JP2021521404A - 空圧駆動低温冷却器 - Google Patents

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Abstract

Gifford−McMahon低温冷凍機は、冷凍容積内に往復排除器を含む。排除器は、空圧駆動容積内の駆動ピストンによって空圧駆動される。空圧駆動容積内の圧力は、駆動ピストンのストロークを通してプログラムされた排除プロファイルを駆動ピストンに追従させるバルブによって制御される。駆動バルブは、駆動流体の連続可変供給及び排出を提供する比例バルブを含むことができる。比例制御式フィードバックシステムでは、駆動容積内へのバルブは、排除信号とプログラムされた排除プロファイルとの間の誤差を最小にするように制御される。冷凍容積の暖温端部へのバルブも比例である場合がある。機械バネ又は磁石のような受動力発生器は、駆動流体によって印加される駆動力に対抗する力をピストンに印加することができる。【選択図】図1B

Description

〔関連出願〕
この出願は、2018年4月9日出願の米国仮特許出願第62/655,093号の利益を主張するものである。上述の出願の教示全体は、引用によって本明細書に組み込まれている。
米国特許第2,906,101号明細書及び第2,966,035号明細書に開示されているようなGifford−McMahon(GM)タイプの冷凍機では、ヘリウムのような高圧作動流体がシリンダ内の冷凍容積の暖温端部の中にバルブを通して入れられる。次に、流体は、圧力差と再生マトリックスを担持することができる排除ピストンの移動とによって暖温端部に向けて再生マトリックスの中を通過する。流体は、それが再生マトリックスを通過する時に冷却される。流体は、次に、排除ピストンの冷温端部で膨張して更に冷却され、排出流体が暖温端部から排出バルブを通る。排除ピストンは、冷凍容積の冷温端部に向けて移動して戻され、流体がそれを通って流れる時に再生マトリックスを冷却する。オリジナルGifford特許では、ピストンは、回転モータからのクランクによって駆動され、シリンダの暖温端部へのバルブは、ピストン移動をバルブと同期するために同じ回転ドライブによって制御されるものであった。回転モータが回転バルブを制御し、スコッチヨークを通して排除ピストンを直線移動で駆動する米国特許第3,625,015号明細書も参照されたい。この手法は、今日まで殆どのGM冷凍機に継承されている。
冷凍機シリンダ内で排除器を往復させるのに空圧力に依存するGM冷凍機が市場で長年にわたって存在している。例えば、米国特許第3,620,029号明細書及び第6,256,997号明細書を参照されたい。これらの設計は、排除器をシリンダの底部又は上部に衝突させる排除器上の力不均衡を起こす場合がある。これらの力不均衡は、摩擦力又は粘性力のような寄生力が経時的に変化する時に生じる場合がある。米国特許第6,256,997号明細書は、シリンダに対する排除器衝撃のエネルギを吸収するためのエネルギ吸収緩衝パッドの使用を提案している。しかし、衝撃は、依然として望ましくない振動及び他の有害な機能特性をもたらす。
空圧駆動容積への流体流れを制御するためにバルブを利用する空圧駆動設計が提案されている。米国特許第3,188,819号明細書、第3,188,821号明細書、及び第3,218,815号明細書は、カムのような機械的デバイスによるバルブタイミングの制御を提案している。1つの手法では、スプールバルブに関連付けられたカムは、冷凍機排除器から延びるロッド上のディスクによって駆動される。他の実施形態では、スプールバルブは、排除器に関連付けられたポートを通して空圧的に制御される。各場合に、バルブと排除器は構造的に緊密に関連付けられ、バルブのタイミングは容易には調節されない。米国特許第3,188,821号明細書は、これに加えて、スプールバルブが排除器位置に依存しないソレノイドによって制御される実施形態を示唆している。ごく最近では、米国特許第4,543,793号明細書は、空圧ドライブ容積へのバルブが排除器位置に応答して電子駆動式スプールバルブによって制御される空圧ドライブを提案している。それらのバルブ式空圧ドライブからもたらされた実用的な実施は知られていない。
米国特許第2,906,101号明細書 米国特許第2,966,035号明細書 米国特許第3,625,015号明細書 米国特許第3,620,029号明細書 米国特許第6,256,997号明細書 米国特許第3,188,819号明細書 米国特許第3,188,821号明細書 米国特許第3,218,815号明細書 米国特許第4,543,793号明細書
低温冷凍機は、暖温及び冷温端部を有する1又は2以上の相互接続された膨張チャンバを含む冷凍容積と、冷凍容積内の往復排除器とを含む。冷凍容積の暖温端部での空圧駆動容積内の駆動ピストンは排除器に結合される。冷凍容積バルブは、冷凍容積の暖温端部へのかつそこからの加圧冷却剤ガスの循環供給及び排出を制御する。駆動バルブは、空圧駆動容積へのかつそこからの駆動流体の供給及び排出を提供する。電子コントローラは、駆動ピストンのストロークを通してプログラムされた排除プロファイルを駆動ピストンに追従させるように駆動ピストンのストロークを通して変化する1又は2以上の入力の駆動制御信号を用いて駆動バルブを制御する。
低温冷凍機は、駆動ピストン又は排除器の移動に応答して排除信号を提供する排除センサを含むことができ、電子コントローラは、排除信号と駆動ピストンのストロークを通してプログラムされた排除プロファイルとの間の誤差を最小にするように駆動バルブを制御することができる。
駆動バルブは、電子コントローラからの駆動制御信号に比例して駆動流体の連続可変供給及び排出を提供する比例駆動バルブとすることができる。これに代えて、電子コントローラは、空圧駆動容積内の供給及び排出圧力間の可変圧力制御を与えるのに十分な速度でそれぞれの供給及び排出ラインへの駆動バルブを開放及び閉鎖することができる。
低温冷凍機は、駆動流体によって印加される駆動力に対抗する力をピストンに印加する受動力発生器を更に含むことができる。受動力発生器は、バネである場合があり、バネは、駆動容積の内側又は外側のいずれかに位置決めされてシャフトを通してピストンに結合された2又は3以上のバネ要素を含むことができる。これに代えて、受動力発生器は、磁石を含むことができる。
駆動ピストンは、排除器に対して近位の近位駆動チャンバと排除器から遠位の遠位駆動チャンバとに空圧駆動容積を分離することができる。駆動バルブは、遠位駆動チャンバにかつそこから駆動流体を供給及び排出することができる。駆動バルブは、同じく又はこれに代えて、近位駆動チャンバにかつそこから駆動流体を供給及び排出することができる。これに代えて、近位駆動チャンバは、駆動流体排出部に直接に結合される又は冷凍容積の暖温端部と流体連通することができる。
冷凍容積バルブはまた、電子冷却剤制御信号に比例して冷凍容積への冷却剤ガスの連続可変供給及び排出を提供する比例バルブを更に含むことができる。駆動流体は、同じ冷却剤供給及び戻りラインからバルブで連通される場合がある。
排除フィードバック制御に加えて又はその代替として、電子コントローラは、適応フィードフォワード制御を更に提供することができる。
以上は、異なる図を通して類似の参照文字が同じ部分を指す添付図面に例示するような例示的実施形態の以下のより具体的な説明から明らかであろう。図面は必ずしも縮尺通りではなく、代わりに実施形態を例示する時に強調が置かれている。
