JP2021197104A - 電子機器及び電子機器が実行する方法 - Google Patents

電子機器及び電子機器が実行する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電源オフ期間中の電子機器の状態をユーザの意図する状態にする。【解決手段】電子機器を、他の電子機器である外部機器に接続可能な電子機器であって、電子機器の状態を、外部機器に電力を供給可能な第1状態と、外部機器から電力を受給可能な第2状態とに切り替える切替動作を行う電子機器であり、電子機器の状態を第1状態又は第2状態に指定するユーザ操作を受け付ける操作受付部と、電子機器の電源がオフされると、電子機器の状態をユーザ操作により指定された状態に固定する状態固定部と、を備える構成とする。【選択図】図4

Description

本発明は、電子機器及び電子機器が実行する方法に関する。
USB(Universal Serial Bus)−PD(Power Delivery)に対応する電子機器が知られている。例えば特許文献1に、この種の装置の具体的構成が記載されている。
特許文献1に記載の電子機器は、電力の供給と受給とを選択的に行うことを可能とするDRP(Dual-Role Power)のポートを持つDRP機器であり、電子機器間の接続を認識するためのcc(Configuration Channel)端子を備える。
cc端子は、プルアップ抵抗とプルダウン抵抗に択一的に接続される。各DRP機器においてcc端子とプルアップ/プルダウン抵抗との接続は周期的かつ交互に切り替えられる。そのため、DRP機器同士がUSBケーブルを介して接続されるタイミングに応じて、一方のDRP機器がソースに決まり、他方のDRP機器がシンクに決まる。
なお、本明細書において、電力を供給する側となったDRP機器や電力供給を行うデバイス(例えばUSB−PD非対応のUSB充電器など)のポート、すなわち電力を供給する能力を持つポートを「プロバイダ」と称し、DRP機器においてcc端子がプルアップ抵抗でプルアップされた状態であって、ポートが電力を供給する役割となった状態を「ソース」と称する。また、電力を受給する側となったDRP機器や他のデバイス(例えばUSB−PD非対応のノートPCなど)のポート、すなわち電力を受給する能力を持つポートを「コンシューマ」と称し、DRP機器においてcc端子がプルダウン抵抗でプルダウンされた状態であって、ポートが電力を受給する役割となった状態を「シンク」と称する。
特許文献1に記載の電子機器は、電源がオフされている電源オフ期間中、ソースとシンクとを切り替える切替動作を停止することにより、電源オフ期間中の消費電力を低減することができる。
特開2019−164777号公報
しかし、特許文献1に記載の電子機器では、電源オフ期間中の電子機器の状態をユーザが選ぶことができず、電源オフ期間中の電子機器の状態をユーザの意図する状態にすることができない。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電源オフ期間中の電子機器の状態をユーザの意図する状態にすることが可能な電子機器及び電子機器が実行する方法を提供することである。
本発明の一実施形態に係る電子機器は、他の電子機器である外部機器に接続可能な電子機器であって、電子機器の状態を、外部機器に電力を供給可能な第1状態と、外部機器から電力を受給可能な第2状態とに切り替える切替動作を行う電子機器であり、電子機器の状態を第1状態又は第2状態に指定するユーザ操作を受け付ける操作受付部と、電子機器の電源がオフされると、電子機器の状態をユーザ操作により指定された状態に固定する状態固定部と、を備える。
本発明の一実施形態に係る方法は、他の電子機器である外部機器に接続可能な電子機器であって、電子機器の状態を、外部機器に電力を供給可能な第1状態と、外部機器から電力を受給可能な第2状態とに切り替える切替動作を行う電子機器が実行する方法であり、電子機器の状態を第1状態又は第2状態に指定するユーザ操作を受け付ける操作受付ステップと、電子機器の電源がオフされると、電子機器の状態をユーザ操作により指定された状態に固定する状態固定ステップと、を含む。
本発明の一実施形態によれば、電子機器及び電子機器が実行する方法において、電源オフ期間中の電子機器の状態をユーザの意図する状態にすることができる。
