JP2022023316A - 電子時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナ素子同士の電磁結合を高めることができる電子時計を提供する。【解決手段】電子時計は、上面211、外周面212、底面213、内周面214を備える環状のアンテナ基材210と、外周面212に設けられた第1アンテナ素子221と、内周面214に設けられた第2アンテナ素子225と、を有し、第1アンテナ素子221および第2アンテナ素子225の少なくとも一方は、給電部に接続する給電端子を備え、第1アンテナ素子221および第2アンテナ素子225の間隔は、0mmより大きく、2mm以下である。【選択図】図6

Description

本発明は、環状のアンテナを内蔵した電子時計に関する。
GPS(Global Positioning System)衛星から送信される衛星信号を受信するリングアンテナを内蔵した電子時計が知られている(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1のリングアンテナは、電源から給電される励振素子と、無給電素子とされるC型ループ素子とを、断面矩形状の環状基材の内周面と外周面に各々設ける構造が開示されている。
特開2013-183437号公報
特許文献1では、2本のアンテナ素子が離れており、素子同士の電磁結合が弱まるという不具合があった。
電子時計は、上面、外周面、底面、内周面を備える環状のアンテナ基材と、前記外周面に設けられた第1アンテナ素子と、前記内周面に設けられた第2アンテナ素子と、を有し、前記第1アンテナ素子および前記第2アンテナ素子の少なくとも一方は、給電部に接続する給電端子を備え、前記第1アンテナ素子および前記第2アンテナ素子の間隔は、0mmより大きく、2mm以下である。
実施形態の電子時計を示す平面図である。 実施形態の電子時計を示す断面図である。 実施形態の電子時計の要部を示す分解斜視図である。 実施形態の電子時計の回路構成を示すブロック図である。 実施形態のアンテナ体を示す斜視図である。 実施形態のアンテナ体を示す断面図である。 実施形態のソーラーパネルの取付構造を示す拡大斜視図である。 実施形態の文字板の取付構造を示す拡大斜視図である。 アンテナ体の放射パターンを示す特性図である。 アンテナ体の特性を示すグラフである。 アンテナ体の特性を示すグラフである。 変形例のアンテナ体を示す斜視図である。 変形例のアンテナ体を示す断面図である。
以下、本開示の実施形態に係る電子時計を図面に基づいて説明する。
図1は、電子時計10を表面側から見た平面図であり、図2は、電子時計の概略を示す断面図であり、図3は電子時計10の要部の分解斜視図である。
電子時計10は、GPS(Global Positioning System)衛星からの電波を受信して内部時刻を修正する腕時計であり、腕と接触する側の面(以下、裏面という)の反対側の面(以下、表面という)に時刻を表示する。GPS衛星は、地球の上空において、所定の軌道上を周回する航法衛星であり、1.57542GHzの電波(L1波)に航法メッセージを重畳させて地上に送信している。以降の説明では、航法メッセージが重畳された1.57542GHzの電波を衛星信号という。衛星信号は、右旋偏波の円偏波である。
電子時計10は、図1および図2に示すように、外装ケース30と、カバーガラス33と、金属製の裏蓋34とを備えている。外装ケース30は、金属製の円筒状のケース31に、金属製のベゼル32が嵌合されて構成されている。
外装ケース30の側面には、文字板11の中心より、8時方向の位置にAボタン61と、10時方向の位置にBボタン62と、2時方向の位置にCボタン63と、4時方向の位置にDボタン64と、3時方向の位置にリュウズ50とが、設けられている。
外装ケース30の内側には、ベゼル32の内周に取り付けられているダイヤルリング40と、光透過性の文字板11と、文字板11を貫通した指針軸25と、指針軸25を中心に周回する指針21,22,23と、図2では図示しない指針71,81,91およびカレンダー車16とを駆動する駆動機構140などが備えられている。
指針軸25は、外装ケース30の平面中心を通り、表裏方向つまり電子時計10の厚さ方向に沿って設けられ、指針21,22,23が取り付けられている。
文字板11には、その平面中心に対して2時方向に円形の第1小窓70と指針71とが設けられ、10時方向に円形の第2小窓80と指針81とが設けられ、6時方向に円形の第3小窓90と指針91とが設けられ、4時方向に矩形のカレンダー小窓15が設けられている。文字板11、指針21,22,23、第1小窓70、第2小窓80、第3小窓90およびカレンダー小窓15などは、ベゼル32の開口に取り付けられたカバーガラス33を透して、視認可能となっている。
また、文字板11の裏面側にはカレンダー車16が配置され、このカレンダー車16はカレンダー小窓15から視認可能となっている。
文字板11は、外装ケース30の内側で時刻を表示する円形の板材であり、合成樹脂製の光透過性の材料で形成され、カバーガラス33との間に指針21,22,23などを備え、ダイヤルリング40の内側に配置されている。本実施形態の文字板11は、ポリカーボネイト製である。
