JP2022011610A - 車両積載物用被覆シート材及びその収縮・展開方法 - Google Patents

車両積載物用被覆シート材及びその収縮・展開方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被覆シートが運搬車両の荷台上の積載物を覆った展開状態からの収縮と、収縮状態からの展開をする上で、操作棒の使用を不要にし、操作棒を使用する場合より作業効率を向上させる。【解決手段】展開と収縮が自在な被覆シート本体2と、被覆シート本体2に接続される、展開のための一組の展開用ロープ3と収縮のための一組の収縮用ロープ4から被覆シート材1を構成し、収縮用ロープ4の一端41を被覆シート本体2の前方側に接続し、中間区間43を被覆シート本体2の後方側を経由させ、中間区間43から他端42までの区間を被覆シート本体2の幅方向両側の複数個の開口2aに挿通させ、他端42を被覆シート本体2の前方側の開口2aを挿通させて被覆シート本体2の幅方向両側の外側に位置させる。展開用ロープ3の一端31を被覆シート本体2の後方側に接続し、他端32を被覆シート本体2の後方側の外側に位置させる。【選択図】図1

Description

本発明は運搬車両の荷台上の積載物を覆った展開状態からの収縮と、収縮状態からの展開が自在な被覆シート材、及びこれを収縮・展開させる方法に関するものである。
運搬車両(ダンプトラック)の荷台上に積載された掘削残土等の積載物上に、これを覆うための被覆シートを掛け(展開させ)、また収縮させる(収納する)方法として、荷台の運転席寄りの屋根部分(ルーフキャリア)等に設置された巻取り装置によるワイヤ等の紐状材の巻き戻しと巻き取りを利用してシートの引き出しと格納をする方法がある。この方法は紐状材の巻き戻しと巻き取りをすることにより紐状材に一体化したシートの引き出しと格納をする方法と(特許文献1、2参照)、直接、シートの巻き戻しと巻き取りをする方法に大別される(特許文献3、4参照)。
これらの方法では巻取り装置を用いることで、自動的にシートの引き出しと格納を行える利点がある。但し、巻取り装置はシートの長さ方向には張力を付与できるものの、シートの幅方向両側へは張力を付与することができないため、シートの引き出し時に作業者がシートの幅方向両側へ引き寄せ、シートの張りを整える等の補助的な作業をしなければならない。
一方、シートの折り畳み方に工夫を施し、積載物上への設置後、地上からの人力での操作で展開を可能にする棒材を使用することで、シートを積載物上に敷設する方法がある(特許文献5参照)。この方法では予め展開作業に備えて幅方向に折り畳まれ、長さ方向に巻かれたシートに接続された補助ロープの先端を荷台後方側に配置し、補助ロープの先端にカギ棒を引っ掛け、荷台の後方へ引き寄せることで、シートが荷台の後方にまで広げられる(段落0018、図2)。只、シートは予め幅方向に折り畳まれ、積載物上で幅方向に展開されるため、荷台上で上に凸の立体形状に積載される積載物には適するものの(図2-(b))、荷台の側あおり(側板)から上方へ盛り上がらない積載物には適さない。
特許文献5では少なくとも巻かれた状態のシートを積載物上に載せ、シートの前方側を荷台に固定するときには作業者は荷台ステップ上には登らなければならない。例えば積載物上へのシートの設置時に補助ロープの先端を荷台の後方側にまで引き出しておくことができるとしても、カギ棒の先端を補助ロープの先端に引っ掛ける作業は作業者が積載物上でしなければならないと想像される。
この他、被覆シートの幅方向両側の前方側と後方側に環状材を接続し、環状材に操作棒を引っ掛けたまま、車両の幅方向片側、または両側の地上で操作棒を移動させることで、被覆シートの展開と収縮をする方法がある(特許文献6参照)。この方法では被覆シートの幅方向両側に接続された前方側環状材に操作棒の先端部を引っ掛ける等により連結することで、被覆シートの積載物上への敷設(展開)を車両の幅方向両側の地上で行える利点がある(段落0024)。また被覆シートが車両の幅方向両側から操作棒に保持されることで、被覆シートに幅方向両側から張力を付与することができる利点もある(段落0015~0022)。
