JP2021530980A - 操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ - Google Patents

操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ Download PDF

Info

Publication number
JP2021530980A
JP2021530980A JP2021500435A JP2021500435A JP2021530980A JP 2021530980 A JP2021530980 A JP 2021530980A JP 2021500435 A JP2021500435 A JP 2021500435A JP 2021500435 A JP2021500435 A JP 2021500435A JP 2021530980 A JP2021530980 A JP 2021530980A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphate aldolase
engineered
sequence
deoxyribose phosphate
polypeptide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2021500435A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7462969B2 (ja
Inventor
ダ デュアン,
オスカー アルビゾ,
ジョヴァナ ネイザー,
ハーヴィンダー チャガー マニアー,
ジェイムズ ニコラス リギンズ,
ジョナサン ブルーム,
サントシュ シヴァラマクリシュナン,
ハオ ヤン,
アンナ フリシュコフスカ,
マーク ハフマン,
ジョシュア コレヴ,
イマン ファラサット,
アグスティナ ロドリゲス−グラニッロ,
ディープタク ヴェルマ,
Original Assignee
コデクシス, インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コデクシス, インコーポレイテッド filed Critical コデクシス, インコーポレイテッド
Publication of JP2021530980A publication Critical patent/JP2021530980A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7462969B2 publication Critical patent/JP7462969B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/88Lyases (4.)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P21/00Preparation of peptides or proteins
    • C12P21/02Preparation of peptides or proteins having a known sequence of two or more amino acids, e.g. glutathione
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12YENZYMES
    • C12Y401/00Carbon-carbon lyases (4.1)
    • C12Y401/02Aldehyde-lyases (4.1.2)
    • C12Y401/02004Deoxyribose-phosphate aldolase (4.1.2.4)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

本発明は、医薬化合物およびファインケミカル化合物の生成のための工業プロセス条件下で有用な操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを提供する。ヒト免疫不全ウイルス(HIV)と表されるレトロウイルスは、罹患した個体の免疫系の進行性の破壊、ならびに中枢および末梢神経系の変性を含む複雑な疾患である後天性免疫不全症候群(AIDS)の病原因子である。レトロウイルスの複製の一般的な特徴(common feacture)は、ウイルスの複製のために必要なHIV配列のDNAコピーを生じる、ウイルスにコードされる逆転写酵素によるウイルスのRNAゲノムの逆転写である。

Description

本出願は、2018年7月9日に出願された米国仮特許出願第62/695,520号、および2019年3月22日に出願された米国仮特許出願第62/822,273号に対する優先権を主張し、この両方とも、すべての目的のために、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
発明の分野
本発明は、医薬化合物およびファインケミカル化合物の生成のための工業プロセス条件下で有用な操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを提供する。
配列表、表またはコンピュータープログラムに対する参照
配列表の公式の写しを、作成日2019年6月27日およびサイズ832キロバイトのファイル名「CX2−173WO2_ST25.txt」のASCIIフォーマットのテキストファイルとして本明細書と共に、ここに、EFS−Webを介して提出する。EFS−Webを介して提出された配列表は、本明細書の一部であり、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)と表されるレトロウイルスは、罹患した個体の免疫系の進行性の破壊、ならびに中枢および末梢神経系の変性を含む複雑な疾患である後天性免疫不全症候群(AIDS)の病原因子である。レトロウイルスの複製の一般的な特徴(common feacture)は、ウイルスの複製のために必要なHIV配列のDNAコピーを生じる、ウイルスにコードされる逆転写酵素によるウイルスのRNAゲノムの逆転写である。アジドチミジン(AZT)などのいくつかの化合物は、公知の逆転写酵素阻害剤であり、AIDSおよび類似の疾患の処置において使用されている。HIV逆転写酵素を阻害することが公知のいくつかの化合物があるが、この酵素の阻害においてより有効で、それによってAIDSの作用を寛解させるさらなる化合物についての当技術分野における必要性が残されている。
本発明は、医薬化合物およびファインケミカル化合物の生成のための工業プロセス条件下で有用な操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを提供する。
本発明は、配列番号2、6および/もしくは466またはそれらの機能的断片と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い配列同一性を有するポリペプチド配列を含む操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼであって、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼが、ポリペプチド配列中に少なくとも1つの置換または置換セットを含み、ポリペプチド配列のアミノ酸位置が、配列番号2または6を参照して番号付けされる、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼを提供する。一部の実施形態では、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼのポリペプチド配列は、配列番号2と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い配列同一性を有し、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼは、ポリペプチド配列中の2、6、9、10/47/66/141/145/156、10/47/88/156、13、31、46、47、47/134/141/212、66、66/88/112/134/141/143/145/212、71、72、88、94、102、104、112、116、133、133/173/204/235/236、134、145、145/173、147、173、184、189、197、203、204、207、226、235、235/236、および236から選択される1つまたは複数の位置に少なくとも1つの置換または置換セットを含み、ポリペプチド配列のアミノ酸位置は、配列番号2を参照して番号付けされる。一部の実施形態では、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼのポリペプチド配列は、配列番号2と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い配列同一性を有し、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼは、2C、2R、2W、6H、6W、6Y、9R、10R/47M/66P/141T/145K/156I、10R/47M/88A/156I、13I、13L、13Q、13R、31L、46V、47M、47M/134L/141T/212Y、47V、66I、66L、66P、66P/88A/112A/134L/141T/143E/145K/212Y、66S、66T、71V、72C、88R、88T、94K、94L、94M、102E、104T、112H、112K、112L、112M、112R、116G、116P、133I/173V/204T/235D/236H、133L、133M、134L、134V、145C、145R、145V/173R、147A、147K、147S、173P、173T、184I、184V、189A、189R、197C、197M、203I、204T、207G、226S、235D、235D/236R、235T、236C、および236Dから選択されるポリペプチド中の少なくとも1つの置換または置換セットを含み、ポリペプチド配列のアミノ酸位置は、配列番号2を参照して番号付けされる。一部の実施形態では、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼのポリペプチド配列は、配列番号2と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い配列同一性を有し、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼは、ポリペプチド中にS2C、S2R、S2W、K6H、K6W、K6Y、Q9R、Q10R/C47M/D66P/S141T/A145K/L156I、Q10R/C47M/L88A/L156I、S13I、S13L、S13Q、S13R、E31L、I46V、C47M、C47M/I134L/S141T/F212Y、C47V、D66I、D66L、D66P、D66P/L88A/E112A/I134L/S141T/V143E/A145K/F212Y、D66S、D66T、A71V、T72C、L88R、L88T、V94K、V94L、V94M、D102E、V104T、E112H、E112K、E112L、E112M、E112R、T116G、T116P、T133I/A173V/K204T/S235D/S236H、T133L、T133M、I134L、I134V、A145C、A145R、A145V/A173R、P147A、P147K、P147S、A173P、A173T、M184I、M184V、S189A、S189R、F197C、F197M、V203I、K204T、A207G、T226S、S235D、S235D/S236R、S235T、S236C、およびS236Dから選択される少なくとも1つの置換または置換セットを含み、ポリペプチド配列のアミノ酸位置は、配列番号2を参照して番号付けされる。
一部の実施形態では、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼは、配列番号6と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い配列同一性を有するポリペプチド配列を含み、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼは、ポリペプチド配列中の2、2/6/10/66/88/102/184/235/236、2/6/102/141/203/235、2/10/102/235/236、2/47/66/71/141/184/203/235/236、2/47/71/88/203/235/236、2/47/71/141/197/235/236、2/88/141/235/236、2/203/235/236、5、6/203/235/236、9、10/47/66/184/197/236、10/47/66/235/236、10/47/71/184/203/235/236、13、13/46、13/46/66/94、13/46/66/94/184/204、13/46/66/133/134/184、13/46/66/184、13/46/112/134/184、13/46/133/184、13/66/94、13/66/94/184、13/66/112/133/134/184/204、13/66/112/133/134/204、13/66/112/184、13/66/133/134/184/204、13/66/184/204、13/94/133/184、13/94/184、13/94/184/204、13/133/134/184、13/133/134/204、13/134/204、13/184、27、40、46/66/94/112、46/66/112/133/134/184、46/66/133/134、46/66/133/184/197、46/66/133/197、46/66/134/184/197/204、46/66/184、46/112/133、46/112/133/134/204、46/133/204、46/197/204、47/66/71/88/203/235/236、47/66/71/141/184、47/66/88/184/235、47/66/88/203/235/236、47/66/141/235/236、47/66/184/197/203/235/236、47/66/184/197/236、47/71/88/184/203/235、47/71/88/184/203/236、47/71/141/184/203/235、47/71/184、47/71/184/197/236、47/71/184/235、47/71/184/236、47/88/102/141/235/236、47/88/203/235/236、47/88/235/236、47/102/184/197/235/236、47/102/203/235/236、47/141/184、47/141/184/236、47/184/236、47/203/235、47/203/235/236、47/203/236、47/235/236、62、66、66/88/102/184/197/203/235/236、66/88/197、66/88/235、66/88/235/236、66/94、66/94/112/133/184、66/94/112/184/204、66/102/184/235/236、66/112/133/134/197、66/112/133/197、66/112/134/197、66/112/184、66/133/184、66/133/197、66/184、66/197/203/235、84、88、88/102/141/184/235/236、88/184、88/184/197/203/235/236、88/184/197/235/236、88/184/203/235、88/184/236、88/197/235/236、88/236、94/112/184/197、94/133/184、96、102/141/203、102/184/203/236、102/184/236、102/197/235、112、112/133/134、112/133/184/204、112/134/197、114、115、120、127、132、133、133/134/184、141/184/203/235/236、141/184/235、141/197、141/203/235/236、141/236、146、148、184、184/203、184/203/235、184/203/236、184/235/236、184/236、197/235、203/235/236、203/236、204、218、235、235/236、および236から選択される1つまたは複数の位置に少なくとも1つの置換または置換セットを含み、ポリペプチド配列のアミノ酸位置は、配列番号6を参照して番号付けされる。一部の実施形態では、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼのポリペプチド配列は、配列番号6と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い配列同一性を有し、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼは、ポリペプチド中に2C/47V/66L/71V/141S/184I/203I/235T/236D、2C/47V/71V/88A/203I/235T/236D、2C/47V/71V/141S/197M/235T/236D、2N、2R/6H/10Q/66L/88A/102E/184I/235T/236D、2R/6H/102E/141S/203I/235T、2R/10Q/102E/235T/236D、2R/88A/141S/235D/236D、2R/203I/235T/236D、5R、6H/203I/235T/236D、9K、9L、10Q/47V/66L/184I/197M/236D、10Q/47V/66L/235T/236D、10Q/47V/71V/184I/203I/235T/236D、13I、13I/46V、13I/46V/66S/94L、13I/46V/66S/94L/184V/204T、13I/46V/66S/133L/134L/184V、13I/46V/66S/184V、13I/46V/112K/134L/184V、13I/46V/133L/184V、13I/46V/133M/184V、13I/66S/94L、13I/66S/94L/184V、13I/66S/112K/133M/134L/184V/204T、13I/66S/112K/133M/134L/204T、13I/66S/112M/184V、13I/66S/133M/134L/184V/204T、13I/66S/184V/204T、13I/94L/133M/184V、13I/94L/184V、13I/94L/184V/204T、13I/133M/134L/184V、13I/133M/134L/204T、13I/134L/204T、13I/184V、13L、13T、27R、40W、46V/66S/94L/112K、46V/66S/112K/133L/134L/184V、46V/66S/133L/134L、46V/66S/133L/184V/197C、46V/66S/133M/197C、46V/66S/134L/184V/197C/204T、46V/66S/184V、46V/112K/133L/134L/204T、46V/112M/133L、46V/133M/204T、46V/197C/204T、47V/66L/71V/88A/203I/235T/236D、47V/66L/71V/141S/184I、47V/66L/88A/184I/235T、47V/66L/88A/203I/235T/236D、47V/66L/141S/235T/236D、47V/66L/184I/197M/203I/235T/236D、47V/66L/184I/197M/236D、47V/71V/88A/184I/203I/235D、47V/71V/88A/184I/203I/236D、47V/71V/141S/184I/203I/235D、47V/71V/184I、47V/71V/184I/197M/236D、47V/71V/184I/235T、47V/71V/184I/236D、47V/88A/102E/141S/235T/236D、47V/88A/203I/235D/236D、47V/88A/235T/236D、47V/102E/184I/197M/235T/236D、47V/102E/203I/235T/236D、47V/141S/184I、47V/141S/184I/236D、47V/184I/236D、47V/203I/235D、47V/203I/235T/236D、47V/203I/236D、47V/235T/236D、62L、66A、66C、66H、66L/88A/102E/184I/197M/203I/235T/236D、66L/88A/197M、66L/88A/235D、66L/88A/235T/236D、66L/102E/184I/235D/236D、66L/184I、66L/197M/203I/235D、66S/94L、66S/94L/112K/133L/184V、66S/94L/112K/184V/204T、66S/94L/112M/133M/184V、66S/112K/133L/134L/197C、66S/112K/134L/197C、66S/112K/184V、66S/112M/133L/197C、66S/133L/197C、66S/133M/184V、66S/184V、84C、84L、88A/102E/141S/184I/235T/236D、88A/184I、88A/184I/197M/203I/235T/236D、88A/184I/197M/235D/236D、88A/184I/203I/235D、88A/184I/236D、88A/197M/235T/236D、88A/236D、88H、88V、94L/112M/184V/197C、94L/133L/184V、96L、102E/141S/203I、102E/184I/203I/236D、102E/184I/236D、102E/197M/235D、112C、112K/133L/184V/204T、112K/133M/134L、112K/134L/197C、112N、114R、115D、115V、120M、120R、127G、127H、127L、127R、127T、127V、132L、133G、133H、133L、133M/134L/184V、133R、141S/184I/203I/235T/236D、141S/184I/235D、141S/197M、141S/203I/235D/236D、141S/236D、146Q、148G、148L、184I/203I、184I/203I/235D、184I/203I/236D、184I/235T/236D、184I/236D、184V、197M/235D、203I/235T/236D、203I/236D、204T、218S、235D/236D、235T、235T/236D、および236Dから選択される少なくとも1つの置換または置換セットを含み、ポリペプチド配列のアミノ酸位置は、配列番号6を参照して番号付けされる。一部の実施形態では、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼのポリペプチド配列は、配列番号6と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い配列同一性を含み、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼは、ポリペプチド中にS2C/M47V/P66L/A71V/T141S/M184I/V203I/S

