JP2022001554A - 固形コンディショナー組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】伸びが良く塗布しやすく、塗布後、すすぎ時、乾燥後の毛髪を柔らかくして、溶け崩れの無い固形コンディショナー組成物を提供する。【解決手段】(A)ベントナイト、またはスメクタイトに属する鉱物のうち少なくとも1種 1〜30重量%、(B)融点が40℃以上の高級アルコールのうち少なくとも1種 40〜90重量%、(C)4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤のうち少なくとも1種 5〜20重量%を含み、水分量が20重量%以下の組成である固形コンディショナー組成物を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、伸びが良く塗布しやすく、塗布後、すすぎ時、乾燥後の毛髪を柔らかくして、溶け崩れの無い固形コンディショナー組成物に関する。
近年、SDGs(持続可能な開発目標)の視点から製品の濃縮化による包装容器の削減が進められている。特に液体製品を固形化する事により、脱プラスチック、包装容器の簡素化が実現でき、輸送コストを含めると非常に望ましい形態となる。ヘアケア製品においては特に、コンディショナー、トリートメントの市場は大きく、固形化する事は大きなメリットとなる。しかしながら、固形化する事により性能並びに品質の劣化が問題となる。性能に関しては特に毛髪を滑らかにするシリコーン油やエステル油が主に液体であるために大量に配合できず、性能が劣るのが現状である。また、品質に関しては使用時の水分との接触により溶け崩れの問題も生じてしまう。特許文献1では、(i)少なくとも5重量%のカチオン性界面活性剤と、(ii)少なくとも5重量%の脂肪アルコール材料と、を含み、80重量%未満の水を含有する固体形態のヘアコンディショナー組成物が提案されている。この固体形態のヘアコンディショナー組成物は、液体のコンディショナーに近い性能を持つが、高湿度となる浴室に保管していると溶け崩れを生じる場合もあり、品質に関しては満足できる性能が得られない場合もあった。
すなわち、固形コンディショナー組成物においては、伸びが良く塗布しやすく、塗布後、すすぎ時、乾燥後の毛髪を柔らかくして、溶け崩れも起きない性能と品質には満足できない場合もあった。
特表2004−534807号公報
このような問題点を解決するために、本発明は、伸びが良く塗布しやすく、塗布後、すすぎ時、乾燥後の毛髪を柔らかくして、溶け崩れの無い固形コンディショナー組成物を提供することを主な目的とする。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の粉体を配合した固形コンディショナー組成物にて、伸びが良く塗布しやすく、塗布後、すすぎ時、乾燥後の毛髪を柔らかくして、溶け崩れを防ぐ事を見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、以下のとおりである。
(1)
(A)ベントナイト、またはスメクタイトに属する鉱物のうち少なくとも1種 1〜30重量%、
(B)融点が40℃以上の高級アルコールのうち少なくとも1種 40〜90重量%、
(C)4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤のうち少なくとも1種 5〜20重量%
を含み、水分量が20重量%以下の組成である固形コンディショナー組成物である。
(2)
(A)成分がモンモリロナイトである、(1)の固形コンディショナー組成物である。
(3)
さらに、(C)成分が4級アンモニウムのメトサルフェート塩である、(1)または(2)の固形コンディショナー組成物である。
本発明によれば、特定の粉体を配合する事により、伸びが良く塗布しやすく、塗布後、すすぎ時、乾燥後の毛髪を柔らかくして、溶け崩れの無い固形コンディショナー組成物を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
(A)成分であるベントナイト、またはスメクタイトに属する鉱物は、粉体として固形コンディショナー組成物に配合される。ベントナイトはモンモリロナイトを主成分として、石英、α−クリストバライト、オパールなどの珪酸鉱物を副成分として含み、長石、マイカ、ゼオライトなどの珪酸塩鉱物、カルサイト、ドロマイト、ジプサムなどの炭酸塩鉱物や硫酸塩鉱物、さらにパイライトなどの硫化鉱物を随伴する粘土岩の名称である。また、スメクタイトはモンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライトなどの粘土鉱物のグループの名称である。
ベントナイト、またはスメクタイトに属する鉱物は、工業用途として遮水効果・増粘効果があり、土壌汚染・水質汚染対策・環境修復、災害対策等に幅広く使用されている。一方で、衣類の柔軟効果も知られており、粉末衣料用洗剤に添加して柔軟効果を訴求した製品も知られている。
