以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る洗車システム11の構成を概略的に示す。洗車システム11は、インターネット12に接続されてASP(アプリケーションサービスプロバイダー)によって運用されるASPサーバー13と、インターネット12に接続され、洗車場14A、14B、14Cの運営者によって所有されるインターネット端末(以下、「運営者端末」という)15と、インターネット12に接続され、洗車の利用者によって所有されるインターネット端末(ユーザー端末)16と、携帯電話通信網17に接続され、洗車の利用者によって所有されるスマートフォン端末(ユーザー端末)18とを備える。運営者端末15は、例えばアプリケーションプログラムの実行に応じてインターネット12経由でASPサーバー13に接続される。インターネット端末16は、例えばアプリケーションプログラムの実行に応じてインターネット12経由でASPサーバー13に接続される。携帯電話通信網17は例えばゲートウエイを通じてインターネット12に接続される。スマートフォン端末18は、例えばモバイルアプリケーションプログラムの実行に応じて携帯電話通信網17およびインターネット12経由でASPサーバー13に接続される。ASPサーバー13は、インターネット端末16やスマートフォン端末18から供給される要求に応じて、個々の洗車機19Aa、19Ab、19Ac、19Ba、19Bb、19Caごとに洗車の動作を規定するQRコードを発行することができる。個々の洗車機19Aa、19Ab、19Ac、19Ba、19Bb、19CaはQRコードから解読される動作に従って洗車を実行する。3台の洗車機19Aa、19Ab、19Acは例えばAA洗車場14Aに設置される。2台の洗車機19Ba、19Bbは例えばBB洗車場14Bに設置される。1台の洗車機19Caは例えばCC洗車場14Cに設置される。ここでは、AA洗車場14AおよびCC洗車場14CはXX社によって運営される。BB洗車場14BはYY社によって運営される。
ASPサーバー13は、受付手段21、QRコード発行手段22および決済手段23として機能するプロセッサー(CPU)24と、プロセッサー24に接続されて、サーバーアプリケーションプログラム25、洗車予約データベース26、洗車機データベース27、会員データベース28、スポット決済データベース29、プリペイド決済データベース31およびマンスリー決済データベース32を格納する記憶手段33とを備える。記憶手段33は例えばディスクアレイ装置といった大容量記憶装置で構成されることができる。
洗車予約データベース26には、洗車機19Aa、19Ab、19Ac、19Ba、19Bb、19Caで実施される1つの洗車イベント(1台の洗車)を特定するイベントデータが登録される。1つのイベントデータは、後述されるように、「運営者ID」データ、「店舗ID」データ、「機種ID」データ、「洗車機ID」データ、「洗車コースID」データ、「オプションID」データ、「装備品ID」データ、「決済金額」データ、「発行日時」データ、「発行シリアルID」データ、「会員ID」データおよび「会員種別」データを含む。
「運営者ID」データは、個々の洗車場を運営する運営者(例えば法人)を特定する。「運営者ID」は例えば半角英数字で構成されることができる。「運営者ID」は運営者ごとにASPから付与されることができる。「運営者ID」に基づき個々の運営者は識別されることができる。
「店舗ID」データは個々の洗車場(ガソリンスタンドを含む)を特定する。「店舗ID」は例えば半角英数字で構成されることができる。「店舗ID」は店舗ごとにASPから付与されることができる。「店舗ID」に基づき個々の洗車場は識別されることができる。
「機種ID」データは洗車機の機種を特定する。「機種ID」は例えば半角英数字で構成されることができる。「機種ID」は洗車機の機種ごとにASPから付与されることができる。「機種ID」に基づき個々の機種は識別されることができる。
「洗車機ID」データは個々の洗車機ごとに号機番号を特定する。「洗車機ID」は例えば半角英数字で構成されることができる。「洗車機ID」は洗車機の製造会社から付与されることができる。「機種ID」で特定される機種ごとに連続番号が付与されてもよい。この場合には、「機種ID」および「洗車機ID」の組み合わせで洗車機識別子は形成される。「洗車機ID」に基づき個々の洗車機は識別されることができる。
「洗車コースID」データは個々の洗車機ごとに実施可能な洗車コースを特定する。「洗車コースID」は例えば16進数で構成されることができる。洗車コースは個々の洗車機に(あるいは個々の機種に)固有に設定される。洗車コースごとに洗車の動作は指定される。「洗車コースID」に基づき個々の洗車コースは識別されることができる。
「オプションID」データは個々の洗車機ごとに洗車コースに付加されて実施可能なオプションを特定する。「オプションID」は例えば16進数で構成されることができる。オプションは例えば個々の洗車機に(あるいは個々の機種に)固有に設定される。オプションごとに付加的な動作は指定される。「オプションID」に基づき個々のオプションは識別されることができる。