本発明の実施形態の断面図である。 受動力発生器としてバネを更に含む本発明の代替実施形態の図である。 本発明の一実施形態でのバルブタイミングを示す図である。 近位駆動チャンバが冷凍容積と流体連通している図1Bの実施形態の概略図である。 近位駆動チャンバが排出部に結合されて冷凍容積と流体連通していない本発明の代替実施形態の概略図である。 両方の近位及び遠位駆動チャンバが供給及び排出するようにバルブされている本発明の代替実施形態の概略図である。 本発明に適用されるようなPIDコントローラを示す図である。 本発明の一実施形態での電子コントローラの作動の流れ図である。 本発明の冷凍機に実施することもできる従来のGMサイクル冷凍機での排除器位置とバルブ排出及び吸入タイミングとを示す図である。 本発明を用いて実施することもできる従来のGM冷凍機のPVダイアグラムを示す図である。 システムに実施することができる例示的排除器位置及びバルブタイミングプロファイルを示す図である。 システムに実施することができる例示的排除器位置及びバルブタイミングプロファイルを示す図である。 システムに実施することができる例示的排除器位置及びバルブタイミングプロファイルを示す図である。 システムに実施することができる例示的排除器位置及びバルブタイミングプロファイルを示す図である。 システムに実施することができる例示的排除器位置及びバルブタイミングプロファイルを示す図である。 システムに実施することができる例示的排除器位置及びバルブタイミングプロファイルを示す図である。 本発明による代替空圧ドライブの断面図である。 本発明による別の代替空圧ドライブの分解組立図である。 本発明による使用のための比例バルブの閉鎖状態での一例を示す図である。 本発明による使用のための比例バルブの完全−開放−供給状態での一例を示す図である。 本発明による使用のための比例バルブの完全−開放−戻り状態での一例を示す図である。 本発明を実施するのに使用することができるフィードフォワード電子コントローラのブロック図である。
例示的実施形態の説明は以下のようである。
主要なモータ駆動式Gifford−McMahon(GM)低温冷却器の現在の実施は、ある一定の性能限界:
1)適正な用途性能を保証するために低温冷却器の電磁遮蔽を必要とする場合がある高トルクモータが発生させる寄生磁場;
2)特定の用途(例えば、MRI及びNMR)によって必要とされる主磁場を歪ませる場合がある電気モータに固有の磁性材料の使用;
3)用途(例えば、MRI及びNMR)に対して有害な有意な機械的振動をもたらす場合があるスコッチ−ヨーク機構による駆動モータへの排除器本体の直接に結合;
4)望ましくない音響放出をもたらす場合がある排除器とモータの直接結合;
5)冷凍機の機能及び効率の最適化を妨げる排除器位置とヘリウム(He)入口/排出バルブのタイミングとの間の直接的な機械的リンケージ;
6)システムに対する熱負荷を相殺するのに必要とされる冷凍量のみを供給し、それによって特定の用途に必要とされる電気エネルギのみを消費するように調節することができない冷凍機能;
7)現場交換を困難にするGM冷凍機の従来のモータドライブのサイズ及び重量;
8)用途特定の設計ソリューションをもたらす特定用途に限られた低温冷却器の調整性;
9)低温冷却器の寿命を制限する密封及び入れ子構成要素のかなりの摩耗
によって特徴付けられる。
GM低温冷却器が稼働する特定の用途(半導体業界のための低温ポンプ、MRI/NMR、及びその他)に応じて、上述の限界は、顧客の用途に対する深刻な制限ファクタになる可能性がある。
本明細書に提示するソリューションは、上述した限界を低減又は排除するように意図するものである。本発明の開示の実施形態は、モータドライブ及びスコッチ−ヨーク機構を電子制御バルブが装備された能動制御式空圧ドライブでそれらを置換することによって排除する。空圧駆動式冷凍機は、少ない振動、少ない磁性材料、少ない音響効果、小さいサイズ及び重量、改善された熱力学サイクル効率という利点、及びMRIのような用途に対して有利な利点をもたらす。
本発明の開示の空圧ドライブの設計は、典型的な現在のモータドライブよりもサイズと重量の両方において小さいとすることができる。空圧力は、圧縮器から到着するヘリウム冷却剤ガス流れの一部を経路変更することによって供給することができる。このガスを用いて駆動容積内の1又は2以上のチャンバが充填され、その結果、駆動容積内で発生する力と、排除器が内部で往復する1又は2以上の膨張チャンバを含む熱力学(TD)冷凍容積内で発生する空圧力及び摩擦力散逸性の力との均衡が取られる。圧力/力均衡は、ある一定の実施形態では駆動容積及びTD膨張容積の内外へのガスの吸入及び排出を調整する費用効果的な比例スプールバルブである電子バルブによって制御される。排除器の位置を検出するために位置センサを使用することができ、排除器の位置(及び恐らくは圧力センサの補助的な使用によるTD容積圧力)に基づいて、駆動容積圧力は、排除器の制御式運動をもたらすように調節される。排除器の位置がバルブタイミングに機械的にリンクされる従来のGM冷凍機とは異なり、排除器はバルブ機構に機械的に接続されないので、熱力学サイクルを通して排除器が進行する直線距離は、TD容積の内外へのヘリウム流れを制御するバルブがいつ作動されるかとは関係なく制御することができる。このようにして、冷凍機の圧力容積(PV)ダイアグラムを有意に調節可能なものにすることができ、制御システムは、膨張容積のサイズ、膨張容積のサイズの変化率、並びにプログラムされたプロファイルに従って容積が充填される際の圧力を調節することができる。
ドライブの実施は、駆動チャンバ内の圧力レベルによって決定される排除器の移動を支援するための受動力発生器として機能する適切なサイズの軸線方向機械バネ又は磁石を含むことができる。力発生器は、シリンダの上部及び底部での衝突の回避を含む排除器位置の高い可制御性を高度な制御アルゴリズムを必要とすることなく保証することができる。力発生器は、調節可能とすることができる。例えば、バネの全体バネ長/負荷を手動で又はモータ機構(例えばスクリュードライブを有する電気モータ)によって調節することができる。同様に、1又は2以上の電磁石を使用することができる。バネ/磁石が調節可能である場合に、例えば、製造変動を補償するように又は受動力発生器の有用性を最適化するように調整を絞り込むことができる。調節は、ドライブの作動の前又は最中とすることができる。例えば、それらは、作動中に全エネルギ消費量を最適化するようにオンザフライで調節することができると考えられる。
図1Aは、本発明の一実施形態の詳細断面図を提示している。この実施形態では、二段冷温フィンガ100は、従来のGM冷凍機と同じとすることができる。二段冷温フィンガとして示すが、本発明は、一段又は三段又はそれよりも多い段の冷凍機にも適用可能である。GM冷凍機は、下記で説明する空圧ドライブ102によって識別される。
二段冷温フィンガは、小径の第2段シリンダ103に結合された第1段シリンダ101を含む。第1段シリンダ101は、熱ステーション106によって閉鎖され、熱ステーション106は、このシリンダの冷温端部も取り囲む。第2段シリンダ103は、シリンダの冷温端部を取り囲む第2段熱ステーション108によって閉鎖される。第1段熱ステーションは、例えば、55K〜100Kの温度範囲まで冷却することができ、それに対してステーションの第2段は、4K〜25Kの温度まで冷却することができる。第1段シリンダの中で第1段排除ピストン105が往復し、第2段の中で第2段排除ピストン107が往復する。各ピストンは、ガスが一端から他端に貫流する再生マトリックスを取り囲む。冷凍作動モードでは、ガスは、冷温端部に向けて流れる時に冷却され、暖温端部に向けて逆流する時にマトリックスを冷却する。2つのピストンは、一緒に往復するようにロッド109及びピン111によって結合される。
