JP2022139147A - 固形コンディショナー組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】最適な使用量になるように適度に溶け崩れ、適量を塗布しやすく、伸びが良く、塗布後の髪が柔らかくなり、すすぎ時の髪が柔らかくなり、乾燥後の髪が柔らかくなり、高湿下での保存安定性に優れる、固形コンディショナー組成物を提供する。【解決手段】(A)ベヘントリモニウム型カチオン活性剤(メトサルフェート、クロリド、ブロミドのうち少なくとも1種) 5~25重量%、(B)アルキル鎖長が炭素数14~22の高級アルコールより選択される少なくとも1種 30~60重量%、(C)融点が10~30℃であるエステル油より選択される少なくとも1種 20~40重量%、(D)HLB値が12~15である非イオン性界面活性剤より選択される少なくとも1種 5~25重量%、を含み、水分量が10重量%以下の組成である固形コンディショナー組成物を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、最適な使用量になるように適度に溶け崩れ、適量を塗布しやすく、伸びが良く、塗布後の髪が柔らかくなり、すすぎ時の髪が柔らかくなり、乾燥後の髪が柔らかくなり、高湿下での保存安定性に優れ、液体コンディショナーと同等の性能を持つ、固形コンディショナー組成物に関する。
近年、SDGs(持続可能な開発目標)の視点から、製品の濃縮化による包装容器の削減が進められている。特に液体製品を固形化する事により、脱プラスチック、包装容器の簡素化が実現でき、輸送コストを含めると非常に望ましい形態となる。ヘアケア製品においては特に、コンディショナー、トリートメントの市場は大きく、固形化する事は大きなメリットとなる。しかしながら、固形化する事により、性能並びに品質の劣化が問題となる場合があった。性能に関しては、特に毛髪を滑らかにするシリコーン油やエステル油が主に液体であるために大量に配合できない場合があり、性能が劣る場合があった。また、品質に関しては、使用時の水分との接触により大きく溶け崩れる場合がり、また逆に溶け崩れ難く使用量がばらつく場合もあり、性能が悪くなる場合があった。特許文献1では、(i)少なくとも5重量%のカチオン性界面活性剤と、(ii)少なくとも5重量%の脂肪アルコール材料と、を含み、80重量%未満の水を含有する固体形態のヘアコンディショナー組成物が提案されている。この固体形態のヘアコンディショナー組成物は、適量を使用すれば液体のコンディショナーに近い性能を持つが、疎水性が強く溶け崩れが弱い場合があり、適量を簡単に取ることが難しい場合があり、満足できる性能が得られない場合もあった。
すなわち、固形コンディショナー組成物においては、最適な使用量になるように適度に溶け崩れ、適量を塗布しやすい性能が必要であるが、満足できない場合があった。
特表2004-534807号公報
このような問題点を解決するために、本発明は、最適な使用量になるように適度に溶け崩れ、適量を塗布しやすく、伸びが良く、塗布後の髪が柔らかくなり、すすぎ時の髪が柔らかくなり、乾燥後の髪が柔らかくなり、高湿下での保存安定性に優れ、液体コンディショナーと同等の性能を持つ、固形コンディショナー組成物を提供することを主な目的とする。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のHLB値をもつ非イオン性界面活性剤を適量配合した固形コンディショナー組成物にて、最適な使用量になるように適度に溶け崩れ、適量を塗布しやすく、伸びが良く、塗布後の髪が柔らかくなり、すすぎ時の髪が柔らかくなり、乾燥後の髪が柔らかくなり、高湿下での保存安定性に優れ、液体コンディショナーと同等の性能を持つ事を見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、以下のとおりである。
(1)
(A)ベヘントリモニウム型カチオン活性剤(メトサルフェート、クロリド、ブロミドのうち少なくとも1種) 5~25重量%、
(B)アルキル鎖長が炭素数14~22の高級アルコールより選択される少なくとも1種 30~60重量%、
