JP2022022884A - ワイヤハーネス止水構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業性の良いワイヤハーネス止水構造を提供する。【解決手段】ワイヤハーネス止水構造は、電線2と、シールド部材3と、GND線4と、外装部材5と、止水構造部6とを備えて構成される。止水構造部6は、弾性の第一シール部12と、弾性の第二シール部13と、止水プロテクタ14とを備えて構成される。止水プロテクタ14は、第一シール部12及び第二シール部13を挟み込む二分割構造の第一プロテクタ15及び第二プロテクタ16と、第一プロテクタ15及び第二プロテクタ16の分割部分に設けられる弾性の第三シール部17と、第一プロテクタ15及び第二プロテクタ16における第一シール部2及び第二シール部13を挟み込む部分に対し巻き付くバンド部材18とを備えて構成される。【選択図】図2

Description

本発明は、ワイヤハーネスにおける止水構造に関する。
従来のワイヤハーネス止水構造としては、例えば下記特許文献1に開示された構造が知られる。以下、従来の止水構造の構成について簡単に説明をする。従来の止水構造は、所望の長さとなる三本の電線と、この三本の電線を一括して収容するシールドパイプと、シールドパイプの端末から引き出された三本の電線を覆う筒状の編組と、この編組の外側に配置されるコルゲートチューブと、コルゲートチューブの端末及びシールドパイプの端末の間を覆うゴム製のグロメットとを備えて構成される。
特開2016-92979号公報
上記従来技術にあっては、シールドパイプの端末からコルゲートチューブの端末にかけて、これら端末に跨るようにしてグロメットが組み付けられる。組み付けは、先ずグロメットの拡張を行い、次に拡張したグロメットを上記端末に挿通することが行われる。従って、グロメットを備えた止水構造は、作業性が非常に悪いという問題点を有する。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、作業性の良いワイヤハーネス止水構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明のワイヤハーネス止水構造は、所望の長さの電線と、該電線の外側を覆うシールド部材と、該シールド部材に接続されるGND線と、前記シールド部材の外側に配置される筒状の外装部材と、該外装部材の端末を含んで配置される止水構造部とを備えて構成され、該止水構造部は、前記外装部材の前記端末から引き出された前記電線及び該電線に寄り添わせた前記GND線に対し設けられる弾性の第一シール部と、前記外装部材の前記端末に対し設けられる弾性の第二シール部と、前記第一シール部及び前記第二シール部に跨って組み付けられ且つ中間部分が前記GND線及び前記シールド部材の接続部分を収容する止水プロテクタとを備えて構成され、該止水プロテクタは、前記第一シール部及び前記第二シール部を挟み込む二分割構造の第一プロテクタ及び第二プロテクタと、前記第一プロテクタ及び前記第二プロテクタの分割部分に設けられる弾性の第三シール部とを備えて構成されることを特徴とする。
このような請求項1の特徴を有する本発明によれば、外装部材の端末及びこの端末からの電線引き出し部分の止水構造に係る構成として、従来例のような拡張が必要なグロメットではなく、二分割構造の止水プロテクタを採用することから、電線及びGND線側の第一シール部と外装部材側の第二シール部とを止水プロテクタにてそれぞれ挟み込むように組み付けるだけで容易に止水をすることができる。従って、本発明によれば、従来例と比べて作業性の向上を図ることができる。別な言い方をすれば、作業性の良い止水構造を提供することができる。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のワイヤハーネス止水構造において、前記第一プロテクタ及び前記第二プロテクタのいずれか一方に前記第三シール部を収容する収容溝部が形成されるとともに、いずれか他方に前記収容溝部に収容された前記第三シール部を押圧する押圧リブ部が形成され、さらに、該押圧リブ部が前記第三シール部を押圧した状態で嵌合し合う嵌合ロック部が前記第一プロテクタ及び前記第二プロテクタにそれぞれ形成されることを特徴とする。