「装備品ID」データは指定される装備品ごとに装備の有無を特定する。「装備品ID」は例えば16進数で構成されることができる。「装備品ID」に基づき、「格納不能なドアミラー」の有無や、「フェンダーポール」の有無、キャリアといった「ルーフ突起物」の有無、大型のフォグランプといった「フロント突起物」の有無、リアミラーといった「リア突起物」の有無、「左右にずれたナンバープレート」の有無は特定されることができる。
「決済金額」データは、洗車の提供にあたって利用者に請求される代金を特定する。「決済金額」は例えば半角数字で構成されることができる。
「発行日時」データはQRコードの発行日時を特定する。「発行日時」は、例えば4ケタの西暦「YYYY」、4ケタの月日「MMDD」および6ケタの時刻「hhmmss」を表現する半角数字で構成されることができる。
「発行シリアルID」データは1つの洗車を特定する。「発行シリアルID」は決められたケタ数の連続番号で構成されることができる。「発行シリアルID」に基づき個々の洗車(洗車イベント)は識別されることができる。
「会員ID」データは、洗車システムに登録された利用者を特定する。「会員ID」は例えば半角英数字で構成されることができる。「会員ID」は利用者ごとにASPから付与されることができる。「会員ID」に基づき個々の利用者は識別されることができる。
「会員種別」データは利用者の種別を特定する。利用者の種別は、例えば「スポット会員」「プリペイド会員」「マンスリー会員」に分類されることができる。スポット会員は1つの洗車のたびに洗車の代金を決済する。プリペイド会員は前もって運営者に特定の金額の金銭価値を預ける。洗車のたびに預けられた金銭価値から洗車の代金は差し引かれる。ここでは、プリペイド会員は、例えば、950円の決済で1000円相当のポイントを購入することができ、1800円の決済で2000円相当のポイントを購入することができ、4250円の決済で5000円相当のポイントを購入することができる。マンスリー会員は1ヶ月ごとに決められた金額を支払うことで回数に制限なく洗車することができる。
洗車機データベース27には、個々の洗車機ごとに「店舗ID」データ、「機種ID」データ、「洗車機ID」データ、「洗車コースID」データ、「オプションID」データおよび「装備品ID」データが登録される。会員データベース28には、個々の利用者ごとに「会員ID」データおよび「会員種別」データが登録される。スポット決済データベース29には、例えば、スポット会員の決済ごとに「会員ID」データ、「運営者ID」データ、「決済金額」データおよび「発行日時」データが登録される。「発行日時」データは、決済の日時を特定する決済日時データに相当する。プリペイド決済データベース31には金銭価値の預け入れごとにプリペイド会員から運営者に預けられる金銭価値の残高を特定する価値管理データが登録される。価値管理データの詳細は後述される。マンスリー決済データベース32には、例えば、マンスリー会員ごとに「会員ID」データ、「運営者ID」データおよび「登録日時」データが登録される。「登録日時」データは、マンスリー会員の資格を取得した日時を特定する。「登録日時」データの日時に基づきマンスリー会員の資格は1ヶ月ごとに自動更新されることができる。
図2に示されるように、個々の価値管理データ34は、「番号」データ34a、「会員ID」データ34b、「運営者ID」データ34c、「チャージ額」データ(金銭価値データ)34d、「使用額」データ34e、「残高」データ(残価値データ)34f、「期限切れ額」データ34g、「受付番号」データ34hおよび「チャージ日時」データ34jを含む。「番号」データ34aは個々の預け入れごとに管理番号を特定する。「番号」は例えば半角英数字で構成されることができる。「番号」は預け入れの順番に連番で付与されることができる。ここでは、「会員ID」データ34bは、金銭価値を預け入れた利用者を特定する。「会員ID」データ34bは会員データベース28で対応するデータに価値管理データ34を紐付けることができる。「会員ID」データ34bに基づき価値管理データ34は利用者ごとに仕分けられることができる。「運営者ID」データ34cは預け入れ先の運営者を特定する。「運営者ID」データ34cに基づき価値管理データ34は運営者ごとに仕分けられることができる。
「チャージ額」データ34dは、利用者の1つの意思表示に応じて利用者から運営者に金銭価値が預けられるたびに、利用者に紐付けられて金銭価値(金額)を特定する。「チャージ額」は例えば半角数字で構成されることができる。
「使用額」データ34eは、「チャージ額」データ34dで特定される金銭価値内で洗車の代金の支払いに使用された金銭価値(金額)を特定する。「使用額」は例えば半角数字で構成されることができる。
「残高」データ34fは、「チャージ額」データ34dで特定される金銭価値内で洗車の代金の支払い後に残る金銭価値(金額)を特定する。「残高(残価値)」は、個々の価値管理データ34ごとに、「チャージ額」データ34dから「使用額」データ34eが差し引かれることで算出されることができる。「残高」は例えば半角数字で構成されることができる。
「期限切れ額」データ34gは、「チャージ額」データ34dで特定される金銭価値内で、預け入れの日時から予め決められた期間を経過した金銭価値(金額)を特定する。「期限切れ額」は、預け入れの日時から決められた期間を経過した際に特定される「残高」に相当する。「期限切れ額」は例えば半角数字で構成されることができる。