本発明の一実施形態に係る電子機器の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る電子機器が備える回路の一部(主にUSBコネクタ及びその周辺回路)を示す図である。 本発明の一実施形態において実行される状態固定処理のフローチャートを示す図である。 本発明の一実施形態において、電子機器が電源オフ状態にあるときに実行される処理のフローチャートを示す図である。 本発明の一実施形態において、図4のフローチャートの処理の実行中に電子機器の電源オン操作が行われると実行される処理のフローチャートを示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る電子機器について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、共通の又は対応する要素については、同一又は類似の符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器10の構成を示すブロック図である。電子機器10は、他の電子機器である外部機器20(図1の一点鎖線参照)に接続可能であり、その状態を、外部機器20に電力を供給可能なソース(第1状態)と、外部機器20から電力を受給可能なシンク(第2状態)とに切り替える切替動作を行うことができる。本実施形態において、電子機器10は、USB−PDに対応した、DRPのポートを持つDRP機器である。
電子機器10の具体例としては、デジタル一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ、コンパクトデジタルカメラ、ビデオカメラ、監視カメラ、カムコーダ、デスクトップPC、ノートPC、タブレット端末、PHS(Personal Handy phone System)、スマートフォン、スマートウォッチ、フィーチャフォン、ゲーム機、音楽プレイヤ、TV、モバイルバッテリ、プロジェクタ、プリンタやストレージ等の各種周辺機器、ストロボ、GPSユニット、外付けファインダ等の各種アクセサリ等が挙げられる。
図1に示されるように、電子機器10は、CPU(Central Processing Unit)100、電源スイッチ110、電源回路120、不揮発性メモリ130、設定スイッチ群140、LCD(Liquid Crystal Display)150、メモリカード160、USBコネクタ170、パワーデリバリコントローラ(Power Delivery controller)180、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)モジュール190、バッテリ200を備える。
なお、図1において、CPU100についてはその機能構成もブロック図で示す。CPU100は、機能構成として、操作受付部100a、検出部100b、第1の通知部100c、記憶部100d、第2の通知部100e、状態固定部100f、チェック部100g、電力供給源切替部100h、接続検出部100i、第3の通知部100jを有する。
図1では、DRP機器としての主な構成を図示し、機器特有の構成(例えば、デジタル一眼レフカメラでは固体撮像素子や撮影レンズ、PCではモニタディスプレイやHDD、ストロボでは閃光ランプやトリガ回路等)や、ハウジング等の一般的な構成であって、説明を省略しても差し支えないものについては、その図示及び説明を適宜省略する。
バッテリ200(第1のバッテリと第2のバッテリの一方)は、電子機器10に設けられたバッテリ室(不図示)に着脱可能に取り付けられる。バッテリ200をバッテリ室に取り付けることにより、電源回路120とバッテリ200とが電気的に接続される。すなわち、バッテリ200は、電源回路120に対して接続及び接続解除可能となっている。バッテリ200は、電子機器10の状態がソースであるときにコンシューマに電力を供給することにより放電し、電子機器10の状態がシンクであるときにプロバイダから電力を受給することにより充電される。
また、電子機器10には、予備バッテリ30(第1のバッテリと第2のバッテリの他方)が着脱可能に取り付けられる。例えば、電子機器10、予備バッテリ30のそれぞれに設けられたオス、メスのコネクタを接続することにより、電子機器10と予備バッテリ30とが電気的且つ機械的に接続される。これにより、バッテリ200の残容量が無くなっても、電子機器10は、予備バッテリ30からの供給電力によって動作することができる。このように、予備バッテリ30も電源回路120に対して接続及び接続解除可能となっている。
電源スイッチ110は、例えば電子機器10の筐体に設けられたメカニカルスイッチである。ユーザにより電源スイッチ110が押されると、オン信号が電源回路120に入力されて、電子機器10の電源がオンされる。具体的には、オン信号が電源回路120に入力されると、パワーデリバリコントローラ180を介して電子機器10の各部に電力が供給されて、電子機器10のシステムが起動する(電源がオンされた状態となる)。
