JP2022022791A - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】より適正なエンジン要求トルクを設定する。【解決手段】ハイブリッド自動車は、エンジンと、第1モータと、第1モータの回転軸とエンジンの出力軸と駆動輪に連結された駆動軸とに3つの回転要素が共線図の順に接続された遊星歯車機構と、駆動軸に動力を入出力する第2モータと、第1モータおよび第2モータと電力のやりとりを行なう蓄電装置と、エンジンと第1モータと第2モータとを制御する制御装置と、を備える。制御装置は、前進走行している際には、第1モータが正回転しているときには第1モータが負回転しているときに比して大きなトルクをエンジン要求トルクとして設定する。【選択図】図3

Description

本発明は、ハイブリッド自動車に関し、詳しくは、第1モータの回転軸とエンジンの出力軸と駆動輪に連結された駆動軸とに3つの回転要素が共線図の順に接続された遊星歯車機構を備えるハイブリッド自動車に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車としては、第1モータの回転軸とエンジンの出力軸と駆動輪に連結された駆動軸とに3つの回転要素が共線図の順に接続された遊星歯車機構と、駆動軸に動力を出力する第2モータとを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド自動車では、エンジンのアイドル運転時と負荷運転時では異なる手法のフィードバック制御によりスロットル開度を制御することにより、振動の抑制と低燃費化とを両立している。
特開2012-051430号公報
しかしながら、上述のハイブリッド自動車では、遊星歯車機構に接続された第1モータが正回転しているか負回転しているかについては考慮されていない。第1モータが正回転しているか負回転しているかによって、遊星歯車機構のフリクショントルクの大きさが異なるものとなる。このため、第1モータの回転方向によって、エンジンから出力すべきトルクも異なるものとなる。
本発明のハイブリッド自動車は、より適正なエンジン要求トルクを設定することを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車は、
エンジンと、
第1モータと、
前記第1モータの回転軸と前記エンジンの出力軸と駆動輪に連結された駆動軸とに3つの回転要素が共線図の順に接続された遊星歯車機構と、
前記駆動軸に動力を入出力する第2モータと、
前記第1モータおよび前記第2モータと電力のやりとりを行なう蓄電装置と、
前記エンジンと前記第1モータと前記第2モータとを制御する制御装置と、
を備えるハイブリッド自動車であって、
前記制御装置は、前進走行している際には、、前記第1モータが正回転しているときには前記第1モータが負回転しているときに比して大きなトルクをエンジン要求トルクとして設定する、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド自動車では、遊星歯車機構の3つの回転要素に共線図の順に第1モータの回転軸とエンジンの出力軸と駆動輪に連結された駆動軸とが接続されている。そして、前進走行している際には、第1モータが正回転しているときには第1モータが負回転しているときに比して大きなトルクをエンジン要求トルクとして設定する。このように設定するのは遊星歯車機構の機構に基づく。いま、遊星歯車機構がシングルピニオン式のプラネタリギヤとして構成されている場合を考える。この場合、サンギヤに第1モータの回転軸が接続されており、キャリアにエンジンの出力軸が接続されており、リングギヤに駆動軸が接続されていることになる。前進走行している際には、リングギヤは正回転しており、キャリアも正回転している。このとき、ピニオンギヤには、正回転するリングギヤに引き摺られてリングギヤの回転方向と同方向に回転しようとする力が作用する。このピニオンギヤに作用する力は、サンギヤにはリングギヤとは逆方向(負回転の方向)に回転しようとする力として作用する。このため、サンギヤが負回転しているときにはピニオンギヤの回転を助長する方向に力が作用して摩擦力が小さくなり、逆に、サンギヤが正回転しているときにはピニオンギヤの回転を妨げる方向に力が作用して摩擦力が大きくなる。この結果、サンギヤが正回転(第1モータが正回転)しているときには、サンギヤが負回転(第1モータが負回転)しているときに比して、大きなエンジントルクが要求されることになる。したがって、前進走行している際には、第1モータが正回転しているときには第1モータが負回転しているときに比して大きなトルクをエンジン要求トルクとして設定することにより、より適正にエンジン要求トルクを設定することができるものとなる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 プラネタリギヤ30の構成の一例を示す説明図である。 エンジンECU24により実行される要求トルク算出ルーチンの一例を示すフローチャートである。 MG1補正トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 モータMG1が正回転している状態でエンジン22をアイドル運転しているときの共線図の一例を示す説明図である。 モータMG1が負回転している状態でエンジン22をアイドル運転しているときの共線図の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、蓄電装置としてのバッテリ50と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70とを備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されており、ダンパ28を介してプラネタリギヤ30のキャリヤに接続されている。このエンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24により運転制御されている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号、例えば、エンジン22のクランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ23からのクランク角θcrなどが入力ポートを介して入力されている。エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、クランクポジションセンサ23からのクランク角θcrに基づいてエンジン22の回転数Neを演算している。エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されており、図2に示すように、サンギヤ31と、リングギヤ32と、それぞれサンギヤ31およびリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33a~33cと、複数のピニオンギヤ33a~33cを自転(回転)かつ公転自在に支持するキャリヤ34とを有する。図2中の複数のピニオンギヤ33a~33cの回転中心を結ぶ破線は、模式的にキャリア34を表わしている。プラネタリギヤ30のサンギヤ31には、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤ32には、駆動輪39a,39bにデファレンシャルギヤ38を介して連結された駆動軸36が接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤ34には、上述したように、ダンパ28を介してエンジン22のクランクシャフト26が接続されている。したがって、モータMG1、エンジン22、駆動軸36は、プラネタリギヤ30の共線図においてこの順に並ぶようにプラネタリギヤ30の3つの回転要素としてのサンギヤ31、キャリヤ34、リングギヤ32に接続されていると言える。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されており、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、モータMG1,MG2の駆動に用いられると共に電力ライン54を介してバッテリ50に接続されている。電力ライン54には、平滑用のコンデンサ57が取り付けられている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によってインバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号、例えば、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2や、モータMG1,MG2の各相に流れる電流を検出する電流センサ45u,45v,46u,46vからの相電流Iu1,Iv1,Iu2,Iv2、モータMG2の温度を検出する温度センサ47からのモータMG2の温度Tm2などが入力ポートを介して入力されている。モータECU40からは、インバータ41,42の複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の電気角θe1,θe2や角速度ωm1,ωm2、回転数Nm1,Nm2を演算している。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、電力ライン54に接続されている。このバッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52により管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。バッテリECU52に入力される信号としては、例えば、バッテリ50の端子間に取り付けられた電圧センサ51aからのバッテリ50の電圧Vbや、バッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサ51bからのバッテリ50の電流Ib、バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからのバッテリ50の温度Tbを挙げることができる。バッテリECU52は、電流センサ51bからのバッテリ50の電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算している。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力量の割合である。また、バッテリECU52は、バッテリ50の蓄電割合SOCと温度センサ51cからのバッテリ50の温度Tbとに基づいてバッテリ50の入出力制限Win,Woutを演算している。入力制限Winは、バッテリ50を充電してもよい最大許容電力(負の値)であり、出力制限Woutは、バッテリ50から放電してもよい最大許容電力(正の値)である。バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。HVECU70に入力される信号としては、例えば、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPを挙げることができる。また、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ88からの車速Vも挙げることができる。HVECU70からは、情報を表示する表示装置71への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。HVECU70は、上述したように、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU52と通信ポートを介して接続されている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、CD(Charge Depleting)モードやCS(Charge Sustaining)モードを含む複数のモードを切り替えて、ハイブリッド走行(HV走行)または電動走行(EV走行)を行なう。ここで、CDモードは、バッテリ50の蓄電割合SOCを減少させるように、CSモードに比してHV走行およびEV走行のうちEV走行をより優先するモードである。実施例では、CDモードでは、基本的に(後述の処理ルーチンによりHV走行を選択する場合を除いて)、EV走行を行なうものとした。CSモードは、バッテリ50の蓄電割合SOCが維持されるようにHV走行とEV走行とを併用するモードである。