作動では、圧縮器114からのヘリウム冷却剤ガスは、供給ライン112から冷凍容積バルブ113を通して第1段シリンダの暖温端部容積115の中にバルブで連通される。従来のGM冷凍機の場合とは異なり、バルブ113は、排除ピストンも駆動する回転モータによって作動されない。バルブ113は、排除器移動によって駆動することができないが、好ましくは、下記でより詳細に説明する電子制御バルブである。
高圧ヘリウム冷却剤ガスは、冷凍機のTD容積の暖温端部115の中に導入される。再生マトリックスを通る作動ガスの移動を容易にし、シリンダの下端に見られる冷温チャンバを充填するために、往復排除ピストンは引き上げられる。ガスは、排除ピストン105の上部でのポート116を通ってピストンの再生マトリックスチャンバの中に流れ込む。ガスは、この再生マトリックスを貫流して冷却される。冷却されたガスは、ピストンの端部119と熱ステーション106の間の空間の中に流れ込む。この設計では、ガスは、再生マトリックスからポート117を通ってピストンとシリンダの間の環帯の中に流れ込み、更にピストン119の下方の空間まで流れ下る。次に、ガスは、ロッド109を取り囲む環帯121を通って第2段ピストン107内の再生マトリックスの中に流れ込む。ガスは、第2段再生マトリックス内で更に冷却され、その後に、ポート123を通してピストン125の冷温端部の周りの環帯の中に入る。
その後に、バルブ113を通してヘリウム戻りライン129へ、更に圧縮器に排出されるガスは、第1段及び第2段のピストンの容積内の冷却剤ガスの膨張をもたらす。この膨張は、熱ステーション106及び108の低温冷却をもたらす。排出中に、排除ピストンは、それが低温冷却器から出て圧縮器に戻る前に、冷凍機の冷温端部に戻されてガスを再生マトリックスの中を通して上向きに排除させ、マトリックスを冷却して作動流体から冷却機能を引き出す。その後に、このサイクルが再開する。
従来のモータ駆動式GM冷凍機とは異なり、往復排除ピストンを駆動するロッド127は、空圧容積133内で往復するピストン131によって駆動される。ピストンは、容積133を遠位チャンバ135と近位チャンバ135とに分離し、これら2つのチャンバの間の圧力差に応答して往復する。これに代えて、ピストンは、空圧容積の近位端全体を通って延び、遠位チャンバのみを残すことができる。市販の空圧駆動GM冷凍機とは異なり、ピストン131の両端の圧力差は、電子制御バルブ137によって制御される。バルブ113と137の両方が、駆動ピストン及び排除器の位置に応答するコントローラ139によって制御される。位置センサは、線形可変排除変換器(LVDT)141とすることができる。排除センサ141は、コントローラに信号x(t)を供給し、コントローラは、以下に説明するフィードバック制御によってタイミングを制御し、それと共に信号Y1(x(t))によってバルブ137を通る流れを制御する。バルブ113及び137は、好ましくは、比例バルブであるが、バルブの作動速度がタイミングの十分な可制御性と、TDチャンバ及び駆動チャンバの内外への流体流れを可能にする限り単純なオン/オフ方向バルブとすることができる。比例バルブは、電気入力信号Yに比例するバルブ位置に更に比例する連続可変流量レベルを可能にする。図1の実施形態では、近位チャンバ136の圧力は、TD容積の暖温端部115の圧力に従う。他の実施形態を以下に説明する。
位置センサの別の実施は、ピストン又は排除器本体のいずれかの好ましい場所に埋め込まれた永久磁石を含む。運動中に所与の位置にある磁石が発生させる磁束線の変化する強度は、低温冷却器シリンダ上に位置決めされた空電受信センサコイルによって検出される。この場合に、磁束強度とピストン/排除器の実際の位置とを相関させるために相関式が使用される。
背景磁場の存在に依存しないという利点を有する代替位置センサ実施は、駆動チャンバ又はTD冷凍容積のいずれかの中に埋め込まれた光センサの使用に基づいている。他の位置センサを使用することもできる。
コントローラ139は、下記でより詳細に説明する比例−積分−微分(PID)コントローラとすることができる。比例コントローラは、排除信号x(t)と定められた排除プロファイルとの間の誤差信号を発生させることができ、比例バルブ137を通るガス流れを制御するためのフィードバック信号Y1を供給する。このガス流れは、誤差を最小にするようにピストン131を駆動する圧力を遠位チャンバ135内に印加する。更に、コントローラは、定められた圧力対位置プロファイルに応答してTD容積内へのガスの流れを制御する。圧力誤差によるバルブ113の制御を可能にするために、システムには、コントローラに圧力フィードバックを供給する圧力センサ143を設けることができる。
図2は、ピストン及び排除器センブリに対して印加される従来の力に加えてピストンに力を印加する受動力発生器をこれに加えて含むことを除いて図1と実質的に同じ代替実施形態を示している。図2では、この受動力発生器は、休止位置からのピストンの下向き移動に対して圧縮での上向きの力で応答し、休止位置からの上向き移動に対して膨張での下向きの力で応答するバネ145である。代わりの受動力発生器は、ピストン上とシリンダ上とにある磁気的に反対の1又は2以上の磁石である。
暖温バルブ、すなわち、冷凍容積バルブ113は、低温冷却器の第1段及び第2段の熱力学チャンバの内外へのヘリウムの流れを制御する。コントローラにより、供給と排出の両方に向けて排除器位置に対して選択される開放度及び閉鎖度を定めるように暖温バルブを作動させることができる。コントローラは、バルブが排出側(低ヘリウム圧力側)又は供給側(高ヘリウム圧力側)で比例的に開放される又は流れがバルブを通らないように閉鎖される排除器のサイクルの周期を定めることができる。図2は、排除器の位置に対する暖温バルブの典型的なタイミングを示している。暖温バルブ113は、三方バルブ又は1対の二方バルブのいずれかとすることができる。好ましくは、これらのバルブは、可変流れ制御に向けて十分に高い作動速度を有する比例バルブ又はオン/オフ方向バルブであるが、オン/オフ方向バルブは、本提案の制御の範囲で実施することができる。
駆動バルブ137は、ユーザによって選択される定められた軌道プロファイルに従って排除器の位置を制御する。駆動バルブは、三方比例バルブ又は1対の二方比例バルブのいずれかとすることができる。十分に高い作動速度を有するオン/オフバルブを実施することができる。コントローラは、ユーザが、正弦波運動、台形運動、三角形運動、又は一般的に排除器及びピストンアセンブリに対して作用する力の平衡均衡によってサポートすることができるいずれかの望ましいプロファイルのような排除器軌道を選択することを可能にする。ユーザは、サイクルのいずれかの時点での排除器の望ましい位置を指定する運動プロファイルを入力する。位置センサは、排除器の実際の位置を検出し、コントローラは、感知位置を当該時点での望ましい位置と比較し、位置誤差を計算し、次に、誤差を補正するための指令を駆動バルブ137に送る。
図3〜図5は、排除器105、107に機械的にリンクされたピストン131が空圧駆動容積133の上側遠位チャンバ135と下側近位チャンバ136との間で軸駆動方向に沿って進行する空圧駆動の代替実施の概略図である。2つの駆動チャンバは、ピストンと、いずれかのチャンバ間ヘリウム漏出を最小にするためにピストンの外径の場所にあるシール301とによって互いに分離される。
