JP2022020925A - 配線基板 - Google Patents

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洋介 井本
Yosuke Imoto
達也 長谷川
Tatsuya Hasegawa
豊 外山
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Abstract

【課題】冷却時に配線基板に発生するクラックおよびリークの発生を抑制する。【解決手段】金属を主成分とし、上面と、側面と、上面と側面とを繋ぐ角部とを有する底部と、セラミックを主成分とし、底部の側面を囲う枠部であって、上面及び角部の少なくとも一部に対向する第1面と、間隙を介して側面に対向する第2面と、を有する枠部と、を備える配線基板では、底部は、角部の第1面と対向する部分の外側の端部よりも内側のみで、接合部を介して前記枠部に接合されている。【選択図】図4

Description

本発明は、配線基板に関する。
半導体発光素子を備える発光装置に使用される配線基板が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された配線基板では、放熱体の周囲に基体が設けられており、基体の側面に形成された突部によって、基体と放熱体との位置ずれや接触干渉によるクラックを抑制している。
特開2008-218678号公報
特許文献1には、ロウ材などの接着部材により基体と放熱体とが接着されているため、配線基板の加熱時に発生するクラックを抑制する技術が開示されている。なお、配線基板における放熱体は底部とも呼ばれ、基体は枠部とも呼ばれる。配線基板の製造工程では、加熱後に冷却工程が行われる場合があり、生産性を考えると、冷却工程の時間を短くする、すなわち、配線基板を短時間で急冷することが好ましい。配線基板の急冷時に、基体の熱収縮量と放熱体の熱収縮量との差によって発生するクラックおよびリークを抑制したい課題がある。しかしながら、特許文献1には、配線基板の冷却時の応力の変化によって発生するクラックおよびリークについては何ら考慮されていない。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、冷却時に配線基板に発生するクラックおよびリークの発生を抑制することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現できる。
(1)本発明の一形態によれば、金属を主成分とし、上面と、側面と、前記上面と前記側面とを繋ぐ角部とを有する底部と、セラミックを主成分とし、前記底部の前記側面を囲う枠部であって、前記上面及び前記角部の少なくとも一部に対向する第1面と、間隙を介して前記側面に対向する第2面と、を有する枠部と、を備える配線基板が提供される。この配線基板では、前記底部は、前記角部の前記第1面と対向する部分の外側の端部よりも内側のみで、接合部を介して前記枠部に接合されている。
この構成によれば、底部の側面と枠部との接合部による接合領域を減らすことができるため、冷却時に配線基板に発生する最大応力が抑制される。そのため、配線基板に熱衝撃が加わって、セラミックで形成された枠部内での応力集中によるクラックなどの発生を避けることができる。これにより、底部と枠部との接合時や、実装部品の実装時の加熱時および冷却時のクラックおよびリークの発生が抑制されるため、配線基板の信頼性が向上する。
(2)上記形態の配線基板において、前記角部は、R加工または面取りされていてもよい。
この構成によれば、接合部として用いられる同量の接合材がR加工または面取りされていない底部に接合された場合と比較し、底部の側面までろう材が達するのが抑制される。この結果、冷却時に配線基板に発生する最大応力を低減できるため、リークおよびクラックの発生がより抑制される。
(3)上記形態の配線基板において、前記接合部は、前記底部の前記上面に加えてさらに、前記角部の少なくとも一部にも接触していてもよい。
この構成によれば、底部の側面と枠部との接合部による接合領域を減らして冷却時の配線基板に発生する最大応力を抑制した上で、枠部と底部とに接触している接合部の表面積が増加させ、枠部と底部との接合強度を向上させることができる。
(4)上記形態の配線基板において、前記接合部を形成する接合材は、前記底部の内部に拡散していてもよい。
この構成によれば、接合材が底部内に拡散することにより接合部が底部に接触している表面積が増加し、底部と接合部との接合強度が向上する。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、配線基板、半導体パッケージ、半導体装置、配線基板の製造方法、半導体パッケージの製造方法、およびこれらを備えるシステム等の形態で実現することができる。
