JP2022012529A - 回転部品および回転部品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インサート成形によりプレートと樹脂ギアを一体に形成する際におけるプレートの回転を防止する。【解決手段】回転部品は、金属製のシャフト30の端部31に固定される金属製のプレート70と、インサート成形によりプレートと一体に形成された樹脂製のバルブギア52と、を備える。プレート70には、シャフト30の端部31と嵌合する円形状の嵌合穴71が形成されるとともに、プレート70の一面側から他面側に凹む位置決め用凹部73が形成されている。【選択図】図7

Description

本発明は、回転部品および回転部品の製造方法に関するものである。
従来、特許文献1に記載された回転部品がある。この回転部品は、インサート成形により樹脂製の樹脂ギアと一体化された金属製のプレートと、このプレートに固定された金属シャフトと、を備えている。
この回転部品の製造方法は、まず、プレートに形成された貫通穴に金属シャフトの固定軸を挿通させ、位置決めした後にプレートの端面より突出した金属シャフトの固定軸を軸方向に加圧する。この加圧により固定軸の先端部を外形方向へ塑性変形させ、プレートに金属シャフトをかしめ固定する。
なお、プレートに形成された貫通穴には、外径方向に窪む複数のプレート凹部と内径方向に膨出するプレート凸部が形成されている。そして、かしめ工程により金属シャフトの固定軸の一部がプレート凹部の内側に食い込むことにより、金属シャフトの固定軸がプレートに固定される。
特開2017-133437号公報
上記特許文献1に記載されたものは、プレートの貫通穴に形成された複数のプレート凸部が、金属シャフトの固定軸の周方向の複数個所で金属シャフトと接触する構造となっている。このため、金属シャフトとプレートの締結強度を十分に確保できない。
そこで、発明者は、金属シャフトとプレートの締結強度を向上するため、金属シャフトの固定軸の軸方向と直交する断面の形状とプレートの貫通穴の形状をそれぞれ円形状となるよう構成することを検討した。これにより金属シャフトとプレートの接触面積をより大きくすることができ金属シャフトとプレートの締結強度を確保することが可能となる。
しかし、このようにプレートの貫通穴の形状を円形状とした構成では、樹脂ギアにプレートをインサート成形する際にプレートが回転しないように固定するのが難しいため、成形圧によってプレートが回転してしまう。
このように、インサート成形する際にプレートが回転してしまうと、例えば、樹脂ギアのギア歯の加工精度が低下してしまうといった課題が生じる。
なお、特許文献1に記載されたものは、プレートに複数のプレート凹部が形成されているので、これらのプレート凹部を利用してインサート成形する際のプレートの回転を防止することが可能であるが、金属シャフトとプレートの締結強度を十分に確保できない。
本発明は上記点に鑑みたもので、インサート成形によりプレートと樹脂ギアを一体に形成する際におけるプレートの回転を防止することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、回転部品であって、軸線回りに回転可能に支持される金属製のシャフト(30)と、シャフトの端部(31)に固定される金属製のプレート(70)と、インサート成形によりプレートと一体に形成された樹脂製の樹脂ギア(52)と、を備えている。また、プレートには、シャフトの端部と嵌合する円形状の嵌合穴(71)が形成されるとともに、プレートの一面側から他面側に凹む位置決め用凹部(73)が形成され、シャフトの端部の断面は円形状を成し、シャフトの端部は嵌合穴に嵌合されている。
このような構成によれば、プレートには、プレートの一面側から他面側に凹む位置決め用凹部(73)が形成されているので、この位置決め用凹部を利用してプレートを固定することができる。したがって、インサート成形によりプレートと樹脂ギアを一体に形成する際におけるプレートの回転を防止することができる。
上記目的を達成するため、請求項8に記載の発明は、回転部品の製造方法であって、金属製のシャフト(30)の端部(31)と嵌合する円形状の嵌合穴(57)が形成されるとともに、一面側から他面側に凹む位置決め用凹部(73)が形成された金属製のプレート(70)を用意することと、底面(201)側から一方向に延びるように形成されるとともにプレートの嵌合穴と嵌合するための第1突起部(230)と、底面側から一方向に延びるように形成されるとともに位置決め用凹部と嵌合するための第2突起部(240)と、を有する下型(200)を用意することと、下型の第1突起部にプレートの嵌合穴を嵌合させるとともに第2突起部に位置決め用凹部を嵌合させるようにプレートを配置することと、プレートを内包するとともに下型と対向するよう上型(300)を配置することと、下型と上型の間に形成される空間に樹脂を射出してプレートと樹脂製の樹脂ギア(52)を一体に形成すること、とを含んでいる。