図3では、図1Bに示すものとは逆に、下側駆動チャンバ136は、ロッド127の周りの流路を通して低温冷却器のTD冷凍容積に直接に接続される。従って、下側駆動チャンバは、TD冷凍容積に対して開放される。
この構成は、上側駆動チャンバの圧力レベルを制御する単一電子スプールバルブ137の採用に基づいている。この構成内では、下側駆動チャンバの加圧がTD冷凍容積の瞬間圧力レベルに結合され、この理由から、この駆動構成は、熱力学サイクルの全ての段でのピストン/排除器位置の完全な可制御性を可能にすることができない。特に、この構成は、図4及び図5の設計の場合と同様に、排除器位置とTD冷凍容積内外への吸入/排出ヘリウム流れとの間のタイミングの加減による「熱機関」として低温冷却器の作動を可能にすることができない。この理由から、低温冷却器の加温速度を加速するために又は第1段及び第2段の温度値及び/又は冷却機能を適切に制御するために物理的加熱器が使用される可能性が高くなる。この実施では、バネは、a)ドライブの上側に位置決めされた(最小の遠位駆動チャンバ容積状態にある)ピストンを低温冷却器休止状態に保ち、b)バネの軸線方向圧縮と線形比例するドライブの上側に向うピストンに対する回復力を発生させる「戻り」バネとして機能する。
図4は、図1Bの概略的な実施である。図4では、下側駆動チャンバ136は、ピストンを排除器にリンクするピストンシャフト127の周りに位置付けられた入れ子及び密封要素401を用いてTD冷凍容積の暖温端部115から分離される。重要な点として、遠位駆動チャンバ135の内外への加圧ヘリウムの流れは、実時間排除器位置を示すフィードバック(及び恐らくはTDチャンバ内の圧力レベルに基づく追加のフィードバック)に基づいて単一電子スプールバルブによって調整される。それとは逆に、近位駆動チャンバ136の圧力は、駆動チャンバ136と圧縮器の戻り圧力側の間の開放ヘリウムガス経路403によって常に圧縮器の低圧側レベルに維持される。この構成も、「戻り」バネの採用によって特徴付けられる。
図5は、近位駆動チャンバ136が、ヘリウム圧縮器戻り側及び低温冷却器TD冷凍容積のいずれにも接続されないことを除いて図4に説明したものと類似の実施を示している。この構成では、ピストンシャフト上に位置決めされた入れ子/密封構成要素401が、近位駆動チャンバ136をTD冷凍容積115から隔離し、2つの別個の電子バルブ、すなわち、遠位駆動チャンバ135へのヘリウムガス流れを制御することに特定の一方のバルブ137と、近位駆動チャンバ136への流れを制御するための第2のバルブ501とが空圧駆動ユニットに対して機能する。このソリューションは、ピストン位置の最適な可制御性を保証する。最後に、この構成は、a)低温冷却器休止状態中にピストンを駆動チャンバシリンダ内の中心(ストロークの中間点)に位置決めされた状態に保つことと、b)作動条件の下でピストンを中心位置に戻すように作用するバネの伸長又は圧縮に線形比例する力を発生させることとにより、「中心化」バネとして機能するバネの使用に基づいている。
バネは、空圧駆動容積内のガス圧力が、温度に依存しない静的なバネ力に対抗するように作用する点で、より安定した予想可能かつ制御可能な作動を可能にする。バネとピストンの上方及び下方の両方の制御式ガス圧力とを持たず、下記で議論することになる比例制御式フィードバックに応答してバルブの振動をもたらす可能性がある場合と比較して、より安定した作動は、システムを駆動するのに必要とされるガスの量を低減する。バネを持たない場合とは対照的に、バネは、空圧駆動機構のエネルギ要件を有意に低減することができる。ピストンの一方の側にのみバルブで連通される高圧ガスを有することによっても、図5の場合のようにピストンの各側へのバルブを通じた高圧の連通を有する場合とは対照的に、エネルギ消費量が非常に低減される。従って、バネと遠位駆動チャンバにのみ印加される高圧ガスとを有することによって低い電力消費量がもたらされ、又は他に結果的にバネを用いない両方のチャンバへの圧力制御を有することになる。
バネの目的は、
1)ピストン及び排除器センブリに対して固定の基準休止位置を維持すること、
2)排除器の位置可制御性、並びに上側駆動チャンバ及び冷凍容積の異なる圧力レベル及び経時圧力変化によって実行することができる制御可能運動プロファイルの範囲を改善する付勢成分をピストン及び排除器の力均衡方程式に導入すること、上側駆動チャンバの圧力プロファイルが駆動バルブによって調整され、一方、冷凍容積の圧力プロファイルが冷凍容積バルブの独立した作動によって調整される場合に、ピストン及び排除器に対する力均衡が、バネを用いない排除器の適正な位置制御を許さないという事例が発生すること、例えば、バネの不在時に、冷凍容積が低圧レベル(例えば、吸引圧力レベル)に保たれる時に、ピストン及び排除器を遠位駆動チャンバに向けて(すなわち、図3、図4、及び図5を参照する時に上向きの運動方向に)移動することができないこと、
3)単一駆動バルブ(例えば、図3及び図4)又は2つの駆動バルブ(例えば、図5)のいずれかを用いて空圧ドライブを作動させるのに必要とされる流体の消費量を低いバルブ速度で低減すること、
である。
バネは、ピストン及び排除器センブリに接続されたままでありながら(例えば、図10)、駆動チャンバのうちのいずれかの内側又は駆動チャンバの外側のいずれにも位置決めすることができる。
バネは、駆動システムの全寸法容積を低減するために又はピストン及び排除器センブリと冷凍チャンバ及び駆動チャンバとの間の位置合わせを改善するために単一バネ要素又はこれに代えて平行に位置決めされた1よりも多いバネ要素(例えば、図10)で構成することができる。
全ての構成では、駆動チャンバのサイズ(高さ及び直径)及びバネの剛性は、排除器位置の可制御性と駆動ヘリウムガスの消費量の間の最良の妥協を保証するための力均衡計算に基づいて最適化される。
上述の構成の全ては、ピストン/排除器センブリと駆動チャンバ/低温冷却器シリンダアセンブリとの間で発生する可能性があるいずれかの衝突の勢いを弱めるための弾性緩衝器を含むことができるが、下記で説明する比例制御によって緩衝器は不要になるはずである。
上述した全ての構成は、電子制御バルブ、すなわち、空圧駆動チャンバの内外へのヘリウムガス流れを制御するための1つ又は2つのバルブ、及びTD冷凍容積内へのヘリウムガス流れを調整する追加のバルブの使用に依存する。駆動バルブは、駆動チャンバの内側の圧力レベルの正確な比例制御を保証する比例電子スプールバルブとすることができ、又は適正な可制御性を保証するために十分に高い作動周波数を有する場合に限りオン/オフバルブとすることができる。その一方、TD冷凍容積に対して機能する電子バルブは、比例スプールタイプのもの及び/又はオン/オフソレノイドバルブのいずれかとすることができる。
空圧ドライブの制御アルゴリズムは、1又は2以上の能動フィードバック信号(排除ピストンの位置信号及び恐らくは位置信号と圧力信号の組合せ)に基づいて低温冷却器の電子バルブを制御するように設計される。
図6Aは、上述した実施形態に適用されるPIDコントローラの構造図を示している。時間との排除器の望ましい排除プロファイルが、r(t)としてコントローラに格納される。このプロファイルに定められた排除と計測排除x(t)の間の差が加算器601において決定されて誤差信号e(t)が生成される。この誤差信号は、P、I、及びDのアルゴリズム605、607、及び609の各々に適用することができる。微分出力は、ローパスフィルタ611に通してノイズを低減することができる。これらのアルゴリズムの出力は、603で加算され、排除器の運動を制御するためにバルブ137に印加される制御信号が決定される。コントローラの比例制御要素605にのみ依存して設定値Ki及びKdをゼロに設定することにより、十分な応答が得られることが決定されている。しかし、Iアルゴリズム607及びDアルゴリズム609を含めることができる。
