JP2016524625A - ポリオールを含むヘアコンディショニング組成物を調製する方法 - Google Patents

ポリオールを含むヘアコンディショニング組成物を調製する方法 Download PDF

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Abstract

ヘアコンディショニング組成物を調製する方法であって、前記組成物は、カチオン性界面活性剤と、高融点脂肪族化合物と、約40〜約500の分子量を有するポリオールと、を含み、方法は、カチオン性界面活性剤系、高融点脂肪族化合物、及びポリオールを混合して、エマルションを形成する工程を含む、方法が開示される。組成物は、好ましくは、水性キャリアを更に含み、水性キャリアは、好ましくは、他の原料と混合されて、エマルションを形成する。

Description

本発明は、カチオン性界面活性剤と、高融点脂肪族化合物と、ポリオールと、を含む、ヘアコンディショニング組成物を調製する方法に関し、これらの原料は、混合及び冷却されて、エマルションを形成する。
毛髪のコンディショニングのために、様々な手法が開発されている。コンディショニング効果を提供する一般的な方法は、カチオン性界面活性剤及びポリマー、高融点脂肪族化合物、低融点油、シリコーン化合物、並びにこれらの混合物などのコンディショニング剤の使用による。これらのコンディショニング剤のほとんどは、様々なコンディショニング効果を提供することが知られている。
例えば、P&Gの国際公開第9731616号は、一部の例において、3%のSAPDMAと、3%のセチルアルコールと、2%のステアリルアルコールと、を含む、コンディショナー組成物、又は2%のSAPDMAと、4.2%のセチルアルコールと、2.8%のステアリルアルコールと、を含む、組成物を開示している。
他の例において、米国特許第7282471号は、7〜50%のグリセリンを含むパーソナルケア組成物を開示し、ヘアコンディショナーは、パーソナルケア組成物として例示されている。
国際公開第9731616号 米国特許第7282471号
しかしながら、かかるコンディショナーが、改善されたしっとり感、改善された乾燥感、及び/又は改善された安定性など更なる利益を提供するニーズが存在する。
既存の技術は、本発明の利点及び利益の全てを提供するものではない。
本発明はまた、ヘアコンディショニング組成物を調製する方法であって、
組成物は、重量に基づいて、
(a)約4.5%〜約50%の、カチオン性界面活性剤と高融点脂肪族化合物との合計と、
(b)約0.5%〜約50%の、約40〜約500の分子量を有するポリオールと、を含み、
方法は、
カチオン性界面活性剤系、高融点脂肪族化合物、及びポリオールを混合して、エマルションを形成する工程を含む、方法を対象とする。
本発明の方法は、改善されたしっとり感、改善された乾燥感、及び/又は改善された安定性を提供する。
本発明のこれらのその他の特徴、態様、及び利点は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲を読むことで、よりよく理解されるであろう。
本明細書は、本発明を具体的に指摘し、明確に請求する「特許請求の範囲」をもって結論とするが、本発明は、以下の記載から更に十分に理解されるものと考えられる。
本明細書において、「含む」とは、最終結果に影響しない他の工程及び他の原料も加え得ることを意味する。この用語は、用語「〜からなる」及び「本質的に〜からなる」を包含する。
百分率、部、及び比は全て、特に記述しない限り、本発明の組成物の総重量に基づく。全てのかかる重量は、提示された原料に関する場合、活性成分の濃度に基づき、したがって、市販材料に包含される場合のあるキャリア又は副生成物を包含しない。
本明細書において、「混合物」は、複数種類の材料の単純な組み合わせと、結果としてそのような組み合わせから生じることがあるあらゆる化合物と、を包含するように意図されている。
調製方法
本発明は、カチオン性界面活性剤系、高融点脂肪族化合物、及びポリオールを混合して、エマルションを形成する工程を含む。混合する際、水性キャリアを更に含有することが好ましい。
ポリオールは、エマルション構造に組み込まれ、よって、エマルションが形成された後、ポリオールを添加することによって製造された組成物と比較すると、組成物は、改善されたしっとり感、改善された乾燥感、及び/又は改善された安定性など改善された効果をもたらすと考えられる。
本発明おいて、より多くのポリオールをエマルション内に組み込むという観点から、混合物を素早く冷却することによってエマルションを素早く形成することが好ましい。本明細書において素早く冷却することは、10℃/分以上、20℃/分以上、30℃/分以上、50℃/分以上、100℃/分以上、50℃/10秒以上を意味する。
エマルションは、当該技術分野で周知の任意の従来の方法によって調製することができる。それらは、以下の好ましい方法、すなわち、E−METHOD A及びE−METHOD Bによって調製することができる。より素早く冷却することによって、より素早くエマルションを形成するという観点から、E−METHOD Bが更に好ましい。
(A)エマルションを形成する好ましい方法(E−METHOD A)
エマルションを形成する好ましい方法は、
(1−A1)カチオン性界面活性剤系、高融点脂肪族化合物、及びポリオールを混合する工程であって、混合物の温度は、高融点脂肪族化合物の融点よりも高く、好ましくは、水性キャリアはまた、他の原料と混合されて、混合物を形成する工程を含む。そして、
(1−A2)混合物は、冷却されて、エマルションを形成する。
工程(1−A1)において、混合物の温度は、高融点脂肪族化合物の融点よりも高く、好ましくは、高融点脂肪族化合物、カチオン性界面活性剤系、及びそれらの混合靴の融点よりも高い。好ましくは、混合物の温度は、約40℃、より好ましくは約50℃、更により好ましくは約60℃、一層より好ましくは約70℃、更に一層より好ましくは約75℃から、約150℃、より好ましくは約100℃、更により好ましくは約90℃までである。工程(1−A1)において、カチオン性界面活性剤、高融点脂肪族化合物は、上述の温度で混合される限り、任意の時に任意の温度で水性キャリアへ添加されてもよい。例えば、カチオン性界面活性剤、高融点脂肪族化合物は、上述の温度よりも低い温度で水性キャリアへ添加されて、その後、上述の温度に加熱されて、上述の温度で混合されてもよい。代替的に、温められ、融解したカチオン性界面活性剤及び/又は高融点脂肪族化合物は、温水へ添加されて、更に加熱することなく混合されてもよい。
工程(1−A2)において、混合物は、冷却されて、エマルション、好ましくは、ゲルマトリックスを形成する。
工程(1−A2)において、混合物は、徐々に、すなわち、約1℃〜10℃/分、より好ましくは約1℃〜5℃/分の速度で冷却される。
(B)エマルションを形成する好ましい方法(E−METHOD B)
エマルションを形成する他の好ましい方法は、
(1−B1)界面活性剤と高融点脂肪族化合物とを含む油相を調製する工程であって、油相の温度は、高融点脂肪族化合物の融点よりも高い、工程と、
(1−B2)ポリオールを含む水相を調製する工程であって、水相の温度は、高融点脂肪族化合物の融点よりも低く、好ましくは、水相は、水性キャリアを更に含む、工程と、
(1−B3)油相と水相とを混合して、エマルションを形成する工程と、を含み、
混合する工程(1−B3)は、以下の詳細な工程、すなわち、
(1−B3−1)約1.0×102J/m3以上のエネルギー密度を有する高剪断場の中に油相又は水相のいずれかを供給する工程と、
(1−B3−2)他方の相を直接前記場に供給する工程と、
(1−B3−3)エマルションを形成する工程と、を含む。
E−METHOD B−混合する工程(1−B3)の詳細
E−METHOD Bにおいて、相を直接高剪断場に供給することにより、油相及び水相は、高剪断場において最初に合流する。高剪断場において最初に合流することにより、E−METHOD Bは、界面活性剤及び高融点脂肪族化合物の、エマルションへの転換を改善すると考えられる。すなわち、このような相が非剪断場又は低剪断場において最初に合流する他の方法と比較して、得られる組成物は、減少した量の非乳化界面活性剤/高融点脂肪族化合物を含有すると考えられる。E−METHOD Bは、このようにエマルションへの転換を改善することによって、改善されたコンディショニング効果を有する組成物をもたらし、生成組成物に改善された製品の外観及び/又は製品安定性をもたらすとも考えられる。
本明細書において、「直接供給する」とは、この2つの相が、エマルションへの改善された転換という観点から、最初の合流後、0.52秒以内、好ましくは0.5秒以下、より好ましくは0.3秒以下、更により好ましくは0.1秒以下、一層より好ましくは0秒で高剪断場に到達することができるように、2つの相を供給することを意味する。本発明において、直接供給することは、好ましくは直接噴射により行われる。
本明細書において「高剪断場」は、エマルションへの改善された転換という観点から、高剪断場が約1.0×102J/m3、好ましくは約1.0×103J/m3、より好ましくは約1.0×104J/m3から、約5.0×108J/m3、好ましくは約2.0×107J/m3、より好ましくは約1.0×107J/m3までのエネルギー密度を有することを意味する。
