JP2022017005A - クリーニング装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022017005000001
【課題】装置内部の温度上昇をより効果的に抑制することが可能なクリーニング装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】クリーニング装置426は、像担持体の表面に残留する異物を除去するクリーニング部80と、クリーニング部によって除去された異物を貯留する異物貯留部と、異物貯留部における異物の貯留動作に起因して発生した熱を装置外に伝導させる熱伝導部98とを備える。異物貯留部は、クリーニング部によって除去された異物を搬送するローラー90と、搬送される異物の移動を規制するようにローラーに接触する規制部材92と、を備える。好ましくは、規制部材は金属である。
【選択図】図3

Description

本発明は、クリーニング装置および画像形成装置に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した感光体に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された感光体(像担持体)へ現像装置よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。さらに、このトナー像を直接又は間接的に用紙に転写させた後、加熱、加圧して定着させることにより用紙に画像を形成する。
例えば、中間転写ベルト方式の画像形成装置では、感光体ドラムに形成されたトナー像は一旦中間転写ベルトに転写され、この中間転写ベルトに転写されたトナー像が記録用紙に転写される。この過程で、トナーは完全に記録用紙に転写されずに中間転写ベルトの表面に残留する。残留するトナーは、新たな画像形成の妨げとなり、良好な転写画像を得られない原因となる。そのため、画像形成装置にはトナーを除去するためのクリーニング装置が備えられている。
例えば、特許文献1には、像担持体の表面に当接する先端部を有し、当該表面に付着している廃トナーを当該先端部によって取り除くクリーニングブレードと、クリーニングブレードの先端部によって取り除かれた廃トナーを貯留する貯留部を、像担持体の表面及び当該クリーニングブレードの当該先端部と共に画成するシート部材と、クリーニングブレードの先端部よりも上方に位置するように配置され、貯留部に貯留されている廃トナーの一部を排出する排出部とを含むクリーニング装置が開示されている。
従来、クリーニング装置では、掻き取った廃トナー等を画像形成装置内に洩らすことなく外部に排出させるために、筐体内で廃トナー等を一時的に貯留する空間を密閉化する必要がある。
一方、クリーニング対象となる像担持体とクリーニング部材(ブレード等)との間で摩擦熱が発生し、かかる熱が密閉化された筐体内で溜りやすい問題がある。
ここで、クリーニング装置の筐体内で熱が溜まると、クリーニング部材(ブレード等)に付着した廃トナーや紙粉等の異物が熱で固着することにより、ブレードの先端側が変形して異物がすり抜けるおそれがある。さらに、固着した廃トナー等が排出経路中に溜まり出すと、排出経路に詰まりが発生する可能性もある。
特開2007-171395号公報
上述した問題に対処すべく、従来のクリーニング装置では、摩擦熱が発生するクリーニング部材(ブレード)に熱伝導部材を接触させて、ブレードで発生した摩擦熱を、熱伝導部材を通じて筐体内の他の領域さらには外部に伝導させる(熱を逃がす)構成を採用していた。
一方、近年では、省エネルギー化の要請の下、記録媒体への定着が従来よりも低い温度で実現する、いわゆる低温定着トナーの採用が推進されている。加えて、近年では、高速化すなわち生産性向上の要求も増々高まっており、クリーニング装置の稼働率等の増加により筐体内部の温度が上昇する傾向にある。
このような状況において、クリーニング装置における筐体内部の温度が上昇すると、クリーニング部材等により回収された廃トナーが筐体内で固着化して不具合が発生するおそれがある。このため、近年では、クリーニング装置の内部の温度上昇をより効果的に抑制することが求められている。
本発明の目的は、装置内部の温度上昇をより効果的に抑制することが可能なクリーニング装置および画像形成装置を提供することである。
本発明に係るクリーニング装置は、
像担持体の表面に残留する異物を除去するクリーニング部と、
前記クリーニング部によって除去された前記異物を貯留する異物貯留部と、
前記異物貯留部における前記異物の貯留動作に起因して発生した熱を装置外に伝導させる熱伝導部と、を備える。
本発明に係る画像形成装置は、
前記像担持体を含み、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
上記のクリーニング装置と、を備える。
本発明によれば、筐体内部の温度上昇をより効果的に抑制することができる。
