように乗物用の空調装置20には、複数の被送風箇所が想定されているのであるが、この種の装置構成では、構成の簡略化等の観点から、複数種類の機械的構造の設置は極力回避すべきである。そこで本実施例では、後述する比較的簡素な構成によって、乗物室内2の各乗物用シート10~13にエアを送り出すこととした。以下、乗物用の空調装置20の構成について詳述する。
[乗物用の空調装置の設置位置]
図1及び図2を参照して、乗物用の空調装置20は、エアを吹出し可能な複数のダクト部(第一ダクト部21,第二ダクト部22)と、エアを貯留可能な貯留部24と、振動子アレイ25(複数の振動子27)と、制御部28とを有している(各構成の詳細は後述)。ここで乗物用の空調装置20は、各ダクト部21,22から吹出されたエアを、複数又は単数の乗物用シート10~13(被送風箇所)に送り出し可能な位置に設置することが望ましい。例えば本実施例では、後述する貯留部24(各ダクト部21,22の吹出口21a,22a及び各振動子27)の設置位置を、各乗物用シート10~13をそれぞれ臨むように、ルーフパネル4の前部で且つ左右方向中央に設定している。こうして乗物用の空調装置20の貯留部24を、各乗物用シート10~13を臨む位置に設置することで、各乗物用シート10~13との間にエアを送り出し可能な流路30~33をそれぞれ確保することが可能となる。
[ダクト部と貯留部]
図2に示す貯留部24は、所定量のエアを収容して貯留可能な部位であり、上述のようにルーフパネル4の前部に設置されている。この貯留部24は、断面略コ字状をなす箱状に形成されており、その解放された後端には、乗物室内2にエアを吹出可能な吹出開口24dが形成されている(図2では、貯留部の上壁と下壁と前壁を図示し、右壁と左壁の図示を省略する)。そして貯留部24の上壁24aには第一ダクト部21の第一吹出口21aが連通しており、この第一吹出口21aから吹出されたエアを貯留部24内に一旦貯留することが可能となっている。また貯留部24の下壁24bには第二ダクト部22の第二吹出口22aが連通しており、この第二吹出口22aから吹出されたエアを貯留部24内に一旦貯留することが可能となっている。そして第一ダクト部21と第二ダクト部22とは、それぞれエアの流通が可能な管材であり、吹出口側とは反対側の端部がエア供給部40に連通している。なおエア供給部40として、外気に連通するエア取入口や各種の送風機構(遠心式又は軸流式)を例示でき、例えば本実施例では、各ダクト部21,22の端部が、エア供給部40としての図示しない送風機構に連通している。なお各吹出口21a(22a)と対応する壁24a(24b)の間には、図示しないシール材が介装されており、貯留部24からの意図しないエア漏れの防止措置が施されている。
[振動子]
また貯留部24には、図2に示すように、複数の振動子27を備えた振動子アレイ25が配設されている(図2では、便宜上、各振動子に共通の符号27を付す)。この振動子アレイ25は、平板状の基板26と、この基板26の前面に固定された複数の振動子27と、振動子用の制御回路(図示省略)とを備えている。複数の振動子27は、それぞれ筒状の圧電体等で形成でき、例えば20kzH~30kzHの超音波を発振することができる。そして図1及び図2を参照して、振動子アレイ25は、貯留部24の前壁24cに固定され、各ダクト部21,22の吹出口21a,22aの前方位置に配置されている。このように振動子アレイ25を設置することで、複数の振動子27が、吹出開口24dを通じて、各乗物用シート10~13を臨む位置に配置されることとなる。
ここで図2に示す振動子27の設置数は特に限定しないが、一般的には、使用する振動子27の性能や、被送風箇所までの距離を考慮して設定することができる。そして振動子27の設置数は、後述する各モード(通常モード,別モード,注意喚起モード)の実行が可能な設置数に設定することが望ましく、例えば通常モードの実行には2以上の振動子27を要する。そこで本実施例の振動子アレイ25では、複数の振動子27が基板26の上下方向と左右方向にそれぞれ適宜の間隔で配置され、各振動子27を後述の制御部28で制御することで各モードの実行が可能となっている(図2では、便宜上、上下方向に並ぶ振動子の列のみ図示し、左右方向にならぶ振動子の列の図示を省略する)。