E−METHOD Bにおいて、混合する工程(1−B3)は、以下の詳細な工程、すなわち、
(1−B3−1)1.0×102J/m3以上のエネルギー密度を有する高剪断場に水相を供給する工程と、
(1−B3−2)油相を直接前記場に供給する工程と、
(1−B3−3)エマルションを形成する工程と、を含むことが好ましい。
E−METHOD Bにおいて、特に下記に詳述される回転部材を有するホモジナイザーを使用するときには、改善されたコンディショニング効果を有する組成物を安定的に製造するという観点から、油相を、水相が既に存在する高剪断場の中に供給することが好ましい。
好ましくは、詳細な工程(1−B3−1)及び(1−B3−2)を含む混合する工程(1−B3)は、高剪断ホモジナイザーを使用することにより行われる。
高剪断ホモジナイザーとして、例えば、回転部材を有する高剪断ホモジナイザー及び高圧ホモジナイザーが挙げられることが既知である。本発明において、Sonic Corporationから入手可能なSonolator(登録商標)、APV Manton Corporationから入手可能なManton Gaulin型ホモジナイザー及びMicrofluidics Corporationから入手可能なMicrofluidizerなどの高圧ホモジナイザーでなく、回転部材を有する高剪断ホモジナイザーが使用される。高圧ホモジナイザーが1つのレバー(流量に依存して決められる圧力)のみを有する一方で、回転部材を有するこのような高剪断ホモジナイザーは、2つの個別の操作レバー(流量及び回転速度)により製造操作の更なる柔軟性をもたらし、かつ/又は高圧に対する必要投資がより少ないと考えられる。
本明細書で有用な回転部材を有する高剪断ホモジナイザーとしては、エマルションへの改善された転換という観点から、例えば、A.Berents Gmbh&Co.から入手可能なBecomix(登録商標)、及びIndolaval/TetraPacから入手可能なLexa−30などの直接噴射式ローターステーター・ホモジナイザーが挙げられる。そのまま使用される場合、回転部材を有する他のホモジナイザーと比較して、2つの相が、最初の合流後、高剪断場に迅速に到達することができるので、これらの直接噴射式ローターステーター・ホモジナイザーが好ましい。回転部材を有するそのような他のホモジナイザーとしては、例えば、Primix Corporationから入手可能なT.K.パイプラインホモミキサー、及びIKA Corporationから入手可能なDR−3が挙げられる。回転部材を有するこれらの他のホモジナイザーは、2つの相が、最初の合流後、高剪断場に迅速に到達することができるように改造して使用され得る。そのまま使用される場合、回転部材を有するこのような他のホモジナイザーは、エマルションに転換されない、高融点脂肪族化合物の結晶が組成物中で増量する場合がある。T.K.パイプラインホモミキサーの名称などの低エネルギー密度を有する他のホモジナイザーもまた、このような高融点脂肪族化合物の結晶を増量させる場合がある。
E−METHOD B−温度条件の詳細
E−METHOD Bにおいて、油相は、高融点脂肪族化合物の融点よりも高い温度を有する。好ましくは、油相は、油相の融点よりも高い温度を有する。好ましくは、油相は、水相と混合するとき、約25℃、より好ましくは約40℃、更により好ましくは約50℃、一層より好ましくは約55℃、更に一層好ましくは約66℃から、約150℃、より好ましくは約95℃、更により好ましくは約90℃、一層より好ましくは約85℃までの温度を有する。
本発明において、水相は、高融点脂肪族化合物の融点よりも低い温度を有する。水相は、油相と混合するとき、好ましくは約10℃、より好ましくは約15℃、更に好ましくは約20℃から、好ましくは約65℃、より好ましくは約55℃、更に好ましくは約52℃までの温度を有する。好ましくは、水相は、油相と混合するとき、油相の温度よりも少なくとも約5℃低く、より好ましくは少なくとも約10℃低い温度を有する。好ましくは、水相は、油相と混合するとき、高融点脂肪族化合物の融点よりも約2℃〜約60℃低い、より好ましくは約2℃〜約40℃低い、更により好ましくは約2℃〜約30℃低い温度を有する。
好ましくは、特にゲルマトリックスを形成するとき、形成時のエマルションの温度は、高融点脂肪族化合物の融点よりも約2℃〜約60℃低い、より好ましくは約2℃〜約40℃低い、更により好ましくは約2℃〜約30℃低い。
E−METHOD B−油相組成物の詳細
油相は、界面活性剤及び高融点脂肪族化合物を含む。油相は、E−METHOD Bの効果をもたらすという観点から、パーソナルケア組成物中で使用される界面活性剤及び高融点脂肪族化合物の合計重量に基づいて、好ましくは約50重量%〜約100重量%、より好ましくは約60重量%〜約100重量%、更により好ましくは約70重量%〜約100重量%の界面活性剤及び高融点脂肪族化合物を含む。
界面活性剤及び高融点脂肪族化合物は、E−METHOD Bの効果をもたらすという観点から、他の原料の有無に拘わらず、油相の重量に基づいて、好ましくは約35重量%〜約100重量%、より好ましくは約50重量%〜約100重量%、更により好ましくは約60重量%〜約100重量%の濃度で油相中に存在する。
油相は、水性キャリアを含有してもよい。含まれる場合、油相における水性キャリアの濃度は、E−METHOD Bの効果をもたらすという観点から、油相の約50重量%以下、より好ましくは約40重量%以下、更により好ましくは約25重量%以下、一層より好ましくは約15重量%以下である。水性キャリアのうち、油相における水の濃度を制御し、油相における水の濃度は、油相の、好ましくは約40重量%以下、より好ましくは約25重量%以下、更により好ましくは約15重量%以下、一層より好ましくは約10重量%以下であることが更に好ましい。油相は、水を実質的に含まなくてもよい。本発明において、「油相は水を実質的に含まない」とは、油相が水を含まないこと、油相が原料の不純物以外に水を含有しないこと、又は油相が水を含有する場合には、このような水の濃度が極めて低いことを意味する。本発明において、油相中のこのような水の全濃度は、含まれる場合には、油相の、好ましくは1重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下、更により好ましくは0.1重量%以下である。
油相は、界面活性剤及び高融点脂肪族化合物、並びに水性キャリア以外の他の原料を含有し得る。このような他の原料は、例えば、非水溶性成分及び/又は感熱性成分であり、例えば、パラベンなどの非水溶性防腐剤、及びベンジルアルコールなどの非感熱性防腐剤である。E−METHOD Bにおいて、「非水溶性成分」とは、この成分が、25℃の水中で、1g/水100g未満(1g/水100は含まない)、好ましくは0.7g/水100g以下、より好ましくは0.5g/水100g以下、更により好ましくは、0.3g/水100g以下の溶解度を有することを意味する。そのような他の成分が含まれる場合は、油相中でのその濃度は、E−METHOD Bの効果をもたらすという観点から、油相の重量に基づいて約50重量%以下であることが好ましく、より好ましくは約40重量%以下である。
E−METHOD B−水相組成物の詳細
水相は、ポリオールを含み、好ましくは、水性キャリアを更に含む。水相は、E−METHOD Bの効果をもたらすという観点から、ヘアケア組成物中で使用される水性キャリア及びポリオールの合計重量に基づいて、好ましくは約50重量%〜約100重量%、より好ましくは約70重量%〜約100重量%、更により好ましくは約90重量%〜約100重量%、一層より好ましくは約95重量%〜約100重量%の水性キャリア及びポリオールを含む。
水性キャリアは、E−METHOD Bの効果をもたらすという観点から、他の原料の有無に拘わらず、水相の重量に基づいて、約0重量%〜約99.5重量%、より好ましくは約50重量%〜約99.5重量%、より好ましくは約70重量%〜約99.5重量%、更により好ましくは約90重量%〜約99.5重量%、一層より好ましくは約95重量%〜約99.5重量%の濃度で水相中に存在する。
水相は、界面活性剤及び高融点脂肪族化合物を含有し得る。含まれる場合には、水相中の界面活性剤と高融点脂肪族化合物との合計の濃度は、E−METHOD Bの効果をもたらすという観点から、水相の、約20重量%以下、より好ましくは約10重量%以下、更により好ましくは約7重量%以下であることが好ましい。一層より好ましくは、水相は、界面活性剤及び高融点脂肪族化合物を実質的に含まない。E−METHOD Bにおいて、「水相は界面活性剤及び高融点脂肪族化合物を実質的に含まない」は、水相が界面活性剤及び高融点脂肪族化合物を含まないということ、又は水相が界面活性剤及び高融点脂肪族化合物を含有する場合には、このような界面活性剤及び高融点脂肪族化合物の濃度が極めて低いということを意味する。E−METHOD Bにおいて、水相中でのこのような界面活性剤及び高融点脂肪族化合物の全濃度は、含まれる場合には、水相の、好ましくは1重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下、更により好ましくは0.1重量%以下である。