235T/S236D、S2C/M47V/A71V/L88A/V203I/S235T/S236D、S2C/M47V/A71V/T141S/F197M/S235T/S236D、S2N、S2R/K6H/R10Q/P66L/L88A/D102E/M184I/S235T/S236D、S2R/K6H/D102E/T141S/V203I/S235T、S2R/R10Q/D102E/S235T/S236D、S2R/L88A/T141S/S235D/S236D、S2R/V203I/S235T/S236D、K5R、K6H/V203I/S235T/S236D、Q9K、Q9L、R10Q/M47V/P66L/M184I/F197M/S236D、R10Q/M47V/P66L/S235T/S236D、R10Q/M47V/A71V/M184I/V203I/S235T/S236D、S13I、S13I/I46V、S13I/I46V/P66S/V94L、S13I/I46V/P66S/V94L/M184V/K204T、S13I/I46V/P66S/T133L/I134L/M184V、S13I/I46V/P66S/M184V、S13I/I46V/E112K/I134L/M184V、S13I/I46V/T133L/M184V、S13I/I46V/T133M/M184V、S13I/P66S/V94L、S13I/P66S/V94L/M184V、S13I/P66S/E112K/T133M/I134L/M184V/K204T、S13I/P66S/E112K/T133M/I134L/K204T、S13I/P66S/E112M/M184V、S13I/P66S/T133M/I134L/M184V/K204T、S13I/P66S/M184V/K204T、S13I/V94L/T133M/M184V、S13I/V94L/M184V、S13I/V94L/M184V/K204T、S13I/T133M/I134L/M184V、S13I/T133M/I134L/K204T、S13I/I134L/K204T、S13I/M184V、S13L、S13T、Q27R、A40W、I46V/P66S/V94L/E112K、I46V/P66S/E112K/T133L/I134L/M184V、I46V/P66S/T133L/I134L、I46V/P66S/T133L/M184V/F197C、I46V/P66S/T133M/F197C、I46V/P66S/I134L/M184V/F197C/K204T、I46V/P66S/M184V、I46V/E112K/T133L/I134L/K204T、I46V/E112M/T133L、I46V/T133M/K204T、I46V/F197C/K204T、M47V/P66L/A71V/L88A/V203I/S235T/S236D、M47V/P66L/A71V/T141S/M184I、M47V/P66L/L88A/M184I/S235T、M47V/P66L/L88A/V203I/S235T/S236D、M47V/P66L/T141S/S235T/S236D、M47V/P66L/M184I/F197M/V203I/S235T/S236D、M47V/P66L/M184I/F197M/S236D、M47V/A71V/L88A/M184I/V203I/S235D、M47V/A71V/L88A/M184I/V203I/S236D、M47V/A71V/T141S/M184I/V203I/S235D、M47V/A71V/M184I、M47V/A71V/M184I/F197M/S236D、M47V/A71V/M184I/S235T、M47V/A71V/M184I/S236D、M47V/L88A/D102E/T141S/S235T/S236D、M47V/L88A/V203I/S235D/S236D、M47V/L88A/S235T/S236D、M47V/D102E/M184I/F197M/S235T/S236D、M47V/D102E/V203I/S235T/S236D、M47V/T141S/M184I、M47V/T141S/M184I/S236D、M47V/M184I/S236D、M47V/V203I/S235D、M47V/V203I/S235T/S236D、M47V/V203I/S236D、M47V/S235T/S236D、E62L、P66A、P66C、P66H、P66L/L88A/D102E/M184I/F197M/V203I/S235T/S236D、P66L/L88A/F197M、P66L/L88A/S235D、P66L/L88A/S235T/S236D、P66L/D102E/M184I/S235D/S236D、P66L/M184I、P66L/F197M/V203I/S235D、P66S/V94L、P66S/V94L/E112K/T133L/M184V、P66S/V94L/E112K/M184V/K204T、P66S/V94L/E112M/T133M/M184V、P66S/E112K/T133L/I134L/F197C、P66S/E112K/I134L/F197C、P66S/E112K/M184V、P66S/E112M/T133L/F197C、P66S/T133L/F197C、P66S/T133M/M184V、P66S/M184V、A84C、A84L、L88A/D102E/T141S/M184I/S235T/S236D、L88A/M184I、L88A/M184I/F197M/V203I/S235T/S236D、L88A/M184I/F197M/S235D/S236D、L88A/M184I/V203I/S235D、L88A/M184I/S236D、L88A/F197M/S235T/S236D、L88A/S236D、L88H、L88V、V94L/E112M/M184V/F197C、V94L/T133L/M184V、Y96L、D102E/T141S/V203I、D102E/M184I/V203I/S236D、D102E/M184I/S236D、D102E/F197M/S235D、E112C、E112K/T133L/M184V/K204T、E112K/T133M/I134L、E112K/I134L/F197C、E112N、N114R、E115D、E115V、E120M、E120R、E127G、E127H、E127L、E127R、E127T、E127V、D132L、T133G、T133H、T133L、T133M/I134L/M184V、T133R、T141S/M184I/V203I/S235T/S236D、T141S/M184I/S235D、T141S/F197M、T141S/V203I/S235D/S236D、T141S/S236D、D146Q、A148G、A148L、M184I/V203I、M184I/V203I/S235D、M184I/V203I/S236D、M184I/S235T/S236D、M184I/S236D、M184V、F197M/S235D、V203I/S235T/S236D、V203I/S236D、K204T、R218S、S235D/S236D、S235T、S235T/S236D、およびS236Dから選択される少なくとも1つの置換または置換セットを含み、ポリペプチド配列のアミノ酸位置は、配列番号6を参照して番号付けされる。
一部の実施形態では、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼのポリペプチド配列は、配列番号466と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い配列同一性を有し、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼは、ポリペプチド配列中の71/88/94/133、71/133および133から選択される1つまたは複数の位置に少なくとも1つの置換または置換セットを含み、ポリペプチド配列のアミノ酸位置は、配列番号466を参照して番号付けされる。一部の実施形態では、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼのポリペプチド配列は、配列番号466と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い配列同一性を有し、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼは、ポリペプチド中に71A/88A/94L/133H、71A/133Hおよび133Hから選択される少なくとも1つの置換または置換セットを含み、ポリペプチド配列のアミノ酸位置は、配列番号466を参照して番号付けされる。一部の実施形態では、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼのポリペプチド配列は、配列番号466と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い配列同一性を有し、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼは、ポリペプチド中にV71A/L88A/V94L/T133H、V71A/T133HおよびT133Hから選択される少なくとも1つの置換または置換セットを含み、ポリペプチド配列のアミノ酸位置は、配列番号466を参照して番号付けされる。
本発明は、表3.1、4.1および/または6.1に示される少なくとも1つの操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼバリアントの配列と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高く同一であるポリペプチド配列を含む操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼも提供する。一部の実施形態では、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼは、表3.1、4.1および/または6.1に提供されるバリアントの操作されたポリペプチドである。一部の実施形態では、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼは、配列番号2、6および/または466に示される少なくとも1つの操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼバリアントの配列と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高く同一であるポリペプチド配列を含む。一部の追加の実施形態では、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼは、配列番号2、6および/または466に示されるバリアントの操作されたポリペプチドである。一部のさらなる実施形態では、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼは、配列番号2〜478の偶数配列に示される少なくとも1つの操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼバリアントの配列と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高く同一であるポリペプチド配列を含む。さらに一部の追加の実施形態では、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼは、配列番号2〜478の偶数配列に示される(forth in)ポリペプチド配列を含む。一部の実施形態では、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼは、野生型Shewanella halifaxensisのデオキシリボースリン酸アルドラーゼと比較して少なくとも1つの改善された性質を含む。一部の追加の実施形態では、改善された性質は、基質に対する改善された活性を含む。一部のさらなる実施形態では、基質は、R−2−エチニル−グリセルアルデヒドを含む。さらに一部のさらなる実施形態では、改善された性質は、改善された熱安定性を含む。なお一部の追加の実施形態では、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼは、精製されている。本発明は、本明細書に提供される少なくとも1つの操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼを含む組成物も提供する。
本発明は、本明細書に提供される少なくとも1つの操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼをコードするポリヌクレオチド配列も提供する。一部の実施形態では、操作されたポリヌクレオチド配列は、少なくとも1つの操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼをコードし、ポリヌクレオチド配列は、配列番号1、5および/または465と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い配列同一性を含む。本発明は、本明細書に提供される少なくとも1つの操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼをコードするポリヌクレオチド配列も提供する。一部の追加の実施形態では、操作されたポリヌクレオチド配列は、少なくとも1つの操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼをコードし、ポリヌクレオチド配列は、配列番号1、5および/または465と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い配列同一性を含み、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼのポリヌクレオチド配列は、1つまたは複数の位置に少なくとも1つの置換を含む。一部のさらなる実施形態では、少なくとも1つの操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼをコードする操作されたポリヌクレオチド配列は、配列番号2、6および/もしくは466またはそれらの機能的断片と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い配列同一性を含む。さらに一部の追加の実施形態では、操作されたポリヌクレオチド配列は、配列番号1〜477の奇数配列に示される配列を含む。一部のさらなる実施形態では、ポリヌクレオチド配列は、制御配列に作動可能に連結されている。さらに一部の追加の実施形態では、操作されたポリヌクレオチド配列は、コドン最適化されている。本発明は、本明細書に提供される少なくとも1つのポリヌクレオチド配列を含む発現ベクターも提供する。本発明は、本明細書に提供される少なくとも1つの発現ベクターを含む宿主細胞をさらに提供する。一部の実施形態では、宿主細胞は、本明細書に提供される少なくとも1つのポリヌクレオチド配列を含む。
本発明は、宿主細胞において操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼを産生させる方法であって、少なくとも1つの操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼが産生するように、適切な条件下で、培養培地中で本明細書に提供される宿主細胞を培養することを含む、方法も提供する。一部の実施形態では、方法は、培養培地および/または宿主細胞から少なくとも1つの操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼを回収することをさらに含む。一部の追加の実施形態では、方法は、少なくとも1つの操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼを精製するステップをさらに含む。
本発明は、医薬化合物およびファインケミカル化合物の生成のための工業プロセス条件下で有用な操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを提供する。
デオキシリボースリン酸アルドラーゼ(DERA;EC 4.1.2.4)は、アセトアルデヒドおよびD−グリセルアルデヒド3−リン酸の可逆的アルドール反応を触媒して、2−デオキシリボース−5−リン酸を生成する(例えば、Barbas et al., J. Am. Chem. Soc., 112: 2013-2014 [1990]を参照のこと(Se))。同義語としては、ホスホデオキシリボアルドース(phosphodeoxyriboaldose)、デオキシリボアルドラーゼ、デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼ、2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼおよび2−デオキシ−D−リボース−5−リン酸アセトアルデヒド−リアーゼが挙げられる。これは、ペントースリン酸経路に関与し、微生物および動物組織中に広く分布している(Racker, J. Biol. Chem., 196:347-365 [1952]を参照のこと)。これは、クラスIアルドラーゼであるので、これは、補因子には依存せず、厳密に保存された活性部位のリシンを有するシッフ塩基の形成によってその供与体基質を活性化する(米国特許出願公開第2017/0191095号;およびDean et al., Adv. Synth. Catal., 349: 1308-1320 [2007]を参照のこと)。本発明では、エナンチオピュアな(R)−2−エチニル−グリセルアルデヒド(化合物X)は、アセトアルデヒドの存在下で、デオキシリボースリン酸アルドラーゼ(DERA)によって、(4S,5R)−5−エチニル−デオキシリボース(化合物Y)に選択的に変換される(下記の反応を参照のこと)。
Figure 2021530980
一部の実施形態では、化合物Yは、次いで、HIVの処置および予防のために適切なヌクレオシド逆転写酵素転座阻害剤(NRTTI)を生成するために必要であるなど、追加の反応における利用のために、ホスファターゼによるリン酸化を介して5−ホスホ−デオキシリボース−アルキンに変換される。5−ホスホ−デオキシリボース−アルキン(5−P)の化学合成は非常に困難である。したがって、本発明は、当技術分野において非常に望まれる代替の生体触媒経路を提供する。
本明細書に提供される記載について、単数形の使用は、特に他に明記されていない限り、複数形を含む(逆もまた同様)。例えば、単数形の「a」、「an」および「the」は、文脈が明らかに他のことを示さない限り、複数の指示対象を含む。同様に、「含む(comprise)」、「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含む(include)」、「含む(includes)」および「含む(including)」は、互換可能であり、限定することを意図しない。
さまざまな実施形態の記載が「含む(comprising)」という用語を使用する場合、一部の特定の例では、実施形態が、「から本質的になる(consisting essentially of)」または「からなる(consisting of)」という語を使用して代わりに記載することができることを当業者であれば理解するはずであることがさらに理解されるべきである。
図を含む前述の一般的な記載および以下の詳細な記載の両方とも、例示的かつ説明的なものにすぎず、本発明を制限するものではない。また、本明細書において使用される節の見出しは、構成の目的のためにすぎず、記載される主題を限定するものとして解釈されるべきではない。
定義
本明細書で使用される場合、以下の用語は、以下の意味を有することが意図される。本発明に関して、本明細書における記載において使用される技術用語および科学用語は、特に他に定義されない限り、当業者によって通常理解される意味を有する。したがって、以下の用語は、以下の意味を有することが意図される。加えて、本明細書において参照される、すべての特許および刊行物は、そのような特許および刊行物に開示されるすべての配列を含んで、参照によって明示的に組み込まれる。
他に指示されない限り、本発明の実施は、分子生物学、発酵、微生物学および関連する分野において通常使用される従来の技法を含み、これらは、当業者に公知である。本明細書において他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本発明が属する分野の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。本明細書に記載されるものに類似または同等の任意の方法および材料は、本発明の実施または試験において使用することができるが、好ましい方法および材料を記載する。実際に、本発明が、それらが使用される状況に応じて変わり得るので、本明細書に記載の特定の方法論、プロトコールおよび試薬に限定されないことが意図される。本明細書に提供される見出しは、全体として本明細書への参照によって有することができる、本発明のさまざまな態様または実施形態の限定ではない。したがって、下記で定義される用語は、全体として本明細書への参照によって、より完全に定義される。
それにもかかわらず、本発明の理解を容易にするために、多くの用語を下記で定義する。数値範囲は、その範囲を定義する数字を包含する。したがって、本明細書に開示されるすべての数値範囲は、より狭い数値範囲が本明細書においてすべて明示的に記載されているかのように、より広い数値範囲内に入るそのようなすべてのより狭い数値範囲を包含することが意図される。本明細書に開示されるすべての最大の(または最小の)数値限定は、より低い(またはより高い)数値限定が本明細書において明示的に書かれているかのように、そのようなすべてのより低い(またはより高い)数値限定を含むことも意図される。
本明細書で使用される場合、「含む(comprising)」という用語およびその同語源語は、それらの包括的な意味で使用される(すなわち、「含む(including)」という用語およびその対応する同語源語と同等である)。
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数の「a」、「an」および「the」は、文脈が明らかに他のことを示さない限り、複数の指示対象を含む。したがって、例えば、「宿主細胞」への言及は、複数のそのような宿主細胞を含む。
他に指示されない限り、それぞれ、核酸は、左から右に5’から3’の方向で記載され、アミノ酸配列は、左から右にアミノからカルボキシの方向で記載される。
本明細書で使用される場合、「タンパク質」、「ポリペプチド」および「ペプチド」という用語は、長さまたは翻訳後修飾(例えば、グリコシル化、リン酸化、脂質化、ミリスチル化(myristilation)、ユビキチン化など)に関わらず、アミド結合によって共有結合で連結された少なくとも2つのアミノ酸のポリマーを示すために、本明細書で互換可能に使用される。D−アミノ酸およびL−アミノ酸ならびにD−アミノ酸およびL−アミノ酸の混合物は、この定義内に含まれる。
「アミノ酸」は、本明細書において、それらの通常公知の三文字記号によって、またはIUPAC−IUB生化学命名委員会によって推奨される一文字記号によってのいずれかで言及される。同様に、ヌクレオチドは、それらの通常許容される一文字表記によって言及され得る。遺伝子によってコードされるアミノ酸について使用される略語は、従来のものであり、以下の通りである:アラニン(AlaまたはA)、アルギニン(AreまたはR)、アスパラギン(AsnまたはN)、アスパラギン酸(AspまたはD)、システイン(CysまたはC)、グルタミン酸(GluまたはE)、グルタミン(GlnまたはQ)、ヒスチジン(HisまたはH)、イソロイシン(IleまたはI)、ロイシン(LeuまたはL)、リシン(LysまたはK)、メチオニン(MetまたはM)、フェニルアラニン(PheまたはF)、プロリン(ProまたはP)、セリン(SerまたはS)、トレオニン(ThrまたはT)、トリプトファン(TrpまたはW)、チロシン(TyrまたはY)、およびバリン(ValまたはV)。
三文字略語が使用される場合、「L」もしくは「D」が具体的に先行しない限り、または略語が使用される文脈から明らかでない限り、アミノ酸は、α炭素(Cα)についてL配置またはD配置のいずれかであり得る。例えば、「Ala」は、α炭素についての立体配置を特定することなくアラニンを指すが、「D−Ala」および「L−Ala」は、それぞれ、D−アラニンおよびL−アラニンを指す。一文字略語が使用される場合、大文字は、α炭素についてL配置にあるアミノ酸を指し、小文字は、α炭素についてD配置にあるアミノ酸を指す。例えば、「A」は、L−アラニンを指し、「a」は、D−アラニンを指す。ポリペプチド配列が、一連の一文字または三文字の略語(またはこれらの混合)として表される場合、配列は、一般的な慣例に従って、アミノ(N)からカルボキシ(C)の方向で表される。
本明細書で使用される場合、「親水性アミノ酸または残基」は、Eisenbergら(Eisenberg et al., J. Mol. Biol., 179:125-142 [1984])の正規化コンセンサス疎水性尺度に従って、ゼロ未満の疎水性を示す側鎖を有するアミノ酸または残基を指す。遺伝子によってコードされる親水性アミノとしては、L−Thr(T)、L−Ser(S)、L−His(H)、L−Glu(E)、L−Asn(N)、L−Gln(Q)、L−Asp(D)、L−Lys(K)およびL−Arg(R)が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「酸性アミノ酸または残基」は、アミノ酸がペプチドまたはポリペプチドに含まれる場合、約6未満のpK値を示す側鎖を有する親水性アミノ酸または残基を指す。酸性アミノ酸は、典型的には、水素イオンの喪失に起因して、生理学的なpHで負に荷電した側鎖を有する。遺伝子によってコードされる酸性アミノ酸としては、L−Glu(E)およびL−Asp(D)が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「塩基性アミノ酸または残基」は、アミノ酸がペプチドまたはポリペプチドに含まれる場合、約6よりも大きいpK値を示す側鎖を有する親水性アミノ酸または残基を指す。塩基性アミノ酸は、典型的には、ヒドロニウムイオンとの会合に起因して、生理学的なpHで正に荷電した側鎖を有する。遺伝子によってコードされる塩基性アミノ酸としては、L−Arg(R)およびL−Lys(K)が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「極性アミノ酸または残基」は、生理学的pHで非荷電であるが、2つの原子によって共有される電子対が、原子の1つによってより密接に保持される少なくとも1つの結合を有する側鎖を有する親水性アミノ酸または残基を指す。遺伝子によってコードされる極性アミノ酸としては、L−Asn(N)、L−Gln(Q)、L−Ser(S)およびL−Thr(T)が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「疎水性アミノ酸または残基」は、Eisenbergら(Eisenberg et al., J. Mol. Biol., 179:125-142 [1984])の正規化コンセンサス疎水性尺度に従って、ゼロを超える疎水性を示す側鎖を有するアミノ酸または残基を指す。遺伝子によってコードされる疎水性アミノ酸としては、L−Pro(P)、L−Ile(I)、L−Phe(F)、L−Val(V)、L−Leu(L)、L−Trp(W)、L−Met(M)、L−Ala(A)およびL−Tyr(Y)が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「芳香族アミノ酸または残基」は、少なくとも1つの芳香族環もしくは芳香族複素環を含む側鎖を有する親水性または疎水性のアミノ酸または残基を指す。遺伝子によってコードされる芳香族アミノ酸としては、L−Phe(F)、L−Tyr(Y)およびL−Trp(W)が挙げられる。L−His(H)は、その芳香族複素環の窒素原子のpKaに基づいて塩基性残基として分類される場合があり、または、その側鎖として芳香族複素環を含むので芳香族残基として分類される場合があるが、本明細書において、ヒスチジンは、親水性残基として、または「拘束残基」(以下を参照のこと)として分類される。
本明細書で使用される場合、「拘束アミノ酸または残基」は、拘束配置を有するアミノ酸または残基を指す。本明細書において、拘束残基としては、L−Pro(P)およびL−His(H)が挙げられる。ヒスチジンは、比較的小さなイミダゾール環を有するので、拘束配置を有する。プロリンは、これも5員環を有するので、拘束配置を有する。
本明細書で使用される場合、「非極性アミノ酸または残基」は、生理学的pHで非荷電であり、2つの原子によって共有される電子対が、一般に、2つの原子のそれぞれによって同等に保持される結合を有する側鎖を有する(すなわち、側鎖は極性でない)疎水性アミノ酸または残基を指す。遺伝子によってコードされる非極性アミノ酸としては、L−Gly(G)、L−Leu(L)、L−Val(V)、L−Ile(I)、L−Met(M)およびL−Ala(A)が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「脂肪族アミノ酸または残基」は、脂肪族炭化水素側鎖を有する疎水性アミノ酸または残基を指す。遺伝子によってコードされる脂肪族アミノ酸としては、L−Ala(A)、L−Val(V)、L−Leu(L)およびL−Ile(I)が挙げられる。システイン(または「L−Cys」もしくは「[C]」)は、他のL−Cys(C)アミノ酸、または他のスルファニルもしくはスルフヒドリル含有アミノ酸とジスルフィド架橋を形成することができるという点で、普通ではないことに留意する。「システイン様残基」としては、システイン、およびジスルフィド架橋の形成のために利用可能なスルフヒドリル部分を含有する他のアミノ酸が挙げられる。還元型遊離−SHまたは酸化型ジスルフィド架橋形態のいずれかでペプチド中に存在するL−Cys(C)(および−SHを含有する側鎖を有する他のアミノ酸)の能力は、L−Cys(C)がペプチドへの正味の疎水性または親水性の特性に寄与するか否かに影響を及ぼす。L−Cys(C)は、Eisenberg(Eisenberg et al., 1984、上記)の正規化コンセンサススケールに従って、0.29の疎水性を示すが、本発明の目的のためには、L−Cys(C)は、それ自身独自の群に分類されることが理解されるべきである。
本明細書で使用される場合、「小型アミノ酸または残基」は、全部で3つまたはそれよりも少ない炭素および/またはヘテロ原子(α−炭素および水素を除く)で構成される側鎖を有するアミノ酸または残基を指す。小型アミノ酸または残基は、上記の定義に従って、脂肪族、非極性、極性もしくは酸性の小型アミノ酸または残基として、さらに分類されてもよい。遺伝子によってコードされる小型アミノ酸としては、L−Ala(A)、L−Val(V)、L−Cys(C)、L−Asn(N)、L−Ser(S)、L−Thr(T)およびL−Asp(D)が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシル含有アミノ酸または残基」は、ヒドロキシル(−OH)部分を含有するアミノ酸を指す。遺伝子によってコードされるヒドロキシルを含有するアミノ酸としては、L−Ser(S)、L−Thr(T)およびL−Tyr(Y)が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「アミノ酸の相違」および「残基の相違」は、参照配列における対応する位置でのアミノ酸残基と比べて、ポリペプチド配列の位置でのアミノ酸残基の相違を指す。アミノ酸の相違の位置は、一般に、本明細書において、「Xn」と称し、ここで、nは、残基の相違がそれに基づく参照配列中の対応する位置を指す。例えば、「配列番号2と比較したX40位での残基の相違」は、配列番号2の40位に対応するポリペプチド位置でのアミノ酸残基の相違を指す。したがって、配列番号2の参照ポリペプチドが40位にヒスチジンを有する場合、「配列番号2と比較したX40位での残基の相違」は、配列番号2の40位に対応するポリペプチドの位置でのヒスチジン以外の任意の残基のアミノ酸置換を指す。本明細書におけるほとんどの例では、ある位置での特定のアミノ酸残基の相違は、「XnY」として示され、ここで、「Xn」は、上記に記載の対応する位置を特定し、「Y」は、操作されたポリペプチドにおいて見出されるアミノ酸の一文字識別子(すなわち、参照ポリペプチドとは異なる残基)である。一部の例では、本発明は、従来の表記「AnB」によって表される特定のアミノ酸の相違も提供し、ここで、Aは、参照配列における残基の一文字識別子であり、「n」は、参照配列における残基位置の番号であり、Bは、操作されたポリペプチドの配列における残基置換の一文字識別子である。一部の例では、本発明のポリペプチドは、参照配列と比べて残基の相違が存在する特定された位置のリストによって表される、参照配列と比べて1つまたは複数のアミノ酸残基の相違を含むことができる。一部の実施形態では、2つ以上のアミノ酸をポリペプチドの特定の残基位置で使用することができる場合、使用することができるさまざまなアミノ酸残基は、「/」(例えば、X192A/G)によって分離される。複数の置換を有するバリアントが存在する、一部の実施形態では、置換は、セミコロン(;)またはスラッシュ(/)(例えば、Y17V;I259T;E347KまたはY17V/I259T/E347K)のいずれかによって、分離される。
本発明は、保存的および非保存的アミノ酸置換のいずれかまたは両方を含む1つまたは複数のアミノ酸の相違を含む操作されたポリペプチド配列を含む。本発明の配列表に含まれる特定の組換え炭酸脱水酵素ポリペプチドのアミノ酸配列は、開始メチオニン(M)残基を含む(すなわち、Mは、残基の1位を表す)。しかしながら、当業者は、この開始メチオニン残基が、開始メチオニン残基を欠くがその他の点では酵素の性質を保持する成熟タンパク質を生成するための、宿主細胞またはin vitro翻訳系においてなどの生物学的プロセシング機構によって除去され得ることを理解する。その結果、「Xn位で配列番号2と比べたアミノ酸残基の相違」という用語は、本明細書で使用される場合、開始メチオニンを欠くようにプロセシングされた参照配列中の「Xn」位または対応する位置(例えば、(X−1)n位)を指し得る。
本明細書で使用される場合、「保存的アミノ酸置換」という語句は、類似の側鎖を有する残基の互換性を指し、したがって、典型的には、同じまたは類似の定義されたアミノ酸のクラス内のアミノ酸によるポリペプチド中のアミノ酸の置換を含む。限定ではなく例として、一部の実施形態では、脂肪族側鎖を有するアミノ酸は、別の脂肪族アミノ酸(例えば、アラニン、バリン、ロイシンおよびイソロイシン)で置換され;ヒドロキシル側鎖を有するアミノ酸は、ヒドロキシル側鎖を有する別のアミノ酸(例えば、セリンおよびトレオニン)で置換され;芳香族側鎖を有するアミノ酸は、芳香族側鎖を有する別のアミノ酸(例えば、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファンおよびヒスチジン)で置換され;塩基性側鎖を有するアミノ酸は、塩基性側鎖(basis side chain)を有する別のアミノ酸(例えば、リシンおよびアルギニン)で置換され;酸性側鎖を有するアミノ酸は、酸性側鎖を有する別のアミノ酸(例えば、アスパラギン酸またはグルタミン酸)で置換され;および/または疎水性もしくは親水性アミノ酸は、それぞれ、別の疎水性もしくは親水性アミノ酸で置き換えられる。例示的な保存的置換を表1に提供する。
Figure 2021530980
本明細書で使用される場合、「非保存的置換」という語句は、著しく異なる側鎖の性質を有するアミノ酸によるポリペプチド中のアミノ酸の置換を指す。非保存的置換は、定義された群内ではなく、群の間のアミノ酸を使用してもよく、(a)置換(例えば、グリシンについてプロリン)の領域におけるペプチド主鎖の構造、(b)電荷もしくは疎水性、または(c)側鎖の嵩に影響を及ぼす。限定ではなく例として、例示的な非保存的置換は、塩基性アミノ酸または脂肪族アミノ酸で置換された酸性アミノ酸、小型アミノ酸で置換された芳香族アミノ酸、および疎水性アミノ酸で置換された親水性アミノ酸であり得る。
本明細書で使用される場合、「欠失」は、参照ポリペプチドからの1つまたは複数のアミノ酸の除去によるポリペプチドの改変を指す。欠失は、操作された酵素の酵素活性を保持し、および/または改善された性質を保持しながら、1もしくはそれより多くのアミノ酸、2もしくはそれより多くのアミノ酸、5つもしくはそれより多くのアミノ酸、10もしくはそれより多くのアミノ酸、15もしくはそれより多くのアミノ酸、または20もしくはそれより多くのアミノ酸、ポリペプチドを構成するアミノ酸の総数の最大10%、またはアミノ酸の総数の最大20%の除去を含み得る。欠失は、ポリペプチドの内部部分および/または末端部分を対象とすることができる。さまざまな実施形態では、欠失は、連続するセグメントを含み得るか、または不連続であり得る。
本明細書で使用される場合、「挿入」は、参照ポリペプチドへの1つまたは複数のアミノ酸の付加によるポリペプチドの改変を指す。一部の実施形態では、改善された操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ酵素は、天然に存在するデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドへの1つまたは複数のアミノ酸の挿入、ならびに操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドへの1つまたは複数のアミノ酸の挿入を含む。挿入は、ポリペプチドの内部部分にあり得るか、またはカルボキシ末端もしくはアミノ末端にあり得る。本明細書で使用される挿入は、当技術分野において公知の融合タンパク質を含む。挿入は、アミノ酸の連続するセグメントであり得るか、または天然に存在するポリペプチドにおいて1つまたは複数のアミノ酸によって分離され得る。
「アミノ酸置換セット」または「置換セット」という用語は、参照配列と比較して、ポリペプチド配列中のアミノ酸置換の群を指す。置換セットは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15またはそれよりも多くのアミノ酸置換を有することができる。一部の実施形態では、置換セットは、実施例において提供される表に列挙されたバリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼのいずれかに存在するアミノ酸置換のセットを指す。「置換セット」という用語はまた、参照配列と比較して、ポリヌクレオチド配列中のヌクレオチド置換の群に関して使用される。
本明細書で使用される場合、「断片」は、アミノ末端および/またはカルボキシ末端の欠失を有するが、残りのアミノ酸配列は、配列中の対応する位置と同一であるポリペプチドを指す。断片は、典型的には、全長デオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチド、例えば、配列番号2のポリペプチドの約80%、約90%、約95%、約98%または約99%を有することができる。一部の実施形態では、断片は、「生物学的に活性」である(すなわち、それは全長配列と同じ酵素活性を示す)。
本明細書で使用される場合、「単離されたポリペプチド」は、天然で付随する他の夾雑物(例えば、タンパク質、脂質およびポリヌクレオチド)から実質的に分離されているポリペプチドを指す。この用語は、それらの天然に存在する環境または発現系(例えば、宿主細胞またはin vitro合成)から取り出されているか、または精製されているポリペプチドを包含する。改善されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ酵素は、細胞内に存在していてもよく、細胞培地に存在していてもよく、または溶解物もしくは単離された調製物などのさまざまな形態で調製されてもよい。このように、一部の実施形態では、本発明の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドは、単離されたポリペプチドであり得る。
本明細書で使用される場合、「実質的に純粋なポリペプチド」は、ポリペプチド種が存在する主要な種である組成物を指し(すなわち、モルまたは重量基準で、それが組成物において任意の他の個々の高分子種より豊富である)、一般に、目的の種がモルまたは重量%で、存在する高分子種の少なくとも約50パーセントを占める場合、実質的に精製された組成物である。一般に、実質的に純粋な操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチド組成物は、モルまたは重量%で、組成物中に存在するすべての高分子種の約60%もしくはそれよりも多く、約70%もしくはそれよりも多く、約80%もしくはそれよりも多く、約90%もしくはそれよりも多く、約91%もしくはそれよりも多く、約92%もしくはそれよりも多く、約93%もしくはそれよりも多く、約94%もしくはそれよりも多く、約95%もしくはそれよりも多く、約96%もしくはそれよりも多く、約97%もしくはそれよりも多く、約98%もしくはそれよりも多く、または約99%を占める。溶媒種、小型分子(<500ダルトン)および元素イオン種は、高分子種とは見なさない。一部の実施形態では、単離された改善されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドは、実質的に純粋なポリペプチド組成物である。
本明細書で使用される場合、「実質的に純粋なポリヌクレオチド」は、ポリヌクレオチド種が存在する主たる種である組成物を指し(すなわち、モルまたは重量基準で、それが組成物において任意の他の個々の高分子種より豊富である)、一般に、目的の種がモルまたは重量%で、存在する高分子種の少なくとも約50パーセントを占める場合、実質的に精製された組成物である。一般に、実質的に純粋な操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリヌクレオチド組成物は、モルまたは重量%で、組成物中に存在するすべての高分子種の約60%もしくはそれよりも多く、約70%もしくはそれよりも多く、約80%もしくはそれよりも多く、約90%もしくはそれよりも多く、約91%もしくはそれよりも多く、約92%もしくはそれよりも多く、約93%もしくはそれよりも多く、約94%もしくはそれよりも多く、約95%もしくはそれよりも多く、約96%もしくはそれよりも多く、約97%もしくはそれよりも多く、約98%もしくはそれよりも多く、または約99%を占める。一部の実施形態では、単離された改善されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドは、実質的に純粋なポリヌクレオチド組成物である。
本明細書で使用される場合、「ポリヌクレオチド」および「核酸」は、共有結合で一緒に連結された2つまたはそれよりも多くのヌクレオシドを指す。ポリヌクレオチドは、リボヌクレオシドから全体的に構成されてもよく(すなわち、RNA)、2’デオキシリボヌクレオチドから全体的に構成されてもよく(すなわち、DNA)、またはリボヌクレオシドおよび2’デオキシリボヌクレオシドの混合物で構成されてもよい。ヌクレオシドは、典型的には、標準的なホスホジエステル結合を介して一緒に連結されるが、ポリヌクレオチドは、1つまたは複数の非標準的な連結を含んでいてもよい。ポリヌクレオチドは、一本鎖もしくは二本鎖であってもよく、または一本鎖領域および二本鎖領域の両方を含んでいてもよい。また、ポリヌクレオチドは、典型的には、天然に存在するコード核酸塩基(すなわち、アデニン、グアニン、ウラシル、チミンおよびシトシン)から構成されるが、これは、1つまたは複数の修飾核酸塩基および/または合成核酸塩基(例えば、イノシン、キサンチン、ヒポキサンチンなど)を含んでいてもよい。好ましくは、このような修飾核酸塩基または合成核酸塩基は、コード核酸塩基である。
遺伝子コードヌクレオシド(genetically encoding nucleoside)のために使用される略語は、従来のものであり、以下の通りである:アデノシン(A);グアノシン(G);シチジン(C);チミジン(T);およびウリジン(U)。具体的に詳述されない限り、略されたヌクレオチドは、リボヌクレオシドまたは2’−デオキシリボヌクレオシドのいずれかであり得る。ヌクレオシドは、個別基準でまたは集合基準で、リボヌクレオシドまたは2’−デオキシリボヌクレオシドのいずれかであると特定され得る。核酸配列が、一連の一文字略語として表される場合、配列は、一般的な慣例に従って、5’から3’の方向で表され、そのリン酸は示さない。
本明細書で使用される場合、「ハイブリダイゼーションのストリンジェンシー」は、核酸のハイブリダイゼーションにおける洗浄条件などのハイブリダイゼーション条件に関する。一般に、ハイブリダイゼーション反応は、より低いストリンジェンシーの条件下で行われ、続いて、多様であるが、より高いストリンジェンシーの洗浄を行う。「中ストリンジェントなハイブリダイゼーション」という用語は、標的DNAが、標的ポリヌクレオチドに対して約90%よりも高い同一性で、標的DNAに対して約60%の同一性、好ましくは、約75%の同一性、約85%の同一性を有する相補的核酸に結合することを可能にする条件を指す。例示的な中ストリンジェントな条件は、50%のホルムアミド、5×デンハルト溶液、5×SSPE、0.2%のSDS中、42℃でのハイブリダイゼーション、続いて、0.2×SSPE、0.2%のSDS中、42℃での洗浄と同等の条件である。「高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション」は、一般に、定義されたポリヌクレオチド配列のための溶液条件下で決定された熱融解温度Tmから約10℃またはそれより低い条件を指す。一部の実施形態では、高ストリンジェンシー条件は、0.018MのNaCl中、65℃で安定なハイブリッドを形成する核酸配列のみのハイブリダイゼーションを可能にする条件を指す(すなわち、ハイブリッドが、0.018MのNaCl中、65℃で安定ではない場合、これは、本明細書において企図されるように、高ストリンジェンシー条件下で安定ではない)。高ストリンジェンシー条件は、例えば、50%のホルムアミド、5×デンハルト溶液、5×SSPE、0.2%のSDS、42℃と同等の条件でのハイブリダイゼーション、続いて、0.1×SSPE、および0.1%のSDS中、65℃での洗浄によって提供され得る。別の高ストリンジェンシー条件は、0.1%(w:v)のSDSを含有する5×SSC中、65℃でのハイブリダイズと同等の条件でハイブリダイズさせること、および0.1%のSDSを含有する0.1×SSC中、65℃で洗浄することである。他の高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件および中ストリンジェントな条件は、当業者に公知である。
本明細書で使用される場合、「コード配列」は、タンパク質のアミノ酸配列をコードする核酸(例えば、遺伝子)の部分を指す。
本明細書で使用される場合、「コドン最適化」は、コードされるタンパク質が目的の生物において効率的に発現されるように、タンパク質をコードするポリヌクレオチドのコドンの、特定の生物において優先的に使用されるコドンへの変化を指す。一部の実施形態では、デオキシリボースリン酸アルドラーゼ酵素をコードするポリヌクレオチドは、発現のために選択される宿主生物からの最適な産生のためにコドン最適化されてもよい。遺伝コードは、ほとんどのアミノ酸が、「同義」または「同義の」コドンと呼ばれるいくつかのコドンによって表されるという点において縮重しているが、特定の生物によるコドン使用頻度は、ランダムではなく、特定のコドントリプレットの方に偏っていることは周知である。このコドン使用頻度バイアスは、所与の遺伝子、共通の機能または先祖起源の遺伝子、低コピー数タンパク質に対する高度に発現されるタンパク質、および生物のゲノムの凝集タンパク質コード領域(aggregate protein coding region)に関してより高くてもよい。一部の実施形態では、デオキシリボースリン酸アルドラーゼ酵素をコードするポリヌクレオチドは、発現のために選択される宿主生物からの最適な産生のためにコドン最適化されてもよい。
