図面は、必ずしも正確な縮尺ではない。適切な場合は、同様の又は同一の参照番号を使用して、同様の又は同一の構成要素を指す。
従来の機械試験装置が望まれるように動作していない場合、オペレーター(又は試験装置に関連付けられた他の人員)は、動作上の問題をトラブルシューティングすることを試みるために、その試験装置の製造業者又は卸業者に連絡を取ることができる。従来の試験システムをトラブルシューティングするために、サービス人員と試験装置オペレーターとの間の連絡は、オペレーターの満足を得るために問題を解決するのにサービス人員によって必要とされる情報一式を提供するために、複数の別個の連絡、例えば、電話通話、電子メール、テキストチャット、及び/又は他のステップを伴うことが多い。このような複数のステップは、オペレーターにとってのフラストレーションの原因となる可能性があり、及び/又は、機械試験を実行する試験装置の稼働時間を低減させる。更に、問題の解決が遠隔のサービス人員では達成することができない場合、直接のサービス訪問が必要となることがあり、これは、試験装置の所有者及び/又はサポートサービスの提供者に対するサービスコストを増加させる。
開示される例示のシステム及び方法は、試験装置から直接要求される及び/又は試験装置において直接提供される有用な遠隔サポートサービスを可能にする。いくつかの例示のシステム及び方法は、サービス人員が、試験装置とのリアルタイムサポートセッションを開始することを可能にすることを含む。例示のリアルタイムサポートセッションは、音声通話、音声映像会議(audiovisual conferencing)、試験装置による遠隔サービス人員とのスクリーン共有、及び/又は遠隔サービス人員による遠隔デスクトップ制御を含むことができる。いくつかの例では、サービス人員は、問題の迅速な解決に役立つ試験装置に関する関連情報を与えられる。
開示される例は、遠隔サービス人員に問題を解決させるか又は別の方法で試験装置オペレーターを支援することに伴う時間及びコストを削減する。また、開示される例は、試験装置所有者及び/又はオペレーターに対する他の付加価値サービス、例えば、較正及び/又はサービス契約ステータスについての通知を提供すること、較正サービスをスケジューリングすること、試験装置にインストールされたソフトウェア及び/又はファームウェアに対する利用可能な更新に関する通知を提供すること、試験装置からの要求を可能にすることによって技術サポートサービスを要求するのに必要とされる時間及び労力を削減すること、及び/又は、遠隔サービスプロバイダーに、問題を解決するのに用いられるファイル又は他のデータを容易に選択してアップロードすることを可能にする。
開示される、材料又は構成要素の機械特性を測定する例示の試験装置は、試験対象の材料又は構成要素に関係付けられた測定値を得る演算装置を備える。演算装置は、表示装置と、入力装置と、プロセッサと、このプロセッサに結合されたメモリとを備える。メモリは、コンピューター可読命令を記憶し、コンピューター可読命令は、プロセッサによる実行時に、入力装置を介した第1の入力に応答して、遠隔演算システムに技術サポートサービスの要求を送信することと、演算装置において、技術サポートサービスに関連付けられた1つ以上の遠隔サービスアクションを実行することとをプロセッサに行わせる。
いくつかの例では、コンピューター可読命令は、プロセッサに、1つ以上の遠隔サービスアクションに関連付けられた情報を遠隔演算システムへ送信させる。いくつかのそのような例では、1つ以上の遠隔サービスアクションに関連付けられた情報は、試験装置較正ステータス、ソフトウェアバージョン、試験装置のシリアルナンバー、試験装置に関連付けられたオペレーター連絡先情報、又はサービス同意ステータスのうちの少なくとも1つを含む。
いくつかの例示の試験装置では、コンピューター可読命令は、表示装置を介して、オペレーターがファイルシステムから1つ以上のファイルを選択することを可能にする演算装置上に記憶されたファイルシステムを表すインターフェースを提示することと、入力装置を介して指定された入力に応答して、遠隔演算システムに選択された1つ以上のファイルを送信することとをプロセッサに行わせる。
いくつかの例示の試験装置は、マイクロフォン及びスピーカーを備え、コンピューター可読命令は、プロセッサに、サポート通話開始メッセージ内で識別された第2の演算システムと、音声接続又は遠隔制御接続のうちの少なくとも1つを確立させる。いくつかの例では、コンピューター可読命令は、プロセッサに、遠隔演算システムに要求メッセージを送信することによってサポート通話受信モードに入ることを行わせ、サポート通話開始メッセージは、要求に対する応答である。いくつかの例では、要求は、インターネットプロトコル(IP)要求メッセージを含む。
いくつかの例では、コンピューター可読命令は、プロセッサに、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)セッションを確立することによって音声接続を確立させる。いくつかの例では、コンピューター可読命令は、プロセッサに、遠隔演算システムを介してアプリケーション共有プロトコルセッションを確立することによって遠隔制御接続を確立させる。いくつかの例では、コンピューター可読命令は、更に、プロセッサが遠隔演算システムからサポート通話開始メッセージを受信することができるサポート通話受信モードに入ることと、サポート通話開始メッセージを受信することに応答して、表示装置上で着信通話アラートを表示することとをプロセッサに行わせ、命令は、プロセッサに、着信通話アラートがアクティブである間、サポート通話開始メッセージに関連付けられたサポート通話の承諾に関連付けられた入力を受信することに応答して、音声接続又は遠隔制御接続のうちの少なくとも一方を確立させる。
いくつかの例では、試験装置は、試験対象の材料について、引張強さ、圧縮強さ、曲げ強さ、せん断強さ、衝撃強さ、ねじり強さ、接着強さのうちの少なくとも1つを試験する。いくつかの例示の試験装置では、コンピューター可読命令は、プロセッサに、遠隔演算システムから受信されるとともに要求に関連付けられた通信にアクセスさせ、通信は、演算装置上で実行されるべき1つ以上の遠隔サービスアクションを識別し、命令は、プロセッサに、ユーザー入力装置を介した第2の入力に応答して1つ以上の遠隔サービスアクションを実行させる。
いくつかの例では、技術サポートサービスの要求は、試験装置のソフトウェア更新の要求、又は、ライブサポートセッションの要求のうちの少なくとも一方を含む。いくつかの例では、プロセッサは、演算装置にいるオペレーターにログインすることに応答して、遠隔演算システムに試験装置に関連付けられたデータを送信する。
いくつかの例示の試験装置では、コンピューター可読命令は、プロセッサに、技術サポートサービスの要求に先立って、遠隔演算システムに対するデータ接続を確立させる。いくつかの例では、技術サポートサービスの要求は、試験装置の識別子、又は、試験装置と遠隔演算システムとの間で確立されたデータ接続に関連付けられた識別子のうちの少なくとも一方を含む。
いくつかの例では、コンピューター可読命令は、プロセッサに、試験装置の較正ステータスを判断させて、試験装置が較正ステータスに基づいて較正の有効期限切れであることに応答して、較正ステータスに関連付けられた表示装置上に通知を表示させる。いくつかのそのような例では、プロセッサは、入力装置を介した入力を受信することに応答して、演算装置のオペレーターが試験装置の較正をスケジューリングすることを可能にするインターフェースを表示する。
開示される、材料又は構成要素の機械特性を測定する例示の試験装置は、試験対象の材料又は構成要素に関係付けられた測定値を得る演算装置を備える。演算装置は、表示装置と、入力装置と、プロセッサと、このプロセッサに結合されるとともに、コンピューター可読命令を記憶するメモリとを備える。命令は、プロセッサによる実行時に、試験装置の較正ステータスを判断することと、試験装置が較正ステータスに基づいて較正の有効期限切れであることを判断することに応答して、較正ステータスに関連付けられた表示装置上に通知を表示することとをプロセッサに行わせる。
図1は、機械特性試験を実行する一例示の試験装置100を示している。例示の試験装置100は、例えば、静止機械試験が可能である一般的な試験システムとすることができる。試験装置100は、例えば、圧縮強さ試験、引張強さ試験、せん断強さ試験、曲げ強さ試験、撓み強さ試験、引裂強さ試験、剥離強さ試験(例えば、接着剤結合の強さ)及び/又は他の任意の圧縮、引張、ねじり、熱及び/又は衝撃試験を実行することができる。加えて又は代替的に、試験装置100は、動的試験を実行することができる。
例示の試験装置100は、試験機102と、試験機102に通信可能に結合された演算装置104とを備える。試験機102は、試験対象の材料106に負荷を印加し、試験対象の材料106の変位及び/又は試験対象の材料106に印加された力等の試験の機械特性を測定する。
例示の演算装置104は、処理、表示、報告、及び/又は他の任意の所望の目的のために、試験機102を構成する、試験機102を制御する、及び/又は、試験機102からの測定結果を受信するのに用いることができる。
