JP2021514427A

JP2021514427A - ５面の水平折り畳み式マスク

Info

Publication number: JP2021514427A
Application number: JP2020535133A
Authority: JP
Inventors: ホリ，サン
Original assignee: キム，インジョン
Priority date: 2018-10-26
Filing date: 2019-10-23
Publication date: 2021-06-10
Anticipated expiration: 2039-10-23
Also published as: KR102056797B1; US11684096B2; CN111542241B; CN111542241A; WO2020085779A1; JP7030360B2; US20210068478A1

Abstract

本発明は、折り畳んだ状態で、中葉、上端部が中央から両側に行くほど下方へ曲成または傾斜している上葉、下端部が中央から両側に行くほど上方へ曲成または傾斜している下葉、前記中葉から上方に延び、前記上葉から水平に折り曲げられて形成され、中央から両側に行くほど下方へ曲成または傾斜している第１中間折曲線を有する第１襞部、及び前記中葉から下方に延び、前記下葉から水平に折り曲げられて形成され、中央から両側に行くほど上方へ曲成または傾斜している第２中間折曲線を有する第２襞部を含む本体と；前記本体の両側部に支持されるハーネスと；を含んでなる、５面の水平折り畳み式マスクを提供する。本発明のマスクは、使用の際には、立体的構造を維持しながら口元を覆う中葉が顔面と平行であり、保管の際には、襞部が互いに重なり合わずにすっきり折り畳まれる。また、本発明のマスクは、上葉と下葉の補強リムによって密閉構造をよく維持することができるという利点がある。また、着用の際にマスクの縁部をよく維持して衛生的に取り扱うことができる把持部、及びフィット感を増加させるセルを備えたマスクを提供する。【選択図】図２

Description

本発明は、マスク、さらに詳細には、５面の水平折り畳み式マスクに関する。

呼吸器保護効果のためのマスク、すなわちフェイスマスクとしては、成形カップタイプと平らに折り畳まれるタイプの２種類がある。平らに折り畳まれるタイプは、多数面が折り畳まれる方向によって水平折り畳み式と垂直折り畳み式にさらに分けられる。

成形カップタイプのマスクは、丈夫な構造によって外側から密閉される内部空気チャンバーを正確に構築することができるように見えるが、人ごとに顔の輪郭が異なり、これを全て収容することが難しい。また、カップの外周縁の幅が制限されて顎関節とこめかみとの間に位置し、例えば話をするような顔筋肉の動きのため密閉構造を維持することが難しい。一番の問題点は、一定の空間を占める体積により持ち運びが面倒であるという点である。

一方、折り畳めるマスクは、垂直に折り畳むタイプの米国特許第６３９４０９０号明細書を除いては、ほとんどが水平に折り畳むタイプ、すなわち水平折り畳み式であって、韓国公開特許第１０−１９９８−０７０２６７８号公報（国際公開第９６／０２８２１７号）には、いわゆる中間面、上面及び下面からなる３面マスクが開示されている。また、本発明者によって発明された韓国登録特許第０９６６２７２号公報には、接合を利用して改善されたタイプの３面マスクが開示されている。また、折り畳めるマスクとして、３Ｍ社の韓国公開特許第２０１０−００９１４１７号公報、韓国公開特許第２０１０−００９２０６８号公報及び韓国公開特許第２０１０−００９２０６９号公報には、基本的に横軸を中間線にして上部、下部で構成され、上部が１段プリーツ、下部が２段プリーツを有するように並んで折り畳まれており、両側面に斜めに接合されたフランジが横軸に連結されるように形成されたマスクが開示されている。特開２０１０−１１３１８９号公報（２０１０年５月１７日付で出願）には、中央接合線を中心にＡ、Ｂ、Ｃ及びＤからなる４面マスクが開示されている。

上述したような従来の折り畳み式マスクは、鼻を中心とする顔の輪郭をカバーするために、それなりに多面構造を取っているものの、３面と４面程度では立体構造が制限される。

本発明者は、韓国登録特許第１６９７７６６号公報と未公開の韓国特許出願第２０１８−００２５６８８号に５面ないし６面構造のマスクを開示した。このような本発明者の５面ないし６面構造のマスクは、上部の第１部と下部の第２部とが中央の水平折曲線に部分的に接合され、折り曲げられているという特徴がある。このようなマスクは、従来の３葉マスクとは異なり、中間面（中葉）を持っていない。