文字板11と、駆動機構140が取り付けられている地板125との間には、光発電を行うソーラーパネル135は配置されている。ソーラーパネル135は、図3にも示すように、光エネルギーを電気エネルギーに変換する複数のソーラーセルを直列接続した円形の平板である。文字板11、ソーラーパネル135および地板125には、指針軸25と、指針71の指針軸26と、指針81の指針軸27と、指針91の指針軸28とが貫通する穴が形成されているとともに、カレンダー小窓15の開口部が形成されている。
駆動機構140は、地板125に取り付けられ、回路基板120で裏面側から覆われている。駆動機構140は、ステップモーターと歯車などの輪列とを有する。本実施形態では、指針22および指針23を駆動する駆動機構と、指針21、指針71、指針81、指針91、カレンダー車16をそれぞれ独立して駆動する駆動機構とを備える。なお、本実施形態では、指針21はクロノグラフ秒針であり、指針71はクロノグラフ分針であり、指針81は秒針であり、指針91はクロノグラフ時針であり、カレンダー車16は日車である。
駆動機構140の文字板11側および回路基板120側にはそれぞれ耐磁板126、127が設けられている。
回路基板120は、GPS受信部300、制御表示部400を備えている。回路基板120のGPS受信部300および制御表示部400が設けられた裏蓋34側(裏面側)には、これらの回路部品を覆うための回路押さえ122が設けられている。また、リチウムイオン電池などの二次電池130は、地板125と裏蓋34との間に設けられ、ソーラーパネル135が発電した電力で充電される。
なお、回路押さえ122には、二次電池130を外装ケース30内に収めるための開口が設けられている。回路押さえ122は、金属板で構成され、裏蓋34に接触する導通バネ部123を有している。
ダイヤルリング40は、平板部41および傾斜部42を備えたリング状の合成樹脂材で構成されている。本実施形態のダイヤルリング40は、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)製である。
平板部41は、カバーガラス33と平行に設けられ、外周端がベゼル32の内周面に接している。傾斜部42は、平板部41から延出され、内周端が文字板11に接触する。傾斜部42の表面つまりダイヤルリング40の内周面は、平板部41に接続する上端から文字板11に接触する下端まで、電子時計10の裏面つまり下方に向かって傾斜されている。このため、ダイヤルリング40の内周面は、電子時計10の内側に向かうほど文字板11に対する高さが小さくなり、文字板11は広い角度範囲で視認することができる。
ダイヤルリング40と、ベゼル32とによりドーナツ形状の収納空間が形成され、この収納空間内には、環状のアンテナ体200が収納されている。アンテナ体200と回路基板120との間には、環状に形成された地板受け116が配置されている。アンテナ体200は、地板受け116を貫通して設けられるアンテナ接続ピン115によって回路基板120に電気的に接続されている。
また、回路基板120のグランドパターンは、回路押さえ122の導通バネ部123を介して金属製の裏蓋34に導通しており、回路基板120とともに外装ケース30や裏蓋34もグランドプレーンとして利用できる。外装ケース30や裏蓋34をグランドプレーンとして利用することで、グランドプレーンの面積を大きくとることができ、アンテナ利得が向上してアンテナ特性を向上できる。
ダイヤルリング40は、合成樹脂などの非導電性材料で形成されているので、アンテナ体200による電波受信を妨げない。また、ダイヤルリング40がアンテナ体200を覆うため、アンテナ体200が隠され、電子時計10の外観上の違和感を与えることが防止され、電子時計10の意匠性を向上できる。
[電子時計の回路構成]
図4は、電子時計10の回路構成を示すブロック図である。
電子時計10は、回路基板120に配置されたGPS受信部300と、制御表示部400と、電源供給部500とを有する。
[GPS受信部]
GPS受信部300は、GPS用のアンテナ体200およびSAW(Surface Acoustic Wave)フィルター230を介して、GPS衛星から衛星信号を受信して処理する。SAWフィルター230は、バンドパスフィルターであり、1.5GHzの衛星信号を通過させるものとなっている。なお、アンテナ体200とSAWフィルター230との間に、受信感度を良好にするLNA(Low Noise Amplifier)を別途挿入してもよい。また、SAWフィルター230をGPS受信部300内に組み込んだ構成としてもよい。
GPS受信部300は、SAWフィルター230を通過した衛星信号を処理するものであり、RF(Radio Frequency)部310と、ベースバンド部320と、温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO)330と、フラッシュメモリー340とを備えている。
RF部310は、PLL(Phase Locked Loop)、VCO(Voltage Controlled Oscillator)、LNA(Low Noise Amplifier)、ミキサー、IF(Intermediate Frequency)アンプ、IFフィルター、ADC(A/D変換器)等を備えたGPS受信用のRF部として一般的なものである。
