JP2021529803A - 5−メチル−(6s)−テトラヒドロ葉酸及びアミノ酸エチルエステルの結晶塩 - Google Patents

5−メチル−(6s)−テトラヒドロ葉酸及びアミノ酸エチルエステルの結晶塩 Download PDF

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Abstract

本発明は、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸と、L−フェニルアラニンエチルエステルまたはL−メチオニンエチルエステルのようなアミノ酸エチルエステルとを含み、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸とアミノ酸エチルエステルのモル比が1:0.3〜1:3.0(モル/モル)である結晶塩、および/またはその水和物および/またはその溶媒和物、ならびにそれらを製造する方法に関する。【選択図】 なし

Description

本発明は、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびアミノ酸エチルエステルを含む結晶塩であって、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸とアミノ酸エチルエステルとのモル比が1:0.3〜1:3.0(モル/モル)である結晶塩、および/またはその水和物および/またはその溶媒和物に関する。
テトラヒドロ葉酸塩は、主に5−ホルミルテトラヒドロ葉酸(ロイコボリンおよびロボロイコボリン)のカルシウム塩として、5−メチルテトラヒドロ葉酸(メタフォリン(登録商標))のカルシウム塩として、または5,10−メチレンテトラヒドロ葉酸(モデュフォリン(登録商標))の硫酸塩として使用される。最も突出した使用分野は、巨赤芽球性葉酸貧血の治療のために、葉酸アンタゴニスト、特に癌治療におけるアミノプテリンおよびメトトレキセートの適合性を増加させるための解毒剤として(「葉酸拮抗剤レスキュー」)、フッ化ピリミジンの治療効果を増加させるために、および乾癬および関節リウマチのような自己免疫疾患の治療のために、例えばトリメトプリム−スルファメトキサゾールのような突然変異に対するある種の駆虫剤の適合性を増加させるために、および化学療法におけるジデアザテトラヒドロ葉酸の毒性を減少させるために、使用される。
5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸のカルシウム塩は特に、薬物として、および食品添加物として、ビタミン調剤として、神経管欠損の予防のために、うつ病の治療のために、およびホモシステインレベルに影響を及ぼすために使用される。
5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびその塩は、極めて不安定であることが知られている。特に、それらは、酸化に対して非常に敏感であり(この点に関して、A.L.Fitzhugh、Pteridines 4(4),187-191(1993)も参照のこと)、したがって、医薬活性成分または食品添加物に許容される純度レベルで製造することが困難である。
5−メチルテトラヒドロ葉酸およびその塩の不安定性を克服するために、酸素をできるだけ完全に排除する、またはアスコルビン酸もしくは還元L−グルタチオンなどの酸化防止剤を添加するなどの様々な方法が使用されてきた。
米国特許第6,441,168号は、5−メチルテトラヒドロ葉酸のアルカリ土類塩、特にカルシウム塩、その結晶化およびその使用を開示している。5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸のこのような結晶性カルシウム塩の欠点は、それが4つまでの多形変異の結晶形態で存在することである。従って、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸の結晶性カルシウム塩の製造方法は、非常に正確に制御されなければならない。さらに、米国特許第6,441,168号の5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸の結晶性カルシウム塩は、典型的には結晶格子中に、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸1当量当たり少なくとも1当量であるが4当量までの水をそのすべての多形形態で含有する。
US 2,016,207,925A1は、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸と共にL−アスパラギンまたはL−アルギニンを含む噴霧乾燥または煮詰組成物を特許請求している。しかしながら、開示された組成物は単純な非化学量論的混合物であり、非晶質状態で存在する。
薬学的に有用な化合物の新しい結晶形態は、薬学的および/またはビタミン/医学的食品の性能プロフィールを改善する機会を提供する。それは、製剤科学者が改善された特性を有する新しい投薬形態を設計するために利用可能な材料の蓄積を広げる。
本発明の根底にある技術的課題は、当該技術分野で知られている5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸の結晶性カルシウム塩の欠点を克服する、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸を含む結晶形態の提供である。
さらに、新しい結晶形態はしばしば、所望の異なる物理的性質および/または生物学的特性を示し、これは、規制の承認に必要とされる純度レベルおよび均一性まで、活性化合物の製造または処方を補助し得る。
テトラヒドロ葉酸塩の安定性のために、貯蔵時に低い吸水性を有し、製造中に十分に乾燥させることができる化合物を提供することが常に目標である。加えて、周囲条件下で多量の水を吸収しない薬剤物質が非常に望まれている。特に、環境の相対湿度の変化による含水量の大きな変化が剤形に関して高い精度を達成することをより困難にするため、環境の相対湿度が変化したときに含水量を変化させない物質が望ましい。
本発明は、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびアミノ酸エチルエステルを含み、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸とアミノ酸エチルエステルとのモル比が1:0.3〜1:3.0(モル/モル)である結晶塩、および/またはその水和物および/またはその溶媒和物に関する。
この技術的課題は、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびアミノ酸エチルエステルを含む結晶塩であって、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸とアミノ酸エチルエステルとのモル比が1:0.3〜1:3.0(モル/モル)である結晶塩、および/またはその水和物および/またはその溶媒和物によって解決される。
