JP2021511375A - 三環式化合物の結晶形、塩形及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、三環式化合物の結晶形及びその製造方法を提供し、さらに、スフィンゴシン−1−リン酸のサブタイプ(S1P1)受容体の関連疾患を治療する薬物の製造における前記結晶形の使用を提供する。

Description

(関連出願の参照)
本願は、2018年1月18日に提出された、出願番号201810049853.2の中国特許出願の優先権を主張するものである。
本発明は、三環式化合物の結晶形及びその製造方法に関し、さらに、S1P1受容体関連疾患を治療するための薬物の製造における前記結晶形の使用に関する。
スフィンゴシン−1−リン酸(S1P)は、細胞増殖、生存、リンパ球輸送、細胞骨格組織及び形態形成を含む広域スペクトルの生物活性を持つ多面的な脂質メディエーターである。スフィンゴシンは、酵素セラミドによって触媒され、セラミドから放出される。スフィンゴシンキナーゼによって触媒されるスフィンゴシンは、リン酸化されてスフィンゴシン−1−リン酸(S1P)を生成し、かつスフィンゴシン−1−リン酸受容体(S1PR)と作用して生物活性を生じさせる。
スフィンゴシン−1−リン酸受容体1(S1PR1)は、内皮細胞分化遺伝子1(EDG1)とも呼ばれ、Gタンパク質共役受容体であり、内皮細胞分化遺伝子(EDG)受容体ファミリーに属し、S1PR1遺伝子によってコードされるタンパク質である。スフィンゴシン−1−リン酸受容体(S1PR)には5つのサブタイプ(S1PR1−5)があり、スフィンゴシン−1−リン酸受容体1(S1PR1)は内皮細胞膜に豊富に分布している。他のGタンパク質共役受容体と同様に、S1PR1は、細胞外からそのリガンドを検出し、かつ細胞内のシグナル伝達経路を活性化して細胞応答を引き起こす。
スフィンゴシン−1−リン酸(S1P)は人体にとって非常に重要であり、主に血管系と免疫系を調節する。小分子S1P1作動薬と阻害剤は、受容体へのスフィンゴシン−1−リン酸(S1P)の結合メカニズムをシミュレートし、それらのシグナル系において重要な生理学的作用を有することが証明される。スフィンゴシン−1−リン酸受容体1(S1PR1)の作動は、リンパ球の輸送を妨害し、リンパ球をリンパ節及び他の二次リンパ器官に隔離することにより、迅速かつ可逆的なリンパ球減少症を引き起こす。臨床研究により、リンパ球の隔離が炎症や自己免疫疾患の反応を軽減し、免疫調節に不可欠であることが証明される。
現在、スフィンゴシン−1−リン酸受容体1(S1PR1)作動薬の開示されたインビボ薬効の研究は、自己免疫疾患の治療又は予防に使用される。新規なスフィンゴシン−1−リン酸受容体1(S1PR1)作動薬の発見と使用には、幅広い見込みがある。Ozanimodは、S1PR1作動薬であり、その構造が以下のとおりである。
Figure 2021511375
本発明は、X線粉末回折パターンが、2θの値が6.66±0.2°、13.30±0.2°、15.57±0.2°である位置に、特徴的な回折ピークを有する化合物1の結晶形Aを提供する。
Figure 2021511375
本発明のいくつかの態様では、上記化合物1の結晶形Aは、X線粉末回折パターンが、2θの値が6.66±0.2°、13.30±0.2°、14.46±0.2°、15.57±0.2°、19.99±0.2°、21.83±0.2°、24.41±0.2°、25.26±0.2°である位置に、特徴的な回折ピークを有する。
本発明のいくつかの態様では、上記化合物1の結晶形Aは、X線粉末回折パターンが、2θの値が6.66±0.2°、12.21±0.2°、13.30±0.2°、14.46±0.2°、15.57±0.2°、16.77±0.2°、19.99±0.2°、21.83±0.2°、24.41±0.2°、25.26±0.2°、27.20±0.2°である位置に、特徴的な回折ピークを有する。
本発明のいくつかの態様では、上記化合物1の結晶形Aは、XRPDパターンが図1に示すとおりである。
Figure 2021511375
本発明のいくつかの態様では、上記化合物1の結晶形Aは、示差走査熱量測定曲線が、199.27℃±2℃の位置に吸熱ピークの開始点を有する。
本発明のいくつかの態様では、上記化合物1の結晶形Aは、DSCパターンが図2に示すとおりである。
本発明のいくつかの態様では、上記化合物1の結晶形Aは、熱重量分析曲線には、251.39℃の前に有意な重量損失が示されず、251.39℃の後に分解し始める。
本発明のいくつかの態様では、上記化合物1の結晶形Aは、TGAパターンが図3に示すとおりである。
本発明はさらに、化合物1を、アセトニトリル、アルコール系溶媒、ケトン系溶媒、エステル系溶媒、エーテル系溶媒、アルコール系溶媒と水との混合溶媒、アセトニトリルと水との混合溶媒、ケトン系溶媒と水との混合溶媒又はエーテル系溶媒と水との混合溶媒に加え、再結晶又はスラリー化して製造することを含む、結晶形Aの製造方法を提供する。
本発明のいくつかの態様では、上記アルコール系溶媒は、メタノール、エタノール及びイソプロピルアルコールから選ばれる。
本発明のいくつかの態様では、上記ケトン系溶媒は、アセトン及びメチルエチルケトンから選ばれる。
本発明のいくつかの態様では、上記エーテル系溶媒は、エチレングリコールジメチルエーテルから選択される。
本発明のいくつかの態様では、上記エステル系溶媒は、酢酸エチルから選ばれる。
本発明のいくつかの態様では、上記アルコール系溶媒と水との混合溶媒は、エタノールと水との混合溶媒、メタノールと水との混合溶媒又はイソプロピルアルコールと水との混合溶媒である。
本発明のいくつかの態様では、上記ケトン系溶媒と水との混合溶媒は、アセトンと水との混合溶媒から選ばれる。
本発明のいくつかの態様では、上記アルコール系溶媒と水との混合溶媒において、アルコール系溶媒と水との体積比は、1:0.2〜1.5から選ばれる。
本発明のいくつかの態様では、上記ケトン系溶媒と水との混合溶媒において、ケトン系溶媒と水との体積比は、1:0.3〜0.8から選ばれる。
本発明のいくつかの態様では、上記アセトニトリルと水との混合溶媒において、アセトニトリルと水との体積比は、1:0.5〜1.5から選ばれる。
本発明はさらに、上記化合物1の結晶形Aの、S1P1受容体関連疾患を治療するための薬物の製造における使用を提供する。
本発明のいくつかの態様では、上記S1P1受容体関連疾患は、炎症性腸疾患である。
化合物1の結晶形Aは、特性が安定し、吸湿性が低く、製薬化の見込みがよい。本発明に係る化合物1の結晶形Aは、安定性に優れ、容易に製薬化できる。化合物1は、S1P1関連経路に顕著な阻害効果があり、かつTNBSにより誘発された超急性の感染性腸疾患のSDラットモデルを通じて、化合物1の結晶形Aが潰瘍性大腸炎に顕著な阻害効果を有することが分かる。Ozanimodと比較して、化合物1は、ラットの薬物動態の単一又は部分的な指標を顕著に向上させることができる。
定義及び説明
特に説明しない限り、本明細書で使用される以下の用語及び語句は、以下の意味を含むものとする。特定の語句や用語は、特別な定義がない限り、不明確又は不明瞭であるとみなされるべきではなく、通常の意味で理解されるべきである。本明細書で商品名が現れる場合、その対応する商品又はその活性成分を指すものとする。
本発明の中間体化合物は、以下に列挙する具体的な実施形態、それらを他の化学合成方法と組み合わせることによって形成される実施形態、及び当業者に周知の均等置換形態を含む、当業者に周知の様々な合成方法によって製造でき、好ましい実施形態は、本発明の実施例を含むが、これらに限定されるものではない。
本発明の具体的な実施形態における化学反応は、本発明の化学変化及びそれに必要な試薬及び材料に好適な溶媒中でなされたものである。本発明に係る化合物を得るために、当業者が、既存の実施形態に基づいて合成ステップ又は反応フローを変更又は選択することが必要となる場合がある。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これらの実施例は本発明を何ら限定するものではない。
本発明で使用される全ての溶媒は市販されるものであり、さらに精製することなく使用することができる。
本発明は、以下の略語を採用する:DMFはジメチルホルムアミドを表し、MsOHはメタンスルホン酸を表し、EtOHはエタノールを表し、NaOHは水酸化ナトリウムを表し、Mはmol/Lを表す。
化合物は手動又はChemDrawソフトウェアで命名され、市販の化合物は、サプライヤーのカタログ名を採用する。
本発明に係るX線粉末回折パターン(X−ray powder diffractometer、XRPD)方法
試験方法:約10〜20mgのサンプルはXRPD検出に用いられる。