図6Bは、信号Y1及びY2を空圧ドライブ内に供給するコントローラの全体作動とTD圧力制御とを示すコントローラの流れ図を示している。615では、ユーザは、望ましい排除器運動r(t)をコントローラメモリ内のテーブルの中にプログラムする。例えば、正弦波、台形、又は他のプロファイルをプログラムすることができる。ユーザは、望ましい暖温バルブテーブルプロファイル、具体的にはバルブ開放度対排除器位置及び運動方向を更にプログラムする。617では、ユーザは、サイクル毎分を単位とする望ましい排除器速度とストローク長とを選択する。619では、ユーザは低温冷却器コントローラ139をオンにする。621では、コントローラは、バルブV1をヘリウム戻りラインに対して完全に開放し、それによってバネがピストン及び排除器を上向きに押圧することによって時間t=0において最上部ストローク位置に位置決めされるように排除器を始動する。623では、コントローラは、供給ラインからバルブV1を通して高圧ヘリウムを導入し、下向きの排除器移動を開始する。625において低温冷却器が稼働していないと決定された場合に、627においてバルブV1を排出圧力に対して開放することによって排除器は元の最上部位置に戻され、作動は終了する。
稼働している低温冷却器を用いて、システムは、図6AのPIDコントローラ作動に対応する4つの段階629、631、633、及び635を通して制御信号Y1を発生させる。同時に、637において暖温バルブV2を駆動するための信号Y2が発生される。629では、PIDコントローラ内で位置センサ141から位置x(t)が受信される。コントローラ139は、631では、プログラムされた望ましい排除器位置r(t)に対する位置誤差e(t)を計算する。この位置誤差に基づいて、コントローラは、605、607、及び609のプログラムされたPID制御スキームを用いてバルブV1を駆動するための実時間入力Y1を発生させる。駆動バルブV1は、635においてコントローラから入力指令Y1を受信し、完全ストロークを通じた排除器の実時間位置誤差を最小にする。
PIDコントローラは、信号Y2によってバルブV2を制御するために使用することができるが、そのような正確な制御が必要であることは見出されていない。これに代えて、コントローラ139は、実時間排除器位置x(t)と、運動方向と、プログラムされた暖温バルブテーブルとに基づいて暖温バルブV2を起動する。この制御は比例制御ではないが、例えば、V2バルブの漸進的な開放を可能にするようにTD容積の暖温端部内へのガス流れの連続可変制御を可能にするために、バルブV2は、比例バルブであることが好ましい。これに代えて、単純なオン/オフ方向バルブを使用して矩形バルブ制御プロファイルのみを可能にするか、又は作動周波数が十分に高い場合はオン/オフ変調によるバルブの漸進的開放を可能にすることができると考えられる。
比例バルブの比例制御を説明したが、比例制御は、高周波数(例えば、少なくとも1/20ms=5Hz)で作動する機能を有するオン/オフバルブを用いて達成することができる。この場合に、バルブは、比例バルブを望ましいレベルまで開放することに対応する排除/ピストンストロークを通した区分的連続プロファイルを辿るようにガス流れを変調するのに必要とされる周波数及び負荷サイクルで開放及び閉鎖されることになる。
比例という用語がコントローラとバルブとに関して異なる意味に使用されることを見ることができる。制御の場合に、Y2の場合のように、コントローラ内にプログラムされたプロファイルを例えばフィードフォワードシステムで単純に辿ることによって駆動信号を達成することができる。しかし、信号Y1の比例制御の場合のように、PIDコントローラによって供給されるフィードバックによってより正確な比例制御が得られる。バルブ自体は、可変電気入力信号に応答して連続可変流れ制御又は圧力制御を可能にする場合は比例バルブ(この用語はサーボバルブを含む)である。しかし、それ自体が比例バルブではないバルブ、すなわち、オン/オフ方向バルブに過ぎないバルブであっても、PIDコントローラの比例制御に応じる高周波数作動によって比例制御を提供することができる。
バルブコントローラ139は、全体的な低温冷却器コントローラの一要素とすることができ、又は主低温冷却器コントローラから受信する入力パラメータに依存して複数の圧力プロファイル及び排除器運動プロファイルのうちのいずれかを使用するように全体コントローラに応答することができる。駆動コントローラは、駆動コントローラに主コントローラから供給することができる実時間システム入力に依存して排除器運動及び低温冷却器の内外へのヘリウム流れを適応させることができる。
図7A及び図7Bは、モータ駆動式GMサイクル冷凍機の典型的な作動を示している。図7Aに示すように、排除器は、回転モータによって正弦波運動701で駆動される。供給バルブは、例えば、時間703中に開き、時間705中に閉じる。両方のバルブが閉鎖された707での短い滞留の後に、排出バルブが709にわたって開き、711にわたって閉じる。次に、この冷凍サイクルが再度始まる。得られた圧力容積ダイアグラムは、第1段冷温端部、第2段冷温端部、及び冷温フィンガ内の暖温端部に関する圧力を示す図7Bに見ることができる。本発明の開示の空圧ドライブ及び制御を具現化する低温ポンプが、冷凍容積暖温バルブ113の制御に向けて703、705、709、及び711のプロファイルを定めることにより、及び排除器位置プロファイル701を定めることによって同一作動を提供することができる。しかし、本発明の開示のシステムは、より高い柔軟性を可能にする。例えば、図8Aから図8Fは、異なる排除プロファイル及び冷凍容積暖温バルブプロファイル801及び803それぞれを示している。図8A〜図8Dの各々では、ガスが5ボルトよりも低い電圧でTD膨張容積の暖温端部に供給され、5ボルトよりも高い電圧でTD容積の暖温端部から排出されるように、使用される特定の冷凍容積バルブが5ボルトで閉鎖される。他の比例バルブは、異なる作動指令を必要とする場合がある。図8C及び図8Fは、冷凍機の逆の加熱作動をもたらす。
図9は、予備加重バネ901が空圧駆動チャンバ903の外側に装着された代替空圧ドライブを示している。バネ901は、駆動チャンバ903の上端と、ピストン905を低温冷却器の排除ピストンに結合する駆動シャフト909の端部でのディスク907との間に位置決めされる。バネは、空圧駆動容積の休止遠位端に向けてピストンを押圧する。図9に示すように、バネは、上側駆動チャンバ内の高圧の結果として圧縮状態にある。ディスク907から位置センサ913内にピン911が延びる。バルブ915が、TD容積の暖温端部への供給及びそこからの戻りを制御し、バルブ917は、駆動容積の遠位チャンバへの供給及びそこからの戻りを制御する。駆動容積の近位チャンバは、図4の実施形態の場合のように戻りラインに結合することができる。全体の空圧駆動アセンブリは、ドーム919の密封チャンバ内に封入され、密封チャンバは、恐らくはバルブから漏出するいずれの作動流体も大気中に分散されることなく閉鎖加圧ループ内に留まることを保証する。ヘリウム気密バルブの使用は、密封チャンバの存在を不要にすると考えられる。