米国特許第６３９４０９０号明細書韓国公開特許第１０−１９９８−０７０２６７８号公報韓国登録特許第０９６６２７２号公報韓国公開特許第２０１０−００９１４１７号公報韓国公開特許第２０１０−００９２０６８号公報韓国公開特許第２０１０−００９２０６９号公報特開２０１０−１１３１８９号公報韓国登録特許第１６９７７６６号公報韓国特許出願第２０１８−００２５６８８号

本発明者は、折り畳めるマスクであって、広げて使うとき、美観上有利でもある中間面（中葉）を有しながらも顔の輪郭にぴったり合う立体構造を実現することができるマスクを経済的に製造することができないかという質問から、マスクのプリーツ構造とマスクの一貫製造工程を長い間研究したところ、本発明を完成するに至った。

そこで、本発明は、折り畳めるマスクであって、使用時には半球形状に似た立体的構造を維持しながらも容易に折り畳んで保管することができる５面の水平折り畳み式マスクを提供するためのものである。

また、本発明は、密閉性が高い、衛生的でフィット感にも優れるマスクを提供するためのものである。

本発明によれば、折り畳んだ状態で、中葉、上端部が中央から両側に行くほど下方へ曲成または傾斜している上葉、下端部が中央から両側に行くほど上方へ曲成または傾斜している下葉、及び前記中葉から上方に延び、前記上葉から水平に折り曲げられて形成され、中央から両側に行くほど下方へ曲成または傾斜している第１中間折曲線を有する第１襞部、及び前記中葉から下方に延び、前記下葉から水平に折り曲げられて形成され、中央から両側に行くほど上方へ曲成または傾斜している第２中間折曲線を有する第２襞部を含む本体と；前記本体の両側部に支持されるハーネスと；を含んでなる、５面の水平折り畳み式マスクが提供される。本発明のマスクの本体は、基本構造の他に、多くの従来の構成要素が添付できる。例えば、中葉には、パネルのラミネートの際に顔の当該部位に相応するプラスチック成形骨組を埋没することができる。

本発明のマスクは、好ましくは、前記上葉と前記下葉が、それぞれ、第１襞部と第２襞部の形成において切断された余白部分で補強接合される補強リムを有する。前記上葉と前記下葉の補強リムは、好ましくは、３層パネルの厚さである。本発明のマスクにおいて、第１襞部の第１中間折曲線の両側部は、突出した把持部を有することができる。このような把持部は、第１襞部を接合切断するときに余分を与えて形成する。この把持部は、マスクを広げて使用するなど、マスクを取り扱うときに採用してマスクを衛生的に使用することができる。

また、本発明のマスクは、好ましくは、顔に当たる肌触りを向上させるために、中間に開口部を有するセルが最内側に接合できる。このようなセルは、好ましくは、弾性のあるシートから作られる。

本発明のマスクは、ハーネスが、一般的には本体の４隅に接合されるが、ハーネスの長さを調整する公知の従来技術が統合できる。

本発明において他に説明がない限り、マスクが折り畳まれた状態で上葉を上部に置いたときを基準に説明する。本発明において、「葉」とは、マスクの中葉、上葉及び下葉の主要面を意味し、使用するために広げたときに第１襞部と第２襞部を含んで５面のマスクを形成する。本発明において、パネルとは、マスクの面をなす素材を意味する。通常、このようなパネルは、さまざまな機能のシート素材を積層して作られる。本発明において、「接合切断」というのは、接合と切断が一緒に行われることを意味する。例えば、超音波接合後に切断刃を配置して順次進めるか、或いは超音波ホーンの構造を複合的にするか、或いは刃構造にして切断と同時に接合を行うことができる。

本発明のマスクは、一枚のパネルを折り曲げて中葉、上葉及び下葉を形成することが一般的であるが、場合によっては、多数のパネルを接合して形成することもできる。

必要に応じて、鼻クリップは、上葉の一定の位置に配置されるが、好ましくは、パネルを形成するための積層、すなわちラミネートの際に挿入して埋没される。このような鼻クリップは、例えば軟鉄素材のように使用者が任意に曲げることができる可塑性のある材料や、弾性のある金属またはプラスチック素材、形状記憶合金または形状記憶プラスチック素材などを使用することができる。特に、鼻クリップが上葉と下葉を形成するために折曲を行う前に、好ましくは、パネルを形成するための積層、すなわちラミネートの際に挿入して埋没され、前記補強リムを上葉に形成する場合とセルをさらに設置する場合は、鼻クリップが顔面に当たる部位に積層されるので、鼻クリップによる異物感を著しく下げる。

