以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両について説明する。図1は、実施形態に係る鞍乗型車両1の左側面図である。図2は、鞍乗型車両1の上面図である。本実施形態に係る鞍乗型車両1は、スクータである。図1に示すように、鞍乗型車両1は、車体フレーム2と、ステアリング装置3と、前輪4と、シート5と、パワーユニット6と、後輪7とを含む。なお、以下の説明において、前後左右の方向は、シート5に着座した運転者から視たときの方向をいうものとする。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ11と、メインフレーム12とを含む。ヘッドパイプ11は、車両の左右方向における中央に配置されている。ヘッドパイプ11は、前方且つ下方に延びている。メインフレーム12は、ヘッドパイプ11から後方に延びている。
ステアリング装置3は、ヘッドパイプ11に回転可能に支持されている。ステアリング装置3は、前輪4を回転可能に支持している。ステアリング装置3は、フロントフォーク16とハンドル部材17とを含む。フロントフォーク16は、ヘッドパイプ11に回転可能に支持されている。前輪4は、フロントフォーク16に回転可能に支持されている。
ハンドル部材17は、前輪4を回動させるために運転者によって操作可能である。ハンドル部材17は、フロントフォーク16に接続されている。ハンドル部材17は、左右方向に延びている。ハンドル部材17の前方には、メータパネル18が配置されている。メータパネル18は、例えば速度計を含む。メータパネル18の前方には、ウィンドシールド19が配置されている。
シート5は、ヘッドパイプ11の後方に配置されている。シート5は、メインフレーム12の上方に配置されている。シート5の下方には、収納ボックス21が配置されている。パワーユニット6は、シート5の下方に配置されている。パワーユニット6は、収納ボックス21の下方に配置されている。パワーユニット6は、内燃エンジンを含む。パワーユニット6は、メインフレーム12に支持されている。後輪7は、スイングアーム22に回転可能に支持されている。スイングアーム22は、メインフレーム12、或いはパワーユニット6に回転可能に支持されている。
鞍乗型車両1は、燃料タンク23を備えている。燃料タンク23は、ヘッドパイプ11とシート5との間に配置されている。燃料タンク23は、メインフレーム12の上方に配置されている。燃料タンク23は、メインフレーム12に支持されている。ヘッドパイプ11は、燃料タンク23の前方に配置されている。シート5の少なくとも一部は、燃料タンク23の後方に配置されている。車両上面視で、シート5の一部は、燃料タンク23と重なってもよい。収納ボックス21は、燃料タンク23の後方に配置されている。パワーユニット6は、燃料タンク23の下方に配置されている。
鞍乗型車両1は、フロントカバー24と、レッグシールド25と、タンクカバー26と、センターカバー27と、サイドカバー28とを含む。フロントカバー24は、ヘッドパイプ11の前方と左右の側方とに配置されている。フロントカバー24には、ヘッドライト30が配置されている。レッグシールド25は、フロントカバー24の後方に配置される。レッグシールド25の後方には、フットレスト29が配置されている。フットレスト29は、平坦な形状を有しており、レッグシールド25の下部から後方に延びている。
タンクカバー26は、燃料タンク23を上方から覆う。車両上面視で、タンクカバー26は、燃料タンク23と重なる。タンクカバー26は、シート5の前方に配置されている。タンクカバー26は、センターカバー27とシート5との間に配置されている。センターカバー27は、メインフレーム12の上方に配置されている。センターカバー27は、ヘッドパイプ11とシート5との間に配置される。センターカバー27は、ヘッドパイプ11とタンクカバー26との間に配置される。センターカバー27は、燃料タンク23とヘッドパイプ11との間で下方に向かって凹んだ形状を有する。
サイドカバー28は、シート5の下方に配置される。サイドカバー28は、パワーユニット6の少なくとも一部を側方から覆う。フットレスト29は、サイドカバー28の下端に接続されている。フットレスト29は、サイドカバー28から側方に突出している。
鞍乗型車両1は、燃料キャップユニット31を備えている。図3および図4は、燃料キャップユニット31の斜視図である。図5は、燃料タンク23及びその周辺の断面図である。図4および図5に示すように、燃料タンク23は、タンク本体32と給油口33とを含む。タンク本体32は、燃料を貯留する空間を内部に有する。給油口33は、タンク本体32の上面に配置されている。給油口33は、上方に向けて開口している。燃料キャップユニット31は、給油口33の上方に配置される。燃料キャップユニット31は、給油口33を開閉する。
図6から図8は、燃料キャップユニット31の斜視図である。図9は、燃料キャップユニット31の分解図である。図6から図8に示すように、燃料キャップユニット31は、支持体34と、ヒンジ35と、キャップ36と、操作部材37と、パッキン38とを含む。支持体34は、燃料タンク23に取り付けられる。支持体34は、環状の形状を有する。支持体34は、円形の外形を有する。支持体34は、燃料タンク23の上方に配置される。支持体34は、給油口33と向かい合う円形の開口340を有する。支持体34は、給油口33の周囲に配置される。