5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸塩およびL−フェニルアラニンエチルエステルを1:2で含む結晶塩(形態A)の粉末X線回折パターンを示す図である。 5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸塩およびL−フェニルアラニンエチルエステルを1:2で含む結晶塩(形態B)の粉末X線回折パターンを示す図である。 5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸とL−フェニルアラニンエチルエステルとの塩(実線)およびカルシウムとの塩(破線)のDVS測定の結果を示す図である 5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸塩およびL−メチオニンエチルエステルを含む結晶塩、無水形態(形態A)の粉末X線回折パターンを示す図である。 5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸塩およびL−メチオニンエチルエステルを含む結晶塩、水和形態(形態B)の粉末X線回折パターンを示す図である。 5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−メチオニンエチルエステルの塩の、無水形態(形態A)から出発した、相対湿度に対する含水量のDVS等温線プロットを示す図である。
本発明の固体形態は改善された薬理学的特徴を有し、したがって、改善された薬物生成物を調節および設計するための強化された可能性を提供する。5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびアミノ酸エステルの結晶塩の別の有利な側面は、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸の高い化学的および光学的純度が1回の結晶化工程で達成され得ることである。
薬物が経口投与される場合、高い速度論的溶解度を有し、改善された、そしてより速いバイオアベイラビリティーをもたらす場合、有利である。その結果、薬剤は、より容易に機能することができる。
5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸は水にほとんど溶けない。カルシウム塩(形態III)の熱力学的に安定な形態は約2.5mg/mlの水溶解度を示すことが知られており、準安定形態Iの溶解度は、室温で約10mg/mlである。特定のpH条件下、特に環境のpHが所与の塩の平衡pHより低い場合、塩は潜在的に遊離酸に不均化し、その結果、溶解度は実質的に低下する。したがって、中性〜低いpH値での特許請求された塩の熱力学的溶解度は、塩の不均化が遅い(難溶性遊離酸の形成)ために、アクセスできない。しかしながら、バイオアベイラビリティは、速度論的効果によって支配される。固形の製剤を投与した後、溶解し、最初の溶解工程の後、薬物を体液で希釈し、分配する。したがって、最初に溶解した原薬は容易に希釈され輸送されるため、速度論的溶解度はバイオアベイラビリティに影響を及ぼす重要なパラメータである。5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸の塩およびL−フェニルアラニンエチルエステルのようなアミノ酸エチルエステルについては、驚くべきことに、既知のカルシウム塩(準安定形態I)に対して約50%の速度論的溶解度が改善されることが見出された。カルシウム塩の熱力学的に安定な形態(形態III)に対する本発明の塩の速度論的溶解度の差は、おそらくさらに大きいであろう。したがって、一時的にはるかに高い原薬濃度を達成することができる。
好ましい実施形態において、アミノ酸エチルエステルは、L−フェニルアラニンエチルエステルまたはL−メチオニンエチルエステルである。
好ましくは、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸対アミノ酸エチルエステルのモル比が1:0.5〜1:2.5(モル/モル)である。
さらにより好ましくは5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸対アミノ酸エチルエステルのモル比が1:0.75〜1:1.25(モル/モル)であり、最も好ましくはモル比は約1:1(モル/モル)である。
あるいは5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸のアミノ酸エチルエステルに対するモル比が1:1.75〜1:2.25(モル/モル)および/またはその水和物および/またはその溶媒和物であってもよく、最も好ましくはモル比は約1:2(モル/モル)である。
好ましくは、アミノ酸エチルエステルがL−フェニルアラニンエチルエステルまたはL−メチオニンエチルエステルであり、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸とL−フェニルアラニンエチルエステルまたはL−メチオニンエチルエステルとの比は約1:2(mol/mol)および/またはその水和物および/またはその溶媒和物である。
より好ましくは、本発明の塩が5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの結晶塩であり、4.0、6.4、15.0、15.9、17.1、18.4、18.6、21.9、22.6、および25.5に位置するピークから選択される少なくとも1つの特徴的なピーク(2θ±0.2°2θ(CuKα放射線)で表したとき)を有するPXRDパターンを有する(形態A)。
最も好ましい本発明の塩は、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの結晶塩であり、4.0、6.4、15.0、15.9、17.1、18.4、18.6、21.9、22.6、および25.5(形態A)に位置するピークから選択される少なくとも3つの特徴的ピーク(2θ±0.2°2θ(CuKα放射線)で表したとき)を有するPXRDパターンを有し、さらに好ましくは、本発明の塩は5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの結晶塩であり、4.0、6.4、15.0、15.9、17.1、18.4、18.6、21.9、22.6、および25.5にピーク(2θ±0.2°2θ(CuKα放射線)で表したとき)を有するPXRDパターンを有する(形態A)。
好ましくは、本発明の塩が5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの結晶塩であり、4.0、6.4、7.3、7.9、12.5、13.5、13.9、14.3、15.0、15.9、17.1、17.4、17.9、18.2、18.4、18.6、20.1、21.1、21.9、22.6、24.3および25.5に位置するピークから選択される少なくとも1つの特徴的ピーク(2θ±0.2θ (CuKα放射線)で表したとき)を有するPXRDパターンを有し(形態A)、最も好ましくは本発明の塩が5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの結晶塩であり、実質的に図1で示されるPXRDパターンを有する(形態A)。