特開平6-344822号公報(段落0007~0014、図1~図3) 特開2000-344150号公報(段落0011~0022、図1~図6) 実用新案登録第3083828号公報(段落0005~0009、図1~図9) 特開2011-225038号公報(段落0009、図1~図4) 特開2002-127810号公報(請求項3、段落0018、図1、図2) 特開2020-6861号公報(請求項1、段落0040~0058、図1、図4~図6)
但し、特許文献6では被覆シートの敷設(展開)と収縮(収納)の作業には操作棒を必要としながら、敷設作業等の終了後には操作棒を前方側環状材から分離させる必要があるため(段落0019)、不使用時には操作棒を車両内のいずれかの部分に収納しなければならない(段落0021)。また前方側環状材への操作棒の連結等が必要な分、敷設時と収縮時の作業効率に影響が生じる可能性がある。
本発明は上記背景より、特許文献6における操作棒の使用を不要にし、特許文献6より作業効率を向上可能な被覆シート材とその収縮・展開方法を提案するものである。
請求項1に記載の車両積載物用被覆シート材は、運搬車両の荷台上に積載される積載物を上方から覆い、長さ方向前方側において前記荷台の前方部に保持されたまま、長さ方向後方側への展開と長さ方向前方側への収縮が自在な被覆シート本体と、この被覆シート本体に接続される、前記展開のための一組の展開用ロープと前記収縮のための一組の収縮用ロープとを備え、、
前記被覆シート本体の少なくとも幅方向両側に、長さ方向に間隔を置いて複数個の開口が形成され、
前記収縮用ロープの一端は前記被覆シート本体の前方側に接続され、前記収縮用ロープの中間区間は前記被覆シート本体の後方側を経由し、前記収縮用ロープの前記中間区間から他端までの区間は前記複数個の開口を直接、もしくは間接的に挿通し、前記収縮用ロープの前記他端は前記被覆シート本体の前方側の開口を直接、もしくは間接的に挿通して前記被覆シート本体の幅方向両側の外側に位置し、
前記展開用ロープの一端は前記被覆シート本体の後方側に接続され、他端は前記被覆シート本体の後方側の外側に位置していることを構成要件とする。
「被覆シート本体」は一組の展開用ロープ3と一組の収縮用ロープ4を含まない被覆シートの単体を指し、この被覆シート本体2と、一組の展開用ロープ3及び一組の収縮用ロープ4を含めて「被覆シート材1」と呼ぶ。「一組」とは、主に被覆シート本体2の幅方向両側寄りに対になって配置される2本のロープを指すが、ロープの本数は2本には限られない。積載物9は種類を問わず、掘削残土を含む。運搬車両(以下、車両)7は主にダンプトラックである。
「長さ方向」は被覆シート本体2の長さ方向であり、荷台8の長さ方向でもある。被覆シート本体2が長方形であれば、長辺方向である。「被覆シート本体の幅方向」は被覆シート本体2の長さ方向に直交する方向であり、被覆シート本体2が長方形であれば、短辺方向である。「被覆シート本体の前方側」は荷台8の前方側に保持される側を指し、「被覆シート本体の後方側」は被覆シート本体2が荷台8の後方側へ展開した(敷設された)ときに、荷台8の後方側に保持される側を指す。「被覆シート本体の後方側」は、実質的には被覆シート本体2後方側の幅方向両側寄りの部分であり、開口2aを含む。「荷台8の前方側」は例えば鳥居部83やその付近等であり、「荷台8の後方側」は例えば後あおり82やその付近等である。
被覆シート本体2は荷台8の長さ方向前方側には、例えば被覆シート本体2の前方側に一端61が接続される拘束用ロープ6の他端62が荷台8の前方に接続されることで保持される(請求項3)。荷台8の後方側には、被覆シート本体2は例えば展開用ロープ3の他端32が荷台8の後方に接続されることで保持される。拘束用ロープ6は被覆シート本体2を幅方向に均等に荷台8に保持させる上では、図2-(a)に示すように幅方向両側寄りに2本、接続されるが、必ずしもその必要はない。