支持体34は、複数の孔341を有する。複数の孔341は、支持体34の周方向に、互いに間隔をおいて配置されている。なお、図面においては、複数の孔341のうちの1つのみに符号が付されており、他の符号は省略されている。図3および図4に示すように、支持体34は、孔341に通されたボルトなどの固定部材342によって、燃料タンク23に固定される。図2に示すように、タンクカバー26は開口260を含む。支持体34とキャップ36と操作部材37とは、タンクカバー26の開口260に配置されており、タンクカバー26の外部に露出している。
ヒンジ35は、支持体34とキャップ36とに接続されている。ヒンジ35は、ピン状の形状を有しており、車幅方向に延びている。ヒンジ35は、操作部材37の前方に配置されている。ヒンジ35は、キャップ36を回転可能に支持する。キャップ36は、ヒンジ35を介して開位置と閉位置とに移動可能に支持体34に取り付けられる。図3に示すように、キャップ36は、閉位置で給油口33を閉じる。図4に示すように、キャップ36は、開位置で給油口33を開く。
操作部材37は、キャップ36に取り付けられる。操作部材37は、運転者によって操作可能である。操作部材37は、回転可能にキャップ36に支持されている。キャップ36の上面には、凹部361が設けられている。操作部材37は、凹部361内に配置されている。操作部材37は、図6に示す収納位置と、図7に示す展開位置とに移動可能である。キャップ36の底面には、パッキン38が取り付けられている。パッキン38は、例えばゴムなどの弾性材製である。
図10は、キャップ36と操作部材37との分解図である。図10に示すように、操作部材37は、操作部370と、回転軸371と、第1押圧部372と、第2押圧部373とを含む。操作部370は、タブ状の形状を有している。操作部370は、回転軸371から後方に延びている。操作部370は、運転者によって操作可能である。操作部370は、凹部361内に配置される。回転軸371は、操作部370から側方に突出している。操作部材37は、回転軸371回りに回転可能にキャップ36に支持される。第1押圧部372は、回転軸371の一方の端部から、下方に突出している。第2押圧部373は、回転軸371の他方の端部から、下方に突出している。第1押圧部372と第2押圧部373とは、回転軸371と共に回転する。
キャップ36は、上カバー41と、インナーカバー42と、キャップベース43とを含む。上カバー41とインナーカバー42とは、キャップベース43に取り付けられている。上カバー41は、上述した凹部361を含む。上カバー41は、カバー本体410と接続部411とを含む。カバー本体410は、支持体34の開口340に合った円形の形状を有している。カバー本体410は、スリット412を含む。操作部材37の回転軸371と第1押圧部372と第2押圧部373とは、スリット412を通ってキャップ36内に配置されている。接続部411は、カバー本体410から突出している。接続部411は、カバー本体410から後方に延びている。接続部411にはヒンジ35が接続される。
インナーカバー42は、上カバー41とキャップベース43との間に配置される。操作部材37の回転軸371は、インナーカバー42と上カバー41との挟まれることで、キャップ36に支持される。インナーカバー42は、第1孔421と第2孔422とを含む。図11は、上カバー41が省略された燃料キャップユニット31の斜視図である。図11に示すように、第1押圧部372は、第1孔421を通って、キャップベース43内へ延びている。第2押圧部373は、第2孔422を通って、キャップベース43内へ延びている。
図12は、上カバー41とインナーカバー42とが省略された燃料キャップユニット31の斜視図である。図13は、上カバー41とインナーカバー42とが省略された燃料キャップユニット31の上面図である。図12および図13に示すように、燃料キャップユニット31は、スライダ44と、弾性部材45,46とを含む。スライダ44は、キャップベース43に取り付けられている。スライダ44は、キャップベース43に対してスライド可能である。スライダ44は、図13に示す係止位置と、図14に示す非係止位置とに移動可能である。以下、スライダ44の移動方向をスライド方向と呼ぶ。
給油口33の軸線方向から見て、スライダ44は、係止位置において、支持体34と重なる。スライダ44は、係止位置において、支持体34に係止する。給油口33の軸線方向から見て、スライダ44は、非係止位置において、支持体34と重ならない。スライダ44は、非係止位置において、支持体34に係止しない。なお、以下の説明において、上面視とは、給油口33の軸線方向から見ることを意味するものとする。