図2は、図1の試験装置100を実装するのに用いることができる一例示の演算システム200のブロック図である。図2の例示の試験装置100は、試験機102と、演算装置104とを備える。例示の演算装置104は、汎用コンピューター、ラップトップコンピューター、タブレットコンピューター、モバイルデバイス、サーバー、オールインワンコンピューター、及び/又は他の任意のタイプの演算装置とすることができる。
図2の例示の演算システム200は、プロセッサ202を備える。例示のプロセッサ202は、任意の製造者からの任意の汎用中央処理装置(CPU)とすることができる。他のいくつかの例では、プロセッサ202は、ARMコアを有するRISCプロセッサ、画像処理装置、デジタル信号プロセッサ、及び/又はシステムオンチップ(SoC)等の1つ以上の専用処理装置を含むことができる。プロセッサ202は、プロセッサにおいて(例えば、内蔵キャッシュ又はSoC)、ランダムアクセスメモリ206(又は他の揮発性メモリ)、リードオンリーメモリ208(又はフラッシュメモリ等の他の不揮発性メモリ)、及び/又は大容量格納装置210にローカルに記憶することができる機械可読命令204を実行する。例示の大容量格納装置210は、ハードドライブ、ソリッドステートストレージドライブ、ハイブリッドドライブ、RAIDアレイ、及び/又は他の任意の大量データ格納装置とすることができる。
バス212は、プロセッサ202、RAM206、ROM208、大容量格納装置210、ネットワークインターフェース214、及び/又は入力/出力インターフェース216間の通信を可能にする。
例示のネットワークインターフェース214は、演算システム200を、インターネット等の通信ネットワーク218に接続するハードウェア、ファームウェア、及び/又はソフトウェアを含む。例えば、ネットワークインターフェース214は、通信を送信及び/又は受信するために、IEEE 802.X準拠無線及び/又は有線通信ハードウェアを含むことができる。
図2の例示のI/Oインターフェース216は、プロセッサ202に入力を提供する及び/又はプロセッサ202から出力を提供するために、1つ以上の入力/出力装置220をプロセッサ202に接続するハードウェア、ファームウェア、及び/又はソフトウェアを含む。例えば、I/Oインターフェース216は、表示装置とインターフェース接続する画像処理装置、1つ以上のUSB準拠デバイスとインターフェース接続するユニバーサルシリアルバスポート、FireWire、フィールドバス、及び/又は他の任意のタイプのインターフェースを含むことができる。例示の試験装置100は、I/Oインターフェース216に結合された表示装置224(例えば、LCDスクリーン)を備える。他の例示のI/Oデバイス220は、キーボード、キーパッド、マウス、トラックボール、ポインティングデバイス、マイクロフォン、オーディオスピーカー、表示装置、光メディアドライブ、マルチタッチタッチスクリーン、ジェスチャー認識インターフェース、磁気メディアドライブ、及び/又は他の任意のタイプの入力及び/又は出力装置を含むことができる。
例示の演算システム200は、I/Oインターフェース216及び/又はI/Oデバイス220を介して非一時的機械可読媒体222にアクセスすることができる。図2の機械可読媒体222の例は、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイル/ビデオディスク(DVD)、Blu−ray(登録商標)ディスク等)、磁気メディア(例えば、フロッピー(登録商標)ディスク)、ポータブル記憶媒体(例えば、ポータブルフラッシュドライブ、セキュアデジタル(SD)カード等)、及び/又は他の任意のタイプの取り外し可能及び/又は設置式機械可読媒体を含む。
図1の例示の試験装置100は、演算システム200に結合された試験機102を更に含む。図2の例では、試験機102は、USBポート、Thunderboltポート、FireWire(IEEE 1394)ポート、及び/又は他の任意のタイプのシリアル又はパラレルデータポート等のI/Oインターフェース216を介して、演算装置に結合される。他のいくつかの例では、試験機102は、直接又はネットワーク218を介して、有線又は無線接続を介してネットワークインターフェース214に結合される。
図2の試験機102は、フレーム228と、ロードセル230と、変位トランスデューサー232と、クロスメンバーローダー234と、材料固定具236と、コントローラー238とを備える。試験機102は、試験機102が実行することが可能である機械試験のタイプに基づいて、任意の数の他のトランスデューサーを含むことができる。他の試験装置は、動的試験装置とする、及び/又は試験データを生成する適切なトランスデューサーを含みながら、異なる試験機器を含むことができ、当該他の試験装置は、演算装置104を介して制御することができる。
フレーム228は、試験を実行する試験機102の他の構成部材のための剛性構造支持を提供する。ロードセル230は、材料固定具236を介してクロスメンバーローダー(cross-member loader)234によって被試験材料に印加される力を測定する。クロスメンバーローダー234は、材料固定具236(例えば、グリップ又は他の固定具)が試験対象の材料を把持するか、又は別の方法で被試験材料をクロスメンバーローダー234に結合している間、試験対象の材料に力を印加する。例示の材料固定具236は、試験されている機械特性及び/又は試験対象の材料に依存して、顎部、ジグ、アンビル、圧縮プラテン、又は他のタイプの固定具を含む。
例示のコンピューター238は、演算装置104と通信して、例えば、演算装置104から試験パラメーターを受信し、測定値及び/又は他の結果を演算装置104に報告する。例えば、コントローラー238は、演算装置104との通信を可能にする1つ以上の通信又はI/Oインターフェースを含むことができる。コントローラー238は、印加される力を増減させるようにクロスメンバーローダー234を制御し、試験対象の材料を把持又は解放するように固定具236を制御し、及び/又は変位トランスデューサー232、ロードセル230及び/又は他のトランスデューサーから測定値を受信することができる。
図3は、図1、2の試験装置100及びサービスシステム302を含む一例示のシステム300のブロック図である。サービスシステム302は、試験装置100において、接続を介して遠隔サービスアクションを実行するように、遠隔ロケーション304から試験装置100に通信可能に接続される。例示のシステム300は、パブリックインターネット、プライベートネットワーク、又はパブリックネットワーク及びプライベートネットワークの何らかの組み合わせ(例えば、仮想ネットワーク)等の1つ以上の通信ネットワーク306を含む。
例示のサービスシステム302は、サービス端末310a、310bを介して、サポート又はサービス人員308a、308bを試験装置100に通信可能に接続するのに用いることができる。例えば、サービス人員308a、308bは、試験装置100のユーザーによる技術サービス要求を支援するように訓練されたサービス技術者とすることができる。機器の現場の訪問、又は試験装置100のオペレーターによって経験される問題をトレーニングすることを必要とせずに、サービス人員308a、308bは、サービス端末310a、310bを介して、試験装置100からデータファイル及び/又はステータス情報を受信し、(例えば、試験装置100の付近のオペレーターと会話するために)試験装置100との音声接続を確立し、(例えば、試験装置100のソフトウェアから入力及び/又は出力を受信するために)試験装置100とのアプリケーション共有プロトコルセッションを確立し、及び/又は、遠隔ロケーションから、試験装置100において他の遠隔サービスアクションを実行することができる。
図3の例では、システム300は、遠隔サポートアクションを可能にするように構成された、試験装置100及び/又は他の任意の試験装置314から情報を受信するキューイングシステム312を含む。試験装置314 は、例示の試験装置100と同一のものとすることもできるし、類似のものとすることもできるし、異なるものとすることもできる。例示のキューイングシステム312は、一意のシステム識別子(例えば、シリアルナンバー)、一意の接続識別子(例えば、セッション識別子)、及び/又は異なるシステムを別個に識別する(例えば、一意に識別する)他の任意の方法を用いて、試験装置100、314を識別する等、例示の試験装置100、314を別個に識別する。