[制御部]
図2を参照して、制御部28は、各振動子27の制御を行う部位であり、乗物の適宜の位置に設置することができる(図2では、制御部の設置位置を便宜的に図示している)。この制御部28は、有線又は無線にて振動子アレイ25の制御回路との間で信号を伝達することが可能であり、各振動子27のオンオフ制御、各振動子27から発せられる超音波の周波数や振幅や位相等の制御を行うことができる。そして本実施例では、制御部28によって、複数の振動子27から発する超音波の位相制御を行うことで、空中の所望の位置に超音波の集束点を形成し、この集束点に音響放射圧という静的な圧力を生じさせることができる。さらに制御部28によって超音波の変調を行うこともでき、特定の振動子から振幅変調(AM)や周波数変調(FM)した超音波を発することで乗物室内2に可聴音を発生させることも可能となっている。そして制御部28には、後述する各モードを実現するために、図1に示す振動子アレイ25及び各乗物用シート10~13の位置情報が予め入力されており、所望の位置に集束点を形成することが可能である。
[乗物用の空調装置の作動]
図1及び図2を参照して、乗物室内2においては、乗物用の空調装置20によって被送風箇所としての各乗物用シート10~13に向けてエアを送り出すことができる。この種の乗物用の空調装置20では、装置構成の簡略化等の観点から、複数種類の機械的構造の設置は極力回避すべきである。そこで本実施例の乗物用の空調装置20は、超音波を発生可能な複数の振動子27と、複数の振動子27を制御する制御部28とを備えている。そして制御部28によって、複数の振動子27から発せられた超音波を集束させ、超音波の集束点に生じる音響放射圧を利用して、各ダクト部21,22から吹出されたエアを複数又は単数の乗物用シートに向けて送り出す構成とした。こうして乗物用の空調装置20は、制御部28の制御によって、複数の振動子27から発せられた超音波の集束点をコントロールして各乗物用シート10~13にエアを送り出すため、複数種類の機械的構造を要さず、装置構成の簡素化に資する構成となっている。さらに乗物用の空調装置20では、多機能化の観点から、通常モードと別モードと注意喚起モードとが制御部28に設定され、これら各モードを制御部28の制御で行うことが可能となっている。そこで以下に、乗物用の空調装置20の働きを、制御部28に設定されたモード毎に具体的に説明する。
[通常モード]
図3に示す制御部28において通常モードを選択した場合、特定の乗物用シートに向けてエアを送り出すことができる。例えば右側のフロントシート10に送風する場合、制御部28によって、各振動子27の超音波の位相を制御して、振動子アレイ25と右側のフロントシート10の間の位置に超音波の第一集束点X1を単数形成する。そして第一集束点X1に生じる音響放射圧を利用して、各ダクト部21,22から吹出開口24dを通じて吹出されたエアを、右側のフロントシート10に向けて送り出すことができる。このとき超音波の指向性(直進性)を利用して、右側のフロントシート10に向けてエアを集中的に送り出すことが可能であり、集束すべき超音波の数などを調節することで風量(風の大きさ)も調整できる。さらに本実施例では、第一ダクト部21と第二ダクト部22とから吹出されるエアを、貯留部24に一旦貯留したのち、貯留部24の吹出開口24dを通じて乗物室内2に吹き出させる。このため吹出されたエアを、超音波の第一集束点X1に生じる音響放射圧を利用して、右側のフロントシート10に無駄なくまとめて送り出すことができる。
ここで通常モード(又は後述の別モード)では、一定振幅の超音波を発してもよく、図4に示すように振幅変調した超音波Mを発することもできる。そして振幅変調した超音波Mを発することで、その包絡線MMに応じた様々な波形の風(気流)を作り出すことができる。また図5を参照して、複数の超音波M1,M2,M3,M4を合成し、その際に得られる包絡線MM1の振幅に、不規則なゆらぎ特性を持たせることもできる。そして包絡線MM1に1/fゆらぎ特性を持たせることで、自然界の風に似た気流を作り出すことが可能となり、乗員に対する快適性向上に資する構成となる。
