本開示のコンテキストにおいても関連のある、来たるべき5Gシステム(たとえば、NR)の重要な特性は、たとえば6〜100GHzの範囲の、高いキャリア周波数の使用である。そのような高い周波数スペクトルの場合、大気、透過および回折減衰特性は、より低い周波数スペクトルの場合よりもはるかに悪くなり得る。さらに、入射電磁波から電磁エネルギーを収集する有効受信機アンテナ面積を表すメトリックとしての受信機アンテナ開口は、周波数に反比例し、すなわち、全方向性受信および送信アンテナが使用される場合、自由空間シナリオにおいてさえ、同じリンク距離について、リンクバジェットがより悪くなるであろう。これは、高い周波数スペクトルにおけるリンクバジェットの損失を補償するためのビームフォーミングの使用に動機を与える。これは、不十分な受信機をもつUE、たとえば、低コスト/低複雑度UEと通信するときに特に重要である。リンクバジェットを改善するための他の手段は、(たとえば、ワイドビームまたは全方向性送信を可能にするための)送信の繰返し、あるいは同じまたは異なるセルにおける複数のTRPからの単一周波数ネットワーク送信の使用を含む。
上記で説明された特性により、高周波数帯域では、同期信号、システム情報、およびページングなど、あるエリア、たとえば、セルをカバーする(すなわち、知られているロケーション/方向の単一のUEをターゲットにするだけではない)必要がある多くのダウンリンク信号は、ビーム掃引を使用して送信されることが予想され、すなわち、一度に1つのビーム中で信号を送信し、対象とするカバレッジエリア全体、たとえば、セルが、送信によってカバーされるまで、ビームの方向およびカバレッジエリアを連続的に変更する。
(NRでは、NR−PSS、NR−SSS、およびNR−PBCHと呼ばれることがある)LTEにおけるPSS、SSS、および(MIBを搬送する)PBCHに対応するNRにおける信号は、SSブロック(SSB)、または、他の専門用語で、SS/PBCHブロックと示される、エンティティ/構造に一緒に入れられる(SSブロックという用語は、一般に、RAN2において使用されるが、RAN1は、通常、SS/PBCHブロックという用語を使用する)。したがって、SSブロック、SSB、およびSS/PBCHブロックは、3つの同義語である(とはいえ、SSBは実際にはSSブロックの略語である)。PSS+SSSは、UEがセルと同期することを可能にし、また、物理セル識別情報(PCI)がそこから導出され得る情報を搬送する。SSBのPBCH部分は、MIB(マスタ情報ブロック)またはNR−MIBと示される、システム情報の一部を搬送する。高い周波数では、SSブロックは、ビーム掃引を使用して周期的に送信されることになる。複数のそのようなビームフォーミングされたSSブロック送信は、SSバーストにグループ化され、1つまたは複数のSSバーストはSSバーストセットをなし、ここで、SSバーストセットは、SSブロック送信の完全なビーム掃引をなす。RAN1、RAN2、RAN3、およびRAN4は、3GPPワーキンググループであり、より公式に、TSG−RAN WG1、TSG−RAN WG2、TSG−RAN WG3、およびTSG−RAN WG4と呼ばれる。
NRでは、システム情報(SI)は、2つの主要部分、「最小SI」(MSI:Minimum SI)と「他のSI」(OSI:Other SI)とに分割される。MSIは、常に周期的にブロードキャストされるが、OSIは、周期的にブロードキャストされ得るか、またはオンデマンドで利用可能であり得る(およびOSIの異なる部分が別様に扱われ得る)。MSIは、MIBとシステム情報ブロックタイプ1(SIB1)とからなり、ここで、SIB1は、残余最小システム情報(RMSI:Remaining Minimum System Information)とも呼ばれる(SIB1という用語は、一般に、RANによって使用されるが、RAN1は、通常、RMSIという用語を使用する)。SIB1/RMSIは、PDCCH/PDSCHのようなチャネル構造を使用して周期的にブロードキャストされ、すなわち、PDCCH(またはNR−PDCCH)上で送信されるスケジューリング割り当てでは、実際のRMSIが送信される、PDSCH(またはNR−PDSCH)上の送信リソースを割り当てる。MIBは、UEが、RMSI/SIB1を見つけ、復号することを可能にする情報を含んでいる。より詳細には、RMSI/SIB1のために利用されるPDCCHのための設定パラメータがMIB中で提供され、場合によっては、PCIから導出されるパラメータによって補完される。この設定情報がMIB中にない場合、3GPP TS38.213において指定されているデフォルト設定が使用される。RMSI送信に関するリリース15のためのさらなる3GPP合意は、RMSI/SIB1送信がSSブロック送信と空間的に擬似コロケート(QCL:Quasi Co−Located)されるべきであることである。QCL特性の重要性は、RMSI/SIB1を搬送するPDCCH/PDSCHを受信するときに使用されるべき正確な同期のために、PSS/SSS送信が依拠され得ることである。
また、ページングおよびOSIが、PDCCH上のPDSCH DLスケジューリング割り当てと、PDSCH上のページングメッセージまたはSIメッセージとを伴う、PDCCH+PDSCH原理を使用して送信される。これに対する例外は、ページング情報が随意にPDCCH上のページングDCI中で伝達され、したがって、PDSCH上のページングメッセージをスキップし得ることである。リリース15の場合、これは、ETWS、CMAS、またはSI更新の通知のためにページングが使用されるときに使用されることが合意された。将来のリリースの場合、他のページングケースが、このPDCCHのみ送信機構を利用し得ることが考えられる。ページングのために使用されるPDCCH、およびOSI送信のために使用されるPDCCHのための設定情報は、RMSI/SIB1中に含まれる。ページングとOSIの両方について、RMSI/SIB1に関しては、同じCORESETが使用される。(3GPP TS38.331において指定されている)RMSI/SIB1では、ページングのための検索空間(すなわち、時間ウィンドウおよび時間繰返しパターン)は、(3GPP TS38.213におけるpaging−SearchSpaceパラメータに対応する)pagingSearchSpaceパラメータ中で指示されるが、OSI検索空間は、(3GPP TS38.213におけるosi−SearchSpaceパラメータに対応する)searchSpaceOtherSystemInformationパラメータ中で指示される。ページングのためのPDCCHのための設定情報がRMSI/SIB1中にない場合(すなわち、pagingSearchSpaceパラメータがRMSI/SIB1中に存在しない場合)、PDCCHのための監視ウィンドウ/監視オケージョン(すなわち、本質的に検索空間)は、RMSI/SIB1のために設定されたものと同じである。
pagingSearchSpaceパラメータは、PDCCH検索空間設定をなすパラメータのセットを指す、SearchSpaceIdを含んでいることに留意されたい。この複雑さは、これ以降、本明細書では見逃され、paging−SearchSpaceという用語は、これ以降、ページングのためのPDCCH検索空間を設定するパラメータのセットを指すために使用される。
ページングは、モバイル通信システムにおける本質的な機能である。ページングは、ネットワークに、主に、UEがページに応答した後、ダウンリンクデータをUEに送信するために、RRC_IDLEまたはRRC_INACTIVE(さらに下記参照)状態にある間にUEに接触させるために使用される。ページングは、セルにおけるシステム情報の更新をUEに知らせるためにも使用され得る。ページングは、ETWSまたはCMASなど、進行中の公衆警報をUEに知らせるためにも使用され得る。
LTEでは、RRC_IDLE状態にあるUEは、セルにキャンプオンし、キャンピングしている間、そのセルに関連付けられているページングチャネルを監視する。UEは、繰り返し発生するページングオケージョンを監視するように設定され、ページングオケージョンの合間に、DRXスリープモードにあり得る。そのようなページングオケージョンにおいてUEがページングされるとき、ページングは、(すべてのUEによって共有される)P−RNTIにアドレス指定されたDLスケジューリング割り当ての形態で、PDCCH上で指示される。このDLスケジューリング割り当ては、実際のページングメッセージが送信される、PDSCH上のDL送信リソースを指示する。UEのページングオケージョンのうちの1つにおいてP−RNTIにアドレス指定されたDLスケジューリング割り当てを受信する、RRC_IDLE状態にあるUEは、ページングメッセージがそのUEに宛てられたかどうかを明らかにするために、割り当てられたDL送信リソースからページングメッセージを受信し、読み取る。ページングの対象となる(1つまたは複数の)UEは、1つまたは複数のUEページング識別子(S−TMSIまたはIMSI)を通して、ページングメッセージ中で指示され、各UEページング識別子は、ページングレコード中に含まれる。最高16個のUEがアドレス指定され得、すなわち、最高16個のページングレコードが1つのページングメッセージ中にあり得る。
これらのページング原理および機構の大部分が、NRにおいて再使用される。しかしながら、NRでは、ページングも関連する、RRC_INACTIVE状態と示される新しい状態が導入された。3GPPは、LTEのための同様のRRC_INACTIVE状態を指定することを決めたが、これはまだ行われていない。RRC_IDLE状態に加えてRRC_INACTIVE状態を導入する目的は、エネルギー節約状態から、ユーザデータの送信および受信のために設計された状態(すなわち、RRC_CONNECTED状態)にUEが移行するとき、無線およびネットワークインターフェース上の低減されたシグナリングオーバーヘッドと、改善されたUEアクセスレイテンシならびにUEエネルギー消費とを伴う、低エネルギー状態を導入することである。この状態では、コアネットワークは、依然として、UEを接続されていると見なし、したがって、RAN−CN接続はアクティブに保たれるが、gNBとUEとの間のRRC接続は解放される。UEのRANコンテキストは、アンカーgNBにおいて維持され、RAN−CN接続は、アンカーgNBとコアネットワークとの間で維持される。接続確立における無線インターフェースシグナリングを低減するために、コンテキスト情報は、UEにおいて、およびアンカーgNBにおいて、アクティブに保たれ、これは、UEが、RANからページングされるか、あるいは送るべきULデータまたはシグナリングを有するとき、UEがRRC接続を再開することを可能にする。この状態では、UEは、その所在をネットワークに知らせることなしに、RAN通知エリア(RNA)において動き回ることができるが、UEがその設定されたRNAを出るとすぐに、UEはネットワークに知らせる。NRでは、ページングは、したがって、RRC_IDLE状態またはRRC_INACTIVE状態のいずれかにあるUEのために使用され得る。RRC_IDLE状態では、ページングはCNによって始動されるが、RRC_INACTIVE状態にあるUEのページングは、RAN(アンカーgNB)によって始動される。RRC_INACTIVE状態にあるUEは、RANまたはCNのいずれかによって始動されるページングを受信するために準備されなければならない。通常、RRC_INACTIVE状態にあるUEのページングは、RANによって始動されるが、UEとCNとの間の状態不整合の場合には、CNは、それ自体がRRC_INACTIVE状態にあると見なすUEのページングを始動し得る。
CN始動型ページングの場合、ページングメッセージ中で使用されるUE IDは、NRでは5G−S−TMSIである(LTEにおいて使用されるS−TMSIを置き換える)。IMSIは、5G−S−TMSIが利用可能でない、まれなエラーケースにおいてのみ使用される。RAN始動型ページングの場合、ページングメッセージ中で使用されるUE IDは、(アンカーgNBによって割り振られる)I−RNTIである。CN始動型ページングとRAN始動型ページングの両方について、同じページングメッセージが無線インターフェース上で使用され、したがって、UE IDのタイプは、CNがページを始動したのかRANがページを始動したのかをUEに知らせるものである。どのエンティティがページを始動したかに応じて、UEは別様に働くことが予想されるので、UEはこれを知る必要がある。(ETWS/CMAS/SI更新通知を除外する)CN始動型ページングに応答して、UEは、(ランダムアクセスを通して)ネットワークに接触し、(NASサービス要求メッセージを含む)新しいRRC接続の確立を要求することが予想される。(ETWS/CMAS/SI更新通知を除外する)RAN始動型ページングに応答して、UEは、(ランダムアクセスを通して)ネットワークに接触し、既存の(中断された)RRC接続を再開するように要求することが予想される。LTEとNRとの間の別の考えられる差分は、ページングメッセージ中に含まれ得るUE IDの最大数が、LTEにおける16から、NRにおいてより大きい数、たとえば、32に増加され得ることである。しかしながら、指示されるように、この時点で、ページングメッセージ中のUE IDの最大数を増加させるための3GPPにおける合意はない。
上述のように、NRでは、ページングは、高いキャリア周波数、たとえば、マルチGHz周波数上で、特に、20GHzを上回る周波数など、本当に高い周波数上で、ビームフォーミング送信を使用して送信されなければならず、したがって、セル全体をページでカバーするために、ビーム掃引が使用されなければならない。ページング送信のビーム掃引をサポートするために、NRにおけるページングオケージョン(PO)が、ビーム掃引のすべてのページング送信に適応するための、複数のタイムスロットからなり得る。これは、システム情報において設定される。
ページングオケージョンは、したがって、定期的に循環する時間ウィンドウであり、その時間ウィンドウ中にページングが送信され得る。異なるUEは、異なるPOに割り当てられ得、UEは、その割り当てられたPO中にページングチャネル(すなわち、ページングのために設定されたPDCCH)を監視することが予想される。1つまたは複数のPOを含んでいる無線フレームは、ページングフレーム(PF)と示される。
LTEとNRの両方では、あるUEのための2つのPO間の時間間隔は、(これ以降、「DRXサイクル」と呼ばれる)ページングDRXサイクルによって支配され、すなわち、各DRXサイクル中に、UEに割り当てられた1つのPOがある(UEは、すべてのPOに気づいているが、そのUE IDに基づいて1つを「選択する」)。UEが拡張DRX(eDRX)サイクルで設定されない限り、UEが使用するDRXサイクルは、システム情報において告知される(デフォルトページングサイクルとも呼ばれる)デフォルトDRXサイクル(その場合、defaultPagingCycleと示される)、またはCNとネゴシエートされたUE固有DRXサイクルのうちの最も短いものである。通常のUE(すなわち、いかなるタイプの拡張DRX(eDRX)サイクルでも設定されないUE)の場合、デフォルトDRXサイクルおよび(利用可能な場合)UE固有DRXサイクルのうちの最も短いものが使用される。NRでは、UEは、RRC_INACTIVE状態において使用されるべきDRXサイクルでも設定され得る。このDRXサイクルは、UEがRRC_INACTIVE状態に移行されるとき、UEに割り振られる。
DRXサイクル内で、UEは、PFと、PF中の場合によっては複数(LTEでは1つ、2つまたは4つ)のPOのうちのどれをUEがそのUE IDに基づいて監視するべきであるかとを計算する。LTEでは、この計算のために、IMSI mod 1024が使用され、これは、NRについても合意された。しかしながら、この目的のためのIMSIの使用に関係するセキュリティ/プライバシーの問題点により、NRについての合意が変更され、この式中でIMSIが5G−S−TMSIによって置き換えられる可能性がある。
LTEでは、UEのためのPFは、以下の等式を満たすシステムフレーム番号(SFN)をもつ無線フレームである。
SFN mod T=(T div N)*(UE_ID mod N)
ここで、
T: DRXサイクル(デフォルトまたはUE固有)
N: min(T,nB)(すなわち、Nは、DRXサイクル中のPFの数である。)
nB: たとえば、4T、2T、T、T/2、T/4、T/8、T/16、T/32、T/64、T/128、T/256(DRXサイクル中のPOの数)
UE_ID: IMSI mod 1024
この式は、おそらく、場合によっては何らかの修正を伴って、NRにおいて再使用されることになる。1つの提案される修正は、PFのシフトのためのオフセットを導入することであり、これは、(T、N、nBおよびUE_IDの定義を変更することなしに)PF計算のための以下のわずかに修正された式を生じることになる。
(SFN+PF_offset) mod T=(T div N)*(UE_ID mod N)
PF内では、(1つまたは複数の)POが、LTEにおける表に基づいて、設定され/割り当てられ、ここで、UE IDは、(1つまたは複数の)POのうちのどれをUEが監視するべきであるかを決定する。詳細には、このLTEアルゴリズムは、以下で説明されるように提供され得る。
PF内のUEのPOをなすサブフレームが、図5の表によって決定される。図5の表中のパラメータは、以下の通りである。
Ns: max(1,nB/T)(すなわち、Nsは、PF中のPOの数である。)
i_s: floor(UE_ID/N) mod Ns(i_sは、PF内のあるUEのPOを指すインデックスである。)
図5の上記のアルゴリズムおよび表から理解され得るように、i_sは、PF中の(1つまたは複数の)POのうちのどれをUEが使用するべきであるかを指すインデックスであり、(1つまたは複数の)POは、0からNs−1までインデックス付けされる(すなわち、i_sは、0からNs−1までの範囲を有する)。図5の表は、PF内の(1つまたは複数の)サブフレームへの(1つまたは複数の)POの割り当てを決定する。
上記のことは、したがって、PF中のPOの設定のためのLTEアルゴリズムであり、これは、NRのためのベースラインでもあるが、以下でさらに説明されるように、このアルゴリズムは、NRに完全に好適ではなく、NRではその全体が再使用されるわけではないことになる。
本明細書の開示のコンテキストでは、LTEとNRとの間の無線インターフェースのL1の時間領域構造における差分について説明することにも関連する。LTEは常に同じ構造を有するが、NRは、NRが異なるいわゆるヌメロロジー(これは、本質的に、異なるサブキャリア間隔(SCS)と、結果として生じる時間領域における差分、たとえば、OFDMシンボルの長さとに言い換えられ得る)を備えるので、異なる構造を有する。LTEでは、L1無線インターフェース時間領域構造は、シンボルとサブフレームと無線フレームとからなり、ここで、1msサブフレームは、14個のシンボル(拡張サイクリックプレフィックスが使用される場合は12個)からなり、10個のサブフレームが10ms無線フレームを形成する。NRでは、サブフレームおよび無線フレームの概念は、それらが、同じ時間期間、すなわち、それぞれ1msおよび10msを表すという意味で、再使用されるが、それらの内部構造はヌメロロジーに応じて変動する。この理由で、NRでは「スロット」という追加の用語が導入され、「スロット」は、シンボル長にかかわらず、常に14個のシンボルを含んでいる時間領域構造である。したがって、サブフレームおよび無線フレーム中に含まれる、スロットおよびシンボルの数は、ヌメロロジーとともに変動するが、スロット中のシンボルの数は一定のままである。ヌメロロジーおよびパラメータは、サブフレームが常に整数個のスロット(すなわち、部分的なスロットではない)を含んでいるように、選定される。NRにおける14個のOFDMシンボルのセットを指す「スロット」という用語の選定は、LTEにおいても「スロット」という用語が存在するので、やや残念であることに留意されたいが、LTEでは、「スロット」は、サブフレームの1/2、すなわち、7つのOFDMシンボル(または拡張サイクリックプレフィックスが使用されるときにおいては6つのOFDMシンボル)を含んでいる0.5msを指す。