弾性部材45,46は、キャップベース43に取り付けられている。弾性部材45,46は、キャップベース43とインナーカバー42とによって支持されている。弾性部材45,46は、スライダ44を係止位置に向けて付勢している。弾性部材45,46は、第1弾性部材45と第2弾性部材46とを含む。第1弾性部材45と第2弾性部材46とは、左右方向に互い離れて配置されている。第1弾性部材45と第2弾性部材46とは、例えばスプリングである。第1弾性部材45と第2弾性部材46とは、スライダ44を係止位置に向けて付勢している。
操作部材37が収納位置では、スライダ44は、弾性部材45,46の付勢力によって、被係止位置に保持される。スライダ44は、操作部材37によって押圧されることで、係止位置から非係止位置に移動する。スライダ44は、第1受け部441と第2受け部442とを含む。第1受け部441と第2受け部442とは、左右方向に互いに離れて配置されている。図12に示すように、第1受け部441は、第1押圧部372と向かい合っている。第2受け部442は、第2押圧部373と向かい合っている。第1押圧部372が回転軸371回りに回転することで、第1押圧部372が第1受け部441を押圧する。第2押圧部373が回転軸371回りに回転することで、第2押圧部373が第1受け部441を押圧する。従って、第1受け部441は、操作部材37が収納位置から展開位置に移動することで、第1押圧部372によって押圧される。第2受け部442は、操作部材37が収納位置から展開位置に移動することで、第2押圧部373によって押圧される。それにより、スライダ44が、係止位置から非係止位置に移動する。
キャップ36が閉位置、且つ、スライダ44が係止位置では、図13に示すように、燃料キャップユニット31の上面視で、スライダ44の全体は、支持体34の外形内に位置する。キャップ36が閉位置、且つ、スライダ44が非係止位置では、図14に示すように、上面視で、スライダ44の全体は、支持体34の開口340内に位置する。
スライダ44は、第1スライダ47と、第2スライダ48と、クラッチ部材49と、弾性部材51,52を含む。第1スライダ47は、操作部材37に押圧される。第1スライダ47は、上述した第1受け部441と第2受け部442とを含む。第1スライダ47は、第1受け部441と第2受け部442とにおいて、操作部材37に押圧される。第1スライダ47は、第3受け部471と第4受け部472とを含む。第3受け部471は、第1弾性部材45と接触している。第4受け部472は、第2弾性部材46と接触している。第1スライダ47は、第3受け部471と第4受け部472とにおいて、弾性部材45,46に押圧される。
第2スライダ48は、第1スライダ47と別体である。第2スライダ48は、第1スライダ47に対してスライド可能である。第2スライダ48は、スライダ44が係止位置で支持体34に係止する。第2スライダ48は、スライダ44が非係止位置で支持体34に係止しない。図14に示すように、第1スライダ47は、凹部473を含む。第2スライダ48の一部は、第1スライダ47の凹部473内に配置されている。第1スライダ47は、接触面474を含む。図13に示すように、スライダ44が係止位置で、第2スライダ48は、第1スライダ47の接触面474と接触している。スライダ44が係止位置で、第2スライダ48は、第1スライダ47の接触面474に押圧される。
クラッチ部材49は、第1スライダ47と第2スライダ48とを連結している。クラッチ部材49は、第1スライダ47に対して、スライド方向に固定されている。すなわち、クラッチ部材49は、第1スライダ47に対して、スライド方向に移動不可能である。クラッチ部材49は、第1スライダ47に対して、スライド方向と交差する方向に移動可能である。弾性部材51,52は、例えばスプリングである。クラッチ部材49は、弾性部材51,52によって、スライド方向と交差する方向に、第2スライダ48に向かって押圧されている。
図15及び図16は、燃料キャップユニット31の一部を示す上面図である。図17は、図15の拡大図である。図15及び図17では、スライダ44は、係止位置に位置している。図16では、スライダ44は、非係止位置に位置している。図17に示すように、クラッチ部材49は、第1スライド面491と第1テーパ面492とを含む。第1スライド面491は、スライド方向に延びている。第1スライド面491は、第2スライダ48に接触している。第1テーパ面492は、第1スライド面491に対して、非係止位置へ向かう方向に配置されている。
第2スライダ48の側面は、第2スライド面481と第2テーパ面482とを含む。第2スライド面481は、スライド方向に延びている。第2スライド面481は、第1スライド面491に接触している。第2テーパ面482は、第2スライド面481に対して、非係止位置へ向かう方向に配置されている。第2テーパ面482は、スライド方向において、第1テーパ面492と向かい合っている。
スライダ44が係止位置で、第1テーパ面492は、第2テーパ面482から間隔G1をおいて配置されている。第1スライダ47が係止位置から非係止位置に向かって移動することで、第1テーパ面492は、第2テーパ面482に近づく。第1テーパ面492が第2テーパ面482と接触して第2テーパ面482を押圧することで、第1スライダ47と第2スライダ48とが、一体的に移動する。