水相は、界面活性剤及び高融点脂肪族化合物、並びに水性キャリア以外の他の原料を含有し得る。このような他の原料は、例えば、水溶性pH調節剤などの水溶性成分及び/又は感熱性成分、フェノキシエタノール及びKathon(登録商標)などの水溶性防腐剤、並びに水溶性ポリマーである。E−METHOD Bにおいて、「水溶性成分」とは、この成分が、25℃の水中で、1g/水100g以上、好ましくは1.2g/水100g以上、より好ましくは1.5g/水100g以上、更により好ましくは2.0g/水100以上の溶解度を有することを意味する。そのような他の成分が含まれる場合は、水相中でのその濃度は、E−METHOD Bの効果をもたらすという観点から、水相の約20重量%以下であることが好ましく、より好ましくは約10重量%以下である。
ヘアコンディショニング組成物
本発明のヘアコンディショニング組成物は、カチオン性界面活性剤と、高融点脂肪族化合物と、ポリオールと、を含み、好ましくは、水性キャリアを更に含む。カチオン性界面活性剤、高融点脂肪族化合物、及びポリオール、並びに含有される場合、水性キャリアは、エマルションの形態である。
本発明において、カチオン性界面活性剤と高融点脂肪族化合物との合計量は、本発明の効果をもたらすという観点から、組成物の、約4.5重量%、好ましくは約5.5重量%、より好ましくは約6.0重量%から、製品の厚さ、展延性、分注性、及び/又は製品の外観という観点から、組成物の約50重量%、好ましくは約20重量%、好ましくは約17重量%、より好ましくは15重量%、更により好ましくは13重量%までである。
カチオン性界面活性剤と高融点脂肪族化合物との合計量を増加させると、組成物が広がりにくく、厚くなりすぎ、かつ/又は濯ぎにくくなる場合がある。かかる配合において、ポリオールを追加することの効果及び本発明の調製方法の効果がより認識され得る。
カチオン性界面活性剤
本発明の組成物は、カチオン性界面活性剤を含む。本発明の効果をもたらすという観点から、カチオン性界面活性剤は、組成物の約1.0重量%、好ましくは約1.5重量%、より好ましくは約2.0重量%、更により好ましくは約3.0重量%から、約25重量%、好ましくは約10重量%、より好ましくは約8.0重量%、更により好ましくは約6.0重量%までの濃度で組成物中に含むことが可能である。
好ましくは、本発明において、界面活性剤は、非水溶性である。本発明において、「非水溶性界面活性剤」とは、界面活性剤が、25℃での水中で、好ましくは0.5g/水100g未満(0.5g/100gは含まない)、より好ましくは0.3g/水100g以下の溶解度を有することを意味する。
本明細書において有用なカチオン性界面活性剤は、1つのカチオン性界面活性剤であってもよく、又は2つ以上のカチオン性界面活性剤の混合物であってもよい。好ましくは、カチオン性界面活性剤は、モノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩、モノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩とジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩との組み合わせ、モノ長鎖アルキルアミン塩、モノ長鎖アルキルアミンとジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩との組み合わせから選択される。
モノ長鎖アルキルアミン、更に特には、モノ長鎖アルキルアミドアミンであるカチオン性界面活性剤が、ポリオールと共に、乾燥感を改善するという観点から本発明の調製方法によって好まれ得る。
モノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩であるカチオン性界面活性剤が、ポリオールと共に、素早い濯ぎ感を改善するという観点から本発明の調製方法によって好まれ得る。
モノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩とジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩との組み合わせ、又はモノ長鎖アルキルアミンとジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩との組み合わせのいずれかであるカチオン性界面活性剤が、ポリオールと共に、毛髪の脂ぎりを低減し、かつ/又は毛髪の自由な流れを生み出す(毛髪がかたまることを減少させる)などその乾燥感を改善するという観点から本発明の調製方法によって好まれ得る。
モノ長鎖アルキルアミン
本明細書で有用なモノ長鎖アルキルアミンは、好ましくは12〜30個の炭素原子、より好ましくは16〜24個の炭素原子、更により好ましくは18〜22個のアルキル基の、1つの長いアルキル鎖を有するものである。本明細書で有用なモノ長鎖アルキルアミンはまた、モノ長鎖アルキルアミドアミンを含む。一級、二級、及び三級脂肪族アミンが有用である。
特に有用なものは、約12〜約22個の炭素のアルキル基を有する三級アミドアミンである。代表的な三級アミドアミンとしては、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジエチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、ステアラミドエチルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジエチルアミン、パルミタミドエチルジエチルアミン、パルミタミドエチルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジエチルアミン、ベヘナミドエチルジエチルアミン、ベヘナミドエチルジメチルアミン、アラキダミドプロピルジメチルアミン、アラキダミドプロピルジエチルアミン、アラキダミドエチルジエチルアミン、アラキダミドエチルジメチルアミン、ジエチルアミノエチルステアラミドが挙げられる。本発明において有用なアミンは、米国特許第4,275,055号(Nachtigalら)に開示されている。
これらのアミンは、L−グルタミン酸、乳酸、塩酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、L−グルタミン塩酸、マレイン酸、及びそれらの混合物、より好ましくはL−グルタミン酸、乳酸、クエン酸などの酸と、約1:0.3〜約1:2、より好ましくは約1:0.4〜約1:1のアミン対酸のモル比で組み合わせて使用される。
モノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩
本明細書で有用なモノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩は、12〜30個の炭素原子、好ましくは16〜24個の炭素原子、より好ましくはC18〜22アルキル基を有する1つの長いアルキル鎖を有するものである。窒素に結合している残りの基は、1〜約4個の炭素原子のアルキル基、又は約4個以下の炭素原子を有する、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から独立して選択される。
本明細書で有用なモノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩は、式(I)
Figure 2016524625
(式中、R75、R76、R77、及びR78のうちの1つは、12〜30個の炭素原子のアルキル基、又は約30個以下の炭素原子を有する芳香族基、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択され、R75、R76、R77、及びR78の残りは、1〜約4個の炭素原子のアルキル基、又は約4個以下の炭素原子を有するアルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から独立して選択され、X-は、塩形成アニオン、例えば、ハロゲン(例えば、塩化物、臭化物)ラジカル、酢酸ラジカル、クエン酸ラジカル、乳酸ラジカル、グリコール酸ラジカル、リン酸ラジカル、硝酸ラジカル、スルホン酸ラジカル、硫酸ラジカル、アルキル硫酸ラジカル、及びアルキルスルホン酸ラジカルから選択されるものである)を有するものである。アルキル基は、炭素原子及び水素原子に加えて、エーテル結合及び/又はエステル結合、並びにアミノ基等の他の基を含有してもよい。より長鎖のアルキル基、例えば、炭素が約12個以上のものは、飽和又は不飽和であってもよい。好ましくは、R75、R76、R77、及びR78のうちの1つは、12〜30個の炭素原子、より好ましくは16〜24個の炭素原子、更により好ましくは18〜22個の炭素原子、一層より好ましくは22個の炭素原子のアルキル基から選択され、R75、R76、R77、及びR78の残りは、独立して、CH3、C25、C24OH、及びこれらの混合物から選択され、Xは、Cl、Br、CH3OSO3、C25OSO3、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
かかる長鎖アルキル四級化アンモニウム塩のカチオン性界面活性剤の非限定的な例としては、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、セチルトリメチルアンモニウム塩、及び水素添加タローアルキルトリメチルアンモニウム塩が挙げられる。
ジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩
ジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩は、使用される際、レオロジー効果及びコンディショニング効果の安定性という観点から、好ましくは、1:1〜1:5、より好ましくは1:1.2〜1:5、更により好ましくは1:1.5〜1:4の重量比で、モノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩又はモノ長鎖アルキルアミン塩と組み合わされる。
本明細書で有用なジ長鎖アルキル第四級化アンモニウム塩は、12〜30個の炭素原子、より好ましくは16〜24個の炭素原子、更により好ましくは18〜22個の炭素原子の2つの長いアルキル鎖を有するものである。本明細書で有用なそのようなジ長鎖アルキル第四級化アンモニウム塩は、式(I):
Figure 2016524625
(式中、R71、R72、R73、及びR74のうちの2つは、12〜30個の炭素原子、好ましくは16〜24個の炭素原子、より好ましくは18〜22個の炭素原子の脂肪族基、あるいは約30個以下の炭素原子を有する芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール、又はアルキルアリール基から選択され、R71、R72、R73、及びR74の残りは、1〜約8個の炭素原子、好ましくは1〜3個の炭素原子の脂肪族基、あるいは約8個以下の炭素原子を有する芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール、又はアルキルアリール基から独立して選択され、X-は、塩化物及び臭化物などのハロゲン化物、メトスルフェート及びエトスルフェートなどのC1〜C4アルキルサルフェート、並びにこれらの混合物からなる群から選択される塩形成アニオンである)を有するものである。脂肪族基は、炭素原子及び水素原子に加えて、エーテル結合、及びアミノ基のような他の基を含有することができる。より長鎖の脂肪族基、例えば、炭素数が約16個以上のものは、飽和であっても不飽和であってもよい。好ましくは、R71、R72、R73、及びR74のうちの2つは、12〜30個の炭素原子、好ましくは16〜24個の炭素原子、より好ましくは18〜22個の炭素原子のアルキル基から選択され、R71、R72、R73、及びR74の残りは、CH3、C25、C24OH、CH265、及びこれらの混合物からなる群から独立して選択される。
このような好ましいジ長鎖アルキルカチオン性界面活性剤としては、例えば、ジアルキル(14〜18)ジメチルアンモニウムクロリド、ジタローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジヒドロ添加タローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、及びジセチルジメチルアンモニウムクロリドが挙げられる。
高融点脂肪族化合物
本発明の効果をもたらすという観点から、高融点脂肪族化合物は、組成物の約2.5重量%、好ましくは約3.0重量%、より好ましくは約4.0重量%、更により好ましくは約5.0重量%から、約30重量%、好ましくは約10重量%、より好ましくは約8.0重量%までの濃度で組成物中に含むことが可能である。
エマルション、特にゲルマトリックスの安定性という観点から、本明細書で有用な高融点脂肪族化合物は、25℃以上の、好ましくは40℃以上の、より好ましくは45℃以上の、更により好ましくは50℃以上の融点を有する。好ましくは、このような融点は、より容易な製造及びより容易な乳化という観点から、約90℃以下、より好ましくは約80℃以下、更により好ましくは約70℃以下、一層より好ましくは約65℃以下である。本発明では、高融点脂肪族化合物は、単一化合物として、又は少なくとも2つの高融点脂肪族化合物の配合物若しくは混合物として、使用することができる。このような配合物又は混合物として使用されるとき、上記融点は、配合物又は混合物の融点を意味する。
本明細書で有用な高融点脂肪族化合物は、脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪族アルコール誘導体、脂肪酸誘導体及びこれらの混合物からなる群から選択される。当業者は、本明細書のこの項に開示されている化合物が、場合によっては2つ以上の分類に属し得る(例えば、いくつかの脂肪族アルコール誘導体は、脂肪酸誘導体としても分類され得る)ということを理解している。しかしながら、所定の分類は、その特定の化合物を限定することを意図するものではなく、分類及び命名法の便宜上そのようになされている。更に、二重結合の数及び位置、並びに分枝鎖の長さ及び位置に応じて、ある必要な炭素原子を有する特定の化合物が上記の本発明において好ましい融点未満の融点を有する可能性があることが、当業者には理解されている。そのような低融点の化合物類は、本項に包含しないものとする。高融点化合物の非限定的な例は、International Cosmetic Ingredient Dictionary(Fifth Edition,1993)及びCTFA Cosmetic Ingredient Handbook(Second Edition,1992)に記載されている。
様々な高融点脂肪族化合物のうち、脂肪族アルコールが好ましくは本発明の組成物において使用される。本明細書で有用な脂肪族アルコールは、約14〜約30個の炭素原子、好ましくは約16〜約22個の炭素原子を有するものである。これらの脂肪族アルコールは飽和しており、直鎖アルコールであっても分枝鎖アルコールであってもよい。
例えば、好ましい脂肪族アルコールとしては、(約56℃の融点を有する)セチルアルコール、(約58〜59℃の融点を有する)ステアリルアルコール、(約71℃の融点を有する)ベヘニルアルコール、及びこれらの混合物が挙げられる。これらの化合物は、上記の融点を有することが既知である。しかしながら、これらは多くの場合、供給されるときにより低い融点を有するが、それはこのような供給される製品は多くの場合、主アルキル鎖がセチル、ステアリル、又はベヘニル基であるアルキル鎖長分布を有する脂肪族アルコールの混合物であるからである。
本発明では、より好ましい脂肪族アルコールは、セチルアルコールとステアリルアルコールとの混合物である。
一般的には、混合物において、ステアリルアルコールに対するセチルアルコールの重量比は、好ましくは約1:9〜9:1、より好ましくは約1:4〜約4:1、更により好ましくは約1:2.3〜約1.5:1である。
カチオン性界面活性剤及び高融点脂肪族化合物の合計よりも高い濃度を用いる場合、混合物のステアリルアルコールに対するセチルアルコールの重量比は、展延性に対して厚くなりすぎることを避けるような観点から、好ましくは約1:1〜約4:1、より好ましくは約1:1〜約2:1、更により好ましくは約1.2:1〜約2:1である。それはまた、毛髪の傷んだ部分をよりよく調整することができる。
ポリオール
本組成物はポリオールを含む。本発明の効果をもたらすという観点から、ポリオールは、組成物の約0.5重量%、好ましくは約1.0重量%、より好ましくは約2.0重量%、更により好ましくは約3.0重量%から、約20重量%、好ましくは約15重量%、より好ましくは約10重量%までの濃度で組成物中に含むことが可能である。
本発明において有用なポリオールは、約40〜約500、好ましくは約50〜約350、より好ましくは約50〜約200、更により好ましくは約50〜約150の分子量を有するものである。
好ましくは、本発明において有用なポリオールは、2〜12個のOH基、より好ましくは2〜6、8、又は10個のOH基、更により好ましくは2〜6個のOH基、一層より好ましくは2〜4個のOH基を有する。
本明細書において有用なポリオールは、好ましくは水溶性である。本明細書において水溶性のポリオールは、30℃で使用される濃度で水溶性であるものを意味する。非水溶性のポリオールは、例えば、ステアリン酸グリセリルである。
本発明において有用なポリオールとしては、例えば、ペンタエリトリトール、プロピレングリコール、プチレングリコール、グリセリン、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、1,2−ジオール、1,3−ジオール、及び他のジオールなどのジオールであって、ジオールは、1〜20個の炭素、好ましくは1〜6個の炭素を有する炭化水素鎖を有する、ジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリペンチレングリコール、及びポリへキシレングリコールが挙げられる。それらの中で、グリセリン、ブチレングリコール、プロピレングリコールが好ましく、グリセリンがより好ましい。
水性キャリア
本発明の組成物は、好ましくは水性キャリアを含む。キャリアの濃度及び種類は、他の成分との相溶性及び製品の他の所望の特性に従って選択される。
本発明において有用なキャリアとしては、水、及び低級アルキルアルコールの水溶液が挙げられる。本明細書で有用な低級アルキルアルコールは、1〜6個の炭素を有する一価アルコールであり、より好ましくは、エタノール及びイソプロパノールである。
好ましくは、水性キャリアは、実質的に水である。脱イオン水が使用されるのが好ましい。ミネラルカチオン類を包含する天然供給源からの水もまた、製品の所望の特性に応じて使用することができる。一般的に、本発明の組成物は、約0%〜約99%、好ましくは約50%〜約95%、より好ましくは約70%〜約90%、より好ましくは約80%〜約90%の水を含む。
