JP2021504446A5

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Publication number: JP2021504446A5
Application number: JP2020545063A
Authority: JP
Filing date: 2018-11-20
Publication date: 2022-01-04
Anticipated expiration: 2038-11-20

Claims

訓練免疫を促進するためのナノ生物学的組成物であって、
（ｉ）ナノスケール集合体を含み、（ｉｉ）前記ナノスケール集合体に組み込まれた促進薬であってＮＯＤ２またはデクチン−１を活性化する促進薬を有し、
前記ナノスケール集合体は、（ａ）リン脂質と（ｂ）ヒトアポリポタンパク質Ａ−Ｉ（ａｐｏＡ−Ｉ）またはａｐｏＡ−Ｉのペプチドミメティクスと（ｃ）コレステロールとを含む多成分担体組成物であり、
前記ＮＯＤ２を活性化する促進薬は、ムラミルジペプチド（ＭＤＰ）、ムラミルトリペプチド（ＭＴＰ）、およびそれらの親油性誘導体からなる群から選択され、
前記デクチン−１を活性化する促進薬は、β−グルカン、およびβ−グルカン誘導体からなる群から選択され、
前記ナノ生物学的組成物は、約８ｎｍ〜４００ｎｍの直径サイズを有するナノディスクまたはナノスフェアである、
ナノ生物学的組成物。
前記促進薬は、ムラミルジペプチド（ＭＤＰ）、ムラミルトリペプチド（ＭＴＰ）、およびそれらの親油性誘導体からなる群から選択される、請求項１に記載のナノ生物学的組成物。
前記促進薬は、ムラミルトリペプチド（ＭＴＰ）の親油性誘導体である、請求項１または２に記載のナノ生物学的組成物。
前記促進薬は、リン脂質、脂肪族鎖またはステロールで誘導体化された、ＭＴＰである、請求項１または２に記載のナノ生物学的組成物。
前記促進薬は、リン脂質、脂肪族鎖またはステロールで誘導体化された、ＭＤＰである、請求項１または２に記載のナノ生物学的組成物。
前記ＭＴＰは、リン脂質で誘導体化されたものである、請求項４に記載のナノ生物学的組成物。
前記ＭＤＰは、リン脂質で誘導体化されたものである、請求項５に記載のナノ生物学的組成物。
前記促進薬は、ムラミルトリペプチドホスファチジルエタノールアミンである、請求項１または２に記載のナノ生物学的組成物。
リン脂質およびリゾ脂質を含む、請求項１〜８のいずれか１項に記載のナノ生物学的組成物。
前記リン脂質は、１，２−ジミリストイル−ｓｎ−グリセロ−３−ホスホコリン（ＤＭＰＣ）、１−パルミトイル−２−オレオイル−ｓｎ−グリセロ−３−ホスホコリン（ＰＯＰＣ）、１，２−ジオレオイル−ｓｎ−グリセロ−３−ホスホコリン（ＤＯＰＣ）、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項１〜９のいずれか１項に記載のナノ生物学的組成物。
前記リン脂質はＤＭＰＣである、請求項１０に記載のナノ生物学的組成物。
前記リゾ脂質は、１−ミリストイル−２−ヒドロキシ−ｓｎ−グリセロ−３−ホスホコリン（ＭＨＰＣ）、１−パルミトイル−２−ヘキサデシル−ｓｎ−グリセロ−３−ホスホコリン（ＰＨＰＣ）、１−ステアロイル−２−ヒドロキシ−ｓｎ−グリセロ−３−ホスホコリン（ＳＨＰＣ）、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項９に記載のナノ生物学的組成物。
前記ナノ生物学的組成物は、疎水性マトリックスコアを含むナノスフェアであり、前記ナノスフェアは、約３０ｎｍ〜約１５０ｎｍの直径である、請求項１〜１２のいずれか１項に記載のナノ生物学的組成物。
前記疎水性マトリックスコアは、１種以上のトリグリセリド、脂肪酸エステル、疎水性ポリマー、ステロールエステル、またはそれらの組み合わせを含む、請求項１３に記載のナノ生物学的組成物。
前記疎水性マトリックスコアは、１種以上のトリグリセリドを含む、請求項１４に記載のナノ生物学的組成物。
前記トリグリセリドはトリカプリリンである、請求項１５に記載のナノ生物学的組成物。
前記ナノ生物学的組成物は、約８ｎｍ〜約３５ｎｍの直径を有するナノディスクである、請求項１〜１２のいずれか１項に記載のナノ生物学的組成物。
前記ナノスケール集合体は、（ａ）１，２−ジミリストイル−ｓｎ−グリセロ−３−ホスホコリン（ＤＭＰＣ）と（ｂ）ヒトａｐｏＡ−Ｉと（ｃ）コレステロールとを含み、
前記促進薬は、ムラミルトリペプチドホスファチジルエタノールアミンである、
請求項１に記載のナノ生物学的組成物。
静脈内投与用に構成されている、請求項１〜１８のいずれか１項に記載のナノ生物学的組成物。
ヒトへの投与用に構成されている、請求項１〜１９のいずれか１項に記載のナノ生物学的組成物。
前記ナノスケール集合体は前記促進薬を骨髄系前駆細胞に送達し、前記細胞は骨髄に位置する、請求項１〜２０のいずれか１項に記載のナノ生物学的組成物。
必要とする患者において癌または敗血症を治療するための、請求項１〜２１のいずれか１項に記載のナノ生物学的組成物。
必要とする患者において腫瘍の寛解を促進するするための、請求項１〜２２のいずれか１項に記載のナノ生物学的組成物であって、
（１）前記患者は、化学療法、放射線療法、免疫療法、またはそれらの組み合わせを施され、
（２）前記患者は、前記ナノ生物学的組成物を投与される、
ナノ生物学的組成物。
前記患者はチェックポイント阻害剤をさらに投与される、請求項２３に記載のナノ生物学的組成物。
前記癌は、膀胱、血管、骨、脳、乳房、頸部、胸部、結腸、子宮内膜、食道、眼、頭部、腎臓、肝臓、リンパ節、肺、口、首、卵巣、膵臓、前立腺、直腸、皮膚、胃、精巣、喉、甲状腺、尿路上皮または子宮の癌である、請求項２２に記載のナノ生物学的組成物。
前記患者は、深刻な敗血症を有するか敗血症性ショック状態にある、請求項２２に記載のナノ生物学的組成物。
前記患者は、肺、腹部、腎臓または血流の細菌、ウイルスもしくは真菌による感染に関連する敗血症を有する、請求項２２に記載のナノ生物学的組成物。
前記患者は、前記ナノ生物学的組成物との併用療法として抗癌剤を同時投与される、請求項２２に記載のナノ生物学的組成物。