PO割り当てに戻ると、LTEにおいて使用される表ベースの設定/割り当ては、NRでは容易に再使用され得ない。LTEでは、POをサブフレームにマッピングすることは単純であり、これは、この目的のために指定された表を通して、容易に行われ得た。しかしながら、NRでは、POは、単にサブフレームにマッピングされ得ない。送信リソースに関して、サブフレームは、LTEでは明確な概念である(唯一の変動は、通常または拡張サイクリックプレフィックスである)。一方、NRでは、(スロット、およびしたがってOFDMシンボルに関して)送信リソースは、異なるヌメロロジー(すなわち、サブキャリア間隔(SCS))とともに変動する。さらに、NRにおけるPOのために必要とされる持続時間は、可変であり、SCSおよび結果として生じるシンボル長と組み合わせたページングのためのPDCCHのための可能なビーム掃引において必要とされるビームの数に依存する。これらの理由で、LTEの表ベースのPO設定機構は、NRではpaging−SearchSpaceに基づく機構によって置き換えられた。Nsおよびi_sパラメータは保持されるが、それらはページングフレーム中のサブフレームをもはや指すのではなく、PF中の(PDCCHビーム掃引をなす)PDCCH監視オケージョンのセットを指す。
NRでは、2つの主要なケース、いわゆるデフォルトケースと非デフォルトケースとが区別される。これは、システム情報を通して設定される明示的paging−SearchSpaceパラメータ構造があるかどうかを指す。そのようなpaging−SearchSpaceパラメータ構造がシステム情報中に含まれない場合(すなわち、pagingSearchSpaceパラメータがRMSI/SIB1中にない場合)、PF内の(1つまたは複数の)POのデフォルト割り当てが使用される。すなわち、デフォルトケースでは、PF内の(1つまたは複数の)POに対応するPDCCH監視オケージョンは、SSB送信に関するデフォルト関連付けに従って決定され、これらのPDCCH監視オケージョンは、その場合、3GPP TS38.213中のセクション13中で定義されているRMSIの場合と同じである。デフォルトケースの場合、PF中に1つまたは2つのPOがあり得る(すなわち、Nsは1または2に等しくなり得る)。PF中に2つのPOがある場合、(i_s=0に対応する)前半フレーム中に1つのPOがあり、(i_s=1に対応する)後半フレーム中に1つのPOがある。
非デフォルトケース(すなわち、paging−SearchSpaceが明示的に設定され、pagingSearchSpaceパラメータがRMSI/SIB1中に含まれる)の場合、異なる手法が、R2−1807689[1]において示唆される。ここでは、PF内のPOを定義するために、paging−SearchSpaceパラメータ構造(すなわち、pagingSearchSpaceパラメータのSearchSpaceIdによって指されるパラメータ)を利用することが提案される(その本質が、TS38.304のために現在提案されるテキストにおいて採用される)。paging−SearchSpaceは、いわゆるPDCCH監視オケージョンのための時間領域パターンを設定し、そこにおいて、UEは、ページングのために設定された制御リソースセット(CORESET)におけるページング送信のためのPDCCH(すなわち、P−RNTIでスクランブルされたCRCを伴うDCI)を監視するべきである。paging−SearchSpaceは、PDCCH監視オケージョンのための時間領域パターンを定義する以下のパラメータを含んでいる。
− Monitoring−periodicity−PDCCH−slot
− Monitoring−offset−PDCCH−slot
− Monitoring−symbols−PDCCH−within−slot
パラメータ名Monitoring−periodicity−PDCCH−slot、Monitoring−offset−PDCCH−slot、およびMonitoring−symbols−PDCCH−within−slotは、3GPP TS38.213において使用されることに留意されたい。3GPP TS38.331では、Monitoring−periodicity−PDCCH−slotおよびMonitoring−offset−PDCCH−slotは、monitoringSlotPeriodicityAndOffsetと呼ばれる単一の対応するパラメータ構造にマージされ、Monitoring−symbols−PDCCH−within−slotパラメータに対応するパラメータは、monitoringSymbolsWithinSlotと呼ばれる。これらのパラメータは、図6に示されている3GPP TS38.331におけるASN.1仕様を有する。
CORESETは、PDCCH監視オケージョン中にUEが監視するべきであるDL送信リソースを指示する。より詳細には、CORESETは、周波数領域におけるPRBのセットと、時間領域における1〜4つの連続するOFDMシンボルとを指示する。PDCCH監視オケージョンの長さは、したがって、CORESETの長さ(OFDMシンボルの数)によって定義される。たとえば、CORESETの長さが3つのシンボルであり、(ビットマップである)Monitoring−symbols−PDCCH−within−slotパラメータが、6つの連続するシンボル(または、グループ間に1つまたは複数のシンボルがある、3つの連続するシンボルの2つのグループ)が監視されるべきであることを指示する場合、これらの6つのシンボルは、2つのPDCCH監視オケージョンをなす。
R2−1807689[1]における提案は、各ページングビーム送信が、paging−SearchSpaceによって定義された1つのPDCCH監視オケージョンに一致することと、Nbeamsのビームを仮定すると、PF中の第1のNbeamsのPDCCH監視オケージョンがPF中の第1のPOをなす、PF中の後続のNbeamsのPDCCH監視オケージョンがPF中の第2のPOをなすなどであることとである。
R2−1807689[1]における提案は、3GPPリリース15のための3GPP TS38.304の現在のドラフト中のページングに関係する合意される可能性のあるテキスト中に、ある程度まで取り込まれた。しかしながら、依然として、修正および追加の余地がある。
以下の(インデントされたテキスト)は、3GPP TS38.304中のセクション7.1「Discontinuous Reception for Paging」中の現在の(合意されることが予想される)テキストのコピーである。
UEは、電力消費を低減するために、RRC_IDLEおよびRRC_INACTIVE状態において間欠受信(DRX)を使用し得る。UEは、DRXサイクルごとに1つのページングオケージョン(PO)を監視する。POは、PDCCH監視オケージョンのセットであり、ページングDCIが送られ得る複数のタイムスロット(たとえば、サブフレームまたはOFDMシンボル)からなり得る[4]。1つのページングフレーム(PF)は、1つの無線フレームであり、1つまたは複数のPO、またはPOの開始ポイントを含んでいることがある。
マルチビーム動作では、1つのPOの長さはビーム掃引の1つの期間であり、UEは、掃引パターンのすべてのビームにおいて、同じページングメッセージが繰り返されると仮定することができ、したがって、ページングメッセージの受信のための(1つまたは複数の)ビームの選択は、UE実装形態次第である。ページングメッセージは、RAN始動型ページングとCN始動型ページングの両方について同じである。
UEは、RANページングを受信すると、RRC接続再開プロシージャを始動する。UEが、RRC_INACTIVE状態においてCN始動型ページングを受信した場合、UEは、RRC_IDLEに移行し、NASに知らせる。
PF、POは、以下の式によって決定される。
PFのためのSFNは、以下によって決定される。
(SFN+PF_offset) mod T=(T div N)*(UE_ID mod N)
ページングDCIのためのPDCCH監視オケージョンのセットの開始を指示する、Index(i_s)は、以下によって決定される。
i_s=floor(UE_ID/N) mod Ns、ここで、Ns=max(1,nB/T)
ページングのためのPDCCH監視オケージョンは、設定される場合はpaging−SearchSpaceに従って、他の場合はデフォルト関連付けに従って(すなわち、ページングのためのPDCCH監視オケージョンは、[4]中のセクション13中で定義されているRMSIの場合と同じである)、決定される。
デフォルト関連付けの場合、Nsは、1または2のいずれかである。Ns=1の場合、PF中で開始する1つのPOのみがある。Ns=2の場合、POは、PFの前半フレーム(i_s=0)または後半フレーム(i_s=1)のいずれか中にある。
非デフォルト関連付けの場合(すなわち、paging−SearchSpaceが使用されるとき)、UEは、PF中で第1のPOが開始する場合の第(i_s+1)のPOを監視する。
以下のパラメータが、上記のPFおよびi_sの計算のために使用される。
T:UEのDRXサイクル(Tは、RRCまたは上位レイヤによって設定された場合のUE固有DRX値と、システム情報中でブロードキャストされるデフォルトDRX値とのうちの最も短いものによって決定される。UE固有DRXが上位レイヤによって設定されない場合、デフォルト値が適用される)
nB:T中の総ページングオケージョンの数
N:min(T,nB)
PF_offset:PF決定のために使用されるオフセット
UE_ID:IMSI mod 1024
パラメータnB、PF_offset、およびデフォルトDRXサイクルの長さは、SystemInformationBlock1中でシグナリングされる。
UEがIMSIを有しない場合、たとえば、USIMをもたない緊急呼を行うとき、UEは、上記のPFおよびi_s式中でデフォルト識別情報としてUE_ID=0を使用するものとする。
IMSIは、整数型の数字のシーケンス(0..9)として与えられる。IMSIは上記の式中で10進整数として解釈されるものとし、シーケンス中で与えられる第1の数字が最上位桁を表す。たとえば、
IMSI=12(digit1=1、digit2=2)
計算では、これは、「1×16+2=18」ではなく、10進整数「12」として解釈されるものとする。
しかしながら、ページングのための知られている方法は、厳格すぎることがあり、および/またはいくつかのNRシナリオについて十分なページング能力を提供しないことがある。
次に、発明概念の実施形態の例が示されている添付の図面を参照しながら、発明概念が以下でより十分に説明される。しかしながら、発明概念は、多くの異なる形態で具現され得、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本発明概念の範囲を当業者に十分に伝達するように提供される。これらの実施形態は相互排他的でないことにも留意されたい。一実施形態からの構成要素が、別の実施形態において存在する/使用されると暗に仮定され得る。
以下の説明は、開示される主題の様々な実施形態を提示する。これらの実施形態は、教示例として提示され、開示される主題の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。たとえば、説明される実施形態のいくらかの詳細は、説明される主題の範囲から逸脱することなく、修正、省略、または拡大され得る。
図1は、発明概念の実施形態による、無線通信を提供するように設定された(無線端末、無線通信デバイス、無線通信端末、ユーザ機器(UE)、ユーザ機器ノード/端末/デバイスなどとも呼ばれる)無線デバイスUEのエレメントを示すブロック図である。示されているように、無線デバイスUEは、アンテナ4007と、(無線アクセスネットワーク(RAN)とも呼ばれる)無線通信ネットワークの基地局gNBとのアップリンク無線通信およびダウンリンク無線通信を提供するように設定された送信機および受信機を含む(トランシーバとも呼ばれる)トランシーバ回路4001とを含み得る。無線デバイスUEは、トランシーバ回路に結合された(プロセッサとも呼ばれる)プロセッサ回路4003と、プロセッサ回路に結合された(メモリとも呼ばれる)メモリ回路4005とをも含み得る。メモリ回路4005は、プロセッサ回路4003によって実行されたとき、プロセッサ回路に、本明細書で開示される実施形態による動作を実施させる、コンピュータ可読プログラムコードを含み得る。他の実施形態によれば、プロセッサ回路4003は、別個のメモリ回路が必要とされないようなメモリを含むように定義され得る。無線デバイスUEは、プロセッサ4003に結合された(ユーザインターフェースなどの)インターフェースをも含み得、および/または無線デバイスUEは、IoTおよび/またはMTCデバイスであり得る。
本明細書で説明されるように、無線デバイスUEの動作は、プロセッサ4003および/またはトランシーバ4001によって実施され得る。たとえば、プロセッサ4003は、無線通信ネットワークの基地局gNBに、無線インターフェース上でトランシーバ4001を通してアップリンク通信を送信し、および/または無線インターフェース上で無線通信ネットワークの基地局gNBからトランシーバ4001を通してダウンリンク通信を受信するように、トランシーバ4001を制御し得る。その上、モジュールがメモリ4005に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令がプロセッサ4003によって実行されたとき、プロセッサ4003がそれぞれの動作(たとえば、例示的な実施形態に関して以下で説明される動作)を実施するように、命令を提供し得る。
図2は、発明概念の実施形態による、セルラー通信を提供するように設定された(無線アクセスネットワーク(RAN)とも呼ばれる)無線通信ネットワークの(ネットワークノード、基地局、gNB、gノードBなどとも呼ばれる)ネットワークノードのエレメントを示すブロック図である。示されているように、ネットワークノードは、無線デバイスとのアップリンク無線通信およびダウンリンク無線通信を提供するように設定された送信機および受信機を含む(トランシーバとも呼ばれる)トランシーバ回路5001を含み得る。ネットワークノードは、RANの他のノードとの(たとえば、他の基地局および/またはコアネットワークノードとの)通信を提供するように設定された(ネットワークインターフェースとも呼ばれる)ネットワークインターフェース回路5007を含み得る。ネットワークノードは、トランシーバ回路に結合された(プロセッサとも呼ばれる)プロセッサ回路5003と、プロセッサ回路に結合された(メモリとも呼ばれる)メモリ回路5005とをも含み得る。メモリ回路5005は、プロセッサ回路5003によって実行されたとき、プロセッサ回路に、本明細書で開示される実施形態による動作を実施させる、コンピュータ可読プログラムコードを含み得る。他の実施形態によれば、プロセッサ回路5003は、別個のメモリ回路が必要とされないようなメモリを含むように定義され得る。
本明細書で説明されるように、ネットワークノードの動作は、プロセッサ5003、ネットワークインターフェース5007、および/またはトランシーバ5001によって実施され得る。たとえば、プロセッサ5003は、1つまたは複数のUEに、無線インターフェース上でトランシーバ5001を通してダウンリンク通信を送信し、および/または無線インターフェース上で1つまたは複数のUEからトランシーバ5001を通してアップリンク通信を受信するように、トランシーバ5001を制御し得る。同様に、プロセッサ5003は、1つまたは複数の他のネットワークノードにネットワークインターフェース5007を通して通信を送信し、および/または1つまたは複数の他のネットワークノードからネットワークインターフェースを通して通信を受信するように、ネットワークインターフェース5007を制御し得る。その上、モジュールがメモリ5005に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令がプロセッサ5003によって実行されたとき、プロセッサ5003がそれぞれの動作(たとえば、例示的な実施形態に関して以下で説明される動作)を実施するように、命令を提供し得る。
上記で説明されたデフォルトケース(すなわち、POのためのPDCCH監視オケージョンが、RMSIの場合と同じである場合)は、厳格すぎることがあり、本当に厳しいシナリオについて十分なページング能力を提供しないことがあるという点で、関連する問題を有し得る(すなわち、それはLTEと同等ではない)。しかしながら、デフォルトケースに関するいかなる問題も、明示的設定、すなわち、非デフォルトケースを使用することによって克服され得る。したがって、問題は、非デフォルトケースに関連し得る。
上述のように、LTEにおいて使用される、PF内のPOの表ベースの設定/割り当ては、ページングのためのPDCCHの可変長ビーム掃引(すなわち、ビームの設定可能な数、およびヌメロロジー依存のOFDMスロット持続時間)、ならびに異なるヌメロロジー(すなわち、サブフレーム中のおよび無線フレーム中の、異なる数のシンボルおよびスロットを生じる異なるSCS)の存在が、LTEにおいて使用される機構に一致しないので、NRでは容易に再使用され得ない。LTEでは、POをサブフレームにマッピングすることは比較的単純であり得、これは、この目的のために指定された表を通して行われ得る。しかしながら、NRでは、POは、単にサブフレームにマッピングされ得ない。送信リソースに関して、サブフレームは、LTEでは明確な概念である(唯一の変動は、通常または拡張サイクリックプレフィックスである)。一方、NRでは、(スロット、およびしたがってOFDMシンボルに関して)送信リソースは、異なるヌメロロジー(すなわち、サブキャリア間隔(SCS))とともに変動する。さらに、NRにおけるPOのために必要とされる持続時間は、可変であり、SCSおよび結果として生じるシンボル長と組み合わせたページングのためのPDCCHのための可能なビーム掃引において必要とされるビームの数に依存する。
R2−1807689[1]において詳述される、PF内のPO割り当てのための代替提案にも、問題があり得る。POがスロット境界を越えてスパンする(これは、PDCCHビーム掃引が、14個を超えるOFDMシンボルを必要とするとき、不可避である)とき、PDCCH監視オケージョンにPOを形成させるための提案されるやり方は、POが、PF中に均等に分散される代わりに、背中合わせに(back to back)ひとかたまりにされ、したがって、潜在的に、DLシグナリングにおいて、ならびにネットワーク中のPRACHリソースおよび他のアクセスリソース上に、負荷ピークを作る。これは、paging−SearchSpaceパラメータは、PDCCH監視オケージョンの各バーストが単一のスロット中に収められ得(これは、明らかに、最高64個のビームが使用され得るページングについて該当しない)、これが、次いで、たとえば、POスロットの合間に空のスロットを挿入して、Monitoring−periodicity−PDCCH−slotパラメータを用いて繰り返され得るのでない限り、バースト間にギャップがあるPDCCH監視オケージョンの「バースト」の設定を可能にしないためである。(POを表す)バーストがスロット境界を越えるとき、これらの2つのスロットは、両方とも少なくとも1つのPDCCH監視オケージョンを有しなければならず、スロット内のPDCCH監視オケージョンの時間パターンについて、1つのパラメータ、すなわち、Monitoring−symbols−PDCCH−within−slotのみがあるので、2つのスロットにおいて、同じパターンが繰り返されなければならない。その場合、さらなる重大性は、Monitoring−periodicity−PDCCH−slotが1にセットされなければならず、PF中のあらゆるスロットにおいて、同じPDCCH監視オケージョンパターンが繰り返されることが生じることである。したがって、PO、すなわち、スロット境界を越えて延びるPDCCH監視オケージョンのグループ/バースト(これは、PDCCHビーム掃引が、14個を超えるOFDMシンボルを必要とするとき、不可避である)は、密なPDCCH監視オケージョンの連続ストリーム、すなわち、効果的に背中合わせのバーストの形態においてのみ、設定され得る。