このような請求項2の特徴を有する本発明によれば、収容溝部に収容された第三シール部が押圧リブ部にて押圧される構造であることから、第一プロテクタ及び第二プロテクタの分割部分からの水分の浸入を阻止することができる。また、本発明によれば、押圧リブ部にて押圧された第三シール部が自身の弾性力により押圧リブ部を押し戻そうと作用するが、第一プロテクタ及び第二プロテクタは嵌合ロック部にて嵌合したままとなることから、押圧リブ部の押圧状態が維持され、結果、分割部分からの水分の浸入阻止を維持することができる。
請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載のワイヤハーネス止水構造において、前記止水プロテクタは、前記第一プロテクタ及び前記第二プロテクタにおける前記第一シール部及び前記第二シール部を挟み込む部分に対し巻き付くように設けられるバンド部材を更に備えて構成されることを特徴とする。
このような請求項3の特徴を有する本発明によれば、バンド部材を更に備える止水構造になることから、バンド部材を巻き付けることにより第一プロテクタ及び第二プロテクタの第一シール部及び第二シール部に対する挟み込みが良好になり、結果、水分の浸入阻止を維持することができる。
請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載のワイヤハーネス止水構造において、前記挟み込む部分には、前記バンド部材に対する移動規制部が形成されることを特徴とする。
このような請求項4の特徴を有する本発明によれば、第一プロテクタ及び第二プロテクタに移動規制部が形成されることから、バンド部材がずれてしまうことがなく、結果、第一プロテクタ及び第二プロテクタの第一シール部及び第二シール部に対する挟み込みを良好に維持することができる。また、移動規制部があることにより、バンド部材の巻き付け位置が分かり易く、結果、作業性の向上に寄与することもできる。
請求項5に記載の本発明は、請求項4に記載のワイヤハーネス止水構造において、前記挟み込む部分には、前記第一シール部及び前記第二シール部を押さえ付ける押さえリブ部が形成され、該押さえリブ部は、前記移動規制部の形成位置に合わせて配置されることを特徴とする。
このような請求項5の特徴を有する本発明によれば、第一シール部及び第二シール部が押さえリブ部にて押さえ付けられる構造であることから、水分の浸入阻止に寄与することができる。
請求項6に記載の本発明は、請求項5に記載のワイヤハーネス止水構造おいて、前記外装部材は、蛇腹凸部及び蛇腹凹部が交互に配置される蛇腹管形状に形成され、前記第一プロテクタ及び前記第二プロテクタには、前記蛇腹凹部に差し込まれる抜け止めリブが形成されることを特徴とする。
このような請求項6の特徴を有する本発明によれば、外装部材が蛇腹管形状に形成されることから、外装部材で覆う範囲に柔軟性を持たせることができる。外装部材に柔軟性を持たせることにより、例えばワイヤハーネスの配索作業の際に取り回しを容易にすることができる。また、本発明によれば、第一プロテクタ及び第二プロテクタに抜け止めリブが形成されることから、この抜け止めリブが蛇腹凹部に差し込まれることで、外装部材からの止水プロテクタの脱落を防止することができる。
請求項7に記載の本発明は、請求項6に記載のワイヤハーネス止水構造において、前記GND線及び前記シールド部材の前記接続部分は、ジョイント端子による接続、又は、端子金具同士の接続となるように形成されることを特徴とする。
このような請求項7の特徴を有する本発明によれば、GND線及びシールド部材の接続部分がジョイント端子による接続、又は、端子金具同士の接続になることから、作業性の良い接続部分にすることができる。
本発明によれば、従来例に比べ作業性の良いワイヤハーネス止水構造を提供することができるという効果を奏する。
本発明のワイヤハーネス止水構造の一実施形態を示す斜視図である。 図1の止水構造部の構成を示す分解斜視図である。 第一プロテクタ及び第二プロテクタの嵌合直前の状態を示す斜視図である。 第一プロテクタ及び第三シール部を示す斜視図である。 図1の止水構造部の平面図である。 図5のA-A線断面図である。 図6の矢印B部分の拡大図である。 図5のC-C線断面図である。 図8の矢印D部分の拡大図である。 図8の矢印E部分の拡大図である。 ワイヤハーネス止水構造の他の実施形態を示す斜視図である。