図18は、燃料キャップユニット31の一部を示す斜視図である。図15から図18に示すように、燃料キャップユニット31は、ソレノイド53とセンサ54とを含む。ソレノイド53は、第2スライダ48の側方に配置されている。ソレノイド53は、支持体34に固定されている。ソレノイド53は、ロック部材55と、ソレノイド本体56と、電気ワイヤ57とを含む。電気ワイヤ57は、ソレノイド本体56に接続されている。ロック部材55は、ソレノイド本体56から突出している。ロック部材55は、ロック位置と解除位置とに移動可能である。
図15及び図17では、ロック部材55は、ロック位置に位置している。図16では、ロック部材55は、解除位置に位置している。ロック部材55は、ソレノイド本体56から第2スライダ48に向かって移動することで、解除位置からロック位置へ移動する。ソレノイド本体56は、ソレノイドケース58とコイル59とを含む。図18では、ソレノイドケース58が省略されている。コイル59は、ソレノイドケース58内に配置されている。ソレノイド53は、コイル59への通電によって生じる磁力によって、ロック部材55を移動させる。
図17及び図18に示すように、第2スライダ48は、切り欠き483を含む。切り欠き483は、ソレノイド53と向かい合う第2スライダ48の側面に設けられている。切り欠き483は、スライド方向に延びている。図17に示すように、上面視で、ロック部材55は、ロック位置で第2スライダ48と重なる。ロック部材55は、ロック位置で、切り欠き483内に位置している。ロック部材55は、ロック位置で、第2スライダ48に係止することで、非係止位置に向かうスライダ44の移動をロックする。ロック部材55は、第2スライダ48側からソレノイド本体56側へ引っ込むことで、ロック位置から解除位置へ移動する。図16に示すように、上面視で、ロック部材55は、解除位置で第2スライダ48と重ならない。ロック部材55は、解除位置で、切り欠き483の外に位置している。ロック部材55は、解除位置では、第2スライダ48に係止しないことで、スライダ44のロックを解除する。
図13に示すように、上面視で、ソレノイド本体56の全体は、支持体34の外形内に位置する。上面視で、ソレノイド本体56は、支持体34と重なる。上面視で、ソレノイド本体56の一部は、支持体34の開口340内に位置している。従って、キャップ36が閉位置で、上面視で、ソレノイド53は、キャップ36と重なる。
センサ54は、係止位置から非係止位置へ向かうスライダ44の動作を検出する。センサ54は、支持体34に固定されている。図19は、燃料キャップユニット31の一部を示す上面図である。図20及び図21は、燃料キャップユニット31の一部を示す側面図である。図19から図21に示すように、センサ54は、可動体61と、付勢部材62と、スイッチ63と、電気ケーブル64と、図15に示すセンサケース65とを含む。なお、図19から図21では、センサケース65が省略されている。可動体61と、付勢部材62と、スイッチ63とは、センサケース65内に配置されている。センサケース65は、ソレノイドケース58と一体化されている。
可動体61は、スライド方向において、スライダ44と向かい合っている。付勢部材62は、可動体61をスライダ44に向かって付勢している。付勢部材62は、例えばスプリングである。可動体61は、スライド方向に移動可能である。可動体61は、第1スライダ47の動作に応じて移動する。図15及び図20に示すように、スライダ44が係止位置で、可動体61は、第1スライダ47と接触している。図16及び図21に示すように、スライダ44が係止位置で、可動体61は、第1スライダ47から離れている。
図20及び図21に示すように、可動体61は、軸部66と、アーム部67とを含む。軸部66は、スライド方向に延びている。軸部66の先端は、第1スライダ47と向かい合っている。アーム部67は、軸部66から下方に延びている。アーム部67は、スライド方向において、スイッチ63と向かい合っている。
電気ケーブル64は、スイッチ63に接続されている。スイッチ63は、可動体61によって操作される。スイッチ63は、可動体61の下方に配置されている。図19に示すように、上面視で、可動体61はスイッチ63と重なる。詳細には、スイッチ63は、軸部66の下方に配置されている。上面視で、スイッチ63は、軸部66と重なる。スイッチ63は、係止位置での第1スライダ47の下方に配置されている。上面視で、スイッチ63は、係止位置での第1スライダ47と重なる。
図13に示すように、上面視で、センサ54は、支持体34と重なる。上面視で、センサ54の一部は、支持体34の開口340内に位置している。従って、上面視で、センサ54の一部は、キャップ36と重なる。上面視で、スイッチ63の全体は、支持体34の外形内に位置している。上面視で、スイッチ63の一部は、支持体34の開口340内に位置している。スイッチ63は、接触片68を含む。接触片68は、アーム部67と向かい合っている。
図20に示すように、スライダ44が係止位置では、可動体61は、第1スライダ47によって押圧されている。そのため、可動体61のアーム部67は、スイッチ63の接触片68から離れている。スライダ44が係止位置でのアーム部67とスイッチ63との間の隙間G2は、スライド方向において、第1テーパ面492と第2テーパ面482との間の隙間G1よりも小さい。
