JP2022014571A - シールド掘進機の方向制御システム - Google Patents
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Abstract
Description
シールド掘進機10は、図1(a)の側面図及び図1(b)の正面図で示すように、先端面にカッターディスク25を備えた筒状の外殻体11と、外殻体11の内周面に沿って周方向に設けられる複数のシールドジャッキ14と、外殻体11の内部に装備されたコンピュータからなりシールド掘進機10の駆動制御を実行するシールド制御装置15と、を備えている。
図1(b)で示すような作用力点Pは、複数のシールドジャッキ14のうち、シールド掘進機10の掘進に寄与するべく高圧なジャッキ圧が設定されるものと、掘進に寄与しない同調圧が設定されるものとの配置(ジャッキパターン)によりおおよその位置が決定される。したがって、これらの配置を適宜組み合わせることにより、シールド掘進機10に作用するジャッキ推力の作用力点Pにおける配置位置を変化させ、シールド掘進機10を所望の掘進方向に向けて掘進させる。
進行目標値は、掘進予定範囲L1を複数の掘進方向区間L2に区分けし、この区分けされた掘進方向区間L2ごと設定される、ストローク差とピッチング角度差の目標値である。ストローク差は、図1(b)で示すようなシールド掘進機10において、左右端に位置するシールドジャッキの伸縮量の差であり、ピッチング角度差は、掘進進方向区間L2を1区画分掘進した前後のピッチング角(上下端方向のシールド掘進機の傾斜角度)の差である。
シールド掘進機10が計画線形Lに沿って掘進するよう制御するにあたっては、シールド掘進機10に作用するジャッキ推力の作用力点Pとして推奨する推奨力点Rを、方向制御システム100を用いて算出する。推奨力点Rは、図3で示すように、推奨水平力点Rhと推奨垂直力点Rvを合成したものであり、シールド掘進機10のオペレーターは、この推奨力点Rを参照しつつ、シールド掘進機10の性能や地盤状況もしくは過去の経験等を勘案したうえで、シールド掘進機10に作用させるジャッキ推力の目標力点Gを決定する。
カッターディスク25を回転させつつ、地盤中を掘進するシールド掘進機10は、カッターディスク25を左回転する場合と左回転する場合とで、シールドジャッキ14のストローク差及びピッチング角を同様に設定していても、シールド掘進機10に作用するジャッキ推力の実力点Eの位置が異なるなど、掘進特性が異なる場合が多い。これは、カッターディスク25と接する地山が一様ではない場合に顕著であり、その事例として、図4(a)に、カッターディスク25の回転方向によって、実力点(水平力点)位置が変動する様子を示す。
方向制御システム100は、図1(a)で示すように、掘進管理/線形管理装置20と、これに接続される方向制御装置30とを備えている。
このような方向制御システム100を用いてシールド掘進機10の掘進方向を制御し、計画線形Lに沿って掘進させるための、シールド掘進機10の方向制御方法を、図6の方向制御装置30の構成図、及び図7、図8、図12に示すフローに従って、方向制御装置30の詳細とともに以下に説明する。
シールド掘進機10により地盤を掘進方向区間L2の1区間分を掘進したのち、掘進作業を一時停止して、前述の計測機器を用いてシールド掘進機10の位置を計測する。また、計測結果に基づいて、シールド掘進機10のストローク差及やピッチング角及びピンチング角度差の現在値を算出するとともに、シールド掘進機10に作用したシールドジャッキ14のジャッキ推力から、水平力点及び垂直力点を算出する。
掘進方向区間L2の1区間分を掘進したところで、中央演算処理装置33がメインメモリ35に格納されている実目標値算出部351の指令を受け、ストローク差について、ファイル装置34のデータファイル341に格納されている現在値(実績ストローク差の最新値)と、掘進指示書で設定された次の掘進方向区間L2を掘進するための進行目標値(ストローク差の目標値)との差から、ストローク差の実目標値を算出する。
シールド掘進機10のオペレーターは、次の掘進方向区間L2を掘進するにあたって、掘進方向やシールド掘進機10の性能、地盤状況等を勘案しつつ選択した、カッターディスク25の回転方向(右回転もしくは左回転)を回転方向選択情報として、例えばシールド制御装置15の操作盤上の選択画面151に入力する。すると、選択した回転方向選択情報は、シールド制御装置15から入力装置31を介して方向制御システム100の方向制御装置30に入力される。
上記のとおり、回転方向選択情報が入力されると、方向制御装置30は、次の掘進方向区間L2を掘進する際に推奨する推奨力点Rを算出するために用いる回帰分析情報を、ファイル装置34に格納された回帰分析情報ファイル342から取得し、推奨力点Rの算出を行う。
図7及び図8のフロー図で示すように、中央演算処理装置33がメインメモリ35に格納されている回帰分析部352の指令を受け、ファイル装置34に格納されているデータファイル341に記録された実績データを取得する。