詳細なXRPDパラメータは以下のとおりである:
光管:Cu、Kα、(λ=1.54056Å)
光管電圧:40kV、光管電流:40mA
発散スリット:0.60mm
検出器スリット:10.50mm
散乱防止スリット:7.10mm
走査範囲:4〜40deg
ステップ径:0.02deg
ステップサイズ:0.12秒
サンプルディスク回転数:15rpm
本発明に係る示差熱分析(Differential Scanning Calorimeter、DSC)方法
試験方法:サンプル(〜1mg)をアルミニウム製DSCパンに入れて試験し、50mL/minのN2の条件下で、サンプルを室温から300℃に10℃/minの加熱速度で加熱する。
本発明に係る熱重量分析(Thermal Gravimetric Analyzer、TGA)方法
試験方法:サンプル(2〜5mg)をTGAプラチナポットに入れて試験し、25mL/minのN2の条件下で、サンプルを室温から20%重量損失まで加熱する。
化合物1の結晶形AのCu−Kα放射のXRPDパターンである。 化合物1の結晶形AのDSCパターンである。 化合物1の結晶形AのTGAパターンである。
本発明の内容をよりよく理解させるために、以下、具体的な実施例を参照してさらに説明するが、具体的な実施形態は本発明の内容を限定するものではない。
実施例1:化合物1の製造
Figure 2021511375
ステップ1
化合物1−1(20.0g、94.8mmol)を無水テトラヒドロフラン(200mL)に溶解し、ビス(トリメチルシリル)アミドリチウム(1Mテトラヒドロフラン溶液、113mL)を−78℃で滴下し、この温度で30分間撹拌して反応させた。次に、反応液にブロモ酢酸エチル(17.4g、104mmol)を加え、反応液を25℃で2時間撹拌して反応させた。反応液に水(200mL)を加え、酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(300mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10:1石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.7)で分離精製して、化合物1−2(15.0g、淡黄色油状物)を得た。収率は、53%である。
H NMR:(400MHz、CDCl)δ7.87(d、J=8.0Hz、1H)、7.71(d、J=8.0Hz、1H)、7.38(t、J=8.0Hz、1H)、4.11(q、J=6.8Hz、2H)、3.33−3.10(m、1H)、2.96−2.87(m、2H)、2.69−2.65(m、2H)、1.19(t、J=6.8Hz、3H)。MS−ESI計算値[M+H]は297及び299であり、実測値は297及び299である。
ステップ2
化合物1−2(25.0g、84.1mmol)を無水エタノール(300mL)に溶解し、酢酸アンモニウム(64.9g、841mmol)を25℃で加え、この温度で1時間撹拌して反応させた。次に、反応液にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(15.9g、252mmol)を加え、反応液を80℃で12時間撹拌して反応させた。反応液に水(300mL)を加え、酢酸エチル(400mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(300mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10:1酢酸エチル/メタノール、Rf=0.4)で分離精製して、化合物1−3(10.0g、淡黄色油状物)を得た。収率は、47%である。MS−ESI計算値[M+H]は252及び254であり、実測値は252及び254である。
ステップ3
化合物1−3(10.0g、39.7mmol)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(80mL)に溶解し、水素化ナトリウム(2.38g、59.5mmol、純度60%)を0℃で数回に分けて加え、この温度で30分間撹拌して反応させた。次に、反応液に化合物1−4(9.49g、39.7mmol)を加え、反応液を25℃で2時間撹拌して反応させた。反応液に水(200mL)を加え、酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(300mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1:1石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.5)で分離精製して、化合物1−5(5.00g、無色油状物)を得た。収率は、31%である。
