JP2022022679A - 加工装置 - Google Patents

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Tsutomu Miyamoto
政信 大橋
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Abstract

【課題】本発明の目的は、様々な封筒のデザインに応じた加工データを操作者が最小限のパネル操作で入力する事により、操作者の作業性を向上させると共に、操作者にとって入力操作が簡単でわかりやすく、その結果、小ロット作業にも適するような製袋機を提供することにある。【解決手段】用紙を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される用紙に、搬送方向に沿った折り目を形成する折線形成部と、前記折線形成部で形成された前記折り目で用紙を折り返す折返部とを設けた加工装置において、前記折線形成部と前記折返部とが一体的に、用紙の搬送方向に直交する幅方向に移動可能に構成した。【選択図】図6

Description

本発明は用紙等の媒体の加工装置に関する。詳しくは、用紙等の媒体を折り畳み、封筒を製作する製袋機に関する。
従来、用紙等の媒体を折り畳み、封筒を製作する製袋機(例えば、特許文献1)においては、封筒用紙における糊代用片部を封筒本体(後方面部)に折り返す折返部(第1折り部)を備え、封筒用紙が折返部まで搬送され、ここで、折り板が回動して、糊代用片部を折り返すとともに、折り返した糊代用片部の上面に糊が塗布される。次に、前記糊が塗布された封筒がフラップ(前方面部)の折返部(第2折り部)まで搬送され、前記フラップ(前方面部)を折り返して、糊が塗布された糊代用片部に押圧して、これにより糊代用片部がフラップに貼着されるように構成されている。又、前記製袋機においては、装置に供給された封筒用紙は、糊代用片部を封筒本体にきれいに折り返せるように、糊代用片部を折り返す前に、まず折線形成部(第2クリース加工部)により封筒本体と糊代用片部との境目にクリース(折り目)が形成される。
前記折線形成部は、用紙搬送方向と平行に縦クリースを形成するようになっている。尚、前記折線形成部は、用紙搬送方向に直交する幅方向両側に対向して配置された1対のクリース刃からなっている。又、前記折返部は、用紙搬送方向に直交する幅方向両側に対向して配置された1対の折り装置からなっている。
前記製袋機においては、操作者は、加工前に予め成果物としての様々な封筒のデザインに応じた加工位置を個別に手動調整する必要がある。前記加工位置とは、例えば、前記折線形成部によるクリース位置や前記折返部による糊代用片部の折り返し位置などである。尚、前記のように、クリース位置や糊代用片部の折り返し位置は、それぞれ、一対(二箇所)の調整が必要となる。
WO2019043760A1公報
前記製袋機においては、前述したように、様々な封筒のデザインに応じた加工位置を個別に手動調整する必要がある為、操作者にとって調整作業が煩雑でわかりづらく、調整作業に時間がかかる。その為、前記製袋機は、大ロットの作業にしか用いられない傾向にある。
前記加工位置を自動調整できる製袋機も提案されており、その場合、予め、前記クリース位置や糊代用片部の折り返し位置などの加工データを操作者がパネル操作で入力し、その加工データに応じて、折線形成部や折返部が自動的に所定の位置に配置されるものである。しかし、この場合でも、操作者が加工データをパネル操作で入力する際、前記クリース位置や糊代用片部の折り返し位置などの加工データを個別に入力する必要があり、操作者にとって入力操作が煩雑でわかりづらく、又、入力作業に時間がかかる。
本発明の目的は、様々な封筒のデザインに応じた加工データを操作者が最小限のパネル操作で入力する事により、操作者の作業性を向上させると共に、操作者にとって入力操作が簡単でわかりやすく、その結果、小ロット作業にも適するような製袋機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、用紙を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される前記用紙に、搬送方向に沿った折り目を形成する折線形成部と、前記折線形成部で形成された前記折り目で前記用紙を折り返す折返部とを設けた加工装置において、前記折線形成部と前記折返部とが一体的に、前記用紙の搬送方向に直交する幅方向に移動可能に構成された、ことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の加工装置において、前記折線形成部と前記折返部とを一体的に保持する保持部材を有し、前記折線形成部を、前記用紙の搬送方向に直交する幅方向に移動する移動部を有し、前記移動部による前記折線形成部の移動に伴って、前記折線形成部と前記折返部とが一体的に前記幅方向に移動可能に構成された、ことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1に記載の加工装置において、前記折線形成部と前記折返部とを一体的に保持する保持部材を有し、前記保持部材を、前記用紙の搬送方向に直交する幅方向に移動する移動部を有し、前記移動部による前記保持部材の移動に伴って、前記折線形成部と前記折返部とが一体的に前記幅方向に移動可能に構成された、ことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の加工装置において、