これによれば、下型の第1突起部にプレートの嵌合穴を嵌合させるとともに第2突起部に位置決め用凹部を嵌合させるようにプレートを配置した状態で、下型と上型の間に形成される空間に樹脂を射出してプレートと樹脂製の樹脂ギア(52)が一体に形成される。
したがって、インサート成形によりプレートと樹脂ギアを一体に形成する際におけるプレートの回転を防止することができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態に係るバルブ装置が用いられるエンジンシステムの構成図である。 第1実施形態に係るバルブ装置の外観図である。 図2のIII方向において、センサカバーの一部を除いた平面図である。 図3のIV-IV線の断面図である。 図4のV-V線の断面図である。 第1実施形態のバルブサブアセンブリの斜視図である。 バルブギアの平面図である。 図7中のVIII-VIII線の断面図である。 プレートの正面図である。 図9中のX-X線の断面図である。 シャフトに固定されたバルブギアの平面図である。 図11の概略断面図である。 バルブギアの射出成形工程について示した図である。 下型の概略断面図である。 下型に磁石、ヨークおよびプレートをセットした状態を示した図である。 下型の第1突起部、第2突起部について説明するための図である。 下型と対向するよう上型をセットした状態を示した図である。 位置決め用凹部を、嵌合穴の中心線を中心とする所定半径より径方向外側に配置した例を示した図である。 バルブギアの断面図である。 図19中のX部拡大図である。 下型には、第2突起部の根本を囲むように下方向に凹む溝状の根本凹部が形成されていない比較例を表した図である。 第2実施形態に係る回転部品のプレートが第1突起部および第2突起部にセットされた状態を表した図である。 第3実施形態に係る回転部品のプレートの正面図である。 図23中のIV-IV線の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る回転装置について図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、本実施形態の回転装置は、図1に示すエンジンシステム100を構成しているバルブ装置1に用いられる。バルブ装置1は、例えば、車両用のエンジンシステム100のEGR弁として用いられる。なお、EGRは、Exhaust Gas Recirculationの略である。
まず、バルブ装置1が用いられるエンジンシステム100について説明する。エンジンシステム100は、エンジン110、吸気系120、排気系130、過給機140および排気還流系150などを備えている。
エンジン110は、シリンダ111内の燃焼室112で燃料を燃焼させ、その燃焼ガスの体積変化によるピストン113の往復運動をクランク機構により回転運動に変換して車両走行等の動力を得る周知の原動機である。
吸気系120は、外気からエアクリーナ121を介して吸気管122に取り入れた空気を、コンプレッサ141、インタークーラ123、スロットル124、吸気マニホールド125などを経由し、エンジン110の燃焼室112に供給するように構成されている。エアクリーナ121は、大気から取り込んだ空気から異物を除去する。吸気管122の内側には吸気通路126が形成されている。インタークーラ123は、コンプレッサ141により圧縮されて昇温した吸入空気を冷却する。スロットル124は、エンジン110の吸気量を調整する。吸気マニホールド125は、エンジン110のシリンダ111と同じ数の通路に分岐する構造を有する。
一方、排気系130は、エンジン110から排出される排ガスを、排気マニホールド131、排気管132、過給機140のタービン142、排気浄化ユニット133などを経由し、外気へ放出するように構成されている。排気マニホールド131は、シリンダ111と同じ数の通路が合流する構造を有する。排気管132の内側には排気通路134が形成されている。排気浄化ユニット133は、排気に含まれる微粒子状物質の捕捉、炭化水素の分解などを行う。
過給機140は、排気のエネルギーを利用して吸入空気を圧縮し、燃焼室112に加圧した空気を過給する。過給機140は、コンプレッサ141、タービン142、およびシャフト143を有する。タービン142は、排気系130においてエンジン110と排気浄化ユニット133との間に配置され、排気のエネルギーにより回転駆動する。シャフト143は、タービン142とコンプレッサ141とを連結し、タービン142とコンプレッサ141とを同期して回転させる。コンプレッサ141は、吸気系120においてエアクリーナ121とインタークーラ123との間に配置され、吸入空気を圧縮する。
