JP2022013598A - スポイト定量ポンピングキャップ構造 - Google Patents

Abstract

【課題】スポイト定量ポンピングキャップを提供する。【解決手段】本発明のスポイト定量ポンピングキャップは、容器本体に対して選択的に取外し／取付けされる取付けキャップと、該取付けキャップの外側において回転しながらポンピング部材を昇降ポンピングさせるポンピング回転体と、に分けられて構成されて、容器本体に対しては取付けキャップにより安全に取外し／取付けされるとともに、内容物の排出使用はポンピング回転体により可能なようにして、携帯使用に際してスポイト定量ポンピングキャップが容器本体から取り外されることに起因して引き起こされる内容物のロスを根本的に解消するとともに、内容物の吸い込み／排出に伴うポンピング機構を単純化させて組立て生産に伴う生産性の向上を図るとともに、コストを格段に下げるようにしたものである。【選択図】図２

Description

本発明は、スポイト定量ポンピングキャップに係り、さらに詳しくは、スポイト定量ポンピングキャップを容器本体に対して選択的に取外し／取付けする取付けキャップと、該取付けキャップの外側において回転しながらポンピング部材を昇降ポンピングさせるポンピング回転体と、に分けられて構成されて、容器本体に対しては取付けキャップにより安全に取外し／取付けされるとともに、内容物の排出使用はポンピング回転体により可能なようにして、携帯使用に際してスポイト定量ポンピングキャップが容器本体から取り外されることに起因して引き起こされる内容物のロスを根本的に解消するとともに、内容物の吸込み／排出に伴うポンピング機構を単純化させて組立て生産に伴う生産性の向上を図るとともに、コストを格段に下げることのできるスポイト定量ポンピングキャップ構造に関する。

一般に、容器に充填された化粧品の内容物を使用する際、化粧品容器は、容器本体から蓋を取り外した後、容器本体に収められた内容物を開口部を介して取って使用するタイプの化粧品容器と、容器の開口部に取り付けられている内容物排出ポンプを介して排出して使用するタイプの化粧品容器と、に大別できる。

上記のように排出して使用する化粧品の内容物のうち、エッセンスまたはアイクリームや老化及びシワ防止剤などの高機能性化粧品は、ほとんどの場合に内容物が高価であり、使用量が少量であるため、定量で排出して使用することが必要であるが、定量且つ少量で使用可能なスポイト方式で中身液を取り出して当該肌に塗るようにしたスポイト型化粧品容器が開発されて普及されている。

スポイトは、液体状態の内容物を真空の力で吸い込んでいて、所望の位置に再び吐き出して内容物を移すための分給手段としての固有の機能を有しており、各種の実験室や医療機関などにおいて実験液、薬品などを分給するための手段として広く用いられている。

上記のように用いられるスポイトは、内容物の流失を極力抑えながら、定量使用を可能にするという利点がある。

前記スポイトを適用した従来のスポイト型化粧品容器としては、先登録発明である下記特許文献１の「液体容器用の定量吐出装置」が挙げられる。

前記先登録発明は、図１に示すように、容器本体１００に結合されたキャップを構成する回転体４００、内キャップ７００、及び外キャップ８００が回転して上昇し、これと同時に上昇するピストン６３０が配備されてスポイトパイプ３１０を介して内容物を定量だけ吸い込んでいて、使用に際して使用者がボタン部６００を押下する動作によりスポイトパイプ３１０に吸い込まれた内容物を吐き出すことから、別途の操作を行わなくても簡単に内容物を一定量だけ吐き出して使用できるようにしたものである。

上記の先登録発明は、容器本体１００の投入口１１０に取り付けられるワイパー２００の上に形成されたガイド突起２２０に位置する回転体４００の螺旋状のガイド溝４１０が位置して導かれるが、前記ガイド溝４１０は、前記ワイパーのガイド突起２２０と結合可能なように下部に開放部４１１が形成されている。