前記折線形成部における折り目形成位置と、前記折返部における折返位置とは、前記用紙搬送方向の同一ライン上に配置される、ことを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載の加工装置において、折り返された前記用紙の前記折線を押圧する押圧部を設け、前記押圧部が前記保持部材にさらに一体的に保持されており、前記移動部による前記保持部材の移動に伴って、前記押圧部が一体的に前記幅方向に移動可能に構成された、ことを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、請求項3乃至請求項5の何れか一つに記載の加工装置において、
前記用紙に接着剤を塗布する塗布部を設け、前記塗布部が前記保持部材にさらに一体的に保持されており、前記移動部による前記保持部材の移動に伴って、前記塗布部が一体的に幅方向に移動可能に構成された、ことを特徴とするものである。
請求項7記載の発明は、請求項6に記載の加工装置において、前記塗布部は、前記保持部材の移動後、さらに、前記塗布部の前記幅方向位置を微調整可能な微調整手段を備えた、
ことを特徴とするものである。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至請求項7の何れか一つに記載の加工装置において、
使用者による入力操作を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記用紙の折線形成位置に関する情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記情報に基づいて前記用紙を加工処理する制御部とを設けた、ことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明によれば、折線形成部と折返部とが一体的に、用紙の搬送方向に直交する幅方向に移動可能に構成したので、操作者は、折線形成部と前記折返部の内、どちらか一方を基準に、まとめて位置調整できる為、操作者にとって調整に要する手間が省ける。
請求項2記載の発明によれば、保持部材により、折線形成部と折返部とを一体的に保持したので、折線形成部と折返部とを確実に一体的に移動させることができる。又、折線形成部の移動に伴って、折線形成部と折返部とが一体的に前記幅方向に移動可能に構成したので、折線形成部と前記折返部の内、どちらか一方を基準に、まとめて位置調整できる為、操作者にとって調整に要する手間が省ける。
請求項3記載の発明によれば、保持部材により、折線形成部と折返部とを一体的に保持したので、折線形成部と折返部とを確実に一体的に移動させることができる。又、保持部材の移動に伴って、折線形成部と折返部とが一体的に前記幅方向に移動可能に構成したので、折線形成部と前記折返部の内、どちらか一方を基準に、まとめて位置調整できる為、操作者にとって調整に要する手間が省ける。
請求項4記載の発明によれば、折線形成部における折り目形成位置と、前記折返部における折返位置とは、用紙搬送方向の同一ライン上に配置されるようにした為、糊代用片部を折り目から精度よく折り返すことができる。
請求項5記載の発明によれば、押圧部が保持部材にさらに一体的に保持されている為、さらに、まとめて位置調整でき、操作者にとって調整に要する手間が省ける。
請求項6記載の発明によれば、塗布部が保持部材にさらに一体的に保持されている為、さらに、まとめて位置調整でき、操作者にとって調整に要する手間が省ける。
請求項7記載の発明によれば、塗布部は、保持部材の移動による調整後、さらに、塗布部の幅方向位置を微調整可能な微調整手段を備えた為、調整位置に融通が利き操作者にとって便利である。
請求項8記載の発明によれば、装置の記憶部に用紙の折線形成位置に関する情報を記憶し、次回は、記憶部に記憶された情報に基づいて用紙を加工処理することができる為、操作者にとって調整時間の短縮となる。
本発明の第一実施形態の製袋機の概略全体構成図である。 図1の製袋機で加工される用紙の状態を示す平面図である。 図2の用紙が折り加工された状態を示す平面図である。 洋式封筒の製作途中の状態を示す斜視図である。 第一折り部における折り板を折り返す前後の状態を示す図である。 折返し塗布ユニットの一方の構成を示す正面図である。 第一の折り装置の構成を示す斜視図である。 折返し塗布ユニットの全体構成を示す平面図である。 塗布部の微調整手段を示す斜視図である。 第2折り部における用紙の加工の様子を示す図である。 図10に続く用紙の加工の様子を示す図である。 図11に続く用紙の加工の様子を示す図である。 図12に続く用紙の加工の様子を示す図である。 加工データをパネル入力する際の対比表である。 移動部の構成を示した平面図である。
図1は、本発明の第一実施形態の製袋機10を示した概略全体構成図である。製袋機10は、搬送方向上流側から順に、給紙部1、第1クリース加工部2、第2クリース加工部4、第1折り部3、押圧部85、塗布部5、第2折り部6、加圧部8及び排紙部7を、装置本体10Aに備えている。
一般的形態の「洋式封筒」は、横長の長方形を有しており且つ封じ口が長辺に形成されている。製袋機10にて洋式封筒を製作する際には、例えば、図4に示されるように、用紙100の後方面部102の両側の折り返した糊代用片部103に糊を塗布し、前方面部101を折り返して糊代用片部103に圧着させている。
具体的には、製袋機10は、図2(a)に示されている平面状の用紙100を、F方向に搬送しながら図2(b)及び図2(c)に示されるように加工することによって、洋式封筒90を製作するようになっている。
