JP2021509334A - 浮遊粒子特性に基づく調整 - Google Patents

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Abstract

外科システムが開示される。外科システムは、患者の空洞内の流体中の浮遊粒子の特性を検出するように構成されたセンサを備えることができる。外科システムはまた、外科用装置と、流体中の浮遊粒子の特性を示す入力信号に応答して外科用装置の外科的機能を調整するように構成された制御回路と、を含むことができる。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、「ADJUSTMENTS BASED ON AIRBORNE PARTICLE PROPERTIES」と題する2018年11月6日出願の通常の米国仮特許出願第16/182,246号の利益を主張するものであり、その開示の全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
本出願は、米国特許法第119条(e)の下で、「A CONTROL FOR A SURGICAL NETWORK OR SURGICAL NETWORK CONNECTED DEVICE THAT ADJUSTS ITS FUNCTION BASED ON A SENSED SITUATION OR USAGE」と題する2018年9月10日出願の米国仮特許出願第62/729,183号に対する優先権を主張するものであり、その開示の全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
本出願は更に、米国特許法第119条(e)の下で、「SMART ACTIVATION OF AN ENERGY DEVICE BY ANOTHER DEVICE」と題する2018年6月30日出願の米国仮特許出願第62/692,747号、「SMART ENERGY ARCHITECTURE」と題する2018年6月30日出願の米国仮特許出願第62/692,748号、及び「SMART ENERGY DEVICES」と題する2018年6月30日出願の米国仮特許出願第62/692,768号に対する優先権を主張するものであり、各開示の全内容が参照により本明細書に組み込まれる。
本出願は更に、米国特許法第119条(e)の下で、「METHOD OF HUB COMMUNICATION」と題する2018年4月19日出願の米国仮特許出願第62/659,900号に対する優先権を主張するものであり、その開示の全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
本出願は更に、米国特許法第119条(e)の下で、「CAPACITIVE COUPLED RETURN PATH PAD WITH SEPARABLE ARRAY ELEMENTS」と題する2018年3月30日出願の米国仮特許出願第62/650,898号、「SURGICAL SYSTEMS WITH OPTIMIZED SENSING CAPABILITIES」と題する2018年3月30日出願の米国仮特許出願第62/650,887号、「SMOKE EVACUATION MODULE FOR INTERACTIVE SURGICAL PLATFORM」と題する2018年3月30日出願の米国仮特許出願第62/650,882号、及び「SURGICAL SMOKE EVACUATION SENSING AND CONTROLS」と題する2018年3月30日出願の米国仮特許出願第62/650,877号の優先権を主張するものであり、各開示の全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
本出願は更に、米国特許法第119条(e)の下で、「TEMPERATURE CONTROL IN ULTRASONIC DEVICE AND CONTROL SYSTEM THEREFOR」と題する2018年3月8日出願の米国仮特許出願第62/640,417号、及び「ESTIMATING STATE OF ULTRASONIC END EFFECTOR AND CONTROL SYSTEM THEREFOR」と題する2018年3月8日出願の米国仮特許出願第62/640,415号の優先権を主張するものであり、各開示の全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
本出願は更に、米国特許法第119条(e)の下で、「INTERACTIVE SURGICAL PLATFORM」と題する2017年12月28日出願の米国仮特許出願第62/611,341号、「CLOUD−BASED MEDICAL ANALYTICS」と題する2017年12月28日出願の米国仮特許出願第62/611,340号、及び「ROBOT ASSISTED SURGICAL PLATFORM」と題する2017年12月28日出願の米国仮特許出願第62/611,339号の優先権を主張するものであり、各開示の全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、外科システム及び装置に関する。臨床情報は、手術前、手術中、及び/又は手術後に、様々な異なる外科用装置に収集及び/又は保存されることができる。特定の情報は、臨床医にとって、手術前、手術中、及び/又は手術後に1つ以上の臨床決定を行う際に有用であり得る。
構成及び操作方法の両方に関して本明細書で説明する様々な態様は、それらの他の目的及び利点と共に、以下の説明を以下の添付図面と併せて参照することで最もよく理解することができる。
本開示の少なくとも1つの態様による、コンピュータ実装インタラクティブ外科システムのブロック図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、手術室内で外科処置を行うために使用される外科システムである。 本開示の少なくとも1つの態様による可視化システム、ロボットシステム、及びインテリジェント器具とペアリングされた外科用ハブである。 本開示の少なくとも1つの態様による、外科用ハブ筐体、及び外科用ハブ筐体のドロアー内に摺動可能に受容可能な組み合わせ発生器モジュールの部分斜視図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、双極、超音波、及び単極接点、並びに煙排出構成要素を備える組み合わせ発生器モジュールの斜視図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、複数のモジュールを受容するように構成された横方向モジュール式ハウジングの複数の横方向ドッキングポートの個々の電力バスアタッチメントを示す。 本開示の少なくとも1つの態様による、複数のモジュールを受容するように構成された垂直モジュール式ハウジングを示す。 本開示の少なくとも1つの態様による、医療施設の1つ以上の手術現場、又は外科処置のための専門設備を備えた医療施設内の任意の部屋に配置されたモジュール式装置をクラウドに接続するように構成されたモジュール式通信ハブを備える外科用データネットワークを示す。 本開示の少なくとも1つの態様による、コンピュータ実装インタラクティブ外科システムを示す。 本開示の少なくとも1つの態様による、モジュール式制御タワーに連結された複数のモジュールを備える外科用ハブを示す。 本開示の少なくとも1つの態様による、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)ネットワークハブ装置の一態様を示す。 本開示の少なくとも1つの態様による、クラウドコンピューティングシステムのクラウドコンポーネントに接続されることができる外科用ハブに連結された複数のスマート外科用器具を含むクラウドコンピューティングシステムのブロック図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、クラウドコンピューティングシステムの機能モジュールアーキテクチャである。 本開示の少なくとも1つの態様による、状況認識外科システムの図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、外科用ハブの状況認識を示すタイムラインである。 本開示の少なくとも1つの態様による、エンドエフェクタ及びトリガを含む外科用器具の立面図であり、エンドエフェクタが閉鎖される程度は、トリガが作動される程度によって制御される。 本開示の少なくとも1つの態様による、図16の外科用器具のトリガ角度に対するエンドエフェクタ閉鎖及びトランスデューサ振幅を示す一対のグラフである。 本開示の少なくとも1つの態様による、組み合わせエネルギー器具、外科用ステープラ、及び吸引/潅注装置を含む、手術野における複数の装置を伴う外科処置の概略図であり、組み合わせエネルギー器具の詳細立面図と、滅菌野内の複数の装置の外科的機能を調整するためのタッチスクリーン制御部を含む滅菌野ディスプレイの詳細平面図と、を更に示す。 本開示の少なくとも1つの態様による、状況認識した外科用ハブからの入力に基づく臨床医に対する推奨を含む表示画面を示す。 本開示の少なくとも1つの態様による、予想される外科的行為及び状況認識した外科用ハブからの入力に基づいて、推奨が高い優先レベルで示されている、図19Aの表示画面を示す。 本開示の少なくとも1つの態様による、予測される結果と相関する手術中のデータを例示し、かつ、予測される結果に基づいた対応する推奨を更に示すブロック図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、外科用排出システムの概略図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、外科用排出システムを含む外科システムの斜視図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、排出システムの排出器ハウジングの概略図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、微粒子濃度、ファン速度、及びエネルギー装置の電力を時間に対して示す一連のグラフである。 本開示の少なくとも1つの態様による、超音波通過粒子検出システムである。 本開示の少なくとも1つの態様による、超音波反射粒子検出システムである。 本開示の少なくとも1つの態様による、図26の超音波反射粒子検出システムを使用して組織表面情報を検出するためのフローチャートである。
本願の出願人は、各開示の全内容が参照により本明細書に組み込まれる、2018年11月6日出願の以下の米国特許出願を所有する:
・米国特許出願第16/182,224号、発明の名称「SURGICAL NETWORK,INSTRUMENT,AND CLOUD RESPONSES BASED ON VALIDATION OF RECEIVED DATASET AND AUTHENTICATION OF ITS SOURCE AND INTEGRITY」、
・米国特許出願第16/182,230号、発明の名称「SURGICAL SYSTEM FOR PRESENTING INFORMATION INTERPRETED FROM EXTERNAL DATA」、
・米国特許出願第16/182,233号、発明の名称「MODIFICATION OF SURGICAL SYSTEMS CONTROL PROGRAMS BASED ON MACHINE LEARNING」、
・米国特許出願第16/182,239号、発明の名称「ADJUSTMENT OF DEVICE CONTROL PROGRAMS BASED ON STRATIFIED CONTEXTUAL DATA IN ADDITION TO THE DATA」、
・米国特許出願第16/182,243号、発明の名称「SURGICAL HUB AND MODULAR DEVICE RESPONSE ADJUSTMENT BASED ON SITUATIONAL AWARENESS」、
・米国特許出願第16/182,248号、発明の名称「DETECTION AND ESCALATION OF SECURITY RESPONSES OF SURGICAL INSTRUMENTS TO INCREASING SEVERITY THREATS」、
・米国特許出願第16/182,251号、発明の名称「INTERACTIVE SURGICAL SYSTEM」、
・米国特許出願第16/182,260号、発明の名称「AUTOMATED DATA SCALING,ALIGNMENT,AND ORGANIZING BASED ON PREDEFINED PARAMETERS WITHIN SURGICAL NETWORKS」、
・米国特許出願第16/182,267号、発明の名称「SENSING THE PATIENT POSITION AND CONTACT UTILIZING THE MONO−POLAR RETURN PAD ELECTRODE TO PROVIDE SITUATIONAL AWARENESS TO A SURGICAL NETWORK」、
・米国特許出願第16/182,249号、発明の名称「POWERED SURGICAL TOOL WITH PREDEFINED ADJUSTABLE CONTROL ALGORITHM FOR CONTROLLING END EFFECTOR PARAMETER」、
・米国特許出願第16/182,256号、発明の名称「ADJUSTMENT OF A SURGICAL DEVICE FUNCTION BASED ON SITUATIONAL AWARENESS」、
・米国特許出願第16/182,242号、発明の名称「REAL−TIME ANALYSIS OF COMPREHENSIVE COST OF ALL INSTRUMENTATION USED IN SURGERY UTILIZING DATA FLUIDITY TO TRACK INSTRUMENTS THROUGH STOCKING AND IN−HOUSE PROCESSES」、
・米国特許出願第16/182,255号、発明の名称「USAGE AND TECHNIQUE ANALYSIS OF SURGEON / STAFF PERFORMANCE AGAINST A BASELINE TO OPTIMIZE DEVICE UTILIZATION AND PERFORMANCE FOR BOTH CURRENT AND FUTURE PROCEDURES」、
・米国特許出願第16/182,269号、発明の名称「IMAGE CAPTURING OF THE AREAS OUTSIDE THE ABDOMEN TO IMPROVE PLACEMENT AND CONTROL OF A SURGICAL DEVICE IN USE」、
・米国特許出願第16/182,278号、発明の名称「COMMUNICATION OF DATA WHERE A SURGICAL NETWORK IS USING CONTEXT OF THE DATA AND REQUIREMENTS OF A RECEIVING SYSTEM / USER TO INFLUENCE INCLUSION OR LINKAGE OF DATA AND METADATA TO ESTABLISH CONTINUITY」、
・米国特許出願第16/182,290号、発明の名称「SURGICAL NETWORK RECOMMENDATIONS FROM REAL TIME ANALYSIS OF PROCEDURE VARIABLES AGAINST A BASELINE HIGHLIGHTING DIFFERENCES FROM THE OPTIMAL SOLUTION」、
・米国特許出願第16/182,232号、発明の名称「CONTROL OF A SURGICAL SYSTEM THROUGH A SURGICAL BARRIER」、
・米国特許出願第16/182,227号、発明の名称「SURGICAL NETWORK DETERMINATION OF PRIORITIZATION OF COMMUNICATION,INTERACTION,OR PROCESSING BASED ON SYSTEM OR DEVICE NEEDS」、
・米国特許出願第16/182,231号、発明の名称「WIRELESS PAIRING OF A SURGICAL DEVICE WITH ANOTHER DEVICE WITHIN A STERILE SURGICAL FIELD BASED ON THE USAGE AND SITUATIONAL AWARENESS OF DEVICES」、
・米国特許出願第16/182,229号、発明の名称「ADJUSTMENT OF STAPLE HEIGHT OF AT LEAST ONE ROW OF STAPLES BASED ON THE SENSED TISSUE THICKNESS OR FORCE IN CLOSING」、
・米国特許出願第16/182,234号、発明の名称「STAPLING DEVICE WITH BOTH COMPULSORY AND DISCRETIONARY LOCKOUTS BASED ON SENSED PARAMETERS」、
・米国特許出願第16/182,240号、発明の名称「POWERED STAPLING DEVICE CONFIGURED TO ADJUST FORCE,ADVANCEMENT SPEED,AND OVERALL STROKE OF CUTTING MEMBER BASED ON SENSED PARAMETER OF FIRING OR CLAMPING」、
・米国特許出願第16/182,235号、発明の名称「VARIATION OF RADIO FREQUENCY AND ULTRASONIC POWER LEVEL IN COOPERATION WITH VARYING CLAMP ARM PRESSURE TO ACHIEVE PREDEFINED HEAT FLUX OR POWER APPLIED TO TISSUE」、及び
・米国特許出願第16/182,238号、発明の名称「ULTRASONIC ENERGY DEVICE WHICH VARIES PRESSURE APPLIED BY CLAMP ARM TO PROVIDE THRESHOLD CONTROL PRESSURE AT A CUT PROGRESSION LOCATION」。
本願の出願人は、各開示の全内容が参照により本明細書に組み込まれる、2018年9月10日出願の以下の米国特許出願を所有する:
・米国仮特許出願第62/729,183号、発明の名称「A CONTROL FOR A SURGICAL NETWORK OR SURGICAL NETWORK CONNECTED DEVICE THAT ADJUSTS ITS FUNCTION BASED ON A SENSED SITUATION OR USAGE」、
・米国仮特許出願第62/729,177号、発明の名称「AUTOMATED DATA SCALING,ALIGNMENT,AND ORGANIZING BASED ON PREDEFINED PARAMETERS WITHIN A SURGICAL NETWORK BEFORE TRANSMISSION」、
・米国仮特許出願第62/729,176号、発明の名称「INDIRECT COMMAND AND CONTROL OF A FIRST OPERATING ROOM SYSTEM THROUGH THE USE OF A SECOND OPERATING ROOM SYSTEM WITHIN A STERILE FIELD WHERE THE SECOND OPERATING ROOM SYSTEM HAS PRIMARY AND SECONDARY OPERATING MODES」、
・米国仮特許出願第62/729,185号、発明の名称「POWERED STAPLING DEVICE THAT IS CAPABLE OF ADJUSTING FORCE,ADVANCEMENT SPEED,AND OVERALL STROKE OF CUTTING MEMBER OF THE DEVICE BASED ON SENSED PARAMETER OF FIRING OR CLAMPING」、
・米国仮特許出願第62/729,184号、発明の名称「POWERED SURGICAL TOOL WITH A PREDEFINED ADJUSTABLE CONTROL ALGORITHM FOR CONTROLLING AT LEAST ONE END EFFECTOR PARAMETER AND A MEANS FOR LIMITING THE ADJUSTMENT」、
・米国仮特許出願第62/729,182号、発明の名称「SENSING THE PATIENT POSITION AND CONTACT UTILIZING THE MONO POLAR RETURN PAD ELECTRODE TO PROVIDE SITUATIONAL AWARENESS TO THE HUB」、
・米国仮特許出願第62/729,191号、発明の名称「SURGICAL NETWORK RECOMMENDATIONS FROM REAL TIME ANALYSIS OF PROCEDURE VARIABLES AGAINST A BASELINE HIGHLIGHTING DIFFERENCES FROM THE OPTIMAL SOLUTION」、
・米国仮特許出願第62/729,195号、発明の名称「ULTRASONIC ENERGY DEVICE WHICH VARIES PRESSURE APPLIED BY CLAMP ARM TO PROVIDE THRESHOLD CONTROL PRESSURE AT A CUT PROGRESSION LOCATION」、及び
・米国仮特許出願第62/729,186号、発明の名称「WIRELESS PAIRING OF A SURGICAL DEVICE WITH ANOTHER DEVICE WITHIN A STERILE SURGICAL FIELD BASED ON THE USAGE AND SITUATIONAL AWARENESS OF DEVICES」。
本願の出願人は、各開示の全内容が参照により本明細書に組み込まれる、2018年8月28日出願の以下の米国特許出願を所有する:
・米国特許出願第16/115,214号、発明の名称「ESTIMATING STATE OF ULTRASONIC END EFFECTOR AND CONTROL SYSTEM THEREFOR」、
・米国特許出願第16/115,205号、発明の名称「TEMPERATURE CONTROL OF ULTRASONIC END EFFECTOR AND CONTROL SYSTEM THEREFOR」、
・米国特許出願第16/115,233号、発明の名称「RADIO FREQUENCY ENERGY DEVICE FOR DELIVERING COMBINED ELECTRICAL SIGNALS」、
・米国特許出願第16/115,208号、発明の名称「CONTROLLING AN ULTRASONIC SURGICAL INSTRUMENT ACCORDING TO TISSUE LOCATION」、
・米国特許出願第16/115,220号、発明の名称「CONTROLLING ACTIVATION OF AN ULTRASONIC SURGICAL INSTRUMENT ACCORDING TO THE PRESENCE OF TISSUE」、
・米国特許出願第16/115,232号、発明の名称「DETERMINING TISSUE COMPOSITION VIA AN ULTRASONIC SYSTEM」、
・米国特許出願第16/115,239号、発明の名称「DETERMINING THE STATE OF AN ULTRASONIC ELECTROMECHANICAL SYSTEM ACCORDING TO FREQUENCY SHIFT」、
・米国特許出願第16/115,247号、発明の名称「DETERMINING THE STATE OF AN ULTRASONIC END EFFECTOR」、
・米国特許出願第16/115,211号、発明の名称「SITUATIONAL AWARENESS OF ELECTROSURGICAL SYSTEMS」、
・米国特許出願第16/115,226号、発明の名称「MECHANISMS FOR CONTROLLING DIFFERENT ELECTROMECHANICAL SYSTEMS OF AN ELECTROSURGICAL INSTRUMENT」、
・米国特許出願第16/115,240号、発明の名称「DETECTION OF END EFFECTOR IMMERSION IN LIQUID」、
・米国特許出願第16/115,249号、発明の名称「INTERRUPTION OF ENERGY DUE TO INADVERTENT CAPACITIVE COUPLING」、
・米国特許出願第16/115,256号、発明の名称「INCREASING RADIO FREQUENCY TO CREATE PAD−LESS MONOPOLAR LOOP」、
・米国特許出願第16/115,223号、発明の名称「BIPOLAR COMBINATION DEVICE THAT AUTOMATICALLY ADJUSTS PRESSURE BASED ON ENERGY MODALITY」、及び
・米国特許出願第16/115,238号、発明の名称「ACTIVATION OF ENERGY DEVICES」。
本願の出願人は、各開示の全内容が参照により本明細書に組み込まれる、2018年8月23日出願の以下の米国特許出願を所有する:
・米国仮特許出願第62/721,995号、発明の名称「CONTROLLING AN ULTRASONIC SURGICAL INSTRUMENT ACCORDING TO TISSUE LOCATION」、
・米国仮特許出願第62/721,998号、発明の名称「SITUATIONAL AWARENESS OF ELECTROSURGICAL SYSTEMS」、
・米国仮特許出願第62/721,999号、発明の名称「INTERRUPTION OF ENERGY DUE TO INADVERTENT CAPACITIVE COUPLING」、
・米国仮特許出願第62/721,994号、発明の名称「BIPOLAR COMBINATION DEVICE THAT AUTOMATICALLY ADJUSTS PRESSURE BASED ON ENERGY MODALITY」、及び
・米国仮特許出願第62/721,996号、発明の名称「RADIO FREQUENCY ENERGY DEVICE FOR DELIVERING COMBINED ELECTRICAL SIGNALS」。
本願の出願人は、各開示の全内容が参照により本明細書に組み込まれる、2018年6月30日出願の以下の米国特許出願を所有する:
・米国仮特許出願第62/692,747号、発明の名称「SMART ACTIVATION OF AN ENERGY DEVICE BY ANOTHER DEVICE」、
・米国仮特許出願第62/692,748号、発明の名称「SMART ENERGY ARCHITECTURE」、及び
・米国仮特許出願第62/692,768号発明の名称「SMART ENERGY DEVICES」。
本願の出願人は、各開示の全内容が参照により本明細書に組み込まれる、2018年6月29日出願の以下の米国特許出願を所有する:
・米国特許出願第16/024,090号、発明の名称「CAPACITIVE COUPLED RETURN PATH PAD WITH SEPARABLE ARRAY ELEMENTS」、
・米国特許出願第16/024,057号、発明の名称「CONTROLLING A SURGICAL INSTRUMENT ACCORDING TO SENSED CLOSURE PARAMETERS」、
・米国特許出願第16/024,067号、発明の名称「SYSTEMS FOR ADJUSTING END EFFECTOR PARAMETERS BASED ON PERIOPERATIVE INFORMATION」、
・米国特許出願第16/024,075号、発明の名称「SAFETY SYSTEMS FOR SMART POWERED SURGICAL STAPLING」、
・米国特許出願第16/024,083号、発明の名称「SAFETY SYSTEMS FOR SMART POWERED SURGICAL STAPLING」、
・米国特許出願第16/024,094号、発明の名称「SURGICAL SYSTEMS FOR DETECTING END EFFECTOR TISSUE DISTRIBUTION IRREGULARITIES」、
・米国特許出願第16/024,138号、発明の名称「SYSTEMS FOR DETECTING PROXIMITY OF SURGICAL END EFFECTOR TO CANCEROUS TISSUE」、
・米国特許出願第16/024,150号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT CARTRIDGE SENSOR ASSEMBLIES」、
・米国特許出願第16/024,160号、発明の名称「VARIABLE OUTPUT CARTRIDGE SENSOR ASSEMBLY」、
・米国特許出願第16/024,124号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HAVING A FLEXIBLE ELECTRODE」、
・米国特許出願第16/024,132号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HAVING A FLEXIBLE CIRCUIT」、
・米国特許出願第16/024,141号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH A TISSUE MARKING ASSEMBLY」、
・米国特許出願第16/024,162号、発明の名称「SURGICAL SYSTEMS WITH PRIORITIZED DATA TRANSMISSION CAPABILITIES」、
・米国特許出願第16/024,066号、発明の名称「SURGICAL EVACUATION SENSING AND MOTOR CONTROL」、
・米国特許出願第16/024,096号、発明の名称「SURGICAL EVACUATION SENSOR ARRANGEMENTS」、
・米国特許出願第16/024,116号、発明の名称「SURGICAL EVACUATION FLOW PATHS」、
・米国特許出願第16/024,149号、発明の名称「SURGICAL EVACUATION SENSING AND GENERATOR CONTROL」、
・米国特許出願第16/024,180号、発明の名称「SURGICAL EVACUATION SENSING AND DISPLAY」、
・米国特許出願第16/024,245号、発明の名称「COMMUNICATION OF SMOKE EVACUATION SYSTEM PARAMETERS TO HUB OR CLOUD IN SMOKE EVACUATION MODULE FOR INTERACTIVE SURGICAL PLATFORM」、
・米国特許出願第16/024,258号、発明の名称「SMOKE EVACUATION SYSTEM INCLUDING A SEGMENTED CONTROL CIRCUIT FOR INTERACTIVE SURGICAL PLATFORM」、
・米国特許出願第16/024,265号、発明の名称「SURGICAL EVACUATION SYSTEM WITH A COMMUNICATION CIRCUIT FOR COMMUNICATION BETWEEN A FILTER AND A SMOKE EVACUATION DEVICE」、及び
・米国特許出願第16/024,273号、発明の名称「DUAL IN−SERIES LARGE AND SMALL DROPLET FILTERS」。
本願の出願人は、各開示の全内容が参照により本明細書に組み込まれる、2018年6月28日出願の以下の米国仮特許出願を所有する:
・米国仮特許出願第62/691,228号、発明の名称「A METHOD OF USING REINFORCED FLEX CIRCUITS WITH MULTIPLE SENSORS WITH ELECTROSURGICAL DEVICES」、
・米国仮特許出願第62/691,227号、発明の名称「CONTROLLING A SURGICAL INSTRUMENT ACCORDING TO SENSED CLOSURE PARAMETERS」、
・米国仮特許出願第62/691,230号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HAVING A FLEXIBLE ELECTRODE」、
・米国仮特許出願第62/691,219号、発明の名称「SURGICAL EVACUATION SENSING AND MOTOR CONTROL」、
・米国仮特許出願第62/691,257号、発明の名称「COMMUNICATION OF SMOKE EVACUATION SYSTEM PARAMETERS TO HUB OR CLOUD IN SMOKE EVACUATION MODULE FOR INTERACTIVE SURGICAL PLATFORM」、
・米国仮特許出願第62/691,262号、発明の名称「SURGICAL EVACUATION SYSTEM WITH A COMMUNICATION CIRCUIT FOR COMMUNICATION BETWEEN A FILTER AND A SMOKE EVACUATION DEVICE」、及び
・発明の名称「DUAL IN−SERIES LARGE AND SMALL DROPLET FILTERS」;米国仮特許出願第62/691,251号。
本願の出願人は、各開示の全内容が参照により本明細書に組み込まれる、2018年4月19日出願の以下の米国仮特許出願を所有する:
・「METHOD OF HUB COMMUNICATION」と題する米国仮特許出願第62/659,900号。
本願の出願人は、各開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる、2018年3月30日出願の以下の米国仮特許出願を所有する。
・2018年3月30日出願の米国仮特許出願第62/650,898号、発明の名称「CAPACITIVE COUPLED RETURN PATH PAD WITH SEPARABLE ARRAY ELEMENTS」、
・米国仮特許出願第62/650,887号、発明の名称「SURGICAL SYSTEMS WITH OPTIMIZED SENSING CAPABILITIES」、
・米国仮特許出願第62/650,882号、発明の名称「SMOKE EVACUATION MODULE FOR INTERACTIVE SURGICAL PLATFORM」、及び
・米国仮特許出願第62/650,877号、発明の名称「SURGICAL SMOKE EVACUATION SENSING AND CONTROLS」。
本願の出願人は、各開示の全内容が参照により本明細書に組み込まれる、2018年3月29日出願の以下の米国特許出願を所有する:
・米国特許出願第15/940,641号、発明の名称「INTERACTIVE SURGICAL SYSTEMS WITH ENCRYPTED COMMUNICATION CAPABILITIES」、
・米国特許出願第15/940,648号、発明の名称「INTERACTIVE SURGICAL SYSTEMS WITH CONDITION HANDLING OF DEVICES AND DATA CAPABILITIES」、
・米国特許出願第15/940,656号、発明の名称「SURGICAL HUB COORDINATION OF CONTROL AND COMMUNICATION OF OPERATING ROOM DEVICES」、
・米国特許出願第15/940,666号、発明の名称「SPATIAL AWARENESS OF SURGICAL HUBS IN OPERATING ROOMS」、
・米国特許出願第15/940,670号、発明の名称「COOPERATIVE UTILIZATION OF DATA DERIVED FROM SECONDARY SOURCES BY INTELLIGENT SURGICAL HUBS」、
・米国特許出願第15/940,677号、発明の名称「SURGICAL HUB CONTROL ARRANGEMENTS」、
・米国特許出願第15/940,632号、発明の名称「DATA STRIPPING METHOD TO INTERROGATE PATIENT RECORDS AND CREATE ANONYMIZED RECORD」、
・米国特許出願第15/940,640号、発明の名称「COMMUNICATION HUB AND STORAGE DEVICE FOR STORING PARAMETERS AND STATUS OF A SURGICAL DEVICE TO BE SHARED WITH CLOUD BASED ANALYTICS SYSTEMS」、