しかしながら、柔軟効果を求めるヘアコンディショナーは一般的に液体で、これら成分を多量に配合すると増粘して品質に問題が生じる場合もある。一方で、固形コンディショナーの場合、高級アルコール、4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤、油脂類等を高温で溶かし、乳化しながら固形化するが、湿度や温度の影響で溶け崩れが発生する場合もある。そこで、(A)成分であるベントナイト、またはスメクタイトに属する鉱物を加える事で溶け崩れが大幅に改善する。さらに、塗布時からすすぎ時までの毛髪の柔軟効果も向上する。
ベントナイトにおいては、主成分のモンモリロナイトが上記効果を発現するため、副成分をできるだけ除去したものが望ましい。また、スメクタイトにおいては、モンモリロナイト、ヘクトライトが望ましい。
ベントナイト、またはスメクタイトに属する鉱物は、1種または2種以上を併用してもよい。ベントナイト、またはスメクタイトに属する鉱物は、1重量%未満の添加量では、溶け崩れが生じる場合がある。ベントナイト、またはスメクタイトに属する鉱物は、1重量%以上加える事で溶け崩れを抑え、毛髪の柔軟化効果を発現する。さらには5重量%以上加える事で、他の成分の影響なく溶け崩れを抑える事ができる。一方で、30重量%を超えて加えると使用時の水分でも溶け崩れない場合もあり、コンディショナーとしての性能が低下する場合もあり、25重量%以下が望ましい。即ち、溶け崩れの抑制と毛髪の柔軟化効果を最大限発揮するには5〜25重量%が望ましい。
(B)成分である融点が40℃以上の高級アルコールとしては、セタノール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。高級アルコールは1種または2種以上を併用してもよい。また、融点が38℃であるミリスチルアルコールも、すべての高級アルコールを混合した際の融点が40℃以上であれば配合してもよい。
本発明固形コンディショナー組成物により、塗布後、すすぎ時、乾燥後の毛髪の柔らかさを向上させ、保管時の溶け崩れを防ぐ効果を付与する事ができる。しかし、長時間、水分に接すると溶け崩れを防ぐ事ができない場合もある。さらに、高級アルコールの融点が40℃未満であると、高温多湿となる浴室内では短時間で溶け崩れを生じてしまう場合もある。溶け崩れをさらに防ぐには、融点が45℃以上の高級アルコールが望ましい。高級アルコールは40重量%以上配合しないと、他の融点の低い成分の影響での溶け崩れを抑える事ができない場合があり、さらに好ましくは50重量%以上が望ましい。また、90重量%を超えて配合すると逆に使用時に溶けずに性能が得られない場合もある。さらに好ましくは80重量%以下が望ましい。即ち、50〜80重量%が溶け崩れ防止とコンディショナーとしての性能のバランスが取れて、さらに望ましい。
(C)成分である4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤としては、例えば、ベヘントリモニウムメトサルフェート、ステアルトリモニウムメトサルフェート、セトリモニウムメトサルフェート、ベヘナミドプロピルトリモニウムメトサルフェート、リシノレアミドプロピルトリモニウムメトサルフェート、ババスアミドプロピルトリモニウムメトサルフェート、パームアミドプロピルトリモニウムメトサルフェート、ステアリルエチルヘキシルジモニウムメトサルフェート、ジオレオイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジダイズ油脂肪酸エチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジナタネ種子油脂肪酸エチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジパーモイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジ水添パーモイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ビス((イソステアロイル/オレオイル)イソプロピル)ジモニウムメトサルフェート、ビス(ダイズ油脂肪酸/ナタネ油脂肪酸)エチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ビス(ベヘン酸エチルPPG−3)ジモニウムメトサルフェート、PEG−2ジメドウフォームアミドエチルモニウムメトサルフェート、PEG−3ジオレオイルアミドエチルモニウムメトサルフェート、PEG−3ジステアロイルアミドエチルモニウムメトサルフェートなどの4級アンモニウムのメトサルフェート塩、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム(ベヘントリモニウムクロリド)、塩化ミリスチルトリメチルアンモニウム、臭化ミリスチルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化セチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化2−デシルテトラデシルトリメチルアンモニウム、塩化2−ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウムなどのハロゲン化4級アンモニウム塩が挙げられる。
