JP2022007751A - アシスト器具 - Google Patents
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Abstract
Description
アシスト器具を装着した作業者が前傾姿勢をとると、脚支持部に支えられたバネによって、本体部が上側に持ち上げられようとするのであり、本体部によって作業者の上半身が支えられる。
このように、作業者が前傾姿勢をとりながら膝部を屈曲姿勢にすると、作業者の腰部に負担が掛かることに加えて、作業者の膝部にも負担が掛かるので、アシスト器具に改善の余地がある。
以上のように、アシスト器具を装着した作業者が前傾姿勢をとりながら膝部を屈曲姿勢にして作業を行う場合、作業者の腰部及び膝部に掛かる負担を軽減することができる。
これにより、作業者の膝部の屈伸に伴って、脚支持部と膝下支持部との屈伸作動が円滑に行われるのであり、膝下支持部による本体部及び脚支持部の支持が安定して行われる。
屈曲角度が膝所定角度よりも大きい領域において、ストッパー機構(脚動作部)は、脚支持部の変位を許容するので、作業者の膝部の屈伸の抵抗にならない。
これにより、作業者は、本体部及び脚支持部が脚支持部付勢機構(脚動作部)を介して膝下支持部に支持された状態を維持しながら、作業状態に応じて膝部の屈曲姿勢を変えることができる。
これにより、作業者は、本体部が本体部付勢機構(本体動作部)を介して脚支持部に支持された状態を維持しながら、作業状態に応じて前傾姿勢を変えることができる。
図1,2,3に示すように、アシスト器具は、作業者の上半身に取り付けられる本体部1と、本体部1の上部から上側に延出され前側に延出された右及び左のアーム部2と、本体部1の下部に接続された右及び左の脚支持部3と、脚支持部3に接続された右及び左の膝下支持部21とを有している。
図1,2,3に示すように、本体部1は、右及び左の縦フレーム6、支持板7、取付ベルト4、肩ベルト5及び接続ベルト22等を有している。
図1,2,3に示すように、脚支持部3は、基部10、伝動ケース11、操作アーム12及び脚ベルト13等を有している。基部10が、支持板7の下部に、左右方向に取付位置を変更可能に支持されており、基部10の外端部に伝動ケース11が前向きに連結されている。
図1,2,3に示すように、膝下支持部21は、支持アーム29と幅広のベルト状の膝下ベルト30とを有しており、膝下ベルト30が支持アーム29に取り付けられている。
図1,2,3に示すように、右及び左のストッパー機構31(脚動作部に相当)(接続部に相当)が設けられている。図4及び図5に示すように、ストッパー機構31は、円板部32、支点部33、受け部34、リング部35及びストッパー部36等を有している。
図1及び図2に示すように、本体部1において、昇降装置17が支持板7の後面の上部に取り付けられ、制御装置8が支持板7の後面の上下中間部に取り付けられており、バッテリー9が支持板7の後面の下部に取り付けられている。
図1,2,3に示すように、右及び左の縦フレーム6の上部が、作業者の右及び左の肩部を越えて斜め上方に延出され斜め前方に延出されて、右及び左のアーム部2となっている。
図1及び図2に示すように、アシスト器具を装着した作業者は、右手及び左手で右及び左のハンド部20を持つ。これにより、作業者は、ハンド上昇スイッチ23及び脚上昇スイッチ37を右手で押し操作することができ、ハンド下降スイッチ24及び脚下降スイッチ38を左手で押し操作することができる。作業者は、右及び左のハンド部20を持ちながら、右及び左のハンド部20により荷物B(図6参照)を保持することができる。
電動モータ27に電磁ブレーキ(図示せず)が内装されている。電動モータ27の作動時に、電動モータ27の電磁ブレーキは自動的に解除状態となり、電動モータ27の停止時及び非通電時に、電動モータ27の電磁ブレーキは自動的に制動状態となる。
図1及び図2に示すように、アシスト器具を装着した作業者が起立した状態では、脚支持部3の伝動ケース11と操作アーム12とで形成される前傾角度A1が、90度付近の値となっている。
前述の(脚支持部の作動)及び図6に示すように、アシスト器具を装着した作業者が、前傾姿勢をとりながら膝部を屈曲姿勢にして、腰部を落としていったとする。
例えば、パレットや床に置かれた荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような場合、作業者が前傾姿勢をとったり、膝部を曲げて腰部を落としたりして、パレットや床の荷物Bを手で持つ。次に作業者は、手を下に延ばした状態で荷物Bを持ちながら、腰部を上側に延ばしたり、立ち上がったりした後、手で荷物Bを持ち上げて、荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような状態が想定される。
本体部1(作業者の上半身)及び脚支持部3(作業者の太腿部)がストッパー機構31を介して膝下支持部21に支持されるので、作業者の膝部に掛かる負担が軽減される。
この状態が、脚支持部3の電動モータ28により、脚支持部3(操作アーム12)から離れる側への本体部1の変位が許容された状態である。
図7に示すように、作業者の膝部に取り付けられる膝取付部39が設けられ、プロテクタ40が作業者の膝部の前部を保護するように膝取付部39に接続されてもよい。
