JP2022016778A - 列車運行管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、指令員が進路制御順序を把握して変更するのが容易な列車運行管理システムを提供する。【解決手段】列車の進路を制御するための進路制御情報を作成して列車の運行を制御する列車運行管理システム101であって、駅ごとに定められた進路制御順序の情報である駅単位進路制御順序情報304を記憶する記憶部107と、駅単位進路制御順序情報304の入力が可能な入力部103と、駅単位進路制御順序情報304の表示が可能な表示部102と、駅単位進路制御順序情報304に従って進路制御情報を作成する進路制御部104とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、列車ダイヤに従って運行される列車の進路を制御する列車運行管理システムに関する。
列車運行管理システムは、列車ダイヤと連動装置から受信した列車在線位置情報(列車が在線する位置についての情報)とに基づいて、列車が安全に進行可能な範囲である進路を求め、求めた進路を確保するための進路制御情報を連動装置に送信する。連動装置は、受信した進路制御情報に従って、分岐器や信号機を制御して列車の進路を確保する。列車は、確保された進路に沿って走行する。列車運行管理システムは、進路制御を自動化することで高密度な列車の運行を可能にする。
複数の進路が交差する箇所を「競合点」と呼ぶ。列車運行管理システムは、同じ競合点を持つ進路を同時に確保できないため、進路を確保する順序、すなわち進路を制御する順序(進路制御順序)を定める必要がある。列車ダイヤにて競合点における進路制御順序が定められていない場合には、列車運行管理システムは、列車ダイヤと列車在線位置情報を基に進路制御順序を自動的に決定する。列車運行管理システムが進路制御順序を自動的に決定することを「競合判断」と呼ぶ。
競合判断についての従来技術の例は、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された技術によれば、列車の進行方向に沿って順に競合する進路の有無を判別し、競合する進路がある場合には、列車の到着予測時刻または出発予測時刻を基に各進路の優先度を表す評価値を算出して比較することで競合判断を行うことができる。この技術では、評価値に出発と到着の優先度や優等列車の優先度を考慮した係数が含まれており、単一の競合点における2列車間の最適な競合判断を実現できる。
特開平9-315309号公報
列車の運行が乱れたときには、特定の競合点での進路制御順序が、列車運行の全体に悪影響を及ぼすことがある。また、単一の競合点における2列車間の最適な競合判断が、列車運行の全体にとって最適な競合判断であるとは限らない。このため、列車運行管理システムのユーザである指令員は、列車運行の全体を考慮して進路制御順序の是非を判断し、適宜、列車運行管理システムに登録されている進路制御順序を変更する必要がある。
従来は、競合点ごとに進路制御順序が定められているが、指令員にとって、競合点ごとに、進路制御順序を把握して進路制御順序の変更を列車運行管理システムに入力するのは煩雑な作業である。
指令員は、計画上の列車の到着時刻と出発時刻を基にした列車ダイヤを用いて、進路制御順序を把握して変更する。しかし、従来の列車運行管理システムは、到着予測時刻または出発予測時刻に基づいて競合判断を行うので、指令員が望むものと異なる進路制御順序を出力することがある。また、指令員が進路制御順序の変更を意図して列車ダイヤを変更しても、従来の列車運行管理システムは、指令員の意図通りの進路制御順序を出力しない場合がある。
このように、従来の列車運行管理システムでは、指令員が進路制御順序を把握して変更するのが煩雑で困難な作業であるとともに、指令員の意図を反映した進路制御順序を出力しないことがある。
本発明の目的は、指令員が進路制御順序を把握して変更するのが容易な列車運行管理システムを提供することである。
本発明による列車運行管理システムは、列車の進路を制御するための進路制御情報を作成して前記列車の運行を制御する列車運行管理システムであって、駅ごとに定められた進路制御順序の情報である駅単位進路制御順序情報を記憶する記憶部と、前記駅単位進路制御順序情報の入力が可能な入力部と、前記駅単位進路制御順序情報の表示が可能な表示部と、前記駅単位進路制御順序情報に従って前記進路制御情報を作成する進路制御部とを備える。
本発明によると、指令員が進路制御順序を把握して変更するのが容易な列車運行管理システムを提供することができる。
