JP2022022083A - 入退場管理装置、入退場管理方法、入退場管理プログラム、および入退場管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】来場者に不快な思いをさせることなく、感染症の拡散を防止する。【解決手段】本開示の一態様に係る入退場管理装置は、対象空間に対して入場または退場しようとする対象人物によって提示された認証情報担体の保持する情報を参照して、対象人物の入場または退場の可否を判定する手段と、認証情報担体の提示時に計測された対象人物の体温の計測結果を参照して対象人物が高熱であるか否かを判定する手段と、対象人物が高熱であるか否かの判定結果に応じて、対象人物の連絡先に通知を送信する手段とを具備する。【選択図】図11
Description
特許法第30条第2項適用申請有り 2020年6月23日ウェブサイトにて公開
本開示は、入退場管理装置、入退場管理方法、入退場管理プログラム、および入退場管理システムに関する。
例えば音楽ライブなどの興行では、会場のスペースに限りがあるため来場者同士の物理的距離が必然的に近くなる。故に、一部の来場者が感染症に罹患していた場合に、他の来場者に感染が拡散するおそれがある。したがって、感染症の疑いのある者の会場への入場を防ぐことが重要である。他方、多数の来場者を短時間で入場させるために、来場者の滞留を防ぐ工夫も求められる。
特許文献1には、施設の入場管理において、来場者の体温が所定の基準温度より高かった場合に、ディスプレイに医務室に誘導するための表示を行うことで、当該来場者がシステムの故障等と勘違いしてカードリーダー付近に滞留することを防ぐ点について記載がある。
例えば、大規模興行では、多数の来場者が行列を成した状態でチケットのもぎり(つまり、来場者の認証)が行われる。故に、大規模興行に特許文献1の技術を適用したとすると、来場者の体温が所定の基準温度より高かった場合に、ディスプレイの表示内容は来場者本人だけでなく周囲の他の来場者の目にも触れてしまう。これにより、自分に感染症がうつされないか不安を感じる来場者や、体温が基準温度より高いとされた来場者に対して嫌悪感を露にする、または危害を加えようとする来場者、などが現れるおそれがある。特に、感染症が蔓延し、またはそのおそれの高い社会状況下では、感染症に対する許容度が平常時に比べて低いため、この種の混乱やトラブルが生じやすい。
本発明は、来場者に不快な思いをさせることなく、感染症の拡散を防止することを目的とする。
本開示の一態様に係る入退場管理装置は、対象空間に対して入場または退場しようとする対象人物によって提示された認証情報担体の保持する情報に応答して、対象人物の入場または退場の可否を判定する手段と、認証情報担体の提示時に計測された対象人物の体温の計測結果を参照して対象人物が高熱であるか否かを判定する手段と、対象人物が高熱であるか否かの判定結果に応じて、対象人物の連絡先に通知を送信する手段とを具備する。
本開示によれば、来場者に不快な思いをさせることなく、感染症の拡散を防止できる。
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(1)チケットシステムの構成
チケットシステムの構成について説明する。図1は、本実施形態のチケットシステムの構成を示すブロック図である。
チケットシステムの構成について説明する。図1は、本実施形態のチケットシステムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、チケットシステム1(「入退場管理システム」の一例)は、チケット購入端末10と、チケット管理サーバ20と、検札装置30(「入退場管理装置」の一例)を備える。
チケット購入端末10、チケット管理サーバ20は、検札装置30はネットワーク(例えば、インターネット又はイントラネット)NWを介して接続可能である。
チケット購入端末10、チケット管理サーバ20は、検札装置30はネットワーク(例えば、インターネット又はイントラネット)NWを介して接続可能である。
チケット購入端末10は、情報処理装置である。チケット購入端末10は、チケット管理サーバ20に対してチケット情報を要求するように構成される。チケット購入端末10は、チケットの購入者本人が所持する情報処理装置であってもよいし、チケット販売所に設置された情報処理装置であってもよい。
以降の説明において、情報処理装置は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ(例えば、Webサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバ、またはそれらの組み合わせ)、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ、またはスマートグラス)、などの種々のコンピュータを含み得る。
チケット情報は、チケットに関する情報である。具体的には、チケット情報は、チケットを識別する情報、チケットが証明する権限に関する情報(例えば、チケットの対象となる興行に関する情報)、チケットの購入者の特徴量(例えば、顔の特徴量)に関する情報、チケットの購入者に関する情報(例えばユーザID)、もしくはそれらの組み合わせ、またはそれらを符号化したコード情報(例えば、QRコード(登録商標)、または他の1次元もしくは2次元コード)を含み得る。
チケットは、チケット情報(「認証情報」の一例)の担体であって、「認証情報担体」と呼ぶこともできる。具体的には、チケットは、対象人物が保持するユーザ端末に表示されたチケット情報の画像(つまり電子チケット)であってもよい。対象人物が保持するユーザ端末は、ネットワークNWに接続可能なモバイルコンピュータ(スマートフォン、タブレット端末、ラップトップコンピュータ、またはウェアラブルデバイス)である。或いは、チケットは、チケット情報が印刷された紙またはその他の媒体であってもよい。
チケット管理サーバ20は、情報処理装置である。チケット管理サーバ20は、チケット購入端末10からの要求に応じて、発券(つまりチケット情報の発行)を行うように構成される。また、チケット管理サーバ20は、発行したチケット情報を管理するように構成される。
検札装置30は、検札所に配置される情報処理装置である。検札所は、対象空間とその外部空間との境界に相当する。検札装置30は、対象空間に対して入場しようとする人物(以降、「対象人物」とする)によって提示されたチケットの保持するチケット情報を参照し、対象人物の入場の可否を判定するように構成される。また、検札装置30は、チケットの提示時に計測された対象人物の体温の計測結果を参照して、対象人物が高熱であるか否かを判定するように構成される。さらに、検札装置30は、対象人物が高熱であるか否かの判定結果に応じて、対象人物の連絡先に通知を送信するように構成される。
対象空間は、入場および退場の少なくとも1つが制限される空間を意味する。対象空間は、屋内であってもよいし、屋外であってもよい。例えば、対象空間は、興行会場(例えば、コンサート会場、観劇会場、試合会場、展覧会場、またはそれらの組み合わせ)、公共交通機関、オフィス、または店舗であり得る。
(1-1)チケット購入端末の構成
チケット購入端末10の構成について説明する。図2は、本実施形態のチケット購入端末の構成を示すブロック図である。
チケット購入端末10の構成について説明する。図2は、本実施形態のチケット購入端末の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、チケット購入端末10は、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14とを備える。チケット購入端末10は、入力デバイス15および出力デバイス16の少なくとも1つと接続可能である。
記憶装置11は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ)のプログラム
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ)のプログラム
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
プロセッサ12は、記憶装置11に記憶されたプログラムを起動することによって、チケット購入端末10の機能を実現するように構成される。プロセッサ12は、コンピュータの一例である。
入出力インタフェース13は、入力デバイス15から信号(例えば、ユーザの指示、センシング信号、またはそれらの組み合わせ)を取得し、かつ、出力デバイス16に信号(例えば、画像信号、音声信号、またはそれらの組み合わせ)を出力するように構成される。
入力デバイス15は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、物理ボタン、センサ(例えば、カメラ、バイタルセンサ、またはそれらの組み合わせ)、又は、それらの組合せである。
出力デバイス16は、例えば、ディスプレイ、スピーカ、印刷装置、またはそれらの組み合わせである。
通信インタフェース14は、チケット購入端末10と外部装置(例えば、チケット管理サーバ20、または検札装置30の少なくとも1つ)との間の通信を制御するように構成される。
(1-2)チケット管理サーバ20の構成
チケット管理サーバ20の構成について説明する。図3は、本実施形態のチケット管理サーバの構成を示すブロック図である。
チケット管理サーバ20の構成について説明する。図3は、本実施形態のチケット管理サーバの構成を示すブロック図である。
図3に示すように、チケット管理サーバ20は、記憶装置21と、プロセッサ22と、入出力インタフェース23と、通信インタフェース24とを備える。チケット管理サーバ20は、入力デバイス25および出力デバイス26の少なくとも1つと接続可能である。
記憶装置21は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置21は、例えば、ROM、RAM、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理の実行結果
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理の実行結果
プロセッサ22は、記憶装置21に記憶されたプログラムを起動することによって、チケット管理サーバ20の機能を実現するように構成される。プロセッサ22は、コンピュータの一例である。