・米国特許出願第15/940,645号、発明の名称「SELF DESCRIBING DATA PACKETS GENERATED AT AN ISSUING INSTRUMENT」、
・米国特許出願第15/940,649号、発明の名称「DATA PAIRING TO INTERCONNECT A DEVICE MEASURED PARAMETER WITH AN OUTCOME」、
・米国特許出願第15/940,654号、発明の名称「SURGICAL HUB SITUATIONAL AWARENESS」、
・米国特許出願第15/940,663号、発明の名称「SURGICAL SYSTEM DISTRIBUTED PROCESSING」、
・米国特許出願第15/940,668号、発明の名称「AGGREGATION AND REPORTING OF SURGICAL HUB DATA」、
・米国特許出願第15/940,671号、発明の名称「SURGICAL HUB SPATIAL AWARENESS TO DETERMINE DEVICES IN OPERATING THEATER」、
・米国特許出願第15/940,686号、発明の名称「DISPLAY OF ALIGNMENT OF STAPLE CARTRIDGE TO PRIOR LINEAR STAPLE LINE」、
・米国特許出願第15/940,700号、発明の名称「STERILE FIELD INTERACTIVE CONTROL DISPLAYS」、
・米国特許出願第15/940,629号、発明の名称「COMPUTER IMPLEMENTED INTERACTIVE SURGICAL SYSTEMS」;
・米国特許出願第15/940,704号、発明の名称「USE OF LASER LIGHT AND RED−GREEN−BLUE COLORATION TO DETERMINE PROPERTIES OF BACK SCATTERED LIGHT」、
・米国特許出願第15/940,722号、発明の名称「CHARACTERIZATION OF TISSUE IRREGULARITIES THROUGH THE USE OF MONO−CHROMATIC LIGHT REFRACTIVITY」、
・米国特許出願第15/940,742号、発明の名称「DUAL CMOS ARRAY IMAGING」、
・米国特許出願第15/940,636号、発明の名称「ADAPTIVE CONTROL PROGRAM UPDATES FOR SURGICAL DEVICES」、
・米国特許出願第15/940,653号、発明の名称「ADAPTIVE CONTROL PROGRAM UPDATES FOR SURGICAL HUBS」、
・米国特許出願第15/940,660号、発明の名称「CLOUD−BASED MEDICAL ANALYTICS FOR CUSTOMIZATION AND RECOMMENDATIONS TO A USER」、
・米国特許出願第15/940,679号、発明の名称「CLOUD−BASED MEDICAL ANALYTICS FOR LINKING OF LOCAL USAGE TRENDS WITH THE RESOURCE ACQUISITION BEHAVIORS OF LARGER DATA SET」、
・米国特許出願第15/940,694号、発明の名称「CLOUD−BASED MEDICAL ANALYTICS FOR MEDICAL FACILITY SEGMENTED INDIVIDUALIZATION OF INSTRUMENT FUNCTION」、
・米国特許出願第15/940,634号、発明の名称「CLOUD−BASED MEDICAL ANALYTICS FOR SECURITY AND AUTHENTICATION TRENDS AND REACTIVE MEASURES」、
・米国特許出願第15/940,706号、発明の名称「DATA HANDLING AND PRIORITIZATION IN A CLOUD ANALYTICS NETWORK」、
・米国特許出願第15/940,675号、発明の名称「CLOUD INTERFACE FOR COUPLED SURGICAL DEVICES」、
・米国特許出願第15/940,627号、発明の名称「DRIVE ARRANGEMENTS FOR ROBOT−ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、
・米国特許出願第15/940,637号、発明の名称「COMMUNICATION ARRANGEMENTS FOR ROBOT−ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、
・米国特許出願第15/940,642号、発明の名称「CONTROLS FOR ROBOT−ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、
・「米国特許出願第15/940,676号、発明の名称「AUTOMATIC TOOL ADJUSTMENTS FOR ROBOT−ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、
・米国特許出願第15/940,680号、発明の名称「CONTROLLERS FOR ROBOT−ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、
・米国特許出願第15/940,683号、発明の名称「COOPERATIVE SURGICAL ACTIONS FOR ROBOT−ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、
・米国特許出願第15/940,690号、発明の名称「DISPLAY ARRANGEMENTS FOR ROBOT−ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、及び
・米国特許出願第15/940,711号、発明の名称「SENSING ARRANGEMENTS FOR ROBOT−ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」。
本願の出願人は、各開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる、2018年3月28日出願の以下の米国仮特許出願を所有する:
・米国仮特許出願第62/649,302号、発明の名称「INTERACTIVE SURGICAL SYSTEMS WITH ENCRYPTED COMMUNICATION CAPABILITIES」、
・米国仮特許出願第62/649,294号、発明の名称「DATA STRIPPING METHOD TO INTERROGATE PATIENT RECORDS AND CREATE ANONYMIZED RECORD」、
・米国仮特許出願第62/649,300号、発明の名称「SURGICAL HUB SITUATIONAL AWARENESS」、
・米国仮特許出願第62/649,309号、発明の名称「SURGICAL HUB SPATIAL AWARENESS TO DETERMINE DEVICES IN OPERATING THEATER」、
・米国仮特許出願第62/649,310号、発明の名称「COMPUTER IMPLEMENTED INTERACTIVE SURGICAL SYSTEMS」、
・米国仮特許出願第62/649,291号、発明の名称「USE OF LASER LIGHT AND RED−GREEN−BLUE COLORATION TO DETERMINE PROPERTIES OF BACK SCATTERED LIGHT」、
・米国仮特許出願第62/649,296号、発明の名称「ADAPTIVE CONTROL PROGRAM UPDATES FOR SURGICAL DEVICES」、
・米国仮特許出願第62/649,333号、発明の名称「CLOUD−BASED MEDICAL ANALYTICS FOR CUSTOMIZATION AND RECOMMENDATIONS TO A USER」、
・米国仮特許出願第62/649,327号、発明の名称「CLOUD−BASED MEDICAL ANALYTICS FOR SECURITY AND AUTHENTICATION TRENDS AND REACTIVE MEASURES」、
・米国仮特許出願第62/649,315号、発明の名称「DATA HANDLING AND PRIORITIZATION IN A CLOUD ANALYTICS NETWORK」、
・米国仮特許出願第62/649,313号、発明の名称「CLOUD INTERFACE FOR COUPLED SURGICAL DEVICES」、
・米国仮特許出願第62/649,320号、発明の名称「DRIVE ARRANGEMENTS FOR ROBOT−ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、
・米国仮特許出願第62/649,307号、発明の名称「AUTOMATIC TOOL ADJUSTMENTS FOR ROBOT−ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」、及び
・米国仮特許出願第62/649,323号、発明の名称「SENSING ARRANGEMENTS FOR ROBOT−ASSISTED SURGICAL PLATFORMS」。
本願の出願人は、各開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる、2018年3月8日出願の以下の米国仮特許出願を所有する:
・米国仮特許出願第62/640,417号、発明の名称「TEMPERATURE CONTROL IN ULTRASONIC DEVICE AND CONTROL SYSTEM THEREFOR」、及び
・米国仮特許出願第62/640,415号、発明の名称「ESTIMATING STATE OF ULTRASONIC END EFFECTOR AND CONTROL SYSTEM THEREFOR」。
本願の出願人は、各開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる、2017年12月28日出願の以下の米国仮特許出願を所有する:
・米国仮特許出願番号米国仮特許出願第62/611,341号、発明の名称「INTERACTIVE SURGICAL PLATFORM」、
・米国仮特許出願第62/611,340号、発明の名称「CLOUD−BASED MEDICAL ANALYTICS」、及び
・「米国仮特許出願第62/611,339号発明の名称「ROBOT ASSISTED SURGICAL PLATFORM」。
外科用装置及び発生器の様々な態様を詳細に説明する前に、例示される実施例は、適用又は用途において、添付の図面及び説明で示される部品の構造及び構成の詳細に限定されないことに留意されたい。例示的な実施例は、他の態様、変形形態、及び修正で実施されるか、又はそれらに組み込まれてよく、様々な方法で実施又は実行され得る。更に、特に明記しない限り、本明細書で用いられる用語及び表現は、読者の便宜のために例示的な実施例を説明する目的で選択されたものであり、それらを限定するためのものではない。更に、以下に記述される態様、態様の具現、及び/又は実施例のうちの1つ以上を、以下に記述されるその他の態様、態様の具現、及び/又は実施例のうちの任意の1つ以上と組み合わせることができることが理解されよう。
外科用ハブ
図1を参照すると、コンピュータ実装インタラクティブ外科システム100は、1つ以上の外科システム102と、クラウドベースのシステム(例えば、記憶装置105に連結されたリモートサーバ113を含み得るクラウド104)と、を含む。各外科システム102は、リモートサーバ113を含み得るクラウド104と通信している少なくとも1つの外科用ハブ106を含む。一実施例では、図1に示すように、外科システム102は、互いに及び/又はハブ106と通信するように構成された、可視化システム108と、ロボットシステム110と、ハンドヘルドインテリジェント外科用器具112と、を含む。いくつかの態様では、外科システム102は、M個のハブ106と、N個の可視化システム108と、O個のロボットシステム110と、P個のハンドヘルドインテリジェント外科用器具112と、を含んでよく、ここでM、N、O、及びPは1以上の整数である。
様々な態様では、図1〜図7を参照して本明細書に記載されるインテリジェント器具112は、例えば、エネルギー装置213000(図16)、組み合わせエネルギー器具213100(図18)、外科用ステープラ213102(図18)、吸引/潅注装置213104(図18)、滅菌野ディスプレイ213108(図18)、外科用装置213204(図19A及び図19B)、外科用排出システム50400(図21)、電気外科器具50630(図22)、排出システム50600(図22)、排出システム50900(図23)、スコープ213501(図25)、及び外科用装置213608(図26)として実装され得る。そのような例では、組み合わせエネルギー器具213100(図18)、外科用ステープラ213102(図18)、吸引/潅注装置213104(図18)、滅菌野ディスプレイ213108(図18)、外科用装置213204(図19A及び図19B)、外科用排出システム50400(図21)、電気外科器具50630(図22)、排出システム50600(図22)、排出システム50900(図23)、スコープ213501(図25)、及び外科用装置213608(図26)などのインテリジェント器具112(例えば、装置1−1)は、図8を参照して説明されるように、外科用データネットワーク201内で動作するように構成されている。
図2は、外科手術室116内の手術台114上に横たわる患者に対して外科処置を実施するために使用されている外科システム102の一実施例を示す。ロボットシステム110は、外科処置において外科システム102の一部として使用される。ロボットシステム110は、外科医のコンソール118と、患者側カート120(外科用ロボット)と、外科用ロボットハブ122と、を含む。患者側カート120は、患者の身体の低侵襲切開中に、外科医が外科医のコンソール118を介して手術部位を見る間、少なくとも1つの取り外し可能に連結された外科用ツール117を操作することができる。手術部位の画像は医療用撮像装置124によって得ることができ、医療用撮像装置124は撮像装置124を配向するために患者側カート120によって操作され得る。ロボットハブ122は、外科医のコンソール118を介して外科医に対するその後の表示のために、手術部位の画像を処理するように使用することができる。
他の種類のロボットシステムを、外科システム102と共に使用するために容易に適合させることができる。本開示と共に使用するのに好適なロボットシステム及び外科用ツールの様々な例は、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2017年12月28日出願の「ROBOT ASSISTED SURGICAL PLATFORM」と題する米国特許仮出願第62/611,339号に記載されている。
クラウド104によって実施され、本開示と共に使用するのに好適なクラウドベースの分析の様々な例は、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2017年12月28日出願の「CLOUD−BASED MEDICAL ANALYTICS」と題する米国仮特許出願第62/611,340号に記載されている。
様々な態様では、撮像装置124は、少なくとも1つの画像センサと1つ以上の光学構成要素とを含む。好適な画像センサとしては、電荷結合素子(Charge-Coupled Device、CCD)センサ及び相補型金属酸化膜半導体(Complementary Metal-Oxide Semiconductor、CMOS)センサが挙げられるが、これらに限定されない。
撮像装置124の光学構成要素は、1つ以上の照明光源及び/又は1つ以上のレンズを含み得る。1つ以上の照明光源は、手術野の一部分を照明するように方向付けることができる。1つ以上の画像センサは、組織及び/又は外科用器具から反射又は屈折された光を含む、手術野から反射又は屈折された光を受信することができる。
1つ以上の照明光源は、可視スペクトル及び不可視スペクトル内の電磁エネルギーを放射するように構成され得る。光学スペクトル又は発光スペクトルと称されることもある可視スペクトルは、人間の目に可視である(すなわち、人間の目によって検出することができる)電磁スペクトルの部分であり、可視光、又は単に光と称されることがある。典型的な人間の目は、空気中の約380nm〜約750nmの波長に反応する。
不可視スペクトル(すなわち、非発光スペクトル)は、可視スペクトルの下方及び上方に位置する電磁スペクトルの部分である(すなわち、約380nm未満及び約750nm超の波長)。不可視スペクトルは、人間の目で検出可能ではない。約750nmを超える波長は、赤色可視スペクトルよりも長く、これらは不可視赤外線(infrared、IR)、マイクロ波、及び無線電磁放射線になる。約380nm未満の波長は、紫色スペクトルよりも短く、これらは不可視紫外線、X線、及びγ線電磁放射線になる。
様々な態様では、撮像装置124は、低侵襲性手術で使用するように構成されている。本開示と共に使用するのに好適な撮像装置の例としては、関節鏡、血管鏡、気管支鏡、胆道鏡、結腸鏡、サイトスコープ(cytoscope)、十二指腸鏡、腸鏡、食道胃十二指腸鏡(胃鏡)、内視鏡、喉頭鏡、鼻咽喉−腎盂鏡(nasopharyngo-neproscope)、S状結腸鏡、胸腔鏡、及び尿管鏡が挙げられるが、これらに限定されない。
一態様では、撮像装置は、トポグラフィーと下層構造とを区別するためにマルチスペクトルモニタリングを用いる。マルチスペクトル画像は、電磁スペクトルにわたって特定の波長範囲内の画像データを捕捉するものである。波長は、フィルタによって、又は可視光範囲を超える周波数からの光、例えば、IR及び紫外光などの特定の波長に感受性の器具を使用することによって分離することができる。スペクトル撮像法は、人間の目がその赤色、緑色、及び青色の受容体で捕捉することのできない追加情報の抽出を可能にすることができる。マルチスペクトル撮像法の使用は、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2017年12月28日出願の「INTERACTIVE SURGICAL PLATFORM」と題する米国仮特許出願第62/611,341号の「Advanced Imaging Acquisition Module」の項で詳細に説明されている。マルチスペクトルモニタリングは、1つの手術作業が完了した後に、処置された組織上で上述の試験の1つ以上を実施するために手術野を再配置するのに有用なツールであり得る。
いかなる外科手術においても手術室及び外科用機器の厳格な滅菌が必要であることは自明である。「手術現場(surgical theater)」、すなわち手術室又は処置室に必要とされる厳格な衛生及び滅菌条件は、全ての医療装置及び機器の最大級の滅菌状態を必要とする。その滅菌プロセスの一部は、撮像装置124並びにその付属品及び構成要素を含む、患者と接触する、又は滅菌野に侵入するあらゆるものを滅菌する必要性である。滅菌野は、トレイ内若しくは滅菌タオル上などの、微生物を含まないと見なされる特定の領域と見なされ得ること、又は滅菌野は、外科処置のために準備された患者のすぐ周囲の領域と見なされ得ることが理解されよう。滅菌野は、適切な衣類を着用した洗浄済みのチーム構成員、並びにその領域内の全ての備品及び固定具を含み得る。
様々な態様では、可視化システム108は、図2に示されるように、滅菌野に対して戦略的に配置された1つ以上の撮像センサと、1つ以上の画像処理ユニットと、1つ以上のストレージアレイと、1つ以上のディスプレイと、を含む。一態様では、可視化システム108は、HL7、PACS、及びEMRのインターフェースを含む。可視化システム108の様々な構成要素については、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2017年12月28日出願の「INTERACTIVE SURGICAL PLATFORM」と題する米国仮特許出願第62/611,341号の「Advanced Imaging Acquisition Module」の項で説明されている。
図2に示すように、一次ディスプレイ119は、手術台114の操作者に可視であるように、滅菌野内に配置されている。加えて、可視化タワー111は、滅菌野の外に位置付けられている。可視化タワー111は、互いに離れる方に面する第1の非滅菌ディスプレイ107及び第2の非滅菌ディスプレイ109を含む。ハブ106によって誘導される可視化システム108は、ディスプレイ107、109、及び119を利用して、滅菌野の内側及び外部の操作者に対する情報の流れを調整するように構成されている。例えば、ハブ106は、可視化システム108に、一次ディスプレイ119上の手術部位のライブ映像を維持させながら、撮像装置124によって記録される手術部位のスナップショットを非滅菌ディスプレイ107又は109上に表示させることができる。非滅菌ディスプレイ107又は109上のスナップショットは、例えば、非滅菌操作者が外科処置に関連する診断工程を実施することを可能にすることができる。
一態様では、ハブ106は、滅菌野内で、可視化タワー111にいる非滅菌操作者によって入力された診断入力又はフィードバックを滅菌領域内の一次ディスプレイ119に送り、そこでこれを手術台の滅菌操作者が見ることができるようにも構成されている。一実施例では、入力は、ハブ106によって一次ディスプレイ119に送ることのできる、非滅菌ディスプレイ107又は109上に表示されるスナップショットに対する修正の形態であってもよい。
図2を参照すると、外科用器具112は、外科処置において外科システム102の一部として使用されている。ハブ106はまた、外科用器具112のディスプレイへの情報の流れを調整するようにも構成されている。例えば、座標情報の流れについては、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2017年12月28日出願の「INTERACTIVE SURGICAL PLATFORM」と題する米国仮特許出願第62/611,341号で更に説明されている。可視化タワー111で非滅菌操作者によって入力される診断入力又はフィードバックは、滅菌野内でハブ106によって外科用器具ディスプレイ115に送られてもよく、ここで診断入力又はフィードバックは外科用器具112の操作者によって見られることができる。外科システム102と共に用いるのに好適である例示的外科用器具については、例えば、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2017年12月28日出願の「INTERACTIVE SURGICAL PLATFORM」と題する米国仮特許出願第62/611,341号の「Surgical Instrument Hardware」の項で説明されている。
ここで図3を参照すると、ハブ106が、可視化システム108、ロボットシステム110、及びハンドヘルドインテリジェント外科用器具112と通信している状態で示されている。ハブ106は、ハブディスプレイ135、撮像モジュール138、発生器モジュール140(単極発生器142、双極発生器144、及び/又は超音波発生器143を含み得る)、通信モジュール130、プロセッサモジュール132、及びストレージアレイ134を含む。特定の態様では、図3に示すように、ハブ106は、煙排出モジュール126、吸引/灌注モジュール128、及び/又はORマッピングモジュール133を更に含む。
外科処置中、封止及び/又は切断のための組織へのエネルギー印加は、一般に、煙排出、過剰な流体の吸引、及び/又は組織の灌注と関連している。異なる供給源からの流体、電力、及び/又はデータラインは、外科処置中に絡まり合うことが多い。外科処置中にこの問題に対処することで貴重な時間が失われる場合がある。ラインの絡まりをほどくには、それらの対応するモジュールからラインを抜くことが必要となり得、そのためにはモジュールをリセットすることが必要となる場合がある。ハブのモジュール式筐体136は、電力、データ、及び流体ラインを管理するための統一環境を提供し、このようなライン間の絡まりの頻度を低減させる。
本開示の態様は、手術部位における組織へのエネルギー印加を伴う外科処置において使用するための外科用ハブを提示する。外科用ハブは、ハブ筐体と、ハブ筐体のドッキングステーション内に摺動可能に受容可能な組み合わせ発生器モジュールと、を含む。ドッキングステーションはデータ及び電力接点を含む。組み合わせ発生器モジュールは、単一ユニット内に収容された、超音波エネルギー発生器構成要素、双極RFエネルギー発生器構成要素、及び単極RFエネルギー発生器構成要素のうちの2つ以上を含む。一態様では、組み合わせ発生器モジュールは、更に、煙排出構成要素と、組み合わせ発生器モジュールを外科用器具に接続するための少なくとも1つのエネルギー供給ケーブルと、組織への治療エネルギーの印加によって発生した煙、流体、及び/又は微粒子を排出するように構成された少なくとも1つの煙排出構成要素と、遠隔手術部位から煙排出構成要素まで延在する流体ラインと、を含む。
一態様では、流体ラインは第1の流体ラインであり、第2の流体ラインは、遠隔手術部位から、ハブ筐体内に摺動可能に受容される吸引及び灌注モジュールまで延在する。一態様では、ハブ筐体は、流体インターフェースを備える。
特定の外科処置は、1つ超のエネルギーの種類を組織に印加することを必要とする場合がある。1つのエネルギーの種類は、組織を切断するのにより有益であり得るが、別の異なるエネルギーの種類は、組織を封止するのにより有益であり得る。例えば、双極発生器は、組織を封止するために使用することができ、一方で、超音波発生器は、封止された組織を切断するために使用することができる。本開示の態様は、ハブのモジュール式筐体136が異なる発生器を収容し、これらの間の双方向通信を促進するように構成される解決法を提示する。ハブのモジュール式筐体136の利点の1つは、様々なモジュールの迅速な取り外し及び/又は交換を可能にすることである。
本開示の態様は、組織へのエネルギー印加を伴う外科処置で使用するためのモジュール式外科用筐体を提示する。モジュール式外科用筐体は、組織に印加するための第1のエネルギーを生成させるように構成された第1のエネルギー発生器モジュールと、第1のデータ及び電力接点を含む第1のドッキングポートを備える第1のドッキングステーションと、を含み、第1のエネルギー発生器モジュールは、電力及びデータ接点と電気係合するように摺動可能に移動可能であり、また第1のエネルギー発生器モジュールは、第1の電力及びデータ接点との電気係合から外れるように摺動可能に移動可能である。
上記に加えて、モジュール式外科用筐体は、第1のエネルギーとは異なる、組織に印加するための第2のエネルギーを生成するように構成された第2のエネルギー発生器モジュールと、第2のデータ及び電力接点を含む第2のドッキングポートを備える第2のドッキングステーションと、を更に含み、第2のエネルギー発生器モジュールは、電力及びデータ接点と電気係合するように摺動可能に移動可能であり、また第2のエネルギー発生器モジュールは、第2の電力及びデータ接点との電気係合から外れるように摺動可能に移動可能である。
更に、モジュール式外科用筐体は、第1のエネルギー発生器モジュールと第2のエネルギー発生器モジュールとの間の通信を容易にするように構成された、第1のドッキングポートと第2のドッキングポートとの間の通信バスを更に含む。
図3〜図7を参照すると、発生器モジュール140と、煙排出モジュール126と、吸引/灌注モジュール128と、のモジュール式統合を可能にするハブのモジュール式筐体136に関する本開示の態様が提示される。ハブのモジュール式筐体136は、モジュール140、126、128間の双方向通信を更に促進する。図5に示すように、発生器モジュール140は、ハブのモジュール式筐体136に摺動可能に挿入可能な単一のハウジングユニット139内に支持される、統合された単極、双極、及び超音波構成要素を備える発生器モジュールであり得る。図5に示すように、発生器モジュール140は、単極装置146、双極装置147、及び超音波装置148に接続するように構成され得る。代替的に、発生器モジュール140は、ハブのモジュール式筐体136を介して相互作用する一連の単極、双極、及び/又は超音波発生器モジュールを備えてもよい。ハブのモジュール式筐体136は、複数の発生器が単一の発生器として機能するように、複数の発生器の挿入と、ハブのモジュール式筐体136にドッキングされた発生器間の双方向通信と、を促進するように構成されてもよい。
一態様では、ハブのモジュール式筐体136は、モジュール140、126、128の取り外し可能な取り付け及びそれらの間の双方向通信を可能にするために、外部及び無線通信ヘッダを備えるモジュール式電力及び通信バックプレーン149を備える。
一態様では、ハブのモジュール式筐体136は、モジュール140、126、128を摺動可能に受容するように構成された、本明細書ではドロアーとも称されるドッキングステーション又はドロアー151を含む。図4は、外科用ハブ筐体136、及び外科用ハブ筐体136のドッキングステーション151に摺動可能に受容可能な組み合わせ発生器モジュール145の部分斜視図を示す。組み合わせ発生器モジュール145の後側に電力及びデータ接点を有するドッキングポート152は、組み合わせ発生器モジュール145がハブのモジュール式筐体136の対応するドッキングステーション151内の位置へと摺動されると、対応するドッキングポート150をハブのモジュール式筐体136の対応するドッキングステーション151の電力及びデータ接点と係合するように構成されている。一態様では、組み合わせ発生器モジュール145は、図5に示すように、双極、超音波、及び単極モジュールと、単一のハウジングユニット139内に共に一体化された煙排出モジュールと、を含む。
様々な態様では、煙排出モジュール126は、捕捉/回収された煙及び/又は流体を手術部位から遠ざけて、例えば、煙排出モジュール126へと搬送する流体ライン154を含む。煙排出モジュール126から発生する真空吸引は、煙を手術部位のユーティリティ導管の開口部に引き込むことができる。流体ラインに連結されたユーティリティ導管は、煙排出モジュール126で終端する可撓管の形態であってよい。ユーティリティ導管及び流体ラインは、ハブ筐体136内に受容される煙排出モジュール126に向かって延在する流体経路を画定する。
様々な態様では、吸引/灌注モジュール128は、穿刺流体ライン及び吸引流体ラインを含む外科用ツールに連結されている。一実施例では、穿刺及び吸引流体ラインは、手術部位から吸引/灌注モジュール128に向かって延在する可撓管の形態である。1つ以上の駆動システムは、手術部位への、及び手術部位からの流体の灌注及び穿刺を引き起こすように構成され得る。
一態様では、外科用ツールは、その遠位端にエンドエフェクタを有するシャフトと、エンドエフェクタに関連付けられた少なくとも1つのエネルギー処置部と、穿刺管と、灌注管と、を含む。穿刺管は、その遠位端に入口ポートを有することができ、穿刺管はシャフトを通って延在する。同様に、灌注管はシャフトを通って延在することができ、かつ、エネルギー送達器具に近接した入口ポートを有することができる。エネルギー送達器具は、超音波及び/又はRFエネルギーを手術部位に送達するように構成され、最初にシャフトを通って延在するケーブルによって発生器モジュール140に連結されている。
灌注管は流体源と流体連通していることができ、穿刺管は真空源と流体連通していることができる。流体源及び/又は真空源は、吸引/灌注モジュール128内に収容され得る。一実施例では、流体源及び/又は真空源は、吸引/灌注モジュール128とは別にハブ筐体136内に収容され得る。このような実施例では、流体インターフェースは、吸引/灌注モジュール128を流体源及び/又は真空源に接続するように構成され得る。
一態様では、モジュール140、126、128及び/又はハブのモジュール式筐体136上のそれらの対応するドッキングステーションは、モジュールのドッキングポートを位置合わせして、ハブのモジュール式筐体136のドッキングステーション内でこれらの対応部品と係合させるように構成された位置合わせ機能を含み得る。例えば、図4に示すように、組み合わせ発生器モジュール145は、ハブのモジュール式筐体136の対応するドッキングステーション151の対応するブラケット156と摺動可能に係合するように構成された側部ブラケット155を含む。ブラケットは協働して、組み合わせ発生器モジュール145のドッキングポート接点をハブのモジュール式筐体136のドッキングポート接点と電気係合させるように誘導する。
いくつかの態様では、ハブのモジュール式筐体136のドロアー151はサイズが同じか又は実質的に同じであり、モジュールはドロアー151内に受容されるサイズに調整される。例えば、側部ブラケット155及び/又は156は、モジュールのサイズに応じてより大きくなっても小さくなってもよい。他の態様では、ドロアー151はサイズが異なり、特定のモジュールを収容するように各々設計される。
更に、適合しない接点を備えるドロアーにモジュールを挿入することを避けるために、特定のモジュールの接点を特定のドロアーの接点と係合するように適合させてもよい。
図4に示されるように、1つのドロアー151のドッキングポート150は、通信リンク157を介して別のドロアー151のドッキングポート150に連結されて、ハブのモジュール式筐体136内に収容されたモジュール間の双方向通信を容易にすることができる。代替的に又は更に、ハブのモジュール式筐体136のドッキングポート150は、ハブのモジュール式筐体136内に収容されたモジュール間の無線双方向通信を容易にしてもよい。例えば、Air Titan−Bluetoothなどの任意の好適な無線通信を用いてよい。
図6は、外科用ハブ206の複数のモジュールを受容するように構成された横方向モジュール式ハウジング160の複数の横方向ドッキングポートの個々の電力バスアタッチメントを示す。横方向モジュール式ハウジング160は、モジュール161を横方向に受容し相互接続するように構成される。モジュール161は、モジュール161を相互接続するためのバックプレーンを含む横方向モジュール式ハウジング160のドッキングステーション162内に摺動可能に挿入される。図6に示すように、モジュール161は、横方向モジュール式ハウジング160内で横方向に配置される。代替的に、モジュール161は、横方向モジュール式ハウジング内で垂直方向に配置されてもよい。
図7は、外科用ハブ106の複数のモジュール165を受容するように構成された垂直モジュール式ハウジング164を示す。モジュール165は、モジュール165を相互接続するためのバックプレーンを含む垂直モジュール式ハウジング164のドッキングステーション又はドロアー167内に摺動可能に挿入される。垂直モジュール式ハウジング164のドロアー167は垂直方向に配置されているが、特定の場合では、垂直モジュール式ハウジング164は、横方向に配置されたドロアーを含んでもよい。更に、モジュール165は、垂直モジュール式ハウジング164のドッキングポートを介して互いに相互作用し得る。図7の実施例では、モジュール165の動作に関連するデータを表示するためのディスプレイ177が設けられている。加えて、垂直モジュール式ハウジング164は、マスタモジュール178内に摺動可能に受容される複数のサブモジュールを収容するマスタモジュール178を含む。
様々な態様では、撮像モジュール138は、内蔵型のビデオプロセッサ及びモジュール式光源を備え、様々な撮像装置と共に使用するように適合されている。一態様では、撮像装置は、光源モジュール及びカメラモジュールと共に組み立てることが可能なモジュール式ハウジングで構成される。ハウジングは、使い捨て式ハウジングであってもよい。少なくとも1つの実施例では、使い捨て式ハウジングは、再利用可能なコントローラ、光源モジュール、及びカメラモジュールと取り外し可能に連結されている。光源モジュール及び/又はカメラモジュールは、外科処置の種類に応じて選択的に選択することができる。一態様では、カメラモジュールはCCDセンサを含む。別の態様では、カメラモジュールはCMOSセンサを含む。別の態様では、カメラモジュールは、スキャンされたビームの撮像用に構成されている。同様に、光源モジュールは、外科処置に応じて白色光又は異なる光を送達するように構成することができる。
外科処置中に、手術野から外科用装置を除去し異なるカメラ又は異なる光源を含む別の外科用装置と交換することは非効率的であり得る。手術野の視野を一時的に喪失することは、望ましくない結果をもたらし得る。本開示のモジュール撮像装置は、手術野から撮像装置を除去する必要なく、外科処置の途中で光源モジュール又はカメラモジュールを交換することを可能にするように構成されている。
一態様では、撮像装置は、複数のチャネルを含む管状ハウジングを備える。第1のチャネルは、第1のチャネルとスナップ嵌め係合するように構成され得るカメラモジュールを摺動可能に受容するように構成されている。第2のチャネルは、第2のチャネルとスナップ嵌め係合するように構成され得る光源モジュールを摺動可能に受容するように構成されている。別の実施例では、カメラモジュール及び/又は光源モジュールは、これらの対応するチャネル内の最終位置へと回転させることができる。スナップ嵌め係合の代わりにねじ係合が採用されてもよい。