いくつかの例では、キューイングシステム312は、試験装置100、314に関連付けられた情報を記憶する1つ以上のデータベースを維持し、試験装置100、314がキューイングシステム312に情報の要求を送信すると、サービスシステム302に関連情報を提供する。キューイングシステム312によって記憶することができる例示の情報は、試験装置100、314の一意のシステム識別子、試験装置100、314に関連付けられたセッション識別子、試験装置100、314に関連付けられた人員の連絡先情報、試験装置100、314に関連付けられた診断データ(例えば、電圧、温度、機械サイクル、機械移動量(machine travel)等)、試験装置100、314の物理ロケーション情報、試験装置ソフトウェア情報、現在のソフトウェアバージョン情報、試験装置100、314のサービス及びサポート履歴、試験装置モデル情報(例えば、モデル番号、製造年、製造バッチ、ハードウェアバージョン、ファームウェアバージョン等)、試験装置設置日、サービス契約情報(例えば、契約番号、契約条項、サービスレベル同意情報等)、試験装置購入情報(例えば、注文番号)、較正情報(例えば、最終較正日、較正有効期限日(calibration due date)、較正ステータス等)、ダウンロードステータス、及び/又は試験装置契約条件(terms and conditions)の承諾日を含むことができる。キューイングシステム312に記憶された情報のうちの任意のものを、定期的に更新することもできるし、不定期で更新することもできるし、例えばオペレーターが試験装置100にログインする等のイベントに応答して及び/又は他の任意の時点においてオンデマンドで更新することもできる。
例示のサービスシステム302は、キューイングシステム312を介して受信された要求に基づいて、サービス人員308a、308bによる試験装置100、314へのサービスを調整する。例えば、サービスシステム302がキューイングシステム312から、技術サポートサービスの要求を受信すると、サービスシステム302は、或る特定のタイプの技術サポート要求を自動的にハンドリングし、及び/又は、対応可能な人員308a、308bのうちの1人以上を選択して、試験装置100、314からの技術サポート要求に対応することができる。
要求に対応するために、例示のサービス端末310a、310bは、キューイングシステム312によって提供される、技術サービス要求の発信元である試験装置100に関する情報にアクセスすることができる。サービス人員308a、308bが任意の問題の解決を試みるために試験装置100のオペレーターに連絡を取るとき、サービス人員308a、308bは、サービス端末310a、310bを介して即座に利用可能な試験装置100に関する該当情報を有することができ、サービス端末310a、310bは、要求のハンドリングに基づいてサービスシステム302から該当情報(又は該当情報へのアクセス)を受信する。
いくつかの例では、キューイングシステム312は、省略され、及び/又は、サービスシステム302に一体化される。キューイングシステム312及びサービスシステム302は、任意の数の演算装置を用いて実装することができる。
図4は、遠隔サービスアクションを要求するために図1、2の例示の試験装置100によって実行することができる例示の機械可読命令400を表すフローチャートである。例示の命令400は、図2において説明された例示の演算装置104によって実行することができる。命令400は、図2の実施態様を参照して以下で説明されるが、他の試験装置によって実行することができる。
ブロック402において、オペレーターが試験装置100にログインする。例えば、オペレーターは、I/Oデバイス220(例えば、キーボード、タッチスクリーン、キーカード、生体スキャナー等)のうちの1つ以上を用いて、プロセッサ202上で実行されるソフトウェアにログインすることができる。ブロック404において、プロセッサ202は、試験装置100を初期化する。例えば、プロセッサ202は、機械試験のために試験機102を準備するために論理スクリプト又は命令の他のセットを実行することができる。ブロック404を実施する例示の命令は、図5を参照して以下で開示される。
ブロック406において、例示のプロセッサ202は、(例えば、表示装置224及び/又は他のI/Oデバイス220を介して)ユーザーインターフェースを実行する。例示のユーザーインターフェースは、ユーザーが、所望のパラメーターに従って機械特性試験をセットアップ及び実行して、試験装置によって生成されるデータを管理(例えば、記憶、閲覧、転送)し、及び/又は試験装置100を構成することを可能にする。ブロック408において、プロセッサ202は、遠隔サポートツールがユーザーインターフェースを介して選択されているか否かを判断する。例えば、ユーザーインターフェースは、オペレーターが、本明細書において開示されるように、技術サポートサービスの要求をサブミットすることができる遠隔サポートツールを選択する選択肢を含むことができる。遠隔サポートツールが選択されていない場合(ブロック408)、制御は、ブロック406に戻ってユーザーインターフェースの実行を続行し、及び/又は、別の動作モードが選択されている場合、別の動作モードに入る。いくつかの例では、遠隔サポートツールは、ユーザーインターフェースの複数の(例えば、全ての)動作モードから選択することができる。
遠隔サポートツールが選択されている場合(ブロック408)、ブロック410において、プロセッサは、遠隔サポートインターフェースを表示する。ブロック412において、プロセッサ202は、試験装置100の遠隔システム接続ステータス、ソフトウェアバージョンステータス、及び/又は試験システム較正ステータスを表示する。例えば、遠隔システム接続ステータスは、試験装置100がキューイングシステム312及び/又はサービスシステム302との通信接続を確立しているか否かを示すことができる。ソフトウェアバージョンステータスは、試験装置100上にインストールされたソフトウェア(例えば、試験ソフトウェア又はファームウェア)の現在のバージョン、及び/又は、より新たなバージョンのインストールが利用可能であるか否かを示すことができる。試験システム較正ステータスは、較正の有効期限日、及び、試験装置100が所望の正確性レベルを確実に達成するために較正を現在要求しているか否かを示すことができる。
ブロック414において、プロセッサ202は、ソフトウェアアップグレードが開始されているか否かを判断する。例えば、ソフトウェアアップグレードが利用可能である場合、例示の試験装置100は、ソフトウェアアップグレードの開始を可能にすることができる。代替的に、ソフトウェアアップグレードは、試験装置100のユーザーインターフェースを介して受信されたソフトウェアアップグレードコマンドに応答して開始することができる。いくつかの例では、ソフトウェアアップグレードの開始は、所定のクレデンシャル又は承認を有する又はこれを得るオペレーターに依存する。アップロードインターフェースを提供するユーザーインターフェースの一例が図7に示されている。ソフトウェアアップグレードが(例えば、I/Oデバイス220を介して)開始された場合、ブロック416において、例示のプロセッサ202は、利用可能なソフトウェアをダウンロード及びインストールする。いくつかの例では、ソフトウェアのインストールは、認可、カスタマイズ、及び/又は試験装置100のユーザーインターフェースを介したオペレーターとの他のインタラクションを要求する。
いくつかの例では、更新ソフトウェアのインストールは、ソフトウェアの稼働されているバージョンのクローズを要求し、その後、インストーラーは、インストール済みのソフトウェアの、更新ソフトウェアへの更新又は交換に進むことができる。利用可能なソフトウェアのインストールの前及び/又は後に、演算装置104は、新たなソフトウェアのバージョンの実行開始の再開を要求することができる。そのような例では、ブロック416においてソフトウェアをインストールした後、制御は、ブロック402に戻ることができる。ソフトウェアアップグレードが再開を要求しない(例えば、ソフトウェアアップグレードがユーザーインターフェースの実行に影響を及ぼさない)他のいくつかの例では、プロセッサ202は、ユーザーインターフェースの実行を続行することができる。
ソフトウェアをインストールした後(ブロック416)、又はソフトウェアアップグレードが開始されていない場合(ブロック414)、ブロック418において、プロセッサ202は、ファイルがアップロードのために選択されているか否かを判断する。例えば、ユーザーインターフェースは、ユーザーが、キューイングシステム312及び/又はサービスシステム302に1つ以上のファイルを容易に送信することを可能にすることができる。例えば、ユーザーインターフェースは、ユーザーが、現在閲覧されているか又はオペレーターによって別の方法で動作されているファイルを容易に選択し、記憶されたファイルを選択するために演算装置のファイルシステムにアクセスし、表示装置224上に示されるコンテンツのスクリーンショット、及び/又は他の任意のファイルを準備して送信することを可能にすることができる。アップロードインターフェースを提供するユーザーインターフェースの一例が図8に示されている。アップロードのためにファイルが選択されている場合(ブロック418)、ブロック420において、プロセッサ202は、遠隔演算システムに任意の選択されたファイルを送信する。