本実施の形態における画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 本実施の形態におけるベルトクリーニング装置の概略構成を示す縦断面図である。 本実施の形態におけるベルトクリーニング装置の外観斜視図である。 熱伝導部が取付けられるケーシングの開口部を示す切欠き斜視図である。 導熱部と放熱部とが接続されている状態を抽出して示す切欠き斜視図である。 放熱部の配置等を説明するための切欠き斜視図である。 フィン冷却部が冷却用のエアを上下方向から吹き付ける態様を説明する図である。
以下、図面を参照して、本実施の形態におけるクリーニング装置および画像形成装置について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す。図1、図2に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。
すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に転写(一次転写)し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Sに転写(二次転写)することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、制御部100、詳細を後述するベルトクリーニング装置426等を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11及び原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414およびドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばドラム径が80[mm]のアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部100が感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413は一定の周速度で回転する。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成されることとなる。
現像装置412は、二成分現像方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。感光体ドラム413(感光体)を含むドラムユニットには、潤滑剤塗布ブラシで削り取り粉体となった潤滑剤を感光体ドラム413に塗布する潤滑剤塗布装置が設けられる。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は、無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも1つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部における中間転写ベルト421の走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
中間転写ベルト421は、導電性および弾性を有するベルトであり、表面に体積抵抗率が8~11[logΩ・cm]である高抵抗層を有する。中間転写ベルト421は、制御部100からの制御信号によって回転駆動される。なお、中間転写ベルト421については、導電性および弾性を有するものであれば、材質、厚さおよび硬度等は制限されない。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるローラー423B(以下「バックアップローラー423B」と称する)に対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、二次転写後に中間転写ベルト421(本発明の「像担持体」に対応)の表面に残留する転写残トナーを除去する。ベルトクリーニング装置426の具体的な構成については後述する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用してもよい。
定着部60は、用紙Sの定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60Bおよび加熱源60C等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアを吹き付けることにより、定着面側部材又は裏面側支持部材から用紙Sを分離させるエア分離ユニットが配置されてもよい。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、及び搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a~51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類毎に収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対を有する。