(C)融点が10~30℃であるエステル油より選択される少なくとも1種 20~40重量%、
(D)HLB値が12~15である非イオン性界面活性剤より選択される少なくとも1種 5~25重量%、
を含み、水分量が10重量%以下の組成である固形コンディショナー組成物である。
(2)
(A)成分がベヘントリモニウムメトサルフェートである、(1)の固形コンディショナー組成物である。
(3)
さらに、(B)成分が、アルキル鎖長が炭素数16~18の高級アルコールより選択される少なくとも1種である、(1)又は(2)の固形コンディショナー組成物である。
(4)
さらに、(C)成分が、融点が15~25℃であるエステル油より選択される少なくとも1種である、(1)~(3)のいずれかの固形コンディショナー組成物である。
(5)
さらに、(D)成分が、HLB値が13~14である非イオン性界面活性剤より選択される少なくとも1種である、(1)~(4)のいずれかの固形コンディショナー組成物である。
(6)
さらに、水分量が3重量%以下の組成である、(1)~(5)のいずれかの固形コンディショナー組成物である。
本発明によれば、特定の(A)~(D)成分を含む事により、最適な使用量になるように適度に溶け崩れ、適量を塗布しやすく、伸びが良く、塗布後の髪が柔らかくなり、すすぎ時の髪が柔らかくなり、乾燥後の髪が柔らかくなり、高湿下での保存安定性に優れ、液体コンディショナーと同等の性能を持つ、固形コンディショナー組成物を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
(A)成分であるベヘントリモニウム型カチオン性界面活性剤としては、例えば、ベヘントリモニウムメトサルフェート、ベヘナミドプロピルトリモニウムメトサルフェート、ベヘントリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムブロミド等が挙げられる。また、複数のアルキル基をもつ中で、前記の成分が含まれるものでも構わない。例えば、ジダイズ油脂肪酸エチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジナタネ種子油脂肪酸エチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ビス(ダイズ油脂肪酸/ナタネ油脂肪酸)エチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ビス(ベヘン酸エチルPPG-3)ジモニウムメトサルフェート、PEG-2ジメドウフォームアミドエチルモニウムメトサルフェート等が挙げられる。ベヘントリモニウム型カチオン性界面活性剤は、1種または2種以上を併用してもよい。
カチオン性界面活性剤はコンディショナーとしての性能を掌る重要な成分であるが、親水性が高く、溶け崩れの原因になる場合もある。このため、溶け崩れ防止を考慮し、アルキル基の最適化を検討した結果、ベヘニルタイプが望ましいことが明らかとなった。(A)成分は5重量%以上配合しないと、塗布から乾燥後までの毛髪の柔軟性、まとまりが不十分となる場合がある。また、25重量%を超えると親水性が高くなり、溶け崩れにより品質が保てなくなる場合がある。さらに、10~20重量%が、性能と溶け崩れのバランスが良く、より望ましい。さらに、ベヘントリモニウムメトサルフェートが塗布時の伸びが良く、より望ましい。
(B)成分である、アルキル鎖長が炭素数14~22の高級アルコールとしては、セタノール、ステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。高級アルコールは1種または2種以上を併用してもよい。
本発明の固形コンディショナー組成物により、塗布後、すすぎ時、乾燥後の毛髪の柔らかさを向上させ、保管時の溶け崩れを防ぐ効果を付与する事ができる。アルキル鎖長が炭素数16~18の高級アルコールが、毛髪の柔らかさをより向上させ、より望ましい。高級アルコールは30重量%以上配合しないと、他の融点の低い成分の影響での溶け崩れを抑える事ができない場合があり、さらに好ましくは40重量%以上が望ましい。また、60重量%を超えて配合すると、逆に使用時に溶けずに、性能が得られない場合もある。即ち、40~60重量%が、溶け崩れ防止とコンディショナーとしての性能のバランスが取れて、さらに望ましい。
