JP2016157658A - グロメット及びグロメット付電線 - Google Patents

グロメット及びグロメット付電線 Download PDF

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紀夫 池田
Norio Ikeda
紀夫 池田
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Abstract

【課題】グロメットの保護性能を向上させながら、グロメットを容易に拡げることができる技術を提供すること。
【解決手段】グロメット100は、筒状に形成されている。また、グロメット100は、周方向に沿って形成された凸状の山部2と、周方向に沿って形成された凹状の谷部3と、が延在方向において交互に連なった蛇腹部1を含む。そして、山部2には、その周方向に沿って異なる位置に複数の厚肉部21と厚肉部21よりも厚みの薄い複数の薄肉部22とが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線を保護するグロメット及びこれを含むグロメット付電線に関する。
ワイヤーハーネスは、例えば、複数の電線及びコネクタを備える。また、ワイヤーハーネスにおける電線が、ワイヤーハーネスの周囲を覆うグロメットによって保護されることがある。
ここで、特許文献1には、蛇腹構造のグロメットが示されている。このグロメットでは、蛇腹部分における山部の厚みが、谷部の厚みよりも厚くなるように形成されている。
特開平10−297389号公報
しかしながら、特許文献1に示される例では、蛇腹部分における比較的厚く形成された山部が全周に亘って形成されているため、中空部を拡径させる方向にグロメットを変形させ難い。この場合、ワイヤーハーネスにおけるコネクタ等の比較的大型な部材を挿通可能にグロメットを拡径させることが困難となり、ワイヤーハーネスをグロメットに挿通させる作業が困難になることが懸念される。
本発明は、グロメットの保護性能を向上させながら、グロメットを容易に拡げることができる技術を提供することを目的とする。
第1態様に係るグロメットは、筒状に形成され、周方向に沿って形成された凸状の山部と、前記周方向に沿って形成された凹状の谷部と、が延在方向において交互に連なった蛇腹部を含み、前記山部には、その周方向に沿って異なる位置に複数の厚肉部と前記厚肉部よりも厚みの薄い複数の薄肉部とが形成されている。
第2態様に係るグロメットは、第1態様に係るグロメットの一態様である。第2態様に係るグロメットにおいては、前記厚肉部は、その表面側に前記薄肉部よりも硬い部材が設けられることで形成される。
第3態様に係るグロメットは、第1態様又は第2態様に係るグロメットの一態様である。第3態様に係るグロメットにおいては、前記山部の周方向において隣り合う前記厚肉部の頂点部分を結ぶ外接線よりも内周面側に、前記隣り合う厚肉部の間の前記薄肉部が位置するように形成されている。
第4態様に係るグロメットは、第1態様から第3態様のいずれか1つに係るグロメットである。第4態様に係るグロメットにおいては、前記山部の周方向において前記厚肉部における外周側の部分から両側の少なくとも一方へ突出し、前記薄肉部と間隔を空けて形成された突出部が、前記山部に形成されている。
第5態様に係るグロメットは、第1態様から第4態様のいずれか1つに係るグロメットである。第5態様に係るグロメットにおいては、前記山部において前記厚肉部を含んで外部に突出する部分に、前記外部側に凸状の湾曲面が形成されている。
第6態様に係るグロメットは、第1態様から第5態様のいずれか1つに係るグロメットである。第6態様に係るグロメットにおいては、前記複数の厚肉部は、前記周方向において等間隔で設けられている。
第7態様に係るグロメット付電線は、第1態様から第6態様のいずれか1つに係るグロメットと、前記グロメットに挿通された電線と、を備える。
上記の各態様において、山部には、その周方向に沿って異なる位置に複数の厚肉部と厚肉部よりも厚みの薄い複数の薄肉部とが形成されている。この場合、山部に形成された厚肉部によって、厚肉部を含まないグロメットに比べ、その保護性能が向上する。また、複数の厚肉部は山部の周方向に沿って異なる位置に設けられているため、蛇腹部が拡径する方向に変形することを阻害し難い。即ち、上記の各態様においては、グロメットの保護性能を向上させながら、グロメットを容易に拡げることが可能となる。
