JP2021515790A - 自家がんワクチン - Google Patents

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Abstract

本発明は、自家がんワクチン、および、以下のステップ:a)がん患者から得られた血清または血漿のサンプルからタンパク質を抽出するステップ、およびb)ステップa)で抽出されたタンパク質をヒドロキシアパタイトおよび/またはリン酸三カルシウムの粒子と接触させるステップを含む、該自家がんワクチンの製造方法に関する。

Description

本発明は、免疫療法によるがんの治療に関する。本発明は、特に自家がんワクチン(autologous cancer vaccine)の製造に関する。
免疫療法は、がんを治療するための、認知されまたよく確立されている代替療法である。これは、いくつかの異なる治療法を組み合わせたものであるが、それらはすべて、患者の疾患を認識し攻撃するために患者の免疫系を刺激することに基づいている。
免疫系の細胞は通常、体の細胞内の異常の存在を監視および検出することができる。しかしながら、大部分の腫瘍では、この監視から逃れるためにいくつかのメカニズムが発達しており、その場合、腫瘍に対する免疫系の耐容性が認められる。Tリンパ球などの免疫細胞を刺激して腫瘍細胞を特異的に認識するようにすることで、この耐容性を高めることができる。
この刺激は、例えば、抗原提示細胞(APC)がTリンパ球を刺激するように、腫瘍抗原をマクロファージまたは関連細胞と直接(インビトロまたはインビボで)接触させることによって行うことができる。これが治療用がんワクチンの概念である。インビボ刺激の場合、その原理は、腫瘍から異常なタンパク質を取り出し、それらを免疫系に見える形態で再注入することである。
治療用がんワクチンは、gp96やHSP70などのヒートショックタンパク質(HSP)の使用に基づくことができる。これらのタンパク質はシャペロン分子であり、各患者の腫瘍に特異的な抗原を含めた様々なペプチドと結合する。したがって、これらは、根絶しようとする腫瘍の分子フィンガープリントを構成し、患者毎に、また腫瘍毎に異なる。同じ腫瘍の場合、該フィンガープリントは時間経過とともに進化する。
このワクチン接種ストラテジーでは、患者を免疫する必要のある各腫瘍から、かつ所与の時間に、ワクチン接種タンパク質を精製する必要がある。精製プロトコルは長く、工業化が難しく、エンドトキシンによるコンタミネーションを何度も受ける。従来、一連の遠心分離、沈殿、Con Aクロマトグラフィー、電気泳動分析、およびMono QFPLCクロマトグラフィーに供された破砕された腫瘍材料からHSPを精製する必要がある。米国特許第6,447,781号、第6,436,404号、第6,410,028号、第6,383,494号および第6,030,618号には、Con Aシャペロンクロマトグラフィーカラムを使用することを含むHSPタンパク質の精製方法が記載されている。
特許出願WO2006/122914には、組織抽出物からワクチン接種用タンパク質を精製するためにヒドロキシアパタイト粒子(HAP)を使用することの有用性が記載されている。この出願は、生化学者の資格を受けていないスタッフが大規模に用いることができるようにするための、腫瘍抗原の製造のためのワンステップ法をより具体的に記載しており、これらは免疫系によって認識可能な形態とすることが意図されている。WO2006/122914はまた、HAP粉末および他のカルシウム塩をワクチン接種アジュバントとして使用できること、そして腫瘍特異的腫瘍抗原を吸着したヒドロキシアパタイト粉末を該腫瘍に対する薬として使用できることを開示している。したがって、同じHAP粉末を、腫瘍に特異的なタンパク質を精製するためと、該粉末とタンパク質が一緒に注射されたときに該タンパク質に対する免疫系を刺激するためと、の両方に用いることができる。