「受付番号」データ34hは個々の預け入れごとに受付番号を特定する。「受付番号」は例えば10ケタの半角数字から構成されることができる。「受付番号」は預け入れの順番に関係なく無作為に付与されればよい。
「チャージ日時」データ34jは預け入れの日時を特定する。「チャージ日時」は、例えば、4ケタの西暦「YYYY」、2ケタの月「MM」、2ケタの日「DD」、2ケタの時「hh」および2ケタの分「mm」を表現する半角数字で構成されることができる。金銭価値の有効期限は「チャージ日時」から起算される。「チャージ日時」に予め決められた期間が足し合わせられることで金銭価値の有効期限は特定されることができる。ここでは、例えば予め決められた期間には「3ヶ月」が設定される。こうして「チャージ日時」データ34jは期限データとして機能する。
ASPサーバー13でサーバーアプリケーションプログラム25が実行されると、ASPサーバー13では洗車管理アプリケーションが動作する。洗車管理アプリケーションの働きでプロセッサー24では受付手段21、QRコード発行手段22および決済手段23が確立される。受付手段21は、インターネット12経由でインターネット端末16およびスマートフォン端末18に接続されて、インターネット端末16やスマートフォン端末18との間でテキストデータや画像データを送受信する。QRコード発行手段22は、受付手段21で受信されるテキストデータや、記憶手段33に格納される洗車機データベース27および会員データベース28に基づきイベントデータを生成する。決済手段23は個々の洗車(洗車イベント)ごとに利用者と運営者との間で決済を実施する。決済手段23は決済の実施にあたってスポット決済データベース29、プリペイド決済データベース31またはマンスリー決済データベース32にアクセスする。
QRコード発行手段22は1つのイベントデータに対して1つのQRコードを発行する。ここでは、個々に決められた文字数で順番に「運営者ID」の文字列、「店舗ID」の文字列、「機種ID」の文字列、「洗車機ID」の文字列、「洗車コースID」の文字列、「オプションID」の文字列、「装備品ID」の文字列、「決済金額」の文字列、「発行日時」の文字列、「発行シリアルID」の文字列、「会員ID」の文字列および「会員種別」の文字列がQRコードに暗号化される。したがって、QRコードは、1回の洗車を識別する識別子を含み洗車の動作を特定する。
運営者端末15は、売上管理手段35として機能するプロセッサー(CPU)36と、プロセッサー36に接続されて、売上管理アプリケーションプログラムやその他のプログラム、データを格納する記憶手段37と、プロセッサー36に接続されて、画面上に画像を表示するディスプレイパネル38と、プロセッサー36に接続されて、プロセッサー36に向けて運営者の指示やデータを入力するユーザーインターフェイス39とを備える。ここでは、ユーザーインターフェイス39はキーボードやマウスを有する。プロセッサー36はLANボード経由でインターネット12に接続されることができる。プロセッサー36はASPサーバー13のプロセッサー24に接続されてプロセッサー24との間でデータを送受信する。
運営者端末15で売上管理アプリケーションプログラムが実行されると、運営者端末15では売上管理アプリケーションが動作する。売上管理アプリケーションの働きでプロセッサー36では売上管理手段35は確立される。売上管理手段35は、インターネット12経由でASPサーバー13のプロセッサー24に接続されてプロセッサー24との間でテキストデータや画像データを送受信する。運営者は、スポット決済データベース29、プリペイド決済データベース31およびマンスリー決済データベース32に基づき洗車の売上を管理することができる。
スマートフォン端末18は、ASPサーバー13のプロセッサー24に接続されてプロセッサー24との間でデータを送受信するプロセッサー(演算処理装置)41と、プロセッサー41に接続されて、洗車予約アプリケーションプログラム(モバイルアプリプログラム)42やQRコードの画像データ43、その他のプログラムやデータを格納するメモリー44と、プロセッサー41に接続されて、画面上に画像を表示するディスプレイパネル45と、プロセッサー41に接続されて、プロセッサー41に向けて利用者の指示やデータを入力するユーザーインターフェイス46とを備える。ここでは、ユーザーインターフェイス46は、画像ごとに画面で検出される接触の座標値を特定するタッチスクリーンパネルを有する。タッチスクリーンパネルは、画面に表示される画像と、画面で検出される接触の座標値とに基づき、プロセッサー41に向けて利用者の指示やデータを入力する。プロセッサー41は通信回路47経由で携帯電話通信網17に無線で接続されることができる。その他、プロセッサー41はWiFi(登録商標)回路(図示されず)経由でWiFiルーターに無線で接続されることができる。WiFiルーターはインターネット12にWiFi回路を接続する。
