JP2021535107A - Gla遺伝子の突然変異を有する患者におけるファブリー病を治療する方法 - Google Patents

Gla遺伝子の突然変異を有する患者におけるファブリー病を治療する方法 Download PDF

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Abstract

ファブリー病と診断されたか、又はそれを有する疑いのある患者を治療する方法及びファブリー病と診断されたか、又はそれを有する疑いのある患者においてα−Gal Aを増強する方法が提供される。特定の方法は、α−Gal Aに対する薬理学的シャペロンの治療有効用量を患者に投与することであって、患者がα−Gal Aをコードする核酸配列にミスセンス突然変異を有することを含む。更に記載されるのは、ファブリー病を治療するための薬理学的シャペロンの使用及びファブリー病の治療において使用するための組成物についても記載される。【選択図】図3

Description

本発明の原理及び実施形態は、概して、特にα−ガラクトシダーゼ(GLA)遺伝子における突然変異又は変異体を有する患者におけるファブリー病の治療への薬理学的シャペロンの使用に関する。
多くのヒト疾患は、突然変異が引き起こすタンパク質のアミノ酸配列の変化によりタンパク質の安定性が低下し、その適切な折り畳みが妨げられ得ることに起因する。タンパク質は概して、小胞体、又はERとして知られる細胞の特異的な領域内で折り畳まれる。細胞は、概してタンパク質トラフィッキングと称されるプロセスである、タンパク質がその正しい三次元形状に折り畳まれた後にERから細胞内の適切な行き先へと移動できることを確実にする品質管理機構を有する。誤って折り畳まれたタンパク質は、当初ERに保持された後に品質管理機構によって排除されることが多い。場合によっては、誤って折り畳まれたタンパク質が排除される前にERに蓄積し得る。誤って折り畳まれたタンパク質がERに保持されていると、その適切なトラフィッキングの妨げになり、結果として生物学的活性が低下することにより細胞機能が損なわれ、最終的に疾患につながり得る。加えて、誤って折り畳まれたタンパク質がERに蓄積すると、細胞に各種のストレスがかかることになる可能性もあり、これもまた細胞機能不全及び疾患の一因となり得る。
かかる突然変異は、リソソーム酵素をコードする遺伝子の突然変異に起因するリソソーム酵素の欠損を特徴とするリソソーム蓄積障害(LSD)につながり得る。結果として生じる疾患が、脂質、炭水化物、及び多糖類を含めたこの酵素の基質の病的蓄積を引き起こす。それぞれのLSDに関連して多くの異なる突然変異遺伝子型が存在するが、これらの突然変異の多くは、安定性の低い酵素の産生につながり得るミスセンス突然変異である。こうした安定性の低い酵素は、時にER関連分解経路によって早まって分解される。その結果、リソソームに酵素欠損が起こり、基質が病的に蓄積する。かかる突然変異酵素は、時に関連技術分野において「フォールディング突然変異体」又は「コンホメーション突然変異体」と称される。
ファブリー病は、酵素α−ガラクトシダーゼA(α−Gal A)をコードするGLA遺伝子の突然変異によって引き起こされるLSDである。α−Gal Aはスフィンゴ糖脂質代謝に必要である。この突然変異は様々な組織及び器官において基質グロボトリアオシルセラミド(GL−3)の蓄積を引き起こす。疾患遺伝子はX染色体にコードされるため、ファブリー病の男性はヘミ接合体である。ファブリー病は40,000人及び60,000人に1人の男性に発症すると推定され、女性では発生頻度が低い。
ファブリー病の治療手法は幾つか存在している。ファブリー病の治療に承認されている一つの療法は酵素補充療法(ERT)であり、これは典型的には精製された形態の対応する野生型タンパク質の静脈内注入を伴う。ファブリー病の治療には、現在2つのα−Gal A製剤:アガルシダーゼアルファ(Replagal(登録商標)、Shire Human Genetic Therapies)及びアガルシダーゼベータ(Fabrazyme(登録商標);Sanofi Genzyme Corporation)が利用可能である。しかしながら、ERTには幾つかの欠点がある。ERTが複雑化する主な要因の一つは、注入されたタンパク質の急速な分解であり、これは何回もの高額な費用のかかる高用量注入につながる。ERTには更に注意しておくべき点が幾つかあり、例えば、適切に折り畳まれたタンパク質の大規模な産生、精製、及び貯蔵が困難;グリコシル化された天然タンパク質の入手;抗タンパク質免疫応答の発生;及びタンパク質が血液脳関門を通過できず、中枢神経系の病変を軽減できないこと(即ち、低いバイオアベイラビリティ)などである。加えて、補充酵素は、ファブリー病変に顕著にみられる腎タコ足細胞又は心筋細胞における基質蓄積を減少させるのに十分な量を心臓又は腎臓に浸透させることができない。
ある種の酵素欠損についての別の治療手法は、小分子阻害薬を使用して欠損酵素タンパク質の天然基質の産生を抑え、それにより病変を軽減することを伴う。この「基質抑制」手法は、特にスフィンゴ糖脂質貯蔵障害を含む約40のLSDのクラスについて記載されている。療法として使用が提案されている小分子阻害薬は、糖脂質の合成に関わる酵素の阻害に特異的であり、欠損酵素によって分解される必要のある細胞性糖脂質の量を減少させる。
3つ目のファブリー病治療手法は、薬理学的シャペロン(PC)と呼ばれるものによる治療となっている。かかるPCはα−Gal Aの小分子阻害薬を含み、これはα−Gal Aに結合して突然変異酵素及び対応する野生型の両方の安定性を増加させることができる。しかしながら、PC療法のための患者は、安定化されてERからのトラフィッキングを許容するコンホメーションに折り畳まれる可能性を有する酵素の産生を生じさせる、適用可能突然変異又は変異体を有していなければならない。
従って、ファブリー病が血漿又は末梢白血球(WBC)における欠損α−Gal A活性の検出によって診断される場合でさえ、特定のファブリー患者がPCを用いた治療に応答するかどうかを予測することは、極めて難しい。従って、PCに応答性であろう新規なGLA突然変異又は変異体を同定し、これらの突然変異又は変異体を有するファブリー患者に新規な治療方法を利用可能にする必要が依然としてある。
本発明の一態様は、ファブリー病と診断された患者を治療する方法に関する。本方法は、α−Gal Aに対する薬理学的シャペロンの治療有効用量を患者に投与することを含むが、ここで患者はα−Gal Aをコードする核酸配列のミスセンス突然変異を有する。1つ以上の実施形態において、突然変異はD33H、G35A、Y88S、T194A、W204G、Y216S、Q250K又はR392Tである。1つ以上の実施形態において、突然変異はN53K、Q57R、S62delinsLA、M96V、R112L、D155E、N228D、Q330P、V339A、K391E又はN408Yである。1つ以上の実施形態において、突然変異はV22G、N34H、G80V、Q107R、Y152D、A156S、L189F、W204L、S238G、I239M、A257V、P259Q、N320H、P323T、E338V、P380L又はT412Pである。様々な実施形態において、これらの突然変異は配列番号2に関連する。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するD33Hである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するG35Aである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するY88Sである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するT194Aである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するW204Gである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するY216Sである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するQ250Kである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するR392Tである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するN53Kである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するQ57Rである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するS62delinsLAである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するM96Vである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するR112Lである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するD155Eである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するN228Dである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するQ330Pである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するV339Aである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するK391Eである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するN408Yである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するV22Gである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するN34Hである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するG80Vである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するQ107Rである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するY152Dである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するA156Sである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するL189Fである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するW204Lである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するS238Gである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するI239Mである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するA257Vである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するP259Qである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するN320Hである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するP323Tである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するE338Vである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するP380Lである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するT412Pである。一部の実施形態において、薬学的シャペロンは、ミガラスタット又はその塩を含む。1つ以上の実施形態において、ミガラスタット又はその塩の用量は、約100mg〜約150mg遊離塩基当量(FBE)である。一部の実施形態において、ミガラスタットの塩は、ミガラスタット塩酸塩である。1つ以上の実施形態において、用量は、1日おきに約150mgのミガラスタット塩酸塩又は等価な用量のミガラスタット若しくは塩酸塩以外のその塩である。一部の実施形態において、ミガラスタット又はその塩は経口投与される、又は注射によって投与される。これらの実施形態は、相互に、又は本発明の他の実施形態と、例えばファブリー病と診断されたか、又はそれを有する疑いのある患者においてα−Gal Aを増強する方法、ファブリー病と診断されたか、又はそれを有する疑いのある患者の治療用医薬品を製造するためのα−Gal Aに対する薬理学的シャペロンの使用又はファブリー病と診断された患者の治療において使用するためのα−Gal Aに対する薬理学的シャペロン並びに適用可能突然変異、好適なPC及び用量、製剤及びそれらの投与経路に関する実施形態と組み合わされてもよい。