電源スイッチ110は、例えばオルタネイトスイッチである。そのため、電子機器10の電源オン時にユーザにより電源スイッチ110が押されると、オフ信号が電源回路120に入力されて、電子機器10の電源がオフされる。なお、電子機器10の電源オフ時、電子機器10のシステムは停止しており、タイマなどの極限られた回路だけが動作する状態にある。
電源回路120への電力供給源は、例えばバッテリ200や商用電源である。電子機器10は、基本的にバッテリ200からの供給電力で動作するが、商用電源に接続されたときには商用電源からの供給電力による動作に切り替わる。予備バッテリ30が取り付けられている場合、電子機器10は、予備バッテリ30からの供給電力で動作することも可能である。
CPU100は、不揮発性メモリ130にアクセスして制御プログラムを読み出してワークエリアにロードし、ロードされた制御プログラムを実行することにより、電子機器10全体の制御を統括的に行う。
不揮発性メモリ130には、制御プログラムだけでなく、制御プログラムの実行に必要な制御パラメータ、電子機器10の各種設定情報、電子機器10にて生成されたデータ(例えば画像データ)等も保存される。
設定スイッチ群140は、例えば電子機器10の各種設定を変更するための複数のメカニカルスイッチを有する。設定スイッチ群140の中の何れかのスイッチが押されると、CPU100は、不揮発性メモリ130にアクセスし、押されたスイッチに応じた設定情報を読み出し、読み出された設定情報に基づいて電子機器10の設定を変更する。変更後の設定情報は、例えばLCD150に表示される。
設定スイッチ群140には、電源オフ操作が行われたときに電子機器10のポートをプロバイダ又はコンシューマに設定するためのスイッチ142を有する。CPU100は、スイッチ142からの入力信号を受け付ける。ここで、電子機器10のポートをプロバイダに設定するというスイッチ操作は、電子機器10の状態をソースに指定する操作でもある。また、電子機器10のポートをコンシューマに設定するというスイッチ操作は、電子機器10の状態をシンクに指定する操作でもある。すなわち、CPU100は、電子機器10の状態をソース又はシンクに指定するユーザ操作を受け付ける操作受付部100aとして動作する。
なお、LCD150は、タッチスクリーンであってもよい。この場合、LCD150に表示されるメニュー画面をタッチ操作することにより、電子機器10のポートがプロバイダ又はシンクに設定されるようにしてもよい。
メモリカード160は、電子機器10に設けられたカードスロット(不図示)に着脱可能な記憶媒体であり、例えばSDメモリカードである。メモリカード160には、例えば電子機器10にて生成されたデータ(例えば画像データ)を保存することができる。
USBコネクタ170は、USB−PD規格に準拠したコネクタであり、例えばUSB Type−Cコネクタである。USBコネクタ170には、例えばUSB−PD規格に準拠したUSB Type−Cケーブル(以下「USBケーブル40」と記す。)が接続される。外部機器20は、USBケーブル40を介して電子機器10と電気的に接続される。
パワーデリバリコントローラ180は、USBコネクタ170及びUSBケーブル40を介して外部機器20と電力受給電に関する情報の伝達を行い、電子機器10の電力受給電の制御を行う。
BLEモジュール190は、近距離の電子機器同士を無線接続するためのBLE通信規格に準拠したモジュールである。電子機器10の電源オフ期間中においても、BLEモジュール190は低消費モードで動作する。BLEモジュール190により、電子機器10は近距離の電子機器と無線通信することができる。
外部機器20としてDRP機器が接続された場合を説明する。なお、DRP機器である外部機器20は電子機器10と構成が同じであるため、外部機器20の具体的構成の図示は省略する。
USBケーブル40内には、電力供給ラインとして、電子機器10のVBUS端子と外部機器20のVBUS端子とを接続するVBUSライン及び電子機器10のGND端子と外部機器20のGND端子とを接続するGNDラインが設けられる。また、USBケーブル40内には、機器間の接続を認識するためのcc(Configuration Channel)ラインが設けられる。
図2に、USBコネクタ170及びUSBコネクタ170の後段の回路(電源回路120内の一部の回路)を示す。
