JP2010533704A - 二元的なカチオン性界面活性剤系と、アミノシリコーンと、シリコーン樹脂と、を含むコンディショニング組成物 - Google Patents

二元的なカチオン性界面活性剤系と、アミノシリコーンと、シリコーン樹脂と、を含むコンディショニング組成物 Download PDF

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Abstract

(a)約0.1重量%〜約10重量%の界面活性剤系であって、ジ−及びモノ−アルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤類を含む界面活性剤系と、(b)約1重量%〜約15重量%の高融点脂肪族化合物と、(c)約0.1重量%〜約20重量%のアミノシリコーンと、(d)約0.0001重量%〜約10重量%のシリコーン樹脂と、(e)水性キャリアと、を含むコンディショニング組成物を開示している。本発明の組成物は、改善された乾湿コンディショニング効果をもたらす一方で、耐久性のある/長続きする色保護効果をもたらすことも可能である。

Description

本発明は、(a)ジ−及びモノ−アルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤類を含む界面活性剤系と、(b)高融点脂肪族化合物と、(c)アミノシリコーンと、(d)シリコーン樹脂と、(e)水性キャリアと、を含むコンディショニング組成物に関する。本発明の組成物は、改善された乾湿コンディショニング効果をもたらす一方で、長持ちするコンディショニング及び耐久性のある/長続きする色保護の効果をもたらすことも可能である。
毛髪の状態を整えるために様々な取り組みが開発されてきた。コンディショニング効果をもたらす一般的な方法は、カチオン性界面活性剤類及びポリマー類、高融点脂肪族化合物類、低融点オイル類、シリコーン化合物類、並びにこれらの混合物のようなコンディショニング剤の使用を介するものである。これらのコンディショニング剤類の大部分は、様々なコンディショニング効果をもたらすことが知られている。例えば、一部のカチオン性界面活性剤類は、一部の高融点脂肪族化合物類と共に用いると、濡れた毛髪に適用するときのツルツル感、並びに乾いた毛髪の柔らかさ及びしっとり感等の様々なコンディショニング効果をもたらすのに適したゲルマトリックスを供給すると考えられている。
長持ちするコンディショニング及び耐久性のある/長続きする色保護の効果をもたらす一方で、改善された乾湿コンディショニング効果をももたらすヘアコンディショニング組成物類が必要とされている。かかる長持ちするコンディショニング及び耐久性のある/長続きする色保護の効果とは、例えば、次のうちの少なくとも1つである:毛髪を染めた後に良好な手触りを長期間維持すること、染めた毛髪の色褪せを防ぐこと、又は毛髪を次に染めるまで、色落ちを最小限に抑える/色落ちのペースを落とすこと。
国際公開第2005/107682号には、カラリング、脱色、又はパーマ処理において毛髪が酸化された後で毛髪の状態を整えるコンディショニングが開示されているが、これには、官能化シリコーン、例えば、アミノシリコーン類を含むコンディショニング組成物を用いたコンディショニング処理が含まれる。国際公開第2005/107682号には更に、実施例3において、ステアルアミドプロピルジメチルアミンと、ジセチルジメチル塩化アンモニウムと、セチルアルコールと、ステアリルアルコールと、商標名TSF4707のアミノシリコーンと、商標名SR1000のMQ樹脂とを含む、ヘアコンディナーも開示されている。
しかしながら、改善された乾湿コンディショニング効果をもたらす一方で、長持ちするコンディショニング及び耐久性のある/長続きする色保護の効果をももたらすヘアコンディショニング組成物類は未だに獲得し難いことも分かった。
国際公開第2005/107682号
上述を踏まえて、改善された乾湿コンディショニング効果をもたらす一方で、長持ちするコンディショニング及び耐久性のある/長続きする色保護の効果をももたらすコンディショニング組成物類が未だに必要とされている。
既存の技術には、本発明の利点及び効果の全てを提供するものはない。
本発明は、
(a)約0.1重量%〜約10重量%の界面活性剤系であって、
ジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤、及び
モノアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤を含む界面活性剤系と、
(b)約1重量%〜約15重量%の高融点脂肪族化合物と、
(c)約0.1重量%〜約20重量%のアミノシリコーンと、
(d)約0.0001重量%〜約10重量%のシリコーン樹脂と、
(e)水性キャリアと、を含む、コンディショニング組成物を目的としている。
本発明のコンディショニング組成物類は、改善された乾湿コンディショニング効果をもたらす一方で、長持ちするコンディショニング及び耐久性のある/長続きする色保護の効果をもたらすことも可能である。
本発明のこれら及びその他の特徴、態様、及び利点は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲を読むことで、更に理解が深まるであろう。