ベースバンド部320は、DSP(Digital Signal Processor)、CPU(Central Processing Unit)、RTC(リアルタイムクロック)、SRAM(Static Random Access Memory)等を備えたGPS受信用のベースバンド部として一般的なものである。このベースバンド部320には、TCXO330やフラッシュメモリー340も接続されている。
ベースバンド部320は、RF部310からデジタル信号に変換された受信信号が入力され、相関処理や測位演算等を行うことにより、衛星時刻情報や測位データを取得し、SRAMに記憶されたうるう秒を利用して、取得した衛星時刻情報つまりZカウントを補正して、時刻データである世界協定時であるUTCを算出する。これにより、ベースバンド部320は、測位データおよび時刻データを制御表示部400に出力する。
局部発振信号の基となるクロックは、TCXO330からベースバンド部320を介してRF部310に供給される。
フラッシュメモリー340には、緯度および経度によって特定される位置情報と、その場所の時差情報とが対応付けられた時差データベース等が記憶される。GPS受信部300は、測位モードで位置情報を取得した場合、その位置情報(緯度、経度)に基づいて時差情報つまりUTCに対する時差を取得し、制御表示部400に出力する。
[制御表示部]
制御表示部400は、制御部(CPU)410と、指針等の駆動を実施する駆動回路420と、水晶発振器430とを備えている。
制御部410は、RTC(Real Time Clock)411、ROM412、記憶部413を含み、時刻を計時するとともに、GPS受信部300に制御信号を出力してその動作を制御する。
RTC411は、水晶発振器430から出力される基準信号を用いて、内部時刻を計時している。ROM412には、制御部410により実行される各種プログラムが記憶されている。本実施形態において、RTC411で計時される内部時刻は、世界協定時であるUTCである。制御部410は、測時モードまたは測位モードでの受信に成功した場合は、GPS受信部300から出力されたUTCでRTC411を更新する。
記憶部413は、GPS受信部300から出力される衛星時刻情報や測位情報、時差情報を記憶する。このため、制御部410は、UTCおよび時差情報によって現在地の時刻を算出し、駆動回路420によって駆動機構140を駆動して、算出した時刻を指針22、23、81で指示する。
[電源供給部]
電源供給部500は、GPS受信部300および制御表示部400に電力を供給するものであり、ソーラーパネル135、充電制御回路510、二次電池130、第1電圧変換部520、第2電圧変換部530および電圧検出回路540を備える。
充電制御回路510は、ソーラーパネル135で発電された電力を二次電池130に充電する制御を行う。
二次電池130は、第1電圧変換部520を介して制御表示部400に駆動電力を供給し、第2電圧変換部530を介してGPS受信部300に駆動電力を供給する。
電圧検出回路540は、二次電池130の出力電圧をモニターし、制御部410に出力する。このため、制御部410は、電圧検出回路540で検出された二次電池130の電圧を把握して受信処理を制御できる。
[アンテナの構成]
GPS衛星信号を受信するアンテナであるアンテナ体200は、図5および図6に示すように、リング形状の誘電体をアンテナ基材210とし、このアンテナ基材210にアンテナ素子220を、めっきや銀ペースト印刷などにより形成したものである。本実施形態のアンテナ基材210は、ボタン61~64、ソーラーパネル135、文字板11などの他部品との干渉を避ける凹部217、218が形成された複雑な形状である。このような複雑な形状のアンテナ基材210上にアンテナ素子220を形成する場合は、レーザーダイレクトストラクチャリング(LDS)プロセスを用いて、めっきで形成することが最適である。
GPS衛星からの電波の周波数は約1.575GHzであり、1波長は約19cmとなる。円偏波を受信するためには、波長の1.0~1.2倍程度のアンテナ長が必要であるため、GPS衛星からの電波を受信するためには、約19~24cmのループアンテナが必要となる。このようなアンテナ長のループアンテナを腕時計の内部に収める場合、腕時計が大型化してしまう。
これに対して、本実施形態では、アンテナ体200は、比誘電率εrが7~15程度の誘電体で形成されたリング状のアンテナ基材210を有しているため、波長短縮効果によってアンテナ長を短縮でき、アンテナ体200を腕時計内部に収納できるサイズに小型化できる。
[アンテナ基材]
次に、アンテナ基材210の構成について説明する。なお、本実施形態において、環状のアンテナ基材210の中心軸方向は、指針軸25の軸方向、つまり電子時計10の厚さ方向と一致する。また、電子時計10の厚さ方向において、電子時計10の表面側を上方、裏面側を下方と定義する。