前記回転体４００の外側にはピストン６３０が往復動するシリンダー７２０を含む内キャップ７００が組付け形成され、前記内キャップ７００の外側には外キャップ８００が組付け形成されるが、前記外キャップ８００の上部にはバネ５００の反発力を受けるようにボタン部６００が組付け形成されるが、前記ボタン部６００と連動するように組み立てられたピストン６３０が前記内キャップ７００のシリンダー７２０に位置するように組み付けられてなる。

上記のように構成された先登録発明の「液体容器用の定量吐出装置」は、キャップを構成する内キャップ７００と外キャップ８００を取り外す方向に回転させる際、連動する回転体４００のガイド溝４１０を形成する水平部４１３がワイパー２００のガイド突起２２０から外れるとともに、傾斜部４１２がガイド突起２２０に導かれながら前記キャップを構成する内キャップ７００、外キャップ８００、及び回転体４００が上昇し、この際、ボタン部６００と連動するように組み立てられてなるピストン６３０がバネ５００の反発力により内キャップ７００に設けられたシリンダー７２０から上昇ピストン運動をしてスポイトパイプ３１０の内部に内容物が吸い込まれる。

スポイトパイプ３１０に内容物が吸い込まれると、容器本体１００の投入口１１０からスポイトパイプ３１０が外れるようにした状態で、内容物を使用しようとする部位にスポイトパイプ３１０の排出口を押し当てた状態でボタン部６００を押下して排出して使用する。

前記先登録発明の「液体容器用の定量吐出装置」では、キャップを構成する内キャップと外キャップの他に回転体を別設することにより、構造が複雑であるため組立て工数の増加に伴い組立て生産性の向上を図ることができないという欠点を有しているだけではなく、容器本体に対してキャップを固定する手段は、ガイド溝の水平部がワイパーのガイド突起に位置している状態が締付け状態に保たれるような構造であるため、化粧台ではなく、携行して使用する際にキャップが容器本体から取り外され易くて高価な内容物が消失されることが頻繁に起こるという欠点を有している。

韓国特許登録公報第１０－１２１５４２０号

本発明は、先登録発明の欠点を解消するために案出されたものであり、その目的は、ポンピング部材を構成するピストンがシリンダー部材のシリンダーにおいて往復動可能なようにするが、ピストンの往復動が可能なようにするピストン起動部材の案内突起が取付けキャップの延在部に形成されている案内溝から導かれるようにして回転なしに昇降運動が可能なようにするとともに、前記ピストン起動部材が反発バネの反発力を受けるように位置しており、またピストン起動部材の案内突起はポンピング回転体の内面に形成されているポンピング斜面により規制を受けるように位置しているので、取付けキャップにおいてアイドル回転するように取り付けられたポンピング回転体の回転により前記ピストン起動部材の案内突起がポンピング回転体のポンピング斜面の上水平面と下水平面に選択的に位置しながらシリンダーの内部に内容物を吸い込めるようにしただけではなく、シリンダーに吸い込まれた内容物を排出キャップのポンピング作動により排出して使用できるようにしたもので、ポンピングキャップの昇降作動と容器本体からの取り外し使用がそれぞれ別々に行われる構造に改善されてポンピングキャップによる内容物の安定的な吸い込み／排出使用が可能であることはもとより、ポンピングキャップが容器本体の開口部に対して螺締される取付けキャップを介して前記容器本体に対する締めと取り外しが安定的に行われて携行して使用する際にもポンピングキャップが本体容器から取り外され易く、その結果、高価な内容物のロスが生じるという先登録発明の液体容器用の定量吐出装置の問題を解消し、且つ、ポンピングキャップを構成する部品点数の単純化とともに構造の単純化により、組立て生産性に伴う生産性の向上を図るとともに、生産コストを格段に下げて消費者の経済的な負担を著しく軽減できるようにしたスポイト定量ポンピングキャップ構造を提供することにある。