EV走行では、HVECU70は、最初に、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに基づいて走行に要求される(駆動軸36に要求される)要求トルクTd*を設定し、設定した要求トルクTd*に駆動軸36の回転数を乗じて走行に要求される(駆動軸36に要求される)要求パワーPd*を設定する。駆動軸36の回転数としては、モータECU40から通信により入力されるモータMG2の回転数Nm2が用いられる。続いて、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共にバッテリECU52から通信により入力されるバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTd*(要求パワーPd*)が駆動軸36に出力されるようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する。そして、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。モータECU40は、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信すると、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようにインバータ41,42の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
HV走行では、HVECU70は、最初に、EV走行と同様に、要求トルクTd*および要求パワーPd*を設定する。続いて、要求パワーPd*からバッテリ50の蓄電割合SOCに基づく充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じて車両に要求される(エンジン22に要求される)要求パワーPe*を設定する。そして、要求パワーPe*がエンジン22から出力されると共にバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTd*(要求パワーPd*)が駆動軸36に出力されるように、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定する。こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,要求パワーPe*をエンジンECU24に送信すると共に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。エンジンECU24は、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*を受信すると、エンジン22が目標回転数Ne*および目標トルクTe*に基づいて運転されるようにエンジン22の運転制御(吸入空気量制御や燃料噴射制御、点火制御など)を行なう。モータECU40によるインバータ41,42の制御については上述した。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、エンジン22をアイドル運転しているときの動作について説明する。図3は、エンジン22に要求される要求トルクetrqを算出するためにエンジンECU24により実行される要求トルク算出ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは所定時間毎に繰り返し実行される。
要求トルク算出ルーチンが実行されると、エンジンECU24は、まず、エンジン22が動作中であるか否かを判定する(ステップS100)。エンジン22が動作中ではないと判定したときには要求トルクetrq=0と算出し(ステップS130)、本ルーチンを終了する。
ステップS100でエンジン22は動作中であると判定したときには、エンジン22に要求される出力(要求パワーPe*)が値0であるか否かを判定する(ステップS110)。要求パワーPe*は、HVECU70により設定されて送信されたものを用いることができる。要求パワーPe*が値0ではないと判定したときには、エンジン22から要求パワーPe*を出力する必要から、アイドルONの状態のときにはアイドルOFFし(ステップS140)、アイドル時要求トルクetrqiscに目標トルクTe*を加えたものを要求トルクetrqとして算出し(ステップS150)、本ルーチンを終了する。アイドル時要求トルクetrqiscは、アイドル運転する際にエンジン22に要求されるトルクであり、後述する。
ステップS110で要求パワーPe*が値0であると判定したときには、燃料カット中であるか否かを判定する(ステップS120)。燃料カット中であると判定したときには、燃料カット中のエンジン22に要求されるトルクetqfcを要求トルクetrqとして算出し(ステップS160)、本ルーチンを終了する。燃料カット中のエンジン22に要求されるトルクetqfcは、実験などにより予め定められるものである。
ステップS120で燃料カット中ではないと判定したときには、アイドル運転すべきと判断し、アイドルOFFのときにはアイドルONとし(ステップS170)、アイドル時要求トルクetrqiscを要求トルクetrqとして算出し(ステップS180)、本ルーチンを終了する。アイドル時要求トルクetrqiscは、アイドルスピードコントロール学習値etqgと、アイドル運転時のフィードバック補正トルク量etqiと、アイドル運転時のエンジン22の冷却水温度による補正トルク値etqthwと、エンジン22の回転数Neに応じた補正トルク値etqneと、モータMG1の回転数に応じた補正トルク値etqmg1との和として計算される。アイドルスピードコントロール学習値etqgは前回学習条件が成立したときに学習した値が用いられる。アイドル運転時のフィードバック補正トルク量etqiアイドル運転を開始してからのフィードバック制御により得られる補正トルク量が用いられる。アイドル運転時のエンジン22の冷却水温度による補正トルク値etqthwは、冷却水温度と補正トルク値との関係を予め実験などにより定めてマップとして記憶しておき、冷却水温度をマップに適用して得られるものを用いることができる。エンジン22の回転数Neに応じた補正トルク値etqneは、エンジン22の回転数Neと補正トルク値との関係を予め実験などによりマップとして記憶しておき、エンジン22の回転数Neをマップに適用して得られるものを用いることができる。