本明細書は、本発明を具体的に指摘し、明確に請求する特許請求の範囲をもって結論とするが、本発明は、以下の記載から更に十分に理解されるものと考えられる。
本明細書において「含む」とは、最終結果に影響を与えない他の工程及び他の成分を追加できることを意味する。この用語は、「からなる」及び「から本質的になる」という用語を包含する。
別段の指定がない限り、割合、部、及び比率は全て、本発明の組成物類の総重量に基づく。提示した成分に関するこのような重量は、全て活性物質の濃度に基づいており、したがって市販材料に包含され得るキャリア類又は副生成物類を包含しない。
本明細書において「混合物」とは、物質の単純な組み合わせ及びそれらの組み合わせの結果として生じ得るあらゆる化合物類も包含することを意味する。
組成物
(i)ジ−及びモノ−アルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤類を含むカチオン性界面活性剤系と、(ii)アミノシリコーン類及びシリコーン樹脂類を含むシリコーン系との組み合わせは、本発明の他の必須要素と合わせて、改善された乾湿コンディショニング効果をもたらす一方で、長持ちするコンディショニング及び耐久性のある/長続きする色保護の効果をももたらすと考えられる。
好ましくは、本発明の組成物は、カチオン性界面活性剤類及び/又はカチオン性界面活性剤類と高融点脂肪族化合物類とで形成されたゲルマトリックスを含有する場合、カチオン性界面活性剤類との望ましくない相互作用を回避するという観点及び/又はゲルマトリックスの安定性という観点から、アニオン性界面活性剤類及びアニオン性ポリマー類を実質的に含まない。本発明において、「アニオン性界面活性剤類及びアニオン性ポリマー類を実質的に含まない」とは、当該組成物が、アニオン性界面活性剤類及びアニオン性ポリマー類を合計で1%以下、好ましくは0.5%以下、より好ましくは全体として0%含有していることを意味する。
カチオン性界面活性剤系
本発明の組成物には、ジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤と、モノアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤と、を含む、カチオン性界面活性剤系が含まれる。カチオン性界面活性剤系は、約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約0.3重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約3重量%の濃度で組成物に包含される。
ジアルキル及びモノアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤類の組み合わせは、他のカチオン性界面活性剤類と比べて、本発明のシリコーン類と脂肪族アルコール類との改善された付着を提供することができると考えられる。かかる他のカチオン性界面活性剤類は、例えば、カチオン性界面活性剤類のその他の組み合わせ、又は単一のカチオン性界面活性剤を使用したものであって、かかる他の組み合わせには、ステアルアミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジメチルアミン、及びグルタミン酸で四級化されたもののような、ジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤とアミドアミンカチオン性界面活性剤との組み合わせが包含される。
かかるシリコーン類の改善された付着という観点から、ジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤とモノアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤との重量比が約1:1〜約1:20、より好ましくは約1:1〜約1:15、更により好ましくは約1:1〜約1:10の範囲内であるようにカチオン性界面活性剤系を含有することが好ましい。
(i)ジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤
本明細書で有用なジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤類は、次の式を有するものであり、
Figure 2010533704
式中、R75、R76、R77、及びR78のうち2つが、エステル基を含む若しくは含まない、炭素原子数12〜30のアルキル基、又は炭素原子数が最大約30の芳香族基、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択され、残りのR75、R76、R77、及びR78は独立して、炭素原子数1〜約4のアルキル基、又は炭素原子数が最大約4のアルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択され、X-は、塩形成アニオン、例えば、ハロゲン(例えば、塩素、臭素)ラジカル、酢酸ラジカル、クエン酸ラジカル、乳酸ラジカル、グリコール酸ラジカル、リン酸ラジカル、硝酸ラジカル、スルホン酸ラジカル、硫酸ラジカル、アルキル硫酸ラジカル、及びアルキルスルホン酸ラジカルから選択されるものである。アルキル基類は、炭素原子及び水素原子に加えて、エーテル結合及び/又はエステル結合、並びにアミノ基類のような他の基を含有することができる。より長鎖のアルキル基、例えば、炭素数が約12以上のものは、飽和、不飽和、又は分枝であることができる。好ましくは、R75、R76、R77、及びR78のうちの2つは、炭素原子数12〜30、より好ましくは炭素原子数16〜22、更により好ましくは炭素原子数16〜20のアルキル基から選択され、残りのR75、R76、R77、及びR78は独立して、CH3、C25、C24OH、及びこれらの混合から選択され、並びにXは、Cl、Br、CH3OSO3、C25OSO3、及びこれらの混合からなる群より選択される。
好ましいジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤類の非限定例としては、ジココジモニウムクロライド、ジココジモニウムブロマイド、ジミリスチルジモニウムクロライド、ジミリスチルジモニウムブロマイド、ジセチルジモニウムクロライド、ジセチルジモニウムブロマイド、ジセチルメチルベンジルモニウムクロライド、ジステアリルジモニウムクロライド、ジステアリルジモニウムブロマイド、ジメチルジ(水素化牛脂)モニウムクロライド、ヒドロキシプロピルビスステアリルモニウムクロライド、ジステアリルメチルベンジルモニウムクロライド、ジベヘニル/ジアラキジルジモニウムクロライド、ジベヘニル/ジアラキジルジモニウムブロマイド、ジベヘニルジモニウムクロライド、ジベヘニルジモニウムブロマイド、ジベヘニルジモニウムメトサルフェート、ジベヘニルメチルベンジルモニウムクロライド、ジ水素化牛脂ベンジルモニウムクロライド、ジ水素化牛脂エチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジ水素化牛脂ヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジ−C12〜15アルキルジモニウムクロライド、ジ−C12〜18アルキルジモニウムクロライド、ジ−C14〜18アルキルジモニウムクロライド、ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジソイオイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジパルミトイルエチルジモニウムクロライド、ジ水素添加パルモイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジ水素化牛脂アミドエチルヒドロキシエチルモニウムクロライド、ジ水素化牛脂アミドエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジ水素化タローオイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、クオタニウム−82が挙げられる。
本明細書で有用な別のジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤は、非対称ジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤類。非対称ジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤は、非対称ジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤類と比較して、濯ぎ易い感じを与える可能性があると考えられる。本明細書で有用な非対称ジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤類は、次の式を有するものであり、
Figure 2010533704
式中、R71は、炭素原子数12〜30のアルキル基、又は炭素原子数が最大約30の芳香族基、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択され、R72は、炭素原子数5〜12のアルキル基、又は炭素原子数が最大約12の芳香族基、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択され、R73及びR74は独立して、炭素原子数1〜約4のアルキル基、又は炭素原子数が最大約4の芳香族基、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択され、並びにX-は、塩形成アニオン、例えば、ハロゲン(例えば、塩素、臭素)ラジカル、酢酸ラジカル、クエン酸ラジカル、乳酸ラジカル、グリコール酸ラジカル、リン酸ラジカル、硝酸ラジカル、スルホン酸ラジカル、硫酸ラジカル、アルキル硫酸ラジカル、及びアルキルスルホン酸ラジカルから選択されるものである。アルキル基は、炭素原子及び水素原子に加えて、エーテル結合、エステル結合、及びアミノ基のような他の基を含有することができる。より長鎖のアルキル基、例えば、炭素数が約12以上のものは、飽和、不飽和、又は直鎖若しくは分枝であることができる。好ましくは、R71は、炭素原子数12〜30、好ましくは炭素原子数16〜22の非官能化アルキル基から選択され、R72は、炭素原子数5〜12、より好ましくは炭素原子数6〜10、更により好ましくは炭素原子数8の非官能化アルキル基から選択され、R73及びR74は独立して、CH3、C25、C24OH、及びこれらの組み合わせから選択され、並びにXは、Cl、Br、CH3OSO3、C25OSO3、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される。より好ましくは、R71は、直鎖で飽和の非官能化アルキル基であり、R72は、分枝した飽和の非官能化アルキル基である。更により好ましくは、R72の分枝状の基は、炭素原子数1〜4、更により好ましくは炭素原子数2の直鎖の飽和アルキル基である。