ゲルマトリックス
好ましくは、本発明において、エマルションは、ゲルマトリックスの形態である。ゲルマトリックスは、カチオン性界面活性剤系と、高融点脂肪族化合物と、ポリオールと、水性キャリアと、を含む。ゲルマトリックスは、濡れている毛髪への塗布中の指すべりの良い感触、並びに乾いた毛髪の柔らかさ及びしっとり感などの各種コンディショニング効果をもたらすのに好適である。
好ましくは、ゲルマトリックスを形成するとき、カチオン性界面活性剤及び高融点脂肪族化合物は、改善された湿潤コンディショニング効果をもたらすという観点から、高融点脂肪族化合物に対するカチオン性界面活性剤の重量比が、好ましくは約1:1〜約1:10、より好ましくは約1:1.5〜約1:7、更により好ましくは約1:2〜約1:6の範囲となるような濃度で含有される。
好ましくは、ゲルマトリックスが形成されるとき、本発明の組成物は、ゲルマトリックスの安定性という観点から、アニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーを実質的に含まない。本発明では、「組成物は、アニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーを実質的に含まない」とは、組成物がアニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーを実質的に含まないこと、又はたとえ組成物がアニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーを含有したとしても、このようなアニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーの濃度が非常に低いことを意味する。本発明において、このようなアニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーの全濃度は、含まれる場合には、組成物の好ましくは1重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下、更により好ましくは0.1重量%以下である。最も好ましくは、このようなアニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーの合計濃度は、組成物の0重量%である。
シリコーン化合物
本発明の組成物は、シリコーン化合物を更に含有してよい。シリコーン化合物は、乾燥した毛髪に滑らかさ及び柔らかさをもたらすことができると考えられる。本明細書のシリコーン化合物は、好ましくは組成物の重量に基づいて約0.1重量%〜約20重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約10重量%、更により好ましくは約1重量%〜約8重量%の濃度で使用され得る。
好ましくは、シリコーン化合物は、組成物中にて、約1マイクロメートル〜約50マイクロメートルの平均粒径を有する。
単一化合物として、少なくとも2つのシリコーン化合物の配合物若しくは混合物として、又は少なくとも1つのシリコーン化合物及び少なくとも1つの溶媒の配合物若しくは混合物として、本明細書で有用なシリコーン化合物は、25℃にて、好ましくは約1,000〜約2,000,000mPa・sの粘度を有する。
粘度は、Dow Corning Corporateの試験方法CTM0004(Test Method CTM0004)、1970年7月20日に記載されているようなガラスキャピラリー粘度計を用いて測定することができる。好適なシリコーン流体には、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、ポリエーテルシロキサンコポリマー、アミノ置換シリコーン、第四級化シリコーン、及びこれらの混合物が含まれる。コンディショニング特性を有する他の不揮発性シリコーン化合物も使用することができる。
好ましいポリアルキルシロキサンとして、例えば、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、及びポリメチルフェニルシロキサンが挙げられる。ジメチコンとしても知られるポリジメチルシロキサンが、特に好ましい。
上記ポリアルキルシロキサン類は、例えば、より低い粘度を有するシリコーン化合物との混合物として利用可能である。かかる混合物の粘度は、好ましくは約1,000mPa・s〜約100,000mPa・s、より好ましくは約5,000mPa・s〜約50,000mPa・sである。かかる混合物は、好ましくは、(i)25℃において約100,000mPa・s〜約30,000,000mPa・sの粘度、好ましくは約100,000mPa・s〜約20,000,000mPa・sの粘度を有する第1のシリコーンと、(ii)25℃において約5mPa・s〜約10,000mPa・sの粘度、好ましくは約5mPa・s〜約5,000mPa・sの粘度を有する第2のシリコーンと、を含む。本明細書で有用なかかる混合物としては、例えば、GE Toshibaから入手可能な18,000,000mPa・sの粘度を有するジメチコンと、200mPa・sの粘度を有するジメチコンとの配合物、及びGE Toshibaから入手可能な18,000,000mPa・sの粘度を有するジメチコンと、シクロペンタシロキサンとの配合物が挙げられる。
本明細書で有用なシリコーン化合物はまた、シリコーンゴムを含む。用語「シリコーンゴム」は、本明細書で使用するとき、25℃において、1,000,000mm2/s(1,000,000センチストークス)以上の粘度を有するポリオルガノシロキサン材料を意味する。本明細書に記載するシリコーンゴムはまた、上に開示したシリコーン化合物と一部重複する部分も有り得ると認められる。この重複は、これら材料のいずれにおいても限定を意図するものではない。「シリコーンゴム」は、典型的に、約200,000超、一般的に、約200,000〜約1,000,000の質量分子量を有することとなる。具体的な例としては、ポリジメチルシロキサン、ポリ(ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン・メチルビニルシロキサン)コポリマー、及びこれらの混合物が挙げられる。シリコーンゴムは、例えばより低い粘度を有するシリコーン化合物との混合物として入手可能である。本明細書で有用なそのような混合物としては、例えば、Shin−Etsuから入手可能なゴム/シクロメチコン配合物が挙げられる。
本明細書で有用なシリコーン化合物としてはまた、アミノ置換物質が挙げられる。好ましいアミノシリコーンとしては、例えば、一般式(I):
(R1a3-a−Si−(−OSiG2n−(−OSiGb(R12-bm−O−SiG3a(R1a
(式中、Gは、水素、フェニル、ヒドロキシ、又はC1〜C8アルキル、好ましくはメチルであり、aは、0又は1〜3の値を有する整数、好ましくは1であり、bは、0、1、又は2、好ましくは1であり、nは、0〜1,999の数、mは、0〜1,999の整数、nとmとの合計は、1〜2,000の数であり、aとmは、両方共0ではなく、R1は、一般式CqH2qL(式中、qは、2〜8の値を有する整数であり、Lは、以下の群から選択される)に従う一価のラジカルである)に従うものが挙げられる。−N(R2)CH2−CH2−N(R22、−N(R22、N(R23-、−N(R2)CH2−CH2−NR22-(式中、R2は、水素、フェニル、ベンジル、又は飽和炭化水素ラジカル、好ましくは、約C1〜約C20のアルキルラジカル、A-は、ハロゲン化物イオンである)。
極めて好ましいアミノシリコーンは、式(I)(式中、m=0、a=1、q=3、G=メチルであり、nは、好ましくは約1500〜約1700、より好ましくは約1600であり、Lは−N(CH32又は−NH2、より好ましくは−NH2である)に対応するものである。別の極めて好ましいアミノシリコーンは、式(I)(式中、m=0、a=1、q=3、G=メチルであり、nは、好ましくは約400〜約600、より好ましくは約500であり、Lは、−N(CH32又は−NH2、より好ましくは−NH2である)に対応するものである。このような極めて好ましいアミノシリコーンは、末端アミノシリコーンと呼ばれてもよく、これはシリコーン鎖の一端又は両端が、窒素含有基によって末端処理されているためである。
上述のアミノシリコーンを組成物中に組み込む場合、低粘度を有する溶媒と混合することができる。そのような溶媒としては、例えば、極性又は非極性の揮発性又は不揮発性油が挙げられる。そのような油としては、例えば、シリコーンオイル、炭化水素、及びエステルが挙げられる。このような各種溶媒のうち、好ましいものは、非極性、揮発性炭化水素、揮発性環状シリコーン、不揮発性線状シリコーン、及びこれらの混合物からなる群から選択されるものである。本明細書で有用な不揮発性線状シリコーンは、25℃で約1〜約20,000mm2/s(1〜約20,000センチストークス)、好ましくは約20〜約10,000mm2/s(20〜約10,000センチストークス)の粘度を有するものである。好ましい溶媒のうち、極めて好ましいのは、アミノシリコーンの粘度を低下させ、そして乾いた毛髪の摩擦が低減されるなどの改善されたヘアコンディショニング効果をもたらすという観点から、非極性で揮発性の炭化水素、特に非極性で揮発性のイソパラフィンである。かかる混合物の粘度は、好ましくは約1,000mPa・s〜約100,000mPa・s、より好ましくは約5,000mPa・s〜約50,000mPa・sである。