本発明の別の態様は、ファブリー病と診断されたか、又はそれを有する疑いのある患者においてα−Gal Aを増強する方法に関する。本方法は、α−Gal Aに対する薬理学的シャペロンの治療有効用量を患者に投与することを含むが、ここで患者はα−Gal Aをコードする核酸配列にミスセンス突然変異を有する。1つ以上の実施形態において、突然変異はD33H、G35A、Y88S、T194A、W204G、Y216S、Q250K又はR392Tである。1つ以上の実施形態において、突然変異はN53K、Q57R、S62delinsLA、M96V、R112L、D155E、N228D、Q330P、V339A、K391E又はN408Yである。1つ以上の実施形態において、突然変異はV22G、N34H、G80V、Q107R、Y152D、A156S、L189F、W204L、S238G、I239M、A257V、P259Q、N320H、P323T、E338V、P380L又はT412Pである。様々な実施形態において、これらの突然変異は配列番号2に関連する。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するD33Hである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するG35Aである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するY88Sである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するT194Aである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するW204Gである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するY216Sである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するQ250Kである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するR392Tである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するN53Kである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するQ57Rである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するS62delinsLAである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するM96Vである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するR112Lである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するD155Eである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するN228Dである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するQ330Pである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するV339Aである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するK391Eである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するN408Yである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するV22Gである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するN34Hである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するG80Vである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するQ107Rである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するY152Dである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するA156Sである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するL189Fである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するW204Lである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するS238Gである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するI239Mである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するA257Vである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するP259Qである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するN320Hである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するP323Tである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するE338Vである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するP380Lである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するT412Pである。一部の実施形態において、薬学的シャペロンは、ミガラスタット又はその塩を含む。1つ以上の実施形態において、ミガラスタット又はその塩の用量は、約100mg〜約150mg FBEである。一部の実施形態において、ミガラスタットの塩は、ミガラスタット塩酸塩である。1つ以上の実施形態において、用量は、1日おきに約150mgのミガラスタット塩酸塩又は等価な用量のミガラスタット若しくは塩酸塩以外のその塩である。一部の実施形態において、ミガラスタット又はその塩は経口投与される、又は注射によって投与される。これらの実施形態は、相互に、又は本発明の他の実施形態と、例えばファブリー病を有する患者の治療方法、ファブリー病と診断された患者の治療用医薬品を製造するためのα−Gal Aに対する薬理学的シャペロンの使用又はファブリー病と診断された患者の治療において使用するためのα−Gal Aに対する薬理学的シャペロン並びに適用可能突然変異、好適なPC及び用量、製剤及びそれらの投与経路に関する実施形態と組み合わされてもよい。
本発明の別の態様は、ファブリー病と診断された患者の治療用医薬品を製造するためのα−Gal Aに対する薬理学的シャペロンの使用であって、患者がα−Gal Aをコードする核酸配列にミスセンス突然変異を有する使用に関する。1つ以上の実施形態において、突然変異はD33H、G35A、Y88S、T194A、W204G、Y216S、Q250K又はR392Tである。1つ以上の実施形態において、突然変異はN53K、Q57R、S62delinsLA、M96V、R112L、D155E、N228D、Q330P、V339A、K391E又はN408Yである。1つ以上の実施形態において、突然変異はV22G、N34H、G80V、Q107R、Y152D、A156S、L189F、W204L、S238G、I239M、A257V、P259Q、N320H、P323T、E338V、P380L又はT412Pである。様々な実施形態において、これらの突然変異は配列番号2に関連する。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するD33Hである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するG35Aである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するY88Sである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するT194Aである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するW204Gである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するY216Sである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するQ250Kである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するR392Tである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するN53Kである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するQ57Rである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するS62delinsLAである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するM96Vである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するR112Lである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するD155Eである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するN228Dである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するQ330Pである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するV339Aである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するK391Eである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するN408Yである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するV22Gである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するN34Hである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するG80Vである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するQ107Rである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するY152Dである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するA156Sである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するL189Fである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するW204Lである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するS238Gである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するI239Mである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するA257Vである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するP259Qである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するN320Hである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するP323Tである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するE338Vである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するP380Lである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するT412Pである。一部の実施形態において、薬学的シャペロンは、ミガラスタット又はその塩を含む。1つ以上の実施形態において、ミガラスタット又はその塩の用量は、約100mg〜約150mg FBEである。一部の実施形態において、ミガラスタットの塩は、ミガラスタット塩酸塩である。1つ以上の実施形態において、用量は、1日おきに約150mgのミガラスタット塩酸塩又は等価な用量のミガラスタット若しくは塩酸塩以外のその塩である。一部の実施形態において、ミガラスタット又はその塩は経口投与される、又は注射によって投与される。これらの実施形態は、相互に、又は本発明の他の実施形態と、例えばファブリー病を有する患者の治療方法、ファブリー病と診断されたか、又はそれを有する疑いのある患者においてα−Gal Aを増強する方法又はファブリー病と診断された患者の治療において使用するためのα−Gal Aに対する薬理学的シャペロン並びに適用可能突然変異、好適なPC及び用量、製剤及びそれらの投与経路に関する実施形態と組み合わされてもよい。
本発明の別の態様は、ファブリー病と診断された患者の治療において使用するためのα−Gal Aに対する薬理学的シャペロンに関するが、ここで患者はα−Gal Aをコードする核酸配列にミスセンス突然変異を有する。1つ以上の実施形態において、突然変異はD33H、G35A、Y88S、T194A、W204G、Y216S、Q250K又はR392Tである。1つ以上の実施形態において、突然変異はN53K、Q57R、S62delinsLA、M96V、R112L、D155E、N228D、Q330P、V339A、K391E又はN408Yである。1つ以上の実施形態において、突然変異はV22G、N34H、G80V、Q107R、Y152D、A156S、L189F、W204L、S238G、I239M、A257V、P259Q、N320H、P323T、E338V、P380L又はT412Pである。様々な実施形態において、これらの突然変異は配列番号2に関連する。