そして本実施例では、貯留部24の設置位置を、図1に示すようにルーフパネル4の前部で且つ左右方向中央に設定することで、各乗物用シート10~13にエアをそれぞれ送り出すための流路30~33を確保している。このため通常モードでは、右前側の流路30を通じて右側のフロントシート10にエアを送り出す場合のほか、左前側の流路31を通じて左側のフロントシート11にエアを送り出すことができる。また右後側の流路32を通じて右側のリヤシート12にエアを送り出すことができ、左後側の流路33を通じて左側のリヤシート13にエアを送り出すこともできる。
[多方向モード(別モード)]
また図2に示す制御部28には、上述の通常モードのほかに別モードを設定でき、この別モードによって通常モードとは異なる空調を行うことできる。そしてこの種の別モードとして、他方向モードと拡散モードの少なくとも一つを制御部28に設定できる。例えば図1を参照して、多方向モードでは、複数の超音波の集束点を形成して、各ダクト部21,22から吹出されたエアを複数の乗物用シート10~13のそれぞれに向けて送り出す。このとき上述したように、貯留部24の設置位置を、ルーフパネル4の前部で且つ左右方向中央に設定することで、各乗物用シート10~13にエアをそれぞれ送り出すための流路30~33を確保している。このため多方向モードでは、右側のフロントシート10に右前側の流路30を通じてエアを送り出すと同時に、その他の乗物用シート11~13の少なくとも一つにも対応する流路31~33を通じてエアを送り出すことができる。
また多方向モードでは、超音波の集束点を複数形成して、特定の乗物用シート中の異なる被送風箇所にそれぞれにエアを送り出すこともできる。例えば図1及び図6を参照して、右側のフロントシート10は、被送風箇所として、シートクッション16とシートバック17を有している。そこで多方向モードでは、図6に示すように、第二集束点X2の音響放射圧を利用してシートバック17側にエアを送り出し、第三集束点X3の音響放射圧を利用してシートクッション16側にエアを送り出すことができる。このときダクト部21,22毎にエアの風量や温度や湿度を異ならせ、さらに各ダクト部21,22のエアを、シートクッション16とシートバック17に分配して送り出すこともできる。例えば第一ダクト部21に暖房機構を設置し、第一吹出口21aから吹出されるエアの温度を上げておく。そして第一ダクト部21のエア(温風)を、シートバック17側だけに送り出すことで、乗員の胸元等を暖房することが可能となる。また第二ダクト部22に冷房機構を設置し、第二吹出口22aから吹出されるエアの温度を下げておく。そして第二吹出口22aのエア(冷風)を、シートクッション16側だけに送り出すことで、乗員の足元等を冷房することが可能となる。このとき乗物室内2に、乗員の体温を検知可能なサーモカメラなどのセンサ(図示省略)を設置し、その体温情報を制御部28に伝達することもできる。そして制御部28によって、超音波の集束点をコントロールすることにより、乗員の皮膚温度の低い部位をピンポイントで暖房したり、皮膚温度の高い部位をピンポイントで暖房したりすることが可能である。
[拡散モード(別モード)]
また拡散モードでは、図7に示すように複数の集束点(X4,X5,X6等)を形成して、各ダクト部21,22から吹出されたエアを、各乗物用シートとは無関係に拡散させて乗物室内2に送り出すことができる。このとき制御部28によって、複数の振動子27から発せられた超音波の集束点の位置をランダムに変化させたり、少なくとも一つの集束点を移動させたりすることで、乗物室内2の広範囲にエアを送り出すことができる。そして拡散モードによって、乗物室内2の空気が攪拌されることにより、室内環境の適正化(温度ムラや湿度ムラの解消や換気等)をスムーズに行うことが可能となる。
[注意喚起モード]