被覆シート本体2の少なくとも幅方向両側に形成される複数個の開口2aは必ずしも同一直線上に配列する必要はなく、千鳥状に配列する場合もある。「収縮用ロープ4の一端41」は被覆シート本体2の前方側に接続される側の端部を指し、「収縮用ロープ4の他端42」は被覆シート本体2には接続されない側の端部を指す。「少なくとも」とは、幅方向両側以外にも開口2aが形成され、その開口2aに収縮用ロープ4が挿通する場合があることを意味する。「両側」は両端寄りの部分を指す。
「接続」は縫合、結束(緊結)、連結等を含み、例えば被覆シート本体2の前方側に形成された開口(鳩目)2aにリング5等を介在させた間接的な連結を含む。「収縮用ロープ4の他端42」は被覆シート本体2の幅方向両側の外側に位置し、車両7の幅方向両側の地上での引き寄せと接続等の操作が可能な状態に解放されている。「被覆シート本体2の外側に位置し」とは、被覆シート本体2の使用状態で、他端42、32が被覆シート本体2に重ならない位置にあることを意味する。
「収縮用ロープ4の中間区間43」は主に収縮用ロープ4の中間部分の、軸線方向にある程度の長さを持った区間を指すが、「被覆シート本体2の後方側を経由する」部分は被覆シート本体2の収縮状態と展開状態とで変化するため、広義には一端41と他端42を除いた区間を指す。「被覆シート本体2の後方側」は主に、長さ方向に配列する開口2aの内、被覆シート本体2後方側に位置する開口2a、または開口2aに接続されるリング5等を指すが、必ずしも長さ方向に配列する開口2aである必要はなく、経由用に形成される開口を含む。
「収縮用ロープ4の中間区間43が被覆シート本体2の後方側を経由する」とは、中間区間43が被覆シート本体2の後方側に形成された開口2a等を挿通し、前方側の開口2a等に向かって折り返すことを言う。各収縮用ロープ4の経由部分から他端42までの区間は被覆シート本体2の幅方向片側の開口2a等を挿通し、最も前方に位置する、または前方寄りの開口2a等を挿通して他端42が被覆シート本体2の外側に向かう。
「開口2aを直接、もしくは間接的に挿通し」とは、上記のように収縮用ロープ4が開口2aを直接、挿通する場合と、開口2aに連結され、使用時に閉鎖状態を維持するリング5を挿通する場合(請求項2)があることを言う。「使用時に閉鎖状態を維持する」とは、リング5の一部が螺合やばね等により開閉自在でありながら、使用時に閉鎖状態を維持し(施錠され)、開放しないことを意味する。
「展開用ロープ3の一端31」は被覆シート本体2の後方側に接続される側の端部を指し、「展開用ロープ3の他端32」は被覆シート本体2には接続されない側の端部を指す。他端32は被覆シート本体2の後方側の外側に位置する。「被覆シート本体2の後方側」は「幅方向両側」を含み、車両7の後方側、または幅方向両側の地上での引き寄せ等の操作が可能な状態に解放されている。
以上のように収縮用ロープ4の一端41は図1、図2に示すように被覆シート本体2の前方側に接続され、中間区間43は被覆シート本体2の後方側を経由し、中間区間43から他端42までの区間は複数個の開口2a等を挿通する。他端42は被覆シート本体2の前方側の開口2a等を挿通し、被覆シート本体2の幅方向両側の外側に位置する。他端42は被覆シート材1(被覆シート本体2)の展開状態でも、被覆シート本体2の幅方向両側の外側に位置する。図8に示す積載物9の運搬時を含む被覆シート材1(被覆シート本体2)の展開状態では、被覆シート本体2の後方側に位置する展開用ロープ3の他端32が荷台8、または車両7の幅方向側面、または後方等に接続(連結)されることで、展開状態を維持する。
被覆シート材1の展開状態からは、図5に示すように展開用ロープ3他端32の荷台8等への接続が解除された後、図6に示すように被覆シート材1の幅方向両側の外側に位置する収縮用ロープ4の他端42が車両7の幅方向両側の前方寄りの地上で引き寄せられるだけで、図1、図2-(b)に示すように長さ方向前方側へ収縮させ、図7に示す収縮(収納)状態に移行する(請求項4)。