給紙トレイユニット51a~51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
次に、図3を参照し、ベルトクリーニング装置426の概要的な構成について説明する。ベルトクリーニング装置426は、クリーニング部材としてのクリーニングブレード80、クリーニングブレード支持板金84、廃トナースクリュー88、トナー貯留ローラー90、規制部材92、規制部材支持板金94、および筐体としてのケーシング95を備えている。
これらクリーニングブレード80、クリーニングブレード支持板金84、廃トナースクリュー88、トナー貯留ローラー90、規制部材92および規制部材支持板金94は、ケーシング95内に設けられている。
そして、制御部100およびベルトクリーニング装置426は、本発明の「クリーニング装置」として機能する。制御部100およびベルトクリーニング装置426は、ユニットとして構成されて画像形成装置1に取り付けられてもよいし、それぞれが別々に画像形成装置1に組み込まれて、本発明の「クリーニング装置」として機能するものであってもよい。
中間転写ベルト421は、制御部100の制御を受けた駆動部75(例えば、モーター)によって、正回転および逆回転可能に構成されている。中間転写ベルト421は、画像形成装置1の画像形成処理時(印刷ジョブの実行時)において、所定の回転速度(例えば、460[mm/s])で図中矢印方向(正回転方向)に回転する。
クリーニングブレード80は、中間転写ベルト421の正回転方向(画像形成処理時の回転方向)に対してカウンター方向に、クリーニングブレード80の先端部(ブレードエッジ部)を中間転写ベルト421の表面に当接させている。一具体例では、中間転写ベルト421に対するクリーニングブレード80の当接角は25°であり、クリーニングブレード80の接荷重は25N/mである。
また、一具体例では、クリーニングブレード80は、厚みが2mm、自由長が10mmである。クリーニングブレード80の材質は、例えばウレタンゴムであるが、他の任意の弾性材料を用いてもよい。
クリーニングブレード80は、中間転写ベルト421の表面に残留するトナーを含む異物(例えば、用紙Sの紙粉、トナーに含まれる外添剤や潤滑剤等の凝集物)を掻き取って除去する。かかるクリーニングブレード80は、本発明の「クリーニング部」に対応する。
クリーニングブレード80は、クリーニングブレード80を支持するクリーニングブレード支持板金84に取り付けられている。このクリーニングブレード支持板金84は、図中の時計方向および反時計方向に回転できるように軸支されている。
クリーニングブレード支持板金84は、制御部100の制御の下、駆動部77の一部(この例では図示しない第1モーター)の駆動力が伝達されることにより、上記いずれかの方向に回転し、クリーニングブレード80を移動させる。
ここで、クリーニングブレード支持板金84が図中反時計回り方向に回転することによって、クリーニングブレード80の先端部は、中間転写ベルト421の表面に当接する。なお、図3は、クリーニングブレード80の先端部が中間転写ベルト421の表面に当接した状態を示している。
一方、クリーニングブレード支持板金84が図中時計回り方向に回転することによって、クリーニングブレード80の先端部は、中間転写ベルト421の表面から離間する。
中間転写ベルト421の正回転方向におけるクリーニングブレード80の上流側には、クリーニングブレード80により掻き取られたトナー(以下、「廃トナー120」という)等の異物を一時的に貯留する「異物貯留部」が形成される。
本発明との対応関係において、「異物貯留部」は、トナー貯留ローラー90、規制部材92および像担持体(この例では中間転写ベルト421)の形状によって規定される。言い換えると、異物貯留部は、トナー貯留ローラー90、規制部材92および中間転写ベルト421により形成される空間である。
ここで、トナー貯留ローラー90は、中間転写ベルト421の正回転方向におけるクリーニングブレード80と中間転写ベルト421との当接位置よりも上流側において、中間転写ベルト421に当接された状態で、回転可能に配置される。中間転写ベルト421の回転方向において、クリーニングブレード80と中間転写ベルト421との当接位置から中間転写ベルト421とトナー貯留ローラー90との当接位置までの距離は、例えば75mmである。
規制部材92は、弾性ないし可撓性を有する部材であって、規制部材92を支持する規制部材支持板金94に固定される。規制部材92の素材は、一般には例えばポリエチレンテレフタレート(PET:Polyethylene terephthalate)等の樹脂が用いられていた。これに対し、本実施の形態では、従来とは異なる素材で規制部材92を構成しており、これについては後述する。
規制部材92の先端側は、上方に伸びており、トナー貯留ローラー90に押されて撓んだ状態となってトナー貯留ローラー90の表面に接触している。言い換えると、トナー貯留ローラー90は、中間転写ベルト421と規制部材92とによって狭まれた状態となる。