また、ヒドロキシアパタイトおよび/またはリン酸三カルシウムの粉末を製造するための改良された方法の開発が特許出願WO2014/184553に記載されている。このようにして得られた粉末を、さらなる毒性または二次的作用なしに先天免疫のレベルを増加させる治療用抗腫瘍ワクチンを生成するために、腫瘍生検から直接精製された腫瘍タンパク質と接触させ、それにより、腫瘍の細胞の固有性(cellular identity)をマーキングする。
この技術は安全で、化学療法と組み合わせることができ、有毒な残留物を生成しない。本発明者らは、ワクチン接種後にTリンパ球が腫瘍細胞を認識できることを実証した。ワクチン接種のサイクルは、抗感染症ワクチンに使用されるものと非常に似ている。ワクチンは皮下組織に注射され、数回の注射が必要である(週に1回を4週間、月に1回を4か月)。
このタイプの免疫療法は、予後不良の一部のがんにおいて寛解と全快の違いを生む可能性がある。このことは、例えば獣医学で実証されており、この場合、このワクチン接種は、高悪性度Bリンパ腫(DLBCL)などの致死性のがんに対して、化学療法単独と比較してイヌの生存率を高める。また骨がん(骨肉腫)、肥満細胞腫、あるいは黒色腫などの固形腫瘍でも優れた結果が得られている。
しかし、生検からのこれらのワクチンの生産には、産業的使用を相当に損なう難点がいくつかある。これらの難点のうち最初に挙げられるのは、壊死性ではなく、かつ腫瘍全体の抗原レベルおよび該腫瘍からの転移の可能性を代表する領域における腫瘍の生検が必要であることである。
さらに、生検は、特に、複数のダメージの大きい病態のために麻酔リスクが大きい個体において、生検自体が致命的なリスクや、重大な後遺症のリスクとなる場合、常に得られるとは限らない。このリスクは、膵臓腺癌や到達困難な脳腫瘍などの腫瘍、さらに高悪性度の前立腺腫瘍では、播種のリスクがあるため特に重大である。
さらに、規制の観点では、生検の管理は困難で複雑な問題である。組織バンクの設立、厳格な規制の順守、低温流通(cold chain)の監視、および複雑なロジスティクスの保証が必要である。
したがって、生検および組織バンクにおけるその後の管理のコストは、治療自体のコストよりも容易に高くなり得る。
したがって、腫瘍から製造されたワクチンに匹敵する有効性を維持しながら、腫瘍生検に依存することなく製造できるがんワクチンを開発できることは極めて有利かつ有益であろう。
本発明の簡単な説明
驚くべきことに、本発明者らは、出願WO2014/184553に記載されたワクチン(腫瘍生検に由来するタンパク質およびHAP粒子に基づく)で得られた結果と同等またはそれ以上の結果をもたらすがんワクチンを開発することに成功したが、これは、腫瘍生検を用いるものではない。
本発明者らは、実際に、がんに罹患している個体の血液、特に血清から腫瘍タンパク質を直接抽出することによってそのようなワクチンを開発することが可能であることに気づいた。
これに関連して、本発明は、自家がんワクチンを製造するための方法に関し、前記方法は、以下のステップ:
a)がん患者から得られた血清または血漿のサンプルに含まれるタンパク質を抽出するステップ;および、
b)ステップa)で抽出したタンパク質をヒドロキシアパタイトのおよび/またはリン酸三カルシウムの粒子と接触させるステップ
を含む。
本発明はまた、上述の製造方法から得られた自家ワクチンに関する。
最後に、本発明はまた、治療、特に血清および/または血漿のサンプルが得られた患者のがんの治療に使用する(自家ワクチン)ための上述の製造方法から得られた自家ワクチンに関する。