本発明の実施例1による列車運行管理システムの構成例を示す図である。 本実施例による列車運行管理システムが制御する駅の構内の構成例を示す図である。 列車ダイヤ情報記憶部が記憶する列車ダイヤ情報の例を示す図である。 列車在線位置情報記憶部が記憶する列車在線位置情報の例を示す図である。 競合進路情報記憶部が記憶する競合進路情報の例を示す図である。 駅単位進路制御順序情報記憶部が記憶する駅単位進路制御順序情報の例を示す図である。 駅単位進路制御順序情報記憶部が記憶する駅単位進路制御順序情報の別の例を示す図である。 進路制御部が、従来の競合点ごとの競合判断を行って決定した進路制御順序情報の例を示す図である。 進路制御部が行う処理のフローチャートである。 駅単位進路制御順序情報の例を示す図である。 変更された駅単位進路制御順序情報の例を示す図である。 変更された駅単位進路制御順序情報の別の例を示す図である。
本発明の実施例による列車運行管理システムは、列車の進路を制御するための進路制御情報を作成して列車の運行を制御する。本実施例による列車運行管理システムは、駅単位進路制御順序情報を用いて、駅ごとに進路制御の順序を定めることができる。駅単位進路制御順序情報は、駅ごとに定められた、現在時刻から任意の所定時刻(例えば、終電の時刻)までの進路制御順序の情報、すなわち駅ごとの列車の到着または出発の順序についての情報であり、制御対象の駅名、列車を特定する番号、及び進路制御順序(すなわち、列車の到着または出発の順序)の情報が含まれている。
駅単位進路制御順序情報は、列車運行管理システムのユーザである指令員によって列車運行管理システムに入力されることで、予め定めることができる。また、駅単位進路制御順序情報は、列車ダイヤの一部として列車運行管理システムに入力されることで、予め定めてもよい。
駅単位進路制御順序情報は、指令員によって変更可能である。例えば、指令員は、列車の到着または出発の順序を変えたり、列車の到着または出発を新たに追加したりすることで進路制御順序(進路制御の優先順位)を変更し、駅単位進路制御順序情報を変更することができる。
本実施例による列車運行管理システムは、駅単位進路制御順序情報を指令員に表示する表示部と、指令員が駅単位進路制御順序情報を入力したり変更したりするのに用いる入力部を備える。指令員は、例えば、表示部に表示された駅単位進路制御順序情報を確認して進路制御順序の是非を判断し、必要に応じて、入力部を用いて駅単位進路制御順序情報の変更を列車運行管理システムに入力することができる。
図5は、駅単位進路制御順序情報304の例を示す図である。図5に示した駅単位進路制御順序情報304には、A駅において、進路制御順序として、列車T1の出発の順位が1位であり、列車T3の出発の順位が2位であり、列車T2の到着の順位が3位であることが定められている。すなわち、A駅における進路制御の優先順位は、列車T1の出発、列車T3の出発、列車T2の到着の順である。また、B駅において、進路制御順序として、列車T3の到着の順位が1位であり、列車T4の出発の順位が2位であり、列車T6の到着の順位が3位であることが定められている。すなわち、B駅における進路制御の優先順位は、列車T3の到着、列車T4の出発、列車T6の到着の順である。
図6は、変更された駅単位進路制御順序情報304の例を示す図である。図6に示した駅単位進路制御順序情報304は、図5に示した駅単位進路制御順序情報304が変更され、A駅において、列車T2の到着の順位が1位に変わり、列車T1の出発の順位が2位になり、列車T3の出発の順位が3位になっている。指令員は、例えば、列車T2に急病人が発生した場合には、列車T2のA駅への到着を早めるために、列車T2の到着の順位を列車T1と列車T3の出発の順位よりも上位にすることができる。
図7は、変更された駅単位進路制御順序情報304の別の例を示す図である。図7に示した駅単位進路制御順序情報304は、図5に示した駅単位進路制御順序情報304が変更され、A駅において、列車T7の到着が順位が3位で新たに追加され、列車T2の到着の順位が4位に変わっている。指令員は、例えば、A駅に到着しない予定の列車T7をA駅に到着させる必要が出た場合には、列車T7の到着を駅単位進路制御順序情報304に新たに追加することができる。