本明細書で使用される場合、「好ましく、最適な高いコドン使用頻度バイアスコドン」は、同じアミノ酸をコードする他のコドンより高い頻度でタンパク質コード領域において使用されるコドンを互換可能に指す。好ましいコドンは、単一の遺伝子、共通の機能もしくは起源の遺伝子のセット、高度に発現された遺伝子におけるコドン使用頻度、生物全体の凝集タンパク質コード領域におけるコドン頻度、関連する生物の凝集タンパク質コード領域におけるコドン頻度、またはそれらの組合せに関して決定され得る。その頻度が遺伝子発現のレベルと共に増加するコドンは、典型的には、発現のために最適なコドンである。例えば、クラスター分析または対応分析、および遺伝子において使用されるコドンの有効数を使用する多変量分析を含む種々の方法が、コドン頻度(例えば、コドン使用頻度、相対的に同義のコドン使用頻度)および特定の生物におけるコドン優先選択を決定するために、公知である(例えば、GCG CodonPreference, Genetics Computer Group Wisconsin Package;CodonW, John Peden, University of Nottingham; McInerney, Bioinform., 14:372-73 [1998];Stenico et al., Nucleic Acids Res., 222:437-46 [1994];およびWright, Gene 87:23-29 [1990]を参照のこと)。コドン使用頻度の表は、増え続ける生物のリストについて利用可能である(例えば、Wada et al., Nucleic Acids Res., 20:2111-2118 [1992];Nakamura et al., Nucl. Acids Res., 28:292 [2000]; Duret, et al.、上記; Henaut and Danchin, "Escherichia coli and Salmonella," Neidhardt, et al. (eds.), ASM Press, Washington D.C., [1996], p. 2047-2066を参照のこと)。コドン使用頻度を得るためのデータソースは、タンパク質についてコードする能力を有する任意の利用可能なヌクレオチド配列に依拠し得る。これらのデータセットは、発現されるタンパク質をコードすることが実際に公知である核酸配列(例えば、完全なタンパク質コード配列−CDS)、発現される配列タグ(ESTS)、またはゲノム配列の予想されるコード領域を含む(例えば、Uberbacher, Meth. Enzymol., 266:259-281 [1996];Tiwari et al., Comput. Appl. Biosci., 13:263-270 [1997]を参照のこと)。
本明細書で使用される場合、「制御配列」は、本明細書において、本発明のポリヌクレオチドおよび/またはポリペプチドの発現のために必要であるか、または有利であるすべての構成要素を含むように定義される。それぞれの制御配列は、目的のポリヌクレオチドに対して、ネイティブまたは外来性であり得る。そのような制御配列としては、限定されるものではないが、リーダー、ポリアデニル化配列、プロペプチド配列、プロモーター、シグナルペプチド配列および転写ターミネーターが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「作動可能に連結された」は、本明細書において、制御配列が、目的のポリヌクレオチドおよび/もしくはポリペプチドの発現を指示または調節するように、制御配列が、目的のポリヌクレオチドに対する位置で適切に(すなわち、機能的な関係で)配置される配置(configuration)として定義される。
本明細書で使用される場合、「プロモーター配列」は、コード配列などの目的のポリヌクレオチドの発現のために宿主細胞によって認識される核酸配列を指す。制御配列は、適切なプロモーター配列を含んでいてもよい。プロモーター配列は、目的のポリヌクレオチドの発現を媒介する転写制御配列を含有する。プロモーターは、変異体、トランケート型およびハイブリッドプロモーターを含む、選択される宿主細胞において転写活性を示す任意の核酸配列であってもよく、宿主細胞に対して同種もしくは異種のいずれかである細胞外または細胞内ポリペプチドをコードする遺伝子から得られ得る。
本明細書で使用される場合、「天然に存在する」および「野生型」は、天然に見出される形態を指す。例えば、天然に存在するか、もしくは野生型のポリペプチドまたはポリヌクレオチド配列は、天然の供給源から単離することができ、ヒトの操作(manipulation)によって意図的に改変されていない、生物中に存在する配列である。
本明細書で使用される場合、「天然に存在しない」、「操作された」、「バリアント」および「組換え」は、(例えば、細胞、核酸またはポリペプチド)に関して本発明において使用される場合、そうでなければ天然に存在しないはずである様式で改変されている材料、または材料の天然もしくはネイティブ形態に対応する材料を指す。一部の実施形態では、材料は、天然に存在する材料と同一であるが、合成材料からおよび/もしくは組換え技法を使用する操作によって、生成または誘導される。非限定的な例としては、中でも、細胞のネイティブ(非組換え)形態内では見出されない遺伝子を発現するか、またはそうでなければ異なるレベルで発現されるネイティブ遺伝子を発現する、組換え細胞が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「配列同一性のパーセンテージ」、「同一性パーセント」および「同一パーセント」は、ポリヌクレオチド配列またはポリペプチド配列の間の比較を指し、2つの最適に整列させた配列を比較ウィンドウに対して比較することによって決定され、ここで、比較ウィンドウにおけるポリヌクレオチドまたはポリペプチド配列の部分は、2つの配列の最適なアライメントのために参照配列と比較して、付加または欠失(すなわち、ギャップ)を含んでいてもよい。パーセンテージは、同一の核酸塩基もしくはアミノ酸残基のいずれかが両方の配列に存在する位置の数を決定するか、または核酸塩基もしくはアミノ酸残基をギャップと共に整列させてマッチした位置の数を得て、マッチした位置の数を比較ウィンドウにおける位置の総数で除算し、その結果に100を乗じて配列同一性のパーセンテージを得ることによって計算される。最適なアライメントおよび配列同一性パーセントの決定は、BLASTおよびBLAST2.0アルゴリズム(例えば、Altschul et al., J. Mol. Biol. 215: 403-410 [1990];およびAltschul et al., Nucl. Acids Res., 25: 3389-3402 [1977])を使用して行われる。BLAST分析を行うためのソフトウェアは、アメリカ国立生物工学情報センターのウェブサイトを通して公開されている。
簡潔には、BLAST分析は、最初に、データベース配列における同じ長さのワードと整列させた場合に、いくつかの正の値の閾値スコアTとマッチするか、または満たすクエリ配列における短いワード長Wを特定することによって、高スコアリングの配列ペア(HSP)を特定することを含む。Tは、隣接ワードスコア閾値と称される(Altschul et al.、上記)。これらの最初の隣接ワードヒットは、それらを含有するより長いHSPを見出す検索を開始するためのシードとしての役割を果たす。次いで、ワードヒットを、累積アライメントスコアを増加させることができる範囲まで、それぞれの配列に沿って両方の方向に伸長させる。累積スコアは、ヌクレオチド配列のために、パラメータM(マッチする残基の対についての報酬スコア:常に>0)およびN(ミスマッチ残基についてのペナルティスコア;常に<0)を使用して計算する。アミノ酸配列のためには、スコアリング行列を使用して累積スコアを計算する。それぞれの方向におけるワードヒットの伸長は、以下の場合に停止する:累積アライメントスコアがその最大達成値から量X低下する;累積スコアが、1つもしくは複数の負のスコアリング残基アライメントの蓄積に起因して、ゼロもしくはそれよりも低くなる;またはいずれかの配列の末端に達する。BLASTアルゴリズムパラメータのW、T、およびXは、アライメントの感度および速度を決定する。BLASTNプログラム(ヌクレオチド配列のため)は、デフォルトとして、ワード長(W)11、期待値(E)10、M=5、N=−4、および両方の鎖の比較を使用する。アミノ酸配列のためには、BLASTPプログラムは、デフォルトとして、ワード長(W)3、期待値(E)10、およびBLOSUM62スコアリング行列を使用する(例えば、Henikoff and Henikoff, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 89:10915 [1989]を参照のこと)。
2つの配列についての同一性パーセントの提供においてBLASTと同様に機能する多数の他のアルゴリズムが利用可能であり、当技術分野において公知である。比較のための配列の最適なアライメントは、当技術分野において公知の任意の適切な方法を使用して(例えば、Smith and Waterman, Adv. Appl. Math., 2:482 [1981]の局所相同性アルゴリズムによって;Needleman and Wunsch, J. Mol. Biol., 48:443 [1970]の相同性アライメントアルゴリズムによって;Pearson and Lipman, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 85:2444 [1988]の類似性についての検索方法によって;および/またはこれらのアルゴリズム[GCG WisconsinソフトウェアパッケージにおけるGAP、BESTFIT、FASTAおよびTFASTA]のコンピューターによる実行によって)、または当技術分野において一般に公知の方法を使用する目視検査によって、実施することができる。加えて、配列アライメントおよび配列同一性パーセントの決定は、提供されたデフォルトパラメータを使用して、GCG Wisconsinソフトウェアパッケージ(Accelrys、Madison WI)におけるBESTFITまたはGAPプログラムを用いることができる。
本明細書で使用される場合、「実質的な同一性」は、少なくとも20残基位置の比較ウィンドウに対して、しばしば少なくとも30〜50残基のウィンドウに対して、参照配列と比較して、少なくとも80パーセントの配列同一性、少なくとも85パーセントの同一性、および少なくとも89〜95パーセントの配列同一性、より通常は少なくとも99パーセントの配列同一性を有するポリヌクレオチドまたはポリペプチド配列を指し、ここで、配列同一性のパーセンテージは、比較ウィンドウに対して、参照配列の合計で20パーセントまたはそれよりも少ない欠失または付加を含む配列に対して参照配列を比較することによって計算される。ポリペプチドに適用される特定の実施形態では、「実質的な同一性」という用語は、デフォルトのギャップ重さを使用して、プログラムのGAPまたはBESTFITによってなど、最適に整列させた場合に、2つのポリペプチド配列が、少なくとも80パーセントの配列同一性、好ましくは、少なくとも89パーセントの配列同一性、少なくとも95パーセントの配列同一性またはそれより高い配列同一性(例えば、99パーセントの配列同一性)を共有することを意味する。一部の好ましい実施形態では、同一でない残基位置は、保存的アミノ酸置換によって異なる。
本明細書で使用される場合、「参照配列」は、別の配列と比較される定義された配列を指す。参照配列は、より大きな配列のサブセット、例えば、全長の遺伝子またはポリペプチド配列のセグメントであってもよい。一般に、参照配列は、少なくとも20ヌクレオチド長またはアミノ酸残基長、少なくとも25残基長、少なくとも50残基長、または全長の核酸もしくはポリペプチドである。2つのポリヌクレオチドまたはポリペプチドは、それぞれ、(1)2つの配列間で類似である配列(すなわち、完全な配列の一部)を含んでいてもよく、(2)2つの配列間で相違する配列をさらに含んでいてもよいので、2つの(またはそれより多くの)ポリヌクレオチドまたはポリペプチド間の配列比較は、典型的には、比較ウィンドウに対して2つのポリヌクレオチドの配列を比較して、局所領域の配列類似性を同定および比較することによって行われる。「参照配列」という用語は、野生型配列に限定されることを意図するものではなく、操作された配列または変更された配列を含むことができる。例えば、一部の実施形態では、「参照配列」は、あらかじめ操作されたアミノ酸配列または変更されたアミノ酸配列であり得る。
本明細書で使用される場合、「比較ウィンドウ」は、少なくとも約20の連続するヌクレオチド位置またはアミノ酸残基の概念的セグメントを指し、ここで、配列は、少なくとも20の連続するヌクレオチドまたはアミノ酸の参照配列と比較されてもよく、比較ウィンドウにおける配列の部分は、2つの配列の最適なアライメントのために参照配列(付加または欠失を含まない)と比較して20パーセントまたはそれよりも低い付加または欠失(すなわち、ギャップ)を含んでいてもよい。比較ウィンドウは、20の連続する残基より長くてよく、必要に応じて、30、40、50、100、またはそれよりも長いウィンドウを含む。
本明細書で使用される場合、「対応する」、「参照して」および「比べて」は、所与のアミノ酸またはポリヌクレオチド配列の番号付けの文脈において使用される場合、所与のアミノ酸またはポリヌクレオチド配列を参照配列と比較した場合の特定された参照配列の残基の番号付けを指す。言い換えれば、所与のポリマーの残基番号または残基位置は、所与のアミノ酸またはポリヌクレオチド配列内の残基の実際の数的な位置によってではなく参照配列に関して指定される。例えば、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼのアミノ酸配列などの所与のアミノ酸配列は、2つの配列間の残基のマッチを最適化するためにギャップを導入することによって、参照配列と整列させることができる。これらの場合では、ギャップは存在するが、所与のアミノ酸またはポリヌクレオチド配列中の残基の番号付けは、それを整列させた参照配列に関して行われる。本明細書で使用される場合、下記にさらに記載の「Xn」などの残基位置への言及は、特に他に指示されない限り、「に対応する残基」への言及として解釈されるべきである。したがって、例えば、「X94」は、ポリペプチド配列の94位の任意のアミノ酸を指す。
本明細書で使用される場合、核酸またはポリペプチドに関して使用される場合、「異種」という用語は、通常、生物(例えば、野生型生物)によって発現および分泌されない配列を指す。一部の実施形態では、この用語は、通常天然に見出されるものと同じ互いとの関係において見出されないか、あるいはその発現のレベル、または細胞中における他の核酸もしくは他の分子との物理的関係、または構造が通常天然に見出されるものではないような、組換え操作された、2つまたはそれよりも多くの部分配列を含む配列を包含する。例えば、異種核酸は、典型的には、組換えによって生成され、天然に見出されない様式で配置された無関係の遺伝子由来の2つまたはそれよりも多くの配列を有する(例えば、ベクターなどの発現カセットに挿入されたプロモーター配列に作動可能に連結された本発明の核酸オープンリーディングフレーム(ORF))。一部の実施形態では、「異種ポリヌクレオチド」は、実験技法によって宿主細胞に導入される任意のポリヌクレオチドを指し、宿主細胞から取り出され、実験操作に付され、次いで、宿主細胞に再導入されるポリヌクレオチドを含む。
本明細書で使用される場合、「改善された酵素の性質」は、参照デオキシリボースリン酸アルドラーゼと比較して、任意の酵素の性質における改善を示すデオキシリボースリン酸アルドラーゼを指す。本明細書に記載の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドについて、比較は、一般に、野生型デオキシリボースリン酸アルドラーゼ酵素に対して行われるが、一部の実施形態では、参照デオキシリボースリン酸アルドラーゼは、別の改善された操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼであり得る。改善が望まれる酵素の性質としては、限定されるものではないが、酵素活性(指定量のデオキシリボースリン酸アルドラーゼを使用して指定の反応時間での基質の変換パーセントの観点で表すことができる)、化学選択性、熱安定性、溶媒安定性、pH活性プロファイル、阻害剤に対する不応性(例えば、生成物阻害)、立体特異性、および立体選択性(エナンチオ選択性を含む)が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「酵素活性の増加」は、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドの改善された性質を指し、これは、参照デオキシリボースリン酸アルドラーゼ酵素と比較して、比活性(例えば、生成した生成物/時間/重量タンパク質)の増加、または基質の生成物への変換パーセント(例えば、指定量のデオキシリボースリン酸アルドラーゼを使用して指定の期間での開始量の基質の生成物への変換パーセント)の増加によって表すことができる。酵素活性を決定するための例示的な方法は、実施例において提供される。Km、Vmaxまたはkcatの古典的な酵素の性質を含む、酵素活性に関する任意の性質は影響を受け得、その変化が酵素活性の増加をもたらし得る。酵素活性の改善は、対応する野生型デオキシリボースリン酸アルドラーゼ酵素の酵素活性の約1.5倍から、天然に存在するデオキシリボースリン酸アルドラーゼまたはデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドが由来する別の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼよりも2倍、5倍、10倍、20倍、25倍、50倍、75倍、100倍、またはそれより高い酵素活性であり得る。一部の実施形態では、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ酵素は、親のデオキシリボースリン酸アルドラーゼ酵素のものよりも1.5〜50倍、1.5〜100倍高い範囲の改善された酵素活性を示す。任意の酵素の活性が、触媒ターンオーバー速度が、基質の拡散速度を超えることはできないような、拡散限界性であることが当業者に理解される。拡散限界またはkcat/Kmの理論的最大値は、一般に、約108〜109(M−1 s−1)である。そのため、デオキシリボースリン酸アルドラーゼの酵素活性の任意の改善は、デオキシリボースリン酸アルドラーゼ酵素によって影響を受ける基質の拡散速度に関連する上限がある。酵素活性の比較は、本明細書においてさらに詳細に記載されるように、酵素の規定の調製、設定条件下での規定のアッセイ、および1つまたは複数の規定の基質を使用して行われる。一般に、溶解物が比較される場合、細胞の数およびアッセイされたタンパク質の量が決定されるだけでなく、宿主細胞によって産生され、溶解物中に存在する酵素の量の変動を最小限にするために、同一の発現系および同一の宿主細胞が使用される。
本明細書で使用される場合、「酵素活性の増加」および「活性の増加」は、操作された酵素の改善された性質を指し、これは、本明細書に記載の参照酵素と比較して、比活性(例えば、生成した生成物/時間/重量タンパク質)の増加、または基質の生成物への変換パーセント(例えば、指定量のデオキシリボースリン酸アルドラーゼを使用して指定の期間での開始量の基質の生成物への変換パーセント)の増加によって表すことができる。Km、Vmaxまたはkcatの古典的な酵素の性質を含む、酵素活性に関する任意の性質は影響を受け得、その変化が酵素活性の増加をもたらし得る。酵素活性の比較は、本明細書においてさらに詳細に記載されるように、酵素の規定の調製、設定条件下での規定のアッセイ、および1つまたは複数の規定の基質を使用して行われる。一般に、細胞溶解物中の酵素が比較される場合、細胞の数およびアッセイされたタンパク質の量が決定されるだけでなく、宿主細胞によって産生され、溶解物中に存在する酵素の量の変動を最小限にするために、同一の発現系および同一の宿主細胞が使用される。
本明細書で使用される場合、「変換」は、基質の対応する生成物への酵素的変換を指す。
本明細書で使用される場合、「変換パーセント」は、指定の条件下で一定の期間内に生成物に変換される基質のパーセントを指す。したがって、例えば、デオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドの「酵素活性」または「活性」は、基質の生成物への「変換パーセント」として表すことができる。
本明細書で使用される場合、「化学選択性」は、別の生成物に対して1つの生成物の化学反応または酵素反応における優先的な形成を指す。
本明細書で使用される場合、「熱安定の」および「熱的安定な」とは、未処理の酵素と比較して、設定の温度条件(例えば、40〜80℃)に一定期間(例えば、0.5〜24時間)曝露された場合、不活化に対して耐性であり、したがって、上昇した温度に曝露後に、ある特定のレベルの残留活性(例えば、60%〜80%より高い)を保持するポリペプチドを指すために互換可能に使用される。
本明細書で使用される場合、「溶媒安定な」とは、未処理の酵素と比較して、異なる濃度(例えば、5〜99%)の溶媒(イソプロピルアルコール、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、アセトン、トルエン、酢酸ブチル、メチルtert−ブチルエーテルなど)に一定期間(例えば、0.5〜24時間)曝露後に、類似の活性(例えば、60%〜80%より高い)を維持するポリペプチドの能力を指す。
本明細書で使用される場合、「pH安定な」とは、未処理の酵素と比較して、高いまたは低いpH(例えば、4.5〜6、または8〜12)に一定期間(例えば、0.5〜24時間)曝露後に、類似の活性(例えば、60%〜80%より高い)を維持するデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを指す。
本明細書で使用される場合、「熱および溶媒安定な」とは、熱安定および溶媒安定の両方であるデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを指す。
本明細書で使用される場合、「適切な反応条件」は、その条件の下で本発明のデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドが作用する能力を有する生体触媒反応溶液の条件(例えば、酵素添加量、基質添加量、温度、pH、緩衝液、共溶媒などの範囲)を指す。例示的な「適切な反応条件」は、本発明において提供され、実施例によって説明される。
本明細書で使用される場合、「化合物添加量」および「酵素添加量」などにおける「添加量」は、反応の開始時の反応混合物中の成分の濃度または量を指す。
本明細書で使用される場合、生体触媒媒介プロセスの文脈における「基質」は、生体触媒が作用する化合物または分子を指す。
本明細書で使用される場合、生体触媒媒介プロセスの文脈における「生成物」は、生体触媒の作用から生じる化合物または分子を指す。
本明細書で使用される場合、本明細書で使用される「平衡」は、化学反応または酵素反応の順方向速度定数および逆方向速度定数によって決定される、立体異性体の相互変換を含む、化学反応または酵素反応(例えば、AおよびBの2つの種の相互変換)において化学種の定常状態の濃度をもたらすプロセスを指す。
「デオキシリボース(Dexyribose)リン酸アルドラーゼ」および「DERA」は、本明細書において、炭素−炭素結合を可逆的に切断または生じさせ、溶解物のファミリー中のポリペプチドを指すために互換可能に使用される。本明細書で使用されるデオキシリボースリン酸アルドラーゼとしては、天然に存在する(野生型)デオキシリボースリン酸アルドラーゼ、およびヒトの操作によって作成された天然に存在しない操作されたポリペプチドが挙げられる。野生型デオキシリボースリン酸アルドラーゼは、2−デオキシ−D−リボース(rbiose)5−リン酸のD−グリセルアルデヒド3−リン酸およびアセトアルデヒドへの可逆反応を触媒する。
「R−2−エチニル−グリセルアルデヒド」および「EGA」は、本明細書において、アルドラーゼの反応のための基質を指すために互換可能に使用される。
「(4S,5R)−5−エチニル−デオキシリボース」および「EDR」は、本明細書において、所望の立体化学を有する生成物を指すために互換可能に使用される。
「補因子」は、本明細書で使用される場合、反応を触媒する際に、酵素と組み合わせて動作する非タンパク質化合物を指す。
「必要に応じた」または「必要に応じて」は、続いて記載される事象もしくは状況が起こってもよく、または起こらなくてもよいこと、ならびに記載が、前記事象または状況が起こる例、および起こらない例を含むことを意味する。当業者は、1つまたは複数の必要に応じた置換基を含有すると記載された任意の分子に関して、立体的に実際的におよび/または合成的に実現可能な化合物のみが含まれることを意味すると理解するはずである。「必要に応じて置換された」とは、1つの用語または一連の化学基におけるすべてのその後の修飾を指す。例えば、「必要に応じて置換されたアリールアルキル」という用語において、分子の「アルキル」部分および「アリール」部分が、置換されていてもよく、または置換されていなくてもよく、一連の「必要に応じて置換されたアルキル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリール」について、アルキル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリール基は、他と独立して、置換されていてもよく、または置換されていなくてもよい。
「保護基」は、分子中の反応性官能基に結合したときに、官能基の反応性を、遮蔽、低減または防止する原子の基を指す。典型的には、保護基は、合成の過程の間に、所望により選択的に除去され得る。保護基の例は、当技術分野において公知である(例えば、Wuts and Greene, "Greene's Protective Groups in Organic Synthesis," 4th Ed., Wiley Interscience [2006]およびHarrison et al., Compendium of Synthetic Organic Methods, Vols. 1-8, John Wiley & Sons, NY [1971-1976])。保護基を有し得る官能基としては、限定されるものではないが、ヒドロキシ基、アミノ基およびカルボキシ基が挙げられる。代表的なアミノ保護基としては、限定されるものではないが、ホルミル、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル(「CBZ」)、tert−ブトキシカルボニル(「Boc」)、トリメチルシリル(「TMS」)、2−トリメチルシリル−エタンスルホニル(「SES」)、トリチルおよび置換トリチル基、アリルオキシカルボニル、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(「FMOC」)、ニトロ−ベラトリルオキシカルボニル(「NVOC」)などが挙げられる。代表的なヒドロキシル保護基としては、限定されるものではないが、ヒドロキシル基が、アシル化(例えば、メチルおよびエチルエステル、酢酸基もしくはプロピオン酸基、またはグリコールエステル)、またはベンジルおよびトリチルエーテルなどのアルキル化されるかのいずれかである基、ならびにアルキルエーテル、テトラヒドロピラニルエーテル、トリアルキルシリルエーテル(例えば、TMS基またはTIPPS基)およびアリルエーテルが挙げられる。他の保護基は、本明細書に言及される参照文献中で見出すことができる。
「脱離基」は、一般に、化学反応において、別の原子または部分によって置き換えられる能力を有する任意の原子または部分を指す。より詳細には、脱離基は、求核剤(例えば、アミン、チオール、アルコールまたはシアン化物)によって、容易に置き換えられ、置換される原子または部分を指す。そのような脱離基は、周知であり、カルボキシレート、N−ヒドロキシスクシンイミド(「NHS」)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)およびアルキルオキシ基が挙げられる。脱離基の非限定的な特性および例は、当技術分野において公知であり、さまざまな化学テキストに記載されている。
操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチド
本発明は、デオキシリボースリン酸アルドラーゼ活性を有する操作されたポリペプチド(本明細書において「操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチド」とも称する)を提供する。さらに、本発明は、操作されたポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、ポリヌクレオチドを含む関連するベクターおよび宿主細胞、操作されたポリペプチドを作製するための方法、および適切な反応条件を含む操作されたポリペプチドを使用するための方法を提供する。
本発明の操作されたポリペプチドは、本発明の操作されたポリペプチドの指向進化のための出発の主鎖配列として使用される、Shewanella halifaxensis(UniProtアクセッション番号B0TQ91;配列番号2)の野生型デオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドと比較して改善された酵素の性質(増加した立体選択性など)を有するように操作された天然に存在しないデオキシリボースリン酸アルドラーゼである。
本発明の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドは、EGAおよびアセトアルデヒドの(4S,5R)−5−エチニル−デオキシリボース(EDR)への効率的な変換のために、配列番号2の指向進化によって生成した。一部の実施形態では、EDRは、ジアステレオピュア(すなわち、≧99%DE)である。一部の実施形態では、変換は、エナンチオピュアなEGAまたはジアステレオピュア(≧99%DE)で実施される。一部の追加の実施形態では、変換は、ラセミEGAからのエナンチオピュア(enatiopure)(≧99%EE)なEDRで実施される。一部のさらなる実施形態では、これらの性質は、1つまたは複数の組合せで使用され、これは、本発明を任意の特定の試薬の純度レベルに限定することを意図しない。
本発明は、配列番号2〜478の偶数配列の識別子のアミノ酸配列を含む、多数の例示的な操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを提供する。これらの例示的な操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドは、参照配列(例えば、配列番号2、6および/または466)と比較して、1つまたは複数の以下の残基の相違を含むアミノ酸配列を含む。
一部の場合では、例示的な操作されたポリペプチドは、参照配列(例えば、配列番号2、6および/または466)と比較して、1つまたは複数の残基の相違をさらに含むアミノ酸配列を有する。一部の場合では、例示的な操作されたポリペプチドは、参照配列(例えば、配列番号2、6および/または466)と比較して、1つまたは複数の残基の相違をさらに含むアミノ酸配列を有する。
一部の実施形態では、操作されたポリペプチドは、配列番号2、6および/または466から選択される参照配列と少なくとも約80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高く同一であるアミノ酸配列を含み、ポリペプチドは、デオキシリボースリン酸アルドラーゼ活性、および本明細書に記載の1つまたは複数の改善された性質、例えば、参照配列(例えば、配列番号2、6および/または466のポリペプチド)と比較して増加した活性で、EGAおよびアセトアルデヒドをEDRに変換する能力を有する。一部の実施形態では、参照配列は、配列番号2である。一部の実施形態では、参照配列は、配列番号6である。一部の実施形態では、参照配列は、配列番号466である。
一部の実施形態では、アミノ酸配列を含む操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドは、配列番号2、6および/または466と比較して、1つまたは複数のアミノ酸残基の相違を有する。一部の実施形態では、本発明は、配列番号2、6および/または466の参照配列と少なくとも80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い配列同一性を有するアミノ酸配列、および(a)本明細書に提供されるそれらの置換から選択される少なくとも1つのアミノ酸残基の相違(例えば、表3.1、4.1および6.1を参照のこと)を含む、デオキシリボースリン酸アルドラーゼ活性を有する操作されたポリペプチドを提供する。
一部の実施形態では、本発明は、S2C、S2R、S2W、K6H、K6W、K6Y、Q9R、Q10R/C47M/D66P/S141T/A145K/L156I、Q10R/C47M/L88A/L156I、S13I、S13L、S13Q、S13R、E31L、I46V、C47M、C47M/I134L/S141T/F212Y、C47V、D66I、D66L、D66P、D66P/L88A/E112A/I134L/S141T/V143E/A145K/F212Y、D66S、D66T、A71V、T72C、L88R、L88T、V94K、V94L、V94M、D102E、V104T、E112H、E112K、E112L、E112M、E112R、T116G、T116P、T133I/A173V/K204T/S235D/S236H、T133L、T133M、I134L、I134V、A145C、A145R、A145V/A173R、P147A、P147K、P147S、A173P、A173T、M184I、M184V、S189A、S189R、F197C、F197M、V203I、K204T、A207G、T226S、S235D、S235D/S236R、S235T、S236C、およびS236Dから選択される位置に配列番号2と比較して1つまたは複数のアミノ酸残基の相違を有するアミノ酸配列を含む操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドであって、位置が、配列番号2を参照して番号付けされる、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを提供する。一部の実施形態では、アミノ酸の相違は、S2C、S2R、S2W、K6H、K6W、K6Y、Q9R、Q10R/C47M/D66P/S141T/A145K/L156I、Q10R/C47M/L88A/L156I、S13I、S13L、S13Q、S13R、E31L、I46V、C47M、C47M/I134L/S141T/F212Y、C47V、D66I、D66L、D66P、D66P/L88A/E112A/I134L/S141T/V143E/A145K/F212Y、D66S、D66T、A71V、T72C、L88R、L88T、V94K、V94L、V94M、D102E、V104T、E112H、E112K、E112L、E112M、E112R、T116G、T116P、T133I/A173V/K204T/S235D/S236H、T133L、T133M、I134L、I134V、A145C、A145R、A145V/A173R、P147A、P147K、P147S、A173P、A173T、M184I、M184V、S189A、S189R、F197C、F197M、V203I、K204T、A207G、T226S、S235D、S235D/S236R、S235T、S236CおよびS236Dの置換(複数可)を含み、位置は、配列番号2を参照して番号付けされる。
一部の実施形態では、本発明は、2、2/6/10/66/88/102/184/235/236、2/6/102/141/203/235、2/10/102/235/236、2/47/66/71/141/184/203/235/236、2/47/71/88/203/235/236、2/47/71/141/197/235/236、2/88/141/235/236、2/203/235/236、5、6/203/235/236、9、10/47/66/184/197/236、10/47/66/235/236、10/47/71/184/203/235/236、13、13/46、13/46/66/94、13/46/66/94/184/204、13/46/66/133/134/184、13/46/66/184、13/46/112/134/184、13/46/133/184、13/66/94、13/66/94/184、13/66/112/133/134/184/204、13/66/112/133/134/204、13/66/112/184、13/66/133/134/184/204、13/66/184/204、13/94/133/184、13/94/184、13/94/184/204、13/133/134/184、13/133/134/204、13/134/204、13/184、27、40、46/66/94/112、46/66/112/133/134/184、46/66/133/134、46/66/133/184/197、46/66/133/197、46/66/134/184/197/204、46/66/184、46/112/133、46/112/133/134/204、46/133/204、46/197/204、47/66/71/88/203/235/236、47/66/71/141/184、47/66/88/184/235、47/66/88/203/235/236、47/66/141/235/236、47/66/184/197/203/235/236、47/66/184/197/236、47/71/88/184/203/235、47/71/88/184/203/236、47/71/141/184/203/235、47/71/184、47/71/184/197/236、47/71/184/235、47/71/184/236、47/88/102/141/235/236、47/88/203/235/236、47/88/235/236、47/102/184/197/235/236、47/102/203/235/236、47/141/184、47/141/184/236、47/184/236、47/203/235、47/203/235/236、47/203/236、47/235/236、62、66、66/88/102/184/197/203/235/236、66/88/197、66/88/235、66/88/235/236、66/94、66/94/112/133/184、66/94/112/184/204、66/102/184/235/236、66/112/133/134/197、66/112/133/197、66/112/134/197、66/112/184、66/133/184、66/133/197、66/184、66/197/203/235、84、88、88/102/141/184/235/236、88/184、88/184/197/203/235/236、88/184/197/235/236、88/184/203/235、88/184/236、88/197/235/236、88/236、94/112/184/197、94/133/184、96、102/141/203、102/184/203/236、102/184/236、102/197/235、112、112/133/134、112/133/184/204、112/134/197、114、115、120、127、132、133、133/134/184、141/184/203/235/236、141/184/235、141/197、141/203/235/236、141/236、146、148、184、184/203、184/203/235、184/203/236、184/235/236、184/236、197/235、203/235/236、203/236、204、218、235、235/236、および236から選択される位置に配列番号6と比較して1つまたは複数のアミノ酸残基の相違を有するアミノ酸配列を含む操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドであって、位置が、配列番号6を参照して番号付けされる、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを提供する。一部の実施形態では、アミノ酸の相違は、S2C/M47V/P66L/A71V/T141S/M184I/V203I/S235T/S236D、S2C/M47V/A71V/L88A/V203I/S235T/S236D、S2C/M47V/A71V/T141S/F197M/S235T/S236D、S2N、S2R/K6H/R10Q/P66L/L88A/D102E/M184I/S235T/S236D、S2R/K6H/D102E/T141S/V203I/S235T、S2R/R10Q/D102E/S235T/S236D、S2R/L88A/T141S/S235D/S236D、S2R/V203I/S235T/S236D、K5R、K6H/V203I/S235T/S236D、Q9K、Q9L、R10Q/M47V/P66L/M184I/F197M/S236D、R10Q/M47V/P66L/S235T/S236D、R10Q/M47V/A71V/M184I/V203I/S235T/S236D、S13I、S13I/I46V、S13I/I46V/P66S/V94L、S13I/I46V/P66S/V94L/M184V/K204T、S13I/I46V/P66S/T133L/I134L/M184V、S13I/I46V/P66S/M184V、S13I/I46V/E112K/I134L/M184V、S13I/I46V/T133L/M184V、S13I/I46V/T133M/M184V、S13I/P66S/V94L、S13I/P66S/V94L/M184V、S13I/P66S/E112K/T133M/I134L/M184V/K204T、S13I/P66S/E112K/T133M/I134L/K204T、S13I/P66S/E112M/M184V、S13I/P66S/T133M/I134L/M184V/K204T、S13I/P66S/M184V/K204T、S13I/V94L/T133M/M184V、S13I/V94L/M184V、S13I/V94L/M184V/K204T、S13I/T133M/I134L/M184V、S13I/T133M/I134L/K204T、S13I/I134L/K204T、S13I/M184V、S13L、S13T、Q27R、A40W、I46V/P66S/V94L/E112K、I46V/P66S/E112K/T133L/I134L/M184V、I46V/P66S/T133L/I134L、I46V/P66S/T133L/M184V/F197C、I46V/P66S/T133M/F197C、I46V/P66S/I134L/M184V/F197C/K204T、I46V/P66S/M184V、I46V/E112K/T133L/I134L/K204T、I46V/E112M/T133L、I46V/T133M/K204T、I46V/F197C/K204T、M47V/P66L/A71V/L88A/V203I/S235T/S236D、M47V/P66L/A71V/T141S/M184I、M47V/P66L/L88A/M184I/S235T、M47V/P66L/L88A/V203I/S235T/S236D、M47V/P66L/T141S/S235T/S236D、M47V/P66L/M184I/F197M/V203I/S235T/S236D、M47V/P66L/M184I/F197M/S236D、M47V/A71V/L88A/M184I/V203I/S235D、M47V/A71V/L88A/M184I/V203I/S236D、M47V/A71V/T141S/M184I/V203I/S235D、M47V/A71V/M184I、M47V/A71V/M184I/F197M/S236D、M47V/A71V/M184I/S235T、M47V/A71V/M184I/S236D、M47V/L88A/D102E/T141S/S235T/S236D、M47V/L88A/V203I/S235D/S236D、M47V/L88A/S235T/S236D、M47V/D102E/M184I/F197M/S235T/S236D、M47V/D102E/V203I/S235T/S236D、M47V/T141S/M184I、M47V/T141S/M184I/S236D、M47V/M184I/S236D、M47V/V203I/S235D、M47V/V203I/S235T/S236D、M47V/V203I/S236D、M47V/S235T/S236D、E62L、P66A、P66C、P66H、P66L/L88A/D102E/M184I/F197M/V203I/S235T/S236D、P66L/L88A/F197M、P66L/L88A/S235D、P66L/L88A/S235T/S236D、P66L/D102E/M184I/S235D/S236D、P66L/M184I、P66L/F197M/V203I/S235D、P66S/V94L、P66S/V94L/E112K/T133L/M184V、P66S/V94L/E112K/M184V/K204T、P66S/V94L/E112M/T133M/M184V、P66S/E112K/T133L/I134L/F197C、P66S/E112K/I134L/F197C、P66S/E112K/M184V、P66S/E112M/T133L/F197C、P66S/T133L/F197C、P66S/T133M/M184V、P66S/M184V、A84C、A84L、L88A/D102E/T141S/M184I/S235T/S236D、L88A/M184I、L88A/M184I/F197M/V203I/S235T/S236D、L88A/M184I/F197M/S235D/S236D、L88A/M184I/V203I/S235D、L88A/M184I/S236D、L88A/F197M/S235T/S236D、L88A/S236D、L88H、L88V、V94L/E112M/M184V/F197C、V94L/T133L/M184V、Y96L、D102E/T141S/V203I、D102E/M184I/V203I/S236D、D102E/M184I/S236D、D102E/F197M/S235D、E112C、E112K/T133L/M184V/K204T、E112K/T133M/I134L、E112K/I134L/F197C、E112N、N114R、E115D、E115V、E120M、E120R、E127G、E127H、E127L、E127R、E127T、E127V、D132L、T133G、T133H、T133L、T133M/I134L/M184V、T133R、T141S/M184I/V203I/S235T/S236D、T141S/M184I/S235D、T141S/F197M、T141S/V203I/S235D/S236D、T141S/S236D、D146Q、A148G、A148L、M184I/V203I、M184I/V203I/S235D、M184I/V203I/S236D、M184I/S235T/S236D、M184I/S236D、M184V、F197M/S235D、V203I/S235T/S236D、V203I/S2