本発明の第1実施形態の配線基板の概略斜視図である。 配線基板の説明図である。 配線基板の説明図である。 接合部の説明図である。 底部内に拡散している接合部の説明図である。 比較例の配線基板の説明図である。 実施例の配線基板と比較例の配線基板との評価結果を表す一覧表である。 実施例の配線基板と比較例の配線基板との評価結果を表す一覧表である。 第2実施形態の配線基板の説明図である。 第3実施形態の配線基板の説明図である。 第4実施形態の配線基板の説明図である。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態の配線基板100の概略斜視図である。図1に示される配線基板100は、半導体装置に用いられる基板である。配線基板100には、発光ダイオードなどの半導体が載置される。配置された半導体は、図示されない電気配線によって配線基板100の外部の制御装置と電気的に接続されており、発光が制御される。なお、半導体は、発光ダイオードに限定されず、例えば、パワーMOSFETやダイオードなどから構成されるパワーデバイスであってもよいし、他の機能を有する半導体を含んでもよい。
図1に示されるように、配線基板100は、略直方体の形状を有する。配線基板100の短手方向に平行な軸をX軸、長手方向に平行かつX軸に直交する軸をY軸と定義して、X軸,Y軸,Z軸(配線基板100の厚さ方向に平行な軸)で構成される直交座標系は、図2以降に示される直交座標系と対応している。本実施形態の配線基板100は、配線基板100の重心を通り、かつ、Z軸に平行な中心軸OLを定義した場合に、中心軸OLを通るYZ平面およびZX平面を基準として対称的な形状を有する。
図2および図3は、配線基板100の説明図である。図2に示される配線基板100は、図1に示される配線基板100の下面から見た斜視図である。図3には、図1におけるA-A断面の配線基板100についての概略図が示されている。図1ないし図3に示されるように、配線基板100は、中心側かつZ軸負方向側に配置された底部30と、底部30を囲う枠部20と、を備えている。底部30は、金属であるCuを主成分として形成されている。枠部20は、セラミックとしてのアルミナ(Al23)を主成分として形成されている。
図3の断面図に示されるように、配線基板100は、さらに、底部30と枠部20とを接合する接合部40を備えている。本実施形態の接合部40は、Agで形成された銀ろうの接合材である。
図4は、接合部40の説明図である。図4には、図3におけるX1部の拡大図が示されている。図4に示されるように、底部30は、Z軸正方向側の面である上面30Tと、中心軸OLを中心として外側に位置する側面30Sと、上面30Tと側面30Sとを繋ぐ角部30CRと、を備えている。本実施形態では、上面30Tは、XY平面に平行な面である。側面30Sは、図3および図4に示されるA-A断面では、上面30Tの延長した面に対して直交するYZ平面に平行な面である。角部30CRは、上面30Tを延長した面と、側面30Sを延長した面とが交わる角がR加工された部分である。
枠部20は、図3に示されるように、底部30の側面30Sを囲う外周部21と、外周部21から中心軸OL側に突出している平板部22と、を備えている。外周部21は、略直方体に対して、中心軸OLに沿う空洞が形成された形状である。平板部22は、外周部21の内側に形成されたフランジ状の形状を有する。図4に示されるように、平板部22は、Z軸負方向側の面に形成されたメタライズ層22Mを有している。メタライズ層22Mは、Z軸負方向側の面にタングステンがメタライズされた後に、Niメッキが施された層である。
図4に示されるように、枠部20のメタライズ層22MのZ軸負方向側の下面(第1面)22MUは、底部30の上面30T及び角部30CRの少なくとも一部に対向している。接合部40は、底部30の上面30Tと枠部20の下面22MUとを接合している。
図4に示されるように、接合部40は、底部30の上面30Tの内の一部に加えて、上面30Tと繋がっている角部30CRの少なくとも一部に接触している。また、枠部20の外周部21は、間隙GPを介して、底部30の側面30Sに対向する内周面(第2面)21Sを有している。上記関係から、底部30は、角部30CRの枠部20の下面22MUと対向している部分の外側の端部REよりも内側(中心軸OL側)のみで、接合部40を介して枠部20に接合されている。換言すると、底部30は、端部REよりも外側の側面30Sでは接合されていない。なお、「端部REよりも内側に接合されている」とは、換言すると、接合部40において下面22MUから底部30側へと這い上がっているフィレットFT(図4の破線内)のうち、接合部40が底部30側で最も外側で接合している頂点P1が側面30Sまで至らずに、端部REよりも内側にあることを表す。本実施形態では、上面30Tと側面30Sとのなす角が直角であり、角部30CRがR加工されている。