電子機器10、外部機器20の各USBコネクタは、USB Type−Cコネクタであるため、相反する二つの向きでリバーシブルに接続することができる。リバーシブルな接続を可能とする必要上、このUSBコネクタには、cc端子が一対(cc1端子、cc2端子)設けられる。一方の向きで接続されたときには、USBケーブル40(ccライン)を介して例えば電子機器10のcc1端子と外部機器20のcc1端子とが接続され、他方の向きで接続されたときには、ccラインを介して例えば電子機器10のcc2端子と外部機器20のcc1端子とが接続される。電子機器10、外部機器20の各機器では、ccラインを介して接続されたcc端子の組合せからUSBコネクタの接続向きが検知される。
cc1端子は、切替スイッチSW1の動作により、プルアップ抵抗Ru1とプルダウン抵抗Rd1とに択一的に接続される。cc2端子は、切替スイッチSW2の動作により、プルアップ抵抗Ru2とプルダウン抵抗Rd2とに択一的に接続される。
DRP機器では、cc端子とプルアップ/プルダウン抵抗との接続が周期的かつ交互に切り替わる。そのため、DRP機器同士がUSBケーブル40を介して接続されたタイミングに応じて、一方のDRP機器の状態がソースに決まるとともに他方のDRP機器の状態がシンクに決まる。
補足すると、ccラインを介してDRP機器同士が接続されると、各DRP機器のプルアップ抵抗及びプルダウン抵抗による分圧によってcc端子の電位が変化する。これにより、各DRP機器が互いの接続を検知し、各切替スイッチSW1、SW2の切替動作を停止させる。すなわち、ソースに決まったDRP機器は、cc端子がプルアップ抵抗に接続された状態を維持し、シンクに決まったDRP機器は、cc端子がプルダウン抵抗に接続された状態を維持する。
電子機器10と外部機器20とが互いの接続を検知すると、ソースからシンクにVBUSラインを介して電源電圧(5V)が供給される。次いで、ソースとシンクとの間でネゴシエーションが行われる。ネゴシエーションは、電子機器10、外部機器20の各電子機器のパワーデリバリコントローラ同士が行う。このネゴシエーションにより、複数のプロファイル(ソースが供給可能な電圧と最大電流との組み合わせ)の中から1つのプロファイルが選択され、選択されたプロファイルに従ってVBUSラインによる電源電圧が必要に応じて5Vから設定変更される。ネゴシエーションが完了すると、5V又は設定変更後の電源電圧がソースからシンクに供給される。
ここで、特許文献1に記載のDRP機器では、電源オフ期間中のDRP機器の状態をユーザが選ぶことができず、電源オフ期間中のDRP機器の状態をユーザの意図する状態にすることができない。
これに対し、本実施形態に係る電子機器10では、次に説明する状態固定処理を実行することにより、電源オフ期間中の電子機器10の状態をユーザの意図する状態にすることが可能となっている。
図3は、本実施形態においてCPU100が実行する状態固定処理のフローチャートを示す。図3に示される状態固定処理は、電子機器10の電源がオン状態であるときにスイッチ142が操作されると実行が開始される。
ステップS101において、CPU100は、スイッチ142からの入力信号に従い、電子機器10のポートが電源オフ操作時にプロバイダに設定される操作が行われたか否かを判定する。
ここで、電子機器10からの電力を受給できない外部機器20が電子機器10に接続されている場合、外部機器20の状態がシンクにならないため、電子機器10の状態をソースにすることができない。ここでは、電子機器10からの電力を受給できない外部機器20のポートの一例として、USB−PD非対応のプロバイダを挙げる。このようなポートを持つデバイスは、例えばUSB充電器である。
スイッチ142によりプロバイダへの設定操作が行われた場合(ステップS101:YES)、CPU100は、USB−PD非対応のプロバイダが電子機器10に接続されているか否か(言い換えると、USB−PD非対応の外部機器20の状態としてソースが検出されるか否か)を判定する(ステップS102)。
具体的には、CPU100は、cc端子のプルアップ抵抗の検出及びcc端子の通信を試行する。この検出及び通信がエラーになると、CPU100は、USB−PD非対応のプロバイダが電子機器10に接続されていると判定する。
すなわち、CPU100は、接続された外部機器20が電子機器10から電力を受給可能な機器であるか否かを検出する検出部100bとして動作する。
USB−PD非対応のプロバイダが電子機器10に接続されている場合(ステップS102:YES)、CPU100は、電子機器10に対する外部機器20の接続(より具体的には電気的な接続)を切断することをユーザに促すメッセージをLCD150に表示させて(ステップ103)、ステップ101の処理に戻る。