かかる規制部材92は、トナー貯留ローラー90によって搬送される廃トナー120等の異物の移動を規制するようにトナー貯留ローラー90に当接(面接触)する。
かくして、トナー貯留ローラー90は、制御部100の制御の下、駆動部77の一部(この例では図示しない第2モーター)の駆動力が伝達されることにより、図3中の反時計方向に回転する。
また、トナー貯留ローラー90および規制部材92の下方には、廃トナースクリュー88が回転可能に設けられている。この廃トナースクリュー88は、上述した第2モーターの駆動力が伝達されることにより、図3中の時計方向に回転し、上述した異物貯留部から受け渡された廃トナー120等の異物を、ケーシング95の外部に搬送および排出する。
具体的には、図4に示すように、ケーシング95の一方の側板96の外面側には、廃トナースクリュー88の軸に連結されたギア88aと、トナー貯留ローラー90の軸に連結されたギア90aと、が噛み合うように設けられている。そして、第2モーターの駆動力が例えばギア88aに伝達されることにより、廃トナースクリュー88が図3中の時計方向に回転するとともに、トナー貯留ローラー90が連動して図3中の反時計方向に回転する。
図4を参照すると、ケーシング95の他方の側板96の外面側には、廃トナースクリュー88によって搬送される異物を排出または一時的に貯留するための排出経路部88bが設けられている。
印刷ジョブの実行時に、制御部100は、クリーニングブレード80の先端部を中間転写ベルト421の表面に当接させるように上記の第1モーターを制御するとともに、第2モーターを駆動制御する。
このとき、中間転写ベルト421の表面に残った廃トナー120を含む異物は、クリーニングブレード80によって掻き取られることにより、トナー貯留ローラー90上に落下して貯留(徐々に貯留)される(適宜、図3を参照)。
ここで、異物貯留部は、貯留された廃トナー120の量が増加すると、かかる廃トナー120を強制的に排出して廃トナースクリュー88に供給する構成を有する。この例では、異物貯留部は、貯留された廃トナー120の嵩が規制部材92の高さよりも高くなることで、上方の廃トナー120が規制部材92の上端からこぼれ落ちて、かかる廃トナー120を廃トナースクリュー88に受け渡す構成となっている。
あるいは、異物貯留部は、廃トナー120の嵩が高くなると規制部材92の他端側(規制部材支持板金94側)の近傍に形成された開口(図示略)から廃トナー120が漏れ出す構成としてもよい。また例えば、異物貯留部は、貯留された廃トナー120が一定量を超えると、圧力により規制部材92とトナー貯留ローラー90との当接状態が解放され、廃トナー120が毀れ落ちる圧力調整弁のような構成としてもよい。
かくして、異物貯留部から強制的に排出された廃トナー120は、回転する廃トナースクリュー88によって、ベルトクリーニング装置426の外部へと搬送される(適宜、図4を参照)。
なお、工場からの出荷直後や、メンテナンス作業でベルトクリーニング装置426を交換した後には、中間転写ベルト421に最大印字幅で所定長のベタ画像を形成し、未転写のままクリーニングブレード80まで到達させ、除去させることにより、異物貯留部に適量の廃トナー120が貯留された状態とされる。その後、画像形成において適度の転写残トナーが発生し、異物貯留部に常時、一定量の廃トナー120が貯留される。
トナー貯留ローラー90の中間転写ベルト421に対する食い込み量は、例えば0.3mmである。トナー貯留ローラー90の回転速度(V1)と、中間転写ベルト421の回転速度(V2)との回転速度比θ(=V1/V2)は0.5である。
トナー貯留ローラー90の材質は、例えばNBRゴム(硬度:40度)であるが、その他、任意の弾性材料を用いてもよい。トナー貯留ローラー90には、ゴムローラーの他に、例えばスポンジローラーまたは樹脂ローラーを適用できる。
この例では、トナー貯留ローラー90は、駆動モーター(第2モーター)に接続され中間転写ベルト421とは独立して回転駆動される構成とした。他の例として、トナー貯留ローラー90は、中間転写ベルト421の走行に伴い連れ回りするように構成されてもよい。
ところで、従来より、かかるベルトクリーニング装置426では、クリーニング対象となる中間転写ベルト421(像担持体)とクリーニングブレード80との間で摩擦熱が発生し、かかる熱が密閉化されたケーシング95内で溜りやすい問題が指摘されていた。
ここで、ベルトクリーニング装置426のケーシング95内で熱が溜まると、クリーニングブレード80に付着した廃トナー120等の異物が熱で固着することにより、クリーニングブレード80の先端側が見かけ上変形して異物がすり抜けるおそれがある。さらに、固着した廃トナー等が廃トナースクリュー88などの排出経路中に溜まり出すと、かかる排出経路に詰まりが発生する可能性もある。
上述した問題に対処すべく、従来のクリーニング装置では、摩擦熱の主たる発生源であると考えられていたクリーニングブレード80に熱伝導部材を接触させて、クリーニングブレード80で発生する摩擦熱を主として筐体内の他の領域に移動させる(熱を逃がす)ことが提案されていた。このような構成例は、例えば、感光体ドラムをクリーニング部材でクリーニングする特開2017-68080号公報記載の技術が挙げられる。