アンテナ基材210は、上面211と、外周面212と、底面213と、内周面214とを備える。内周面214は、上面211に連続する第1内周面215と、第1内周面215および底面213の間に設けられる第2内周面216とを備える。第1内周面215は、アンテナ基材210の中心軸方向に対して傾斜しており、上面211に連続する第1内周面215の上端に対して、第2内周面216に連続する第1内周面215の下端が、アンテナ基材210の中心軸に近づく方向に傾斜されている。つまり、第1内周面215の下端は、上端よりもアンテナ基材210の内側に位置している。
また、第2内周面216は、電子時計10の厚さ方向に沿って形成されている。このため、図6に示すように、アンテナ基材210を直径方向で切断した際の断面は、五角形とされている。このアンテナ基材210の断面は、外周面212の高さ寸法Tgおよび内周面214の高さ寸法Tnが、上面211の幅寸法Wjおよび底面213の幅寸法Wa以上とされ、全体として縦長に設定されている。
本実施形態のアンテナ基材210は、各ボタン61~64と干渉する部分には円弧状の凹部217が形成されている。また、アンテナ基材210の内周面214には、複数の凹部218が形成されている。凹部218は、後述するように、ソーラーパネル135や文字板11の固定用凸部135A、11Aとの干渉を防止するために形成されている。
アンテナ基材210を形成する誘電体としては、酸化チタンなどの高周波で使えるセラミック誘電材料を合成樹脂に混ぜて成形したものを利用できる。
誘電体のベース樹脂材は、後述する無電解めっきが付やすい点で、PPS(Poly Phenylene Sulfide:ポリフェニレンスルファイド)、LCP(Liquid Crystal Polymer:液晶ポリマー)、ポリカーボネイトが望ましい。これにより誘電体の波長短縮と相俟ってアンテナ体200をより小型化できる。例えば、比誘電率εrのアンテナ基材210を用いる場合、当該アンテナ基材210による波長短縮率は一般的に(εr)-1/2となる。つまり、比誘電率がεrの誘電体を用いることで、アンテナ体200の受信する電波の波長を短縮することができる。すなわち、本実施形態に係るアンテナ体200は、比誘電率εrのアンテナ基材210を備えるため、このようなアンテナ基材を備えない場合に比べて、アンテナ体200のアンテナ長を短縮することができ、アンテナの小型化を図ることができる。
アンテナ素子220を構成する無電解メッキは、銅、ニッケル、金からなり、メッキの厚みは十数μm程度と薄い。このため、アンテナ素子220の抵抗値を下げるには、アンテナ素子220の幅は、0.5mm程度以上は必要となる。
ここで、本実施形態のアンテナ体200のアンテナ基材210は、図6に示すように、断面五角形とされ、上面211の幅寸法Wjは0.5mm未満と小さい。このため、アンテナ基材210の上面211にアンテナ素子220を形成すると、アンテナ素子220の幅が狭くなり、抵抗値が大きくなって損失が増えることでアンテナ利得が低下してしまう。
このため、本実施形態では、アンテナ基材210の外周面212に、第1アンテナ素子221を形成し、内周面214に第2アンテナ素子225を形成している。
第1アンテナ素子221は、アンテナ基材210の外周面212に形成され、アンテナ体200を電子時計10の表面から見た平面視で、円環の一部を切り欠いたC字形状に形成されている。第1アンテナ素子221は、GPS衛星からの電波、つまり衛星信号に共振するようなアンテナ長を有している。
第2アンテナ素子225は、アンテナ基材210の内周面214に形成された円弧状の素子であり、第1内周面215に形成された第1内周部225Aと、第2内周面216に形成された第2内周部225Bとを備えている。また、第2アンテナ素子225は、アンテナ基材210の周方向の一部の箇所、本実施形態では6時位置において、底面213に形成された給電端子225Cを備える。
第1アンテナ素子221および第2アンテナ素子225の間隔は、アンテナ基材210の周方向の一部においてアンテナ基材210を挟んで対向配置されて互いに電磁的に結合し、電磁波を電流に変換する素子として機能する寸法以下に設定されている。本実施形態では、第1アンテナ素子221および第2アンテナ素子225の間隔が最も大きくなるのは、アンテナ基材210の外周面212および第2内周部225B間の幅寸法Wa、つまり底面213の幅寸法Waである。この幅寸法Wa、つまり第1アンテナ素子221と、第2アンテナ素子225の第2内周部225Bとの間隔Waは、0mmより大きく、2.0mm以下とされている。特に、本実施形態では、前記間隔Waは、1.5mm以下、例えば1.3mmとされている。
第2アンテナ素子225は、給電端子225Cを介して給電される給電素子あるいは励振素子と呼ばれる素子である。第2アンテナ素子225の長さを適宜設定することによって、アンテナ体200に電気的に接続されたGPS受信部300のインピーダンスとアンテナ体200のインピーダンスを整合させることが可能となる。
なお、本実施形態では、第1アンテナ素子221の周方向の角度範囲は、例えば、170度から330度の範囲で設定されている。また、第2アンテナ素子225の周方向の角度範囲は、例えば、40度から160度の範囲で設定されている。図6は、第1アンテナ素子221と、第2アンテナ素子225とが対向配置された位置の断面であり、図6の左側の図は、給電端子225Cが形成された6時位置での断面であり、図6の右側の図は、3時位置での断面である。