好ましくは、本発明の塩が5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの結晶塩であり、3.7、6.8、7.5、13.2、14.9、17.8および18.3に位置するピークから選択される少なくとも1つの特徴的なピーク(2θ±0.2°2θ(CuKα放射線)で表したとき)を有するPXRDパターンを有する(形態B)。
最も好ましくは、本発明の塩が5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの結晶塩であり、3.7、6.8、7.5、13.2、14.9、17.8および18.3に位置するピークから選択される少なくとも3つの特徴的なピーク(2θ±0.2°2θ(CuKα放射線)で表したとき)を有するPXRDパターンを有し(形態B)、最も好ましくは本発明の塩が5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの結晶塩であり、3.7、6.8、7.5、13.2、14.9、17.8および18.3にピーク(2θ±0.2°2θ(CuKα放射線)で表したとき)を有するPXRDパターンを有する(形態B)。
好ましくは本発明の塩が5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの結晶塩であり、3.7、6.8、7.5、13.2、14.9、15.7、16.2、17.8、18.3、18.6、19.0、19.2、19.5、19.7、21.3、23.2、23.6、25.4および25.9に位置するピークから選択される少なくとも1つの特徴的なピーク(2θ±0.2°2θ(CuKα放射線)で表したとき)を有するPXRDパターンを有し、最も好ましくは本発明の塩が5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの結晶塩であり、実質的に図2(形態B)に示されるようなPXRDパターンを有する(形態B)。
さらに好ましくは、本発明の塩が5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−メチオニンエチルエステルの結晶塩であり、5.5、7.0、8.5、14.0、14.7、および17.7に位置するピークから選択される少なくとも1つの特徴的なピーク(2θ±0.2°2θ(CuKα放射線)で表したとき)を有するPXRDパターンを有する(形態A)。
より好ましくは本発明の塩が5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−メチオニンエチルエステルの結晶塩であり、5.5、7.0、8.5、14.0、14.7および17.7に位置する以下のピークから選択される少なくとも3つの特徴的なピーク(2θ±0.2°2θ(CuKα放射線)で表したとき)を有するPXRDパターンを有し(形態A)、さらにより好ましくは本発明の塩が5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−メチオニンエチルエステルの結晶塩であり、5.5、7.0、8.5、14.0、14.7および17.7にピーク(2θ±0.2°2θ(CuKα放射線)で表したとき)を有するPXRDパターンを有する(形態A)。
好ましくは、本発明の塩が5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−メチオニンエチルエステルの結晶塩であり、3.5、5.5、7.0、8.5、13.2、14.0、14.7、17.7、18.4、21.6、23.0、23.9、および27.6に位置するピークから選択される少なくとも1つの特徴的なピーク(2θ±0.2°2θ(CuKα放射線)で表したとき)を有するPXRDパターンを有し(形態A)、最も好ましくは本発明の塩が5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−メチオニンエチルエステルの結晶塩であり、実質的に図4に示されるようなPXRDパターンを有する(形態A)。
さらに好ましくは、本発明の塩が5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−メチオニンエチルエステルの結晶塩であり、7.3、14.0、14.7、15.7、および18.3に位置するピークから選択される少なくとも1つの特徴的なピーク(2θ±0.2°2θ(CuKα放射線)で表したとき)を有するPXRDパターンを有する(形態B)。
より好ましくは、本発明の塩が5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−メチオニンエチルエステルの結晶塩であり、7.3、14.0、14.7、15.7、および18.3に位置するピークから選択される少なくとも3つの特徴的なピーク(2θ±0.2°2θ(CuKα放射線)で表したとき)を有するPXRDパターンを有し(形態B)、さらにより好ましくは本発明の塩が5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−メチオニンエチルエステルの結晶塩であり、7.3、14.0、14.7、15.7、および18.3にピーク(2θ±0.2°2θ(CuKα放射線)で表したとき)を有するPXRDパターンを有する(形態B)。
好ましくは、本発明の塩が5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−メチオニンエチルエステルの結晶塩であり、5.0、7.3、8.5、10.2、13.8、14.0、14.7、15.7、18.3、18.7、20.5、20.9、22.2、24.1、および24.5に位置するピークから選択される少なくとも1つの特徴的なピーク(2θ±0.2°2θ(CuKα放射線)で表したとき)を有するPXRDパターンを有し(形態B)、最も好ましくは本発明の塩が5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−メチオニンエチルエステルの結晶塩であり、実質的に図5に示されるようなPXRDパターンを有する(形態B)。
さらにより好ましくは、前述の結晶塩が少なくとも99重量%以上の化学的および/または立体異性的純度を有する。
5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸とアミノ酸エチルエステルの塩を、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸のカルシウム塩と比較すると、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸とアミノ酸エチルエステルの塩の水分含量はより少なく変化することが分かった。それに加えて、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸の塩およびアミノ酸エチルエステルは、非常に低い含水率、例えば1%未満まで容易に乾燥させることができる。従って、例えば5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの塩については水分含量の変化が20%〜75%の最も関連する範囲内で0.3%未満であり(実施例5、図3の実線)、一方、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸のカルシウム塩についての水分含量は約3%変化する(参考例5、図3の破線)。