図10は、戻りバネが空圧駆動容積の外側に位置決めされる点で図9と類似の別の実施形態を示している。しかし、図9の単一バネ要素は、アセンブリの高さを低減するために二重バネ要素1001及び1003によって置換されている。これらのバネは、駆動容積及びバルブを取り囲むハウジング1006の上部プレート1005とロッド1009及び空圧駆動ピストン1011に結合された保持アーム1007との間に位置決めされる。モジュールの下方の1013の場所にのみ示す更に別のロッドは、空圧容積1015内のピストン1011に結合する。ハウジング1006は、TD容積への供給及びそこからの戻りのためのバルブ1017と、空圧駆動容積へのバルブ1019とを更に保持し、このバルブ1019を分解組立図に示している。図示の特定の比例バルブ1019は、下記で説明するスプールバルブである。スプールバルブは、図10には示していないバルブシリンダ内にそれぞれの環帯1027及び1029を定めるために末端カラー1023と1025の間に中心カラー1021を含む。スプールは、バネ1031と制御モータ1033内の別のバネとを含むバネによって中心化される。モータは、下記でより詳細に説明するバルブ制御信号に応答してスプールを比例的に駆動する。
図11A、図11B、及び図11Cは、比例バルブV1又はV2の作動を示している。図11Aに示すように、スプールは、中心ロッド1027上に3つのカラー1021、1023、及び1025を含む。図11Aでは、スプールは、流体圧力均衡と、各々がバルブハウジング1103に固定された端部を有する対抗バネ1031及び1101とによって中立位置に保持されている。スプールの軸線方向位置は、ハウジング1103に固定された固定子磁石1107内の移動コイル1105の電圧制御によって維持される。図示のバルブ設計では、図11Aの中立位置は、コイル1105への5ボルト入力によって維持される。中立位置では、カラー1021は、冷凍機ポート1109への又はそこからのあらゆるガス流れを遮断する。高圧ガスが供給ライン112から容積1029に供給され、容積1027は、戻りライン129の低圧に保持される。冷凍機に高圧ガスを供給するために、5ボルトよりも高い電圧がコイル1105に印加され、それによってスプールは左に移動してバネ1031を圧縮し、バネ1101を伸張する。図11Bは、10ボルトの最高印加電圧によって左端にあり、冷凍機ポート1109を1102の場所にある供給ラインに対して完全に開放するスプールを示している。しかし、5ボルトと10ボルトの間のいずれの印加電圧でも、スプール1021は、高圧容積に対してポート1109を部分的にのみ開放することになり、従って、冷凍機ポート1109を通る流れと冷凍機内の圧力とを印加電圧に比例して制御する。図1の駆動バルブ137の場合に、上側駆動チャンバ135内の圧力が、印加電圧によって比例制御されることになる。暖温バルブ113の場合に、TD容積内への流れが、印加電圧に対して比例制御されることになる。
図11Cは、0Vの印加電圧によって右端位置まで移動されたスプールを示している。この状態では、冷凍機へのポート1109は、低圧容積1027に対して完全に開き、冷凍機からのガスを駆動バルブ137の場合の駆動容積又は暖温バルブ113の場合のTD容積のいずれかから排出する。ここでもまた、スプールの位置は、0ボルトと5ボルトの間の印加電圧に対して比例制御され、冷却剤ポート1109からの流れ及び従って冷凍機内の圧力が制御される。
単純なPID制御ループとピストン位置フィードバック信号とに基づく実施された駆動アーキテクチャに基づく工場シミュレーション及び実験結果は、この制御ソリューションが高度なピストン可制御性(全ストローク長の5%よりも小さい位置誤差)を保証することを示している。TDサイクルを更に最適化し、ピストン誤差を最小にする目的で、より高度な制御アルゴリズム(例えば、フィードフォワード制御スキーム)又は追加のセンサ(例えば、圧力センサ)の採用を行うことができる。
フィードバック制御システムは常に誤差条件を補償しているので、制御下にあるシステムは、定常状態条件に維持されず、代わりに一般的に特定の設定値の前後で振動する。誤差信号及び振動はバネの使用によって低減される。バネがある又はない場合でも、システムを好ましくない振動条件又はいずれかの他の有害挙動に駆動してしまうことを防止するために、コントローラが入力信号に応答しない誤差帯域が、最適設定値条件の前後に存在することができる。空圧制御下にあるGM冷凍機の場合に、排除器が行き過ぎることに関する誤差の余地は殆どない。排除器が行き過ぎようとすると、冷凍シリンダの上部又は底部のいずれかに衝突することになる。従って、いずれのフィードバック制御システムも、それ自体がもたらす可能性がある誤差のサイズを考慮し、シリンダの上部又は底部まで届かない幾分短い望ましい排除器停止位置を設定し、排除器がこの誤差量だけ行き過ぎた場合に依然としてシリンダの底部又は上部に物理的に衝突しないようにしなければならない。しかし、排除器に対して利用可能な全ストロークを利用しないことによって低温冷却器の全体的な熱力学効率を低減し、従って望ましくない。代替コントローラは、許容排除器ストロークを最大にし、それによって低温冷却器の冷凍効率を最大に高める適応フィードフォワード制御の概念を適用する。
フィードフォワードアルゴリズムがいずれのシステムをも成功裏に制御するためには、入力変数の変化に対する当該システムの応答が既知でなければならない。これは、システムの挙動に対して反応し、誤差条件に応答して入力変数を変化させるフィードバック制御システムとは明らかに異なる。フィードフォワード制御システムは、システムをモニタし、実時間システムパラメータの知識に基づいて入力変数に調節を加えて望ましい予想システム状態に到達する。制御システムは、例えば、温度、排除器位置、排除器速度、排除器加速度、ヘリウム圧力のような重要なシステムパラメータをモニタすることができ、これらのパラメータに基づいて、排除器運動プロファイルに最適な軌道を追従させる望ましいシステム条件に到達するように制御可能入力パラメータを調節する。この概念が実際に働くための機能は、システムの応答が予想可能であることを必要とする。実際に、これは、制御システムが入力変数の変化に対するシステムの出力応答を学習する機能を有するべきであることを意味する。システムの応答は時間が経つ時に変化することになり、従って、適応フィードフォワードアルゴリズムを必要とするので、この学習機能が必要である。適応フィードフォワードアルゴリズムでは、コントローラは、入力変数に対するシステムの応答を学習し、それによって緩慢に変化する応答関数に起因する効果を「較正」する。フィードフォワードコントローラとフィードバックコントローラの組合せは、両方のタイプの制御システムの利点を計算の複雑さを代償として実現することができる。しかし、現在の低価格プロセッサは、組み合わせた制御システムを実施するのに必要とされる計算負荷を容易に処理することができる。
フィードフォワードアルゴリズムの概略図を図12に示している。
この実施形態では、この図にサイクルバルブ113とラベル付けしている冷凍容積バルブ113は、コントローラ139によって簡単なフィードフォワードアルゴリズムで制御される。コントローラは、この図にサイクルチャンバ圧力とラベル付けしている冷凍容積圧力1203を制御する質量流れ「m dot」を達成するようにバルブ113を制御する。このフィードフォワード制御では、コントローラ139は、時間t−1でのピストン及び排除器センブリの感知位置141に依存して時間tで必要とされる「m dot」値を予想する。