好ましい非対称ジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤類の非限定的な例としては、ステアリルエチルヘキシルモニウムクロライド、ステアリルエチルヘキシルモニウムブロマイド、ステアリルエチルヘキシルジモニウムメトサルフェート、セテアリルエチルヘキシルジモニウムメトサルフェート(例えば、商標名「ヴァリソフト(Varisoft)ASQ」としてエヴォニク(Evonik)から入手可能なもの)が挙げられる。
(ii)モノアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤
本明細書で有用なモノアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤類は、次の式を有するものであり、
Figure 2010533704
式中、R75、R76、R77、及びR78のうちの1つは、炭素原子数12〜30のアルキル基、又は炭素原子数が最大約30の芳香族基、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択され、残りのR75、R76、R77、及びR78は、独立して、炭素原子数1〜約4のアルキル基、又は炭素原子数が最大約4のアルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択され、X-は、塩形成アニオン、例えば、ハロゲン(例えば、塩素、臭素)ラジカル、酢酸ラジカル、クエン酸ラジカル、乳酸ラジカル、グリコール酸ラジカル、リン酸ラジカル、硝酸ラジカル、スルホン酸ラジカル、硫酸ラジカル、アルキル硫酸ラジカル、及びアルキルスルホン酸ラジカルから選択されるものである。アルキル基は、炭素原子及び水素原子に加えて、エーテル及び/又はエステル結合、及びアミノ基のような他の基を含有することができる。より長鎖のアルキル基、例えば、炭素原子数約12以上のものは、飽和又は不飽和であることができる。好ましくは、R75、R76、R77、及びR78のうち1つは、炭素原子数12〜30、より好ましくは炭素原子数16〜22、更に好ましくは炭素原子数18〜22、なお更に好ましくは炭素原子数22のアルキル基から選択され、残りのR75、R76、R77、及びR78は独立して、CH3、C25、C24OH、及びこれらの混合から選択され、Xは、Cl、Br、CH3OSO3、C25OSO3、及びこれらの混合からなる群より選択される。更には、アルキル硫酸塩、例えば、メトサルフェート及びエトサルフェートを塩形成アニオンとして使用することにより、他の塩形成アニオンと比較して、より良好なコンディショニング効果、特に湿潤コンディショニング効果を提供できる場合もあると考えられる。
このようなモノアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤類の非限定的な例としては、ベヘニルトリメチルアンモニウムメトサルフェート及びベヘニルトリメチルアンモニウムクロライドのようなベヘニルトリメチルアンモニウム塩、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、セチルトリメチルアンモニウム塩、並びに水素化牛脂アルキルトリメチルアンモニウム塩が挙げられる。
高融点脂肪族化合物
本発明の組成物は、高融点脂肪族化合物を含む。高融点脂肪族化合物は、改善されたコンディショニング効果、例えば、濡れた毛髪に適用するときのツルツル感、並びに乾いた毛髪の柔らかさ及びしっとり感をもたらす観点から、組成物の約1重量%〜約15重量%、好ましくは約2重量%〜約10重量%、より好ましくは約3重量%〜約8重量%の濃度で組成物中に包含される。
本明細書で有用な高融点脂肪族化合物は、25℃以上の融点を有し、脂肪族アルコール類、脂肪酸、脂肪族アルコール誘導体類、脂肪酸誘導体類、及びこれらの混合物からなる群より選択される。当業者には、本明細書の本項に開示される化合物類が、場合によっては2つ以上の分類に属することができる(例えば、一部の脂肪族アルコール誘導体類が脂肪酸誘導体類として分類される場合もある)ことが分かっている。しかしながら、既知の分類は、その特定の化合物に対する制限であることを意図しておらず、便宜上、分類及び命名法ではそのようにしている。更に、当業者には、二重結合の数と位置、及び分枝の長さと位置によっては、特定の必須炭素原子を有する特定の化合物の融点が25℃未満である可能性があることも分かっている。そのような低融点の化合物類は、本項に包含しないものとする。高融点化合物類の非限定的な例は、国際化粧品成分辞典(International Cosmetic Ingredient Dictionary)、第5版、1993年、及びCTFA化粧品成分ハンドブック(Cosmetic Ingredient Handbook)、第2版、1992年に記載されている。