図21に示すように、スライダ44が非係止位置では、可動体61は、第1スライダ47から離れている。そのため、図21に示すように、可動体61のアーム部67は、付勢部材62の付勢力によって、スイッチ63の接触片68を押圧する。センサ54は、スイッチ63の接触片68が押圧されているか否かに応じて、スライダ44の位置を検出する。
図17に示すように、第2スライダ48は、受け部484を含む。受け部484は、スライド方向において、ロック位置に位置するロック部材55と向かい合う。第2スライダ48が非係止位置に向かって移動すると、受け部484がロック部材55に近づく。そして、受け部484がロック部材55と接触することで、非係止位置へ向かう第2スライダ48の移動が規制される。
図22は、鞍乗型車両1の制御システム10を示すブロック図である。制御システム10は、鞍乗型車両1に搭載されている。図22に示すように、鞍乗型車両1は、受信機71と、電源スイッチ72と、警報装置73と、コントローラ74とを含む。受信機71と、電源スイッチ72と、警報装置73と、コントローラ74とのそれぞれは、鞍乗型車両1のいずれかの場所に配置されればよく、それらの場所は特に限定されない。受信機71は、運転者が携帯する発信機75と無線通信を行う。受信機71は、発信機75に固有の識別コードを示す信号を、発信機75から受信する。
電源スイッチ72は、鞍乗型車両1の電源のオンとオフとを切り換える。電源スイッチ72は、運転者によって操作される。例えば、電源スイッチ72がオンされることで、メータパネルが起動されてもよい。警報装置73は、警報を発報する。警報装置73は、例えばブザーであって、警告音を発してもよい。或いは、警報装置73は、ランプであって、警告灯を点灯させてもよい。或いは、警報装置73は、液晶パネルであって、警告表示を表示してもよい。
コントローラ74は、例えばマイクロコンピュータを含み、鞍乗型車両1を電気的に制御する。コントローラ74は、複数のコントローラによって構成されてもよい。或いは、コントローラ74は、単独のコントローラによって構成されてもよい。コントローラ74は、受信機71が受信した信号により、発信機75の識別コードの認証を行う。コントローラ74は、発信機75の識別コードが適正なものであるときには、発信機75の識別コードを認証する。コントローラ74は、センサ54からの信号により、スライダ44の動作を検出する。コントローラ74は、ソレノイド53を制御させることで、スライダ44のロックと解除とを切り換える。
図6に示すように、キャップ36部材が閉位置にあり、操作部材37が収納位置にあるときには、操作部材37はスライダ44を押圧していない。それにより、スライダ44は、図13に示すように、係止位置に位置している。図20に示すように、スライダ44が係止位置では、センサ54の可動体61はスイッチ63から離れている。コントローラ74は、可動体61がスイッチ63から離れているときには、ロック部材55をロック位置に保持する。
図7に示すように、キャップ36部材が閉位置にあり、運転者が操作部材37を収納位置から展開位置へ向かって移動させたときには、スライダ44は、操作部材37によって押圧されることで、係止位置から非係止位置へ移動する。このとき、受け部484がロック部材55に接触する前に、可動体61がスイッチ63に接触する。コントローラ74は、センサ54の信号から、可動体61がスイッチ63に接触したことを検出し、且つ、発信機75の識別コードを認証するときには、ロック部材55をロック位置から解除位置に移動させる。
詳細には、運転者が操作部材37を展開位置へ向けて移動させると、第1スライダ47は操作部材37によって押圧されて非係止位置へ向かって移動を開始する。クラッチ部材49は、第1スライダ47と共に移動し、クラッチ部材49の第1スライド面491が、第2スライダ48の第2スライド面481に沿って摺動する。そして、図23に示すように、クラッチ部材49の第1テーパ面492が、第2スライダ48の第2テーパ面482に係止する。それにより、第1スライダ47と第2スライダ48とがクラッチ部材49を介して互いに接続され、第2スライダ48が、第1スライダ47と共に、非係止位置に向かって移動する。
なお、上述したように、スライダ44が係止位置に位置している場合、アーム部67とスイッチ63との間の隙間G2は、スライド方向において、第1テーパ面492と第2テーパ面482との間の隙間G1よりも小さい。そのため、第1テーパ面492が第2テーパ面482に係止する前に、アーム部67がスイッチ63に接触する。そのため、第2スライダ48が、第1スライダ47と共に、非係止位置に向かって移動する前に、コントローラ74は、ソレノイド53を制御して、ロック部材55をロック位置から解除位置に移動させる。
その後、図7に示すように、運転者が、展開位置まで操作部材37を移動させると、図14に示すように、スライダ44は非係止位置に移動する。それにより、運転者は、図8に示すように、キャップ36を閉位置から開位置へ移動させることが可能となる。