POをひとかたまりにすることを回避するための試みにおいて、たとえば、疎な時間領域パターンにおいてPDCCH監視オケージョンを分散させることによって、できる限りうまくPFを満たすように時間的に(依然として背中合わせに)POが拡散されるというやり方においてPDCCH監視オケージョンが設定される場合、これは、不必要に乏しいPDCCH監視オケージョンにより、不必要に長いPO(および結果として生じるPO間のギャップの欠如)を生じることになり、これは、UEにおけるエネルギー消費を潜在的に増加させることになる。さらに、そのようなPDCCH監視オケージョン設定の場合でも、PF中のPDCCH監視オケージョンの数が、ページングビームの数にPF中のPOの数を乗算したものに等しくならない限り、ひとかたまりにすることは完全に回避され得ない。しかしながら、そのような一致は、PDCCH監視オケージョン設定が、限られたフレキシビリティを有する(たとえば、すべての反復的なスロット中で、同じシンボルパターンが現れなければならない)ので、可能な設定の大部分について実現可能でないが、ページング(およびSSブロック)のために使用されるビームの数は、1から、キャリア周波数によって決定される最大数Lの間で、完全にフレキシブルに設定可能であり、ここで、3GHzまでの周波数の場合はL=4であり、3GHzから6GHzの間の周波数の場合はL=8であり、6GHzから52.6GHzの間の周波数の場合はL=64である。
また別の問題になる側面は、POを背中合わせにひとかたまりにすることと、疎なPDCCH監視オケージョンからなるPOでPFを満たすことの両方が、長すぎる連続時間間隔中に、効率的なTDD UL動作を妨げ得るので、TDD動作に有害であり得ることである。
スロット境界を越えるPOがPF内で合間にギャップを伴って均等に分散され得ないという、非デフォルトケースとR2−1807689[1]における提案とに関連する問題点に対処するために、通常のpaging−SearchSpaceパラメータを、(PF中の時間多重化POごとに1つの値を含んでいる)追加のパラメータで補完または増強することが提案され、追加のパラメータは、通常のpaging−SearchSpaceパラメータによって指示されたPDCCH監視オケージョンのうちのどれがPOのために実際に使用されることになるかを決定する。すなわち、POをなすPDCCH監視オケージョンの設定は、2ステッププロセスとして説明され得、ここで、通常のpaging−SearchSpaceパラメータは、第1のステップにおいて、潜在的PDCCH監視オケージョンの潜在的に大きいセットを指示し、そのセットは、第2のステップにおいて、(POごとに1つの値をもつ)新しいパラメータを使用して、潜在的PDCCH監視オケージョンの1つまたは複数のサブセットに制限され、監視オケージョンの1つまたは複数のグループまたは「バースト」を形成する最終的に設定されたPDCCH監視オケージョンを生じ、各そのようなグループ/バーストがPOを表す。
好ましい実施形態では、通常のpaging−SearchSpaceパラメータは、密な潜在的PDCCH監視オケージョンの大きいセットを指示し、そのセットから、新しいパラメータは、(PDCCH監視オケージョンの2つ以上のグループ/バーストがあるとき)PDCCH監視オケージョンのグループ/バースト間にギャップがある1つまたは複数の密なグループ/バーストを選択し、それにより、PDCCH監視オケージョンのグループ/バースト上にマッピングされるPOが、短く、PF中に比較的均等に分散される。
いくつかの実施形態は、ページングオケージョンがページングフレーム中に均等に分散されることを可能にし、したがって、望ましくない負荷ピーク、およびTDD動作に関連した潜在的問題を回避し得る。
発明概念の第1の実施形態が、以下で説明される。
スロット境界を越えるPOがPF内で合間にギャップを伴って均等に分散され得ないという、非デフォルトケースとR2−1807689[1]における提案とに関連する問題点に対処するために、通常のpaging−SearchSpaceパラメータ(すなわち、Monitoring−periodicity−PDCCH−slot、Monitoring−offset−PDCCH−slot、およびMonitoring−symbols−PDCCH−within−slot)によって、潜在的PDCCH監視オケージョンの密なシーケンスが指示され、これらの潜在的PDCCH監視オケージョンのうちのどれがPDCCH監視オケージョンとして実際に使用され、したがってPOとして設定されるべきであるかを指すために、追加のパラメータが導入される、手法が提案される。「潜在的」という適格なワードの有意性は、通常のpaging−SearchSpaceパラメータによって指示された潜在的PDCCH監視オケージョンのサブセットのみが、(たとえば、ページング送信のために使用されるビームの数と組み合わせられた)追加のパラメータによって指示されるように、PDCCH監視オケージョンとして最終的に設定されることになることである。
好ましくは、新しいパラメータは、POを形成するPDCCH監視オケージョンのバースト中の第1のPDCCH監視オケージョンを形成するために、(密に)設定された潜在的PDCCH監視オケージョンのうちの1つを指すことになり、バースト中のPDCCH監視オケージョンの数が、ページング送信のために使用されるビームの数によって定義される。すなわち、(たとえば、ページング送信のために使用されるビームの数と組み合わせられた)新しいパラメータは、潜在的PDCCH監視オケージョンのセットを、PDCCH監視オケージョンの1つまたは複数の「バースト」に制限する。通常のpaging−SearchSpaceパラメータによって指示された残りの送信リソース(実際に設定されるPDCCH監視オケージョンに結局ならず、いかなるPOの一部でもない、潜在的PDCCH監視オケージョンのうちのいずれか)は、したがって、検索空間設定の一部であるとは見なされず、ページ監視UEによって無視される。ネットワークは、TDDアップリンク動作のための使用を含む、任意の他の目的のために、これらの未使用の潜在的PDCCH監視オケージョンに対応するDL送信リソースを自由に使用することができる。
新しいパラメータは、たとえば、TS38.304中で「First−PDCCH−monitoring−occasion−of−PO」と呼ばれ、TS38.331中の「firstPDCCH−MonitoringOccasionOfPO」に対応し得る。First−PDCCH−monitoring−occasion−of−POパラメータは、paging−SearchSpaceの一部であり得るか、またはそれは別個のパラメータであり得る。TS8.331中のASN1コードに関して、それはまた、PCCH−Config IEにうまく適合するであろう。パラメータは、PF中に複数のPOがあり得るので、複数のインスタンスにおいて現れ得る。したがって、パラメータは、多値パラメータ、たとえば、整数値のシーケンスであろう。ASN.1コードでは、これは、たとえば、以下の通りであり得る。
firstPDCCH−MonitoringOccasionOfPO::=
SEQUENCE(1..maxNumOfPOsInPF) OF INTEGER(0..max−PDCCH−MonitoringOccasion)
上記のASN.1の例では、通常のpaging−SearchSpaceパラメータによって指示された潜在的PDCCH監視オケージョンは、0からmax−PDCCH−MonitoringOccasionの番号を付けられるが、それらはまた、1からmaxNumOf−PDCCH−MonitoringOccasionsInFrameの番号を付けられ得る(ここで、maxNumOf−PDCCH−MonitoringOccasionsInFrame=max−PDCCH−MonitoringOccasion+1)。また、値範囲を定義するためにmax−PDCCH−MonitoringOccasion(またはmaxNumOf−PDCCH−MonitoringOccasionsInFrame)を使用する代わりに、単に、無線フレーム中のOFDMシンボルの最大数、すなわち、240kHzサブキャリア間隔をもつシステムでは2240を使用することができる。その場合、ASN.1の例は、以下のようになる。
firstPDCCH−MonitoringOccasionOfPO::=
SEQUENCE(1..maxNumOfPOsInPF) OF INTEGER(0..2239)
いくつかの実施形態の原理が、図1中の一例において示されている。この例では、関連するパラメータのために使用される値は、以下の通りである。
キャリア周波数: <3GHz
サブキャリア間隔: 30kHz(=>スロット持続時間:500μs=>無線フレーム中に20個のスロット)
CORESET長: 2つのOFDMシンボル
ビームの数: 4
nB: 2T(すなわち、PFごとに2つのPO)
Monitoring−periodicity−PDCCH−slot: 1
Monitoring−offset−PDCCH−slot: 0
Monitoring−symbols−PDCCH−within−slot: 11001100110000
First−PDCCH−monitoring−occasion−of−PO: (PO1の場合)3、(PO2の場合)33
Monitoring−periodicity−PDCCH−slot=1およびMonitoring−offset−PDCCH−slot=0をセットすることは、対応するパラメータmonitoringSlotPeriodicityAndOffsetが、ヌル値にセットされたパラメータsl1を含んでいることを意味することに留意されたい。Monitoring−symbols−PDCCH−within−slotパラメータは、14ビット長のビットマップ/ビット列である。このビット列中の各ビットは、スロット中のOFDMシンボルを表す。1にセットされたビットは、OFDMスロットが、監視すべき潜在的OFDMスロットであることを意味する。この値は、対応するパラメータmonitoringSymbolsWithinSlotに割り振られる。
図7は、ページングフレーム内のページングオケージョンを形成するPDCCH監視オケージョン「バースト」を設定するための提案される方法の一例を示す。
図8は、さらに圧縮して鳥瞰図の時間スケールをもつ別の例を示す。この例では、関連するパラメータのために使用される値は、以下の通りである。
キャリア周波数: <6GHz
サブキャリア間隔: 30kHz(=>スロット持続時間:500μs=>無線フレーム中に20個のスロット)
CORESET長: 2つのOFDMシンボル
ビームの数: 8
nB: 4T(すなわち、PFごとに4つのPO)
Monitoring−periodicity−PDCCH−slot: 1
Monitoring−offset−PDCCH−slot: 0
Monitoring−symbols−PDCCH−within−slot: 11001100110000
First−PDCCH−monitoring−occasion−of−PO:
(PO1の場合)0、(PO2の場合)15、(PO3の場合)30、(PO4の場合)45
図8は、ページングフレーム内のページングオケージョンを形成するPDCCH監視オケージョン「バースト」を設定するための提案される方法を示す。
各POの開始を指示するための明示的な値を設定することの代替として、パラメータは、第1のPOの第1のPDCCH監視オケージョンを指示する第1の値と、さらに、2つのPO間の(潜在的)PDCCH監視オケージョンの数を指示する第2の値との形態を有することができる。たとえば、第1の値が4であり、第2の値が8である場合、これは、PF中の潜在的PDCCH監視オケージョン番号4が、PF中の第1のPO中の第1のPDCCH監視オケージョンとなり、第2のPOが、潜在的PDCCH監視オケージョン番号4+8=12で開始することになることを意味する。PF中に第3および第4のPOがある場合、それらは、潜在的PDCCH監視オケージョン番号12+8=20および20+8=28において開始することになる。
仕様テキスト例が以下で説明される。TS38.304中のセクション7.1中の関係するテキスト変更は、たとえば、以下の通りであり得る。
UEは、電力消費を低減するために、RRC_IDLEおよびRRC_INACTIVE状態において間欠受信(DRX)を使用し得る。UEは、DRXサイクルごとに1つのページングオケージョン(PO)を監視する。POは、PDCCH監視オケージョンのセットであり、ページングDCIが送られ得る複数のタイムスロット(たとえば、サブフレームまたはOFDMシンボル)からなり得る[4]。1つのページングフレーム(PF)は、1つの無線フレームであり、1つまたは複数のPO、またはPOの開始ポイントを含んでいることがある。
マルチビーム動作では、1つのPOの長さはビーム掃引の1つの期間であり、UEは、掃引パターンのすべてのビームにおいて、同じページングメッセージが繰り返されると仮定することができ、したがって、ページングメッセージの受信のための(1つまたは複数の)ビームの選択は、UE実装形態次第である。ページングメッセージは、RAN始動型ページングとCN始動型ページングの両方について同じである。
UEは、RANページングを受信すると、RRC接続再開プロシージャを始動する。UEが、RRC_INACTIVE状態においてCN始動型ページングを受信した場合、UEは、RRC_IDLEに移行し、NASに知らせる。
PF、POは、以下の式によって決定される。
PFのためのSFNは、以下によって決定される。
(SFN+PF_offset) mod T=(T div N)*(UE_ID mod N)
ページングDCIのためのPDCCH監視オケージョンのセットの開始を指示する、Index(i_s)は、以下によって決定される。
i_s=floor(UE_ID/N) mod Ns、ここで、Ns=max(1,nB/T)
ページングのためのPDCCH監視オケージョンは、設定される場合は、ページングオケージョンごとに使用されるPDCCH送信の数と組み合わせられた、paging−SearchSpaceおよびFirst−PDCCH−monitoring−occasion−of−POに従って、他の場合はデフォルト関連付けに従って(すなわち、ページングのためのPDCCH監視オケージョンは、[4]中のセクション13中で定義されているRMSIの場合と同じである)、決定される。
デフォルト関連付けの場合、Nsは、1または2のいずれかである。Ns=1の場合、PF中で開始する1つのPOのみがある。Ns=2の場合、POは、PFの前半フレーム(i_s=0)または後半フレーム(i_s=1)のいずれか中にある。
非デフォルト関連付けの場合(すなわち、paging−SearchSpaceが使用されるとき)、UEは、PF中で第1のPOが開始する場合の第(i_s+1)のPOを監視する。First−PDCCH−monitoring−occasion−of−POが存在するとき、UEは、PF中の各POのための第1のPDCCH監視オケージョンが、First−PDCCH−monitoring−occasion−of−POによって指示される場合の、第(i_s+1)のPOを監視する。
以下のパラメータが、上記のPFおよびi_sの計算のために使用される。
T:UEのDRXサイクル(Tは、RRCまたは上位レイヤによって設定された場合のUE固有DRX値と、システム情報中でブロードキャストされるデフォルトDRX値とのうちの最も短いものによって決定される。UE固有DRXが上位レイヤによって設定されない場合、デフォルト値が適用される)
nB:T中の総ページングオケージョンの数
N:min(T,nB)
PF_offset:PF決定のために使用されるオフセット
UE_ID:IMSI mod 1024
First−PDCCH−monitoring−occasion−of−PO:ページングオケージョンの第1のPDCCH監視オケージョン
パラメータnB、PF_offset、firstPDCCH−MonitoringOccasionOfPO、およびデフォルトDRXサイクルの長さは、SystemInformationBlock1中でシグナリングされる。
UEがIMSIを有しない場合、たとえば、USIMをもたない緊急呼を行うとき、UEは、上記のPFおよびi_s式中でデフォルト識別情報としてUE_ID=0を使用するものとする。
IMSIは、整数型の数字のシーケンス(0..9)として与えられる。IMSIは上記の式中で10進整数として解釈されるものとし、シーケンス中で与えられる第1の数字が最上位桁を表す。
たとえば、
IMSI=12(digit1=1、digit2=2)
計算では、これは、「1×16+2=18」ではなく、10進整数「12」として解釈されるものとする。
TS38.331中の関係するテキスト変更が、たとえば、以下で説明されるように提供され得る。
情報エレメント(IE)DownlinkConfigCommonが、セルの共通ダウンリンクパラメータを提供し、DownlinkConfigCommonSIB情報エレメントが、発明概念のいくつかの実施形態による、図9に示されているように提供され得る。
RRC多重度およびタイプ制約値/定義が、発明概念のいくつかの実施形態による、図10および図11に示されているように提供され得る。
発明概念の第2の実施形態が、以下で説明される。
発明概念の第2の実施形態では、First−PDCCH−monitoring−occasion−of−POパラメータは導入されない。代わりに、paging−SearchSpaceパラメータ(すなわち、TS38.213専門用語ではMonitoring−periodicity−PDCCH−slot、Monitoring−offset−PDCCH−slotおよびMonitoring−symbols−PDCCH−within−slotパラメータ、またはTS38.331専門用語ではmonitoringSlotPeriodicityAndOffsetおよびmonitoringSymbolsWithinSlotパラメータ)は、それらが、ページングのために使用されるビームの数(すなわち、SSバーストセット中のSSB送信のために使用されるビームの数)に一致するPDCCH監視オケージョンの数、すなわち、POを形成するビーム掃引をなすPDCCHビーム送信のみを設定するように解釈される。PF中の複数のPOを設定するために、ネットワークは、代わりに、Monitoring−offset−PDCCH−slotパラメータの複数のインスタンス(PF中の各時間多重化POについて1つ)を提供/設定する。Monitoring−offset−PDCCH−slotパラメータの各々は、その場合、新しいPOの始まりをマークすることになり、paging−SearchSpace中の他の2つのパラメータ、すなわち、Monitoring−periodicity−PDCCH−slotおよびMonitoring−symbols−PDCCH−within−slotパラメータは、その場合、これらのMonitoring−offset−PDCCH−slotパラメータの各々において開始して、ページングのために使用されるビームの数に一致する、PDCCH監視オケージョンの別のセットを設定するために使用されることになる。
たとえば、Monitoring−offset−PDCCH−slotパラメータは、多値パラメータに変更され得、たとえば、その多値パラメータは、整数値のシーケンスからなり、それらの整数値は、各々が、ページングフレームの開始からのオフセットを表し、したがって、POを形成するPDCCH監視オケージョンのセットの開始を表す。
この実施形態の変形態では、Monitoring−offset−PDCCH−slotパラメータの多重度、すなわち、PO設定の多重度は、システム情報中のmonitoringSlotPeriodicityAndOffsetパラメータのセットとして、または、monitoringSlotPeriodicityAndOffsetパラメータを、たとえば値のシーケンスを含んでいる、多値パラメータにすることによって、実現される。これは、Monitoring−periodicity−PDCCH−slotパラメータへの対応も、複数のインスタンスにおいて、または複数の値で、提供されることになることを意味する。
発明概念の第3の実施形態が、以下で説明される。
第3の実施形態では、この実施形態もFirst−PDCCH−monitoring−occasion−of−POパラメータがなく、paging−SearchSpaceパラメータは、実施形態2の場合のように、すなわち、それらが、ページングのために使用されるビームの数(すなわち、SSバーストセット中のSSB送信のために使用されるビームの数)に一致するPDCCH監視オケージョンの数、すなわち、POを形成するビーム掃引をなすPDCCHビーム送信のみを設定するように、解釈される。PF中の複数のPOを設定するために、ネットワークは、paging−SearchSpaceパラメータの複数のセット(PF中の各POについて1つ)を設定する。システム情報において(およびTS38.331専門用語では)、これは、monitoringSlotPeriodicityAndOffsetパラメータおよびmonitoringSymbolsWithinSlotパラメータの複数のインスタンスとして実現され得る(これはまた、これらのパラメータを、たとえば値のシーケンスの形態の、多値パラメータにすることによって、達成され得る)。