H NMR:(400MHz、d−MeOH)δ7.46−7.42(m、2H)、7.12(d、J=8.0Hz、1H)、5.17(d、J=7.2Hz、1H)、3.70−3.67(m、3H)、3.24−3.23(m、1H)、3.18−3.16(m、2H)、2.70−2.68(m、2H)、2.34−2.33(m、1H)、0.84(s、9H)、0.01(s、6H)。MS−ESI計算値[M+H]は410及び412であり、実測値は410及び412である。
ステップ4
化合物1−5(5.00g、12.2mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)に溶解し、反応液にシアン化亜鉛(2.86g、24.4mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1.41g、1.22mmol)を加え、反応液を窒素下で100℃で16時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(40mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1:1石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.4)で分離精製して、化合物1−6(3.10g、無色油状物)を得た。収率は、71%である。
H NMR:(400MHz、d−MeOH)δ7.87(d、J=8.0Hz、1H)、7.70(d、J=8.0Hz、1H)、7.47(t、J=8.0Hz、1H)、5.26(d、J=7.2Hz、1H)、3.82−3.70(m、3H)、3.51−3.49(m、1H)、3.30−3.27(m、1H)、3.01−2.81(m、3H)、2.45−2.41(m、1H)、0.93(s、9H)、0.00(s、6H)。MS−ESI計算値[M+H]は357であり、実測値は357である。
ステップ5
化合物1−6(3.00g、8.41mmol)を無水エタノール(8mL)に溶解し、反応液に塩酸ヒドロキシルアミン(1.75g、25.2mmol)とトリエチルアミン(3.40g、33.6mmol)を加え、反応液を窒素下で60℃で12時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、水(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(40mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0:1石油エーテル/酢酸エチル、Rf=0.4)で分離精製して、化合物1−7(3.00g、白色固体)を得た。収率は、92%である。
H NMR:(400MHz、CDCl)δ7.49(d、J=8.0Hz、1H)、7.40(d、J=8.0Hz、1H)、7.21(t、J=8.0Hz、1H)、5.07(d、J=7.2Hz、1H)、4.73(s、2H)、3.78−3.76(m、1H)、3.67−3.62(m、2H)、3.44−3.42(m、1H)、2.97−2.90(m、3H)、2.71−2.65(m、1H)、2.37−2.33(m、1H)、0.84(s、9H)、0.00(s、6H)。MS−ESI計算値[M+H]は390であり、実測値は390である。
ステップ6
化合物1−8(695mg、3.39mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解した。反応液に1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(763mg,5.65mmol)と1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.08g,5.65mmol)を加え、反応液を窒素下で25℃で0.5時間撹拌した。次に、反応液に化合物1−7(1.10g、2.82mmol)を加え、反応液を25℃で1時間撹拌した。80℃に昇温し、反応液を80℃で12時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、水(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(25mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィーで分離精製して化合物1−9を得た。