第1アンテナ素子221および第2アンテナ素子225の幅は、0.5mm以上とされている。本実施形態では、各アンテナ素子221、225の幅は、細い部分でも1mm以上とされ、その他の部分は2mm以上に設定されている。また、第1アンテナ素子221は外周面212に設けられているので、第1アンテナ素子221の幅W1は、外周面212の高さ寸法Tg以下に設定されている。第2アンテナ素子225は、内周面214に設けられているので、第2アンテナ素子225の幅W2、すなわち第1内周部225Aの幅W21と第2内周部225Bの幅W22との合計寸法は、内周面214の第1内周面215の幅Wnと第2内周面216の高さ寸法Tn2との合計寸法以下に設定されている。なお、本実施形態において、アンテナ素子220の内周面214の高さ寸法Tnは、第1内周面215の高さ寸法Tn1と第2内周面216の高さ寸法Tn2との合計寸法である。また、アンテナ基材210の高さ寸法Taおよび内周面214の高さ寸法Tnは、外周面212の高さ寸法Tgと同じである。
このため、アンテナ体200は、抵抗値が小さく、損失が小さいため高いアンテナ性能を得ることができる。また前述の波長短縮効果は誘電体に接する面積に応じて短縮効果が大きくなるため、アンテナ素子220の幅を広くすることはアンテナ径の小型化に効果的である。さらにはアンテナ素子220の幅を大きくすることでアンテナ体200の広帯域化を図ることができ、組立寸法のばらつきの影響を受けにくく、安定したアンテナ特性を実現できる。
次に、アンテナ体200、ソーラーパネル135、文字板11、ダイヤルリング40の取付構造について説明する。
アンテナ体200の外周面212には、図示略の複数の切欠部が形成され、切欠部にはフランジ部が設けられている。このフランジ部と地板受け116の図示略のフック部とが係合することにより、アンテナ体200は地板受け116に固定される。
図7、8にも示すように、アンテナ体200の内周面214には、周方向の複数箇所に凹部218が形成され、これらの凹部218には、地板125に形成された固定用凸部125Aが配置されている。
図7に示すように、ソーラーパネル135には、一対の固定用凸部135Aが複数箇所に形成され、一対の固定用凸部135A間の溝部分に固定用凸部125Aを嵌め込むことでソーラーパネル135が地板125に固定される。
図8に示すように、文字板11には、一対の固定用凸部11Aが複数箇所に形成され、一対の固定用凸部11A間の溝部分に固定用凸部125Aを嵌め込むことで文字板11が地板125に固定される。
アンテナ体200の凹部218には、地板125に形成された固定用ピン125Bが配置されている。固定用ピン125Bに、ダイヤルリング40に形成された図示略の孔部を嵌め込むことで、ダイヤルリング40は地板125に固定される。
アンテナ体200は、文字板11の外周に配置され、ベゼル32の内側に配置され、さらに合成樹脂で形成されたダイヤルリング40およびカバーガラス33で覆われているため、良好な受信を確保することが可能となっている。
そして、アンテナ体200は、給電端子225Cを通じて給電され、この給電端子225Cには、図2、3に示すように、アンテナ接続ピン115が接続されている。アンテナ接続ピン115は金属で形成されたピン状のコネクターであり、地板受け116を貫通して配置され、回路基板120のアンテナ給電回路の端子に当接している。これにより、回路基板120と、収納空間内部のアンテナ体200とが、アンテナ接続ピン115を介して導通されている。このため、回路基板120のアンテナ給電回路およびアンテナ接続ピン115によって、第2アンテナ素子225の給電端子225Cに接続する給電部が構成されている。
[アンテナ体の特性]
次に、本実施形態のアンテナ体200の特性について説明する。
図9は、アンテナ体200の放射パターンを示す特性図である。図9において、実線901はアンテナの右旋偏波特性であり、点線902はアンテナの左旋偏波特性である。また、図9において、0度は文字板正面方向、180度は裏蓋方向であり、90度および270度は電子時計10の側面方向である。したがって、右旋偏波特性においては、文字板-裏蓋方向つまり電子時計10の厚さ方向の指向性が得られる。このため、アンテナ体200は、右旋偏波の円偏波である衛星信号の受信に適したアンテナである。
次に、第1アンテナ素子221および第2アンテナ素子225間の寸法と、相対アンテナ利得との関係について図10のグラフに示す。
図10のグラフは、第1アンテナ素子221および第2アンテナ素子225間の寸法に対するアンテナ利得を、前記寸法が2.5mmの場合のアンテナ利得を基準として求めた相対アンテナ利得をシミュレーションにより求めたものである。
図10に示すシミュレーション結果から、アンテナ基材210の幅が小さくなって、第1アンテナ素子221および第2アンテナ素子225間の寸法が小さくなると、アンテナ利得も向上する点が明らかとなった。特に、各アンテナ素子221、225間の寸法が2mm以下、好ましくは1.5mm以下になると、アンテナ利得が向上し、アンテナ特性を向上できることが明らかとなった。