様々な腫瘍から製造したワクチンの粉末表面から分離したタンパク質のSDSページ。左から右へ:乳腺腺癌、びまん性リンパ腫、および骨肉腫。結果は質的にも量的にも異なっている。kDaでのスケール。 血清から調製したワクチンから得られたタンパク質のSDSページ。左から右へ、黒色腫(最初の2列)、舌がん(次の2列)、血管肉腫(次の2列)。kDaでのスケール。多数のわずかなコンタミネーションがあり、定量的に主要なバンドは160〜110kDaの間にある。これは非常に再現性がある。 ペルオキシダーゼ標識(褐色沈着物)によって示されるように、ワクチン接種後に抗腫瘍細胞抗体が存在することを示す、抗ヒトIgGを用いた膠芽腫切片の標識。
発明の詳細な説明
本発明者らは、腫瘍抗原を提示するヒドロキシアパタイト粒子に基づいて効果的ながんワクチンを開発することが可能であることを実証し、ここで、前記腫瘍抗原は、先行技術の場合のように腫瘍生検から得られたものではなく、患者の血漿または血清のサンプルから得られている。
したがって、第1の態様では、本発明は、がんワクチン、特に自家がんワクチンを製造するための方法に関し、前記製造方法は、以下のステップ:
a)がん患者から得られた血清または血漿のサンプルに含まれるタンパク質を抽出するステップ;および
b)ステップa)で抽出したタンパク質をヒドロキシアパタイトのおよび/またはリン酸三カルシウムの粒子と接触させるステップ
を含む。
「自家(autologous)」ワクチンとは、ワクチン接種することが意図される患者から腫瘍タンパク質/抗原が得られるワクチンを指す。
「患者」または「対象」は、ヒト、または動物、例えば、哺乳動物、特にイヌ、ウマもしくはネコである。
血清または血漿のサンプルは、典型的には、治療しようとする患者から採取された血液サンプルから得られる。血液を、最も重い成分を上清から分離するために、遠心分離にかける。この上清は、抗凝固血を含む場合は血漿を構成し、血液が自然に凝固した場合は血清を構成する。
「腫瘍タンパク質/抗原」の概念は、当業者によく知られている。これらは、腫瘍細胞によって特異的に発現されるタンパク質および/または分子であり、TおよびBリンパ球によって認識することができる。
本発明によれば、腫瘍タンパク質/抗原は、治療しようとする患者から得られた血清または血漿のサンプルから直接抽出される。典型的には、血清または血漿のサンプルから抽出された腫瘍タンパク質/抗原の質量は、60kDa〜130kDa、特に70kDa〜110kDaである。
当業者は、血清または血漿のサンプルからタンパク質を抽出するための数多くの技術を知っている。典型的には、腫瘍タンパク質/抗原は、血清サンプルを生理食塩水で沈殿させることによって抽出され、そうして得られた混合物は次に遠心分離され、得られたペレットは抽出されたタンパク質を表す。
一つの特定の実施形態では、本発明に係るワクチンを製造するために、血漿/血清から抽出されたすべてのタンパク質/抗原が使用され、接触される。すなわち、血漿/血清から抽出されたタンパク質/抗原の「ペレット」全体がヒドロキシアパタイト粒子と接触される。
「ヒドロキシアパタイト」は、式Ca10(PO4)(OH)のリン酸カルシウムファミリーの鉱物であり、結晶構造の単位格子は六角形である。ヒドロキシアパタイトは、アパタイトグループのヒドロキシル化メンバーである。結晶単位格子のイオンは、電荷やサイズの近い他のイオンで置き換えることができ、また単位格子には、特定のアミノ酸などの小分子を収容できるトンネルもある。これらはこの鉱物に非常に特殊な吸着特性を与える特有の特徴である。