入出力インタフェース23は、入力デバイス25から信号(例えば、ユーザの指示、センシング信号、またはそれらの組み合わせ)を取得し、かつ、出力デバイス26に信号(例えば、画像信号、音声信号、またはそれらの組み合わせ)を出力するように構成される。
入力デバイス25は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、センサ、又は、それらの組合せである。
出力デバイス26は、例えば、ディスプレイ、スピーカ、またはそれらの組み合わせである。
通信インタフェース24は、チケット管理サーバ20と外部装置(例えば、チケット購入端末10、または検札装置30の少なくとも1つ)との間の通信を制御するように構成される。
(1-3)検札装置の構成
検札装置30の構成について説明する。図4は、本実施形態の検札装置の構成を示すブロック図である。図5は、本実施形態の検札装置に接続可能な入力デバイスの構成の一例を示すブロック図である。
検札装置30の構成について説明する。図4は、本実施形態の検札装置の構成を示すブロック図である。図5は、本実施形態の検札装置に接続可能な入力デバイスの構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、検札装置30は、記憶装置31と、プロセッサ32と、入出力インタフェース33と、通信インタフェース34とを備える。検札装置30は、入力デバイス35および出力デバイス36の少なくとも1つと接続可能である。
記憶装置31は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置31は、例えば、ROM、RAM、及び、ストレージの組合せである。
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ
プロセッサ32は、記憶装置31に記憶されたプログラムを起動することによって、検札装置30の機能を実現するように構成される。プロセッサ32は、コンピュータの一例である。
入出力インタフェース33は、入力デバイス35から信号(例えば、ユーザの指示、センシング信号、またはそれらの組み合わせ)を取得し、かつ、出力デバイス36に信号(例えば、画像信号、音声信号、またはそれらの組み合わせ)を出力するように構成される。
入力デバイス35は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、センサ(例えば、カメラ、バイタルセンサ、またはそれらの組み合わせ)、又は、それらの組合せである。
一例として、図5に示すように、入力デバイス35は、サーモグラフィー351と、可視光カメラ352とを備える。
サーモグラフィー351は、対象人物によるチケットの提示時に対象人物を撮影するように構成される。
可視光カメラ352は、対象人物によるチケットの提示時にチケットと対象人物とを撮影するように構成される。
一例として、図5に示すように、入力デバイス35は、サーモグラフィー351と、可視光カメラ352とを備える。
サーモグラフィー351は、対象人物によるチケットの提示時に対象人物を撮影するように構成される。
可視光カメラ352は、対象人物によるチケットの提示時にチケットと対象人物とを撮影するように構成される。
入力デバイス35は、単独で、またはプロセッサ32との協同により、少なくとも、認証情報取得手段、および体温計測手段を実現する。
認証情報取得手段は、対象人物によるチケットの提示時に、対象人物の入場可否の判定に必要な情報(以下、「認証情報」とする)を読み取る。認証情報は、例えば、以下の少なくとも1つを含む。
・チケット情報
・対象人物の特徴量(例えば、顔の特徴量)に関する情報
・チケット情報
・対象人物の特徴量(例えば、顔の特徴量)に関する情報
チケットには、チケット情報の読み取りのためのチケット情報領域が定められている。チケット情報領域には、チケット情報が表示、または印刷されている。
認証情報取得手段は、可視光カメラ352と、当該可視光カメラ352によって撮影された画像を解析してチケット情報の画像を抽出し、かつ当該チケット情報の画像からチケット情報を復元するアプリケーションとの組み合わせにより、チケット情報を取得できる。チケット情報の取得において、OCR(Optical Character Recognition)処理、または復号処理などの情報処理が必要に応じて行われる。
認証情報取得手段は、可視光カメラ352と、当該可視光カメラ352によって撮影された画像を解析して対象人物の顔の画像を抽出し、かつ当該対象人物の顔の画像から特徴量を計算するアプリケーションとの組み合わせにより、対象人物の顔の特徴量に関する情報を取得できる。
チケットおよび対象人物は、同一の可視光カメラ352によって同時にまたは順次撮影されてもよいし、一方が可視光カメラ352によって撮影され他方が図示されない他の可視光カメラによって撮影されてもよい。
体温計測手段は、対象人物によるチケットの提示時に、対象人物の体温を計測する。
体温計測手段は、好ましくは非接触に対象人物の体温を計測する。これにより、計測後の消毒の手間を省くことができる。また、対象人物が感染症に罹患していた場合であっても、他の来場者、および検札所の係員への感染症の拡散の危険性が低い。
体温計測手段は、好ましくは非接触に対象人物の体温を計測する。これにより、計測後の消毒の手間を省くことができる。また、対象人物が感染症に罹患していた場合であっても、他の来場者、および検札所の係員への感染症の拡散の危険性が低い。
体温計測手段は、サーモグラフィー351と、当該サーモグラフィー351によって撮影されたサーモグラフィー画像を解析して対象人物の画像を抽出し、かつ当該対象人物の画像の画素値を参照して特定される温度を当該対象人物の体温(正確には体表温度)の計測結果として取得するアプリケーションとの組み合わせにより、対象人物の体温を非接触に計測できる。
なお、撮影条件次第で、サーモグラフィー画像には対象人物以外の人物も写り込むおそれがある。サーモグラフィー画像において対象人物の計測結果とそれ以外の人物の計測結果とは、眼間距離を基準に区別することができる。対象人物がチケットの提示を求められる位置からサーモグラフィー画像の撮影点までの距離と人間の標準的な眼間距離とに基づいて定められた許容範囲に眼間距離が収まっている人物の計測結果が対象人物の計測結果としてサーモグラフィー画像から抽出される。なお、眼間距離の代わりに、または眼間距離に加えて、顔のサイズ、パーツ間距離、またはそれらの組み合わせを基準に、サーモグラフィー画像において対象人物の計測結果とそれ以外の人物の計測結果とを区別するようにしてもよい。
また一般に、サーモグラフィーによる体温の計測には、例えば撮影条件による誤差が生じる。一例として、撮影距離が過度に大きい場合には、計測点の温度が周囲の空間の温度と平均化され、ピーク表示が実際よりも低くなることがある。そこで、体温計測手段は、サーモグラフィー画像における対象人物の眼間距離を参照して、サーモグラフィー画像の撮影点から対象人物までの距離を推定し、推定した距離とサーモグラフィー画像における対象人物に対応する領域の画素値とを参照して特定される温度を当該対象人物の体温の計測結果として取得してもよい。なお、眼間距離の代わりに、または眼間距離に加えて、顔のサイズ、パーツ間距離、またはそれらの組み合わせを基準に、サーモグラフィー画像の撮影点から対象人物までの距離を推定するようにしてもよい。
出力デバイス36は、例えば、ディスプレイ、スピーカ、警報装置、電動式のゲート、またはそれらの組み合わせである。
通信インタフェース34は、検札装置30と外部装置(例えば、チケット購入端末10、またはチケット管理サーバ20の少なくとも1つ)との間の通信を制御するように構成される。
(2)実施形態の概要
本実施形態の概要について説明する。図6は、本実施形態の概要の説明図である。
本実施形態の概要について説明する。図6は、本実施形態の概要の説明図である。
図6に示すように、検札装置30は、検札所に配置される。検札所では、複数の人物が行列を成しており、個々の人物に対して検札が順次行われる。
可視光カメラ352は、対象人物TPによるチケットTCの提示時に当該可視光カメラ352の撮像範囲に入っている対象人物TPとチケットTCとを撮影する。検札装置30(具体的にはプロセッサ32)は、可視光カメラ352によって撮影された画像から、チケットTCのチケット情報と、対象人物TPの特徴量(例えば顔の特徴量)とを取得する。
検札装置30は、チケットTCのチケット情報と、対象人物TPの特徴量とを参照して、対象人物TPの入場の可否を判定する。一例として、検札装置30は、対象人物TPの特徴量が、チケットTCのチケット情報から特定される参照特徴量と同一または類似である場合に、対象人物TPの入場を許可する。参照特徴量は、チケットTCの購入者と同一または類似の特徴量である。
サーモグラフィー351は、対象人物TPによるチケットTCの提示時に当該サーモグラフィー351の撮像範囲に入っている対象人物TPを撮影する。検札装置30は、サーモグラフィー351によって撮影されたサーモグラフィー画像から対象人物TPの体温の計測結果を取得する。
検札装置30は、取得した計測結果を参照して対象人物TPが高熱であるか否かを判定する。検札装置30は、対象人物TPが高熱であるか否かの判定結果に応じて、対象人物TPの連絡先に通知を送信する。少なくとも、検札装置30は、対象人物TPが高熱であると判定された場合に、対象人物TPに正式な検温の実施、または対象空間からの速やかな退場を促すための通知を送信する。
このように、検札装置30は、対象人物TPの体温の計測結果を参照することなく入場可否を判定する一方で、当該計測結果を参照して対象人物TPが高熱であるか否かを判定し、対象人物TPが高熱であると判定された場合には対象人物TPの連絡先に通知を送信する。これにより、対象人物TPは高熱のみを理由に検札所で足止めをされることがない。故に、周囲の人物は対象人物が高熱であることに気付かないので、近くに高熱の者が居たことに対する不安や嫌悪感などの悪感情が生じない。他方、対象人物は、高熱のみを理由に入場を拒否されて好奇の目にさらされることがない。従って、この検札装置30、およびこの検札装置30を含むチケットシステム1によれば、対象空間への来場者の誰にも検札時検温に伴う不快感を与えずに済むので、高熱の人物が発見された場合にも混乱およびトラブルの発生を防止することができる。また、高熱と判定された対象人物TPは、受信した通知を確認することで、正式な検温を実施し、または対象空間から速やかに退場するように促される。故に、高熱と判定された対象人物TPが対象空間に長時間滞在することによる感染の拡散を防止できる。
(3)データベース