様々な実施例で、複数の撮像装置が、複数の視野を提供するために手術野内の様々な位置に位置決めされる。撮像モジュール138は、最適な視野を提供するために撮像装置間で切り替えるように構成することができる。様々な態様では、撮像モジュール138は、異なる撮像装置からの画像を統合するように構成することができる。
本開示と共に使用するのに好適な様々な画像プロセッサ及び撮像装置は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる「COMBINED SBI AND CONVENTIONAL IMAGE PROCESSOR」と題する2011年8月9日発行の米国特許第7,995,045号に記載されている。更に、その全体が参照により本明細書に組み込まれる「SBI MOTION ARTIFACT REMOVAL APPARATUS AND METHOD」と題する2011年7月19日発行の米国特許第7,982,776号は、画像データからモーションアーチファクトを除去するための様々なシステムについて記載している。こうしたシステムは、撮像モジュール138と一体化され得る。更に、「CONTROLLABLE MAGNETIC SOURCE TO FIXTURE INTRACORPOREAL APPARATUS」と題する2011年12月15日公開の米国特許出願公開第2011/0306840号、及び「SYSTEM FOR PERFORMING A MINIMALLY INVASIVE SURGICAL PROCEDURE」と題する2014年8月28日公開の米国特許出願公開第2014/0243597号は、その各々が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
図8は、医療施設の1つ以上の手術現場、又は外科処置のための専門設備を備えた医療施設内の任意の部屋に配置されたモジュール式装置をクラウドベースのシステム(例えば、記憶装置205に連結されたリモートサーバ213を含み得るクラウド204)に接続するように構成されたモジュール式通信ハブ203を備える外科用データネットワーク201を示す。一態様では、モジュール式通信ハブ203は、ネットワークルータと通信しているネットワークハブ207及び/又はネットワークスイッチ209を備える。モジュール式通信ハブ203は更に、ローカルコンピュータ処理及びデータ操作を提供するために、ローカルコンピュータシステム210に連結することができる。外科用データネットワーク201は、受動的、インテリジェント、又は切り替え式として構成されてもよい。受動的外科用データネットワークはデータの導管として機能し、データが1つの装置(又はセグメント)から別の装置に、及びクラウドコンピューティングリソースに行くことを可能にする。インテリジェント外科用データネットワークは、トラフィックが監視対象の外科用データネットワークを通過することを可能にし、ネットワークハブ207又はネットワークスイッチ209内の各ポートを構成する追加の機能を含む。インテリジェント外科用データネットワークは、管理可能なハブ又はスイッチと称され得る。スイッチングハブは、各パケットの宛先アドレスを読み取り、次いでパケットを正しいポートに転送する。
手術現場に配置されたモジュール式装置1a〜1nは、モジュール式通信ハブ203に連結されてもよい。ネットワークハブ207及び/又はネットワークスイッチ209は、ネットワークルータ211に連結されて、装置1a〜1nをクラウド204又はローカルコンピュータシステム210に接続することができる。装置1a〜1nに関連付けられたデータは、遠隔データ処理及び操作のためにルータを介してクラウドベースのコンピュータに転送され得る。装置1a〜1nに関連付けられたデータはまた、ローカルでのデータ処理及び操作のためにローカルコンピュータシステム210に転送されてもよい。同じ手術現場に位置するモジュール式装置2a〜2mもまた、ネットワークスイッチ209に連結されてよい。ネットワークスイッチ209は、ネットワークハブ207及び/又はネットワークルータ211に連結されて、装置2a〜2mをクラウド204に接続することができる。装置2a〜2nに関連付けられたデータは、データ処理及び操作のためにネットワークルータ211を介してクラウド204に転送され得る。装置2a〜2mに関連付けられたデータはまた、ローカルでのデータ処理及び操作のためにローカルコンピュータシステム210に転送されてもよい。
複数のネットワークハブ207及び/又は複数のネットワークスイッチ209を複数のネットワークルータ211と相互接続することによって、外科用データネットワーク201が拡張され得ることが理解されるであろう。モジュール式通信ハブ203は、複数の装置1a〜1n/2a〜2mを受容するように構成されたモジュール式制御タワー内に収容され得る。ローカルコンピュータシステム210もまた、モジュール式制御タワーに収容されてもよい。モジュール式通信ハブ203は、ディスプレイ212に接続されて、例えば外科処置中に、装置1a〜1n/2a〜2mのうちのいくつかによって取得された画像を表示する。様々な態様では、装置1a〜1n/2a〜2mは、外科用データネットワーク201のモジュール式通信ハブ203に接続され得るモジュール式装置の中でもとりわけ、例えば、内視鏡に連結された撮像モジュール138、エネルギーベースの外科用装置に連結された発生器モジュール140、煙排出モジュール126、吸引/灌注モジュール128、通信モジュール130、プロセッサモジュール132、ストレージアレイ134、ディスプレイに連結された外科用装置、及び/又は非接触センサモジュールなどの様々なモジュールを含み得る。
一態様では、外科用データネットワーク201は、ネットワークハブ(複数可)と、ネットワークスイッチ(複数可)と、装置1a〜1n/2a〜2mをクラウドに接続するネットワークルータ(複数可)と、の組み合わせを含み得る。ネットワークハブ又はネットワークスイッチに連結された装置1a〜1n/2a〜2mのいずれか1つ又は全ては、リアルタイムでデータを収集し、データ処理及び操作のためにデータをクラウドコンピュータに転送することができる。クラウドコンピューティングは、ソフトウェアアプリケーションを取り扱うために、ローカルサーバ又はパーソナル装置を有するのではなく、共有コンピューティングリソースに依存することが理解されるであろう。「クラウド」という用語は、「インターネット」の隠喩として使用され得るが、この用語は、そのように限定はされない。したがって、「クラウドコンピューティング」という用語は、本明細書では「インターネットベースのコンピューティングの一種」を指すために使用することができ、この場合、サーバ、記憶装置、及びアプリケーションなどの様々なサービスは、手術現場(例えば、固定式、移動式、一時的、又は現場の手術室又は空間)に位置するモジュール式通信ハブ203及び/又はコンピュータシステム210に、またインターネットを介してモジュール式通信ハブ203及び/又はコンピュータシステム210に接続された装置に供給される。クラウドインフラストラクチャは、クラウドサービスプロバイダによって維持され得る。この文脈において、クラウドサービスプロバイダは、1つ以上の手術現場内に位置する装置1a〜1n/2a〜2mの使用及び制御を調整するエンティティであり得る。クラウドコンピューティングサービスは、スマート外科用器具、ロボット、及び手術現場内に位置するその他のコンピュータ化装置によって収集されたデータに基づいて、多数の計算を実行することができる。ハブハードウェアは、複数の装置又は接続部がクラウドコンピューティングリソース及び記憶装置と通信するコンピュータに接続することを可能にする。
装置1a〜1n/2a〜2mによって収集されたデータにクラウドコンピュータデータ処理技術を適用することで、外科用データネットワークは、外科的成果の改善、コスト低減、及び患者満足度の改善を提供する。組織の封止及び切断処置後に、組織の状態を観察して封止された組織の漏出又は灌流を評価するために、装置1a〜1n/2a〜2mのうちの少なくともいくつかを用いることができる。クラウドベースのコンピューティングを使用して、身体組織の試料の画像を含むデータを診断目的で検査して疾患の影響などの病状を特定するために、装置1a〜1n/2a〜2mのうちの少なくともいくつかを用いることができる。これは、組織及び表現型の位置特定及びマージン確認を含む。撮像装置と一体化された様々なセンサ、及び複数の撮像装置によって捕捉された画像をオーバーレイするなどの技術を使用して、身体の解剖学的構造を特定するために、装置1a〜1n/2a〜2mのうちの少なくともいくつかを用いることができる。画像データを含む、装置1a〜1n/2a〜2mによって収集されたデータは、画像処理及び操作を含むデータ処理及び操作のために、クラウド204若しくはローカルコンピュータシステム210又はその両方に転送され得る。データは、組織特異的部位及び状態に対する内視鏡的介入、新興技術、標的化された放射線、標的化された介入、及び精密ロボットの適用などの更なる治療を遂行できるかを判定することによって、外科処置の結果を改善するために分析することができる。こうしたデータ分析は、予後分析処理を更に採用してもよく、標準化されたアプローチを使用することは、外科治療及び外科医の挙動を確認するか、又は外科治療及び外科医の挙動に対する修正を提案するかのいずれかのために有益なフィードバックを提供することができる。
一実装態様では、手術現場装置1a〜1nは、ネットワークハブに対する装置1a〜1nの構成に応じて、有線チャネル又は無線チャネルを介してモジュール式通信ハブ203に接続されてもよい。ネットワークハブ207は、一態様では、開放型システム間相互接続(Open System Interconnection、OSI)モデルの物理層上で機能するローカルネットワークブロードキャスト装置として実装されてもよい。ネットワークハブは、同じ手術現場ネットワーク内に位置する装置1a〜1nに接続性を提供する。ネットワークハブ207は、パケット形態のデータを収集し、それらを半二重モードでルータに送信する。ネットワークハブ207は、装置データを転送するための任意の媒体アクセス制御/インターネットプロトコル(media access control/Internet Protocol、MAC/IP)は記憶しない。装置1a〜1nのうちの1つのみが、ネットワークハブ207を介して一度にデータを送信することができる。ネットワークハブ207は、情報の送信先に関する経路選択テーブル又はインテリジェンスを有さず、全てのネットワークデータを各接続部にわたって、及びクラウド204上のリモートサーバ213(図9)にブロードキャストする。ネットワークハブ207は、コリジョンなどの基本的なネットワークエラーを検出することができるが、全ての情報を複数のポートにブロードキャストすることは、セキュリティリスクとなり障害を引き起こすおそれがある。
別の実装形態では、手術現場装置2a〜2mは、有線チャネル又は無線チャネルを介してネットワークスイッチ209に接続されてよい。ネットワークスイッチ209は、OSIモデルのデータリンク層内で機能する。ネットワークスイッチ209は、同じ手術現場内に位置する装置2a〜2mをネットワークに接続するためのマルチキャスト装置である。ネットワークスイッチ209は、フレーム形態のデータをネットワークルータ211に送信し、全二重モードで機能する。複数の装置2a〜2mは、ネットワークスイッチ209を介して同時にデータを送信することができる。ネットワークスイッチ209は、データを転送するために装置2a〜2mのMACアドレスを記憶し使用する。
ネットワークハブ207及び/又はネットワークスイッチ209は、クラウド204に接続するためにネットワークルータ211に連結されている。ネットワークルータ211は、OSIモデルのネットワーク層内で機能する。ネットワークルータ211は、装置1a〜1n/2a〜2mのいずれか1つ又は全てによって収集されたデータを更に処理及び操作するために、ネットワークハブ207及び/又はネットワークスイッチ211から受信したデータパケットをクラウドベースのコンピュータリソースに送信するための経路を作成する。ネットワークルータ211は、例えば、同じ医療施設の異なる手術現場、又は異なる医療施設の異なる手術現場に位置する異なるネットワークなどの、異なる位置に位置する2つ以上の異なるネットワークを接続するために用いられ得る。ネットワークルータ211は、パケット形態のデータをクラウド204に送信し、全二重モードで機能する。複数の装置が同時にデータを送信することができる。ネットワークルータ211は、データを転送するためにIPアドレスを使用する。
一実施例では、ネットワークハブ207は、複数のUSB装置をホストコンピュータに接続することを可能にするUSBハブとして実装され得る。USBハブは、装置をホストシステムコンピュータに接続するために利用可能なポートが多くなるように、単一のUSBポートをいくつかの階層に拡張することができる。ネットワークハブ207は、有線チャネル又は無線チャネルを介して情報を受信するための有線又は無線能力を含み得る。一態様では、無線USB短距離高帯域無線通信プロトコルが、手術現場内に位置する装置1a〜1nと装置2a〜2mとの間の通信のために使用されてもよい。
他の実施例では、手術現場装置1a〜1n/2a〜2mは、固定及びモバイル装置から短距離にわたってデータを交換し(2.4〜2.485GHzのISM帯域の短波長UHF電波を使用して)、パーソナルエリアネットワーク(personal area network、PAN)を構築するために、Bluetooth無線技術規格を介してモジュール式通信ハブ203と通信することができる。他の態様では、手術現場装置1a〜1n/2a〜2mは、Wi−Fi(IEEE802.11ファミリー)、WiMAX(IEEE802.16ファミリー)、IEEE802.20、ロング・ターム・エボリューション(long-term evolution、LTE)、並びにEv−DO、HSPA+、HSDPA+、HSUPA+、EDGE、GSM、GPRS、CDMA、TDMA、DECT、及びこれらのイーサネット派生物のみならず3G、4G、5G、及びそれ以降と指定される任意の他の無線及び有線プロトコルが挙げられるがこれらに限定されない数多くの無線又は有線通信規格又はプロトコルを介してモジュール式通信ハブ203と通信することができる。コンピューティングモジュールは、複数の通信モジュールを含み得る。例えば、第1の通信モジュールは、Wi−Fi及びBluetoothなどの短距離無線通信専用であってよく、第2の通信モジュールは、GPS、EDGE、GPRS、CDMA、WiMAX、LTE、Ev−DOなどの長距離無線通信専用であってよい。
モジュール式通信ハブ203は、手術現場装置1a〜1n/2a〜2mの1つ又は全ての中央接続部として機能することができ、フレームとして知られるデータ型を取り扱う。フレームは、装置1a〜1n/2a〜2mによって生成されたデータを持つ。フレームがモジュール式通信ハブ203によって受信されると、増幅されネットワークルータ211へ送信され、ネットワークルータ211は、本明細書に記載されるように、数多くの無線又は有線通信規格又はプロトコルを使用することによってこのデータをクラウドコンピューティングリソースに転送する。
モジュール式通信ハブ203は、スタンドアロンの装置として使用されてもよく、又はより大きなネットワークを形成するために互換性のあるネットワークハブ及びネットワークスイッチに接続されていてもよい。モジュール式通信ハブ203は、一般に据え付け、構成、及び維持が簡単であるため、手術現場装置1a〜1n/2a〜2mをネットワーク接続するための優れた選択肢となる。
図9は、コンピュータ実装インタラクティブ外科システム200を示す。コンピュータ実装インタラクティブ外科システム200は、多くの点で、コンピュータ実装インタラクティブ外科システム100と類似している。例えば、コンピュータ実装インタラクティブ外科システム200は、多くの点で外科システム102と類似している1つ以上の外科システム202を含む。各外科システム202は、リモートサーバ213を含み得るクラウド204と通信している少なくとも1つの外科用ハブ206を含む。一態様では、コンピュータ実装インタラクティブ外科システム200は、例えば、インテリジェント外科用器具、ロボット、及び手術現場内に位置するその他のコンピュータ化装置などの複数の手術現場装置に接続されたモジュール式制御タワー236を備える。図10に示されるように、モジュール式制御タワー236は、コンピュータシステム210に連結されたモジュール式通信ハブ203を備える。図9の実施例に例示するように、モジュール式制御タワー236は、内視鏡239に連結された撮像モジュール238、エネルギー装置241に連結された発生器モジュール240、煙排出器モジュール226、吸引/灌注モジュール228、通信モジュール230、プロセッサモジュール232、ストレージアレイ234、任意でディスプレイ237に連結されたスマート装置/器具235、及び非接触センサモジュール242に連結されている。手術現場装置は、モジュール式制御タワー236を介してクラウドコンピューティングリソース及びデータ記憶装置に連結されている。ロボットハブ222もまた、モジュール式制御タワー236及びクラウドコンピューティングリソースに接続されていてよい。とりわけ、装置/器具235、可視化システム208は、本明細書に記載されるように、有線又は無線通信規格又はプロトコルを介してモジュール式制御タワー236に連結されていてよい。モジュール式制御タワー236は、撮像モジュール、装置/器具ディスプレイ、及び/又はその他の可視化システム208から受信した画像を表示及びオーバーレイするためにハブディスプレイ215(例えば、モニタ、スクリーン)に連結されていてよい。ハブディスプレイはまた、画像及びオーバーレイ画像と共にモジュール式制御タワーに接続された装置から受信したデータを表示してもよい。
図10は、モジュール式制御タワー236に連結された複数のモジュールを備える外科用ハブ206を示す。モジュール式制御タワー236は、例えばネットワーク接続装置などのモジュール式通信ハブ203と、例えば局所処理、可視化、及び撮像を提供するためのコンピュータシステム210と、を備える。図10に示すように、モジュール式通信ハブ203は、モジュール式通信ハブ203に接続され得るモジュール(例えば、装置)の数を拡張するために階層化構成で接続され、モジュールに関連付けられたデータをコンピュータシステム210、クラウドコンピューティングリソース、又はその両方に転送することができる。図10に示すように、モジュール式通信ハブ203内のネットワークハブ/スイッチの各々は、3つの下流ポート及び1つの上流ポートを含む。上流のネットワークハブ/スイッチは、クラウドコンピューティングリソース及びローカルディスプレイ217への通信接続を提供するためにプロセッサに接続されている。クラウド204への通信は、有線通信チャネル又は無線通信チャネルのいずれかを介して行うことができる。
外科用ハブ206は、非接触センサモジュール242を使用して、手術現場の寸法を測定し、超音波又はレーザー型の非接触測定装置のいずれかを使用して手術現場のマップを生成する。その全体が参照により本明細書に組み込まれる「INTERACTIVE SURGICAL PLATFORM」と題する2017年12月28日出願の米国仮特許出願第62/611,341号中の「Surgical Hub Spatial Awareness Within an Operating Room」の項で説明されるように、超音波ベースの非接触センサモジュールは、超音波のバーストを送信し、超音波のバーストが手術現場の外壁に反射したときのエコーを受信することによって手術現場をスキャンし、ここでセンサモジュールは、手術現場のサイズを判定し、かつBluetoothペアリングの距離限界を調整するように構成されている。レーザーベースの非接触センサモジュールは、例えば、レーザー光パルスを送信し、手術現場の外壁に反射するレーザー光パルスを受信し、送信されたパルスの位相を受信したパルスと比較して、手術現場のサイズを判定し、Bluetoothペアリング距離限界を調整することによって手術現場をスキャンする。
コンピュータシステム210は、プロセッサ244とネットワークインターフェース245とを備える。プロセッサ244は、システムバスを介して、通信モジュール247、記憶装置248、メモリ249、不揮発性メモリ250、及び入力/出力インターフェース251に連結されている。システムバスは、9ビットバス、業界標準アーキテクチャ(Industrial Standard Architecture、ISA)、マイクロチャネルアーキテクチャ(Micro-Charmel Architecture、MSA)、拡張ISA(Extended ISA、EISA)、インテリジェントドライブエレクトロニクス(Intelligent Drive Electronics、IDE)、VESAローカルバス(VESA Local Bus、VLB)、周辺装置相互接続(Peripheral Component Interconnect、PCI)、USB、アドバンスドグラフィックスポート(Advanced Graphics Port、AGP)、パーソナルコンピュータメモリカード国際協会バス(Personal Computer Memory Card International Association bus、PCMCIA)、小型コンピュータシステム・インターフェース(Small Computer Systems Interface、SCSI)、又は任意のその他の独自バス(proprietary bus)が挙げられるがこれらに限定されない任意の様々なバスアーキテクチャを使用する、メモリバス若しくはメモリコントローラ、ペリフェラルバス若しくは外部バス、及び/又はローカルバスを含む、いくつかの種類のバス構造(複数可)のうちのいずれかであってよい。
プロセッサ244は、Texas Instruments製のARM Cortexの商品名で知られているものなど、任意のシングルコア又はマルチコアのプロセッサであってよい。一態様では、プロセッサは、その詳細が製品データシートで入手可能である、最大40MHzの256KBのシングルサイクルフラッシュメモリ若しくはその他の不揮発性メモリのオンチップメモリ、性能を40MHz超に改善するためのプリフェッチバッファ、32KBのシングルサイクルシリアルランダムアクセスメモリ(single-cycle serial random access memory、SRAM)、StellarisWare(登録商標)ソフトウェアを搭載した内部読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、2KBの電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable programmable read-only memory、EEPROM)、及び/又は、1つ以上のパルス幅変調(pulse width modulation、PWM)モジュール、1つ以上の直交エンコーダ入力(quadrature encoder input、QEI)アナログ、12個のアナログ入力チャネルを備える1つ以上の12ビットアナログ−デジタル変換器(analog-to-digital comverter、ADC)を含む、例えばTexas Instrumentsから入手可能なLM4F230H5QR ARM Cortex−M4Fプロセッサコアであってよい。
一態様では、プロセッサ244は、同じくTexas Instruments製のHercules ARM Cortex R4の商品名で知られるTMS570及びRM4xなどの2つのコントローラ系ファミリーを含む安全コントローラを含んでよい。安全コントローラは、拡張性のある性能、接続性、及びメモリの選択肢を提供しながら、高度な集積型安全機能を提供するために、中でも特に、IEC61508及びISO26262の安全限界用途専用に構成されてもよい。
システムメモリとしては、揮発性メモリ及び不揮発性メモリが挙げられる。起動中などにコンピュータシステム内の要素間で情報を転送するための基本ルーチンを含む基本入出力システム(basic input/output system、BIOS)は、不揮発性メモリに記憶される。例えば、不揮発性メモリとしては、ROM、プログラマブルROM(programmable ROM、PROM)、電気的プログラマブルROM(electrically programmable ROM、EPROM)、EEPROM、又はフラッシュメモリを挙げることができる。揮発性メモリとしては、外部キャッシュメモリとして機能するランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)が挙げられる。更に、RAMは、SRAM、ダイナミックRAM(dynamic RAM、DRAM)、シンクロナスDRAM(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(double data rate、DDR SDRAM)、エンハンスドSDRAM(enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンクDRAM(Synchlink DRAM、SLDRAM)、及びダイレクトランバスRAM(direct Rambus RAM、DRRAM)などの多くの形態で利用可能である。
コンピュータシステム210はまた、取り外し可能/取り外し不可能な揮発性/不揮発性コンピュータ記憶媒体、例えばディスク記憶装置などを含む。ディスク記憶装置としては、磁気ディスクドライブ、フロッピーディスクドライブ、テープドライブ、Jazドライブ、Zipドライブ、LS−60ドライブ、フラッシュメモリカード、又はメモリスティックのような装置が挙げられるが、これらに限定されない。加えて、ディスク記憶装置は、記憶媒体を別個に、又はコンパクトディスクROM装置(compact disc ROM、CD−ROM)、コンパクトディスク記録可能ドライブ(conpact disc recordable drive、CD−R Drive)、コンパクトディスク書き換え可能ドライブ(compact disc rewritable drive、CD−RW Drive)、若しくはデジタル多用途ディスクROMドライブ(digital versatile disc ROM drive、DVD−ROM)などの光ディスクドライブが挙げられるがこれらに限定されない他の記憶媒体との組み合わせで、含むことができる。ディスク記憶装置のシステムバスへの接続を容易にするために、取り外し可能な又は取り外し不可能なインターフェースを用いることができる。
コンピュータシステム210は、好適な動作環境で説明されるユーザと基本コンピュータリソースとの間の媒介として機能するソフトウェアを含むことを理解されたい。そのようなソフトウェアとしてはオペレーティングシステムが挙げられる。ディスク記憶装置上に記憶され得るオペレーティングシステムは、コンピュータシステムのリソースを制御及び割り当てするように機能する。システムアプリケーションは、システムメモリ内又はディスク記憶装置上のいずれかに記憶されたプログラムモジュール及びプログラムデータを介して、オペレーティングシステムによるリソース管理を活用する。本明細書に記載される様々な構成要素は、様々なオペレーティングシステム又はオペレーティングシステムの組み合わせで実装することができることを理解されたい。
ユーザは、I/Oインターフェース251に連結された入力装置(複数可)を介してコンピュータシステム210にコマンド又は情報を入力する。入力装置としては、マウス、トラックボール、スタイラス、タッチパッドなどのポインティング装置、キーボード、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲームパッド、サテライト・ディッシュ、スキャナ、TVチューナカード、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなどが挙げられるが、これらに限定されない。これら及び他の入力装置は、インターフェースポート(複数可)を介し、システムバスを通してプロセッサに接続する。インターフェースポート(複数可)としては、例えば、シリアルポート、パラレルポート、ゲームポート、及びUSBが挙げられる。出力装置(複数可)は、入力装置(複数可)と同じ種類のポートのうちのいくつかを使用する。したがって、例えば、USBポートを使用して、コンピュータシステムに入力を提供し、またコンピュータシステムからの情報を出力装置に出力することができる。出力アダプタは、特別なアダプタを必要とする出力装置の中でもとりわけ、モニタ、ディスプレイ、スピーカ、及びプリンタなどのいくつかの出力装置が存在することを示すために提供される。出力アダプタとしては、例示としてのものであり限定するものではないが、出力装置とシステムバスとの間の接続手段を提供するビデオ及びサウンドカードが挙げられる。遠隔コンピュータ(複数可)などの他の装置及び/又は装置のシステムは、入力機能及び出力機能の両方を提供することに留意されたい。
コンピュータシステム210は、クラウドコンピュータ(複数可)などの1つ以上の遠隔コンピュータ又はローカルコンピュータへの論理接続を使用するネットワーク化環境で動作することができる。遠隔クラウドコンピュータ(複数可)は、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ワークステーション、マイクロプロセッサベースの機器、ピア装置、又はその他の一般的なネットワークノードなどであり得、典型的には、コンピュータシステムに関して説明される要素の多く又は全てを含む。簡潔にするために、遠隔コンピュータ(複数可)と共にメモリ記憶装置のみが示されている。遠隔コンピュータ(複数可)は、ネットワークインターフェースを介してコンピュータシステムに論理的に接続され、続いて、通信接続を介して物理的に接続される。ネットワークインターフェースは、ローカルエリアネットワーク(local area network、LAN)及びワイドエリアネットワーク(wide area network、WAN)などの通信ネットワークを包含する。LAN技術としては、光ファイバ分散データインターフェース(Fiber Distributed Data Interface、FDDI)、銅線分散データインターフェース(Copper Distributed Data Interface、CDDI)、イーサネット/IEEE802.3、Token Ring/IEEE802.5などが挙げられる。WAN技術としては、ポイントツーポイントリンク、統合サービスデジタルネットワーク(Integrated Services Digital Network、ISDN)及びその変形などの回路交換ネットワーク、パケット交換ネットワーク、並びにデジタル加入者回線(Digital Subscriber Line、DSL)が挙げられるが、これらに限定されない。
様々な態様では、図10のコンピュータシステム210、図9〜図10の撮像モジュール238、及び/又は可視化システム208、及び/又はプロセッサモジュール232は、画像プロセッサ、画像処理エンジン、メディアプロセッサ、又はデジタル画像の処理に使用される任意の専用デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)を含み得る。画像プロセッサは、単一命令複数データ(single instruction multiple data、SIMD)、又は複数命令複数データ(multiple instruction multiple data、MIMD)技術を用いる並列コンピューティングを用いて速度及び効率を高めることができる。デジタル画像処理エンジンは、様々なタスクを実行することができる。画像プロセッサは、マルチコアプロセッサアーキテクチャを備えるチップ上のシステムであってよい。
通信接続(複数可)とは、ネットワークインターフェースをバスに接続するために用いられるハードウェア/ソフトウェアを指す。例示の明瞭さのために通信接続はコンピュータシステム内部に示されているが、通信接続はコンピュータシステム210の外部にあってもよい。例示のみを目的として、ネットワークインターフェースへの接続に必要なハードウェア/ソフトウェアとしては、通常の電話グレードモデム、ケーブルモデム、及びDSLモデムなどのモデム、ISDNアダプタ、並びにイーサネットカードなどの内部技術及び外部技術が挙げられる。
様々な態様では、図9〜図10を参照して記載される装置/器具235は、組み合わせエネルギー器具213100(図18)、外科用ステープラ213102(図18)、吸引/潅注装置213104(図18)、滅菌野ディスプレイ213108(図18)、外科用装置213204(図19A及び図19B)、外科用排出システム50400(図21)、電気外科器具50630(図22)、排出システム50600(図22)、排出システム50900(図23)、スコープ213501(図25)、及び外科用装置213608(図26)として実装され得る。したがって、組み合わせエネルギー器具213100(図18)、外科用ステープラ213102(図18)、吸引/潅注装置213104(図18)、滅菌野ディスプレイ213108(図18)、外科用装置213204(図19A及び図19B)、外科用排出システム50400(図21)、電気外科器具50630(図22)、排出システム50600(図22)、排出システム50900(図23)、スコープ213501(図25)、及び外科用装置213608(図26)は、モジュール式制御タワー236及び外科用ハブ206とインターフェースするように構成されている。外科用ハブ206に一旦接続されると、組み合わせエネルギー器具213100(図18)、外科用ステープラ213102(図18)、吸引/潅注装置213104(図18)、滅菌野ディスプレイ213108(図18)、外科用装置213204(図19A及び図19B)、外科用排出システム50400(図21)、電気外科器具50630(図22)、排出システム50600(図22)、排出システム50900(図23)、スコープ213501(図25)、及び外科用装置213608(図26)は、クラウド204、サーバ213、他のハブ接続器具、ハブディスプレイ215、若しくは可視化システム209、又はこれらの組み合わせとインターフェースするように構成されている。更に、ハブ206に一旦接続されると、組み合わせエネルギー器具213100(図18)、外科用ステープラ213102(図18)、吸引/潅注装置213104(図18)、滅菌野ディスプレイ213108(図18)、外科用装置213204(図19A及び図19B)、外科用排出システム50400(図21)、電気外科器具50630(図22)、排出システム50600(図22)、排出システム50900(図23)、スコープ213501(図25)、及び外科用装置213608(図26)は、ハブローカルコンピュータシステム210で利用可能な処理回路を利用することができる。
図11は、本開示の少なくとも1つの態様による、USBネットワークハブ300装置の一態様の機能ブロック図を示す。図示した態様では、USBネットワークハブ装置300は、Texas Instruments製TUSB2036集積回路ハブを採用する。USBネットワークハブ300は、USB2.0規格に準拠する、上流USB送受信ポート302及び最大3つの下流USB送受信ポート304、306、308を提供するCMOS装置である。上流USB送受信ポート302は、差動データプラス(data plus、DP0)入力とペアリングした差動データマイナス(data minus、DM0)入力を含む差動ルートデータポートである。3つの下流USB送受信ポート304、306、308は、各ポートが差動データマイナス(DM1〜DM3)出力とペアリングした差動データプラス(DP1〜DP3)出力を含む差動データポートである。
USBネットワークハブ300装置は、マイクロコントローラの代わりにデジタル状態マシンを備えて実装され、ファームウェアのプログラミングを必要としない。完全準拠したUSB送受信機が、上流USB送受信ポート302及び全ての下流USB送受信ポート304、306、308の回路に統合される。下流USB送受信ポート304、306、308は、ポートに取り付けられた装置の速度に応じてスルーレートを自動的に設定することによって、最高速度及び低速の装置の両方を支持する。USBネットワークハブ300装置は、バスパワーモード又はセルフパワーモードのいずれかで構成されてよく、電力を管理するためのハブパワー論理312を含む。
USBネットワークハブ300装置は、シリアルインターフェースエンジン310(serial interface engine、SIE)を含む。SIE310は、USBネットワークハブ300ハードウェアのフロントエンドであり、USB仕様書の第8章に記載されているプロトコルの大部分を取り扱う。SIE310は、典型的には、トランザクションレベルまでのシグナル伝達を理解する。これが取り扱う機能としては、パケット認識、トランザクションの優先順位付け、SOP、EOP、RESET、及びRESUME信号の検出/生成、クロック/データ分離、非ゼロ復帰逆転(non-return-to-zero invert、NRZI)データ符号化/復号及びビットスタッフィング、CRC生成及び照合(トークン及びデータ)、パケットID(packet ID、PID)の生成及び照合/復号、並びに/又はシリアル・パラレル/パラレル・シリアル変換を挙げることができる。310は、クロック入力314を受信し、ポート論理回路320、322、324を介して、上流USB送受信ポート302と下流USB送受信ポート304、306、308との間の通信を制御するために、サスペンド/レジューム論理並びにフレームタイマー316回路及びハブリピータ回路318に連結されている。SIE310は、シリアルEEPROMインターフェース330を介したシリアルEEPROMのコマンドを制御するために、インターフェース論理328を介してコマンドデコーダ326に連結されている。