これらの4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤は、毛髪への塗布感、毛髪への伸び、すすぎ時の柔らかさを向上させる。また、乾燥後に毛髪に残る事で毛髪の柔軟性、静電気防止効果が得られる。(C)成分は1種または2種以上を併用してもよい。(C)成分は5重量%以上配合しないと、これらの効果が認められなくなる場合もある。好ましくは8重量%以上が望ましい。4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤は水溶性が高い場合があり、20重量%を超えると溶け崩れを生じてしまう場合がある。また、4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤は刺激性が高い場合がある。4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤は20重量%以下が望ましく、15重量%以下がより望ましい。
また、一般的に、4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤は常温固体で、水やエタノールとの混合物の状態で提供されることが多く、4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤を多量に配合すると、それに伴い液体含量も増えてしまう。溶け崩れが無い固形の状態を維持するためには加えられる量もおのずと制限される場合もある。4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤の中でも、4級アンモニウムのメトサルフェート塩は、(B)成分との混合物としてペレット状で提供されており、より好ましい。
水は任意に添加可能な成分であり、水溶性成分の添加により配合されることもある。固形コンディショナー組成物中の水分量は20重量%以下、さらには15重量%以下が望ましく、配合しなくてもよい。20重量%を超えると固体が軟化する場合があり、成型加工が難しくなる事があり、溶け崩れの原因になる場合もある。
本発明の固形コンディショナー組成物には通常の液体コンディショナーに用いられる成分を配合する事ができる。例えば、高重合ジメチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサンオイル、環状シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等のシリコーン類、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリグリセリンアルキルエーテル類、アルキルグリコシド類等の非イオン界面活性剤、トレハロース、ヒアルロン酸、コラーゲン、カルボキシメチルキトサンサクシナミド等の保湿剤、アロエベラエキス、オウゴン根エキス、オタネニンジンエキス、カキタンニンエキス、カニナバラエキス、カミツレ花エキス、セイヨウオドリギソウエキス、セイヨウナシ枝エキス、センチフォリアバラエキス、チャ葉エキス、トウセンカエキス、ハマメリスエキス、フユボダイジュエキス、マグワエキス、ヤグルマギクエキス、ユズエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等のエキス類、ウコン抽出物、オタネニンジン抽出物、ヒバマタ抽出物、ブナの芽抽出物、米ぬか抽出物、ツバキ抽出物、トウニン抽出物、クララ抽出物、クロレラ抽出物、マジョラム抽出物、イチヤクソウ抽出物、月桃葉抽出物、オウバク抽出成分、オウレン抽出成分、カッコン抽出成分、シコン抽出成分、シャクヤク抽出成分、センブリ抽出成分、バーチ抽出成分、セージ抽出成分、ビワ抽出成分、ニンジン抽出成分、アロエ抽出成分、ゼニアオイ抽出成分、アイリス抽出成分、ブドウ抽出成分、ヨクイニン抽出成分、ヘチマ抽出成分、ユリ抽出成分、サフラン抽出成分、センキュウ抽出成分、ショウキョウ抽出成分、オトギリソウ抽出成分、ローズマリー抽出成分、ニンニク抽出成分、トウガラシ抽出成分、ワレモコウ抽出成分等の天然物抽出物類、天然物抽出成分類、真珠層を有する貝殻又は真珠から得られる蛋白質又はその加水分解物、シルクから得られる蛋白質又はその加水分解物、マメ科植物の種子から得られる蛋白含有抽出物、カチオン化セルロース、ヒドロキシ化セルロース等の高分子化合物、ジンクピリチオン、トリクロロカルバニリド、イオウ、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム等の抗フケ剤、乳化剤、乳濁剤、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、粉末成分、血行促進剤、局所刺激剤、毛包賦活剤、毛髪栄養剤、抗男性ホルモン剤、抗脂漏剤、抗老化薬剤、エモリエント剤、角質溶解剤、殺菌剤、フェノキシエタノール、パラベン類等の防腐剤、消炎剤、抗炎症剤、清涼剤、アミノ酸、ビタミン類、生薬エキス類等の育毛薬剤、pH調整剤、色素、染料、色材、香料等が挙げられる。
ただし、親水性の高い成分や常温液体の成分は溶け崩れの原因となるために、性能に影響を与えない程度の配合となる。また、固形コンディショナー組成物中の水分量が20重量%を超えない範囲での配合となる。さらに、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ステアリン酸硬化ヒマシ油、ヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸ジグリセリル、ジペンタエリスリトールとヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸等の混合脂肪酸とのエステル等のエステル油、ラウロイルサルコシンイソプロピル、ラウロイルグルタミン酸(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル/イソステアリル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジイソステアリル、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス−2、ラウロイルグルタミン酸ジステアレス−2、ラウロイルグルタミン酸ジヘキシルデシル等のアシルアミノ酸エステル、18−メチルエイコサン酸、14−メチルペンタデカン酸、14−メチルヘキサデカン酸、15−メチルヘキサデカン酸、15−メチルヘプタデカン酸、16−メチルヘプタデカン酸、16−メチルオクタデカン酸、17−メチルオクタデカン酸、17−メチルノナデカン酸等の分岐脂肪酸、ならびにそのエステル油、ラノリン脂肪酸及びその塩などのラノリンからの抽出品、天然セラミド又は天然型セラミド類、及びその誘導体、オリーブ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、アボカド油、ヒマシ油、サフラワー油、ホホバ油、ヒマワリ油、ナタネ油、ゴマ油、大豆油、メドウフォーム油等の天然油、流動パラフィン、流動イソパラフィン、ワセリン、スクワレン、スクワラン等の炭化水素油等の各種油脂類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、グリセリン、ジグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ペンタエリスリトール、ソルビトール等のポリオール類も溶け崩れを促進しない程度に配合する事ができる。
本発明品の固形コンディショナー組成物は、常温(25℃)、常圧 (1気圧)で流動性を示さないものであり、その形状は特に限定されない。形状の具体例としては、スティック状、棒状、板状、容器への流し込み成形したものなどが挙げられる。これら各種の固形コンディショナー組成物は、常法にしたがって調製することができる。たとえば、全原料を融点以上に加熱し、均一に混合した後、冷却しながら水溶性成分を添加し、溶融状態のままジャー容器などの所定の容器や金皿または樹脂皿などに流し込み、冷却または放冷し、固形コンディショナー組成物とすることができる。また、スティック容器に充填してスティック状とすることができる。
本発明の効果に関して、以下の実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例等に限定されるものではない。なお、以下の記載における処方中の配合量は、特に断りのない限り全量に対する重量%である。また、以下の実施例および比較例における本発明の固形コンディショナー組成物の評価方法は、以下のとおりである。
表1、2に示す固形コンディショナー組成物を下記製造手順に従って調整した。
(製造手順)
(1) 表1、2に示す、すべての成分を約90℃に加熱し均一に混合する。
(2) 直径5cm、高さ50cmの円筒の筒で底面を蓋をしたものに混合液を流し込み放冷する。
(3) 室温まで低下し、固化したら筒から押し出し、幅3cmで切り分け下記の評価を実施した。
なお、表1、2に示す固形コンディショナー組成物は、すべて室温で固形となった。
(性能評価)