(C)成分である、融点が10~30℃であるエステル油としては、例えば、ヤシ油、パーム核油、パームオレイン、メドウフォーム油、ホホバ油、ステアリン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸エチルヘキシル、イソステアリン酸フィトステリル等が挙げられる。エステル油は1種または2種以上を併用してもよい。
融点が10℃未満であると、表面に染み出して品質を損なう場合もある。また、融点が30℃を超えると使用時に溶けずに、性能が得られない場合もある。より好ましくは融点が15~25℃が望ましい。
エステル油の配合量は、20重量%未満では、髪が柔らかくならない場合がある。40重量%を超えると、塗布時に伸びない場合がある。
(D)成分である、HLB値が12~15である非イオン性界面活性剤としては、イソステアリン酸PEG-20グリセリル、トリイソステアリン酸PEG-50グリセリル、PPG-2-デセス-30、イソステアリン酸PEG-40グリセリル、PEG-100ヒマシ油、セテス-30、ステアリン酸PEG-30、PEG-20ソルビタンココエート、ラウレス-20、ステアリン酸PEG-30グリセリル、イソセテス-25、水添ダイマージリノレス-60、ステアレス-30、PEG-80水添ヒマシ油、イソステアリン酸PEG-30グリセリル、セテス-25、ジイソステアリン酸PEG-60グリセリル、PCAイソステアリン酸グリセレス-25、PPG-2-デセス-20、イソステアレス-25、ステアレス-25、イソステアリン酸PEG-25グリセリル、ベヘネス-30、イソセテス-20、ラウレス-15、イソステアリン酸PEG-20、オクチルドデセス-25、オレス-23、コレス-30、セテス-20、ステアリン酸PEG-20、ヘキサステアリン酸ソルベス-150、イソステアリン酸PEG-25BG、ステアリン酸PEG-20グリセリル、ポリソルベート80、イソステアレス-20、水添ダイマージリノレス-40、オレス-20、ステアレス-20、PPG-2-デセス-15、セテス-17、デシルテトラデセス-25、ラウレス-12、オクチルドデセス-20、コレス-24、PEG-50水添ヒマシ油、イソセテス-15、トリイソステアリン酸PEG-60グリセリル、トリオレイン酸PEG-60グリセリル、セテス-15、ラウリン酸PEG-60水添ヒマシ油、ステアリン酸PEG-15グリセリル、ベヘネス-20、PCAイソステアリン酸PEG-60水添ヒマシ油、ラウレス-10、PPG-2-デセス-12、イソステアレス-15、コレス-20、オレス-15、水添ダイマージリノレス-30、ステアレス-15、デシルテトラデセス-20、PEG-40水添ヒマシ油、イソステアリン酸PEG-15グリセリル、オクチルドデセス-16、ジラウリン酸PEG-20、トリイソステアリン酸PEG-50トリメチロールプロパン、トリオレイン酸PEG-50グリセリル、ラウレス-9、イソステアリン酸PEG-12、ラウリン酸PEG-50水添ヒマシ油、ジイソステアリン酸PEG-30グリセリル、ジヤシ油脂肪酸ポリグリセリル-10などが挙げられる。非イオン性界面活性剤は1種または2種以上を併用してもよい。
これら特定のHLB値を持つ非イオン性界面活性剤は、乳化力が強いことが知られている。一般的に液体のコンディショナーは、カチオン性界面活性剤、高級アルコール、エステル油を乳化した液体である。それぞれの成分が単独に存在してもコンディショナーとしての性能は不十分で、これらが乳化して初めて性能が発現される。一方で、固形コンディショナーは水の含量が少なく、このまま使用しても性能が不十分となる。そこで、上記の特定の非イオン界面活性剤を加える事で、使用時に接触する水を含めて乳化を助長し、液体のコンディショナーと同等の性能を得ることができる。非イオン界面活性剤のHLB値は12~15とすることで乳化を助長し、HLB値は13~14がより好ましい。HLB値が12未満、又は15を超えると、乳化の助長が難しい場合がある。