図5は、底部30内に拡散している接合部40の説明図である。図5には、図1におけるB-B断面をSEM(Scanning Electron Microscope)により観察した拡大画像が示されている。なお、図5では、底部30および接合部40が示され、枠部20の図示が省略されている。図5に示されるように、接合部40を形成する接合材は、底部30の上面30Tに加えて、底部30の内部に複数の箇所で拡散部30DFとして拡散している。なお、図5に示されるように、本実施形態の底部30は、B-B断面に平行なYZ平面では、Z軸負方向側に近づくにつれて、内側に窪んだ形状を有している。
図6は、比較例の配線基板100xの説明図である。図6には、本実施形態の配線基板100の図5の拡大断面図に対応する、比較例の配線基板100xの拡大断面図が示されている。比較例の配線基板100xでは、本実施形態の配線基板100と比較して、接合部40xが異なり、他の構成は同じである。比較例の接合部40xは、本実施形態の接合部40よりも量が多い接合材を含んでいる。その結果、比較例の接合部40xは、実施形態の接合部40よりもより広い範囲で底部30に接触している。具体的には、比較例の接合部40xは、底部30の上面30Tの内の一部および角部30CRの全面に加え、角部30CRに接続している側面30Sの一部にも接触している。すなわち、接合部40xは、外側の端部REより外側の側面30Sの一部も底部30に接触している。
図7および図8は、実施例の配線基板100と比較例の配線基板100xとの評価結果を表す一覧表である。図7および図8に示される実施例の配線基板100は、底部30が下面22MUに対向する部分の、角部30CRの端部REよりも内側のみで、底部30が接合部40により枠部20に接合されている。一方で、比較例の配線基板100xは、角部30CRの端部REよりも外側、すなわち、側面30Sも接合部40により接合されている。図7に示される評価結果は、実施例および比較例を300℃から25℃まで30秒間で急冷している間で、接合部40,40x付近で発生した最大応力(MPa)である。
図7に示される応力値は、FEM(Finite Element Method)解析により算出された値である。実施例および比較例の角部30CRに加工されたRの半径は、50μmである。図7に示されるように、実施例は、比較例に比べて、底部30および枠部20に発生する急冷時の応力が小さいことがわかる。
図8には、実施例と比較例とに対して、400℃から25℃までの急冷が繰り返し行われた場合の気密性およびクラックの発生についての評価結果が示されている。具体的には、1分間で25℃から400℃まで加熱した後に、1分間で400℃から25℃まで冷却するサイクルが実施例および比較例に繰り返された場合に、配線基板内の所定の30箇所における気密性およびクラックの発生が評価されている。気密性は、ヘリウムを用いたリーク量により評価され、クラックの発生は、浸透探傷検査により評価されている。
図8に示されるように、急冷回数がゼロの場合には、実施例および比較例のいずれにもリークおよびクラックの発生が確認されていない。急冷回数が20回の場合には、実施例ではリークおよびクラックの発生が確認されていない。一方で、比較例では、検査対象である30箇所の内、15箇所でリークが発生し、21箇所でクラックの発生が確認されている。これは、図7に示される実施例と比較例とに発生する最大応力の差によって、枠部20が破損した結果、比較例の配線基板100xにリークおよびクラックが発生している。