上記の目的を達成するための本発明のスポイト定量ポンピングキャップ構造は、内容物が保管される容器本体の開口部に形成されたねじ山に螺締できるように内周面に結合ねじ山が形成されているが、中央にシリンダー部材が貫通するとともに、前記シリンダー部材の固定フランジがアンダーカット組立されるシリンダー部材締結環状突条が内面に形成されており、前記シリンダー部材締結環状突条を起点として上部に延設された延在部には排出キャップと連動するように設けられたポンピング部材の案内突起が導かれる案内溝が四方に分割されて形成されている取付けキャップと、
前記取付けキャップのシリンダー部材締結環状突条にシリンダーが貫通して位置し、アンダーカット固定される固定フランジを形成しており、前記固定フランジの下部にはシリンダーを通過して組み立てられるスポイト管組立て管が延設されているシリンダー部材と、
前記シリンダー部材のスポイト管組立て管に貫通して組み付けられて容器本体に収められた内容物が吸い込み可能なように位置付けられるとともに、シリンダーの内部に位置する組立て部材により組み立てられて形成されるスポイト管と、
前記取付けキャップの延在部に形成された案内溝から導かれる案内突起が四方に突設されており、凹部の中央に形成されたピン棒にはシリンダーにおいて真空往復動するピストンが組付け形成されているポンピング部材と、
前記取付けキャップの外側面に覆い被せられて係止環状突条に下部の内側に形成された係止環状突条が係止されて組み付けられてアイドル回転自在に組み立てられ、内周面の上部にはバネの反発力を受けながら取付けキャップの延在部の案内溝から導かれる案内突起を圧迫することはもとより、前記案内突起の圧迫された状態を解除するポンピング斜面が四等分に分割されて形成されており、前記ポンピング斜面と隣り合う上部に排出キャップの外周面に対応する内径を有する環状突条が形成されているポンピング回転体と、
前記ポンピング部材に対してアンダーカット組立されてなるが、アイドル回転なしに組み立て可能なように内面に形成された凹凸面が前記ポンピング部材に形成された凹凸面と噛み合って組み立てられる排出キャップと、を備えることを特徴とする。

前記ピストンは、シリンダー部材のシリンダー内における往復動が行われ易く、かつ、気密が安定的に維持可能なように外周面の中央がくびれた形状を呈し、ポンピング部材のピン棒に組付け可能なように組立て管が中央の上部に伸びて形成されていることを特徴とする。

前記ポンピング回転体のポンピング斜面は、上下端にはポンピング回転体の回転完了時点を使用者が感じられるように上水平面と下水平面がそれぞれ形成されており、前記下水平面と隣り合う個所に回転制御突部が形成されることを特徴とする。

以上述べたように、本発明のスポイト定量ポンピングキャップ構造は、ポンピング部材３０を構成するピストン３３がシリンダー部材４０のシリンダー４１において往復動可能なようにするが、ピストン３３の往復動が可能なようにするピストン起動部材３４の案内突起３１が取付けキャップ１０の延在部１２に形成されている案内溝１３から導かれるようにして回転なしに昇降運動が可能なようにするとともに、前記ピストン起動部材３４が反発バネ８０の反発力を受けるように位置しており、またピストン起動部材３４の案内突起３１はポンピング回転体７０の内面に形成されているポンピング斜面７２により規制を受けるように位置しているので、取付けキャップ１０においてアイドル回転するように取り付けられたポンピング回転体７０の回転により前記ピストン起動部材３４の案内突起３１がポンピング回転体７０のポンピング斜面７２の上水平面７２ａと下水平面７２ｂに選択的に位置しながらシリンダー４１の内部に内容物を吸い込めるようにしただけではなく、シリンダー４１に吸い込まれた内容物を排出キャップ５０のポンピング作動により排出して使用できるようにしたものであり、
第一に、ポンピングキャップの昇降作動と容器本体１からの取り外し使用がそれぞれ別々に行われる構造に改善されてスポイト定量ポンピングキャップによる内容物の安定的な吸い込み／排出使用が可能であることはもとより、ポンピングキャップが容器本体１の開口部２に対して螺締される取付けキャップ１０を介して前記容器本体に対する締めと取り外しが安定的に行われて携行して使用する際にもスポイト定量ポンピングキャップが本体容器１から取り外され易く、その結果、高価な内容物のロスが生じるという先登録発明の液体容器用の定量吐出装置の問題を解消し、
第二に、スポイト定量ポンピングキャップを構成する部品点数の単純化とともに構造の単純化により、組立て生産性に伴う生産性の向上を図るとともに、生産コストを格段に下げて消費者の経済的な負担を著しく軽減した有用な発明である。