電子機器10にインジケータランプが設けられている場合、CPU100は、メッセージに代えて又は加えて、インジケータランプを制御して点灯状態を変化させることにより、電子機器10に対する外部機器20の接続の切断をユーザに促すようにしてもよい。また、電子機器10にスピーカが設けられている場合、CPU100は、メッセージやインジケータランプの点灯といった視覚的手段を用いた通知に代えて又は加えて、スピーカからアラート音を出力させることにより、電子機器10に対する外部機器20の接続の切断をユーザに促すようにしてもよい。また、電子機器10にハプティクスのデバイスが設けられている場合、CPU100は、上記視覚的手段やアラート音を出力するといった聴覚的手段を用いた通知に代えて又は加えて、ハプティクスのデバイスによりユーザに振動を知覚させることにより、電子機器10に対する外部機器20の接続の切断をユーザに促すようにしてもよい。
すなわち、CPU100は、接続された外部機器20が電子機器10から電力を受給可能な機器でないと判定され且つユーザ操作により指定された状態がソースである場合に、外部機器20の接続の切断を促す通知を行う第1の通知部100cとして動作する。
この通知を受けたユーザが外部機器20の接続を切断(USBコネクタ170からUSBケーブル40を取り外すなど)することにより、USB−PD非対応のプロバイダが電子機器10に接続されている状況において、電子機器10の状態がソースになることを避けることができる。
USB−PD非対応のプロバイダが電子機器10に接続されていない場合(ステップS102:NO)、CPU100は、スイッチ142に対するユーザ操作により電子機器10の状態としてソースが指定されたことを示す情報(以下「ソース指定情報」と記す。)を不揮発性メモリ130に記憶する(ステップS104)。すなわち、CPU100は、操作受付部100aが受け付けたユーザ操作により指定された状態を不揮発性メモリ130に記憶する記憶部100dとして動作する。
本実施形態において電源スイッチ110はオルタネイトスイッチである。そのため、電子機器10の電源を自動でオフすると、電子機器10の実際の電源オンオフ状態と、電源スイッチ110のオンオフ状態とが一致しなくなる。この不一致の不都合を避けるため、CPU100は、電源スイッチ110を押して電子機器10の電源をオフすることをユーザに促すメッセージをLCD150に表示させる(ステップS105)。
CPU100は、メッセージに代えて又は加えて、インジケータランプを制御して点灯状態を変化させることにより、電源スイッチ110を押して電子機器10の電源をオフすることをユーザに促すようにしてもよい。また、CPU100は、メッセージやインジケータランプの点灯といった視覚的手段を用いた通知に代えて又は加えて、スピーカからアラート音を出力させることにより、電源スイッチ110を押して電子機器10の電源をオフすることをユーザに促すようにしてもよい。また、CPU100は、上記視覚的手段やアラート音を出力するといった聴覚的手段を用いた通知に代えて又は加えて、ハプティクスのデバイスによりユーザに振動を知覚させることにより、電源スイッチ110を押して電子機器10の電源をオフすることをユーザに促すようにしてもよい。
すなわち、CPU100は、スイッチ142に対するユーザ操作を操作受付部100aが受け付けると電子機器10の電源オフを促す通知を行う第2の通知部100eとして動作する。
ユーザによる電源オフ操作が行われると(ステップS106:YES)、CPU100は、電子機器10のポートをプロバイダに設定する(ステップS107)。より詳細には、電子機器10のポートがコンシューマである場合はcc端子がプルダウン抵抗でプルダウンされた状態からプルアップ抵抗でプルアップされた状態に切り替える(言い換えると、シンクからソースに切り替える)ことによりコンシューマからプロバイダに切り替え、また、電子機器10のポートがプロバイダである場合はその状態を維持する。
ソースとなっている外部機器20が電子機器10に接続されている状態で電子機器10の状態をソースに切り替えると、電子機器10側の出力と外部機器20側の出力とが衝突する不具合が生じる。例えば、外部機器20がVBUSラインに5Vの電圧を出力し、電子機器10が同じくVBUSラインに5.1Vの電圧を出力する場合を考える。この場合、電子機器10と外部機器20間で電位差が生じるため、電子機器10と外部機器20の少なくとも一方の機器において、VBUSラインに電圧を出力する電源回路120が壊れる虞がある。この不具合の発生を避けるため、電子機器10と外部機器20との電気的接続を切断する必要がある。そこで、CPU100は、ソースとなっている外部機器20が電子機器10に接続されているか否かを判定する(ステップS108)。