本発明のマスクは、保管時に第１襞部と第２襞部がそれぞれ第１中間折曲線と第２中間折曲線を中心に折り畳まれる。

本発明のマスクにおいて、保管時の上葉と下葉の補強リムは襞部の形成において切断された余白を除去せずに、それぞれ上葉と下葉の相応する部位、すなわち縁部と接合して補強されたものであり、折り畳んだときの襞部と補強リムは、同じ３層パネルの厚さであって、互いに重なり合わず、すっきり折り畳まれ得る。

本発明において、中葉、上葉及び下葉を形成するパネルは、素材に特に制限されず、織布や不織布などさまざまに使用できる。例えば、静電気が付与されたメルトブローン不織布とスポンボンデッド不織布が積層された複合不織布で作られてもよい。このような不織布は、製造時によく調節された微細孔を形成することにより、吸入される空気を濾過する機能を提供する。裏地は、柔らかな材料、例えばポリプロピレンにポリエチレンが混合されて柔らかいスポンボンデッド不織布を使用することができる。

中間折曲線の接合または襞部の接合は、不織布の場合には融着、特に超音波溶着によって行われるが、織布の場合には縫製または接着によって行われ得る。本発明の水平折り畳み式マスクは、ほとんどがラミネート（または積層）、折曲、接合及び切断による一貫工程によって製造できる。また、一枚の積層されたパネルをもって折曲と接合を行う場合には、製造工程で給紙と移送が容易であり、製造工程が単純である。

本発明の特徴は、本発明の製造工程を詳細に考察すると、さらに明らかになる。さまざまな機能のシートをラミネートしてマスクパネル素材を準備した後、襞部の形成のために積層パネルの上、下部をそれぞれ折り、アーク形状に接合切断する。この時、切断される余白部分は、パネルから分離または除去されない。また、このとき、必要に応じて、第１襞部に突出した把持部を形成する。折られた部位の上、下部を襞部の水平折曲線となる線を中心に折り返す。折り返された部位と襞部の形成において切断された余白部分を一緒に接合切断して上葉と下葉を形成する。接合される部分は、３層パネルの厚さの補強リムになる。必要に応じて、マスクの最内側に弾性素材のシートを用いて開口部付きセルをマスクの縁部に接合する。

襞部は、それぞれ中葉から延び、アーク形状の中間折曲線とこれに対応する水平折曲線からなり、補強リムから切断された構造であるので、補強リムにぴったり合うように同じ３層パネルの厚さを作りながら重なり合わずにすっきり折り畳まれる。

本発明のマスクは、使用の際には、立体的構造を維持しながら口元を覆う中葉が顔面と平行であり、保管の際には、襞部が互いに重なり合わずにすっきり折り畳まれる。

また、本発明のマスクは、使用の際には立体的構造を維持しながら顔の輪郭に接触する上葉と下葉の部分が単にエッジではなく、強度が強化された補強リムを形成して密閉性が高く、補強リムが襞部の形成において切断される余白を用いて追加費用がなく、工程の途中で除去されるべき部分がないため工程が単純である。

また、本発明のマスクは、第１襞部の把持部によってマスクを衛生的に使用することができ、最内側に位置したセルによってマスクの着用肌触りを向上させることができる。

本発明者によって発明されて開示された韓国特許第０９６６２７２号に記載されている従来のプリーツ型マスクの折り畳んだ状態の正面図である。図１ａのマスクの折り畳んだ状態の背面斜視図である。本発明の一実施形態に係るマスクの正面図である。図２のマスクの背面図である。図２のマスクの襞部を人為的に持ち上げた斜視図である。図２のマスクの製造工程である。図２のマスクの使用状態図である。