一方、近年では、省エネルギー化の要請の下、記録媒体への定着が従来よりも低い温度で実現する、いわゆる低温定着トナーの採用が推進されている。加えて、近年では、高速化すなわち生産性向上の要求も増々高まっており、クリーニング装置の稼働率等の増加により筐体内部の温度が上昇する傾向にある。
このような状況において、クリーニング装置における筐体内部の温度が上昇すると、クリーニング部材等により回収された廃トナー120が筐体内で固着化して不具合が発生するおそれがある。したがって、近年では、クリーニング装置の内部の温度上昇を一層抑制することが求められている。
かかる課題を解決すべく本発明者らが鋭意研究した結果、従来構成およびその発展構成すなわちクリーニングブレード80で発生する熱を逃がす構成および当該構成の発展形では十分な効果が得られず、上述した装置環境の変化に十分に対応できないものと考えた。
さらに、本発明者らは、鋭意研究の結果、上述した異物貯留部における貯留動作に伴って発生する熱、より具体的には異物貯留部を形成する部材同士の摩擦熱、特にトナー貯留ローラー90と規制部材92との間で発生する摩擦熱が予想以上に大きなものであるとの知見を得た。そして、本発明者らは、かかる知見に基づき、トナー貯留ローラー90と規制部材92との間で発生する摩擦熱を逃がす構成を設けることが極めて有効であることを見出した。
かくして、本実施の形態では、異物貯留部における廃トナー120等の異物の貯留動作に起因して発生した熱、特にトナー貯留ローラー90と規制部材92との間で発生する摩擦熱をベルトクリーニング装置426の外部(装置外)に伝導させる熱伝導部を設けた。
かかる熱伝導部は、熱伝導性および放熱性を出来るだけ高める観点からは、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの金属で構成することが望ましい。
一具体例では、熱伝導部は、ベルトクリーニング装置426におけるケーシング95(筐体)の内部に配置され、異物貯留部の摩擦により発生した熱を伝導させる導熱部と、かかる導熱部に接触して熱をケーシング95(筐体)の外部に放熱する放熱部と、を備える構成とする。
この場合、導熱部は、規制部材92に接触(例えば面接触)するように設けるとよい。
さらに、熱伝導性等の観点からは、規制部材92の素材に金属を用いるとよい。すなわち、従来から一般的に、規制部材92は、素材として可撓性を有する樹脂、特にPET(Polyethylene terephthalate)が使用されており、このため「貯留ペット」とも称されていた。
これに対し、本発明者らの実験結果によれば、異物貯留部の構成要素である規制部材92を金属で構成することにより、異物貯留部から発生した熱を、熱伝導部を通じてより効率的に伝導させることができることが分かった。
なお、規制部材92に可撓性を持たせるために、金属素材にばね鋼を用いる、あるいは従来の貯留ペットに金属板(例えば薄いアルミニウム板など)を貼り付ける等の構成としてもよい。
また、異物貯留部の摩擦により発生した熱を、熱伝導部(放熱部)を通じてケーシング95(筐体)外により効率的に伝導させるためには、ケーシング95(筐体)に開口を設け、かかる開口の部分で導熱部と放熱部とを接触させる構成とするとよい。
この場合、導熱部および放熱部は、各々の外面が接触するように接続ないし連結し、導熱部の外面の面積は、放熱部の外面の面積よりも大きい構成とするとよい。
また、導熱部の高さは、異物貯留部において熱(特に摩擦による熱)が生じる位置以上の高さとするとよい。
あるいは、導熱部の外面は、異物貯留部において摩擦が生じる位置よりも上の位置におけるケーシング95の内面に接触している構成とするとよい。
なお、熱伝導部(導熱部および放熱部)は、熱伝導性等の観点からは、規制部材92の幅方向における全域に配置されることが望ましいと考えられる。一方、このような構成とすると、導熱部が、廃トナー120等の異物の搬送を妨げる又はケーシング95の内部の既存の部品と干渉する、あるいは放熱部が画像形成装置1の内部の部品と干渉する等の問題が発生し得る。
上記に鑑みると、熱伝導部(導熱部および放熱部)は、規制部材92の幅方向における一部の領域、具体的には、ケーシング95(筐体)内において熱が溜まりやすい領域、あるいは実際の運用上、熱が最も高くなる領域に限定的に設ける構成とするとよい。
この点、本発明者らがケーシング95内の温度(筐体内の熱の分布)を実測して確認したところ、規制部材92の幅方向において、廃トナー120等がベルトクリーニング装置426の外部に排出される側の端部側が、実際の運用上、熱が最も高くなる領域になることが分かった。
言い換えると、従来、クリーニング装置における熱の主な発生源はクリーニングブレード80であり、クリーニングブレード80の幅全体に亘って略等しく熱が分布するものと考えられていた。