例示的には、CPU100は、電子機器10のVBUS端子に第1の閾値以上の電圧が印加されると、ソースとなっている外部機器20が電子機器10に接続されていると判定する。第1の閾値には、例えば、USB規格上の5Vを示すvSafe5Vの最小値である4.75Vに所定のマージンを差し引いた電圧(例えば4.5V)の値や、USB規格上の0Vを示すvSafe0Vの最大値0.8Vに所定のマージンを加算した電圧(例えば1.0V)の値が設定される。
ソースとなっている外部機器20が電子機器10に接続されている場合(ステップS108:YES)、上記の不具合の発生を避ける必要がある。そのため、CPU100は、電子機器10に対する外部機器20の接続(より具体的には電気的な接続)を切断することをユーザに促すメッセージをLCD150に表示させる(ステップS109)。CPU100は、メッセージに代えて又は加えて、インジケータランプを制御して点灯状態を変化させることにより、電子機器10に対する外部機器20の接続の切断をユーザに促すようにしてもよい。また、CPU100は、メッセージやインジケータランプの点灯といった視覚的手段を用いた通知に代えて又は加えて、スピーカからアラート音を出力させることにより、電子機器10に対する外部機器20の接続の切断をユーザに促すようにしてもよい。また、CPU100は、上記視覚的手段やアラート音を出力するといった聴覚的手段を用いた通知に代えて又は加えて、ハプティクスのデバイスによりユーザに振動を知覚させることにより、電子機器10に対する外部機器20の接続の切断をユーザに促すようにしてもよい。
CPU100は、外部機器20との電気的接続の切断を検知すると(ステップS110)、電子機器10の電源をオフするとともに、電子機器10の状態をソースに固定する(ステップS111)。すなわち、CPU100は、電子機器10の電源をオフするとともに切替スイッチSW1及びSW2の動作を停止させ、電子機器10の電源オフ期間中、cc端子がプルアップ抵抗に接続された状態を維持する。
このように、CPU100は、電子機器10の電源がオフされると、電子機器10の状態をスイッチ142に対するユーザ操作により指定された状態に固定する状態固定部100fとして動作する。
ステップS108において、シンクとなっている外部機器20が電子機器10に接続されている場合や、外部機器20が電子機器10に接続されていない場合は、NO判定となる。この場合、上記の不具合が発生しないため、CPU100は、外部機器20の接続の切断を促すメッセージをLCD150に表示させることなく、電子機器10の電源をオフするとともに、電子機器10の状態をソースに固定する(ステップS111)。
スイッチ142によりコンシューマへの設定操作が行われた場合(ステップS101:NO)、CPU100は、スイッチ142に対するユーザ操作により電子機器10の状態としてシンクが指定されたことを示す情報(以下「シンク指定情報」と記す。)を不揮発性メモリ130に記憶する(ステップS112)。すなわち、CPU100は、操作受付部100aが受け付けたユーザ操作により指定された状態を不揮発性メモリ130に記憶する記憶部100dとして動作する。
なお、CPU100は、シンク指定情報を不揮発性メモリ130に記憶すると、USB−PD非対応のコンシューマが電子機器10に接続されているか否か(言い換えると、USB−PD非対応の外部機器20の状態としてシンクが検出されるか否か)を判定してもよい。この場合において、USB−PD非対応のシンクが電子機器10に接続されていると、電子機器10の状態がシンクであるにも拘わらず、外部機器20より電力を受給することができない。そこで、USB−PD非対応のシンクが電子機器10に接続されている場合、CPU100は、外部機器20の状態がシンクであることを通知するメッセージの表示やインジケータランプの点灯、アラート音の出力、ハプティクスのデバイスによる振動の発生を行ってもよい。更に、電子機器10に対する外部機器20の接続の切断をユーザに促すメッセージの表示やインジケータランプの点灯、アラート音の出力、ハプティクスのデバイスによる振動の発生を行ってもよい。
CPU100は、電源スイッチ110を押して電子機器10の電源をオフすることをユーザに促すメッセージをLCD150に表示させる(ステップS113)。すなわち、CPU100は、スイッチ142に対するユーザ操作を操作受付部100aが受け付けると電子機器10の電源オフを促す通知を行う第2の通知部100eとして動作する。