36D、K204T、R218S、S235D/S236D、S235T、S235T/S236DおよびS236Dの置換(複数可)を含み、位置は、配列番号6を参照して番号付けされる。
一部の実施形態では、デオキシリボースリン酸アルドラーゼ活性を有する操作されたポリペプチドは、適切な反応条件下、参照ポリペプチド(例えば、配列番号2、6および/または466)の基質許容性と比べて基質(例えば、アセトアルデヒド)の存在に対する許容性の増加を有して、EGAおよびアセトアルデヒドをEDRに変換する能力を有する。したがって、一部の実施形態では、操作されたポリペプチドは、適切な反応条件下、約72時間、約48時間、約36時間、約24時間またはさらにより短い時間の反応時間において、少なくとも約1g/L、5g/L、10g/L、20g/L、約30g/L、約40g/L、約50g/L、約70g/L、約75g/L、約100g/Lの基質添加量の濃度で、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約91%、少なくとも約92%、少なくとも約94%、少なくとも約94%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%または少なくとも約99%の変換パーセントで、EGAおよびアセトアルデヒドをEDRに変換する能力を有する。
一部の適切な反応条件であって、その下で、操作されたポリペプチドの上記に記載の改善された性質が、ポリペプチドの濃度もしくは量、基質、緩衝液、pH、ならびに/または温度および反応時間を含む条件に関して決定することができる、一部の適切な反応条件を本明細書に提供する。一部の実施形態では、適切な反応条件は、下記および実施例に記載のアッセイ条件を含む。
当業者に明らかであるように、前述の残基の位置、およびそれぞれの残基位置についての特定のアミノ酸残基は、中でも、酵素活性、基質/生成物の好ましさ、立体選択性、基質/生成物の許容性、ならびに温度の上昇、溶媒および/またはpHなどのさまざまな条件下での安定性を含む所望の改善された性質を有するデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを合成するために、個々に、またはさまざまな組合せで使用することができる。
一部の実施形態では、本発明は、機能的デオキシリボースリン酸アルドラーゼ活性および/または操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドの改善された性質を保持した、本明細書に記載の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドのいずれかの断片を含む操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドも提供する。したがって、一部の実施形態では、本発明は、デオキシリボースリン酸アルドラーゼ活性を有する(例えば、適切な反応条件下で、EGAおよびアセトアルデヒドをEDRに変換する能力を有する)ポリペプチド断片を提供し、断片は、配列番号2〜478の偶数配列の識別子を有する例示的な操作されたポリペプチドなどの本発明の操作されたポリペプチドの全長アミノ酸配列の少なくとも約80%、90%、95%、98%または99%を含む。
一部の実施形態では、本発明の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドは、配列番号2〜478の偶数配列の識別子を有する例示的な操作されたポリペプチド配列などの本明細書に記載の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチド配列のいずれか1つと比較して、欠失を含むアミノ酸配列を含む。したがって、本発明の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドのそれぞれおよびすべての実施形態について、アミノ酸配列は、1つもしくはそれより多くのアミノ酸、2つもしくはそれより多くのアミノ酸、3つもしくはそれより多くのアミノ酸、4つもしくはそれより多くのアミノ酸、5つもしくはそれより多くのアミノ酸、6つもしくはそれより多くのアミノ酸、8つもしくはそれより多くのアミノ酸、10もしくはそれより多くのアミノ酸、15もしくはそれより多くのアミノ酸、または20もしくはそれより多くのアミノ酸、デオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドのアミノ酸の総数の最大で10%、アミノ酸の総数の最大で10%、アミノ酸の総数の最大で20%、またはアミノ酸の総数の最大で30%の欠失を含むことができ、本明細書に記載の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼの関連する機能活性および/または改善された性質は維持される。一部の実施形態では、欠失は、1〜2、1〜3、1〜4、1〜5、1〜6、1〜7、1〜8、1〜9、1〜10、1〜15、1〜20、1〜21、1〜22、1〜23、1〜24、1〜25、1〜30、1〜35、1〜40、1〜45、1〜50、1〜55または1〜60アミノ酸残基を含むことができる。一部の実施形態では、欠失の数は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、30、30、35、40、45、50、55または60アミノ酸残基であり得る。一部の実施形態では、欠失は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、18、20、21、22、23、24、25または30アミノ酸残基の欠失を含むことができる。
一部の実施形態では、本発明は、配列番号2〜478の偶数配列の識別子を有する例示的な操作されたポリペプチド配列などの本明細書に記載の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチド配列のいずれか1つと比較して、挿入を含むアミノ酸配列を有する操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを提供する。したがって、本発明のデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドのそれぞれおよびすべての実施形態について、挿入は、1つもしくはそれより多くのアミノ酸、2つもしくはそれより多くのアミノ酸、3つもしくはそれより多くのアミノ酸、4つもしくはそれより多くのアミノ酸、5つもしくはそれより多くのアミノ酸、6つもしくはそれより多くのアミノ酸、8つもしくはそれより多くのアミノ酸、10もしくはそれより多くのアミノ酸、15もしくはそれより多くのアミノ酸、または20もしくはそれより多くのアミノ酸を含むことができ、本明細書に記載の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼの関連する機能活性および/または改善された性質は維持される。挿入は、デオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドのアミノ末端もしくはカルボキシ末端、または内部部分にあってよい。
一部の実施形態では、本発明のポリペプチドは、操作されたポリペプチドが、限定ではなく例として、抗体タグ(例えば、mycエピトープ)、精製配列(例えば、金属への結合のためのHisタグ)および細胞局在化シグナル(例えば、分泌シグナル)などの他のポリペプチドと融合された、融合ポリペプチドの形態である。したがって、本明細書に記載の操作されたポリペプチドは、他のポリペプチドへの融合が有りまたは無しで使用することができる。
本明細書に記載の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドは、遺伝子によってコードされるアミノ酸に限らない。したがって、遺伝子によってコードされるアミノ酸に加えて、本明細書に記載のポリペプチドは、全体的または部分的に、天然に存在するおよび/または合成の非コードアミノ酸で構成され得る。本明細書に記載のポリペプチドを構成し得るある特定の一般的に遭遇する非コードアミノ酸としては、限定されるものではないが、遺伝子によってコードされるアミノ酸のD−立体異性体;2,3−ジアミノプロピオン酸(Dpr);α−アミノイソ酪酸(Aib);ε−アミノヘキサン酸(Aha);δ−アミノ吉草酸(Ava);N−メチルグリシンまたはサルコシン(MeGlyまたはSar);オルニチン(Orn);シトルリン(Cit);t−ブチルアラニン(Bua);t−ブチルグリシン(Bug);N−メチルイソロイシン(MeIle);フェニルグリシン(Phg);シクロヘキシルアラニン(Cha);ノルロイシン(Nle);ナフチルアラニン(Nal);2−クロロフェニルアラニン(Ocf);3−クロロフェニルアラニン(Mcf);4−クロロフェニルアラニン(Pcf);2−フルオロフェニルアラニン(Off);3−フルオロフェニルアラニン(Mff);4−フルオロフェニルアラニン(Pff);2−ブロモフェニルアラニン(Obf);3−ブロモフェニルアラニン(Mbf);4−ブロモフェニルアラニン(Pbf);2−メチルフェニルアラニン(Omf);3−メチルフェニルアラニン(Mmf);4−メチルフェニルアラニン(Pmf);2−ニトロフェニルアラニン(Onf);3−ニトロフェニルアラニン(Mnf);4−ニトロフェニルアラニン(Pnf);2−シアノフェニルアラニン(Ocf);3−シアノフェニルアラニン(Mcf);4−シアノフェニルアラニン(Pcf);2−トリフルオロメチルフェニルアラニン(Otf);3−トリフルオロメチルフェニルアラニン(Mtf);4−トリフルオロメチルフェニルアラニン(Ptf);4−アミノフェニルアラニン(Paf);4−ヨードフェニルアラニン(Pif);4−アミノメチルフェニルアラニン(Pamf);2,4−ジクロロフェニルアラニン(Opef);3,4−ジクロロフェニルアラニン(Mpcf);2,4−ジフルオロフェニルアラニン(Opff);3,4−ジフルオロフェニルアラニン(Mpff);ピリド−2−イルアラニン(2pAla);ピリド−3−イルアラニン(3pAla);ピリド−4−イルアラニン(4pAla);ナフタ−1−イルアラニン(1nAla);ナフタ−2−イルアラニン(2nAla);チアゾリルアラニン(taAla);ベンゾチエニルアラニン(bAla);チエニルアラニン(tAla);フリルアラニン(fAla);ホモフェニルアラニン(hPhe);ホモチロシン(hTyr);ホモトリプトファン(hTrp);ペンタフルオロフェニルアラニン(5ff);スチリルアラニン(styrylkalanine)(sAla);アントリルアラニン(authrylalanine)(aAla);3,3−ジフェニルアラニン(Dfa);3−アミノ−5−フェニルペンタン酸(phenypentanoic acid)(Afp);ペニシラミン(Pen);1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(Tic);β−2−チエニルアラニン(Thi);メチオニンスルホキシド(Mso);N(w)−ニトロアルギニン(nArg);ホモリシン(hLys);ホスホノメチルフェニルアラニン(pmPhe);ホスホセリン(pSer);ホスホトレオニン(pThr);ホモアスパラギン酸(hAsp);ホモグルタミン酸(hGlu);1−アミノシクロペンタ−(2または3)−エン−4カルボン酸;ピペコリン酸(PA)、アゼチジン−3−カルボン酸(ACA);1−アミノシクロペンタン−3−カルボン酸;アリルグリシン(aOly);プロパルギルグリシン(pgGly);ホモアラニン(hAla);ノルバリン(nVal);ホモロイシン(hLeu)、ホモバリン(hVal);ホモイソロイシン(hIle);ホモアルギニン(hArg);N−アセチルリシン(AcLys);2,4−ジアミノ酪酸(Dbu);2,3−ジアミノ酪酸(Dab);N−メチルバリン(MeVal);ホモシステイン(hCys);ホモセリン(hSer);ヒドロキシプロリン(Hyp)およびホモプロリン(hPro)が挙げられる。本明細書に記載のポリペプチドを構成し得る追加の非コードアミノ酸は、当業者に明らかである。これらのアミノ酸は、L配置またはD配置のいずれかであり得る。
当業者は、側鎖保護基を有するアミノ酸または残基が本明細書に記載のポリペプチドも含み得ることを認識する。この場合では、芳香族のカテゴリーに属するそのような保護されたアミノ酸の非限定的な例としては、限定されるものではないが、Arg(tos)、Cys(メチルベンジル)、Cys(ニトロピリジンスルフェニル)、Glu(δ−ベンジルエステル)、Gln(キサンチル)、Asn(N−δ−キサンチル)、His(bom)、His(ベンジル)、His(tos)、Lys(fmoc)、Lys(tos)、Ser(O−ベンジル)、Thr(O−ベンジル)およびTyr(O−ベンジル)が挙げられる(保護基を丸括弧内に列挙する)。
本明細書に記載のポリペプチドを構成し得る立体構造的に制約される非コードアミノ酸としては、限定されるものではないが、N−メチルアミノ酸(L−配置);1−アミノシクロペンタ−(2または3)−エン−4−カルボン酸;ピペコリン酸;アゼチジン−3−カルボン酸;ホモプロリン(hPro);および1−アミノシクロペンタン−3−カルボン酸が挙げられる。
一部の実施形態では、操作されたポリペプチドは、膜、樹脂、固体担体または他の固相材料などの固体支持体上に提供され得る。固体支持体は、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフルオロエチレン、ポリエチレンオキシおよびポリアクリルアミド、ならびにそれらのコポリマーおよびグラフトなどの有機ポリマーで構成され得る。固体支持体はまた、ガラス、シリカ、制御細孔ガラス(CPG)、逆相シリカ、または金もしくは白金などの金属などの無機物であり得る。固体支持体の形状は、ビーズ、球、粒子、顆粒、ゲル、膜または面の形態であり得る。面は、平面、実質的に平面、または非平面であり得る。固体支持体は、多孔性または非多孔性であり得、膨潤特性または非膨潤特性を有し得る。固体支持体は、ウェル、窪みまたは他の容器(container)、容器(vessel)、フィーチャまたは場所(location)の形態で配置され得る。
一部の実施形態では、デオキシリボースリン酸アルドラーゼ活性を有する操作されたポリペプチドは、それらが、参照ポリペプチド(例えば、配列番号2、6および/または466)と比べて、それらの改善された活性、エナンチオ選択性、立体選択性および/または他の改善された性質を保持するように、固体支持体上に結合または固定される。そのような実施形態では、固定されたポリペプチドは、基質化合物の所望の生成物への生体触媒変換を促進することができ、その反応が完了した後、容易に保持され(例えば、ポリペプチドが固定されているビーズを保持することによって)、次いで、その後の反応において再使用または再利用される。そのような固定された酵素プロセスは、さらなる効率およびコスト低減を可能にする。したがって、本発明の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを使用する任意の方法を、固体支持体上に結合または固定された同じデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを使用して行うことができることがさらに企図される。
操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドは、非共有結合で、または共有結合で結合され得る。酵素の固体支持体(例えば、樹脂、膜、ビーズ、ガラスなど)へのコンジュゲーションおよび固定のためのさまざまな方法は、当技術分野において周知である。特に、PCT公開の国際公開第2012/177527A1号は、固定されたポリペプチドを調製する方法を開示しており、ここで、ポリペプチドは、疎水性相互作用または共有結合のいずれかによって樹脂に物理的に付着され、少なくとも最大で100%の有機溶媒を含む溶媒系中で安定である。固体支持体(例えば、樹脂、膜、ビーズ、ガラスなど)への酵素のコンジュゲーションおよび固定のための他の方法は、当技術分野において周知である(例えば、Yi et al., Proc. Biochem., 42: 895-898 [2007];Martin et al., Appl. Microbiol. Biotechnol., 76: 843-851 [2007];Koszelewski et al., J. Mol. Cat. B: Enz., 63: 39-44 [2010];Truppo et al., Org. Proc. Res. Develop.,オンライン:dx.doi.org/10.1021/op200157cで公開;およびMateo et al., Biotechnol. Prog., 18:629-34 [2002]などを参照のこと)。
本発明の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを固定するために有用な固体支持体としては、限定されるものではないが、エポキシド官能基を有するポリメタクリレート、アミノエポキシド官能基を有するポリメタクリレート、オクタデシル官能基を有するスチレン/DVBコポリマーもしくはポリメタクリレートを含む、ビーズまたは樹脂が挙げられる。本発明の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼを固定するために有用な例示的な固体支持体としては、限定されるものではないが、キトサンビーズ、Eupergit C、ならびに以下の異なるタイプ:SEPABEAD:EC−EP、EC−HFA/S、EXA252、EXE119およびEXE120を含むSEPABEAD(Mitsubishi)が挙げられる。
一部の実施形態では、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドは、ポリペプチドが位置的に区別される場所に配置されたアレイの形態で提供される。一部の実施形態では、位置的に区別される場所は、96ウェルプレートなどの固体支持体中のウェルである。複数の支持体は、試薬のロボット送達のため、または検出方法および/もしくは装置によって対処可能なさまざまな場所で、アレイ上に配置され得る。そのようなアレイは、ポリペプチドによる変換について種々の基質化合物を試験するために使用することができる。
一部の実施形態では、本明細書に記載の操作されたポリペプチドは、キットの形態で提供される。キット中のポリペプチドは、個々または複数のポリペプチドとして存在していてもよい。キットは、酵素反応を行うための試薬、ポリペプチドの活性を評価するための基質、および生成物を検出するための試薬をさらに含むことができる。キットは、試薬ディスペンサーおよびキットの使用のための指示を含むこともできる。一部の実施形態では、本発明のキットは、複数の異なる操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを対処可能な異なる位置に含むアレイを含み、ここで、異なるポリペプチドは、少なくとも1つの異なる改善された酵素の性質をそれぞれ有する参照配列の異なるバリアントである。複数の操作されたポリペプチドを含むそのようなアレイおよびそれらの使用方法は、公知である(例えば、国際公開第2009/008908A2号を参照のこと)。
操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを調製するために有用なポリヌクレオチド、制御配列、発現ベクターおよび宿主細胞
別の態様では、本発明は、本明細書に記載のデオキシリボースリン酸アルドラーゼ活性を有する操作されたポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを提供する。ポリヌクレオチドは、遺伝子発現を制御する1つまたは複数の異種調節配列に作動可能に連結させて、ポリペプチドを発現する能力を有する組換えポリヌクレオチドを生じさせ得る。操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼをコードする異種ポリヌクレオチドを含有する発現構築物を、適切な宿主細胞に導入して、対応する操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを発現させることができる。
一部の実施形態では、改善されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドをコードする単離されたポリヌクレオチドは、ポリペプチドの改善された活性および/または発現を提供する種々の方法で操作される。単離されたポリヌクレオチドのベクターへの挿入前の操作は、発現ベクターに応じて、望まししいか、または必要であり得る。組換えDNA法を利用するポリヌクレオチドおよび核酸配列を改変するための技法は、当技術分野において周知である。
当業者は、遺伝コードの縮重に起因して、本発明のバリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼのアシラーゼポリペプチドをコードする多数のヌクレオチド配列が存在することを理解する。例えば、コドンAGA、AGG、CGA、CGC、CGGおよびCGUは、すべて、アミノ酸のアルギニンをコードする。したがって、コドンによってアルギニンが特定される本発明の核酸におけるすべての位置にて、コドンは、コードされるポリペプチドを変更することなく、上記に記載の対応するコドンのいずれかに変更され得る。RNA配列における「U」は、DNA配列における「T」に対応することが理解される。本発明は、可能性があるコドン選択に基づいて組合せを選択することによって作製され得る、本発明のポリペプチドをコードする核酸配列のそれぞれおよびすべての可能性があるバリエーションを企図し、提供する。
上記に示したように、デオキシリボースリン酸アルドラーゼをコードするDNA配列はまた、高いコドン使用頻度バイアスコドン(同じアミノ酸についてコードする他のコドンよりも、タンパク質のコード領域においてより高い頻度で使用されるコドン)のために設計され得る。好ましいコドンは、単一の遺伝子、共通の機能もしくは起源の遺伝子のセット、高度に発現された遺伝子におけるコドン使用頻度、生物全体の凝集タンパク質コード領域におけるコドン頻度、関連する生物の凝集タンパク質コード領域におけるコドン頻度、またはそれらの組合せに関して決定され得る。その頻度が遺伝子発現のレベルと共に増加するコドンは、典型的には、発現のために最適なコドンである。特に、DNA配列は、特定の宿主生物における発現のために最適化することができる。コドン頻度(例えば、コドン使用頻度、相対的同義コドン使用頻度)、および多変量分析(例えば、クラスター分析または対応分析を使用する)を含む特定の生物におけるコドン優先選択、および遺伝子中で使用されるコドンの有効な数を決定するための種々の方法が当技術分野において周知である。コドン使用頻度を得るためのデータソースは、タンパク質についてコードする能力を有する任意の利用可能なヌクレオチド配列に依拠し得る。これらのデータセットとしては、当技術分野において周知であるように、発現されるタンパク質をコードすることが実際に公知の核酸配列(例えば、完全なタンパク質コード配列−CDS)、発現される配列タグ(EST)、またはゲノム配列の予測されるコード領域が挙げられる。バリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼをコードするポリヌクレオチドは、当技術分野において公知の任意の適切な方法を使用して調製することができる。典型的には、オリゴヌクレオチドは、個々に合成され、次いで、結合して(例えば、酵素的もしくは化学的連結法、またはポリメラーゼ媒介法によって)、本質的に任意の所望の連続的な配列を形成する。一部の実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、限定されるものではないが自動合成法を含む、当技術分野において公知の任意の適切な方法を使用する化学合成によって調製される。例えば、ホスホルアミダイト法では、オリゴヌクレオチドを、合成し(例えば、自動DNA合成機において)、精製し、アニーリングし、ライゲーションし、適切なベクターにクローニングする。一部の実施形態では、二本鎖DNA断片は、次いで、相補鎖を合成すること、および適切な条件下で、その鎖を一緒にアニーリングすることによって、または適切なプライマー配列を有するDNAポリメラーゼを使用して相補鎖を付加することによってのいずれかで得る。本発明において有用な方法を提供する多数の一般的で標準的なテキストが当業者に周知である。
例えば、変異誘発および指向進化法を、ポリヌクレオチドに容易に適用して、発現させ、スクリーニングし、アッセイすることができるバリアントライブラリーを作成することができる。変異誘発および指向進化法は、当技術分野において周知である(例えば、米国特許第5,605,793号、同第5,811,238号、同第5,830,721号、同第5,834,252号、同第5,837,458号、同第5,928,905号、同第6,096,548号、同第6,117,679号、同第6,132,970号、同第6,165,793号、同第6,180,406号、同第6,251,674号、同第6,265,201号、同第6,277,638号、同第6,287,861号、同第6,287,862号、同第6,291,242号、同第6,297,053号、同第6,303,344号、同第6,309,883号、同第6,319,713号、同第6,319,714号、同第6,323,030号、同第6,326,204号、同第6,335,160号、同第6,335,198号、同第6,344,356号、同第6,352,859号、同第6,355,484号、同第6,358,740号、同第6,358,742号、同第6,365,377号、同第6,365,408号、同第6,368,861号、同第6,372,497号、同第6,337,186号、同第6,376,246号、同第6,379,964号、同第6,387,702号、同第6,391,552号、同第6,391,640号、同第6,395,547号、同第6,406,855号、同第6,406,910号、同第6,413,745号、同第6,413,774号、同第6,420,175号、同第6,423,542号、同第6,426,224号、同第6,436,675号、同第6,444,468号、同第6,455,253号、同第6,479,652号、同第6,482,647号、同第6,483,011号、同第6,484,105号、同第6,489,146号、同第6,500,617号、同第6,500,639号、同第6,506,602号、同第6,506,603号、同第6,518,065号、同第6,519,065号、同第6,521,453号、同第6,528,311号、同第6,537,746号、同第6,573,098号、同第6,576,467号、同第6,579,678号、同第6,586,182号、同第6,602,986号、同第6,605,430号、同第6,613,514号、同第6,653,072号、同第6,686,515号、同第6,703,240号、同第6,716,631号、同第6,825,001号、同第6,902,922号、同第6,917,882号、同第6,946,296号、同第6,961,664号、同第6,995,017号、同第7,024,312号、同第7,058,515号、同第7,105,297号、同第7,148,054号、同第7,220,566号、同第7,288,375号、同第7,384,387号、同第7,421,347号、同第7,430,477号、同第7,462,469号、同第7,534,564号、同第7,620,500号、同第7,620,502号、同第7,629,170号、同第7,702,464号、同第7,747,391号、同第7,747,393号、同第7,751,986号、同第7,776,598号、同第7,783,428号、同第7,795,030号、同第7,853,410号、同第7,868,138号、同第7,783,428号、同第7,873,477号、同第7,873,499号、同第7,904,249号、同第7,957,912号、同第7,981,614号、同第8,014,961号、同第8,029,988号、同第8,048,674号、同第8,058,001号、同第8,076,138号、同第8,108,150号、同第8,170,806号、同第8,224,580号、同第8,377,681号、同第8,383,346号、同第8,457,903号、同第8,504,498号、同第8,589,085号、同第8,762,066号、同第8,768,871号、同第9,593,326号、およびすべての関連する米国以外の対応特許;Ling et al., Anal. Biochem., 254(2):157-78 [1997];Dale et al., Meth. Mol. Biol., 57:369-74 [1996];Smith, Ann. Rev. Genet., 19:423-462 [1985];Botstein et al., Science, 229:1193-1201 [1985];Carter, Biochem. J., 237:1-7 [1986];Kramer et al., Cell, 38:879-887 [1984];Wells et al., Gene, 34:315-323 [1985];Minshull et al., Curr. Op. Chem. Biol., 3:284-290 [1999];Christians et al., Nat. Biotechnol., 17:259-264 [1999];Crameri et al., Nature, 391:288-291 [1998];Crameri, et al., Nat. Biotechnol., 15:436-438 [1997];Zhang et al., Proc. Nat. Acad. Sci. U.S.A., 94:4504-4509 [1997];Crameri et al., Nat. Biotechnol., 14:315-319 [1996];Stemmer, Nature, 370:389-391 [1994];Stemmer, Proc. Nat. Acad. Sci. USA, 91:10747-10751 [1994];国際公開第95/22625号;国際公開第97/0078号;国際公開第97/35966号;国際公開第98/27230号;国際公開第00/42651号;国際公開第01/75767号;および国際公開第2009/152336号を参照のこと、これらのすべては参照によって本明細書に組み込まれる)。
一部の実施形態では、ポリヌクレオチドは、配列番号2〜478の偶数配列の識別子から選択される参照配列と少なくとも約80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高く同一であるアミノ酸配列を含むデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドをコードし、ポリペプチドは、デオキシリボースリン酸アルドラーゼ活性、および本明細書に記載の1つまたは複数の改善された性質、例えば、参照配列(例えば、配列番号2、6および/または466のポリペプチド)と比較して活性の増加を有して、EGAおよびアセトアルデヒドをEDRに変換する能力を有する。一部の実施形態では、参照配列は、配列番号2、6および/または466から選択される。一部の実施形態では、参照配列は、配列番号2である。一部の実施形態では、参照配列は、配列番号6である。一部の実施形態では、参照配列は、配列番号466である。
一部の実施形態では、ポリヌクレオチドは、上記に記載の同一性パーセントを有するアミノ酸配列を含む操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドをコードし、(a)配列番号2、6および/または466と比較して、1つまたは複数のアミノ酸残基の相違を有する。一部の実施形態では、本発明は、配列番号2、6および/または466の参照配列と少なくとも80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い配列同一性を有するアミノ酸配列、および(a)本明細書に提供されるそれらの置換から選択される少なくとも1つのアミノ酸残基の相違(例えば、表3.1、4.1および6.1を参照のこと)を含む、デオキシリボースリン酸アルドラーゼ活性を有する操作されたポリペプチドを提供する。
一部の実施形態では、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドをコードするポリヌクレオチドは、配列番号1〜477の奇数配列の識別子から選択される配列を含む。一部の実施形態では、ポリヌクレオチド配列は、配列番号1および5から選択される。一部の実施形態では、本発明は、デオキシリボースリン酸アルドラーゼ活性を有するポリペプチドをコードする操作されたポリヌクレオチドであって、操作されたポリペプチドが、配列番号2および6から選択される少なくとも1つの参照配列と少なくとも80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い配列同一性を有する、操作されたポリヌクレオチドを提供する。
一部の実施形態では、本発明は、中ストリンジェントまたは高ストリンジェントな条件下などの定義された条件下で、本発明の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼをコードするポリヌクレオチド配列(またはその相補体)とハイブリダイズするポリヌクレオチドを提供する。一部の実施形態では、ポリヌクレオチドは、配列番号1〜477の奇数配列の識別子を有する配列から選択されるポリヌクレオチド、またはその相補体と、高ストリンジェント条件下でハイブリダイズする能力を有し、本明細書に記載の1つまたは複数の改善された性質を有するデオキシリボースリン酸アルドラーゼを有するポリペプチドをコードする。
一部の実施形態では、高ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする能力を有するポリヌクレオチドは、本明細書に提供されるように、配列番号2または配列番号6と比較して、1つまたは複数のアミノ酸残基の相違を有するアミノ酸配列を含む操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドをコードする。
一部の実施形態では、本発明のバリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼは、酵素のコードされる活性を変更しない追加の配列をさらに含む。例えば、一部の実施形態では、バリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼは、エピトープタグ、または精製において有用な別の配列に連結される。
一部の実施形態では、本発明のバリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドは、それらを発現する宿主細胞(例えば、酵母または糸状菌宿主細胞)から分泌され、シグナルペプチド(すなわち、ポリペプチドのアミノ末端に連結され、コードされるポリペプチドを細胞の分泌経路に向けるアミノ酸配列)を含むプレタンパク質として発現される。
操作されたポリペプチドの配列が公知である場合、酵素をコードするポリヌクレオチドは、公知の合成法に従って、標準的な固相法によって調製することができる。一部の実施形態では、約100塩基までの断片を個々に合成し、次いで結合して(例えば、酵素的もしくは化学的ライゲーション法、またはポリメラーゼ媒介法によって)、任意の所望の連続的な配列を形成することができる。例えば、本発明のポリヌクレオチドおよびオリゴヌクレオチドは、化学合成(典型的には、自動化された合成法で実施されるので、例えば、Beaucage et al., Tet. Lett., 22:1859-69 [1981]によって記載された古典的なホスホルアミダイト法、またはMatthes et al., EMBO J., 3:801-05 [1984]によって記載された方法を使用する)によって調製され得る。ホスホルアミダイト法に従って、オリゴヌクレオチドを合成し(例えば、自動DNA合成機において)、精製し、アニーリングし、ライゲーションし、適切なベクターにクローニングする。加えて、本質的に任意の核酸は、任意の種々の商業的供給業者(例えば、The Midland Certified Reagent Company、Midland、TX、The Great American Gene Company、Ramona、CA、ExpressGen Inc.、Chicago、IL、Operon Technologies Inc.、Alameda、CA、および多くの他の供給業者)から入手することができる。
本発明は、本明細書に提供される少なくとも1つのバリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼをコードする配列を含む組換え構築物も提供する。一部の実施形態では、本発明は、異種プロモーターに作動可能に連結されたバリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリヌクレオチドを含む発現ベクターを提供する。一部の実施形態では、本発明の発現ベクターを使用して、適切な宿主細胞を形質転換して、宿主細胞がバリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼタンパク質を発現することを可能にする。真菌および他の生物におけるタンパク質の組換え発現のための方法は、当技術分野において周知であり、多くの発現ベクターが、利用可能であるか、または慣例の方法を使用して構築することができる。一部の実施形態では、本発明の核酸構築物は、本発明の核酸配列が挿入された、プラスミド、コスミド、ファージ、ウイルス、細菌人工染色体(BAC)、酵母人工染色体(YAC)などのベクターを含む。一部の実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、バリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチド(複数可)を発現するために適切な種々の発現ベクターのいずれか1つに組み込まれる。適切なベクターとしては、限定されるものではないが、染色体DNA配列、非染色体DNA配列および合成DNA配列(例えば、SV40の誘導体)、ならびに細菌プラスミド、ファージDNA、バキュロウイルス、酵母プラスミド、プラスミドおよびファージDNAの組合せに由来するベクター、ワクシニア、アデノウイルス、鶏痘ウイルス、仮性狂犬病、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス、レトロウイルス、および多くの他のものなどのウイルスDNAが挙げられる。遺伝子材料を細胞に形質導入し、複製が望ましい場合には、関連する宿主において複製可能および生存可能である任意の適切なベクターが、本発明において使用される。
一部の実施形態では、構築物は、タンパク質をコードする配列に作動可能に連結された、限定されるものではないが、プロモーターを含む調節配列をさらに含む。多数の適切なベクターおよびプロモーターは、当業者に公知である。実際に、一部の実施形態では、特定の宿主において高い発現のレベルを得るために、多くの場合、異種プロモーターの制御下、本発明のバリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼを発現させることが有用である。一部の実施形態では、プロモーター配列は、当技術分野において公知の任意の適切な方法を使用して、バリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼコード配列の5’領域に作動可能に連結される。バリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼの発現のために有用なプロモーターの例としては、限定されるものではないが、真菌由来のプロモーターが挙げられる。一部の実施形態では、真菌株においてデオキシリボースリン酸アルドラーゼ遺伝子以外の遺伝子の発現を駆動するプロモーター配列が使用される。非限定的な例として、エンドグルカナーゼをコードする遺伝子由来の真菌プロモーターを使用してもよい。一部の実施形態では、デオキシリボースリン酸アルドラーゼが由来する真菌株以外の真菌株においてデオキシリボースリン酸アルドラーゼ遺伝子の発現を駆動するプロモーター配列が使用される。糸状菌宿主細胞において本発明のヌクレオチド構築物の転写を指示するために有用な他の適切なプロモーターの例としては、限定されるものではないが、Aspergillus oryzae TAKAアミラーゼ、Rhizomucor mieheiアスパラギン酸プロテイナーゼ、Aspergillus niger中性アルファ−アミラーゼ、Aspergillus niger酸安定アルファ−アミラーゼ、Aspergillus nigerまたはAspergillus awamoriグルコアミラーゼ(glaA)、Rhizomucor mieheiリパーゼ、Aspergillus oryzaeアルカリプロテアーゼ、Aspergillus oryzaeトリオースリン酸イソメラーゼ、Aspergillus nidulansアセトアミダーゼ、およびFusarium oxysporumトリプシン様プロテアーゼ(例えば、国際公開第96/00787号を参照のこと、参照によって本明細書に組み込まれる)の遺伝子から得られるプロモーター、ならびにNA2−tpiプロモーター(Aspergillus niger中性アルファ−アミラーゼおよびAspergillus oryzaeトリオースリン酸イソメラーゼの遺伝子由来のプロモーターのハイブリッド)、cbh1、cbh2、egl1、egl2、pepA、hfb1、hfb2、xyn1、amyおよびglaAなどのプロモーター(例えば、Nunberg et al., Mol. Cell Biol., 4:2306 -2315 [1984];Boel et al., EMBO J., 3:1581-85 [1984];および欧州特許出願第137280号を参照のこと、これらのすべては参照によって本明細書に組み込まれる)、ならびにそれらの変異体、トランケート型、およびハイブリッドプロモーターが挙げられる。