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するD33Hである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するG35Aである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するY88Sである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するT194Aである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するW204Gである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するY216Sである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するQ250Kである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するR392Tである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するN53Kである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するQ57Rである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するS62delinsLAである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するM96Vである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するR112Lである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するD155Eである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するN228Dである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するQ330Pである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するV339Aである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するK391Eである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するN408Yである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するV22Gである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するN34Hである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するG80Vである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するQ107Rである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するY152Dである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するA156Sである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するL189Fである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するW204Lである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するS238Gである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するI239Mである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するA257Vである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するP259Qである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するN320Hである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するP323Tである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するE338Vである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するP380Lである。1つ以上の実施形態において、この突然変異は配列番号2に関連するT412Pである。一部の実施形態において、薬学的シャペロンは、ミガラスタット又はその塩を含む。1つ以上の実施形態において、ミガラスタット又はその塩の用量は、約100mg〜約150mg FBEである。一部の実施形態において、ミガラスタットの塩は、ミガラスタット塩酸塩である。1つ以上の実施形態において、用量は、1日おきに約150mgのミガラスタット塩酸塩又は等価な用量のミガラスタット若しくは塩酸塩以外のその塩である。一部の実施形態において、ミガラスタット又はその塩は経口投与される、又は注射によって投与される。これらの実施形態は、相互に、又は本発明の他の実施形態と、例えばファブリー病を有する患者の治療方法、ファブリー病と診断されたか、又はそれを有する疑いのある患者においてα−Gal Aを増強する方法又はファブリー病と診断された患者の治療用医薬品を製造するためのα−Gal Aに対する薬理学的シャペロンの使用並びに適用可能突然変異、好適なPC及び用量、製剤及びそれらの投与経路に関する実施形態と組み合わされてもよい。
以下に様々な実施形態を挙げる。以下に挙げる実施形態は、以下に挙げるとおりに限らず、本発明の範囲における他の好適な組み合わせで組み合わされてもよいことは理解されるであろう。
ヒト野生型GLA遺伝子(配列番号1)の完全DNA配列を示す。 ヒト野生型GLA遺伝子(配列番号1)の完全DNA配列を示す。 ヒト野生型GLA遺伝子(配列番号1)の完全DNA配列を示す。 ヒト野生型GLA遺伝子(配列番号1)の完全DNA配列を示す。 ヒト野生型GLA遺伝子(配列番号1)の完全DNA配列を示す。 野生型α−Gal Aタンパク質(配列番号2)を示す。 野生型α−Gal Aタンパク質(配列番号3)をコードする核酸配列を示す。
本発明の幾つかの例示的実施形態を説明する前に、本発明が以下の説明に示される構築又は方法ステップの詳細に限定されないことが理解されるべきである。本発明は、他の実施形態が可能であり、及び様々な方法で実施されること又は実行されることが可能である。
本発明の様々な態様は、薬理学的シャペロンを用いた治療に応答するであろうファブリー患者における新規なGLA突然変異の同定に関する。本発明の他の態様は、同様にこれらのファブリー患者の治療に関する。例えば、予想外にもα−Gal Aのミスセンス突然変異D33H、G35A、Y88S、T194A、W204G、Y216S、Q250K、R392T、N53K、Q57R、S62delinsLA、M96V、R112L、D155E、N228D、Q330P、V339A、K391E、N408Y、V22G、N34H、G80V、Q107R、Y152D、A156S、L189F、W204L、S238G、I239M、A257V、P259Q、N320H、P323T、E338V、P380L又はT412Pの結果として生じた低α−Gal A活性は、薬理学的シャペロンに曝露させた場合に増加させられることが発見された。拡張して考えると、これらの突然変異を有する患者は薬理学的シャペロンによる治療に応答するであろう。
定義
本明細書で使用される用語は、本発明の文脈の中で、及び各用語が使用される具体的な文脈において、概して当該技術分野におけるその通常の意味を有する。本発明の組成物及び方法並びにそれをどのように作成及び使用すればよいかを説明するにおいて実施者に更なる手引きを与えるため、特定の用語を以下で、又は本明細書中の他の箇所で考察する。
用語「ファブリー病」は、リソソームα−Gal A活性欠損に起因するスフィンゴ糖脂質異化作用のX連鎖性先天異常を指す。この欠陥により、心臓、腎臓、皮膚、及び他の組織の血管内皮リソソームに基質グロボトリアオシルセラミド(「GL−3」、別名Gb又はセラミドトリヘキソシド)及び関連するスフィンゴ糖脂質の蓄積が引き起こされる。この酵素の別の基質は血漿グロボトリアオシルスフィンゴシン(「血漿lyso−Gb」)である。
「保因者」は、一方のX染色体が欠陥α−Gal A遺伝子を含んで一方のX染色体が正常な遺伝子を含む、且つ1つ以上の細胞型に正常な対立遺伝子のX染色体不活性化が存在する女性である。保因者は多くの場合にファブリー病と診断される。
「患者」は、特定の疾患と診断されているか、又はそれを有する疑いがある対象を指す。患者はヒト又は動物であってよい。
「ファブリー患者」は、ファブリー病と診断されているか、又はそれを有する疑いのある、以下に更に定義するとおりの突然変異型α−Gal Aを有する個体を指す。ファブリー病の特徴マーカーはヘミ接合男性及び女性保因者に同じ有病率で出現し得るが、典型的には女性の方が発症しても重症度が低い。
ヒトα−ガラクトシダーゼA(α−Gal A)は、ヒトGLA遺伝子によってコードされる酵素を指す。イントロン及びエクソンを含むα−Gal Aの完全DNA配列はGenBank受託番号X14448.1で利用可能であり、図1A〜E(配列番号1)に示される。ヒトα−Gal A酵素は429アミノ酸からなり、GenBank受託番号X14448.1及びU78027.1で利用可能であり、配列番号2及び図15に示される。配列番号1のコーディング領域(即ち、エクソン)だけを含む核酸配列は、図3に示した(配列番号3)。
用語「突然変異タンパク質」は、タンパク質をコードする遺伝子に、ERに通常存在する条件下ではそのタンパク質が安定したコンホメーションを実現できなくなるような突然変異を有するタンパク質を含む。安定したコンホメーションを実現できないと、相当量の酵素がリソソームに輸送されず、むしろ分解されることになる。かかる突然変異は時に「コンホメーション突然変異体」と呼ばれる。かかる突然変異としては、限定はされないが、ミスセンス突然変異、及びインフレーム小欠失及び挿入が挙げられる。本明細書で使用されるとき、欠失は、略語「del」によって指示され、挿入は、略語「ins」によって指示される。従って、ヌクレオチド変化「c.184_185insTAG」は、ヌクレオチド184〜185の間のヌクレオチド配列TAGを指し、タンパク質配列変化「S62delinsLA」は、62位でのアミノ酸S(セリン)の欠失及びアミノ酸配列LA(ロイシン及びアラニン)の挿入を指す。
本明細書で一実施形態において使用されるとき、用語「突然変異α−Gal A」は、α−Gal Aをコードする遺伝子に、ERに通常存在する条件下ではその酵素が安定したコンホメーションを実現できなくなるような突然変異を有するα−Gal Aを含む。安定したコンホメーションを実現できないと、相当量の酵素がリソソームに輸送されず、むしろ分解されることになる。
本明細書で使用されるとき、用語「特異的薬理学的シャペロン」(「SPC」)又は「薬理学的シャペロン」(「PC」)は、タンパク質に特異的に結合する、且つ以下の効果のうちの1つ以上を有する:(i)タンパク質の安定した分子コンホメーションの形成を増進する;(ii)ERから別の細胞部位、好ましくは天然の細胞部位へのタンパク質のトラフィッキングを誘導し、即ちタンパク質のER関連分解を防止する;(iii)誤って折り畳まれたタンパク質の凝集を防止する;及び/又は(iv)タンパク質に少なくとも一部の野生型機能及び/又は活性を回復させる又は増強する、小分子、タンパク質、ペプチド、核酸、炭水化物等を含めた任意の分子を指す。例えばα−Gal Aに特異的に結合する化合物とは、それが一般的な関連する又は無関係の酵素群でなく、その酵素に結合してシャペロン効果を及ぼすことを意味する。より具体的には、この用語は、BiPなどの内因性シャペロン、又はグリセロール、DMSO若しくは重水など、様々なタンパク質に対する非特異的シャペロン活性を実証している非特異的作用物質、即ち化学的シャペロンは指さない。本発明の1つ以上の実施形態において、PCは可逆的競合阻害薬であってもよい。1つ以上の実施形態において、PCは、ミガラスタット又はその塩である。別の実施形態において、PCは、ミガラスタット遊離塩基(例えば、123mgのミガラスタット遊離塩基)である。更に別の実施形態において、PCは、ミガラスタットの塩(例えば、150mgのミガラスタットHCl)である。
酵素の「競合阻害薬」は、酵素基質の化学構造及び分子構造に構造的に類似していて、基質とほぼ同じ位置でその酵素に結合する化合物を指し得る。従って、阻害薬は基質分子と同じ活性部位に関して競合し、ひいてはKmを増加させる。競合阻害は、通常、阻害薬に取って代わるのに十分な基質分子が利用可能であるならば可逆的であり、即ち競合阻害薬は可逆的に結合することができる。従って、酵素阻害の量は、阻害薬濃度、基質濃度、並びに活性部位に対する阻害薬及び基質の相対的親和性に依存する。
本明細書で使用されるとき、用語「特異的に結合する」は、薬理学的シャペロンとα−Gal Aなどのタンパク質との相互作用、具体的には、薬理学的シャペロンとの接触に直接関与するタンパク質中のアミノ酸残基との相互作用を指す。薬理学的シャペロンは標的タンパク質、例えばα−Gal Aに特異的に結合して、一般的な関連する又は無関係のタンパク質群でなく、そのタンパク質にシャペロン効果を及ぼす。所与の薬理学的シャペロンと相互作用するタンパク質中のアミノ酸残基は、タンパク質の「活性部位」の範囲内にあっても、又はなくてもよい。特異的結合は、ルーチンの結合アッセイによるか、又は構造研究、例えば共結晶化、NMRなどによって評価することができる。α−Gal Aの活性部位は基質結合部位である。
「α−Gal A活性欠損」は、ファブリー病又は任意の他の疾患(特に血液疾患)を有しない又はそれを有する疑いがない正常な個体の活性と(同じ方法を用いて)比較したとき正常範囲を下回る患者からの細胞のα−Gal A活性を指す。
本明細書で使用されるとき、用語「α−Gal A活性を増強する」又は「α−Gal A活性を増加させる」は、α−Gal Aに特異的な薬理学的シャペロンと接触していない細胞(好ましくは同じ細胞型のもの、又は同じ細胞であって、例えばより早い時期のもの)における量と比べて、α−Gal Aに特異的な薬理学的シャペロンと接触した細胞において安定したコンホメーションをとるα−Gal Aの量を増加させることを指す。この用語はまた、そのタンパク質に特異的な薬理学的シャペロンと接触していないα−Gal Aのトラフィッキングと比べて、α−Gal Aに特異的な薬理学的シャペロンと接触した細胞においてリソソームへのα−Gal Aのトラフィッキングを増加させることも指す。これらの用語は、野生型及び突然変異体の両方のα−Gal Aを指す。一実施形態において、細胞におけるα−Gal A量の増加は、PCで処理した細胞からのライセート中の人工基質の加水分解を測定することにより測定される。加水分解の増加がα−Gal A活性の増加の指標である。
用語「α−Gal A活性」は、細胞における野生型α−Gal Aの正常な生理学的機能を指す。例えば、α−Gal A活性にはGL−3の加水分解が含まれる。
「奏効例」は、例えばファブリー病など、リソソーム蓄積障害と診断された、又はそれ有する疑いがある個体であって、その細胞がPCとの接触に応答して、それぞれ、α−Gal A活性の十分な増加、及び/又は症状の軽減又は代用マーカーの増強を呈する個体である。ファブリーの代用マーカーの増強の非限定的な例は、lyso−GB及び米国特許出願公開第2010/0113517号明細書(本明細書によって全体として参照により援用される)に開示されるものである。
米国特許出願公開第2010/0113517号明細書に開示されるファブリー病の代用マーカーの改善の非限定的な例としては、細胞(例えば、線維芽細胞)及び組織におけるα−Gal Aレベル又は活性の増加;GL−3蓄積の減少;ホモシステイン及び血管細胞接着分子−1(VCAM−1)の血漿濃度の低下;心筋細胞及び弁線維細胞内におけるGL−3蓄積の低下;血漿lyso−Gbの減少;心肥大(特に左心室)の減少、弁閉鎖不全、及び不整脈の軽減;タンパク尿の軽減;CTH、ラクトシルセラミド、セラミドなどの脂質の尿中濃度の低下、並びにグルコシルセラミド及びスフィンゴミエリンの尿中濃度の増加;糸球体上皮細胞に層状封入体(ゼブラ小体)なし;腎機能の改善;発汗低下の緩和;被角血管腫なし;及び高周波感音難聴、進行性難聴、突発性難聴、又は耳鳴りなどの聴力異常の改善が挙げられる。神経症状の改善としては、一過性脳虚血発作(TIA)又は脳卒中の予防;及び先端感覚異常(肢端の灼熱痛又は刺痛)として現れる神経因性疼痛の軽減が挙げられる。ファブリー病を判定し得る別種の臨床マーカーは、有害心血管症状の有病率である。ファブリー病によく見られる心臓関連の徴候及び症状としては、左室肥大、弁膜症(特に僧帽弁逸脱及び/又は逆流)、早期冠動脈疾患、アンギナ、心筋梗塞、伝導異常、不整脈、うっ血性心不全が挙げられる。