5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸を含み、水分含量が非常に低く、特に水を吸収/脱着する傾向が低い塩を有することは、例えば、温度/湿度が制御された環境または相対湿度が一般に非常に高い熱帯諸国で配合するために物質を取り扱う場合に有利である。
5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−メチオニンエチルエステルの結晶塩は、その無水形態(形態A)で、典型的には50%〜60%の相対湿度で1%未満の水を含有する。5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−メチオニンエチルエステルの結晶塩はその水和形態(形態B)で、典型的には相対湿度50〜60%で約5%の水を含有し、これは4.1%であるセスキハイドレートについての計算された水分含量のレベルである。
5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸の結晶塩およびL−フェニルアラニンエチルエステルのようなアミノ酸エチルエステルの水吸着に対する湿度の著しく低い効果は、相対湿度条件の変化下での吸着水の量の変化が著しく少ないため、製剤中の標的剤形レベルに対する実質的に改善された制御をもたらす。
この結果は当業者にとって非常に驚くべきものであり、米国特許第6,441,168号B1の教示を考慮すると予想することができなかった。さらに、本発明の5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびアミノ酸エチルエステルの塩は、本発明の根底にある技術的課題を明らかに解決する。
従って、本発明の塩は、これらの条件下でも改善された貯蔵安定性を示す。これらの改善された特性は、US 6,441,168 B1の教示を念頭に置いて導き出すことはできなかった。
さらに、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸の結晶塩およびL−フェニルアラニンエチルエステルまたはL−メチオニンエチルエステルのようなアミノ酸エチルエステルの速度論的溶解度は、当技術分野で公知の5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸のカルシウム塩と比較して高い。実施例6によれば、11.3mgの5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸の塩およびL−フェニルアラニンエチルエステルは2.00mlの水に1分以内に溶解するが、カルシウム塩を使用する場合、9.0mgの5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸のみが同量の水に溶解する。室温での5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−メチオニンエチルエステルの結晶塩の速度論的溶解度は約24〜30mg/mlの塩であり、これは、18mg/mlより大きい5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸の溶解度に相当する。これは、カルシウム塩の速度論的溶解度(10mg/ml未満)よりもかなり大きい。結果として、本発明の塩は経口投与された場合、より良好な速度論的溶解度を示し、改善された、より速いバイオアベイラビリティをもたらす。その結果、薬剤は、より容易に機能することができる。
本発明のさらなる態様は5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびアミノ酸を含む結晶塩を製造する方法であり、以下の工程:
i) 5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸とアミノ酸エチルエステルの混合物を、任意選択で適当な溶媒または溶媒の混合物中で、準備する工程、
ii) 塩基を、任意選択で適切な溶媒または溶媒の混合物中で、添加する工程、
iii) 組成物を少なくとも60℃に加熱し、任意選択で清澄濾過する工程、
iv) 混合物を結晶化させ、1℃〜30℃の間の温度に冷却し、任意選択でさらに溶媒または溶媒の混合物を添加する工程、
v) 得られた固体物質を単離し、任意選択で生成物を乾燥させる工程、
を含む方法である。
好ましくは、工程i)における5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸とアミノ酸エチルエステルとのモル比は1:1〜1:3の範囲である。
より好ましくは、溶媒は水である。
工程iii)および/またはiv)において、種結晶を添加してもよい。
好ましくは、アミノ酸エチルエステルは、L−フェニルアラニンエチルエステルまたはL−メチオニンエチルエステルである。さらにより好ましくはL−フェニルアラニンエチルエステルと、L−メチオニンエチルエステルは、それぞれL−フェニルアラニンエチルエステル塩酸塩、L−メチオニンエチルエステル塩酸塩として添加する。
また、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびアミノ酸エチルエステルの結晶塩、並びに任意選択で1以上の許容される賦形剤を含む医薬組成物、食品添加物および/または調製物は、本発明の一部である。
好ましくは、アミノ酸エステルはL−フェニルアラニンエチルエステルまたはL−メチオニンエチルエステルである。
医薬組成物は、錠剤、カプセル、経口液体調製物、粉末、凍結乾燥物、顆粒、ロゼンジ、再構成可能な粉末、注射可能もしくは注入可能な溶液もしくは懸濁液または坐剤の形態であり得る。
医薬組成物は少なくとも1つの追加の治療薬をさらに含んでもよく、好ましくは経口、非経口、筋肉内、脊髄内、髄腔内、歯周、局所または直腸投与のための医薬組成物である。
5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびアミノ酸エチルエステルを含む結晶塩を、薬物の製造のための成分として、および/または食品添加物として使用することもまた、本発明によって包含される。好ましくは、アミノ酸エチルエステルは、L−フェニルアラニンエチルエステルまたはL−メチオニンエチルエステルである。
5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびアミノ酸エチルエステルを含む結晶塩は、貧血、神経管欠損、心血管疾患、うつ病、認知障害、アルツハイマー病および骨粗鬆症におけるホモシステイン低下の治療に使用でき、ならびに/または低血漿および/または低赤血球および/または低脳脊髄液および/または低末梢もしくは中枢神経系葉酸塩の食事管理に使用することができる。好ましくは、アミノ酸エチルエステルがL−フェニルアラニンエチルエステルまたはL−メチオニンエチルエステルである。