ワイヤハーネス止水構造は、電線と、シールド部材と、GND線と、外装部材と、止水構造部とを備えて構成される。止水構造部は、弾性の第一シール部と、弾性の第二シール部と、止水プロテクタとを備えて構成される。止水プロテクタは、第一シール部及び第二シール部を挟み込む二分割構造の第一プロテクタ及び第二プロテクタと、第一プロテクタ及び第二プロテクタの分割部分に設けられる弾性の第三シール部と、第一プロテクタ及び第二プロテクタにおける第一シール部及び第二シール部を挟み込む部分に対し巻き付くバンド部材とを備えて構成される。
以下、図面を参照しながら実施例を説明する。図1は本発明のワイヤハーネス止水構造の一実施形態を示す斜視図である。また、図2は図1の止水構造部の構成を示す分解斜視図、図3は第一プロテクタ及び第二プロテクタの嵌合直前の状態を示す斜視図、図4は第一プロテクタ及び第三シール部を示す斜視図である。また、図5は図1の止水構造部の平面図、図6は図5のA-A線断面図、図7は図6の矢印B部分の拡大図、図8は図5のC-C線断面図、図9は図8の矢印D部分の拡大図、図10は図8の矢印E部分の拡大図である。また、図11はワイヤハーネス止水構造の他の実施形態を示す斜視図である。
<ワイヤハーネス1について>
図1において、引用符号1は自動車の所定位置に配索されるワイヤハーネスを示す。ワイヤハーネス1は、例えば自動車に搭載される機器間を電気的に接続するために備えられる。以下で説明するワイヤハーネス1は、防水性能を必要とするものである。別な言い方をすれば、水分の浸入を阻止するための止水構造を必要とするものである。尚、上記所定位置とは、車両床下やエンジンルーム等であるが、被水の影響を受けやすい箇所を含むのであれば特に限定されないものとする。ワイヤハーネス1は、本実施例において、高電圧用のものとして採用される(一例であるものとする)。ワイヤハーネス1は、二本の電線2と、二つのシールド部材3と、二本のGND線4と、二つの外装部材5と、止水構造部6とを備えて構成される。以下、上記の各構成について説明をする。
<電線2について>
図1、図2、図3、図5、図6、及び図8において、電線2は、導電性を有する導体(図示省略)と、この導体を被覆する絶縁性の絶縁体(図示省略)とを備えて構成される。電線2は、本実施例においてシースの存在しないものが採用される(一例であるものとする。シースが存在しない場合、軽量なものになるのは勿論である)。電線2は、所望の長さに形成される。尚、電線2の本数は一例であるものとする。導体は、銅や銅合金、或いはアルミニウムやアルミニウム合金により断面円形に形成される。導体に関しては、素線を撚り合わせてなる導体構造のものや、断面円形(丸形)になる棒状の導体構造のものの、いずれであってもよいものとする。以上のような導体は、この外面に絶縁性の樹脂材料からなる絶縁体が押出成形される。絶縁体は、熱可塑性樹脂材料を用いて導体の外周面に押出成形される。絶縁体は、断面円形状の被覆として形成される。絶縁体は、所定の厚みを有して形成される。上記熱可塑性樹脂としては、公知の様々な種類のものが使用可能であり、例えばポリ塩化ビニル樹脂やポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などの高分子材料から適宜選択される。以上のような電線2の端末には、公知の端子金具(図示省略)が設けられる。端子金具は、例えばボルト挿通孔が形成された電気接触部と、この電気接触部に連続する電線接続部とを有する。
<シールド部材3について>
図2、図3、及び図8において、シールド部材3は、二本の電線2に対し一本一本覆うものであって、本実施例においては編組が採用される(一例であるものとする。金属箔や、金属箔を踏むシート等であってもよいものとする)。シールド部材3は、シールド機能を発揮させるために備えられる。上記編組(シールド部材3)は、導電性を有する極細の素線を編んで筒状に形成される。編組は、絶縁体の外周面全体を覆うような形状及びサイズに形成される。以上のような編組(シールド部材3)の端末には、この一部を捩って線状にした線状接続部7が設けられる。線状接続部7は、GND線4との接続部分として設けられる。尚、線状接続部7の端部に適宜形状の端子金具を圧着するようにしてもよいものとする。また、シールド部材3の端末に端子金具を直接設けてもよいものとする。
<GND線4について>