これに対し、本発明者らが実測した結果、クリーニング装置における熱の分布には偏りがあることが見出された。また、クリーニング装置において最も熱が溜まる場所は、クリーニングブレード80とは異なる場所、具体的には、異物が一時的に溜まる異物貯留部の規制部材92と、トナー貯留ローラー90との間の空間の下流側であることが判明した。
上述した内部部品との干渉および実測結果に基づき、本実施の形態では、図4等で後述するように、熱伝導部(導熱部および放熱部)を、規制部材92の幅方向における一部の領域に限定的に設けることとした。
次に、上述した概略構成の一具体例を、図3~図8を参照して詳細に説明する。
本実施の形態のベルトクリーニング装置426は、図3に参照されるように、ケーシング95の内部に、異物貯留部の摩擦により発生した熱を伝導させる「導熱部」としての導熱部材97が設けられている。また、ケーシング95の外面には、導熱部材97(導熱部)に接続され導熱部材97に伝導される熱をケーシング95(筐体)の外部に放熱する「放熱部」としての放熱フィン98が設けられている。
上記のうち、導熱部材97(導熱部)は、平面視で略「コ」字状の外形を有し、一方の端部97aの外面が規制部材92の下側の面に当接(固定)するように配置されている。これに対し、導熱部材97の他端側の広い外面(図3中の長さDを有する外面)は、ケーシング95の内面に当接(固定)するように配置されている。この例では、導熱部材97の一方の端部97aの面および他端側の面は、略平行である。
導熱部材97の一方の端部97aの外面は、図3に示すように、上述した規制部材支持板金94に当接される規制部材92の一面とは反対側の面(トナー貯留ローラー90に接触しない側の面)に当接している。
かかる構成により、規制部材92さらには規制部材92に接触するトナー貯留ローラー90で発生した摩擦熱を、導熱部材97で吸収し伝導させることができる。
また、図3に示すように、導熱部材97の他端側の広い面(長さDを有する外面)の下端の位置(下側の補助線の位置)は、導熱部材97の一方の端部97aの上端の位置と略等しい。さらに、導熱部材97の長さDを有する外面の上端の位置(上側の補助線の位置)は、上述したクリーニングブレード80の上端の位置と略等しい。
総じて、導熱部材97(導熱部)の他端側の面の上下方向に沿った領域(矢印D参照)は、異物貯留部において摩擦が生じる位置(トナー貯留ローラー90と規制部材92とが接触する位置)を含み、かつ当該位置よりも高い位置にまで達している。
かかる構成によれば、規制部材支持板金94に当接する面から伝導できない熱、例えばトナー貯留ローラー90と規制部材92との摩擦によって発生した熱のうち、ケーシング95内の空気に拡散した熱や上昇した熱についても、導熱部材97で吸収し伝導させることができる。
なお、本実施形態において、トナー貯留ローラー90、規制部材92、および規制部材支持板金94は、ベルトクリーニング装置426の幅方向(図4の左右方向を参照)に伸びているのに対し、導熱部材97の一端側の面および他端側の面は、上記幅方向における一部(端部側)の領域に設けられている。この点、後述する放熱フィン98(放熱部)についても同様である。
言い換えると、導熱部材97および放熱フィン98を上記幅方向における全部の領域に設ける必要はなく、幅方向の一部の領域(典型的には温度が最も上昇する領域)に設けることにより、上述した低温定着トナーの使用等にも対応できる十分な冷却効果が得られる。
なお、クリーニング装置の機種等によっては、上述した異物貯留部において摩擦熱による温度の最も高くなる領域が、この例とは反対側(上流側)の場合、あるいは複数の箇所に分散する場合も考えられる。このため、導熱部材97および放熱フィン98の個数や幅方向における配置等は、任意であり、特に制限されるものではない。
一方、既存の装置に過度に多くの(またはより幅広な)導熱部材97および放熱フィン98を設けると、クリーニング装置を構成する他の部品と干渉する、あるいは規制部材92の面圧が不安定になる、さらには廃トナー120の排出経路に影響が生じる、等の種々の問題が発生し得る。
本実施の形態では、上述の問題をも考慮して、必要最小限の幅サイズで最大の放熱および冷却効果が得られるように、熱伝導部(導熱部材97および放熱フィン98)を構成している。以下、放熱部としての放熱フィン98の構成について詳しく説明する。
放熱フィン98(放熱部)は、図3および図4に示すように、側面視で略「コ」字状の外形を有する部材である。一具体例では、放熱フィン98(放熱部)は、金属製の板に溝や孔を成形し且つ曲げ加工を施すことによって製造することができる。
図4に参照されるように、放熱フィン98(放熱部)および導熱部材97は、ケーシング95の幅方向における奥の端部側、言い換えると、廃トナー120等の異物が廃トナースクリュー88を通じてベルトクリーニング装置426の外部に排出される側に配置されている。
また、図3に示すように、放熱フィン98(放熱部)の上下方向に沿った長さは、上述した導熱部材97の他端側の長さDよりも短い。同様に、放熱フィン98(放熱部)の水平方向に沿った幅も、上述した導熱部材97の水平方向幅よりも短い(図6を参照)。