ファイルを送信した後(ブロック420)、又は、アップロードのためにファイルが選択されていない場合(ブロック418)、ブロック422において、プロセッサ202は、技術サポートの要求がオペレーター(又は他のユーザー)によって定義されているか否かを判断する。例えば、ユーザーインターフェース(例えば、図7に示す)は、ユーザーが、確立された接続を介した遠隔演算システムへのサブミッションのために、連絡先情報及び要求されるサービスの詳細を入力することを可能にすることができる。技術サポートの要求がオペレーターによって定義されている場合(ブロック422)、ブロック424において、プロセッサ202は、遠隔演算システムに技術サポートサービスの要求を(例えば、ネットワークインターフェース214を介して)送信する。
技術サポートサービスの要求を送信した後(ブロック424)、又はオペレーターによって要求が定義されていない場合(ブロック422)、ブロック426において、プロセッサ202は、到来接続要求が受信されているか否かを判断する。例えば、サービス人員308a、308bがサポート端末310a、310bを介して試験装置100との接続を開始した場合、サービスシステム302及び/又はキューイングシステム312は、試験装置100に接続要求を送信する。要求接続は、プッシュタイプメッセージ、(例えば、ネットワーク内で試験装置100をファイヤーウォールの例外と認める必要性を低減させるか又はなくすための)ロングポール応答タイプメッセージ、及び/又は、試験装置100に接続要求を送信するための他の任意のメッセージ又はプロトコルとすることができる。いくつかの例では、プロセッサ202は、到来接続要求及び/又は音声、ビデオ、及び/又はアプリケーション共有接続をハンドリングするためにボイスオーバーIP(VoIP)クライアント及び/又はアプリケーション共有プロトコルクライアントを実装する。
到来接続要求が受信されている場合(ブロック426)、ブロック427において、プロセッサ202は、リアルタイム接続が試験装置100において有効化されているか否かを判断する。例えば、オペレーター(又は管理者)は、リアルタイム接続(例えば、音声通話、音声映像会議、及び/又はアプリケーション共有)を無効化して、試験装置100においてリアルタイム接続を確立するのを防ぐことができる。リアルタイム接続が有効化されている場合(ブロック427)、ブロック428において、プロセッサ202は、試験装置100上に到来接続アラートを提供する。例えば、プロセッサ202は、図11に示すように、ユーザーインターフェース上に視覚アラートを出力することができる。
ブロック430において、プロセッサ202は、到来接続がオペレーターによって承諾されているか否かを判断する。例えば、プロセッサ202は、いずれかの入力が受信されているか否かを判断し、入力が受信されている場合、その入力が到来接続の承諾に対応するか否かを判断することができる。到来接続がオペレーターによって承諾されている場合(ブロック430)、ブロック432において、プロセッサ202は、遠隔サービスアクションを実行する遠隔接続を確立する。遠隔接続は、例えば、オペレーターが呼び出し側サービス人員308a、308bと会話することを可能にする音声接続、アプリケーション共有、又は、サービス人員308a、308bが演算装置104を介して試験装置100を閲覧及び/又は制御することを可能にするスクリーン共有アプリケーションを伴うことができる。遠隔接続を確立する例示の命令が、図6を参照して以下で説明される。
遠隔接続が終了した後(ブロック432)、到来接続が承諾されない場合(ブロック430)、試験装置100においてリアルタイム遠隔接続が無効化されている場合(ブロック427)、又は到来接続要求が受信されていない場合(ブロック426)、制御は、ブロック410に戻って、遠隔サポートインターフェースを表示することを続行する。
例示の命令400は、ブロック402〜430の実行の例示の順序を含むものの、いくつか又は全てのブロック402〜430の他の構成を用いることができる。加えて又は代替的に、1つ以上のブロックを、追加、省略及び/又は変更することができる。
図5は、試験装置を初期化するために図1、2の例示の試験装置によって実行することができる例示の機械可読命令500を表すフローチャートである。図5の例示の命令500は、試験装置100を初期化するために図4のブロック404を実施するように図2のプロセッサ202によって実行することができる。命令500は、オペレーターが試験装置100にログインするときに、ブロック402から入力することができる。
ブロック502において、プロセッサ202は、サポート通話ハンドラーを初期化する。サポート通話ハンドラーは、VoIPアプリケーション、又は、サービスシステム302及び/又はキューイングシステム312から到来接続要求を受信し、及び/又は確立時に接続を管理する他の遠隔接続ハンドラーとすることができる。ブロック504において、プロセッサ202は、試験装置100との接続を確立及び/又は維持するためにキューイングシステム312及び/又はサービスシステム302によって用いることができる接続データにアクセスする。例えば、接続データは、試験装置アドレス(例えば、IPアドレス、媒体アクセス制御(MAC)識別子等)、システム識別子(例えば、試験装置100のシリアルナンバー)、及び/又はアプリケーションキーを含むことができる。プロセッサ202は、大容量格納装置210、RAM206、ROM208、コントローラー238、及び/又は接続データを記憶することができる他の任意のロケーションからの接続データにアクセスすることができる。
ブロック506において、プロセッサ202は、(例えば、ネットワークインターフェース214を介して、)接続データを用いて遠隔演算システムとのネットワーク接続を確立する。例えば、プロセッサ202は、ネットワーク306を介してキューイングシステム312及び/又はサービスシステム302に接続を要求することができる。要求は、プロセッサ202によってアクセスされる接続データのうちの任意のもの又は全てを含むことができ、及び/又は、ハンドシェークプロトコル又は接続を確立する他の任意のプロセスを伴うことができる。いくつかの例では、接続データは、結果として、接続の持続時間の間(又は、セッション/接続識別子が交換されるまで)、その遠隔演算システムに対して試験装置100を識別するのに用いることができるセッション識別子又は他の接続識別子の生成をもたらす。
ブロック508において(例えば、試験装置100とキューイングシステム312及び/又はサービスシステム302との間で接続が確立されたとき)、プロセッサ202は、試験装置100のサービスデータにアクセスする。プロセッサ202は、大容量格納装置210、RAM206、ROM208、コントローラー238、及び/又は接続データを記憶することができる他の任意のロケーションからのサービスデータにアクセスすることができる。例示のサービスデータは、試験装置100、314に関連付けられた人員の連絡先情報、試験装置100、314の物理ロケーション情報、試験装置診断情報、試験装置ソフトウェア情報、現在のソフトウェアバージョン情報、試験装置100、314のサービス及びサポート履歴、試験装置モデル情報(例えば、モデル番号、製造年、製造バッチ、ハードウェアバージョン、ファームウェアバージョン等)、試験装置設置日、サービス契約情報(例えば、契約番号、契約条項、サービスレベル同意情報等)、試験装置購入情報(例えば、注文番号)、較正情報(例えば、最終較正日、較正有効期限日、較正ステータス等)、ダウンロードステータス、及び/又は試験装置契約条件の承諾日を含むことができる。
ブロック510において、プロセッサ202は、ネットワーク接続を介して、遠隔演算システム(例えば、キューイングシステム312及び/又はサービスシステム302)にサービスデータを送信する。
ブロック512において、プロセッサ202は、試験装置100に利用可能な現在のソフトウェアバージョンの識別情報を受信する。プロセッサ202は、利用可能なソフトウェアバージョンを、試験装置100上にインストール済みのバージョンと比較する。現在のソフトウェアバージョンがインストール済みのソフトウェアバージョンよりも最近のものである場合(ブロック514)、ブロック516において、プロセッサ202は、利用可能なソフトウェアアップグレードの通知を表示する。表示される通知の一例が、図7に示されている。
通知を表示した後(ブロック516)、又は現在のソフトウェアバージョンがインストール済みのソフトウェアバージョンよりも最近のものではない場合(ブロック514)、例示の命令500は、終了して、図4のブロック406に制御を転送することができる。
図6は、試験装置100において遠隔サービスアクションを実行するための遠隔接続を確立するために図1、2の例示の試験装置によって実行することができる例示の機械可読命令600を表すフローチャートである。図5の例示の命令600は、図2のプロセッサ202によって、遠隔接続を確立するために図4のブロック432を実施するように実行することができる。命令600は、オペレーターが試験装置100において到来接続を承諾すると、ブロック430から進むことができる。