H NMR:(400MHz、d−MeOH)δ8.46−8.42(m、2H)、8.19(d、J=7.2Hz、1H)、7.78(d、J=7.2Hz、1H)、7.51−7.44(m、2H)、5.26(d、J=7.2Hz、1H)、4.99−4.94(m、1H)、3.83−3.71(m、4H)、3.26−3.23(m、2H)、3.15−3.13(m、1H)、2.92−2.86(m、1H)、2.48−2.43(m、1H)、1.47(d、J=6.0Hz、6H)。MS−ESI計算値[M+H]は445であり、実測値は445である。
ステップ7
化合物1−9(200mg、0.450mmol)をキラル液体クロマトグラフィーで分離精製して化合物1−10及び化合物1を得た。
SFC分離方法:
クロマトグラフィーカラム:AD 250mm×30mm、10μm。
移動相:A:二酸化炭素。B:45%〜45%。エタノール(0.1%アンモニア水を含む)。
流速:80mL/min。
カラム温度:40℃。
化合物1−10の効率的なキラル液相カラムの保持時間:5.276分間。
H NMR:(400MHz、d−MeOH)δ8.42−8.40(m、2H)、8.17(d、J=7.6Hz、1H)、7.77(d、J=7.6Hz、1H)、7.50−7.42(m、2H)、5.26(d、J=7.2Hz、1H)、4.99−4.95(m、1H)、3.81−3.71(m、4H)、3.26−3.23(m、2H)、3.13−3.08(m、1H)、2.92−2.86(m、1H)、2.48−2.44(m、1H)、1.47(d、J=6.0Hz、6H)。MS−ESI計算値[M+H]は445であり、実測値は445である。
化合物1の効率的なキラル液相カラムの保持時間:6.427分間。
H NMR:(400MHz、d−MeOH)δ8.45−8.42(m、2H)、8.19(d、J=7.6Hz、1H)、7.78(d、J=7.6Hz、1H)、7.51−7.44(m、2H)、5.27(d、J=7.2Hz、1H)、4.99−4.94(m、1H)、3.83−3.71(m、4H)、3.26−3.23(m、2H)、3.15−3.13(m、1H)、2.92−2.88(m、1H)、2.48−2.44(m、1H)、1.47(d、J=6.0Hz、6H)。MS−ESI計算値[M+H]は445であり、実測値は445である。
実施例2:化合物1の結晶形Aの製造
化合物1(80g)をエタノール(2L)に加え、80℃に加熱して96時間撹拌した。反応系を室温まで降温し、濾過し、濾過ケーキを収集した。濾過ケーキを真空乾燥させて化合物1の結晶形Aを得た。
約50mgの化合物1をサンプル瓶に入れて、下表の溶媒又は混合溶媒にそれぞれ加えた。40℃で2日間連続して振とうした後に遠心分離し、上記得られた残留固体を収集して40℃で一晩真空乾燥させて、化合物1の結晶形Aを得た。
Figure 2021511375
約30mgの化合物1をサンプル瓶に入れ、4mLのテトラヒドロフランを加え、5min超音波処理により溶解し、サンプルを50℃のマグネチックスターラー上に置いて1時間撹拌し、上澄みを取り、瓶口をアルミ箔紙で覆い、多数の小穴を開け、ドラフトチャンバー内に置いて、サンプルを自然に揮発させた(遮光放置)。得られた残留固体を室温で一晩真空乾燥させた後、真空乾燥オーブン中で30℃で4時間乾燥させて、化合物1の結晶形Aを得た。
約30mgの化合物1をサンプル瓶に入れ、4mLのアセトンを加え、30min超音波処理により溶解し、サンプルを50℃のマグネチックスターラー上に置いて1時間撹拌し、さらに2mLのアセトンを加え、撹拌し続け、30分間熱時濾過した。濾液をガラス瓶に入れ、アルミ箔紙で瓶口を覆い、多数の小穴を開け、ドラフトチャンバー内に置いて、サンプルを自然に揮発させた(遮光放置)。得られた残留固体を室温で一晩真空乾燥させた後、真空乾燥オーブン中で30℃で4時間乾燥させて、化合物1の結晶形Aを得た。