様々な態様では、USBネットワークハブ300は、最大6つの論理層(階層)内に構成された127個の機能を単一のコンピュータに接続することができる。更に、USBネットワークハブ300は、通信及び電力分配の両方を提供する標準化された4本のワイヤケーブルを使用して全ての周辺機器に接続することができる。電力構成は、バスパワーモード及びセルフパワーモードである。USBネットワークハブ300は、個々のポート電力管理又は連動ポート電力管理のいずれかを備えるバスパワーハブ、及び個々のポート電力管理又は連動ポート電力管理のいずれかを備えるセルフパワーハブの、電力管理の4つのモードを支持するように構成され得る。一態様では、USBケーブル、USBネットワークハブ300を使用して、上流USB送受信ポート302はUSBホストコントローラにプラグ接続され、下流USB送受信ポート304、306、308はUSBに互換性のある装置を接続するために露出される、といった具合である。
外科用ハブ及び/又は外科用ハブネットワークの構造及び機能に関する更なる詳細は、その全内容が参照により本明細書に組み込まれる、「METHOD OF HUB COMMUNICATION」と題する2018年4月19日出願の米国仮特許出願第62/659,900号に見出すことができる。
クラウドシステムハードウェア及び機能モジュール
図12は、本開示の少なくとも1つの態様による、コンピュータ実装インタラクティブ外科システムのブロック図である。一態様では、このコンピュータ実装インタラクティブ外科用システムは、外科用ハブ、外科用器具、ロボットデバイス、及び手術現場又は医療施設を含む様々な外科用システムの動作に関するデータを監視及び分析するように構成されている。コンピュータ実装インタラクティブ外科システムは、クラウドベースの分析システムを含む。クラウドベースの分析システムは、外科用システムとして記載されているが、必ずしもそのように限定されるものではなく、クラウドベースの医療システムであってもよい。図12に示すように、クラウドベースの分析システムは、(器具112と同じ又は類似であってよい)複数の外科用器具7012と、(ハブ106と同じ又は類似であってよい)複数の外科用ハブ7006と、外科用ハブ7006を(クラウド204と同じ又は類似であってよい)クラウド7004に連結するための(ネットワーク201と同じ又は類似であってよい)外科用データネットワーク7001と、を含む。複数の外科用ハブ7006のそれぞれは、1つ以上の外科用器具7012に通信可能に連結されている。ハブ7006はまた、ネットワーク7001を介してコンピュータ実装インタラクティブ外科用システムのクラウド7004に通信可能に連結されている。クラウド7004は、様々な外科用システムの動作に基づいて生成されたデータを記憶、操作、及び通信するためのハードウェア及びソフトウェアのリモートの集中型供給源である。図12に示すように、クラウド7004へのアクセスはネットワーク7001を介して達成され、このネットワーク7001は、インターネットであってもよく、又は他の好適なコンピュータネットワークであってもよい。クラウド7004に連結されている外科用ハブ7006は、クラウドコンピューティングシステムのクライアント側(すなわち、クラウドベースの分析システム)と見なすことができる。外科用器具7012は、本明細書に記載される様々な外科処置又は動作の制御及び実施のために、外科用ハブ7006とペアリングされている。
加えて、外科用器具7012は、(これも送受信機を備え得る)対応する外科用ハブ7006へのデータ伝送、及び外科用ハブ7006からのデータ伝送のための送受信機を備えてもよい。外科用器具7012と対応するハブ7006との組み合わせは、医療手術を提供するための医療施設(例えば、病院)内の手術現場などの、特定の位置を示すことができる。例えば、外科用ハブ7006のメモリは、位置データを記憶することができる。図12に示すように、クラウド7004は、中央サーバ7013(図1のリモートサーバ113及び/又は図9のリモートサーバ213と同じ又は類似であってよい)、ハブアプリケーションサーバ7002、データ分析モジュール7034、及び入力/出力(「I/O」)インターフェース7007を含む。クラウド7004の中央サーバ7013は、クラウドコンピューティングシステムを集合的に管理し、これは、クライアントモジュール7006による要求を監視し、その要求を実行するためのクラウド7004の処理能力を管理することを含む。中央サーバ7013のそれぞれは、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの揮発性メモリ及び磁気記憶装置などの不揮発性メモリを含むことができる、好適なメモリ装置7010に連結された1つ以上のプロセッサ7008を備える。メモリ装置7010は、実行されると、プロセッサ7008に、クラウドベースのデータ分析、動作、推奨、及び以下で説明するその他の動作のためのデータ分析モジュール7034を実行させる、機械実行可能命令を含み得る。更に、プロセッサ7008は、独立して、又はハブ7006によって独立して実行されるハブアプリケーションと併せて、データ分析モジュール7034を実行することができる。中央サーバ7013はまた、メモリ2210内に存在し得る集約された医療データのデータベース2212を含む。
ネットワーク7001を介した様々な外科用ハブ7006への接続に基づいて、クラウド7004は、様々な外科用器具7012及びそれらの対応するハブ7006によって生成された特定のデータからのデータを集約することができる。そのような集計データは、クラウド7004の集約された医療データのデータベース7011内に記憶されてよい。具体的には、クラウド7004は、有利にも、集約されたデータ上でデータ分析及び動作を実行して、洞察をもたらし、及び/又は個別のハブ7006がそれ自体では達成できない機能を行うことができる。この目的のために、図12に示すように、クラウド7004と外科用ハブ7006とは、情報を送受信するために通信可能に連結されている。I/Oインターフェース7007は、ネットワーク7001を介して複数の外科用ハブ7006に接続されている。このようにして、I/Oインターフェース7007は、外科用ハブ7006と集約された医療データのデータベース7011との間で情報を転送するように構成され得る。したがって、I/Oインターフェース7007は、クラウドベースの分析システムの読み出し/書き込み動作を容易にすることができる。このような読み出し/書き込み動作は、ハブ7006からの要求に応じて実行されてもよい。これらの要求は、ハブアプリケーションを介してハブ7006に送信され得る。I/Oインターフェース7007は、1つ以上の高速データポートを含んでよく、当該ポートとしては、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、IEEE1394ポート、並びにクラウド7004をハブ7006に接続するためのWi−Fi及びBluetooth I/Oインターフェースを挙げることができる。クラウド7004のハブアプリケーションサーバ7002は、外科ハブ7006によって実行されるソフトウェアアプリケーション(例えば、ハブアプリケーション)に共有機能をホストし、かつ供給するように構成されている。例えば、ハブアプリケーションサーバ7002は、ハブアプリケーションによるハブ7006を介する要求を管理し、集約された医療データのデータベース7011へのアクセスを制御し、負荷分散を実行し得る。データ分析モジュール7034について、図13を参照してより詳細に説明する。
本開示に記載される特定のクラウドコンピューティングシステムの構成は、具体的には、外科用器具7012、112などの医療用装置を使用して実行される医療手術及び処置のコンテキストにおいて生じる様々な問題に対処するように設計されている。特に、外科用器具7012は、外科手術の成績を改善するための技術を実施するために、クラウド7004と相互作用するように構成されたデジタル外科用装置であってよい。様々な外科用器具7012及び/又は外科用ハブ7006は、臨床医が外科用器具7012とクラウド7004との間の相互作用の態様を制御できるように、タッチ制御されたユーザインターフェースを含み得る。聴覚的に制御されたユーザインターフェースなどの制御のための他の好適なユーザインターフェースもまた使用することもできる。
図13は、本開示の少なくとも1つの態様による、コンピュータ実装インタラクティブ外科システムの機能アーキテクチャを示すブロック図である。クラウドベースの分析システムは、医療分野において特に生じる問題にデータ分析ソリューションを提供するために、クラウド7004のプロセッサ7008によって実行され得る複数のデータ分析モジュール7034を含む。図13に示すように、クラウドベースのデータ分析モジュール7034の機能は、外科用ハブ7006上でアクセスすることができるハブアプリケーションサーバ7002によってホストされたハブアプリケーション7014を介して支援されてもよい。クラウドプロセッサ7008及びハブアプリケーション7014は、データ分析モジュール7034を実行するために連携して動作してもよい。アプリケーションプログラムインターフェース(API)7016は、ハブアプリケーション7014に対応する一連のプロトコル及びルーチンを規定する。加えて、API7016は、アプリケーション7014の動作のために、集約された医療データのデータベース7011内へのデータの記憶及びここからの検索を管理する。キャッシュ7018はまた、データを(例えば、一時的に)記憶し、アプリケーション7014によって使用されるデータのより効率的な検索のためにAPI 7016に連結されている。図13のデータ分析モジュール7034は、リソース最適化7020、データ収集及び集約7022、認可及びセキュリティ7024、制御プログラムの更新7026、患者転帰分析7028、推奨7030、並びにデータ分類及び優先順位付け7032のためのモジュールを含む。他の好適なデータ分析モジュールも、いくつかの態様により、クラウド7004によって実装され得る。一態様では、データ分析モジュールは、傾向、転帰、及び他のデータの分析に基づいて特定の推奨に使用される。
例えば、データ収集及び集約モジュール7022は、顕著な特徴又は構成(例えば、傾向)の識別、冗長データセットの管理、及び手術によってグループ化することができるが、必ずしも実際の外科手術日付及び外科医に一致していないペアリングされたデータセットへのデータの保存を含む、自己記述型データ(例えば、メタデータ)を生成するために使用され得る。特に、外科用器具7012の動作から生成される対のデータセットは、例えば出血又は非出血事象などの二項分類を適用することを含み得る。より一般的には、二項分類は、望ましい事象(例えば、成功した外科処置)又は望ましくない事象(例えば、誤発射又は誤使用された外科用器具7012)のいずれかとして特徴付けられ得る。集約された自己記述型データは、外科用ハブ7006の様々なグループ又はサブグループから受信された個々のデータに対応し得る。したがって、データ収集及び集約モジュール7022は、外科用ハブ7006から受信した生データに基づいて、集約メタデータ又はその他の編成されたデータを生成することができる。この目的のために、プロセッサ7008は、データ分析モジュール7034を実行するために、ハブアプリケーション7014及び集約された医療データのデータベース7011に動作的に連結することができる。データ収集及び集約モジュール7022は、集約された編成データを集約された医療データのデータベース2212に記憶してよい。
資源最適化モジュール7020は、この集約されたデータを分析して、特定の医療施設又は医療施設のグループに関する資源の最適な使用を決定するように構成することができる。例えば、資源最適化モジュール7020は、外科用ステープル留め器具7012の対応する予測される要求に基づいて、医療施設のグループに関する外科用ステープル留め器具7012の最適な発注点を決定することができる。資源最適化モジュール7020はまた、資源使用を改善することができるかどうかを判定するために、様々な医療施設の資源使用又は他の動作構成を評価することができる。同様に、推奨モジュール7030は、データ収集及び集約モジュール7022から集約された編成データを分析して推奨を提供するように構成することができる。例えば、推奨モジュール7030は、特定の外科用器具7012が、例えば、誤り率が予測よりも高いことに基づいて改善されたバージョンにアップグレードされるべきであることを、医療施設(例えば、病院などの医療サービス提供者)に推奨することができる。加えて、推奨モジュール7030及び/又は資源最適化モジュール7020は、製品再注文点などのより良好なサプライチェーンパラメータを推奨し、異なる外科用器具7012、その使用、又は手術結果を改善する手順工程の提案を提供することができる。医療施設は、対応する外科用ハブ7006を介してそのような推奨を受信することができる。様々な外科用器具7012のパラメータ又は構成に関する、より具体的な推奨もまた提供することができる。ハブ7006及び/又は外科用器具7012はそれぞれ、クラウド7004によって提供されるデータ又は推奨を表示する表示画面を有することもできる。
患者転帰分析モジュール7028は、外科用器具7012の現在使用されている動作パラメータに関連付けられた手術結果を分析することができる。患者転帰分析モジュール7028はまた、他の潜在的な動作パラメータを分析及び評価してもよい。これに関連して、推奨モジュール7030は、より良好な封止又はより少ない出血などの、より良好な手術結果をもたらすことに基づいて、これらの他の潜在的な動作パラメータを使用して推奨することができる。例えば、推奨モジュール7030は、対応するステープル留め外科用器具7012に特定のカートリッジをいつ使用すべきかに関する推奨を、外科用ハブ7006に送信することができる。したがって、クラウドベースの分析システムは、共通変数を制御しながら、収集された大規模な生データを分析し、複数の医療施設にわたって(有利には、集約されたデータに基づいて決定される)集中的推奨を提供するように構成され得る。例えば、クラウドベースの分析システムは、医療行為の種類、患者の種類、患者の数、同様の種類の器具を使用する医療提供者間の地理的類似性などを、1つの医療施設が単独で独立して分析することはできない方法で、分析、評価、及び/又は集約することができる。
制御プログラム更新モジュール7026は、対応する制御プログラムが更新されたときに、様々な外科用器具7012の推奨を実施するように構成することができる。例えば、患者転帰分析モジュール7028は、特定の制御パラメータを成功した(又は失敗した)結果と結び付ける相関関係を識別することができる。そのような相関関係は、更新された制御プログラムが制御プログラム更新モジュール7026を介して外科用器具7012に送信されるときに対処され得る。対応するハブ7006を介して送信される器具7012への更新は、クラウド7004のデータ収集及び集約モジュール7022によって収集されかつ分析された集約された成績データを組み込んでもよい。加えて、患者転帰分析モジュール7028及び推奨モジュール7030は、集約された成績データに基づいて、器具7012を使用する改善された方法を識別することができる。
クラウドベースの分析システムは、クラウド7004によって実装されるセキュリティ機能を含んでもよい。これらのセキュリティ機能は、認可及びセキュリティモジュール7024によって管理され得る。各外科用ハブ7006は、ユーザ名、パスワード、及びその他の好適なセキュリティ資格情報などの関連する固有の資格情報を有することができる。これらの資格情報は、メモリ7010に記憶され、許可されたクラウドアクセスレベルに関連付けることができる。例えば、正確な資格情報を提供することに基づいて、外科用ハブ7006は、クラウドと所定の範囲まで通信するアクセスを付与され得る(例えば、特定の定義された種類の情報の送信又は受信を行ってよい)。この目的のために、クラウド7004の集約された医療データのデータベース7011は、提供された資格情報の正確さを検証するための認定された資格情報のデータベースを含んでもよい。異なる資格情報は、クラウド7004によって生成されたデータ分析を受信するための所定のアクセスレベルなど、クラウド7004との相互作用のための様々なレベルの許可に関連付けられてよい。
更に、セキュリティ目的のために、クラウドは、ハブ7006、器具7012、及び禁止された装置の「ブラックリスト」を含み得るその他の装置のデータベースを維持することができる。具体的には、ブラックリストに載った外科用ハブ7006は、クラウドと相互作用することを許可されない可能性があると同時に、ブラックリストに載った外科用器具7012は、その対応するハブ7006とペアリングされたときに、対応するハブ7006への機能的アクセスを有さない場合があり、かつ/又は完全に機能することを阻止される可能性がある。追加的に又は代替的に、クラウド7004は、不適合性又はその他の指定された基準に基づいて、器具7012にフラグを立ててもよい。このようにして、偽造医療用装置、及びそのような装置の、クラウドベースの分析システム全体での不適切な再使用を識別し、対処することができる。
外科用器具7012は、無線送受信機を使用して、例えば、対応するハブ7006及びクラウド7004へのアクセスのための認可資格情報を表し得る無線信号を送信してもよい。有線送受信機も、信号を送信するために使用することができる。そのような認可資格情報は、外科用器具7012のそれぞれのメモリ装置に記憶することができる。認可及びセキュリティモジュール7024は、認可資格情報が正確であるか又は偽造であるかを判定することができる。認可及びセキュリティモジュール7024はまた、強化されたセキュリティのために、認可資格情報を動的に生成してもよい。資格情報はまた、ハッシュベースの暗号化を使用することなどによって、暗号化することができる場合もある。適切な認可を送信すると、外科用器具7012は、対応するハブ7006及び最終的にはクラウド7004に信号を送信して、器具7012が医療データを取得し送信する準備ができていることを示すことができる。これに応答して、クラウド7004は、集約された医療データのデータベース7011に記憶するための医療データを受信することが可能な状態に遷移し得る。このデータ伝送準備は、例えば、器具7012上の光インジケータによって示すことができる。クラウド7004はまた、それらの関連する制御プログラムを更新するために、外科用器具7012に信号を送信することができる。クラウド7004は、制御プログラムに対するソフトウェアアップデートが適切な外科用器具7012にのみ送信されるように、特定の部類の外科用器具7012(例えば、電気外科器具)に向けられた信号を送信することができる。更に、クラウド7004は、選択的データ送信及び認可資格情報に基づいてローカル又はグローバルの問題に対処するために、システム全体のソリューションを実装するために使用することができる場合もある。例えば、外科用器具7012のグループが共通の製造欠陥を有するものとして識別される場合、クラウド7004は、このグループに対応する認可資格情報を変更して、このグループの動作ロックアウトを実施し得る。
クラウドベースの分析システムは、改善された実務を判定し、それに応じて変更を推奨する(例えば、提案モジュール2030を介して)ために、複数の医療施設(例えば、病院のような医療施設)を監視することを可能にし得る。したがって、クラウド7004のプロセッサ7008は、個々の医療施設に関連付けられたデータを分析して、施設を識別し、そのデータを他の医療施設に関連付けられた他のデータと集約することができる。グループは、例えば、同様の操作行為又は地理的位置に基づいて規定し得る。このようにして、クラウド7004は、医療施設グループに幅広い分析及び推奨を提供することができる。クラウドベースの分析システムはまた、強化された状況認識のために使用することもできる。例えば、プロセッサ7008は、(全体的な動作及び/又は様々な医療処置と比較して)特定の施設に対するコスト及び有効性に関する推奨の効果を予測的にモデル化してもよい。その特定の施設に関連するコスト及び有効性はまた、他の施設又は任意のその他の同等の施設の対応するローカル領域と比較することもできる。
データ分類及び優先順位付けモジュール7032は、重大性(例えば、データに関連付けられた医療イベントの重篤度、意外さ、不審さ)に基づいてデータを優先順位付けし分類してもよい。この分類及び優先順位付けは、本明細書に記載されるクラウドベースの分析及び動作を改善するために、上記の他のデータ分析モジュール7034の機能と併せて使用し得る。例えば、データ分類及び優先順位付けモジュール7032は、データ収集及び集約モジュール7022並びに患者転帰分析モジュール7028によって実行されるデータ分析に対する優先度を割り当てることができる。異なる優先順位レベルは、迅速応答のための上昇、特別な処理、集約された医療データのデータベース7011からの除外、又はその他の好適な応答などの、(緊急性のレベルに対応して)クラウド7004からの特定の応答をもたらすことができる。更に、必要に応じて、クラウド7004は、対応する外科用器具7012からの追加データのために、ハブアプリケーションサーバを介して要求(例えば、プッシュメッセージ)を送信することができる。プッシュメッセージは、支持又は追加のデータを要求するために、対応するハブ7006上に表示された通知をもたらすことができる。このプッシュメッセージは、クラウドが有意な不規則性又は外れ値を検出し、クラウドがその不規則性の原因を判定することができない状況で必要とされ得る。中央サーバ7013は、例えば、データが所定の閾値を超えて予測値と異なると判定されたとき、又はセキュリティが含まれていたと見られる場合など、特定の重大な状況において、このプッシュメッセージをトリガするようにプログラムされることができる。
様々な態様では、図12及び図13を参照して上術した外科用器具(複数可)7012は、組み合わせエネルギー器具213100(図18)、外科用ステープラ213102(図18)、吸引/潅注装置213104(図18)、滅菌野ディスプレイ213108(図18)、外科用装置213204(図19A及び図19B)、外科用排出システム50400(図21)、電気外科器具50630(図22)、排出システム50600(図22)、排出システム50900(図23)、スコープ213501(図25)、及び外科用装置213608(図26)として実装され得る。したがって、組み合わせエネルギー器具213100(図18)、外科用ステープラ213102(図18)、吸引/潅注装置213104(図18)、滅菌野ディスプレイ213108(図18)、外科用装置213204(図19A及び図19B)、外科用排出システム50400(図21)、電気外科器具50630(図22)、排出システム50600(図22)、排出システム50900(図23)、スコープ213501(図25)、及び外科用装置213608(図26)は、クラウド7004とインターフェースするように構成された外科用ハブ7006及びネットワーク2001とインターフェースするように構成されている。したがって、中央サーバ7013及びデータ分析モジュール7034によって提供される処理能力は、組み合わせエネルギー器具213100(図18)、外科用ステープラ213102(図18)、吸引/潅注装置213104(図18)、滅菌野ディスプレイ213108(図18)、外科用装置213204(図19A及び図19B)、外科用排出システム50400(図21)、電気外科器具50630(図22)、排出システム50600(図22)、排出システム50900(図23)、スコープ213501(図25)、及び外科用装置213608(図26)からの情報(例えば、データ及び制御)を処理するように構成されている。
クラウド分析システムに関する更なる詳細は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、「METHOD OF HUB COMMUNICATION」と題する2018年4月19日出願の米国仮特許出願第62/659,900号で更に説明されている。
状況認識
感知されたデータに応答する制御アルゴリズムを含む「インテリジェント」装置は、感知されたデータを考慮することなく動作する「データ処理能力のない(dumb)」装置に改善を加えたものであり得るが、いくつかの感知されたデータは、単独で考慮される場合、すなわち、実行される外科処置のタイプ又は手術されている組織のタイプのコンテキストなしには、不完全又は決定的ではない可能性がある。処置コンテキストを知る(例えば、手術される組織のタイプ又は行われている処置のタイプを知る)ことがなければ、制御アルゴリズムは、特定のコンテキストを含まない感知データが与えられると、モジュール式装置を不正確に又は準最適に制御することがある。例えば、特定の感知されたパラメータに応答して外科用器具を制御するための制御アルゴリズムの最適な方法は、手術されている特定の組織のタイプによって変化する可能性がある。これは、異なる組織のタイプが異なる特性(例えば、引き裂きに対する抵抗)を有し、そのため、外科用器具によってとられた動作に対して異なって応答するという事実に起因する。したがって、特定のパラメータについて同じ測定値が感知された場合であっても、外科用器具が異なる動作をとることが望ましいことがある。1つの具体的な例として、外科用ステープル留め及び切断器具がそのエンドエフェクタを閉鎖するために予想外に高い力を感知することに応答してその器具を制御する最適な方法は、組織のタイプが引き裂きの影響を受けやすいか、又はこれに耐性があるかによって異なる。肺組織など、引き裂きの影響を受けやすい組織の場合、器具の制御アルゴリズムは、組織の引き裂きを回避するために、閉鎖するための予想外に高い力に応答してモータを最適にランプダウンさせる。胃組織など、引き裂きに耐性がある組織の場合、器具の制御アルゴリズムは、エンドエフェクタが組織に適切にクランプされることを確実にするために、閉鎖するための予想外に高い力に応答してモータを最適にランプアップさせる。肺組織がクランプされているのか、胃組織がクランプされているのかを知らなければ、制御アルゴリズムは、準最適な決定を行う可能性がある。
1つの解決策は、様々なデータソースから受信したデータに基づいて行われている外科処置に関する情報を導出し、次いで、ペアリングされたモジュール式装置を適宜制御するように構成されたシステムを含む、外科用ハブを利用する。換言すれば、外科用ハブは、受信したデータから外科処置に関する情報を推測し、次いで、外科処置の推定されたコンテキストに基づいて、外科用ハブとペアリングされたモジュール式装置を制御するように構成されている。図14は、本開示の少なくとも1つの態様による、状況認識外科システム5100の図を示す。いくつかの例示では、データソース5126は、例えば、モジュール式装置5102(患者及び/又はモジュール式装置自体に関連付けられたパラメータを検出するように構成されたセンサを含み得る)、データベース5122(例えば、患者記録を含むEMRデータベース)、及び患者監視装置5124(例えば、血圧(BP)モニタ及び心電図(EKG)モニタ)を含む。
外科用ハブ5104は、多くの点でハブ106と類似していてよく、例えば、受信したデータの特定の組み合わせ(複数可)又はデータソース5126からデータが受信される特定の順序に基づいて、外科処置に関するコンテキスト情報を当該データから導出するように構成され得る。受信したデータから推定されるコンテキスト情報は、例えば、行われる外科処置のタイプ、外科医が行っている外科処置の特定の工程、手術されている組織のタイプ、又は処置の対象である体腔を含み得る。受信したデータから外科処置に関連する情報を導出又は推定するための外科用ハブ5104のいくつかの態様によるこの能力は、「状況認識」と称され得る。1つの例示では、外科用ハブ5104は、受信したデータから外科処置に関連するコンテキスト情報を導出する外科用ハブ5104に関連付けられたハードウェア及び/又はプログラミングである状況認識システムを組み込むことができる。
外科用ハブ5104の状況認識システムは、様々な異なる方法でデータソース5126から受信したデータからコンテキスト情報を導出するように構成され得る。1つの例示では、状況認識システムは、様々な入力(例えば、データベース5122、患者監視装置5124、及び/又はモジュール式装置5102からのデータ)を、外科処置に関する対応するコンテキスト情報と相関させるために、訓練データで訓練されたパターン認識システム、又は機械学習システム(例えば、人工ニューラルネットワーク)を含む。換言すれば、機械学習システムは、提供された入力から外科処置に関するコンテキスト情報を正確に導出するように訓練され得る。別の例示では、状況認識システムは、外科処置に関する事前に特徴付けされたコンテキスト情報を、コンテキスト情報に対応する1つ以上の入力(又は入力の範囲)と対応させて記憶する、ルックアップテーブルを含み得る。1つ以上の入力による問い合わせに応答して、ルックアップテーブルは、モジュール式装置5102を制御するために状況認識システムの対応するコンテキスト情報を返すことができる。1つの例示では、外科用ハブ5104の状況認識システムによって受信されたコンテキスト情報は、1つ以上のモジュール式装置5102の特定の制御調整又は一連の制御調整に関連付けられる。別の例示では、状況認識システムは、コンテキスト情報を入力として提供されたときに1つ以上のモジュール式装置5102の1つ以上の制御調整を生成又は検索する、更なる機械学習システム、ルックアップテーブル、又はその他のそのようなシステムを含む。
状況認識システムを組み込む外科用ハブ5104は、外科用システム5100に多くの利益を提供する。1つの利益は、感知及び収集されたデータの解釈を改善することを含み、これは、外科処置の過程中の処理精度及び/又はデータの使用を改善する。以前の例に戻るために、状況認識した外科用ハブ5104は、どのタイプの組織が手術されているかを判定することができ、したがって、外科用器具のエンドエフェクタを閉じるために予想外に高い力が検出されると、状況認識した外科用ハブ5104は、組織のタイプに合わせて外科用器具のモータを正しくランプアップ又はランプダウンさせることができる。
別の実施例として、手術されている組織のタイプは、特定の組織間隙測定のための外科用ステープル留め及び切断器具の圧縮速度及び負荷閾値になされる調整に影響を及ぼし得る。状況認識した外科用ハブ5104は、行われている外科処置が胸部処置であるのか又は腹部処置であるのかを推定することができ、これにより外科用ハブ5104は、外科用ステープル留め及び切断器具のエンドエフェクタによってクランプされている組織が肺であるのか(胸部手術の場合)又は胃であるのか(腹部手術の場合)を判定することができる。次いで、外科用ハブ5104は、外科用ステープル留め及び切断器具の圧縮速度及び負荷閾値を、組織のタイプに合わせて適切に調整することができる。
更に別の実施例として、送気処置中に手術されている体腔のタイプは、煙排出器の機能に影響を及ぼし得る。状況認識した手術ハブ5104は、手術部位が(外科処置が送気を利用していると判定することによって)圧力下にあるかどうかを判定し、処置タイプを判定することができる。処置タイプは概して特定の体腔内で実行されるため、外科用ハブ5104は、手術されている体腔に合わせて適切に煙排出器のモータ速度を制御することができる。したがって、状況認識した手術ハブ5104は、胸部手術及び腹部手術の両方のために一定量の煙排出を提供することができる。
更に別の実施例として、行われている処置のタイプは、超音波外科用器具又は高周波(RF)電気外科器具が作動するのに最適なエネルギーレベルに影響を及ぼし得る。例えば、関節鏡処置は、超音波外科用器具又はRF電気外科器具のエンドエフェクタが流体中に浸漬されるため、より高いエネルギーレベルを必要とする。状況認識した外科用ハブ5104は、外科処置が関節鏡処置であるかどうかを判定することができる。次いで、外科用ハブ5104は、流体充填環境を補償するために、発生器のRF電力レベル又は超音波振幅(すなわち、「エネルギーレベル」)を調整することができる。関連して、手術されている組織のタイプは、超音波外科用器具又はRF電気外科器具が作動するのに最適なエネルギーレベルに影響を及ぼし得る。状況認識した外科用ハブ5104は、どのタイプの外科処置が行われているかを判定し、次いで、外科処置に関する予想される組織プロファイルに従って超音波外科用器具又はRF電気外科器具のエネルギーレベルをそれぞれカスタマイズすることができる。更に、状況認識した外科用ハブ5104は、処置別のみではなく、外科処置の過程にわたって、超音波外科用器具又はRF電気外科器具のエネルギーレベルを調整するように構成され得る。状況認識した外科用ハブ5104は、外科処置のどの工程が行われているか、又はその後に行われるかを判定し、次いで発生器及び/又は超音波外科用器具若しくはRF電気外科器具の制御アルゴリズムを更新して、外科処置の工程に従って予想される組織タイプに適切な値にエネルギーレベルを設定することができる。
更に別の例として、外科用ハブ5104が1つのデータソース5126から引き出す結論を改善するために、追加のデータソース5126からデータを引き出してもよい。状況認識した外科用ハブ5104は、モジュール式装置5102から受信したデータを、他のデータソース5126から外科処置に関して構築したコンテキスト情報で増強することができる。例えば、状況認識した外科用ハブ5104は、医療用撮像装置から受信したビデオ又は画像データに従って、止血が発生したかどうか(すなわち、手術部位での出血が止まったかどうか)を判定するように構成され得る。しかしながら、場合によっては、ビデオ又は画像データは、決定的ではない可能性がある。したがって、1つの例示では、外科用ハブ5104は、生理学的測定(例えば、外科用ハブ5104に通信可能に接続されたBPモニタによって感知された血圧)を、(例えば、外科用ハブ5104に通信可能に連結された医療用撮像装置124(図2)からの)止血の視覚データ又は画像データと比較して、ステープルライン又は組織溶着の完全性についての判定を行うように更に構成され得る。換言すれば、外科用ハブ5104の状況認識システムは、生理学的測定データを考慮して、可視化データを分析する際に追加のコンテキストを提供することができる。追加のコンテキストは、可視化データがそれ自体では決定的ではないか、又は不完全であり得る場合に有用であり得る。
別の利益としては、外科処置の過程中に医療従事者が外科用システム5100と相互作用するか又はこれを制御するために必要とされる回数を低減するために、行われている外科処置の特定の工程に従って、ペアリングされたモジュール式装置5102を積極的かつ自動的に制御することが挙げられる。例えば、状況認識した外科用ハブ5104は、処置の後続の工程が器具の使用を必要とすると判定した場合に、RF電気外科器具が接続されている発生器を積極的に起動させることができる。エネルギー源を積極的に起動することにより、処置の先行する工程が完了するとすぐに器具を使用準備完了にすることができる。
別の実施例として、状況認識した外科用ハブ5104は、外科処置の現在又は後続の工程が、ディスプレイ上の異なる視界又は拡大の度合いを必要とするかどうかを、外科医が見る必要があると予想される手術部位における特徴(複数可)に従って判定することができる。次いで、外科用ハブ5104は、(例えば、可視化システム108のために医療用撮像装置によって供給される)表示された視界を適切に積極的に変更することができ、その結果、ディスプレイは外科処置にわたって自動的に調整するようになる。
更に別の例として、状況認識した手術ハブ5104は、外科処置のどの工程が行われているか、又はその後に実行されるか、及び特定のデータ又はデータ間の比較が外科処置のその工程に必要とされるかどうかを判定することができる。外科用ハブ5104は、外科医が特定の情報を尋ねるのを待つことなく、行われている外科処置の工程に基づいて、自動的にデータスクリーンを呼び出すように構成され得る。
別の利益としては、外科処置のセットアップ中又は外科処置の過程中にエラーをチェックすることが挙げられる。例えば、状況認識した外科用ハブ5104は、手術現場が、行われる外科処置のために適切に又は最適にセットアップされているかどうかを判定することができる。外科用ハブ5104は、行われている外科処置のタイプを判定し、(例えば、メモリから)対応するチェックリスト、製品位置、又はセットアップニーズを読み出し、次いで、現在の手術現場のレイアウトを、外科用ハブ5104が行われていると判定した外科処置のタイプの標準レイアウトと比較するように構成され得る。1つの例示では、外科用ハブ5104は、例えば好適なスキャナによってスキャンされた処置のための項目リスト、及び/又は外科用ハブ5104とペアリングされた装置のリストを、所与の外科処置のための項目及び/又は装置の推奨される又は予想されるマニフェストと比較するように構成され得る。リスト間に不連続性が存在する場合、外科用ハブ5104は、特定のモジュール式装置5102、患者監視装置5124、及び/又はその他の外科用アイテムが欠落していることを示す警告を提供するように構成され得る。1つの例示では、外科用ハブ5104は、例えば、近接センサによってモジュール式装置5102及び患者監視装置5124の相対距離又は位置を判定するように構成され得る。外科用ハブ5104は、装置の相対位置を、特定の外科処置のための推奨される又は予想されるレイアウトと比較することができる。レイアウト間に不連続性が存在する場合、外科用ハブ5104は、外科処置の現在のレイアウトが推奨されるレイアウトから逸脱していることを示す警告を提供するように構成され得る。