様々な高融点脂肪族化合物類のうち、脂肪族アルコール類を、本発明の組成物では好ましく使用する。本明細書で有用な脂肪族アルコール類は、炭素原子数約14〜約30、好ましくは炭素原子数約16〜約22のものである。これらの脂肪族アルコール類は、飽和しており、直鎖若しくは分枝鎖アルコール類でもあり得る。好ましい脂肪族アルコール類としては、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、及びこれらの混合物が挙げられる。
高純度の単一化合物からの高融点脂肪族化合物類が好ましい。純粋なセチルアルコール、ステアリルアルコール、及びベヘニルアルコールの群から選択される純粋な脂肪族アルコール類からの単一化合物類が極めて好ましい。本明細書において「純粋」とは、化合物の純度が少なくとも約90%、好ましくは少なくとも約95%であることを意味する。高純度のこれら単一化合物類は、消費者が前記組成物を濯ぐときに、毛髪からの優れた濯ぎ易さを提供する。
水性キャリア
本発明のコンディショニング組成物は水性キャリアを含む。このキャリアの濃度と種類は、他の構成成分との適合性、及び当該製品の他の所望の特性に応じて選択される。一般的に、本発明の組成物は、水を約20%〜約99%、好ましくは約30%〜約95%、より好ましくは約80%〜約95%含む。
本発明で有用なキャリアとしては、水、並びに低級アルキルアルコール類及び多価アルコール類の水溶液が挙げられる。本明細書で有用な低級アルキルアルコール類は、炭素数1〜6の1価アルコール類、より好ましくはエタノール及びイソプロパノールである。本明細書で有用な多価アルコール類としては、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、及びプロパンジオールが挙げられる。
好ましくは、水性キャリアは実質上は水である。好ましくは、脱イオン水を使用する。ミネラルカチオン類を包含する天然供給源からの水もまた、製品の所望の特性に応じて使用することができる。
ゲルマトリックス
好ましくは、カチオン性界面活性剤類は、高融点脂肪族化合物類及び水性キャリアと共に、本発明の組成物中でゲルマトリックスを形成する。
ゲルマトリックスは、様々なコンディショニング効果、例えば、濡れた毛髪に適用するときのツルツル感、並びに乾いた毛髪の柔らかさ及びしっとり感をもたらすのに適している。ゲルマトリックスをもたらすという観点から、カチオン性界面活性剤と高融点脂肪族化合物は、カチオン性界面活性剤と高融点脂肪族化合物との重量比が、好ましくは約1:1〜約1:10、より好ましくは約1:1〜約1:6の範囲内であるような濃度で含有される。
ゲルマトリックスを形成させるには、次の方法によって組成物を調製するのが好ましい。
水を、典型的には、少なくとも約70℃まで、好ましくは約80℃〜約90℃まで加熱する。カチオン性界面活性剤及び高融点脂肪族化合物を水と混ぜ合わせて、混合物を形成する。この混合物の温度を、好ましくは、カチオン性界面活性剤の融解温度及び高融点脂肪族化合物の融解温度のどちらよりも高い温度に維持して、混合物全体を均質化させる。固形分が観察されなくなるまで混合した後、混合物を徐々に(例えば、約1℃/分〜約5℃/分の速度で)60℃未満の温度まで、好ましくは約50℃未満の温度まで冷却する。この穏かな冷却プロセス中、約50℃〜約60℃において顕著な粘度上昇が観察される。これによって、ゲルマトリックスの形成が示される。次に、追加成分をゲルマトリックスと混ぜ合わせて、室温まで冷却する。
好ましくは、本発明は、ゲルマトリックスを組成物の約60重量%〜約99重量%、好ましくは約70重量%〜約95重量%、より好ましくは約80重量%〜約95重量%含んでおり、これにシリコーン類などの任意成分を添加することができる。上記量のゲルマトリックスを含有する組成物は、典型的には、0.1s-1〜1100s-1までのせん断速度を1分間続けながら、TA AR1000レオメーターを用いて26.7℃で測定されるとき、950s−1において約40Pa〜約600Pa、好ましくは約50Pa〜約500Pa、より好ましくは約70Pa〜約400Paのレオロジーを特徴とする。本発明の組成物は増粘ポリマーを含有することができるが、本発明の組成物は、いかなる増粘ポリマーを含んでいても上記レオロジーを有することができる。本発明の組成物は増粘ポリマーを含有してもよいが、本発明の組成物は、増粘ポリマーを含まなくても上記粘度を有することができる。
アミノシリコーン
本発明の組成物は、アミノシリコーンを含む。アミノシリコーンは組成物中に、組成物の約0.1重量%〜約20重量%、好ましくは約0.25重量%〜約15重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約10重量%、更により好ましくは約1重量%〜約7重量%の濃度で包含される。
本明細書で有用なアミノシリコーンには、次の構造のシリコーン類が挙げられるが、これらに限定されない:
Figure 2010533704
式中、
(n+m)の和は、約2〜約2000、好ましくは約150〜約2000、より好ましくは約250〜約1200、更により好ましくは約300〜約800までの範囲であり、