また制御部28には、上述の通常モードのほかに注意喚起モードを設定でき、この注意喚起モードでは、図8に示す乗物室内2の乗員CMを感覚的に刺激することができる。例えば図示しないセンサによって何らかの状況を感知した場合や時刻を知らせる場合、各振動子27をオンオフ制御したり、超音波の振幅(波形)を極端に変更したり、集束点に生ずる音響放射圧を利用したりして、乗員に対して注意を喚起することができる。このとき乗員の上半身等に対して音響放射圧を直接作用させることも可能であり、通常モード時よりも集束点を乗員の近接位置に形成してエアの風圧を強めることもできる。このとき乗物室内2に複数の乗物用の空調装置20,(20)を設置し、各乗物用の空調装置20からの音響放射圧を作用させることで、乗員に対してより確実に注意を喚起することができる(図8では、その他の乗物用の空調装置の設置可能な位置に対応する符号(20)を付している)。そしてその他の乗物用の空調装置(20)の設置可能な位置は、各乗物用シートに応じて適宜設定することができる。例えば右側のフロントシート10に着座した乗員に注意を喚起する場合を想定する。この場合には、その他の乗物用の空調装置(20)の設置位置として、ルーフパネル4の前部右側、右側のフロントドア5、右側のフロントピラー7a、ステアリング9aを例示できる。
また注意喚起モードでは、図9を参照して、乗物用の空調装置20によって、可聴音を発生させたり、音響放射圧を利用して警報器を作動させたりすることも可能である。すなわち制御部28によって、振幅変調(AM)や周波数変調(FM)した超音波を発して、乗物室内2に可聴音(AS)を発生させることにより、乗員に対して注意を喚起することができる。また乗物室内2に設置された警報器50を音響放射圧で作動させ、作動した警報器50の発する音や光によって乗員に対して注意を喚起することもできる。そして乗物室内2に複数の乗物用の空調装置20を設置する場合には、乗員に対して音響放射圧を作用させると同時に、可聴音(AS)を発生させたり、警報器50を作動させたりすることも可能である。
以上説明した通り本実施例では、制御部28の制御によって、複数の振動子27から発せられた超音波の集束点をコントロールすることにより、各ダクト部21,22から吹出されたエアを乗物室内2の各乗物用シート10~13(被送風箇所)に向けて送り出すことができる。このため本実施例の乗物用の空調装置20は、複数種類の機械的構造を要さず、装置構成の簡素化に資する構成となっている。また本実施例では、通常モードと別モードと注意喚起モードとを、制御部28による各振動子27の制御で行うことができ、空調装置20の多機能化に資する構成となる。特に本実施例の乗物用の空調装置20によれば、エアの向きや大きさ(風量)や揺らぎを自在に正確に変化させることができるため、きめ細かい空調の制御に適した構成となっている。このため本実施例によれば、比較的簡素な構成によって、各ダクト部21,22から吹出されるエアを、乗物室内2の各乗物用シート10~13に送り出すことができる。
さらに本実施例の乗物用の空調装置20は、乗物用シート10~13毎にエア用の流路30~33を確保した状態で乗物室内2に設置されるため、より確実に各乗物用シート10~13にエアを送り出すことができる。また本実施例では、各ダクト部21,22のエアを貯留部24に一旦貯留するため、この貯留されたエアを、吹出開口24dを通じて極力無駄なく乗物室内2に吹出すことができる。そして本実施例では、第一ダクト部21(一方のダクト部)のエアと第二ダクト部22(他方のダクト部)のエアとを、一つの乗物用シートにまとめて送り出したり、異なる乗物用シート(又はシートクッションとシートバック)に分配して送り出したりすることができる。
[変形例1]