他の好適なアルキルアミノ置換シリコーン化合物としては、シリコーン主鎖のペンダント基としてアルキルアミノ置換を有するものが挙げられる。極めて好ましいものは、「アモジメチコン」として知られているものである。本明細書で有用な市販のアモジメチコン類としては、例えば、Dow Corningから入手可能なBY16−872が挙げられる。
シリコーン化合物は更に、機械的混合によるか、又はエマルション重合による合成段階で、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から選択される界面活性剤を用いて又は用いないで製造されるエマルションの形態で本発明の組成物に組み入れることができる。
追加成分
本発明の組成物は、他の追加成分を含んでもよく、それは最終製品の所望の特性によって当業者により選択されてもよく、また組成物をより美容的又は審美的に許容可能なものにしたり、付加的な使用による効果を組成物にもたらしたりするのに好適なものである。このようなその他の追加成分は、一般に、組成物の約0.001重量%〜約10重量%、好ましくは約5重量%以下の濃度で個々に使用される。
多種多様な他の追加成分が本組成物に配合可能である。これらには、他のコンディショニング剤(例えば、Hormelから入手可能な商標名Peptein 2000の加水分解コラーゲン、Eisaiから入手可能な商標名Emix−dのビタミンE、Rocheから入手可能なパンテノール、Rocheから入手可能なパンテニルエチルエーテル、加水分解したケラチン、タンパク質、植物抽出物、及び栄養素)、防腐剤(例えば、ベンジルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン、及びイミダゾリジニル尿素)、pH調整剤(例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、リン酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム)、着色剤(例えば、食品、医薬品及び化粧品用又は医薬品及び化粧品用(FD&C or D&C)染料のいずれか)、香料、紫外線用及び赤外線用の遮断剤及び吸収用薬剤(例えば、ベンゾフェノン)、並びにふけ防止剤(例えば、ジンクピリチオン)、非イオン性界面活性剤(例えば、Tween 20として供給されるモノ−9−オクタデカノアートポリ(オキシ−1,2−エタンジイル))が挙げられる。
製品形態
本発明の組成物は、洗い流すタイプの(rinse-off)製品又は洗い流さないタイプの(leave-on)製品の形態であってもよく、これらに制限されないが、クリーム、ゲル、エマルション、ムース、及びスプレーなどの多種多様な製品形態で配合されてもよい。本発明の組成物は、ヘアコンディショナー、特に洗い流すタイプのヘアコンディショナーに特に好適である。
使用方法
本発明の組成物は、好ましくは毛髪をコンディショニングするための方法のために使用され、本方法は、以下の
(i)毛髪をシャンプーした後、毛髪をコンディショニングするために有効量のコンディショニング組成物を毛髪に塗布する工程と、
(ii)その後、毛髪を濯ぐ工程と、を含む。
本明細書での有効量は、例えば、毛髪10g当たり約0.1mL〜約2mL、好ましくは毛髪10g当たり約0.2mL〜約1.5mLである。
本発明の組成物は、濯ぎ前の湿潤コンディショニング効果を維持しながら、改善されたコンディショニング効果、特にすすぎ後の改善された湿潤コンディショニング効果、及び改善された乾燥コンディショニングを提供する。本発明の組成物はまた、改善された製品外観を消費者に提供することができる。それゆえに、本発明の組成物は、低減された用量でも、全用量の従来のコンディショナー組成物のコンディショニング効果と同じレベルのコンディショニング効果を提供することができる。本明細書では、このような低減された用量は、例えば、毛髪10g当たり約0.3mL〜約0.7mLである。
シャンプーとの系の使用
本発明の組成物は、好ましくは、
洗浄界面活性剤と、
約100,000〜約5,000,000の分子量を有する高分子量カチオン性ポリマー、約0.5〜約10.0の電荷密度を有する高電荷密度カチオン性ポリマー、及びこれらの混合物からなる群から選択されるカチオン性ポリマーと、を含む、シャンプー組成物と組み合わせて使用される。
洗浄界面活性剤
洗浄界面活性剤は、アニオン性の洗浄界面活性剤、双極性イオンの又は両性の洗浄界面活性剤、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されてもよい。
好ましい洗浄界面活性剤は、アニオン性界面活性剤である。組成物中のアニオン性界面活性剤成分の濃度は、所望の洗浄及び起泡性能を提供するのに十分であるべきであり、概ね、約5%〜約50%、好ましくは約8%〜約30%、より好ましくは約10%〜約25%、更により好ましくは約12%〜約22%の範囲である。
本組成物における使用のための好ましいアニオン性洗浄界面活性剤としては、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエチルアミン、ラウレス硫酸トリエチルアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウレス硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウレス硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸ジエタノールアミン、ラウレス硫酸ジエタノールアミン、ラウリルモノグリセリド硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウレス硫酸カリウム、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ラウリルサルコシン、ココイルサルコシン、ココイル硫酸アンモニウム、ラウロイル硫酸アンモニウム、ココイル硫酸ナトリウム、ラウロイル硫酸ナトリウム、ココイル硫酸カリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ココイル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、トリデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウレススルホコハク酸ジナトリウム、ラウレス−3−スルホコハク酸ジナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
ラウリル硫酸ナトリウムなどのエトキシ化アルキル硫酸界面活性剤において、エトキシ化レベルは、分子あたり1〜3モルであることが好ましい。
カチオン性ポリマー
カチオン性ポリマーは、シャンプー組成物の重量に基づいて、約0.01重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.05重量%〜約5重量%の範囲で含まれ得る。
高分子量のカチオン性ポリマーの平均分子量は、約100,000〜約5,000,000、好ましくは約400,000〜約3,000,000、より好ましくは約800,000〜約2,500,000である。
高電荷密度のカチオン性ポリマーの電荷密度は、約0.1meq/g〜約10meq/gであり、好ましくは約0.7meq/g〜約8.0meq/g、より好ましくは約1.5meq/g〜約7.0meq/gである。
よりも高いMw及び/又はよりも高いCDを有するポリマーが、コアセルベートの形成の改善及び/又は毛髪における持続性の増大という観点で、シャンプー組成物において好まれ得る。しかしながら、本発明の発見者等によって、かかるポリマーを含有するシャンプーが、毛髪がコンディショニング組成物によって更に処理された後、清浄感を減少させる傾向があることを発見した。本発明の発見者等によってまた、本発明のかかるシャンプー組成物とコンディショニング組成物との系の使用によって、清浄感を改善することができることが発見された。
カチオン性ポリマーは、天然由来のカチオン性ポリマー及び/又は合成カチオン性ポリマーであってもよい。これらのポリマーの代表的な例及び好ましい例は以下に示される。合成ポリマーは、合成ポリマーを含有するシャンプー組成物がポリオールを含有するヘアコンディショニング組成物と共に使用される際、その清浄感を改善するという観点から好まれ得る。
カチオン性合成ポリマー
カチオン性合成ポリマーは、コポリマー又はホモポリマーであってもよい。一実施形態では、本組成物中でホモポリマーが利用される。別の実施形態では、本組成物中でコポリマーが利用される。別の実施形態では、本組成物中でホモポリマーとコポリマーとの混合物が利用される。別の実施形態では、本明細書で論じられるセルロース又はグアーポリマーなどの、天然由来の性質のホモポリマーが、以下に論じられるものなどの合成由来のホモポリマー又はコポリマーと組み合わせられる。