発明概念の第4の実施形態が、以下で説明される。
また別の実施形態(これは上記の他の実施形態のいずれかと組み合わせられることになるか、またはこれは上記の他の実施形態のいずれかを補完することになる)では、(実施形態1における)PDCCH監視オケージョンの「バースト」中のPDCCH監視オケージョンの数、または(実施形態2および3における)paging−SearchSpaceパラメータの単一のセット(またはpaging−SearchSpaceパラメータ値の単一のセット)によって設定されると見なされるPDCCH監視オケージョンの数は、SSバーストセット中のSSBビームの数によって暗黙的に指定されないが、代わりに明示的に設定される。この明示的設定は、たとえば、Number−of−paging−beams−in−POまたはNumber−of−PDCCH−monitoring−occasions−in−POと示される、新しいパラメータの形態になり得る。この新しいパラメータは、paging−SearchSpaceパラメータの一部として見られ得るか、または、たとえば、システム情報中の(およびTS38.331中の)PCCH−Configパラメータ中に含まれる、別個のパラメータとして提供され得る。
いくつかの実施形態によれば、paging−SearchSpaceパラメータおよび/またはそれらの解釈は、グループ/「バースト」間にギャップがある(好ましくは、比較的密にパックされたPDCCH監視オケージョンによる)PDCCH監視オケージョンのページング形態グループまたは「バースト」のために使用されるビーム送信に一致する、設定されたPDCCH監視オケージョンを作るために、補完、修正、および/または変更され得、各そのようなグループ/「バースト」が、ページングオケージョンをなす。
上記で説明された第1、第2、および第3の実施形態の各々は、わずかに異なるやり方において、この目標を達成し得る。いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数のパラメータは、POをなすPDCCH監視オケージョンの各グループ/「バースト」の(たとえば、第1のPDCCH監視オケージョンの形態の)開始を指すために使用され得る。
次に、発明概念のいくつかの実施形態による、図4のフローチャートを参照しながら、無線デバイスUEの動作が説明される。たとえば、モジュールは、図1の無線端末メモリ4005に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令が無線デバイスプロセッサ4003によって実行されたとき、プロセッサ4003が図4のフローチャートのそれぞれの動作を実施するような命令を提供し得る。
ブロック401において、プロセッサ4003は、ページングフレームにわたって分散された複数の潜在的PDCCH監視オケージョンを定義することと、(ページングフレームに関連付けられ得る)少なくとも1つのページングオケージョンを定義することとを行うパラメータを(トランシーバ4001を通して)受信し得る。たとえば、パラメータは、複数のページングオケージョンを定義し得、複数のページングオケージョンの各々が、複数の潜在的PDCCH監視オケージョンのそれぞれのサブセットを含み、連続するページングオケージョンが時間的に離間しており、それらの間の複数の潜在的PDCCH監視オケージョンのうちの少なくとも1つが、複数のページングオケージョンのいずれの中にも含まれない(したがって、ページングのために未使用である)。さらに、または一代替では、複数の潜在的PDCCH監視オケージョンのうちの少なくとも1つが、ページングフレームの始まりと少なくとも1つのページングオケージョンとの間にあり得、複数の潜在的PDCCH監視オケージョンのうちの少なくとも1つは、ページングフレームのいかなるページングオケージョン中にも含まれない(したがって、ページングのために未使用である)。
たとえば、2つの連続するページングオケージョン間の複数の潜在的PDCCH監視オケージョンのうちの1つが、ページングフレームのいかなるページングオケージョン中にも含まれ得ず、ページングフレームの始まりとフレームのページングオケージョンのうちの第1のものとの間の複数の潜在的PDCCH監視オケージョンのうちの別のものが、ページングフレームのいかなるページングオケージョン中にも含まれ得ない。
パラメータは、複数のページングオケージョンの各々の長さを、ページングオケージョン中に含まれる潜在的PDCCH監視オケージョンの数として、および/またはページングオケージョン中にページを送信するために使用されるビームの数として定義する長さパラメータを含み得る。パラメータは、ページングフレームの始まりに対する、それぞれのページングオケージョンの各々についてのそれぞれのオフセットを定義するオフセットパラメータ(たとえば、firstPDCCH−MonitoringOccasionOfPO情報エレメント)を含み得、オフセットパラメータは、潜在的PDCCH監視オケージョンの数に基づいて定義され得る。
ブロック403において、プロセッサ4003は、複数の潜在的PDCCH監視オケージョンと複数のページングオケージョンとを定義するパラメータに基づいて、ページングメッセージを監視し得る。たとえば、監視することは、複数のページングオケージョンのいずれの中にも含まれない複数の潜在的PDCCH監視オケージョンのうちの少なくとも1つを監視することなしに、ページングオケージョン中に含まれる潜在的PDCCH監視オケージョンを使用して、ページングメッセージを監視することを含み得る。
ブロック405において、プロセッサ4003は、パラメータによって定義されたページングオケージョンのうちの少なくとも1つ中に含まれる複数の潜在的PDCCH監視オケージョンのうちの少なくとも1つを使用して、無線デバイスのためのページングメッセージを(トランシーバ4001を通して)受信し得る。
ブロック407において、プロセッサ4003は、ページングメッセージを受信したことに応答して、アップリンク通信を(トランシーバ4001を通して)送信し得る。
図4のフローチャートからの様々な動作は、無線デバイスおよび関係する方法のいくつかの実施形態に関して随意であり得る。(以下に記載される)例示的な実施形態16の方法に関して、たとえば、図4のブロック405および407の動作は随意であり得る。
次に、図3のフローチャートを参照しながら、基地局gNBの動作が説明される。たとえば、モジュールは、図2の基地局メモリ5005に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令がプロセッサ5003によって実行されたとき、プロセッサ5003が図3のフローチャートのそれぞれの動作を実施するような命令を提供し得る。
ブロック301において、プロセッサ5003は、ページングフレームにわたって分散された複数の潜在的PDCCH監視オケージョンを定義することと、(ページングフレームに関連付けられ得る)少なくとも1つのページングオケージョンを定義することとを行うパラメータを生成し得る。たとえば、パラメータは、複数のページングオケージョンを定義し得、複数のページングオケージョンの各々が、複数の潜在的PDCCH監視オケージョンのそれぞれのサブセットを含み、連続するページングオケージョンが時間的に離間しており、それらの間の複数の潜在的PDCCH監視オケージョンのうちの少なくとも1つが、複数のページングオケージョンのいずれの中にも含まれない(したがって、ページングのために未使用である)。さらに、または一代替では、複数の潜在的PDCCH監視オケージョンのうちの少なくとも1つが、ページングフレームの始まりと少なくとも1つのページングオケージョンとの間にあり得、複数の潜在的PDCCH監視オケージョンのうちの少なくとも1つは、ページングフレームのいかなるページングオケージョン中にも含まれない(したがって、ページングのために未使用である)。
たとえば、2つの連続するページングオケージョン間の複数の潜在的PDCCH監視オケージョンのうちの1つが、ページングフレームのいかなるページングオケージョン中にも含まれ得ず、ページングフレームの始まりとフレームのページングオケージョンのうちの第1のものとの間の複数の潜在的PDCCH監視オケージョンのうちの別のものが、ページングフレームのいかなるページングオケージョン中にも含まれ得ない。
パラメータは、複数のページングオケージョンの各々の長さを、ページングオケージョン中に含まれる潜在的PDCCH監視オケージョンの数として、および/またはページングオケージョン中にページを送信するために使用されるビームの数として定義する長さパラメータを含み得る。パラメータは、ページングフレームの始まりに対する、それぞれのページングオケージョンの各々についてのそれぞれのオフセットを定義するオフセットパラメータ(たとえば、firstPDCCH−MonitoringOccasionOfPO情報エレメント)を含み得、オフセットパラメータは、潜在的PDCCH監視オケージョンの数に基づいて定義され得る。
ブロック303において、プロセッサ5003は、パラメータを無線インターフェース上で無線デバイスに(トランシーバ5001を通して)送信し得る。
ブロック305において、プロセッサ5003は、パラメータによって定義されたページングオケージョンのうちの少なくとも1つ中に含まれる複数の潜在的PDCCH監視オケージョンのうちの少なくとも1つを使用して、無線デバイスのためのページングメッセージを(トランシーバ5001を通して)送信し得る。たとえば、ページングオケージョンについてのサブセットの複数の潜在的PDCCH監視オケージョンは、異なるビームに関連付けられ得、無線端末のためのページングメッセージは、そのページングメッセージが、異なるビームを使用する、ページングオケージョンについてのサブセットの複数の潜在的PDCCH監視オケージョンのうちの少なくとも2つを使用して送信されるように、複数のページングオケージョンのうちの1つを使用して送信され得る。
ブロック307において、プロセッサ5003は、複数のページングオケージョンのいずれの中にも含まれない複数の潜在的PDCCH監視オケージョンのうちの少なくとも1つを含むリソースを使用して、第2の無線デバイスのための送信をスケジュールし得る。
ブロック309において、プロセッサ5003は、複数のページングオケージョンのいずれの中にも含まれない複数の潜在的PDCCH監視オケージョンのうちの少なくとも1つを含むリソースを使用して、第2の無線デバイスと基地局との間の送信を通信し得る。たとえば、送信はアップリンク送信であり得、アップリンク送信をスケジュールすることは、第2の無線デバイスのためのTDDアップリンク送信をスケジュールすることを含む。
図3のフローチャートからの様々な動作は、基地局および関係する方法のいくつかの実施形態に関して随意であり得る。(以下に記載される)例示的な実施形態1の方法に関して、たとえば、図3のブロック305、307、および309の動作は随意であり得る。
発明概念の例示的な実施形態が、以下で説明される。
1. 無線通信ネットワークの基地局を動作させる方法であって、方法は、ページングフレームにわたって分散された複数の潜在的監視オケージョンを定義することと、ページングフレームにわたって分散された複数のページングオケージョンを定義することとを行うパラメータを生成すること(301)であって、複数のページングオケージョンの各々が、複数の潜在的監視オケージョンのそれぞれのサブセットを含み、ページングフレームの連続するページングオケージョンが時間的に離間しており、それらの間の潜在的監視オケージョンのうちの少なくとも1つが、ページングフレームにわたって分散された複数のページングオケージョンのいずれの中にも含まれない、パラメータを生成すること(301)と、パラメータを無線インターフェース上で無線デバイスに送信すること(303)とを含む、方法。
2. パラメータによって定義されたページングフレームのページングオケージョンのうちの少なくとも1つ中に含まれる潜在的監視オケージョンのうちの少なくとも1つを使用して、無線デバイスのためのページングメッセージを送信すること(305)をさらに含む、実施形態1または2に記載の方法。
3. 複数のページングオケージョンの各々が、各々がそれぞれの異なるビームに関連付けられている複数の潜在的監視オケージョンをもつそれぞれのサブセットを含む、実施形態1または2に記載の方法。
4. 無線端末のためのページングメッセージが、それぞれの異なるビームを使用する、ページングオケージョンの潜在的監視オケージョンの各々を使用して送信されるように、複数のページングオケージョンのうちの1つを使用して、ページングメッセージを送信すること(305)をさらに含む、実施形態3に記載の方法。
5. 複数のページングオケージョンのいずれの中にも含まれない潜在的監視オケージョンのうちの少なくとも1つを含むリソースを使用して、第2の無線デバイスのためのアップリンク送信をスケジュールすること(307)をさらに含む、実施形態1から4のいずれか1つに記載の方法。
6. アップリンク送信をスケジュールすることが、第2の無線デバイスのためのTDDアップリンク送信をスケジュールすることを含む、実施形態5に記載の方法。
7. ページングフレームが20個のスロットに分割され、複数のページングオケージョンの各々が、スロットの持続時間よりも大きい持続時間を有する、実施形態1から6のいずれか1つに記載の方法。
8. 各スロットが14個のシンボルを含み、潜在的監視オケージョンの各々が、少なくとも1つのシンボルかつ4つ以下のシンボルの持続時間を有する、実施形態7に記載の方法。
9. パラメータが、複数のページングオケージョンの各々の長さを、ページングオケージョン中に含まれる潜在的監視オケージョンの数として定義する長さパラメータを含む、実施形態1から8のいずれか1つに記載の方法。
10. パラメータが、複数のページングオケージョンの各々の長さを、ページングオケージョン中にページを送信するために使用されるビームの数として定義する長さパラメータを含む、実施形態1から8のいずれか1つに記載の方法。
11. パラメータが、フレームの始まりに対する、それぞれのページングオケージョンの各々についてのそれぞれのオフセットを定義するオフセットパラメータを含む、実施形態1から10のいずれか1つに記載の方法。
12. オフセットパラメータが、潜在的監視オケージョンの数に基づいて定義される、実施形態11に記載の方法。
13. パラメータが、フレームの始まりに対するフレームのページングオケージョンのうちの最初のもののオフセットを定義する最初のオフセットパラメータと、フレームの連続するページングオケージョン間のオフセットを定義する後続のオフセットパラメータとを含む、実施形態1から10のいずれか1つに記載の方法。
14. 最初のオフセットパラメータが、最初のページングオケージョンの前のフレームの未使用の潜在的監視オケージョンの数に基づいて定義され、後続のオフセットパラメータが、フレームの連続するページングオケージョン間の未使用の潜在的監視オケージョンの数に基づいて定義される、実施形態13に記載の方法。
15. 連続するページングオケージョン間の複数の潜在的監視オケージョンのうちの少なくとも1つが、ページングのために未使用である、実施形態1から14のいずれか1つに記載の方法。
16. 無線通信ネットワークにおいて無線デバイスを動作させる方法であって、方法は、ページングフレームにわたって分散された複数の潜在的監視オケージョンを定義することと、ページングフレームにわたって分散された複数のページングオケージョンを定義することとを行うパラメータを受信すること(401)であって、複数のページングオケージョンの各々が、複数の潜在的監視オケージョンのそれぞれのサブセットを含み、ページングフレームの連続するページングオケージョンが時間的に離間しており、それらの間の潜在的監視オケージョンのうちの少なくとも1つが、ページングフレームにわたって分散された複数のページングオケージョンのいずれの中にも含まれない、パラメータを受信すること(401)と、複数の潜在的監視オケージョンと複数のページングオケージョンとを定義するパラメータに基づいて、ページングメッセージを監視すること(403)とを含む、方法。
17. パラメータによって定義されたページングフレームのページングオケージョンのうちの少なくとも1つ中に含まれる潜在的監視オケージョンのうちの少なくとも1つを使用して、無線デバイスのためのページングメッセージを受信すること(405)をさらに含む、実施形態16に記載の方法。
18. ページングメッセージを受信したことに応答して、アップリンク通信を送信すること(407)をさらに含む、実施形態17に記載の方法。
19. 監視することが、複数のページングオケージョンのいずれの中にも含まれない潜在的監視オケージョンのうちの少なくとも1つを監視することなしに、フレームのページングオケージョンに含まれる潜在的監視オケージョンを使用して、ページングメッセージを監視することを含む、実施形態16から18のいずれか1つに記載の方法。
20. ページングフレームが20個のスロットに分割され、複数のページングオケージョンの各々が、スロットの持続時間よりも大きい持続時間を有する、実施形態16から19のいずれか1つに記載の方法。
21. 各スロットが14個のシンボルを含み、潜在的監視オケージョンの各々が、少なくとも1つのシンボルかつ4つ以下のシンボルの持続時間を有する、実施形態20に記載の方法。
22. パラメータが、複数のページングオケージョンの各々の長さを、ページングオケージョン中に含まれる潜在的監視オケージョンの数として定義する長さパラメータを含む、実施形態16から21のいずれか1つに記載の方法。
23. パラメータが、複数のページングオケージョンの各々の長さを、ページングオケージョン中にページを送信するために使用されるビームの数として定義する長さパラメータを含む、実施形態16から21のいずれか1つに記載の方法。
24. パラメータが、フレームの始まりに対する、それぞれのページングオケージョンの各々についてのそれぞれのオフセットを定義するオフセットパラメータを含む、実施形態16から23のいずれか1つに記載の方法。
25. オフセットパラメータが、潜在的監視オケージョンの数に基づいて定義される、実施形態24に記載の方法。
26. パラメータが、フレームの始まりに対するフレームのページングオケージョンのうちの最初のもののオフセットを定義する最初のオフセットパラメータと、フレームの連続するページングオケージョン間のオフセットを定義する後続のオフセットパラメータとを含む、実施形態16から23のいずれか1つに記載の方法。
27. 最初のオフセットパラメータが、最初のページングオケージョンの前のフレームの未使用の潜在的監視オケージョンの数に基づいて定義され、後続のオフセットパラメータが、フレームの連続するページングオケージョン間の未使用の潜在的監視オケージョンの数に基づいて定義される、実施形態26に記載の方法。
28. 連続するページングオケージョン間の複数の潜在的監視オケージョンのうちの少なくとも1つが、ページングのために未使用である、実施形態16から27のいずれか1つに記載の方法。
29. 複数のページングオケージョンのいずれの中にも含まれない潜在的監視オケージョンのうちの少なくとも1つを含むリソースを使用して、スケジュールされた第2の無線デバイスからアップリンク送信を受信すること(309)をさらに含む、実施形態5に記載の方法。
30. 実施形態16から28のいずれか1つに従って実施するように適応された無線デバイス(4000)。
31. 実施形態1から15および29のいずれか1つに従って実施するように適応されたネットワークノード(5000)。
32. プロセッサ(4003)と、プロセッサに結合されたメモリ(4005)とを備え、メモリが、プロセッサによって実行されたとき、プロセッサに、実施形態16から28のいずれか1つに記載の動作を実施させる命令を備える、無線デバイス(4000)。
33. プロセッサ(5003)と、プロセッサに結合されたメモリ(5005)とを備え、メモリが、プロセッサによって実行されたとき、プロセッサに、実施形態1から15および29のいずれか1つに記載の動作を実施させる命令を備える、ネットワークノード(5000)。
本開示からの略語/頭字語が以下で説明される。
略語 説明
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
5G 第5世代
5G−S−TMSI LTEにおけるS−TMSIの置き換えとしてNRにおいて使用される一時識別子。
ASN.1 抽象構文記法1
CMAS 商用モバイル警告システム