要約すると、本発明の5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉およびL−フェニルアラニンエチルエステルまたはL−メチオニンエチルエステルのようなアミノ酸エチルエステル酸の塩によって提供される特性のプロフィールは、医薬または食品添加物としての使用に有利である。特に、20%〜75%の相対湿度の環境における水分含量の低い変化は、当業者によっては予見することができなかった。
さらに、速度論的溶解度はより高く、これはまた、当業者によって予想され得ない。
粉末X線回折
Mythen1K検出器を備えたStoe Stadi P;Cu−Kα1放射線;標準測定条件:伝送; 40 kVおよび40mA管出力;湾曲Geモノクロメ−タ−;0.02°2θステップサイズ、48秒ステップ時間、1.5〜50.5°2θ走査範囲;検出器モ−ド:ステップ走査;1°2θ検出器ステップ;標準試料調製:10〜20mg試料を2つのアセテ−トフォイルの間に置く;試料ホルダー: Stoe透過試料ホルダー;測定中に試料を回転させた。全ての試料の調製および測定は、周囲空気雰囲気中で行った。
TG−FTIR
熱重量測定は、Bruker FTIR分光計ベクター22(ピンホールを有する試料パン、N大気、熱速度10K/分)に連結したNetzsch Thermo−Microbalance TG 209を用いて行った。
DVS
DVS測定は、代表的には、ProUmid(以前の"Projekt Messtechnik")、August-Nagel-Str.23, 89079 Ulm (ドイツ)製のSPS11−100n "Sorptions Prufsystem"を用いて実施した。
ラマン分光法
FT−Ramanスペクトルは、1064nmで動作する近赤外Nd:YAGレーザーおよび液体窒素冷却ゲルマニウム検出器を有するBruker MultiRAM FT-RamanまたはBruker RFS 100 FT-Ramanシステム上に記録された。2cm-1の分解能を持つ64個のスキャンが3500〜−50cm-1の範囲で蓄積されたが、フィルタカットオフ効果により100 cm-1以上のデ−タのみが評価された。公称レ−ザ出力は、通常、100または300mWである。
実施例1:ヘテロシーディングによる5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの結晶塩の調製
分液漏斗中のL−フェニルアラニンエチルエステル塩酸塩15gと酢酸エチルエステル100mLとの混合物に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液200mLを加えた。混合後、酢酸エチルエステル層を水層から分離した。酢酸エチルエステル層と、水層を各100mLの酢酸エチルエステルで3回洗浄して得られた抽出物と結合した。結合した層を50mLの飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、塩化マグネシウムで乾燥させて、40℃で真空中で酢酸エチルエステルを蒸発させた後、12.44gの油状残渣を得た。9.87gの油状残渣を、ガラス容器中の10gの5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸および30mLの水の混合物に、75〜80℃で窒素雰囲気下で撹拌しながら、約10分以内に滴下した。混合物を約80℃で約2時間撹拌し、次いで約3時間以内に約20℃に冷却した。ガラス容器中の溶液の数滴をガラスプレートに塗布し、エタノールの数滴および1モル濃度の塩酸水溶液で希釈した。ガラス板のヘテロシーディングおよび保存のための5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸(EP 0,455,013に従って調製した)の少量の結晶性ジベンジルアミン塩を、被覆なしで夜間にわたって周囲温度で添加した後、黄色結晶が形成された。
ガラス容器中の混合物を周囲温度で約15時間撹拌し、次いで約105分以内に約2℃に冷却し、約2℃で約1時間撹拌した。次に、ガラス板上に形成された結晶をガラス容器に添加した。ガラス容器をガラス棒で引っかき、約2℃で約3時間以内にオフホワイトの濃厚懸濁液を形成した。固体生成物を濾過(吸引)により単離し、氷浴中で予備冷却した50mLの水で洗浄した。生成物を周囲温度で真空(10mbar)中で約60時間乾燥させて、13.6gの白色結晶性固体を得た。H‐NMR分光法により、5−メチル-(6S)-テトラヒドロ葉酸とL−フェニルアラニンエチルエステルの比率1:1.8を決定した。
実施例2:5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの結晶塩のシーディングによる調製
全ての操作は窒素雰囲気下で行った。3.00グラムの5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸((6S)−含有量98.4%)および20mlの水の混合物に、20mlの水中の4.49グラムのL−フェニルアラニンエチルエステル塩酸塩の溶液を、撹拌しながら室温で添加した。懸濁液を約77℃に加熱し、1.3mLの水酸化ナトリウム水溶液(分析:水酸化ナトリウム32%w/w)を添加することにより、透明な溶液を得た。加熱浴を取り除き、溶液を約1時間以内に約27℃に冷却させた。冷却しながら、溶液に、約72℃および約27℃で、少量の5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの結晶塩を播種し、濃縮懸濁液に徐々に変化させた。濃厚な懸濁液を周囲温度で約20時間撹拌した。固体生成物を、フリットガラスフィルターを使用する濾過によって単離し、そして毎回10mLの冷水で2回洗浄した。固体を減圧乾燥機中で約40℃/10ミリバールで乾燥させ、1H-NMRによって試験し、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸・L−フェニルアラニンエチルエステル1:2塩として同定した。粉末X線回折を実施し、実質的に図1に示すようなL−フェニルアラニンエチルエステル塩形態AのPXRDパターンを得た。PXRDによれば、試料は少量のNaClを含んでいた。HPLC分析は純度が98.9%面積であり、光学純度が99.6%(6S)−ジアステレオ異性体に増加したことを示した。
実施例3:5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの塩の洗浄
実施例2で得られた固体物質0.41gを濾過遠心分離装置に秤量し、水2.0mLを加え、続いて周囲条件下で遠心分離した。この洗浄工程を、0.5mLの水を用いてさらに2回繰り返した。次に、湿った濾過ケーキをフリットガラス濾過に移し、周囲空気(約22℃/約22% RH.)をガラス濾過を通して約10分間引くことによって空気乾燥させた。乾燥した物質をH-NMRで調べ、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸L−フェニルアラニンエチルエステル1:2塩として同定した。TG−FTIRによる試料の分析では、約5.9%(w/w)の水分含有量を示した。サンプルのアリコートを、約25%の相対湿度で室温でPXRDのための2つのアセテート箔の間に調製した。粉末X線回折を行い、L−フェニルアラニンエチルエステル塩形態BのPXRDパターンを得た。図2に示すL−フェニルアラニンエチルエステル塩形態BのPXRDパターンではNaClは検出されず、表1に示した2θ角でピークを示した。