次に、アンテナ素子幅と相対アンテナ利得との関係について、図11のグラフに示す。図11のグラフは、アンテナ素子幅が0.5mmの場合を基準とした場合のアンテナ素子幅に応じた相対アンテナ利得をシミュレーションにより求めたものである。
図11に示すシミュレーション結果から、アンテナ素子220の幅が大きくなると、つまり、第1アンテナ素子221および第2アンテナ素子225の各幅が大きくなると、アンテナ利得も向上する点が明らかとなった。特に、各アンテナ素子221、225の幅が1.0mm以上となると、幅が0.5mmの場合に比べてアンテナ利得が向上し、アンテナ特性を向上できることが明らかとなった。
[実施形態の作用効果]
本実施形態のアンテナ体200によれば、アンテナ基材210の外周面212に第1アンテナ素子221を設けし、内周面214に第2アンテナ素子225を設けたので、アンテナ基材210の上面にアンテナ素子を設ける場合に比べて、アンテナ素子220の幅を大きくでき、アンテナ利得を保持しつつ、アンテナ基材210を細くでき、電子時計10の小型化できる。
また、第1アンテナ素子221および第2アンテナ素子225の間隔Waを、0mmより大きく、2mm以下としたので、2つのアンテナ素子221、225を互いに電磁的に結合しやすくでき、アンテナ利得も向上できてアンテナ特性を向上できる。
特に、本実施形態では、2つのアンテナ素子221、225の間隔Waを、1.5mm以下、例えば1.3mmに設定したので、アンテナ特性をより向上できる。
第1アンテナ素子221および第2アンテナ素子225の幅W1、W2を0.5mm以上に設定しているので、アンテナ素子221、225の抵抗を小さくできてアンテナ性能を向上できる。特に、本実施形態では、第1アンテナ素子221および第2アンテナ素子225の幅W1、W2を1.0mm以上に設定したので、アンテナ特性をより向上できる。
アンテナ基材210の内周面214を、第1内周面215および第2内周面216で構成し、第1内周面215は傾斜面としているので、アンテナ基材210をカバーするダイヤルリング40を傾斜された第1内周面215に沿って設けることができ、文字板11の視認性を向上できる。
また、電子時計10の厚さ方向に沿って内周面を形成した場合に比べて、第1内周面215および第2内周面216を設けた場合、これらの第1内周面215、第2内周面216に跨がって形成した第2アンテナ素子225の幅を大きくでき、第2アンテナ素子225の抵抗を小さくできてアンテナ性能を向上できる。
アンテナ基材210は、リング状のアンテナ基材210を径方向に切断した断面において、上面211、底面213の幅寸法Wj、Waよりも外周面212、内周面214の高さ寸法Tg、Tnが大きな縦長形状としているので、内周面214、内周面214に形成した第1アンテナ素子221、第2アンテナ素子225の幅寸法を大きくできる。このため、各アンテナ素子221、225の抵抗を小さくでき、アンテナ素子221、225と誘電体であるアンテナ基材210とが接する面積も大きくでき、波長短縮効果を大きくできるため、アンテナ性能を向上できる。
アンテナ基材210をPPS、LCP、ポリカーボネイトで形成したので、高誘電率、低損失であり、めっきが付きやすい複雑な形状のアンテナ基材210を製造できる。そして、アンテナ素子221、225をめっきで形成したので、複雑な形状のアンテナ基材210に対してアンテナ素子221、225を容易に形成できる。
特に、比誘電率が7以上の誘電体でアンテナ基材210を形成すれば、十分な波長短縮効果が得られ、アンテナ体200を小型化できる。
アンテナ基材210の内周面214に凹部218を形成し、この凹部218にソーラーパネル135や文字板11、ダイヤルリング40を固定する固定用凸部125A、固定用ピン125Bを配置しているので、アンテナ基材の内周面に凹部を形成せずに、その内周面を固定用凸部125Aや固定用ピン125Bの外側に設けた場合に比べて、アンテナ基材210の直径を小さくでき、アンテナ体200を小型化でき、電子時計10も小型化できる。
アンテナ体200は、合成樹脂製のダイヤルリング40に覆われるため、アンテナ性能を妨げずにデザイン性を向上できる。また、金属製のベゼル32を用いているので、電子時計10の外観を向上でき、高級感を高めることができる。
[他の実施形態]
なお、本開示は前述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、第2アンテナ素子225に給電端子225Cを設けていたが、図12および図13に示すように、第1アンテナ素子221に給電端子221Cを形成し、外周面212に形成した第1アンテナ素子221を給電素子としてもよい。この場合、第1アンテナ素子221は、例えば、アンテナ基材210の周方向において40度~160度程度の範囲で形成される。また、第2アンテナ素子225は、例えば、アンテナ基材210の周方向において170度~330度程度の範囲で形成される。