約30mgの化合物1に2mLのテトラヒドロフランを加え、30min超音波処理により溶解し、サンプルを50℃のマグネチックスターラー上に置いて遮光撹拌し、1時間後、さらに1mLのテトラヒドロフランを加え、撹拌し続け、30min後にサンプル液を熱時濾過し、濾液をガラス瓶に入れ、サンプル液を−5℃の冷蔵庫に入れて冷却した。3日間後に白色固体が析出し、サンプルを遠心分離し、上澄みを除去し、固体を30℃の真空オーブンに入れて一晩乾燥させて化合物1の結晶形Aを得た。
試験例1:結晶形Aの固体安定性試験
結晶形Aを開口のままに恒温恒湿容器に入れ、40℃/湿度75%(開口)の条件下で加速試験を行い、1ヶ月目、2ヶ月目、及び3ヶ月目にサンプリングして検出し、検出結果を0日目の初期検出結果と比較し、試験結果を下記表2に示す。
Figure 2021511375
分析方法:
Figure 2021511375
結論:化合物1の結晶形Aの総不純物量は増加せず、良好な物理的安定性を示す。
試験例2:S1P1受容体作動活性の測定試験
一.細胞処理
1.PathHunter細胞株を標準プログラムに従って解凍した。
2.細胞を20マイクロリットルの384ウェルのマイクロウェルプレートに接種し、37℃で適切な時間インキュベートした。
二.作動薬
1.作動薬の測定については、反応を誘発するために、細胞を測定対象のサンプルと培養した。
2.測定対象の保存液を緩衝液に5倍希釈した。
3.5マイクロリットルの5倍希釈液を細胞に加え、37℃で90〜180分間インキュベートした。溶媒濃度は1%である。
三.シグナル検出
1.12.5マイクロリットル又は15マイクロリットルのPathHunter検出試薬を50%の体積比で単回加え、室温で1時間インキュベートしてシグナル信号を生成した。
2.マイクロプレートをPerkinElmer EnvisionTM機器で読み取り、化学発光シグナル検出を行った。
四.データ分析
1.CBISデータ分析スイートを用いて化合物の活性分析を行った。
2.計算式:
%活性=100%×(平均試験サンプルRLU−平均溶媒RLU)/(平均最大対照リガンド−平均溶媒RLU) 試験結果を表3に示す。
Figure 2021511375
結論:化合物1は、顕著な、さらに予期しないS1P1受容体作動活性を有する。
試験例3:化合物の薬物動態評価
試験目的:化合物のSDラット体内の薬物動態を試験する。
試験材料:
Sprague Dawleyラット(雄性、200〜300g、7〜9週齢、上海斯莱克)
試験操作:化合物を静脈内注射及び経口投与した後のげっ歯類動物の薬物動態特徴を標準的なプロトコルで試験し、試験では、候補化合物を透明な溶液に調製し、ラットに単回静脈内注射及び経口投与した。静脈注射及び経口投与のための溶媒は、一定割合のヒドロキシプロピルβシクロデキストリン水溶液又は生理食塩水である。24時間以内に全血サンプルを収集し、3000gで15分間遠心分離し、上澄みを分離して血漿サンプルを得て、内部標準を含む4倍体積のアセトニトリル溶液を加えてタンパク質を沈殿させ、遠心分離して上澄みを取り、等倍体積の水を加えて遠心分離し、上澄みを取ってサンプルに注入し、LC−MS/MS分析方法で血中薬物濃度を定量分析し、ピーク濃度、ピーク時間、クリアランス率、半減期、薬物時間曲線下の面積、バイオアベイラビリティなどの薬物動態パラメータを算出した。試験結果を表4に示す。
Figure 2021511375
結論:Ozanimodと比較して、化合物1は、ラットの薬物動態の単一又は部分的な指標を顕著に向上させることができる。
実験例4:ラットの血中リンパ球に対する単回経口投与の影響
正常なSPF級の雄性SDラットに単回強制経口投与した。実験を、溶媒対照群、参照化合物Ozanimod群、化合物1−0.3mg/kg用量群、化合物1−1.0mg/kg用量群及び化合物1−3mg/kg用量群という5つの群に分けた。投与の0.5時間前と投与の4、8、24時間後に採血し、かつ10%K2−EDTAで抗凝固処理した。抗凝固の血液サンプルを4℃の環境に置き、生理食塩水で1:4倍希釈し、血球分析装置で迅速に試験し、血液1リットル当たりのリンパ球数と白血球の総数に占めるパーセンテージを算出した。graphpad prism 6.0ソフトウェアを使用して、平均値±標準誤差を算出し、two way ANOVAを使用して、有意差検定を行った。p<0.05の場合、2つの群間に有意差があるとみなされる。