本実施形態のデータベースについて説明する。以下のデータベースは、記憶装置21に記憶される。ただし、以下のデータベースの少なくとも一部の複製が記憶装置31にも記憶されてもよい。
本実施形態のデータベースについて説明する。以下のデータベースは、記憶装置21に記憶される。ただし、以下のデータベースの少なくとも一部の複製が記憶装置31にも記憶されてもよい。
(3-1)チケットデータベース
本実施形態のチケットデータベースについて説明する。図7は、本実施形態のチケットデータベースのデータ構造を示す図である。
本実施形態のチケットデータベースについて説明する。図7は、本実施形態のチケットデータベースのデータ構造を示す図である。
チケットデータベースには、チケット情報が格納される。
図7に示すように、チケットデータベースは、「チケットID」フィールドと、「ユーザID」フィールドと、「特徴ID」フィールドと、「座席番号」フィールドとを含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
図7に示すように、チケットデータベースは、「チケットID」フィールドと、「ユーザID」フィールドと、「特徴ID」フィールドと、「座席番号」フィールドとを含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
「チケットID」フィールドには、チケットIDが格納される。チケットIDは、チケットを識別する情報である。
「ユーザID」フィールドには、ユーザIDが格納される。ユーザIDは、チケットIDによって識別されるチケットの購入者を識別する情報である。
「特徴ID」フィールドは、特徴IDが格納される。特徴IDは、チケットIDによって識別されるチケットの参照特徴量を識別する情報である。特徴情報は、人間の特徴量(例えば顔の特徴量)に関する情報であって、後述される特徴データベースに格納される。
「座席番号」フィールドには、座席番号情報が格納される。座席番号情報は、チケットIDによって識別されるチケットの購入者に割り当てられた座席(「区域」の一例)に関する情報である。
(3-2)ユーザデータベース
本実施形態のユーザデータベースについて説明する。図8は、本実施形態のユーザデータベースのデータ構造を示す図である。
本実施形態のユーザデータベースについて説明する。図8は、本実施形態のユーザデータベースのデータ構造を示す図である。
ユーザデータベースには、ユーザ情報が格納される。ユーザ情報は、チケットシステム1のユーザに関する情報である。
図8に示すように、ユーザデータベースは、「ユーザID」フィールドと、「ユーザ属性」フィールドと、「連絡先」フィールドとを含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
ユーザデータベースは、チケットデータベース(図7)に関連付けられている。
図8に示すように、ユーザデータベースは、「ユーザID」フィールドと、「ユーザ属性」フィールドと、「連絡先」フィールドとを含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
ユーザデータベースは、チケットデータベース(図7)に関連付けられている。
「ユーザID」フィールドには、前述のユーザIDが格納される。
「ユーザ属性」フィールドには、ユーザIDによって識別されるユーザの属性情報が格納される。属性情報は、ユーザの属性に関する情報である。属性は、例えば、氏名、生年月日、性別、年齢、またはそれらの組み合わせを含むことができる。
「連絡先」フィールドには、ユーザIDによって識別されるユーザの連絡先情報が格納される。連絡先情報は、ユーザの連絡先に関する情報である。連絡先情報は、例えば、メールアドレス、電話番号、SNS(Social Networking Service)もしくは他のメッセージング可能なアプリケーションのアカウント情報、またはそれらの組み合わせである。連絡先情報は、ここで挙げた例に限られず、ユーザ端末を介して対象人物にリアルタイムに通知を送信するために利用可能な任意の種別の情報を含むことができる。
(3-3)特徴データベース
本実施形態の特徴データベースについて説明する。図9は、本実施形態の特徴データベースのデータ構造を示す図である。
本実施形態の特徴データベースについて説明する。図9は、本実施形態の特徴データベースのデータ構造を示す図である。
特徴データベースには、前述の特徴情報が格納される。
図9に示すように、特徴データベースは、「特徴ID」フィールドと、「特徴量」フィールドとを含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
特徴データベースは、チケットデータベースに関連付けられている。
図9に示すように、特徴データベースは、「特徴ID」フィールドと、「特徴量」フィールドとを含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
特徴データベースは、チケットデータベースに関連付けられている。
「特徴ID」フィールドには、前述の特徴IDが格納される。
「特徴量」フィールドには、特徴量が格納される。特徴量は、例えば、以下の少なくとも1つである。
・実在の人間(例えば、過去にチケットを購入したユーザ)から取得された特徴量
・実在の人間(例えば、過去にチケットを購入したユーザ)から取得された特徴量に匿名化のための補正処理(例えば、オリジナルの特徴量と一致しないが類似度が一定以上となるように補正する処理)を施した特徴量
・実在の人間でない情報源から取得された特徴量(例えば、人物画もしくはコンピュータグラフィックスにより生成した顔画像から算出した顔の特徴量)
・演算により人工的に生成された特徴量(例えば、表現可能な特徴量空間内に等しい密度で分布するように規則的にまたはランダムに生成された特徴量)
・上記特徴量のうち2以上を用いて演算を行うことにより取得された特徴量
・実在の人間(例えば、過去にチケットを購入したユーザ)から取得された特徴量
・実在の人間(例えば、過去にチケットを購入したユーザ)から取得された特徴量に匿名化のための補正処理(例えば、オリジナルの特徴量と一致しないが類似度が一定以上となるように補正する処理)を施した特徴量
・実在の人間でない情報源から取得された特徴量(例えば、人物画もしくはコンピュータグラフィックスにより生成した顔画像から算出した顔の特徴量)
・演算により人工的に生成された特徴量(例えば、表現可能な特徴量空間内に等しい密度で分布するように規則的にまたはランダムに生成された特徴量)
・上記特徴量のうち2以上を用いて演算を行うことにより取得された特徴量
(4)チケット処理
本実施形態のチケット処理について説明する。
本実施形態のチケット処理について説明する。
(4-1)発券処理
本実施形態の発券処理について説明する。図10は、本実施形態の発券処理のフローチャートである。
本実施形態の発券処理について説明する。図10は、本実施形態の発券処理のフローチャートである。
図10に示すように、チケット購入端末10は、購入操作の受付(S110)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、入力デバイス15に対してなされた購入操作を、入出力インタフェース13を介して受け付ける。
チケット購入端末10の操作者は、チケットの購入者に限られず、購入者の代わりにチケット購入端末10を操作する者(例えばチケット販売所の係員)であってもよい。
購入操作は、例えば、ユーザIDの入力、興行の選択、日時の選択、座席種別の選択、購入ボタン(ボタンオブジェクトまたは物理ボタン)の押下、またはそれらの組み合わせを含み得る。
具体的には、プロセッサ12は、入力デバイス15に対してなされた購入操作を、入出力インタフェース13を介して受け付ける。
チケット購入端末10の操作者は、チケットの購入者に限られず、購入者の代わりにチケット購入端末10を操作する者(例えばチケット販売所の係員)であってもよい。
購入操作は、例えば、ユーザIDの入力、興行の選択、日時の選択、座席種別の選択、購入ボタン(ボタンオブジェクトまたは物理ボタン)の押下、またはそれらの組み合わせを含み得る。
ステップS110の後に、チケット購入端末10は、特徴量の取得(S111)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、入力デバイス15(可視光カメラ)によって撮影されたチケットの購入者の顔の写った画像データを、入出力インタフェース13を介して取得する。プロセッサ12は、取得した画像データに対して演算を行うことで、チケットの購入者の特徴量(例えば顔の特徴量)を取得する。なお、画像データは、図10の発券処理の開始前に撮影され、記憶装置11に保存されていてもよい。
具体的には、プロセッサ12は、入力デバイス15(可視光カメラ)によって撮影されたチケットの購入者の顔の写った画像データを、入出力インタフェース13を介して取得する。プロセッサ12は、取得した画像データに対して演算を行うことで、チケットの購入者の特徴量(例えば顔の特徴量)を取得する。なお、画像データは、図10の発券処理の開始前に撮影され、記憶装置11に保存されていてもよい。
ステップS111の後に、チケット購入端末10は、発券の要求(S112)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS110において受け付けた購入操作の内容と、ステップS111において取得した特徴量とを参照して発券要求を生成する。発券要求は、一例として発券を要求するチケットの種別を特定する情報(例えば、興行、日時および座席種別を特定する情報)と、チケットの購入者の特徴量およびユーザIDとを含む。プロセッサ12は、通信インタフェース14を介して、チケット管理サーバ20へ発券要求を送信する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS110において受け付けた購入操作の内容と、ステップS111において取得した特徴量とを参照して発券要求を生成する。発券要求は、一例として発券を要求するチケットの種別を特定する情報(例えば、興行、日時および座席種別を特定する情報)と、チケットの購入者の特徴量およびユーザIDとを含む。プロセッサ12は、通信インタフェース14を介して、チケット管理サーバ20へ発券要求を送信する。
ステップS112の後に、チケット管理サーバ20は、参照特徴IDの特定(S120)を実行する。