本実施例による列車運行管理システムは、競合判断を行う際に、駅単位進路制御順序情報304を用いて、駅ごとに進路制御順序を決定することができる。本実施例による列車運行管理システムは、駅単位進路制御順序情報304によって駅ごとに進路制御順序が定められているので、指令員は、競合点ごとに進路制御順序が定められている従来の列車運行管理システムよりも、進路制御順序を把握するのが容易である。また、本実施例による列車運行管理システムは、指令員の意図が反映されている駅単位進路制御順序情報304を用いて進路制御順序を決定するので、指令員の意図に基づく最適な競合判断が可能である。
以下、本発明の実施例1による列車運行管理システムを、図面を用いて説明する。
図1は、本実施例による列車運行管理システム101の構成例を示す図である。列車運行管理システム101は、列車ダイヤ情報記憶部105と、列車在線位置情報記憶部106と、駅単位進路制御順序情報記憶部107と、競合進路情報記憶部108と、表示部102と、入力部103と、進路制御部104を備える。列車運行管理システム101は、連動装置109に接続されている。連動装置109は、列車の在線位置を把握する機能を備える。
列車ダイヤ情報記憶部105は、列車ダイヤについての情報である列車ダイヤ情報を記憶する。列車ダイヤは、予め定められて列車ダイヤ情報記憶部105に記憶される。
列車在線位置情報記憶部106は、列車の在線位置についての情報である列車在線位置情報を記憶する。列車在線位置情報記憶部106は、連動装置109から列車在線位置情報を取得することができる。
駅単位進路制御順序情報記憶部107は、駅単位進路制御順序情報304を記憶する。駅単位進路制御順序情報304は、駅ごとに定められた進路制御順序の情報、すなわち、駅ごとの列車の到着または出発の順序についての情報である。駅単位進路制御順序情報304には、制御対象の駅名、列車を特定する番号、及び進路制御順序(すなわち、列車の到着または出発の順序)の情報が含まれている。
競合進路情報記憶部108は、競合する進路についての情報である競合進路情報を記憶する。競合進路情報は、予め求められて競合進路情報記憶部108に記憶される。
表示部102は、駅単位進路制御順序情報304などの列車運行管理システム101が記憶している情報や、指令員が列車運行管理システム101を操作するのに必要な情報を表示するための装置である。表示部102は、例えば、駅単位進路制御順序情報記憶部107が記憶している駅単位進路制御順序情報304を表示することができる。指令員は、表示部102に表示された駅単位進路制御順序情報304を参照して、駅ごとの進路制御順序を確認したり変更したりすることができる。
入力部103は、列車運行管理システム101に対して、指令員が指令や情報を入力したり変更したりするのに用いられる装置である。入力部103は、例えば、列車運行管理システム101に対して、駅単位進路制御順序情報304の入力と変更が可能である。指令員は、入力部103を操作して、駅単位進路制御順序情報304を列車運行管理システム101に入力したり、駅単位進路制御順序情報記憶部107が記憶している駅単位進路制御順序情報304を変更して駅ごとの進路制御順序を変更したりすることができる。
進路制御部104は、駅単位進路制御順序情報304に従って進路制御情報を作成し、作成した進路制御情報を連動装置109に送信する。進路制御情報とは、列車の進路を制御するための情報であり、例えば、分岐器や信号機を制御して進路を確保するための情報である。また、進路制御部104は、競合点における進路制御順序を決定する競合判断を行って進路制御情報を作成する機能も備える。進路制御部104の、競合点における競合判断を行う機能は、従来の技術を用いて構成することができる。
図2は、本実施例による列車運行管理システム101が制御する駅の構内の構成例を示す図である。図2において、列車運行管理システム101が制御する駅をA駅とする。
A駅は、列車運行管理システム101の制御対象の駅であり、1番線L1と2番線L2を有する。1番線L1は、線路R1上に存在する。2番線L2は、線路R2上に存在する。線路R1は、下り線である。線路R2は、上り線である。
A駅には、車両所D1に繋がる回送線R3がある。回送線R3と線路R1が交差する箇所には、分岐器K1が設けられている。回送線R3と線路R2が交差する箇所には、分岐器K2が設けられている。
A駅には、閉塞区間H1がある。列車T1の到着進路S1は、閉塞区間H1から1番線L1に至る経路であり、信号機A1に対応している。列車T2の出発進路S2は、2番線L2から車両所D1に至る経路であり、信号機A2に対応している。信号機A1、A2は、それぞれ対応する進路S1、S2が確保されると、進行表示を行う。列車T1、T2は、それぞれ信号機A1、A2の表示に従って走行する。