用紙100は、前方面部101と、後方面部102と、後方面部102の両側に張り出した糊代用片部103(折り返し部)と、最後方面部104と、からなっている。用紙100は、図2(b)に示されるように、後方面部102と糊代用片部103との境界線である第1折り目111で、折り加工され、更に、図2(c)に示されるように、前方面部101と後方面部102との境界線である第2折り目112で、折り加工されるようになっている。第1折り目111で折り返された糊代用片部103の表面には、糊が塗布される。そして、第2折り目112で折り返された前方面部101は、その両縁部が糊代用片部103に接合される。なお、第1折り目111は、搬送方向に沿っている。第2折り目112は、搬送方向に対して直交した方向(すなわち幅方向)に沿っている。
成果物としては、図2(c)の洋式封筒90でもよいが、図2(c)に示される洋式封筒90を、F´方向に搬送しながら図3に示されるように加工することによって、最後方面部104が、後方面部102と最後方面部104との境界線である第3折り目113で、更に折り加工されるように構成してもよい。前記構成によれば、封筒に内容物を挿入した後、テープや糊を用いて封をする際、折り癖がついている為、最後方面部104を折り返した前方面部101にきれいに封緘することができる。
[給紙部1]
給紙部1は、エア吸引ベルト式のエア給紙ユニット12と、用紙積載量に応じて上昇、下降するエレベータ式の給紙トレイ11と、エア給紙ユニット12により送り出された用紙をさらに搬送方向下流側に搬送する搬送ローラ対81と、を有している。又、前記エア給紙ユニット12には、給紙トレイ11上に積載される用紙の最上面の用紙がエア給紙ユニット12の下面に吸着されたことを検出するセンサ22と、給紙トレイ11上に積載される用紙の最上面の上限位置を検出するセンサ21が配置されている。
なお、製袋機10では、搬送ローラ対81の他に、6つの搬送ローラ対82、38、851、86、87、88を備えている。6つの搬送ローラ対は、用紙100が搬送される搬送面200を構成しており、搬送面200は、エア給紙ユニット12から搬送ローラ対88に至るまで、同一平面である。又、前記用紙が搬送される搬送面200上には、各位置における用紙の通過を検出(重送を検出)するセンサ23、センサ24、センサ25、センサ26、センサ27、センサ28が配置されている。各センサは、例えば、光学式の透過センサを用いる。
[第1クリース加工部2]
第1クリース加工部2は、図1に示すように、上部が凸状の上型と、下部が凹状の下型で構成され、用紙100の第2折り目112、第3折り目113として、用紙搬送方向と直角方向に横クリースを形成するようになっている。クリース加工部2としては、公知の機構を採用できる。クリース加工部2で加工された用紙は、搬送ローラ対82により搬送方向下流側の第2クリース加工部4に搬送される。
[第2クリース加工部4]
用紙100の後方面部102と糊代用片部103との境目にクリース(折り目)を形成する折線形成部としての第2クリース加工部4は、図1に示すように、クリース刃83が丸刃状で外周部に凸部が形成された上刃と、丸刃状で外周部に凹部が形成された下刃で構成され、搬送方向と直角方向の幅方向2箇所に配置された4a、4bからなっており、用紙100の第1折り目111(2箇所)に用紙搬送方向に沿って縦クリースを形成するようになっている。第2クリース加工部4としては、4a、4bの間に搬送ローラを設置して、クリース加工時に用紙の搬送力を確保するように構成してもよい。尚、クリース刃83が丸刃状で外周部に凹部が形成された上刃と、丸刃状で外周部に凸部が形成された下刃で構成されていてもよい。
[第1折り部3]
図8は、用紙100の糊代用片部103を後方面部102に折り返す折返部としての第1折り部3を含む折返し塗布ユニット9(9a、9b)の全体的な平面図である。第1折り部3は、用紙100の左右の糊代用片部103の折り返し手段として、図8に示すように、用紙搬送方向と直角方向の幅方向両側に対向して配置された3a、3bからなっている。尚、第1折り部3a、3bは、左右対称の構成を有している。
図7は、第一折り部3bを示しており、搬送方向に沿った回転軸31の回りを回動する折り板32を有している。又、下ガイド板33上方に所定の隙間をあけて上ガイド板36を備え、下ガイド板33上を搬送される用紙100を下流側に搬送する一対の搬送ローラ対38(駆動ローラ381及び従動ローラ382)を備えている。尚、図7において、駆動ローラ381及び従動ローラ382の回転軸その他の駆動機構は省略している。又、第一折り部3aについては、第一折り部3bと同様の構成である為、ここでは説明を省略する。
折り返し手段として、用紙搬送方向と直角方向の幅方向両側に対向して配置された第1折り部3a、3bを備えた為、用紙搬送方向と直角方向の幅方向両側の二箇所に折り返し部がある用紙の場合は、一回の用紙搬送で二箇所同時に糊代用片部103の折り返し加工をすることができ、作業性がよい。
図5(a)に示すように、第1折り部3a(3b)は、搬送方向に沿った回転軸31の回りを回動する折り板32を有しており、さらに、下ガイド板33上方に所定の隙間をあけて上ガイド板36を備え、下ガイド板33上を搬送される用紙100をさらに、下流側に搬送する一対の搬送ローラ対38(駆動ローラ381及び従動ローラ382)を備えている。尚、下ガイド板33には、ローラ対のニップ部に切欠きが形成されている。用紙の糊代用片部103を折り曲げ加工する折り曲げ加工位置においては、図5(a)のように、幅方向外側に位置している状態の折り板32上に載せられた用紙100の糊代用片部103を、図5(b)のように、折り板32をR5方向に回動させることによって、図5(c)のように、後方面部102の表面に上ガイド板36を介して重ね合わせるように、内側に折り返すことができる。