具体的には、プロセッサ22は、ステップS112において送信された発券要求を、通信インタフェース24を介して受信する。プロセッサ22は、発券要求に含まれる特徴量(以下、「購入者特徴量」と称する)と同一または類似の特徴量を特徴データベース(図9)から探し出す。プロセッサ22は、探し出した特徴量(例えば、購入者特徴量との類似度が最大の特徴量)に関連付けられる特徴IDを、参照特徴IDとして特定する。
具体的には、プロセッサ22は、ステップS112において送信された発券要求を、通信インタフェース24を介して受信する。プロセッサ22は、発券要求に含まれる特徴量(以下、「購入者特徴量」と称する)と同一または類似の特徴量を特徴データベース(図9)から探し出す。プロセッサ22は、探し出した特徴量(例えば、購入者特徴量との類似度が最大の特徴量)に関連付けられる特徴IDを、参照特徴IDとして特定する。
参照特徴IDは、対象人物とチケットの購入者の同一性確認のために、当該対象人物の特徴量と照合されるべき特徴量である参照特徴量を識別する特徴IDである。
特徴量が類似するとは、例えば、2つの特徴量が同一でなく、かつ両者の間の類似度が閾値以上であることを指す。プロセッサ22は、購入者特徴量と同一または類似の特徴量を発見できなかった場合には、購入者特徴量そのもの、または当該購入者特徴量に類似する特徴量を、参照特徴量として、未発行の特徴IDに関連付けて特徴データベースに新規登録してもよい。この場合に、プロセッサ22は、新規登録した特徴IDを、参照特徴IDとして特定する。
ステップS120の後に、チケット管理サーバ20は、チケットデータベースの更新(S121)を実行する。
具体的には、プロセッサ22は、未発行のチケットIDに関連付けて、発券要求に含まれるユーザIDと、ステップS120において特定した参照特徴IDとをチケットデータベース(図7)に新規登録する。これにより、チケットIDを元に、チケットの購入者と参照特徴量とを特定することが可能となる。
具体的には、プロセッサ22は、未発行のチケットIDに関連付けて、発券要求に含まれるユーザIDと、ステップS120において特定した参照特徴IDとをチケットデータベース(図7)に新規登録する。これにより、チケットIDを元に、チケットの購入者と参照特徴量とを特定することが可能となる。
ステップS121の後に、チケット管理サーバ20は、チケット情報の提供(S122)を実行する。
具体的には、プロセッサ22は、ステップS121におけるデータベースの更新内容を参照して、チケット情報を生成する。チケット情報は、ステップS121において新規登録したチケットIDを含む。さらに、チケット情報は、ステップS121において特定した参照特徴ID、およびチケット購入者のユーザIDの少なくとも1つを含むことができる。チケット情報に含まれる情報の一部または全部は例えばQRコードまたは他のコード情報に符号化されてもよい。プロセッサ22は、生成したチケット情報を、チケットの購入者に提供する。一例として、プロセッサ22は、通信インタフェース24を介してチケット購入端末10へ送信する。
具体的には、プロセッサ22は、ステップS121におけるデータベースの更新内容を参照して、チケット情報を生成する。チケット情報は、ステップS121において新規登録したチケットIDを含む。さらに、チケット情報は、ステップS121において特定した参照特徴ID、およびチケット購入者のユーザIDの少なくとも1つを含むことができる。チケット情報に含まれる情報の一部または全部は例えばQRコードまたは他のコード情報に符号化されてもよい。プロセッサ22は、生成したチケット情報を、チケットの購入者に提供する。一例として、プロセッサ22は、通信インタフェース24を介してチケット購入端末10へ送信する。
ステップS122の後に、チケット購入端末10は、チケット情報の保存(S113)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS122において提供されたチケット情報を取得する。プロセッサ12は、取得したチケット情報を記憶装置11に保存する。これにより、プロセッサ12は、必要に応じて、チケット情報を表示できる。さらに、プロセッサ12は、オプションとして、以下の少なくとも1つを実行してもよい。
・出力デバイス16(印刷装置)に、チケット情報を紙またはその他の媒体へ印刷させる。
・通信インタフェース14に、チケット情報をチケットの購入者のユーザ端末へ送信させる。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS122において提供されたチケット情報を取得する。プロセッサ12は、取得したチケット情報を記憶装置11に保存する。これにより、プロセッサ12は、必要に応じて、チケット情報を表示できる。さらに、プロセッサ12は、オプションとして、以下の少なくとも1つを実行してもよい。
・出力デバイス16(印刷装置)に、チケット情報を紙またはその他の媒体へ印刷させる。
・通信インタフェース14に、チケット情報をチケットの購入者のユーザ端末へ送信させる。
(4-2)検札処理
本実施形態の検札処理について説明する。図11は、本実施形態の検札処理のフローチャートである。図12は、本実施形態の検札処理において高熱と判定された対象人物の連絡先に送信される通知の一例を示す図である。
本実施形態の検札処理について説明する。図11は、本実施形態の検札処理のフローチャートである。図12は、本実施形態の検札処理において高熱と判定された対象人物の連絡先に送信される通知の一例を示す図である。
図11に示すように、検札装置30は、チケットの読み取り(S130)を実行する。
具体的には、対象人物によるチケットの提示時に、プロセッサ32は、可視光カメラ352と協同して、チケット情報を読み取る(認証情報取得手段)。
ステップS130において、プロセッサ32は、可視光カメラ352の撮影した画像を対象人物向けに出力デバイス36(ディスプレイ)に表示してもよい。これにより、対象人物に、チケットが撮影されている様子をフィードバックし、チケットの位置や姿勢の微調整を促すことができる。
具体的には、対象人物によるチケットの提示時に、プロセッサ32は、可視光カメラ352と協同して、チケット情報を読み取る(認証情報取得手段)。
ステップS130において、プロセッサ32は、可視光カメラ352の撮影した画像を対象人物向けに出力デバイス36(ディスプレイ)に表示してもよい。これにより、対象人物に、チケットが撮影されている様子をフィードバックし、チケットの位置や姿勢の微調整を促すことができる。
また、図11に示すように、検札装置30は、特徴量の取得(S131)を実行する。
具体的には、対象人物によるチケットの提示時に、プロセッサ32は、可視光カメラ352と協同して、当該対象人物の特徴量(例えば顔の特徴量)を取得する(認証情報取得手段)。
ステップS131において、プロセッサ32は、可視光カメラ352の撮影した画像を対象人物向けに出力デバイス36(ディスプレイ)に表示してもよい。これにより、対象人物に、自らが撮影されている様子をフィードバックし、自らの位置や姿勢の微調整を促すことができる。
具体的には、対象人物によるチケットの提示時に、プロセッサ32は、可視光カメラ352と協同して、当該対象人物の特徴量(例えば顔の特徴量)を取得する(認証情報取得手段)。
ステップS131において、プロセッサ32は、可視光カメラ352の撮影した画像を対象人物向けに出力デバイス36(ディスプレイ)に表示してもよい。これにより、対象人物に、自らが撮影されている様子をフィードバックし、自らの位置や姿勢の微調整を促すことができる。
さらに、図11に示すように、検札装置30は、体温の計測(S132)を実行する。
具体的には、対象人物によるチケットの提示時に、プロセッサ32は、サーモグラフィー351と協同して、当該対象人物の体温を計測する(体温計測手段)。
なお、ステップS132において、プロセッサ32は、サーモグラフィー351の撮影したサーモグラフィー画像を対象人物向けに出力デバイス36(ディスプレイ)に表示させない。これにより、対象人物が高熱であることを周囲の人物に気取られたり、自らが高熱であることを知って動揺したりするのを防ぐことができる。ただし、プロセッサ32は、サーモグラフィー351の撮影したサーモグラフィー画像を係員向けに出力デバイス36(ディスプレイ)に表示することはあり得る。
具体的には、対象人物によるチケットの提示時に、プロセッサ32は、サーモグラフィー351と協同して、当該対象人物の体温を計測する(体温計測手段)。
なお、ステップS132において、プロセッサ32は、サーモグラフィー351の撮影したサーモグラフィー画像を対象人物向けに出力デバイス36(ディスプレイ)に表示させない。これにより、対象人物が高熱であることを周囲の人物に気取られたり、自らが高熱であることを知って動揺したりするのを防ぐことができる。ただし、プロセッサ32は、サーモグラフィー351の撮影したサーモグラフィー画像を係員向けに出力デバイス36(ディスプレイ)に表示することはあり得る。
検札装置30は、ステップS130、ステップS131、およびステップS132を図11とは異なる順序で実行してもよい。一例として、検札装置30は、これらのステップのうち複数を同時に実行してもよい。
ステップS130およびステップS130の後に、検札装置30は、入場可否の判定(S133)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS130において読み取ったチケット情報と、ステップS131において取得した特徴量とを参照して、対象人物の入場可否を判定する。
一例として、プロセッサ32は、ステップS131において取得した対象人物の特徴量が、ステップS130において読み取ったチケット情報(例えば特徴ID)から特定される参照特徴量と同一または類似である場合に、対象人物の入場を許可すると判定する。他方、プロセッサ32は、対象人物の特徴量が参照特徴量と同一でなく、かつ非類似である場合に、対象人物の入場を拒否すると判定する。前述のように、記憶装置21に記憶されるデータベースの少なくとも一部の複製が記憶装置31にも記憶されてもよい。この場合に、検札装置30は、記憶装置31に記憶された複製を参照することで、チケット管理サーバ30にアクセスすることなく高速に対象人物の入場の可否を判定できる。ただし、個人情報保護の観点から、ユーザデータベース(図8)は、複製の対象から除外するようにしてもよい。