図1、図2、図3、図5、図6、及び図8において、GND線4は、所謂アース線であって、導体及び絶縁体を有する公知細物電線が採用される。GND線4は、図で示す範囲において、二本の電線2に対しそれぞれ寄り添うように配置される。GND線4は、電線2に対し十分に細いものである。このようなGND線4の端末には、編組(シールド部材3)の線状接続部7が接続される。本実施例においては、GND線4の端末と線状接続部7とが公知のジョイント端子8により接続される。尚、この接続により接続部分9が形成される。他の例としては、GND線4の端末に適宜形状の端子金具を設け、この端子金具と編組(シールド部材3)側の端子金具とを接続するようにしてもよいものとする。
<外装部材5について>
図1、図2、図3、図5、及び図8において、外装部材5は、編組(シールド部材3)の外側に配置される筒状の部材(管体)となるように形成される。別な言い方をすれば、外装部材5は、編組で覆われた電線2が挿通され、この挿通によって収容することができる部材に形成される。外装部材5として、本実施例においては蛇腹管形状のコルゲートチューブが採用される(一例であるものとする。蛇腹管に限らず直管(パイプ)であってもよいものとする)。外装部材5は、電線2の収容に必要な長さ、及び、保護に必要な厚みを有するように形成される。外装部材5は、本実施例において断面円形状に形成される。外装部材5は、蛇腹管形状であることから可撓性を有する。外装部材5は、周方向の蛇腹凹部10及び蛇腹凸部11(図9参照)を有し、これら蛇腹凹部10及び蛇腹凸部11が管軸方向に交互に連続するように配置される。外装部材5は、この管軸方向に沿ってスリットを設けない(腹割きのない)形状に形成される。スリットを設けない理由としては、外装部材5内への水分の浸入を防止するためである。
<止水構造部6について>
図1、図2、図3、図5、及び図8において、止水構造部6は、本発明の特徴となる構造部分であって、弾性を有する二つの第一シール部12と、同じく弾性を有する二つの第二シール部13と、止水プロテクタ14とを備えて構成される。また、止水構造部6における止水プロテクタ14は、二分割構造の第一プロテクタ15及び第二プロテクタ16と、弾性を有する第三シール部17と、四つのバンド部材18とを備えて構成される。以下、止水構造部6の上記の各構成について説明をする。
<第一シール部12について>
図1ないし図3において、第一シール部12は、電線2及びこの電線2に寄り添わせたGND線4に対し巻き付けにて設けられる。第一シール部12としては、防水性を有するゴムスポンジ(例えばEPDMゴム発泡体)が採用される。第一シール部12は、薄いシートを所望の幅の帯状にすることにより形成される。第一シール部12は、外装部材5の端末やシールド部材3の端末に近い位置に配置される。尚、第一シール部12と外装部材5の端末との間には、シールド部材3の線状接続部7及びGND線4のジョイント端子8の接続部分9が配置される。第一シール部12は、この外側から第一プロテクタ15及び第二プロテクタ16にて挟み込まれる部分として設けられる。第一シール部12は、電線2及びGND線4と、第一プロテクタ15及び第二プロテクタ16との間で潰されると、水密に密着する状態になる(図10参照)。
<第二シール部13について>
図1ないし図3において、第二シール部13は、外装部材5の端末の外周に対し巻き付けにて設けられる。第二シール部13は、本実施例において第一シール部12と同じものが採用される。すなわち、防水性を有するゴムスポンジ(例えばEPDMゴム発泡体)が採用される。第二シール部13は、薄いシートを所望の幅の帯状にすることにより形成される(本実施例では第一シール部12よりも若干幅広に形成される)。第二シール部13は、この外側から第一プロテクタ15及び第二プロテクタ16にて挟み込まれる部分として設けられる。第二シール部13は、外装部材5の蛇腹凹部10及び蛇腹凸部11と、第一プロテクタ15及び第二プロテクタ16との間で潰されると、水密に密着する状態になる(図9参照)。
<止水プロテクタ14における第一プロテクタ15について>
図1ないし図8において、第一プロテクタ15は樹脂成形品であって、上記二分割構造のうちの一方となるものに形成される。具体的には、第一プロテクタ15は、この一端側に位置する一対の第一挟み込み部19と、他端側に位置する一対の第二挟み込み部20と、これらの間に位置する中間部21とを有して図示形状のものに形成される。