nは、約1〜約1999までの範囲の数であり、mは、約1〜約1999までの範囲の数であり、n及びmは、m:nの比が約1:1000〜約1:10、好ましくは約1:1000〜約1:25、より好ましくは約1:800〜約1:50、更により好ましくは約1:500〜約1:50、なお更により好ましくは約1:400〜約1:100であるように選択され、
14、R15、R16は、同一であっても異なっていてもよく、ヒドロキシルラジカル、C1〜C4アルコキシラジカル類、及びメチルから選択され、好ましくはR14とR15は、ヒドロキシルラジカル及び/又はC1〜C4アルコキシラジカル類であり、R16はメチルであり、
Aは、直鎖及び分枝C3〜C8アルケニルラジカル類から選択され、
17は、H、フェニル、直鎖若しくは分枝C1〜C4アルキルラジカル、ベンジルから、又は好ましくは直鎖若しくは分枝(C2〜C8)NH2から選択され、並びに
Gは、H、フェニル、ヒドロキシル、C1〜C8アルキル、好ましくはメチルから選択される。
これらアミノシリコーン類は、ランダム型であっても、ブロック型であってもよい。
本発明の好適なアミノシリコーン類としては、アミン官能基で有機変性されたシリコーン類、例えば、商標名ADM1100及びADM1600としてワッカー・シリコーンズ(Wacker Silicones)から、AP6087、DC2−8211、DC8822、DC8822A、DC8803、DC2−8040、DC2−8813、DC2−8630、及びDC8566としてダウ・コーニング社(Dow Corning Corporation)から、KF−862、KF−861、KF−862S、KF−8005、KF−8004、KF−867S、KF−873、及びX−52−2328として信越化学工業(Shin-Etsu Corporation)から、並びにTSF4702、TSF4703、TSF4704、TSF4705、TSF4707、TSF4708、TSF4709、F42−B3115、SF1708、SF1923、SF1921、SF1925、OF TP AC3309、OF7747、OF−NH TP AI3631、OF−NH TP AI3683としてGEバイエル・シリコーンズ(GE Bayer Silicones)から市販されているものが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の極めて好ましいアミノシリコーン類は、コンディショニング効果の観点からは約4,000mPa.s超の粘度を有し、混入処理及び展延性に都合がよいという観点からは最大で約100,000mPa.sの粘度を有する、アミン官能基で有機変性されたシリコーン類であって、商標名ADM1100としてワッカー・シリコーンズ(Wacker Silicones)から、AP6087、DC8803としてダウ・コーニング社(Dow Corning Corporation)から、並びにTSF4707としてGEバイエル・シリコーンズ(GE Bayer Silicones)から市販されている流体が挙げられるが、これらに限定されない。
シリコーン樹脂
本発明の組成物は、シリコーン樹脂を含む。理論に束縛されるものではないが、シリコーン樹脂類は、アミノシリコーン流体中で三次元網状構造を形成して粘弾性を生じさせ、それによって流体の接着特性が増強され、それ故に繊維性基材上での耐久性を改善すると考えられる。好ましくは、シリコーン樹脂は非水溶性である。繊維処理用の組成物がエマルションである場合、アミノシリコーンとシリコーン樹脂との混合物は、乳化液滴の形態で組成物内に分散されていてもよい。
好ましくは、本発明によるオルガノシロキサン樹脂類は、約25℃で固体である。理論に束縛されるものではないが、固体シリコーン樹脂はアミノシリコーン中で超微細な分散体を形成することができ、これは、流体シリコーン樹脂を用いたときのシリコーン樹脂自体、アミノシリコーン自体、及びアミノシリコーンとの混合流体のいずれとも異なる反応を示すと考えられる。
好ましくは、本発明によるオルガノシロキサン樹脂類の分子量範囲は、約500〜約50,000グラム/モル、より好ましくは約750〜約25,000グラム/モル、更により好ましくは約1,000〜約10,000グラム/モルである。理論に束縛されるものではないが、より小さな又はより大きな分子量のシリコーン樹脂類は、アミノシリコーンと低い相乗作用をもたらすと考えられる。
シリコーン樹脂は組成物中に、組成物の約0.0001重量%〜約10重量%、好ましくは約0.001重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.002重量%〜約3重量%、更により好ましくは約0.003重量%〜約1重量%の濃度で包含される。シリコーン樹脂とアミノシリコーンとの重量比が、約1:500〜約1:3000、より好ましくは約1:800〜約1:2000、更により好ましくは約1:800〜約1:1500の範疇にあるようにシリコーン樹脂を含有することが好ましい。更に低濃度のシリコーン樹脂は、アミノシリコーンと低い相乗効果をもたらすが、より高濃度のシリコーン樹脂は、不十分な手触りをもたらす傾向があると考えられる。