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実施例4:5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの塩の真空乾燥
実施例3による結晶性材料約100mgを、約50℃および約10mbarで約2時間、真空乾燥した。試料を真空乾燥機から回収したとき、周囲温度は約23℃であり、相対湿度は24%であった。TG−FTIRによる試料の分析では、約2.5%w/wの水分含有量を示した。試料のアリコートを、室温および相対湿度約25%でPXRDのための2つのアセテート箔の間に調製した。粉末X線回折を行い、L−フェニルアラニンエチルエステル塩形態AのPXRDパターンを得た。PXRDパターンではNaClは検出されなかった。L−フェニルアラニンエチルエステル塩形態Aの粉末X線回折パターンを図1に示し、表2に列挙した2θ角でピークを示した。
Figure 2021529803
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実施例5:5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの塩形態Bを用いた動的水蒸気収着実験
実施例2で得た5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの塩形態B22mgを、DVS測定のためにアルミニウムサンプルパンに秤量した。DVS測定を行った。相対湿度(RH)スキャンでは、1時間当たり5%の変化率を使用した。試料パンを装置に入れ、以下の工程に従って、規定の相対湿度変化プログラムを開始した:
・ RHを50%で2時間維持し、
(2) 毎時5%の速度でRHを50→20%へ走査し、RHを20%で10時間維持し、
(3) 毎時5%の速度でRHを20→75%へ走査し、RHを75%で10時間維持し、
(4) 毎時5%の速度でRHを75 →50%へ走査し、RHを50%で2時間維持した。
これと並行して、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸のカルシウム塩を基準として、全く同じプロトコールを適用し、両者の結果を図3に示した。試験中、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸とL−フェニルアラニンエチルエステルの塩の相対試料質量(実線)の変化は0.3%未満で、カルシウム塩の相対試料質量(破線)は約3%変化した。
実施例6:5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの結晶塩の速度論的溶解度
実施例4で得た5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの無水形態の結晶塩42.3mgを、スクリューキャップ付きの7mLガラスバイアル中に秤量した。2.00mLの精製/脱イオン水(例えば、ガスクロマトグラフィー用水)を、調整可能な容量ピペットを用いて固体に添加した。混合物を室温で1分間激しく撹拌した。1分後、濁った溶液が観察され、試料の大部分が溶解したことが示唆された。溶液を遠心濾過によって濾過し、1.50mLの水溶液を風袋を量ったガラスバイアル(約10mL容量)に移した。水を空気乾燥機中で40℃で約15時間、次いで50℃で約8時間蒸発させ、続いて50℃、真空下(10〜20mbar)で約13時間で乾燥を完了させた。溶解度は、固体残渣の重量評価によって決定した。溶解度は、1mL当たり5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸11.3mgであった。
実施例7:5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−メチオニンエチルエステルの結晶塩、無水形態(形態A)の調製
15gの5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸(分析: 96.2%w/w、6S−ジアステレオ異性体: 98.1%)を、窒素雰囲気下で100gの水に添加した。16.8gのL−メチオニンエチルエステル塩酸塩および30gの水を添加した後、氷浴中で冷却することによって温度を25℃未満に保ちながら、水酸化ナトリウム水溶液(30%w/w)を添加することによってpHをpH=7.0に調整した。得られた溶液を66℃に加熱し、1モル濃度の塩酸水溶液を加えてpHを5.4に調整した。混合物に5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸L−イソロイシンエチルエステル塩を播種し、1モルの塩酸を添加することによってpHを5.4に維持しながら20℃に冷却した。結晶化した生成物を吸引により単離し、44gの水で洗浄し、これを1℃に予備冷却した。材料を真空中20℃で64時間乾燥させて、理論収率の74%に相当する14.9gの5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸L−メチオニンエチルエステル塩を得た(修正分析)。単離された生成物は、98.6%面積の純度、1:1塩に相当する71.9% w/wの5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸、1.2%w/w、および99.9%の6S−ジアステレオ異性体純度を示した。
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実施例8:5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−メチオニンエチルエステルの結晶塩の調製、水和形態(形態B)
実施例7に従って調製した試料を、実施例5に開示したDVS測定に従って処理した。結晶性の5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸塩およびL−メチオニンエチルエステル、水和形態(形態B)を得た。
L−メチオニンエチルエステル、水和形態(形態B)の粉末X線回折パターンを図5に示し、表4に列挙するような2θ角でピークを示した。
Figure 2021529803
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参考例1:5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸のカルシウム塩の速度論的溶解度