インターネット端末16は、同様に、ASPサーバー13のプロセッサー24に接続されてプロセッサー24との間でデータを送受信するCPU(中央演算処理装置)と、当該CPUに接続されて、洗車予約アプリケーションプログラムやQRコードの画像データ、その他のプログラムやデータを格納する記憶手段と、CPUに接続されて、画面上に画像を表示するディスプレイパネルと、CPUに接続されて、CPUに向けて利用者の指示やデータを入力するユーザーインターフェイスとを備えればよい。ここでは、ユーザーインターフェイスはキーボードやマウスを有する。CPUはLANボード経由でインターネット12に接続されることができる。
インターネット端末16にはプリンター48が接続されることができる。プリンター48はテキストデータやイメージデータに基づき印刷用紙の紙面に文字列や画像を印刷することができる。テキストデータやイメージデータは例えばCPUからプリンター48に供給されることができる。
個々の洗車機19Aa、19Ab、19Ac、19Ba、19Bb、19Caは、車両を水洗いする洗い装置51と、洗い装置51に接続されて、入力される指示に従って洗い装置51の動作を指定する受付装置52とを備える。洗い装置51では、例えば、車両を跨いで前後方向に車両に対して相対的に移動する門型フレームに、車両の前面および上面を洗浄するトップブラシと、車両の左右側面を洗浄する左右のサイドブラシと、車両の前面および上面に空気を吹き付けるトップノズルと、車両の左右側面に空気を吹き付けるサイドノズルとが支持される。ここでは、洗い装置51の構造は一般の洗車機と同様であって、詳細な説明は割愛される。
受付装置52は、読み取り手段53、照合手段54および判定手段55として機能するプロセッサー(MPU)56と、プロセッサー56に接続されて、撮像素子に結像される像に基づき撮像信号を出力する撮像装置(カメラ)57と、プロセッサー56に接続されて、洗車受付プログラム58、洗車受付データベース59および洗車履歴データベース61を格納する記憶手段62と、プロセッサー56に接続されて、画面上に画像を表示するディスプレイパネル63と、プロセッサー56に接続されて、プロセッサー56に向けて利用者の指示を入力するユーザーインターフェイス64とを備える。洗車受付データベース59には1回の洗車を識別する識別子が登録される。ここでは、識別子には「発行シリアルID」データが用いられる。「発行シリアルID」データは過去の洗車で受け付けられたイベントデータから抽出される。洗車履歴データベース61には1回の洗車ごとに洗車機の動作を特定する洗車履歴データが登録される。洗車履歴データは、例えばトップブラシ、サイドブラシ、トップノズルおよびサイドノズルに対する制御信号に基づき作成されることができる。洗車履歴データは洗車受付データベース59で対応する識別子に紐付けられる。
受付装置52で洗車受付プログラム58が実行されると、受付装置52では洗車受付アプリケーションが動作する。洗車受付アプリケーションの働きでプロセッサー56では読み取り手段53,照合手段54および判定手段55は確立される。読み取り手段53は、撮像装置57から出力される撮像信号に基づきQRコードを解読する。解読で取得されたイベントデータは例えばメモリー(図示されず)に一時的に記憶される。
照合手段54は、自機に記憶される自機「機種ID」および自機「洗車機ID」に、QRコードの解読で取得された「機種ID」および「洗車機ID」を照らし合わせる。解読された「機種ID」および「洗車機ID」が自機を特定する「機種ID」および「洗車機ID」に一致すると、判定手段55は洗車を許可する。一致しなければ、判定手段55は洗車を回避する。判定手段55はディスプレイパネル63の画面に「この洗車機ではお取り扱いできません」といった文字列を表示する。
次に洗車システム11の動作を説明する。利用者がスマートフォン端末18で洗車予約アプリケーションプログラム42の実行に応じて洗車予約アプリケーション(以下「モバイルアプリ」という)を起動すると、利用者にはログインIDおよびパスワードの入力が促される。モバイルアプリは事前にスマートフォン端末18にインストールされる。ログインIDおよびパスワードが承認されると、スマートフォン端末18のモバイルアプリはASPサーバー13の洗車管理アプリケーションに接続される。こうしてスマートフォン端末18のプロセッサー41とASPサーバー13のプロセッサー24との間で暗号通信は実現される。
会員の認証に応じて、ASPサーバー13のQRコード発行手段22は会員データベース28に基づき「会員ID」および「会員種別」を認識することができる。ここでは、モバイルアプリは個々の洗車場14A、14B、14Cごとに提供される。モバイルアプリはディスプレイパネル45の画面に個々の洗車場14A、14B、14Cに固有の画像を表示する。モバイルアプリはスマートフォン端末18からASPサーバー13に向かって「店舗ID」データを送信する。したがって、ASPサーバー13のQRコード発行手段22は洗車機データベース27に基づき「運営者ID」「店舗ID」を特定することができる。「店舗ID」に基づき対象の洗車機は絞り込まれることができる。
利用者には洗車機の選択が促される。受付手段21は、プロセッサー41に向けて、選択肢の洗車機を特定する画像データ(およびテキストデータ)を送信する。ディスプレイパネル45の画面には選択肢の画像が表示される。画像に基づき利用者は1つの洗車機を選択する。ユーザーインターフェイス46の操作に基づき選択は入力される。洗車機の選択はASPサーバー13の受付手段21に送信される。選択に基づきASPサーバー13のQRコード発行手段22は「機種ID」および「洗車機ID」を特定することができる。