コントローラ74は、センサ54の信号から、可動体61がスイッチ63に接触したことを検出したが、発信機75の識別コードを認証しないときには、ロック部材55をロック位置に保持する。従って、適正な発信機75を有していない他者が、操作部材37を展開位置へ向かって移動させても、ロック部材55はロック位置に保持される。そのため、スライダ44は、非係止位置まで移動することはできず、キャップ36を閉位置から開位置へ移動させることは不可能である。
ただし、ロック部材55がロック位置に保持されたままであっても、操作部材37は、展開位置に移動可能である。その場合、クラッチ部材49は、第1スライダ47と共に非係止位置へ向かって移動するが、第2スライダ48はロック部材55に係止されることで、係止位置に保持される。そのため、クラッチ部材49は、第2スライダ48の第2テーパ面482によって第2スライダ48から離れる方向に押圧される。それにより、図24に示すように、クラッチ部材49は、第2テーパ面482に係止せずに、第2テーパ面482を乗り越えて、さらに移動する。このように、操作部材37を展開位置に移動させても、第1スライダ47とクラッチ部材49とは、操作部材37の操作に応じて移動するが、第2スライダ48の移動は、ロック部材55によってロックされる。そのため、発信機75の識別コードを認証しないとき操作部材37が操作されても、ロック部材55によるロックを維持しながら、操作部材37の破損が防止される。
なお、コントローラ74は、センサ54からの信号によってキャップ36が閉位置と開位置とのいずれに位置しているかを判定する。コントローラ74は、キャップ36が開位置に位置している状態で電源スイッチ72がオンに切り換えられたときには、警報装置73から警報を発報させる、
図25は、燃料タンク23の一部及び燃料キャップユニット31の斜視図である。図13および図25に示すように、燃料キャップユニット31は、ロールオーバーバルブ80を含む。ロールオーバーバルブ80は、燃料タンク23内の圧力が所定値以上になると開かれる。ロールオーバーバルブ80は、燃料タンク23内の圧力が所定値より小さいときには、閉じられている。ロールオーバーバルブ80は、車両の転倒時に、燃料タンク23内の燃料の流出を防止する。
図26は、燃料タンク23の一部及び燃料キャップユニット31の断面図である。図26に示すように、燃料タンク23は、タンク吸気口39を含む。タンク吸気口39は、燃料タンク23の上面に設けられている。タンク吸気口39は、燃料タンク23内の空間に連通している。タンク吸気口39は、給油口33の側方に配置されている。ロールオーバーバルブ80は、タンク吸気口39の上方に配置されている。
ロールオーバーバルブ80は、タンク吸気口39の上方に配置されている。上面視で、ロールオーバーバルブ80は、タンク吸気口39と重なる。ロールオーバーバルブ80は、バルブ吸気口81を含む。バルブ吸気口81は、タンク吸気口39の上方に配置される。バルブ吸気口81は、タンク吸気口39に接続されている。ロールオーバーバルブ80は、支持体34に取り付けられる。ロールオーバーバルブ80は、支持体34の下方に配置されている。上面視で、ロールオーバーバルブ80は、支持体34と重なる。ロールオーバーバルブ80は、支持体34と燃料タンク23との間に挟み込まれている。
図27は、鞍乗型車両1の右側面図である。図27に示すように、鞍乗型車両1は、キャニスタ76とチャージホース77とを備える。キャニスタ76は、燃料タンク23よりも下方に配置されている。キャニスタ76は、パワーユニット6の前方に配置されている。キャニスタ76は、フットレスト29よりも下方に配置されている。キャニスタ76は、燃料タンク23よりも前方に配置されている。チャージホース77は、ロールオーバーバルブ80とキャニスタ76とに接続されている。チャージホース77は、燃料タンク23の外部に配置されている。
チャージホース77は、ロールオーバーバルブ80から後方へ突出しており、下方へ向かって屈曲している。チャージホース77は、燃料タンク23の側方を通って下方へ延びている。車両側面視で、チャージホース77は、燃料タンク23と重なる。チャージホース77は、フットレスト29よりも下方の位置まで延びている。
図28は、ロールオーバーバルブ80の斜視図である。図29は、ロールオーバーバルブ80の上面図である。図30は、ロールオーバーバルブ80の図29におけるA−A断面図である。図28から図30に示すように、ロールオーバーバルブ80は、バルブ本体82と、接続管83とを含む。
バルブ本体82は、底面820と、上面821と、内側面822と、外側面823とを含む。底面820は、平坦な形状を有している。底面820には、上述したバルブ吸気口81が設けられている。底面820は、燃料タンク23の上面821と向かい合っている。上面821は、平坦な形状を有している。上面821は、支持体34の下面と向かい合っている。
図31は、支持体34の一部とロールオーバーバルブ80との上面図である。図31に示すように、上面視で、バルブ本体82は、支持体34と重なる。内側面822は、支持体34の開口340の縁に沿って湾曲した形状を有している。内側面822は、支持体34の径方向において、開口340の縁の外側に位置している。上面視で、内側面822は、支持体34と重なる。外側面823は、支持体34の外形に沿って湾曲した形状を有している。外側面823は、支持体34の径方向において、支持体34の外形の内側に位置している。上面視で、外側面823は、支持体34と重なる。