排気還流系150は、排気通路134を流れる排ガスの一部を吸気通路126に還流する装置であり、EGR管151、EGRクーラ152およびバルブ装置1などを備えている。EGR管151は、排気管132のうち排気浄化ユニット133より下流側の部位とバルブ装置1とを接続している。EGR管151の内側にEGR通路153が形成される。なお、以下の説明では、EGR管151を流れる排ガスをEGRガスと称する。EGRクーラ152は、EGR管151の途中に設けられ、EGR通路153を通るEGRガスを冷却する。バルブ装置1は、吸気管122のうちエアクリーナ121とコンプレッサ141との間の部位に設けられ、吸気管122とEGR管151との接続部を構成している。バルブ装置1は、EGR通路153を通じて吸気通路126に還流されるEGRガスの流量を増減する。
次に、バルブ装置1の構成について説明する。
図2~図5に示すように、バルブ装置1は、ハウジング10、シャフト30、バルブ体40、減速機構50およびモータ60などを備えている。
ハウジング10は、吸入空気およびEGRガスが流れる流体通路11を有している。流体通路11の端部には、上流側接続口12、下流側接続口13およびEGR接続口14が設けられる。図1に示したように、上流側接続口12には、吸気管122のうちエアクリーナ121側から延びる配管が接続される。下流側接続口13には、吸気管122のうちコンプレッサ141側に延びる配管が接続される。EGR接続口14には、EGR管151が接続される。したがって、ハウジング10は、吸気管122とEGR管151との合流部を形成する。
図5に示すように、ハウジング10の内側には、バルブ体40を回転可能に収容するバルブ室15が形成されている。上流側接続口12とバルブ室15とを連通する流路を上流側通路16と称する。下流側接続口13とバルブ室15とを連通する流路を下流側通路17と称する。EGR接続口14とバルブ室15とを連通する流路をEGR通路18と称する。なお、バルブ室15、上流側通路16、下流側通路17およびEGR通路18はいずれも、流体通路11の一部である。
EGR通路18の内側には、筒状の弁座部材19が設けられている。弁座部材19のバルブ室15側の開口部にはバルブ体40が着座および離座する弁座20が設けられている。なお、図4および図5では、バルブ体40が弁座20に着座し、EGR通路18を閉塞している状態を示している。この状態で、バルブ体40は、EGR管151から吸気管122へのEGRガスの流れを遮断すると共に、吸気管122の吸入空気の流れを許容する。
図4に示すように、シャフト30は、ベアリング21によってハウジング10に対して軸周りに回転可能に支持されている。シール部材22は、シャフト30のうちベアリング21よりバルブ室15側の位置に設けられている。シール部材22は、ハウジング10に固定され、シャフト30の外周に摺接し、減速機構50が設けられる駆動室51と流体通路11との間をシールしている。
図4~図5に示すように、バルブ体40は、シャフト30が固定される扇状の腕部41と、その腕部41のうちシャフト30とは反対側の外縁部から軸方向に湾曲した板状に延びる弁本体部42とを有している。弁本体部42は、シャフト30の軸に垂直な断面が略円弧状に形成されている。バルブ体40は、弁本体部42の外壁面が弁座20に着座および離座可能に構成されている。
図6に示すように、シャフト30とバルブ体40は、インサート成形により一体に形成されている。そのため、バルブ室15内で、シャフト30とバルブ体40は一体で回転駆動する。なお、シャフト30は、金属により形成され、バルブ体40は、樹脂により形成されている。以下の説明では、シャフト30とバルブ体40が一体に構成されたものをバルブサブアセンブリ43と呼ぶ。
シャフト30は、バルブ体40にインサートされる部位に、シャフト30の中心から径方向外側に延びる形状のプレート33を有している。プレート33は、シャフト30のうちバルブ体40にインサートされる部位に相対回転しないように固定されると共に、バルブ体40にモールドされている。プレート33は、シャフト30とバルブ体40との結合強度を高めるための部材である。プレート33は、例えば金属により形成されている。
図4に示すように、シャフト30の軸方向の一方に設けられた駆動室51には、複数のギアなどから構成される減速機構50が設けられている。減速機構50は、モータ60の回転速度を減速し、そのモータ60のトルクを増幅してシャフト30に伝達する。具体的には、減速機構50は、モータ60の出力軸に設けられるピニオンギア53、そのピニオンギア53に噛み合う中間ギア54、その中間ギア54と同軸に設けられる小径ギア55、および、その小径ギア55に噛み合うバルブギア52により構成されている。バルブギア52は、樹脂製の樹脂ギアに相当する。バルブギア52は、シャフト30の端部31に相対回転しないように固定されている。また、バルブギア52は、リターンスプリング56により、バルブ体40が弁座20に着座する方向、すなわち、図5の矢印で示した一方側に付勢されている。