洗車機が決定されると、受付手段21は洗車機データベース27に基づき洗車機に割り当てられた「洗車コースID」および「オプションID」を特定する。受付手段21は、プロセッサー41に向けて、選択肢の洗車コースを特定する画像データ(およびテキストデータ)や、選択肢のオプションを特定する画像データ(およびテキストデータ)を送信する。ディスプレイパネル45の画面には「洗車コース」の選択肢や「オプション」の選択肢が表示される。画像に基づき利用者は1つの「洗車コース」および「オプション」を選択する。ユーザーインターフェイス46の操作に基づき選択は入力される。こうしてASPサーバー13のQRコード発行手段22は「洗車コースID」および「オプションID」を特定することができる。
受付手段21は洗車機データベース27に基づき洗車機に関連づけられた「装備品ID」を特定する。受付手段21は、プロセッサー41に向けて、装備品を特定する画像データ(およびテキストデータ)を送信する。ディスプレイパネル45の画面には装備品の選択肢が表示される。画像に基づき利用者は該当する装備品を選択する。ユーザーインターフェイス46の操作に基づき選択は入力される。こうしてASPサーバー13のQRコード発行手段22は「装備品ID」を特定することができる。
受付手段21は、プロセッサー41に向けて、洗車イベントの確認画面を特定する画像データを送信する。ディスプレイパネル45の画面には「内容確認」の画像が表示される。ユーザーインターフェイス46の操作に基づき洗車イベントが承認されると、受付手段21は決済手続きを実行する。決済が完了すると、QRコード発行手段22は洗車予約データベース26にイベントデータを登録する。イベントデータの成立に応じてQRコード発行手段22はQRコードを発行する。発行されたQRコードの画像データはプロセッサー41に向けて送信される。QRコードの画像データ43はスマートフォン端末18のメモリー44に格納される。ここでは、QRコードの画像データ43は上書きされる。1つのスマートフォン端末18で新しいQRコードが発行されると、古いQRコードは消去される。図3に示されるように、QRコード65はディスプレイパネル45の画面に表示されることができる。
洗車にあたって利用者は対象の洗車場に車両を乗り付ける。このとき、利用者はスマートフォン端末18を持参する。インターネット端末16から洗車が予約された場合には、プリンター48でプリントアウトされたQRコードが持参されればよい。画面に表示されたQRコード65は受付装置52の撮像装置57に翳される。読み取り手段53は撮像装置57の撮像信号からQRコード65を解読する。イベントデータは復元される。イベントデータは一時的にメモリーに格納される。
照合手段54は、自機「機種ID」および自機「洗車機ID」(自機を特定する洗車機識別子)に、解読で取得された「機種ID」および「洗車機ID」(洗車機識別子)を照らし合わせる。解読で取得された洗車機識別子が自機を特定する洗車機識別子に一致すると、判定手段55は洗車を許可する。一致しなければ、受付装置52は利用者に洗車不可を通知する。受付装置52のディスプレイパネル63は画面に「この洗車機ではお取り扱いできません」の文字列を表示する。
洗車が許可されると、受付装置52はディスプレイパネル63の画面に「内容確認」の画像を表示する。ユーザーインターフェイス64の操作に応じて洗車イベントの内容が承認されると、洗車は開始される。受付装置52ではイベントデータから「発行シリアルID」が抽出される。「発行シリアルID」は洗車受付データベース59に登録される。洗車機19Aaの動作は洗車履歴データとして洗車履歴データベース61に登録される。ここでは、洗車履歴データは登録された「発行シリアルID」に紐付けられる。こうしてイベントデータは実際の洗車履歴に基づき検証されることができる。洗車が途中で中止された場合には、洗車受付データベース59から対応の「発行シリアルID」は削除される。こうして洗車が未了の場合には同一のQRコード65は再び使用されることができる。
利用者は会員データベースの「会員種別」データに基づき「スポット会員」「プリペイド会員」「マンスリー会員」に分類される。スポット会員は決済にあたって例えばクレジットカードを利用することができる。ディスプレイパネル45の画面では「カード番号」「有効期限」「名前」「セキュリティコード」の入力が促される。スポット会員はユーザーインターフェイス46の働きで決済会社に「カード番号」「有効期限」「名前」「セキュリティコード」のテキストデータを送信することができる。「カード番号」「有効期限」「名前」「セキュリティコード」のテキストデータは会員情報として会員データベース28に予め登録されていてもよい。決済会社から承認を得ることでスポット会員は洗車の代金を支払うことができる。