CN コアネットワーク
CORESET 制御リソースセット
CRC 巡回冗長検査
DCI ダウンリンク制御情報
div 整数除算を指示する記法。
DL ダウンリンク
DRX 間欠受信
eDRX 拡張DRX
eNB エボルブドノードB
ETWS 地震および津波警報システム
GHz ギガヘルツ
gNB (LTEにおけるeNBに対応する)NRにおける無線基地局のための用語。
ID 識別情報/識別子
IMSI 国際モバイル加入者識別情報
IvD 発明開示
LTE Long Term Evolution
MIB マスタ情報ブロック
mod モジュロ
ms ミリ秒
MSI 最小システム情報
NAS 非アクセス階層
NR 新無線(3GPPが取り組んでいる技術報告および標準仕様において5G無線インターフェースおよび無線アクセスネットワークのために使用される用語。)
OFDM 直交周波数分割多重
OSI 他のシステム情報
PBCH 物理ブロードキャストチャネル
PCI 物理セル識別情報
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
PF ページングフレーム
PO ページングオケージョン
P−RNTI ページングRNTI
PSS 1次同期信号
QCL 擬似コロケートされる
RAN ランダムアクセスネットワーク
RMSI 残余最小システム情報
RNA RAN通知エリア
RNTI 無線ネットワーク一時識別子
RRC 無線リソース制御
SCS サブキャリア間隔
SFN システムフレーム番号
SI システム情報
SIB システム情報ブロック
SS 同期信号
SSB SSブロック
SSS 2次同期信号
S−TMSI S−一時モバイル加入者識別情報
TDD 時分割複信
TRP 送信/受信ポイント
TS 技術仕様
TSG 技術仕様グループ
UE ユーザ機器
WG ワーキンググループ
本開示からの参考文献についての引用が以下で提供される。
[1]R2−1807689「Reference Frame & PO Determination:Non Default Association」、2018年5月21日〜5月25日、韓国、釜山における、3GPP TSG−RAN WG2会議#102へのSamsungによる寄与文書
例示的な実施形態が、コンピュータ実装方法、装置(システムおよび/またはデバイス)および/またはコンピュータプログラム製品のブロック図および/またはフローチャート例示を参照しながら本明細書で説明される。ブロック図および/またはフローチャート例示のブロック、ならびにブロック図および/またはフローチャート例示中のブロックの組合せが、1つまたは複数のコンピュータ回路によって実施されるコンピュータプログラム命令によって実装され得ることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ回路、専用コンピュータ回路、および/またはマシンを作り出すための他のプログラマブルデータ処理回路のプロセッサ回路に提供され得、したがって、コンピュータおよび/または他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行する命令は、ブロック図および/またはフローチャートの1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装するために、およびそれにより、ブロック図および/またはフローチャートの(1つまたは複数の)ブロックにおいて指定された機能/行為を実装するための手段(機能)および/または構造を作成するために、トランジスタ、メモリロケーションに記憶された値、およびそのような回路内の他のハードウェア構成要素を変換および制御する。
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置に特定の様式で機能するように指示することができる、有形コンピュータ可読媒体に記憶され得、したがって、コンピュータ可読媒体に記憶された命令は、ブロック図および/またはフローチャートの1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装する命令を含む製造品を作り出す。したがって、本発明概念の実施形態は、ハードウェアで、および/または「回路」、「モジュール」またはそれらの変形態と総称して呼ばれることがある、デジタル信号プロセッサなどのプロセッサ上で稼働する(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)ソフトウェアで具現され得る。
以下では、追加の実施形態が、図12および以下の図を参照しながら説明される。簡単のために、図12の無線ネットワークは、ネットワークQQ106、ネットワークノードQQ160およびQQ160b、ならびに(モバイル端末とも呼ばれる)WD QQ110、QQ110b、およびQQ110cのみを図示する。実際には、無線ネットワークは、無線デバイス間の通信、あるいは無線デバイスと、固定電話、サービスプロバイダ、または任意の他のネットワークノードもしくはエンドデバイスなどの別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに好適な任意の追加のエレメントをさらに含み得る。示されている構成要素のうち、ネットワークノードQQ160および無線デバイス(WD)QQ110は、追加の詳細とともに図示される。無線ネットワークは、1つまたは複数の無線デバイスに通信および他のタイプのサービスを提供して、無線デバイスの、無線ネットワークへのアクセス、および/あるいは、無線ネットワークによってまたは無線ネットワークを介して提供されるサービスの使用を容易にし得る。
無線ネットワークは、任意のタイプの通信、通信、データ、セルラー、および/または無線ネットワーク、あるいは他の同様のタイプのシステムを備え、および/またはそれらとインターフェースし得る。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、特定の規格あるいは他のタイプのあらかじめ定義されたルールまたはプロシージャに従って動作するように設定され得る。したがって、無線ネットワークの特定の実施形態は、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、Long Term Evolution(LTE)、ならびに/あるいは他の好適な2G、3G、4G、または5G規格などの通信規格、IEEE802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、ならびに/あるいは、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMax)、Bluetooth、Z−Waveおよび/またはZigBee規格など、任意の他の適切な無線通信規格を実装し得る。
ネットワークQQ106は、1つまたは複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間の通信を可能にするための他のネットワークを備え得る。
ネットワークノードQQ160およびWD QQ110は、以下でより詳細に説明される様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、無線ネットワークにおいて無線接続を提供することなど、ネットワークノードおよび/または無線デバイス機能を提供するために協働する。異なる実施形態では、無線ネットワークは、任意の数の有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、中継局、ならびに/あるいは有線接続を介してかまたは無線接続を介してかにかかわらず、データおよび/または信号の通信を容易にするかまたはその通信に参加し得る、任意の他の構成要素またはシステムを備え得る。
本明細書で使用されるネットワークノードは、無線デバイスと、ならびに/あるいは、無線デバイスへの無線アクセスを可能にし、および/または提供する、および/または、無線ネットワークにおいて他の機能(たとえば、アドミニストレーション)を実施するための、無線ネットワーク中の他のネットワークノードまたは機器と、直接または間接的に通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、限定はしないが、アクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、エボルブドノードB(eNB)およびNRノードB(gNB))を含む。基地局は、基地局が提供するカバレッジの量(または、言い方を変えれば、基地局の送信電力レベル)に基づいてカテゴリー分類され得、その場合、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれることもある。基地局は、リレーを制御する、リレーノードまたはリレードナーノードであり得る。ネットワークノードは、リモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることがある、集中型デジタルユニットおよび/またはリモートラジオユニット(RRU)など、分散型無線基地局の1つまたは複数(またはすべて)の部分をも含み得る。そのようなリモートラジオユニットは、アンテナ統合無線機としてアンテナと統合されることも統合されないこともある。分散型無線基地局の部分は、分散型アンテナシステム(DAS)において、ノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのまたさらなる例は、マルチ規格無線(MSR)BSなどのMSR機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(たとえば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(たとえば、E−SMLC)、および/あるいはMDTを含む。別の例として、ネットワークノードは、以下でより詳細に説明されるように、仮想ネットワークノードであり得る。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線ネットワークへのアクセスを可能にし、および/または無線デバイスに提供し、あるいは、無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに何らかのサービスを提供することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な任意の好適なデバイス(またはデバイスのグループ)を表し得る。
図12では、ネットワークノードQQ160は、処理回路QQ170と、デバイス可読媒体QQ180と、インターフェースQQ190と、補助機器QQ184と、電源QQ186と、電力回路QQ187と、アンテナQQ162とを含む。図12の例示的な無線ネットワーク中に示されているネットワークノードQQ160は、ハードウェア構成要素の示されている組合せを含むデバイスを表し得るが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せをもつネットワークノードを備え得る。ネットワークノードが、本明細書で開示されるタスク、特徴、機能および方法を実施するために必要とされるハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の好適な組合せを備えることを理解されたい。その上、ネットワークノードQQ160の構成要素が、より大きいボックス内に位置する単一のボックスとして、または複数のボックス内で入れ子にされている単一のボックスとして図示されているが、実際には、ネットワークノードは、単一の示されている構成要素を組成する複数の異なる物理構成要素を備え得る(たとえば、デバイス可読媒体QQ180は、複数の別個のハードドライブならびに複数のRAMモジュールを備え得る)。
同様に、ネットワークノードQQ160は、複数の物理的に別個の構成要素(たとえば、ノードB構成要素およびRNC構成要素、またはBTS構成要素およびBSC構成要素など)から組み立てられ得、これらは各々、それら自体のそれぞれの構成要素を有し得る。ネットワークノードQQ160が複数の別個の構成要素(たとえば、BTS構成要素およびBSC構成要素)を備えるいくつかのシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つまたは複数が、いくつかのネットワークノードの間で共有され得る。たとえば、単一のRNCが、複数のノードBを制御し得る。そのようなシナリオでは、各一意のノードBとRNCとのペアは、いくつかの事例では、単一の別個のネットワークノードと見なされ得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノードQQ160は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は複製され得(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体QQ180)、いくつかの構成要素は再使用され得る(たとえば、同じアンテナQQ162がRATによって共有され得る)。ネットワークノードQQ160は、ネットワークノードQQ160に統合された、たとえば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための様々な示されている構成要素の複数のセットをも含み得る。これらの無線技術は、同じまたは異なるチップまたはチップのセット、およびネットワークノードQQ160内の他の構成要素に統合され得る。
処理回路QQ170は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくつかの取得動作)を実施するように設定される。処理回路QQ170によって実施されるこれらの動作は、処理回路QQ170によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報にコンバートすることによって、処理すること、取得された情報またはコンバートされた情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報またはコンバートされた情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
処理回路QQ170は、単体で、またはデバイス可読媒体QQ180などの他のネットワークノードQQ160構成要素と併せてのいずれかで、ネットワークノードQQ160機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。たとえば、処理回路QQ170は、デバイス可読媒体QQ180に記憶された命令、または処理回路QQ170内のメモリに記憶された命令を実行し得る。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴、機能、または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路QQ170は、システムオンチップ(SOC)を含み得る。
いくつかの実施形態では、処理回路QQ170は、無線周波数(RF)トランシーバ回路QQ172とベースバンド処理回路QQ174とのうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路QQ172とベースバンド処理回路QQ174とは、別個のチップ(またはチップのセット)、ボード、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上にあり得る。代替実施形態では、RFトランシーバ回路QQ172とベースバンド処理回路QQ174との一部または全部は、同じチップまたはチップのセット、ボード、あるいはユニット上にあり得る。
いくつかの実施形態では、ネットワークノード、基地局、gNBまたは他のそのようなネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書で説明される機能の一部または全部は、デバイス可読媒体QQ180、または処理回路QQ170内のメモリに記憶された、命令を実行する処理回路QQ170によって実施され得る。代替実施形態では、機能の一部または全部は、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路QQ170によって提供され得る。それらの実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路QQ170は、説明される機能を実施するように設定され得る。そのような機能によって提供される利益は、処理回路QQ170単独に、またはネットワークノードQQ160の他の構成要素に限定されないが、全体としてネットワークノードQQ160によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
デバイス可読媒体QQ180は、限定はしないが、永続記憶域、固体メモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))を含む、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリ、ならびに/あるいは、処理回路QQ170によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを備え得る。デバイス可読媒体QQ180は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路QQ170によって実行されることが可能であり、ネットワークノードQQ160によって利用される、他の命令を含む、任意の好適な命令、データまたは情報を記憶し得る。デバイス可読媒体QQ180は、処理回路QQ170によって行われた計算および/またはインターフェースQQ190を介して受信されたデータを記憶するために使用され得る。いくつかの実施形態では、処理回路QQ170およびデバイス可読媒体QQ180は、統合されていると見なされ得る。
インターフェースQQ190は、ネットワークノードQQ160、ネットワークQQ106、および/またはWD QQ110の間のシグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信において使用される。示されているように、インターフェースQQ190は、たとえば有線接続上でネットワークQQ106との間でデータを送るおよび受信するための(1つまたは複数の)ポート/(1つまたは複数の)端末QQ194を備える。インターフェースQQ190は、アンテナQQ162に結合されるか、またはいくつかの実施形態では、アンテナQQ162の一部であり得る、無線フロントエンド回路QQ192をも含む。無線フロントエンド回路QQ192は、フィルタQQ198と増幅器QQ196とを備える。無線フロントエンド回路QQ192は、アンテナQQ162および処理回路QQ170に接続され得る。無線フロントエンド回路は、アンテナQQ162と処理回路QQ170との間で通信される信号を調整するように設定され得る。無線フロントエンド回路QQ192は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路QQ192は、デジタルデータを、フィルタQQ198および/または増幅器QQ196の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号にコンバートし得る。無線信号は、次いで、アンテナQQ162を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナQQ162は無線信号を収集し得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路QQ192によってデジタルデータにコンバートされる。デジタルデータは、処理回路QQ170に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