この図にサーボバルブとラベル付けしている駆動バルブ137を制御するために適応フィードフォワード制御が使用される。この制御は、駆動チャンバ圧力1207を制御するための質量流れ「m dot」をもたらす。サイクルチャンバ圧力と駆動チャンバ圧力とが合わさってピストン及び排除器センブリ1209の加速度を制御する。適応フィードフォワード制御では、コントローラは、位置センサ141に応答する。コントローラは、過去に完了したサイクルループ中に発生した計算上の位置誤差及び感知圧力143にも応答することになる。これに代えて、この圧力は、位置センサのみを用いて実時間計算されたピストン及び排除器センブリの加速度に基づいて計算することができる。感知圧力は、サイクルチャンバ圧力のみ又はサイクルチャンバ圧力と駆動チャンバ圧力の両方とすることができる。
図12では、時間tでの実時間サイクル(冷凍)チャンバ圧力の情報を用いて時間t+1で必要とされるピストン及び排除器センブリの加速度及び位置を決定するフィードフォワードアルゴリズムの概要を例証する。時間tでのサイクルチャンバ圧力に基づいて、コントローラ139は、時間t+1で必要とされるピストン及び排除器センブリの加速度及び位置を計算し、対応する入力指令をサーボバルブ137に送る。サーボバルブ137は、時間t+1でのピストン及び排除器センブリの望ましい加速度を確立するのに必要とされる流体圧力レベルを適切に発生させるように駆動チャンバへの流体流れを調整することによって応答する。
サイクルバルブ113を制御するために、コントローラは、ユーザ(特定の冷凍機及び用途の必要性に従ってテーブルを修正することができる)によって与えられた入力テーブルを読み取る。入力テーブルは、ピストン及び排除器センブリの位置及び運動方向をサイクルバルブの開放度(すなわち、サイクルチャンバの中に流れ込む流体質量)に相関させる情報を含む。この場合に、コントローラのアクションは、ピストン及び排除器センブリの実時間位置を読み取り、現在位置を過去の時間段階(t−1、t−2、t−3、その他)に対して比較することによってピストン及び排除器センブリの運動方向を計算し、入力テーブル内のサイクルバルブ状態を読み取り、対応する指令をサイクルバルブに送ることである。
空圧駆動式冷凍機のフィードフォワード制御を提供するのに加えて、フィードバック制御の安定性とフィードフォワード制御の安定性の両方に関して、冷凍機の消耗及び全般的な健全性を示す診断が含まれる。
上述のように、従来のGM冷凍機は、冷凍機の排除器を駆動するのにモータ駆動スコッチ−ヨーク機構を使用する。空圧駆動式冷凍機は、スコッチ−ヨーク機構及びバルブ駆動機構へのこの機構の直接接続を排除し、先の節で説明した利点をもたらす。空圧ドライブと電子バルブの組合せは、既存の従来のGM冷凍機のいずれを用いても現在取得不能な以下の特徴を可能にする。
1)排除器のストローク長を電子的にマップする機能。
2)冷凍機のTDチャンバの内側の圧力レベルを制御する機能。具体的には、TDサイクルが受ける圧力変化をTDチャンバを貫流するヘリウムの量を適切に制御することによって低減する。
3)選択された運動力学的空間−時間軌道(正弦波、半正弦波、台形、その他)を課することによって排除器の移動を電子的にマップする機能。この機能は、サイクルのTD効率を最適化することを目的として排除器軌道の異なる点で速度を変化させることによって特徴付けられる非対称運動プロファイルを課する可能性を含む。
4)サイクルのTD効率(すなわち、利用可能な冷却機能対全ヘリウム消費量)を最適化し、更に冷凍機を熱機関として作動させる(すなわち、冷却の代わりに熱を生成する)ために排除器の位置と冷凍機の中を通るヘリウム流れの間のタイミングを電子的にマップする。市場で現在利用可能なある一定のGM冷凍機は既に熱機関として作動させることができるが、この実施は、その設計が、上述したタイミングを限られたタイミング数(一般的に、は2)に限定せず、システムをいずれか任意のタイミング値に電子的にマップすることができる点で異なるものである。
5)固定の冷凍機速度(サイクル毎分)及び排除器軌道を維持しながら低温冷却器の冷却機能及び効率を修正するように低温冷却器を電子的にマップする機能。この特徴は、冷凍機が一定の速度及び軌道で作動することを維持しながら低温冷却器の冷却機能を変化させることに対する必要性が存在するMRI及びNMRの用途に関連があることが予想される。この設計は、受け入れシステムでの追加のハードウエア構成要素の必要がなく又はシステムのエネルギ効率を犠牲にすることなくそのような使用を可能にする。
6)空圧駆動式排除器軌道の可制御性を改善するための機械バネ又は磁石の使用。
7)力を動的に均衡制御し、最大エネルギ効率を保証しながら排除器がシリンダの上部又は底部に衝突するのを防止することを可能にし、更に排除器のストローク長を冷凍機能の最適化を可能にしてこの機能を用途の必要性、すなわち、熱負荷に整合させるように調節することを可能にする高度なフィードフォワード制御アルゴリズムによってシステムを拡張することができる。
8)制御アルゴリズムの適正な調整、並びに賢明な構成要素部品の選択により、システムが背景技術に説明した全ての問題に対処することが可能になる。
本出願の電子コントローラは、単にハードウエアであると考えられるが、一般的に、データプロセッサと関連のメモリとを含むハードウエアシステム内のソフトウエアに実施され、かつ入力出力デバイスを含むことができる。プロセッサルーチン及びデータは、非一時的コンピュータ可読媒体上にコンピュータプログラム製品として格納することができる。コントローラはまた、例えば、独立型コンピュータ、デバイスのネットワーク、モバイルデバイス、又はその組合せである場合がある。
本明細書に列挙する全ての特許、公開出願、及び参考文献の教示は、その全体が引用によって組み込まれている。
例示的実施形態を具体的に図示して説明したが、添付の特許請求の範囲によって包含される実施形態の範囲から逸脱することなく形態及び細部の様々な変更をそこに加えることができることは当業者によって理解されるであろう。
101 第1段シリンダ
102 空圧ドライブ
113 冷凍容積バルブ
121 環帯
135 遠位チャンバ

Claims (33)

  1. 暖温及び冷温端部を有する冷凍容積と、
    前記冷凍容積内の往復排除器と、
    前記冷凍容積の前記暖温端部での空圧駆動容積と、
    前記空圧駆動容積内で前記排除器に結合された駆動ピストンと、
    前記冷凍容積の前記暖温端部へのかつそこからの加圧冷却剤ガスの循環供給及び排出を制御する冷凍容積バルブと、
    前記駆動ピストンに駆動力を印加するために前記空圧駆動容積へのかつそこからの駆動流体の供給及び排出を提供する駆動バルブと、
    前記駆動ピストンのストロークを通してプログラムされた排除プロファイルを該駆動ピストンに追従させるように該駆動ピストンのストロークを通して変化する駆動制御信号を用いて前記駆動バルブを制御する電子コントローラと、
    を含むことを特徴とする低温冷凍機。
  2. 前記駆動ピストン又は排除器の移動に応答して排除信号を提供する排除センサを更に含み、
    前記電子コントローラは、前記排除信号と前記駆動ピストンのストロークを通してプログラムされた前記排除プロファイルとの間の誤差を最小にする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の低温冷凍機。
  3. 前記駆動バルブは、前記電子コントローラからの電子駆動制御信号に比例して駆動流体の連続可変供給及び排出を提供する比例駆動バルブであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の低温冷凍機。