プリペイド会員は事前に運営者に予め決められた金額の金銭価値を預ける。モバイルアプリの起動時に、会員の認証に応じて、ASPサーバー13の決済手段23は「会員ID」データ34bに基づきプリペイド決済データベース31から「会員ID」に固有の価値管理データ34を特定する。受付手段21は、特定された価値管理データ34に基づき、当該プリペイド会員向けの案内を特定する画像データ(およびテキストデータ)を生成する。生成された画像データ(およびテキストデータ)は通知データとしてスマートフォン端末18のプロセッサー41に向けて送信される。画像データ(およびテキストデータ)には、残高の総額を特定する「総残高」データと、「会員ID」に固有の価値管理データの中から最も早く到来する有効期限を特定する「期限」データと、当該有効期限に紐付けられ「残高」データを特定する「期限残高」データと、「チャージする+」ボタンを特定する画像データと、「チャージ取引履歴」ボタンを特定する画像データとが含まれる。図4(a)に示されるように、ディスプレイパネル45の画面には案内画像66が表示される。案内画像66には、「総残高」の数値を特定する文字列67、「期限」の年月日を特定する文字列68、「期限残高」の数値を特定する文字列69、「チャージする+」ボタン71、および、「チャージ取引履歴」ボタン72が含まれる。
「総残高」データの算出にあたって決済手段23は「チャージ日時」データ34jに基づき有効期限内の価値管理データ34を特定する。例えば2020年6月1日にプリペイド会員「taro_1357」がログインすると、決済手段23は「000000002」の「残高」データ34fおよび「000000004」の「残高」データ34fに基づき「総残高」データを算出する。「チャージ日時」データ34jから3ヶ月を経過した「000000001」の「残高」データ34fは算入されない。「総残高」データとして「4000円」が特定される。
このとき、決済手段23は、有効期限内の価値管理データ34の中から、最も早く到来する有効期限を特定する「期限」データ34jを抽出する。2020年6月1日にプリペイド会員「taro_1357」がログインした場合には、決済手段23は「000000002」の「残高」データ34fを特定することができる。こうして「期限」データおよび「期限残高」データは取得されることができる。
金銭価値の預け入れにあたってプリペイド会員は例えば案内画像66で「チャージする+」ボタン71をタップする。「チャージする+」ボタン71がタップされると、スマートフォン端末18のプロセッサー41からASPサーバー13の受付手段21に要求信号は送信される。受付手段21は、プロセッサー41に向けて、預け入れられる金額の選択肢を特定する画像データ(およびテキストデータ)を送信する。図4(b)に示されるように、ディスプレイパネル45の画面には選択肢の画像が表示される。ここでは、選択肢の画像には、「1000円」ボタン73a、「2000円」ボタン73b、「3000円」ボタン73c、および「5000円」ボタン73dが含まれる。
画像に基づき利用者は1つの金額ボタン(例えば「5000円」ボタン73d)を選択する。ユーザーインターフェイス46の操作に基づき選択は入力される。金額ボタンの選択はASPサーバー13の受付手段21に送信される。受付手段21は金額ボタンの選択に応じて預け入れの確認画面を特定する画像データを生成する。確認画面の画像データは受付手段21からプロセッサー41に向けて送信される。図4(c)に示されるように、ディスプレイパネル45の画面には「預け入れ確認」の画像74が表示される。「チャージする」ボタン75がタップされ預け入れが承認されると、決済手段23は決済を実施する。プリペイド会員は決済にあたって例えばクレジットカードを利用することができる。
このとき、決済手段23は、選択された金額に応じてプリペイド決済データベース31内に1つの価値管理データ34を生成する。例えば、図2の番号「000000006」で特定されるように、生成された価値管理データ34では選択された金額が「チャージ額」データ34dに登録される。そして、「使用額」データ34eは「0(ゼロ)」であることから、「残高」データ34fには「チャージ額」データ34dの金額がそのまま反映される。決済手段23は価値管理データ34の生成にあたって「チャージ額」データ34dに「チャージ日時」データ34jを組み合わせる。
QRコードの発行にあたって決済手段23は利用者に請求される代金を特定する代金データを生成する。代金データは例えば「洗車コースID」データおよび「オプションID」データに基づき算出されることができる。例えば、プリペイド会員「tanatana」が2000円の代金を支払う場合には、図5に示されるように、決済手段23は番号「000000006」の価値管理データ34で「使用額」データ34eを「2000」に書き換える。「残高」データ34fは「3000」に書き換えられる。こうしてプリペイド会員は洗車の代金を支払うことができる。
プリペイド会員「takashi」が2000円の代金を支払う場合には、決済手段23は、プリペイド会員「takashi」に関して期限データに基づき最も早く到来する有効期限の価値管理データ34を選択し、選択された価値管理データ34で特定される「チャージ額」から代金データで特定される代金を充当し、「チャージ額」の残り分を算出し残り分を特定する「残高」データ34fを生成する。価値管理データ34では「使用額」データ34eに「2000」が加えられる。ここでは、期限データに基づき「000000003」の価値管理データ34が選択されるものの、「使用額」データ34eが「チャージ額」データ34dを超過する。言い換えると、代金の充当にあたって「残高」データ34fは代金を下回ることから「チャージ額」に不足が生じる。図6に示されるように、「000000003」の「使用額」データ34eは「3000」に書き換えられる。「000000003」の「残高」データ34fは「0(ゼロ)」に書き換えられる。