従来の技術による液体容器用の定量吐出装置の構成図である。 本発明に係るスポイト定量ポンピングキャップの分解構成図である。 本発明に係るスポイト定量ポンピングキャップの分解断面図である。 本発明に係るスポイト定量ポンピングキャップの組立構成図であって、内容物を吸い込む前の例示図である。 本発明に係るスポイト定量ポンピングキャップの組立構成図であって、内容物を吸い込んだ状態の例示図である。 本発明に係るスポイト定量ポンピングキャップの組立構成図であって、容器本体から取り外した状態の例示図である。 本発明に係るスポイト定量ポンピングキャップの要部を抜粋した例示図である。

以下、添付図面に基づいて、上記の目的を達成するための好適な実施形態について詳しく説明する。

本発明のスポイト定量ポンピングキャップ構造は、内容物が貯えられる容器本体１と、前記容器本体１に貯えられた内容物が吸い込まれるスポイト管６０と、前記スポイト管６０が結合されるシリンダー部材４０と、前記シリンダー部材４０が組み付けられるとともに、容器本体１に対して取外し／取付けされる取付けキャップ１０と、前記シリンダー部材４０のシリンダー４１において往復動するピストン３３がピストン起動部材３４を介してポンピング作動されるポンピング部材３０と、前記ポンピング部材３０をポンピング作動させるポンピング回転体７０と、前記ポンピング部材３０に組み付けられる排出キャップ５０と、を備えてなる。

取付けキャップ１０は、内容物が保管される容器本体１の開口部２に形成されたねじ山に螺締できるように内周面に結合ねじ山が形成されている。

中央にシリンダー部材４０が貫通するとともに、前記シリンダー部材４０の固定フランジ４３がアンダーカット組立されるシリンダー部材締結環状突条１１が形成されている。

前記シリンダー部材締結環状突条１１を起点として上部に延設された延在部１２には排出キャップ５０と連動するように設けられたポンピング部材３０の案内突起３１が導かれる案内溝１３が四方に分割されて形成されている。

前記シリンダー部材４０は、取付けキャップ１０のシリンダー部材締結環状突条１１にシリンダー４１が貫通して位置し、アンダーカット固定される固定フランジ４３を形成しており、前記固定フランジ４３の下部にはシリンダー４１を通過して組み立てられるスポイト管組立て管４２が延設されている。

前記スポイト管６０は、前記シリンダー部材４０のスポイト管組立て管４２に貫通して組み付けられて容器本体１に収められた内容物の吸い込みが可能なように位置付けられるとともに、シリンダー４１の内部に位置する組立て部材６１により組み立てられて形成される。

前記ポンピング部材３０は、前記取付けキャップ１０の延在部１２に形成された案内溝１３から導かれる案内突起３１が四方に突設されており、凹部の中央に形成されたピン棒３２にはシリンダー４１において真空往復動するピストン３３が組付け形成されている。

前記ポンピング回転体７０は、前記取付けキャップ１０の外側面に覆い被せられて係止環状突条１４に下部の内側に形成された係止環状突条７１が係止されて組み付けられてアイドル回転が可能なように組み立てられる。

内周面の上部にはバネ８０の反発力を受けながら取付けキャップ１０の延在部１２の案内溝１３から導かれる案内突起３１を圧迫することはもとより、圧迫された状態を解除するポンピング斜面７２が四等分に分割されて形成されている。