図6に示すように、シャフト30のうち、バルブギア52が嵌合する端部31とバルブ体40にインサートされる部位との間の部位を、シャフト中間部34と称する。シャフト30の端部31の外径は、そのシャフト中間部34の外径より小さく形成されている。そのため、シャフト30の端部31とシャフト中間部34との間には段差部35が設けられている。バルブギア52がシャフト30の端部31に嵌合する際、バルブギア52のうちバルブ体40側の面は、シャフト30の段差部35に当接する。バルブギア52は、シャフト30の端部31に固定されている。
図7は、バルブギア52の平面図である。バルブギア52は、板状を成す金属製のプレート70、金属製の磁石63および金属製のヨーク64とインサート成形により一体に形成されている。
図9、図10に示すように、プレート70には、シャフト30の端部31に嵌合する嵌合穴71が形成されている。また、プレート70には、3つの回り止め部72および1つの位置決め用凹部73が形成されている。
回り止め部72は、プレート70の径方向外側に突出するように形成されている。また、位置決め用凹部73は、プレート70の一面側から他面側に凹むように形成されている。また、位置決め用凹部73は、嵌合穴71の径方向外側にプレート70の外周側からプレートの中心側に向かって凹むように形成されている。また、本実施形態の位置決め用凹部73は、プレート70の一面側と他面側の間を貫通するように形成されている。プレート70の位置決め用凹部73の内部には、侵入した樹脂によって充填部521が形成されている。
嵌合穴71は、円形状を成している。そのため、組付け時において、シャフト30の端部31とバルブギア52とは、相対回転可能な状態で嵌合する。その状態で、シャフト30とバルブギア52との回転方向の位置決めをすることが可能である。
図7、図8に示したように、バルブギア52には、磁気回路を形成するためのヨーク64および磁石63がインサート成形により一体化されている。ヨーク64および磁石63は、シャフト30の軸線と一致する嵌合穴71の中心線を中心とする所定半径Rより径方向外側に配置されている。また、位置決め用凹部73は、嵌合穴71の中心線を中心とする所定半径Rより径方向内側に配置されている。
このようにしているのでは、図18に示すように、位置決め用凹部73を、嵌合穴71の中心線を中心とする所定半径Rより径方向外側に配置した場合、射出成形後に下型200を抜くことができなくなってしまうためである。
図11および図12に示したように、シャフト30の端部31とバルブギア52に設けられたプレート70の嵌合穴71とは溶接により固定される。図11および図12では、シャフト30の端部31とバルブギア52との溶接箇所を符号Wの矢印により示している。シャフト30の端部31がプレート70の嵌合穴71に嵌合された状態でシャフト30の端部31の外周に沿ってシャフト30の端部31とプレート70が溶接されている。
ハウジング10には、モータ60が収容されている。モータ60は、通電によりトルクを出力する電動式モータである。このモータ60が駆動すると、モータ60のトルクが減速機構50を経由してシャフト30に伝達される。シャフト30がその軸周りに回転すると、シャフト30と一体に形成されたバルブ体40がバルブ室15内で回転する。これにより、バルブ体40は、EGR通路18の開口面積および上流側通路16の開口面積を増減する。
上述したように、図4および図5は、バルブ体40が弁座20に着座し、EGR通路18を閉塞している状態を示している。この状態から、図5の矢印で示した他方側にバルブ体40が移動すると、上流側通路16の開口面積が小さくなると共に、EGR通路18の開口面積が大きくなる。これにより、バルブ体40より下流側の下流側通路17の負圧が大きくなり、EGR通路18から下流側通路17にEGRガスが導入される。なお、上述したように、バルブ装置1は、吸気管122のうちコンプレッサ141より上流側の部位に設けられている。そのため、バルブ装置1は、EGR通路18の開口面積を大きくするだけでなく、上流側通路16の開口面積を小さくすることで、エンジン110のピストン113の動作による負圧を有効に利用し、EGR通路18から吸気管122にEGRガスを効率的に導入することが可能である。
なお、図4に示すように、ハウジング10の駆動室51には、センサカバー61が設けられている。センサカバー61の内側には、シャフト30の回転角を検出するセンサ装置62が設けられている。センサ装置62は、例えば、バルブギア52に設けられた一対の磁石63およびヨーク64と、センサカバー61側に取り付けられたホールIC65などにより構成されている。センサ装置62により検出されたシャフト30の回転角は、図示しない電子制御装置(以下、ECUという)に伝送される。ECUは、センサ装置62によって検出されたシャフト30の回転角とその目標値とが一致するように、モータ60に対する通電量をフィードバック制御する。