前述の応答のうちの1つ以上を実現する用量が、「治療有効用量」である。
語句「薬学的に許容可能」は、生理学的に忍容可能な、且つ典型的にはヒトへの投与時に有害な反応を生じさせない分子実体及び組成物を指す。一部の実施形態において、本明細書で使用されるとき、用語「薬学的に許容可能」は、動物、より詳細にはヒトにおける使用が連邦政府若しくは州政府の規制機関によって承認されている、又は米国薬局方若しくは他の一般に認められている薬局方に掲載されていることを意味する。医薬担体に関して用語「担体」は、化合物がそれと共に投与される希釈剤、補助剤、賦形剤、又は媒体を指す。かかる医薬担体は、水及び油などの滅菌液であってもよい。担体としては好ましくは、特に注射溶液用に、水又は水溶液、生理食塩溶液並びにデキストロース及びグリセロール水溶液が利用される。好適な医薬担体については、“Remington’s Pharmaceutical Sciences” by E.W.Martin,18th Edition、又は他の版に記載されている。
本明細書で使用されるとき、用語「単離された」は、言及されている材料が、それが通常見出される環境から取り出されることを意味する。従って、単離された生物学的材料は、細胞成分、即ちその材料が見出される又は産生される細胞の構成成分を含まないものであり得る。核酸分子の場合、単離核酸には、PCR産物、ゲル上のmRNAバンド、cDNA、又は制限酵素断片が含まれる。別の実施形態において、単離核酸は、好ましくは、それが見出され得る染色体から切り出され、より好ましくは、染色体中に見出されるときその単離核酸分子に含まれる遺伝子の上流又は下流に位置する非調節領域、非コード領域、又は他の遺伝子ともはやつながっていない。更に別の実施形態において、単離核酸は1つ以上のイントロンを欠いている。単離核酸は、プラスミド、コスミド、人工染色体などに挿入される配列を含む。従って、具体的な実施形態において、組換え核酸は単離核酸である。単離タンパク質は、他のタンパク質又は核酸、又は両方と、細胞においてそれが結び付いているものと、又はそれが膜結合性タンパク質である場合には細胞膜と結び付いていてもよい。単離細胞小器官、細胞、又は組織は、生物においてそれが見出される解剖学的部位から取り出される。単離材料は、必須ではないが、精製されてもよい。
用語「約」及び「近似的に」は、概して、計測の性質又は精度を所与として、計測した量の許容可能な誤差程度を意味するものとする。典型的な例示的誤差程度は、所与の値又は値の範囲の20パーセント(%)以内、好ましくは10%以内、及びより好ましくは5%以内である。或いは、特に生体系において、用語「約」及び「近似的に」は、所与の値のオーダー内、好ましくは10倍又は5倍以内、及びより好ましくは2倍以内の値を意味し得る。本明細書に提供される数量は、特に明記しない限り近似であり、つまり、明示的に記載されないときも用語「約」又は「近似的に」が暗示され得る。
用語「酵素補充療法」又は「ERT」は、非天然の精製酵素をかかる酵素が欠損した個体に導入することを指す。投与されるタンパク質は、天然の供給源から又は組換え発現によって(以下に更に詳細に記載するとおり)入手されてもよい。この用語はまた、本来であれば精製酵素の投与が必要な、又はそれから利益を得る個体、例えば酵素欠乏を患っている個体において精製酵素を導入することも指す。導入される酵素は、インビトロで作製された精製組換え酵素であってもよく、又は単離された組織又は体液、例えば胎盤又は動物乳等から精製された、又は植物から精製されたタンパク質であってもよい。
本明細書で使用されるとき、用語「遊離塩基当量」又は「FBE」は、ミガラスタット又はその塩に存在するミガラスタットの量を指す。換言すれば、用語「FBE」は、ミガラスタット遊離塩基の量、又はミガラスタットの塩によって提供されるミガラスタット遊離塩基の当量のいずれかを意味する。例えば、塩酸塩の重量に起因して、僅か150mgのミガラスタット塩酸塩が、123mgの遊離塩基形態のミガラスタットと同程度のミガラスタットを提供する。他の塩は、塩の分子量に応じて異なる換算係数を有することが予想される。
用語「ミガラスタット」は、具体的に反する旨が指示されない限り、ミガラスタット遊離塩基又はその薬学的に許容可能な塩(例えば、ミガラスタットHCl)を包含する。
用語「突然変異」及び「変異体」(例えば、「適用可能突然変異又は変異体」におけるような)は、遺伝子又は染色体のヌクレオチド配列の変化を指す。本明細書で言及した2つの用語は、典型的には一緒に−例えば、穿孔配列において言及したヌクレオチド配列の変化を言及する「突然変異又は変異体」として使用される。これら2つの用語の一方だけが何らかの理由から言及される場合は、欠けている用語は含まれており、かかるものとして理解すべきである。更に、用語「適用可能突然変異」及び「適用可能変異体」は、PC療法に適用可能である、例えばミガラスタット療法に適用可能である突然変異又は変異体を指す。特定タイプの適用可能突然変異又は変異体は、本明細書に記載したインビトロHEKアッセイにおける基準に従ってミガラスタット療法に適用可能であると決定された突然変異又は変異体である「HEKアッセイ適用可能突然変異又は変異体」である。
ファブリー病
ファブリー病は、まれな進行性の重篤なX連鎖性リソソーム蓄積障害である。GLA遺伝子の突然変異が、スフィンゴ糖脂質代謝に必要なリソソーム酵素α−Gal Aの欠損を引き起こす。幼児期に始まるα−Gal A活性の低下が、GL−3及び血漿lyso−Gbを含めたスフィンゴ糖脂質の蓄積を引き起こし、疼痛、胃腸症状、腎不全、心筋症、脳血管イベント、及び早期の死亡を含めたファブリー病の症状及び致死的続発症につながる。早期の療法開始及び生涯にわたる治療が、疾患の進行を遅らせ、平均余命を延ばす機会を提供する。
ファブリー病は様々な疾患重症度及び発症年齢を包含するが、従来、2つの主要な表現型、「古典型」及び「遅発型」に分けられている。古典型表現型は主に、α−Gal A活性が検出不能乃至低く、且つ腎臓、心臓及び/又は脳血管症状の発症が早い男性のものと見なされている。遅発型表現型は主に、残存α−Gal A活性がより高く、これらの疾患症状の発症がより遅い男性のものと見なされている。ヘテロ接合女性保因者は、典型的には遅発型表現型を発現するが、X染色体不活性化のパターンに応じて古典型表現型もまた呈し得る。
ファブリー病の原因となるGLA突然変異は1,000超同定されている。約60%が、α−Gal A酵素に単一アミノ酸置換をもたらすミスセンス突然変異である。ミスセンスGLA突然変異は、多くの場合に、異常に折り畳まれた不安定な形態のα−Gal Aの産生をもたらし、その大部分が古典型表現型に関連している。小胞体における正常な細胞品質管理機構は、これらの異常なタンパク質がリソソームに移動するのを阻止し、それらを早期分解及び除去の標的とする。多くのミスセンス突然変異形態が、α−Gal A特異的薬理学的シャペロンであるミガラスタットの標的である。
ファブリー病の臨床症状は幅広い重症度にわたり、患者の残存α−GALレベルとおおよそ相関している。現在治療を受けている患者の大多数は古典型ファブリー病患者と称され、そのほとんどが男性である。これらの患者は、腎臓、心臓及び脳を含む様々な器官に疾患を生じ、疾患症状は初め青年期に出現し、典型的には30歳代又は40歳代に死亡するまで重症度が進行する。幾つもの最近の研究から、心機能又は腎機能障害及び脳卒中など、通常は成人期に初めて出現する様々なファブリー病症状を有する診断未確定の男性及び女性が多数いることが示唆される。遅発型ファブリー病と称されるこの種のファブリー病者は、古典型ファブリー病患者よりも残存α−GALレベルが高い傾向がある。遅発型ファブリー病者は、典型的には成人期に初めて疾患症状を経験し、左心室の肥大又は進行性腎不全など、単一の器官に集中した疾患症状を有することが多い。加えて、遅発型ファブリー病はまた、原因不明の脳卒中の形でも見られ得る。
ファブリー患者は進行性腎臓機能障害を有し、未治療の患者は40歳代までに末期腎機能障害を呈する。α−Gal A活性の欠損は、腎臓の細胞を含め、多くの細胞型におけるGL−3及び関連するスフィンゴ糖脂質の蓄積につながる。GL−3は、タコ足細胞、遠位尿細管及びヘンレ係締の上皮細胞及び尿細管細胞に蓄積する。腎機能の機能障害はタンパク尿及び糸球体濾過率の低下として現れ得る。
ファブリー病はまれであり、多くの臓器が関わり、発症年齢の範囲が幅広く、及び不均一であるため、適切な診断は難題である。医療専門家の間でも認知度が低く、誤診が頻繁に起こる。ファブリー病の診断は、ほとんどの場合、患者が症状を示した後に、突然変異解析と併せて血漿又は末梢白血球(WBC)におけるα−Gal A活性の低下に基づき確認される。女性では、保因者の一部の細胞におけるランダムなX染色体不活性化に起因して保因者女性の酵素的同定の信頼性が低いため、診断は更に一層難題である。例えば、一部の絶対的保因者(古典型罹患男性の娘)は、正常から極めて低い活性にまで及ぶα−Gal A酵素活性を有する。保因者は白血球では正常なα−Gal A酵素活性を有し得るため、正確な保因者同定及び/又は診断を与えるのは、遺伝子検査によるα−Gal A突然変異の同定のみである。
更に上述したように、ファブリー病の発症年齢、進行及び重症度は、少なくとも一部には、リソソーム内の酵素活性と相関する基質蓄積速度に依存する。従って、残留活性の完全な欠如は迅速な基質蓄積に相当する可能性があり、このため、疾患(初期の発症及び迅速な進行)のより重篤な形態であり得る。しかしながら、少量の残留活性さえ大量の基質を分解させるために十分な可能性がある。これは順に、緩徐化された基質蓄積のために後の発症及び緩徐な進行を伴うより軽度の疾患を導くであろう。これらの要素を考慮に入れると、酵素活性における穏当な増加さえ重度の臨床的表現型の影響を低減し得ると考えられる。データは、大多数のLSDについて、ちょうど1%〜6%の正常活性が疾患の発症を遅延若しくは予防する、又は疾患のより軽度の形態を生じさせるために十分であると推定されてきた。つまり、活性におけるまさに少しの増加が基質レベルに、従って疾患の重症度及び疾患進行の速度に有意な衝撃を及ぼす可能性がある。これとは逆に、インビトロでの反応を全く示さない突然変異リソソーム酵素はインビボでも応答しないであろうと予測されている。
1つ以上の実施形態において、ミガラスタットが適用可能と見なされるα−Gal Aの突然変異又は変異体は、優良試験所基準(GLP)でバリデーションされたインビトロアッセイ(GLP HEK又はミガラスタット適用可能性アッセイ)に従いHEK−293細胞で突然変異形態のα−Gal Aを発現させたとき(「HEKアッセイ」と称される)、野生型の≧1.20倍の相対的増加(+10μMミガラスタット)及び≧3.0%の絶対的増加(+10μMミガラスタット)を示すものとして定義される。かかる突然変異又は変異体は、本明細書では「HEKアッセイ適用可能」突然変異又は変異体とも称される。
治療開始前に酵素の増強を判定する先行のスクリーニング方法が提供されている。例えば、HEK−293細胞を使用したアッセイが、所与の突然変異が薬理学的シャペロン(例えばミガラスタット)治療に応答性かどうかを予測するため臨床試験において利用されている。このアッセイでは、cDNAコンストラクトを作成する。HEK−293細胞において対応するα−Gal A突然変異形態を一過性に発現させる。次に細胞を±ミガラスタット(17nM〜1mM)で4〜5日間インキュベートする。その後、合成蛍光発生基質(4−MU−α−Gal)を使用するか、又はウエスタンブロットにより、細胞ライセート中のα−Gal Aレベルを測定する。これは、疾患を引き起こす公知のミスセンス又は小型インフレーム挿入/欠失突然変異について行われている。これまでにこれらの方法を用いてPC(例えばミガラスタット)に応答性であると同定されている突然変異が、米国特許第8,592,362号明細書(本明細書によって全体として参照により援用される)に列挙されている。
HEKアッセイ適用可能突然変異としては、薬理学的参照表に列挙した少なくともそれらの突然変異(例えば、GALAFOLD(登録商標)等のミガラスタット製品に対する米国若しくは国際添付文書に列挙されたもの)が挙げられる。本明細書で使用されるとき、「薬理学的参照表」は、ミガラスタット製品(例えば、GALAFOLD(登録商標))の包装内又は医療提供者であればアクセス可能な特定の突然変異又は変異体がミガラスタット(例えば、GALAFOLD(登録商標))PC療法に応答性であるかどうかを伝える、及び表の形式で提示される文書記録に必ずしも限定されないウエブサイト内の添付文書のいずれかに含まれる任意の好適にアクセス可能な文書記録若しくは電子記録を指す。従って、本発明の一実施形態において、「薬理学的参照表」は、1つ以上の適用可能突然変異又は変異体を含む任意の上方の保管場所を指す。別の実施形態において、「薬理学的参照表」は、本明細書に開示した新規な突然変異又は変異体を含む適用可能突然変異又は変異体(即ち、D33H、G35A、Y88S、T194A、W204G、Y216S、Q250K、R392T、N53K、Q57R、S62delinsLA、M96V、R112L、D155E、N228D、Q330P、V339A、K391E、N408Y、V22G、N34H、G80V、Q107R、Y152D、A156S、L189F、W204L、S238G、I239M、A257V、P259Q、N320H、P323T、E338V、P380L又はT412P)の更新された保管場所を指す。HEKアッセイ適用可能突然変異についての例示的な薬理学的参照表は、GALAFOLD(登録商標)が使用のために承認されている様々な国において、又はそれぞれがこれにより全体として本明細書に組み込まれる、www.galafoldamenabilitytable.com又はwww.fabrygenevariantsearch.com等のウエブサイトでGALAFOLD(登録商標)についての製品特徴及び/又は処方情報の概要において見いだすことができる。
しかしながら、ミガラスタットによる治療に対しては特定の突然変異だけが適用可能であるので、新規な突然変異を同定し、かかる突然変異がミガラスタット療法に対して適用可能であるかどうかを決定する必要がある。下記の実施例において記載するように、幾つかの新規な突然変異が同定され、ミガラスタット療法に対して適用可能突然変異であると決定されている。これらの突然変異としては、D33H、G35A、Y88S、T194A、W204G、Y216S、Q250K、R392T、N53K、Q57R、S62delinsLA、M96V、R112L、D155E、N228D、Q330P、V339A、K391E、N408Y、V22G、N34H、G80V、Q107R、Y152D、A156S、L189F、W204L、S238G、I239M、A257V、P259Q、N320H、P323T、E338V、P380L及びT412Pが挙げられる。