ブロック602において、プロセッサ202は、到来接続要求(例えば、図4のブロック426において識別される)が、音声/ビデオ接続を含むか否かを判断する。例えば、到来接続要求は、ITU H.323標準規格及び/又は他の任意の音声/ビデオ標準規格又はプロトコルに従う要求を含むことができる。到来接続要求が音声/ビデオ接続を含む場合(ブロック602)、ブロック604において、例示のプロセッサ202は、到来接続要求内に含まれる接続情報を用いて、音声/ビデオクライアントとの音声/ビデオ接続を確立する。音声/ビデオ接続は、試験装置100にいる人員が、マイクロフォン、スピーカー、カメラ、及び表示装置を用いて、端末310a、310bを用いた1人以上のサービス人員308a、308bとの音声映像会議を行い、例えば、技術サポート要求を検討し、及び/又は遠隔サービスアクション(例えば、試験装置100にいる人員の支援の有無を問わず)を実行することを可能にする。
到来接続要求が音声/ビデオ接続を含む場合(ブロック602)、ブロック606において、プロセッサ202は、到来接続要求が音声接続(例えば、音声のみの接続)を含むか否かを判断する。例えば、到来接続要求は、ITU H.323標準規格、SIPプロトコル、及び/又は他の任意のオーディオ標準規格又はプロトコルに従う要求を含むことができる。到来接続要求が音声接続を含む場合(ブロック606)、ブロック608において、例示のプロセッサ202は、到来接続要求内に含まれる接続情報を用いて、音声クライアントとの音声接続を確立する。
音声接続を確立した後(ブロック608)、音声/ビデオ接続を確立した後(ブロック604)、又は到来接続要求が音声接続若しくは音声/ビデオ接続のうちのいずれも含まない場合(ブロック602及び606)、ブロック610において、プロセッサ202は、到来接続要求がアプリケーション共有接続を含むか否かを判断する。例えば、到来接続要求は、遠隔ログイン要求(例えば、リモートデスクトッププロトコル、リモートフレームバッファプロトコル)、リアルタイムコラボレーション要求、及び/又は他の任意のアプリケーション共有標準規格又はプロトコルを含む要求を含むことができる。到来接続要求がアプリケーション共有接続を含む場合(ブロック610)、ブロック612において、例示のプロセッサ202は、到来接続要求内に含まれる接続情報を用いて、アプリケーション共有クライアントとのアプリケーション共有接続を確立する。アプリケーション共有接続は、試験装置100と、接続された端末310a、310bとの間の表示コンテンツ情報の交換、他のデバイスを介した、試験装置100及び接続された端末310a、310bのうちの1つの遠隔制御、及び/又は他の任意のアプリケーション共有タスクを可能にすることができる。
アプリケーション共有接続が例示のブロック602〜612内の音声/ビデオ接続又は音声接続と同じ接続要求内に含まれる一方、他の例では、アプリケーション共有接続は、別個の到来接続要求内で受信される。別個の要求は、実質的に同じ時刻において、又は異なる時刻において受信することができる。
アプリケーション共有接続を確立した後(ブロック612)、又は到来接続要求の場合(ブロック610)、ブロック614において、プロセッサ202は、確立されたセッションを行う。ブロック616において、プロセッサ202は、セッション(複数の場合)が終了されるべきであるか否かを判断する。例えば、セッションは、オペレーターからの入力に応答して、及び/又は端末310a、310bからの終了メッセージに応答して、終了することができる。セッションが終了されるべきでない場合(ブロック616)、制御は、ブロック614に戻ってセッションを続行する。セッションが終了されるべきである場合(ブロック616)、例示のプロセッサ202は、セッションを終え、例示の命令600が終了する。
図7は、図1、2の試験装置100において表示することができるとともに、試験装置100に関するステータス情報を含む、一例示の遠隔サービスユーザーインターフェース700を示している。例示のユーザーインターフェース700は、システムステータス情報702と、要求サブミッション構成要素704と、接続メッセージリスト706とを含む。
例示のシステムステータス情報702は、例えば、接続データ(例えば、図5のブロック504においてアクセスされる)及び/又はサービスデータ(例えば、図5のブロック508においてアクセスされる)を含むことができる。図示の例では、システムステータス情報702は、データの転送及び/又は要求のために接続が試験装置100と遠隔演算システム(例えば、キューイングシステム312及び/又はサービスシステム302)との間で確立されているか否かを示す接続ステータス708を含む。システムステータス情報702は、較正ステータス710及び較正有効期限日712と、ソフトウェア更新ステータス714及びソフトウェアバージョン番号716と、システム識別子718と、サービス同意ステータス720と、遠隔アクセスステータス722とを更に含む。図7に示すように、例示のユーザーインターフェース700は、試験装置100が遠隔演算システムとの確立された接続を有し(例えば、接続ステータス708)、試験装置100が較正の有効期限切れであり(例えば、較正ステータス710)、ソフトウェアアップグレードが試験装置100に利用可能であり(例えば、ソフトウェア更新ステータス714)、遠隔アクセスが試験装置100上で有効でない(例えば、遠隔アクセスステータス722)ことを示している。ソフトウェア更新ステータス714に基づいて、例示のインターフェース700は、ソフトウェアダウンロードを開始するように選択することができるソフトウェア更新ボタン724を表示する。遠隔アクセスステータス722に基づいて、インターフェース700は、また、サービスシステム302からサポート通話開始メッセージの受信を可能にする遠隔アクセス対応ボタン726を表示する。
例示の要求サブミッション構成要素704は、オペレーターが、試験装置100についての技術サポートサービスの要求を記述するデータを入力することを可能にする。例示のデータは、要求された技術サポートサービスの詳細(例えば、要求テキスト入力728)、及びオペレーター(又は試験装置100に関連付けられた他の人員)の連絡先情報、例えば、名字及び名前、電話番号、電子メールアドレス、及び/又は他の任意の連絡先情報を含む。要求は、要求サブミッションボタン730を選択することによって送信することができる。要求サブミッションボタン730が選択されると、例示の試験装置100は(例えば、プロセッサ202及び/又はネットワークインターフェース214を介して)、キューイングシステム312及び/又はサービスシステム300に要求データを送信する。
キューイングシステム312は、要求データを、(例えば、セッションID、接続識別子、システム識別子等に基づいて)試験装置100から受信されたものと認識し、試験装置100から受信された要求データを、試験装置100に関連付けられたキューイングシステム312において記憶された他のデータに組み合わせる。例えば、キューイングシステム312は、試験装置100によって直近で報告又は更新されたサービス情報を検索し、サービス情報を要求データに関連付け、要求データを、サービス人員308a、308bによってハンドリングするためにサービスシステム300に転送することができる。
接続メッセージリスト706は、試験装置100への技術サポートサービスの要求及び/又は提供に関係付けられた情報を表示する。例えば、プロセッサ202は、オペレーターへの情報メッセージ、例えば、遠隔演算システムとの接続及び/又は接続解除の確認、ソフトウェア更新に関する情報、遠隔演算システムにおける要求メッセージの受信の確認、遠隔演算システムから送信されるメッセージに関するアラート、較正ステータスアラート、及び/又は他の任意の情報を出力することができる。遠隔サービスシステムへの接続が無効化されている場合、ソフトウェア更新が試験装置100のために無効化されている場合、及び/又は較正ステータスが無効化されている場合、例示の接続メッセージリスト706は、それぞれ試験装置100が遠隔サービスシステムに接続されていないこと、ソフトウェア更新が無効化されていること、及び/又は較正ステータスがチェック又は提供されていないことを示すメッセージを含むことができる。例えば、遠隔サービス接続、ソフトウェア更新、及び/又は較正ステータスのうちの任意のものを、試験装置100において無効化し、及び/又は、キューイングシステム312又はサービスシステム302において認可しないものと判断することができる。
図8は、図1、2の試験装置100において表示することができるとともに、ユーザーが試験装置100から遠隔演算システムにファイルを送信することを可能にする、一例示の遠隔サービスユーザーインターフェース800を示している。例示のユーザーインターフェース800は、図7のインターフェース700内のファイルアップロードボタン804の選択に応答して表示することができるファイルアップロードダイアログ802を含む。例示のファイルアップロードダイアログ802は、インターフェース800において要求サブミッション構成要素704から置き換わり、一方、システムステータス情報702及び接続メッセージリスト706は維持されている。