こうして不足が生じると、決済手段23は、選択された価値管理データ34の有効期限の次に到来する有効期限の価値管理データ34を選択し、選択された価値管理データ34で特定される「チャージ額」から代金データで特定される代金の不足分を充当し、「チャージ額」の残り分を算出し残り分を特定する「残高」データ34fを生成する。ここでは、図6に示されるように、「000000005」の「使用額」データ34eは代金の不足分「1000」に書き換えられる。「000000005」の「残高」データ34fは「2000」に書き換えられる。
決済手段23は、期限データで特定される有効期限に予め決められた期限を照らし合わせ、「チャージ額」データ34dの期限切れを検出する。検出にあたって「チャージ日時」データ34jに基づき価値管理データ34は抽出される。期限切れの「チャージ額」データ34dが検出されると、決済手段23は、期限切れの金銭価値を特定する期限切れデータを生成する。期限切れデータは、期限切れの日時に特定される「残高」データ34fに相当する。決済手段23は、図7に示されるように、「期限切れ額」データ34gに「残高」データ34fを転記する。
プリペイド会員はスマートフォン端末18で取引の履歴を確認することができる。履歴の確認にあたってプリペイド会員は例えば案内画像66で「チャージ取引履歴」ボタン72をタップする。「チャージ取引履歴」ボタン72がタップされると、スマートフォン端末18のプロセッサー41からASPサーバー13の受付手段21に要求信号は送信される。受付手段21は、プロセッサー41に向けて、取引の履歴を特定する画像データ(およびテキストデータ)を送信する。図8に示されるように、ディスプレイパネル45の画面には取引履歴の画像76が表示される。画像は、案内画像66と同様に、「総残高」の数値を特定する文字列77、「期限」の年月日を特定する文字列78、「期限残高」の数値を特定する文字列79、および、「チャージする」ボタン81を含むことができる。「チャージする」ボタン81は案内画像66の「チャージする+」ボタン71と同様に機能することができる。
取引履歴の画像76には、決められた構図に従って、「取引名」を特定する文字列82および「取引金額」の数値を特定する文字列83が含まれる。「取引名」に応じて画像は設定される。ここでは、「取引名」は例えば「チャージ」「支払い」「失効」に分類される。「チャージ」には、チャージの日時を特定する文字列84、および、有効期限を特定する文字列85が追記される。「支払い」には、支払いの日時を特定する文字列86が追記される。「失効」には、失効の日時を特定する文字列87が追記される。増額の場合には「取引金額」の先頭に「+」の文字列が付加される。減額の場合には「取引金額」の先頭に「-」の文字列が付加される。
マンスリー会員は、決済にあたって例えばクレジットカードを利用することができる。ディスプレイパネル45の画面では「カード番号」「有効期限」「名前」「セキュリティコード」の入力が促される。マンスリー会員はユーザーインターフェイス46の働きで決済会社に「カード番号」「有効期限」「名前」「セキュリティコード」のテキストデータを送信することができる。「カード番号」「有効期限」「名前」「セキュリティコード」のテキストデータは会員情報として会員データベース28に予め登録されていてもよい。決済会社から承認を得ることでマンスリー会員はマンスリーの会費を支払うことができる。会費の支払いは1ヶ月ごとに自動更新されてもよい。
本実施形態では、洗車場の運営者は前もって利用者(プリペイド会員)から洗車の代金に充てる金銭価値を預かることができる。洗車の代金には、有効期限の時系列に従って金銭価値が充当されることから、預けられた金銭価値はできる限り期限切れ前に利用されることができる。金銭価値の期限切れはできる限り回避されることができる。
本実施形態に係る決済手段23は、「チャージ日時」データ34jで特定される有効期限に予め決められた期限を照らし合わせ、「残高」データ34fの期限切れを検出する。期限切れが検出されると、決済手段23は、期限切れの「チャージ額」データ34dに含まれる金銭価値(「残高」データ34fで特定される金銭価値)に基づき期限切れの金銭価値を特定する「期限切れ額」データ34gを生成する。「期限切れ額」データ34gに基づき期限切れの金銭価値は簡単に集計されることができる。
決済手段23は、「チャージ日時」データ34jで特定される有効期限に予め決められた期限を照らし合わせ、代金の充当にあたって選択の対象から期限切れの「残高」データ34fを除外する。代金の充当にあたって価値管理データ34が抽出される際に検索対象の価値管理データ34は絞り込まれることができる。抽出にあたってプロセッサー24の処理負担は軽減されることができる。抽出の迅速化は実現されることができる。