性能評価は8名の女性専門パネラーが、実施例及び比較例の固形コンディショナー組成物を5回使用し、5段階で判定した。その平均を結果として示した。
(塗布のしやすさ)
伸びが悪く塗布ができない:1点、伸びが悪くほとんど塗布ができない:2点、普通に塗布ができる:3点、伸びが良く塗布しやすい:4点、非常に伸びが良くとても塗布しやすい:5点
なお、塗布できない例に関しては以下の性能評価を中止した。
(塗布後の髪の柔らかさ)
塗布前より悪くなった:1点、塗布前よりやや悪くなった:2点、塗布前と変わらない:3点、塗布前よりやや柔らかくなった:4点、塗布前より柔らかくなった:5点
(すすぎ時の髪の柔らかさ)
塗布前より悪くなった:1点、塗布前よりやや悪くなった:2点、塗布前と変わらない:3点、塗布前よりやや柔らかくなった:4点、塗布前より柔らかくなった:5点
(乾燥後の髪の柔らかさ)
使用前より悪くなった:1点、使用前よりやや悪くなった:2点、使用前と変わらない:3点、使用前よりやや柔らかくなった:4点、使用前より柔らかくなった:5点
(品質評価)
浴室内保管条件を想定し、高湿下での溶け崩れを確認した。
保管条件:25℃、湿度80%、24時間放置して表面の溶け崩れを確認した。
×:半分以上溶け崩れた、△:表面に溶け崩れを生じた、〇:表面が柔らかくなるが溶け崩れは無い
使用時の条件を想定し、高温・高湿下での溶け崩れを確認した。
なお、使用時に全く溶け崩れないと塗布できないので全く溶け崩れ無いものも×とした。
保管条件:40℃、湿度80%、1時間放置して表面の溶け崩れを確認した
×:ペースト状に溶け崩れた、または全く溶け崩れ無かった、△:半分以上溶け崩れた、〇:表面に溶け崩れを生じた
(溶け崩れ回復性)
繰り返しの使用に耐えられるかを確認した。
保管条件:40℃、湿度80%、1時間放置後、25℃、湿度80%、24時間放置を3回繰り返し、溶け崩れを確認した。
×:ペースト状に溶け崩れた、△:半分以上溶け崩れた、〇:表面が柔らかくなるが溶け崩れは無い
実施例
Figure 2022001554
ベントナイト クニミネ工業社製 モイストナイト(登録商標)S
ヘクトライト クニミネ工業社製 スメクトン(登録商標)SWN
ベヘントリモニウムメトサルフェート クローダジャパン社製 インクロクアット(登録商標) ベヘニル TMS
(組成:ベヘントリモニウムメトサルフェート 30%重量、ステアリルアルコール 35重量%、セタノール 35重量%)
ステアリルアルコール 花王社製 カルコール(登録商標)8098
セタノール 花王社製 カルコール6098
ベヘントリモニウムクロリド 日光ケミカルズ社製 NIKKOL(登録商標) CA−2580
(組成:ベヘントリモニウムクロリド 80重量%、エタノール 20重量%)
オリーブ油 日光ケミカルズ社製 NIKKOL オリーブ油
比較例
Figure 2022001554
評価の結果
本発明の固形コンディショナー組成物の範囲内で調製された実施例1〜8は、伸びが良く塗布しやすく、塗布後、すすぎ時、乾燥後の毛髪を柔らかくして、溶け崩れの無い、性能と品質の評価において優れていた。一方で(A)成分が未配合となる比較例1では、塗布後とすすぎ時の髪の柔らかさが劣り、浴室内保管条件を想定した溶け崩れと、溶け崩れ回復性の評価が劣っていた。高級アルコールの融点が40℃未満となる比較例2では、溶け崩れと、溶け崩れ回復性の評価が劣っていた。(C)成分が範囲未満となる比較例3では、髪の柔らかさが劣っていた。(A)成分が範囲を超える比較例4では、使用時に全く溶け崩れなく、塗布できなかった。(C)成分が範囲を超える比較例5では、溶け崩れと、溶け崩れ回復性の評価が劣っていた。また、水分量が範囲を超える比較例6では、溶け崩れと、溶け崩れ回復性の評価が劣っていた。
本発明、固形コンディショナー組成物により、伸びが良く塗布しやすく、塗布後、すすぎ時、乾燥後の毛髪を柔らかくして、溶け崩れの無い、性能と品質に優れるため、固形コンディショナー、固形リンス、固形トリートメント等の商品価値を高めることが出来る。



Claims (3)

  1. (A)ベントナイト、またはスメクタイトに属する鉱物のうち少なくとも1種 1〜30重量%、
    (B)融点が40℃以上の高級アルコールのうち少なくとも1種 40〜90重量%、
    (C)4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤のうち少なくとも1種 5〜20重量%
    を含み、水分量が20重量%以下の組成である固形コンディショナー組成物。
  2. (A)成分がモンモリロナイトである、請求項1記載の固形コンディショナー組成物。
  3. さらに、(C)成分が4級アンモニウムのメトサルフェート塩である、請求項1又は2に記載の固形コンディショナー組成物。
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