酵母宿主細胞では、有用なプロモーターとしては、限定されるものではないが、Saccharomyces cerevisiaeエノラーゼ(eno−1)、Saccharomyces cerevisiaeガラクトキナーゼ(gal1)、Saccharomyces cerevisiaeアルコールデヒドロゲナーゼ/グリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ(ADH2/GAP)、およびS.cerevisiae 3−ホスホグリセリン酸キナーゼの遺伝子由来のプロモーターが挙げられる。酵母宿主細胞のために有用な追加の有用なプロモーターは、当技術分野において公知である(例えば、Romanos et al., Yeast 8:423-488 [1992]を参照のこと、参照によって本明細書に組み込まれる)。加えて、真菌におけるキチナーゼ産生に関連するプロモーターが本発明において使用される(例えば、Blaiseau and Lafay, Gene 120243-248 [1992];およびLimon et al., Curr. Genet., 28:478-83 [1995]、これらは両方とも参照によって本明細書に組み込まれる)。
細菌宿主細胞のためには、本開示の核酸構築物の転写を指示するために適切なプロモーターとしては、限定されるものではないが、E.coli lacオペロン、E.coli trpオペロン、バクテリオファージラムダ、Streptomyces coelicolorアガラーゼ遺伝子(dagA)、Bacillus subtilisレバンスクラーゼ遺伝子(sacB)、Bacillus licheniformisアルファ−アミラーゼ遺伝子(amyL)、Bacillus stearothermophilusマルトジェニックアミラーゼ遺伝子(amyM)、Bacillus amyloliquefaciensアルファ−アミラーゼ遺伝子(amyQ)、Bacillus licheniformisペニシリナーゼ遺伝子(penP)、Bacillus subtilis xylAおよびxylB遺伝子、および原核生物のベータ−ラクタマーゼ遺伝子(例えば、Villa-Kamaroff et al., Proc. Natl Acad. Sci. USA 75: 3727-3731 [1978]を参照のこと)、ならびにtacプロモーター(例えば、DeBoer et al., Proc. Natl Acad. Sci. USA 80: 21-25 [1983]を参照のこと)から得られるプロモーターが挙げられる。
一部の実施形態では、クローニングされた本発明のバリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼは、宿主細胞によって認識されて転写を終結させる配列である、適切な転写ターミネーター配列も有する。ターミネーター配列は、ポリペプチドをコードする核酸配列の3’末端に作動可能に連結される。選択される宿主細胞において機能する任意のターミネーターが、本発明において使用される。糸状菌宿主細胞のための例示的な転写ターミネーターとしては、限定されるものではないが、Aspergillus oryzae TAKAアミラーゼ、Aspergillus nigerグルコアミラーゼ、Aspergillus nidulansアントラニル酸シンターゼ、Aspergillus nigerアルファ−グルコシダーゼおよびFusarium oxysporumトリプシン様プロテアーゼ(例えば、米国特許第7,399,627号を参照のこと、参照によって本明細書に組み込まれる)の遺伝子から得られる転写ターミネーターが挙げられる。一部の実施形態では、酵母宿主細胞のための例示的なターミネーターとしては、Saccharomyces cerevisiaeエノラーゼ、Saccharomyces cerevisiaeチトクロムC(CYC1)およびSaccharomyces cerevisiaeグリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼの遺伝子から得られるターミネーターが挙げられる。酵母宿主細胞のための他の有用なターミネーターは、当業者に周知である(例えば、Romanos et al., Yeast 8:423-88 [1992]を参照のこと)。
一部の実施形態では、適切なリーダー配列は、クローニングされたバリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼ配列の一部であり、これは、宿主細胞による翻訳のために重要であるmRNAの非翻訳領域である。リーダー配列は、ポリペプチドをコードする核酸配列の5’末端に作動可能に連結される。選択される宿主細胞において機能する任意のリーダー配列が、本発明において使用される。糸状菌宿主細胞のための例示的なリーダーとしては、限定されるものではないが、Aspergillus oryzae TAKAアミラーゼおよびAspergillus nidulansトリオースリン酸イソメラーゼの遺伝子から得られるリーダーが挙げられる。酵母宿主細胞のための適切なリーダーとしては、限定されるものではないが、Saccharomyces cerevisiaeエノラーゼ(ENO−1)、Saccharomyces cerevisiae 3−ホスホグリセリン酸キナーゼ、Saccharomyces cerevisiaeアルファ−因子およびSaccharomyces cerevisiaeアルコールデヒドロゲナーゼ/グリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ(ADH2/GAP)の遺伝子から得られるリーダーが挙げられる。
一部の実施形態では、本発明の配列は、核酸配列の3’末端に作動可能に連結され、転写されると、転写されたmRNAにポリアデノシン残基を付加するシグナルとして宿主細胞によって認識される、ポリアデニル化配列も含む。選択される宿主細胞において機能する任意のポリアデニル化配列が、本発明において使用される。糸状菌宿主細胞のための例示的なポリアデニル化配列としては、限定されるものではないが、Aspergillus oryzae TAKAアミラーゼ、Aspergillus nigerグルコアミラーゼ、Aspergillus nidulansアントラニル酸シンターゼ、Fusarium oxysporumトリプシン様プロテアーゼおよびAspergillus nigerアルファ−グルコシダーゼの遺伝子から得られるポリアデニル化配列が挙げられる。酵母宿主細胞のために有用なポリアデニル化配列は、当技術分野において公知である(例えば、Guo and Sherman, Mol. Cell. Biol., 15:5983-5990 [1995]を参照のこと)。
一部の実施形態では、制御配列は、ポリペプチドのアミノ末端に連結されたアミノ酸配列をコードするシグナルペプチドコード領域を含み、コードされたポリペプチドを細胞の分泌経路に向ける。核酸配列のコード配列の5’末端は、本質的に、翻訳リーディングフレームにおいて、分泌されたポリペプチドをコードするコード領域のセグメントと天然に連結されたシグナルペプチドコード領域とを含有していてもよい。あるいは、コード配列の5’末端は、コード配列に対して外来であるシグナルペプチドコード領域を含有していてもよい。外来シグナルペプチドコード領域は、コード配列がシグナルペプチドコード領域を天然に含有しない場合に必要であり得る。
あるいは、外来シグナルペプチドコード領域は、ポリペプチドの分泌を増強するために、天然のシグナルペプチドコード領域を単に置き換え得る。しかしながら、発現されるポリペプチドを選択される宿主細胞の分泌経路に向ける任意のシグナルペプチドコード領域を本発明において使用してもよい。
一部の実施形態では、シグナルペプチドは、内在性V.fluvialisのデオキシリボースリン酸アルドラーゼシグナルペプチドである。一部の追加の実施形態では、他のV.fluvialis分泌タンパク質由来のシグナルペプチドが使用される。一部の実施形態では、他のシグナルペプチドは、宿主細胞および他の要因に応じて、使用される。
細菌宿主細胞のための有効なシグナルペプチドコード領域としては、限定されるものではないが、Bacillus NClB 11837マルトジェニックアミラーゼ、Bacillus stearothermophilusアルファ−アミラーゼ、Bacillus licheniformisサブチリシン、Bacillus licheniformisベータ−ラクタマーゼ、Bacillus stearothermophilus中性プロテアーゼ(nprT、nprS、nprM)およびBacillus subtilis prsAの遺伝子から得られるシグナルペプチドコード領域が挙げられる。さらなるシグナルペプチドは、当技術分野において公知である(例えば、Simonen and Palva, Microbiol. Rev., 57:109-137 [1993]を参照のこと)。
糸状菌宿主細胞のための有効なシグナルペプチドコード領域としては、限定されるものではないが、Aspergillus oryzae TAKAアミラーゼ、Aspergillus niger中性アミラーゼ、Aspergillus nigerグルコアミラーゼ、Rhizomucor mieheiアスパラギン酸プロテイナーゼ、Humicola insolensセルラーゼおよびHumicola lanuginosaリパーゼの遺伝子から得られるシグナルペプチドコード領域が挙げられる。
酵母宿主細胞のための有用なシグナルペプチドとしては、限定されるものではないが、Saccharomyces cerevisiaeアルファ−因子およびSaccharomyces cerevisiaeインベルターゼの遺伝子が挙げられる。他の有用なシグナルペプチドコード領域は、当技術分野において公知である(例えば、Romanos et al., [1992]、上記を参照のこと)。
一部の実施形態では、制御配列は、ポリペプチドのアミノ末端に位置するアミノ酸配列をコードするプロペプチドコード領域を含む。得られるポリペプチドは、プロ酵素またはプロポリペプチド(または一部の場合では、酵素原)として公知である。プロポリペプチドは、一般に、不活性であり、プロポリペプチドからのプロペプチドの触媒的または自己触媒的切断によって、成熟活性デオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドに変換することができる。プロペプチドコード領域としては、Bacillus subtilisアルカリプロテアーゼ(aprE)、Bacillus subtilis中性プロテアーゼ(nprT)、Saccharomyces cerevisiaeアルファ−因子、Rhizomucor mieheiアスパラギン酸プロテイナーゼおよびMyceliophthora thermophilaラクターゼ(例えば、国際公開第95/33836号を参照のこと)の遺伝子から得られ得る。
シグナルペプチドおよびプロペプチド領域の両方がポリペプチドのアミノ末端に存在する場合、プロペプチド領域は、ポリペプチドのアミノ末端の隣に位置し、シグナルペプチド領域は、プロペプチド領域のアミノ末端の隣に位置する。
一部の実施形態では、調節配列はまた、宿主細胞の成長に関連して、ポリペプチドの発現の調節を可能にするために使用される。調節系の例は、調節化合物の存在を含む、化学的もしくは物理的刺激に応答してオンまたはオフされる遺伝子の発現を引き起こす系である。原核宿主細胞では、適切な調節配列としては、限定されるものではないが、lac、tacおよびtrpオペレーター系が挙げられる。酵母宿主細胞では、適切な調節系としては、例として、ADH2系またはGAL1系が挙げられる。糸状菌では、適切な調節配列としては、TAKAアルファ−アミラーゼプロモーター、Aspergillus nigerグルコアミラーゼプロモーターおよびAspergillus oryzaeグルコアミラーゼプロモーターが挙げられる。
調節配列の他の例は、遺伝子増幅を可能にするものである。真核生物の系では、これらとしては、メトトレキサートの存在下で増幅されるジヒドロ葉酸還元酵素遺伝子、および重金属で増幅されるメタロチオネイン遺伝子が挙げられる。これらの場合では、本発明のデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドをコードする核酸配列は、調節配列に作動可能に連結されるはずである。
したがって、一部の追加の実施形態では、本発明は、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドまたはそのバリアントをコードするポリヌクレオチド、ならびにそれらが導入される宿主の種類に応じて、プロモーターおよびターミネーター、複製起点などのような1つまたは複数の発現調節領域を含む、組換え発現ベクターを提供する。一部の実施形態では、上記に記載のさまざまな核酸および制御配列を一緒に結合して、そのような部位でポリペプチドをコードする核酸配列の挿入または置換を可能にするために1つまたは複数の好都合な制限部位を含んでいてもよい、組換え発現ベクターを生成する。あるいは、一部の実施形態では、核酸配列は、核酸配列またはその配列を含む核酸構築物を、発現のための適切なベクターに挿入することによって発現される。発現ベクターの作製において、コード配列は、コード配列が発現のための適切な制御配列に作動可能に連結されるように、ベクターに位置する。
組換え発現ベクターは、組換えDNA手順に好都合に付すことができ、ポリヌクレオチド配列の発現をもたらすことができる、任意の適切なベクター(例えば、プラスミドまたはウイルス)を含む。ベクターの選択は、典型的には、ベクターと、ベクターが導入される宿主細胞との適合性に依存する。一部の実施形態では、ベクターは、線形または閉環状のプラスミドである。
一部の実施形態では、発現ベクターは、自己複製ベクター(すなわち、プラスミド、染色体外エレメント、ミニ染色体または人工染色体などの、その複製が染色体の複製とは無関係である染色体外実体として存在するベクター)である。一部の実施形態では、ベクターは、自己複製を確実にするための任意の手段を含有する。あるいは、一部の他の実施形態では、宿主細胞に導入される際に、ベクターは、ゲノムに組み込まれ、それが組み込まれた染色体(複数可)と一緒に複製される。さらにまた、追加の実施形態では、宿主細胞のゲノムに導入される総DNAを一緒に含有する、単一のベクターもしくはプラスミド、または2つもしくはそれよりも多くのベクターもしくはプラスミド、あるいはトランスポゾンが利用される。
一部の実施形態では、本発明の発現ベクターは、形質転換細胞の容易な選択を可能にする1つまたは複数の選択マーカーを含有する。「選択マーカー」は、その生成物が、殺生物剤もしくはウイルスに対する耐性、抗菌剤または重金属に対する耐性、栄養要求株に対する原栄養性などを提供する遺伝子である。限定されるものではないが、amdS(アセトアミダーゼ)、argB(オルニチンカルバモイルトランスフェラーゼ)、bar(ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼ)、hph(ハイグロマイシンホスホトランスフェラーゼ)、niaD(硝酸還元酵素)、pyrG(オロチジン−5’−リン酸デカルボキシラーゼ)、sC(硫酸アデニルトランスフェラーゼ)およびtrpC(アントラニル酸シンターゼ)、ならびにそれらの同等物を含む、糸状菌宿主細胞における使用のための任意の適切な選択マーカーが本発明において使用される。Aspergillusなどの宿主細胞において有用な追加のマーカーとしては、限定されるものではないが、Aspergillus nidulansまたはAspergillus oryzaeのamdS遺伝子およびpyrG遺伝子、ならびにStreptomyces hygroscopicusのbar遺伝子が挙げられる。酵母宿主細胞のための適切なマーカーとしては、限定されるものではないが、ADE2、HIS3、LEU2、LYS2、MET3、TRP1およびURA3が挙げられる。細菌の選択マーカーの例としては、限定されるものではないが、Bacillus subtilisもしくはBacillus licheniformis由来のdal遺伝子、またはアンピシリン、カナマイシン、クロラムフェニコールおよび/もしくはテトラサイクリン耐性などの抗生物質耐性を付与するマーカーが挙げられる。
一部の実施形態では、本発明の発現ベクターは、ベクターの宿主細胞のゲノムへの組込み、またはゲノムとは無関係の細胞におけるベクターの自己複製を可能にするエレメント(複数可)を含有する。宿主細胞ゲノムへの統合を含む一部の実施形態では、ベクターは、ポリペプチドをコードする核酸配列、または相同もしくは非相同組換えによるベクターのゲノムへの組込みのためのベクターの任意の他のエレメントに依拠する。
一部の代替の実施形態では、発現ベクターは、宿主細胞のゲノムへの相同組換えによる組込みを指示するための追加の核酸配列を含有する。追加の核酸配列は、ベクターが、染色体(複数可)の正確な場所(複数可)で宿主細胞のゲノムに組み込まれることを可能にする。正確な場所での組込みの可能性を増加させるために、組込みエレメントは、好ましくは、相同組換えの確率を増強するために対応する標的配列と高度に相同である、100〜10,000塩基対、好ましくは、400〜10,000塩基対、最も好ましくは、800〜10,000塩基対などの十分な数のヌクレオチドを含有する。組込みエレメントは、宿主細胞のゲノム中の標的配列と相同である任意の配列であり得る。さらにまた、組込みエレメントは、非コード核酸配列またはコード核酸配列であり得る。他方では、ベクターは、非相同組換えによって宿主細胞のゲノムに組み込まれてもよい。
自己複製のために、ベクターは、ベクターが問題の宿主細胞において自己複製することを可能にする複製起点をさらに含んでいてもよい。細菌の複製起点の例は、P15A oriもしくはプラスミドpBR322、pUC19、pACYCl77(このプラスミドはP15A oriを有する)の複製起点、またはE.coliにおける複製を可能にするpACYC184、およびBacillusにおける複製を可能にするpUB110、pE194、pTA1060もしくはpAMβ1である。酵母宿主細胞における使用のための複製起点の例は、2ミクロンの複製起点、ARS1、ARS4、ARS1およびCEN3の組合せ、ならびにARS4およびCEN6の組合せである。複製起点は、宿主細胞において温度感受性で機能するようにする変異を有するものであってもよい(例えば、Ehrlich, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 75:1433 [1978]を参照のこと)。
一部の実施形態では、本発明の核酸配列の2つ以上のコピーは、遺伝子産物の産生を増加させるために、宿主細胞に挿入される。選択マーカー遺伝子の増幅されたコピー、およびそれにより、核酸配列の追加のコピーを含有する細胞を、細胞を適切な選択剤の存在下で培養することによって選択することができる場合、核酸配列のコピー数の増加は、配列の少なくとも1つの追加のコピーを宿主細胞のゲノム中に組み込むことによって、または、増幅可能な選択マーカー遺伝子を核酸配列と共に含めることによって得ることができる。
本発明における使用のための多くの発現ベクターが市販されている。適切な市販の発現ベクターとしては、限定されるものではないが、p3xFLAGTM(商標)発現ベクター(Sigma−Aldrich Chemicals)が挙げられ、これは、CMVプロモーター、および哺乳動物宿主細胞における発現のためのhGHポリアデニル化部位、およびpBR322複製開始点、およびE.coliにおける増幅のためのアンピシリン耐性マーカーを含む。他の適切な発現ベクターとしては、限定されるものではないが、pBluescriptII SK(−)およびpBK−CMV(Stratagene)、ならびにpBR322(Gibco BRL)、pUC(Gibco BRL)、pREP4、pCEP4(Invitrogen)またはpPoly(例えば、Lathe et al., Gene 57:193-201 [1987]を参照のこと)に由来するプラスミドが挙げられる。
したがって、一部の実施形態では、少なくとも1つのバリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼをコードする配列を含むベクターは、ベクターの増殖(propagation)およびバリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼ(複数可)の発現を可能にするために、宿主細胞に形質転換される。一部の実施形態では、バリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼを翻訳後修飾して、シグナルペプチドを除去し、一部の場合では、分泌後に切断してもよい。一部の実施形態では、上記に記載の形質転換された宿主細胞は、バリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼ(複数可)の発現を可能にする条件下で、適切な栄養培地中で培養される。限定されるものではないが、適切な補充物を含有する最小培地または複合培地を含む、宿主細胞を培養するために有用な任意の適切な培地が本発明において使用される。一部の実施形態では、宿主細胞は、HTP培地中で成長させる。適切な培地は、さまざまな商業的供給業者から入手可能であるか、または公開されたレシピ(例えば、アメリカ合衆国培養細胞系統保存機関のカタログ中)に従って調製されてもよい。
別の態様では、本発明は、本明細書に提供される改善されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む宿主細胞を提供し、ポリヌクレオチドは、宿主細胞においてデオキシリボースリン酸アルドラーゼ酵素の発現のための1つまたは複数の制御配列に作動可能に連結されている。本発明の発現ベクターによってコードされるデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドの発現における使用のための宿主細胞は、当技術分野において周知であり、限定されるものではないが、E.coli、Bacillus megaterium、Lactobacillus kefir、StreptomycesおよびSalmonella typhimurium細胞などの細菌細胞;酵母細胞(例えば、Saccharomyces cerevisiaeまたはPichia pastoris(ATCCアクセッション番号201178))などの真菌細胞;Drosophila S2およびSpodoptera Sf9細胞などの昆虫細胞;CHO、COS、BHK、293およびBowes黒色腫細胞などの動物細胞;ならびに植物細胞が挙げられる。上記に記載の宿主細胞のための適切な培養培地および成長条件は、当技術分野において周知である。
デオキシリボースリン酸アルドラーゼの発現のためのポリヌクレオチドは、当技術分野において公知のさまざまな方法によって細胞に導入され得る。技法としては、中でも、電気穿孔、微粒子銃、リポソーム媒介トランスフェクション、塩化カルシウムトランスフェクションおよびプロトプラスト融合が挙げられる。ポリヌクレオチドを細胞に導入するためのさまざまな方法は、当業者に公知である。
一部の実施形態では、宿主細胞は、真核細胞である。適切な真核生物宿主細胞としては、限定されるものではないが、真菌細胞、藻類細胞、昆虫細胞および植物細胞が挙げられる。適切な真菌宿主細胞としては、限定されるものではないが、Ascomycota、Basidiomycota、Deuteromycota、Zygomycota、Fungi imperfectiが挙げられる。一部の実施形態では、真菌宿主細胞は、酵母細胞および糸状菌細胞である。本発明の糸状菌宿主細胞は、Eumycotina亜門およびOomycota亜門のすべての糸状形態を含む。糸状菌は、キチン、セルロースおよび他の複合多糖で構成される細胞壁を有する栄養菌糸によって特徴付けられる。本発明の糸状菌宿主細胞は、酵母とは形態学的に区別される。
本発明の一部の実施形態では、糸状菌宿主細胞は、限定されるものではないが、Achlya、Acremonium、Aspergillus、Aureobasidium、Bjerkandera、Ceriporiopsis、Cephalosporium、Chrysosporium、Cochliobolus、Corynascus、Cryphonectria、Cryptococcus、Coprinus、Coriolus、Diplodia、Endothis、Fusarium、Gibberella、Gliocladium、Humicola、Hypocrea、Myceliophthora、Mucor、Neurospora、Penicillium、Podospora、Phlebia、Piromyces、Pyricularia、Rhizomucor、Rhizopus、Schizophyllum、Scytalidium、Sporotrichum、Talaromyces、Thermoascus、Thielavia、Trametes、Tolypocladium、Trichoderma、Verticilliumおよび/もしくはVolvariella、ならびに/またはそれらの完全世代もしくは無性世代、ならびに異名、バシオニムもしくは分類学的等価物を含む、任意の適切な属および種のものである。
本発明の一部の実施形態では、宿主細胞は、限定されるものではないが、Candida、Hansenula、Saccharomyces、Schizosaccharomyces、Pichia、KluyveromycesまたはYarrowia種の細胞を含む、酵母細胞である。本発明の一部の実施形態では、酵母細胞は、Hansenula polymorpha、Saccharomyces cerevisiae、Saccharomyces carlsbergensis、Saccharomyces diastaticus、Saccharomyces norbensis、Saccharomyces kluyveri、Schizosaccharomyces pombe、Pichia pastoris、Pichia finlandica、Pichia trehalophila、Pichia kodamae、Pichia membranaefaciens、Pichia opuntiae、Pichia thermotolerans、Pichia salictaria、Pichia quercuum、Pichia pijperi、Pichia stipitis、Pichia methanolica、Pichia angusta、Kluyveromyces lactis、Candida albicansまたはYarrowia lipolyticaである。
本発明の一部の実施形態では、宿主細胞は、Chlamydomonas(例えば、C.reinhardtii)およびPhormidium(例えば、Phormidium sp.ATCC29409)などの藻類細胞である。
一部の他の実施形態では、宿主細胞は、原核細胞である。適切な原核細胞としては、限定されるものではないが、グラム陽性、グラム陰性およびグラム不定性の細菌細胞が挙げられる。限定されるものではないが、Agrobacterium、Alicyclobacillus、Anabaena、Anacystis、Acinetobacter、Acidothermus、Arthrobacter、Azobacter、Bacillus、Bifidobacterium、Brevibacterium、Butyrivibrio、Buchnera、Campestris、Camplyobacter、Clostridium、Corynebacterium、Chromatium、Coprococcus、Escherichia、Enterococcus、Enterobacter、Erwinia、Fusobacterium、Faecalibacterium、Francisella、Flavobacterium、Geobacillus、Haemophilus、Helicobacter、Klebsiella、Lactobacillus、Lactococcus、Ilyobacter、Micrococcus、Microbacterium、Mesorhizobium、Methylobacterium、Methylobacterium、Mycobacterium、Neisseria、Pantoea、Pseudomonas、Prochlorococcus、Rhodobacter、Rhodopseudomonas、Rhodopseudomonas、Roseburia、Rhodospirillum、Rhodococcus、Scenedesmus、Streptomyces、Streptococcus、Synecoccus、Saccharomonospora、Staphylococcus、Serratia、Salmonella、Shigella、Thermoanaerobacterium、Tropheryma、Tularensis、Temecula、Thermosynechococcus、Thermococcus、Ureaplasma、Xanthomonas、Xylella、YersiniaおよびZymomonasを含む、任意の適切な細菌生物が本発明において使用される。一部の実施形態では、宿主細胞は、Agrobacterium、Acinetobacter、Azobacter、Bacillus、Bifidobacterium、Buchnera、Geobacillus、Campylobacter、Clostridium、Corynebacterium、Escherichia、Enterococcus、Erwinia、Flavobacterium、Lactobacillus、Lactococcus、Pantoea、Pseudomonas、Staphylococcus、Salmonella、Streptococcus、StreptomycesまたはZymomonasの種である。一部の実施形態では、細菌宿主株は、ヒトに対して非病原性である。一部の実施形態では、細菌宿主株は、工業用株である。多数の細菌工業用株が公知であり、本発明において適切である。本発明の一部の実施形態では、細菌宿主細胞は、Agrobacterium種(例えば、A.radiobacter、A.rhizogenesおよびA.rubi)である。本発明の一部の実施形態では、細菌宿主細胞は、Arthrobacter種(例えば、A.aurescens、A.citreus、A.globiformis、A.hydrocarboglutamicus、A.mysorens、A.nicotianae、A.paraffineus、A.protophonniae、A.roseoparqffinus、A.sulfureusおよびA.ureafaciens)である。本発明の一部の実施形態では、細菌宿主細胞は、Bacillus種(例えば、B.thuringensis、B.anthracis、B.megaterium、B.subtilis、B.lentus、B.circulans、B.pumilus、B.lautus、B.coagulans、B.brevis、B.firmus、B.alkaophius、B.licheniformis、B.clausii、B.stearothermophilus、B.haloduransおよびB.amyloliquefaciens)である。一部の実施形態では、宿主細胞は、限定されるものではないが、B.subtilis、B.pumilus、B.licheniformis、B.megaterium、B.clausii、B.stearothermophilusまたはB.amyloliquefaciensを含む、工業用Bacillus株である。一部の実施形態では、Bacillus宿主細胞は、B.subtilis、B.licheniformis、B.megaterium、B.stearothermophilusおよび/またはB.amyloliquefaciensである。一部の実施形態では、細菌宿主細胞は、Clostridium種(例えば、C.acetobutylicum、C.tetani E88、C.lituseburense、C.saccharobutylicum、C.perfringensおよびC.beijerinckii)である。一部の実施形態では、細菌宿主細胞は、Corynebacterium種(例えば、C.glutamicumおよびC.acetoacidophilum)である。一部の実施形態では、細菌宿主細胞は、Escherichia種(例えば、E.coli)である。一部の実施形態では、宿主細胞は、Escherichia coli W3110である。一部の実施形態では、細菌宿主細胞は、Erwinia種(例えば、E.uredovora、E.carotovora、E.ananas、E.herbicola、E.punctataおよびE.terreus)である。一部の実施形態では、細菌宿主細胞は、Pantoea種(例えば、P.citreaおよびP.agglomerans)である。一部の実施形態では、細菌宿主細胞は、Pseudomonas種(例えば、P.putida、P.aeruginosa、P.mevaloniiおよびP.sp.D−0l 10)である。一部の実施形態では、細菌宿主細胞は、Streptococcus種(例えば、S.equisimiles、S.pyogenesおよびS.uberis)である。一部の実施形態では、細菌宿主細胞は、Streptomyces種(例えば、S.ambofaciens、S.achromogenes、S.avermitilis、S.coelicolor、S.aureofaciens、S.aureus、S.fungicidicus、S.griseusおよびS.lividans)である。一部の実施形態では、細菌宿主細胞は、Zymomonas種(例えば、Z.mobilisおよびZ.lipolytica)である。
本発明において使用される多くの原核生物株および真核生物株は、アメリカ合衆国培養細胞系統保存機関(ATCC)、ドイツ微生物培養細胞系統保存機関(DSM)、オランダ微生物株保存センター(CBS)、および農業研究局特許培養株保存機関、北部地域研究センター(NRRL)などの多くの菌株保存機関から、公的に容易に入手可能である。
一部の実施形態では、宿主細胞は、タンパク質分泌、タンパク質安定性ならびに/またはタンパク質の発現および/もしくは分泌のために望ましい他の性質を改善する特性を有するように遺伝子改変される。遺伝子改変は、遺伝子操作技法および/または古典的な微生物学的技法(例えば、化学的またはUV変異誘発、およびその後の選択)によって達成することができる。実際に、一部の実施形態では、組換え改変技法および古典的な選択技法の組合せを使用して、宿主細胞を生成させる。組換え技術を使用して、核酸分子を、宿主細胞内および/または培養培地中、デオキシリボースリン酸アルドラーゼバリアント(複数可)の収量の増加をもたらす様式で、導入、欠失、阻害または改変することができる。例えば、Alp1機能のノックアウトは、プロテアーゼが欠損した細胞をもたらし、pyr5機能のノックアウトは、ピリミジン欠損表現型を有する細胞をもたらす。1つの遺伝子工学アプローチでは、相同組換えを使用して、コードされるタンパク質の発現を抑制するためにin vivoで遺伝子を特異的に標的化することによって、標的とする遺伝子改変を誘導する。代替のアプローチでは、siRNA、アンチセンスおよび/またはリボザイム技術は、遺伝子発現の阻害において使用される。限定されるものではないが、タンパク質をコードする遺伝子の全部または一部の欠失、および遺伝子産物の発現または活性を破壊する部位特異的変異誘発を含む、細胞におけるタンパク質の発現を低減するための種々の方法が当技術分野において公知である(例えば、Chaveroche et al., Nucl. Acids Res., 28:22 e97 [2000]; Cho et al., Mol. Plant Mic. Interact., 19:7-15 [2006]; Maruyama and Kitamoto, Biotechnol Lett., 30:1811-1817 [2008];Takahashi et al., Mol. Gen. Genom., 272: 344-352 [2004];およびYou et al. , Arch. Microbiol., 191:615-622 [2009]を参照のこと、これらのすべては参照によって本明細書に組み込まれる)。ランダム変異誘発、続く所望の変異についてのスクリーニングも使用される(例えば、Combier et al., FEMS Microbiol. Lett., 220:141-8 [2003];およびFiron et al., Eukary. Cell 2:247-55 [2003]を参照のこと、これらは両方とも参照によって組み込まれる)。
宿主細胞へのベクターまたはDNA構築物の導入は、限定されるものではないが、リン酸カルシウムトランスフェクション、DEAE−デキストラン媒介トランスフェクション、PEG媒介形質転換、電気穿孔、または当技術分野において公知の他の一般的な技法を含む、当技術分野において公知の任意の適切な方法を使用して達成することができる。一部の実施形態では、Escherichia coli発現ベクターpCK100900i(米国特許第7,629,157号を参照のこと、これは、参照によって本明細書に組み込まれる)が使用される。
一部の実施形態では、本発明の操作された宿主細胞(すなわち、「組換え宿主細胞」)は、プロモーターを活性化するため、形質転換体を選択するため、またはデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリヌクレオチドを増幅するために、必要により、改変された従来の栄養培地中で培養される。温度、pHなどのような培養条件は、発現のために選択された宿主細胞で以前使用したものであり、当業者に周知である。述べたように、多くの標準的な参照文献およびテキストは、細菌、植物、動物(特に、哺乳動物)および古細菌が起源の細胞を含む、多くの細胞の培養および生成のために利用可能である。
一部の実施形態では、本発明のバリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを発現する細胞は、バッチまたは連続発酵条件下で成長させる。古典的な「バッチ発酵」は、閉鎖系であり、ここで、培地の組成は、発酵の開始時に設定され、発酵の間に人為的な変更に付されない。バッチ系のバリエーションは、「フェドバッチ発酵」であり、これも本発明において使用される。このバリエーションでは、基質を、発酵が進行するにつれて増加させて添加する。フェドバッチ系は、異化代謝産物抑制が細胞の代謝を阻害する可能性がある場合、および培地中の基質の量を制限することが望ましい場合、有用である。バッチおよびフェドバッチ発酵は、一般的であり、当技術分野において周知である。「連続発酵」は、開放系であり、ここで、規定の発酵培地を、バイオリアクターに連続的に添加し、等量の条件培地を処理のために同時に除去する。連続発酵は、一般に、培養物を細胞が主に対数期成長にある一定の高密度で維持する。連続発酵系は、定常状態の成長条件を維持することを目指す。連続発酵プロセスのために栄養分および成長因子を調節するための方法、ならびに生成物形成の速度を最大化するための技法は、工業微生物学の技術分野において周知である。
本発明の一部の実施形態では、無細胞転写/翻訳系は、バリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼ(複数可)の産生において使用される。いくつかの系が市販されており、方法は、当業者に周知である。