接続管83は、バルブ本体82から、後方へ突出している。接続管83には、チャージホース77が接続される。上面視で、接続管83は、支持体34から突出している。上面視で、接続管83の一部は、支持体34と重ならない。上面視で、接続管83の一部は、支持体34の外形の外側に位置している。
ロールオーバーバルブ80は、複数の取付部824−826を含む。ロールオーバーバルブ80は、複数の取付部824−826において、支持体34に固定されている。複数の取付部824−826は、バルブ本体82から突出している。複数の取付部824−826は、第1取付部824と、第2取付部825と、第3取付部826とを含む。第1取付部824は、バルブ本体82から後方へ突出している。第2取付部825は、バルブ本体82から前方へ突出している。第3取付部826は、バルブ本体82から、支持体34の径方向における内側へ突出している。第3取付部826は、第1取付部824及び第2取付部825よりも下方に位置している。
図30に示すように、バルブ本体82は、第1室91と、第2室92と、第3室93と、第1通路94と、第2通路95と、第3通路96と、第4通路97とを含む。第1室91と、第2室92と、第3室93と、第1通路94と、第2通路95と、第3通路96と、第4通路97とは、バルブ本体82内に設けられている。第1室91は、バルブ吸気口81と連通している。第2室92と第3室93とは、第1室91よりも上方に配置されている。
第2室92は、第1通路94を介して、第1室91と連通している。第1通路94には、第1弁体98が配置されている。第1弁体98は、第1室91内の圧力に応じて、第1通路94を開閉する。第1室91内の圧力が小さいときには、第1弁体98は、第1通路94を開く。第1通路94が開かれているときには、第1室91と第2室92との間で、流体の出入りが可能となる。第1通路94において第1弁体98の周囲には溝827が設けられている。流体は、溝827を通って、第1室91と第2室92との間を出入りする。第1室91内の圧力が大きいときには、第1弁体98は、第1通路94を閉じる。その場合、第1室91と第2室92との間で、流体の出入りが防止される。
第3室93は、第2通路95を介して、第1室91と連通している。第2通路95には、第2弁体99が配置されている。第2弁体99は、第1室91内の圧力に応じて、第2通路95を開閉する。第2弁体99は、付勢部材100によって付勢されている。第2弁体99は、第2通路95を閉じる方向に付勢されている。付勢部材100は、例えばスプリングである。第1室91内の圧力が小さいときには、第2弁体99は、付勢部材100の付勢力によって第2通路95を閉じる。その場合、第1室91と第3室93との間で、流体の出入りが防止される。第1室91内の圧力が大きいときには、第2弁体99は、第2通路95を開く。第2通路95が開かれているときには、第1室91と第3室93との間で、流体の出入りが可能となる。第2室92と第3室93とは、第3通路96を介して互いに連通している。第3室93は、第4通路97を介して、接続管83内の空間に連通している。
ロールオーバーバルブ80には、シール部材84が取り付けられている。シール部材84は、ゴムなどの弾性体性である。シール部材84は、タンク吸気口39とバルブ吸気口81との間に配置される。シール部材84は、支持体34が燃料タンク23に取り付けられることで、ロールオーバーバルブ80と燃料タンク23との間で圧縮される。
図32は、燃料キャップユニット31の斜視図である。図32に示すように、ロールオーバーバルブ80は、支持体34の下面に取り付けられる。図33は、支持体34の下面図である。図33に示すように、支持体34は、本体部343と、複数のボス344−348とを含む。本体部343は、環状の形状を有している。本体部343は、上述した開口340を含む。ロールオーバーバルブ80は、本体部343の下面に固定される。
複数のボス344−348は、本体部343から下方に突出している。上述した支持体34の複数の孔341は、複数のボス344−348と本体部343とを通って延びている。複数のボス344−348は、燃料タンク23に接続される。複数のボス344−348は、本体部343の周方向に互いに離れて配置されている。複数のボス344−348は、第1〜第5ボス344−348を含む。第1ボス344と第2ボス345とは、開口340の一側方に配置されている。第4ボス347と第5ボス348とは、開口340の他側方に配置されている。第3ボス346は、開口340の前方に配置されている。
第2ボス345は、第1ボス344から本体部343の周方向に離れて配置されている。図34は、燃料キャップユニット31の下面図である。図34に示すように、ロールオーバーバルブ80は、第1ボス344と第2ボス345との間に配置される。支持体34の下面は、上方に向かって凹んだ凹部349を含む。ロールオーバーバルブ80の一部は、凹部349内に配置される。詳細には、ロールオーバーバルブ80の本体部343の上面821は、凹部349内に配置される。