本明細書で有用なオルガノシロキサン樹脂類は、R3SiO1/2「M」単位と、R2SiO「D」単位と、RsiO3/2「T」単位と、SiO2「Q」単位とを、RnSiO(4-n)/2なる関係式(式中、nは1.0〜1.50の値であり、Rはメチル基である。)を満足する相対比で組み合わせたものである。更に、シラノール又はアルコキシ官能基が樹脂構造中に存在してもよい。
より好ましくは、オルガノシロキサン樹脂類は、反復する一官能性R3SiO1/2「M」単位と四官能性SiO2「Q]単位とを含むものであって、「MQ」樹脂類としても既知である。この場合、「M」官能性単位と「Q」官能性単位との比は、有利には最小0.7であって、nの値は1.2である。このようなオルガノシロキサン樹脂類は、GEバイエル・シリコーンズ(GE Bayer Silicones)からSR1000として及びワッカー・シリコーンズ(Wacker Silicones)からワッカー(Wacker)803として市販されている。
追加成分
本発明の組成物は、他の追加成分を包含することもでき、追加成分は、最終製品の所望の特性に応じて当業者によって選択されてよく、また組成物を更に美容的又は更に審美的に許容可能なものにするのに適したもの、あるいは付加的な利用効果を組成物に与えるのに適したものである。このような他の追加成分は一般に、組成物の約0.001重量%〜約10重量%、好ましくは最大約5重量%の濃度で個別に使用される。
様々な他の追加成分を本明細書の組成物類に配合することができる。これらには、次のものが挙げられる:25℃未満の融点を有する低融点油類であって、例えば、オレイルアルコールなどの不飽和脂肪族アルコール類、及びペンタエリスリトールエステル油類などのエステル油類を包含するもの;ベニバナ種子油、ヤシ油等の他の油類、例えばカチオン性セルロース類及びカチオン性グアーガム類を包含するカチオン性コンディショニングポリマー類;ポリエチレングリコール類;その他のコンディショニング剤類、例えば、商標名ペプテイン(Peptein)2000としてホーメル(Hormel)から入手可能な加水分解コラーゲン、商標名Eミックス−d(Emix-d)としてエーザイ(Eisai)から入手可能なビタミンE、ロシュ(Roche)から入手可能なパンテノール、ロシュから入手可能なパンテニルエチルエーテル、加水分解ケラチン、タンパク質類、加水分解甘扁桃タンパク質類、植物抽出物類、及び栄養素類;防腐剤類、例えば、ベンジルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン、及びイミダゾリジニル尿素;pH調整剤類、例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、リン酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム;塩類、一般には、例えば、酢酸カリウム、及び塩化ナトリウム;着色剤類、例えば、食品、医薬品及び化粧品用又は医薬品及び化粧品用の色素類のうちいずれか;香料類;金属イオン封鎖剤類、例えば、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム;紫外線及び赤外線スクリーニング剤及び吸収剤、例えば、サリチル酸オクチル、オクチルメトキシシンナメート、ベンゾフェノン−3、及びベンゾフェノン−4;並びにフケ止め剤類、例えば、ジンクピリチオン、及びサリチル酸。
製品形態
本発明のコンディショニング組成物類は、リンスオフ製品類又はリーブオン製品類の形態であることができ、また多種多様な製品形態(クリーム、ジェル、エマルション、ムース、及びスプレーが挙げられるが、これらに限定されない)で処方することができる。
本発明のコンディショニング組成物は、リンスオフ・ヘアーコンディショナーに特に適している。かかる組成物類は、好ましくは、次の工程:
(i)着色剤組成物を毛髪に5〜60分間適用する工程、
(ii)場合により、好ましくは毛髪を水で濯ぐ工程、
(iii)その後、有効量のコンディショニング組成物を毛髪に適用する工程、及び
(iv)好ましくは、毛髪を水で濯ぐ工程、によって着色剤組成物と共に使用される。
かかるコンディショニング組成物類はまた、次の工程:
(i)毛髪をシャンプーした後、毛髪をコンディショニングするための有効量のコンディショニング組成物類を毛髪に適用する工程、及び
(ii)その後、毛髪を濯ぐ工程、でも使用される。
以下の実施例によって、本発明の範囲内にある実施形態を更に説明及び実証する。これら実施例は、例示目的のためにのみ提示するものであって、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、多くの変更が可能であることから、本発明を限定するものと解釈すべきではない。成分は、当てはまる場合は化学名又はCTFA名称で識別し、そうでない場合には以下で定義する。
Figure 2010533704
構成成分の定義
*1ジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート:コグニス(Cognis)製のデヒコート(Dehyquart)F−75
*2 非対称ジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤−1:セテアリルエチルヘキシルジモニウムメトサルフェートであって、商標名「ヴァリソフト(Varisoft)」ASQとしてエヴォニク(Evonik)から入手可能なもの