また、第2態様において、厚肉部は、その表面側に薄肉部よりも硬い部材が設けられることで形成される。この場合、グロメットの保護性能がより向上する。
また、第3態様において、隣り合う厚肉部の頂点部分を結ぶ外接線よりも内周面側に、隣り合う厚肉部の間の薄肉部が位置するように形成されている。この場合、薄肉部をより確実に保護することができるため、グロメットの保護性能をより向上させることができる。
また、第4態様において、山部の周方向において厚肉部における外周面側の部分から両側のうちの少なくとも一方へ突出し、薄肉部と間隔を空けて形成された、突出部が、山部に形成されている。この場合、外周面側に形成された突出部が、薄肉部と外部の部材とが接触することを抑制する。また、内周面側を比較的幅狭に形成することで、山部の周方向においてより変形しやすい薄肉部の領域を比較的大きくすることができる。従って、この態様においては、グロメットの保護性能を向上させつつ、蛇腹部が拡径する方向により変形しやすい。
また、第5態様において、山部において厚肉部を含んで外部に突出する部分に、外部側に凸状の湾曲面が形成されている。この場合、蛇腹部を保護しつつ、外部の部材がこのグロメットとの接触時に傷ついてしまうことを抑制できる。
また、第6態様において、複数の厚肉部は、周方向において等間隔で設けられている。この場合、蛇腹部がより全体的に拡径するように変形しやすい。このため、蛇腹部をより均一に拡げることが可能となる。
また、第7態様においても、グロメットの保護性能を向上させながら、グロメットを容易に拡げることが可能となる。このため、このグロメット付電線においては、電線を挿通させる作業を行い易い。
第1実施形態に係るグロメット付電線の側面図である。 第1実施形態に係るグロメットの一部拡大断面図である。 第1実施形態に係るグロメット付電線の断面図である。 第2実施形態に係るグロメット付電線の断面図である。 第2実施形態に係るグロメットの一部拡大断面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具現化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
<第1実施形態>
まず、図1〜3を参照しつつ、第1実施形態に係るグロメット付電線110及びグロメット100について説明する。グロメット付電線110は、グロメット100及び電線4を備える。グロメット100は、筒状に形成され、蛇腹部1を含む。また、本実施形態では、蛇腹部1の両端部それぞれには、取付部5が形成されている。即ち、ここでは、グロメット100は、蛇腹部1とその両端各々に設けられた2つの取付部5とを備える。
図1は、本実施形態のグロメット付電線110の側面図である。図2は、グロメット100における蛇腹部1の一部を拡大した断面図である。なお、図2は、グロメット100の延在方向に沿う線で切断した断面図である。図3は、グロメット100の延在方向に直交する方向に沿う線によって切断した断面図であり、図1のII−II線に沿って切断した断面図である。
図1に示されるように、グロメット100は、例えば、板状の部材(以下、板状部材91)に形成された貫通孔92に取付部5が嵌め込まれることで、板状部材91に固定される。板状部材91は、例えば、車両のパネル等が想定される。板状部材91は、空間を仕切る部材である。また、貫通孔92は、板状部材91に仕切られた空間に電線を渡すために形成されている。グロメット100は、貫通孔92に挿通される電線を貫通孔92の内縁部から保護すること及び防水などを目的として貫通孔92に嵌められる。
また、グロメット100は、例えば、ゴム等の樹脂製の部材であることが考えられる。また、蛇腹部1及び取付部5を備えるグロメット100は、金型により一体成型された部材であることが考えられる。
<グロメット:蛇腹部>
グロメット100における蛇腹部1は、比較的容易に曲げることが可能な部分である。蛇腹部1においては、周方向に沿って形成された凸状の山部2と、周方向に沿って形成された凹状の谷部3と、が延在方向において交互に連なって形成されている。
本実施形態では、山部2は、グロメット100の外周面側において、湾曲しつつ凸状を成す部分である。また、ここでは、グロメット100の延在方向における山部2の寸法は、グロメット100の外周面側に向かうにつれ小さくなるように形成されている。なお、グロメット100の内周面側において、即ち、山部2をグロメット100の内周面側から見たとき、山部2は開口が内周面側を向く溝を形成している。