本発明は、バリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドまたは生物学的に活性なその断片を作製する方法を提供する。一部の実施形態では、方法は、配列番号2、6および/または466と少なくとも約70%(または少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、または少なくとも約99%)の配列同一性を含むアミノ酸配列をコードし、本明細書に提供される少なくとも1つの変異を含むポリヌクレオチドで形質転換された宿主細胞を提供すること;宿主細胞がコードされたバリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを発現する条件下で、培養培地中で形質転換された宿主細胞を培養すること;ならびに必要に応じて、発現したバリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを回収もしくは単離すること、および/または、発現したバリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを含有する培養培地を回収もしくは単離することを含む。一部の実施形態では、方法は、必要に応じて、コードされるデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドが発現した後に形質転換された宿主細胞を溶解すること、ならびに必要に応じて、発現したバリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを細胞溶解物から回収および/または単離することをさらに提供する。本発明は、バリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドで形質転換された宿主細胞を、バリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドの産生のために適切な条件下で培養すること、およびバリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを回収することを含む、バリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを作製する方法をさらに提供する。典型的には、デオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドの回収または単離は、宿主細胞の培養培地、宿主細胞、またはその両方からであって、本明細書に記載されるものを含む当技術分野において周知のタンパク質回収技法を使用する。一部の実施形態では、宿主細胞を、遠心分離によって採取し、物理的または化学的手段によって破壊し、得られた粗抽出物をさらなる精製のために保持する。タンパク質の発現において用いられる微生物細胞は、限定されるものではないが、凍結解凍サイクル、超音波処理、機械的破壊および/または細胞溶解剤の使用、ならびに当業者に周知の多くの他の適切な方法を含む任意の好都合な方法によって、破壊することができる。
宿主細胞によって生成された操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ酵素は、中でも、リゾチーム処理、超音波処理、濾過、塩析、超遠心分離およびクロマトグラフィーを含むタンパク質精製のための当術分野において公知の任意の1つまたは複数の技法を使用して、細胞および/または培養培地から回収することができる。E.coliなどの細菌由来のタンパク質の溶解および高効率の抽出のために適切な溶液は、商品名CelLytic B(商標)(Sigma−Aldrich)で市販されている。したがって、一部の実施形態では、得られたポリペプチドを、回収/単離し、必要に応じて当技術分野において公知の多くの方法のいずれかによって精製する。例えば、一部の実施形態では、ポリペプチドを、限定されるものではないが、遠心分離、濾過、抽出、噴霧乾燥、蒸発、クロマトグラフィー(例えば、イオン交換、アフィニティー、疎水性相互作用、クロマトフォーカシングおよびサイズ排除)、または沈殿を含む従来の手順によって、栄養培地から単離する。一部の実施形態では、タンパク質の再フォールディングステップを、所望により、成熟タンパク質の立体配置の完成において使用する。加えて、一部の実施形態では、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を最終精製ステップにおいて用いる。例えば、一部の実施形態では、当技術分野において公知の方法を、本発明において使用する(例えば、Parry et al., Biochem. J., 353:117 [2001];およびHong et al., Appl. Microbiol. Biotechnol., 73:1331 [2007]を参照のこと、これらは両方とも参照によって本明細書に組み込まれる)。実際に、当技術分野において公知の任意の適切な精製方法を、本発明において使用する。
デオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドの単離のためのクロマトグラフィー技法としては、限定されるものではないが、逆相クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル電気泳動およびアフィニティークロマトグラフィーが挙げられる。特定の酵素を精製するための条件は、正味電荷、疎水性、親水性、分子量、分子形状などのような要因に部分的に依存し、当業者に公知である。
一部の実施形態では、アフィニティー技法が、改善されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ酵素の単離において使用される。アフィニティークロマトグラフィー精製のために、デオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドに特異的に結合する任意の抗体を使用してもよい。抗体の産生のために、限定されるものではないが、ウサギ、マウス、ラットなどを含むさまざまな宿主動物を、デオキシリボースリン酸アルドラーゼによる注射によって免疫してもよい。デオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドは、側鎖官能基、または側鎖官能基に結合させたリンカーによって、BSAなどの適切な担体に結合させてもよい。限定されるものではないが、フロイント(完全および不完全)アジュバント、水酸化アルミニウムなどの無機ゲル、リゾレシチンなどの表面活性物質、プルロニック(登録商標)ポリオール、ポリアニオン、ペプチド、油エマルジョン、キーホールリンペットヘモシアニン、ジニトロフェノール、ならびにBCG(Bacillus Calmette Guerin)およびCorynebacterium parvumなどの潜在的に有用なヒトアジュバントを含むさまざまなアジュバントを、宿主種に応じて、免疫学的応答を増加させるために使用してもよい。
一部の実施形態では、デオキシリボースリン酸アルドラーゼバリアントを調製し、酵素を発現する細胞の形態で、粗抽出物として、または単離もしくは精製された調製物として使用する。一部の実施形態では、デオキシリボースリン酸アルドラーゼバリアントは、凍結乾燥物として、粉末形態(例えば、アセトン粉末)で調製され、または酵素溶液として調製される。一部の実施形態では、デオキシリボースリン酸アルドラーゼバリアントは、実質的に純粋な調製物の形態である。
一部の実施形態では、デオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドは、任意の適切な固体基材に付着させる。固体基材としては、限定されるものではないが、固相、表面および/または膜が挙げられる。固体支持体としては、限定されるものではないが、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフルオロエチレン、ポリエチレンオキシおよびポリアクリルアミド、ならびにそれらのコポリマーおよびグラフトなどの有機ポリマーが挙げられる。固体支持体はまた、ガラス、シリカ、制御細孔ガラス(CPG)、逆相シリカ、または金もしくは白金などの金属などの無機物であり得る。基材の形状は、ビーズ、球、粒子、顆粒、ゲル、膜または面の形態であり得る。面は、平面、実質的に平面、または非平面であり得る。固体支持体は、多孔性または非多孔性であり得、膨潤特性または非膨潤特性を有し得る。固体支持体は、ウェル、窪みまたは他の容器(container)、容器(vessel)、フィーチャまたは場所の形態で配置され得る。複数の支持体は、試薬のロボット送達のため、または検出方法および/もしくは装置によって対処可能なさまざまな場所で、アレイ上に配置され得る。
一部の実施形態では、免疫学的方法を使用して、デオキシリボースリン酸アルドラーゼバリアントを精製する。1つのアプローチでは、従来の方法を使用してバリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドに対して(例えば、限定されるものではないが、配列番号2、6および/もしくは466を含む本明細書に提供される操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼバリアントを含むポリペプチド、およびそれらのバリアント、ならびに/またはそれらの免疫原性断片に対して)生じさせた抗体を、ビーズ上に固定し、バリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼが結合する条件下で、細胞培養培地と混合し、沈殿させる。関連するアプローチでは、免疫クロマトグラフィーが使用される。
一部の実施形態では、バリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼは、非酵素部分を含む融合タンパク質として発現される。一部の実施形態では、バリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼ配列は、精製を容易にするドメインと融合されている。本明細書で使用される場合、「精製を容易にするドメイン」という用語は、それが融合しているポリペプチドの精製を媒介するドメインを指す。適切な精製ドメインとしては、限定されるものではないが、金属キレート化ペプチド、固定された金属上での精製を可能にするヒスチジン−トリプトファンモジュール、グルタチオンに結合する配列(例えば、GST)、赤血球凝集素(HA)タグ(インフルエンザ赤血球凝集素タンパク質に由来するエピトープに対応する;例えば、Wilson et al., Cell 37:767 [1984]を参照のこと)、マルトース結合性タンパク質配列、FLAGS伸長/アフィニティー精製システムにおいて利用されるFLAGエピトープ(例えば、Immunex Corpから入手可能なシステム)などが挙げられる。本明細書に記載の組成物および方法における使用について意図される1つの発現ベクターを、エンテロキナーゼ切断部位によって分離されるポリヒスチジン領域と融合した本発明のポリペプチドを含む融合タンパク質の発現のために提供する。ヒスチジン残基は、IMIAC(固定された金属イオンアフィニティークロマトグラフィー;例えば、Porath et al., Prot. Exp. Purif., 3:263-281 [1992]を参照のこと)での精製を容易にするが、エンテロキナーゼ切断部位は、バリアントデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを融合タンパク質から分離するための手段を提供する。pGEXベクター(Promega)はまた、外来ポリペプチドをグルタチオンSトランスフェラーゼ(GST)との融合タンパク質として発現させるために使用され得る。一般に、そのような融合タンパク質は、可溶性であり、溶解細胞から、リガンド−アガロースビーズ(例えば、GST融合物の場合では、グルタチオン−アガロース)への吸着、続く遊離リガンドの存在下での溶出によって、容易に精製することができる。
操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ酵素を使用する方法
別の態様では、本明細書に開示される操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドは、EGAおよびアセトアルデヒドのEDRへの変換のためのプロセスにおいて使用することができる。
本明細書に記載され、実施例において説明されるように、本発明は、限定されるものではないが、pH、温度、緩衝液、溶媒系、基質添加量、基質化合物の立体異性体の混合物、ポリペプチド添加量、圧力および反応時間の範囲を含む、本明細書におけるプロセスにおいて使用することができる適切な反応条件の範囲を企図する。本明細書に記載の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを使用する基質化合物の生成物化合物への生体触媒変換のためのプロセスを行うためのさらなる適切な反応条件は、限定されるものではないが、濃度、pH、温度、溶媒条件の実験的反応条件下で、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドおよび基質化合物を接触させること、ならびに例えば、本明細書に提供される実施例において記載される方法を使用して、生成物化合物を検出することを含む、慣例の実験によって容易に最適化することができる。
上記に記載されるように、本発明のプロセスにおける使用のためのデオキシリボースリン酸アルドラーゼ活性を有する操作されたポリペプチドは、一般に、配列番号2〜478の偶数配列のいずれか1つから選択される参照アミノ酸配列と少なくとも80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い同一性を有するアミノ酸配列、ならびに参照配列(例えば、配列番号2、6および/または466)と比較して、1つまたは複数のアミノ酸残基の相違を有する(has (a) has)アミノ酸配列を含む操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドを含む。一部の実施形態では、高ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする能力を有するポリヌクレオチドは、上記に記載の同一性パーセント、および参照配列(例えば、配列番号2、6および/または466)と比較して、1つまたは複数の残基の相違を有するデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドをコードする。
反応混合物中の基質化合物は、例えば、生成物化合物の所望の量、酵素活性に対する基質濃度の効果、反応条件下での酵素の安定性、および基質の生成物への変換パーセントを考慮して、変えることができる。方法の一部の実施形態では、適切な反応条件は、少なくとも約0.5〜約200g/L、1〜約200g/L、5〜約150g/L、約10〜約100g/L、または約50〜約100g/Lの基質化合物添加量を含む。一部の実施形態では、適切な反応条件は、少なくとも約0.5g/L、少なくとも約1g/L、少なくとも約5g/L、少なくとも約10g/L、少なくとも約15g/L、少なくとも約20g/L、少なくとも約30g/L、少なくとも約50g/L、少なくとも約75g/L、少なくとも約100g/L、少なくとも約150g/Lもしくは少なくとも約200g/L、またはさらにそれより多い基質化合物添加量を含む。本明細書に提供される基質添加量についての値は、化合物(Y)の分子量に基づくが、しかしながら、等モル量のEDRのさまざまな水和物および塩も、プロセスにおいて使用することができることも企図される。
反応の過程の間に、反応混合物のpHは変化してもよい。反応混合物のpHは、所望のpH、または所望のpH範囲内で、維持されてもよい。これは、反応の前および/または反応の過程の間に、酸または塩基の添加によって行ってもよい。あるいは、pHは、緩衝液を使用することによって制御され得る。したがって、一部の実施形態では、反応条件は、緩衝液を含む。所望のpH範囲を維持する適切な緩衝液は、当技術分野において公知であり、限定ではなく例として、ホウ酸緩衝液、炭酸緩衝液、リン酸緩衝液、トリエタノールアミン(TEA)緩衝液などが挙げられる。一部の実施形態では、緩衝液は、TEAである。プロセスの一部の実施形態では、適切な反応条件は、約0.01M〜0.5Mの濃度で、MOPS(−3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸、pH7)の緩衝液を含む。一部の実施形態では、反応条件は、緩衝液が存在しない適切な溶媒として、水を含む。
プロセスの一部の実施形態では、反応条件は、適切なpHを含むことができる。上記で述べたように、所望のpHまたは所望のpH範囲は、酸もしくは塩基、適切な緩衝液、または緩衝剤(buffering)および酸もしくは塩基の添加の組合せの使用によって、維持することができる。反応混合物のpHは、反応の前および/または反応の過程の間に、制御することができる。一部の実施形態では、適切な反応条件は、約5〜10、約6〜9、約7〜11、約8〜約12.5のpH、約8〜約12のpH、約9.0〜約11.5のpHまたは約9.5〜約11.0のpHの溶液を含む。一部の実施形態では、反応条件は、約8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12または12.5のpHの溶液を含む。一部の代替の実施形態では、反応条件は、約6.5〜約7.5のpHの溶液を含む。一部の実施形態では、pHは、約5、5.5、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12または12.5である。さらに一部の追加の実施形態では、反応条件は、約5〜約10のpHの溶液を含む。一部の実施形態では、pHは、約5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5または10である。
本明細書におけるプロセスの一部の実施形態では、適切な温度は、例えば、より高い温度での反応速度の増加、反応の十分な期間のための酵素の活性、およびさらに下記に記載のものを考慮して、反応条件のために使用することができる。例えば、本発明の操作されたポリペプチドは、天然に存在するデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドと比べて安定性が増加しており、これが、本発明の操作されたポリペプチドを、反応のための変換率の増加および基質溶解度の改善という特性のために、より高い温度で使用することを可能にする。したがって、一部の実施形態では、適切な反応条件は、約10℃〜約70℃、約10℃〜約65℃、約15℃〜約60℃、約20℃〜約60℃、約20℃〜約55℃、約30℃〜約55℃または約40℃〜約50℃の温度を含む。一部の実施形態では、適切な反応条件は、約10℃、15℃、20℃、25℃、30℃、35℃、40℃、45℃、50℃、55℃、60℃、65℃または70℃の温度を含む。一部の実施形態では、酵素反応の間の温度は、反応の過程の間中、ある温度で維持することができる。一部の実施形態では、酵素反応の間の温度は、反応の過程の間、温度プロファイルに対して調整することができる。
操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼを使用するプロセスは、一般に、溶媒中で行われる。適切な溶媒としては、水、水性緩衝溶液、有機溶媒、および/または通常、水性溶媒および有機溶媒を含む共溶媒系が挙げられる。水性溶媒(水または水性共溶媒系)は、pH緩衝化されていてもよく、または緩衝化されていなくてもよい。
適切な反応条件は、基質化合物のその対応する生成物化合物への生体触媒変換を提供する反応パラメータの組合せを含むことができる。したがって、プロセスの一部の実施形態では、反応パラメータの組合せは、(a)約0.01〜50g/Lの基質化合物の基質添加量;(b)約1g/L〜10g/Lの操作されたポリペプチドの濃度;(c)約7のpH;および(e)約22〜5530の温度を含む。
一部の実施形態では、反応パラメータの組合せは、(a)約2.5g/Lの基質化合物(例えば、50g/LのEGAおよび3モル当量のアセトアルデヒド);(b)約2.5g/Lの操作されたポリペプチド;(c)約pH7;および(d)約30℃を含む。
さらなる例示的な反応条件としては、実施例に提供されるアッセイ条件が挙げられる。本明細書に記載の反応を行うことにおいて、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドは、部分的に精製または精製された酵素、酵素をコードする遺伝子(複数可)で形質転換された細胞全体、ならびに/またはそのような細胞の細胞抽出物および/もしくは溶解物で、反応混合物に添加されてもよい。操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ酵素をコードする遺伝子(複数可)で形質転換された細胞全体、またはその細胞抽出物、その溶解物、および単離された酵素は、固体(例えば、凍結乾燥されたもの、噴霧乾燥されたものなど)または半固体(例えば、粗ペースト)を含む種々の異なる形態で利用されてもよい。細胞抽出物または細胞溶解物は、沈殿(例えば、硫酸アンモニウム、ポリエチレンイミン、熱処理など)、続く脱塩手順(例えば、限外濾過、透析など)の後の凍結乾燥によって、部分的に精製されてもよい。いずれかの酵素調製物は、例えば、グルタルアルデヒドなどの公知の架橋剤を使用する架橋によって安定化されていてもよく、または固相材料(例えば、樹脂、キトサン、Eupergit CおよびSEPABEADなどのビーズ)に固定されていてもよい。
本明細書に記載の反応の一部の実施形態では、反応は、本明細書に記載の適切な反応条件下で行われ、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼポリペプチドは、固体支持体に固定されている。反応を行うための操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼを固定するために有用な固体支持体としては、限定されるものではないが、エポキシド官能基を有するポリメタクリレート、アミノエポキシド官能基を有するポリメタクリレート、オクタデシル官能基を有するスチレン/DVBコポリマーもしくはポリメタクリレートを含む、ビーズまたは樹脂が挙げられる。例示的な固体支持体としては、限定されるものではないが、キトサンビーズ、Eupergit C、ならびに以下の異なるタイプ:SEPABEAD:EC−EP、EC−HFA/S、EXA252、EXE119およびEXE120を含むSEPABEAD(Mitsubishi)が挙げられる。
一部の実施形態では、操作されたポリペプチドが、分泌されたポリペプチドの形態で発現され得る場合、分泌されたポリペプチドを含有する培養培地を、本明細書におけるプロセスにおいて使用することができる。
一部の実施形態では、固体反応物(例えば、酵素、塩など)は、粉末(例えば、凍結乾燥されたもの、噴霧乾燥されたものなど)、溶液、乳液、懸濁液などを含む種々の異なる形態で、反応に提供されてもよい。反応物は、当業者に公知の方法および機器を使用して、容易に凍結乾燥または噴霧乾燥することができる。例えば、タンパク質溶液は、少量のアリコートで−80℃で凍結され、次いで、あらかじめ冷やされた凍結乾燥チャンバーに加えられ、続いて真空が適用され得る。
一部の実施形態では、反応物の添加の順序は重要ではない。反応物は、同時に一緒に溶媒(例えば、単相の溶媒、二相の水性共溶媒系など)に添加されてもよく、あるいは、反応物の一部は、別々に添加され、一部が、異なる時点で一緒に添加されてもよい。例えば、デオキシリボースリン酸アルドラーゼおよびデオキシリボースリン酸アルドラーゼ基質が、最初に溶媒に添加されてもよい。水性共溶媒系が使用される場合の混合効率を改善するために、デオキシリボースリン酸アルドラーゼは、最初に水相に添加および混合することができる。次いで、有機相が添加および混合され、続いてデオキシリボースリン酸アルドラーゼ基質が添加されてもよい。あるいは、デオキシリボースリン酸アルドラーゼ基質は、有機相中であらかじめ混合された後、水相に添加されてもよい。
上記に開示されたプロセスによって生成した生体触媒反応混合物から生成物化合物を抽出、単離、塩の形成、精製および/または結晶化するための方法、技法、ならびにプロトコールは、当業者に公知であるか、および/または慣例の実験を通して利用可能である。加えて、例示的な方法を下記の実施例において提供する。
本発明のさまざまなフィーチャおよび実施形態を以下の代表的な実施例において説明し、これらは例示的なものであって、限定するものではないことを意図する。
実験
本発明のさまざまなフィーチャおよび実施形態を以下の代表的な実施例において説明し、これらは例示的なものであって、限定するものではないことを意図する。
下記の実験の発明では、以下の略記が適用される:ppm(百万分率);M(モル濃度);mM(ミリモル濃度)、uMおよびμΜ(マイクロモル濃度);nM(ナノモル濃度);mol(モル);gmおよびg(グラム);mg(ミリグラム);ugおよびμg(マイクログラム);Lおよびl(リットル);mlおよびmL(ミリリットル);cm(センチメートル);mm(ミリメートル);umおよびμm(マイクロメートル);sec.(秒);min(分);hおよびhr(時間);U(単位);MW(分子量);rpm(毎分回転数);℃(摂氏温度);RT(室温);CDS(コード配列);DNA(デオキシリボ核酸);RNA(リボ核酸);aa(アミノ酸);TB(テリフィックブロス;12g/Lのバクト−トリプトン、24g/Lの酵母抽出物、4mL/Lのグリセロール、65mMのリン酸カリウム、pH7.0、1mMのMgSO4);LB(ルリアブロス);CAM(クロラムフェニコール);PMBS(硫酸ポリミキシンB);IPTG(イソプロピルチオガラクトシド);DERA(デオキシリボースリン酸アルドラーゼ);DNPH.HCl(2,4−ジニトロフェニルヒドラジン塩酸塩);TFA(トリフルオロ酢酸);TEoA(トリエタノールアミン);ホウ酸塩(四ホウ酸ナトリウム十水和物);アセトニトリル(MeCN);ジメチルスルホキシド(DMSO);HPLC(高速液体クロマトグラフィー);FIOP(陽性対照に対する倍数改善);HTP(ハイスループット);MWD(多波長検出器);UV(紫外線);Codexis(Codexis,Inc.、Redwood City、CA);Sigma−Aldrich(Sigma−Aldrich、St.Louis、MO);Millipore(Millipore,Corp.、Billerica MA);Difco(Difco Laboratories、BD Diagnostic Systems、Detroit、MI);Daicel(Daicel、West Chester、PA);Genetix(Genetix USA,Inc.、Beaverton、OR);Molecular Devices(Molecular Devices,LLC、Sunnyvale、CA);Applied Biosystems(Applied Biosystems、Life Technologies,Corp.の一員、Grand Island、NY)、Agilent(Agilent Technologies,Inc.、Santa Clara、CA);Thermo Scientific(Thermo Fisher Scientificの一員、Waltham、MA);Infors(Infors−HT、Bottmingen/Basel、Switzerland);Corning(Corning,Inc.、Palo Alto、CA);およびBio−Rad(Bio−Rad Laboratories、Hercules、CA);Microfluidics(Microfluidics Corp.、Newton、MA);ならびにWaters(Waters Corp.、Milford、MA)。
(実施例1)
HTP DERA含有湿細胞ペレットの調製
本発明のバリアントを産生するために使用されるDERA(配列番号2)酵素のための親遺伝子を、合成し、pCK110900ベクターにクローニングした(例えば、特許第7,629,157号および米国特許出願公開第2016/0244787号を参照のこと、これらは両方とも、それらの全体がすべての目的のために、参照によって本明細書に組み込まれる)。pCK110900にクローニングする場合、6−ヒスチジンタグを、親のN末端に付加した。W3110 E.coli細胞を、DERAをコードする遺伝子を含有するそれぞれのプラスミドで形質転換し、1%のグルコースおよび30μg/mlのクロラムフェニコール(CAM)を含有するルリアブロス(LB)寒天プレートに蒔き、37℃で終夜成長させた。モノクローナルコロニーを採集し、96ウェルシャローウェルマイクロタイタープレートの1%のグルコースおよび30μg/mLのクロラムフェニコールを含有する180μlのLBに接種した。プレートをO透過性シールでシールし、培養物を、30℃、200rpmおよび85%湿度で終夜成長させた。次いで、10μlのそれぞれの細胞培養物を、390μlのTBおよび30μg/mLのCAMを含有する96ウェルのディープウェルプレートのウェルに移した。ディープウェルプレートを、O透過性シールでシールし、0.6〜0.8のOD600に達するまで、30℃、250rpmおよび85%湿度でインキュベートした。次いで、細胞培養物を、イソプロピルチオグリコシド(IPTG)によって1mMの最終濃度に誘導し、30℃、250rpmで18〜20時間終夜インキュベートした。次いで、細胞を、4000rpmで10分間の遠心分離を使用してペレット化した。上清を廃棄し、ペレットを溶解前に−80℃で凍結させた。
(実施例2)
DERA含有細胞溶解物の調製
実施例1に記載のようにして調製された凍結DERA含有細胞ペレットを、50mMの3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸(MOPS)緩衝液、pH7.0、1mg/mLのリゾチームおよび0.5mg/mLのPMBSを含有する400μlの溶解緩衝液を用いて溶解した。溶解混合物を、室温で2時間、振とうした。次いで、プレートを4000rpmおよび4℃で15分間遠心分離した。次いで、上清を、以下の実施例に記載するように、活性レベルを決定するために、清澄にした溶解物として生体触媒反応において使用した。
(実施例3)
デオキシリボースリン酸アルドラーゼバリアントによる化合物Y(EDR)の生成
配列番号2を、これらの実験のために、親酵素として選択した。操作された遺伝子のライブラリーを、十分に確立された技法(例えば、飽和変異誘発、および以前に同定された有益な変異の組換え)を使用して、生成した。それぞれの遺伝子によってコードされるポリペプチドを、実施例1に記載されるようにして、HTP中で産生させ、清澄にした溶解物を、実施例2に記載されるようにして、生成した。
それぞれ60μLの反応を、50mMのMOPS緩衝液、pH7中の10μLのHTP溶解物、24g/Lの化合物X(エナンチオピュアな(R)−2−エチニル−グリセルアルデヒド)、24g/L(3モル当量)のアセトアルデヒドを有する96ウェルシャローウェルマイクロタイタープレートにおいて行った。プレートを、ヒートシールし、30℃でインキュベートし、Infors Thermotron(登録商標)シェーカー中、600RPMで3時間撹拌した。アキラル変換分析のために、10μLの反応混合物を、1mLのAxygen96ウェルプレート中の190μLの新たに作製したDNPH.HCl(DMSO中42.6g/L)に移し、誘導体化反応を、600rpmで振とうして、40℃で1時間インキュベートした。次いで、10μLの誘導体化混合物を、190μLのMeCN/NaOH(1mLのMeCNあたり4.7μLのNaOH)であらかじめ満たされた96ウェルのMilliporeフィルタープレート(0.45μmの細孔サイズ)に移し、混合し、次いで、実施例5に記載のようにして、アキラルLC−MS分析のために遠心分離した。
Figure 2021530980
Figure 2021530980
配列番号2に対する活性を、配列番号2によって形成された生成物の変換パーセントと比べて、バリアントによって形成された生成物の変換%として計算した。変換パーセントを、実施例5に記載のLC−MS分析によって決定されるように、生成物のピークの面積を基質の面積の合計によって除算することによって定量した。
(実施例4)
デオキシリボースリン酸アルドラーゼバリアントによる化合物Y(EDR)の生成
配列番号6を、これらの実験のために、親酵素として選択した。操作された遺伝子のライブラリーを、十分に確立された技法(例えば、飽和変異誘発、および以前に同定された有益な変異の組換え)を使用して、生成した。それぞれの遺伝子によってコードされるポリペプチドを、実施例1に記載されるようにして、HTP中で産生させ、清澄にした溶解物を、実施例2に記載されるようにして、生成した。
それぞれ60μLの反応を、50mMのMOPS緩衝液、pH7中の5μLのHTP溶解物、24g/Lの化合物X(エナンチオピュアな(R)−2−エチニル−グリセルアルデヒド)、24g/L(3モル当量)のアセトアルデヒドを有する96ウェルシャローウェルマイクロタイタープレートにおいて行った。プレートを、ヒートシールし、30℃でインキュベートし、Infors Thermotron(登録商標)シェーカー中、600RPMで3時間撹拌した。アキラル変換分析のために、10μLの反応混合物を、1mLのAxygen96ウェルプレート中の190μLの新たに作製したDNPH.HCl(DMSO中42.6g/L)に移し、誘導体化反応を、600rpmで振とうして、40℃で1時間インキュベートした。次いで、10μLの誘導体化混合物を、190μLのMeCN/NaOH(1mLのMeCNあたり4.7μLのNaOH)であらかじめ満たされた96ウェルのMilliporeフィルタープレート(0.45μmの細孔サイズ)に移し、混合し、次いで、実施例5に記載のようにして、アキラルLC−MS分析のために遠心分離した。
Figure 2021530980
Figure 2021530980
Figure 2021530980
Figure 2021530980
Figure 2021530980
配列番号6に対する活性を、配列番号6によって形成された生成物の変換パーセントと比べて、バリアントによって形成された生成物の変換%として計算した。変換パーセントを、実施例5に記載のLC−MS分析によって決定されるように、生成物のピークの面積を基質の面積の合計によって除算することによって定量した。
(実施例5)
化合物Y(EDR)の分析的検出
実施例3および4に記載のデータは、表5.1における分析方法を使用して収集した。本明細書において提供される方法は、本発明を使用して生成するバリアントの分析において使用される。しかしながら、他の適切な方法が本発明において使用されるので、本明細書に記載の方法は、本明細書に提供されるバリアント、および/または本明細書に提供される方法を使用して生成するバリアントの分析に適用可能な唯一の方法であることは意図しない。
Figure 2021530980
(実施例6)
改善されたアルドラーゼ活性についての配列番号466に由来する操作されたポリペプチドの進化およびスクリーニング
配列番号466のデオキシリボースリン酸アルドラーゼ活性を有するポリペプチドをコードする操作されたポリヌクレオチド(配列番号465)を使用して、表6.1の操作されたポリペプチドを生成した。これらのポリペプチドは、出発ポリペプチドと比較して、所望の条件下で(例えば、スキーム1に示されるように、SPおよび操作されたPPMおよびPNP酵素の存在下で化合物1の生成を介して測定された化合物4を生成する能力)、デオキシリボースリン酸アルドラーゼ活性の改善を示した。
Figure 2021530980
偶数配列の識別子のアミノ酸配列を有する操作されたポリペプチドを、下記に記載されるようにして、配列番号466の「主鎖」アミノ酸配列から作成した。指向進化を、配列番号465に示されるポリヌクレオチドで開始した。操作されたポリペプチドのライブラリーを、さまざまな周知の技法(例えば、飽和変異誘発、以前に同定された有益なアミノ酸の相違の組換え)を使用して作成し、ポリペプチドのアルドラーゼ活性を測定するHTPアッセイおよび分析方法を使用して、スクリーニングした。この場合では、活性は、スキーム1に示されるように、表6.2の分析方法を使用して、スクロースホスホリラーゼ(SP)および操作されたホスホペントースムターゼ(PPM)およびプリンヌクレオシドホスホリラーゼ(PNP)酵素の存在下で、化合物1の生成を介して、測定した。本明細書において提供される方法は、本発明を使用して生成するバリアントの分析において使用される。しかしながら、他の適切な方法が本発明において使用されるので、本明細書に記載の方法は、本明細書に提供されるバリアント、および/または本明細書に提供される方法を使用して生成するバリアントの分析に適用可能な唯一の方法であることは意図しない。
ハイスループット溶解物を、以下の通り調製した。クローンのDERAバリアントからの凍結ペレットを、実施例1に記載のようにして調製し、100mMのトリエタノールアミン緩衝液、pH7.5、1mg/mLのリゾチームおよび0.5mg/mLのPMBSを含有する400μlの溶解緩衝液を用いて溶解した。溶解混合物を、室温で2時間、振とうした。次いで、プレートを4000rpmおよび4℃で15分間遠心分離した。
振とうフラスコ粉末(振とうフラスコ培養物由来の凍結乾燥溶解物)を、以下の通り調製した。所望のバリアントの細胞培養物を、1%のグルコースおよび30μg/mlのCAMを含むLB寒天プレートに蒔き、37℃で終夜成長させた。それぞれの培養物からの単一コロニーを、1%のグルコースおよび30μg/mlのCAMを含む6mlのLBに移した。培養物を、30℃、250rpmで18時間成長させ、0.05の最終OD600まで、30μg/mlのCAMを含有する250mlのTBにおよそ1:50で継代培養した。培養物を、0.6〜0.8の間のOD600まで、30℃、250rpmでおよそ195分間成長させ、1mM IPTGを用いて誘導した。次いで、培養物を30℃、250rpmで20時間成長させた。培養物を、4000rpmで10分間遠心分離した。上清を廃棄し、ペレットを、30mlの20mMのトリエタノールアミン、pH7.5に再懸濁させ、Microfluidizer(登録商標)プロセッサーシステム(Microfluidics)を18,000psiで使用して溶解させた。溶解物をペレット化し(10,000rpmで60分間)、上清を、凍結し、凍結乾燥した。
反応を、2mLのディープウェルプレートの96ウェル様式において、100μLの総体積で、DERA/PPM/PNP/SP酵素を含むタンデム4酵素カスケードの設定で行った。反応は、振とうフラスコ粉末としてPNP、PPMおよびSP(30重量%のPPM、配列番号480、0.5重量%のPNP、配列番号482、4重量%の野生型SP、配列番号484)、26g/Lまたは124mMのエナンチオピュアな(R)−2−エチニル−グリセルアルデヒド基質、99mMのF−アデニン(0.8当量)、186mMのアセトアルデヒド(イソプロパノール中40重量%、1.5当量)、372mMのスクロース(3.0当量)、5mMのMnClおよび50mMのTEoA、pH7.5を含んでいた。反応を、以下の通り設定した:(i)DERAを除くすべての反応成分を単一溶液にあらかじめ混合し、次いで、90μLのこの溶液を、96ウェルプレートのそれぞれのウェルにアリコートした、(ii)次いで、50mMのTEoA緩衝液を使用して100倍にあらかじめ希釈した10μLのDERA溶解物を、ウェルに添加して、反応を開始した。反応プレートを、ヒートシールし、35℃、600rpmの振とうで、18〜20時間インキュベートした。
反応を、300μLの1MのKOHおよびDMSOの1:1混合物でクエンチした。クエンチした反応物を、卓上シェーカーで10分間振とうし、続いて、4000rpm、4℃で5分間遠心分離し、任意の沈殿物にペレット化した。次いで、10マイクロリットルの上清を、190μLの0.1MのTEoA、pH7.5の緩衝液中の25%のMeCNであらかじめ満たされた96ウェルの丸底プレートに移した。試料を、Thermo U3000 UPLCシステムに注入し、実施例6−2に記載するように、Atlantis T3 C18、3μm、2.1×100mmのカラムを使用して、75:25の水:0.1%のTFAが補充されたアセトニトリルを含有する移動相で、アイソクラチックで分離した。配列番号466に対する活性を、特定の反応条件下、配列番号466によって形成された化合物1のピーク面積と比較して、バリアント酵素によって形成された化合物1のピーク面積として計算した。
選択バリアントを、250mLの振とうフラスコおよび上記に記載のようにして作成された酵素粉末中で成長させた。酵素粉末の活性を、上記に記載の類似のアッセイを使用して、0.004〜8重量%の振とうフラスコ粉末で評価した。表6.1に示されるデータは、配列番号466と0.04重量%のDERAバリアントの振とうフラスコ粉末によって形成された化合物1のピーク面積と比較して、バリアント酵素によって形成された化合物1のピーク面積として計算された配列番号466に対する活性を反映する。
Figure 2021530980
Figure 2021530980
本出願において引用されたすべての刊行物、特許、特許出願および他の文書は、個々の刊行物、特許、特許出願または他の文書のそれぞれがすべての目的のために参照によって組み込まれることが個々に示されたものと同じ程度に、すべての目的のために、それらの全体がこれにより参照によって本明細書に組み込まれる。
さまざまな特定の実施形態を説明し、記載してきたが、本発明(複数可)の趣旨および範囲から逸脱することなく、さまざまな変更を行うことができることが理解される。