前記ポンピング斜面７２と隣り合う上部に排出キャップ５０の外周面に対応する内径を有する環状突条７４が形成されている。

前記排出キャップ５０は、前記ポンピング部材３０に対してアンダーカット組立されてなるが、アイドル回転なしに組み立て可能なように内面に形成された凹凸面５１が前記ポンピング部材３０に形成された凹凸面３５と噛み合って組み立てられるように構成される。

前記ピストン３３は、シリンダー部材４０のシリンダー４１内における往復動が行われ易く、かつ、気密が安定的に維持可能なように外周面の中央がくびれた形状を呈し、ポンピング部材３０のピン棒３２に組み付けが可能なように組立て管３３ａが中央の上部に伸びて形成されている。

前記ポンピング回転体７０のポンピング斜面７２は、上下端にはポンピング回転体７０の回転完了時点を使用者が感じられるように上水平面７２ａと下水平面７２ｂがそれぞれ形成されており、前記下水平面７２ｂと隣り合う個所に回転制御突部７３が形成されている。

前述したように構成された本発明のスポイト定量ポンピングキャップは、スポイト管６０の上部に組立て部材６１を組み付けた後、シリンダー部材４０の上部から下を向くようにして前記スポイト管６０がシリンダー部材４０のスポイト組立て管４２を貫通するようにして組み立てを行い、組立て部材６１が前記シリンダー部材４０のスポイト組立て管４２の上部にアンダーカット組立される。

スポイト管６０が組み付けられたシリンダー部材４０を取付けキャップ１０に組み付けるが、組み付けを行う際には、シリンダー部材４０を取付けキャップ１０の下から上へと押し込み、この際、取付けキャップ１０のシリンダー部材締結環状突条１１にシリンダー４１が貫通するとともに、前記シリンダー部材４０の固定フランジ４３がアンダーカット組立される。

前記取付けキャップ１０へのシリンダー部材４０の組付けが完了すると、ポンピング部材３０のピストン起動部材３４に反発力を付勢するバネ８０を取付けキャップ１０の延在部１２の内側と前記延在部１２に位置しているシリンダー部材４０のシリンダー４１の外側に位置付ける。

次いで、取付けキャップ１０の延在部１２に位置するようにポンピング部材３０を構成するピストン起動部材３４のピン棒３２に組立て管３３ａを介してピストン３３を組み付けた後、前記ピストン３３はシリンダー部材４０のシリンダー４１においてポンピング作動できるように位置付ける。

この際、ピストン起動部材３４の案内突起３１は、取付けキャップ１０の延在部１２に四方に形成されている案内溝１３から導かれるように位置付ける。

上記のように組み立てられたポンピング部材３０は、バネ８０の反発力を受ける。

前記取付けキャップ１０にシリンダー部材４０が組み付けられ、ポンピング部材３０が組み付けられた状態で前記取付けキャップ１０の外側にポンピング回転体７０を組み付ける。

前記ポンピング回転体７０は、下部の内側に形成された係止環状突条７１が取付けキャップ１０の係止環状突条１４に係止されて組み付けられて前記取付けキャップ１０の外側において回動可能な状態で組み立てられる。

併せて、上記のようにして組み立てられたポンピング回転体７０の内面の上側に形成されているポンピング斜面７２にピストン起動部材３４の案内突起３１が選択的に圧迫されたり、圧迫が解除されたりする。

上記のようにして組み立てられたポンピング回転体７０の上部の環状突条７４にはポンピング部材３０のピストン起動部材３４が突出して位置し、前記ピストン起動部材３４には排出キャップ５０が組み付けられるが、内面の下側に形成されている凹凸面５１がピストン起動部材３４の凹凸面３５に対して噛み合って組み立てられて回転なしに安定した組立てが可能になる。

上記のようにして組み立てられてなる本発明のスポイト定量ポンピングキャップを用いて、容器本体１に収められた内容物を使用しようとする際には、ポンピング回転体７０のポンピング斜面７２の下水平面７２ｂに位置しているピストン起動部材３４の案内突起３１が前記の下水平面７２ｂから外れるようにポンピング回転体７０をねじの緩み方向に回転させる。