ここで、グロメット100における山部2には、その周方向に沿って異なる位置に複数の厚肉部21と厚肉部21よりも厚みの薄い複数の薄肉部22とが形成されている。
本実施形態において、厚肉部21は、その表面に薄肉部22よりも硬い部材が設けられることで形成される。即ち、ここでは、山部2は、2つの部材によって構成されている。1つ目は、グロメット100全体を構成するゴム等の柔軟な弾性部材である。弾性部材によって形成された部分は、山部2の全周に亘って形成されている。以下、この柔軟な部分を柔軟部29と称する。そして、2つ目は、柔軟部29の外周面に設けられ、柔軟部29よりも硬質な樹脂製の部材である。以下、この部材を硬質部28と称する。
本実施形態では、硬質部28が設けられ、硬質部28と柔軟部29とが重なった部分が厚肉部21である。即ち、ここでは、厚肉部21は、それぞれ種類の異なる2つの部材(柔軟部29と硬質部28)によって構成されている。そして、柔軟部29が露出する部分、即ち、硬質部28が設けられていない部分が薄肉部22である。従って、本実施形態では、厚肉部21は、薄肉部22の表面側に薄肉部22(柔軟部29)よりも硬い部材(硬質部28)が設けられることで形成されている。
山部2には、複数の硬質部28が設けられている。ここでは、図3に示されるように、1つの山部2に8つの硬質部28が設けられている場合が示されている。即ち、山部2には、8つの厚肉部21と隣り合う厚肉部21の間の部分である8つの薄肉部22とが形成されている。また、本実施形態においては、複数(ここでは8つ)の厚肉部21は、山部2の周方向において等間隔で設けられている。
硬質部28は、柔軟部29の周方向における一部の部分を覆う。硬質部28は、柔軟部29の外周面を覆い、柔軟部29を外部の部材から保護する部分である。例えば、硬質部28は、柔軟部29の周方向における一部の領域を覆う帯状に形成されている場合又は柔軟部29の一点を覆う点状に形成されている場合等が考えられる。
硬質部28は、例えば、ゴムよりも硬いPP(ポリプロピレン)等の樹脂製の部材である。硬質部28は、例えば、接着剤又は溶接によって柔軟部29の外周面に固着されている場合又は二色成形によって柔軟部29の外周面に設けられている場合等が考えられる。
また、図3に示されるように、本実施形態では、山部2の周方向において隣り合う厚肉部21の頂点部分を結ぶ外接線Pよりも内周面側に、隣り合う厚肉部21の間の薄肉部22が位置するように形成されている。即ち、隣り合う厚肉部21の頂点部分を結ぶ外接線Pよりも蛇腹部1の中心側に隣り合う厚肉部21の間の薄肉部22全体が位置するように、厚肉部21の外部への突出量、山部2の周方向における厚肉部21の寸法及び厚肉部21間の間隔等が決められている。例えば、蛇腹部1を全周に亘って保護したい場合には、8つ以上の厚肉部21を等間隔に設けることが好ましい。
外接線Pは、グロメット100の延在方向に直交する方向に沿う直線であることが考えられる。より具体的には、外接線Pは、山部2の周方向において隣り合う厚肉部21各々の頂点部分に接する直線であることが考えられる。
このように外接線Pよりも内周面側に薄肉部22が存在するグロメット100においては、平面と蛇腹部1における薄肉部22とが接触することを比較的少ない数の厚肉部21で抑制できる。また、硬質部28が設けられていない部分である薄肉部22は、柔軟に形成され容易に伸縮可能である。このため、厚肉部21によって蛇腹部1を保護しつつ、厚肉部21間の薄肉部22によって蛇腹部1を比較的容易に拡径させることが可能となる。
次にグロメット100の延在方向において山部2に連なる谷部3について説明する。本実施形態において、谷部3は、グロメット100の外周面側において、湾曲しつつ凹状を成す部分である。即ち、谷部3は、蛇腹部1の全周に亘って形成された溝である。また、ここでは、グロメット100の延在方向における谷部3の寸法は、グロメット100の内周面側に向うにつれ小さくなるように形成されている。なお、グロメット100の内周面側において、即ち、谷部3をグロメット100の内周面側から見たとき、谷部3は、内周面側に突出している。