一対の第一挟み込み部19は、二本の電線2の間隔に合わせて配置される略半円筒形状の部分に形成される。一対の第一挟み込み部19は、電線2及びGND線4に巻き付けた第一シール部12を第二プロテクタ16と一緒になって挟み込むことができるように形成される。略半円筒形状の第一挟み込み部19は、この外周面にバンド巻き付け部22と、一対の移動規制部23とが形成される。また、第一挟み込み部19の内周面には、押さえリブ部24が形成される。バンド巻き付け部22は、バンド部材18を巻き付けるための部分として形成される。巻き付けられたバンド部材18は、外周面から突出する一対の移動規制部23によりズレが規制される。尚、一対の移動規制部23は、バンド部材18の巻き付け位置の目印になり、作業性の向上に寄与するのは勿論である。押さえリブ部24は、第一シール部12を押さえ付けるための部分として内周面から突出するように形成される(図10参照)。押さえリブ部24は、一対の移動規制部23の形成位置に合わせて配置される。別な言い方をすれば、バンド巻き付け部22の直下となる位置で、第一シール部12を効果的に押さえ付けることができるように配置される。
一対の第二挟み込み部20は、二本の外装部材5の間隔に合わせて配置される略半円筒形状の部分に形成される。一対の第二挟み込み部20は、外装部材5の端末外周面に巻き付けた第二シール部13を第二プロテクタ16と一緒になって挟み込むことができるように形成される。略半円筒形状の第二挟み込み部20は、この外周面にバンド巻き付け部22と、一対の移動規制部23とが形成される。また、第二挟み込み部20の内周面には、押さえリブ部24と、抜け止めリブ25とが形成される。バンド巻き付け部22は、第一挟み込み部19と同様に、バンド部材18を巻き付けるための部分として形成される。巻き付けられたバンド部材18は、外周面から突出する一対の移動規制部23によりズレが規制される。押さえリブ部24は、第二シール部13を押さえ付けるための部分として内周面から突出するように形成される(図9参照)。押さえリブ部24は、一対の移動規制部23の形成位置に合わせて配置される。押さえリブ部24は、バンド巻き付け部22の直下となる位置で、第二シール部13を効果的に押さえ付けることができるように配置される。抜け止めリブ25は、第二シール部13が存在しない位置で外装部材5の蛇腹凹部10に差し込まれるリブ状の部分に形成される(図9参照)。抜け止めリブ25が蛇腹凹部10に差し込まれることで、止水プロテクタ14は外装部材5からの脱落が防止される。
中間部21は、シールド部材3の線状接続部7及びGND線4の端末を接続するジョイント端子8、すなわち接続部分9を収容することができるドーム状の部分に形成される。中間部21は、この内部空間に一対の第一挟み込み部19及び一対の第二挟み込み部20の各内部空間が連通するように形成される。中間部21における第二プロテクタ16との分割面(分割部分)には、収容溝部26が形成される。この収容溝部26は、第三シール部17を収容するための部分に形成される。収容溝部26は、複数箇所に形成される(図4参照)。収容溝部26は、この溝面に第三シール部17が密着するような形状に形成される。尚、収容溝部26は、第二プロテクタ16に形成されてもよく、その場合は、第二プロテクタ16の後述する押圧リブ部31が第一プロテクタ15の中間部21に形成されるものとする。以上のような第一プロテクタ15は、上記部分の他に嵌合ロック部27が中間部21の左右外面にそれぞれ形成される。嵌合ロック部27は、第一プロテクタ15と第二プロテクタ16との嵌合部分として形成される。本実施例の嵌合ロック部27は、略U字状(枠状)となる公知の係止枠部分に形成される(後述する嵌合ロック部32と配置を入れ替えてもよいものとする)。
第三シール部17は、第一シール部12及び第二シール部13と同じ材質のものが採用される。すなわち、第三シール部17は、防水性を有するゴムスポンジ(例えばEPDMゴム発泡体)が採用される。第三シール部17は、断面矩形でこれが延在する形状に形成される。
<止水プロテクタ14における第二プロテクタ16について>
図1、図2、図3、図6、図7、及び図8において、第二プロテクタ16は、第一プロテクタ15と同様に樹脂成形品であって、上記二分割構造のうちの他方となるものに形成される。具体的には、第二プロテクタ16は、この一端側に位置する一対の第一挟み込み部28と、他端側に位置する一対の第二挟み込み部29と、これらの間に位置する中間部30とを有して図示形状のものに形成される。
