JP2022010533A - 硬さ試験機 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明によれば、圧子が中心軸上に配置された状態で試料を撮影して、圧子が押し当てられる位置を確認した後に、圧子を中心軸からずらさずに試料に押し当てることができるので、より正確に狙った試験位置に対して硬さ試験をすることができる。また、従来のような試験位置を確認した後の撮影手段と圧子駆動手段との位置交換動作、及び、圧子を試料に押し当てた後の圧子駆動手段と撮像手段との位置交換動作が不要になり、硬さ試験に要する時間を短縮することができる。
本発明によれば、試験位置を中心軸方向から撮影することができるので、撮影手段を径方向外側から除くことができ、中心軸の径方向のサイズを小型化することができる。
本発明によれば、軸部の径方向外側の周囲に配置されたレンズ部材によって、より多くの光を集光することができるので、より正確に試験位置を確認することができる。
本発明によれば、試験位置を中心軸からずれた方向から撮影することができるので、撮影手段を軸方向から除くことができ、中心軸の軸方向のサイズを小型化することができる。
本発明によれば、反射部材により光路を変更することができ、試験位置を中心軸からずれた方向から撮影することができるので、撮影手段を軸方向から除くことができ、中心軸の軸方向のサイズを小型化することができる。
本発明によれば、軸部の径方向外側の全周に亘って配置された反射部材によって、より多くの光を撮像素子に向けて反射することができるので、より正確に試験位置を確認することができる。
本発明によれば、軸部の径方向外側の少なくとも一部に配置された反射部材によって、光を撮像素子に向けて反射することができるので、より正確に試験位置を確認することができる。また、軸部のまわりに空間を確保することで硬さ試験するときの試料形状の自由度を高めることができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、本発明の実施例1に係る硬さ試験機の概略を示す正面図である。
硬さ試験機1は、硬さ試験の対象である試料22を載置する台座部10と、試料22に押し当てる圧子17を保持する荷重装置12と、荷重装置12を支持する支柱部11と、を有して構成される。硬さ試験機1は、既知の如何なる硬さ試験機であってもよい。例えば、硬さ試験機1は、ロックウェル硬さ試験機、ビッカース硬さ試験機、及びブリネル硬さ試験機の少なくとも一つの硬さ試験機の機能を有する。
図1(A)は、圧子17を押し当てる試料22の試験位置を確認している状態を示す図である。図1(B)は、試料22に圧子17を押し当てた状態を示す図である。
図2は、図1の硬さ試験機1を+X側から見た側面図である。
硬さ試験機1は、台座部10の上に配置したステージ20を有する。試料台21は、ステージ20の上に載置される。試料22は、試料台21の上に載置される。試料22は、硬さ試験の対象物である。試料22は、試料台21を介してステージ20に固定される。ステージ20は、X軸方向及びY軸方向に移動可能に構成されている。硬さ試験機1は、ステージ20をX軸方向及びY軸方向に動かすことで、試料22をX軸方向及びY軸方向に動かすことができ、これにより圧子17を押し当てる試料22の試験位置を調節することができる。
支柱部11は、台座部10に固定される。本実施例では、支柱部11は、台座部10と一体である。支柱部11は、荷重装置12を支持する。支柱部11は、荷重装置12に上下動(Z軸方向の移動)をさせる駆動手段11aを有する。駆動手段は、予め定めた大きさの力で、荷重装置12が有する圧子17を試料22に押し当てることができる。駆動手段11aとしては、既知の如何なる手段を用いてもよい。駆動手段11aは、圧子駆動手段の一例である。図1(A)の状態のとき、荷重装置12はZ軸方向において初期位置に位置する。駆動手段11aは、荷重装置12のZ軸方向位置を検出することができる。
支柱部11は、操作者が硬さ試験機1を操作する操作パネルを備えていてもよい。硬さ試験機1は、外部と通信し、外部からの指示によって動作を制御されるものであってもよい。
荷重装置12は、画像を撮像するカメラ30と、カメラ30の対物レンズであるレンズ40と、を有する。荷重装置12は、カメラ30を支持する支持部13を有する。支持部13は、中心軸Jから+X側に延びる第一腕部13aと、第一腕部13aの+X側端部から-Z側に延びる第二腕部13bと、を有する。支持部13は、第二腕部13bの軸方向他方側でカメラ30を支持する。カメラ30は、中心軸Jの径方向外側に配置される。支持部13は、カメラ30が撮像する方向を、Y軸と直交する面と平行な方向で調整可能な調整つまみ13cを有する。カメラ30は、荷重装置12が初期位置に位置するときに、中心軸Jと試料22との交点位置及びその近傍を撮影可能な向きで固定される。カメラ30が撮像する方向は、手動で調整つまみ13cで調整するものでもよいし、モータ等によってカメラ30の向きを調整するものであってもよい。