また、図2,3に示されるように、谷部3は、全周に亘って柔軟部29によって構成されている。グロメット100においては、曲げ方向の内側で蛇腹部1における谷部3をはさんで隣り合う山部2間の距離が小さくなるように変形し、曲げ方向の外側で谷部3をはさんで隣り合う山部2間の距離が大きくなるように変形することで、曲げることが可能となる。
<グロメット:取付部>
本実施形態において、取付部5は、蛇腹部1の両端部それぞれに連なって形成され、このグロメット100の取付対象である相手側部材(ここでは板状部材91)に取り付け可能な形状に形成されていることが考えられる。ここでは、取付部5には、板状部材91の貫通孔92の内縁部を収容し、嵌合可能な凹部51が周方向に沿って形成されている。グロメット100は、凹部51と貫通孔92の内縁部との嵌合によって板状部材91に固定される。
<電線>
取付部5及び蛇腹部1を備える本実施形態のグロメット100には、電線4が挿通される。電線4は、例えば、芯線と芯線の周囲を覆う絶縁被覆とを備える絶縁電線であることが考えられる。芯線は、例えば、銅又はアルミニウム等の金属を主成分とする部材であることが考えられる。また、絶縁被覆は、例えば、ポリエチレン又は塩化ビニル等を主成分とする合成樹脂の部材であることが考えられる。
<グロメット付電線>
グロメット付電線110は、グロメット100及びグロメット100に挿通された電線4を備える。なお、ここでは、図3に示されるように、グロメット100に複数の電線4が挿通される場合が示されている。また、複数の電線4は、例えば、テープ又はバンド等の結束部材によって結束されていることが考えられる。
ここで、電線4の端部には、コネクタ等の比較的大型な部材(不図示)が接続されていることが考えられる。この場合、電線4をグロメット100に挿通させる作業において、電線4の端部に接続された大型の部材をグロメット100の蛇腹部1に挿通させるため、蛇腹部1が拡径する方向にグロメット100を変形させることがある。
このとき、ゴム等の柔軟な部材で構成された柔軟部29は、比較的変形しやすい。従って、谷部3は、比較的簡単に拡げることが可能である。
一方、硬質な硬質部28は、変形し難い。しかしながら、本実施形態では、硬質部28が設けられた部分である厚肉部21は、山部2の周方向に沿って異なる位置に形成されている。即ち、山部2の周方向において隣り合う厚肉部21の間の薄肉部22は、比較的柔軟に形成され容易に伸縮可能である。このため、硬質部28が全周に亘って形成されている場合に比べ、山部2もより容易に拡げることが可能である。即ち、硬質部28によって蛇腹部1の保護を行いつつ、山部2の周方向において隣り合う硬質部28の間の柔軟部29によって山部2もより容易に拡げることが可能である。
<効果>
本実施形態においては、山部2に形成された厚肉部21によって、厚肉部21を含まないグロメットに比べ、その保護性能が向上する。また、複数の厚肉部21は山部2の周方向に沿って異なる位置に設けられているため、蛇腹部1が拡径する方向に変形することを阻害し難い。従って、本実施形態では、グロメット100の保護性能を向上させながら、グロメット100を容易に拡げることが可能となる。
また、本実施形態において、厚肉部21は、その表面が薄肉部22よりも硬い部材(硬質部28)が設けられることで形成される。この場合、グロメット100の保護性能がより向上する。
また、本実施形態において、隣り合う厚肉部21の頂点部分を結ぶ外接線Pよりも内周面側に、隣り合う厚肉部21の間の薄肉部22が位置するように形成されている。この場合、本実施形態では、グロメット100と接触する外部の部材の接触面が平面であるときに、外部の部材が厚肉部21の硬質部28に接触し、その内周面側の薄肉部22(柔軟部29)に接触しない状況をより確実に作ることができる。この場合、薄肉部22をより確実に保護することができるため、グロメット100の保護性能をより向上することができる。
また、本実施形態において、複数の厚肉部21は、周方向において等間隔で設けられている。この場合、蛇腹部1がより全体的に拡径するように変形しやすい。このため、蛇腹部1をより均一に拡げることが可能となる。
また、本実施形態のグロメット付電線においても、グロメット100の保護性能を向上させながら、グロメット100を容易に拡げることが可能となる。このため、このグロメット付電線110においては、電線4を挿通させる作業を行い易い。また、本実施形態では、例えば、電線4の端部に比較的大型な部材(例えば、コネクタ等)が接続された場合であっても、電線4をグロメット100の蛇腹部1に挿通させる作業を行い易い。