つまり、検札装置30は、提示されたチケットの購入者が対象人物と同一であると判定した場合に対象人物の入場を許可し、チケットの購入者が対象人物と同一であると判定しなかった場合に対象人物の入場を拒否する。これにより、対象人物は非正規のルートで購入したチケットを提示して入場することができないので、チケットの不正転売を抑制することができる。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS130において読み取ったチケット情報と、ステップS131において取得した特徴量とを参照して、対象人物の入場可否を判定する。
一例として、プロセッサ32は、ステップS131において取得した対象人物の特徴量が、ステップS130において読み取ったチケット情報(例えば特徴ID)から特定される参照特徴量と同一または類似である場合に、対象人物の入場を許可すると判定する。他方、プロセッサ32は、対象人物の特徴量が参照特徴量と同一でなく、かつ非類似である場合に、対象人物の入場を拒否すると判定する。前述のように、記憶装置21に記憶されるデータベースの少なくとも一部の複製が記憶装置31にも記憶されてもよい。この場合に、検札装置30は、記憶装置31に記憶された複製を参照することで、チケット管理サーバ30にアクセスすることなく高速に対象人物の入場の可否を判定できる。ただし、個人情報保護の観点から、ユーザデータベース(図8)は、複製の対象から除外するようにしてもよい。
つまり、検札装置30は、提示されたチケットの購入者が対象人物と同一であると判定した場合に対象人物の入場を許可し、チケットの購入者が対象人物と同一であると判定しなかった場合に対象人物の入場を拒否する。これにより、対象人物は非正規のルートで購入したチケットを提示して入場することができないので、チケットの不正転売を抑制することができる。
ステップS133の後に、検札装置30は、入場エラー処理(S134)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS133において対象人物の入場を拒否すると判定した場合に、以下の少なくとも1つの処理を行う。
・警報の発報(例えば、ランプの点灯、所定音の出力、所定画面の表示、またはそれらの組み合わせにより、対象人物の入場が拒否されたことを本人および係員に知覚させるとともに、係員にアフターケアを促す)
・ゲートの閉鎖(例えば、電動式のゲートのバー、またはフラップドアを閉じて対象人物の入場を物理的に阻害する)
なお、検札装置30付近の滞留を防ぐ観点から、係員によるアフターケアは、対象人物を対象空間に便宜的に入場させてから行われてもよい。係員によるアフターケアは、対象人物がチケットの真の購入者であるか否かを判断するためのやり取りを含むことができる。一例として、係員は、対象人物の属性情報、対象人物の連絡先情報、チケットの購入場所、チケットの購入時期、またはそれらの組み合わせを対象人物から聞き取り、チケット情報と照合してもよい。
ステップS134の後に、図11の検札処理は終了する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS133において対象人物の入場を拒否すると判定した場合に、以下の少なくとも1つの処理を行う。
・警報の発報(例えば、ランプの点灯、所定音の出力、所定画面の表示、またはそれらの組み合わせにより、対象人物の入場が拒否されたことを本人および係員に知覚させるとともに、係員にアフターケアを促す)
・ゲートの閉鎖(例えば、電動式のゲートのバー、またはフラップドアを閉じて対象人物の入場を物理的に阻害する)
なお、検札装置30付近の滞留を防ぐ観点から、係員によるアフターケアは、対象人物を対象空間に便宜的に入場させてから行われてもよい。係員によるアフターケアは、対象人物がチケットの真の購入者であるか否かを判断するためのやり取りを含むことができる。一例として、係員は、対象人物の属性情報、対象人物の連絡先情報、チケットの購入場所、チケットの購入時期、またはそれらの組み合わせを対象人物から聞き取り、チケット情報と照合してもよい。
ステップS134の後に、図11の検札処理は終了する。
ステップS133の後に、検札装置30は、入場の許可(S135)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS133において対象人物の入場を許可すると判定した場合に、以下の少なくとも1つの処理を行う。
・入場が許可されたことの報知(例えば、ランプの点灯、所定音の出力、所定画面の表示、またはそれらの組み合わせにより、対象人物の入場が許可されたことを本人および係員に知覚させる)
・ゲートの開放(例えば、電動式のゲートのバー、またはフラップドアを開いて対象人物の進入を促す)
具体的には、プロセッサ32は、ステップS133において対象人物の入場を許可すると判定した場合に、以下の少なくとも1つの処理を行う。
・入場が許可されたことの報知(例えば、ランプの点灯、所定音の出力、所定画面の表示、またはそれらの組み合わせにより、対象人物の入場が許可されたことを本人および係員に知覚させる)
・ゲートの開放(例えば、電動式のゲートのバー、またはフラップドアを開いて対象人物の進入を促す)
ステップS135の後に、検札装置30は、高熱の判定(S136)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS132における対象人物の体温の計測結果を参照し、当該対象人物が高熱であるか否か(例えば、対象人物の体温が閾値以上であるか否か)を判定する。
閾値は、固定(例えば37.5度)であってもよいし、可変であってもよい。後者の例として、対象人物よりも前に対象空間に対する入場または退場の可否が判定された他の人物の体温の計測結果を参照して決定されてよい。これにより、撮影条件(例えば環境温度)の変動に起因した判定の誤りを抑制できる。
ステップS136において、対象人物が高熱でないと判定された場合には、図11の検札処理は終了する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS132における対象人物の体温の計測結果を参照し、当該対象人物が高熱であるか否か(例えば、対象人物の体温が閾値以上であるか否か)を判定する。
閾値は、固定(例えば37.5度)であってもよいし、可変であってもよい。後者の例として、対象人物よりも前に対象空間に対する入場または退場の可否が判定された他の人物の体温の計測結果を参照して決定されてよい。これにより、撮影条件(例えば環境温度)の変動に起因した判定の誤りを抑制できる。
ステップS136において、対象人物が高熱でないと判定された場合には、図11の検札処理は終了する。
ステップS136の後に、検札装置30は、通知の送信(S137)を実行する。
具体的には、検札装置30は、ステップS136において対象人物が高熱であると判定された場合に、ステップS130において読み取ったチケット情報(例えばチケットIDまたはユーザID)から特定される対象人物の連絡先へ通知を送信する。
具体的には、検札装置30は、ステップS136において対象人物が高熱であると判定された場合に、ステップS130において読み取ったチケット情報(例えばチケットIDまたはユーザID)から特定される対象人物の連絡先へ通知を送信する。
ステップS137において送信された通知は、例えば、図12に示すように、対象人物のユーザ端末のディスプレイにメッセージ画像として表示される。対象人物は、通知を確認することで、正式な検温を速やかに退場するよう促される。通知は、例えば、以下の情報の少なくとも1つを含む。
・対象人物に正式な検温の実施を促す情報(M10)
・対象空間の検温所に関する情報(M11)
・対象人物に速やかな退場を促す情報
・対象人物が高熱であることを伝える情報(M10)
・対象人物に何らかの感染症に罹患している疑いがあることを伝える情報
・対象人物に特定の感染症(例えば、通知を送信する時点における感染症に関する流行情報を参照して定められる感染症)に罹患している疑いがあることを伝える情報(M10)・対象空間の出口に関する情報
・対象空間に関連付けられた医療機関に関する情報(例えば、名称、住所、連絡先、またはそれらの組み合わせ)
・対象人物に対して対象空間における区域(例えば指定席)の割り当てがないことを伝える情報(入場後に区域割り当てを通知するユースケース)
・対象人物を集めるブースに関する情報
・対象人物に正式な検温の実施を促す情報(M10)
・対象空間の検温所に関する情報(M11)
・対象人物に速やかな退場を促す情報
・対象人物が高熱であることを伝える情報(M10)
・対象人物に何らかの感染症に罹患している疑いがあることを伝える情報
・対象人物に特定の感染症(例えば、通知を送信する時点における感染症に関する流行情報を参照して定められる感染症)に罹患している疑いがあることを伝える情報(M10)・対象空間の出口に関する情報
・対象空間に関連付けられた医療機関に関する情報(例えば、名称、住所、連絡先、またはそれらの組み合わせ)
・対象人物に対して対象空間における区域(例えば指定席)の割り当てがないことを伝える情報(入場後に区域割り当てを通知するユースケース)
・対象人物を集めるブースに関する情報
なお、ステップS136およびステップS137は、ステップS133、ステップS134、およびステップS135とは独立に実行されてもよい。一例として、ステップS136は、ステップS133よりも前に実行されてもよい。
ステップS137の後に、図11の検札処理は終了する。
ステップS137の後に、図11の検札処理は終了する。
プロセッサ32は、図11の検札処理の終了前に、チェックインリストを作成、または更新してもよい。
チェックインリストは、各対象人物に対する検札処理の結果一覧に関する情報である。チェックインリストは、一例として以下の要素の少なくとも1つを含む。
・チェックイン時刻
・対象人物の提示したチケットのチケットID
・チケットIDに関連付けられるユーザID
・ユーザIDに関連付けられるユーザ名
・入場可否の判定(ステップS133)の結果(入場許可/入場拒否)
・高熱の判定(ステップS136)の結果(高熱/平熱)
・高熱と判定された対象人物が通知を確認したか否か
・高熱と判定された対象人物に係員が正式な検温の実施、または退場を促す声掛けをしたか
・対象空間においてユーザに割り当てられた区域(例えば指定席)
チェックインリストは、各対象人物に対する検札処理の結果一覧に関する情報である。チェックインリストは、一例として以下の要素の少なくとも1つを含む。
・チェックイン時刻
・対象人物の提示したチケットのチケットID
・チケットIDに関連付けられるユーザID
・ユーザIDに関連付けられるユーザ名
・入場可否の判定(ステップS133)の結果(入場許可/入場拒否)
・高熱の判定(ステップS136)の結果(高熱/平熱)
・高熱と判定された対象人物が通知を確認したか否か