被覆シート材1の収縮状態では、例えば被覆シート本体2の長さ方向前方側に、他端62が荷台8の前方に接続される拘束用ロープ6の一端61が接続されていれば(請求項3)、被覆シート材1を折り畳まれた状態で安定させ、強風を受けること等によるあおりに対して安定させることが可能になる。
この場合、一端61が被覆シート本体2の前方側に接続された拘束用ロープ6の他端62が荷台8前方の鳥居部83等に接続されると共に、一端41が被覆シート本体2の前方側に接続された収縮用ロープ4の他端42が地上で引き寄せられ、収縮用ロープ4に張力が付与されることで、被覆シート本体2(被覆シート材1)が折り畳まれる。被覆シート本体2はそのまま鳥居部83に重なった形態を維持しようとするため、強風等に対する安定性が向上する。拘束用ロープ6は収縮用ロープ4の張力を負担し、荷台8に反力を負担させる。
図7に示す被覆シート材1の収縮状態になるとき、収縮用ロープ4の他端42が地上で引き寄せられることで、中間区間43(被覆シート本体2の後方側を経由する部分)が被覆シート本体2の後方側に形成された開口2a等を荷台8の前方側へ引き寄せる。そのまま他端42が荷台8、または車両7の幅方向側面、または前方等に接続(連結)されることで、収縮用ロープ4は被覆シート本体2の収縮(収納)状態を維持する。
図7に示す被覆シート材1の収縮状態からは、収縮用ロープ4他端42の荷台8等への接続が解除された後、被覆シート本体2の後方側の外側に位置している展開用ロープ3の他端32が車両7の後方寄りの地上で引き寄せられることで、図8、図5に示す展開状態に移行する(請求項5)。
被覆シート材1の収縮状態では、被覆シート本体2の後方側寄りの開口2aが荷台8の前方側に移動していることで、展開用ロープ3全体が荷台8の前方側に位置するため、展開用ロープ3の他端32は荷台8、または車両7の幅方向側面、または前方等に接続(連結)される。この関係で、展開用ロープ3の他端32は車両7の幅方向両側の前方寄りの地上から、車両7の後方側へ回り込むように移動させられ、上記の通り、他端32が荷台8、または車両7の幅方向側面、または後方等に接続(連結)されることで、展開状態を維持する。
このように被覆シート材1の展開状態からは、収縮用ロープ4の他端42が車両7の幅方向両側の前方寄りの地上で引き寄せられるだけで、被覆シート本体2を収縮状態にすることができる。また収縮状態からは、展開用ロープ3の他端32が車両7の後方寄りの地上で引き寄せられるだけで、被覆シート本体2を展開状態にすることができるため、特許文献6で必要とするような操作棒等の道具の使用が不要になる。この結果、道具を使用する場合に確保すべき、道具収納のための空間を確保する必要がなく、道具を使用する方法より作業効率の向上が図られる。
被覆シート本体に接続される収縮用ロープの一端が被覆シート本体の前方側に接続されながら、収縮用ロープの中間区間から他端までの区間が複数個の開口を挿通し、収縮用ロープの他端が被覆シート本体の前方側の開口を挿通して被覆シート本体の幅方向両側の外側に位置するため、収縮用ロープの他端を車両の幅方向両側の前方寄りの地上で引き寄せるだけで、被覆シート本体を収縮状態にすることができる。
また被覆シート本体に接続される展開用ロープの一端が被覆シート本体の後方側に接続され、他端が被覆シート本体の後方側の外側に位置するため、展開用ロープの他端を車両の後方寄りの地上で引き寄せるだけで、被覆シート本体を展開状態にすることができる。この結果、被覆シート本体に操作棒等の道具を接続する方法より、接続と分離の作業がなくなる分、作業効率の向上が図られる。