かかる構成は、放熱フィン98における導熱部材97との当接面を過度に大きくすると、ケーシング95の開口部分(図5を参照)が大きくなりケーシング95の剛性が低くなることを考慮したものである。
また、放熱フィン98(放熱部)の主な役割は、導熱部材97から伝導された熱を、ケーシング95の位置から伸びるフィン部分で放熱することにある。かかる機能、および画像形成装置1の他の部品等との干渉等に鑑みると、フィン部分同士の間隔は、図3に例示されるような必要十分な値とすればよい。
なお、放熱性能という観点からは、放熱フィン98において、ケーシング95の位置から伸びるフィン部分の長さおよびフィン部分の面積は、より長い(より広い)方が望ましい。一方、上述した、画像形成装置1の他の部品等との干渉の問題を考慮すると、放熱フィン98のかかるサイズも、必要十分なだけ確保すればよい(図3、図7等を参照)。
かくして、本実施の形態において、放熱フィン98に当接する導熱部材97の外面の面積は、放熱フィン98の対応する外面(接触面)の面積よりも広い。かかる構成とすることにより、ケーシング95内の熱をより多く吸熱して放熱フィン98に伝導し、放熱フィン98を通じてケーシング95外に放熱することができる。
本実施の形態では、図5に示すように、上述したケーシング95における奥の端部側の領域に矩形窓状の開口95aが形成されている。ここで、ケーシング95の開口95aは、放熱フィン98(放熱部)の上述した当接面と略同一または若干大きい形状となっている。
したがって、本実施の形態によれば、放熱フィン98の外面(導熱部材97との当接部分)をケーシング95の開口95aに嵌め込むように取り付けることができ(図5および図4を参照)、このとき図6に参照されるように、放熱フィン98の外面と導熱部材97の他端側の外面とが当接する。一具体例では、導熱部材97および放熱フィン98は、ねじ止めによって固定することができる。
また、本実施の形態では、画像形成装置1の機内(筐体内)でエアが流通するようになっている。かかるエアは、ベルトクリーニング装置426および他の種々の部品の冷却用エアとして利用されるものであり、当該エアの流通方向は、水平方向かつ画像形成装置1の奥行き方向における前側から奥側に向かう方向である。
この点に鑑みて、本実施の形態では、放熱フィン98の各フィンの面の向きが上記エアの流通方向に沿って配向される(それぞれ水平方向に伸びる)ように、放熱フィン98が導熱部材97の他端側の外面に取り付けられる。
放熱フィン98が上述した向きで設けられることにより、上記エアの流通が放熱フィン98によって滞ること(言い換えると、ベルトクリーニング装置426の後側または前側にある部品の冷却が妨げられること)を有効に防止しつつ、放熱フィン98に伝達されたケーシング95内の熱を、エアを通じてベルトクリーニング装置426の外部に効率良く放熱することができる。
かくして、本実施の形態のベルトクリーニング装置426によれば、トナー貯留ローラー90と規制部材92との当接(圧接)に基づいて発生した摩擦熱は、規制部材92に接続された導熱部材97ひいては導熱部材97に接続された放熱フィン98に伝わって、放熱フィン98の周囲で流通するエアに拡散させることができる。
また、ケーシング95の外面側に露呈した放熱フィン98が冷却されることにより、かかる放熱フィン98に面接触しケーシング95の内部に配置されている導熱部材97ひいては導熱部材97に接続されている規制部材92も冷却することができる。
したがって、本実施の形態によれば、ベルトクリーニング装置426のケーシング95内部での温度上昇をより効果的に抑制することができ、ひいては低温定着トナーの使用や稼働率の増加等の装置環境の変化にも十分に対応することができる。
任意的または付加的に、放熱フィン98に冷却用のエアを吹き付けるフィン冷却部99(図2を参照)を設けてもよい。
一具体例では、フィン冷却部99は、専ら放熱フィン98のみにエアを吹き付けるべく、小型の送風装置(ファンなど)を用いることができ、上述した制御部100の制御の下に稼働する。この場合、図8に参照されるように、放熱フィン98の上方および下方に送風装置を設け、上方のフィンおよび下方のフィンの各面に直接的に(すなわち垂直に)エアを吹き付けることができる。
上記の構成とすることにより、放熱フィン98に対するエアの当たる表面積が大きくなることから、ベルトクリーニング装置426の筐体内部の放熱ないし冷却効果を一層高めることができる。
以上詳しく説明したように、本実施の形態におけるベルトクリーニング装置426は、異物貯留部における異物の貯留動作に起因して発生した熱をベルトクリーニング装置426の外部に伝導させる熱伝導部(導熱部材97および放熱フィン98)を備える。
かかる構成を備えたベルトクリーニング装置426によれば、装置内部の温度上昇をより効果的に抑制することができる。
上述した実施の形態では、本発明をベルトクリーニング装置426に適用した例について説明したが、他の像担持体である感光体ドラム413をクリーニングするドラムクリーニング装置415に上述した熱伝導および放熱(冷却)のための特徴的構成を設けてもよい。