ファイルアップロードダイアログ802は、ユーザーが、試験装置100上で現在用いられているファイル(例えば、試験結果ファイル)及び/又はプロセッサ202によって技術サポートサービスの要求に関係付けるように判断された他のファイルをアップロードすることを可能にする。例えば、ファイルアップロードダイアログ802は、サンプルファイル806(例えば、機械特性試験の結果もたらされるデータ及び/又は試験を示すファイル)、方法ファイル808(例えば、機械特性試験を実行するのに用いられるパラメーター及び/又は他の情報)、及び/又は関連ファイル(例えば、現在使用中のファイル)の選択を含むことができる。選択806、808、810は、オペレーターが、例えば、ファイルシステムを閲覧してデータ及び/又はファイル(オペレーターに知られていない場合さえあり得る)を位置特定する必要なく、現在又は最近用いられている試験データ及び/又は方法ファイルを容易にアップロードすることを可能にする。
ファイルアップロードダイアログ802は、オペレーターが、ファイル選択ダイアログ812を用いてファイルシステムをナビゲートして、アップロードのために1つ以上の記憶されたファイルを選択することを更に可能にする。アップロードのためにファイルが選択されている場合、オペレーターは、ファイルアップロードボタン814を選択して、プロセッサ202に、選択されたファイルにアクセスさせて遠隔演算システム(例えば、キューイングシステム312及び/又はサービスシステム302)に送信させることができる。いくつかの例では、ファイルは、(例えば、セッションID、接続識別子、システム識別子等に基づいて)試験装置100の識別子とともに送信される。
キューイングシステム312は、ファイルを、(例えば、セッションID、接続識別子、システム識別子等に基づいて)試験装置100から受信されたものと認識し、試験装置100から受信された要求データを、試験装置100に関連付けられたキューイングシステム312において記憶された他のデータに組み合わせる。例えば、キューイングシステム312は、試験装置100によって直近で報告又は更新されたサービス情報を検索し、サービス情報を要求データに関連付け、要求データを、サービス人員308a、308bによってハンドリングするためにサービスシステム300に転送することができる。
図9は、図3の例示のキューイングシステム312、例示のサービスシステム302、及び/又は例示のサービス端末310a、310bを実装するのに用いることができる演算システム900を表すブロック図である。例示の演算システム900は、汎用コンピューター、サーバー、ラップトップコンピューター、タブレットコンピューター、モバイルデバイス、サーバー、オールインワンコンピューター、及び/又は他の任意のタイプの演算装置とすることができる。
図9の例示の演算システム900は、プロセッサ902を備える。例示のプロセッサ902は、任意の製造者からの任意の汎用中央処理装置(CPU)とすることができる。他のいくつかの例では、プロセッサ902は、ARMコアを有するRISCプロセッサ、画像処理装置、デジタル信号プロセッサ、及び/又はシステムオンチップ(SoC)等の1つ以上の専用処理装置を含むことができる。プロセッサ902は、プロセッサにおいて(例えば、内蔵キャッシュ又はSoC)、ランダムアクセスメモリ906(又は他の揮発性メモリ)、リードオンリーメモリ908(又はフラッシュメモリ等の他の不揮発性メモリ)、及び/又は大容量格納装置910にローカルに記憶することができる機械可読命令904を実行する。例示の大容量格納装置910は、ハードドライブ、ソリッドステートストレージドライブ、ハイブリッドドライブ、RAIDアレイ、及び/又は他の任意の大量データ格納装置とすることができる。
バス912は、プロセッサ902、RAM906、ROM908、大容量格納装置910、ネットワークインターフェース914、及び/又は入力/出力インターフェース916間の通信を可能にする。
例示のネットワークインターフェース914は、演算システム900を、インターネット等の通信ネットワーク918に接続するハードウェア、ファームウェア、及び/又はソフトウェアを含む。例えば、ネットワークインターフェース914は、通信を送信及び/又は受信するために、IEEE 802.X準拠無線及び/又は有線通信ハードウェアを含むことができる。
図9の例示のI/Oインターフェース916は、プロセッサ902に入力を提供する及び/又はプロセッサ902から出力を提供するために、1つ以上の入力/出力装置920をプロセッサ902に接続するハードウェア、ファームウェア、及び/又はソフトウェアを含む。例えば、I/Oインターフェース916は、表示装置とインターフェース接続する画像処理装置、1つ以上のUSB準拠デバイスとインターフェース接続するユニバーサルシリアルバスポート、FireWire、フィールドバス、及び/又は他の任意のタイプのインターフェースを含むことができる。例示のキューイングシステム312及び/又は例示のサービスシステム302は、I/Oインターフェース916に結合された表示装置924(例えば、LCDスクリーン)を含む。他の例示のI/Oデバイス920は、キーボード、キーパッド、マウス、トラックボール、ポインティングデバイス、マイクロフォン、オーディオスピーカー、表示装置、光メディアドライブ、マルチタッチタッチスクリーン、ジェスチャー認識インターフェース、磁気メディアドライブ、及び/又は他の任意のタイプの入力及び/又は出力装置を含むことができる。
例示の演算システム900は、I/Oインターフェース916及び/又はI/Oデバイス920を介して非一時的機械可読媒体922にアクセスすることができる。図9の機械可読媒体922の例は、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイル/ビデオディスク(DVD)、Blu−ray(登録商標)ディスク等)、磁気メディア(例えば、フロッピー(登録商標)ディスク)、ポータブル記憶媒体(例えば、ポータブルフラッシュドライブ、セキュアデジタル(SD)カード等)、及び/又は他の任意のタイプの取り外し可能及び/又は設置式機械可読媒体を含む。
図10は、遠隔演算システム(例えば、図3のキューイングシステム312及び/又はサービスシステム302)に関連付けられた演算装置(例えば、図9の演算システム900)において表示することができる一例示の遠隔サービスユーザーインターフェース1000を示している。例示のインターフェース1000は、サービスオペレーターが、そこからサービス要求が演算装置において受信される試験装置100に関連付けられた情報を閲覧することを可能にする。
遠隔サービスユーザーインターフェース1000は、サービス人員308a、308bが、システム情報構成要素1002を介してシステムデータ(例えば、システムステータス情報、オペレーター連絡先情報等)を容易に閲覧することを可能にする。いくつかの例では、システム情報構成要素1002は、接続データを表示する接続情報構成要素及び/又は試験装置100によって送信された及び/又はキューイングシステム312によって記憶されたサービスデータを表示するサービスデータ構成要素に置き換えることができる。いくつかの例では、同じインターフェース1002においてシステムデータ、接続データ、及び/又はサービスデータを提供することができる。図示されるシステム情報構成要素1002は、システムデータ、接続データ、及び/又はサービスデータ、例えば、システム識別子、セキュリティキーコード、試験装置識別子及び/又はモデル番号、試験装置設置日、契約条件同意日、同意識別子、ロケーション識別子、顧客識別子、試験装置100への直近の接続のタイムスタンプ、試験装置100のインストール済みのソフトウェアバージョン、試験装置100の較正ステータス、及び/又は他の任意のシステムデータ、接続データ、サービスデータ、及び/又は他のステータス情報を含む。
例示のインターフェース1000は、試験装置100上で実行された遠隔サービスに関連付けられたイベント及びタイムスタンプ、並びにそのような遠隔サービスアクションのタイムスタンプを列挙するアクティビティログ1004を更に含む。例えば、アクティビティログ1004は、遠隔サービスアクション、例えば、試験装置100からの要求の受信、較正スケジューリング及び/又は実行、ソフトウェア更新、試験装置100とのリアルタイム接続(例えば、音声、ビデオ、テキストチャット、アプリケーション共有等)、及び/又は、試験装置100及び/又は試験装置に関連付けられた人員との非リアルタイム通信(例えば、電子メール)を含むことができる。
インターフェース1000は、試験装置100のロケーション情報(例えば、物理アドレス、マップ)及び/又は試験装置100に利用可能なサービスアセットを更に含む。インターフェース1000に示されていないものの、例示のインターフェース1000は、サービス人員308a、308bが、技術サービス要求等の試験装置100に関連付けられた他の情報を閲覧し、試験装置100によってアップロードされる又は別の方法でサービスシステム302に提供されるファイルを閲覧し、試験装置100の診断情報、及び/又は他の任意のサービス情報及び/又はアクティビティを閲覧するための他のインターフェース(例えば、ソフトウェアメニューオプション)を選択することを可能にすることができる。