開口にリングを接続した場合の展開状態から収縮状態へ移行しつつある被覆シート本体と収縮用ロープ及び展開用ロープの関係を示した斜視図である。 (a)は展開状態にある図1に示す被覆シート本体と収縮用ロープ及び展開用ロープの関係を示した平面図、(b)は収縮状態にある被覆シート本体と収縮用ロープ及び展開用ロープの関係を示した平面図、(c)は(b)の側面図である。 開口に収縮用ロープを直接、挿通させた場合の展開状態にある被覆シート本体と収縮用ロープ及び展開用ロープの関係を示した平面図である。 (a)は図2-(a)に示す被覆シート本体を示した平面図、(b)は図3に示す被覆シート本体を示した平面図である。 展開状態から収縮を開始しようとするときの被覆シート本体を含む荷台上の被覆シート材の様子を示した斜視図である。 展開状態から収縮状態へ移行しつつある被覆シート本体を含む荷台上の被覆シート材の様子を示した斜視図である。 収縮状態になった被覆シート本体を含む荷台上の被覆シート材の様子を示した斜視図である。 展開状態になった被覆シート本体を含む荷台上の被覆シート材の様子を示した斜視図である。
図1は運搬車両(以下、車両)7の荷台8上に積載される積載物9を上方から覆い、長さ方向前方側において荷台8の前方部に保持されたまま、長さ方向後方側への展開と長さ方向前方側への収縮が自在な被覆シート本体2と、被覆シート本体2に接続される、展開のための一組の展開用ロープ3と収縮のための一組の収縮用ロープ4とを備えた被覆シート材1が展開状態から収縮状態へ移行しつつあるときの様子を示す。被覆シート本体2の少なくとも幅方向両側には、長さ方向に間隔を置き、収縮用ロープ4が直接、もしくは間接的に挿通するための複数個の開口(鳩目)2aが形成されている。
収縮用ロープ4の一端41は被覆シート本体2の前方側に接続(連結)される。収縮用ロープ4の中間区間43は被覆シート本体2の後方側に形成された開口2a等を経由し、中間区間43から他端42までの区間は複数個の開口2aを直接、もしくは間接的に挿通する。収縮用ロープ4の他端42は被覆シート本体2の前方側の開口2aを直接、もしくは間接的に挿通して被覆シート本体2の幅方向両側の外側に張り出す。
展開用ロープ3の一端31は被覆シート本体2の後方側に接続され、他端32は被覆シート本体2の後方側の外側に張り出す。被覆シート材1が荷台8上で使用される際には、被覆シート本体2の前方側に、図2に示すように被覆シート本体2を荷台8の前方側に保持させる(拘束する)ための拘束用ロープ6が接続される。拘束用ロープ6は基本的には被覆シート本体2の幅方向両側寄りの2箇所に接続される。
拘束用ロープ6の一端61は被覆シート本体2の前方側に縫合等により接続され、他端62には荷台8の前方の鳥居部83等に係止、結束(縛り付け)等により接続(連結)されるための、例えば環状の、またはフック状等の保持部63が接続、または形成される。保持部63等は鳥居部83等の凸部等に係止等により接続されることにより、被覆シート本体2の前方側を荷台8の前方側に拘束(保持)された状態を維持する。
収縮用ロープ4の他端42は展開状態にある被覆シート本体2を収縮させる目的で、車両7の幅方向両側の前方寄りの地上で引き寄せられるため、他端42には引き寄せ作業をし易くするための、環状等の保持部44が接続、または形成される。展開用ロープ3の他端32は収縮状態にある被覆シート本体2を展開させる目的で、車両7の後方寄りの地上で引き寄せられるため、他端32には引き寄せ作業をし易くするための、環状等の保持部33が接続、または形成される。
図面では収縮用ロープ4の他端42を車両7の幅方向両側の前方寄りの地上から引き寄せ、収縮用ロープ4を図2-(b)のように収縮させたときの張力が被覆シート本体2の幅方向にも作用するよう、収縮用ロープ4の一端41を、開口2aが配列する被覆シート本体2の幅方向両側寄りではなく、中心部寄りの部分に接続している。
収縮用ロープ4の一端41が被覆シート本体2の幅方向両側寄り以外の部分に接続されることで、被覆シート本体2を収縮させたときに収縮用ロープ4に生じている張力の被覆シート本体2の幅方向成分が被覆シート本体2を幅方向両側に引き寄せるように作用するため、収縮した被覆シート本体2を幅方向に安定させることができる。収縮用ロープ4に生じている張力の被覆シート本体2の長さ方向成分は、拘束用ロープ6の他端62が荷台8の前方に接続されることで、収縮している被覆シート本体2を荷台8の前方側へ押し付けるように作用する。