  4. 前記電子コントローラは、前記空圧駆動容積内の供給及び排出圧力の間の圧力の可変制御を提供するのに十分な速度でそれぞれの供給及び排出ラインへの前記駆動バルブを開放及び閉鎖することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の低温冷凍機。
  5. 前記駆動流体によって印加される前記駆動力に加えて前記ピストンに力を印加する受動力発生器を更に含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の低温冷凍機。
  6. 前記受動力発生器は、バネであることを特徴とする請求項5に記載の低温冷凍機。
  7. 前記バネは、前記駆動容積の外側に位置決めされてシャフトを通して前記ピストンに結合された複数のバネ要素を含むことを特徴とする請求項6に記載の低温冷凍機。
  8. 前記受動力発生器は、磁石を含むことを特徴とする請求項5に記載の低温冷凍機。
  9. 前記駆動ピストンは、前記空圧駆動容積を前記排除器に対して近位の近位駆動チャンバと該排除器から遠位の遠位駆動チャンバとに分離し、前記駆動バルブは、該遠位駆動チャンバにかつそこから駆動流体を供給及び排出することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の低温冷凍機。
  10. 前記駆動バルブは、更に、前記近位駆動チャンバにかつそこから駆動流体を供給及び排出し、該近位チャンバは、前記冷凍容積の前記暖温端部と連通していないことを特徴とする請求項9に記載の低温冷凍機。
  11. 前記近位駆動チャンバは、前記冷凍容積にではなく駆動流体排出部に直接に結合されることを特徴とする請求項9に記載の低温冷凍機。
  12. 前記近位チャンバは、前記冷凍容積の前記暖温端部と流体連通していることを特徴とする請求項9に記載の低温冷凍機。
  13. 前記冷凍容積バルブは、電子冷却剤制御信号に比例して前記冷凍容積への冷却剤ガスの連続可変供給及び排出を提供する比例バルブを含むことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の低温冷凍機。
  14. 前記駆動流体は、冷却剤供給及び戻りラインからバルブで連通されることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の低温冷凍機。
  15. 前記電子コントローラは、更に、適応フィードフォワード制御を提供することを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の低温冷凍機。
  16. 前記電子コントローラは、フィードバック制御を提供することを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の低温冷凍機。
  17. 前記冷凍容積バルブと前記駆動バルブとを封入する密封チャンバを更に含むことを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の低温冷凍機。
  18. 低温冷凍の方法であって、
    冷凍容積内で空圧駆動容積内の往復ピストンに結合された往復排除器を与える段階と、
    前記冷凍容積の暖温端部へかつそこから加圧ガス冷却剤を供給及び排出する段階と、
    電子コントローラを用いて、前記駆動ピストンに駆動力を印加するために前記空圧駆動容積へのかつそこからの駆動流体の供給及び排出を提供するように駆動バルブを制御する段階であって、該電子コントローラが、該駆動ピストンのストロークを通してプログラムされた排除プロファイルを該駆動ピストンに追従させるように該駆動ピストンのストロークを通して変化する電子駆動制御信号を該駆動バルブに提供する前記制御する段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  19. 前記駆動ピストン又は排除器の位置を感知して排除信号を提供する段階を更に含み、
    前記電子コントローラは、前記排除信号と前記駆動ピストンのストロークを通して前記プログラムされた排除プロファイルとの間の誤差を最小にする、
    ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
  20. 前記駆動バルブは、前記電子コントローラからの電子駆動制御信号に比例して駆動流体の連続可変供給及び排出を提供する比例駆動バルブであることを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の方法。
  21. 前記電子コントローラは、前記空圧駆動容積内の供給及び排出圧力の間の圧力の可変制御を提供するのに十分な速度でそれぞれの供給及び排出ラインへの前記駆動バルブを開放及び閉鎖することを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の方法。
  22. 前記駆動流体によって印加される前記駆動力に加えて前記ピストンに受動力を印加する段階を更に含むことを特徴とする請求項18,請求項19,請求項20,又は請求項21に記載の方法。
  23. 前記受動力は、バネによって印加されることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  24. 前記バネは、前記駆動容積の外側に位置決めされてシャフトを通して前記ピストンに結合された複数のバネ要素を含むことを特徴とする請求項23に記載の方法。
  25. 前記受動力は、磁石によって印加されることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  26. 前記駆動ピストンは、前記空圧駆動容積を前記排除器に対して近位の近位駆動チャンバと該排除器から遠位の遠位駆動チャンバとに分離し、前記駆動バルブは、該空圧駆動容積の該遠位駆動チャンバにかつそこから駆動流体を供給及び排出することを特徴とする請求項18から請求項25のいずれか1項に記載の方法。
  27. 前記駆動バルブは、更に、近位駆動チャンバにかつそこから駆動流体を供給及び排出し、該近位チャンバは、前記冷凍容積の前記暖温端部と連通していないことを特徴とする請求項26に記載の方法。
  28. 前記近位駆動チャンバは、前記冷凍容積にではなく駆動流体排出部に直接に結合されることを特徴とする請求項26に記載の方法。
  29. 近位チャンバが、前記冷凍容積の前記暖温端部と流体連通していることを特徴とする請求項26に記載の方法。
  30. 加圧ガス冷却剤が、電子冷却剤制御信号に比例して前記冷凍容積への冷却剤ガスの連続可変供給及び排出を提供する比例バルブを通して供給及び排出されることを特徴とする請求項18から請求項29のいずれか1項に記載の方法。
  31. 前記駆動流体は、冷却剤供給及び戻りラインからバルブで連通されることを特徴とする請求項18から請求項30のいずれか1項に記載の方法。
  32. 前記電子コントローラは、更に、適応フィードフォワード制御を提供することを特徴とする請求項18から請求項31のいずれか1項に記載の方法。
  33. 前記電子コントローラは、フィードバック制御を提供することを特徴とする請求項18から請求項32のいずれか1項に記載の方法。
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