ここで乗物用の空調装置の設置位置は、上述の位置のほか各種の位置に設定することが可能である。例えば図10に示す変形例1の乗物室内2では、乗物用の空調装置の設置位置として、ルーフパネル4の前部中央のほか、インストルメントパネル9の前部中央、ルーフパネル4の前後左右の中央を例示することができる。例えば乗物用の空調装置20とともに又はその代替えとして、第二の乗物用の空調装置20Aを、インストルメントパネル9の前部中央に設置して左右のフロントシート10,11を臨むように配置する。こうすることで第二の乗物用の空調装置20Aにおいても、右側のフロントシート10との間でエアの右側流路30Aを確保でき、左側のフロントシート11との間でエアの左側流路31Aを確保できる。また第三の乗物用の空調装置20Bを、ルーフパネル4の前後左右の中央に設置して、左右のフロントシート10,11及び左右のリヤシート12,13を臨むように配置する。こうすることで第三の乗物用の空調装置20Bにおいても、右側のフロントシート10との間でエアの右前側流路30Bを確保でき、左側のフロントシート11との間でエアの左前側流路31Bを確保できる。さらに第三の乗物用の空調装置20Bでは、右側のリヤシート12との間でエアの右後側流路32Bを確保でき、左側のリヤシート13との間でエアの左後側流路33Bを確保できる。
[変形例2]
また乗物の構成も、上述の構成のほか、各種の構成を取り得る。例えば図11に示す変形例2の乗物室内2Aには、複数の乗物用シート(左右一対のフロントシート10A,11A,左右一対のミドルシート12A,13A、リヤシート14A)が配設されている。これら各乗物用シート10A~14Aは、それぞれ本発明の被送風箇所に相当し、乗物用の空調装置20によってエアを送り出すべき箇所となっている。そして右側のフロントシート10Aと左側のフロントシート11Aとは、左右に適宜の間隔をあけた状態で、インストルメントパネル(図示省略)等の後方に配設されている。また右側のミドルシート12Aと左側のミドルシート13Aとは対応するフロントシート10A,11Aの後方に配設され、複数人の着座が可能な横長のリヤシート14Aが各ミドルシート12A,13Aの後方に配設されている。そして本変形例では、ルーフパネル4の前部中央に乗物用の空調装置20を設置することで、この乗物用の空調装置20を、各乗物用シート10A~14Aを臨むように設置でき、各乗物用シート10A~14Aとの間でエアの通過可能な流路を確保することができる。
本実施形態の乗物用の空調装置20等は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、乗物用の空調装置20,20A,20Bの構成(形状,寸法,設置位置,設置数,構成部材等)を例示したが、同装置の構成を限定する趣旨ではない。例えば貯留部に単数又は3以上のダクト部を連通することも可能である。またダクト部から乗物室内に直接エアを吹出す構成とすることが可能であり、この場合には貯留部を省略することができる。また振動子アレイの構成も適宜変更可能であり、複数の振動子アレイを貯留部内に設置したり、基板を凹曲面状としたり凸曲面状としたりすることができる。また振動子は、必ずしも振動子アレイとして構成する必要はなく、複数の振動子及び制御回路を、貯留部や乗物室内の適宜の位置に設置することができる。また乗物用の空調装置は、乗物室内の適宜の位置(フロアパネルを含む)や、乗物用シートやコンソールボックスなどの乗物室内の部材に設置することも可能である。例えばフロントシートのシートバック裏面に乗物用の空調装置を設置することで、左右のリヤシートやミドルシートにエアを送り出すことが可能となる。
また本実施形態では、制御部28に設定可能な各種のモードを例示した。この制御部には、通常モードのみを設定したり、通常モードと別モードのみを設定したり、通常モードと注意喚起モードのみを設定したり、通常モードと別モードと注意喚起モードのすべてを設定したりすることができる。また別モードとして、乗物用の空調装置を、パラメトリックスピーカーとして使用し、音楽鑑賞などに使用することもできる。そして制御部の各モードは、図示しない操作部を介して手動で選択する構成としてもよく、図示しないセンサによって自動で選択される構成としてもよい。また各ダクト部に暖房機構と冷房機構を分けて設置した場合、各モードで各ダクト部のいずれかを選択して、その選択されたダクト部のみからエア(温風又は冷風)を吹出させることもできる。