以上説明したように、本実施形態の配線基板100は、金属を主成分として形成された底部30と、セラミックを主成分として底部30を囲う枠部20と、を備えている。底部30は、上面30Tと側面30Sとを繋ぐ角部30CRの枠部20の下面22MUと対向する部分における外側の端部REよりも内側のみで、接合部40を介して枠部20に接合されている。すなわち、図4に示されるように、接合部40が端部REよりも側面30S側に接触していないことにより、底部30の側面30Sと枠部20との接合部40による接合領域を減らすことができる。これにより、図7および図8に示されるように、冷却時に配線基板100に発生する最大応力が抑制され、かつ、急冷が繰り返された配線基板100に発生するリークおよびクラックが抑制される。この結果、本実施形態の配線基板100に熱衝撃が加わって、セラミックで形成された枠部20内での応力集中を避けることができる。これにより、底部30と枠部20との接合時や、実装部品の実装時の加熱時および冷却時のクラックおよびリークが発生しないため、信頼性の高い配線基板100を製造できる。このため、配線基板100の信頼性を向上させつつ、配線基板100の製造工程において配線基板100を急冷することができ、生産性を向上できる。
また、本実施形態の角部30CRがR加工されている。そのため、接合部40として用いられる同量の接合材がR加工されていない底部30に接合された場合と比較し、底部30の側面30Sと枠部20との接合が抑制される。この結果、冷却時に配線基板100に発生する最大応力を低減できるため、リークおよびクラックの発生がより抑制される。
また、本実施形態の接合部40は、底部30の上面30Tに加えてさらに、角部30CRの少なくとも一部に接触している。これにより、底部30の側面30Sと枠部20との接合による最大応力を抑制した上で、枠部20と底部30とに接触している接合部40の表面積が増加するため、枠部20と底部30との接合強度が向上する。
また、本実施形態の接合部40は、図5に示されるように、接合部40を形成する接合材の一部は、底部30の内部に拡散部30DFとして拡散している。そのため、接合材が底部30内に拡散することにより、接合部40が底部30に接触している表面積が増加し、底部30と接合部40との接合強度が向上する。
<第2実施形態>
図9は、第2実施形態の配線基板100aの説明図である。図9には、第2実施形態の配線基板100aの内、第1実施形態の配線基板100の内のX1部に対応する部分の拡大断面図が示されている。図9に示されるように、第2実施形態の配線基板100aでは、第1実施形態の配線基板100と比較して、枠部20aの平板部22aのメタライズ層22Maと、メタライズ層22Maと底部30とを接合している接合部40aとが異なる。そのため、以降では、第2実施形態の配線基板100aの内、第1実施形態の配線基板100と異なる構成および形状について説明し、同じ構成および形状についての説明を省略する。
図9に示されるように、第2実施形態のメタライズ層22Maが平板部22aの下面を覆う面積は、第1実施形態のメタライズ層22M(図4)よりも小さい。第2実施形態のメタライズ層22Maは、平板部22aが外周部21から突出する根元の部分(X正方向側の端部)まで達していない。メタライズ層22Maの下面22MUaにNiメッキが施される。
第2実施形態の接合部40aは、メタライズ層22Maの下面22MUaに接触し、メタライズ層22Maが形成されていない平板部22aの下面には接触していない。接合部40aは、第1実施形態の接合部40と同じように、底部30の上面30Tの内の一部に加えて、上面30Tと繋がっている角部30CRの少なくとも一部に接触している。また、底部30は、角部30CRの端部REよりも内側のみで、接合部40aを介して枠部20aに接合されている。なお、他の実施形態では、接合部40aは、メタライズ層22Maが形成されていない平板部22aの下面の少なくとも一部に接触していてもよい。
以上説明したように、第2実施形態のメタライズ層22Maは、平板部22aの下面の一部に形成されている。接合部40aは、メタライズ層22Maの下面22MUaに接触し、底部30の上面30Tの一部と、角部30CRの一部とに接触している。すなわち、底部30は、角部30CRの端部REよりも内側のみで接合部40aを介して枠部20aに接合され、端部REよりも外側では接合されていない。そのため、底部30の側面30Sと枠部20aの接合部40aによる接合領域が減るため、冷却時に配線基板100aに発生する最大応力を低減でき、リークおよびクラックの発生が抑制される。
<第3実施形態>
図10は、第3実施形態の配線基板100bの説明図である。図10には、第3実施形態の配線基板100bの内、第1実施形態の配線基板100の内のX1部に対応する部分の拡大断面図が示されている。図10に示されるように、第3実施形態の配線基板100bでは、第1実施形態の配線基板100と比較して、枠部20bの構成と、接合部40bの形状と、底部30bの形状と、が異なる。そのため、以降では、第3実施形態の配線基板100bの内、第1実施形態の配線基板100と異なる構成および形状について説明し、同じ構成および形状についての説明を省略する。