収縮用ロープ4の中間区間43は被覆シート本体2の後方側に位置し、中間区間43から他端までの区間を複数個の開口2aに挿通させる部分へ移行する折り返し部分を言う。図2-(a)に示す被覆シート本体2の展開状態では、中間区間43は収縮用ロープ4全長の内、一端41から他端42に向かって被覆シート本体2の全長に相当する距離を進んだ部分である。但し、この部分は被覆シート本体2の収縮に伴い、他端42側へ移動するため、図2-(b)、(c)に示す被覆シート本体2の収縮状態では、中間区間43は収縮用ロープ4全長の内、展開状態の被覆シート本体2の数分の1程度の距離を進んだ部分になる。
収縮用ロープ4は図1、図2に示すように被覆シート本体2の開口2aに接続(連結)された、使用時に閉鎖状態を維持するリング5を挿通する場合の他、図3に示すように開口2aを直接、挿通する場合もある。図4-(a)は開口2aにリング5を接続した場合の被覆シート本体2を、(b)はリング5を接続しない場合の被覆シート本体2を示す。リング5としては、カラビナ、リングキャッチその他の、一部が開閉自在な金具等が使用される。
収縮用ロープ4が開口2aを直接、挿通する場合、収縮用ロープ4が被覆シート本体2の幅方向片側の全開口2aを挿通するよう、裁縫の並縫いの要領で、図3に示すように被覆シート本体2の表面側と背面側に交互に表れるように開口2aを挿通する。収縮用ロープ4がリング5を挿通する場合には、リング5が被覆シート本体2の表面側と背面側に跨り、被覆シート本体2の幅方向の縁から張り出すため、収縮用ロープ4は単純にリング5を挿通すれば、全開口2aを間接的に挿通することになる。なお、収縮用ロープ4は被覆シート本体2の幅方向片側に形成された複数個の全開口2aを必ずしも挿通する必要はない。
被覆シート本体2が図2-(a)に示すように展開状態にあるときから、収縮用ロープ4の他端42が車両7の幅方向両側の前方寄りの地上で引き寄せられることで、(a)のときの中間区間43の折り返し部分が被覆シート本体2の前方側へ移動する。順次、一端41寄りの部分が折り返し部分となって(b)、(c)に示すように被覆シート本体2が開口2a、またはリング5の位置で折り畳まれ、収縮する。被覆シート本体2が図2-(b)、(c)に示す収縮状態にあるときからは、展開用ロープ3の他端33が車両7の後方寄りの地上で引き寄せられることで、中間区間43の折り返し部分が被覆シート本体2の後方側へ移動し、(a)に示す展開状態になる。
図5は車両7の荷台8上に被覆シート本体2が展開し、積載物9を覆っている状態から、荷台8の後方側に接続されていた、幅方向片側の展開用ロープ3の他端32(保持部33)を荷台8等から外した様子を示す。他の幅方向片側の展開用ロープ3の他端32も同時期に荷台8等から外される。この例では展開用ロープ3の他端32(保持部33)を荷台8の幅方向側面の後方寄りの部分、例えば側あおり81の下に接続しているが、車両7や荷台8への接続位置は問われない。収縮用ロープ4の他端42(保持部44)は車両7や荷台8の前方側の幅方向両側に接続されている。
図6は幅方向両側の展開用ロープ3、3の他端32、32を外した状態で、幅方向両側の収縮用ロープ4、4の他端42、または他端42寄りの部分を車両7の幅方向両側の地上にいる作業者が保持し、車両7の前方側寄りへ引き寄せ、被覆シート本体2を収縮させつつあるときの様子を示す。このときの被覆シート本体2は図1に示すような状態にある。
図7は収縮用ロープ4、4の他端42、42を引き寄せきり、被覆シート本体2を荷台8前方の鳥居部83の縦の面に重なるように折り畳んだときの様子を示す。収縮用ロープ4の他端42が引き寄せられることで、拘束用ロープ6の他端62が鳥居部83に接続されていることと、収縮用ロープ4の一端41が被覆シート本体2の前方側に接続されていることと併せ、被覆シート本体2は折り畳まれた状態で安定し、折り畳まれた形態を維持する。引き寄せられた収縮用ロープ4の他端42は荷台8前方の幅方向両側の側あおり81かその付近に接続される。展開用ロープ3の他端32も同様の位置に接続される。