別の例として、状況認識した外科用ハブ5104は、外科医(又は他の医療従事者)が誤りを犯しているか、又は別の方法で外科処置の過程中に求められる一連の行動から逸脱しているかどうかを判定することができる。例えば、外科用ハブ5104は、実施される外科処置のタイプを判定し、(例えば、メモリから)機器使用の工程又は順序の対応するリストを読み出し、次いで、外科処置の過程中に行われている工程、又は使用されている機器を、外科用ハブ5104が行われていると判定した外科処置のタイプの予想された工程又は機器と比較するように構成され得る。1つの例示では、外科用ハブ5104は、外科処理における特定の工程で、予期せぬ行為が行われているか、又は予期せぬ装置が利用されていることを示す警告を提供するように構成され得る。
全体的に、外科用ハブ5104のための状況認識システムは、各外科処置の特定のコンテキストのために外科用器具(及び他のモジュール式装置5102)を調整し(例えば、異なる組織タイプに調整する)、手術処置中の行動を検証することによって、外科処置の結果を改善する。状況認識システムはまた、処置の特定のコンテキストに従って、次の工程を自動的に示唆すること、データを提供すること、及び手術現場内のディスプレイ及び他のモジュール式装置5102を調整することによって、外科処置を実行する際の外科医の効率を改善する。
一態様では、図24〜図40を参照して以下に説明するように、モジュール式装置5102は、組み合わせエネルギー器具213100(図18)、外科用ステープラ213102(図18)、吸引/潅注装置213104(図18)、滅菌野ディスプレイ213108(図18)、外科用装置213204(図19A及び図19B)、外科用排出システム50400(図21)、電気外科器具50630(図22)、排出システム50600(図22)、排出システム50900(図23)、スコープ213501(図25)、及び外科用装置213608(図26)として実現される。したがって、組み合わせエネルギー器具213100(図18)、外科用ステープラ213102(図18)、吸引/潅注装置213104(図18)、滅菌野ディスプレイ213108(図18)、外科用装置213204(図19A及び図19B)、外科用排出システム50400(図21)、電気外科器具50630(図22)、排出システム50600(図22)、排出システム50900(図23)、スコープ213501(図25)、及び外科用装置213608(図26)として実現されるモジュール式装置5102は、データソース5126として動作し、かつデータベース5122及び患者監視装置5124と相互作用するように構成されている。組み合わせエネルギー器具213100(図18)、外科用ステープラ213102(図18)、吸引/潅注装置213104(図18)、滅菌野ディスプレイ213108(図18)、外科用装置213204(図19A及び図19B)、外科用排出システム50400(図21)、電気外科器具50630(図22)、排出システム50600(図22)、排出システム50900(図23)、スコープ213501(図25)、及び外科用装置213608(図26)として実現されるモジュール式装置5102は、外科用ハブ5104と相互作用して、外科用ハブ5104に情報(例えば、データ及び制御)を提供し、外科用ハブ5104から情報(例えば、データ及び制御)を受け取るように更に構成されている。
ここで図15を参照すると、例えば、外科用ハブ106又は206(図1〜図11)などのハブの状況認識を示すタイムライン5200が示されている。タイムライン5200は例示的な外科処置、及び外科用ハブ106、206が、外科処置の各工程でデータソースから受信したデータから導き出すことができるコンテキスト情報である。タイムライン5200は、手術現場を設置することから開始し、患者を術後回復室に移送することで終了する、肺区域切除手術の過程で、看護師、外科医、及びその他の医療関係者によってとられるであろう典型的な工程を示す。
状況認識した外科用ハブ106、206は、外科処置の過程全体にわたって、医療関係者が外科用ハブ106、206とペアリングされたモジュール式装置を利用するたびに生成されるデータを含むデータをデータソースから受信する。外科用ハブ106、206は、ペアリングされたモジュール式装置及びその他のデータソースからこのデータを受信し、任意の所与の時間に処置のどの工程が実施されているかなどの新しいデータが受信されると、進行中の処置に関する推定(すなわち、コンテキスト情報)を継続的に導出することができる。外科用ハブ106、206の状況認識システムは、例えば、レポートを生成するために処置に関するデータを記録する、医療関係者によってとられている工程を検証する、特定の処置工程に関連し得るデータ又はプロンプトを(例えば、表示画面を介して)提供する、コンテキストに基づいてモジュール式装置を調節する(例えば、モニタを起動する、医療用撮像装置の視界(FOV)を調節する、又は超音波外科用器具若しくはRF電気外科用器具のエネルギーレベルを変更するなど)、及び上記の任意の他のそのような動作を行うことが可能である。
この例示的な処置における第1の工程5202として、病院職員は、病院のEMRデータベースから患者のEMRを読み出す。EMRにおける選択された患者データに基づいて、外科用ハブ106、206は、実行される処置が胸部処置であることを判定する。
第2の工程5204では、職員は、処置のために入来する医療用品をスキャンする。外科用ハブ106、206は、スキャンされた用品を様々な種類の処置で利用される用品のリストと相互参照し、用品の組み合わせ(mix of supplies)が胸部処置に対応することを確認する。更に、外科用ハブ106、206はまた、処置が楔状処置ではないと判定することができる(入来する用品が、胸郭楔状処置に必要な特定の用品を含まないか、又は別の点で胸郭楔状処置に対応していないかのいずれかであるため)。
第3の工程5206では、医療関係者は、外科用ハブ106、206に通信可能に接続されたスキャナを介して患者のバンドをスキャンする。続いて、外科用ハブ106、206は、スキャンされたデータに基づいて患者の識別情報を確認することができる。
第4の工程5208では、医療スタッフが補助装置をオンにする。利用される補助装置は、外科処置の種類及び外科医によって使用される技術によって変わり得るが、この例示的な場合では、これらとしては、煙排出器、吸入器、及び医療用撮像装置が挙げられる。起動されると、モジュール式装置である補助機器は、その初期化プロセスの一部として、モジュール式装置の特定の近傍内に位置する外科用ハブ106、206と自動的にペアリングすることができる。続いて、外科用ハブ106、206は、この術前又は初期化段階中にそれとペアリングされるモジュール式装置の種類を検出することによって、外科処置に関するコンテキスト情報を導出することができる。この特定の実施例では、外科用ハブ106、206は、ペアリングされたモジュール式装置のこの特定の組み合わせに基づいて、外科処置がVATS手術であると判定する。患者のEMRからのデータの組み合わせ、手術に使用される医療用品のリスト、及びハブに接続するモジュール式装置の種類に基づいて、外科用ハブ106、206は、外科チームが実施する具体的な処置を概ね推定することができる。外科用ハブ106、206が、どの具体的な処置が実施されているかを知ると、外科用ハブ106、206は続いて、メモリから又はクラウドからその処置の工程を読み出し、次いで接続されたデータソース(例えば、モジュール式装置及び患者監視装置)からその後受信したデータを相互参照して、外科処置のどの工程を外科チームが実行しているかを推定することができる。
第5の工程5210では、職員は、EKG電極及びその他の患者監視装置を患者に取り付ける。EKG電極及びその他の患者監視装置は、外科用ハブ106、206とペアリングすることができる。外科用ハブ106、206が患者監視装置からデータを受信し始めると、外科用ハブ106、206は患者が手術現場にいることを確認する。
第6の工程5212では、医療関係者は患者に麻酔を誘発する。外科用ハブ106、206は、例えば、EKGデータ、血圧データ、ベンチレータデータ、又はこれらの組み合わせを含む、モジュール式装置及び/又は患者監視装置からのデータに基づいて、患者が麻酔下にあることを推定することができる。第6の工程5212が完了すると、肺区域切除手術の術前部分が完了し、手術部分が開始する。
第7の工程5214では、手術されている患者の肺が虚脱される(換気が対側肺に切り替えられている間)。外科用ハブ106、206は、例えば、患者の肺が虚脱されたことをベンチレータデータから推定することができる。外科用ハブ106、206は、患者の肺が虚脱しているのを検出したことを、処置の予測される工程(事前にアクセス又は読み出すことができる)と比較することができるため、処置の手術部分が開始したことを推定して、それによって肺を虚脱させることがこの特定の処置における第1の手術工程であると判定することができる。
第8の工程5216では、医療用撮像装置(例えば、スコープ)が挿入され、医療用撮像装置からのビデオ映像が開始される。外科用ハブ106、206は、医療用撮像装置への接続を通じて医療用撮像装置データ(すなわち、ビデオ又は画像データ)を受信する。医療用撮像装置データを受信すると、外科用ハブ106、206は、外科処置の腹腔鏡部分が開始したことを判定することができる。更に、外科用ハブ106、206は、実施されている特定の処置が、肺葉切除とは対照的に区域切除術であると判定することができる(処置の第2の工程5204で受信したデータに基づいて、楔状処置は外科用ハブ106、206によって既に考慮されていないことに留意されたい)。医療用撮像装置124(図2)からのデータは、医療用撮像装置が患者の解剖学的構造の可視化に関して配向されている角度を判定することによる、用いられている(すなわち、起動されており、外科用ハブ106、206とペアリングされている)医療用撮像装置の数(the number or medical imaging devices being utilized)を監視することによる、及び用いられている可視化装置の種類を監視することによるなど、多くの異なる方法で実施されている処置の種類に関するコンテキスト情報を判定するために用いられ得る。例えば、VATS肺葉切除術を実施するための1つの技術は、カメラを患者の胸腔の前下方角部の横隔膜上方に配置し、一方、VATS区域切除術を実施するための1つの技術は、カメラを区域裂に対して前肋間位置に配置する。例えば、パターン認識又は機械学習技術を使用して、状況認識システムは、患者の解剖学的構造の可視化に基づいて、医療用撮像装置の位置を認識するように訓練され得る。別の例として、VATS肺葉切除術を実施するための1つの技術は単一の医療用撮像装置を利用するが、VATS区域切除術を実施するための別の技術は複数のカメラを利用する。更に別の例として、VATS区域切除術を実施するための1つの技術は、区域裂を可視化するために赤外線光源(可視化システムの一部として外科用ハブに通信可能に連結され得る)を利用し、これはVATS肺葉切除術では利用されない。医療用撮像装置からのこのデータのいずれか又は全てを追跡することによって、外科用ハブ106、206は、実行中の具体的な種類の外科処置、及び/又は具体的な種類の外科処置に使用されている技術を判定することができる。
第9の工程5218で、外科チームは、処置の切開工程を開始する。外科用ハブ106、206は、エネルギー器具が発射されていることを示すRF又は超音波発生器からのデータを受信するため、外科医が患者の肺を切開して分離するプロセスにあると推定することができる。外科用ハブ106、206は、受信されたデータを外科処置の読み出しされた工程と相互参照して、プロセスのこの時点(すなわち、前に考察された処置の工程が完了した後)で発射されているエネルギー器具が切開工程に対応していると判定することができる。特定の例では、エネルギー器具は、ロボット外科システムのロボットアームに取り付けられたエネルギーツールであり得る。
第10の工程5220で、外科チームは、処置の結紮工程に進む。外科用ハブ106、206は、器具が発射されていることを示す外科用ステープル留め及び切断器具からのデータを受信するため、外科医が動脈及び静脈を結紮していると推定することができる。前工程と同様に、外科用ハブ106、206は、外科用ステープル留め及び切断器具からのデータの受信を、読み出しされたプロセス内の工程と相互参照することによって、この推定を導出することができる。特定の例では、外科用器具は、ロボット外科システムのロボットアームに取り付けられた外科用ツールであり得る。
第11の工程5222では、処置の区域切除部分が実施される。外科用ハブ106、206は、そのカートリッジからのデータを含む外科用ステープル留め及び切断器具からのデータに基づいて、外科医が実質組織を横切断していると推定することができる。カートリッジのデータは、例えば、器具によって発射されているステープルのサイズ又は種類に対応し得る。異なる種類のステープルが異なる種類の組織に利用されているため、カートリッジのデータは、ステープル留め及び/又は横切断されている組織の種類を示すことができる。この場合、発射されているステープルの種類は実質組織(又は他の同様の組織種)に利用され、これにより、外科用ハブ106、206は、処置の区域切除部分が実行されていると推定することができる。
続いて第12の工程5224で、結節切開工程が実行される。外科用ハブ106、206は、RF又は超音波器具が発射されていることを示す発生器から受信したデータに基づいて、外科チームが結節を切開し、漏れ試験を実施していると推定することができる。この特定の処置の場合、実質組織が横切断された後に利用されるRF又は超音波器具は結節切開工程に対応しており、これにより外科用ハブ106、206はこの推定を行うことが可能となる。異なる器具が特定の作業に対してより良好に適合するため、外科医は、処置の特定の工程に応じて、定期的に外科用ステープル留め/切断器具と外科用エネルギー(すなわち、RF又は超音波)器具との間で交互に切り替えることに留意されたい。したがって、ステープル留め/切断器具及び外科用エネルギー器具が使用される特定のシーケンスは、外科医が処置のどの工程を実施中であるかを示すことができる。更に、特定の例では、外科処置の1つ以上の工程にロボットツールを使用することができ、かつ/又は外科処置の1つ以上の工程にハンドヘルド外科用器具を使用することができる。外科医(複数可)は、例えば、ロボットツールとハンドヘルド外科用器具とを順に交代させることができ、かつ/又は、例えば、装置を同時に使用することができる。第12の工程5224が完了すると、切開部が閉鎖され、処置の術後部分が開始する。
第13の工程5226では、患者の麻酔が無効となる。外科用ハブ106、206は、例えば、ベンチレータデータに基づいて(すなわち、患者の呼吸速度が増加し始める)、患者が麻酔から覚醒しつつあると推定することができる。
最後に、第14の工程5228は、医療関係者が患者から様々な患者監視装置を除去することである。したがって、外科用ハブ106、206は、ハブがEKG、BP、及び患者監視装置からの他のデータを喪失したとき、患者が回復室に移送されていると推定することができる。この例示的な処置の説明から分かるように、外科用ハブ106、206と通信可能に連結された各種データソースから受信されたデータに基づいて、外科用ハブ106、206は、所与の外科処置の各工程が行われているときを判定又は推定することができる。
様々な態様では、組み合わせエネルギー器具213100(図18)、外科用ステープラ213102(図18)、吸引/潅注装置213104(図18)、滅菌野ディスプレイ213108(図18)、外科用装置213204(図19A及び図19B)、外科用排出システム50400(図21)、電気外科器具50630(図22)、排出システム50600(図22)、排出システム50900(図23)、スコープ213501(図25)、及び外科用装置213608(図26)は、例えば、タイムライン5200に示されるように、外科用ハブ106又は206(図1〜図11)などのハブ環境内の状況認識状態で動作するように構成されている。状況認識については、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、「METHOD OF HUB COMMUNICATION」と題する2018年4月19日出願の米国仮特許出願第62/659,900号で更に説明されている。特定の例では、例えば本明細書で開示される様々なロボット外科システムを含むロボット外科システムの動作は、その状況認識、及び/若しくはその構成要素からのフィードバックに基づいて、並びに/又はクラウド104からの情報に基づいて、ハブ106、206によって制御され得る。
適応制御スキーム及びインタラクティブシステム制御
様々な態様では、例えば、外科用ハブのコンピュータシステムなどのコンピュータシステムは、捕捉されたデータを中心にしてより深いコンテキストを抽出し、次いでこのより深いコンテキストを利用して、操作者の実施可能な項目の表示を改善するように構成され得る。より深いコンテキストは、異なるソースからのデータ及び/又は異なる時間(例えば、手術前、手術中、手術後)に取得されるデータが、関係及び/又は相関を決定するために合成される、メタデータ及びデータの組み合わせを含み得る。一例では、データのコンテキストは、外科処置中に外科用ハブの状況認識によって通知されてもよく、これは、工程特有の若しくは時間制限を設けた調整及び/又は臨床医に対する推奨などの実施可能な項目を示すことができる。システムは、相互依存制御の態様を有する調整可能な制御スキームを実装するように構成され得る。例えば、システムは、捕捉したデータに基づいて、適応制御スキームにインタラクティブシステム制御を提供するように構成され得る。
一態様では、外科用ハブ又はハブに接続された装置の制御部は、感知された状況又は使用に基づいて、その機能を調整する(又はその機能を調整させる)ように構成され得る。機能は、例えば、外科的機能のスケール又は程度(例えば、電力レベル又はクランプ力)を調整することによって、外科的機能の1つ以上の閾値(例えば、最大電力レベル限界及び最小電力レベル限界)を調整することによって、結果として生じる外科的機能の動作を調整する(例えば、エネルギーモダリティを変更する)ことによって、外科的機能に作用するために測定のタイプを調整することによって(例えば、オンオフ起動から操作者の制御による可変起動まで)、及び/又は外科的機能に対する補完動作を調整する(例えば、選択されたエネルギーモダリティに基づいてクランプ力を調整する)ことによって、調整され得る。外科的機能に対する調整の更なる実施例が本明細書に記載される。
一態様では、測定のタイプは、例えばひずみゲージ又はホール効果センサなどを用いた、オンオフ起動の検出と程度の測定との間で変えることができる。例えば、外科的機能のためのアクチュエータは、第1の外科的状態に対応する第1のモードにおけるオンオフアクチュエータとして、及び第2の外科的状態に対応する第2のモードにおける程度に基づくアクチュエータとして機能することができる。程度に基づくアクチュエータは、例えば、発射ストロークの長さ及び/若しくは力、エンドエフェクタの閉鎖量及び/若しくはクランプ力、並びに/又はエネルギー起動のタイプ及び/若しくはレベルを調整するように構成され得る。一態様では、起動及び/又は停止閾値は、例えば、処置における時間に基づいて、及び/又はシステムの状況認識によって通知され得る、精密使用外科的工程であるか若しくは全般的使用外科工程であるかに基づいて、調整され得る。
一態様では、外科用ハブは、処置中に利用可能なデータから収集された実施可能なコンテキスト二次情報の、手術室又は手術現場内のディスプレイ上の視覚的表示に、優先順位を付けるように構成され得る。優先順位付けは、例えば、実施可能な情報の確実性及び/又は重要性に基づくことができる。一態様では、通常のグラフィカルインタフェースがハイライト表示されていない場合に、実施可能な情報の起動又はトグリングアイコンはハイライト表示を含み得る。ディスプレイは、例えば、外科用装置又はメインディスプレイ(例えば、外科用ハブに接続されたディスプレイ)上にあってよい。
特定の例において、臨床医は、複数の外科的機能のために外科用装置を使用することを望む場合がある。例えば、外科用装置を使用して、血管を凝固させ、組織を切断し、及び/又は組織を封止することができる。これらの異なる機能を達成するために、外科用装置の制御スキームを調整することができる。例えば、異なる電力レベル又は閾値を利用することができる。追加的に又は代替的に、異なるエネルギーモダリティ(例えば、超音波、双極、及び単極)を利用することができる。異なる外科的機能を、迅速に、かつ外科用装置及び/又は遠隔コンソールに対する複雑な制御に頼ることなく、切り替えることが望ましい場合がある。特定の例では、既存の外科用装置で、及び/又は最小限の入力制御部、すなわちアクチュエータを有する外科用装置を使用して、そのような制御スキーム調整及び適応を実施することが望ましい場合がある。
特定の態様では、外科システムは、処置内で監視される条件に基づいて、制御の自動切換を実施するように構成され得る。単一の入力制御部又はアクチュエータを利用して、異なる外科的機能をもたらすことができる。入力制御部で作動可能な、利用可能な外科的機能は、外科処置の外科的工程又は状態に依存し得る。様々な例において、状況認識した外科用ハブ又はハブに接続された外科用装置は、その状況認識から、外科的工程及び/又は状態を判定することができる。したがって、システムは、ユーザの意図の状況認識に基づいて、装置の制御スキームを調整するように構成され得る。一例では、第1の外科的状態(外科用ハブの状況認識によって判定される)において、トランスデューサの電力レベルは、第1の範囲によって規定され得、第2の外科的状態(外科用ハブの状況認識によって判定される)において、トランスデューサの電力レベルは、第2の異なる範囲によって規定され得る。追加的に又は代替的に、第1の外科的状態(外科用ハブの状況認識によって決定される)にでは、組み合わせエネルギー装置は、組み合わせモードで動作することができ、第2の外科的状態(外科用ハブの状況認識によって決定される)では、組み合わせエネルギー装置は、電気外科的エネルギーを印加することなく超音波モードで動作することができる。異なる外科的機能は、単一のアクチュエータによって実施されることができ、当該アクチュエータは、外科用ハブの状況認識から情報を得るスマートアクチュエータ又はインテリジェントアクチュエータを含むことができる。
一態様では、外科用装置は、入力を受け取るように構成されたアクチュエータを備えることができる。外科用装置は、状況認識した外科用ハブから外科的状態を示す信号を受信し、入力に応答してアクチュエータから作動信号を受信し、作動信号に応答して外科的機能を実施するように構成された、制御回路を更に備えることができる。外科的機能は、外科的状態が第1の外科的状態に対応する場合の第1の外科的機能と、外科的状態が第2の外科的状態に対応する場合の第2の外科的機能と、を含み得る。第2の外科的状態は第1の外科的状態と異なり得、第2の外科的機能は第1の外科的機能と異なり得る。別の態様では、コンピュータ可読命令を記憶する非一時的媒体は、実行されると、インテリジェント外科用装置のような機械に、外科的状態を示す信号を状況認識した外科用ハブから受信させ、外科用装置のアクチュエータに適用された入力に応答して作動信号を受信させ、作動信号に応答して外科的機能を実施させることができる。外科的機能は、外科的状態が第1の外科的状態に対応する場合の第1の外科的機能と、外科的状態が第2の外科的状態に対応する場合の第2の外科的機能と、を含み得る。第2の外科的状態は第1の外科的状態と異なり得、第2の外科的機能は第1の外科的機能と異なり得る。代替的な制御スキームの調整及び適応については、本明細書で更に説明される。
本明細書で更に説明されるように、例えばアクチュエータなどの制御部の機能は、手術現場で現在使用されている他の器具、外科処置の工程、及び/又は外科用装置の二次制御部への入力を含む、1つ以上の要因に基づいて調整され得る。本明細書で更に説明されるように、そのような要因は、少なくとも一部には、状況認識から決定することができる。
いくつかの用途では、外科用装置のアクチュエータの変位の程度及び/又はアクチュエータに加わる入力力は、外科用装置の電力(例えば、振幅)限界に影響を及ぼし得る。ここで図16を参照すると、エネルギー装置213000は、第1の作動ボタン213002及び第2の作動ボタン213004を含み得る。様々な例において、第1の作動ボタン213002は第1の電力レベルに対応することができ、第2の作動ボタン213004は第2の電力レベルに対応することができる。例えば、第1の作動ボタン213002は、切断モードに対応することができる、より高い、又は最大の、電力レベルを備えることができ、第2の作動ボタン213004は、凝固モードに対応することができる、より低い、又は最小の、電力レベルを備えることができる。そのような例では、第1の作動ボタン213002は「切断ボタン」と呼ぶことができ、第2の作動ボタン213004は「凝固ボタン」と呼ぶことができる。
作動ボタン213002、213004は、作動ボタン213002、213004がオンオフスイッチとして作用し、更に操作者が作動ボタンに印加する力を検出することも可能にするばね付勢態様を有することができる。一態様では、作動ボタン213002、213004は、ボタンの可動域の特定の部分を占める第1の又は通常の起動と、ボタンの可動域の別の部分を占める第2の又は変更された起動を有することができる。例えば、ボタンの可動域の第1の70〜80%は、エネルギーの起動をもたらすことができ、ボタンの可動域の残りの部分は、エネルギーレベルを調整することができる。そのような例では、臨床医が、より高い付勢力を克服することによって作動ボタン213002、213004のいずれかを更に圧縮した場合、ボタンは機能を変化させ、切断又は凝固エネルギーレベルを印加するだけでなく、発生器に設定されたレベルから電力レベルを増加させることができる。例えば、作動ボタンがボタンの可動域の残りの部分に移動すると、電力レベルを1レベル増加させることができる。この動作では、強い力による作動は、エネルギーを起動させ、かつエネルギーの電力レベルを増加させるように作用する。
一態様では、作動ボタン213002、213004によって制御される外科的機能は、エンドエフェクタ213006及び/又は閉鎖トリガ213008の位置に依存し得る。例えば、図16を更に参照すると、第1の可動域を通る(すなわち、第1の角度θにわたる)閉鎖トリガ213008の移動は、エンドエフェクタ213006に第1の量、第1の距離aの閉鎖をもたらすことができる。第2の可動域を通る(すなわち、第2の角度θにわたる)閉鎖トリガ213008の移動は、エンドエフェクタ213006に第2の量、第2の距離bの閉鎖をもたらすことができる。特定の例では、第1の量は、ジョー213010、213012の閉鎖運動に対応することができ、第2の量は、ジョー213010、213012のクランプ運動に対応することができる。第1のジョー213010はクランプアームであり得、特定の例では、これは第2のジョー213012に対して移動することができる。他の例では、第2のジョー213012のみ及び/又は両方のジョー213010、213012は、閉鎖トリガ213008によって移動されて、エンドエフェクタ213006を閉鎖及び/又はクランプすることができる。
第1の作動ボタン213002及び/又は第2の作動ボタン213004は、閉鎖トリガ213008及び/又はクランプアーム213010の位置に基づいて異なる外科的機能を実施することができる。例えば、エンドエフェクタ213006のジョー213010、213012が完全開放閾値と部分閉鎖閾値(例えば、閉鎖範囲全体の2/3だけ閉鎖)との間にあるときに作動ボタン213002、213004が起動された場合、作動ボタン213002、213004は、それぞれの第1のエネルギーレベルを有することができる。更に、ジョー213010、213012が部分閉鎖閾値を超えて(例えば、2/3の閉鎖を超えて)動かされる場合、第1及び第2の作動ボタン213002、213004は、それぞれの第2のエネルギーレベルを有することができる。各ボタン213002、213004の第2のエネルギーレベルは、それぞれの作動ボタン213002、213004の対応する第1のエネルギーレベルよりも高くてもよい。例えば、ジョー213010、213012がそれらの間に組織を能動的にクランプする場合など、ジョー213010、213012が更に閉鎖されると、エネルギーレベルはより高くなり得る。
エネルギー装置213000のトリガ角度(θ)に対するジョー閉鎖及びトランスデューサ振幅を示す一対のグラフ213020、213022が、図17に示されている。グラフ213020を参照すると、エネルギー装置213000の制御アルゴリズムは、トリガ角度(θ)、すなわち閉鎖トリガ213008(図16)が押圧される度合いに従って、超音波トランスデューサの振幅を調整するように構成されている。振幅は、図17に示されるトリガ角度閾値213024などの1つ以上の閾値で調整されることができる。
より具体的には、閉鎖トリガ213008の第1の可動域(例えば、第1のトリガ変位角度θにわたる)の間、第1の作動ボタン213002は、第1の最大閾値Maxでエネルギーを起動させることができ、第2の作動ボタン213004は、第1の最小閾値Minでエネルギーを起動させることができる。閉鎖トリガ213008の第2の可動域(例えば、第2のトリガ変位角度θにわたる)の間、第1の作動ボタン213002は、第2の最大閾値Maxでエネルギーを起動させることができ、第2の作動ボタン213004は、第2の最小閾値Minでエネルギーを起動させることができる。図示のグラフ213022では、第1の最小閾値Minは第2の最小閾値Minとは異なり、第1の最大閾値Maxは、第2の最大閾値Maxとは異なる。より具体的には、第1の最小閾値Minは第2の最小閾値Min未満であり、第1の最大閾値Maxは第2の最大閾値Max未満である。
図17に示すように、第1の最小閾値Minは、トランスデューサ振幅制限の30%を構成し、第2の最小閾値Minは、トランスデューサ振幅制限の75%を構成する。加えて、第2の最大閾値Maxは、変換器振幅制限の100%を構成し、第1の最大閾値Maxは、トランスデューサ振幅制限の40%のみを構成する。他の閾値が考えられる。例えば、第2の最小閾値Minは、第1の最大閾値Max未満であり得る。
更に他の例では、第1の最小閾値Minは、第2の最小閾値Minより大きくてもよく、及び/又は第1の最大閾値Maxは、第2の最大閾値Maxより大きくてもよい。更に他の例では、トリガ変位角度がトリガ角度閾値213024を超える場合、制限のうちの1つのみを調整することができる。例えば、第2の作動ボタン213004は、角度θ及びθを含む閉鎖トリガ213008の可動域全体の間に、第1の最小閾値Minを維持することができる。換言すれば、第1のジョー213010及び/又は閉鎖トリガ213008の位置にかかわらず、第2の作動ボタン213004が押圧されたときのトランスデューサの振幅は、30%に維持され得る。追加的に又は代替的に、制限のうちの1つ以上を、追加のトリガ角度閾値で調整することができる。
ここでグラフ213020を参照すると、閉鎖トリガ213008の閉鎖速度もまた、検出された外科的状態及び/又は外科的工程に基づいて調整され得る。例えば、閉鎖トリガ213008は、第1のトリガ変位範囲θにわたる第1の可動域の間に第1の速度で閉鎖され得、閉鎖トリガ213008は、第2のトリガ変位範囲θにわたる第2の可動域の間に第2の速度で閉鎖され得る。より具体的には、傾斜a/区域Aに対応する第1の速度は、閉鎖トリガ213008がトリガ角度閾値213024と交わるまで継続することができる。図示された構成では、トリガ角度閾値213024は、75%のエンドエフェクタ閉鎖に対応する。他の例では、トリガ角度閾値213024は、例えば、75%未満又は75%超のエンドエフェクタ閉鎖、例えば、2/3閉鎖及び/又は90%閉鎖を規定することができる。トリガ角度閾値213024に達すると、閉鎖トリガ213008が100%閉鎖されるまで、閉鎖速度をゾーンBの第2の速度まで増加させることができる。他の例では、トリガ角度閾値213024に達すると、閉鎖速度を減少させることができる。追加的に又は代替的に、閉鎖速度は、追加のトリガ角度閾値で調整されてもよい。
様々な例において、閉鎖トリガ213008の位置は、外科処置の外科的状態を示すことができる。例えば、閉鎖トリガ213008は、第1の外科工程中は開いたままであってもよく、第2の外科的工程中は第1の程度まで閉鎖されてもよく、第3の外科的工程中は第2の程度まで閉鎖されてもよい。例えば、開いたジョーを使用して血管を焼灼することができ、部分的に閉じたジョーを使用して組織を凝固させることができ、及び/又は完全に閉じたジョーを使用して組織を切断することができる。閉鎖トリガ213008の位置を監視することによって、制御回路は、外科的状態及び/又は工程を決定し、検出された状態及び/又は工程に基づいて、ハブに接続された装置の外科的機能、すなわち電力レベルを調整するように構成されている。状況認識は、判定を更に通知することができる。例えば、特定のタイプの外科処置中に、及び/又は特定のタイプの組織を治療する場合に、最大閾値及び/又は最小閾値(複数可)並びに/あるいはトリガ角度閾値(複数可)が第1の方法で調整されてもよく、別のタイプの外科的処置中に、及び/又は別のタイプの組織を治療する場合に、最大閾値及び/又は最小閾値(複数可)並びに/あるいはトリガ角度閾値(複数可)が第2の方法で調整されてもよい。例えば、肺組織及び胃組織は、異なる応答を必要とし得る。追加的に又は代替的に、動脈及び静脈は、異なる閾値を必要とし得る。状況認識は、外科処置及び/又は組織タイプを判定することができる。
様々な例において、外科用装置の1つ以上の制御部及び/又はアクチュエータは、外科用装置上の別の制御部/アクチュエータに基づいて調整され得る。第1の制御部/アクチュエータを作動させることにより、第2の制御部/アクチュエータが調整された機能を有するようにすることができる。再び図16を参照すると、例えば、エネルギー装置213000のジョー213010、213012が大きく開いており、エネルギーが起動ボタン213002、213004のうちの1つを介して起動される場合、外科システムは、例えば、外科医が後方切断などの第1の外科的機能で器具を使用しようとしていることを感知するか、又は別の方法でそれを判定することができる。したがって、最小電力レベル及び最大電力レベル(例えば、振幅)は、第1の外科的機能の通常レベルに設定され得る。エネルギー装置213000のジョー213010、213012が半分を超えて開いている場合、エネルギー作動ボタン(複数可)213002、213004は、超音波応答のみを駆動することができる。しかしながら、ジョー213010、213012が半分を超えて閉じている場合は、エネルギー装置213000は、標準的な組み合わせである超音波−電気外科モードで機能することができる。更に別の実施例として、エネルギー装置213000のジョー213010、213012が、超音波エネルギーが印加されているときに最も高い圧縮レベルで完全にクランプされ、ユーザが、最大エネルギー起動ボタン213002を作動させたまま、閉鎖トリガ213008を介してより多くの圧力を要求する場合、エネルギーモダリティは、超音波から電気外科用RFに自動的にシフトすることができ、エネルギー装置213000は、クランプしているジョー213010で加えられる圧力を更に増加させることができる。
一態様では、制御部は、同じ手術現場で現在使用されている他の器具に応じて調整されることができる。例えば、二次エネルギー装置が視野(例えば、スコープの視野)内にあり、既定のキー及び/又は制御アクチュエータのシーケンスが作動されている場合、外科用ハブは、一次エネルギー装置の制御部も同様に視野内で調整することができる。一例では、閉鎖トリガ及びエネルギーボタンが一次エネルギー装置に対して作動され、二次装置が視野内にあるとき、二次エネルギー装置の拡張可能な調整制御を使用して、一次エネルギー装置の電力レベルを制御することができる。そのような例では、二次エネルギー装置上の制御部を用いて、一次エネルギー装置に電力を供給する発生器の強度を増減させることができる。外科的機能のそのような遠隔制御は、外科的行為の既定のシーケンスが実行されたときにのみ、及び/又は様々な例における外科的処置の特定の工程中にのみ、有効にされることができる。