単回経口投与により、1.0mg/kgのOzanimodと0.3、1.0、3.0mg/kgの化合物1の血中リンパ球数は、8時間以内に最大減少率に達し、それぞれ84.39%、66.87%、83.09%及び85.92%である。化合物1は、3つの濃度でいずれも血中リンパ球数を明らかに減少させる効果を有し、溶媒対照群と比較して、低用量群はP<0.001であり、化合物1の中高用量群はP<0.0001であり、1.0mg/kgのOzanimodと0.3、1.0、3.0mg/kgの化合物1による血中リンパ球の24時間後の減少率は、それぞれ47.26%、−44.98%、0.22%及び55.15%であり、化合物1は、用量依存的な傾向があり(高用量群は低用量群と比較してp<0.05である)、かつOzanimod群と比較して有意差がある(低用量群は、Ozanimod群と比較してp<0.0001であり、中用量群は、Ozanimod群と比較してp<0.05である)。
0.3mg/kg、1mg/kg、3mg/kgの化合物1の用量では、リンパ球のパーセンテージは投与の4時間と8時間後に顕著に減少し、投与の8時間後に最も低い。投与の24時間後、各群のリンパ球のパーセンテージは、いずれも投与前のレベルに戻った。化合物1−1mg/kg用量群をOzanimod群と比較すると、投与後の各時点で、ラットの血中リンパ球のパーセンテージに有意差がない。
Figure 2021511375
Figure 2021511375
結論:上記結果は、正常なラットにおいて、化合物1の単回経口投与が末梢血中リンパ球数と白血球中のリンパ球のパーセンテージを用量効果関係で顕著に減少させ、0.3mg/kgの低用量で血中リンパ球数を顕著に減少させる効果があることを示唆している。リンパ球数は、24時間でOzanimod群よりも早く回復する(同じ用量で比較し、p<0.05である)。同じ用量(1.0mg/kg)で、ラットの血中リンパ球のパーセンテージはOzanimod群のものと同じである。
実験例5:TNBSにより誘発された急性感染性腸疾患(IBD)の雌性SDラットモデルの薬力学的試験
雌性SDラットを、モデル群、プレドニゾロン−10mg/kg群、Ozanimod−0.3mg/kg群、Ozanimod−1.0mg/kg群、化合物1−0.1mg/kg群、化合物1−0.3mg/kg群及び化合物1−0.6mg/kg群という7つの群に分けた。すべての動物をペントバルビタールナトリウムで深く麻酔し、TNBS−50%アルコール溶液を使用して肛門から腸腔内に挿入してモデルを作成し、動物の肛門をつまみ、動物を逆さまにして5分間保持し、漏れがないことを確認して、動物をケージに戻した。
モデル作成後の1時間後、試験化合物を1日1回、合計7日間経口投与した。モデル群には同体積の薬物溶媒を与えた。試験化合物を毎日投与する前に、動物の体重を量り、動物の毎日の糞便の特徴をモニターし、臨床観察により採点した。投与終了後の翌日に、すべての動物を安楽死させ、結腸(肛門から盲部まで)を採取し、結腸の長さ及び重量を測定し、病変のサイズを肉眼解剖学的に採点し、結腸病変の肉眼解剖学的画像を収集し、組織を10%中性ホルマリン溶液に固定し、病理組織学的分析を行った。化合物1−0.6mg/kg用量群は、結腸損傷領域に明らかな治療効果を示し、測定データは3.42cmであり、モデル群(5.68cm)と比較して顕著に減少し、プレドニゾロン−10mg/kg群及びOzanimod−1.0mg/kg群の治療効果よりも優れている。組織学的検査の結果は、化合物1−0.6mg/kg群の腸粘膜の炎症細胞浸潤度が減少し、潰瘍スコア、炎症スコア及び総損傷スコアがそれぞれ2.00、3.29及び5.29であり、モデル群(3.29、4.43、7.71)よりも顕著に低下し、治療効果がプレドニゾロン−10mg/kg群のものと同じであり、かつOzanimod−1.0mg/kgのものよりも優れていることを示す。試験終了後、解剖し、化合物1−0.6mg/kg投与群は、結腸潰瘍と浮腫の症状がモデル群と比較していずれも軽減され、プレドニゾロン−10mg/kg群は、結腸潰瘍が減少せず、浮腫領域が減少する傾向がある。各群の結腸重量及び重量と長さとの比は、モデル群と比較して有意差がない。
Figure 2021511375
Figure 2021511375