列車運行管理システム101に接続された連動装置109(図1)は、列車T1、T2の在線位置を把握し、列車運行管理システム101から入力した進路制御情報に従って分岐器K1、K2と信号機A1、A2を制御して、列車T1、T2の進路を確保する。
図2に示したA駅の構成例において、進路S1と進路S2のいずれもが分岐器K1を使用するので、分岐器K1が進路S1と進路S2の競合点になっている。列車運行管理システム101は、同じ競合点(分岐器K1)を持つ進路S1と進路S2を同時に確保することができないため、進路S1と進路S2を制御する順序を定める必要がある。
列車運行管理システム101は、連動装置109から列車T1、T2の列車在線位置情報を受信し、列車T1の進路S1と列車T2の進路S2を制御する順序を決定して進路制御情報を作成し、作成した進路制御情報を連動装置109に送信する。
図3Aは、列車ダイヤ情報記憶部105が記憶する列車ダイヤ情報301の例を示す図である。図3Aの列車ダイヤ情報301による列車ダイヤでは、列車T1は、A駅の1番線L1に9:00に到着進路S1で到着し、列車T2は、A駅の2番線L2から車両所D1に向けて9:05に出発進路S2で出発する。
図3Bは、列車在線位置情報記憶部106が記憶する列車在線位置情報302の例を示す図である。図3Bに示す列車在線位置情報302では、列車T1は、閉塞区間H1に在線し、列車T2は、A駅の2番線L2に在線している。
図3Cは、競合進路情報記憶部108が記憶する競合進路情報305の例を示す図である。図3Cに示す競合進路情報305では、進路S1が分岐器K1を使用し、進路S2が分岐器K1と分岐器K2を使用することを示している。すなわち、図3Cに示す競合進路情報305では、進路S1と進路S2が分岐器K1を使用するので、進路S1と進路S2が互いに競合し、分岐器K1が進路S1と進路S2の競合点になっていることを示している。
進路制御部104は、競合進路情報305を基に競合する進路の有無を判別し、列車ダイヤ情報301と列車在線位置情報302に基づいて、競合点である分岐器K1における進路制御順序情報を決定する競合判断を行うこともできる。
従来の列車運行管理システムでは、競合点ごとに進路制御順序が定められているので、指令員が、競合点ごとの進路制御順序を把握して、進路制御順序の変更を列車運行管理システムに入力するのは煩雑な作業であるという課題がある。特に、列車の運行間隔が短い駅や、多数の競合点が存在する駅の場合には、指令員が行うこれらの作業が著しく煩雑になる。
本実施例による列車運行管理システム101は、このような課題を解決するために、駅単位進路制御順序情報304を備える。駅単位進路制御順序情報304は、駅ごとに列車の到着または出発の順序を定めるための情報、すなわち駅ごとに進路制御の順序を定める情報である。駅単位進路制御順序情報304は、既に説明したように、指令員によって入力部103が操作されることで入力と変更が可能である。指令員は、駅ごとに進路制御順序が定められていると、競合点ごとに進路制御順序が定められている場合よりも、進路制御順序の把握や変更を行いやすい。本実施例による列車運行管理システム101は、駅ごとの進路制御順序が定められた駅単位進路制御順序情報304を用いるので、指令員が進路制御順序を把握して変更するのが容易であり、指令員の意図を反映した進路制御順序を出力することができる。
図3Dは、駅単位進路制御順序情報記憶部107が記憶する駅単位進路制御順序情報304の例を示す図である。駅単位進路制御順序情報304には、制御対象の駅名(A駅)、列車の番号(T1、T2)、及び進路制御の順序(すなわち、進路出力の順序)の情報が含まれている。図3Dに示す駅単位進路制御順序情報304は、A駅では、列車T1の到着の順位が1位で、列車T2の出発の順位が2位であることを示している。すなわち、A駅では、列車T1の到着のための進路制御の方が、列車T2の出発のための進路制御よりも、順位が上位であり優先される。
図3Eは、駅単位進路制御順序情報記憶部107が記憶する駅単位進路制御順序情報304の別の例を示す図である。図3Eに示す駅単位進路制御順序情報304は、A駅における、図2に示していない列車T3、T4についての情報を含む。図3Eに示す駅単位進路制御順序情報304は、A駅では、列車T3の到着の順位が1位で、列車T4の出発の順位が2位であり、列車T3の到着のための進路制御の方が、列車T4の出発のための進路制御よりも、順位が上位であり優先される。