図10に示されるように、枠部20bの平板部22bは、メタライズ層22Mの下面22MUの一部を覆うセラミック製のコート22Cを備えている。コート22Cは、平板部22bが外周部21から突出する根元の部分から所定の範囲のメタライズ層22Mを覆っている。
第3実施形態の角部30CRbには、第1実施形態の角部30CRに形成されたR加工の代わりに、C面取りが形成されている。角部30CRbに形成されたC面取りの寸法は、一辺が50μmである。第3実施形態の接合部40bは、図10に示されるように、Z軸正方向側の平板部22b側で、メタライズ層22Mの下面22MUの内、コート22Cで覆われていない部分で接触している。また、接合部40bは、Z軸負方向側の底部30b側で、上面30Tbの内の一部に加えて、上面30Tbと繋がっている角部30CRbの少なくとも一部に接触している。また、底部30bは、角部30CRbの端部REbよりも内側のみで、接合部40bを介して枠部20bに接合されている。
以上説明したように、第3実施形態の平板部22bは、メタライズ層22Mの一部の表面に形成されたコート22Cを備えている。コート22Cがセラミック製であるため、接合部40bに対する濡れ性が低く、コート22C上には接合部40bがほとんど接合しない。このように、メタライズ層22Mの表面にコート22Cが形成されることにより、接合部40bが接触する範囲を制御できる。
また、第3実施形態の底部30bの角部30CRbは、R加工ではなく、C面取りが形成されている。このように、角部30CRbは、R加工以外の面取りであってもよい。例えば、面取りが成す角度が45°のC面取りではなく、一方の成す角度が30°と60°との組み合わせの面取りであってもよい。
<第4実施形態>
図11は、第4実施形態の配線基板100cの説明図である。図11には、第4実施形態の配線基板100cの内、第1実施形態の配線基板100の内のX1部に対応する部分の拡大断面図が示されている。図11に示されるように、第2実施形態の配線基板100aでは、第1実施形態の配線基板100と比較して、底部30cの形状と、接合部40cとが異なる。そのため、以降では、第4実施形態の配線基板100cの内、第1実施形態の配線基板100と異なる構成および形状について説明し、同じ構成および形状についての説明を省略する。
図11に示されるように、第4実施形態の底部30cでは、角部30CRcの形状と、側面30Scの形状とが、第1実施形態の角部30CRおよび側面30Sの形状とは異なる。具体的には、側面30Scは、Z軸負方向側ほど中心軸OLに近づく内側へと入り込む平面として形成されている。角部30CRcは、上面30Tと側面30Scとを接続するようにR加工が施されている。その結果、角部30CRcが側面30Scに繋がっている接続点CEは、角部30CRcのうち、枠部20の下面22MUと対向している部分の最も外側の端部REcよりも内側に位置している。すなわち、第4実施形態では、第1実施形態と異なり、接続点CEと端部REcとが異なっている。
第4実施形態の接合部40cは、第1実施形態の接合部40と同じように、メタライズ層22Mの下面22MUに接触している。また、接合部40cは、底部30cの上面30Tcの内の一部に加えて、上面30Tcと繋がっている角部30CRcの外側の端部REcよりも内側の少なくとも一部に接触している。底部30cは、角部30CRcの外側の端部REcよりも内側のみで、接合部40cを介して枠部20に接合されている。
以上説明したように、第4実施形態の角部30CRcでは、枠部20の下面22MUと対向している部分のうち、角部30CRcと側面30Scとが繋がっている接続点CEとは異なる外側の端部REcが最も外側に位置している。このように、角部30CRcの枠部20の下面22MUと対向する部分における外側の端部REcは、底部30の形状に応じて変化する。
<本実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記第1実施形態ないし第4実施形態の配線基板100~100cは、一例であって、配線基板100~100cの構成および形状などについては種々変形可能である。例えば、上記第1実施形態の底部30は、無酸素銅であるCuで形成されていたが、その他の金属によって形成されていてもよい。底部30は、80wt%以上のCuを含んでいると好ましい。上記第1実施形態の枠部20は、セラミックのアルミナで形成されていたが、アルミナ以外のセラミックで形成されていてもよい。例えば、枠部20は、AlN(窒化アルミニウム)、ガラス-セラミック、ムライト、およびBNなどを主成分として含むセラミックで形成されていてもよい。上記第1実施形態の接合部40は、銀ろう材の接合材であったが、その他の接合材により形成されていてもよい。接合部40は、70wt%以上のAgを含む金属で形成されていると好ましい。なお、本明細書における主成分とは、材質の50wt%以上を占める成分をいう。