図11は、遠隔演算システム(例えば、図3のキューイングシステム312及び/又はサービスシステム302)に関連付けられた演算装置(例えば、図9の演算システム900)において表示することができる一例示の遠隔サービスユーザーインターフェース1100を示している。図10のインターフェース1000と同様に、インターフェース1100は、サービスオペレーターが、そこからサービス要求が演算装置において受信される試験装置100に関連付けられた情報を閲覧することを可能にする。インターフェース1100は、サービス人員308a、308bによって、試験装置100にいるオペレーターとの通信(例えば、音声、ビデオ、テキスト、遠隔制御等)を可能にするように選択することができる。
例示の遠隔サービスユーザーインターフェース1100は、サービス人員308a、308bが、要求情報構成要素1102を介して試験装置100から送信された要求データを容易に閲覧することを可能にする。要求情報構成要素1102は、要求識別子(例えば、試験装置100、キューイングシステム312、サービスシステム302等によって割り当てられたもの)を含む。また、遠隔サービスユーザーインターフェース1100は、サービス人員308a、308bが、システム情報構成要素1104を介してシステムデータ(例えば、システムステータス情報、オペレーター連絡先情報等)を容易に閲覧することを可能にする。いくつかの例では、システム情報構成要素1104は、接続データを表示する接続情報構成要素及び/又は試験装置100によって送信された及び/又はキューイングシステム312によって記憶されたサービスデータを表示するサービスデータ構成要素に置き換えることができる。いくつかの例では、同じインターフェース1100においてシステムデータ、接続データ、及び/又はサービスデータを提供することができる。
図11の例示のユーザーインターフェース1100は、通信ダイアログ1106を含み、通信ダイアログ1106を通じて、サービス人員308a、308bは、リアルタイム及び/又は非リアルタイム通信方法を介して、試験装置100を介してオペレーターと通信することができる。例えば、サービス人員308a、308bは、電子メール及び/又はメッセージング等のテキストベース方法を介して通信することができ、及び/又は1つ以上のライブ接続ボタン1108、1110を用いて試験装置100との音声接続、ビデオ接続、及び/又はアプリケーション共有接続等のライブサポート接続を開始することができる。
ライブ接続ボタン1108、1110を選択することに応答して、例示のサービス端末308a、308bは、サポート通話開始メッセージを送信することを含む、試験装置100との接続を開始する。例示のサポート通話開始メッセージは、セッション開始プロトコル(SIP)、セキュアリアルタイム転送プロトコル(SRTP)、及び/又は端末310a、310bと試験装置100との間の遠隔接続を確立する他の任意のプロトコルを用いることができる。
例示のユーザーインターフェース1100は、(例えば、図8に示すように)サービス人員308a、308bが、試験装置110を介してアップロードされたファイルを閲覧することを更に可能にすることができる。例えば、サービス人員308a、308bは、サービス端末310a、310bが現在通信している又は別の方法でサービス提供している試験装置100に関連付けられて受信されているファイルを選択及び/又は閲覧するようにファイル閲覧構成要素1112を選択することができる。いくつかの例では、試験装置100によってアップロードされたファイルは、キューイングシステム312による、ファイルの、1つ以上の識別子及び/又は試験装置100に関する他の関連情報への関連付け後、キューイングシステム312によってサービス端末310a、310bに転送される。
図12は、図1、2の試験装置100において表示することができる一例示のユーザーインターフェース1200を示している。例示のユーザーインターフェース1200は、図7のユーザーインターフェース700を含むことができ、このユーザーインターフェース上に、着信通話アラート1202が、試験装置100におけるサポート通話開始メッセージの受信に応答して表示される。例示の着信通話アラート1202は、接続承諾ボタン1204、接続拒否ボタン1206、及び遠隔接続要求(例えば、音声、ビデオ、アプリケーション共有等)の表示1208を含む。オペレーターは、接続承諾ボタン1204を選択して、通話を認可するか、又は、接続拒否ボタン1206を選択することができる。
オペレーターが接続承諾ボタン1204を選択する場合、例示の試験装置100は、サービス端末310a、310bとの接続を確立する。
図13は、要求を処理するために図3の例示のキューイングシステム312及び/又はサービスシステム302によって実行することができる例示の機械可読命令1300を表すフローチャートである。例示の命令1300は、図9のプロセッサ902によって実行して、例えば、キューイングシステム312が、接続要求、ソフトウェア更新要求、及び/又は試験装置100からの技術サポート要求、及び/又は、サービスシステム302及び/又はサポート端末310a、310bからの試験装置データの要求を受信及びハンドリングすることを実施することができる。
ブロック1302において、プロセッサ902は、接続要求が試験装置(例えば、図3の試験装置100、314)から受信されているか否かを判断する。例えば、プロセッサ902は、キューイングシステム312において受信される要求のキューから処理のために1つの要求を選択することができる。接続要求が受信されている場合(ブロック1302)、ブロック1304において、プロセッサ902は、接続要求内で受信された試験装置情報を検証する。例えば、プロセッサ902は、要求内で受信された情報(例えば、シリアルナンバー、オペレーター情報等)が試験装置100に関連付けられて記憶された情報に対応するか否か(例えば、試験装置100が遠隔接続サービスに登録されているか否か)を判断することができる。
ブロック1306において、プロセッサ902は、試験装置100が検証されたか否かを判断する。試験装置100が検証された場合(ブロック1306)、ブロック1308において、プロセッサ902は、(例えば、ネットワークインターフェース914を介して)試験装置100との接続を確立し、試験装置100に接続識別子を送信する。また、プロセッサ902は、試験装置100からの将来の要求についての参照のために、試験装置100に関連付けられた接続識別子を記憶することができる。ブロック1310において、プロセッサ902は、試験装置100に直近のソフトウェアバージョン番号を送信する。ソフトウェアバージョン番号を送信することは、例えば、試験装置100のシリアルナンバー及び/又はモデル番号に基づいて試験装置100に対応する現在のソフトウェアバージョンを判断することを伴うことができる。このようにして、例示のキューイングシステム312は、接続が確立される度に現在のソフトウェアバージョンを試験装置100に通知することができる。
ソフトウェアバージョン番号を送信した後(ブロック1310)、又は接続要求が受信されていない場合(ブロック1302)、ブロック1312において、プロセッサ902は、ソフトウェア更新要求が受信されたか否かを判断する。例えば、キューイングシステム312においてメッセージキュー内に格納されたメッセージは、ソフトウェア更新要求とすることができる。ソフトウェア更新要求が(例えば、試験装置100から)受信された場合(ブロック1312)、ブロック1314において、例示のプロセッサ902は、試験装置100がソフトウェア更新を受信するのを認可されたか否かを判断する。例えば、プロセッサ902は、データベースにアクセスして、試験装置100がソフトウェア更新を受信するように登録されているか否か及び/又はいずれかのソフトウェア更新が(例えば、ソフトウェアロールアウトポリシの下で)試験装置100に利用可能であるのか否かを判断することが可能である。
試験装置100がソフトウェア更新を受信するのを認可される場合(ブロック1314)、ブロック1316において、プロセッサ902は、試験装置100に更新済みのソフトウェアを提供する。試験装置100がソフトウェア更新を受信するのを認可されていない場合(ブロック1314)、ブロック1318において、プロセッサ902は、試験装置100を認可ダイアログにリダイレクトする。例えば、プロセッサ902は、試験装置のオペレーターがソフトウェア更新サービスに登録することを可能にするURLを有する応答を送信し、試験装置100の管理者からの認可及び/又は他の任意の認可を示すことができる。
試験装置100のリダイレクション後(ブロック1318)、更新済みソフトウェアを提供した後(ブロック1316)、又はソフトウェア更新要求が受信されていない場合(ブロック1312)、ブロック1320において、プロセッサ902は、技術サポート要求が試験装置から受信されているか否かを判断する。技術サポート要求が受信された場合(ブロック1320)、ブロック1322において、プロセッサ902は、要求に基づいてアクティビティログへのエントリを追加する。例えば、アクティビティログは、サポート要求及び/又は提供されるサポートサービスに関連付けられた情報を記憶することができる。