無水形態の結晶性5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸カルシウム塩42.5mgを、スクリューキャップ付きの7mLガラスバイアル中に秤量した。2.00mLの精製/脱イオン水(例えば、ガスクロマトグラフィー用水)を、調整可能な容量ピペットを用いて固体に添加した。混合物を室温で1分間激しく撹拌した。1分後、懸濁液が観察された。懸濁液を遠心濾過によって濾過し、1.50mLの水溶液を風袋を量ったガラスバイアル(約10mL容量)に移した。水を空気乾燥機中で40℃で約15時間、次いで50℃で約8時間蒸発させ、続いて50℃で真空下(10〜20mbar)で約13時間乾燥を完了させた。溶解度は、固体残渣の重量評価によって決定した。溶解度は、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸9.0mg/mLであった。

Claims (36)

  1. 5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびアミノ酸エチルエステルを含む結晶塩であって、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸とアミノ酸エチルエステルとのモル比が1:0.3〜1:3.0(モル/モル)である結晶塩、および/またはその水和物および/またはその溶媒和物。
  2. 5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸とアミノ酸エチルエステルとのモル比が、1:0.5〜1:2.5(モル/モル)である請求項1に記載の結晶塩、および/またはその水和物および/またはその溶媒和物。
  3. 5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸とアミノ酸エチルエステルとのモル比が、1:0.75〜1:2.25(モル/モル)である請求項1または2に記載の結晶塩、および/またはその水和物および/またはその溶媒和物。
  4. 5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸とアミノ酸エチルエステルとの比が、約1:1(モル/モル)である先行する請求項の少なくとも1項に記載の結晶塩、および/またはその水和物および/またはその溶媒和物。
  5. 5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸対アミノ酸エチルエステルの比が、約1:2(モル/モル)である請求項1〜3の少なくとも1項に記載の結晶塩および/またはその水和物および/またはその溶媒和物。
  6. 前記アミノ酸エチルエステルが、L−フェニルアラニンエチルエステルであり、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸とL−フェニルアラニンエチルエステルとのモル比が1:1.75〜1:2.25(モル/モル)である請求項1〜3または5の少なくとも1項に記載の結晶塩、および/またはその水和物および/またはその溶媒和物。
  7. 前記アミノ酸エチルエステルが、L−フェニルアラニンエチルエステルであり、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸とL−フェニルアラニンエチルエステルのモル比が約1:2(モル/モル)である請求項1〜3、5または6の少なくとも1項に記載の結晶塩、および/またはその水和物および/またはその溶媒和物。
  8. 5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの塩であり、4.0、6.4、15.0、15.9、17.1、18.4、18.6、21.9、22.6、および25.5に位置するピークから選択される少なくとも1つの特徴的なピーク(2θ±0.2°2θ(CuKα放射線)で表したとき)を有するPXRDパターンを有する(形態A)、ことを特徴とする請求項1〜7の少なくとも1項に記載の結晶塩。
  9. 前記塩が、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの塩であり、4.0、6.4、7.3、7.9、12.5、13.5、13.9、14.3、15.0、15.9、17.1、17.4、17.9、18.2、18.4、18.6、20.1、21.1、21.9、22.6、24.3および25.5に位置するのピークから選択される少なくとも1つの特徴的ピーク(2θ±0.2θ (CuKα放射)で表したとき)を有するPXRDパターンを有する(形態A)、ことを特徴とする請求項1〜8の少なくとも1項に記載の結晶塩。
  10. 前記塩が、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの塩であり、実質的に図1に示されるようなPXRDパターンを有する(形態A)、ことを特徴とする請求項1〜9の少なくとも1項に記載の結晶塩。
  11. 前記塩が、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの塩であり、3.7、6.8、7.5、13.2、14.9、17.8および18.3に位置するピークから選択される少なくとも1つの特徴的なピーク(2θ±0.2°2θ(CuKα放射線)で表したとき)を有するPXRDパターンを有する(形態B)、ことを特徴とする請求項1〜7の少なくとも1項に記載の結晶塩。
  12. 前記塩が5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの塩であり、3.7、6.8、7.5、13.2、14.9、15.7、16.2、17.8、18.3、18.6、19.0、19.2、19.5、19.7、21.3、23.2、23.6、25.4および25.9に位置するピークから選択される少なくとも1つの特徴的ピーク(2θ±0.2θ (CuKα放射)で表したとき)を有するPXRDパターンを有する(形態B)、ことを特徴とする請求項1〜7または11の少なくとも1項に記載の結晶塩。
  13. 前記塩が、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−フェニルアラニンエチルエステルの塩であり、実質的に図2に示されるようなPXRDパターンを有する(形態B)、ことを特徴とする請求項1〜7、11または12の少なくとも1項に記載の結晶塩。
  14. アミノ酸エチルエステルがL−メチオニンエチルエステルであり、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸とL−メチオニンエチルエステルのモル比が1:0.75〜1:1.25(モル/モル)である請求項1〜5の少なくとも1項に記載の結晶塩、および/またはその水和物および/またはその溶媒和物。
  15. アミノ酸エチルエステルがL−メチオニンエチルエステルであり、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸とL−メチオニンエチルエステルのモル比が約1:1(モル/モル)である請求項1〜5または14の少なくとも1項に記載の結晶塩、および/またはその水和物および/またはその溶媒和物。
  16. 前記塩が5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−メチオニンエチルエステルの塩であり、5.5、7.0、8.5、14.0、14.7、および17.7に位置するピークから選択される少なくとも1つの特徴的なピーク(2θ±0.2°2θ(CuKα放射線)で表したとき)を有するPXRDパターンを有する(形態A)、ことを特徴とする請求項1〜5、14、または15の少なくとも1項に記載の結晶塩。