非イオン性界面活性剤は、5~25重量%配合できる。5重量%未満では乳化の助長が難しい場合があり、性能が得られない場合がある。25重量%を超えると、最適量以上に溶け崩れてしまう場合がある。
水は水溶性成分を溶解させ、添加により配合されることもある。固形コンディショナー組成物中の水分量は10重量%以下、さらには3重量%以下が望ましく、また、配合しなくてもよい。10重量%を超えると固体が軟化する場合があり、成型加工が難しくなる事があり、溶け崩れの原因になる場合もある。
本発明の固形コンディショナー組成物には通常の液体コンディショナーに用いられる成分を配合する事ができる。例えば、
高重合ジメチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサンオイル、環状シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等のシリコーン類、
トレハロース、ヒアルロン酸、コラーゲン、カルボキシメチルキトサンサクシナミド等の保湿剤、
アロエベラエキス、オウゴン根エキス、オタネニンジンエキス、カキタンニンエキス、カニナバラエキス、カミツレ花エキス、セイヨウオドリギソウエキス、セイヨウナシ枝エキス、センチフォリアバラエキス、チャ葉エキス、トウセンカエキス、ハマメリスエキス、フユボダイジュエキス、マグワエキス、ヤグルマギクエキス、ユズエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等のエキス類、
ウコン抽出物、オタネニンジン抽出物、ヒバマタ抽出物、ブナの芽抽出物、米ぬか抽出物、ツバキ抽出物、トウニン抽出物、クララ抽出物、クロレラ抽出物、マジョラム抽出物、イチヤクソウ抽出物、月桃葉抽出物、オウバク抽出成分、オウレン抽出成分、カッコン抽出成分、シコン抽出成分、シャクヤク抽出成分、センブリ抽出成分、バーチ抽出成分、セージ抽出成分、ビワ抽出成分、ニンジン抽出成分、アロエ抽出成分、ゼニアオイ抽出成分、アイリス抽出成分、ブドウ抽出成分、ヨクイニン抽出成分、ヘチマ抽出成分、ユリ抽出成分、サフラン抽出成分、センキュウ抽出成分、ショウキョウ抽出成分、オトギリソウ抽出成分、ローズマリー抽出成分、ニンニク抽出成分、トウガラシ抽出成分、ワレモコウ抽出成分等の天然物抽出物類、天然物抽出成分類、
真珠層を有する貝殻又は真珠から得られる蛋白質又はその加水分解物、シルクから得られる蛋白質又はその加水分解物、マメ科植物の種子から得られる蛋白含有抽出物、
カチオン化セルロース、ヒドロキシ化セルロース等の高分子化合物、ジンクピリチオン、トリクロロカルバニリド、イオウ、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム等の抗フケ剤、乳化剤、乳濁剤、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、粉末成分、血行促進剤、局所刺激剤、毛包賦活剤、毛髪栄養剤、抗男性ホルモン剤、抗脂漏剤、抗老化薬剤、エモリエント剤、角質溶解剤、殺菌剤、
フェノキシエタノール、パラベン類等の防腐剤、
消炎剤、抗炎症剤、清涼剤、アミノ酸、ビタミン類、生薬エキス類等の育毛薬剤、pH調整剤、色素、染料、色材、香料等が挙げられる。
ただし、親水性の高い成分や、常温液体の成分は溶け崩れの原因となるために、性能に影響を与えない程度の配合となる。また、固形コンディショナー組成物中の水分量が10重量%を超えない範囲での配合となる。
本発明品の固形コンディショナー組成物は、常温(25℃)、常圧(1気圧)で流動性を示さないものであり、その形状は特に限定されない。形状の具体例としては、スティック状、棒状、板状、容器への流し込み成形したものなどが挙げられる。これら各種の固形コンディショナー組成物は、常法にしたがって調製することができる。たとえば、全原料を融点以上に加熱し、均一に混合した後、冷却しながら水溶性成分を添加し、溶融状態のまま、ジャー容器などの所定の容器や金皿または樹脂皿などに流し込み、冷却または放冷し、固形コンディショナー組成物とすることができる。また、スティック容器に充填してスティック状とすることができる。