以上によれば、用紙の本体部(後方面部102)が上下一対のガイド板(36、33)の間に保持されたまま、用紙の折り返し部(糊代用片部103)が上ガイド板の上面に折り返される為、加工時において、用紙の折り目部分に皺が発生することを防ぎ、さらに、糊代用片部103を折り曲げる際の折り目位置の精度を確保することができる。
第一折り部3で糊代用片部103を折り曲げ加工された用紙は、図5(d)のように、折り板32がR6方向に所定角度退避後、搬送ローラ対38により搬送方向下流側の押圧部85に搬送される。
[押圧部85]
押圧部85は、搬送ローラ対851で構成され、搬送ローラ対38により押圧部85に搬送されてきた用紙100の糊代用片部103が折り返された後の折り目111を搬送ローラ対851のニップ間で押圧しながら搬送することにより、糊代用片部103の折り目を強固なものとする。尚、押圧部85は、例えば、スプリング等により、従動ローラである上側ローラが駆動ローラである下側ローラに向けて所定の圧力で押圧するように構成してもよい。尚、押圧部85は、用紙搬送方向と直角方向の幅方向2箇所に配置された85a、85bからなっている。
[塗布部5]
用紙に糊、接着剤等を塗布する塗布部5は、用紙搬送方向と直角方向の幅方向両側に対向して配置された1対の塗布部5a、5bからなっている。なお、塗布部5aと塗布部5bとは、左右対称の構成を有している。
塗布部5a、5bは、それぞれ、ノズル部511と、上下駆動機構(不図示)等を有している。又、ノズル部511は、搬送される用紙に所定のタイミングで糊を塗布できるようになっている。
[折返し塗布ユニット9]
折返し塗布ユニット9は、図1において、二点鎖線で囲まれている複数の機構を一つのユニットとして構成しており、前述の第2クリース加工部4、第1折り部3、押圧部85及び塗布部5までの機構部を含むものである。折返し塗布ユニット9は、第2クリース加工部4にて用紙100の後方面部102と糊代用片部103との境目にクリース(折り目)を形成し、第1折り部3にて糊代用片部103を折り返した後、押圧部85にて折り返し部を押圧し、その後、塗布部5にて折り返した糊代用片部103の上面に糊を塗布するという一連の加工を用紙100に施す。尚、折返し塗布ユニット9にて一連の加工を施された用紙100は、後述する第2折り部6に移送され、前方面部101を折り返して糊代用片部103に圧着させて洋式封筒(成果物)を作成する。
図8は、折返し塗布ユニット9の全体構成を示す平面図である。折返し塗布ユニット9a、9bは、加工位置に応じて、それぞれ、後述するリードネジ機構における移動部55a、55bにより、リードネジシャフト531、532上を、用紙搬送方向に直交する幅方向に移動可能に構成されている(ここでは、リードネジナット54、54、ガイドシャフト591、592は不図示)。リードネジシャフト531、532にはプーリ5811、5812が一体的に形成され、プーリ5811、5812に駆動力が伝達されることにより回転駆動される。プーリ5811の回転により、リードネジシャフト531が回転し、折返し塗布ユニット9aが前記幅方向に移動し、又、プーリ5812の回転により、リードネジシャフト532が回転し、折返し塗布ユニット9bが前記幅方向に移動する。尚、本実施例においては、折返し塗布ユニット9a、9bにおける保持部材50、50には、第2クリース加工部4a、4bと、第1折り部3a、3bと、押圧部85a、85bと、塗布部5a、5bが所定の位置に一体的に保持されている。
一対の折返し塗布ユニット9a、9bは、左右対称の構成を有しており、基本的には、両者は同様の構成である為、折返し塗布ユニット9の一方を取り上げて説明し、折返し塗布ユニット9の他方については説明を省略する。尚、図面上、両者に共通する部材については、共通の符号を付している。
折返し塗布ユニット9aは、図6に示すように構成される。折線形成部(第2クリース加工部4a)と折返部(第1折り部3a)とが一体的に、用紙搬送方向に直交する幅方向に移動可能に構成される。詳しくは、第2クリース加工部4aと第1折り部3aとを一体的に保持する保持部材50を有し、第2クリース加工部4aを、用紙の搬送方向に直交する幅方向に移動する移動部55aを有する。又は、移動部55aによる保持部材50の移動に伴って、第2クリース加工部4aと第1折り部3aとが一体的に前記幅方向に移動可能となるように構成してもよい。これによれば、折線形成部と前記折返部の内、どちらか一方を基準に、まとめて位置調整できる為、操作者にとって調整に要する手間が省ける。尚、第2クリース加工部4aにおける折り目形成位置と、第1折り部3aにおける折返位置とは、用紙搬送方向の同一ライン上に配置されるので、糊代用片部を折り目から精度よく折り返すことができる。
又、押圧部85aが保持部材50にさらに一体的に保持されており、移動部55aによる保持部材の移動に伴って、押圧部85aが一体的に前記幅方向に移動されるように構成してもよい。これによれば、さらに、まとめて位置調整でき、操作者にとって調整に要する手間が省ける。押圧部85aは、第2クリース加工部4aにおける折り目形成位置と、第1折り部3aにおける折返位置との用紙搬送方向の同一ライン上に所定の距離をもって配置される。