従って、1つ以上の実施形態において、ミガラスタットは、ファブリー病を治療するため且つ/又はD33H、G35A、Y88S、T194A、W204G、Y216S、Q250K及びR392Tからなる群から選択されるα−Gal A突然変異を有する患者においてα−Gal A活性を増強するために使用される。1つ以上の実施形態において、ミガラスタットは、ファブリー病を治療するため且つ/又はN53K、Q57R、S62delinsLA、M96V、R112L、D155E、N228D、Q330P、V339A、K391E及びN408Yからなる群から選択されるα−Gal A突然変異を有する患者においてα−Gal A活性を増強するために使用される。1つ以上の実施形態において、ミガラスタットは、ファブリー病を治療するため且つ/又はV22G、N34H、G80V、Q107R、Y152D、A156S、L189F、W204L、S238G、I239M、A257V、P259Q、N320H、P323T、E338V、P380L及びT412Pからなる群から選択されるα−Gal A突然変異を有する患者においてα−Gal A活性を増強するために使用される。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異D33Hを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異G35Aを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異Y88Sを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異T194Aを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異W204Gを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異Y216Sを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異Q250Kを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異及びR392Tを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異N53Kを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異Q57Rを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異S62delinsLAを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異M96Vを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異R112Lを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異D155Eを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異N228Dを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異Q330Pを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異V339Aを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異V339Aを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異K391Eを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異N408Yを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異V22Gを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異N34Hを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異G80Vを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異Q107Rを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異Y152Dを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異A156Sを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異L189Fを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異W204Lを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異S238Gを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異I239Mを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異A257Vを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異P259Qを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異N320Hを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異P323Tを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異E338Vを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異P380Lを有する。1つ以上の実施形態において、患者は突然変異T412Pを有する。様々な実施形態において、これらのα−Gal A突然変異は配列番号2に示したアミノ酸配列に関連する。
これらの新規な突然変異に関連する例示的ヌクレオチド変化は、下記の表1に示した。
Figure 2021535107
従って、様々な実施形態において、ミガラスタットは、ファブリー病を治療するため且つ/又はc.97G>C、c.104G>C、c.263A>C、c.580A>G、c.610T>G、c.647A>C、c.748C>A及びc.1175G>Cからなる群から選択されるα−Gal A突然変異を有する患者においてα−Gal A活性を増強するために使用される。一部の実施形態において、ミガラスタットは、ファブリー病を治療するため且つ/又はc.159C>Aのc.159C>G、c.170A>G、c.184_185insTAG、c.286A>G、c.335G>T、c.465T>c.465T>G、c.682A>G、c.989A>C、c.1016T>C、c.1171A>G及びc.1222A>Tからなる群から選択されるGLA突然変異を有する患者においてα−Gal A活性を増強するために使用される。一部の実施形態において、ミガラスタットは、ファブリー病を治療するため且つ/又はc.65T>G、c.100A>C、c.239G>T、c.320A>G、c.454T>G、c.466G>T、c.567G>C若しくはc.567G>T、c.611G>T、c.712A>G、c.717A>G、c.770C>T、c.776C>A、c.958A>C、c.967C>A、c.1013A>T、c.1139C>T及びc.1234A>Cからなる群から選択されるGLA突然変異を有する患者においてα−Gal A活性を増強するために使用される。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.97G>Cを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.104G>Cを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.263A>Cを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.580A>Gを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.610T>Gを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.647A>Cを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.748C>Aを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.1175G>Cを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.159C/G又はc.159C>Aを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.170A>Gを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.184_185insTAGを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.286A>Gを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.335G>Tを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.465T>A又はc.465T>Gを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.682A>Gを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.989A>Cを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.1016T>Cを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.1171A>Gを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.1222A>Tを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.65T>Gを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.100A>Cを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.239G>Tを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.320A>Gを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.454T>Gを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.466G>Tを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.567G>C又はc.567G>Tを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.611G>Tを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.712A>Gを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.717A>Gを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.770C>Tを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.776C>Aを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.958A>Cを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.967C>Aを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.1013A>Tを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.1139C>Tを有する。1つ以上の実施形態において、患者はGLA突然変異c.1234A>Cを有する。様々な実施形態において、これらのGLA突然変異は配列番号3に示したアミノ酸配列に関連する。
更にその上、本発明の様々な実施形態は、α−Gal Aをコードする遺伝子の突然変異を有する患者のファブリー病を治療するためのPCを提供するが、ここで患者は、配列番号1及び/又は配列番号3に規定した核酸配列によってコードされるヒトα−Gal Aのミスセンス突然変異を有すると同定されている。本発明の別の態様は、ファブリー病と診断された患者を治療する方法に関する。1つ以上の実施形態において、本方法は、治療有効用量のα−Gal AのPCを患者に投与することを含む。別の実施形態では、患者はα−Gal Aをコードする核酸配列にミスセンス突然変異を有する。本発明の別の態様は、ファブリー病と診断されたか、又はそれを有する疑いのある患者においてα−Gal Aを増強する方法に関する。1つ以上の実施形態において、本方法は、患者に治療有効用量のα−Gal AのPCを投与することを含み、ここで患者は配列番号1及び/又は配列番号3と比べてミスセンス突然変異を有する核酸配列によってコードされる突然変異α−Gal Aを有する。これらの使用及び方法の詳細及び又別の実施形態を下記に記す。患者が配列番号1及び/又は配列番号3に規定の核酸配列セットによってコードされるヒトα−Galにおけるミスセンス突然変異を有すると同定されているファブリー病の患者を治療する方法、ファブリー病と診断されたか、又はそれを有する疑いのある患者においてα−Gal Aを増強する方法、ファブリー病と診断された患者の治療用医薬品を製造するためのα−Gal A に対する薬理学的シャペロンの使用又はファブリー病と診断された患者の治療において使用するためのα−Gal Aに対する薬理学的シャペロンの使用に関する実施形態のいずれかは、本発明の他の実施形態のいずれかと、例えば、PC及び適切なそれらの用量に関する実施形態と結び付けることができる。