<第2実施形態>
次に図4,5を参照しつつ、第2実施形態に係るグロメット付電線210及びグロメット200について説明する。図4は、グロメット200の断面図である。図4は、グロメット200の延在方向に直交する線に沿って切断した断面図である。図5は、図4に示される厚肉部21A付近を拡大した断面図である。図5は、グロメット200の延在方向に直交する線に沿って切断した断面図である。なお、図4,5において、図1〜3に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。
グロメット付電線210は、グロメット200と、グロメット200に挿通された電線4と、を備える。
グロメット200においては、第1実施形態と異なる構造の厚肉部21A及び山部2Aが形成されている。なお、グロメット200における谷部3及び蛇腹部1は、第1実施形態と同様の構造を有しているため、その説明を省略する。以下、第2実施形態における第1実施形態と異なる点について説明する。
まず、第1実施形態と異なる山部2Aについて説明する。本実施形態において、山部2Aには、厚肉部21A及び薄肉部22の他に、山部2Aの周方向において厚肉部21Aにおける外周面側の部分から両側の少なくとも一方へ突出する突出部23が形成されている。なお、ここでは、図4,5に示されるように、山部2Aには、厚肉部21Aの外周面側の部分から両側へ突出する一対の突出部23が形成されている。
本実施形態では、厚肉部21A及び一対の突出部23は、硬質部28が柔軟部29に設けられることで形成される。従って、ここでは、グロメット200の延在方向に直交する線に沿って切断した断面において、硬質部28は、厚肉部21Aにおける柔軟部29を除く一部と一対の突出部23とを含む形状に形成されていることが考えられる。
即ち、本実施形態において、硬質部28は、根元側が比較的幅狭に形成され、先端側が比較的幅広に形成されている。そして、硬質部28における根元側の比較的幅狭に形成された部分が、厚肉部21Aにおける柔軟部29を除く部分における一部を成す。また、硬質部28における先端側の比較的幅広に形成された部分が、厚肉部21Aにおける柔軟部29を除く部分における残りの部分及び一対の突出部23を成す。即ち、本実施形態において、硬質部28は、T字状に形成されているともいえる。
なお、突出部23が厚肉部21Aの両側のうちの一方のみに突出している場合も考えられる。この場合、硬質部28は、逆L字状に形成されているといえる。また、硬質部28が、上記以外の形状である場合も考えられる。
また、本実施形態において、突出部23は、薄肉部22と間隔を空けて形成されている。より具体的には、一対の突出部23は、山部2Aの周方向における厚肉部21Aの両側に位置する薄肉部22の表面との間に隙間が形成されるように間隔を空けて形成されている。即ち、一対の突出部23は、薄肉部22に固着していない。この場合、一対の突出部23が、薄肉部22の変形を阻害することを抑制できる。
本実施形態では、厚肉部21Aにおける外周面側の部分から両側へ突出し、薄肉部22と間隔を空けて形成される突出部23は、柔軟部29に固着することなく、山部2Aの薄肉部22(柔軟部29)の比較的広い領域を覆うことができる。これにより、グロメット200の厚肉部21A間の部分である薄肉部22と外部の部材との接触を効果的に抑制できる。
一方、厚肉部21Aにおいては、突出部23が山部2Aに形成されているため、硬質部28における柔軟部29の外周面との接触面積を比較的小さくすることができる。このため、硬質部28と柔軟部29との固着領域を比較的小さくできる。その結果、硬質部28によって柔軟部29の柔軟性が損なわれることを抑制できる。
次に、第1実施形態と異なる厚肉部21Aについて説明する。ここでは、山部2Aにおいて厚肉部21Aを含んで外部に突出する部分に、外部側に凸状の湾曲面が形成されている。なお、本実施形態において、上記山部2Aにおいて厚肉部21Aを含んで外部に突出する部分は、厚肉部21A及び一対の突出部23を含む部分である。ここでは、一対の突出部23のうちの一方から厚肉部21Aを通り一対の突出部23の他方に亘る部分における外部に面する部分が、外部側に凸状の湾曲面に構成されている。図4,5に示されるように、例えば、その湾曲面は、グロメット200の延在方向に直交する線に沿って切断した断面がグロメット200の周方向に沿う弧状に形成された湾曲面であることが考えられる。