ホモポリマー−以下のモノマーの非架橋カチオン性ホモポリマーはまた、本明細書において有用である。3−アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド(APTAC)、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド(DADMAC)、[(3−メチルアクリロイルアミノ)プロピル]トリメチルアンモニウムクロリド(MAPTAC)、3−メチル−1−ビニルイミダゾリウムクロリド(QVI);[2−(アクリロイルオキシ)エチル]トリメチルアンモニウムクロリド、及び[2−(アクリロイルオキシ)プロピル]トリメチルアンモニウムクロリドのモノマー。
コポリマー−コポリマーは、2個のカチオン性モノマー、又は非イオン性及びカチオン性モノマーから構成されてもよい。
本明細書において有用であるカチオン性合成ポリマーはまた、例えば、(AMと称されてもよい)アクリルアミドである非イオン性モノマー単位と、(トリクワット(triquat)と称されてもよい)以下の式:
Figure 2016524625
を有するカチオン性モノマー単位と、を含む、AM:トリクワットコポリマーを含み、非イオン性モノマーは、合成コポリマーの約50重量%〜約99.5重量%、好ましくは約70重量%〜約99重量%、又は好ましくは約80重量%〜約99重量%の量で存在し、カチオン性モノマー部は、合成ポリマーの約0.5重量%〜約50重量%、好ましくは約1重量%〜約30重量%、より好ましくは約1重量%〜約20重量%の量で存在する。
好適なカチオン性ポリマーの非限定的例としては、アクリルアミド、メタクリルアミド、アルキル及びジアルキルアクリルアミド、アルキル及びジアルキルメタクリルアミド、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、ビニルカプロラクトン、又はビニルピロリドンのような、水溶性スペーサーモノマーと、カチオン性プロトン化アミン又は第四級アンモニウム官能基を有するビニルモノマーとのコポリマーが挙げられる。
本明細書の組成物のカチオン性ポリマーに包含される適したカチオン性プロトン化アミノ及び第四級アンモニウムモノマーとしては、ジアルキルアミノアルキルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、モノアルキルアミノアルキルアクリレート、モノアルキルアミノアルキルメタクリレート、トリアルキルメタクリルオキシアルキルアンモニウム塩、トリアルキルアクリルオキシアルキルアンモニウム塩、ジアリル第四級アンモニウム塩で置換されたビニル化合物、並びにピリジニウム、イミダゾリウム、及び例えばアルキルビニルイミダゾリウム、アルキルビニルピリジニウム、アルキルビニルピロリドン塩のような第四級化ピロリドンのような環状カチオン性窒素含有環を有するビニル第四級アンモニウムモノマーが挙げられる。
本組成物における使用に好適な他のカチオン性ポリマーとしては、1−ビニル−2−ピロリドンと1−ビニル−3−メチルイミダゾリウム塩(例えば、塩化物塩)のコポリマー(Cosmetic,Toiletry,and Fragrance Association(「CTFA」)により、産業界で、ポリクオタニウム−16と呼ばれている)、1−ビニル−2−ピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートのコポリマー(産業界で、CTFAにより、ポリクオタニウム−11と呼ばれている)、カチオン性ジアリル第四級アンモニウム含有ポリマー、例えば、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドホモポリマー、アクリルアミドとジメチルジアリルアンモニウムクロリドのコポリマー(産業界で、CTFAにより、それぞれポリクオタニウム−6及びポリクオタニウム−7と呼ばれている)、アクリル酸の両性コポリマー、例えば、アクリル酸とジメチルジアリルアンモニウムクロリドのコポリマー(産業界で、CTFAにより、ポリクオタニウム−22と呼ばれている)、アクリル酸とジメチルジアリルアンモニウムクロリド及びアクリルアミドとのターポリマー(産業界で、CTFAにより、ポリクオタニウム−39と呼ばれている)、並びにアクリル酸とメタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド及びメチルアクリレートとのターポリマー(産業界で、CTFAにより、ポリクオタニウム−47と呼ばれている)が挙げられる。好適なカチオン性置換モノマーは、カチオン性置換ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド、ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド、及びこれらの組み合わせである。これらの好適なモノマーは式(IV):
Figure 2016524625
(式中、式(IV)のR1は、水素、メチル、又はエチルであり、式(IV)のR2、R3、及びR4のそれぞれは、独立して、水素又は約1〜約8個の炭素原子、典型的には約1〜約5個の炭素原子、通常は約1〜約2個の炭素原子を有する短鎖アルキルであり、式(IV)のnは、約1〜約8、典型的には約1〜約4の値を有する整数であり、式(IV)のXは、対イオンである)に従う。式(IV)のR2、R3、及びR4に結合する窒素は、プロトン化アミン(第一級、第二級又は第三級)であってもよいが、典型的には第四級アンモニウムであり、式(IV)のR2、R3、及びR4のそれぞれは、アルキル基であり、その非限定例はポリメタクリルアミドプロピル(polymethyacrylamidopropyl)トリモニウムクロリドであり、Rhone−Poulenc(Cranberry,N.J.,U.S.A.)から商品名POLYCARE(登録商標)133で入手可能である。
天然由来のカチオン性ポリマー
組成物における使用のための天然由来のカチオン性ポリマーには、カチオン性セルロース誘導体及びカチオン性デンプン誘導体のような多糖類ポリマーが挙げられる。好適なカチオン性多糖類ポリマーには、式(V):
Figure 2016524625
(式中、式(V)のAは、デンプン又はセルロース無水グルコース残基のような無水グルコース残基であり、式(V)のRは、アルキレンオキシアルキレン、ポリオキシアルキレン、若しくはヒドロキシアルキレン基、又はそれらの組み合わせであり、式(V)のR1、R2、及びR3は、独立して、アルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アルコキシアルキル、又はアルコキシアリール基であり、各基は、約18個以下の炭素原子を有し、各カチオン部分の炭素原子の総数(すなわち、式(V)のR1、R2、及びR3内の炭素原子の総数)は、典型的には約20以下であり、式(V)のXは、前述したようにアニオン性対イオンである)に従うものが挙げられる
他の天然由来のカチオン性セルロースポリマーは、トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの塩であり、産業界(CTFA)でポリクオタニウム10と呼ばれ、これらのポリマーLR、JR、及びKGシリーズのポリマーでAmerchol Corp.(Edison,N.J.,USA)から入手可能である。カチオン性セルロースのその他の好適な種類としては、当業界(CTFA)ではポリクオタニウム24と呼ばれる、ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースのポリマーの第四級アンモニウム塩が挙げられる。これらの物質は、Amerchol Corp.から商品名Polymer LM−200で入手可能である。
他の天然由来のカチオン性ポリマーは、カチオン性グアーポリマー及びカチオン性カッシアポリマーなどのカチオン性ガラクトマンナンポリマーを含む。カチオン性グアーゴムポリマーとしては、例えば、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドが挙げられ、その具体例としては、Rhone−Poulenc Incorporatedより市販されているJaguarシリーズ、及びHercules,IncのAqualon Divisionより市販されている、Nhance 3269、3270、3196などのN−Hanceシリーズが挙げられる。
他の天然由来のカチオン性ポリマーとしては、四級窒素含有セルロースエーテルが挙げられ、そのいくつかの例が、米国特許第3,962,418号に記載されている。他の好適なカチオン性ポリマーには、エーテル化セルロース、グアー及びデンプンのコポリマーが挙げられ、そのいくつかの例が、米国特許第3,958,581号に記載されている。
使用される場合、本明細書におけるカチオン性ポリマーは、組成物に可溶であるか、又はそのカチオン性ポリマーと、前述した洗浄界面活性剤成分とにより形成される組成物中の複合コアセルベート相に可溶である。カチオン性ポリマーの複合コアセルベートはまた、本組成物中の他の帯電物質で形成することもできる。
シャンプーのための水性キャリア
シャンプー組成物は、水性キャリアを含む。キャリアの濃度及び種類は、他の成分との相溶性及び製品の他の所望の特性に従って選択される。概ね、水性キャリアは、組成物の約20重量%〜約95重量%の量で存在する。水性キャリアは、本発明の組成物が例えば、注入可能な液体、ゲル、ペースト、乾燥した粉体、又は乾燥したフィルムの形態であってもよいように選択されてもよい。