図4は、硬さ試験機1を中心軸Jに沿って見た図である。図4(A)は圧子17の近傍を-Z側から見た図であり、図4(B)は試料22の近傍を+Z側から見た図である。
カメラ30は撮像素子の一例である。カメラ30は、CCD又はCMOSなどのイメージセンサを有する。鏡面14aを有する保持部14及びレンズ40は、中心軸Jと試料22との交点位置からカメラ30までの光路を形成する光学系の一例である。鏡面14aを有する保持部14は反射部材の一例である。鏡面14a及びレンズ40は、中心軸Jと試料22との交点位置で焦点を結ぶ。
硬さ試験機1による、硬さ試験の手順の一例について説明する。
まず硬さ試験機1は、例えば電源ONなどのタイミングで、駆動手段11aにより、荷重装置12を初期位置に移動する。硬さ試験機1は、前回の硬さ試験を行った後に、電源OFFする際に、駆動手段11aにより、荷重装置12を初期位置に移動するようにしてもよい。続いて、操作者は、硬さ試験を実施する試料22を試料台21の上に載置する。
なお、位置22aに着色するなどのマーキングをしておき、硬さ試験機1は、カメラ30による撮像画像において、マーキング位置が中心軸Jと試料22との交点位置にくるようにステージ20を自動制御してもよい。
また本実施例によれば、圧子17を試料22に押し当てた後にくぼみを撮像する際にも、従来のような圧子駆動手段と撮像手段との位置交換動作は不要であるので、カメラ30によって正確にくぼみの位置を撮像することができる。
また本実施例によれば、試験位置を中心軸Jからずれた方向から撮影することができるので、カメラ30を軸方向から除くことができ、硬さ試験機1の軸方向のサイズを小型化することができる。
実施例2では、実施例1に示したレンズ40を別のレンズに交換可能な構造を開示する。
図5は、レンズ40を別のレンズに交換する構造の例を示す図である。実施例2において、実施例1と同じ構成については、実施例1と同じ符号を付して説明を省略する。
この第一の例では、レンズ40と交換可能な別のレンズとして、レンズ41、42及び43を設けている。レンズ41は、レンズ40よりも倍率が小さいレンズである。レンズ42は、レンズ40よりも倍率が大きいレンズである。レンズ43は、レンズ42よりも倍率が大きいレンズである。レンズ40、41、42及び43は、回転部材50の円周上に順に配置されている。硬さ試験機1は、回転軸M1を中心にして、回転部材50をZ軸回りに回転させることで、カメラ30に装着するレンズを交換することができる。
この第二の例では、レンズ40と交換可能な別のレンズとして、図5(A)と同様に、レンズ41、42及び43を設けている。レンズ40、41、42及び43は、スライド部材51の-Z側の面にY軸に沿って順に配置されている。硬さ試験機1は、スライド部材51をY軸に沿ってスライドさせることで、カメラ30に装着するレンズを交換することができる。
この第三の例では、レンズ40と交換可能な別のレンズとして、図5(A)と同様に、レンズ41、42及び43を設けている。レンズ40、41、42及び43は、回転部材52の円周上に順に配置されている。硬さ試験機1は、回転軸M2を中心にして、回転部材50をX軸回りに回転させることで、カメラ30に装着するレンズを交換することができる。
図6は、本発明の実施例3に係る硬さ試験機の概略を示す正面図である。実施例3において、実施例1と同じ構成については、実施例1と同じ符号を付して説明を省略する。
硬さ試験機101は、試料22を載置する台座部10と、軸部15を保持する荷重装置12と、荷重装置12を支持する支柱部11と、を有して構成される。硬さ試験機101は、既知の如何なる硬さ試験機であってもよい。図6は、先端部16を押し当てる試料22の試験位置を確認している状態を示す図である。
また本実施例によれば、先端部16を試料22に押し当てた後にくぼみを撮像する際にも、従来のような圧子駆動手段と撮像手段との位置交換動作は不要であるので、カメラ30によって正確にくぼみの位置を撮像することができる。
図7は、本発明の実施例4に係る硬さ試験機の概略を示す正面図である。実施例4において、実施例1と同じ構成については、実施例1と同じ符号を付して説明を省略する。