指令員は、入力部103を用いて、駅単位進路制御順序情報304を列車運行管理システム101に入力して登録することができ、登録した駅単位進路制御順序情報304を変更することができる。また、指令員は、表示部102に駅単位進路制御順序情報304を表示することができる。駅単位進路制御順序情報304は、指令員によって列車運行管理システム101に入力されるほかに、列車ダイヤの一部として予め定めて列車運行管理システム101に入力しておくこともできる。
進路制御部104は、制御対象の駅について、制御対象の進路を制御するタイミングになったら、駅単位進路制御順序情報304に定められた進路制御の順序に従って、制御対象の進路に対して進路制御情報を作成し、作成した進路制御情報を連動装置109に送信する。
図4は、進路制御部104が行う処理のフローチャートである。以下では、制御対象の駅であるA駅について、制御対象の進路が進路S1である場合を例に挙げて、図4のフローチャートを説明する。
S401で、進路制御部104は、競合進路情報記憶部108に記憶された競合進路情報305を参照して、制御対象の進路には競合する進路があるかを判断する。
図3Cに示した競合進路情報305では、進路S1は、進路S2と分岐器K1で競合している。従って、進路制御部104は、制御対象の進路S1には競合する進路があり、進路S1が分岐器K1を競合点として進路S2と競合すると判断する。S401で、制御対象の進路に競合する進路がある場合は、S402に進み、制御対象の進路に競合する進路がない場合は、S405に進む。
S402で、進路制御部104は、制御対象の進路を走行する列車の情報が、駅単位進路制御順序情報記憶部107に記憶された駅単位進路制御順序情報304に含まれているかを判断する。
図3Dに示した駅単位進路制御順序情報304では、列車T1の到着が駅単位進路制御順序情報304に含まれている。従って、進路制御部104は、制御対象の進路S1を走行する列車T1の情報が、駅単位進路制御順序情報304に含まれていると判断する。S402で、制御対象の進路を走行する列車の情報が駅単位進路制御順序情報304に含まれている場合は、S404に進む。
図3Eに示した駅単位進路制御順序情報304では、制御対象の進路S1を走行する列車T1の情報が、駅単位進路制御順序情報304に含まれていない。この場合には、S403に進む。
S403で、進路制御部104は、従来の競合点ごとの競合判断を行う。例えば、進路制御部104は、列車の到着予測時刻または出発予測時刻に基づいて算出した評価値を用いて優先する進路を求め、競合点ごとに進路制御順序を決定する。本実施例では、進路制御部104は、競合点である分岐器K1における進路制御順序を決定する。
図3Fは、進路制御部104が、従来の競合点ごとの競合判断を行って決定した進路制御順序情報303の例を示す図である。図3Fには、競合点である分岐器K1における進路制御順序情報303を示している。進路制御順序情報303に示すように、進路制御部104は、競合点である分岐器K1では、列車T1の到着のための進路S1の制御の方が、列車T2の出発のための進路S2の制御よりも順位が上位であり優先されると決定している。
S404は、S402で制御対象の進路を走行する列車の情報が駅単位進路制御順序情報304に含まれている場合と、S402で制御対象の進路を走行する列車の情報が駅単位進路制御順序情報304に含まれておらず、S403で従来の競合点ごとの競合判断を行った場合の処理である。S404で、進路制御部104は、制御対象の進路が、制御対象の進路と競合する進路よりも制御(出力)が優先されるかを判断する。
初めに、S402で制御対象の進路を走行する列車の情報が駅単位進路制御順序情報304に含まれている場合について説明する。進路制御部104は、駅単位進路制御順序情報304に定められた進路制御の順序に従い、制御対象の進路が優先される進路かを判断する。図3Dに示した駅単位進路制御順序情報304では、列車T1の到着のための進路S1の制御の方が、列車T2の出発のための進路S2の制御よりも、順位が上位であり優先される。このため、進路制御部104は、駅単位進路制御順序情報304に定められた進路制御の順序に従い、A駅では、制御対象である進路S1の方が、進路S2よりも、制御(出力)が優先されると判断する。
次に、S402で制御対象の進路を走行する列車の情報が駅単位進路制御順序情報304に含まれておらず、S403で従来の競合点ごとの競合判断を行った場合について説明する。進路制御部104は、S403の競合判断で決定した競合点ごとの進路制御順序に従い、制御対象の進路が優先される進路かを判断する。図3Fに示した進路制御順序情報303では、競合点である分岐器K1において、列車T1の到着のための進路S1の制御の方が、列車T2の出発のための進路S2の制御よりも順位が上位であり優先される。このため、進路制御部104は、進路制御順序情報303に定められた進路制御の順序に従い、競合点である分岐器K1では、制御対象である進路S1の方が、進路S2よりも、制御(出力)が優先されると判断する。