前記ポンピング回転体７０がねじの緩み方向に回転をすると、ピストン起動部材３４の案内突起３１が下水平面７２ｂから外れながらポンピング斜面７２に沿って上がっていく。

前記ピストン起動部材３４の案内突起３１がポンピング回転体７０のポンピング斜面７２に沿って上がっていくことは、バネ８０の反発力により可能になる。

上記のように、ピストン起動部材３４が上昇ポンピングされる際、ピン棒３２に組立て管３３ａを介して組み付けられているピストン３３がシリンダー部材４０のシリンダー４１内においてポンピング作動され、この際に生じる真空圧によりシリンダー４１の内部にスポイト管６０に沿って搬送される容器本体１内の内容物が前記シリンダー４１の内部に流れ込む。

前記シリンダー４１内に内容物が流れ込んだ状態は、図５に示す通りである。

上記の状態で前記ポンピング回転体７０をさらに力を加えて回転させると、容器本体１の開口部２に取り付けられている取付けキャップ１０に回転力が伝達されてスポイト定量ポンピングキャップが容器本体１から取り外される（図６参照）。

前記シリンダー部材４０のシリンダー４１に内容物が流れ込むと、前記ポンピング起動部材３４に組み付けられた排出キャップ５０が前記ポンピング回転体７０の環状突条７４から離れた状態となって、シリンダー４１に流れ込んだ内容物のポンピング排出使用が可能になる状態となる。

内容物を排出して使用しようとする際には、排出キャップ５０を押すと、ピストン起動部材３４の案内突起３１が取付けキャップ１０の延在部１２の案内溝１３に沿って直線状に下向き移動しながら前記ピストン起動部材３４に組み付けられたピストン３３が下降してシリンダー４１内の内容物がポンピング排出されてスポイト管６０を介して所要の部位に内容物を塗り付けて使用する。

図７は、ポンピング回転体７０のポンピング斜面７２の上水平面７２ａにポンピング部材３０のピストン起動部材３４の案内突起３１が位置している状態であって、シリンダー部材４０のシリンダー４１内に内容物が吸い込まれた状態であるだけではなく、ポンピング回転体７０の作動とは無関係に排出キャップ５０のプッシュ作動により前記ピストン起動部材３４の案内突起３１が取付けキャップ１０の延在部１２の案内溝１３から垂直に下降可能な状態に置かれている状態を詳しく示すものである。

以上において述べたように、内容物の排出使用が完了すると、取付けキャップ１０を容器本体１の開口部２に取り付けて保管するが、前記容器本体１への取付けキャップ１０の取け付けが完了して回転が止まると、前記取付けキャップ１０において回転するように組み立てられてなるポンピング回転体７０に回転力が伝達されてねじの締まり方向に回転し、この際、ポンピング斜面７２の上水平面７２ａに位置していたポンピング部材３０のピストン起動部材３４の案内突起３１が前記上水平面７２ａから外れてポンピング斜面７２に圧迫されながら下向きに移動する。

ピストン起動部材３４が下向きに移動することにより、これと連動するように組み付けられたピストン３３がシリンダー４１の下に位置する。

前記ポンピング斜面７２に圧迫されるピストン起動部材３４の案内突起３１が下水平面７２ｂに達するとともに、回転制御突部７３により前記ポンピング回転体７０の回転が止まって図４の示す状態に至る。

以上において述べたように、取付けキャップ１０が容器本体１に対して安全に締められた状態が保たれるとともに、排出キャップ５０がポンピング回転体７０の上部の環状突条７４に対して密着されている状態であるので、携行して使用する際にも使用者が希望しない作動により内容物を消失されるという既存のスポイト定量ポンピングキャップの欠点を解消することができる。