・高熱と判定された対象人物に係員が正式な検温の実施、または退場を促す声掛けをしたか
・対象空間においてユーザに割り当てられた区域(例えば指定席)
チェックインリストは、例えば係員の声掛けリストに利用できる。声掛けリストは、例えば、高熱と判定された人物の一覧、または高熱と判定された人物に割り当てられた区域の一覧に関する情報である。
具体的には、係員は、声掛けリストを閲覧しながら対象空間内を巡回し、高熱と判定された人物に割り当てられていた区域(つまり、本来は無人であるべき区域)に人物が居るかどうかを監視する。係員は、高熱と判定された対象人物に割り当てられていた区域に人物を発見した場合に、当該人物に声掛け(例えばチケットの提示要求)を行う。これにより、高熱と判定された人物が正式な検温、または退場を促す通知を見ていない、または無視して居座ろうとしていた場合であっても、当該人物を強制的に検温し、または退場させることができる。また、この人物が自らに割り当てられた区域を単に勘違いしていた場合には、正しい区域に案内することができる。係員は、検温し、または退場させた人物の欄、または無人状態であることを確認した区域の欄にチェックを入れる。
複数の係員の端末間で声掛けリストの状態を共有することで、検温または退場の確認が取れていない人物を正確に把握して、開場から興行が開始するまでの限られた時間内に高熱と判定された人物を検温し、または対象空間から退場させることができる。
具体的には、係員は、声掛けリストを閲覧しながら対象空間内を巡回し、高熱と判定された人物に割り当てられていた区域(つまり、本来は無人であるべき区域)に人物が居るかどうかを監視する。係員は、高熱と判定された対象人物に割り当てられていた区域に人物を発見した場合に、当該人物に声掛け(例えばチケットの提示要求)を行う。これにより、高熱と判定された人物が正式な検温、または退場を促す通知を見ていない、または無視して居座ろうとしていた場合であっても、当該人物を強制的に検温し、または退場させることができる。また、この人物が自らに割り当てられた区域を単に勘違いしていた場合には、正しい区域に案内することができる。係員は、検温し、または退場させた人物の欄、または無人状態であることを確認した区域の欄にチェックを入れる。
複数の係員の端末間で声掛けリストの状態を共有することで、検温または退場の確認が取れていない人物を正確に把握して、開場から興行が開始するまでの限られた時間内に高熱と判定された人物を検温し、または対象空間から退場させることができる。
以上説明したように、検札装置30は、対象人物の体温の計測結果を参照することなく入場可否を判定する一方で、当該計測結果を参照して対象人物が高熱であるか否かを判定し、対象人物が高熱であると判定された場合には対象人物の連絡先に通知を送信する。これにより、対象人物は高熱のみを理由に検札所で足止めをされることがない。故に、周囲の人物は対象人物が高熱であることに気付かないので、近くに高熱の者が居たことに対する不安や嫌悪感などの悪感情が生じない。他方、対象人物は、高熱のみを理由に入場を拒否されて好奇の目にさらされることがない。従って、この検札装置30、およびこの検札装置30を含むチケットシステム1によれば、対象空間への来場者の誰にも検札時検温に伴う不快感を与えずに済むので、高熱の人物が発見された場合にも混乱およびトラブルの発生を防止することができる。また、高熱と判定された対象人物は、受信した通知を確認することで正式な検温を実施し、または対象空間から速やかに退場するように促される。故に、高熱と判定された対象人物が対象空間に長時間滞在することによる感染の拡散を防止することができる。
(5)変形例
本実施形態の変形例について説明する。
本実施形態の変形例について説明する。
(5-1)変形例1
変形例1について説明する。変形例1は、対象人物の退場時に検札および検温を行う例である。
変形例1について説明する。変形例1は、対象人物の退場時に検札および検温を行う例である。
変形例1の検札装置30は、対象空間から退場しようとする対象人物の退場の可否を判定し、かつ当該対象人物の高熱判定を行う。退場は、再入場を前提とした一時退場であってもよい。入場は、初回の入場に限られず再入場であってもよい。
変形例1の検札装置30の検札処理は、本実施形態の検札処理(図11)において「入場」の語を「退場」の語として適宜読み替えることで実現可能である。
変形例1は、本実施形態と組み合わせ可能である。すなわち、検札装置30は、対象空間への対象人物の入場の可否を判定し、かつ対象空間からの対象人物の退場の可否を判定してもよい。
(5-2)変形例2
変形例2について説明する。変形例2は、対象人物が高熱であると判定された場合に、当該対象人物と所定の位置関係にあった人物(「接触者」とする)を特定し、当該接触者の連絡先に通知を送信する例である。
変形例2について説明する。変形例2は、対象人物が高熱であると判定された場合に、当該対象人物と所定の位置関係にあった人物(「接触者」とする)を特定し、当該接触者の連絡先に通知を送信する例である。
具体的には、検札装置30は、対象空間に対する入場時もしくは退場時、または対象空間における滞在時における、対象人物との接触者を特定する。
接触者の特定の第1の例では、検札装置30は、対象空間に対する入場時、または退場時に、高熱と判定された対象人物に隣接して並んでいた人物の少なくとも1人を接触者として特定する。対象人物に隣接して並んでいた人物は、検札履歴から特定可能である。人数は固定であってもよいし、通知を送信する時点における感染症に関する流行情報を参照して定められる感染症の性質、または検札所において定められる来場者間の距離に応じて可変としてもよい。一例として、検札装置30は、対象人物の1つ前に並んでいた人物、2つ前に並んでいた人物、および1つ後に並んでいた人物を接触者として特定する。
接触者の特定の第2の例では、検札装置30は、対象空間における滞在時に、対象空間において対象人物に割り当てられた区域と所定の位置関係にある区域(例えば隣接する座席)を割り当てられた人物を接触者として特定する。検札装置30は、各人に割り当てられた区域をチケット管理サーバ20または他の外部装置に照会してもよい。前述のチケットデータベース(図7)に格納された座席番号情報から各人に割り当てられた座席を特定可能である。
接触者の特定の第3の例では、検札装置30は、ユーザ端末同士が近接した時に近接無線通信(例えばBluetooth)を用いて互いにやり取りされた情報を参照して、対象空間に対する入場時、もしくは退場時、または対象空間における滞在時に、高熱と判定された対象人物の周囲に居た人物を接触者として特定する。
接触者の特定後に、検札装置30は、特定した接触者の連絡先へ通知を送信する。接触者の連絡先は、例えば当該接触者の提示したチケット情報から特定可能である。
接触者は、通知を確認することで、感染症をうつされたおそれがあることを認識し、行動変容を促される。例えば、接触者は、通知の確認後、自らの体調を注意深く観察する、または人の集まる場を避ける、などの行動を採るように促される。さらに、接触者が発熱した場合には所定の窓口への連絡を促すことで、感染症の実態把握に資する情報を収集することもできる。
通知は、例えば、以下の情報の少なくとも1つを含む。
・接触者が高熱を発症している者と接触した可能性があることを伝える情報
・接触者が何らかの感染症に罹患した可能性があることを伝える情報
・接触者が特定の感染症(例えば、通知を送信する時点における感染症に関する流行情報を参照して定められる感染症)に罹患している可能性があることを伝える情報
・接触者が発熱した場合に連絡すべき窓口に関する情報
通知は、例えば、以下の情報の少なくとも1つを含む。
・接触者が高熱を発症している者と接触した可能性があることを伝える情報
・接触者が何らかの感染症に罹患した可能性があることを伝える情報
・接触者が特定の感染症(例えば、通知を送信する時点における感染症に関する流行情報を参照して定められる感染症)に罹患している可能性があることを伝える情報
・接触者が発熱した場合に連絡すべき窓口に関する情報
以上説明したように、変形例2の検札装置30は、対象人物が高熱であると判定された場合に、当該対象人物と所定の位置関係にあった接触者を特定し、当該接触者の連絡先に通知を送信する。これにより、高熱と判定された対象人物から感染症をうつされた可能性がある接触者に注意喚起し、当該接触者を起点とした感染症のさらなる拡散を防止することができる。
(6)その他の変形例
記憶装置11は、ネットワークNWを介して、チケット購入端末10と接続されてもよい。記憶装置21は、ネットワークNWを介して、チケット管理サーバ20と接続されてもよい。記憶装置31は、ネットワークNWを介して、検札装置30と接続されてもよい。
記憶装置11は、ネットワークNWを介して、チケット購入端末10と接続されてもよい。記憶装置21は、ネットワークNWを介して、チケット管理サーバ20と接続されてもよい。記憶装置31は、ネットワークNWを介して、検札装置30と接続されてもよい。
上記の検札処理は、図11のように検札装置30が単独で行ってもよいし、検札装置30と他の装置(例えばチケット管理サーバ20)とが協同して行ってもよい。
実施形態では、顔の特徴量を用いて対象人物の入場の可否を判定する例を説明したが、顔の特徴量に代えて他のバイオメトリクス(例えば、指紋、掌紋、虹彩、静脈、筋電位など)に関する特徴量を用いて対象人物の入場の可否を判定してもよい。
また、複数種類の特徴量を用いて対象人物の入場の可否を判定してもよい。
また、複数種類の特徴量を用いて対象人物の入場の可否を判定してもよい。
実施形態では、チケット情報に加えて対象人物の特徴量に関する情報を参照して、対象人物の入場の可否を判定する例を示した。しかしながら、検札装置30は、チケット情報のみを参照して、対象人物の入場の可否を判定してもよい。
一例として、検札装置30は、ステップS130において読み取ったチケット情報(例えばチケットID)が有効な値(例えば、チケットデータベース(図7)に登録された値)であるか否かを判定することにより、対象人物の入場の可否を判定してもよい。
ただし、対象人物の特徴量に関する情報と参照特徴量に関する情報とを参照して当該対象人物の入場の可否を判定することは、チケットの不正転売を抑制する観点では効果的である。
一例として、検札装置30は、ステップS130において読み取ったチケット情報(例えばチケットID)が有効な値(例えば、チケットデータベース(図7)に登録された値)であるか否かを判定することにより、対象人物の入場の可否を判定してもよい。