ユーザによる電源オフ操作が行われると(ステップS114:YES)、CPU100は、電子機器10のポートをコンシューマに設定する(ステップS115)。より詳細には、電子機器10のポートがプロバイダである場合はcc端子がプルアップ抵抗でプルアップされた状態からプルダウン抵抗でプルダウンされた状態に切り替える(言い換えると、ソースからシンクに切り替える)ことによりプロバイダからコンシューマに切り替え、また、電子機器10のポートがコンシューマである場合はその状態を維持する。
CPU100は、電子機器10の電源をオフするとともに、電子機器10の状態をシンクに固定する(ステップS116)。すなわち、CPU100は、電子機器10の電源をオフするとともに切替スイッチSW1及びSW2の動作を停止させ、電子機器10の電源オフ期間中、cc端子がプルダウン抵抗に接続された状態を維持する。このように、CPU100は、電子機器10の電源がオフされると、電子機器10の状態をスイッチ142に対するユーザ操作により指定された状態に固定する状態固定部100fとして動作する。
図4は、本実施形態において電子機器10が電源オフ状態にあるときにCPU100が実行する処理のフローチャートを示す。なお、本実施形態において、図3に示される状態固定処理の実行後に図4のフローチャートの処理が行われるものとする。また、図4のフローチャートの処理は、電子機器10の電源オン操作が行われた時点で終了する。
CPU100は、電子機器10が何れの電力供給源(具体的には、商用電源、バッテリ200、予備バッテリ30)にも接続されない状態から、何れかの電力供給源が接続された状態(便宜上「電力供給源再接続状態」と記す。)になったか否かを判定する(ステップS201)。電力供給源再接続状態の場合(ステップS201:YES)、CPU100は、ステップS202の処理に進む。電力供給源再接続状態の一例として、図3に示される状態固定処理の実行後にバッテリ200が取り外されて電子機器10が何れの電力供給源にも接続されなくなった後に、バッテリ200が再度取り付けられた状態が考えられる。
なお、CPU100は、制御プログラムの実行を開始し、システムの起動時に1回しか実行しないルーチン(例えば初期化ルーチン)の実行を検知すると、電力供給源再接続状態になったとの判定を行う。
ステップS202において、CPU100は、不揮発性メモリ130に記憶されている指定情報(ソース指定情報又はシンク指定情報)を読み込む。次いで、CPU100は、読み込まれた指定情報がソース指定情報であるか否かを判定する(ステップS203)。
本実施形態では、バッテリ交換等により電力供給源再接続状態になるとユーザが希望しない限りは電子機器10の状態をソース、すなわち電力を供給する側として動作させたくないという前提のもと、電子機器10は、ポートがコンシューマに設定されてその状態がシンクに固定される。そのため、ステップ202にて読み込まれた指定情報がシンク指定情報である場合(ステップS203:NO)、CPU100は、電子機器10の状態をシンクから変更することなく、ステップS201の処理に戻る。
ステップ202にて読み込まれた指定情報がソース指定情報である場合(ステップS203:YES)、CPU100は、電子機器10のポートをプロバイダに設定してその状態をソースに固定し(ステップS204)、ステップS206の処理に進む。このように、ユーザは、例えばバッテリ200を再度取り付けた場合にも、電子機器10を操作することなくその状態を意図した状態(ソース又はシンク)に固定することができる。
すなわち、状態固定部100fとして動作するCPU100は、バッテリ200が接続されない状態から接続された状態になると、電子機器10の状態を不揮発性メモリ130に記憶された状態に固定する。
なお、ステップS201〜S204の処理は省略してもよい。この場合、電力供給源再接続状態になると、不揮発性メモリ130に記憶されている指定情報に拘わらず、電子機器10のポートはコンシューマに設定されてその状態がシンクに固定される。
電力供給源再接続状態でない場合(ステップS201:NO)、CPU100は、電子機器10の状態がシンクであるか否かを判定する(ステップS205)。なお、電子機器10のポートがプロバイダである場合は、電力供給源再接続状態ではない。そこで、ステップ201において、CPU100は、電子機器10のポートがプロバイダであるか否かによって、電力供給源再接続状態であるか否かを判定してもよい。電子機器10の状態がシンクである場合(ステップS205:YES)、CPU100は、ステップS201の処理に戻る。電子機器10の状態がソースである場合(ステップS205:NO)、CPU100は、ステップS206の処理に進む。