本実施形態では、受付手段21は、スマートフォン端末18に向かって、「チャージ日時」データ34jで特定され最も早く到来する有効期限、および、当該有効期限に紐付けられ「残高」データ34fで特定される金銭価値の数値を特定する通知データを送信する。利用者の端末には通知データに基づき預けた金銭価値の有効期限および数値は表示されることができる。こうして利用者は次に到来する有効期限および金銭価値の数値を意識することができる。利用者は金銭価値の期限切れに注意することができる。
その他、代金データの生成にあたって決済手段23は「スポット会員」「プリペイド会員」「マンスリー会員」ごとに「洗車コース」および「オプション」の単価を設定することができる。ここでは、記憶手段38に単価テーブルが格納される。単価テーブルは例えば個々の洗車機ごとに洗車機データベース27に紐付けられる。単価テーブルでは、「スポット会員」「プリペイド会員」「マンスリー会員」ごとに「洗車コース」および「オプション」の単価が記述される。イベントデータで「機種ID」「洗車機ID」「洗車コースID」「オプションID」「会員種別」が特定されると、イベントデータごとに「決済金額」は特定されることができる。こうして「会員種別」ごとに単価が設定されることで、「スポット会員」に対して「プリペイド会員」よりも高い「洗車コース」や「オプション」の単価は設定されることができる。
本実施形態では、イベントデータにさらに「使用期限日」データが設定されてもよい(追加されてもよい)。「使用期限日」データはQRコードの有効期限を特定する。「有効期限」は、例えば4ケタの西暦「YYYY」、4ケタの月日「MMDD」および6ケタの時刻「hhmmss」を表現する半角数字で構成されることができる。「有効期限」は例えば「発行日時」から1~30日で任意に設定されることができる。その他、「有効期限」が非作動に設定されると、「有効期限日」データには「0(ゼロ)」値が設定されてもよい。
イベントデータにはさらに「未決済フラグ」データが設定されてもよい(追加されてもよい)。「未決済フラグ」データは決済の完了または未了を特定する。例えば、決済が完了すれば、「未決済フラグ」データには「0(ゼロ)」値が書き込まれる。決済が済んでいなければ「未決済フラグ」データには「1」値が書き込まれる。QRコードの発行にあたってASPサーバー13のQRコード発行手段22は決済手続きの完了または未了を判定する。「未決済フラグ」の確立にあたってスポット会員のスマートフォン端末18ではモバイルアプリの働きに応じてディスプレイパネル45の画面に決済または未決済を選択する画像が表示されればよい。ユーザーインターフェイス46の操作に応じて決済または未決済は選択されることができる。洗車機の受付装置52でQRコード65の解読に応じてイベントデータに「決済」が確認されると、そのまま洗車は開始される。イベントデータに「未決済」が確認されると、受付装置52はディスプレイパネル63の画面に現金決済を促す画像を表示する。利用者は、受付装置52に現金を投入することで決済を済ますことができる。こうして受付装置52で現金決済が確認されると、洗車は開始される。
モバイルアプリは個々の運営者(XX社またはYY社)ごとに提供されてもよい。この場合には、モバイルアプリは、例えば、洗車機の選択に先立って利用者に洗車場の選択を促す。ASPサーバー13の受付手段21は、プロセッサー41に向けて、選択肢の洗車場を特定する画像データ(およびテキストデータ)を送信する。ディスプレイパネル45の画面には選択肢の画像が表示される。画像に基づき利用者は1つの洗車場を選択する。ユーザーインターフェイス46の操作に基づき選択は入力される。洗車場の選択は受付手段21に送信される。選択に基づきASPサーバー13のQRコード発行手段22は「運営者ID」「店舗ID」を特定することができる。「店舗ID」に基づき対象の洗車機は絞り込まれることができる。
図9は本発明の第2実施形態に係る洗車システム11aの構成を概略的に示す。ここでは、個々の受付装置52はインターネット12経由でASPサーバー13に接続される。受付装置52には、ASPサーバー13から、洗車予約データベース26に登録されたイベントデータが供給される。イベントデータの供給に応じて少なくとも「発行シリアルID」データは記憶手段62に記憶される。受付装置52には、「機種ID」および「洗車機ID」で該当するイベントデータが供給されればよい。受付装置52は、ASPサーバー13から供給される「発行シリアルID」データにQRコードの解読で得られた「発行シリアルID」データを照らし合わせる。ASPサーバー13から供給される「発行シリアルID」データのいずれか1にQRコードの解読で得られた「発行シリアルID」データが一致すれば、判定手段45は洗車を許可する。このとき、受付装置52はASPサーバー13から供給される「発行シリアルID」データを消去すればよい。洗車が完了したら、受付装置52はASPサーバー13に洗車の完了を通知することができる。こうしてASPサーバー13では洗車の完了後に決済処理を実施することができる。
ASPサーバー13から供給される「発行シリアルID」データのいずれか1にQRコードの解読で得られた「発行シリアルID」データが一致しなければ、判定手段45は洗車を回避する。判定手段45はディスプレイパネル53の画面に「この洗車機ではお取り扱いできません」といった文字列を表示する。