また、前記実施形態では、第1アンテナ素子221および第2アンテナ素子225の幅は、0.5mm以上として説明したが、第1アンテナ素子221または第2アンテナ素子225に設けられた給電端子221C、給電端子225Cは、少なくとも一部の幅が0.5mmより細くなってもアンテナ利得に対する影響は少ない。そのため、「第1アンテナ素子221および第2アンテナ素子225の幅が、0.5mm以上」とは、給電端子221C、給電端子225C以外の部分が0.5mm以上であることを意味する。
アンテナ体200のアンテナ基材210は、断面五角形のものに限定されず、傾斜面を備えない断面矩形状のアンテナ基材を用いてもよい。この場合でも、アンテナ基材を断面縦長形状に形成することで、外周面および内周面に形成される第1アンテナ素子221および第2アンテナ素子225の幅を大きくできるため、アンテナ性能を向上できる。なお、この場合、第2アンテナ素子225の幅W2は、内周面の高さ寸法以下に設定される。
また、アンテナ基材210は、外周面212を環状のアンテナ基材210の中心軸に沿った第1外周面と、前記中心軸に対して傾斜した第2外周面とを備えた断面六角形のものとしてもよい。この際、第1内周面と第2外周面とが平行となるように形成してもよい。
前記実施形態では、金属製のベゼル32を用いていたが、セラミック製のベゼルを用いてもよい。セラミック製のベゼルを用いれば、ベゼル部分も衛星信号を通過させることができるので受信感度を高めることができる。
アンテナ基材210は、比誘電率が7以上の材料に限定されず、受信する電波の種類やアンテナ体200のサイズ、つまりアンテナ体200を収納する電子時計10のサイズなどによっては比誘電率が7未満の材料を用いてもよい。また、アンテナ基材210は、凹部217、218が形成されていない形状でもよい。
[本開示のまとめ]
本開示の電子時計は、上面、外周面、底面、内周面を備える環状のアンテナ基材と、前記外周面に設けられた第1アンテナ素子と、前記内周面に設けられた第2アンテナ素子と、を有し、前記第1アンテナ素子および前記第2アンテナ素子の少なくとも一方は、給電部に接続する給電端子を備え、前記第1アンテナ素子および前記第2アンテナ素子の間隔は、0mmより大きく、2mm以下である。
本開示の電子時計によれば、アンテナ基材の外周面に第1アンテナ素子を形成し、内周面に第2アンテナ素子を形成したので、アンテナ基材の上面にアンテナ素子を設ける場合に比べて、アンテナ素子の幅を大きくでき、アンテナ利得を向上できる。
また、第1アンテナ素子および第2アンテナ素子の間隔を、0mmより大きく、2mm以下としたので、2つのアンテナ素子を互いに電磁的に結合しやすくでき、この点でもアンテナ利得も向上できてアンテナ特性を向上できる。
本開示の電子時計において、前記第1アンテナ素子および前記第2アンテナ素子の間隔は、0mmより大きく、1.5mm以下であることが好ましい。
第1アンテナ素子および第2アンテナ素子の間隔を、0mmより大きく、1.5mm以下としたので、アンテナ基材の幅を小さくでき、その分、アンテナ基材の直径を小型化しやすくでき、電子時計も容易に小型化できる。
本開示の電子時計において、前記第1アンテナ素子および前記第2アンテナ素子の幅は0.5mm以上であり、前記外周面および前記内周面の高さ以下であることが好ましい。
各アンテナ素子の幅が0.5mm以上であるため、アンテナ素子の抵抗値を小さくでき、アンテナ利得を向上できる。
本開示の電子時計において、前記内周面は、前記上面に連続して設けられる第1内周面と、前記第1内周面および前記底面の間に設けられる第2内周面とを備え、前記第1内周面は、前記上面に連続する上端に対して前記第2内周面に連続する下端が前記アンテナ基材の中心軸に近づく方向に傾斜され、前記第2アンテナ素子は、前記第1内周面および前記第2内周面に連続して設けられるものでもよい。
内周面を第1内周面および第2内周面で構成し、第1内周面を上端から下端に向かって中心軸に近づくように傾斜させているので、アンテナ基材をカバーするダイヤルリングを傾斜された第1内周面に沿って設けることができ、文字板の視認性を向上できる。
本開示の電子時計において、前記アンテナ基材の高さ寸法は、前記アンテナ基材の幅寸法以上であるものでもよい。
アンテナ基材の高さ寸法が、アンテナ基材の幅寸法以上、つまり断面縦長形状とされていれば、第1アンテナ素子、第2アンテナ素子の幅を大きく確保でき、アンテナ利得を向上できる。
本開示の電子時計において、前記アンテナ基材の材質は、ポリフェニレンスルファイド、液晶ポリマー、ポリカーボネイトのいずれかであり、前記第1アンテナ素子および前記第2アンテナ素子は、めっきで形成されているものでもよい。
アンテナ基材の材質をポリフェニレンスルファイド、液晶ポリマー、ポリカーボネイトのいずれかにすれば、無電解めっきが付やすく、比誘電率も高くでき、アンテナ基材として適したものにできる。
本開示の電子時計において、前記アンテナ基材の内側に配置される文字板を備え、前記内周面には、前記文字板の固定用凸部が配置される凹部が形成されているものでもよい。
アンテナ基材の内周面に形成した凹部に、文字板の固定用凸部を配置しているので、アンテナ基材の直径を小さくでき、アンテナ体を小型化でき、電子時計も小型化できる。
本開示の電子時計において、前記アンテナ基材の比誘電率は7以上であることが好ましい。
比誘電率が7以上の誘電体でアンテナ基材を形成すれば、十分な波長短縮効果が得られ、アンテナ体を小型化できる。