本発明に係るヒドロキシアパタイト粒子は、出願WO2014/184553(その内容は参照により本明細書に組み込まれる)に記載されているのと同じ方法で得られる。この文書は、特に、高温での低速の沈殿を含む、塩基性媒体中でのカルシウム塩とリン塩の複分解により得られた、リン酸カルシウムハイドロキシアパタイトCa10(PO4)(OH)粒子を製造する方法を記載している。反応は一定温度で大きな反応容量で行われ、これに熟成段階と水洗段階が続く。このようにして得られた沈殿物は、固溶分離(solid/solution separation)のさらなる変換ステップを経る。この後者のステップは、ろ過、蒸気処理(stoving)による乾燥および破砕、または流動床を使用した噴霧乾燥のいずれかによって行われる。選択された固溶分離技術にかかわらず、粉末は、本発明の適用に特有の2つの変換ステップを経る:対象の粒子サイズ帯(25μm未満、または25から45μm)のみを保持するための乾式ふるい分けによる粒子サイズ選択のステップ、次いで、粉末を適温で焼結する間の最終ステップであって、これにより、粒子(grain)の融合が確実となり、非常に特有の粉末の表面仕上げ(優位には30m/g以上)がもたらされる。これらの2つの最終ステップは、逆にする、すなわち、選択してから焼結しても、焼結してから選択してもよい。「焼結」とは、粉末を溶解させることなく加熱することを含むプロセスである。本発明の文脈において、焼結は、例えば、400℃〜600℃の温度で行われる。こうして得られたHAPは、粉末形態であってよく、また1回以上洗浄してもよい。
典型的には、腫瘍タンパク質/抗原は、前記腫瘍タンパク質/抗原をクロマトグラフィーカラムなどのヒドロキシアパタイト粒子のカラムに通すことによって、ヒドロキシアパタイト粒子と接触させる。腫瘍抗原は、任意で、溶液中で接触させ、次に遠心分離によって洗浄してもよい。次に、腫瘍タンパク質/抗原をヒドロキシアパタイト粒子の表面に吸着させる。ヒドロキシアパタイト粒子は、特に粉末形態であってよい。
クロマトグラフィーカラムを使用する場合、例えば、圧力下に置くことができる。
ヒドロキシアパタイト粒子に腫瘍のタンパク質/抗原を一旦担持(load)したら、それらは注射液に懸濁され、血清/血漿サンプルが得られた患者に注射される。
典型的には、注射液は、カルボキシメチルセルロースなどの注入を容易にする有機剤を含む。
本発明の一態様は、がん患者の血清または血漿のサンプルから得られた腫瘍抗原を担持したヒドロキシアパタイトのおよび/またはリン酸三カルシウムの粒子を含む自家ワクチンである。
典型的には、自家ワクチンは懸濁液の形態である。
典型的には、血清または血漿のサンプルから抽出された腫瘍抗原の質量は、60kDa〜130kDa、特に70kDa〜110kDaである。
1つの特定の実施形態によれば、自家ワクチンは、上記の方法に従って得られる。
したがって、本発明に係る自家ワクチンは、患者特異的な腫瘍抗原(前記患者の血清または血漿のサンプルから得られる)を吸着しており、かつ再懸濁されている、HAPのおよび/またはリン酸三カルシウムの粒子を含む。
次に、このワクチンは、好ましくは注射によって、例えば皮下注射または皮内注射によって投与される。ワクチンは、経口投与することも、経粘膜ワクチン接種を可能にするその他の手段によって投与することもできる。
本発明はまた、治療、特に腫瘍タンパク質/抗原が得られた患者のがんの治療におけるその使用のための、上記方法に従って得られた自家ワクチンの使用に関する。
本発明の別の態様はまた、がん患者を治療する方法に関し、前記方法は、以下のステップ:
a)がん患者から得られた血清または血漿のサンプルに含まれるタンパク質を抽出するステップ;
b)ステップa)で抽出したタンパク質をヒドロキシアパタイトのおよび/またはリン酸三カルシウムの粒子と接触させるステップ;
c)ステップb)でタンパク質と接触させたヒドロキシアパタイトのおよび/またはリン酸三カルシウムの粒子を注射液に懸濁するステップ;
d)ステップc)で得られた混合物を、ステップa)で使用された血清または血漿のサンプルを得た患者に注射するステップ
を含む。
本発明の文脈において、「がん」は、免疫療法が適応とされ得る任意のがんであってよい。がんは、上皮細胞および/または腺細胞から発生する黒色腫、癌腫または腺癌、結合組織または筋肉組織細胞から発現する肉腫、中枢神経系腫瘍、白血病およびリンパ腫などの造血系腫瘍を含めた非網羅的なリストから特に選択され得る。また、感染症に由来するさまざまながんを含めることもでき、その最も代表的なものは、子宮頸癌、肝臓の原発性癌、および胃癌である。