本発明の効果に関して、以下の実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例等に限定されるものではない。なお、以下の記載における処方中の配合量は、特に断りのない限り全量に対する重量%である。また、以下の実施例および比較例における本発明の固形コンディショナー組成物の評価方法は、以下のとおりである。
表1、2に示す固形コンディショナー組成物を下記製造手順に従って調製した。
(製造手順)
(1) 表1、2に示す、すべての成分を約90℃に加熱し均一に混合する。
(2) 直径5cm、高さ50cmの円筒の筒で底面に蓋をしたものに混合液を流し込み放冷する。
(3) 室温まで低下し、固化したら筒から押し出し、幅3cmで切り分け下記の評価を実施した。
なお、表1、2に示す固形コンディショナー組成物は、すべて室温で固形となった。
(性能評価)
(塗布量の測定)
人毛(ビューラックス株式会社、人毛黒髪(根元揃え)、長さ30cm)を50gの毛束にまとめ以下の評価を実施した。
(1)毛束を20mLの精製水で均一に濡らす。
(2)製造手順で作成した固形コンディショナーの重量測定後、毛束に往復2回擦り付ける。
(3)固形コンディショナーの重量を再度測定し毛束への塗布量を測定する。
(塗布時の伸びの測定)
性能評価は8名の女性専門パネラーが、実施例及び比較例の固形コンディショナー組成物で、塗布量の測定を実施した毛束をそのまま使用し、5段階で判定した。その平均を結果として示した。
伸びが悪く均一に広がらない :1点
伸びが悪くムラが出る :2点
均一に伸びる :3点
伸びが良く、毛束になじむ :4点
非常に伸びが良く、すぐに毛束になじむ :5点
なお、塗布量が0.05g以下の例に関しては、伸びを評価できる塗布量ではないため、評価を中止した。
(官能評価)
以下の評価は、6名の女性専門パネラーが、実施例および比較例の固形コンディショナー組成物を5日間使用し、各種評価を実施した。その平均を結果として示した。
(塗布のしやすさ)
塗布し難い :1点
やや塗布し難い :2点
塗布できるが伸びは悪い :3点
塗布しやすく伸びる :4点
塗布しやすくよく伸びる :5点
(塗布後の髪の柔らかさ)
塗布前より悪くなった :1点
塗布前よりやや悪くなった :2点
塗布前と変わらない :3点
塗布前よりやや柔らかくなった :4点
塗布前より柔らかくなった :5点
(すすぎ時の髪の柔らかさ)
塗布前より悪くなった :1点
塗布前よりやや悪くなった :2点
塗布前と変わらない :3点
塗布前よりやや柔らかくなった :4点
塗布前より柔らかくなった :5点
(乾燥後の髪の柔らかさ)
使用前より悪くなった :1点
使用前よりやや悪くなった :2点
使用前と変わらない :3点
使用前よりやや柔らかくなった :4点
使用前より柔らかくなった :5点
(品質評価)
浴室内保管条件を想定し、高湿下での保存安定性を確認した。
保管条件:室温25℃、湿度80%の恒温恒湿室に24時間静置して、表面の状態を確認した。
×:表面に大きな変化が確認できた。(例:ひどい溶け崩れ、表面に成分の染み出し)
△:表面に品質に問題が生じる変化が確認できた。(例:溶け崩れ、染み出し)
○:表面にわずかに変化が確認されるが、使用には差し支えない。
◎:表面に変化が確認されない。
実施例
Figure 2022139147000001
ベヘントリモニウムメトサルフェート KCI社 BTMS 225KC
(組成: ベヘントリモニウムメトサルフェート 25重量%、ステアリルアルコール 25重量%、セタノール 50重量%)
ベヘントリモニウムクロリド エボニックジャパン社 VARISOFT(登録商標) BT85 Pellets
ステアリルアルコール 花王社 カルコール(登録商標)8098
セタノール 花王社 カルコール6098
ヤシ油 日光ケミカルズ社 NIKKOL(登録商標) Trifat(登録商標) C-24(融点 22~26℃)
ミリスチン酸イソプロピル 日光ケミカルズ社 NIKKOL IPN-EX