  17. 5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−メチオニンエチルエステルの塩であり、3.5、5.5、7.0、8.5、13.2、14.0、14.7、17.7、18.4、21.6、23.0、23.9および27.6に位置するピークから選択される少なくとも1つの特徴的なピーク(2θ±0.2°2θ(CuKα放射線)で表したとき)を有するPXRDパターンを有する(形態A)、ことを特徴とする請求項1〜5または14〜16の少なくとも1項に記載の結晶塩。
  18. 前記塩が、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−メチオニンエチルエステルの塩であり、実質的に図4に示されるようなPXRDパターンを有する(形態A)、ことを特徴とする請求項1〜5または14〜17の少なくとも1項に記載の結晶塩。
  19. 前記塩が、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−メチオニンエチルエステルの塩であり、7.3、14.0、14.7、15.7、および18.3に位置するピークから選択される少なくとも1つの特徴的なピーク(2θ±0.2°2θ(CuKα放射線)で表したとき)を有するPXRDパターンを有する(形態B)、ことを特徴とする、請求項1〜5、14または15の少なくとも1項に記載の結晶塩。
  20. 前記塩が、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−メチオニンエチルエステルの塩であり,5.0、7.3、8.5、10.2、13.8、14.0、14.7、15.7、18.3、18.7、20.5、20.9、22.2、24.1、および24.5に位置するピークから選択される少なくとも1つの特徴的なピーク(2θ±0.2°2θ(CuKα放射線)で表したとき)を有するPXRDパターンを有する(形態B)、ことを特徴とする請求項1〜5、14、15、または19の少なくとも1項に記載の結晶塩。
  21. 前記塩が、5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびL−メチオニンエチルエステルの塩であり、実質的に図5に示されるようなPXRDパターンを有する(形態B)ことを特徴とする、請求項1〜5、14、15、19または20の少なくとも1項に記載の結晶塩。少なくとも99重量%以上の化学的および/または立体異性的純度を有する、先行する請求項の少なくとも1項に記載の結晶塩。
  22. 5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびアミノ酸エチルエステルを含む、請求項1〜21の少なくとも1項に記載の結晶塩を製造する方法であって、以下の工程:
    i) 5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸とアミノ酸エチルエステルの混合物を、任意選択で適当な溶媒または溶媒の混合物中で準備する工程、
    ii) 塩基を、任意選択で適切な溶媒または溶媒の混合物中で、添加する工程、
    iii) 組成物を少なくとも60℃に加熱し、任意任意選択で清澄濾過を行う工程、
    iv) 混合物を結晶化させ、1℃〜30℃の間の温度に冷却し、任意選択で更に溶媒または溶媒の混合物を添加する工程、および
    v) 得られた固体物質を単離し、任意選択で生成物を乾燥させる工程、
    を含む方法。
  23. 工程i) における5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびアミノ酸エチルエステルのモル比が1:1〜1:3の範囲であることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  24. 溶媒が水であることを特徴とする、請求項22または23の少なくとも1項に記載の方法。
  25. 工程iii)および/またはiv)において種結晶が添加されることを特徴とする請求項22〜24の少なくとも1項に記載の方法。
  26. アミノ酸エチルエステルがL−フェニルアラニンエチルエステルまたはL−メチオニンエチルエステルであることを特徴とする請求項22〜25の少なくとも1項に記載の方法。
  27. L−フェニルアラニンエチルエステルまたはL−メチオニンエチルエステルが塩酸塩として添加されることを特徴とする請求項26に記載の方法。
  28. 5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびアミノ酸エチルエステルを含む請求項1〜21の少なくとも1項より選択される結晶塩、並びに任意選択で1以上の許容される賦形剤を含む、医薬組成物、食品添加物および/または調製物。
  29. 錠剤、カプセル、経口液体製剤、粉末、凍結乾燥物、顆粒、ロゼンジ、再構成可能な粉末、注射可能もしくは注入可能な溶液もしくは懸濁液または坐剤の形態である請求項28に記載の医薬組成物。
  30. 少なくとも1つの追加の治療薬をさらに含む、請求項28または29に記載の医薬組成物。
  31. 経口、非経口、筋肉内、脊髄内、髄腔内、歯周、局所または直腸投与のための医薬組成物で請求項28〜30の少なくとも1項に記載の医薬組成物。
  32. アミノ酸エチルエステルがL−フェニルアラニンエチルエステルまたはL−メチオニンエチルエステルであることを特徴とする請求項28〜31の少なくとも1項に記載の医薬組成物。
  33. 請求項1〜21の少なくとも1項に記載の5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびアミノ酸エチルエステルを含む結晶塩の、薬物の製造のための成分としての、および/または食品添加物としての使用。
  34. アミノ酸エチルエステルがL−フェニルアラニンエチルエステルまたはL−メチオニンエチルエステルであることを特徴とする請求項33に記載の5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびアミノ酸エチルエステルを含む結晶塩の使用。
  35. 貧血、神経管欠損、心血管疾患、うつ病、認知障害、アルツハイマー病および骨粗鬆症のホモシステイン低下の治療に使用するための、並びに/または低血漿および/または低赤血球および/または低脳脊髄液および/または低末梢もしくは中枢神経系葉酸の食事管理に使用するための、請求項1〜21の少なくとも1項に記載の5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびアミノ酸エチルエステルを含む結晶塩。
  36. 前記アミノ酸エチルエステルが、L−フェニルアラニンエチルエステルまたはL−メチオニンエチルエステルであることを特徴とする請求項35に記載の5−メチル−(6S)−テトラヒドロ葉酸およびアミノ酸エチルエステルを含む結晶塩。
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