本発明において有用な水性キャリアとしては、水、及び低級アルキルアルコールの水溶液が挙げられる。本明細書において有用な低級アルキルアルコールは、1〜6個の炭素を有する一価アルコール、より好ましくはエタノール及びイソプロパノールである。本組成物のpHは、未希釈で測定した場合、好ましくは約3〜約9、より好ましくは約4〜約8である。所望のpHを達成するために、緩衝剤及び他のpH調整剤が含まれてもよい。
シャンプーのための追加成分
本発明のシャンプー組成物は、毛髪ケア製品における使用のための既知の追加成分を、この追加成分が本明細書に記載の必須成分と物理的及び化学的に適合するか、製品の安定性、審美性、又は性能を過度に損なわない場合に限り1種以上更に含んでもよい。このような追加成分の個々の濃度は、パーソナルケア組成物の約0.001重量%〜約10重量%の範囲であってよい。
組成物における使用のための追加成分の非限定例としては、コンディショニング剤(例えば、シリコーン、炭化水素油、脂肪酸エステル)、粒子、抗ふけ剤、懸濁剤、パラフィン系炭化水素、噴射剤、粘度調整剤、染料、不揮発性溶媒又は希釈剤(水溶性及び水不溶性)、真珠光沢助剤、起泡剤、追加の界面活性剤又は非イオン性補助界面活性剤、シラミ駆除剤、pH調整剤、香料、保存料、キレート剤、タンパク質、皮膚活性化剤、日焼け止め剤、UV吸収剤、及びビタミンが挙げられる。
以下の実施例は、本発明の範囲内に含まれる実施形態を更に説明及び実証するものである。これら実施例は、説明の目的のためのみに提示するものであって、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、多くの変更が可能であるので、本発明を限定するものと解釈すべきではない。原料は、当てはまる場合、化学名又はCTFA名称で識別され、そうでない場合、以下で定義される。
Figure 2016524625
成分の定義
*1 ポリオール−1:グリセリン
*2 ポリオール−2:ブチレングリコール
*3 アミノシリコーン:GEから入手可能な、粘度10,000mPa・sで、次式(I):
(R1a3-a−Si−(−OSiG2n−(−OSiGb(R12-bm−O−SiG3-a(R1a (I)
を有するもの(式中、Gは、メチル、aは、整数1、bは、0、1、又は2、好ましくは1、nは、400〜約600の数、mは、整数0、R1は、一般式CqH2qL(式中、qは、整数3であり、Lは、−NH2である)に従う一価のラジカルである)。
調製方法
「Ex.1」〜「Ex.4」及び「CEx.i」の上述のヘアケア組成物は、上で示されるように以下の方法I又はI−Cのうち1つによって調製された。方法I及びI−Cは、以下に詳細に説明される。
E−METHOD Bを含む方法I
グループOの成分を混合し、約66℃〜約85℃に加熱して、油相を形成する。別個に、ポリオールを含むグループWの成分を混合し、約20℃〜約48℃に加熱して水相を形成する。Becomix(登録商標)直接噴射式ローターステーター・ホモジナイザーに油相を注入する。油相が、1.0×105J/m3〜1.0×107J/m3のエネルギー密度を有し、かつ水相が既に存在する高剪断場に到達するのに、0.2秒以下かかる。撹拌しながら他の成分をゲルマトリックスに加える。次に、組成物を室温に冷却する。
E−METHOD Bを含む方法I−C
グループOの成分を混合し、約66℃〜約85℃に加熱して、油相を形成する。別個に、グループWの成分を混合し、約20℃〜約48℃に加熱して水相を形成する。Becomix(登録商標)直接噴射式ローターステーター・ホモジナイザーに油相を注入する。油相が、1.0×105J/m3〜1.0×107J/m3のエネルギー密度を有し、かつ水相が既に存在する高剪断場に到達するのに、0.2秒以下かかる。撹拌しながらポリオールを含む他の成分をゲルマトリックスに加える。次に、組成物を室温に冷却する。
特性及びコンディショニング効果
上記組成物のいくつかに関しては、以下の方法で特性及びコンディショニング効果を評価する。評価結果はまた、上に示される。
「Ex.1」〜「Ex.4」によって開示され、かつ表された実施形態は、洗い流すタイプの使用のために特に有用である本発明の方法によって製造されたヘアコンディショニング組成物である。かかる実施形態は多くの利点を有する。例えば、それらは、改善されたしっとり感、改善された乾燥感、及び/又は改善された安定性をもたらす。
このような利点は、本発明の実施例と比較例「CEx.i」との間の比較によって理解することができる。例えば、改善された安定性は、エマルション形成後、ポリオールが添加されることを除いて、「Ex.1」とほぼ同一である比較例「CEx.i」と比較して、本発明の「Ex.1」において観察された。
湿潤時の清浄性
湿潤時の清浄性は、濯ぎ易さ感によって評価される。
乾燥時の清浄性
乾燥時の清浄性は、毛髪が自由に流れること、すなわち、毛髪のかたまりを減少させることによって評価される。
安定性−1−製品の外観
ボトルに詰められたコンディショナーは、−5℃以下の温度で貯蔵庫内に置かれ、約1日〜1週間凍結させる。その後、それらをある温度の非凍結状態へ戻し、製品の外観を観察する。
安定性−2−シネレシス
ボトルに詰められたコンディショナーは、−5℃以下の温度で貯蔵庫内に置かれ、約1日〜1週間凍結させる。その後、それらをある温度の非凍結状態へ戻し、シネレシスが起こっているか否かを観察する。
○:シネレシスが観察されない
×:シネレシスが観察される
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らない限り、そのような寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味するものである。
あらゆる相互参照又は関連特許若しくは特許出願を含む、本明細書に引用される文献は全て、明白に除外、さもなければ限定されている場合を除いて、本明細書中にその全容を参照により援用するものである。いかなる文献の引用も、それが本明細書において開示されているか若しくは特許請求の範囲に記載されているいずれかの発明に関する先行技術であることを認めるものではなく、あるいはそれが単独で又は他のいかなる(単数若しくは複数の)参考文献とのいかなる組み合わせにおいても、かかる発明を教示、提案、又は開示することを認めるものではない。更に、本文書での用語の任意の意味又は定義の範囲が、参照により組み込まれた文書中の同様の用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中で用語に割り当てられる意味又は定義に準拠するものとする。
本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。

Claims (8)

  1. ヘアコンディショニング組成物を調製する方法であって、
    前記組成物は、重量に基づいて、
    (a)約4.5%〜約50%の、カチオン性界面活性剤と高融点脂肪族化合物との合計と、
    (b)約0.5%〜約20%の、約40〜約500の分子量を有するポリオールと、を含み、
    前記方法は、
    前記カチオン性界面活性剤系、前記高融点脂肪族化合物、及び前記ポリオールを混合して、エマルションを形成する工程を含む、方法。
  2. 前記組成物は、(c)水性キャリア、を更に含み、前記水性キャリアは、前記カチオン性界面活性剤系、前記高融点脂肪族化合物、及び前記ポリオールと混合されて、エマルションを形成する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ポリオールは、グリセリン、ブチレングリコール、プロピレングリコール、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記ポリオールは、グリセリンである、請求項1に記載の方法。
  5. 前記混合物は、約10℃/分以上の冷却速度で冷却されて、エマルションを形成する、請求項1に記載の方法。
  6. 前記混合物は、約20℃/分以上の冷却速度で冷却されて、エマルションを形成する、請求項1に記載の方法。
  7. 前記混合物は、約30℃/分以上の冷却速度で冷却されて、エマルションを形成する、請求項1に記載の方法。
  8. 前記混合する工程は、以下の詳細な工程、すなわち、
    (1−B1)前記界面活性剤と前記高融点脂肪族化合物とを含む油相を調製する工程であって、前記油相の温度は、前記高融点脂肪族化合物の融点よりも高い、工程と、
    (1−B2)前記水性キャリアと前記ポリオールとを含む水相を調製する工程であって、前記水相の温度は、前記高融点脂肪族化合物の前記融点よりも低い、工程と、
    (1−B3)前記油相と前記水相とを混合して、エマルションを形成する工程と、を含み、
    前記工程(1−B3)は、以下の更に詳細な工程、すなわち、
    (1−B3−1)約1.0×102J/m3以上のエネルギー密度を有する高剪断場の中に前記油相又は前記水相のいずれかを供給する工程と、
    (1−B3−2)他方の相を直接前記場に供給する工程と、
    (1−B3−3)エマルションを形成する工程と、を含む、請求項2に記載の方法。
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