いくつかの代替実施形態では、ネットワークノードQQ160は別個の無線フロントエンド回路QQ192を含まないことがあり、代わりに、処理回路QQ170は、無線フロントエンド回路を備え得、別個の無線フロントエンド回路QQ192なしでアンテナQQ162に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路QQ172の全部または一部が、インターフェースQQ190の一部と見なされ得る。さらに他の実施形態では、インターフェースQQ190は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つまたは複数のポートまたは端末QQ194と、無線フロントエンド回路QQ192と、RFトランシーバ回路QQ172とを含み得、インターフェースQQ190は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路QQ174と通信し得る。
アンテナQQ162は、無線信号を送り、および/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得る。アンテナQQ162は、無線フロントエンド回路QQ190に結合され得、データおよび/または信号を無線で送信および受信することが可能な任意のタイプのアンテナであり得る。いくつかの実施形態では、アンテナQQ162は、たとえば、2GHzから66GHzの間の無線信号を送信/受信するように動作可能な1つまたは複数の全方向、セクタまたはパネルアンテナを備え得る。全方向アンテナは、任意の方向に無線信号を送信/受信するために使用され得、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから無線信号を送信/受信するために使用され得、パネルアンテナは、比較的直線ラインで無線信号を送信/受信するために使用される見通し線アンテナであり得る。いくつかの事例では、2つ以上のアンテナの使用は、MIMOと呼ばれることがある。いくつかの実施形態では、アンテナQQ162は、ネットワークノードQQ160とは別個であり得、インターフェースまたはポートを通してネットワークノードQQ160に接続可能であり得る。
アンテナQQ162、インターフェースQQ190、および/または処理回路QQ170は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作および/またはいくつかの取得動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナQQ162、インターフェースQQ190、および/または処理回路QQ170は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器に送信され得る。
電力回路QQ187は、電力管理回路を備えるか、または電力管理回路に結合され得、本明細書で説明される機能を実施するための電力を、ネットワークノードQQ160の構成要素に供給するように設定される。電力回路QQ187は、電源QQ186から電力を受信し得る。電源QQ186および/または電力回路QQ187は、それぞれの構成要素に好適な形式で(たとえば、各それぞれの構成要素のために必要とされる電圧および電流レベルにおいて)、ネットワークノードQQ160の様々な構成要素に電力を提供するように設定され得る。電源QQ186は、電力回路QQ187および/またはネットワークノードQQ160中に含まれるか、あるいは電力回路QQ187および/またはネットワークノードQQ160の外部にあるかのいずれかであり得る。たとえば、ネットワークノードQQ160は、電気ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能であり得、それにより、外部電源は電力回路QQ187に電力を供給する。さらなる例として、電源QQ186は、電力回路QQ187に接続された、または電力回路QQ187中で統合された、バッテリーまたはバッテリーパックの形態の電力源を備え得る。バッテリーは、外部電源が落ちた場合、バックアップ電力を提供し得る。光起電力デバイスなどの他のタイプの電源も使用され得る。
ネットワークノードQQ160の代替実施形態は、本明細書で説明される機能、および/または本明細書で説明される主題をサポートするために必要な機能のうちのいずれかを含む、ネットワークノードの機能のいくつかの態様を提供することを担当し得る、図12に示されている構成要素以外の追加の構成要素を含み得る。たとえば、ネットワークノードQQ160は、ネットワークノードQQ160への情報の入力を可能にするための、およびネットワークノードQQ160からの情報の出力を可能にするための、ユーザインターフェース機器を含み得る。これは、ユーザが、ネットワークノードQQ160のための診断、メンテナンス、修復、および他のアドミニストレーティブ機能を実施することを可能にし得る。
本明細書で使用される無線デバイス(WD)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能なデバイスを指す。別段に記載されていない限り、WDという用語は、本明細書ではユーザ機器(UE)と互換的に使用され得る。無線で通信することは、空中で情報を伝達するのに好適な、電磁波、電波、赤外波、および/または他のタイプの信号を使用して無線信号を送信および/または受信することを伴い得る。いくつかの実施形態では、WDは、直接人間対話なしに情報を送信および/または受信するように設定され得る。たとえば、WDは、内部または外部イベントによってトリガされたとき、あるいはネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計され得る。WDの例は、限定はしないが、スマートフォン、モバイルフォン、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲーミングコンソールまたはデバイス、音楽記憶デバイス、再生器具、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップコンピュータ、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE:customer premise equipment)、車載無線端末デバイスなどを含む。WDは、たとえばサイドリンク通信、V2V(Vehicle−to−Vehicle)、V2I(Vehicle−to−Infrastructure)、V2X(Vehicle−to−Everything)のための3GPP規格を実装することによって、D2D(device−to−device)通信をサポートし得、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。また別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、WDは、監視および/または測定を実施し、そのような監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。WDは、この場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、M2Mデバイスは、3GPPコンテキストではMTCデバイスと呼ばれることがある。1つの特定の例として、WDは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB−IoT)規格を実装するUEであり得る。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサー、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、あるいは家庭用または個人用電気器具(たとえば冷蔵庫、テレビジョンなど)、個人用ウェアラブル(たとえば、時計、フィットネストラッカーなど)である。他のシナリオでは、WDは車両または他の機器を表し得、車両または他の機器は、その動作ステータスを監視することおよび/またはその動作ステータスに関して報告すること、あるいはその動作に関連付けられている他の機能が可能である。上記で説明されたWDは無線接続のエンドポイントを表し得、その場合、デバイスは無線端末と呼ばれることがある。さらに、上記で説明されたWDはモバイルであり得、その場合、デバイスはモバイルデバイスまたはモバイル端末と呼ばれることもある。
示されているように、無線デバイスQQ110は、アンテナQQ111、インターフェースQQ114、処理回路QQ120、デバイス可読媒体QQ130、ユーザインターフェース機器QQ132、補助機器QQ134、電源QQ136、および電力回路QQ137を含む。WD QQ110は、WD QQ110によってサポートされる、たとえば、ほんの数個を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための示されている構成要素のうちの1つまたは複数の複数のセットを含み得る。これらの無線技術は、WD QQ110内の他の構成要素と同じまたは異なるチップまたはチップのセットに統合され得る。
アンテナQQ111は、無線信号を送り、および/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得、インターフェースQQ114に接続される。いくつかの代替実施形態では、アンテナQQ111は、WD QQ110とは別個であり、インターフェースまたはポートを通してWD QQ110に接続可能であり得る。アンテナQQ111、インターフェースQQ114、および/または処理回路QQ120は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作または送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信され得る。いくつかの実施形態では、無線フロントエンド回路および/またはアンテナQQ111は、インターフェースと見なされ得る。
示されているように、インターフェースQQ114は、無線フロントエンド回路QQ112とアンテナQQ111とを備える。無線フロントエンド回路QQ112は、1つまたは複数のフィルタQQ118と増幅器QQ116とを備える。無線フロントエンド回路QQ114は、アンテナQQ111および処理回路QQ120に接続され、アンテナQQ111と処理回路QQ120との間で通信される信号を調整するように設定される。無線フロントエンド回路QQ112は、アンテナQQ111に結合されるか、またはアンテナQQ111の一部であり得る。いくつかの実施形態では、WD QQ110は別個の無線フロントエンド回路QQ112を含まないことがあり、むしろ、処理回路QQ120は、無線フロントエンド回路を備え得、アンテナQQ111に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路QQ122の一部または全部が、インターフェースQQ114の一部と見なされ得る。無線フロントエンド回路QQ112は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路QQ112は、デジタルデータを、フィルタQQ118および/または増幅器QQ116の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号にコンバートし得る。無線信号は、次いで、アンテナQQ111を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナQQ111は無線信号を収集し得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路QQ112によってデジタルデータにコンバートされる。デジタルデータは、処理回路QQ120に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
処理回路QQ120は、単体で、またはデバイス可読媒体QQ130などの他のWD QQ110構成要素と併せてのいずれかで、WD QQ110機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。たとえば、処理回路QQ120は、本明細書で開示される機能を提供するために、デバイス可読媒体QQ130に記憶された命令、または処理回路QQ120内のメモリに記憶された命令を実行し得る。
示されているように、処理回路QQ120は、RFトランシーバ回路QQ122、ベースバンド処理回路QQ124、およびアプリケーション処理回路QQ126のうちの1つまたは複数を含む。他の実施形態では、処理回路は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。いくつかの実施形態では、WD QQ110の処理回路QQ120は、SOCを備え得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路QQ122、ベースバンド処理回路QQ124、およびアプリケーション処理回路QQ126は、別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。代替実施形態では、ベースバンド処理回路QQ124およびアプリケーション処理回路QQ126の一部または全部は1つのチップまたはチップのセットになるように組み合わせられ得、RFトランシーバ回路QQ122は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。さらに代替の実施形態では、RFトランシーバ回路QQ122およびベースバンド処理回路QQ124の一部または全部は同じチップまたはチップのセット上にあり得、アプリケーション処理回路QQ126は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。また他の代替実施形態では、RFトランシーバ回路QQ122、ベースバンド処理回路QQ124、およびアプリケーション処理回路QQ126の一部または全部は、同じチップまたはチップのセット中で組み合わせられ得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路QQ122は、インターフェースQQ114の一部であり得る。RFトランシーバ回路QQ122は、処理回路QQ120のためのRF信号を調整し得る。
いくつかの実施形態では、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される機能の一部または全部は、デバイス可読媒体QQ130に記憶された命令を実行する処理回路QQ120によって提供され得、デバイス可読媒体QQ130は、いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体であり得る。代替実施形態では、機能の一部または全部は、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路QQ120によって提供され得る。それらの特定の実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路QQ120は、説明される機能を実施するように設定され得る。そのような機能によって提供される利益は、処理回路QQ120単独に、またはWD QQ110の他の構成要素に限定されないが、全体としてWD QQ110によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
処理回路QQ120は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくつかの取得動作)を実施するように設定され得る。処理回路QQ120によって実施されるようなこれらの動作は、処理回路QQ120によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報にコンバートすることによって、処理すること、取得された情報またはコンバートされた情報をWD QQ110によって記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報またはコンバートされた情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
デバイス可読媒体QQ130は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路QQ120によって実行されることが可能な他の命令を記憶するように動作可能であり得る。デバイス可読媒体QQ130は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは、処理回路QQ120によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路QQ120およびデバイス可読媒体QQ130は、統合されていると見なされ得る。
ユーザインターフェース機器QQ132は、人間のユーザがWD QQ110と対話することを可能にする構成要素を提供し得る。そのような対話は、視覚、聴覚、触覚など、多くの形態のものであり得る。ユーザインターフェース機器QQ132は、ユーザへの出力を作り出すように、およびユーザがWD QQ110への入力を提供することを可能にするように動作可能であり得る。対話のタイプは、WD QQ110にインストールされるユーザインターフェース機器QQ132のタイプに応じて変動し得る。たとえば、WD QQ110がスマートフォンである場合、対話はタッチスクリーンを介したものであり得、WD QQ110がスマートメーターである場合、対話は、使用量(たとえば、使用されたガロンの数)を提供するスクリーン、または(たとえば、煙が検出された場合)可聴警報を提供するスピーカーを通したものであり得る。ユーザインターフェース機器QQ132は、入力インターフェース、デバイスおよび回路、ならびに、出力インターフェース、デバイスおよび回路を含み得る。ユーザインターフェース機器QQ132は、WD QQ110への情報の入力を可能にするように設定され、処理回路QQ120が入力情報を処理することを可能にするために、処理回路QQ120に接続される。ユーザインターフェース機器QQ132は、たとえば、マイクロフォン、近接度または他のセンサー、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つまたは複数のカメラ、USBポート、あるいは他の入力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器QQ132はまた、WD QQ110からの情報の出力を可能にするように、および処理回路QQ120がWD QQ110からの情報を出力することを可能にするように設定される。ユーザインターフェース機器QQ132は、たとえば、スピーカー、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、または他の出力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器QQ132の1つまたは複数の入力および出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、WD QQ110は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信し、エンドユーザおよび/または無線ネットワークが本明細書で説明される機能から利益を得ることを可能にし得る。
補助機器QQ134は、概してWDによって実施されないことがある、より特定の機能を提供するように動作可能である。これは、様々な目的のために測定を行うための特殊化されたセンサー、有線通信などのさらなるタイプの通信のためのインターフェースなどを備え得る。補助機器QQ134の構成要素の包含およびタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて変動し得る。
電源QQ136は、いくつかの実施形態では、バッテリーまたはバッテリーパックの形態のものであり得る。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光起電力デバイスまたは電池など、他のタイプの電源も使用され得る。WD QQ110は、電源QQ136から、本明細書で説明または指示される任意の機能を行うために電源QQ136からの電力を必要とする、WD QQ110の様々な部分に電力を配信するための、電力回路QQ137をさらに備え得る。電力回路QQ137は、いくつかの実施形態では、電力管理回路を備え得る。電力回路QQ137は、追加または代替として、外部電源から電力を受信するように動作可能であり得、その場合、WD QQ110は、電力ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して(電気コンセントなどの)外部電源に接続可能であり得る。電力回路QQ137はまた、いくつかの実施形態では、外部電源から電源QQ136に電力を配信するように動作可能であり得る。これは、たとえば、電源QQ136の充電のためのものであり得る。電力回路QQ137は、電源QQ136からの電力に対して、その電力を、電力が供給されるWD QQ110のそれぞれの構成要素に好適であるようにするために、任意のフォーマッティング、コンバート、または他の修正を実施し得る。