一つの特定の実施形態では、がんは、骨肉腫、BまたはTリンパ腫、乳腺腫瘍、黒色腫、血管肉腫、肥満細胞腫、線維肉腫、脳または中枢神経系腫瘍、シュワン細胞腫、中皮腫、セミノーマ、テラトーマおよび膠芽腫からなる群から選択される。
一つの好ましい実施形態では、がんは、膠芽腫、肉腫(骨肉腫または線維肉腫など)、黒色腫、癌腫、または腺癌から選択される。
一つの特定の実施形態では、がんは、播種性癌、すなわち転移性を有するがんである(TNM分類によるNxMxカテゴリーに分類される患者)。
患者は単回または多回の注射、ワクチンの投与を受けることができる。一回量(dose)は、一般に、30〜50mgのヒドロキシアパタイトおよび/またはリン酸三カルシウムならびに1000〜2000μgのタンパク質を含む。
好ましくは、患者は、時間の間隔を空けて、例えば、数日、数週、または数ヶ月の間隔で数回の注射を受けることができる。好ましい実施形態では、注射は、最初の月の間は1週間の間隔、次の4か月間は1か月の間隔を空ける。
各注射は、ワクチンからの逃避(escape)または無効の兆候が見られた場合、特に腫瘍マーカーのレベルが上昇した場合は、理想的には、患者からの新しい腫瘍タンパク質サンプルから調製することができる。
本発明のワクチンは、腫瘍生検を用いる技術と比較して、タンパク質を細胞質内区域から抽出する必要がないというプロトコルのかなりの進化を表す。
注射用に準備された粉末に固定されたタンパク質のSDS−PAGE電気泳動は、タンパク質バンドが腫瘍生検によって得られたもの(出願WO2014/184453のように)のバンドとは異なることを示す。さらに、以下に示すように、本発明に係るワクチンで得られた結果は良好であり、あるいはより良好である。
本発明に係る自家ワクチンは、放射線療法、化学療法、または別の免疫療法剤などの別の抗癌治療と組み合わせて使用することができる。
本発明を、以下の実施例においてより詳細に示す。これらの例は、例示のみを目的として提供され、本発明の範囲を限定するものと解釈されることはない。
本発明のプロトコルは、予後が非常に悪い病態を示し、その時点で使用されている治療法では治癒できない患者で実施した。患者は、参加を明示的に求め、インフォームドコンセントに署名することによって本プロトコルに参加した。
本プロトコルは、従来の治療法の失敗後の最終選択治療として、任意に化学療法または他の免疫療法と組み合わせて、播種性がんに適応することができる。術後に有効な治療法がないがんの再発の防止も想定され得る。
27人の患者がこのプロトコルに組み込まれた。9人の患者は化学療法による治療を追加することなく該免疫療法プロトコルに従った。10人の患者は膠芽腫、2人は肉腫、15人は癌腫または腺癌を有していた。22人の患者は免疫療法プロトコルを適用したときに進行性疾患を有しており、これらの患者のうち13人は、プロトコル開始後5ヶ月で、疾患を有しないか、安定的な疾患または部分的退行を示した。膠芽腫を除くと、ワクチン接種時に進行性疾患に罹患していた患者の72%は、ワクチン接種の2か月後に、安定(SD:stable state)または部分退行(PR:partial regression)に移行した。結論として、このシリーズは不均一ではあるが、かなりの割合の症例がこの最終選択の技術に臨床反応を示し、副作用は発生しなかった。播種性がんは、この技術によって安定化することができ、急速に進行した進行性疾患であっても、ヒトにおいて免疫応答が得られることを示している。
実施例1:血清または腫瘍生検と接触した粉末に吸着されたタンパク質の電気泳動の違い
生検あるいは血清タンパク質から調製したワクチンに含まれるタンパク質の電気泳動を比較した。