*3 アミノシリコーン−1:次の構造を有するもの:
Figure 2010533704
式中、m及びnは、和(n+m)が300〜800の範囲の数であって、m:n比が1:400〜1:100であるように選択され、R14及びR15は、ヒドロキシルラジカル及び/又はC1〜C4アルコキシラジカルであり、R16はメチルであり、Aは、直鎖及び分枝C3〜C8アルケニルラジカル類から選択され、R17は、直鎖又は分枝(C2〜C8)NH2から選択され、並びにGはメチルである。
*4 アミノシリコーン−2:ワッカー・シリコーンズ(Wacker Silicones)製のADM1100
*5 MQ樹脂:GEシリコーンズ(GE Silicones)製のSR1000(ポリトリメチルヒドロシリルシリケート)
調製方法
先に示した「実施例1」〜「実施例8」のコンディショニング組成物類は、当該技術分野において周知のいかなる従来法によっても調製することが可能である。これらは、次のようにして好適に調製される:
カチオン性界面活性剤類及び高融点脂肪族化合物類を、攪拌しながら水に添加して、約80℃に加熱する。この混合物を約50℃まで冷却する。シリコーン化合物類、香料類、防腐剤類を、包含する場合、混合物に攪拌しながら添加する。次に、この混合物を室温まで冷却する。
実施例1〜8は、本発明のヘアコンディショニング組成物類であって、リンスオフ用途において特に有用である。前述の「実施例1」〜「実施例8」に開示及び表された実施形態は多くの利点を有する。例えば、それらは、改善された乾湿コンディショニング効果をもたらす一方で、長持ちするコンディショニング及び耐久性のある/長続きする色保護の効果をもたらすことも可能である。
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく限定されるものとして理解されるべきではない。それよりむしろ、別段の指定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示した寸法は、「約40mm」を意味することを意図している。
任意の相互参照又は関連特許若しくは関連出願を包含する本明細書に引用される全ての文献は、明確に除外ないしは別の方法で限定されない限り、その全てを本明細書中に参照により組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数若しくは複数)と組み合わせたときに、そのような発明全てを教示、提案、又は開示するとはみなされない。更には、本書における用語のいずれかの意味又は定義が、参照により組み込まれた文献における同一の用語のいずれかの意味又は定義と相反する限りにおいて、本書においてその用語に与えられた定義又は意味を適用するものとする。
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、当業者には、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行うことが可能であることが自明であろう。したがって、本発明の範囲に含まれるすべてのこうした変更及び修正を添付の特許請求の範囲において網羅するものとする。

Claims (7)

  1. (a)約0.1重量%〜約10重量%の界面活性剤系であって、
    ジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤、及び
    モノアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤を含む界面活性剤系と、
    (b)約1重量%〜約15重量%の高融点脂肪族化合物と、
    (c)約0.1重量%〜約20重量%のアミノシリコーンと、
    (d)約0.0001重量%〜約10重量%のシリコーン樹脂と、
    (e)水性キャリアと、を含む、コンディショニング組成物。
  2. 前記ジアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤と前記モノアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤との重量比が、約1:1〜約1:20の範囲内である、請求項1に記載のコンディショニング組成物。
  3. 前記モノアルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤が、メトサルフェート又はエトサルフェートから選択されるアルキルスルフェートアニオンを含む、請求項1に記載のコンディショニング組成物。
  4. 前記シリコーン樹脂が、約25℃において固体であり、約1,000〜約10,000グラムまでの分子量範囲を有する、請求項1に記載のコンディショニング組成物。
  5. 前記シリコーン樹脂と前記アミノシリコーンとの重量比が、約1:500〜約1:3000の範囲内である、請求項1に記載のコンディショニング組成物。
  6. 前記組成物が、アニオン性界面活性剤類及びアニオン性ポリマー類を実質的に含まない、請求項1に記載のコンディショニング組成物。
  7. リンスオフヘアコンディショニング組成物である、請求項1に記載のコンディショニング組成物。
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