別の実施例では、外科用装置間の当接又は接触は、外科用装置のうちの1つが他の外科用装置の制御部を調整することを可能にすることができる。例えば、第2の外科用装置が第1の外科用装置に接触している場合、第2の外科用装置によって又は第2の外科用装置に対して実施される特定の動作又は動作の組み合わせは、制御アルゴリズムが第1の外科用装置の機能を調整するようにすることができる。例えば、第2の外科用装置のジョーが完全に開いた構成にあるとき、ジョーは、第1の外科用装置上の作動ボタンを押すことができ、次いで、第2の外科用装置上の調整制御部を使用して、例えば、発生器によって提供される電力などの第1の外科用装置の電力レベルを変更することができる。所望のレベルが設定されると、第2の外科用装置は、第1の外科用装置との接触から外されてもよい。その後、第1及び第2の外科用装置は、新たに設定された電力レベルで通常の装置として動作することができる。一例では、連続性センサは、外科用装置間の接触を検出するように構成され得る。
一態様では、外科用装置の制御は、実施されている外科処置の工程に従って調整され得る。状況認識は、外科処置の現在及び/又は次の工程を外科用ハブに通知することができる。例えば、外科用装置(複数可)及び/又は発生器(複数可)の以前の外科的行為及び/又は使用順序に基づいて、外科用ハブは、処置が現在結節切開工程にあるのか、血管横切断工程にあるのか、その他なのかなど、特定の外科処置のどの特定の工程が実施されているのかを判定することができる。外科用ハブが、使用されているエネルギー装置が細かい切開モードにあると判定した場合、システムは、エネルギー装置のボタンの機能を異なる設定(例えば、この処置工程で使用するためのより低い電力設定)に自動的に調整することができる。一実装形態では、外科用ハブ及び/又は発生器は、処置特有の工程又はコンテキストを判定することができる。
別の実装形態では、システムは、外科処置の各段階で、及び/又は特定の数若しくは種類の外科用器具交換後に、特定の臨床医の最も一般的な使用を分析することによって、処置特有の工程又はコンテキストを学習及び予測することができる。そのような学習モードでは、発生器は、一態様では、任意の自動調整を制御部に予め実装しない。むしろ、同じ臨床医の挙動を、同じ工程を含む所定の回数の処置にわたって監視した後、外科用装置は、臨床医による監視した使用及び過去の使用に基づいて、ボタンの使用を自動的に変更することができる。様々な例において、外科用装置は、制御部の機能が調整されたときに、臨床医に通知を送ることができる。例えば、外科用装置は、聴覚通知(例えば、ビープ音又は言葉による説明)、視覚的合図(例えば、スクリーン上の点滅光及び/又は言葉)、及び/又は触覚警告(例えば、外科用装置の振動及び/又は動き、あるいはアクチュエータボタン自体のような外科用装置の一部)を提供することができる。他の例では、外科用ハブは、制御部に対する調整を推奨することができる。外科用ハブからの推奨は、本明細書で更に説明される。
様々な態様では、外科用ハブ、外科用器具、及びその他の装置の制御部は、滅菌野ディスプレイ上で動作しているスクリーンに基づいて調整され得る。外科用装置の制御部は、表示された情報に基づいて調整されてもよい。一態様では、可視化装置(例えば、スコープ)のパン又は可視化装置の焦点の調整を通常制御する制御部は、例えば、ハイパースペクトル撮像オーバーレイがアクティブである場合に拡大を調整するように構成され得る。ハイパースペクトル撮像は、その全内容が参照により本明細書に組み込まれる、「CHARACTERIZATION OF TISSUE IRREGULARITIES THROUGH THE USE OF MONO−CHROMATIC LIGHT REFRACTIVITY」と題する2018年3月29日出願の米国特許出願第15/940,722号で更に説明されている。
別の実施例として、滅菌野ディスプレイの視野内にある外科用器具のハンドル上の制御部は、滅菌野ディスプレイ上での選択によって調整され得る。更に、調整は、様々な例における状況認識に基づくことができる。例えば、システムは、特定の外科用装置が利用されており、その外科用装置の機能を、滅菌野内の表示画面などの第2の装置から制御することをシステムが許可していることを判定することができる。ここで図18を参照すると、組み合わせエネルギー器具213100、外科用ステープラ213102、吸引/潅注装置213104、及び滅菌野ディスプレイ213108が関与する外科処置が示されている。組み合わせエネルギー装置213100は、異なるエネルギーモダリティを実装するように構成された単一のエネルギーボタン213110を含む。例えば、組み合わせエネルギー装置213100は、双極モード、単極モード、超音波モード、及び/又はそれらの様々な組み合わせ(例えば、混合モード)で動作することができる。一例では、組み合わせエネルギー装置213100は、単極−双極モードで動作することができる。別の例では、組み合わせエネルギー装置213100は、超音波双極モードで動作することができ、更に他の例では、組み合わせエネルギー装置は、超音波単極モードで動作することができる。様々なエネルギーモダリティは、連続的に適用される及び/又は同時に混合されることができる。
一態様では、滅菌野ディスプレイ213108の視野内にある外科用器具のハンドル上の制御部は、滅菌野ディスプレイ213108上での選択によって調整され得る。例えば、組み合わせエネルギー器具213100は、組織を選択的に切断及び凝固させるためにエネルギーを印加するように構成され得る単一ボタン213110を含む。ボタン213110によって起動されるエネルギーモダリティは、滅菌野ディスプレイ213108上での選択によって調整され得る。
一態様では、エネルギー起動ボタン213110は、ボタン213110の機能を変更するために滅菌野ディスプレイ213108が使用されているときに変わる又は別の方法で示す、及び/あるいは滅菌野ディスプレイ213108がボタン213110の共有制御を有する、インジケータを有することができる。例えば、組み合わせエネルギー装置213100は、滅菌野ディスプレイ213108などの二次装置から調整されたときに色を変化させることができる、及び/又は他の方法でその外観を変化させる(例えば、エネルギー起動ボタン213110の色を変化させる、並びに/あるいは点滅光及び/又はパルス光で照らされる)ことができる、ハンドル上のLED及び/又はエネルギー起動ボタン213110自体を含むことができる。一例では、ボタン213110は、切断機能を表わすために、マルチカラーLEDから光チャネルを通して投影される通常の赤色の色相を有することができ、青色の色相は、凝固機能を表わすためにマルチカラーLEDから光チャネルを通して投影されることができる。滅菌野ディスプレイ213108が、例えば、外科的機能を混合エネルギーモダリティに変更すると、赤色であったボタン213110は紫色に変更され得る。様々な例において、滅菌フィールドディスプレイ213108上のインターフェース領域はまた、手術野ディスプレイ213108上に表示された制御と、組み合わせエネルギー装置213100との間の機能がリンクされていることを示すために、対応する色のインジケータ(例えば、ボタン213110が紫色の色相で照らされている場合には、紫色の語及び/又はハイライト表示)を含むことができる。
様々な外科用器具は、その上のボタン/アクチュエータの数及び種類、並びに外科用器具の所望の外科的機能に応じて、異なる方法で制御されることができる。例えば、外科用器具が2つのボタン(例えば、凝固に適した第1の電力レベルに対応する第1のボタン、及び切断に適した第2の電力レベルに対応する第2のボタン)を含む場合、滅菌野ディスプレイ213108は、第1及び第2のボタンの機能を調整するように構成され得る。例えば、ボタンのうちの1つを利用して単極エネルギーを起動することができ、他のボタンは、混合エネルギーを起動するように構成され得る。そのような例では、ボタンは、ボタンの機能を変更するために滅菌野ディスプレイ213108が使用されているときに変化し、及び/又は滅菌野ディスプレイ213108がボタンの共有制御を有することを示す、インジケータ(例えば、カラーLED)を含むことができる。インジケータは、選択されたエネルギーモダリティ及び/又はエネルギーモダリティがどのように選択されたかを伝えることができる。例えば、第1のボタンは赤色の色相のLEDを含むことができ、第2のボタンは青色の色相のLEDを含むことができる。第1のボタンが、混合エネルギーモダリティを起動するように構成されている場合、赤色の色相のLEDは紫色の色相になり得る。更に、滅菌野ディスプレイ213108上のインターフェース領域は、紫色のインジケータを含むことができる。
様々な例において、滅菌野ディスプレイ213108は、臨床医が、組み合わせエネルギー装置213100のハンドル上のボタンの機能を切り替えることを可能にすることができる。そのような例では、2つのボタンの色を逆にしてもよい。別の例では、ボタンの機能を変更することができる。例えば、(例えば、以前は組織を切断するのに適した電力レベルに対応していた)第2のボタンを、エネルギー起動ボタンに変更することができ、(例えば、以前は組織を凝固させるのに適した電力レベルに対応していた)第1のボタンを、電力レベル調整制御に変更することができる。そのような例では、電力レベル調整制御が起動されるたびに、滅菌野ディスプレイ213108は、新たに選択された電力レベルを示すことができる。例えば、滅菌野ディスプレイ213108は、発生器電力レベルの変更を示すために点滅アイコンを利用することができる。その後、(現在はエネルギー起動ボタンとして機能する)第2のボタンの起動を使用して、新たに設定された電力レベルでエネルギーを起動及び停止させることができる。
更に他の例では、組み合わせエネルギー装置213100上のボタン213110及び/又は他のボタンは、オンオフ起動機能から感圧起動(pressure-sensitive activation)機能へと変更されてもよい。例えば、ボタン213110に加えられる、より高いレベルの力は、ボタン213110に加わる力に基づいて電力レベルを増加させることなどによって、エネルギー起動の強度を増大させるように構成され得る。更に、滅菌野ディスプレイ213108を使用して、ボタン213110の個別のオン/オフ機能を感圧調整機能に変更することができる。更に、滅菌野ディスプレイ213108及びボタン(複数可)213110は、電力レベルが変更されたときに、異なる表示を利用することができる。例えば、感圧起動が組み合わせエネルギー装置213100の電力レベルを調整するときに、ボタン(複数可)から放出される光の強度が変化してもよい。加えて、滅菌野ディスプレイ213108は、現在の機能及びペアリングを示すために、ボタン213110の色と同期した色を示すことができる。
様々な例において、外科用ハブは、外科処置中に臨床医に推奨を提供するように構成され得る。例えば、外科用ハブは、複数のソースからのデータを集約して、推奨される外科的行為を決定することができる。様々な例において、推奨は、外科用ハブの状況認識に基づくことができる。推奨の関連性又は重要性は、外科的コンテキスト又はシナリオに依存し得る。例えば、一般的な推奨は、様々なデータソース及び/又はセンサによって取得されたデータに基づいて、より高いレベルまで段階的に拡大させてもよい。外科用ハブは相当な量の情報を集約することができるため、一定の時間に過剰な量のデータを与えられることで臨床医に負担をかけることを避けるために、臨床医のために推奨に優先順位を付けることが有用であり得る。例えば、臨床医が常に推奨(そのうちのいくつか又は多くは関連性がない及び/又は有用でない)で中断されている場合には、臨床医は、ハブの推奨を完全に無視する及び/又は外科用ハブの推奨設定を無効にしてよい。状況認識に基づいて推奨に優先順位を付けることによって、臨床医は、実施可能及び/又は時間依存項目に関して十分な情報を得ることができる。
様々な例において、推奨の重要性は、外科用装置の位置に依存し得る。例えば、実施可能な態様は、臨床医に対してハイライト表示される又は強調されることができる。加えて、実施可能でない及び/又は重要でない態様は、個別に表示されてもよく、及び/又は選択的に視界から隠されてもよい。推奨が臨床医によって実施可能であることを外科用装置の位置が示している場合、外科用ハブは推奨を強調することができる一方、実施可能でない推奨は、より個別に表示されてもよく、及び/又は選択的に視界から隠されてもよい。そのような例では、実施可能な推奨は臨床医に選択的に伝達され、そうすることで、臨床医は、そのような推奨の価値を適時に考慮することが可能になる。
様々な例において、例えば、外科システムは、手術室において臨床医に推奨を選択的に表示するように構成されたスクリーンを含むことができる。外科システムはまた、スクリーンに通信可能に連結された制御回路と、状況認識外科用ハブと、を含むことができ、制御回路は、外科的状態を示す信号を状況認識した外科用ハブから受信し、外科的状態に基づいて推奨の優先レベルを決定し、ディスプレイを介して推奨の優先レベルを通信するように構成されている。様々な例において、制御回路は、プロセッサと、プロセッサに通信可能に連結されたメモリと、を備え、メモリは命令を記憶し、当該命令は、外科的状態を示す信号を状況認識した外科用ハブから受信することと、外科的状態に基づいて推奨の優先レベルを決定することと、ディスプレイを介して推奨の優先レベルを通信することと、を行うために、プロセッサによって実行可能である。様々な例において、非一時的コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読命令を記憶し、これは、実行されると、インテリジェント外科用装置のような機械に、外科的状態を示す状況認識した外科用ハブからの信号を受信させ、外科的状態に基づいて推奨の優先レベルを決定させ、ディスプレイを介して推奨の優先レベルを通信させる。
様々な態様では、外科システムは、コンテキスト情報の特定の態様が実施可能である場合に臨床医に通知するように構成され得る。例えば、図19A及び図19Bは、外科用ハブ106(図1〜図3)又は外科用ハブ206(図10)又は外科用ハブ7006(図12)などの状況認識した外科用ハブからの入力に基づいた臨床医のための推奨213202、213202’を含む表示画面213200を示す。様々な例において、表示画面213200は、コンテキストに依存した推奨を提供する表示画面213200上にユーザインターフェースオーバーレイを含む。例えば、外科システムは、下にあるコンテキスト情報が実施可能な態様を有することを示すために、実施可能なアイコンを有するデータフィードをハイライト表示すことができる。様々な例において、推奨フィードは常に存在し得るが、推奨は、推奨が実施可能である場合にのみ強調される。推奨は、例えば、ハイライト表示、点滅、及び/又はマーキングによって強調され得る。他の例では、推奨フィードは、実施可能な項目を含む場合にのみ表示される。
図19Bに示されるように、推奨213202’は、予想される外科的行為及び状況認識した外科用ハブからの入力に基づいて高い優先レベルを示すために、ハイライト表示されている。より具体的には、図19Aでは、外科用装置213204は、肺213208の病変領域213206の概ね近くにある第1の位置に示されている。図19Bでは、外科用装置213204は病変領域213206に向かって移動している。外科用装置213204の軌道及び/又は外科用装置213204の位置に基づいて、外科システムは、図19Aからの推奨213202がここで実施可能であることを判定し、したがって、図19Bに示されるように推奨213202’をハイライト表示で示すことができる。換言すれば、外科用装置213204の位置変化は、コンテキストに基づく推奨の信頼度を変更する。高い信頼度レベルは、推奨213202’に対する高い優先レベルに対応する。
実施可能な態様、又は実施可能な項目は、特定の例において、ユーザによって選択される器具機能パラメータの変更であり得る。例えば、脆い組織がシステムによって検出された場合、システムは、組織を保護するために調整を推奨することができる。一例では、外科システムは、ステープラの標的クランプ負荷の低減を推奨することができる。追加的に又は代替的に、外科システムは、例えば、バットレス又は組織厚さコンペンセータなどの外科用補助材料の使用を推奨することができる。別の実施例として、システムが、例えば、治癒に影響を与える患者の共存症などの共存症及び薬剤(mendicant)を検出した場合、システムは、ユーザが圧縮待ち時間を調整し、補助材を利用し、及び/又は小型のステープルを利用することを指示するように又は提案するように構成され得る。
一態様では、実施可能な態様は、装置配置中の処置に不可欠な情報の自動オーバーレイであってもよい。例えば、図19A及び図19Bを再び参照すると、表示画面213200は、外科用装置の近くにある病変領域213206及び/又は小結節を標識化及び/又はコールアウトするように構成されている。様々な態様では、自動機能は、ユーザの好みに応じてオンとオフとの間で切り替えられることができる。同様に、推奨フィードは、オンとオフとの間で切り替えられることができる。様々な例において、推奨は、それらが実施可能である場合にのみ、並びに/あるいは操作者によって事前にプログラム及び/又は調整された既定の閾値を上回る優先レベルまで高められたときにのみ、表示され得る。
一態様では、システムは、現在の外科的工程又は行為に直接的な影響を有するデータフィードをハイライト表示するように構成され得る。外科的コンテキスト内の関連データは、臨床医が後続の機能タスクのうちの1つ以上をどのように行うかに影響を及ぼす可能性がある。例えば、血圧測定値に関連するデータフィードは、血圧測定値が異常に高い又は低い場合などの特定の例においてハイライト表示されてよい。異常に高い又は低い血圧は、臨床医がエネルギー装置を使用して大血管の横切断をどのように行うかに影響を及ぼし得る。したがって、様々な例において、状況認識が、臨床医が横切断を行う準備をしていることを示す場合、血圧データをハイライト表示することができる。別の実施例として、システムは、患者へのリターンパスリンクを監視するように構成され得る。例えば、リターンパスリンクが制限され、単極電気外科器具が切開又は可動化のために利用されている場合、リターンパスリンクデータを臨床医のためにハイライト表示することができる。
更に別の実施例では、インドシアニングリーン(ICG)イメージングの近赤外(NIR)蛍光は、手術部位の1つ以上のセンサによって検出された状況認識及び/又はコンテキストからの手がかりによって決定される実施可能な項目に基づいてハイライト表示され得る。NIR蛍光を使用して、例えば、解剖学的構造、灌流及び灌流欠陥、並びにリンパ系を可視化することができる。NIR光の高い浸透深度により、ICGの分布を、組織表面の10mm未満の深さまで可視化することができる。肝臓手術では、システムを使用して、肝転移又は肝臓の原発腫瘍を可視化することができる。例示的な用途としては、以下が挙げられる:
・灌流の可視化(これにより、虚血領域をリアルタイムでより容易かつ効率的に表示することができる、及び/又は、灌流を、例えば吻合において検査することができ、これにより、外科医は、計画された切除領域の迅速な灌流評価のために、並びに、例えば結腸又は食道切除及び胃バイパスにおける後続の吻合の迅速な灌流評価のために、開腹手術における皮弁形成術の灌流評価のために、術中動作を行うことが可能になり得る)、肝臓部分の可視化、及び腹腔鏡、内視鏡、及び開腹手術における学際的な使用;
・胆道系の解剖学的構造の可視化、これにより、例えば胆嚢摘出術において胆嚢の解剖学的構造の迅速かつ信頼性の高い識別が可能となり、外科的持続時間の低減し、及び胆嚢管と総胆管との区別が容易になるだけでなく、例えば、部分肝切除の後などに、手術中の胆汁漏出をICGで表示することができる;
・肝臓表面上又は肝臓表面の下の転移及び肝細胞癌の術中可視化を含む、肝細胞癌及び転移の可視化、表面の又は表面近くのミリメートル範囲までの微小転移の診断、切除境界のより容易な画定、及び肝臓部分の可視化;並びに
・リンパ系の可視化(これにより、例えば、腫瘍を排出するリンパ系全体のリアルタイム可視化が可能となり、また、核医学撮像を回避することができ、検出率は、リンパ節可視化の確立された方法と比較して遜色がない)、リンパ漏出の局在化、例えば婦人科、泌尿器、及び一般手術における学際的な使用。
NIR/ICG可視化は、例えば、KARL STORZからのOPAL1(登録商標)技術によって提供され得、当該技術については、例えば、www.karlstorz.com/ie/en/nir−icg−near−infrared−fluorescence.htmに記載されている。NIR/ICGデータは、外科医が状況認識及び予想される外科的工程に基づいて後続の工程をどのように実施するのかにとって可視化が重要である場合に、臨床医に強調又はハイライト表示されてもよい。
別の実施例では、外科システムは、撮像又は分析システムが外科用装置の現在の工程又は現在のタスクに関連する何かを検出していることを外科システムが検出したときに、代替の撮像又は分析システムをハイライト表示するように構成され得る。例えば、システムは、解剖用器具が重要な血管又は下層構造(underlining structure)と交差しようとしているときに、レーザードップラー走査型アレイ機能をハイライト表示することができる。別の実施例として、システムは、ステープラが限界組織領域の制限内に配置されたように見えるときに、コンピュータ断層撮影(CT)撮像をハイライト表示することができる。臨床医に対する様々な推奨は、滅菌野内の表示画面上で伝達され得る。様々な例において、1つ以上の推奨は、推奨が実施可能及び/又は時間依存性である場合に、口頭警告及び/又はビープ音などの、滅菌野における聴覚的及び/又は触覚的提示で更に強調され得る。
様々な例において、推奨は、推奨が既定の時間及び/又は外科的工程の数内に実施されることができるときに、実施可能である。例えば、推奨は、処置の次の数分(例えば、1〜2分)以内に実施されるのであれば、実施可能であり得る。特定の例では、推奨は、例えば、処置の次の5、10、又は30秒以内に実施されるのであれば、実施可能であり得る。時間枠は、例えば、臨床医の反応スキルによって決定され得る。特定の例では、推奨に対する第1のタイプの強調が、第1の時間に提供され得、推奨がより時間依存的である/緊急性が高い場合には、第2のタイプの強調が後に提供されてもよい。更に他の例では、推奨は、臨床医の状況認識に基づいて予測される次の外科的工程に関連する場合に提供されてもよい。他の例では、推奨は、実施されるべきである前に、2つの工程で提供されてもよい。読者は、実施可能な推奨の様々な時間ベース及び工程ベースの設定が、臨床医及び/又は操作者によって事前に規定及び/又は調整され得ることを理解するであろう。特定の例では、実施可能な推奨は、例えば、外科トレーニングセッション中などに必要とされ得る。他の例では、実施可能な推奨は、任意選択的であり得、かつ/又は臨床医によってカスタマイズ可能であり得る。
様々な態様において、外科システムは、臨床医のためのデータブリッジを実装するように構成され得る。臨床医が使用するための、外科用ハブ内のデータをディスプレイにインターフェースさせるための様々な技術が、本明細書に記載される。例えば、手術中の外科データは、術後のケアメトリックスの実施及び追跡に寄与し得る。
図20は、手術中の外科データ213302が予測される結果213304と相関しており、対応する推奨213306が提供されているとことを示すブロック図213300を示す。例えば、手術中の外科データ213302を前の結果と相関させて、手術中の外科データ213302に基づいて予測される結果213304を決定して、臨床医(複数可)に主な懸念事項、推奨、及び潜在的な最善の措置を通知することができる。更に、手術中の外科データ213302を前の症例履歴と相関させて、病院又は医療システムなどの操作者又は組織によってフラグ付けされたケアメトリックスの結果を予測することができる。データ相関に基づく予測される結果213304としては、例えば、患者の在院日数、再入院率、再手術率、胸部管除去までの時間、結腸運動までの時間、並びに保険の番号、種類、及び程度、又はその他の臨床的にコード化された事象(例えば、出血関連合併症、輸血に相当するICD−9又はICD−10コードなど)を挙げることができる。更に、術中データセットは、いくつかの態様では、処置からの全ての利用可能な一次及び二次データソース(例えば、EMR、状況認識学習、ビデオなど)を網羅することができる。
ブロック図213300は、腫瘍が患者の骨盤の奥深くに位置している場合の低位前方切除術(LAR)による処置を指す。ビデオ及び/又は様々なセンサから得ることができる発射情報は、例えば、マージンが準最適であることを示し、これは癌再発の可能性の増大に対応する。発射情報はまた、結腸にかなりの張力がかかっていることを示し、これは漏出のリスクの増大に対応する。更に、発射情報は、発射ラインが垂直でないことを示し、これは結腸可動性までの時間の増加に対応する。手術中の外科データ213302はまた、処置時間を監視する。図20の実施例では、処置時間は、広範な切開及び相当の結腸操作を伴って「非常に長い」として特徴付けられている。これらの要因もまた、組み合わせて、癌再発の可能性の増大に対応する。データブリッジは、例えば、送達された薬剤及び/又は患者の人口統計などの追加のデータも取得することができ、これは、様々な予測される結果及び/又は共存症に更に対応することができる。様々な予測される結果213304に基づいて、外科用ハブは、積極的なオンコロジー追跡治療、直腸ドレーンの配置、食事制限の増加、入院費分析など、術後ケアに関する様々な推奨を提供することができる。予想される在院日数(length-of-stay,LOS)は、病院のベッドの割り当て及び/又は要件に関する情報を与えることができる。
様々な態様では、外科システムは、例えば、スコープの視野(FOV)内の微粒子物質及び/又はエアロゾル粒子などの要素の動き、速度、加速度、及び/又は向きを検出するように構成され得る。これらの特性のうちの1つ以上を検出することによって、外科システムは、外科処置中に抽出可能なデータの深さを増大させることができ、及び/又は臨床医のために外科処置の態様を明らかにすることができる。例えば、システムは、臨床医の注意を引くために、アクティブな実施可能な事象を決定するように構成され得る。
手術部位における流体流の特性は、外科用ハブ及び/又は臨床医にとって実施可能な項目、又は調整の指標であり得る。流体流には、例えば、煙、吹送液、血液、造影剤、及び/又は染料の流れが挙げられる。様々な例において、流体流の特性は、エネルギー治療中の発煙の増加、出血の検出、灌流評価、及び/又は吻合漏出の検出などの、異なる手術事象に対応し得る。流体流の検出された特性、又は複数の特性によって決定された実施可能な項目に基づいて、推奨を提供することができる。しかしながら、流体流の1つ以上の特性を検出及び/又は監視することなしには、様々な実施可能な項目及び対応する推奨を決定することは困難であり得る。
様々な例において、1つ以上の流体流の特性を検出及び/又は監視することによって、外科用ハブによる分析のために、増大したデータ深さを引き出すことができる。結果として、実施可能な項目は、識別される、及び/又は便宜的に識別されることができ、対応する推奨を適時に提供及び/又は実施することができる。特定の例では、外科用ハブは、調整を自動的に実施してもよく、及び/又は実施可能な項目を臨床医に通報してもよい。
一態様では、外科システムは、患者の腹腔内の流体中の浮遊粒子の特性を検出するように構成されたセンサと、外科的機能を実施するように構成された外科用装置と、プロセッサとプロセッサに通信可能に連結されたメモリとを備える制御回路と、を備え、制御回路は、センサ及び外科用装置に通信可能に連結されている。制御回路は、流体中の浮遊粒子の特性を示す入力信号をセンサから受信し、入力信号に応答して、外科的機能に対する調整を示す出力信号を外科用装置に提供するように構成され得る。外科システムは、例えば、身体(例えば、腹部)内の吹送ガス内の浮遊微粒子及びエアロゾルを検出するように構成され得る。一態様では、検出方法としては、例えば、光学的方法、レーザー屈折法、超音波法、及び/又は磁気共鳴法が挙げられる。一態様では、機能的調整としては、例えば、発生器の電力レベルへの作用、空間の通気、煙排出の程度、濾過の程度、及び/又は凝縮を誘導するための二次凝縮器の適用を挙げることができる。一態様では、調整は、既にアクティブであったシステムの比例的増加、既にアクティブであるシステムに第2の効果若しくは機能を加えること、及び/又は1つの作動若しくは機能を別のシステムに完全にスワップアウトすることをもたらすことができる。様々な調整が、本明細書で更に説明される。
手術部位における流体流の1つ以上の特性を検出することは、本明細書で更に記載される1つ以上の測定システム及び/又は方法を包含することができる。例えば、光学測定システム及び/又は超音波測定システムを採用することができる。光学測定システムは、例えば、本明細書で更に説明される、レーザードップラー速度計測法(LDV)又はレーザードップラー血流測定法(LDF)、粒子画像流速測定法(PIV)、及び/又はインドシアニングリーン(ICG)の近赤外(NIR)蛍光を含む。超音波測定システムは、例えば、非接触通過(non-contact pass-through)超音波検出及び非接触反射超音波検出を含み、これもまた本明細書で更に説明される。粒子流を検出及び/又は撮像するための様々な技術は、煙検出及び排出の制御、エアロゾル及び微粒子の区別、出血検出、解剖学的構造を識別するための灌流評価、染料識別、破壊された表面上の表面反射の区別、並びに表面上の流動、漏出、及び/又は滲出流体の識別など、多くの外科的用途において採用され得る。様々な外科的用途が、本明細書で更に説明される。
臨床用途又は医療用途においてLDFと呼ばれることが多いLDVは、レーザービーム内のドップラーシフトを使用して、透明若しくは半透明の流体流の速度及び/又は不透明な反射面の線形又は振動運動を測定する技術である。一例では、コリメートされた、単色の、かつコヒーレントなレーザー光の2つのビームが、測定される流体の流れを横断する。2つのビームは、通常、単一のビームを分割し、それによって2つのビーム間のコヒーレンスを確保することによって得られる。可視スペクトル(390〜750nm)の波長を有するレーザー、例えば、He−Ne、アルゴンイオン、及び/又はレーザーダイオードなどを使用することができ、これにより、ビーム経路を観察することができる。他の例では、可視スペクトルの外側の波長を利用することができ、これにより、例えば、臨床医の気を散らすこと及び/又は他の撮像/可視化システムとの干渉を回避することができる。透過性光学素子は、ビームの焦点で交差するように2つのビームを集束させる。交差するビームは干渉し、例えば、一組の直線縞模様を生成することができる。流体中に取り込まれた粒子が縞模様を通過すると、それらは光を反射し、反射した光は次に、受光光学素子によって収集され、光検出器に集束される。反射光は強度が変動し、その周波数は入射光と散乱光との間のドップラーシフトに等しいため、2つのビームの平面内にある粒子速度の成分に比例する。縞模様が流れ方向に対して垂直となるようにLDVセンサを流れと整列させると、光検出器からの電気信号は、全粒子速度に比例する。異なる波長を有する3つの装置(例えば、He−Neレーザー、アルゴンイオンレーザー、及びレーザーダイオードレーザー)を組み合わせることによって、様々な例において、全ての3つの流速成分を同時に測定することができる。
様々な例において、PIVシステムを利用して、流体流の二次元又は三次元ベクトル場を決定することができる。PIVは、瞬間速度測定値及び流体中の関連する特性を得るために使用することができる、フロー可視化の光学的方法である。流体は、流体の流動力学に忠実に追従すると想定されるトレーサー粒子を含む。取り込まれた粒子を有する流体は、粒子が見えるように照射され、粒子の動きは、流れの速度及び方向(速度場)を計算するために使用される。PIVセンサは、電荷結合素子(CCD)チップを有するデジタルカメラなどのカメラ、照明される物理的領域を制限する光学配置を有するストロボ又はレーザー、例えば光ビームをライン又はシートに変換するために使用される円筒形レンズ、カメラ及びレーザーの制御のための外部トリガとして機能するシンクロナイザ、並びに検査中の流体内のシーディング粒子又はトレーサー粒子を含み得る。光ファイバーケーブル又は液体光ガイドは、レーザーをレンズ設定に接続することができ、PIVソフトウェアを使用して、例えば、光学画像を後処理することができる。
二次元PIV用途では、光散乱粒子のレーザー光シートは、2つの連続するフレームを通して照射され、これは捕捉されて、粒子移動の二次元マップ及び移動ベクトルを生成する。ステレオPIV又は三次元PIVについては、2つ以上のカメラを互いに対して既定の角度で利用して、2つの連続するフレームを捕捉することができ、別のカメラは、面外測定を可能にするように構成され得る。一態様では、時間分解粒子追跡は、粒子軌道又は経路の評価、並びに粒子の体積及び速度の決定を可能にすることができる。
本明細書に記載される光学粒子検出及び追跡技術及びシステムの外科的用途としては、例えば、煙検出用途、出血検出用途、灌流評価用途、及び染料識別用途を挙げることができる。様々な例示の用途が、本明細書で更に説明される。
1つの用途では、例えば腹部空洞などの内部空洞内の煙の存在及び/又は濃度の検出は、吹送設備の速度制御のため、煙排出設備の速度制御若しくは起動のため、及び/又は発生器アルゴリズムパラメータを適応させて発煙を最小限に抑えるために利用され得る。煙排出システムは、本明細書で更に説明される。
様々な例において、外科用ハブは、煙排出システムに通信可能に連結され得る。煙は、1つ以上のエネルギー装置を利用する外科処置中に発生することが多い。エネルギー装置はエネルギーを使用して、組織に作用する。本明細書で更に説明されるように、エネルギー装置では、エネルギーは発生器によって供給される。エネルギー装置は、1つ以上の無線周波数(RF)電極を有する電気外科用装置などの、組織接触電極を有するデバイス、及び超音波ブレードを有する超音波装置などの、振動表面を有する装置を含む。電気外科用装置では、発生器は、振動電流を発生させて電極にエネルギーを付与するように構成されている。超音波装置では、発生器は、超音波振動を発生させて超音波ブレードにエネルギーを付与するように構成されている。
多くの外科システムは、外科処置から生じる煙を捕捉し、捕捉された煙をフィルタ及び排気ポートを通じて臨床医(複数可)及び/又は患者(複数可)から離れる方向に方向付ける外科用排出システムを用いる。例えば、排出システムは、電気外科処置中に発生する煙を排出するように構成され得る。読者は、そのような排出システムを「煙排出システム」と呼ぶことができるが、そのような排出システムは、手術部位からの煙だけを排出するのではなく、それ以外のものも排出するように構成され得ることを理解するであろう。本開示全体をとおして、排出システムによって排出される「煙」は、煙だけに限定されない。むしろ、本明細書に開示される煙排出システムは、液体、気体、蒸気(vapor)、煙、蒸気(steam)、又はこれらの組み合わせを含む様々な流体を排出するために使用することができる。流体は、生物起源であり得、及び/又は処置中に外部ソースから手術部位に導入することができる。流体としては、例えば、水、生理食塩水、リンパ液、血液、滲出液、及び/又は化膿性排出物を挙げることができる。その上、流体は、排出システムによって排出される微粒子又はその他の物質(例えば、細胞物質又は細胞破片)を含み得る。例えば、そのような微粒子は、流体中に懸濁され得る。例示的な煙排出システム、並びに様々なサブアセンブリ及び/又はその構成要素が図21〜図23に示されている。煙排出システムについては、その全内容が参照により本明細書に組み込まれる、「SURGICAL EVACUATION SENSING AND MOTOR CONTROL」と題する2018年6月29日出願の米国特許出願第16/024,066号で更に説明されている。
特定の例では、プロセッサは、外科用排出システムの排出器ハウジング内に位置することができる。例えば、図21を参照すると、プロセッサ50408及びそのためのメモリ50410は、外科用排出システム50400の排出器ハウジング50440内に位置付けられている。プロセッサ50408は、モータドライバ50428、様々な内部センサ50430、ディスプレイ50442、メモリ50410、及び通信装置50418と信号通信している。通信装置50418は、物理的有線又は無線で通信するように構成された送受信機を含み得る。通信装置50418は、1つ以上の追加の送受信機を更に含んでもよい。送受信機としては、セルラーモデム、無線メッシュネットワーク送受信機、Wi−Fi(登録商標)送受信機、低電力広域(LPWA)送受信機、及び/又は近接場通信送受信機(NFC)を挙げることができるが、これらに限定されない。通信デバイス50418としては、携帯電話、センサシステム(例えば、環境、位置、動きなど)及び/又はセンサネットワーク(有線及び/又は無線)、コンピューティングシステム(例えば、サーバ、ワークステーションコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ(例えば、iPad(登録商標)及びGalaxyTab(登録商標)など)、超携帯型コンピュータ、超モバイルコンピュータ、ネットブックコンピュータ、並びに/あるいはサブノートコンピュータなどを挙げることができるか、又はこれらと通信するように構成することができる。本開示の少なくとも1つの態様では、デバイスのうちの1つはコーディネータノードであってよい。