本開示の電子時計は、前記アンテナ基材の外側に配置されるベゼルを備え、前記ベゼルの少なくとも一部は、導電性材料で形成されているものでもよい。
ベゼルの一部に導電性材料を用いれば、電子時計の外観を向上でき、高級感を高めることができる。
本開示の電子時計において、前記アンテナ基材は、合成樹脂製のダイヤルリングで覆われているものでもよい。
合成樹脂製のダイヤルリングでアンテナ基材を覆うことで、アンテナ性能を妨げずにデザイン性を向上できる。
10…電子時計、11…文字板、11A…固定用凸部、15…カレンダー小窓、16…カレンダー車、21…指針、22…指針、23…指針、25…指針軸、26…指針軸、27…指針軸、28…指針軸、30…外装ケース、31…ケース、32…ベゼル、33…カバーガラス、34…裏蓋、40…ダイヤルリング、41…平板部、42…傾斜部、50…リュウズ、61…Aボタン、62…Bボタン、63…Cボタン、64…Dボタン、70…第1小窓、71…指針、80…第2小窓、81…指針、90…第3小窓、91…指針、115…アンテナ接続ピン、116…地板受け、120…回路基板、122…回路押さえ、125…地板、125A…固定用凸部、125B…固定用ピン、126…耐磁板、127…耐磁板、130…二次電池、135…ソーラーパネル、135A…固定用凸部、140…駆動機構、200…アンテナ体、210…アンテナ基材、211…上面、212…外周面、213…底面、214…内周面、215…第1内周面、216…第2内周面、217…凹部、218…凹部、220…アンテナ素子、221…第1アンテナ素子、221C…給電端子、225…第2アンテナ素子、225A…第1内周部、225B…第2内周部、225C…給電端子、230…SAWフィルター、300…GPS受信部、310…RF部、320…ベースバンド部、340…フラッシュメモリー、400…制御表示部、410…制御部、411…RTC、412…ROM、413…記憶部、420…駆動回路、430…水晶発振器、500…電源供給部、510…充電制御回路、520…第1電圧変換部、530…第2電圧変換部、540…電圧検出回路、901…実線、902…点線。

Claims (10)

  1. 上面、外周面、底面、内周面を備える環状のアンテナ基材と、
    前記外周面に設けられた第1アンテナ素子と、
    前記内周面に設けられた第2アンテナ素子と、を有し、
    前記第1アンテナ素子および前記第2アンテナ素子の少なくとも一方は、給電部に接続する給電端子を備え、
    前記第1アンテナ素子および前記第2アンテナ素子の間隔は、0mmより大きく、2mm以下である電子時計。
  2. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記第1アンテナ素子および前記第2アンテナ素子の間隔は、0mmより大きく、1.5mm以下である電子時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
    前記第1アンテナ素子および前記第2アンテナ素子の幅は0.5mm以上であり、前記外周面および前記内周面の高さ以下である電子時計。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記内周面は、前記上面に連続して設けられる第1内周面と、前記第1内周面および前記底面の間に設けられる第2内周面とを備え、
    前記第1内周面は、前記上面に連続する上端に対して前記第2内周面に連続する下端が前記アンテナ基材の中心軸に近づく方向に傾斜され、
    前記第2アンテナ素子は、前記第1内周面および前記第2内周面に連続して設けられる電子時計。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記アンテナ基材の高さ寸法は、前記アンテナ基材の幅寸法以上である電子時計。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記アンテナ基材の材質は、ポリフェニレンスルファイド、液晶ポリマー、ポリカーボネイトのいずれかであり、
    前記第1アンテナ素子および前記第2アンテナ素子は、めっきで形成されている電子時計。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記アンテナ基材の内側に配置される文字板を備え、
    前記内周面には、前記文字板の固定用凸部が配置される凹部が形成されている電子時計。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記アンテナ基材の比誘電率は7以上である電子時計。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記アンテナ基材の外側に配置されるベゼルを備え、
    前記ベゼルの少なくとも一部は、導電性材料で形成されている電子時計。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記アンテナ基材は、合成樹脂製のダイヤルリングで覆われている電子時計。
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