図13は、本明細書で説明される様々な態様による、UEの一実施形態を示す。本明細書で使用されるユーザ機器またはUEは、必ずしも、関連するデバイスを所有し、および/または動作させる人間のユーザという意味におけるユーザを有するとは限らない。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売、または人間のユーザによる動作を意図されるが、特定の人間のユーザに関連付けられないことがあるか、または特定の人間のユーザに初めに関連付けられないことがある、デバイス(たとえば、スマートスプリンクラーコントローラ)を表し得る。代替的に、UEは、エンドユーザへの販売、またはエンドユーザによる動作を意図されないが、ユーザに関連付けられるか、またはユーザの利益のために動作され得る、デバイス(たとえば、スマート電力計)を表し得る。UE QQ2200は、NB−IoT UE、マシン型通信(MTC)UE、および/または拡張MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別される任意のUEであり得る。図13に示されているUE QQ200は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のGSM、UMTS、LTE、および/または5G規格など、3GPPによって公表された1つまたは複数の通信規格による通信のために設定されたWDの一例である。前述のように、WDおよびUEという用語は、互換的に使用され得る。したがって、図13はUEを示すが、本明細書で説明される構成要素は、WDに等しく適用可能であり、その逆も同様である。
図13では、UE QQ200は、入出力インターフェースQQ205、無線周波数(RF)インターフェースQQ209、ネットワーク接続インターフェースQQ211、ランダムアクセスメモリ(RAM)QQ217と読取り専用メモリ(ROM)QQ219と記憶媒体QQ221などとを含むメモリQQ215、通信サブシステムQQ231、電源QQ233、および/または他の構成要素、あるいはそれらの任意の組合せに動作可能に結合された、処理回路QQ201を含む。記憶媒体QQ221は、オペレーティングシステムQQ223と、アプリケーションプログラムQQ225と、データQQ227とを含む。他の実施形態では、記憶媒体QQ221は、他の同様のタイプの情報を含み得る。いくつかのUEは、図13に示されている構成要素のすべてを利用するか、またはそれらの構成要素のサブセットのみを利用し得る。構成要素間の統合のレベルは、UEごとに変動し得る。さらに、いくつかのUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信機、受信機など、構成要素の複数のインスタンスを含んでいることがある。
図13では、処理回路QQ201は、コンピュータ命令およびデータを処理するように設定され得る。処理回路QQ201は、(たとえば、ディスクリート論理、FPGA、ASICなどにおける)1つまたは複数のハードウェア実装状態機械など、機械可読コンピュータプログラムとしてメモリに記憶された機械命令を実行するように動作可能な任意の逐次状態機械、適切なファームウェアと一緒のプログラマブル論理、適切なソフトウェアと一緒のマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)など、1つまたは複数のプログラム内蔵、汎用プロセッサ、あるいは上記の任意の組合せを実装するように設定され得る。たとえば、処理回路QQ201は、2つの中央処理ユニット(CPU)を含み得る。データは、コンピュータによる使用に好適な形式での情報であり得る。
図示された実施形態では、入出力インターフェースQQ205は、入力デバイス、出力デバイス、または入出力デバイスに通信インターフェースを提供するように設定され得る。UE QQ200は、入出力インターフェースQQ205を介して出力デバイスを使用するように設定され得る。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用し得る。たとえば、UE QQ200への入力およびUE QQ200からの出力を提供するために、USBポートが使用され得る。出力デバイスは、スピーカー、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せであり得る。UE QQ200は、ユーザがUE QQ200に情報をキャプチャすることを可能にするために、入出力インターフェースQQ205を介して入力デバイスを使用するように設定され得る。入力デバイスは、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサー、マウス、トラックボール、方向パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含み得る。プレゼンスセンシティブディスプレイは、ユーザからの入力を検知するための容量性または抵抗性タッチセンサーを含み得る。センサーは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、チルトセンサー、力センサー、磁力計、光センサー、近接度センサー、別の同様のセンサー、またはそれらの任意の組合せであり得る。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、および光センサーであり得る。
図13では、RFインターフェースQQ209は、送信機、受信機、およびアンテナなど、RF構成要素に通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク接続インターフェースQQ211は、ネットワークQQ243aに通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワークQQ243aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワークQQ243aは、Wi−Fiネットワークを備え得る。ネットワーク接続インターフェースQQ211は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って通信ネットワーク上で1つまたは複数の他のデバイスと通信するために使用される、受信機および送信機インターフェースを含むように設定され得る。ネットワーク接続インターフェースQQ211は、通信ネットワークリンク(たとえば、光学的、電気的など)に適した受信機および送信機機能を実装し得る。送信機および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、あるいは、代替的に、別個に実装され得る。
RAM QQ217は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなど、ソフトウェアプログラムの実行中に、データまたはコンピュータ命令の記憶またはキャッシングを提供するために、バスQQ202を介して処理回路QQ201にインターフェースするように設定され得る。ROM QQ219は、処理回路QQ201にコンピュータ命令またはデータを提供するように設定され得る。たとえば、ROM QQ219は、不揮発性メモリに記憶される、基本入出力(I/O)、起動、またはキーボードからのキーストロークの受信など、基本システム機能のための、不変低レベルシステムコードまたはデータを記憶するように設定され得る。記憶媒体QQ221は、RAM、ROM、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、取外し可能カートリッジ、またはフラッシュドライブなど、メモリを含むように設定され得る。一例では、記憶媒体QQ221は、オペレーティングシステムQQ223と、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェットまたはガジェットエンジン、あるいは別のアプリケーションなどのアプリケーションプログラムQQ225と、データファイルQQ227とを含むように設定され得る。記憶媒体QQ221は、UE QQ200による使用のために、多様な様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せのうちのいずれかを記憶し得る。
記憶媒体QQ221は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD−DVD)光ディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、Blu−Ray光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータ記憶(HDDS)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュールまたはリムーバブルユーザ識別情報(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、あるいはそれらの任意の組合せなど、いくつかの物理ドライブユニットを含むように設定され得る。記憶媒体QQ221は、UE QQ200が、一時的または非一時的メモリ媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、またはデータをアップロードすることを可能にし得る。通信システムを利用する製造品などの製造品は、記憶媒体QQ221中に有形に具現され得、記憶媒体QQ221はデバイス可読媒体を備え得る。
図13では、処理回路QQ201は、通信サブシステムQQ231を使用してネットワークQQ243bと通信するように設定され得る。ネットワークQQ243aとネットワークQQ243bとは、同じ1つまたは複数のネットワークまたは異なる1つまたは複数のネットワークであり得る。通信サブシステムQQ231は、ネットワークQQ243bと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。たとえば、通信サブシステムQQ231は、IEEE802.QQ2、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って、無線アクセスネットワーク(RAN)の別のWD、UE、または基地局など、無線通信が可能な別のデバイスの1つまたは複数のリモートトランシーバと通信するために使用される、1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。各トランシーバは、RANリンク(たとえば、周波数割り当てなど)に適した送信機機能または受信機機能をそれぞれ実装するための、送信機QQ233および/または受信機QQ235を含み得る。さらに、各トランシーバの送信機QQ233および受信機QQ235は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、または、代替的に、別個に実装され得る。
示されている実施形態では、通信サブシステムQQ231の通信機能は、データ通信、ボイス通信、マルチメディア通信、Bluetoothなどの短距離通信、ニアフィールド通信、ロケーションを決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などのロケーションベース通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含み得る。たとえば、通信サブシステムQQ231は、セルラー通信と、Wi−Fi通信と、Bluetooth通信と、GPS通信とを含み得る。ネットワークQQ243bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワークQQ243bは、セルラーネットワーク、Wi−Fiネットワーク、および/またはニアフィールドネットワークであり得る。電源QQ213は、UE QQ200の構成要素に交流(AC)または直流(DC)電力を提供するように設定され得る。
本明細書で説明される特徴、利益および/または機能は、UE QQ200の構成要素のうちの1つにおいて実装されるか、またはUE QQ200の複数の構成要素にわたって分割され得る。さらに、本明細書で説明される特徴、利益、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェアまたはファームウェアの任意の組合せで実装され得る。一例では、通信サブシステムQQ231は、本明細書で説明される構成要素のうちのいずれかを含むように設定され得る。さらに、処理回路QQ201は、バスQQ202上でそのような構成要素のうちのいずれかと通信するように設定され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかは、処理回路QQ201によって実行されたとき、本明細書で説明される対応する機能を実施する、メモリに記憶されたプログラム命令によって表され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの機能は、処理回路QQ201と通信サブシステムQQ231との間で分割され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの非計算集約的機能が、ソフトウェアまたはファームウェアで実装され得、計算集約的機能がハードウェアで実装され得る。
図14は、いくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化され得る、仮想化環境QQ300を示す概略ブロック図である。本コンテキストでは、仮想化することは、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイスおよびネットワーキングリソースを仮想化することを含み得る、装置またはデバイスの仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用される仮想化は、ノード(たとえば、仮想化された基地局または仮想化された無線アクセスノード)に、あるいはデバイス(たとえば、UE、無線デバイスまたは任意の他のタイプの通信デバイス)またはそのデバイスの構成要素に適用され得、機能の少なくとも一部分が、(たとえば、1つまたは複数のネットワークにおいて1つまたは複数の物理処理ノード上で実行する、1つまたは複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシンまたはコンテナを介して)1つまたは複数の仮想構成要素として実装される、実装形態に関する。
いくつかの実施形態では、本明細書で説明される機能の一部または全部は、ハードウェアノードQQ330のうちの1つまたは複数によってホストされる1つまたは複数の仮想環境QQ300において実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される、仮想構成要素として実装され得る。さらに、仮想ノードが、無線アクセスノードではないか、または無線コネクティビティ(たとえば、コアネットワークノード)を必要としない実施形態では、ネットワークノードは完全に仮想化され得る。
機能は、本明細書で開示される実施形態のうちのいくつかの特徴、機能、および/または利益のうちのいくつかを実装するように動作可能な、(代替的に、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれることがある)1つまたは複数のアプリケーションQQ320によって実装され得る。アプリケーションQQ320は、処理回路QQ360とメモリQQ390とを備えるハードウェアQQ330を提供する、仮想化環境QQ300において稼働される。メモリQQ390は、処理回路QQ360によって実行可能な命令QQ395を含んでおり、それにより、アプリケーションQQ320は、本明細書で開示される特徴、利益、および/または機能のうちの1つまたは複数を提供するように動作可能である。
仮想化環境QQ300は、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路QQ360を備える、汎用または専用のネットワークハードウェアデバイスQQ330を備え、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路QQ360は、商用オフザシェルフ(COTS)プロセッサ、専用の特定用途向け集積回路(ASIC)、あるいは、デジタルもしくはアナログハードウェア構成要素または専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路であり得る。各ハードウェアデバイスはメモリQQ390−1を備え得、メモリQQ390−1は、処理回路QQ360によって実行される命令QQ395またはソフトウェアを一時的に記憶するための非永続的メモリであり得る。各ハードウェアデバイスは、ネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つまたは複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)QQ370を備え得、ネットワークインターフェースコントローラ(NIC)QQ370は物理ネットワークインターフェースQQ380を含む。各ハードウェアデバイスは、処理回路QQ360によって実行可能なソフトウェアQQ395および/または命令を記憶した、非一時的、永続的、機械可読記憶媒体QQ390−2をも含み得る。ソフトウェアQQ395は、1つまたは複数の(ハイパーバイザとも呼ばれる)仮想化レイヤQQ350をインスタンス化するためのソフトウェア、仮想マシンQQ340を実行するためのソフトウェア、ならびに、それが、本明細書で説明されるいくつかの実施形態との関係において説明される機能、特徴および/または利益を実行することを可能にする、ソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含み得る。
仮想マシンQQ340は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインターフェース、および仮想記憶域を備え、対応する仮想化レイヤQQ350またはハイパーバイザによって稼働され得る。仮想アプライアンスQQ320の事例の異なる実施形態が、仮想マシンQQ340のうちの1つまたは複数上で実装され得、実装は異なるやり方で行われ得る。
動作中に、処理回路QQ360は、ソフトウェアQQ395を実行してハイパーバイザまたは仮想化レイヤQQ350をインスタンス化し、ハイパーバイザまたは仮想化レイヤQQ350は、時々、仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることがある。仮想化レイヤQQ350は、仮想マシンQQ340に、ネットワーキングハードウェアのように見える仮想動作プラットフォームを提示し得る。
図14に示されているように、ハードウェアQQ330は、一般的なまたは特定の構成要素をもつスタンドアロンネットワークノードであり得る。ハードウェアQQ330は、アンテナQQ3225を備え得、仮想化を介していくつかの機能を実装し得る。代替的に、ハードウェアQQ330は、多くのハードウェアノードが協働し、特に、アプリケーションQQ320のライフサイクル管理を監督する、管理およびオーケストレーション(MANO)QQ3100を介して管理される、(たとえば、データセンタまたは顧客構内機器(CPE)の場合のような)ハードウェアのより大きいクラスタの一部であり得る。
ハードウェアの仮想化は、いくつかのコンテキストにおいて、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、データセンタおよび顧客構内機器中に位置し得る、業界標準高ボリュームサーバハードウェア、物理スイッチ、および物理記憶域上にコンソリデートするために使用され得る。
NFVのコンテキストでは、仮想マシンQQ340は、プログラムを、それらのプログラムが、物理的な仮想化されていないマシン上で実行しているかのように稼働する、物理マシンのソフトウェア実装形態であり得る。仮想マシンQQ340の各々と、その仮想マシンに専用のハードウェアであろうと、および/またはその仮想マシンによって仮想マシンQQ340のうちの他の仮想マシンと共有されるハードウェアであろうと、その仮想マシンを実行するハードウェアQQ330のその一部とは、別個の仮想ネットワークエレメント(VNE)を形成する。