図8は図7の状態から、収縮用ロープ4の他端42と展開用ロープ3の他端32を荷台8等から外し、展開用ロープ3の他端32を車両7の後方寄りの地上で引き寄せきり、荷台8上に被覆シート本体2を展開させたときの様子を示す。被覆シート本体2の展開後、展開用ロープ3の他端32は荷台8等の後方寄りの側面等に接続され、収縮用ロープ4の他端42は荷台8等の前方寄りの側面等に接続され、図5の直前の状態になる。
図5、図8では拘束用ロープ6の他端62が鳥居部83等に接続された状態で、展開用ロープ3の他端32が荷台8後方側の地上で引き寄せられる。この関係で、被覆シート本体2は長さ方向に張力が付与された状態で積載物9上に展開しているため、被覆シート本体2は荷台8の鳥居部83の頂部から後あおり82にかけて水平に対して傾斜した状態で積載物9を覆っている。但し、被覆シート本体2の幅方向両側の積載物9上に位置する部分に補助的なロープの一端を接続しておき、被覆シート本体2の展開時に他端を荷台8の側面等に接続することで、被覆シート本体2を鳥居部83の縦の面と積載物9に沿って展開させることもできる。
1……被覆シート材、
2……被覆シート本体、2a……開口、
3……展開用ロープ、31……一端、32……他端、33……保持部、
4……収縮用ロープ、41……一端、42……他端、43……中間区間、44……保持部、
5……リング、
6……拘束用ロープ、61……一端、62……他端、63……保持部、
7……運搬車両、
8……荷台、81……側あおり、82……後あおり、83……鳥居部、
9……積載物。

Claims (5)

  1. 運搬車両の荷台上に積載される積載物を上方から覆い、長さ方向前方側において前記荷台の前方部に保持されたまま、長さ方向後方側への展開と長さ方向前方側への収縮が自在な被覆シート本体と、この被覆シート本体に接続される、前記展開のための一組の展開用ロープと前記収縮のための一組の収縮用ロープとを備え、
    前記被覆シート本体の少なくとも幅方向両側に、長さ方向に間隔を置いて複数個の開口が形成され、
    前記収縮用ロープの一端は前記被覆シート本体の前方側に接続され、前記収縮用ロープの中間区間は前記被覆シート本体の後方側を経由し、前記収縮用ロープの前記中間区間から他端までの区間は前記複数個の開口を直接、もしくは間接的に挿通し、前記収縮用ロープの前記他端は前記被覆シート本体の前方側の開口を直接、もしくは間接的に挿通して前記被覆シート本体の幅方向両側の外側に位置し、
    前記展開用ロープの一端は前記被覆シート本体の後方側に接続され、他端は前記被覆シート本体の後方側の外側に位置していることを特徴とする車両積載物用被覆シート材。
  2. 前記複数個の各開口に、使用時に閉鎖状態を維持するリングが接続され、前記収縮用ロープの前記中間区間から他端までの区間は前記リングを挿通していることを特徴とする請求項1に記載の車両積載物用被覆シート材。
  3. 前記被覆シート本体の長さ方向前方側に、他端が前記荷台の前方に接続される拘束用ロープの一端が接続されていることを特徴とする請求項1、もしくは請求項2に記載の車両積載物用被覆シート材。
  4. 前記荷台上で展開し、前記積載物を覆った状態にある請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の前記被覆シート材の前記収縮用ロープの内、前記被覆シート本体の幅方向両側の外側に位置する前記他端を前記運搬車両の幅方向両側の前方寄りの地上で引き寄せ、前記被覆シート材を長さ方向前方側へ収縮させることを特徴とする車両積載物用被覆シート材の収縮方法。
  5. 前記荷台上で収縮した状態にある請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の前記被覆シート材の前記展開用ロープの内、前記被覆シート本体の後方側の外側に位置している他端を前記運搬車両の後方寄りの地上で引き寄せ、前記被覆シート材を長さ方向後方側へ展開させることを特徴とする車両積載物用被覆シート材の展開方法。
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