尚、図6においては、第2クリース加工部4aにおけるクリース刃83の駆動軸831、第1折り部3aにおける搬送ローラ対の駆動軸301及び押圧部85aにおける押圧ローラ対85における駆動軸852は、駆動軸の挿入位置だけを示しており、各駆動軸そのものは省略されている。
又、用紙に糊、接着剤等を塗布する塗布部5aを設け、塗布部5aが保持部材50にさらに一体的に保持されており、移動部55aによる保持部材50の移動に伴って、塗布部5aが一体的に幅方向に移動されるように構成してもよい。これによれば、さらに、まとめて位置調整でき、操作者にとって調整に要する手間が省ける。
塗布部5aは、保持部材50の移動後、さらに、塗布部5aの幅方向位置を微調整可能な微調整手段51を備えている。これによれば、調整位置に融通が利き操作者にとって便利である。
微調整手段51は、図9に示すように、保持部材50と一体に形成されたベース板514に対して、塗布部本体513が用紙の搬送方向に直交する幅方向に移動可能に取付けられている。塗布部本体513にはネジ(下穴)が形成されており、又、ベース板514には幅方向に長穴が形成されており、操作者は、微調ネジ512を緩めて長穴分だけ幅方向に塗布部本体513を移動させることができる。尚、塗布部本体513には、ノズル部511が一体的に取付けられている。塗布部5aにおけるノズル部511の先端位置は、第2クリース加工部4における折り目形成位置と、第1折り部3における折返位置との用紙搬送方向の同一ライン上から所定距離離れて配置される。前記所定距離とは折り目形成位置と折返位置のラインから封筒のフラップへの糊等の塗布位置までの距離のことである。
好ましくは、保持部材50には、第2クリース加工部4と、第1折り部3と、押圧部85と、塗布部5のすべてが所定の位置に一体的に保持されているのが最も効果的である。
次に、保持部材50を、用紙の搬送方向に直交する幅方向に移動する移動部55について説明する。
図15は、折返し塗布ユニット9aの移動部55aの構成を示した平面図である。移動部55aは、折返し塗布ユニット9aを用紙の搬送方向に直交する幅方向に移動させるために、リードネジ機構が配設されている。リードネジ機構は、フレーム18aとフレーム18bの間に、それぞれ両端が、軸受19a、19bを介して回転自在に支持されるリードネジシャフト531と、リードネジシャフト531と係合するリードネジナット54とを有する。保持部材50の底部(図6のナット取付板52)に一体的に取付けられたリードネジナット54は、伝達ベルト56を介してステッピングモータ57により軸方向に移動する。
詳細には、折返し塗布ユニット9a(保持部材50)を用紙の搬送方向に直交する幅方向に移動させるための駆動力は以下のように伝達される。ステッピングモータ57が作動(正転又は逆転)すると、モータ軸に取付けられた第2プーリ582及び伝達ベルト56を経て、第1プーリ5811が回転する。第1プーリ5811には、リードネジシャフト531が連結されているので、リードネジシャフト531に駆動力が伝達される。リードネジシャフト531が回転すると、リードネジシャフト531と係合するリードネジナット54が軸方向に移動し、リードネジナット54に一体的に取付けられた折返し塗布ユニット9a(保持部材50a)は、用紙の搬送方向Fに直交する幅方向の左右に移動することができる。
尚、折返し塗布ユニット9a(保持部材50)は、図15に示すように、ガイドシャフト591、592により、用紙の搬送方向Fに直交する幅方向にスライド自在に支持されている。ガイドシャフト591、592は、それぞれ、前記シャフトの両端面にネジを切って、フレーム18a、18bにネジ止めされている。
又、前述した移動部55aにおいては、リードネジナット54は、保持部材50の底部に取付けられ、移動部55aにより、保持部材50を、用紙の搬送方向に直交する幅方向に移動するように構成したが、リードネジナット54を第2クリース加工部4aに直接取付けて、第2クリース加工部4aを、用紙の搬送方向に直交する幅方向に移動するように構成してもよい。
[第2折り部6]
第2折り部6は、平面状の用紙100を、搬送面200に沿って搬送しながら折り曲げ加工する紙折り装置であって、用紙搬送方向上流側に配置された第一の搬送ローラ対86と、用紙搬送方向下流側に配置された第二の搬送ローラ対87と、両ローラ対の間に設置された切替ゲート板63と、切替ゲート板63の上方に配置された折曲げ板62と、を備えている。
図10に示すように、切替ゲート板63は、支持軸631を中心に回動可能であり、搬送される用紙100に干渉して、用紙100の先端部を第二の搬送ローラ対87の上ローラ871の上方表面を通過するように上向きに案内する第一の案内位置と、第二の搬送ローラ対87のニップ部873に向けて略水平方向に案内する第二の案内位置との間で切り替え可能となっており、折曲げ板62は、略水平状態のまま、上下方向に移動可能に構成され、前記第二の案内位置に配置する前記切替ゲート板63に近接する折りたたみ位置と、前記切替ゲート板から所定の間隔を置いて退避する退避位置との間で切り替え可能となっている。
[加圧部8]
加圧部8は、上下動可能な上型8aと、不動の下型8bで構成され、第2折り部6にて折り曲げ加工された用紙100の折り部に対して、上型、下型により挟み込むことによって、さらに圧力を加えて、折り部を強固なものとする。
[排紙部7]
排紙部7は、搬送ローラ対88と排紙トレイ71とを有している。搬送ローラ対88は、排出ローラとして作動するように設けられている。具体的には、搬送ローラ対88は、図1に示されるように、第2折り部6の第二搬送ローラ対87の近傍且つ搬送方向下流に、配置されている。排紙トレイ71は、搬送面200よりも下方の位置から斜め上方に向けて且つ搬送方向下流に向けて、傾斜している。