次に、バルブギア52の射出成形工程について図13~図18を用いて説明する。
次に、作業者は、S100にて、磁石63、ヨーク64およびプレート70を用意する。なお、金属製のプレート70には、金属製のシャフト30の端部31と嵌合する円形状の嵌合穴71が形成されるとともに、プレート70の一面側から他面側に凹む位置決め用凹部73が形成されている。
次に、作業者は、S102にて、1つ目の金型である下型200を用意する。図14、図16に示すように、下型200には、底面201から一方向である上方向に延びる円筒状の大筒状部210が形成されている。大筒状部210の先端は平面状を成している。
また、大筒状部210の先端には、大筒状部210の先端から上方向に延びる円筒状の小円筒部220が形成されている。小円筒部220の先端は平面状を成している。
さらに、小円筒部220の先端の中央には、小円筒部220の先端から上方向に延びる円筒状の第1突起部230が形成されている。第1突起部230の先端は平面状を成している。小円筒部220の直径は大筒状部210よりも小さくなっている。
また、小円筒部220の先端の径方向外側の一端には、上方向に延びる半円筒形状の第2突起部240が形成されている。第2突起部240の先端は平面状を成している。また、下型200には、第2突起部240の根本を囲むように下方向に凹む溝状の根本凹部250が形成されている。
次に、図15、図16に示すように、作業者は、磁石63、ヨーク64およびプレート70を下型200にセットする。具体的には、半円形状の2つのヨーク64を大筒状部210を挟むように配置し、各ヨーク64の2つの端部にそれぞれ磁石63を配置する。その後、作業者は、下型200の第1突起部230にプレート70の嵌合穴71を嵌合させるとともに第2突起部240に位置決め用凹部73を嵌合させるようにプレート70を配置する。
次に、図17に示すように、作業者は、2つ目の金型である上型300をセットする。具体的には、プレート70を内包するとともに下型200と対向するよう上型300を配置する。
次に、S108にて、射出成型を行う。具体的には、下型200と上型300の間に形成される空間に樹脂を射出してプレート70、ヨーク64および磁石63と樹脂製のバルブギア52を一体に形成する。この際、下型200と上型300の間に形成される空間に射出された樹脂が根本凹部250に入り込み、肉厚部522が形成される。
次に、作業者は、S110にて、上型300を外し、S112にて、バルブギア52を下型200から外して本射出工程を終了する。
ところで、図19、図20に示すように、下型200には、第2突起部240の根本を囲むように下方向に凹む溝状の根本凹部250が形成されている。この根本凹部250により、肉厚の肉厚部522が形成される。
ここで、図21に示すように、下型200に根本凹部250が形成されていない場合には、矢印M1で示すプレート70の側面と第2突起部240との間および矢印M2で示す第2突起部240の根本の部位に薄肉状の膜バリが形成されてしまう。そして、このような膜バリは、後で剥がれ落ちて品質低下の要因となってしまう。
本実施形態の回転部品は、下型200に形成された根本凹部250により肉厚の肉厚部522が形成され、この肉厚部522と位置決め用凹部73の内部に形成された充填部521とが樹脂で連結されている。このため、図21に示したように、膜バリとなって剥がれ落ちることを抑制することができ、品質を向上することができる。
また、下型200の第2突起部240の長さが長いと、充填部521が膜バリのようになってしまう。このため、下型200の第2突起部240の長さは、充填部521の肉厚が所定の厚さとなる程度の長さとなっている。
以上、説明したように、本回転部品は、軸線回りに回転可能に支持される金属製のシャフト30と、シャフト30の端部31に固定される金属製のプレート70と、インサート成形によりプレートと一体に形成された樹脂製のバルブギア52と、を備えている。また、プレート70には、シャフト30の端部31と嵌合する円形状の嵌合穴71が形成されるとともに、プレート70の一面側から他面側に凹む位置決め用凹部73が形成されている。そして、シャフト30の端部31の断面は円形状を成し、シャフト30の端部31は嵌合穴71に嵌合されている。
上記した構成によれば、プレート70には、プレート70の外周側から嵌合穴71の中心側に向かって凹む位置決め用凹部73が形成されているので、この位置決め用凹部73を利用してプレート70を固定することができる。したがって、インサート成形によりプレート70とバルブギア52を一体に形成する際におけるプレートの回転を防止することができる。
また、シャフト30の端部31の外周に沿ってシャフト30の端部31とプレート70が溶接されている。したがって、シャフト30とプレート70の締結強度を十分に確保することができる。