一対の第一挟み込み部28は、第一プロテクタ15の第一挟み込み部19と同じに形成される。すなわち、一対の第一挟み込み部28は、二本の電線2の間隔に合わせて配置される略半円筒形状の部分に形成される。一対の第一挟み込み部28は、電線2及びGND線4に巻き付けた第一シール部12を第一プロテクタ15と一緒になって挟み込むことができるように形成される。略半円筒形状の第一挟み込み部28は、この外周面にバンド巻き付け部22と、一対の移動規制部23とが形成される。また、第一挟み込み部28の内周面には、押さえリブ部24が形成される。
一対の第二挟み込み部29も第一プロテクタ15の第二挟み込み部20と同じに形成される。すなわち、一対の第二挟み込み部29は、二本の外装部材5の間隔に合わせて配置される略半円筒形状の部分に形成される。一対の第二挟み込み部29は、外装部材5の端末外周面に巻き付けた第二シール部13を第一プロテクタ15と一緒になって挟み込むことができるように形成される。略半円筒形状の第二挟み込み部29は、この外周面にバンド巻き付け部22と、一対の移動規制部23とが形成される。また、第二挟み込み部29の内周面には、押さえリブ部24と、抜け止めリブ25とが形成される。
中間部30は、シールド部材3の線状接続部7及びGND線4の端末を接続するジョイント端子8、すなわち接続部分9を収容することができるドーム状の部分に形成される。中間部30は、この内部空間に一対の第一挟み込み部28及び一対の第二挟み込み部29の各内部空間が連通するように形成される。中間部30における第一プロテクタ15との分割面(分割部分)には、押圧リブ部31が形成される。この押圧リブ部31は、第一プロテクタ15の収容溝部26に収容された第三シール部17を押圧する部分に形成される。押圧リブ部31は、第三シール部17の形状に合わせて延在するリブ状の部分に形成される。以上のような第二プロテクタ16は、上記部分の他に嵌合ロック部32が中間部30の左右外面にそれぞれ形成される。嵌合ロック部32は、第一プロテクタ15と第二プロテクタ16との嵌合部分として形成される。本実施例の嵌合ロック部32は、略爪状となる公知の係止突起部分に形成される。
<四つのバンド部材18について>
図1、図2、図5、及び図8において、四つのバンド部材18は、巻き付け且つ締め付けができる公知の結束バンドが採用される(一例であり、例えば針金のようなものでも適用可能であるものとする。四つのバンド部材18は、第一プロテクタ15と第二プロテクタ16とが嵌合した後にバンド巻き付け部22に巻き付けられ、そして、締め付けられるものであれば特に限定されないものとする)。尚、第一プロテクタ15と第二プロテクタ16との嵌合が強固で且つ止水性能が十分に確保できるのであれば、バンド部材18を使用しなくてもよいものとする。この他、バンド部材18に替えて嵌合ロック部27、32のような嵌合構造を採用し、止水性能を確保することでもよいものとする。
<止水構造部6の組み付けについて>
図2及び図3において、外装部材5の端末から二本の電線2が引き出される。この引き出された部分においては、編組(シールド部材3)の端末の線状接続部7とGND線4の端末とを接続したジョイント端子8による接続部分9が配置される。先ず、電線2及びこの電線2に寄り添わせたGND線4に対し第一シール部12を巻き付ける作業を行う。次に、外装部材5の端末の外周に第二シール部13を巻き付ける作業を行う。次に、第一シール部12及び第二シール部13の位置に合わせて第二プロテクタ16を配置する作業を行う。次に、第三シール部17を組み付けた状態の第一プロテクタ15を第二プロテクタ16に対し嵌合させる作業を行う。この時、第一シール部12及び第二シール部13は、第二プロテクタ16及び第一プロテクタ15により挟み込まれ、押圧・押さえつけが生じる。また、第三シール部17にも押圧が生じる。最後に、バンド部材18を四箇所、巻き付け且つ締め付けする作業を行う。以上により止水構造部6の組み付けが完了し、外部からの水分の浸入が阻止される。
<効果について>
以上、図1ないし図10を参照しながら説明してきたように、本発明の一実施形態である止水構造部6によれば、従来例のような拡張が必要なグロメットではなく、二分割構造の止水プロテクタ14を採用することから、電線2及びGND線4側の第一シール部12と外装部材5側の第二シール部13とを止水プロテクタ14にてそれぞれ挟み込むように組み付けるだけで容易に止水をすることができる。従って、止水構造部6によれば、従来例と比べて作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。別な言い方をすれば、作業性の良い止水構造(止水構造部6)を提供することができるという効果を奏する。