あるいは、画像形成装置1が中間転写ベルト421上のトナーを用紙Sに転写するための2次転写体(2次転写ローラー、2次転写ベルト)を備える場合には、当該2次転写体をクリーニングするドラムクリーニング装置415に上述した熱伝導および放熱(冷却)のための特徴的構成を設けてもよい。
その他、上述した実施の形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明は、その要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
21 表示部
22 操作部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
71 通信部
72 記憶部
75,77 駆動部
80 クリーニングブレード(クリーニング部)
84 クリーニングブレード支持板金
88 廃トナースクリュー
88a ギア
88b 排出経路部
90 トナー貯留ローラー(異物貯留部)
90a ギア
92 規制部材(異物貯留部)
94 規制部材支持板金
95 ケーシング(筐体)
95a 開口
96 側板
97 導熱部材(導熱部)
97a 端部
98 放熱フィン(放熱部)
99 フィン冷却部
100 制御部(クリーニング装置)
101 CPU
102 ROM
103 RAM
120 廃トナー
421 中間転写ベルト
426 ベルトクリーニング装置(クリーニング装置)

Claims (18)

  1. 像担持体の表面に残留する異物を除去するクリーニング部と、
    前記クリーニング部によって除去された前記異物を貯留する異物貯留部と、
    前記異物貯留部における前記異物の貯留動作に起因して発生した熱を装置外に伝導させる熱伝導部と、を備える
    クリーニング装置。
  2. 前記異物貯留部は、前記クリーニング部によって除去された前記異物を搬送するローラーと、
    搬送される前記異物の移動を規制するように前記ローラーに接触する規制部材と、
    を含む請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記規制部材は、金属である、
    請求項2に記載のクリーニング装置。
  4. 前記熱伝導部は、金属である、
    請求項1から3の何れか一項に記載のクリーニング装置。
  5. 前記金属は、アルミニウムを含む、
    請求項4に記載のクリーニング装置。
  6. 前記熱伝導部は、
    前記クリーニング装置における筐体の内部に配置され、前記異物貯留部の前記熱を伝導させる導熱部と、
    前記導熱部に接触して前記熱を前記筐体の外部に放熱する放熱部と、
    を備える請求項2または3に記載のクリーニング装置。
  7. 前記導熱部は前記規制部材に接触している、
    請求項6に記載のクリーニング装置。
  8. 前記放熱部は、前記筐体の開口を通じて前記導熱部に接触している、
    請求項6または7に記載のクリーニング装置。
  9. 前記導熱部および前記放熱部は、各々の外面が接触するように接続されており、前記導熱部の前記外面の面積は、前記放熱部の前記外面の面積よりも大きい、
    請求項6から8の何れか一項に記載のクリーニング装置。
  10. 前記導熱部の高さは、前記異物貯留部において摩擦が生じる位置以上の高さである、
    請求項6から9の何れか一項に記載のクリーニング装置。
  11. 前記導熱部の前記外面は、前記異物貯留部において摩擦が生じる位置よりも上の位置における前記筐体の内面に接触している、
    請求項9に記載のクリーニング装置。
  12. 前記熱伝導部は、前記異物貯留部の幅方向における端部側に配置されている、
    請求項1から11の何れか一項に記載のクリーニング装置。
  13. 前記幅方向における前記端部側は、前記異物が前記クリーニング装置の外部に排出される側である、
    請求項12に記載のクリーニング装置。
  14. 前記放熱部は、側面略「コ」字状の形状を有する部材である、
    請求項6から11の何れか一項に記載のクリーニング装置。
  15. 前記放熱部は、放熱用のフィンを備え、
    前記フィンの面は、前記クリーニング装置が搭載される画像形成装置内で流通するエアの流通方向に沿って配向されている、
    請求項6から11の何れか一項に記載のクリーニング装置。
  16. 前記フィンに冷却用のエアを吹き付けるフィン冷却部を備える、
    請求項15に記載のクリーニング装置。
  17. 前記フィン冷却部は、前記フィンの前記面と交わる方向に前記冷却用のエアを吹き付ける、
    請求項16に記載のクリーニング装置。
  18. 前記像担持体を含み、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    請求項1から17の何れか一項に記載のクリーニング装置と、
    を備える画像形成装置。
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