また、本回転部品は、バルブギア52にインサート成形され磁気回路を形成するためのヨーク64および磁石63を備えている。そして、ヨーク64および磁石63は、軸線を中心とする所定半径Rより径方向外側に配置されている。また、位置決め用凹部73は、軸線を中心とする所定半径Rより径方向内側に配置されている。
これによれば、プレート70を小さくできるので、インサート成形時の樹脂の流れを阻害しないようにすることが可能である。また、プレート70を小さくできるので、プレート70を容易に型にセットすることができる。また、インサート成形の後、下型200を容易に外すことが可能である。
また、位置決め用凹部73は、プレート70の一面と他面の間を貫通するように形成されている。位置決め用凹部73の内部に侵入する樹脂の量を多くすることができ、プレート70とバルブギア52の結合強度を確保することができる。
また、バルブギア52は、プレート70の位置決め用凹部73の内部に侵入した樹脂によって形成された充填部521を有している。これによれば、充填部521によりプレート70とバルブギア52の結合強度を確保することができる。
また、位置決め用凹部は、バルブギア52に対するプレート70の回り止めとして機能する。このように、位置決め用凹部73をバルブギア52に対するプレート70の回り止めとして機能させることもできる。
また、本回転部品の製造方法は、金属製のシャフト30の端部31と嵌合する円形状の嵌合穴71が形成されるとともに、径方向外側の端部から嵌合穴71の中心側に向かって凹む位置決め用凹部73が形成された金属製のプレート70を用意することを含む。また、プレート70の嵌合穴71と嵌合するための第1突起部230と、底面201側から一方向に延びるように形成されるとともに位置決め用凹部73と嵌合するための第2突起部240と、を有する下型200を用意することを含む。また、下型200の第1突起部230にプレート70の嵌合穴71を嵌合させるとともに第2突起部240に位置決め用凹部73を嵌合させるようにプレート70を配置することを含む。また、プレート70を内包するとともに下型と対向するよう上型300を配置することを含む。また、下型200と上型300の間に形成される空間に樹脂を射出してプレート70と樹脂製のバルブギア52を一体に形成することを含む。
これによれば、下型200の第1突起部230にプレート70の嵌合穴71を嵌合させるとともに第2突起部240に位置決め用凹部73を嵌合させるようにプレート70を配置した状態とする。そして、下型200と上型300の間に形成される空間に樹脂を射出してプレート70と樹脂製のバルブギア52が一体に形成される。
したがって、インサート成形によりプレート70とバルブギア52を一体に形成する際におけるプレート70の回転を防止することができる。
また、下型200には、第2突起部240の根本を囲むように一方向と逆方向に凹む根本凹部250が形成されている。そして、下型200と上型300の間に形成される空間に樹脂を射出してプレート70と樹脂製のバルブギア52を一体に形成することにおいて、空間に射出された樹脂が根本凹部250に入り込み、バルブギア52に肉厚部522が形成される。
したがって、第2突起部240の根本の部位に薄肉状の膜バリが形成されるのを抑制することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る回転部品について図22を用いて説明する。上記第1実施形態の回転部品は、プレート70に3つの回り止め部72が形成されているが、本実施形態の回転部品は、プレート70に3つの位置決め用凹部73が形成され、プレート70に回り止め部72が形成されていない。
各位置決め用凹部73には、インサート成形時に侵入した樹脂によって充填部521が形成されている。そして、各位置決め用凹部73は、回り止めとしても機能する。
このように、上記第1実施形態の回り止め部72に代えて、複数の位置決め用凹部73が回り止めとして機能するよう構成することもできる。
また、プレート70を裏表にした際の複数の位置決め用凹部73の位置が異なっている。すなわち、プレート70の一面側からプレート70を見た際の位置決め用凹部73の位置とプレート70の反対面側からプレート70を見た際の位置決め用凹部73の位置が異なっている。したがって、プレート70の裏表を誤って下型200にセットしてしまうのを防止することもできる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る回転部品について図23、図24を用いて説明する。上記第1実施形態では、プレート70の一面と他面の間を貫通するように位置決め用凹部73が形成されている。これに対し、本実施形態では、プレート70の一面側である下面側と他面側である上面側の間が塞がれるように位置決め用凹部73が形成されている。具体的には、プレート70の一面側である下面側から他面側である上面側に凹むように位置決め用凹部73が形成されている。