モータMG1の回転数に応じた補正トルク値etqmg1は、モータMG1の回転数Nm1を図4に例示するMG1補正トルク設定用マップに適用して得られる値を用いる。MG1補正トルク設定用マップでは、補正トルク値etqmg1は、モータMG1が正回転しているときには値0が用いられ、モータMG1が負回転しているときには負の所定値が用いられる。モータMG1が正回転している状態でエンジン22をアイドル運転しているときの共線図の一例を図5に示し、モータMG1が負回転している状態でエンジン22をアイドル運転しているときの共線図の一例を図6に示す。図5および図6中、左端のS軸はサンギヤ31の回転数(モータMG1の回転数Nm1)を示し、中央のC軸はキャリア34の回転数(エンジン22の回転数Ne)を示し、右端のR軸はリングギヤ32の回転数(駆動軸36およびモータMG2の回転数Nm2)を示す。ρはプラネタリギヤ30のギヤ比であり、サンギヤ31の歯数/リングギヤの歯数である。補正トルク値etqmg1がモータMG1が正回転しているときと負回転しているときとで異なるのは以下の理由による。モータMG2からの動力により前進している最中にエンジン22をアイドル運転する際には、リングギヤ32は正回転している。図2では、リングギヤ32の外側の矢印の方向(時計回りの方向)に回転しており、キャリア34も正回転(リングギヤ32と同方向に回転)している。このとき、ピニオンギヤ33a~33cには、正回転するリングギヤ32に引き摺られてリングギヤ32の回転方向と同方向(図2中のピニオンギヤ33a~33cにおける矢印の方向)に回転しようとする力が作用する。このピニオンギヤ33a~33cに作用する力は、サンギヤ31にはリングギヤ32とは逆方向(負回転の方向、図2中のサンギヤ31の矢印の方向)に回転しようとする力として作用する。このため、サンギヤ31が負回転しているときにはピニオンギヤ33a~33cの回転を助長する方向に力が作用して摩擦力が小さくなり、逆に、サンギヤ31が正回転しているときにはピニオンギヤ33a~33cの回転を妨げる方向に力が作用して摩擦力が大きくなる。このため、エンジン22をアイドル運転するときには、サンギヤ31が正回転(モータMG1が正回転)しているときには、サンギヤ31が負回転(モータMG1が負回転)しているときに比して、大きなトルクをエンジン22に要求するのである。
このことは次式(1)~(4)に示す運動方程式からも明らかである。ここで、Im1はモータMG1の慣性モーメント、Im2はモータMG2の慣性モーメント、Ieはエンジン22の慣性モーメント、ωm1はモータMG1の回転角速度、ωm2はモータMG2の回転角速度、ωeはエンジン22の回転角速度、Tm1はモータMG1の出力トルク、Tm2はモータMG2の出力トルク、Teはエンジン22の出力トルク、Tpはリングギヤ32への出力トルク、Txはキャリア34がサンギヤ31やリングギヤ32から受け取るトルクである。
Im1×(dωm1/dt)=Tm1+ρ/(1+ρ)×Tx (1)
Im2×(dωm2/dt)=Tm2-Tp+1/(1+ρ)×Tx (2)
Ie×(dωe/dt)=Te-Tx (3)
ωe=ρ/(1+ρ)×ωm1+1/(1+ρ)×ωm2 (4)
式(3)より、Te>Txが成立すると、エンジン22の回転数Neが上昇するから、Txが大きいほどフリクションが大きいということができる。モータMG2の状態が一定の条件下(式(2)は一定)において、式(1)よりΔωm1が正の値のときはTxが大きくなり、Δωm1が負の値のときにはTxが小さくなる。即ち、モータMG1が正回転しているときにはTxが大きく、エンジンフリクションが大きくなり、モータMG1が負回転しているときにはTxは小さく、エンジンフリクションが小さくなることが解る。
以上の説明から、車両が前進走行している最中にエンジン22をアイドル運転する際には、モータMG1が正回転しているときにはモータMG1が負回転しているときに比してエンジン22に要求される要求トルクetrq(アイドル時要求トルクetrqisc)は大きなものとなる。ステップS110で要求パワーPe*が値0ではないと判定したときには、アイドル時要求トルクetrqiscに目標トルクTe*を加えたものを要求トルクetrqとして算出する。このため、アイドル時要求トルクetrqiscがモータMG1が正回転しているときにはモータMG1が負回転しているときに比して大きなものとなるから、要求パワーPe*が値0ではないときも、モータMG1が正回転しているときにはモータMG1が負回転しているときに比してエンジン22に要求される要求トルクetrqは大きなものとなる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、車両が前進走行している際には、モータMG1が正回転しているときにはモータMG1が負回転しているときに比してエンジン22に要求される要求トルクetrqとして大きなトルクを設定することにより、より適正にエンジン要求トルクを設定することができる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG1が「第1モータ」に相当し、プラネタリギヤ30が「遊星歯車機構」に相当し、モータMG2が「第2モータ」に相当し、バッテリ50が「蓄電装置」に相当し、エンジンECU24とモータECU40とバッテリECU52とHVECU70とが「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、23 クランクポジションセンサ、24 エンジンECU、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、31 サンギヤ、32 リングギヤ、33a~33c ピニオンギヤ、34 キャリア、36 駆動軸、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、40 モータECU、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、45u,45v,46u,46v 電流センサ、50 バッテリ、51a 電圧センサ、51b 電流センサ、51c 温度センサ、52 バッテリECU、54 電力ライン、57 コンデンサ、70 HVECU、71 表示装置、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. エンジンと、
    第1モータと、
    前記第1モータの回転軸と前記エンジンの出力軸と駆動輪に連結された駆動軸とに3つの回転要素が共線図の順に接続された遊星歯車機構と、
    前記駆動軸に動力を入出力する第2モータと、
    前記第1モータおよび前記第2モータと電力のやりとりを行なう蓄電装置と、
    前記エンジンと前記第1モータと前記第2モータとを制御する制御装置と、
    を備えるハイブリッド自動車であって、
    前記制御装置は、前進走行している際には、前記第1モータが正回転しているときには前記第1モータが負回転しているときに比して大きなトルクをエンジン要求トルクとして設定する、
    ことを特徴とするハイブリッド自動車。
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