ロールオーバーバルブ80は、第1取付部824と第2取付部825とにおいて、本体部343に固定される。ロールオーバーバルブ80は、第3取付部826において、第1ボス344に固定される。第1〜第3取付部824−826は、例えばネジによって、支持体34に固定される。なお、第2ボス345と第3ボス346との間には、上述したソレノイド53が配置されている。第3ボス346と第4ボス347との間には、センサ54が配置されている。
鞍乗型車両1のパワーユニット6が停止しているときには、ロールオーバーバルブ80は、図30に示す第1開状態となる。第1開状態では、第1通路94は開かれており、第2通路95は閉じられている。そのため、燃料タンク23と接続管83とは、バルブ吸気口81、第1室91、第1通路94、第2室92、第3通路96、第3室93、第4通路97を介して、互いに連通している。従って、燃料タンク23とキャニスタ76との間で、ロールオーバーバルブ80を通って、流体が流れることができる。従って、燃料タンク23とキャニスタ76との間で、燃料の蒸気が流れることができる。燃料タンク23内が負圧になっているときも、ロールオーバーバルブ80は、第1開状態となる。この場合、キャニスタ76から、ロールオーバーバルブ80を通って、燃料タンク23へ、燃料の蒸気が流れる。
燃料タンク23内において、燃料の蒸気が増大することで、燃料タンク23の内圧が増大すると、ロールオーバーバルブ80は、図35に示す第2開状態となる。第2開状態では、第1通路94は閉じられて、第2通路95は開かれている。そのため、燃料タンク23と接続管83とは、バルブ吸気口81、第1室91、第2通路95、第3室93、第4通路97を介して、互いに連通している。従って、燃料タンク23から、ロールオーバーバルブ80を通って、キャニスタ76へ、燃料の蒸気が流れる。それにより、燃料タンク23の内圧の上昇が抑えられる。
鞍乗型車両1が転倒したときには、ロールオーバーバルブ80は、図36に示す閉状態となる。閉状態では、第1通路94と第2通路95とは、共に閉じられる。図36に示すように、鞍乗型車両1の転倒時には、燃料タンク23からロールオーバーバルブ80の第1室91に、ガソリンなどの燃料101が流入する。この状態では、第1弁体98は、第1室91内の燃料101の圧力によって、第1通路94を閉じる。第2弁体99は、付勢部材100の付勢力によって第2通路95を閉じる。閉状態では、ロールオーバーバルブ80は、第1室91から第2室92および第3室93への燃料の流れを防止する。それにより、ロールオーバーバルブ80は、燃料タンク23とキャニスタ76との間での燃料の流れを防止する。その結果、燃料の外部への流出が防止される。
以上説明した本実施形態に係る鞍乗型車両1では、ロールオーバーバルブ80は、支持体34と燃料タンク23との間に挟み込まれることで、ホースやパイプを介さずに、直接的にタンク吸気口39に接続される。従って、タンクカバー26を燃料タンク23に近接して配置することができる。それにより、鞍乗型車両1の大型化を抑えながら、燃料タンク23の容量を大きく確保することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
鞍乗型車両1は、スクータに限らず、モペッドなどの他の種類の車両であってもよい。鞍乗型車両1の構造は、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。前輪の数は、1つに限らず、1つより多くてもよい。後輪の数は、1つに限らず、1つより多くてもよい。車体フレーム2の構造は、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。例えば、メインフレーム12の形状が変更されてもよい。
燃料キャップユニット31の構造は、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。例えば、支持体34の形状が変更されてもよい。キャップ36の形状が変更されてもよい。操作部材37の形状が変更されてもよい。スライダ44の形状が変更されてもよい。クラッチ部材49の形状が変更されてもよい。クラッチ部材49は省略されてもよい。第1スライダ47と第2スライダ48との形状が変更されてもよい。第1スライダ47と第2スライダ48とは互いに体であってもよい。
ソレノイド53とセンサ54との構成は、変更されてもよい。或いは、ソレノイド53とセンサ54とは、省略されてもよい。受信機71と、電源スイッチ72と、警報装置73と、コントローラ74との構成は、変更されてもよい。或いは、受信機71と、電源スイッチ72と、警報装置73と、コントローラ74とは、省略されてもよい。
ロールオーバーバルブ80の構造は、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。例えば、バルブ本体82の外形が変更されてもよい。バルブ本体82の内部構造が変更されてもよい。ロールオーバーバルブ80の配置が変更されてもよい。チャージホース77及びキャニスタ76の配置が変更されてもよい。