次に、前記構成の製袋機10の作動について説明する。
まず、図2に示されている用紙100を給紙トレイ11上に載置する。このとき、前方面部101は搬送方向下流側に位置している。そして、スイッチ(図示せず)をオンして、作動を開始する。
(1)図1において、給紙トレイ11上の最上面の用紙100は、エア給紙ユニット12におけるエア吸引ベルトに吸着されながら搬送ローラ対81に向けて送り出され、搬送ローラ対81に用紙100が受け渡された後、搬送ローラ対81により、さらに搬送方向下流側に搬送される。その後、第1クリース加工部2を通過する。その際、第1クリース加工部2が作動して、用紙100の第2折り目112、第3折り目113にクリースが形成される。これにより、前方面部101は、後方面部102側へ折り返しやすくなる。又、最後方面部104は、折り返された前方面部101側へ折り返しやすくなる。
(2)第1クリース加工部2より搬送ローラ対82にて搬送されて来た用紙100は、第2クリース加工部4を通過する。このとき、用紙100の第1折り目111(幅方向左右2箇所)は、搬送方向と直角方向の幅方向2箇所に設置された第2クリース加工部4のクリース刃83(丸刃)の直下にそれぞれ位置している。そして、第2クリース加工部4が作動して、第1折り目111にクリースが形成される。これにより、糊代用片部103(幅方向左右2箇所)は、内側へ折り返しやすくなる。
(3)第2クリース加工部4によりクリースが形成された用紙100は、第1折り部3において停止する。用紙の糊代用片部103を折り曲げ加工する際の折り目(111)に、予め、クリースを形成することにより、糊代用片部103を折り曲げる際の折り目加工位置の精度を確保することができる。
図5に示すように、第1折り部3においては、折り板32による糊代用片部103の折り返しの基本構成に加えて、下ガイド板33上方に所定の隙間をあけて設置される上ガイド板36と、下ガイド板33上を搬送する用紙100を、さらに下流側に搬送する搬送ローラ対38(駆動ローラ31及び従動ローラ382)を備える。尚、下ガイド板33には、前記搬送ローラ対38のニップ部に切欠きが形成されている。
図5(a)において、第1折り部3の折り装置3a(3b)の折り板32は、幅方向外側に位置しており、用紙100の両側の糊代用片部103は、折り板32上に載っている(載置位置)。
次に、図5(b)において、折り板32が内側の上ガイド板36向けてR5方向に回動し、これにより、糊代用片部103がクリース加工済の第1折り目111にて内側へ折り返されて、図5(c)に示すように、上ガイド板36を介して後方面部(本体部)102上に重ね合わされる(重ね合わせ位置)。
その後、図5(d)において、折り板32は、外側の下ガイド板33から離れる方向R6に回動する。そして、搬送ローラ対38(駆動ローラ381及び従動ローラ382)によって、糊代用片部103が折り返された用紙100が搬送方向下流へ搬送される。用紙100の搬送を開始する前に、折り板32を少なくとも所定角度だけ下ガイド板33から離れる方向R6に回動させておくことにより、折り曲げ加工後の用紙は、折り板32や上下一対のガイド板36、33に干渉されることなく、折り曲げ加工位置の用紙搬送方向下流側に向けてスムーズに搬送することができる。
前述の図5(a)から図5(d)において、折り板32が用紙の糊代用片部103を折り曲げ加工する際は、制御手段は、折り曲げ加工位置において、前記搬送ローラ対38(駆動ローラ381及び従動ローラ382)の駆動を停止状態にして、用紙100の搬送を停止し、用紙100の本体部102を前記搬送ローラ対38の間に保持したまま、用紙100の糊代用片部103を折り曲げ加工するように制御する。
以上によれば、用紙の後方面部102を搬送ローラ対38の間に保持したまま、用紙の糊代用片部103を折り曲げ加工する。したがって、さらに、糊代用片部103を折り曲げる際の折り目位置の精度を確保することができる。
(4)糊代用片部103が折り返された用紙100は、押圧部85によって搬送方向下流へ搬送され、塗布部5を通過する。押圧部85は、搬送ローラ対851で構成され、搬送ローラ対38により押圧部85に搬送されてきた用紙の糊代用片部103が折り返された後の折り目111を搬送ローラ対851のニップ間で押圧しながら搬送することにより、糊代用片部103の折り目を強固なものとする。
塗布部5においては、用紙100の折り返された両側の糊代用片部103の通過が開始する時に、搬送方向と直角方向の幅方向2箇所に設置されたノズル部511が下方に移動して、糊代用片部103の表面に当接し、糊代用片部103の通過が終了する時に、ノズル部511が上方へ移動して、糊代用片部103の表面からノズル部511が離れる。これにより、折り返された糊代用片部103の表面に糊が塗布される。なお、折り返された糊代用片部103は、ノズル部511の搬送方向上流に位置している搬送ローラ対85によって、押圧された状態で、又は、押圧された後に、ノズル部511を通過する。よって、ノズル部511による糊塗布作業を、安定して行うことができる。
上記(2)から(4)で説明した、第2クリース加工部4(折線形成部)、第1折り部3(折返部)、押圧部85及び塗布部5までの機構部は、一実施例としては、すべて保持部材50の所定の位置に一体的に保持されている。そして、保持部材50を、用紙の搬送方向に直交する幅方向に移動する移動部55を有し、移動部55による保持部材50の移動に伴って、第2クリース加工部4(折線形成部)、第1折り部3(折返部)、押圧部85及び塗布部5が一体的に前記幅方向に移動可能に構成されている。