尚、本実施例では、電線2が二本となる場合を取り上げたが、例えば図11に示すような、電線2が一本の場合や、三本以上の場合(図示省略)であっても、止水プロテクタ14を挟み込むように組み付けるだけで容易に止水をすることができ、以て作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
1…ワイヤハーネス、 2…電線、 3…シールド部材、 4…GND線、 5…外装部材、 6…止水構造部、 7…線状接続部、 8…ジョイント端子、 9…接続部分、 10…蛇腹凹部、 11…蛇腹凸部、 12…第一シール部、 13…第二シール部、 14…止水プロテクタ、 15…第一プロテクタ、 16…第二プロテクタ、 17…第三シール部、 18…バンド部材、 19…第一挟み込み部(挟み込む部分)、 20…第二挟み込み部(挟み込む部分)、 21…中間部、 22…バンド巻き付け部、 23…移動規制部、 24…押さえリブ部、 25…抜け止めリブ、 26…収容溝部、 27…嵌合ロック部、 28…第一挟み込み部(挟み込む部分)、 29…第二挟み込み部(挟み込む部分)、 30…中間部、 31…押圧リブ部、 32…嵌合ロック部

Claims (7)

  1. 所望の長さの電線と、該電線の外側を覆うシールド部材と、該シールド部材に接続されるGND線と、前記シールド部材の外側に配置される筒状の外装部材と、該外装部材の端末を含んで配置される止水構造部とを備えて構成され、
    該止水構造部は、前記外装部材の前記端末から引き出された前記電線及び該電線に寄り添わせた前記GND線に対し設けられる弾性の第一シール部と、前記外装部材の前記端末に対し設けられる弾性の第二シール部と、前記第一シール部及び前記第二シール部に跨って組み付けられ且つ中間部分が前記GND線及び前記シールド部材の接続部分を収容する止水プロテクタとを備えて構成され、
    該止水プロテクタは、前記第一シール部及び前記第二シール部を挟み込む二分割構造の第一プロテクタ及び第二プロテクタと、前記第一プロテクタ及び前記第二プロテクタの分割部分に設けられる弾性の第三シール部とを備えて構成される
    ことを特徴とするワイヤハーネス止水構造。
  2. 請求項1に記載のワイヤハーネス止水構造において、
    前記第一プロテクタ及び前記第二プロテクタのいずれか一方に前記第三シール部を収容する収容溝部が形成されるとともに、いずれか他方に前記収容溝部に収容された前記第三シール部を押圧する押圧リブ部が形成され、さらに、該押圧リブ部が前記第三シール部を押圧した状態で嵌合し合う嵌合ロック部が前記第一プロテクタ及び前記第二プロテクタにそれぞれ形成される
    ことを特徴とするワイヤハーネス止水構造。
  3. 請求項2に記載のワイヤハーネス止水構造において、
    前記止水プロテクタは、前記第一プロテクタ及び前記第二プロテクタにおける前記第一シール部及び前記第二シール部を挟み込む部分に対し巻き付くように設けられるバンド部材を更に備えて構成される
    ことを特徴とするワイヤハーネス止水構造。
  4. 請求項3に記載のワイヤハーネス止水構造において、
    前記挟み込む部分には、前記バンド部材に対する移動規制部が形成される
    ことを特徴とするワイヤハーネス止水構造。
  5. 請求項4に記載のワイヤハーネス止水構造において、
    前記挟み込む部分には、前記第一シール部及び前記第二シール部を押さえ付ける押さえリブ部が形成され、該押さえリブ部は、前記移動規制部の形成位置に合わせて配置される
    ことを特徴とするワイヤハーネス止水構造。
  6. 請求項5に記載のワイヤハーネス止水構造おいて、
    前記外装部材は、蛇腹凸部及び蛇腹凹部が交互に配置される蛇腹管形状に形成され、前記第一プロテクタ及び前記第二プロテクタには、前記蛇腹凹部に差し込まれる抜け止めリブが形成される
    ことを特徴とするワイヤハーネス止水構造。
  7. 請求項6に記載のワイヤハーネス止水構造において、
    前記GND線及び前記シールド部材の前記接続部分は、ジョイント端子による接続、又は、端子金具同士の接続となるように形成される
    ことを特徴とするワイヤハーネス止水構造。
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