(融点 9℃以下)
ステアリン酸グリコール 日光ケミカルズ社 NIKKOL EGMS-70V
(融点 57~63℃)
イソステアリン酸PEG-20グリセリル 日本エマルジョン社 エマレックス(登録商標)GWIS-120(HLB 13)
トリイソステアリン酸PEG-50グリセリル 日本エマルジョン社 エマレックスGWIS-350(HLB 12)
イソステアリン酸PEG-50グリセリル 日本エマルジョン社 エマレックスGWIS-150(HLB 16)
比較例
Figure 2022139147000002
評価の結果
本発明の固形コンディショナー組成物の範囲内で調製された実施例1~9は、最適な使用量になるように適度に溶け崩れ、適量を塗布しやすく、伸びが良く、塗布後の髪が柔らかくなり、すすぎ時の髪が柔らかくなり、乾燥後の髪が柔らかくなり、高湿下での保存安定性に優れていた。
一方で、(D)成分のHLBが範囲外となる比較例1では、塗布後の髪が柔らかくなく、すすぎ時の髪が柔らかくなく、乾燥後の髪が柔らかくなかった。水分量が範囲を超える比較例2では、高湿下での保存安定性が劣った。(D)成分が範囲未満となる比較例3では、塗布時の伸びが悪く、塗布し難く、塗布後の髪が柔らかくなく、すすぎ時の髪が柔らかくなく、乾燥後の髪が柔らかくなかった。(C)成分が範囲未満となる比較例4では、塗布後の髪が柔らかくなく、すすぎ時の髪が柔らかくなく、乾燥後の髪が柔らかくなかった。(A)成分が範囲を超える比較例5では、高湿下での保存安定性が劣った。(C)成分が範囲を超える比較例6では、塗布量が低く、伸びの評価ができず、塗布し難く、塗布後の髪が柔らかくなく、すすぎ時の髪が柔らかくなく、乾燥後の髪が柔らかくなかった。(D)成分が範囲を超える比較例7では、高湿下での保存安定性が劣った。(C)成分の融点が範囲未満となる比較例8では、高湿下での保存安定性が劣った。(C)成分の融点が範囲を超える比較例9では、塗布量が低く、伸びの評価ができず、塗布し難く、塗布後の髪が柔らかくなく、すすぎ時の髪が柔らかくなく、乾燥後の髪が柔らかくなかった。
本発明、固形コンディショナー組成物により、最適な使用量になるように適度に溶け崩れ、適量を塗布しやすく、伸びが良く、塗布後の髪が柔らかくなり、すすぎ時の髪が柔らかくなり、乾燥後の髪が柔らかくなり、高湿下での保存安定性に優れ、液体コンディショナーと同等の性能を持つため、固形コンディショナー、固形リンス、固形トリートメント等の商品価値を高めることが出来る。

Claims (6)

  1. (A)ベヘントリモニウム型カチオン活性剤(メトサルフェート、クロリド、ブロミドのうち少なくとも1種) 5~25重量%、
    (B)アルキル鎖長が炭素数14~22の高級アルコールより選択される少なくとも1種 30~60重量%、
    (C)融点が10~30℃であるエステル油より選択される少なくとも1種 20~40重量%、
    (D)HLB値が12~15である非イオン性界面活性剤より選択される少なくとも1種 5~25重量%、
    を含み、水分量が10重量%以下の組成である固形コンディショナー組成物。
  2. (A)成分がベヘントリモニウムメトサルフェートである、請求項1記載の固形コンディショナー組成物。
  3. さらに、(B)成分が、アルキル鎖長が炭素数16~18の高級アルコールより選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の固形コンディショナー組成物。
  4. さらに、(C)成分が、融点が15~25℃であるエステル油より選択される少なくとも1種である、請求項1~3のいずれか一項に記載の固形コンディショナー組成物。
  5. さらに、(D)成分が、HLB値が13~14である非イオン性界面活性剤より選択される少なくとも1種である、請求項1~4のいずれか一項に記載の固形コンディショナー組成物。
  6. さらに、水分量が3重量%以下の組成である、請求項1~5のいずれか一項に記載の固形コンディショナー組成物。
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