さらにNFVのコンテキストでは、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャQQ330の上の1つまたは複数の仮想マシンQQ340において稼働する特定のネットワーク機能をハンドリングすることを担当し、図14中のアプリケーションQQ320に対応する。
いくつかの実施形態では、各々、1つまたは複数の送信機QQ3220と1つまたは複数の受信機QQ3210とを含む、1つまたは複数の無線ユニットQQ3200は、1つまたは複数のアンテナQQ3225に結合され得る。無線ユニットQQ3200は、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノードQQ330と直接通信し得、無線アクセスノードまたは基地局など、無線能力をもつ仮想ノードを提供するために仮想構成要素と組み合わせて使用され得る。
いくつかの実施形態では、何らかのシグナリングが、ハードウェアノードQQ330と無線ユニットQQ3200との間の通信のために代替的に使用され得る制御システムQQ3230を使用して、実現され得る。
図15を参照すると、一実施形態によれば、通信システムが、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワークQQ411とコアネットワークQQ414とを備える、3GPPタイプセルラーネットワークなどの通信ネットワークQQ410を含む。アクセスネットワークQQ411は、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局QQ412a、QQ412b、QQ412cを備え、各々が、対応するカバレッジエリアQQ413a、QQ413b、QQ413cを定義する。各基地局QQ412a、QQ412b、QQ412cは、有線接続または無線接続QQ415上でコアネットワークQQ414に接続可能である。カバレッジエリアQQ413c中に位置する第1のUE QQ491が、対応する基地局QQ412cに無線で接続するか、または対応する基地局QQ412cによってページングされるように設定される。カバレッジエリアQQ413a中の第2のUE QQ492が、対応する基地局QQ412aに無線で接続可能である。この例では複数のUE QQ491、QQ492が示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア中にある状況、または唯一のUEが対応する基地局QQ412に接続している状況に等しく適用可能である。
通信ネットワークQQ410は、それ自体、ホストコンピュータQQ430に接続され、ホストコンピュータQQ430は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散型サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータQQ430は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダに代わって動作され得る。通信ネットワークQQ410とホストコンピュータQQ430との間の接続QQ421およびQQ422は、コアネットワークQQ414からホストコンピュータQQ430に直接延び得るか、または随意の中間ネットワークQQ420を介して進み得る。中間ネットワークQQ420は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストされたネットワークのうちの1つ、またはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得、中間ネットワークQQ420は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワークQQ420は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
図15の通信システムは全体として、接続されたUE QQ491、QQ492とホストコンピュータQQ430との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続QQ450として説明され得る。ホストコンピュータQQ430および接続されたUE QQ491、QQ492は、アクセスネットワークQQ411、コアネットワークQQ414、任意の中間ネットワークQQ420、および考えられるさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続QQ450を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続QQ450が通過する参加する通信デバイスが、アップリンク通信およびダウンリンク通信のルーティングに気づいていないという意味で、OTT接続QQ450は透過的であり得る。たとえば、基地局QQ412は、接続されたUE QQ491にフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータQQ430から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、知らされないことがあるかまたは知らされる必要がない。同様に、基地局QQ412は、UE QQ491から発生してホストコンピュータQQ430に向かう発信アップリンク通信の将来ルーティングに気づいている必要がない。
次に、一実施形態による、前の段落において説明されたUE、基地局およびホストコンピュータの例示的な実装形態が、図16を参照しながら説明される。通信システムQQ500では、ホストコンピュータQQ510が、通信システムQQ500の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェースQQ516を含む、ハードウェアQQ515を備える。ホストコンピュータQQ510は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路QQ518をさらに備える。特に、処理回路QQ518は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、命令を実行するように適応されたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータQQ510は、ホストコンピュータQQ510に記憶されるかまたはホストコンピュータQQ510によってアクセス可能であり、処理回路QQ518によって実行可能である、ソフトウェアQQ511をさらに備える。ソフトウェアQQ511は、ホストアプリケーションQQ512を含む。ホストアプリケーションQQ512は、UE QQ530およびホストコンピュータQQ510において終端するOTT接続QQ550を介して接続するUE QQ530など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーションQQ512は、OTT接続QQ550を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
通信システムQQ500は、通信システム中に提供される基地局QQ520をさらに含み、基地局QQ520は、基地局QQ520がホストコンピュータQQ510およびUE QQ530と通信することを可能にするハードウェアQQ525を備える。ハードウェアQQ525は、通信システムQQ500の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェースQQ526、ならびに基地局QQ520によってサーブされるカバレッジエリア(図16に図示せず)中に位置するUE QQ530との少なくとも無線接続QQ570をセットアップおよび維持するための無線インターフェースQQ527を含み得る。
通信インターフェースQQ526は、ホストコンピュータQQ510への接続QQ560を容易にするように設定され得る。接続QQ560は直接であり得るか、あるいは、接続QQ560は、通信システムのコアネットワーク(図16に図示せず)を、および/または通信システムの外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過し得る。図示の実施形態では、基地局QQ520のハードウェアQQ525は、処理回路QQ528をさらに含み、処理回路QQ528は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、命令を実行するように適応されたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局QQ520は、内部的に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセス可能なソフトウェアQQ521をさらに有する。
通信システムQQ500は、すでに言及されたUE QQ530をさらに含む。UE QQ530のハードウェアQQ535は、UE QQ530が現在位置するカバレッジエリアをサーブする基地局との無線接続QQ570をセットアップおよび維持するように設定された、無線インターフェースQQ537を含み得る。UE QQ530のハードウェアQQ535は、処理回路QQ538をさらに含み、処理回路QQ538は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、命令を実行するように適応されたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE QQ530は、UE QQ530に記憶されるかまたはUE QQ530によってアクセス可能であり、処理回路QQ538によって実行可能である、ソフトウェアQQ531をさらに備える。ソフトウェアQQ531は、クライアントアプリケーションQQ532を含む。クライアントアプリケーションQQ532は、ホストコンピュータQQ510のサポートのもとに、UE QQ530を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータQQ510では、実行しているホストアプリケーションQQ512は、UE QQ530およびホストコンピュータQQ510において終端するOTT接続QQ550を介して、実行しているクライアントアプリケーションQQ532と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーションQQ532は、ホストアプリケーションQQ512から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続QQ550は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーションQQ532は、クライアントアプリケーションQQ532が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
図16に示されているホストコンピュータQQ510、基地局QQ520およびUE QQ530は、それぞれ、図15のホストコンピュータQQ430、基地局QQ412a、QQ412b、QQ412cのうちの1つ、およびUE QQ491、QQ492のうちの1つと同様または同等であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部の働きは、図16に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、図15のものであり得る。
図16では、OTT接続QQ550は、仲介デバイスおよびこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングへの明示的言及なしに、基地局QQ520を介した、ホストコンピュータQQ510とUE QQ530との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、UE QQ530からまたはホストコンピュータQQ510を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続QQ550がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する判定を行い得る。
UE QQ530と基地局QQ520との間の無線接続QQ570は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続QQ570が最後のセグメントを形成するOTT接続QQ550を使用して、UE QQ530に提供されるOTTサービスの性能を改善し得る。より正確には、これらの実施形態の教示は、ビデオ処理のためのデブロックフィルタ処理を改善し、それにより、改善されたビデオ符号化および/または復号などの利益を提供し得る。
1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータQQ510とUE QQ530との間のOTT接続QQ550を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続QQ550を再設定するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータQQ510のソフトウェアQQ511およびハードウェアQQ515でまたはUE QQ530のソフトウェアQQ531およびハードウェアQQ535で、またはその両方で実装され得る。実施形態では、OTT接続QQ550が通過する通信デバイスにおいてまたはそれに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、またはソフトウェアQQ511、QQ531が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続QQ550の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局QQ520に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、基地局QQ520に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。そのようなプロシージャおよび機能は、当技術分野において知られ、実施され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータQQ510の測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェアQQ511およびQQ531が、ソフトウェアQQ511およびQQ531が伝搬時間、エラーなどを監視する間にOTT接続QQ550を使用して、メッセージ、特に空のまたは「ダミー」メッセージが送信されることを引き起こすことにおいて、実装され得る。
図17は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図15および図16を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図17への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップQQ610において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップQQ610の(随意であり得る)サブステップQQ611において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップQQ620において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。(随意であり得る)ステップQQ630において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが始動した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。(また、随意であり得る)ステップQQ640において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連付けられているクライアントアプリケーションを実行する。
図18は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図15および図16を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図18への図面参照のみがこのセクションに含まれる。本方法のステップQQ710において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップQQ720において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して進み得る。(随意であり得る)ステップQQ730において、UEは、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
図19は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図15および図16を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図19への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップQQ810において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加または代替として、ステップQQ820において、UEはユーザデータを提供する。ステップQQ820の(随意であり得る)サブステップQQ821において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップQQ810の(随意であり得る)サブステップQQ811において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、UEは、(随意であり得る)サブステップQQ830において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を始動する。方法のステップQQ840において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
図20は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図15および図16を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図20への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップQQ910において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。(随意であり得る)ステップQQ920において、基地局は、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動する。(随意であり得る)ステップQQ930において、ホストコンピュータは、基地局によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能ユニットまたはモジュールを通して実施され得る。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備え得る。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る、処理回路、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを介して実装され得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得る、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、それぞれの機能ユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能を実施させるために使用され得る。