1つ以上の実施形態において、患者はそれらのGLA遺伝子に他の突然変異を有する可能性がある。例えば、結果として生じるα−Gal A酵素に影響を及ぼすか、又は及ぼさない可能性があるイントロン領域内の突然変異が存在し得る。従って、1つ以上の実施形態において、患者は配列番号1との少なくとも95、96、97、98、99、99.1、99.2、99.3、99.4、99.5、99.6、99.7、99.8若しくは99.9%の同一性を有する核酸配列によってコードされる突然変異を有する。更にその上、患者はGLA遺伝子のコーディング領域内に1つ以上の追加の突然変異α−Gal Aを有する可能性がある。従って、1つ以上の実施形態において、患者は配列番号3との少なくとも95、96、97、98、99、99.1、99.2、99.3、99.4、99.5、99.6、99.7、99.8若しくは99.9%の同一性を有する核酸配列によってコードされる突然変異α−Gal Aを有する。更に、1つ以上の実施形態において、患者は配列番号1又は配列番号3に比較して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20又は30個の突然変異を有する。更に、配列番号1又は配列番号3における一部の核酸突然変異は多数の核酸配列によって様々な核酸がコードされるので、結果として生じるタンパク質に対してアミノ酸の変化を生じさせ得ないことも留意されたい。更に、これらの実施形態はいずれも、本発明の他の実施形態のいずれか、例えば、適用可能突然変異、PC及びそれらの好適な用量に関する実施形態と組み合わされてもよい。
薬理学的シャペロン
LSDに関連する酵素の小分子阻害薬の結合は、突然変異酵素及び対応する野生型酵素の両方の安定性を増加させることができる(米国特許第6,274,597号明細書;同第6,583,158号明細書;同第6,589,964号明細書;同第6,599,919号明細書;同第6,916,829号明細書、及び同第7,141,582号明細書を参照のこと、全て参照により本明細書に援用される)。詳細には、幾つかの標的リソソーム酵素の特異的で選択的な競合阻害薬であるグルコース及びガラクトースの小分子誘導体を投与すると、インビトロで細胞内の酵素の安定性が有効に増加し、ひいてはリソソームへの酵素のトラフィッキングが増加した。従って、リソソーム内の酵素量が増加することにより、酵素基質の加水分解が増加するものと予想される。この戦略の背後にあった当初の理論は以下のとおりであった:突然変異酵素タンパク質はERにおいて不安定であるため(Ishii et al.,Biochem.Biophys.Res.Comm.1996;220:812−815)、酵素タンパク質は正常な輸送経路(ER→ゴルジ体→エンドソーム→リソソーム)において遅れ、早まって分解される。従って、突然変異酵素に結合してその安定性を増加させる化合物が酵素の「シャペロン」として働き、ERを出てリソソームに移ることのできる量を増加させ得る。加えて、一部の野生型タンパク質のフォールディング及びトラフィッキングは不完全で、場合によっては一部の野生型タンパク質の最大70%がその最終的な細胞部位に到達する前に分解されるため、シャペロンを野生型酵素の安定化に使用して、ERを出てリソソームに輸送されることのできる酵素の量を増加させることができる。
1つ以上の実施形態において、薬理学的シャペロンはミガラスタット又はその塩を含む。1−デオキシガラクトノジリマイシン(1−DGJ)又は(2R,3S,4R,5S)−2−(ヒドロキシメチル)ピペリジン(piperdine)−3,4,5−トリオールとしても知られる化合物ミガラスタットは、以下の化学式を有する化合物である:
Figure 2021535107
本明細書で考察するとおり、ミガラスタットの薬学的に許容可能な塩もまた本発明において使用し得る。ミガラスタットの塩が使用されるとき、塩の投薬量は、ミガラスタット遊離塩基が使用されたならば受け取ったであろう量と等価な用量のミガラスタットを患者が受け取るように調整されることになる。ミガラスタットの薬学的に許容可能な塩の一例は、ミガラスタットHClである:
Figure 2021535107
ミガラスタットは低分子量イミノ糖であり、GL−3の末端ガラクトースの類似体である。インビトロ及びインビボでの薬理学的研究から、ミガラスタットが薬理学的シャペロンとして働き、野生型α−Gal A及び特異的突然変異形態のα−Gal Aの活性部位に高親和性で選択的且つ可逆的に結合することが実証されている。ミガラスタットが結合すると、これらの突然変異形態のα−Gal Aが小胞体において安定し、リソソームへのその適切なトラフィッキングが促進され、リソソームでミガラスタットが解離することにより、α−Gal AがGL−3及び他の基質レベルを低下させることが可能になる。
特定の実施形態において、PCは、ミガラスタット又はその塩である。別の実施形態において、PCは、ミガラスタット塩酸塩を含む。
α−Gal Aに対するこれらのPCのいずれかは、本発明の他の実施形態のいずれかと、例えばファブリー病の患者を治療する方法に関する、ファブリー病と診断されたか、又はそれを有する疑いのある患者においてα−Gal Aを増強する方法に関する、ファブリー病と診断された患者の治療用医薬品を製造するためのα−Gal Aに対する薬理学的シャペロンの使用に関する、又はファブリー病と診断された患者の治療において使用するためのα−Gal Aに対する薬理学的シャペロンに関する実施形態並びにPC、適用可能突然変異の好適な用量に関する、及びα−Gal Aをコードする核酸配列における特定の突然変異を有するファブリー患者の治療に関する実施形態と組み合わされてもよい。
用量設定、製剤化及び投与
1つ以上の実施形態において、ファブリー患者にミガラスタット又はその塩が1日おきに1回(「QOD」とも称される)の頻度で投与される。様々な実施形態において、本明細書に記載される用量は、ミガラスタット塩酸塩又は等価な用量のミガラスタット若しくは塩酸塩以外のその塩に関する。一部の実施形態において、これらの用量はミガラスタットの遊離塩基に関する。代替的実施形態において、これらの用量はミガラスタットの塩に関する。更なる実施形態において、ミガラスタットの塩はミガラスタット塩酸塩である。ミガラスタット又はミガラスタットの塩の投与は、本明細書では「ミガラスタット療法」と称される。
ミガラスタット又はその塩の有効量は約100mg FBE〜約150mg FBEの範囲であり得る。例示的用量としては、約100mg FBE、約105mg FBE、約110mg FBE、約115mg FBE、約120mg FBE、約123mg FBE、約125mg FBE、約130mg FBE、約135mg FBE、約140mg FBE、約145mg FBE又は約150mg FBEが挙げられる。
ここでもまた、150mgのミガラスタット塩酸塩は123mgの遊離塩基形態のミガラスタットと等価であることが注記される。従って、1つ以上の実施形態において、用量は、1日おきに1回の頻度で投与される150mgのミガラスタット塩酸塩又は等価な用量のミガラスタット若しくは塩酸塩以外のその塩である。上記に示されるとおり、この用量は123mg FBEのミガラスタットと称される。更なる実施形態において、用量は、1日おきに1回の頻度で投与される150mgのミガラスタット塩酸塩である。他の実施形態において、用量は、1日おきに1回の頻度で投与される123mgのミガラスタット遊離塩基である。
様々な実施形態において、有効量は、約122mg、約128mg、約134mg、約140mg、約146mg、約150mg、約152mg、約159mg、約165mg、約171mg、約177mg又は約183mgのミガラスタット塩酸塩である。
従って、様々な実施形態において、ミガラスタット療法は、150mgのミガラスタット塩酸塩を1日おきなど、123mg FBEを1日おきに1回の頻度で投与することを含む。
ミガラスタット又はその塩の投与は、ある一定の期間にわたり得る。1つ以上の実施形態において、ミガラスタット又はその塩は、少なくとも28日、例えば少なくとも30、60又は90日又は少なくとも3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、16、20、24、30又は36ヵ月又は少なくとも1、2、3、4又は5年の継続期間にわたって投与される。様々な実施形態において、ミガラスタット療法は、少なくとも6ヵ月、例えば少なくとも6、7、8、9、10、11、12、16、20、24、30又は36ヵ月又は少なくとも1、2、3、4又は5年の長期ミガラスタット療法である。
本発明に係るミガラスタット又はその塩の投与は、任意の投与経路に好適な製剤であってよく、しかし好ましくは、錠剤、カプセル又は溶液などの経口剤形で投与される。一例として、患者には、各々150mgのミガラスタット塩酸塩又は等価な用量のミガラスタット若しくは塩酸塩以外のその塩を含有するカプセルが経口投与される。
一部の実施形態において、PC(例えば、ミガラスタット又はその塩)は経口投与される。1つ以上の実施形態において、PC(例えば、ミガラスタット又はその塩)は注射によって投与される。PCは薬学的に許容可能な担体を伴うこともあり、これは投与方法に依存し得る。
1つ以上の実施形態において、PC(例えば、ミガラスタット又はその塩)は単剤療法として投与され、例えば、錠剤又はカプセル又は液体の形態で経口的に、又は注射用に滅菌水溶液でなど、任意の投与経路に好適な形態であり得る。他の実施形態において、PCは、投与前にインビトロで酵素凝集を防ぐため再構成中又は再構成直後に補充酵素の製剤に加えられる凍結乾燥粉末で提供される。
PC(例えば、ミガラスタット又はその塩)が経口投与用に製剤化される場合、結合剤(例えば、アルファ化トウモロコシデンプン、ポリビニルピロリドン又はヒドロキシプロピルメチルセルロース);充填剤(例えば、ラクトース、微結晶性セルロース又はリン酸水素カルシウム);滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク又はシリカ);崩壊剤(例えば、ジャガイモデンプン又はデンプングリコール酸ナトリウム);又は湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)などの薬学的に許容可能な賦形剤と共に従来手段によって錠剤又はカプセルが調製されてもよい。錠剤は当該技術分野において周知の方法によってコーティングされてもよい。経口投与用の液体調合物は、例えば、溶液、シロップ又は懸濁液の形態をとってもよく、又は使用前に水又は別の好適な媒体で構成するための乾燥製剤として調製されてもよい。かかる液体調合物は、懸濁剤(例えば、ソルビトールシロップ、セルロース誘導体又は硬化食用脂);乳化剤(例えば、レシチン又はアカシア);非水性媒体(例えば、扁桃油、油性エステル類、エチルアルコール又は分画植物油);及び保存剤(例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチル若しくはプロピル又はソルビン酸)などの薬学的に許容可能な添加剤と共に従来手段によって調製されてもよい。調合物はまた、緩衝塩、香味剤、着色剤及び甘味剤も適宜含有し得る。経口投与用の調合物は、活性シャペロン化合物の制御放出をもたらすように好適に製剤化されてもよい。
非経口/注射使用に好適なPC(例えば、ミガラスタット又はその塩)の医薬製剤としては、概して、滅菌水溶液(水溶性の場合)、又は滅菌注射用溶液若しくは分散液の即時調製用の分散液及び滅菌粉末が挙げられる。いずれの場合にも、形態は無菌でなければならず、及び易注射針通過性が存在する程度の流動性がなければならない。これは製造及び保管条件下で安定していなければならず、且つ細菌及び真菌などの微生物の汚染作用から保護されていなければならない。担体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、及びポリエチレングリコールなど)、これらの好適な混合物、及び植物油を含有する溶媒又は分散媒であってもよい。適切な流動性は、例えば、レシチンなどのコーティングの使用、分散液の場合に必要な粒径の維持、及び界面活性剤の使用によって維持することができる。微生物作用の防止は、様々な抗細菌剤及び抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ベンジルアルコール、ソルビン酸などによってもたらすことができる。多くの場合、等張剤、例えば糖類又は塩化ナトリウムを含めることが妥当となり得る。吸収を遅延させる薬剤、例えば、モノステアリン酸アルミニウム及びゼラチンを組成物中に使用することにより、注射用組成物の持続的吸収をもたらすことができる。
滅菌注射用溶液は、適切な溶媒中に必要な量の精製酵素(存在する場合)及びPC(例えば、ミガラスタット又はその塩)を、必要に応じて上記に列挙される種々の他の成分と共に配合し、続いてろ過又は最終滅菌することにより調製される。概して、分散液は、基礎分散媒及び上記に列挙されるものからの他の必要な成分を含有する滅菌媒体中に様々な滅菌活性成分を配合することにより調製される。滅菌注射用溶液の調製用の滅菌粉末の場合、好ましい調製方法は、活性成分+任意の追加的な所望の成分の粉末を予め滅菌ろ過されたその溶液から生じさせる真空乾燥法及び凍結乾燥法である。
製剤は賦形剤を含有し得る。製剤に含まれ得る薬学的に許容可能な賦形剤は、緩衝液、例えば、クエン酸塩緩衝液、リン酸塩緩衝液、酢酸塩緩衝液、重炭酸塩緩衝液、アミノ酸、尿素、アルコール類、アスコルビン酸、及びリン脂質;血清アルブミン、コラーゲン、及びゼラチンなどのタンパク質;EDTA又はEGTAなどの塩、及び塩化ナトリウム;リポソーム;ポリビニルピロリドン(polyvinylpyrollidone);デキストラン、マンニトール、ソルビトール、及びグリセロールなどの糖類;プロピレングリコール及びポリエチレングリコール(例えば、PEG−4000、PEG−6000);グリセロール;グリシン又は他のアミノ酸;及び脂質である。製剤と使用する緩衝液系としては、クエン酸塩;酢酸塩;重炭酸塩;及びリン酸塩緩衝液が挙げられる。リン酸塩緩衝液が好ましい実施形態である。
シャペロン化合物の投与経路は、静脈内、皮下、動脈内、腹腔内、眼内、筋肉内、頬側、直腸、腟内、眼窩内、脳内、皮内、頭蓋内、脊髄内、脳室内、髄腔内、大槽内、嚢内、肺内、鼻腔内、経粘膜、経皮、又は吸入によることを含め、経口又は非経口であってよい。
上述の非経口製剤のシャペロン化合物の投与は、調合物のボーラスの定期的注射によってもよく、又は外部(例えば、点滴静注バッグ)若しくは内部(例えば、生体内分解性インプラント)のリザーバからの静脈内若しくは腹腔内投与によって投与されてもよい。
医薬製剤及び投与に関する実施形態は、本発明の他の実施形態、例えば、ファブリー病患者を治療する方法、ファブリー病と診断された患者の治療用医薬品を製造するためのα−Gal Aに対する薬理学的シャペロンの使用に関する、又はファブリー病と診断された患者の治療において使用するためのα−Gal Aに対する薬理学的シャペロンに関する実施形態並びに適用可能突然変異、PC及びその好適な投薬量に関する実施形態のいずれかと組み合わされてもよい。