結論:本研究では、0.6mg/kgの用量の化合物1の、TNBSにより誘発された急性大腸炎のラットモデルの潰瘍状況と炎症状況を顕著に減少させるという治療効果は、プレドニゾロン−10mg/kg群の治療効果と同じであり、かつOzanimod−1.0mg/kg群の治療効果よりも優れている。

Claims (20)

  1. X線粉末回折パターンは、2θの値が6.66±0.2°、13.30±0.2°、15.57±0.2°である位置に、特徴的な回折ピークを有する、化合物1の結晶形A。
    Figure 2021511375
  2. X線粉末回折パターンは、2θの値が6.66±0.2°、13.30±0.2°、14.46±0.2°、15.57±0.2°、19.99±0.2°、21.83±0.2°、24.41±0.2°、25.26±0.2°である位置に、特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の化合物1の結晶形A。
  3. X線粉末回折パターンは、2θの値が6.66±0.2°、12.21±0.2°、13.30±0.2°、14.46±0.2°、15.57±0.2°、16.77±0.2°、19.99±0.2°、21.83±0.2°、24.41±0.2°、25.26±0.2°、27.20±0.2°である位置に、特徴的な回折ピークを有する、請求項2に記載の化合物1の結晶形A。
  4. XRPDパターンは図1に示すとおりである、請求項3に記載の化合物1の結晶形A。
  5. 示差走査熱量測定曲線は、199.27℃±2℃の位置に吸熱ピークの開始点を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物1の結晶形A。
  6. DSCパターンは図2に示すとおりである、請求項5に記載の化合物1の結晶形A。
  7. 熱重量分析曲線には、251.39℃の前に有意な重量損失が示されず、251.39℃の後に分解し始める、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物1の結晶形A。
  8. TGAパターンは図3に示すとおりである、請求項7に記載の化合物1の結晶形A。
  9. 化合物1を、アセトニトリル、アルコール系溶媒、ケトン系溶媒、エステル系溶媒、エーテル系溶媒、アルコール系溶媒と水との混合溶媒、アセトニトリルと水との混合溶媒、ケトン系溶媒と水との混合溶媒又はエーテル系溶媒と水との混合溶媒に加え、再結晶又はスラリー化して製造することを含む、結晶形Aの製造方法。
  10. 前記アルコール系溶媒は、メタノール、エタノール及びイソプロパノールから選ばれる、請求項9に記載の結晶形Aの製造方法。
  11. 前記ケトン系溶媒は、アセトン及びメチルエチルケトンから選ばれる、請求項9に記載の結晶形Aの製造方法。
  12. 前記エーテル系溶媒は、エチレングリコールジメチルエーテルから選ばれる、請求項9に記載の結晶形Aの製造方法。
  13. 前記エステル系溶媒は、酢酸エチルから選ばれる、請求項9に記載の結晶形Aの製造方法。
  14. アルコール系溶媒と水との混合溶媒は、エタノールと水との混合溶媒、メタノールと水との混合溶媒又はイソプロピルアルコールと水との混合溶媒である、請求項9に記載の結晶形Aの製造方法。
  15. ケトン系溶媒と水との混合溶媒は、アセトンと水との混合溶媒から選ばれる、請求項9に記載の結晶形Aの製造方法。
  16. 前記アルコール系溶媒と水との混合溶媒において、アルコール系溶媒と水との体積比は、1:0.2〜1.5から選ばれる、請求項14に記載の結晶形Aの製造方法。
  17. 前記ケトン系溶媒と水との混合溶媒において、ケトン系溶媒と水との体積比は、1:0.3〜0.8から選ばれる、請求項15に記載の結晶形Aの製造方法。
  18. 前記アセトニトリルと水との混合溶媒において、アセトニトリルと水との体積比は、1:0.5〜1.5から選ばれる、請求項9に記載の結晶形Aの製造方法。
  19. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物1の結晶形Aの、S1P1受容体関連疾患を治療するための薬物の製造における使用。
  20. 前記S1P1受容体関連疾患は、炎症性腸疾患である、請求項19に記載の使用。
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