この構成において、ストッパー機構31がプロテクタ40に支持されて、ストッパー機構31がプロテクタ40を介して膝取付部39に支持されるように構成されてもよい。
膝取付部39は、布製であり、作業者の膝部の屈伸を妨げないように構成されており、作業者の膝部を保護するパッド(図示せず)が内装されている。
前述の(発明の実施の第1別形態)において、図8に示すように、プロテクタ40がストッパー機構31のリング部35(図4及び図5参照)に連結され、膝下支持部21の支持アーム29が、プロテクタ40に連結されるように構成されてもよい。
この場合、膝下支持部21の支持アーム29とプロテクタ40とが、一つの部材により一体的に構成されてもよい。
前述の(発明の実施の第1別形態)(発明の実施の第2別形態)において、脚支持部3の脚ベルト13が廃止されてもよい。
この構成によると、脚支持部3の操作アーム12が、膝取付部39を介して作業者の膝部に取り付けられるのであり、脚支持部3の(操作アーム12)が作業者の膝部に作用可能な状態となる。
ストッパー機構31において、受け部34及びストッパー部36が廃止されてもよい。この構成によると、ストッパー機構31はストッパー機能を有しない接続部となる。
脚支持部付勢機構の具体的な構成として、コイル状又は板バネ状の金属バネ(図示せず)や、シリンダ状の空気バネ(図示せず)が設けられるとよい。
脚支持部3において、電動モータ28が廃止されてもよい。
この構成において、本体部1が脚支持部3(操作アーム12)から離れる側(前傾角度A1が小さくなる側)に変位するように、本体部1を脚支持部3(操作アーム12)に対して付勢する本体部付勢機構(図示せず)が、本体動作部として設けられるとよい。
本体部付勢機構の具体的な構成として、コイル状又は板バネ状の金属バネ(図示せず)や、シリンダ状の空気バネ(図示せず)が設けられるとよい。
脚支持部3において、軸芯P1周りに揺動可能な操作アーム12を廃止し、脚支持部3の全体を、弾性変形可能に構成して本体部1に接続してもよい。
この構成において、前述の(発明の実施の第5別形態)に記載の本体部付勢機構を設ければよい。
膝下支持部21において、軸芯P2周りに揺動可能な支持アーム29を廃止し、膝下支持部21の全体を、弾性変形可能に構成して脚支持部3に接続してもよい。
この構成において、前述の(発明の実施の第4別形態)に記載の脚支持部付勢機構を設ければよい。
脚支持部3の脚ベルト13及び膝下支持部21の膝下ベルト30に代えて、平板をU字状(円弧状)に形成した取付部材(図示せず)が設けられてもよい。
この構成において、作業者は、作業者の太腿部を脚支持部3の取付部材に挿入する状態となり、作業者のふくらはぎ部を取付部材に挿入する状態となる。
昇降装置17、ハンド上昇スイッチ23及びハンド下降スイッチ24が廃止されて、ワイヤ18,19が本体部1やアーム部2に連結され、ハンド部20の位置が固定されて、ハンド部20の昇降が行われないように構成されてもよい。
右及び左のアーム部2、制御装置8及びバッテリー9、昇降装置17、ハーネス14及びワイヤ18,19、ハンド部20、ハンド上昇スイッチ23及びハンド下降スイッチ24等が廃止されてもよい。
3 脚支持部
21 膝下支持部
28 電動モータ(アアクチュエータ)(本体動作部)
31 ストッパー機構(接続部)(脚動作部)
39 膝取付部
A2 屈曲角度
Claims (6)
- 作業者の上半身に取り付けられる本体部と、
作業者の太腿部又は膝部に作用可能に前記本体部に接続された脚支持部と、
作業者の膝下部に作用可能に前記脚支持部に接続された膝下支持部と、
前記脚支持部から離れる側への前記本体部の変位を許容し、且つ、前記脚支持部に接近する側に変位する前記本体部を支持することにより、作業者の上半身を前傾姿勢で支持可能な本体動作部と、
前記膝下支持部から離れる側への前記脚支持部の変位を許容し、且つ、前記膝下支持部に接近する側に変位する前記脚支持部を支持することにより、作業者の膝部を屈曲姿勢で支持可能な脚動作部とが備えられているアシスト器具。 - 作業者の膝部に取り付けられる膝取付部が備えられ、
前記脚支持部と前記膝下支持部とを屈曲可能に接続する接続部が、前記膝取付部に支持されている請求項1に記載のアシスト器具。 - 前記脚動作部は、
前記脚支持部と前記膝下支持部とで形成される屈曲角度が、事前に設定された膝所定角度を越えて小さくなる前記脚支持部の変位を阻止し、且つ、前記屈曲角度が前記膝所定角度よりも大きい領域での前記脚支持部の変位を許容するストッパー機構である請求項1又は2に記載のアシスト器具。 - 前記脚動作部は、
前記脚支持部が前記膝下支持部から離れる側に変位するように、前記脚支持部を付勢する脚支持部付勢機構である請求項1又は2に記載のアシスト器具。 - 前記本体動作部は、
前記本体部を前記脚支持部に対して操作するアクチュエータである請求項1~4のうちのいずれか一項に記載のアシスト器具。 - 前記本体動作部は、
前記本体部が前記脚支持部から離れる側に変位するように、前記本体部を付勢する本体部付勢機構である請求項1~4のうちのいずれか一項に記載のアシスト器具。
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