なお、本実施形態でも、厚肉部21Aは柔軟部29に硬質部28が設けられることで形成される。従って、このグロメット200の柔軟部29に設けられる硬質部28の先端側の幅広の部分には、外部に凸状の湾曲面が形成されていることが考えられる。厚肉部21A及び一対の突出部23に亘る凸状の湾曲面は、外部の部材がグロメット200の厚肉部21Aに接触時に、傷ついてしまうことを抑制する。より具体的には、外部の部材は、湾曲した面に接触するため、薄肉部22を保護しつつ、外部の部材がこのグロメット200との接触時に傷ついてしまうことを抑制できる。
なお、本実施形態においても、山部2に形成された厚肉部21Aによって、厚肉部21Aを含まないグロメットに比べ、その保護性能が向上する。また、複数の厚肉部21Aは山部2の周方向に沿って異なる位置に設けられているため、蛇腹部1が拡径する方向に変形することを阻害し難い。従って、本実施形態では、グロメット200の保護性能を向上させながら、グロメット200を容易に拡げることが可能となる。
<応用例>
厚肉部21,21Aが、薄肉部22と同じ部材で構成されている場合も考えられる。即ち、厚肉部21が、1つの部材(柔軟部29)によって構成され、比較的肉厚に形成された部分であることが考えられる。
厚肉部21,21Aが、山部2における周方向の一部の領域のみに形成されている場合も考えられる。即ち、蛇腹部1における保護したい領域に集中的に厚肉部21,21Aが設けられていることが考えられる。例えば、山部2の半周程度の領域のみに、複数の厚肉部21,21Aが間隔を空けて設けられている場合等が考えられる。
なお、本発明に係るグロメット及びグロメット付電線は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された各実施形態及び応用例を自由に組み合わせること、或いは、各実施形態及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
1 蛇腹部
100 グロメット
2 山部
21 厚肉部
22 薄肉部
23 突出部
3 谷部
P 外接線

Claims (7)

  1. 筒状に形成され、
    周方向に沿って形成された凸状の山部と、前記周方向に沿って形成された凹状の谷部と、が延在方向において交互に連なった蛇腹部を含み、
    前記山部には、その周方向に沿って異なる位置に複数の厚肉部と前記厚肉部よりも厚みの薄い複数の薄肉部とが形成されている、グロメット。
  2. 請求項1に記載のグロメットであって、
    前記厚肉部は、その表面側に前記薄肉部よりも硬い部材が設けられることで形成される、グロメット。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のグロメットであって、
    前記山部の周方向において隣り合う前記厚肉部の頂点部分を結ぶ外接線よりも内周面側に、前記隣り合う厚肉部の間の前記薄肉部が位置するように形成されている、グロメット。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のグロメットであって、
    前記山部の周方向において前記厚肉部における外周側の部分から両側の少なくとも一方へ突出し、前記薄肉部と間隔を空けて形成された突出部が、前記山部に形成されている、グロメット。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のグロメットであって、
    前記山部において前記厚肉部を含んで外部に突出する部分に、前記外部側に凸状の湾曲面が形成されている、グロメット。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のグロメットであって、
    前記複数の厚肉部は、前記周方向において等間隔で設けられている、グロメット。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のグロメットと、
    前記グロメットに挿通された電線と、を備える、グロメット付電線。
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