したがって、操作者が操作パネルより前記各機構部の前記幅方向位置(位置データ)を入力設定する場合は、図14(本件実施技術)に示すように、「クリース位置(L、R)」だけの位置データを入力すれば、残りの「フラップの折り返し位置」、「押圧位置」、及び「糊塗布位置」については入力不要であり(予め、保持部材50において、各機構部がクリース位置基準でメカ的に位置決めされている為)、操作者にとって調整に要する手間が省ける。従来は、図14(従来技術)に示すように、操作者は前記すべての位置データを入力していた。
前記位置データに応じた各機構部の調整は、図8に示すように、折返し塗布ユニット9には遮光板46が一体的に設けられており、遮光板46がフォトインタラプタ45を遮光する位置を基準位置として、幅方向に動く距離を、ステッピングモータ57のステップ数をカウントすることにより調整する。
前記予め、使用者による入力操作を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた用紙の折線形成位置に関する情報(位置データ)等を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記情報に基づいて用紙を加工処理する制御部とを設けた。したがって、記憶部に記憶された履歴情報より加工情報(位置データ)を呼び出して、今回の加工処理に利用することができ、操作者にとって調整時間の短縮となる。
(5)図10において、第2折り部6は、平面状の用紙100を、搬送面200に沿って搬送しながら折り曲げ加工する紙折り装置であって、用紙搬送方向上流側に配置された第一の搬送ローラ対86と、用紙搬送方向下流側に配置された第二の搬送ローラ対87と、両ローラ対の間の用紙搬送面200に設置された切替ゲート板63と、切替ゲート板63に対向して配置された折曲げ板62と、装置全体の作動を制御する制御手段(不図示)を備えている。
切替ゲート板63は、搬送される用紙100に干渉して、用紙搬送方向を用紙搬送面200から外に曲げ、用紙100の先端部を前記第二の搬送ローラ対87の一方のローラ表面に向けて案内する第一の案内位置と、前記第二の搬送ローラ対87のニップ部873に向けて用紙搬送面200に沿って案内する第二の案内位置との間で切り替え可能となっており、
折曲げ板62は、略水平状態のまま、切替ゲート板63に向けて移動可能に構成され、第二の案内位置に配置する前記切替ゲート板63に近接する折りたたみ位置と、切替ゲート板63から所定の間隔を置いて退避する退避位置との間で切り替え可能となっており、
前記制御手段は、前記第一の案内位置に配置された前記切替ゲート板63によって、搬送される用紙100の先端部を、前記第二の搬送ローラ対87の一方のローラ表面に向けて所定量だけ通過するように案内した後、切替ゲート板63を前記第二の案内位置に切り替え、その後、切替ゲート板63上の用紙100を挟み込むように、退避位置に配置されている折曲げ板62を略水平状態で折りたたみ位置に下降させることによって、用紙100の先端部を第二の搬送ローラ対87の一方のローラ表面に沿って折り返すように制御するようになっている。
具体的には、実施例として、以下に示すように、順次加工する。
糊代用片部103に糊が塗布された用紙100は、搬送ローラ対85によって第2折り部6へ(F方向に)搬送される。このとき、切替ゲート板63は、第一の案内位置として第二の搬送ローラ対87に向けて上向きに設定されている。それ故、図10に示すように、用紙100は、切替ゲート板63によって用紙100の先端部を第二の搬送ローラ対87の上ローラ871の上方表面を通過するように上向きに案内され、用紙100の第2折り目112の位置が折り位置(折曲げ板62の端部621の直下の位置)に到達した時に搬送を一旦停止する。尚、この間、折曲げ板62は待避位置を維持する。
なお、第一搬送ローラ対86の上ローラ861は、糊代用片部103の表面に接触しない幅寸法に設定されているので、前述の塗布部5にて、用紙100の糊代用片部103に塗布された糊が第一搬送ローラ対86に付着することはない。
次に、図11に示すように、折曲げ板62は待避位置を維持したまま、切替ゲート板63を第二の案内位置(略水平位置)に移動する。
次に、図12に示すように、切替ゲート板63上の用紙100を挟み込むように、前記退避位置に配置されている折曲げ板62を略水平状態で折りたたみ位置に下降させることによって、用紙100の前方面部101を前記第二の搬送ローラ対87の上側ローラ871表面に沿って第2折り目112から折り返す。この時、切替ゲート板63と下降後の折曲げ板62が近接する距離は、少なくとも、折曲げ板62と前記切替ゲート板63との間を、前記用紙が搬送できるだけの隙間が確保されるように構成する。例えば、約1mmの隙間が確保される。
以上によれば、紙折り機構として、用紙挿入空間(分流経路)及び、ストッパを設ける必要がない為、構造の複雑化を招くことなく、簡易で安価に構成できる。又、制御手段により、種々の折り仕様に合わせて折り位置を自動的に調整する為、操作性の良い紙折り装置を提供することができる。さらに、折り返された糊代用片部にしわができるのを防止すると共に、折り加工する場合においても、ストッパ等の折り機構内部に糊が付着して成果物の品質に悪影響を及ぼすことがない。