送受信機は、それぞれの汎用非同期送受信機(UART)を介してプロセッサ50408からシリアル送信データを受信して、シリアル送信データをRF搬送波上に変調して送信RF信号を生成し、それぞれのアンテナを介して送信RF信号を送信するように構成されてもよい。送受信機(複数可)は、それぞれのアンテナを介して、シリアル受信データで変調されたRF搬送波を含む受信RF信号を受信して、受信RF信号を復調してシリアル受信データを抽出し、シリアル受信データをそれぞれのUARTに提供してプロセッサ50408に提供するように更に構成されている。各RF信号は、関連する搬送波周波数及び関連するチャネル帯域幅を有する。チャネル帯域幅は、搬送波周波数、送信データ、及び/又は受信データに関連付けられている。各RF搬送波周波数及びチャネル帯域幅は、送受信機(複数可)の動作周波数範囲(複数可)に関連する。各チャネル帯域幅は、送受信機(複数可)が順守し得る無線通信規格及び/又はプロトコルに更に関連する。換言すれば、各送受信機は、選択された無線通信規格及び/又はプロトコル、例えば、Wi−Fi(登録商標)のためのIEEE 802.11a/b/g/n及び/又はZigbeeルーティングを使用する無線メッシュネットワークのためのIEEE 802.15.4の実装に対応し得る。
通信デバイス50418は、外科用排出システム50400内のプロセッサ50408が外科システム内の他のデバイスと通信することを可能にすることができる。例えば、通信デバイス50418は、1つ以上の外部センサ50432、1つ以上の外科用装置50444、1つ以上のハブ50448、1つ以上のクラウド50446、並びに/あるいは1つ以上の追加の外科システム及び/又はツールへの有線及び/又は無線通信を可能にすることができる。読者は、図21の外科用排出システム50400が、特定の例においてインテリジェント電気外科システムに組み込まれ得ることを容易に理解するであろう。外科用排出システム50400はまた、そのポンプモータ50451などのポンプ50450と、排出導管50436と、排気口50452と、を含む。様々なポンプ、排気導管、及び排気口が、本明細書で更に説明される。外科用排出システム50400はまた、感知及びインテリジェント制御装置を含むことができる。感知及びインテリジェント制御装置は、煙排出システムと他の装置との間の通信を促進してアルゴリズムの制御プログラムを適応させる、センサアルゴリズム及び通信アルゴリズムを含む。
外科用排出システム50400は、外科システムの1つ以上のパラメータを監視するようにプログラムされることができ、外科用ハブのプロセッサ及び/又はハブに接続された外科用装置及び/又は外科用排出システム50400内のプロセッサ50408と信号通信しているメモリに記憶された1つ以上のアルゴリズムに基づいて、外科的機能に作用し得る。本明細書に開示される様々な例示的な態様は、例えば、そのようなアルゴリズムによって実装することができる。例えば、インテリジェント外科用排出システム及び調整アルゴリズムについては、その全内容が参照により本明細書に組み込まれる、「SURGICAL EVACUATION SENSING AND MOTOR CONTROL」と題する2018年6月29日出願の米国特許出願第16/024,066号で更に説明されている。
電気外科システムは、信号発生器、電気外科器具、戻り電極、及び外科用排出システムを含むことができる。発生器は、RF電気エネルギーを生成するRF波発生器であってよい。電気外科器具に接続されるのは、ユーティリティ導管である。ユーティリティ導管は、信号発生器から電気外科器具に電気エネルギーを通信するケーブルを含む。ユーティリティ導管はまた、捕捉及び/又は収集された煙及び/又は流体を手術部位から離れる方向に搬送する真空ホースを含む。そのような例示的な電気外科システム50601は、図22に示されている。より具体的には、電気外科システム50601は、発生器50640と、電気外科器具50630と、戻り電極50646と、排出システム50600と、を含む。電気外科器具50630は、ハンドル50632と、排出システム50600の吸引ホース50636に流体連結された遠位導管開口部50634と、を含む。電気外科器具50630はまた、発生器50640によって電力供給される電極も含む。第1の電気接続部50642、例えばワイヤは、電気外科器具50630から発生器50640まで延在している。第2の電気接続部50644、例えばワイヤは、発生器50646から電極、すなわち、戻り電極50646まで延在している。他の例では、電気外科器具50630は、双極電気外科器具であってもよい。電気外科器具50630上の遠位導管開口部50634は、排出システム50600の排出器ハウジング50618内に設置されたフィルタのフィルタ端部キャップ50603に延在する吸引ホース50636に流体連結されている。
他の例では、排出システム50600の遠位導管開口部50634は、電気外科器具50630とは別個のハンドピース又はツール上にあってもよい。例えば、排出システム50600は、発生器50640に連結されていない、かつ/又は組織通電表面を含まない外科用ツールを含むことができる。特定の例では、排出システム50600の遠位導管開口部50634は、電気外科用ツールに解放可能に取り付けることができる。例えば、排出システム50600は、遠位導管開口部で終端するクリップオン又はスナップオン導管を含むことができ、これは外科用ツールに解放可能に取り付けられることができる。
電気外科器具50630は、本明細書に記載されるように、患者の標的組織に電気エネルギーを送達して、その組織を切断し、かつ/又は標的組織内/若しくはその付近の血管を焼灼するように構成されている。具体的には、電極先端部に密着又は隣接した患者の細胞物質の加熱を引き起こすために、放電が電極先端によって患者に提供される。組織の加熱は、電気外科器具50630を使用して電気外科手術を実施することが可能となるように、適度に高い温度で生じる。回路を完成させ、かつ患者の身体に進入するエネルギーのための発生器50640への戻り電気経路を提供するために、戻り電極50646、又は戻りパッドが、外科処置中に患者の下に配置されてよい。
電極先端部による患者の細胞物質の加熱、又は出血を防止するための血管の焼灼は、結果として、本明細書で更に説明されるように、焼灼が行われる場所に煙が放出されることになることが多い。そのような例では、排出導管開口部50634が電極先端部付近にあるため、排出システム50600は、外科処置中に放出される煙を捕捉するように構成されている。真空吸引によって、煙は、電気外科器具50630を通じて導管開口部50634内に、また排出システム50600の排出器ハウジング50618に向かって吸引ホース50636内に引き込まれ得る。様々な例において、電気外科システム50601及び/又は排出システム50600は、図21の制御概略図に関して本明細書に記載されるように、プロセッサ及びメモリを含む制御回路を含むことができる。
ここで図23を参照すると、排出システム50900用の別の排出器ハウジング50918が示されている。排出器ハウジング50918は、排出器ハウジング50918への入口50922と排出器ハウジング50918からの出口50924との間に流路50904を画定する。入口50922と出口50924との中間に、流体トラップ50960、フィルタ50970、及びポンプ50906が連続して配置されている。排出器ハウジング50918は、モジュール式流体トラップ及び/又は交換可能なフィルタ50970を受容するように寸法決めされたソケット又はレセプタクル50971を含むことができる。誘導弁50934において、流体は、流体トラップ50960の凝縮器50935内に方向付けられることができ、煙は、フィルタ50970に向かって進むことができる。特定の例では、流体トラップ50960は、捕捉された流体が流体トラップ50960から飛び散るのを防止するために、例えば、バッフル50964などのバッフル及び/又はスクリーン50962などのスプラッタスクリーンを含むことができる。フィルタ50970は、プリーツ加工された超低浸透空気(ULPA)フィルタ50942及び炭フィルタ50944を含む。封止された導管又は管50905は、様々な一列の構成要素間に延在している。排出器ハウジング50918はまた、センサ50830、50832、50836、50838、50840、50846、50848、50850、50852、及び50854を含み、これらは、本明細書、及びその全内容が参照により本明細書に組み込まれる、「SURGICAL EVACUATION SENSING AND MOTOR CONTROL」と題する2018年6月29日出願の米国特許出願第16/024,066号に更に説明されている。
図23を更に参照すると、排出器ハウジング50918はまた、遠心送風機機構50980と、再循環弁50990と、を含む。再循環弁50990は、流体トラップ50960を通って流体を再循環させるために選択的に開放及び閉鎖することができる。例えば、流体検出センサ50836が流体を検出する場合は、再循環弁50990は、流体がフィルタ50970から離れる方向に方向付けられ流体トラップ50960内に戻るように開放することができる。流体検出センサ50836が流体を検出しない場合は、弁50990は、煙がフィルタ50970内に方向付けられるように閉鎖することができる。再循環弁50990を介して流体が再循環されるときに、流体は、再循環導管50982を通って引き込まれ得る。遠心送風機機構50980は、再循環導管50982と係合して、再循環導管50982内に再循環吸引力を発生させる。より具体的には、再循環弁50990が開放され、ポンプ50906が起動されると、フィルタ50970の下流のポンプ50906によって発生した吸引力は、第1の遠心送風機、又は回転かご50984の回転を発生させることができ、これは、再循環流体を、再循環弁50990を通して流体トラップ50960に引き込む第2の遠心送風機、又は第2の回転かご50986内に移動させることができる。
本開示の様々な態様では、図21の制御概略図は、図22及び図23の様々な外科システム、排出システム、センサシステム及び排出器ハウジングと共に利用することができる。
手術部位から排出される煙は、液体、エアロゾル、及び/又は気体を含むことができ、及び/又は、例えば、異なるサイズ及び/又は密度の微粒子物質及び粒子などの、異なる化学的及び/又は物理的特性の物質を含むことができる。手術部位から排出される異なる種類の物質は、外科用排出システム及びそのポンプの効率に影響を及ぼし得る。更に、特定の種類の物質は、ポンプが過剰な電力を引き出すことを必要とする可能性があり、かつ/又はポンプのモータを損傷させる恐れがある。
ポンプに供給される電力は、流路に沿った1つ以上のセンサからの入力に基づいて、排出システムを通る煙の流量を制御するように調節され得る。センサからの出力は、煙排出システムの状態若しくは質、及び/又は、例えば、物質の種類及び比率、微粒子の化学的特性、密度、及び/又はサイズなどの排出された煙の1つ以上の特性を示すことができる。本開示の一態様では、排出システム内の2つの圧力センサ間の圧力差は、例えば、フィルタ、流体トラップ、及び/又はシステム全体の状態など、それらの間の領域の状態を示すことができる。センサ入力に基づいて、モータ及び/又はモータ速度を変更するように構成されたデューティサイクルに供給される電流を変更することによって、ポンプのモータの作動パラメータを調整することができる。
本開示の一態様では、排出システムを通る煙の流量を調節することによって、フィルタの効率を向上させることができ、及び/又はモータを焼損から保護することができる。
外科用排出システムは、煙内の微粒子のサイズ及び/又は濃度を検出するために、1つ以上の粒子計数器又は粒子センサを含むことができる。再び図23を参照すると、粒子センサ50838及び50848が示されている。読者は、様々な粒子測定手段が可能であることを容易に理解するであろう。例えば、粒子センサは、光学センサ、レーザーセンサ、光電センサ、イオン化センサ、静電センサ、及び/又はこれらの組み合わせであり得る。様々な粒子センサが、本明細書で更に説明される。
様々な例において、モータの速度、したがって、ポンプの速度は、外科用排出システム内の1つ以上の粒子センサによって検出される微粒子濃度に基づいて調整され得る。例えば、粒子センサ(複数可)が流路内の微粒子の濃度の増加を検出した場合、これは流路内の煙の量の増加に対応し得るので、モータの速度を増加させて、ポンプの速度を増加させ、より多くの流体を手術部位から煙排出システム内に引き込むことができる。同様に、粒子センサ(複数可)が流路内の微粒子濃度の減少を検出した場合、これは流路内の煙の量の減少に対応し得るので、モータの速度を減少させて、ポンプの速度を低下させ、手術部位からの吸引を低減することができる。外科用排出システムのための追加的及び代替的な調整アルゴリズムが、本明細書で更に説明される。更に、特定の例では、煙排出システムからのセンサデータに基づいて、外科システム内の発生器は、本明細書で更に説明されるように、手術部位で発生した煙の量を調整するように制御され得る。
外科用排出システムの流路に沿って位置付けられた粒子センサに加えて、システムは、周囲室内、例えば、手術室又は手術現場内の微粒子濃度を検出するための1つ以上のセンサを含むことができる。再び図23を参照すると、大気質粒子センサ(air quality particle sensor)50852が、排気器ハウジング50918の外部表面上に設置されている。また、大気質粒子センサ50852の代替的な位置も想定される。
少なくとも1つの例において、粒子センサは、フィルタの下流に位置付けられることができ、特定の例では、フィルタの出口又はその近くに位置付けられことができる。例えば、粒子センサ50848は、煙排出システム50900内のフィルタ50970及びポンプ50906の下流に位置付けられる。粒子センサ50848がフィルタ(複数可)50970の下流に位置付けられているため、粒子センサは、フィルタ(複数可)50970が煙から十分な微粒子を除去したことを確認するように構成されている。様々な例において、そのようなセンサは、排出器ハウジング50918の排気口50924に隣接し得る。本開示の一態様では、静電粒子センサを利用することができる。例えば、排気口50924は静電微粒子センサを含むことができ、排気は濾過システムの下流を過ぎて手術現場に流れてから排気される。
外科用排出システムの1つ以上のセンサによって検出される微粒子濃度は、多くの異なる方法で臨床医に伝達され得る。例えば、排気器ハウジング50918及び/又は排気装置は、1つ以上の光及び/又は表示画面などのインジケータを含むことができる。例えば、排出器ハウジング50918上のLEDは、センサ(複数可)によって検出される微粒子の体積に応じて(例えば、青色から赤色へ)色を変化させてもよい。他の例では、インジケータは、例えば、触覚的、聴覚的、及び/又は視覚的であり得るアラーム又は警告を含むことができる。そのような例では、大気質センサ(例えば、粒子センサ50852)によって検出された周囲空気中の微粒子濃度が閾値量を超えると、手術現場内の臨床医(複数可)は、インジケータ(複数可)によって通知され得る。
特定の例では、外科用排出システムは光学センサを含んでもよい。光学センサは、光又は光の変化を電子信号に変換する電子センサを含むことができる。光学センサは、煙中の粒子の濃度を決定するために、煙中の粒子を検出及び計数する光散乱法を利用することができる。様々な例において、光は、レーザーベースである。例えば、一例では、レーザー光源は、粒子が検出チャンバを通って移動する際に粒子を照射するように構成されている。粒子がレーザーのビームを通過するとき、光源は、屈折、遮蔽、再方向付け、及び/又は吸収される。散乱光は光検出器によって記録され、記録された光が分析される。例えば、記録された光は、煙中の微粒子濃度に対応する粒子のサイズ及び量を示す電気信号に変換され得る。煙中の微粒子濃度は、例えば、レーザー光センサによってリアルタイムで計算され得る。本開示の一態様では、粒子センサ50838、50848、50852のうちの少なくとも1つは、レーザー光センサである。様々な代替的な感知技術及びセンサ構成が、本明細書に、及びその全内容が参照により本明細書に組み込まれる、「SURGICAL EVACUATION SENSING AND MOTOR CONTROL」と題する2018年6月29日出願の米国特許出願第16/024,066号に更に記載されている。
腹部空洞内の煙の存在及び濃度に基づいて、発煙を最小限に抑える又は制御するための発生器アルゴリズムを適応させることができる。例えば、以前の発射及び/又はエネルギー起動などの以前の手術事象から得られた情報/知識を使用して、発生器制御アルゴリズムの1つ以上のパラメータを調整することができる。ここで図24を参照すると、粒子数213406、ファン速度213408、及びエネルギー装置電力213410が時間(t)に対して示されている一連のグラフ213400、213402、及び213404が描かれている。粒子数213406は、本明細書に開示される様々なセンサ及び/又は検出技術によって検出され得る。1つ以上の外科的機能及び/又は1つ以上の装置は、手術部位(例えば、患者の内部空洞内)の煙濃度に対応する検出された粒子数213406に応じて調整され得る。加えて、調整のタイプ及び/又は程度は、以前の発射及び/又は起動中に得られた知識に依存し得る。
エネルギー装置の電力213410は、時間tから時間tまでの第1の起動213412中、及び時間tから時間tまでの第2の起動213414中に供給される。第1の起動213412中に得られた知識を利用して、第2の起動213414中に適用される制御回路の制御アルゴリズムを調整することができる。制御回路は、例えば、図21の制御概略図に示されるように、外科用ハブ及び/又は煙排出器に包含され得る。
更に図24を参照すると、エネルギー装置が第1の起動213412のために起動されると、エネルギー装置の電力213410は既定の電力レベル213430に設定され、粒子数213406は第1の閾値213416に向かって増加し始める。既定の電力レベル213430は、臨床医が選択した電力レベルであってよい。例えば、既定の電力レベル213430は、外科用装置に及び/又は外科用ハブで予めプログラムされ得る。特定の例では、外科用装置は、臨床医によって起動されるアクチュエータ及び/又は制御ボタンに応じて、異なる所定の電力レベルで動作するように構成され得る。
時間tにおいて、第1の起動213412が継続すると、粒子数213406は第1の閾値213416を超えて増加し、第1の起動213412が終了する時間tにおいてピーク値213418に至る。粒子数213406が時間tにおいて第1の閾値213416を超えたことに応答して、煙排出器と信号通信している制御回路は、第1の調整213420を実施するように構成されている。例えば、制御回路は、ファン速度213408を低設定213426から高設定213428に増加させるように構成されている。
第1の起動213412が時間tで終了した後、粒子数213406はピーク値213418から減少し始めることができる。しかしながら、煙排出器は、粒子数213406が第1の閾値213416を下回る時間tまで、高設定213428で動作し続けることができる。粒子数213406が第1の閾値213416を下回るまで減少したことに応答して、ファン速度213408を低設定213426まで減少させることができ、様々な例において、粒子数213406が時間tでゼロまで低下すると、ファン速度213408をオフにすることができる。他の例では、煙排出器は、追加の粒子数閾値に対応することができる追加の速度を含むことができ、及び/又は、例えば、粒子数213406に比例し得る。様々な例において、煙排出器は、粒子数がゼロ及び/又は最小閾値を下回るスリープモード又は休止モードにあるときに、超低設定及び/又はオン/オフサイクルで動作することができる。
第2の起動213414が開始される時間tにおいて、粒子数213406は再び増加し始め、ファン速度213408は、手術部位から煙を抽出するために低設定213426に設定され得る。様々な例において、煙排出器は、いくらかの煙が検出される前に、エネルギー装置の起動に応答して起動されてもよい。図24に示すように、特定の例では、粒子数213406は、第2の起動213414中でかつファン速度213408が低設定213426に設定されている間に増加し続けることができ、第2の起動213414が継続すると、時間tにおいて、粒子数213406は再び第1の閾値213416を上回って増加する。制御回路が第1の調整213420を再び実施した場合、粒子数213406は再び仮想曲線213424を辿り、第2の起動213414が終了する時間tにおいてピーク値213418に至る。しかしながら、第2の起動213416中の時間tにおいて粒子数213406が第1の閾値213416を再び超えたことに応答して、制御回路は、制御アルゴリズムに適応し、第1の調整213420とは異なる第2の調整213422を実施するように構成されている。
例えば、ファン速度213408を時間tにおいて低設定213426から高設定213428まで増加させることに加えて、制御回路は、エネルギー装置の電力213410を既定の電力レベル213430未満まで減少させるように構成されている。例えば、臨床医によって作動される制御は、既定の電力レベル213430に対応し得るが、外科用ハブの制御回路は、エネルギー装置の電力213430を調整された電力レベル213432に調整することができる。図24の調整された電力レベル213432は、既定の電力レベル213430未満である。他の例では、ハブによって制御される調整は、例えば、様々な持続時間及び/又は周波数のパルスを印加することによって(例えば、パルス幅変調及び/又はパルス周波数変調)、並びに/あるいはエネルギーモダリティを調整することなどによって、エネルギー装置の電力213410を増加させることができ、並びに/あるいは他の方法でエネルギー装置の電力を調整することができる。
第2の調整213422は、第1の調整213420に対するシステムの応答に基づいて学習又は開発することができる。例えば、第1の調整213420を実施しているときに得られるピーク値213418が依然として高すぎると考えられる場合、及び/又は、例えば、臨床医の視界を妨害する及び/又は組織へのエネルギーの印加と干渉するなど、望ましくない結果と関連付けられると考えられる場合、制御回路は異なる調整を模索することができる。本明細書に記載されるように、第2の調整213422は、第1の調整213422(すなわち、ファン速度213408を低設定213426から高設定213428に調整すること)と、エネルギー装置の電力213410に対する追加の調整と、を含む。他の例では、第2の調整213422は、第1の調整213420に取って代わることができる。
特定の例では、第2の調整213422は、第1の調整213420の閾値及び/又は程度を調整することができる。例えば、第2の調整213422は、ファン速度213408を高設定213428よりも高いレベルまで増加させることを含み得る。様々な例において、第2の調整213422は、所望の効果に比例する第1の調整213420に対する修正を含むことができる。例えば、第1調整213410がファン速度213408を10%増加させ煙濃度を10%低下させた場合、第2調整213422は、ファン速度213408を15%低減させて煙濃度を所望の15%低下させることができる。
本明細書に記載される第1及び第2の調整は、例示的な調整である。調整は、例えば、発生器の電力レベル、煙排出器の電力レベル、空間の通気、並びに煙排出システムにおける濾過及び/又は凝縮誘導の程度及び/又は種類を変更することを含み得る。
本明細書に記載されるように、例えば、流体の方向性及び速度を決定することができる、粒子の識別及び追跡を改善するための技術は、様々な外科用途において利用することができる。例えば、本明細書で更に説明されるように、改善された技術を煙検出用途に使用することができる。追加的に又は代替的に、煙の方向性及び/又は速度に基づいて、外科システムは、煙をより迅速に除去し、次いで減速して手術室(OR)内のノイズを最小限に抑えるように、煙排出モータ制御を調整するように構成され得る。別の実施例として、システムは、微粒子を関与している手術野から排出するために、吹送再循環を増加させることができる。例えば、臨床医が活発に作業及び/又は治療している処置領域に向かって煙が移動していることをセンサが検出した場合、空洞内の循環を増加させて、妨害している微粒子(すなわち煙)を治療領域から迅速に遠ざけることが望ましい場合がある。
1つの用途では、粒子の識別及び追跡するための改善された技術を、出血検出に利用することができる。流れの方向性及び速度に基づいて、制御回路及び/又は外科用ハブは、出血に対処する後続の工程を決定及び/又は推奨することができる。別の用途では、粒子の識別及び追跡するための改善された技術は、組織の灌流評価に利用することができる。灌流評価は、例えば、解剖学的構造を識別するために利用され得る。一実施例では、ICGのNIR照明を使用して、肺区域内の灌流を画像化することができる。そのような灌流の可視化を使用して、例えば、区域切除術のための区域間面を識別する/その境界を定めることができる。その後、制御回路及び/又は外科用ハブは、後続の工程を決定及び/又は推奨することができる。例えば、制御回路及び/又は外科用ハブは、特定の外科用装置及び/又は位置を推奨することができる。特定の例では、制御回路及び/又は外科用ハブは、外科用装置を所望の位置に誘導することができる。
1つの用途では、粒子の識別及び検出のための改善された技術は、染料の移動と共に使用されてよく、これにより、システムは漏出経路をハイライト表示できるようになり得る。例えば、漏出の大きさ及び位置を決定することができる。一例では、吻合を漏出試験すると、結腸から腹部に至る漏出経路が特定され得る。様々な例において、漏出経路の特定は、臨床医の意思決定プロセスに情報を提供することができる。例えば、漏出経路にどのように及び/又はいつ対処するのかに関する推奨が、臨床医に提供されることができる。特定の例では、ハブによって提供されるコンテキスト情報は、臨床医に提供される推奨に影響を及ぼし得る。コンテキスト情報は、例えば、結腸染料流体内の現在の圧力、コンピュータ断層装置(CT)による撮像及び/又は器具操作力からの組織の生存能力、並びに/あるいは電子カルテ(EHR)で確認することができる患者固有の複雑な要因を考慮して、機能的な漏出の可能性を示すことができる。推奨は、検出された関連事項の識別(例えば、漏出の大きさ、「縫合端皮膚変形」又は交差部の外側縁/ステープル留めされた角部に対する漏出の位置、及び/又は円形ステープラにおいて検出された圧縮荷重)に基づいて、吻合を補強するための実行可能な製品を提案することを含むことができる。追加的に又は代替的に、推奨は、例えば、フィブリン、トロンビン、及び/又は酸化再生セルロース(ORC)のような補強剤を塗る提案を含み得る。追加的に又は代替的に、推奨は、例えば、組織張力又は側副血供給の問題に起因して、ラインの一部をかがり縫いする又は再度ステープル留めする提案を含み得る。
様々な例において、手術部位における流体流の1つ以上の特性の検出は、本明細書で更に説明される様々な測定システム及び/又は技術のうちの1つ以上を包含することができる。例えば、レーザードップラー速度計測法(LDV)若しくはレーザードップラー血流計(LDF)、粒子画像流速測定(PIV)、及び/又はインドシアニングリーン(ICG)の近赤外(NIR)蛍光などの光学測定システムを、例えば、利用することができる。他の例では、カメラ/光学測定システムの代わりに、検出及び/又は測定は、粒子を追跡するための代替的な感知アレイを利用することができる。例えば、非接触通過超音波検出及び非接触反射超音波検出などの超音波測定システムを、例えば、利用することができる。
一態様では、非接触通過超音波を粒子検出のために利用することができる。図25の超音波通過粒子検出システム213500を参照すると、超音波エミッタ213502は、光学スコープと同様に患者の身体内(例えば、腹腔内)に位置付けられ得る。様々な例において、エミッタ213502は、撮像システムのスコープ213501の遠位端上に位置付けることができる。スコープは、手術部位を観察しかつ臨床医によって見ることができるディスプレイに視野を送信するカメラを含むことができる。スコープとしては、関節鏡スコープ、血管内視鏡、気管支鏡、胆道鏡、結腸鏡、サイトスコープ(cytoscope)、十二指腸内視鏡、腸鏡、食道十二指腸鏡(胃鏡)、内視鏡、喉頭鏡、鼻咽喉−腎盂、S状結腸鏡、胸腔鏡、尿管鏡、及び外視鏡が挙げられるが、これらに限定されない。他の例では、エミッタ213502は、スコープとは別個の異なる装置であり得る。超音波エミッタ213502は、均質な音のカーテンを送信するように構成され、これは、流体213504(例えば、煙微粒子及び/又は蒸気エアロゾルなどの移動粒子)を通過し、流体213504の反対側で受信機213506によって受信される。受信機213506は、例えば、エンドエフェクタ及び/又はエンドエフェクタの細長いチャネル内に受容されたステープルカートリッジ213508の遠位ノーズなど、外科用装置上に配置され得る。他の例では、受信機213506は、別個の異なる外科用ツール上に配置され得る。様々な音波がエミッタ213502から流体213504を通って通過するとき、特定の波は流体213504によって遮断され得る。受信機213506によって受信された音波に基づいて、超音波通過粒子検出システム213500は、流体の流れの特性に対応するドップラーシフト、すなわち、音波の速度の加速又は減速を判定するように構成されている。
超音波通過粒子検出システム213500の外科的用途としては、例えば、流れの中の微粒子の速度、方向性、及び濃度の検出、並びに流れのパターン及び/又は分散速度の検出を含む、煙検出用途及び排出制御が挙げられる。外科的用途はまた、エアロゾル粒子と微粒子との区別(例えば、蒸気から煙を区別すること)を含む。そのような区別は、例えば、適切に抽出されなければ微粒子物質フィルタに損傷を与える場合がある、流路内のエアロゾルに対処するために、流体流路を変更するなど、煙排出システムを調整する際に有用であり得る。例えば、超音波通過粒子検出システム213500を利用する超音波技術などの、粒子検出及び監視のための更なる外科用途が、本明細書で更に説明される。更に、外科システム及び/又はその制御回路は、外科処置中に外科的機能を調整及び/又は示唆するために、そのような超音波通過粒子検出システムからの情報を利用するように構成され得る。
一態様では、非接触反射音検出を粒子検出のために利用することができる。ここで図26を参照すると、超音波反射粒子検出システム213600が示されている。図25に関して上述した超音波通過技術と同様に、超音波反射粒子検出システム213600は、エミッタ、又は送信機/音源、213602、及び受信機213606を含む。しかしながら、この超音波反射粒子検出システム213600は、エミッタ213602及び受信機213606が同じ外科用装置213608上に共同設置されているという点で、超音波通過粒子検出システム213500とは異なる。他の例では、エミッタ213602及び受信機213606は、別個の装置上に配置されるが、互いに隣接して位置付けられることができる。様々な例において、外科用装置213608は、例えば、装置213502(図25)のようなスコープであり得る。
超音波反射粒子検出システム213600は、反射音波を検出するように構成されている。音波の反射及び屈折は、外科用装置213608が標的としている組織Tの表面特性に依存する。外科用装置213608は組織Tと接触していないため、組織Tの深部の特性/特徴を感知するのではなく、組織Tの表面、例えば、組織Tの表面特徴を感知するように構成されている。例えば、図27のフローチャート213650を参照すると、ブロック213652において、音波特性に関するエミッタ213602及び受信機213606からのデータが得られ、ブロック213654において、分析するための制御回路に提供される。制御回路は、ブロック213656において、組織表面情報を決定するように構成されている。入力信号を受信し、組織表面情報を計算し、出力を提供するための様々な制御回路を、本明細書に記載される様々な制御回路に組み込むことができる。例えば、入力信号から組織表面情報を決定するためのアルゴリズムは、本明細書に記載される様々な制御回路のメモリに記憶され得る。
超音波反射粒子検出システムの外科的用途としては、例えば、破壊された表面の表面反射の区別、及び組織表面上の流動液又は滲出液の検出が挙げられる。例えば、破壊された又は中断された表面組織特徴を示す音波反射を使用して、感染、癒着、瘢痕、再造形、及び癌などの不健康な組織特徴を検出することができる。そのような組織特徴は、より多く中断されている組織表面、したがって、典型的には連続的な中断されていない表面を画定する健康な組織と比較して超音波の増加した屈折及び減衰を引き起こす組織表面に対応し得る。組織の表面上の流動液又は滲出液はまた、固体組織表面の反射とは異なる音波反射を生成しながら、表面に向けられた音波に異なるドップラー効果を生じさせることができる。更に、存在する流体が多いほど、音波のエネルギーの一部を吸収することにより、流体が誘発することができる吸音率が大きい。加えて、音波に対するドップラー効果は、流体が送信機及び受信機に向かって移動しているのか又はそこから離れる方向に移動しているのかに応じて、音波のドップラー波シフトをもたらす。流体流の方向性を検出することができる。様々な例において、送信機によって放出される周波数の範囲を変化させることにより、システムは、例えば、検出された流体の表面張力、弾性率、及び又は粘度を更に精密化することができる。したがって、外科システム又は制御回路は、外科処置中に外科的機能を調整及び/又は示唆するために、そのような超音波反射粒子検出システムからの情報を利用するように構成され得る。
様々な態様では、システムは、流路に沿った粒子の識別及び検出のための本明細書に記載されている様々な技術を用いて、例えば、流れの中の物質が煙排出システムによって腹部から除去/排出されるか、又は潅注/吹送システムによって濾過され置き換えられることを監視するように構成され得る。特定の例では、システムは、抽出されたガスの中の粒子を検出し、それらの流量を直接測定するように構成され得る。一態様では、超音波通過アレイは、例えば、吹送ガスを抽出している又は吹送ガスを濾過している通路間の交差部に配置され得る。このようなアレイは、通過する粒子を検出するように構成され得、したがって、アレイを通過する粒子の種類及び濃度を決定するために使用され得る。超音波通過アレイの代替は、同様に配置され得るレーザーカウンタアレイである。レーザーカウンタアレイは、通路の一方の側から他方に通過する遮断されたレーザー光波、又は粒子からの光の屈折を測定することができる。
様々な例において、渦流を、上述の超音波通過アレイ又はレーザーカウンタアレイのいずれかと組み合わせて使用することができる。渦流は、既定の流量を定められた粒子の存在又は濃度を単に使用するのではなく、粒子のサイズ及びそれらの流量を検出するように構成されている。渦流流量計を利用する場合、流れを測定するのに必要な可動部品又は要素は流れの中に存在しない。有利にも、これは、検出システムを洗浄しそれを再使用する能力を改善することができ、かつ/又は、例えば、検出システム内の体液の蓄積を最小限に抑えることができる。
本明細書に記載される主題の様々な態様は、以下の番号付けされた実施例において説明される。
実施例1−外科システムであって、患者の腹腔内の流体中の浮遊粒子の特性を検出するように構成されたセンサと、外科的機能を実施するように構成された外科用装置と、プロセッサと、命令を記憶するメモリと、を備える制御回路であって、命令は、流体中の浮遊粒子の特性を示す入力信号をセンサから受信することと、入力信号に応答して、外科的機能に対する調整を示す出力信号を外科用装置に提供することと、を行うために、プロセッサによって実行可能である、制御回路と、を備える、外科システム。
実施例2−センサが、光学センサ、レーザーセンサ、超音波センサ、磁気共鳴センサ、及び渦流センサのうちの少なくとも1つを含む、実施例1に記載の外科システム。
実施例3−流体中の浮遊粒子の特性が、粒子の種類、粒径、粒子濃度、粒子速度、及び粒子方向のうちの少なくとも1つを含む、実施例1及び2のいずれか1つに記載の外科システム。
実施例4−外科的機能に対する調整が、流体中の浮遊粒子の特性に基づいて外科的機能を比例的に増加させること、外科的機能に補助的外科的機能を追加すること、及び外科的機能を代替的な外科的機能で置き換えることのうちの少なくとも1つを含む、実施例1〜3のいずれか1つに記載の外科システム。
実施例5−外科用装置が、ある電力レベルでエネルギー装置に電力を供給するように構成された発生器を備え、外科的機能に対する調整が、発生器からエネルギー装置に供給される電力レベルを調整することを含む、実施例1〜4のいずれか1つに記載の外科システム。
実施例6−外科用装置が、ある速度で動作するように構成されたポンプを備える煙排出器を備え、外科的機能に対する調整が、ポンプの速度を調整することを含む、実施例1〜4のいずれか1つに記載の外科システム。
実施例7−外科用装置が、濾過システムを備える煙排出器を備え、外科的機能に対する調整が、煙排出器の濾過システムを通る流路を調整することを含む、実施例1〜4のいずれか1つに記載の外科システム。
実施例8−濾過システムが微粒子フィルタを備え、流路は、入力信号が流体中の浮遊粒子の微粒子濃度の増加を示すときに、微粒子フィルタを通って迂回される、実施例7に記載の外科システム。
実施例9−濾過システムが凝縮器を備え、流路が、入力信号が流体中の浮遊粒子のエアロゾル濃度の増加を示すときに、凝縮器を通って迂回される、実施例7及び8のいずれか1つに記載の外科システム。
実施例10−外科用装置が手術室通気孔を備え、外科的機能に対する調整が、手術室通気孔を調整してそこを通る通気を増加させることを含む、実施例1〜4のいずれか1つに記載の外科システム。