上記第1実施形態の配線基板100は、中心軸OLを通るYZ平面およびZX平面を中心として対称的な略直方体の形状を有していたが、枠部20が底部30の側面30Sを囲う範囲で変形可能である。配線基板100は、対称的な形状を有していなくてもよいし、例えば、底部30と枠部20との少なくとも一方が、中心軸OLを中心として円板形状を有していてもよい。また、底部30の大きさ及び枠部20の大きさは、種々変形可能であり、例えば、底部30の角部30CRの形状および寸法についても変形可能である。
上記第1実施形態ないし上記第4実施形態では、R加工された角部30CR,30CRcまたは面取りされた角部30CRbが、上面30T,30Tb,30Tcと側面30S,30Sb,30Scとを繋いでいたが、角部30CR,30CRb,30CRcの形状については種々変形可能である。例えば、角部が上面と側面とを繋ぐ直角の角であっても、接合部が当該直角の角よりも内側のみが接合されていればよい。換言すると、直角の角よりも外側(下側)の側面が接合されていなければよい。
上記第1実施形態ないし上記第4実施形態では、接合部40~40cは、角部30CR,30CRb,30CRcの一部に接触していたが、角部30CR,30CRb,30CRcに接触せずに、上面30T,30Tb,30Tcの一部に接触していてもよい。例えば、「角部30CRの枠部20の下面22MUと対向している部分の外側の端部REよりも内側」とは、底部30の上面30Tのみであってもよいし、上面30Tに角部30CRの一部を加えた部分であってもよい。上記第1実施形態の接合部40は、図5に示されるように、底部30内に拡散した拡散部30DFを有していたが、底部30内に拡散していなくてもよい。例えば、接合部40は、上面30Tの表面のみに接触していてもよい。
上記第1実施形態ないし上記第4実施形態における上面や側面の呼び方は、図1などに示される直交座標系を基準とした呼び方であるため、設定する座標系に応じて各面などの呼び方は変形可能である。例えば、設定する座標系に応じて、第1実施形態における「上面」は、底部30を上側と設定した場合には「下面」にもなり得る。すなわち、上記第1実施形態ないし上記第4実施形態における設定した方向に対応付けた呼び方は、一例であり、種々変形可能である。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
20,20a,20b…枠部
21…外周部
21S…内周面(第2面)
22,22a,22b…平板部
22C…コート
22M,22Ma…メタライズ層
22MU,22MUa…メタライズ層の下面(第1面)
30,30b,30c…底部
30CR,30CRb,30CRc…角部
30DF…拡散部
30S,30Sb,30Sc…側面
30T,30Tb,30Tc…上面
40,40a,40b,40c,40x…接合部
100,100a,100b,100c,100x…配線基板
CE…接続点
FT…フィレット
GP…間隙
OL…中心軸
P1…フィレットの頂点
RE,REa,REb,REc…端部

Claims (4)

  1. 金属を主成分とし、上面と、側面と、前記上面と前記側面とを繋ぐ角部とを有する底部と、
    セラミックを主成分とし、前記底部の前記側面を囲う枠部であって、前記上面及び前記角部の少なくとも一部に対向する第1面と、間隙を介して前記側面に対向する第2面と、を有する枠部と、を備える配線基板であって、
    前記底部は、前記角部の前記第1面と対向する部分の外側の端部よりも内側のみで、接合部を介して前記枠部に接合されている、配線基板。
  2. 請求項1に記載の配線基板であって、
    前記角部は、R加工または面取りされていることを特徴とする、配線基板。
  3. 請求項2に記載の配線基板であって、
    前記接合部は、前記底部の前記上面に加えてさらに、前記角部の少なくとも一部にも接触していることを特徴とする、配線基板。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の配線基板にであって、
    前記接合部を形成する接合材は、前記底部の内部に拡散していることを特徴とする、配線基板。
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