このように、プレート70の下面側から上面側に凹むように位置決め用凹部73を形成することもできる。これによれば、プレート70の一面と他面の間を貫通するように位置決め用凹部73を形成した場合と比較してプレート70の強度を向上することができる。
また、プレート70の一面と他面の間を貫通するように位置決め用凹部73を形成した場合には、樹脂の回り込みによって膜バリが形成されやすい。これに対し、本実施形態のように、プレート70の一面と他面の間を貫通しないように位置決め用凹部73を形成した場合、膜バリが形成されるのを抑止することができる。
なお、本実施形態と反対に、プレート70の他面側である上面側から一面側である下面側に凹むように位置決め用凹部73を形成することもできる。また、プレート70の下面側から上面側に凹むとともに、プレート70の上面側から下面側に凹むように位置決め用凹部73を形成することもできる。
(他の実施形態)
(1)上記第1~第3実施形態では、シャフト30の端部31をプレート70に形成された円形状の嵌合穴71の嵌合させた状態でシャフト30の端部31の外周に沿ってシャフト30の端部31とプレート70を溶接した。これに対し、必ずしも、シャフト30の端部31の外周に沿ってシャフト30の端部31とプレート70を溶接する必要はない。
(2)上記第1~第3実施形態では、バルブ体40を駆動するシャフト30の端部31に固定されるプレート70を含むバルブギア52を例に回転部品について説明したが、このような用途の回転部品に限定されるものではない。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、本回転部品は、軸線回りに回転可能に支持される金属製のシャフトと、シャフトの端部に固定される金属製のプレートと、を備えている。また、インサート成形によりプレートと一体に形成された樹脂製の樹脂ギアを備えている。また、プレートには、シャフトの端部と嵌合する円形状の嵌合穴が形成されるとともに、プレートの一面側から他面側に凹む位置決め用凹部が形成されている。また、シャフトの端部の断面は円形状を成し、シャフトの端部は嵌合穴に嵌合されている。
また、第2の観点によれば、シャフトの端部の外周に沿ってシャフトの端部とプレートが溶接されている。したがって、シャフトとプレートの締結強度を十分に確保することができる。
また、第3の観点によれば、本回転部品は、樹脂ギアにインサート成形され磁気回路を形成するためのヨークおよび磁石を備えている。また、ヨークおよび磁石は、軸線を中心とする所定半径より径方向外側に配置されている。そして、位置決め用凹部は、軸線を中心とする所定半径より径方向内側に配置されている。
これによれば、プレートを小さくできるので、インサート成形時の樹脂の流れを阻害しないようにすることが可能である。また、プレートを小さくできるので、プレートを容易に型にセットすることができる。また、インサート成形の後、型を容易に外すことが可能である。
また、第4の観点によれば、位置決め用凹部は、プレートの一面と他面の間を貫通するように形成されている。したがって、位置決め用凹部の内部に侵入する樹脂の量を多くすることができ、プレートとバルブギアの結合強度を確保することができる。
また、第5の観点によれば、位置決め用凹部は、プレートの一面側から他面側、またはプレートの他面側から一面側に凹むように形成されている。
これによれば、プレートの一面と他面の間を貫通するように位置決め用凹部を形成した場合と比較してプレートの強度を向上することができる。また、プレートの一面と他面の間を貫通するように位置決め用凹部を形成した場合には、樹脂の回り込みによって膜バリが形成されやすい。これに対し、プレートの一面と他面の間を貫通しないように位置決め用凹部73を形成した場合、膜バリが形成されるのを抑止することもできる。
また、第6の観点によれば、樹脂ギアは、プレートの位置決め用凹部の内部に侵入した樹脂によって形成された充填部を有している。これによれば、充填部によりプレートと樹脂ギアの結合強度を確保することができる。
また、第7の観点によれば、位置決め用凹部は、樹脂ギアに対するプレートの回り止めとして機能する。このように、位置決め用凹部を、樹脂ギアに対するプレートの回り止めとして機能させることもできる。
また、第8の観点によれば、回転部品の製造方法であって、金属製のシャフトの端部と嵌合する円形状の嵌合穴が形成されるとともに、プレートの一面側から他面側に凹む位置決め用凹部が形成された金属製のプレートを用意することを含む。また、底面側から一方向に延びるように形成されるとともにプレートの嵌合穴と嵌合するための第1突起部と、底面側から一方向に延びるように形成されるとともに位置決め用凹部と嵌合するための第2突起部と、を有する下型を用意することを含む。また、下型の第1突起部にプレートの嵌合穴を嵌合させるとともに第2突起部に位置決め用凹部を嵌合させるようにプレートを配置することを含む。また、プレートを内包するとともに下型と対向するよう上型(300)を配置することを含む。また、下型と上型の間に形成される空間に樹脂を射出してプレートと樹脂製の樹脂ギア(52)を一体に形成することを含む。