1つ以上の実施形態において、PC(例えば、ミガラスタット又はその塩)はERTと併用して投与される。ERTは、野生型酵素又は生物学的に機能性の酵素を注入によって外因的に導入することによりタンパク質の量を増加させる。この療法は、上述のとおり、ファブリー病などのLSDを含めた多くの遺伝的障害向けに開発された。注入後、外因性酵素は非特異的又は受容体特異的機構を介して組織により取り込まれるものと想定される。一般に、取込み効率は高くなく、外因性タンパク質の循環時間は短い。加えて、外因性タンパク質は不安定で、急速な細胞内分解を受けるとともに、続く治療との有害な免疫反応の可能性もある。1つ以上の実施形態において、シャペロンは補充酵素(例えば、補充α−Gal A)と同時に投与される。一部の実施形態において、シャペロンは補充酵素(例えば、補充α−Gal A)と共に製剤化される。
本明細書全体を通じて、「一実施形態」、「特定の実施形態」、「様々な実施形態」、「1つ以上の実施形態」又は「ある実施形態」という表現は、その実施形態に関連して記載される詳細な特徴、構造、材料、又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書全体を通じて様々な場所に「1つ以上の実施形態において」、「特定の実施形態において」、「様々な実施形態において」、「一実施形態において」又は「ある実施形態において」などの語句が出現するが、それが本発明の同じ実施形態に言及しているとは限らない。更に、詳細な特徴、構造、材料、又は特性は、1つ以上の実施形態において任意の好適な方法で組み合わされてもよい。
本明細書では本発明が詳細な実施形態を参照して記載されているが、これらの実施形態は単に本発明の原理及び応用の例示に過ぎないことが理解されるべきである。当業者には、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく本発明の方法及び装置に様々な改良及び変形がなされ得ることは明らかであろう。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲及びその均等物の範囲内にある改良例及び変形例を包含することが意図される。
ミガラスタットがα−Gal Aの突然変異に及ぼす作用
α−Gal A活性は、指示したα−Gal Aの突然変異型を用いて一過性でトランスフェクトしたHEK−293細胞から調製したライセート中で測定し、10μMミガラスタットの非存在下若しくは存在下で5日間インキュベートした。α−Gal A活性は、単位時間当たりタンパク質1mg当たり遊離したnmolの遊離4−MU(nmol/mg/hr)として表示した。ベースラインα−Gal A活性及びl0μMミガラスタットと共にインキュベーションした後のα−Gal A活性は、追加してベースライン野生型α−Gal A活性に対するパーセンテージ(% WT)として表示した。これらのパーセンテージを計算するために使用した野生型α−Gal A活性は、ミガラスタットの非存在下でインキュベートし、並行して測定した野生型トランスフェクト細胞からのライセート中で測定した平均活性であった。
新規な突然変異D33H、G35A、Y88S、T194A、W204G、Y216S、Q250K及びR392Tについて試験したα−Gal A活性の結果は、下記の表2に示した:
Figure 2021535107
新規な突然変異N53K、Q57R、S62delinsLA、M96V、R112L、D155E、N228D、Q330P、V339A、K391E及びN408Yについて試験したα−Gal A活性の結果は、下記の表3に示した:
Figure 2021535107
新規な突然変異V22G、N34H、G80V、Q107R、Y152D、A156S、L189F、W204L、S238G、I239M、A257V、P259Q、N320H、P323T、E338V、P380L及びT412Pについて試験したα−Gal A活性の結果は、下記の表4に示した:
Figure 2021535107
表2〜4では、平均±平均(SEM)の標準誤差についての数値を計算した。nmol/mg/hrは、「1時間当たりタンパク質1mg当たり放出された遊離4−MUのnmol数を指す。WTは、「野生型」を指す。NCは、「計算不能」を表す。N/Aは、「非適用」を表す。
ベースライン及び10μMミガラスタットα−Gal A活性:10μMミガラスタットの非存在下及び存在下においてインキュベートしたライセート間のα−Gal A活性におけるミガラスタットの差は、片側マンホイットニーU検定を用いて決定した;p<0.05を伴う10μMミガラスタットでの増加が統計的有意と見なされた。「BLD」は、平均α−Gal A活性が検出限界未満(<142nmol/mg/hr)であったことを示している。
ベースラインα−Gal A活性(% WT)=(ミガラスタットを用いていない突然変異体トランスフェクト細胞ライセート中のα−Gal A活性÷ミガラスタットを用いていない野生型トランスフェクト細胞からのライセート中のα−Gal A活性)100。
10μMミガラスタットα−Gal A活性(% WT)=(ミガラスタットを用いてインキュベートした突然変異体トランスフェクト細胞ライセート中のα−Gal A活性÷ミガラスタットを用いていない野生型トランスフェクト細胞ライセート中のα−Gal A活性)100。
絶対的増加(% WT)=は、10μMミガラスタットα−Gal A活性(% WT)−ベースラインα−Gal A活性(% WT)である。
相対的増加は、突然変異体トランスフェクト細胞ライセート中の10μMミガラスタットα−Gal A活性÷ミガラスタットを含めずにインキュベートした突然変異体トランスフェクト細胞ライセート中のベースラインα−Gal A活性である。
表2から明らかに見て取れるように、新規なα−Gal A突然変異D33H、G35A、Y88S、T194A、W204G、Y216S、Q250K及びR392Tは、順守基準に合致したミガラスタットとのインキュベーションに対するインビトロ応答を証明した。従って、これらの突然変異を有する患者は、本明細書に記載したミガラスタット療法により治療可能であると予測されている。
表3から明らかに見て取れるように、新規なα−Gal A突然変異D33H、G35A、Y88S、T194A、W204G、Y216S、Q250K及びR392Tは、遵守基準に合致したミガラスタットとのインキュベーションに対するインビトロ応答を証明した。従って、これらの突然変異を有する患者は、本明細書に記載したミガラスタット療法により治療可能であると予測されている。
表4から明らかに見て取れるように、新規なα−Gal A突然変異V22G、N34H、G80V、Q107R、Y152D、A156S、L189F、W204L、S238G、I239M、A257V、P259Q、N320H、P323T、E338V、P380L及びT412Pは、順守基準に合致したミガラスタットとのインキュベーションに対するインビトロ応答を証明した。従って、これらの突然変異を有する患者は、本明細書に記載したミガラスタット療法により治療可能であると予測されている。
本明細書において言及される特許及び科学論文は、当業者に利用可能な知識を確立する。本明細書に引用される全ての米国特許及び公開されている又は未公開の米国特許出願は、参照によって援用される。本明細書に引用される全ての公開されている外国特許及び特許出願は、本明細書によって参照により援用される。本明細書に引用される他の全ての公開されている参考文献、文書、論稿及び科学論文は、本明細書によって参照により援用される。
本発明は特にその好ましい実施形態を参照して図示及び説明されているが、当業者は、添付の特許請求の範囲に包含される本発明の範囲から逸脱することなくそれらにおいて形態及び詳細の様々な変更を行い得ることを理解するであろう。

Claims (165)

  1. それを必要とするヒト患者におけるファブリー病を治療するための方法であって、前記患者に治療有効用量のミガラスタット又はその塩を投与することを含み、前記患者は:D33H、G35A、Y88S、T194A、W204G、Y216S、Q250K及びR392Tからなる群から選択されるα−ガラクトシダーゼA突然変異を有する、方法。
  2. 前記ミガラスタット又はその塩が前記患者に1日おきに投与される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記患者が約100〜約150mg遊離塩基当量の前記ミガラスタット又はその塩を1日おきに投与される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記患者が約123mg遊離塩基当量の前記ミガラスタット又はその塩を1日おきに投与される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記患者が約123mgのミガラスタット遊離塩基を1日おきに投与される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記患者が約150mgのミガラスタット塩酸塩を1日おきに投与される、請求項1に記載の方法。
  7. 前記ミガラスタット又はその塩が経口投与される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記ミガラスタット又はその塩が注射によって投与される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記ミガラスタット又はその塩がα−ガラクトシダーゼA活性を増強する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記患者が男性である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記患者が女性である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記突然変異がD33Hである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記突然変異がG35Aである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記突然変異がY88Sである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記突然変異がT194Aである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記突然変異がW204Gである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記突然変異がY216Sである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記突然変異がQ250Kである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記突然変異がR392Tである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記突然変異が薬理学的参照表に開示されている、請求項1〜19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記薬理学的参照表がファブリー病を治療するために承認されたミガラスタット製品のための添付文書に提供されている、請求項20に記載の方法。
  22. 前記薬理学的参照表がGALAFOLD(登録商標)のための添付文書に提供されている、請求項20に記載の方法。
  23. 前記薬理学的参照表がウエブサイトで提供されている、請求項20に記載の方法。
  24. 前記ウエブサイトがwww.galafoldamenabilitytable.com又はwww.fabrygenevariantsearch.comの1つ以上である、請求項23に記載の方法。
  25. ファブリー病と診断されたか、又はそれを有する疑いのある患者におけるα−ガラクトシダーゼAを増強する方法であって、前記患者に治療有効用量のミガラスタット又はその塩を投与することを含み、前記患者は:D33H、G35A、Y88S、T194A、W204G、Y216S、Q250K及びR392Tからなる群から選択されるα−ガラクトシダーゼA突然変異を有する、方法。
  26. 前記ミガラスタット又はその塩が前記患者に1日おきに投与される、請求項25に記載の方法。
  27. 前記患者が約100〜約150mg遊離塩基当量の前記ミガラスタット又はその塩を1日おきに投与される、請求項25に記載の方法。
  28. 前記患者が約123mg遊離塩基当量の前記ミガラスタット又はその塩を1日おきに投与される、請求項25に記載の方法。
  29. 前記患者が約123mgのミガラスタット遊離塩基を1日おきに投与される、請求項25に記載の方法。
  30. 前記患者が約150mgのミガラスタット塩酸塩を1日おきに投与される、請求項25に記載の方法。
  31. 前記ミガラスタット又はその塩が経口投与される、請求項25〜30のいずれか一項に記載の方法。
  32. 前記ミガラスタット又はその塩が注射によって投与される、請求項25〜30のいずれか一項に記載の方法。
  33. 前記患者が男性である、請求項25〜32のいずれか一項に記載の方法。
  34. 前記患者が女性である、請求項25〜32のいずれか一項に記載の方法。
  35. 前記突然変異がD33Hである、請求項25〜34のいずれか一項に記載の方法。
  36. 前記突然変異がG35Aである、請求項25〜34のいずれか一項に記載の方法。
  37. 前記突然変異がY88Sである、請求項25〜34のいずれか一項に記載の方法。
  38. 前記突然変異がT194Aである、請求項25〜34のいずれか一項に記載の方法。
  39. 前記突然変異がW204Gである、請求項25〜34のいずれか一項に記載の方法。
  40. 前記突然変異がY216Sである、請求項25〜34のいずれか一項に記載の方法。
  41. 前記突然変異がQ250Kである、請求項25〜34のいずれか一項に記載の方法。
  42. 前記突然変異がR392Tである、請求項25〜34のいずれか一項に記載の方法。
  43. 前記突然変異が薬理学的参照表に開示されている、請求項25〜42のいずれか一項に記載の方法。
  44. 前記薬理学的参照表がファブリー病を治療するために承認されたミガラスタット製品のための添付文書に提供されている、請求項43に記載の方法。
  45. 前記薬理学的参照表がGALAFOLD(登録商標)のための添付文書に提供されている、請求項43に記載の方法。
  46. 前記薬理学的参照表がウエブサイトで提供されている、請求項43に記載の方法。
  47. 前記ウエブサイトがwww.galafoldamenabilitytable.com又はwww.fabrygenevariantsearch.comの1つ以上である、請求項46に記載の方法。
  48. それを必要とするヒト患者におけるファブリー病を治療するための方法であって、前記患者に治療有効用量のミガラスタット又はその塩を投与することを含み、前記患者は:N53K、Q57R、S62delinsLA、M96V、R112L、D155E、N228D、Q330P、V339A、K391E及びN408Yからなる群から選択されるα−ガラクトシダーゼA突然変異を有する、方法。
  49. 前記ミガラスタット又はその塩が前記患者に1日おきに投与される、請求項48に記載の方法。