S404で、制御対象の進路が、制御対象の進路と競合する進路よりも制御が優先されると判断された場合は、S405に進み、制御対象の進路が、制御対象の進路と競合する進路よりも制御が優先されないと判断された場合は、S406に進む。
S405で、進路制御部104は、制御対象の進路に対して進路制御情報を作成し、作成した進路制御情報を連動装置109に送信する。本実施例では、進路制御部104は、分岐器K1と信号機A1を制御して進路S1を確保するための情報を作成し、作成したこの進路制御情報を連動装置109に送信する。連動装置109は、受信した進路制御情報に従って分岐器K1と信号機A1を制御して、列車T1の進路S1を確保する。
S406で、進路制御部104は、制御対象の進路が優先されない進路であるので、制御対象の進路に対して進路制御情報を作成するのを保留する。
本実施例による列車運行管理システム101は、駅ごとの進路制御順序が定められた駅単位進路制御順序情報304を用いるので、指令員が迅速に進路制御順序を把握して変更するのが容易であり、指令員の意図を反映した進路制御順序を出力することができ、円滑な列車運行を実現することができる。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記の実施例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備える態様に限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、削除したり、他の構成を追加・置換したりすることが可能である。
101…列車運行管理システム、102…表示部、103…入力部、104…進路制御部、105…列車ダイヤ情報記憶部、106…列車在線位置情報記憶部、107…駅単位進路制御順序情報記憶部、108…競合進路情報記憶部、109…連動装置、301…列車ダイヤ情報、302…列車在線位置情報、303…競合点における進路制御順序情報、304…駅単位進路制御順序情報、305…競合進路情報、A1、A2…信号機、D1…車両所、H1…閉塞区間、K1、K2…分岐器、L1…1番線、L2…2番線、R1、R2…線路、R3…回送線、S1…到着進路、S2…出発進路、T1、T2、T3、T4、T6、T7…列車。

Claims (5)

  1. 列車の進路を制御するための進路制御情報を作成して前記列車の運行を制御する列車運行管理システムであって、
    駅ごとに定められた進路制御順序の情報である駅単位進路制御順序情報を記憶する記憶部と、
    前記駅単位進路制御順序情報の入力が可能な入力部と、
    前記駅単位進路制御順序情報の表示が可能な表示部と、
    前記駅単位進路制御順序情報に従って前記進路制御情報を作成する進路制御部と、
    を備えることを特徴とする列車運行管理システム。
  2. 前記進路制御部は、制御対象の駅について、前記駅単位進路制御順序情報に定められた進路制御の順序に従って、制御対象の進路に対して前記進路制御情報を作成する、
    ように構成されている、請求項1に記載の列車運行管理システム。
  3. 前記進路制御部は、制御対象の駅について、
    制御対象の進路を走行する前記列車の情報が前記駅単位進路制御順序情報に含まれているかを判断し、
    制御対象の進路を走行する前記列車の情報が前記駅単位進路制御順序情報に含まれている場合は、前記駅単位進路制御順序情報に定められた進路制御の順序に従って、制御対象の進路が優先される進路かを判断し、
    制御対象の進路が優先される進路である場合は、制御対象の進路に対して前記進路制御情報を作成する、
    ように構成されている、請求項1に記載の列車運行管理システム。
  4. 前記駅単位進路制御順序情報は、制御対象の駅名、前記列車を特定する番号、及び前記列車の到着または出発の順序の情報を含む、
    請求項1に記載の列車運行管理システム。
  5. 前記駅単位進路制御順序情報は、前記入力部が操作されることで変更が可能である、
    請求項1に記載の列車運行管理システム。
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