HAP粒子は、典型的には、出願WO2014/184553の実施例1に記載の方法に従って得られたものである。
一回量(doses)は以下のように調製した:
−生検から開始:
ワクチンを調製するために使用される腫瘍組織およびすべての材料は、層流フードにおいて無菌的に扱った。組織用ボールホモジナイザーを使用して、凍結腫瘍組織(200mg)をホモジナイズした。ホモジネート1mlあたり1mlのNaHCO(30mM、pH7)を添加した。
次に、組織残渣をすべて除去するために、得られたホモジネートを1000gで15分間、4℃で遠心分離した。上清を硝酸アンモニウムの過飽和溶液中に50%で混合し、4℃に1時間留置してから遠心分離する。ペレットを0.02Mリン酸緩衝液、pH7に再懸濁する。次に、この溶液を、HAP粉末を含むクロマトグラフィーカラムに浸透させる。カラム(Poly−prepクロマトグラフィーカラム、Cat.731−1550、BioRad)に0.2gのHAP(0〜25μm)を充填し、10倍量のリン酸緩衝液(20mM、pH7)で平衡化した。次に、再懸濁したペレットを添加した。次に、カラムを3mlの100mM NaCl溶液で洗浄した。次に、粉末を5mlのカルボキシメチルセルロース(CMC)溶液(20mM NaCl中2%)に懸濁した。この溶液0.5mlを各ワクチン注射に使用した。
−血清から開始:
手順ははるかに簡単であり、3ccの血清を過飽和硝酸アンモニウム溶液中50%に希釈し、4℃に1時間留置し、その後遠心分離する。ペレットを0.02Mリン酸緩衝液、pH7に再懸濁する。次に、この溶液を、HAP粉末を含むクロマトグラフィーカラムに浸透させる。カラム(Poly−prepクロマトグラフィーカラム、Cat.731−1550、BioRad)に0.2gのHAP(0−25μm)を充填し、10倍量のリン酸緩衝液(20mM、pH7)で平衡化した。次に、再懸濁したペレットを添加した。次に、カラムを3mlの100mM NaCl溶液で洗浄した。次に、粉末を5mlのカルボキシメチルセルロース(CMC)溶液(20mM NaCl中2%)に懸濁した。この溶液0.5mlを各ワクチン注射に使用した。
いずれの電気泳動の場合も、粉末上に吸着されたタンパク質は電気泳動前に脱離する。ワクチン投与薬の粉末10mgを500gで2分間遠心分離する。上清を除去し、ペレットを0.5mlの0.5M NaClに再懸濁する。粉末を撹拌して再懸濁し、500gで遠心分離する。次に、10μlの上清液を界面活性剤中に50%に希釈し、70℃で5分間加熱した後、電気泳動ウェルに投入する。
結果:
2つの方法で得られた電気泳動プロファイルには顕著な違いがある。最も顕著なのは、生検由来のものと比較して、血液由来の電気泳動におけるバンド数の減少である(図1、2)。また、血液由来の電気泳動ははるかに均質であり、精製の再現性がより良好であることを示している。
実施例2:腺癌患者への本発明に係るワクチンの投与の結果
この患者は、術前および術後に2サイクルのパクリタキセルおよびカルボプラチンで治療した子宮内膜腺癌(TNM 7a)を呈していた。患者が肺の粟粒陰影(pulmonary miliaria)および後腹膜部位への二次転移を示してから18か月後、彼女はホルモン療法(酢酸メゲストロール)を受け、ワクチン接種を開始した。ワクチン接種の3か月後(MRI、PET)、彼女は肺病変の安定化と後腹膜腫瘤の体積のわずかな退行を示し、これはその後も継続し、18ヶ月で後腹膜腫瘤は実質的に消失し、肺の粟粒陰影はまだ存在するも退行していた。この部分退行は、2年半の観測後も依然として安定している。
この例は、血清タンパク質を用いたワクチン接種の臨床効果が30か月を超えるかなりの期間にわたって維持され得ることを示す。
実施例3:結腸腺癌患者への本発明に係るワクチンの投与の結果