  50. 前記患者が約100〜約150mg遊離塩基当量の前記ミガラスタット又はその塩を1日おきに投与される、請求項48に記載の方法。
  51. 前記患者が約123mg遊離塩基当量の前記ミガラスタット又はその塩を1日おきに投与される、請求項48に記載の方法。
  52. 前記患者が約123mgのミガラスタット遊離塩基を1日おきに投与される、請求項48に記載の方法。
  53. 前記患者が約150mgのミガラスタット塩酸塩を1日おきに投与される、請求項48に記載の方法。
  54. 前記ミガラスタット又はその塩が経口投与される、請求項48〜53のいずれか一項に記載の方法。
  55. 前記ミガラスタット又はその塩が注射によって投与される、請求項48〜53のいずれか一項に記載の方法。
  56. 前記ミガラスタット又はその塩がα−ガラクトシダーゼA活性を増強する、請求項48〜55のいずれか一項に記載の方法。
  57. 前記患者が男性である、請求項48〜56のいずれか一項に記載の方法。
  58. 前記患者が女性である、請求項48〜56のいずれか一項に記載の方法。
  59. 前記突然変異がN53Kである、請求項48〜58のいずれか一項に記載の方法。
  60. 前記突然変異がQ57Rである、請求項48〜58のいずれか一項に記載の方法。
  61. 前記突然変異がS62delinsLAである、請求項48〜58のいずれか一項に記載の方法。
  62. 前記突然変異がM96Vである、請求項48〜58のいずれか一項に記載の方法。
  63. 前記突然変異がR112Lである、請求項48〜58のいずれか一項に記載の方法。
  64. 前記突然変異がD155Eである、請求項48〜58のいずれか一項に記載の方法。
  65. 前記突然変異がN228Dである、請求項48〜58のいずれか一項に記載の方法。
  66. 前記突然変異がQ330Pである、請求項48〜58のいずれか一項に記載の方法。
  67. 前記突然変異がV339Aである、請求項48〜58のいずれか一項に記載の方法。
  68. 前記突然変異がK391Eである、請求項48〜58のいずれか一項に記載の方法。
  69. 前記突然変異がN408Yである、請求項48〜58のいずれか一項に記載の方法。
  70. 前記突然変異が薬理学的参照表に開示されている、請求項48〜69のいずれか一項に記載の方法。
  71. 前記薬理学的参照表がファブリー病を治療するために承認されたミガラスタット製品のための添付文書に提供されている、請求項70に記載の方法。
  72. 前記薬理学的参照表がGALAFOLD(登録商標)のための添付文書に提供されている、請求項70に記載の方法。
  73. 前記薬理学的参照表がウエブサイトで提供されている、請求項70に記載の方法。
  74. 前記ウエブサイトはwww.galafoldamenabilitytable.com又はwww.fabrygenevariantsearch.comの1つ以上である、請求項73に記載の方法。
  75. ファブリー病と診断されたか、又はそれを有する疑いのある患者におけるα−ガラクトシダーゼAを増強する方法であって、前記患者に治療有効用量のミガラスタット又はその塩を投与することを含み、前記患者は:N53K、Q57R、S62delinsLA、M96V、R112L、D155E、N228D、Q330P、V339A、K391E及びN408Yからなる群から選択されるα−ガラクトシダーゼA突然変異を有する、方法。
  76. 前記ミガラスタット又はその塩が前記患者に1日おきに投与される、請求項75に記載の方法。
  77. 前記患者が約100〜約150mg遊離塩基当量の前記ミガラスタット又はその塩を1日おきに投与される、請求項75に記載の方法。
  78. 前記患者が約123mg遊離塩基当量の前記ミガラスタット又はその塩を1日おきに投与される、請求項75に記載の方法。
  79. 前記患者が約123mgのミガラスタット遊離塩基を1日おきに投与される、請求項75に記載の方法。
  80. 前記患者が約150mgのミガラスタット塩酸塩を1日おきに投与される、請求項75に記載の方法。
  81. 前記ミガラスタット又はその塩が経口投与される、請求項75〜80のいずれか一項に記載の方法。
  82. 前記ミガラスタット又はその塩が注射によって投与される、請求項75〜80のいずれか一項に記載の方法。
  83. 前記患者が男性である、請求項75〜82のいずれか一項に記載の方法。
  84. 前記患者が女性である、請求項75〜82のいずれか一項に記載の方法。
  85. 前記突然変異がN53Kである、請求項75〜84のいずれか一項に記載の方法。
  86. 前記突然変異がQ57Rである、請求項75〜84のいずれか一項に記載の方法。
  87. 前記突然変異がS62delinsLAである、請求項75〜84のいずれか一項に記載の方法。
  88. 前記突然変異がM96Vである、請求項75〜84のいずれか一項に記載の方法。
  89. 前記突然変異がR112Lである、請求項75〜84のいずれか一項に記載の方法。
  90. 前記突然変異がD155Eである、請求項75〜84のいずれか一項に記載の方法。
  91. 前記突然変異がN228Dである、請求項75〜84のいずれか一項に記載の方法。
  92. 前記突然変異がQ330Pである、請求項75〜84のいずれか一項に記載の方法。
  93. 前記突然変異がV339Aである、請求項75〜84のいずれか一項に記載の方法。
  94. 前記突然変異がK391Eである、請求項75〜84のいずれか一項に記載の方法。
  95. 前記突然変異がN408Yである、請求項75〜84のいずれか一項に記載の方法。
  96. 前記突然変異が薬理学的参照表に開示されている、請求項75〜95のいずれか一項に記載の方法。
  97. 前記薬理学的参照表がファブリー病を治療するために承認されたミガラスタット製品のための添付文書に提供されている、請求項96に記載の方法。
  98. 前記薬理学的参照表がGALAFOLD(登録商標)のための添付文書に提供されている、請求項96に記載の方法。
  99. 前記薬理学的参照表がウエブサイトで提供されている、請求項96に記載の方法。
  100. 前記ウエブサイトはwww.galafoldamenabilitytable.com又はwww.fabrygenevariantsearch.comの1つ以上である、請求項99に記載の方法。
  101. それを必要とするヒト患者におけるファブリー病を治療するための方法であって、前記患者に治療有効用量のミガラスタット又はその塩を投与することを含み、前記患者は:V22G、N34H、G80V、Q107R、Y152D、A156S、L189F、W204L、S238G、I239M、A257V、P259Q、N320H、P323T、E338V、P380L及びT412Pからなる群から選択されるα−ガラクトシダーゼA突然変異を有する、方法。
  102. 前記ミガラスタット又はその塩が前記患者に1日おきに投与される、請求項101に記載の方法。
  103. 前記患者が約100〜約150mg遊離塩基当量の前記ミガラスタット又はその塩を1日おきに投与される、請求項101に記載の方法。
  104. 前記患者が約123mg遊離塩基当量の前記ミガラスタット又はその塩を1日おきに投与される、請求項101に記載の方法。
  105. 前記患者が約123mgのミガラスタット遊離塩基を1日おきに投与される、請求項101に記載の方法。
  106. 前記患者が約150mgのミガラスタット塩酸塩を1日おきに投与される、請求項101に記載の方法。
  107. 前記ミガラスタット又はその塩が経口投与される、請求項101〜106のいずれか一項に記載の方法。
  108. 前記ミガラスタット又はその塩が注射によって投与される、請求項101〜106のいずれか一項に記載の方法。
  109. 前記ミガラスタット又はその塩がα−ガラクトシダーゼA活性を増強する、請求項101〜108のいずれか一項に記載の方法。
  110. 前記患者が男性である、請求項101〜109のいずれか一項に記載の方法。
  111. 前記患者が女性である、請求項101〜109のいずれか一項に記載の方法。
  112. 前記突然変異がV22Gである、請求項101〜111のいずれか一項に記載の方法。
  113. 前記突然変異がN34Hである、請求項101〜111のいずれか一項に記載の方法。
  114. 前記突然変異がG80Vである、請求項101〜111のいずれか一項に記載の方法。
  115. 前記突然変異がQ107Rである、請求項101〜111のいずれか一項に記載の方法。
  116. 前記突然変異がY152Dである、請求項101〜111のいずれか一項に記載の方法。
  117. 前記突然変異がA156Sである、請求項101〜111のいずれか一項に記載の方法。
  118. 前記突然変異がL189Fである、請求項101〜111のいずれか一項に記載の方法。
  119. 前記突然変異がW204Lである、請求項101〜111のいずれか一項に記載の方法。
  120. 前記突然変異がS238Gである、請求項101〜111のいずれか一項に記載の方法。
  121. 前記突然変異がI239Mである、請求項101〜111のいずれか一項に記載の方法。
  122. 前記突然変異がA257Vである、請求項101〜111のいずれか一項に記載の方法。
  123. 前記突然変異がP259Qである、請求項101〜111のいずれか一項に記載の方法。
  124. 前記突然変異がN320Hである、請求項101〜111のいずれか一項に記載の方法。
  125. 前記突然変異がP323Tである、請求項101〜111のいずれか一項に記載の方法。
  126. 前記突然変異がE338Vである、請求項101〜111のいずれか一項に記載の方法。
  127. 前記突然変異がP380Lである、請求項101〜111のいずれか一項に記載の方法。
  128. 前記突然変異がT412Pである、請求項101〜111のいずれか一項に記載の方法。
  129. 前記突然変異が薬理学的参照表に開示されている、請求項101〜128のいずれか一項に記載の方法。
  130. 前記薬理学的参照表がファブリー病を治療するために承認されたミガラスタット製品のための添付文書に提供されている、請求項129に記載の方法。
  131. 前記薬理学的参照表がGALAFOLD(登録商標)のための添付文書に提供されている、請求項129に記載の方法。
  132. 前記薬理学的参照表がウエブサイトで提供されている、請求項129に記載の方法。
  133. 前記ウエブサイトはwww.galafoldamenabilitytable.com又はwww.fabrygenevariantsearch.comの1つ以上である、請求項132に記載の方法。
  134. ファブリー病と診断されたか、又はそれを有する疑いのある患者におけるα−ガラクトシダーゼAを増強する方法であって、前記患者に治療有効用量のミガラスタット又はその塩を投与することを含み、前記患者は:V22G、N34H、G80V、Q107R、Y152D、A156S、L189F、W204L、S238G、I239M、A257V、P259Q、N320H、P323T、E338V、P380L及びT412Pからなる群から選択されるα−ガラクトシダーゼA突然変異を有する、方法。
  135. 前記ミガラスタット又はその塩が前記患者に1日おきに投与される、請求項134に記載の方法。
  136. 前記患者が約100〜約150mg遊離塩基当量の前記ミガラスタット又はその塩を1日おきに投与される、請求項134に記載の方法。
  137. 前記患者が約123mg遊離塩基当量の前記ミガラスタット又はその塩を1日おきに投与される、請求項134に記載の方法。
  138. 前記患者が約123mgのミガラスタット遊離塩基を1日おきに投与される、請求項134に記載の方法。
  139. 前記患者が約150mgのミガラスタット塩酸塩を1日おきに投与される、請求項134に記載の方法。
  140. 前記ミガラスタット又はその塩が経口投与される、請求項134〜139のいずれか一項に記載の方法。
  141. 前記ミガラスタット又はその塩が注射によって投与される、請求項134〜139のいずれか一項に記載の方法。
  142. 前記患者が男性である、請求項134〜141のいずれか一項に記載の方法。
  143. 前記患者が女性である、請求項134〜141のいずれか一項に記載の方法。
  144. 前記突然変異がV22Gである、請求項134〜143のいずれか一項に記載の方法。
  145. 前記突然変異がN34Hである、請求項134〜143のいずれか一項に記載の方法。
  146. 前記突然変異がG80Vである、請求項134〜143のいずれか一項に記載の方法。
  147. 前記突然変異がQ107Rである、請求項134〜143のいずれか一項に記載の方法。
  148. 前記突然変異がY152Dである、請求項134〜143のいずれか一項に記載の方法。
  149. 前記突然変異がA156Sである、請求項134〜143のいずれか一項に記載の方法。
  150. 前記突然変異がL189Fである、請求項134〜143のいずれか一項に記載の方法。
  151. 前記突然変異がW204Lである、請求項134〜143のいずれか一項に記載の方法。
  152. 前記突然変異がS238Gである、請求項134〜143のいずれか一項に記載の方法。
  153. 前記突然変異がI239Mである、請求項134〜143のいずれか一項に記載の方法。
  154. 前記突然変異がA257Vである、請求項134〜143のいずれか一項に記載の方法。
  155. 前記突然変異がP259Qである、請求項134〜143のいずれか一項に記載の方法。
  156. 前記突然変異がN320Hである、請求項134〜143のいずれか一項に記載の方法。
  157. 前記突然変異がP323Tである、請求項134〜143のいずれか一項に記載の方法。
  158. 前記突然変異がE338Vである、請求項134〜143のいずれか一項に記載の方法。
  159. 前記突然変異がP380Lである、請求項134〜143のいずれか一項に記載の方法。
  160. 前記突然変異がT412Pである、請求項134〜143のいずれか一項に記載の方法。
  161. 前記突然変異が薬理学的参照表に開示されている、請求項134〜160のいずれか一項に記載の方法。
  162. 前記薬理学的参照表がファブリー病を治療するために承認されたミガラスタット製品のための添付文書に提供されている、請求項161に記載の方法。
  163. 前記薬理学的参照表がGALAFOLD(登録商標)のための添付文書に提供されている、請求項161に記載の方法。
  164. 前記薬理学的参照表がウエブサイトで提供されている、請求項161に記載の方法。
  165. 前記ウエブサイトはwww.galafoldamenabilitytable.com又はwww.fabrygenevariantsearch.comの1つ以上である、請求項164に記載の方法。
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