ただし、対象人物の特徴量に関する情報と参照特徴量に関する情報とを参照して当該対象人物の入場の可否を判定することは、チケットの不正転売を抑制する観点では効果的である。
実施形態では、認証情報担体がチケットである例を示した。しかしながら、認証情報担体は、対象人物の生体であってもよい。具体的には、認証情報担体は、対象人物の顔、または対象人物の掌であってもよい。かかる認証情報担体は、対象人物の特徴量に関する情報を認証情報として保持している。この場合に、検札装置30は、対象人物の特徴量を取得し、当該特徴量を手掛かりとして当該対象人物の購入したチケットを識別するチケットIDを特定可能である。認証情報担体が、対象人物の生体である場合に、図11の検札処理のステップS130は省略可能となる。
実施形態では、サーモグラフィー351を用いて体温計測手段を実現する例を示した。しかしながら、サーモグラフィー351の代わりに、またはサーモグラフィー351に加えて、赤外線体温計を用いて体温計測手段を実現することもできる。
実施形態では、高熱と判定された対象人物の連絡先に当該対象人物に対して対象空間における区域(例えば指定席)の割り当てがないことを伝える情報を含む通知を送信する例を示した。しかしながら、検札装置30は、高熱でないと判定された対象人物の連絡先に当該対象人物に対して割り当てられる区域に関する情報を含む通知を送信する一方で、高熱であると判定された対象人物の連絡先には当該対象人物に対して割り当てられる区域に関する情報を含む通知を送信しなくてもよい。
実施形態では、チケット管理サーバ20が、チケット情報をチケット購入端末10に送信する例を示した。しかしながら、チケット管理サーバ20は、チケット情報の代わりに、当該チケット情報の保存されたリソースを参照するためのリソース情報(例えば、URL(Uniform Resource Locator))をチケット購入端末10へ送信してもよい。対象人物は、自らのユーザ端末によってリソース情報の示すリソースにアクセスすることで、当該ユーザ端末のディスプレイにチケット情報を表示させることができる。
実施形態では、チケットの購入時に購入者の特徴量をチケット管理サーバ20へ送信する例を示した。しかしながら、購入者の特徴量は、チケットの購入後にチケット管理サーバ20へ送信されてもよい。これにより、複数の購入者のためのチケットを一括購入することが可能となる。なお、購入者の特徴量をチケット管理サーバ20へ送信するための期限を定めておき、期限内に特徴量が登録されたチケットが提示された場合と、そうでないチケットが提示された場合とで、検札処理の内容が異なってもよい。
高熱であると判定され一旦は退場した対象人物が、高熱の判定が覆ることを期待して対象空間への再入場を試みる可能性がある。かかる場合に、対象人物の再入場を阻止するために種々の対策を採ることができる。
一例として、検札装置30は、例えば、チェックインリストにおいて、高熱と判定された対象人物の提示したチケットのチケットIDに関連付けられるフラグ(「高熱フラグ」)を「0」から「1」に書き換える。そして、検札装置30は、入場可否の判定(ステップS133)においてチェックインリストを参照し、チケットIDに関連付けられる高熱フラグが「1」であった場合には、その他の情報を参照することなく対象物の入場を拒否すると判定する。
一例として、検札装置30は、例えば、チェックインリストにおいて、高熱と判定された対象人物の提示したチケットのチケットIDに関連付けられるフラグ(「高熱フラグ」)を「0」から「1」に書き換える。そして、検札装置30は、入場可否の判定(ステップS133)においてチェックインリストを参照し、チケットIDに関連付けられる高熱フラグが「1」であった場合には、その他の情報を参照することなく対象物の入場を拒否すると判定する。
実施形態では、チケット情報に含まれる情報の一部または全部は例えばQRコードまたは他のコード情報に符号化される例を示した。一例として、チケットは、チケットIDと参照用文字列とがQRコードを含むことができる。
チケット管理サーバ20のプロセッサ22は、発券処理時に、例えば、チケットID、興行ID(チケットの対象となる興行を識別する情報)、およびチケットの購入者の顔の特徴量とを引数として所定の関数の演算を行うことで、参照用文字列を生成する。
検札装置30の記憶装置31には、検札の対象となる興行に対応する興行IDと上記関数とが保存されている。検札装置30のプロセッサ32は、検札処理時に、チケットから読み取ったチケットIDと、記憶装置31から読み出した興行IDと、対象人物の顔の特徴量とを引数として、記憶装置31から読み出した関数の演算を行うことで、認証対象文字列を生成する。検札装置30は、チケットから読み取った参照用文字列を認証対象文字列と比較することで、対象人物の入場の可否を判定する。
この例によれば、検札装置30の記憶装置31にユーザの個人的な情報を保存することなく、チケットの不正転売を抑制することができる。
チケット管理サーバ20のプロセッサ22は、発券処理時に、例えば、チケットID、興行ID(チケットの対象となる興行を識別する情報)、およびチケットの購入者の顔の特徴量とを引数として所定の関数の演算を行うことで、参照用文字列を生成する。
検札装置30の記憶装置31には、検札の対象となる興行に対応する興行IDと上記関数とが保存されている。検札装置30のプロセッサ32は、検札処理時に、チケットから読み取ったチケットIDと、記憶装置31から読み出した興行IDと、対象人物の顔の特徴量とを引数として、記憶装置31から読み出した関数の演算を行うことで、認証対象文字列を生成する。検札装置30は、チケットから読み取った参照用文字列を認証対象文字列と比較することで、対象人物の入場の可否を判定する。
この例によれば、検札装置30の記憶装置31にユーザの個人的な情報を保存することなく、チケットの不正転売を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例は、組合せ可能である。
(7)付記
実施形態および変形例で説明した事項を、以下に付記する。
実施形態および変形例で説明した事項を、以下に付記する。
(付記1)
対象空間に対して入場または退場しようとする対象人物(TP)によって提示された認証情報担体(TC)の保持する情報を参照して、対象人物の入場または退場の可否を判定する手段(S133)と、
認証情報担体の提示時に計測された対象人物の体温の計測結果を参照して対象人物が高熱であるか否かを判定する手段(S136)と、
対象人物が高熱であるか否かの判定結果に応じて、対象人物の連絡先に通知を送信する手段(S137)と
を具備する、入退場管理装置(30)。
対象空間に対して入場または退場しようとする対象人物(TP)によって提示された認証情報担体(TC)の保持する情報を参照して、対象人物の入場または退場の可否を判定する手段(S133)と、
認証情報担体の提示時に計測された対象人物の体温の計測結果を参照して対象人物が高熱であるか否かを判定する手段(S136)と、
対象人物が高熱であるか否かの判定結果に応じて、対象人物の連絡先に通知を送信する手段(S137)と
を具備する、入退場管理装置(30)。
(付記2)
対象人物の連絡先に通知を送信する手段は、対象人物が高熱であると判定された場合に、対象人物に正式な検温の実施を促す情報(M10)、対象空間の検温所に関する情報(M11)、対象人物に速やかな退場を促す情報、対象人物が高熱であることを伝える情報(M10)、対象人物が感染症に罹患している疑いがあることを伝える情報(M10)、対象空間の出口に関する情報、および対象空間に関連付けられた医療機関に関する情報の少なくとも1つを含む通知を対象人物の連絡先に送信する、
付記1に記載の入退場管理装置。
対象人物の連絡先に通知を送信する手段は、対象人物が高熱であると判定された場合に、対象人物に正式な検温の実施を促す情報(M10)、対象空間の検温所に関する情報(M11)、対象人物に速やかな退場を促す情報、対象人物が高熱であることを伝える情報(M10)、対象人物が感染症に罹患している疑いがあることを伝える情報(M10)、対象空間の出口に関する情報、および対象空間に関連付けられた医療機関に関する情報の少なくとも1つを含む通知を対象人物の連絡先に送信する、
付記1に記載の入退場管理装置。
(付記3)
対象人物の連絡先に通知を送信する手段は、対象人物が高熱でないと判定された場合に対象空間において対象人物に割り当てられる区域に関する情報を含む通知を対象人物の連絡先に送信し、対象人物が高熱であると判定された場合に対象空間において対象人物に割り当てられる区域に関する情報を含む通知を対象人物の連絡先に送信しない、
付記1または付記2に記載の入退場管理装置。
対象人物の連絡先に通知を送信する手段は、対象人物が高熱でないと判定された場合に対象空間において対象人物に割り当てられる区域に関する情報を含む通知を対象人物の連絡先に送信し、対象人物が高熱であると判定された場合に対象空間において対象人物に割り当てられる区域に関する情報を含む通知を対象人物の連絡先に送信しない、
付記1または付記2に記載の入退場管理装置。
(付記4)
対象人物が高熱であると判定された場合に、対象空間に対する入場時もしくは退場時、または対象空間における滞在時に、当該対象人物と所定の位置関係にあった人物である接触者を特定する手段と、
接触者の連絡先に通知を送信する手段と
をさらに具備する、付記1乃至付記3のいずれかに記載の入退場管理装置。
対象人物が高熱であると判定された場合に、対象空間に対する入場時もしくは退場時、または対象空間における滞在時に、当該対象人物と所定の位置関係にあった人物である接触者を特定する手段と、
接触者の連絡先に通知を送信する手段と
をさらに具備する、付記1乃至付記3のいずれかに記載の入退場管理装置。
(付記5)
接触者を特定する手段は、対象空間における滞在時に、対象空間において対象人物に割り当てられた区域と所定の位置関係にある区域を割り当てられた人物の少なくとも1人を接触者として特定する、
付記4に記載の入退場管理装置。
接触者を特定する手段は、対象空間における滞在時に、対象空間において対象人物に割り当てられた区域と所定の位置関係にある区域を割り当てられた人物の少なくとも1人を接触者として特定する、
付記4に記載の入退場管理装置。
(付記6)
接触者を特定する手段は、対象空間に対する入場時または退場時に、対象人物に隣接して並んでいた人物の少なくとも1人を接触者として特定する、
付記4または付記5に記載の入退場管理装置。
接触者を特定する手段は、対象空間に対する入場時または退場時に、対象人物に隣接して並んでいた人物の少なくとも1人を接触者として特定する、
付記4または付記5に記載の入退場管理装置。