この患者は、外科的におよびアドリアマイシンで治療された結腸腺癌を呈していた。3年後、肺転移と肝転移が見られたが、肺葉と肝臓葉に限局していたため、肺および肝臓の手術とその後の化学療法が可能であった。5年後、ゲムシタビン、カペシタビン、およびベバシズマブによる化学療法が、多数の肝および後腹膜リンパ節転移の再発後に開始された。化学療法にもかかわらず、疾患は進行し続けた。肺塞栓症に続く化学療法の中止後、腫瘍マーカー(ACE)が急激に上昇した。患者を血清タンパク質を用いたワクチン接種によって治療すると(最初の月に1週間間隔で4回の注射、その後1か月に1注射)、マーカーレベルの著しい低下がもたらされた。その後、マーカーは3か月後に再上昇し、ワクチン接種前に実施されたのと同じPET(陽電子放出断層撮影)によって、腫瘍のワクチン逃避が示唆された。そのため、別の血清サンプルを用いて別の調製物を製造し、3週間毎に注射し、これにより、3か月未満でマーカーが正常値を下回る結果となった。PETにより、免疫療法の開始から1年後に肝転移の壊死が明らかとなった。
結論:血液から製造されたワクチンは、最初のステップとして、細胞増殖マーカーによって検出可能な細胞増殖を阻害し、その後、数ヶ月から1年というはるかに長い期間にわたってPETによって検出可能な遅延効果を示す。
実施例4:血液から調製したワクチンによるワクチン接種後の抗膠芽腫血清抗体。
この患者は、右側側頭部のステージIV膠芽腫の発見および外科的生検の6か月後にワクチン接種を受けた。第一選択療法は、放射線療法と交互に行うテモダールに基づくStuppプロトコル(Stupp,R.et al.,Radiotherapy plus Concomitant and Adjuvant Temozolomide for GlioblastomaN Engl J Med 2005;352:987−996)であった。血清タンパク質を用いたワクチン接種は、患者の生存期間中、1週間間隔で1か月間4回注射し、その後1か月に1回注射する頻度で行った。患者は、10か月間の完全寛解を維持し、死亡前の2か月間は進行した(RECIST基準)。腫瘍細胞に対する抗体が存在するかどうかを確認するために、患者の腫瘍生検の切片で血清抗体(IgG)の存在を試験した。
5μm厚のパラフィン包埋組織切片を使用した。これらをキシロールで脱パラフィンし、エタノール還元溶液で再水和する。内因性ペルオキシダーゼはHで阻害する。患者の血清をHepes緩衝液中に1/100に希釈したが、これは、二次抗体としてペルオキシダーゼ標識抗ヒトIgGを使用するマーカーにおいて一次抗体として機能する。次に、ペルオキシダーゼを、過酸化水素の存在下で酸化したDAB(3,3’−ジアミノベンジジン)を用いて呈色すると、該ペルオキシダーゼはアルコール不溶性の褐色の沈着物を生成する(図3)。ネガティブコントロールは、一次抗体(希釈血清)なしで同条件下で処理した切片である。
標識は、腫瘍細胞の大部分が陽性であることを示しているが、その一部は陽性ではないことに留意すべきである。これは、ワクチンが腫瘍細胞に対する応答を引き起こし、生検とワクチン製造との間の期間は、すべてのクローンがワクチンに表れているわけではないことを意味したことを示唆している。
この組織学的結果は、血清タンパク質のワクチン接種が体液性抗腫瘍免疫応答を引き起こすことを示す。
実施例5:腫瘍生検から製造したワクチンによって誘導された陽性ELISPOTの比率と血清から製造したワクチンによって誘導された陽性ELISPOTの比率との差
血液または生検から製造したワクチンによって誘導されたCD8刺激を比較した。これは、生検が入手可能であるかに応じて生検または血清のサンプルを採取した、さまざまながん性病変を有する一連の患者で行われた。Elispotによって検出された細胞性免疫の刺激は、必ずしも臨床結果と相関しているわけではないことに留意されたい。ElispotはすべてのCD8刺激状態を検出するわけではない。ELISPOT試験は、各患者において、5回目の注射時、すなわち最初のワクチン接種から3か月後に行った。