図12のフローで示すように、回帰分析情報ファイル342に回帰式が格納されている場合、中央演算処理装置33がメインメモリ35に格納されている回転情報取得部353の指令を受け、入力された回転方向選択情報に応じた回帰式を、ファイル装置34の回帰分析情報ファイル342から比較検討用に複数抽出し、回帰式選択部354に供給する。
推奨水平力点Rh及び推奨水平力点Rvの算出に最適な回帰式を選択する方法は、いずれを採用してもよいが、以下にその一例を説明する。
こののち、中央演算処理装置33がメインメモリ35に格納されている推奨力点算出部355の指令を受け、ファイル装置34の推奨力点設定用ファイル343に格納された、推奨水平力点Rhの算出に最適な回帰式及び推奨垂直力点Rvの算出に最適な回帰式に、同じく推奨力点設定用ファイル343に格納された実目標値(ストローク差及びピッチング角度差)を説明変数として入力する。これにより目的変数として算出された推奨水平力点Rh及び推奨垂直力点Rvを合成し、推奨力点Rを算出する。
図7のフロー図に戻って、シールド掘進機10のオペレーターは、図3で示すような、シールド制御装置15の操作盤上の選択画面151に表示された推奨力点Rを参照しつつ、シールド掘進機10の性能や地盤状況、過去の経験等を勘案し、ジャッキ推力の目標力点Gを決定する。これをシールド制御装置15に入力すると、シールド制御装置15にシールドジャッキ14の自動制御機能が搭載されている場合には、シールド掘進機10の掘進作業を再開するのみで、運転中のシールド掘進機10に作用するジャッキ推力の実力点Eが、目標力点Gを追従するよう自動制御される。
上記の方向制御システム100を用いて算出した推奨力点Rについて、推奨水平力点を用いて精度検証を行った結果を図13(a)(b)に示す。また、図4(b)に比較例を示す。
11 外殻体
12 トンネル
13 セグメント
14 シールドジャッキ
15 シールド制御装置
151 選択画面
16 レーザー発振機
17 光波距離計
18 レーザーターゲット
20 掘進管理/線形管理装置
21 多重伝送装置親局
22 多重伝送装置子局
25 カッターディスク
30 方向制御装置
31 入力装置
32 出力装置
33 中央演算処理装置
34 ファイル装置
341 データファイル
342 回帰分析情報ファイル
343 推奨力点設定用ファイル
35 メインメモリ
351 実目標値算出部
352 回帰分析部
353 回転情報取得部
354 回帰式選択部
355 推奨力点算出部
100 方向制御システム
P 作用力点
R 推奨力点
G 目標力点
E 実力点
L 計画線形
L1 掘進予定範囲
L2 掘進方向区間
Claims (3)
- シールド掘進機に作用するジャッキ推力の作用力点を用いて、該シールド掘進機の掘進方向を制御するための、シールド掘進機の方向制御システムであって、
所定の掘進方向区間を掘進するごとに、前記シールド掘進機の実績ストローク差と実績ピッチング角度差、及び前記ジャッキ推力から計算される実績水平力点と実績垂直力点を取得する掘進管理/線形管理装置と、
後行の掘進方向区間を掘進する際の前記作用力点として推奨する推奨力点を算出する方向制御装置と、を備え、
前記方向制御装置が、
前記実績ストローク差と前記実績水平力点の関係を求める回帰分析と、前記実績ピッチング角度差と前記実績垂直力点の関係を求める回帰分析とを、前記シールド掘進機に備えたカッターディスクの掘進時における回転方向を加味した場合、及び加味しない場合の各々で実施する回帰分析部と、
前記実績ストローク差と前記実績水平力点の関係を求める回帰分析結果と、前記実績ピッチング角度差と前記実績垂直力点の関係を求める回帰分析結果の各々について、前記カッターディスクの掘進時における回転方向を加味した場合と加味しない場合のいずれか一方の回帰分析結果を、選択する回帰式選択部と、
選択した回帰分析結果から得た回帰式と、後行の掘進方向区間に設定されたストローク差もしくはピッチング角度差の進行目標値とに基づいて、推奨水平力点もしくは推奨垂直力点とを算出する推奨力点算出部と、
を備えることを特徴とするシールド掘進機の方向制御システム。 - 請求項1に記載のシールド掘進機の方向制御システムにおいて、
前記回帰式選択部で、回帰分析結果から得た回帰式と、既知の水平力点に対応するストローク差もしくは既知の垂直力点に対応するピッチング角度差とに基づいて、推奨水平力点もしくは推奨垂直力点を算出し、
算出した推奨水平力点もしくは推奨垂直力点が、既知の水平力点もしくは垂直力点に最も近似する回帰分析結果を選択することを特徴とするシールド掘進機の方向制御システム。 - 請求項1または2に記載のシールド掘進機の方向制御システムにおいて、
前記回帰分析部で、前記実績ストローク差と前記実績水平力点の関係を求める回帰分析と、前記実績ピッチング角度差と前記実績垂直力点の関係を求める回帰分析とを、前記シールド掘進機に備えたカッターディスクの回転方向を加味した場合、及び加味しない場合の各々で、データ数を変更して複数回実施することを特徴とするシールド掘進機の方向制御システム。
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