また本実施形態では、乗物室内2の構成や乗物用シート10~13等の構成を例示したが、乗物室内や乗物用シートの構成を限定する趣旨ではない。また被送風箇所として、各乗物用シート、乗物用シートの各構成(シートクッション、シートバック、ヘッドレスト等)のほか、乗物の一部を設定することもできる。例えばフロントガラスを被送風箇所に設定して曇り防止のためにエアを送り出したり、各ドアの窓部を被送風箇所に設定して、開いた窓部に向けてエアを送り出して換気を促進したりすることもできる。そして本実施例の乗物用の空調装置は、車両や航空機や電車や船舶などの乗物室内に設置できる。
VC 乗物
2 乗物室内
3 フロアパネル
4 ルーフパネル
5 フロントドア
6 リヤドア
7a フロントピラー
7b 中間ピラー
7c リヤピラー
8 フロントガラス
9 インストルメントパネル
9a ステアリング
10 右側のフロントシート(本発明の被送風箇所)
11 左側のフロントシート(本発明の被送風箇所)
12 右側のリヤシート(本発明の被送風箇所)
13 左側のリヤシート(本発明の被送風箇所)
16 シートクッション(本発明の被送風箇所)
17 シートバック(本発明の被送風箇所)
18 ヘッドレスト
20 乗物用の空調装置
21 第一ダクト部
21a 第一吹出口
22 第二ダクト部
22a 第二吹出口
24 貯留部
24a 上壁
24b 下壁
24c 前壁
24d 吹出開口
25 振動子アレイ
26 基板
27 振動子
28 制御部
30~33 流路
40 エア供給部
50 警報器
M、M1~M4 超音波
MM、MM1 包絡線
X1~X6 集束点
20A 変形例1の第二の乗物用の空調装置
30A,31A (第二の乗物用の空調装置用の)流路
20B 変形例二の第三の乗物用の空調装置
30B~33B (第三の乗物用の空調装置用の)流路
2A (変形例2の乗物の)乗物室内
10A 右側のフロントシート
11A 左側のフロントシート
12A 右側のミドルシート
13A 左側のミドルシート
14A リヤシート

Claims (6)

  1. ダクト部から吹出されるエアを、乗物室内の被送風箇所に向けて送り出す乗物用の空調装置において、
    超音波を発生可能な複数の振動子と、前記複数の振動子を制御する制御部とを備え、
    前記制御部によって、前記複数の振動子から発せられた超音波を集束させ、超音波の集束点に生じる音響放射圧を利用して、前記ダクト部から吹出されたエアを前記被送風箇所に向けて送り出す構成とした乗物用の空調装置。
  2. 前記制御部に、前記超音波の集束点を単数形成して特定の前記被送風箇所に向けてエアを送り出す通常モードと、別モードとが設定され、
    前記別モードとして、前記超音波の集束点を複数形成して前記ダクト部から吹出されたエアを複数の前記被送風箇所のそれぞれに向けて送り出す他方向モードと、前記超音波の集束点を複数形成して前記ダクト部から吹出されたエアを、前記被送風箇所とは無関係に拡散させて送り出す拡散モードの少なくとも一つが設定されている請求項1に記載の乗物用の空調装置。
  3. 前記制御部に、前記超音波の集束点を単数形成して特定の前記被送風箇所に向けてエアを送り出す通常モードと、注意喚起モードとが設定され、
    前記注意喚起モードでは、音響放射圧又は可聴音を利用して乗物室内の乗員を感覚的に刺激する請求項1又は2に記載の乗物用の空調装置。
  4. 前記ダクト部から吹出されたエアを複数の前記被送風箇所にそれぞれ送り出すための流路が確保された状態で前記乗物室内に設置されている請求項1~3のいずれか一項に記載の乗物用の空調装置。
  5. 前記ダクト部から吹出されるエアを貯留する貯留部を有し、前記貯留部には、貯留されたエアを前記乗物室内に吹出可能な吹出開口が設けられている請求項1~4のいずれか一項に記載の乗物用の空調装置。
  6. 一対の前記ダクト部から吹出されるエアを前記貯留部に貯留するとともに、前記一対のダクト部の一方から吹出されるエアと、前記一方とは異なる前記一対のダクト部の他方から吹出されるエアとを、複数の前記被送風箇所の少なくとも一つに向けて送り出し可能な構成とされている請求項5に記載の乗物用の空調装置。
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