Claims (28)

  1. 配列番号2、6および/もしくは466またはそれらの機能的断片と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い配列同一性を有するポリペプチド配列を含む操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼであって、前記操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼが、前記ポリペプチド配列中に少なくとも1つの置換または置換セットを含み、前記ポリペプチド配列のアミノ酸位置が、配列番号2、6および/または466を参照して番号付けされる、操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ。
  2. 前記ポリペプチド配列が、配列番号2と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い配列同一性を有し、前記操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼが、前記ポリペプチド配列中の10/47/66/141/145/156、2、6、9、10/47/88/156、13、31、46、47、47/134/141/212、66、66/88/112/134/141/143/145/212、71、72、88、94、102、104、112、116、133、133/173/204/235/236、134、145、145/173、147、173、184、189、197、203、204、207、226、235、235/236、および236から選択される1つまたは複数の位置に少なくとも1つの置換または置換セットを含み、前記ポリペプチド配列のアミノ酸位置が、配列番号2を参照して番号付けされる、請求項1に記載の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ。
  3. 前記ポリペプチド配列が、配列番号6と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い配列同一性を有し、前記操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼが、前記ポリペプチド配列中の2、2/6/10/66/88/102/184/235/236、2/6/102/141/203/235、2/10/102/235/236、2/47/66/71/141/184/203/235/236、2/47/71/88/203/235/236、2/47/71/141/197/235/236、2/88/141/235/236、2/203/235/236、5、6/203/235/236、9、10/47/66/184/197/236、10/47/66/235/236、10/47/71/184/203/235/236、13、13/46、13/46/66/94、13/46/66/94/184/204、13/46/66/133/134/184、13/46/66/184、13/46/112/134/184、13/46/133/184、13/66/94、13/66/94/184、13/66/112/133/134/184/204、13/66/112/133/134/204、13/66/112/184、13/66/133/134/184/204、13/66/184/204、13/94/133/184、13/94/184、13/94/184/204、13/133/134/184、13/133/134/204、13/134/204、13/184、27、40、46/66/94/112、46/66/112/133/134/184、46/66/133/134、46/66/133/184/197、46/66/133/197、46/66/134/184/197/204、46/66/184、46/112/133、46/112/133/134/204、46/133/204、46/197/204、47/66/71/88/203/235/236、47/66/71/141/184、47/66/88/184/235、47/66/88/203/235/236、47/66/141/235/236、47/66/184/197/203/235/236、47/66/184/197/236、47/71/88/184/203/235、47/71/88/184/203/236、47/71/141/184/203/235、47/71/184、47/71/184/197/236、47/71/184/235、47/71/184/236、47/88/102/141/235/236、47/88/203/235/236、47/88/235/236、47/102/184/197/235/236、47/102/203/235/236、47/141/184、47/141/184/236、47/184/236、47/203/235、47/203/235/236、47/203/236、47/235/236、62、66、66/88/102/184/197/203/235/236、66/88/197、66/88/235、66/88/235/236、66/94、66/94/112/133/184、66/94/112/184/204、66/102/184/235/236、66/112/133/134/197、66/112/133/197、66/112/134/197、66/112/184、66/133/184、66/133/197、66/184、66/197/203/235、84、88、88/102/141/184/235/236、88/184、88/184/197/203/235/236、88/184/197/235/236、88/184/203/235、88/184/236、88/197/235/236、88/236、94/112/184/197、94/133/184、96、102/141/203、102/184/203/236、102/184/236、102/197/235、112、112/133/134、112/133/184/204、112/134/197、114、115、120、127、132、133、133/134/184、141/184/203/235/236、141/184/235、141/197、141/203/235/236、141/236、146、148、184、184/203、184/203/235、184/203/236、184/235/236、184/236、197/235、203/235/236、203/236、204、218、235、235/236、および236から選択される1つまたは複数の位置に少なくとも1つの置換または置換セットを含み、前記ポリペプチド配列のアミノ酸位置が、配列番号6を参照して番号付けされる、請求項1に記載の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ。
  4. 前記ポリペプチド配列が、配列番号466と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い配列同一性を有し、前記操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼが、前記ポリペプチド配列中の71/88/94/133、71/133および133から選択される1つまたは複数の位置に少なくとも1つの置換または置換セットを含み、前記ポリペプチド配列のアミノ酸位置が、配列番号466を参照して番号付けされる、請求項1に記載の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ。
  5. 表3.1、4.1および/または6.1に示される少なくとも1つの操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼバリアントの配列と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高く同一であるポリペプチド配列を含む、請求項1に記載の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ。
  6. 表3.1、4.1および/または6.1に提供されるバリアントの操作されたポリペプチドを含む、請求項1に記載の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ。
  7. 配列番号2、6および/または466に示される少なくとも1つの操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼバリアントの配列と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高く同一であるポリペプチド配列を含む、請求項1に記載の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ。
  8. 配列番号6および/または466に示されるバリアントの操作されたポリペプチドである、請求項6に記載の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ。
  9. 配列番号2〜478の偶数配列に示される少なくとも1つの操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼバリアントの配列と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高く同一であるポリペプチド配列を含む、請求項1に記載の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ。
  10. 配列番号2〜478の偶数配列に示されるポリペプチド配列を含む、請求項1に記載の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ。
  11. 野生型Shewanella halifaxensisのデオキシリボースリン酸アルドラーゼと比較して少なくとも1つの改善された性質を示す、請求項1〜10のいずれかに記載の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ。
  12. 前記改善された性質が、基質に対する改善された活性を含む、請求項11に記載の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ。
  13. 前記基質が、R−2−エチニル−グリセルアルデヒドを含む、請求項12に記載の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ。
  14. 前記改善された性質が、改善された熱安定性を含む、請求項11に記載の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ。
  15. 精製されている、請求項1〜14のいずれかに記載の操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ。
  16. 請求項1〜15のいずれかに提供される少なくとも1つの操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼを含む組成物。
  17. 請求項1〜15のいずれかに記載の少なくとも1つの操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼをコードするポリヌクレオチド配列。
  18. 少なくとも1つの操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼをコードする操作されたポリヌクレオチド配列であって、前記ポリヌクレオチド配列が、配列番号1、5および/または465と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い配列同一性を含み、前記操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼの前記ポリヌクレオチド配列が、1つまたは複数の位置に少なくとも1つの置換を含む、操作されたポリヌクレオチド配列。
  19. 配列番号1、5および/もしくは465またはそれらの機能的断片と少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれよりも高い配列同一性を含む少なくとも1つの操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼをコードする操作されたポリヌクレオチド配列。
  20. 配列番号1〜477の奇数配列に示される配列を含む、請求項17〜19のいずれかに記載の操作されたポリヌクレオチド配列。
  21. 前記ポリヌクレオチド配列が、制御配列に作動可能に連結されている、請求項17〜20のいずれかに記載の操作されたポリヌクレオチド配列。
  22. コドン最適化されている、請求項17〜21のいずれかに記載の操作されたポリヌクレオチド配列。
  23. 請求項17〜22のいずれかに記載の少なくとも1つのポリヌクレオチド配列を含む発現ベクター。
  24. 請求項23に記載の少なくとも1つの発現ベクターを含む宿主細胞。
  25. 請求項17〜22のいずれかに記載の少なくとも1つのポリヌクレオチド配列を含む宿主細胞。
  26. 宿主細胞において操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼを産生させる方法であって、少なくとも1つの操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼが産生するように、適切な条件下で、培養培地中で請求項24および/または25に記載の宿主細胞を培養することを含む、方法。
  27. 培養培地および/または宿主細胞から少なくとも1つの操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼを回収することをさらに含む、請求項26に記載の方法。
  28. 前記少なくとも1つの操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼを精製するステップをさらに含む、請求項26および/または27に記載の方法。
JP2021500435A 2018-07-09 2019-07-02 操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ Active JP7462969B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201862695520P 2018-07-09 2018-07-09
US62/695,520 2018-07-09
US201962822273P 2019-03-22 2019-03-22
US62/822,273 2019-03-22
PCT/US2019/040369 WO2020014048A1 (en) 2018-07-09 2019-07-02 Engineered deoxyribose-phosphate aldolases