硬さ試験機201は、試料22を載置する台座部10と、軸部15を保持する荷重装置12と、荷重装置12を支持する支柱部11と、を有して構成される。硬さ試験機201は、既知の如何なる硬さ試験機であってもよい。図7は、先端部16を押し当てる試料22の試験位置を確認している状態を示す図である。
荷重装置12は、画像を撮像するカメラ30と、カメラ30の対物レンズであるレンズ40と、を有する。荷重装置12は、カメラ30を支持する支持部13を有する。カメラ30は、中心軸Jの径方向外側に配置される。支持部13は、カメラ30が撮像する方向を、Y軸と直交する面と平行な方向で調整可能な調整つまみ213cを有する。カメラ30は、荷重装置12が初期位置に位置するときに、中心軸Jと試料22との交点位置及びその近傍を撮影可能な向きで固定される。本実施例では、中心軸Jと試料22との交点位置からの光束L3が直接カメラ30に入射する向きで、カメラ30を固定する。レンズ40は、中心軸Jと試料22との交点位置で焦点を結ぶ。他の構成及び動作については、実施例1と同様である。
また本実施例によれば、先端部16を試料22に押し当てた後にくぼみを撮像する際にも、従来のような圧子駆動手段と撮像手段との位置交換動作は不要であるので、カメラ30によって正確にくぼみの位置を撮像することができる。
硬さ試験機301は、試料22を載置する台座部10と、軸部15を保持する荷重装置312と、荷重装置312を支持する支柱部11と、を有して構成される。硬さ試験機301は、既知の如何なる硬さ試験機であってもよい。例えば、硬さ試験機301は、ロックウェル硬さ試験機、ビッカース硬さ試験機、及びブリネル硬さ試験機の少なくとも一つの硬さ試験機の機能を有する。
図8は、先端部16を押し当てる試料22の試験位置を確認している状態を示す図である。
図9は、図8の硬さ試験機301を+X側から見た側面図である。
また本実施例によれば、先端部16を試料22に押し当てた後にくぼみを撮像する際にも、従来のような圧子駆動手段と撮像手段との位置交換動作は不要であるので、カメラ330によって正確にくぼみの位置を撮像することができる。
また本実施例によれば、試験位置を中心軸Jに沿った方向から撮影することができるので、カメラ330を径方向外側から除くことができ、硬さ試験機301の径方向のサイズを小型化することができる。
また本実施例によれば、軸部15の径方向外側の周囲に配置されたレンズ340によって、より多くの光を集光することができるので、より正確に試験位置を確認することができる。
Claims (7)
- 圧子を有し、前記圧子を試料に押し当てて前記試料の硬さ試験を行う硬さ試験機であって、
前記圧子の中心を通り前記圧子の移動可能な方向に延びる軸を中心軸とし、
前記圧子が前記中心軸上に配置された状態で、前記中心軸と前記試料との交点位置を撮影可能な撮影手段と、
前記圧子を前記中心軸に沿って移動させることで前記圧子を前記試料に押し当てる駆動手段と、
を有する、
ことを特徴とする硬さ試験機。 - 前記撮影手段は、画像を撮像する撮像素子と、前記交点位置から前記撮像素子までの光路を形成する光学系と、を有し、
前記撮像素子は、前記中心軸上に配置され、
前記光学系は、前記交点位置で焦点を結ぶ、
ことを特徴とする請求項1に記載の硬さ試験機。 - 前記圧子は、前記試料に押し当てられる先端部と、前記先端部から軸方向一方側に延びる軸部と、を有し、
前記光学系は、前記軸部が貫通する貫通孔を有するレンズ部材を有し、
前記レンズ部材は、前記交点位置で焦点を結ぶ、
ことを特徴とする請求項2に記載の硬さ試験機。 - 前記撮影手段は、画像を撮像する撮像素子と、前記交点位置から前記撮像素子までの光路を形成する光学系と、を有し、
前記撮像素子は、前記中心軸の径方向外側に配置され、
前記光学系は、前記交点位置で焦点を結ぶ、
ことを特徴とする請求項1に記載の硬さ試験機。 - 前記光学系は、前記交点位置からの光束を前記撮像素子に向けて反射する反射部材を有する、
ことを特徴とする請求項4に記載の硬さ試験機。 - 前記圧子は、前記試料に押し当てられる先端部と、前記先端部から軸方向一方側に延びる軸部と、を有し、
前記反射部材は、前記軸部が貫通する貫通孔を有する、
ことを特徴とする請求項5に記載の硬さ試験機。 - 前記圧子は、前記試料に押し当てられる先端部と、前記先端部から軸方向一方側に延びる軸部と、を有し、
前記反射部材は、前記軸部の径方向外側の少なくとも一部に配置される、
ことを特徴とする請求項5に記載の硬さ試験機。
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