ブロック1324において、プロセッサ902は、そこから要求が受信された試験装置100のシステムデータ、サービスデータ、及び/又は接続データを取り出す。例えば、プロセッサ902は、データベース又は他のストレージから、試験装置100の一意のシステム識別子、試験装置100に関連付けられたセッション識別子又は他の接続情報、試験装置100に関連付けられた人員の連絡先情報、試験装置100の物理ロケーション情報、試験装置ソフトウェア情報、現在のソフトウェアバージョン情報、試験装置100のサービス及びサポート履歴、試験装置モデル情報(例えば、モデル番号、製造年、製造バッチ、ハードウェアバージョン、ファームウェアバージョン等)、試験装置設置日、サービス契約情報(例えば、契約番号、契約条項、サービスレベル同意情報等)、試験装置購入情報(例えば、注文番号)、較正情報(例えば、最終較正日、較正有効期限日、較正ステータス等)、ダウンロードステータス、及び/又は試験装置契約条件の承諾日のうちの1つ以上にアクセスすることができる。ブロック1326において、プロセッサ902は、システムデータ、サービスデータ、及び/又は接続データを要求に関連付ける。
ブロック1328において、キューイングシステム312は、(例えば、プロセッサ902を介して)サービスシステム302に要求及び任意の関連付けられたデータを転送する。例示のサービスシステム302は、要求を適切なサービス人員308a、308bに割り当てることができ、サービス人員は、その後、要求及び/又は任意の関連付けられたデータにアクセスし、及び/又は、端末310a、310bを介してキューイングシステム312から更なる情報を要求することができる。ブロック1330において、プロセッサ902は、試験装置100に技術サポート要求の肯定応答を行う。
技術サポート要求の肯定応答後(ブロック1330)、又は技術サポート要求が受信されていない場合(ブロック1320)、ブロック1332において、プロセッサ902は、試験装置データの要求が受信されているか否かを判断する。例えば、キューイングシステム312は、端末310a、310bにおいてハンドリングされる技術サポート要求に関連付けられたデータの要求を受信することができる。試験装置データの要求が受信された場合(ブロック1332)、ブロック1334において、プロセッサ902は、要求された試験装置のシステムデータ、サービスデータ、及び/又は接続データを取り出す。ブロック1336において、プロセッサ902は、サービスシステム302(又は要求側端末310a、310b)に、取り出されたデータを送信する。
サービスシステム302に、取り出されたデータを送信した後、又は試験装置データの要求が受信されていない場合(ブロック1332)、制御は、ブロック1302に戻ってメッセージの処理を続行する。
図14は、図1、2、3の試験装置100においてリアルタイムサポートセッションを確立するために例示のキューイングシステム312及び/又はサービスシステム302によって実行することができる例示の機械可読命令1400を表すフローチャートである。例示の命令1400は、図9のプロセッサ902によって実行して、キューイングシステム312が、サービスシステム302内の端末310a、310bと、キューイングシステム312に対する確立された接続を有する試験装置100との間のリアルタイムサポートセッションを確立するように実施することができる。いくつかの例では、命令1400は、図13の命令1300を実行するサーバーとは別個の、キューイングシステム312内のサーバーによって実行することもできるし、並行プロセスにおいて実行することもできる。
ブロック1402において、例示のプロセッサ902は、リアルタイムサポートセッションを開始するために、要求がサービス端末310a、310bから受信されているか否かを判断する。要求することができる例示のリアルタイムサポートセッションは、音声/ビデオ又は音声のみのセッション、及び/又はアプリケーション共有セッションのうちの1つ以上を含む。要求が受信されていない場合(ブロック1402)、制御は、ブロック1402を反復して、リアルタイムサポートセッションを開始する要求を待機することができる。
要求がリアルタイムサポートセッションを開始するためにサービス端末310a、310bから受信されている場合(ブロック1402)、ブロック1404において、プロセッサ902は、1つ以上のセッショントークンを求めてセッションサーバーに要求を送信する。例えば、セッショントークンは、サービス端末310a、310bによって要求されるセッションのタイプごとに要求及び受信することができる。セッションサーバーは、キューイングシステム312内で実装することもできるし、キューイングシステム312が接続することができる別個のシステムとして実装することもできる。
ブロック1406において、プロセッサ902は、リアルタイムサポートセッションを開始する要求内に示される受信セッショントークン及び試験装置100の識別子を用いてサポートセッションのセッションパラメーターを生成する。ブロック1408において、例示のプロセッサ902は、要求者にセッションパラメーター、セッショントークン、及び試験装置識別子を返す。例示の命令1400は、その後、終了し、及び/又はリアルタイムサポートセッションの更なる要求を待機するために反復することができる。
本方法及びシステムは、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせで実現することができる。本方法及び/又はシステムは、例えば、少なくとも1つの演算システムにおいて集中的に、又はいくつかの相互接続された演算システムにわたって異なる要素が分散される分散的に、実現することができる。本明細書に記載した方法を実行するように適合された任意の種類の演算システム又は他の装置が適している。ハードウェア及びソフトウェアの典型的な組み合わせは、汎用演算システムを、ロードされ実行されると演算システムを本明細書に記載した方法を実行するように制御するプログラム又は他のコードとともに、含むことができる。別の典型的な実施態様は、特定用途向け集積回路又はチップを含むことができる。いくつかの実施態様は、非一時的機械可読(例えば、コンピューター可読)媒体(例えば、フラッシュドライブ、光ディスク、磁気記憶ディスク等)を含むことができ、そうした非一時的機械可読媒体は、機械によって実行可能なコードの1つ以上のラインを記憶し、それにより、機械に、本明細書に記載したようなプロセスを実施させる。本明細書で用いる「非一時的機械可読媒体」という用語は、全てのタイプの機械可読記憶媒体を含み、伝播信号を排除するように定義される。
本明細書で使用する「回路」及び「回路構成」という用語は、物理的な電子構成要素(すなわち、ハードウェア)と、ハードウェアを構成することができ、ハードウェアが実行することができ、及び/又は他の方法でハードウェアに関連付けることができる、任意のソフトウェア及び/又はファームウェア(「コード」)とを指す。本明細書で用いる場合、例えば特定のプロセッサ及びメモリは、コードの第1の1つ以上のラインを実行しているとき、第1の「回路」を含むことができ、コードの第2の1つ以上のラインを実行しているとき、第2の「回路」を含むことができる。本明細書で使用する「及び/又は」は、「及び/又は」によって連結されるリストにおける項目のうちの任意の1つ以上の項目を意味する。一例として、「x及び/又はy」は、3つの要素の組{(x)、(y)、(x,y)}のうちの任意の要素を意味する。言い換えれば、「x及び/又はy」は、「x及びyのうちの一方又は両方」を意味する。別の例として、「x、y及び/又はz」は、7つの要素の組{(x)、(y)、(z)、(x,y)、(x,z)、(y,z)、(x,y,z)}のうちの任意の要素を意味する。言い換えれば、「x、y及び/又はz」は、「x、y及びzのうちの1つ以上」を意味する。本明細書で使用する「例示的な」という用語は、非限定的な例、事例又は例証としての役割を果たすことを意味する。本明細書で使用する「例えば」という用語は、1つ以上の非限定的な例、事例又は例証のリストを開始する。本明細書で使用する場合、回路構成は、或る機能を実施するために必要なハードウェア及びコード(いずれかが必要である場合)を含む場合はいつでも、その機能の実施が(例えば、ユーザーが構成可能な設定、工場トリム等により)無効にされる又は有効にされていないか否かに関わりなく、回路構成はその機能を実行するように「動作可能」である。
本方法及び/又はシステムを、或る特定の実施態様を参照して記載してきたが、当業者であれば、本方法及び/又はシステムの範囲から逸脱することなく、種々の変更を行うことができること及び均等物に置き換えることができることを理解するであろう。例えば、開示した例のブロック及び/又は構成要素を、組み合わせ、分割し、再配置し、及び/又は他の方法で変更することができる。加えて、本開示の範囲から逸脱することなく、本開示の教示に対して特定の状況又は材料を適合させるように多くの改変を行うことができる。したがって、本方法及び/又はシステムは、開示されている特定の実施態様に限定されない。代わりに、本方法及び/又はシステムは、字義どおりにでも均等論のもとにおいても、添付の特許請求の範囲内に入る全ての実施態様を含む。