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021530980A true JP2021530980A (ja) 2021-11-18
JP7462969B2 JP7462969B2 (ja) 2024-04-08

Family

ID=69101203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021500435A Active JP7462969B2 (ja) 2018-07-09 2019-07-02 操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ

Country Status (11)

Country Link
US (3) US11274286B2 (ja)
EP (1) EP3821015A4 (ja)
JP (1) JP7462969B2 (ja)
KR (1) KR20210032417A (ja)
CN (1) CN112673105A (ja)
AU (1) AU2019300836A1 (ja)
CA (1) CA3103721A1 (ja)
IL (1) IL279882A (ja)
MX (1) MX2021000326A (ja)
SG (1) SG11202012107RA (ja)
WO (1) WO2020014048A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG11202012107RA (en) 2018-07-09 2021-01-28 Codexis Inc Engineered deoxyribose-phosphate aldolases
WO2020014041A1 (en) * 2018-07-09 2020-01-16 Merck Sharp & Dohme Corp. Enzymatic synthesis of 4'-ethynyl nucleoside analogs
WO2020154656A1 (en) 2019-01-25 2020-07-30 Brown University Compositions and methods for treating, preventing or reversing age-associated inflammation and disorders
KR20240008455A (ko) * 2022-07-11 2024-01-19 대상 주식회사 L-글루탐산을 생산하는 코리네박테리움 속 변이 미생물 및 이를 이용한 l-글루탐산의 생산 방법

Family Cites Families (75)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1338400C (en) 1983-08-31 1996-06-18 David H. Gelfand Recombinant fungal cellulases
US5308854A (en) 1990-06-18 1994-05-03 Merck & Co., Inc. Inhibitors of HIV reverse transcriptase
US5527819A (en) 1991-09-06 1996-06-18 Merck & Co., Inc. Inhibitors of HIV reverse transcriptase
US6309883B1 (en) 1994-02-17 2001-10-30 Maxygen, Inc. Methods and compositions for cellular and metabolic engineering
US6117679A (en) 1994-02-17 2000-09-12 Maxygen, Inc. Methods for generating polynucleotides having desired characteristics by iterative selection and recombination
US6335160B1 (en) 1995-02-17 2002-01-01 Maxygen, Inc. Methods and compositions for polypeptide engineering
US6995017B1 (en) 1994-02-17 2006-02-07 Maxygen, Inc. Methods for generating polynucleotides having desired characteristics by iterative selection and recombination
US6165793A (en) 1996-03-25 2000-12-26 Maxygen, Inc. Methods for generating polynucleotides having desired characteristics by iterative selection and recombination
US6406855B1 (en) 1994-02-17 2002-06-18 Maxygen, Inc. Methods and compositions for polypeptide engineering
US6395547B1 (en) 1994-02-17 2002-05-28 Maxygen, Inc. Methods for generating polynucleotides having desired characteristics by iterative selection and recombination
US5837458A (en) 1994-02-17 1998-11-17 Maxygen, Inc. Methods and compositions for cellular and metabolic engineering
US5834252A (en) 1995-04-18 1998-11-10 Glaxo Group Limited End-complementary polymerase reaction
US5928905A (en) 1995-04-18 1999-07-27 Glaxo Group Limited End-complementary polymerase reaction
US5605793A (en) 1994-02-17 1997-02-25 Affymax Technologies N.V. Methods for in vitro recombination
US20060257890A1 (en) 1996-05-20 2006-11-16 Maxygen, Inc. Methods and compositions for cellular and metabolic engineering
JP3649338B2 (ja) 1994-06-03 2005-05-18 ノボザイムス バイオテック,インコーポレイティド 精製されたマイセリオフトラ・ラッカーゼ及びそれをコードする核酸
ATE294871T1 (de) 1994-06-30 2005-05-15 Novozymes Biotech Inc Nicht-toxisches, nicht-toxigenes, nicht- pathogenes fusarium expressionssystem und darin zu verwendende promotoren und terminatoren
FI104465B (fi) 1995-06-14 2000-02-15 Valio Oy Proteiinihydrolysaatteja allergioiden hoitamiseksi tai estämiseksi, niiden valmistus ja käyttö
US6506602B1 (en) 1996-03-25 2003-01-14 Maxygen, Inc. Methods for generating polynucleotides having desired characteristics by iterative selection and recombination
US6096548A (en) 1996-03-25 2000-08-01 Maxygen, Inc. Method for directing evolution of a virus
IL130635A0 (en) 1997-01-17 2000-06-01 Maxygen Inc Evolution of whole cells and organisms by recursive sequence recombination
US6326204B1 (en) 1997-01-17 2001-12-04 Maxygen, Inc. Evolution of whole cells and organisms by recursive sequence recombination
WO1998031816A1 (en) 1997-01-17 1998-07-23 Regents Of The University Of Minnesota Dna molecules and protein displaying improved triazine compound degrading ability
US7148054B2 (en) 1997-01-17 2006-12-12 Maxygen, Inc. Evolution of whole cells and organisms by recursive sequence recombination
DK2270234T3 (da) 1997-12-08 2013-06-03 California Inst Of Techn Fremgangsmåde til fremstilling af polynukleotid- og polypeptidsekvenser
JP2002510506A (ja) 1998-04-02 2002-04-09 テラス ジェネティック リソーシズ,インコーポレイティド 遺伝子配列に遺伝障害を有する植物を得る方法
CN1314911A (zh) 1998-05-01 2001-09-26 麦克西根股份有限公司 用dna改组优化害虫抗性基因
KR20010052894A (ko) 1998-06-17 2001-06-25 맥시겐, 인크. 목적하는 특성을 보유한 폴리뉴클레오티드를 생성하는 방법
US6365408B1 (en) 1998-06-19 2002-04-02 Maxygen, Inc. Methods of evolving a polynucleotides by mutagenesis and recombination
US6605430B1 (en) 1998-08-12 2003-08-12 Maxygen, Inc. DNA shuffling of monooxygenase genes for production of industrial chemicals
CA2345356C (en) 1998-10-06 2012-10-02 Mark Aaron Emalfarb Transformation system in the field of filamentous fungal hosts
EP1119616A2 (en) 1998-10-07 2001-08-01 Maxygen, Inc. Dna shuffling to produce nucleic acids for mycotoxin detoxification
WO2000028018A1 (en) 1998-11-10 2000-05-18 Maxygen, Inc. Modified adp-glucose pyrophosphorylase for improvement and optimization of plant phenotypes
JP4221100B2 (ja) 1999-01-13 2009-02-12 エルピーダメモリ株式会社 半導体装置
US6376246B1 (en) 1999-02-05 2002-04-23 Maxygen, Inc. Oligonucleotide mediated nucleic acid recombination
US6917882B2 (en) 1999-01-19 2005-07-12 Maxygen, Inc. Methods for making character strings, polynucleotides and polypeptides having desired characteristics
US6368861B1 (en) 1999-01-19 2002-04-09 Maxygen, Inc. Oligonucleotide mediated nucleic acid recombination
US6436675B1 (en) 1999-09-28 2002-08-20 Maxygen, Inc. Use of codon-varied oligonucleotide synthesis for synthetic shuffling
US20070065838A1 (en) 1999-01-19 2007-03-22 Maxygen, Inc. Oligonucleotide mediated nucleic acid recombination
US7873477B1 (en) 2001-08-21 2011-01-18 Codexis Mayflower Holdings, Llc Method and system using systematically varied data libraries
US7702464B1 (en) 2001-08-21 2010-04-20 Maxygen, Inc. Method and apparatus for codon determining
US7024312B1 (en) 1999-01-19 2006-04-04 Maxygen, Inc. Methods for making character strings, polynucleotides and polypeptides having desired characteristics
US8457903B1 (en) 1999-01-19 2013-06-04 Codexis Mayflower Holdings, Llc Method and/or apparatus for determining codons
EP2253704B1 (en) 1999-01-19 2015-08-19 Codexis Mayflower Holdings, LLC Oligonucleotide mediated nucleic acid recombination
US6961664B2 (en) 1999-01-19 2005-11-01 Maxygen Methods of populating data structures for use in evolutionary simulations
IL144657A0 (en) 1999-02-11 2002-06-30 Maxygen Inc High throughput mass spectrometry
CA2364997A1 (en) 1999-03-05 2000-09-08 Maxygen, Inc. Encryption of traits using split gene sequences
US6703240B1 (en) 1999-04-13 2004-03-09 Maxygar, Inc. Modified starch metabolism enzymes and encoding genes for improvement and optimization of plant phenotypes
US7430477B2 (en) 1999-10-12 2008-09-30 Maxygen, Inc. Methods of populating data structures for use in evolutionary simulations
US6519065B1 (en) 1999-11-05 2003-02-11 Jds Fitel Inc. Chromatic dispersion compensation device
US6686515B1 (en) 1999-11-23 2004-02-03 Maxygen, Inc. Homologous recombination in plants
JP2003519495A (ja) 2000-01-11 2003-06-24 マキシジェン, インコーポレイテッド 多様性生成およびスクリーニングのための一体化されたシステムおよび方法
EP1272967A2 (en) 2000-03-30 2003-01-08 Maxygen, Inc. In silico cross-over site selection
JP2004508011A (ja) 2000-04-03 2004-03-18 マキシジェン, インコーポレイテッド スブチリシン変異体
JP4058665B2 (ja) 2001-03-02 2008-03-12 有機合成薬品工業株式会社 2−デオキシリボース5−リン酸の製造方法
WO2003075129A2 (en) 2002-03-01 2003-09-12 Maxygen, Inc. Methods, systems, and software for identifying functional bio-molecules
US20050084907A1 (en) 2002-03-01 2005-04-21 Maxygen, Inc. Methods, systems, and software for identifying functional biomolecules
US7747391B2 (en) 2002-03-01 2010-06-29 Maxygen, Inc. Methods, systems, and software for identifying functional biomolecules
WO2003078583A2 (en) 2002-03-09 2003-09-25 Maxygen, Inc. Optimization of crossover points for directed evolution
AU2003263031A1 (en) * 2002-09-20 2004-04-08 Diversa Corporation Chemoenzymatic methods for the synthesis of statins and stain intermediates
WO2005017135A1 (en) 2003-08-11 2005-02-24 Codexis, Inc. Improved ketoreductase polypeptides and related polynucleotides
CA2568728A1 (en) * 2004-06-04 2005-12-15 Dsm Ip Assets B.V. Improved 2-deoxy-d-ribose 5-phosphate aldolases (deras) and the uses thereof
WO2007132461A2 (en) * 2006-05-11 2007-11-22 Ramot At Tel Aviv University Ltd. Classification of protein sequences and uses of classified proteins
WO2008143679A2 (en) 2006-06-01 2008-11-27 Verenium Corporation Nucleic acids and proteins and methods for making and using them
US20090118130A1 (en) 2007-02-12 2009-05-07 Codexis, Inc. Structure-activity relationships
WO2009102901A1 (en) 2008-02-12 2009-08-20 Codexis, Inc. Method of generating an optimized, diverse population of variants
US8504498B2 (en) 2008-02-12 2013-08-06 Codexis, Inc. Method of generating an optimized, diverse population of variants
US8383346B2 (en) 2008-06-13 2013-02-26 Codexis, Inc. Combined automated parallel synthesis of polynucleotide variants
US20090312196A1 (en) 2008-06-13 2009-12-17 Codexis, Inc. Method of synthesizing polynucleotide variants
HUE041367T2 (hu) 2008-06-13 2019-05-28 Codexis Inc Eljárás polinukleotid-változatok szintézisére
EP2723763A4 (en) 2011-06-24 2015-02-18 Merck Sharp & Dohme IMMOBILIZED TRANSAMINASES AND METHODS OF MAKING AND USING THE SAME
DK2726651T3 (en) 2011-06-28 2019-01-28 Codexis Inc PROTEIN INVARIANT GENERATION BY REGION SHUFFLING
US20150133698A1 (en) 2012-04-20 2015-05-14 Codexis, Inc. Production of fatty alcohols from engineered microorganisms
US10415067B2 (en) 2014-05-26 2019-09-17 Scientist of Fortune, S.A. Method for the enzymatic production of D-erythrose and acetyl phosphate
SG11202012107RA (en) 2018-07-09 2021-01-28 Codexis Inc Engineered deoxyribose-phosphate aldolases

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
DICK, MARKUS ET AL.: ""Trading off stability against activity in extremophilic aldolases"", SCIENTIFIC REPORTS, vol. 6, no. 1, JPN6023021152, 19 January 2016 (2016-01-19), ISSN: 0005151809 *
JENNEWEIN, STEFAN ET AL.: ""Directed evolution of an industrial biocatalyst: 2-deoxy-D-ribose 5-phosphate aldolase"", BIOTECHNOLOGY JOURNAL, vol. 1, no. 5, JPN6023021151, May 2006 (2006-05-01), pages 537 - 548, ISSN: 0005151808 *

Also Published As

Publication number Publication date
MX2021000326A (es) 2021-03-25
EP3821015A1 (en) 2021-05-19
EP3821015A4 (en) 2022-07-13
JP7462969B2 (ja) 2024-04-08
AU2019300836A1 (en) 2021-01-07
CN112673105A (zh) 2021-04-16
US11274286B2 (en) 2022-03-15
IL279882A (en) 2021-03-01
SG11202012107RA (en) 2021-01-28
US11845968B2 (en) 2023-12-19
US20220162580A1 (en) 2022-05-26
KR20210032417A (ko) 2021-03-24
US20240076647A1 (en) 2024-03-07
US20200010868A1 (en) 2020-01-09
WO2020014048A1 (en) 2020-01-16
CA3103721A1 (en) 2020-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7212972B2 (ja) 産業上の生体触媒作用のための操作されたトランスアミナーゼポリペプチド
JP7462969B2 (ja) 操作されたデオキシリボースリン酸アルドラーゼ
US20240002816A1 (en) Engineered transaminase polypeptides
US11913036B2 (en) Engineered acetate kinase variant enzymes
WO2022212828A1 (en) Engineered guanylate kinase variant enzymes
EP4314264A1 (en) Engineered cyclic gmp-amp synthase (cgas) variant enzymes
CA3229280A1 (en) Engineered nucleoside deoxyribosyltransferase variant enzymes
US20240158766A1 (en) Engineered adenylate kinase variant enzymes

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240319

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7462969

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150