以下、添付図面によって本発明を詳細に説明する。このような説明は、本発明を例示するためのもので、本発明の保護範囲を限定するものと解釈されてはならない。

図１ａ及び図１ｂはそれぞれ韓国特許第０９６６２７２号に記載されている従来のプリーツ型マスクの折り畳んだ状態の正面図と背面図である。中葉１、中葉１の上部から折曲接合された上葉２、及び中葉１の下部から折曲接合された下葉３の３葉からなり、本体の四隅にはハーネスが部分接合されて付着した従来の３面マスクを示している。本発明の一実施形態である図２乃至図６を参照すると、折り畳んだ状態で、本体は主に中葉２１、上葉２２及び下葉２３から構成されるが、中葉２１と上葉２２との間には、上葉２２から水平に折り曲げられ、第１中間折曲線２５を中心に対称となるアーク状の第１襞部２４を有し、中葉２１と下葉２３との間には、下葉２３から水平に折り曲げられ、第２中間折曲線２７を中心に対称となるアーク状の第２襞部２６を有する。上葉２２と下葉２３の縁は、それぞれ第１襞部と第２襞部の形成において切断された余白部分が接合された補強リム（上葉と下葉の縁部分であって、陰影を与えた部分）を有する。このような補強リムは、マスクの密閉性を高め、襞部の形成において切断される余白を用いて追加費用がなく、工程の途中で除去されるべき部分を取り除く。前記本体の第１襞部２４の第１中間折曲線２５の両側部には把持部３０が形成される。このような把持部は、マスクの外側に突出するようにして、マスクを衛生的に取り扱うのに役立つ。前記本体の最内側に、中間開口部を有するセル３４が接合されている。このようなセルは、柔らかい弾性素材を用いてマスクのフィット感を増加させる。

本発明の特徴を明確にするために、図５の製造工程を参照すると、様々な機能のシートをラミネートして（ａステップ）マスクパネル素材を準備するとき、鼻クリップ３３を埋没させる（ｂステップ）。襞部の形成のために積層パネルの上、下部をそれぞれ折り、第１中間折曲線２５と第２中間折曲線２７のアーク形状に接合切断する（ｃステップ）。このとき、切断される余白部分は、パネルから分離または除去されない。また、このとき、必要に応じて、第１襞部に突出した把持部３０を形成する。折られた部位の上、下部に襞部の水平折曲曲線となる線を中心に折り返し、第１中間折曲線２５と第２中間折曲線２７の向こう側に破線の如く接合する（ｄステップ）。必要ならば、覆してマスクの最内側にセル３４を形成するために弾性素材のシートを接合する（ｅステップ）。セルに開口部を形成し、縁部を切断してマスクを完成する（ｆステップ）。上葉２２と下葉２３の縁部は３層パネルの厚さの補強リムになる。

襞部２４、２６は、それぞれ中葉から延び、アーク形状の中間折曲線２５、２７とこれに対応する水平折曲線で構成され、上葉と下葉の補強リムから切断された構造なので、補強リムにぴったり合うように同じ３層パネルの厚さを作りながら重なり合わずにすっきり折り畳まれる。

マスクの最内側には柔らかい弾性シートであるセル３４が位置することにより、鼻クリップの異物感を緩和させ且つフィット感を増大させる。

本発明に係る５面の水平折り畳み式マスクは、生活上汚染する空気を遮断するか或いは産業現場の有害ガスから着用者の呼吸器を保護するために広く使用できる。

１従来のマスクの中葉
２従来のマスクの上葉
３従来のマスクの下葉
２０本発明のマスク
２１中葉
２２上葉
２３下葉
２４第１襞部
２５第１中間折曲線
２６第２襞部
２７第２中間折曲線
３０把持部
３１ハーネス
３２ハーネス接合部
３３鼻クリップ
３４セル

Claims

折り畳んだ状態で、中葉、上端部が中央から両側に行くほど下方へ曲成または傾斜している上葉、下端部が中央から両側に行くほど上方へ曲成または傾斜している下葉、前記中葉から上方に延び、前記上葉から水平に折り曲げられて形成され、中央から両側に行くほど下方へ曲成または傾斜している第１中間折曲線を有する第１襞部、及び前記中葉から下方に延び、前記下葉から水平に折り曲げられて形成され、中央から両側に行くほど上方へ曲成または傾斜している第２中間折曲線を有する第２襞部を含む本体と；
前記本体の両側部に固定されるハーネスと；を含んでなる、５面の水平折り畳み式マスク。
前記上葉と前記下葉の縁部は、前記第１襞部と前記第２襞部の形成において切断された余白部分が接合された補強リムを有する、請求項１に記載の５面の水平折り畳み式マスク。
前記本体の最内側には、中間開口部を有するセルが接合されている、請求項１に記載の５面の水平折り畳み式マスク。
前記本体の前記第１襞部は両側部に把持部を有する、請求項１に記載の５面の水平折り畳み式マスク。