これによれば、下型の第1突起部にプレートの嵌合穴を嵌合させるとともに第2突起部に位置決め用凹部を嵌合させるようにプレートを配置した状態で、下型と上型の間に形成される空間に樹脂を射出してプレートと樹脂製の樹脂ギアが一体に形成される。
したがって、インサート成形によりプレートと樹脂ギアを一体に形成する際におけるプレートの回転を防止することができる。
また、第9の観点によれば、下型には、第2突起部の根本を囲むように一方向と逆方向に凹む根本凹部が形成されている。そして、下型と上型の間に形成される空間に樹脂を射出してプレートと樹脂製の樹脂ギア(52)を一体に形成することにおいて、空間に射出された樹脂が根本凹部に入り込み、樹脂ギアに肉厚部522が形成される。したがって、第2突起部の根本の部位に薄肉状の膜バリが形成されるのを抑制することができる。
1 バルブ装置
30 シャフト
31 端部
52 バルブギア
63 磁石
64 ヨーク
70 プレート
71 嵌合穴
72 回り止め部
73 位置決め用凹部
200 下型
300 上型
521 充填部
522 肉厚部

Claims (9)

  1. 回転部品であって、
    軸線回りに回転可能に支持される金属製のシャフト(30)と、
    前記シャフトの端部(31)に固定される金属製のプレート(70)と、
    インサート成形により前記プレートと一体に形成された樹脂製の樹脂ギア(52)と、を備え、
    前記プレートには、前記シャフトの前記端部と嵌合する円形状の嵌合穴(71)が形成されるとともに、前記プレートの一面側から他面側に凹む位置決め用凹部(73)が形成され、
    前記シャフトの前記端部の断面は円形状を成し、前記シャフトの前記端部は前記嵌合穴に嵌合されている回転部品。
  2. 前記シャフトの前記端部の外周に沿って前記シャフトの前記端部と前記プレートが溶接されている請求項1に記載の回転部品。
  3. 前記樹脂ギアにインサート成形され磁気回路を形成するためのヨーク(64)および磁石(63)を備え、
    前記ヨークおよび前記磁石は、前記軸線を中心とする所定半径より径方向外側に配置されており、
    前記位置決め用凹部は、前記軸線を中心とする前記所定半径(R)より径方向内側に配置されている請求項1または2に記載の回転部品。
  4. 前記位置決め用凹部は、前記プレートの一面側と他面側の間を貫通するように形成されている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の回転部品。
  5. 前記位置決め用凹部は、前記プレートの一面側と他面側の間が塞がれるように形成されている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の回転部品。
  6. 前記樹脂ギアは、前記プレートの前記位置決め用凹部の内部に侵入した樹脂によって形成された充填部(521)を有している請求項1ないし5のいずれか1つに記載の回転部品。
  7. 前記位置決め用凹部は、前記樹脂ギアに対する前記プレートの回り止めとして機能する請求項6に記載の回転部品。
  8. 回転部品の製造方法であって、
    金属製のシャフト(30)の端部(31)と嵌合する円形状の嵌合穴(71)が形成されるとともに、一面側から他面側に凹む位置決め用凹部(73)が形成された金属製のプレート(70)を用意することと、
    底面(201)側から一方向に延びるように形成されるとともに前記プレートの前記嵌合穴と嵌合するための第1突起部(230)と、前記底面側から前記一方向に延びるように形成されるとともに前記位置決め用凹部と嵌合するための第2突起部(240)と、を有する下型(200)を用意することと、
    前記下型の前記第1突起部に前記プレートの前記嵌合穴を嵌合させるとともに前記第2突起部に前記位置決め用凹部を嵌合させるように前記プレートを配置することと、
    前記プレートを内包するとともに前記下型と対向するよう上型(300)を配置することと、
    前記下型と前記上型の間に形成される空間に樹脂を射出して前記プレートと樹脂製の樹脂ギア(52)を一体に形成すること、とを含む回転部品の製造方法。
  9. 前記下型には、前記第2突起部の根本を囲むように前記一方向と逆方向に凹む根本凹部(250)が形成されており、
    前記下型と前記上型の間に形成される前記空間に前記樹脂を射出して前記プレートと前記樹脂ギア(52)を一体に形成することにおいて、前記空間に射出された前記樹脂が前記根本凹部に入り込み、前記樹脂ギアに肉厚部(522)が形成される請求項8に記載の回転部品の製造方法。
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