１０ 取付けキャップ
１１ シリンダー部材締結環状突条
１２ 延在部
１３ 案内溝
３０ ポンピング部材
３１ 案内突起
３２ ピン棒
３３ ピストン
３３ａ 組立て管
３４ ピストン起動部材
３５ 凹凸面
４０ シリンダー部材
４１ シリンダー
４２ スポイト管組立て管
４３ 固定フランジ
５０ 排出キャップ
５１ 凹凸面
６０ スポイト管
６１ 組立て部材
７０ ポンピング回転体
７１，１４ 係止環状突条
７２ ポンピング斜面
７２ａ 上水平面
７２ｂ 下水平面
７３ 回転制御突部

Claims (3)

1. 内容物が保管される容器本体（１）の開口部（２）に形成されたねじ山に螺締できるように内周面に結合ねじ山が形成されているが、中央にシリンダー部材（４０）が貫通するとともに、前記シリンダー部材（４０）の固定フランジ（４３）がアンダーカット組立されるシリンダー部材締結環状突条（１１）が形成されており、前記シリンダー部材締結環状突条（１１）を起点として上部に延設された延在部（１２）には排出キャップ（５０）と連動するように設けられたポンピング部材（３０）の案内突起（３１）が導かれる案内溝（１３）が四方に分割されて形成されている取付けキャップ（１０）と、
   前記取付けキャップ（１０）のシリンダー部材締結環状突条（１１）にシリンダー（４１）が貫通して位置し、アンダーカット固定される固定フランジ（４３）を形成しており、前記固定フランジ（４３）の下部にはシリンダー（４１）を通過して組み立てられるスポイト管組立て管（４２）が延設されているシリンダー部材（４０）と、
   前記シリンダー部材（４０）のスポイト管組立て管（４２）に貫通して組み付けられて容器本体（１）に収められた内容物が吸い込み可能なように位置付けられるとともに、シリンダーの内部に位置する組立て部材（６１）により組み立てられて形成されるスポイト管（６０）と、
   前記取付けキャップ（１０）の延在部（１２）に形成された案内溝（１３）から導かれる案内突起が四方に突設されており、凹部の中央に形成されたピン棒（３２）にはシリンダー（４１）において真空往復動するピストン（３３）が組付け形成されているポンピング部材（３０）と、
   前記取付けキャップ（１０）の外側面に覆い被せられて係止環状突条（１４）に下部の内側に形成された係止環状突条（７１）が係止されて組み付けられてアイドル回転自在に組み立てられ、内周面の上部にはバネの反発力を受けながら取付けキャップ（１０）の延在部（１２）の案内溝（１３）から導かれる案内突起（３１）を圧迫することはもとより、圧迫された状態を解除するポンピング斜面（７２）が四等分に分割されて形成されており、前記ポンピング斜面（７２）と隣り合う上部に排出キャップ（５０）の外周面に対応する内径を有する環状突条（７４）が形成されているポンピング回転体（７０）と、
   前記ポンピング部材（３０）に対してアンダーカット組立されてなるが、アイドル回転なしに組み立て可能なように内面に形成された凹凸面（５１）が前記ポンピング部材（３０）に形成された凹凸面（３５）と噛み合って組み立てられる排出キャップ（５０）と、
   を備えることを特徴とする、スポイト定量ポンピングキャップ構造。
2. 前記ピストン（３３）は、シリンダー部材（４０）のシリンダー（４１）内における往復動が行われ易く、かつ、気密が安定的に維持可能なように外周面の中央がくびれた形状を呈し、ポンピング部材（３０）のピン棒（３２）に組付け可能なように組立て管（３３ａ）が中央の上部に伸びて形成されていることを特徴とする、請求項１に記載のスポイト定量ポンピングキャップ構造。
3. 前記ポンピング回転体（７０）のポンピング斜面（７２）は、上下端にはポンピング回転体（７０）の回転完了時点を使用者が感じられるように上水平面（７２ａ）と下水平面（７２ｂ）がそれぞれ形成されており、前記下水平面（７２ｂ）と隣り合う個所に回転制御突部（７３）が形成されることを特徴とする、請求項１に記載のスポイト定量ポンピングキャップ構造。
   
   

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