実施例11−前制御回路が、流体中の浮遊粒子の複数の特性を示す複数の入力信号を受信することであって、複数の入力信号は入力信号を含む、ことと、複数の入力信号に応答して、外科的機能に対する調整を示す出力信号を外科用装置に提供することと、を行うように更に構成されている、実施例1〜10のいずれか1つに記載の外科システム。
実施例12−コンピュータ可読命令を記憶する非一時的媒体であって、コンピュータ可読命令は、実行されると、外科用装置に、
患者の腹腔内の流体中の浮遊粒子の特性を示す入力信号をセンサから受信することと、
入力信号に応答して、外科的機能に対する調整を示す出力信号を外科用装置に提供することと、を行わせる、非一時的媒体。
実施例13−コンピュータ可読命令が、実行されると、外科用装置に、発生器の電力レベルを調整するために出力信号を発生器に提供させる、実施例12に記載の非一時的媒体。
実施例14−コンピュータ可読命令が、実行されると、外科用装置に、煙排出器のポンプの速度を調整するために出力信号を煙排出器に提供させる、実施例12に記載の非一時的媒体。
実施例15−コンピュータ可読命令が、実行されると、外科用装置に、煙排出器を通る流路を調整するために出力信号を煙排出器に提供させる、実施例12に記載の非一時的媒体。
実施例16−コンピュータ可読命令が、実行されると、外科用装置に、流体中の浮遊粒子の特性の変化に比例して外科的機能を変更することによって、外科的機能を調整させる、実施例12〜15のいずれか1つに記載の非一時的媒体。
実施例17−コンピュータ可読命令が、実行されると、外科用装置に、外科的機能と組み合わせて補助的外科的機能を追加することによって外科的機能を調整させる、実施例12〜16のいずれか1つに記載の非一時的媒体。
実施例18−コンピュータ可読命令が、実行されると、外科用装置に、外科的機能を代替的な外科的機能で置き換えることによって外科的機能を調整させる、実施例12〜17のいずれか1つに記載の非一時的媒体。
実施例19−方法であって、患者の腹腔内の流体中の浮遊粒子の特性を示す入力信号をセンサから受信することと、入力信号に応答して、外科用装置の外科的機能に対する調整を示す出力信号を外科用装置に自動的に提供することと、を含む、方法。
実施例20−入力信号を受信した後の時点に流体中の浮遊粒子の特性を示す第2の入力信号をセンサから受信することと、
第2の入力信号に応答して、第2の外科用装置の外科的機能に対する調整を示す第2の出力信号を第2の外科用装置に自動的に提供することと、を更に含み、第2の外科用装置は第1の外科用装置と異なる、実施例19に記載の方法。
実施例21−入力を受信するように構成されたアクチュエータと、制御回路であって、外科的状態を示す信号を状況認識した外科用ハブから受信することと、入力に応答してアクチュエータから作動信号を受信することと、作動信号に応答して外科的機能を実施することと、を行うように構成された、制御回路と、を備える、外科用装置であって、外科的機能は、外科的状態が第1の外科的状態に対応する場合に第1の外科的機能を含み、外科的機能は、外科的状態が第2の外科的状態に対応する場合に第2の外科的機能を含み、第2の外科的状態は第1の外科的状態と異なり、第2の外科的機能は第1の外科的機能と異なる、外科用装置。
実施例22−状況認識した外科用ハブが、状況認識モジュールを含み、外科的状態が、外科処置においてある工程を含む、実施例21に記載の外科用装置。
実施例23−外科的状態が、手術現場で現在使用されている外科用装置一式の識別を含む、実施例21及び22のいずれか1つに記載の外科用装置。
実施例24−外科的状態が、外科用装置の一部の位置を含む、実施例21〜23のいずれか1つに記載の外科用装置。
実施例25−外科的状態が、外科用装置のエンドエフェクタのジョーの位置を含む、実施例21〜24のいずれか1つに記載の外科用装置。
実施例26−アクチュエータが、第1の可動域を通って第1の位置から第2の位置まで、及び第2の可動域を通って第2の位置から第3の位置まで移動可能であり、第1の可動域におけるアクチュエータの移動が、外科的機能を起動するように構成されており、第2の可動域におけるアクチュエータの移動が、外科的機能の程度を測るように構成されている、実施例21〜25のいずれか1つに記載の外科用装置。
実施例27−アクチュエータの位置を決定するように構成されたホール効果センサを更に備え、第1の外科的機能が起動を含み、第2の外科的機能が、ホール効果センサによって検出されたアクチュエータの位置に基づいて起動の程度を調整することを含む、実施例21〜26のいずれか1つに記載の外科用装置。
実施例28−アクチュエータに動作可能に連結されたひずみゲージを更に備え、ひずみゲージは、アクチュエータに加わる入力の力を決定するように構成されており、第1の外科的機能は起動を含み、第2の外科的機能は、ひずみゲージによって検出された入力の力に基づいて起動の程度を調整することを含む、実施例21〜26のいずれか1つに記載の外科用装置。
実施例29−第1の外科的機能が、第1の最大閾値及び第1の最小閾値によって制限され、第2の外科的機能が、第2の最大閾値及び第2の最小閾値を含み、第1の最大閾値は第2の最大閾値と異なり、第1の最小閾値は第2の最小閾値と異なる、実施例21〜28のいずれか1つに記載の外科用装置。
実施例30−第1の外科的状態が、総使用外科的工程に対応し、第2の外科的状態が、精密使用外科的工程に対応する、実施例21〜29のいずれか1つに記載の外科用装置。
実施例31−アクチュエータが、ボタン、スイッチ、トグル、トリガ、レバー、ダイヤル、及びノブのうちの少なくとも1つを備える、実施例21〜30のいずれか1つに記載の外科用装置。
実施例32−制御回路が、プロセッサと、プロセッサに通信可能に連結されたメモリと、を備える、実施例21〜31のいずれか1つに記載の外科用装置。
実施例33−コンピュータ可読命令を記憶する非一時的媒体であって、コンピュータ可読命令は、実行されると、外科用装置に、外科的状態を示す信号を状況認識した外科用ハブから受信することと、外科用装置のアクチュエータに印加される入力に応答して作動信号を受信することと、作動信号に応答して外科的機能を実施することと、を行わせ、外科的機能は、外科的状態が第1の外科的状態に対応する場合に第1の外科的機能を含み、外科的機能は、外科的状態が第2の外科的状態に対応する場合に第2の外科的機能を含み、第2の外科的状態は第1の外科的状態と異なり、第2の外科的機能は第1の外科的機能と異なる、非一時的媒体。
実施例34−手術室内の臨床医に推奨を選択的に表示するように構成されたスクリーンと、制御回路であって、プロセッサと、プロセッサと信号通信しているメモリと、を備える、制御回路と、を備えるシステムであって、メモリは命令を記憶し、命令は、外科的状態を示す信号を状況認識した外科用ハブから受信することと、外科的状態に基づいて推奨の優先レベルを決定することと、スクリーンを介して推奨の優先レベルを通信することと、を行うように、プロセッサによって実行可能である、システム。
実施例35−制御回路が、外科的状態に基づいて、複数の可能な推奨から1つ以上の推奨を選択するように更に構成されている、実施例34に記載のシステム。
実施例36−制御回路が、予想される外科的行為に基づいて推奨の優先レベルを調整するように更に構成されており、予想される外科的行為は、外科的状態に基づく、実施例35に記載のシステム。
実施例37−予想される外科的行為が、手術部位における外科用装置の位置に基づく、実施例36に記載のシステム。
実施例38−高い優先レベルが、マーキング、強調、ハイライト表示、及び点滅のうちの少なくとも1つと通信される、実施例34〜37のいずれか1つに記載のシステム。
実施例39−スクリーンが外科用装置上に位置付けられている、実施例34〜38のいずれか1つに記載のシステム。
実施例40−手術室内に配置可能なビデオモニタを含む撮像システムを更に備え、スクリーンがビデオモニタ上に配置されている、実施例34〜39のいずれか1つに記載のシステム。
いくつかの形態が例示され説明されてきたが、添付の特許請求の範囲をそのような詳細に制限又は限定することは、本出願人が意図するところではない。多くの修正、変形、変更、置換、組み合わせ及びこれらの形態の等価物を実装することができ、本開示の範囲から逸脱することなく当業者により想到されるであろう。更に、記述する形態に関連した各要素の構造は、その要素によって行われる機能を提供するための手段として代替的に説明することができる。また、材料が特定の構成要素に関して開示されているが、他の材料が使用されてもよい。したがって、上記の説明文及び添付の特許請求の範囲は、全てのそのような修正、組み合わせ、及び変形を、開示される形態の範囲に含まれるものとして網羅することを意図としたものである点を理解されたい。添付の特許請求の範囲は、全てのそのような修正、変形、変更、置換、修正、及び等価物を網羅することを意図する。
上記の詳細な説明は、ブロック図、フローチャート、及び/又は実施例を介して装置及び/又はプロセスの様々な形態について記載してきた。そのようなブロック図、フローチャート、及び/又は実施例が1つ以上の機能及び/又は動作を含む限り、当業者は、そのようなブロック図、フローチャート、及び/又は実施例に含まれる各機能及び/又は動作は、多様なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの事実上いかなる組み合わせによっても、個々に及び/又は集合的に実装することができることを理解するであろう。当業者には、本明細書で開示される形態のうちのいくつかの態様の全部又は一部が、1台以上のコンピュータ上で稼働する1つ以上のコンピュータプログラムとして(例えば、1台以上のコンピュータシステム上で稼働する1つ以上のプログラムとして)、1つ以上のプロセッサ上で稼働する1つ以上のプログラムとして(例えば、1つ以上のマイクロプロセッサ上で稼働する1つ以上のプログラムとして)、ファームウェアとして、又はこれらの事実上いかなる組み合わせとしても集積回路で同等に実現されることができ、また、回路を設計すること、並びに/又はソフトウェア及び/若しくはファームウェアのコードを書き出すことが本開示を鑑みれば当業者の技能の範囲内に含まれることが理解されよう。更に、本明細書に記載した主題の機構は、多様な形式で1つ以上のプログラム製品として分配されることが可能であり、本明細書に記載した主題の例証的な形態は、分配を実際に行うために使用される信号支持媒体の特定の種類にかかわらず適用されることが、当業者には理解されるであろう。
様々な開示された態様を実行するように論理をプログラムするために使用される命令は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、キャッシュ、フラッシュメモリ、又はその他の記憶装置などのシステム内のメモリに記憶され得る。更に、命令は、ネットワークを介して、又はその他のコンピュータ可読媒体によって分配され得る。したがって、機械可読媒体としては、機械(例えば、コンピュータ)によって読み出し可能な形態で情報を記憶又は送信するための任意の機構を挙げることができるが、フロッピーディスケット、光ディスク、コンパクトディスク、読み出し専用メモリ(CD−ROM)、並びに磁気光学ディスク、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、磁気若しくは光カード、フラッシュメモリ、又は、電気的、光学的、音響的、若しくはその他の形態の伝播信号(例えば、搬送波、赤外線信号、デジタル信号など)を介してインターネットを介した情報の送信に使用される有形機械可読記憶装置に限定されない。したがって、非一時的コンピュータ可読媒体としては、機械(例えば、コンピュータ)によって読み出し可能な形態で電子命令又は情報を記憶又は送信するのに好適な任意の種類の有形機械可読媒体が挙げられる。
本明細書の任意の態様で使用されるとき、用語「制御回路」は、例えば、ハードワイヤード回路、プログラマブル回路(例えば、1つ以上の個々の命令処理コアを含むコンピュータプロセッサ、処理ユニット、プロセッサ、マイクロコントローラ、マイクロコントローラユニット、コントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、プログラマブル論理機構(PLD)、プログラマブル論理アレイ(PLA)、又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA))、状態機械回路、プログラマブル回路によって実行される命令を記憶するファームウェア、及びこれらの任意の組み合わせを指すことができる。制御回路は、集合的に又は個々に、例えば、集積回路(integrated circuit、IC)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、システムオンチップ(SoC)、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバ、スマートフォンなどの、より大きなシステムの一部を形成する回路として具現化され得る。したがって、本明細書で使用するとき、「制御回路」としては、少なくとも1つの個別の電気回路を有する電気回路、少なくとも1つの集積回路を有する電気回路、少なくとも1つの特定用途向け集積回路を有する電気回路、コンピュータプログラムによって構成された汎用コンピューティング装置(例えば、本明細書で説明したプロセス及び/若しくは装置を少なくとも部分的に実行するコンピュータプログラムによって構成された汎用コンピュータ、又は本明細書で説明したプロセス及び/若しくは装置を少なくとも部分的に実行するコンピュータプログラムによって構成されたマイクロプロセッサ)を形成する電気回路、メモリ装置(例えば、ランダムアクセスメモリの形態)を形成する電気回路、並びに/又は通信装置(例えば、モデム、通信スイッチ、若しくは光−電気機器)を形成する電気回路が挙げられるが、これらに限定されない。当業者は、本明細書で述べた主題が、アナログ若しくはデジタルの形式又はこれらのいくつかの組み合わせで実現されてもよいことを認識するであろう。
本明細書の任意の態様で使用される場合、「論理」という用語は、前述の動作のいずれかを実行するように構成されたアプリケーション、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又は回路を指し得る。ソフトウェアは、非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に記録されたソフトウェアパッケージ、コード、命令、命令セット、及び/又はデータとして具現化され得る。ファームウェアは、メモリ装置内のコード、命令若しくは命令セット、及び/又はハードコードされた(例えば、不揮発性の)データとして具現化され得る。
本明細書の任意の態様で使用するとき、「構成要素」、「システム」、「モジュール」などという用語は、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中ソフトウェアのいずれかであるコンピュータ関連エンティティを指すことができる。
本明細書の任意の態様で使用するとき、「アルゴリズム」とは、所望の結果につながる工程の自己無撞着シーケンスを指し、「工程」とは、必ずしも必要ではないが、記憶、転送、結合、比較、及び別様に操作されることが可能な電気又は磁気信号の形態をなすことができる物理的量及び/又は論理状態の操作を指す。これらの信号を、ビット、値、要素、記号、文字、用語、番号などとして言及することが一般的な扱い方である。これらの及び類似の用語は、適切な物理的量と関連付けられ得、また単に、これらの量及び/又は状態に適用される便利な標識である。
ネットワークとしては、パケット交換ネットワークを挙げることができる。通信装置は、選択されたパケット交換ネットワーク通信プロトコルを使用して、互いに通信することができる。1つの例示的な通信プロトコルとしては、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(Transmission Control Protocol/Internet Protocol、TCP/IP)を使用して通信を可能にすることができるイーサネット通信プロトコルを挙げることができる。イーサネットプロトコルは、Institute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE)によって発行された2008年12月発行の表題「IEEE802.3Standard」、及び/又は本規格の後のバージョンのイーサネット規格に準拠するか、又は互換性があり得る。代替的に又は追加的に、通信装置は、X.25通信プロトコルを使用して互いに通信することができる。X.25通信プロトコルは、International Telecommunication Union−Telecommunication Standardization Sector(ITU−T)によって公布された規格に準拠するか、又は互換性があり得る。代替的に又は追加的に、通信装置は、フレームリレー通信プロトコルを使用して互いに通信することができる。フレームリレー通信プロトコルは、Consultative Committee for International Telegraph and Telephone(CCITT)及び/又はthe American National Standards Institute(ANSI)によって公布された規格に準拠するか、又は互換性があり得る。代替的に又は追加的に、送受信機は、非同期転送モード(Asynchronous Transfer Mode、ATM)通信プロトコルを使用して互いに通信することが可能であり得る。ATM通信プロトコルは、ATM Forumによって「ATM−MPLS Network Interworking2.0」という題で2001年8月に公開されたATM規格及び/又は本規格の後のバージョンに準拠するか、又は互換性があり得る。当然のことながら、異なる及び/又は後に開発されたコネクション型ネットワーク通信プロトコルは、本明細書で等しく企図される。
別段の明確な定めがない限り、前述の開示から明らかなように、前述の開示全体を通じて、「処理する」、「計算する」、「算出する」、「判定する」、「表示する」などの用語を使用する考察は、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内で物理的(電子的)量として表されるデータを、コンピュータシステムのメモリ若しくはレジスタ又はその他のそのような情報記憶、伝送、若しくは表示装置内で物理量として同様に表される他のデータへと操作及び変換する、コンピュータシステム又は類似の電子計算装置の動作及び処理を指していることが理解されよう。
1つ以上の構成要素が、本明細書中で、「ように構成されている(configured to)」、「ように構成可能である(configurable to)」、「動作可能である/ように動作する(operable/operative to)」、「適合される/適合可能である(adapted/adaptable)」、「ことが可能である(able to)」、「準拠可能である/準拠する(conformable/conformed to)」などと言及され得る。当業者は、「ように構成されている」は、一般に、文脈上他の意味に解釈すべき場合を除き、アクティブ状態の構成要素及び/又は非アクティブ状態の構成要素及び/又はスタンドバイ状態の構成要素を包含し得ることを理解するであろう。
「近位」及び「遠位」という用語は、本明細書では、外科用器具のハンドル部分を操作する臨床医を基準として使用される。「近位」という用語は、臨床医に最も近い部分を指し、「遠位」という用語は、臨床医から離れた位置にある部分を指す。便宜上及び明確性のために、「垂直」、「水平」、「上」、及び「下」などの空間的用語が、本明細書において図面に対して使用され得ることが更に理解されよう。しかしながら、外科用器具は、多くの配向及び位置で使用されるものであり、これらの用語は限定的及び/又は絶対的であることを意図したものではない。
当業者は、一般に、本明細書で使用され、特に添付の特許請求の範囲(例えば、添付の特許請求の範囲の本文)で使用される用語は、概して「限定されない」用語として意図されるものである(例えば、「含む(including)」という用語は、「〜を含むが、それらに限定されない」と解釈されるべきであり、「有する(having)」という用語は、「〜を少なくとも有する」と解釈されるべきであり、「含む(includes)」という用語は、「〜を含むが、それらに限定されない」と解釈されるべきであるなど)ことを理解するであろう。更に、導入された請求項記載において特定の数が意図される場合、かかる意図は請求項中に明確に記載され、かかる記載がない場合は、かかる意図は存在しないことが、当業者には理解されるであろう。例えば、理解を助けるものとして、後続の添付の特許請求の範囲は、「少なくとも1つの」及び「1つ以上の」という導入句を、請求項記載を導入するために含むことがある。しかしながら、かかる句の使用は、「a」又は「an」という不定冠詞によって請求項記載を導入した場合に、たとえ同一の請求項内に「1つ以上の」又は「少なくとも1つの」といった導入句及び「a」又は「an」という不定冠詞が含まれる場合であっても(例えば、「a」及び/又は「an」は通常、「少なくとも1つの」又は「1つ以上の」を意味するものと解釈されるべきである)、かかる導入された請求項記載を含むいかなる特定の請求項も、かかる記載事項を1つのみ含む特許請求の範囲に限定されると示唆するものと解釈されるべきではない。定冠詞を使用して請求項記載を導入する場合にも、同様のことが当てはまる。
更に、導入された請求項記載において具体的な数が明示されている場合であっても、かかる記載は、典型的には、少なくとも記載された数を意味するものと解釈されるべきであることが、当業者には認識されるであろう(例えば、他に修飾語のない、単なる「2つの記載事項」という記載がある場合、通常は、少なくとも2つの記載事項、又は2つ以上の記載事項を意味する)。更に、「A、B、及びCなどのうちの少なくとも1つ」に類する表記が使用される場合、一般に、かかる構文は、当業者がその表記を理解するであろう意味で意図されている(例えば、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、これらに限定するものではないが、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの両方、AとCの両方、BとCの両方、及び/又はAとBとCの全てなどを有するシステムを含む)。「A、B、又はCなどのうちの少なくとも1つ」に類する表記が使用される場合、一般に、かかる構文は、当業者がその表記を理解するであろう意味で意図されている(例えば、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、これらに限定するものではないが、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの両方、AとCの両方、BとCの両方、及び/又はAとBとCの全てなどを有するシステムを含む)。典型的には、2つ以上の代替的な用語を表わすあらゆる選言的な語及び/又は句は、文脈上他の意味に解釈すべき場合を除いて、明細書内であろうと、特許請求の範囲内であろうと、又は図面内であろうと、それら用語のうちの1つ、それらの用語のうちのいずれか、又はそれらの用語の両方を含む可能性を意図すると理解されるべきであることが、当業者には更に理解されよう。例えば、「A又はB」という句は、典型的には、「A」又は「B」あるいは「A及びB」の可能性を含むものと理解されよう。
添付の特許請求の範囲に関して、当業者は、本明細書において引用した動作は一般に、任意の順序で実施され得ることを理解するであろう。また、様々な動作のフロー図がシーケンス(複数可)で示されているが、様々な動作は、例示されたもの以外の順序で行われてもよく、又は同時に行われてもよいことが理解されるべきである。かかる代替の順序付けの例は、文脈上他の意味に解釈すべき場合を除いて、重複、交互配置、割り込み、再順序付け、漸進的、予備的、補足的、同時、逆、又はその他の異なる順序付けを含み得る。更に、「〜に応答する」、「〜に関連する」といった用語、又はその他の過去時制の形容詞は、一般に、文脈上他の意味に解釈すべき場合を除き、かかる変化形を除外することを意図するものではない。
「一態様」、「態様」、「例示」、「一例示」などへの任意の参照は、その態様に関連して記載される特定の機能、構造、又は特性が少なくとも1つの態様に含まれることを意味することは特記に値する。したがって、本明細書全体を通じて様々な場所に見られる「一態様では」、「態様では」、「例示では」、及び「一例示では」という句は、必ずしも全てが同じ態様を指すものではない。更に、特定の特徴、構造、又は特性は、1つ以上の態様において任意の好適な様態で組み合わせることができる。
本明細書で参照され、かつ/又は任意の出願データシートに列挙される任意の特許出願、特許、非特許刊行物、又はその他の開示資料は、組み込まれる資料が本明細書と矛盾しない範囲で、参照により本明細書に組み込まれる。それ故に、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参照により本明細書に組み込まれるあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。本明細書に参考として組み込まれるが現行の定義、見解、又は本明細書に記載されるその他の開示内容と矛盾する任意の内容、又はそれらの一部は、組み込まれた内容と現行の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ、組み込まれるものとする。
要約すると、本明細書に記載した構想を用いる結果として得られる多くの利益が説明されてきた。1つ以上の形態の上述の記載は、例示及び説明を目的として提示されているものである。包括的であることも開示された厳密な形態に限定することも意図されていない。上記の教示を鑑みて、修正又は変形が可能である。1つ以上の形態は、原理及び実際の応用について例示し、それによって、様々な形態を様々な修正例と共に、想到される特定の用途に適するものとして当業者が利用できるようにするために、選択され説明されたものである。本明細書と共に提示される特許請求の範囲が全体的な範囲を定義することが意図される。
〔実施の態様〕
(1) 外科システムであって、
患者の腹腔内の流体中の浮遊粒子の特性を検出するように構成されたセンサと、
外科的機能を実施するように構成された外科用装置と、
プロセッサと、命令を記憶するメモリと、を備える制御回路であって、前記命令は、
前記流体中の前記浮遊粒子の特性を示す入力信号を前記センサから受信することと、
前記入力信号に応答して、前記外科的機能に対する調整を示す出力信号を前記外科用装置に提供することと、
を行うために、前記プロセッサによって実行可能である、制御回路と、を備える、外科システム。
(2) 前記センサが、光学センサ、レーザーセンサ、超音波センサ、磁気共鳴センサ、及び渦流センサ(vortex shedding sensor)のうちの少なくとも1つを含む、実施態様1に記載の外科システム。
(3) 前記流体中の前記浮遊粒子の特性が、粒子の種類、粒径、粒子濃度、粒子速度、及び粒子方向のうちの少なくとも1つを含む、実施態様1に記載の外科システム。
(4) 前記外科的機能に対する前記調整が、前記流体中の前記浮遊粒子の特性に基づいて前記外科的機能を比例的に増加させること、前記外科的機能に補助的外科的機能を追加すること、及び前記外科的機能を代替的な外科的機能で置き換えることのうちの少なくとも1つを含む、実施態様1に記載の外科システム。
(5) 前記外科用装置が、ある電力レベルでエネルギー装置に電力を供給するように構成された発生器を備え、前記外科的機能に対する前記調整が、前記発生器から前記エネルギー装置に供給される前記電力レベルを調整することを含む、実施態様1に記載の外科システム。
(6) 前記外科用装置が、ある速度で動作するように構成されたポンプを備える煙排出器を備え、前記外科的機能に対する前記調整が、前記ポンプの前記速度を調整することを含む、実施態様1に記載の外科システム。
(7) 前記外科用装置が、濾過システムを備える煙排出器を備え、前記外科的機能に対する前記調整が、前記煙排出器の前記濾過システムを通る流路を調整することを含む、実施態様1に記載の外科システム。
(8) 前記濾過システムが微粒子フィルタを備え、前記流路は、前記入力信号が前記流体中の浮遊粒子の微粒子濃度の増加を示すときに、前記微粒子フィルタを通って迂回される、実施態様7に記載の外科システム。
(9) 前記濾過システムが凝縮器を備え、前記流路は、前記入力信号が前記流体中の浮遊粒子のエアロゾル濃度の増加を示すときに、前記凝縮器を通って迂回される、実施態様7に記載の外科システム。
(10) 前記外科用装置が手術室通気孔を備え、前記外科的機能に対する前記調整が、前記手術室通気孔を調整してそこを通る通気を増加させることを含む、実施態様1に記載の外科システム。
(11) 前記制御回路が、
前記流体中の浮遊粒子の複数の特性を示す複数の入力信号を受信することであって、前記複数の入力信号は前記入力信号を含む、ことと、
前記複数の入力信号に応答して、前記外科的機能に対する前記調整を示す前記出力信号を前記外科用装置に提供することと、
を行うように更に構成されている、実施態様1に記載の外科システム。
(12) コンピュータ可読命令を記憶する非一時的媒体であって、前記コンピュータ可読命令は、実行されると、外科用装置に、
患者の腹腔内の流体中の浮遊粒子の特性を示す入力信号をセンサから受信することと、
前記入力信号に応答して、外科的機能に対する調整を示す出力信号を外科用装置に提供することと、を行わせる、非一時的媒体。
(13) 前記コンピュータ可読命令が、実行されると、前記外科用装置に、発生器の電力レベルを調整するために前記出力信号を前記発生器に提供させる、実施態様12に記載の非一時的媒体。
(14) 前記コンピュータ可読命令が、実行されると、前記外科用装置に、煙排出器のポンプの速度を調整するために前記出力信号を前記煙排出器に提供させる、実施態様12に記載の非一時的媒体。
(15) 前記コンピュータ可読命令が、実行されると、前記外科用装置に、煙排出器を通る流路を調整するために前記出力信号を前記煙排出器に提供させる、実施態様12に記載の非一時的媒体。
(16) 前記コンピュータ可読命令が、実行されると、前記外科用装置に、前記流体中の前記浮遊粒子の特性の変化に比例して前記外科的機能を変更することによって、前記外科的機能を調整させる、実施態様12に記載の非一時的媒体。
(17) 前記コンピュータ可読命令が、実行されると、前記外科用装置に、前記外科的機能と組み合わせて補助的外科的機能を追加することによって前記外科的機能を調整させる、実施態様12に記載の非一時的媒体。
(18) 前記コンピュータ可読命令が、実行されると、前記外科用装置に、前記外科的機能を代替的な外科的機能で置き換えることによって前記外科的機能を調整させる、実施態様12に記載の非一時的媒体。
(19) 方法であって、
患者の腹腔内の流体中の浮遊粒子の特性を示す入力信号をセンサから受信することと、
前記入力信号に応答して、外科用装置の外科的機能に対する調整を示す出力信号を前記外科用装置に自動的に提供することと、を含む、方法。
(20) 前記入力信号を受信した後の時点に前記流体中の前記浮遊粒子の特性を示す第2の入力信号を前記センサから受信することと、
前記第2の入力信号に応答して、第2の外科用装置の外科的機能に対する調整を示す第2の出力信号を前記第2の外科用装置に自動的に提供することと、を更に含み、前記第2の外科用装置は前記第1の外科用装置と異なる、実施態様19に記載の方法。

Claims (20)

  1. 外科システムであって、
    患者の腹腔内の流体中の浮遊粒子の特性を検出するように構成されたセンサと、
    外科的機能を実施するように構成された外科用装置と、
    プロセッサと、命令を記憶するメモリと、を備える制御回路であって、前記命令は、
    前記流体中の前記浮遊粒子の特性を示す入力信号を前記センサから受信することと、
    前記入力信号に応答して、前記外科的機能に対する調整を示す出力信号を前記外科用装置に提供することと、
    を行うために、前記プロセッサによって実行可能である、制御回路と、を備える、外科システム。
  2. 前記センサが、光学センサ、レーザーセンサ、超音波センサ、磁気共鳴センサ、及び渦流センサのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の外科システム。
  3. 前記流体中の前記浮遊粒子の特性が、粒子の種類、粒径、粒子濃度、粒子速度、及び粒子方向のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の外科システム。
  4. 前記外科的機能に対する前記調整が、前記流体中の前記浮遊粒子の特性に基づいて前記外科的機能を比例的に増加させること、前記外科的機能に補助的外科的機能を追加すること、及び前記外科的機能を代替的な外科的機能で置き換えることのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の外科システム。
  5. 前記外科用装置が、ある電力レベルでエネルギー装置に電力を供給するように構成された発生器を備え、前記外科的機能に対する前記調整が、前記発生器から前記エネルギー装置に供給される前記電力レベルを調整することを含む、請求項1に記載の外科システム。
  6. 前記外科用装置が、ある速度で動作するように構成されたポンプを備える煙排出器を備え、前記外科的機能に対する前記調整が、前記ポンプの前記速度を調整することを含む、請求項1に記載の外科システム。
  7. 前記外科用装置が、濾過システムを備える煙排出器を備え、前記外科的機能に対する前記調整が、前記煙排出器の前記濾過システムを通る流路を調整することを含む、請求項1に記載の外科システム。
  8. 前記濾過システムが微粒子フィルタを備え、前記流路は、前記入力信号が前記流体中の浮遊粒子の微粒子濃度の増加を示すときに、前記微粒子フィルタを通って迂回される、請求項7に記載の外科システム。
  9. 前記濾過システムが凝縮器を備え、前記流路は、前記入力信号が前記流体中の浮遊粒子のエアロゾル濃度の増加を示すときに、前記凝縮器を通って迂回される、請求項7に記載の外科システム。
  10. 前記外科用装置が手術室通気孔を備え、前記外科的機能に対する前記調整が、前記手術室通気孔を調整してそこを通る通気を増加させることを含む、請求項1に記載の外科システム。
  11. 前記制御回路が、
    前記流体中の浮遊粒子の複数の特性を示す複数の入力信号を受信することであって、前記複数の入力信号は前記入力信号を含む、ことと、
    前記複数の入力信号に応答して、前記外科的機能に対する前記調整を示す前記出力信号を前記外科用装置に提供することと、
    を行うように更に構成されている、請求項1に記載の外科システム。
  12. コンピュータ可読命令を記憶する非一時的媒体であって、前記コンピュータ可読命令は、実行されると、外科用装置に、
    患者の腹腔内の流体中の浮遊粒子の特性を示す入力信号をセンサから受信することと、
    前記入力信号に応答して、外科的機能に対する調整を示す出力信号を外科用装置に提供することと、を行わせる、非一時的媒体。
  13. 前記コンピュータ可読命令が、実行されると、前記外科用装置に、発生器の電力レベルを調整するために前記出力信号を前記発生器に提供させる、請求項12に記載の非一時的媒体。
  14. 前記コンピュータ可読命令が、実行されると、前記外科用装置に、煙排出器のポンプの速度を調整するために前記出力信号を前記煙排出器に提供させる、請求項12に記載の非一時的媒体。
  15. 前記コンピュータ可読命令が、実行されると、前記外科用装置に、煙排出器を通る流路を調整するために前記出力信号を前記煙排出器に提供させる、請求項12に記載の非一時的媒体。
  16. 前記コンピュータ可読命令が、実行されると、前記外科用装置に、前記流体中の前記浮遊粒子の特性の変化に比例して前記外科的機能を変更することによって、前記外科的機能を調整させる、請求項12に記載の非一時的媒体。
  17. 前記コンピュータ可読命令が、実行されると、前記外科用装置に、前記外科的機能と組み合わせて補助的外科的機能を追加することによって前記外科的機能を調整させる、請求項12に記載の非一時的媒体。
  18. 前記コンピュータ可読命令が、実行されると、前記外科用装置に、前記外科的機能を代替的な外科的機能で置き換えることによって前記外科的機能を調整させる、請求項12に記載の非一時的媒体。
  19. 方法であって、
    患者の腹腔内の流体中の浮遊粒子の特性を示す入力信号をセンサから受信することと、
    前記入力信号に応答して、外科用装置の外科的機能に対する調整を示す出力信号を前記外科用装置に自動的に提供することと、を含む、方法。
  20. 前記入力信号を受信した後の時点に前記流体中の前記浮遊粒子の特性を示す第2の入力信号を前記センサから受信することと、
    前記第2の入力信号に応答して、第2の外科用装置の外科的機能に対する調整を示す第2の出力信号を前記第2の外科用装置に自動的に提供することと、を更に含み、前記第2の外科用装置は前記第1の外科用装置と異なる、請求項19に記載の方法。
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