次に、図13に示すように、折曲げ板62の下降により前記用紙100の前方面部101を折り返した後、さらに、第一の搬送ローラ対86により、用紙の先端部を折り返した後の用紙先端折り返し部105を、第二の搬送ローラ対87のニップ部873に向けて搬送し、第二の搬送ローラ対87のニップ部873で用紙の先端折り返し部105を挟み込んでF方向に搬送することにより、用紙先端折り返し部105を押圧して折り込む。そして、前方面部101全体が折り返されて後方面部102の表面に合わされていき、その際、前方面部101の両縁部が糊代用片部103に接合される。これにより、洋式封筒90が得られる。尚、F方向への搬送は、用紙100の最後方面部104が所定量だけ第一の搬送ローラ対86のニップ部863を抜けるまで搬送する。このとき、用紙100は、折曲げ板62と切替ゲート板63との隙間を通して(両板にガイドされながら)搬送される。これによれば、皺等が発生することなく確実に、次段の第二搬送ローラ対87のニップ部873による押圧加工部に受け渡すことができる。
以上によれば、折り板の下降により用紙の先端部を折り返した後、折り返した後の用紙先端折り返し部を、第二の搬送ローラ対87のニップ部873で押圧して折り込むように制御する為、用紙に確実に折り癖を付けることができる。
(6)前述した第2折り部6にて折り曲げ加工された用紙100は、加圧部8に搬送される。加圧部8は、上下動可能な上型8aと、不動の下型8bで構成され、第2折り部6にて折り曲げ加工された用紙100の折り部に対して、上型、下型により挟み込むことによって、さらに圧力を加えて、折り部を強固なものとする。
(7)前記加圧部8で加圧処理された用紙100は、搬送ローラ対88により排紙トレイ71上に排紙され、本実施例における製袋機10の一連の動作が終了する。
尚、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
F 搬送方向
R 回転方向
2 第1クリース加工部
3 第1折り部(折返部)
4 第2クリース加工部(折線形成部)
5 塗布部
6 第2折り部
9 折り返し塗布ユニット
10 製袋機
10A 装置本体
31 回転軸
32 折り板
33 下ガイド板
35 従動ローラ
36 上ガイド板
38 搬送ローラ対
50 保持部材
85 押圧部
100 用紙
101 前方面部
102 後方面部
103 糊代用片部
104 最後方面部
105 折り返し部
106 折り返し部
111 第1折り目
112 第2折り目
113 第3折り目

Claims (8)

  1. 用紙を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される前記用紙に、搬送方向に沿った折り目を形成する折線形成部と、前記折線形成部で形成された前記折り目で前記用紙を折り返す折返部とを設けた加工装置において、前記折線形成部と前記折返部とが一体的に、前記用紙の搬送方向に直交する幅方向に移動可能に構成された、ことを特徴とする加工装置。
  2. 前記折線形成部と前記折返部とを一体的に保持する保持部材を有し、前記折線形成部を、前記用紙の搬送方向に直交する幅方向に移動する移動部を有し、前記移動部による前記折線形成部の移動に伴って、前記折線形成部と前記折返部とが一体的に前記幅方向に移動可能に構成された、ことを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
  3. 前記折線形成部と前記折返部とを一体的に保持する保持部材を有し、前記保持部材を、前記用紙の搬送方向に直交する幅方向に移動する移動部を有し、前記移動部による前記保持部材の移動に伴って、前記折線形成部と前記折返部とが一体的に前記幅方向に移動可能に構成された、ことを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
  4. 前記折線形成部における折り目形成位置と、前記折返部における折返位置とは、前記用紙搬送方向の同一ライン上に配置される、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の加工装置。
  5. 折り返された前記用紙の前記折り目を押圧する押圧部を設け、前記押圧部が前記保持部材にさらに一体的に保持されており、前記移動部による前記保持部材の移動に伴って、前記押圧部が一体的に前記幅方向に移動可能に構成された、ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の加工装置。
  6. 前記用紙に接着剤を塗布する塗布部を設け、前記塗布部が前記保持部材にさらに一体的に保持されており、前記移動部による前記保持部材の移動に伴って、前記塗布部が一体的に幅方向に移動可能に構成された、ことを特徴とする請求項3乃至請求項5の何れか一つに記載の加工装置。
  7. 前記塗布部は、前記保持部材の移動後、さらに、前記塗布部の前記幅方向位置を微調整可能な微調整手段を備えた、ことを特徴とする請求項6に記載の加工装置。
  8. 使用者による入力操作を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記用紙の折線形成位置に関する情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記情報に基づいて前記用紙を加工処理する制御部とを設けた、ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の加工装置。
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