10mlの血液をクエン酸チューブに収集し、サンプリングしてから4時間以内に、ficoll 400中で遠心分離する。次に、有核細胞をRPMI培地で洗浄し、2×10細胞/ウェルの濃度で、ワクチンタンパク質でコーティングしたウェルで培養する。ワクチンタンパク質は、ワクチンの電気泳動の実施について前述したようにして得られる。10mgのタンパク質を担持させた粉末を0.5mlの0.2M NaClで洗浄する。プレートのコーティングには、溶液を0.02Mに戻す。次に、細胞を、5%ウシ胎児血清を添加したRPMIで、5%COのインキュベータにおいて37℃で一晩培養する。次に、細胞を、0.1%のTween20界面活性剤を含むPBSで10分間洗浄する。次に、ウェルを、0.1%のBSAおよび1/1000に希釈したペルオキシダーゼ標識抗インターフェロンガンマ抗体を含む1mlのPBS中で1時間インキュベートする。次に、ペルオキシダーゼを実施例4のように呈色する。
15人の患者を血清から製造したワクチンでワクチン接種し、13人を腫瘍生検から製造したワクチンでワクチン接種した。5回目の注射、すなわちワクチン接種の3か月めにELISPOTを実施した。ネガティブコントロールは、同じタイプの腫瘍を有するワクチン非接種の患者の血液である。血清を使用してワクチン接種した15人中14人の患者はELISPOTが陽性であり、一方、生検を用いてワクチン接種した患者13人中6人のみがELISPOTが陽性であった。これは統計的に異なる差である。
これらの様々な結果に照らして、電気泳動によって見える組成の違い、ならびに臨床的におよび生物学的に観察された結果を考慮すると、本方法を用いて得られたワクチンには驚くべき効果がある。

Claims (9)

  1. 腫瘍抗原を担持したヒドロキシアパタイトおよび/またはリン酸三カルシウムの粒子を含む自家がんワクチンを製造するための方法であって、前記方法は、以下のステップ:
    a)がん患者から得られた血清または血漿のサンプルに含まれるタンパク質を抽出するステップ;および
    b)自家ワクチンを得るために、ステップa)で抽出したタンパク質をヒドロキシアパタイトのおよび/またはリン酸三カルシウムの粒子と接触させるステップ
    を含む、方法。
  2. 患者がヒトである、請求項1に記載の方法。
  3. 患者がイヌ、ウマまたはネコである、請求項1に記載の方法。
  4. がんが、黒色腫、癌腫、腺癌、肉腫、中枢神経系腫瘍、白血病、リンパ腫、および感染性由来のがんから選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. がんが、骨肉腫、BまたはTリンパ腫、乳腺腫瘍、黒色腫、血管肉腫、肥満細胞腫、線維肉腫、脳または中枢神経系腫瘍、シュワン細胞腫、中皮腫、セミノーマ、テラトーマおよび芽細胞腫から選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  6. がんが、膠芽腫、肉腫、黒色腫、癌腫または腺癌である、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  7. がんが、転移を示すがんである、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 腫瘍抗原を担持したヒドロキシアパタイトのおよび/またはリン酸三カルシウムの粒子を含む自家ワクチンであって、該自家ワクチンは、請求項1から7のいずれか一項に記載の製造方法から得られる、自家ワクチン。
  9. 血清および/または血漿のサンプルが得られた患者のがんの治療に使用するための、請求項8に記載の自家ワクチン。
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