(付記7)
接触者の連絡先に通知を送信する手段は、接触者が高熱を発症している者と接触した可能性があることを伝える情報を含む通知を送信する、
付記4乃至付記6のいずれかに記載の入退場管理装置。
接触者の連絡先に通知を送信する手段は、接触者が高熱を発症している者と接触した可能性があることを伝える情報を含む通知を送信する、
付記4乃至付記6のいずれかに記載の入退場管理装置。
(付記8)
接触者の連絡先に通知を送信する手段は、接触者が発熱した場合に連絡すべき窓口に関する情報を含む通知を送信する、
付記4乃至付記7のいずれかに記載の入退場管理装置。
接触者の連絡先に通知を送信する手段は、接触者が発熱した場合に連絡すべき窓口に関する情報を含む通知を送信する、
付記4乃至付記7のいずれかに記載の入退場管理装置。
(付記9)
対象人物の体温の計測結果は、対象人物による認証情報担体の提示時に撮影されたサーモグラフィー画像から眼間距離を基準に抽出され、
付記1乃至付記8のいずれかに記載の入退場管理装置。
対象人物の体温の計測結果は、対象人物による認証情報担体の提示時に撮影されたサーモグラフィー画像から眼間距離を基準に抽出され、
付記1乃至付記8のいずれかに記載の入退場管理装置。
(付記10)
対象人物の体温の計測結果は、対象人物による認証情報担体の提示時に撮影されたサーモグラフィー画像における対象人物の眼間距離を参照して推定されたサーモグラフィー画像の撮影点から対象人物までの距離と、サーモグラフィー画像における対象人物に対応する領域の画素値とを参照して特定される温度である、
付記1乃至付記9のいずれかに記載の入退場管理装置。
対象人物の体温の計測結果は、対象人物による認証情報担体の提示時に撮影されたサーモグラフィー画像における対象人物の眼間距離を参照して推定されたサーモグラフィー画像の撮影点から対象人物までの距離と、サーモグラフィー画像における対象人物に対応する領域の画素値とを参照して特定される温度である、
付記1乃至付記9のいずれかに記載の入退場管理装置。
(付記11)
対象人物が高熱であるか否かを判定する手段は、対象人物の体温の計測結果が閾値以上である場合に対象人物が高熱であると判定し、
閾値は、対象人物よりも前に対象空間に対する入場または退場の可否が判定された他の人物の体温の計測結果を参照して決定される、
付記1乃至付記9のいずれかに記載の入退場管理装置。
対象人物が高熱であるか否かを判定する手段は、対象人物の体温の計測結果が閾値以上である場合に対象人物が高熱であると判定し、
閾値は、対象人物よりも前に対象空間に対する入場または退場の可否が判定された他の人物の体温の計測結果を参照して決定される、
付記1乃至付記9のいずれかに記載の入退場管理装置。
(付記12)
対象人物の入場または退場の可否を判定する手段は、対象人物の体温の計測結果を参照することなく対象人物の入場または退場の可否を判定する、
付記1乃至付記11のいずれかに記載の入退場管理装置。
対象人物の入場または退場の可否を判定する手段は、対象人物の体温の計測結果を参照することなく対象人物の入場または退場の可否を判定する、
付記1乃至付記11のいずれかに記載の入退場管理装置。
1 :チケットシステム
10 :チケット購入端末
11 :記憶装置
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
15 :入力デバイス
16 :出力デバイス
20 :チケット管理サーバ
21 :記憶装置
22 :プロセッサ
23 :入出力インタフェース
24 :通信インタフェース
25 :入力デバイス
26 :出力デバイス
30 :検札装置
31 :記憶装置
32 :プロセッサ
33 :入出力インタフェース
34 :通信インタフェース
35 :入力デバイス
36 :出力デバイス
351 :サーモグラフィー
352 :可視光カメラ
10 :チケット購入端末
11 :記憶装置
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
15 :入力デバイス
16 :出力デバイス
20 :チケット管理サーバ
21 :記憶装置
22 :プロセッサ
23 :入出力インタフェース
24 :通信インタフェース
25 :入力デバイス
26 :出力デバイス
30 :検札装置
31 :記憶装置
32 :プロセッサ
33 :入出力インタフェース
34 :通信インタフェース
35 :入力デバイス
36 :出力デバイス
351 :サーモグラフィー
352 :可視光カメラ
Claims (15)
- 対象空間に対して入場または退場しようとする対象人物によって提示された認証情報担体の保持する情報を参照して、前記対象人物の入場または退場の可否を判定する手段と、
前記認証情報担体の提示時に計測された前記対象人物の体温の計測結果を参照して前記対象人物が高熱であるか否かを判定する手段と、
前記対象人物が高熱であるか否かの判定結果に応じて、前記対象人物の連絡先に通知を送信する手段と
を具備する、入退場管理装置。 - 前記対象人物の連絡先に通知を送信する手段は、前記対象人物が高熱であると判定された場合に、前記対象人物に正式な検温の実施を促す情報、前記対象空間の検温所に関する情報、前記対象人物に速やかな退場を促す情報、前記対象人物が高熱であることを伝える情報、前記対象人物が感染症に罹患している疑いがあることを伝える情報、前記対象空間の出口に関する情報、および前記対象空間に関連付けられた医療機関に関する情報の少なくとも1つを含む通知を前記対象人物の連絡先に送信する、
請求項1に記載の入退場管理装置。 - 前記対象人物の連絡先に通知を送信する手段は、前記対象人物が高熱でないと判定された場合に前記対象空間において前記対象人物に割り当てられる区域に関する情報を含む通知を前記対象人物の連絡先に送信し、前記対象人物が高熱であると判定された場合に前記対象空間において前記対象人物に割り当てられる区域に関する情報を含む通知を前記対象人物の連絡先に送信しない、
請求項1または請求項2に記載の入退場管理装置。 - 前記対象人物が高熱であると判定された場合に、前記対象空間に対する入場時もしくは退場時、または前記対象空間における滞在時に、当該対象人物と所定の位置関係にあった人物である接触者を特定する手段と、
前記接触者の連絡先に通知を送信する手段と
をさらに具備する、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の入退場管理装置。 - 前記接触者を特定する手段は、前記対象空間における滞在時に、前記対象空間において前記対象人物に割り当てられた区域と所定の位置関係にある区域を割り当てられた人物の少なくとも1人を前記接触者として特定する、
請求項4に記載の入退場管理装置。 - 前記接触者を特定する手段は、前記対象空間に対する入場時または退場時に、前記対象人物に隣接して並んでいた人物の少なくとも1人を前記接触者として特定する、
請求項4または請求項5に記載の入退場管理装置。 - 前記接触者の連絡先に通知を送信する手段は、前記接触者が高熱を発症している者と接触した可能性があることを伝える情報を含む通知を送信する、
請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の入退場管理装置。 - 前記接触者の連絡先に通知を送信する手段は、前記接触者が発熱した場合に連絡すべき窓口に関する情報を含む通知を送信する、
請求項4乃至請求項7のいずれかに記載の入退場管理装置。 - 前記対象人物の体温の計測結果は、前記対象人物による前記認証情報担体の提示時に撮影されたサーモグラフィー画像から眼間距離を基準に抽出され、
請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の入退場管理装置。 - 前記対象人物の体温の計測結果は、前記対象人物による前記認証情報担体の提示時に撮影されたサーモグラフィー画像における前記対象人物の眼間距離を参照して推定された前記サーモグラフィー画像の撮影点から前記対象人物までの距離と、前記サーモグラフィー画像における前記対象人物に対応する領域の画素値とを参照して特定される温度である、
請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の入退場管理装置。 - 前記対象人物が高熱であるか否かを判定する手段は、前記対象人物の体温の計測結果が閾値以上である場合に前記対象人物が高熱であると判定し、
前記閾値は、前記対象人物よりも前に前記対象空間に対する入場または退場の可否が判定された他の人物の体温の計測結果を参照して決定される、
請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の入退場管理装置。 - 前記対象人物の入場または退場の可否を判定する手段は、前記対象人物の体温の計測結果を参照することなく前記対象人物の入場または退場の可否を判定する、
請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の入退場管理装置。 - コンピュータが、
対象空間に対して入場または退場しようとする対象人物によって提示された認証情報担体の保持する情報を参照して、前記対象人物の入場または退場の可否を判定することと、
前記認証情報担体の提示時に計測された前記対象人物の体温の計測結果を参照して前記対象人物が高熱であるか否かを判定することと、
前記対象人物が高熱であるか否かの判定結果に応じて、前記対象人物の連絡先に通知を送信することと
を具備する、入退場管理方法。 - コンピュータを
対象空間に対して入場または退場しようとする対象人物によって提示された認証情報担体の保持する情報を参照して、前記対象人物の入場または退場の可否を判定する手段、
前記認証情報担体の提示時に計測された前記対象人物の体温の計測結果を参照して前記対象人物が高熱であるか否かを判定する手段、
前記対象人物が高熱であるか否かの判定結果に応じて、前記対象人物の連絡先に通知を送信する手段
として機能させる、入退場管理プログラム。 - 対象空間に対して入場または退場しようとする対象人物によって提示された認証情報担体の保持する情報を参照して、前記対象人物の入場または退場の可否を判定する手段と、
前記認証情報担体の提示時に計測された前記対象人物の体温の計測結果を参照して前記対象人物が高熱であるか否かを判定する手段と、
前記対象人物が高熱であるか否かの判定結果に応じて、前記対象人物の連絡先に通知を送信する手段と
を具備する、入退場管理システム。
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