ステップS206において、CPU100は、電子機器10の状態がソースであることをLCD150に表示させる。CPU100は、LCD150での表示に代えて又は加えて、インジケータランプを制御して点灯状態を変化させることにより、電子機器10の状態がソースであることをユーザに通知してもよい。また、CPU100は、メッセージやインジケータランプの点灯といった視覚的手段を用いた通知に代えて又は加えて、スピーカからアラート音を出力させることにより、電子機器10の状態がソースであることをユーザに通知してもよい。また、CPU100は、上記視覚的手段やアラート音を出力するといった聴覚的手段を用いた通知に代えて又は加えて、ハプティクスのデバイスによりユーザに振動を知覚させることにより、電子機器10の状態がソースであることをユーザに通知してもよい。
ステップS207以降の処理は、電子機器10にバッテリ200及び予備バッテリ30が取り付けられており、且つ電子機器10の現在の電力供給源(ここでは、外部機器20に電力を供給する電力供給源を指す)がバッテリ200と予備バッテリ30の一方である場合に実行される。これに該当しない場合、本フローチャートの処理はステップS201に戻る。
電子機器10の状態がソースである場合、現在の電力供給源の残容量が徐々に減少する。システム起動時に電子機器10が動作できるよう、現在の電力供給源の残容量をある程度確保しておくことが望ましい。そこで、ステップS207において、CPU100は、現在の電力供給源の残容量が第2の閾値(所定の閾値)以下であるか否か判定する。
本実施形態において、第2の閾値は、50%である。なお、この値は一例にすぎない。第2の閾値は、20%や30%など、より低い値であってもよい。また、第2の閾値は、設定スイッチ群140に対するユーザ操作により任意に設定変更できてもよい。
現在の電力供給源の残容量が第2の閾値より大きい場合(ステップS207:NO)、本フローチャートの処理はステップS201に戻る。
現在の電力供給源の残容量が第2の閾値以下である場合(ステップS207:YES)、CPU100は、他方の電力供給源の残容量が第2の閾値(所定の閾値)より大きいか否か判定する(ステップS208)。現在の電力供給源がバッテリ200の場合は、予備バッテリ30の残容量が第2の閾値より大きいか否かを判定し、現在の電力供給源が予備バッテリ30の場合は、バッテリ200の残容量が第2の閾値より大きいか否かを判定する。
なお、電源オフ時におけるデフォルトの電力供給源(すなわち現在の電力供給源)は、バッテリ200(又は予備バッテリ30)に予め決まっていてもよく、また、設定スイッチ群140に対するユーザ操作により任意に設定できてもよい。また、上記の説明においては、バッテリ200と予備バッテリ30に対して同じ閾値(すなわち第2の閾値)が設定されているが、本発明はこれに限らない。別の実施形態では、電力供給源毎に異なる閾値が設定されてもよい。
他方の電力供給源の残容量が第2の閾値より大きい場合(ステップS208:YES)、CPU100は、外部機器20への電力供給源を他方の電力供給源に切り替えて(ステップS209)、ステップS201に戻る。これにより、切替前の電力供給源(すなわち上記の現在の電力供給源)の残容量がシステム起動時に電子機器10が動作できないほど低下するという不都合の発生を抑制することができる。
このように、CPU100は、バッテリ200及び予備バッテリ30の残容量をチェックするチェック部100gとして動作する。また、CPU100は、外部機器20に電力を供給する電力供給源をバッテリ200と予備バッテリ30との間で切り替える電力供給源切替部100hとして動作する。より詳細には、電力供給源切替部100hとして動作するCPU100は、電子機器10の状態がソースであり、バッテリ200及び予備バッテリ30が接続されており、且つチェック部100gによりチェックされた、現在の電力供給源の残容量が所定の閾値以下であるとき、電力供給源をバッテリ200と予備バッテリ30の一方から他方に切り替える。
なお、ステップS207において、現在の電力供給源の残容量が第2の閾値以下である場合(ステップS207:YES)、CPU100は、外部機器20との電気的な接続を遮断することによって現在の電力供給源による外部機器20への電力供給を停止し、電子機器10のポートをプロバイダにもコンシューマにも設定しない状態で待機してもよい。「電子機器10のポートをプロバイダにもコンシューマにも設定しない状態」とは、USBケーブル40を介して接続されている外部機器20の電気的な接続のみを遮断(USBケーブル40を介した機械的な接続は維持)し、外部機器20への電力供給も外部機器20からの電力受給も行わない状態である。この状態で待機することにより、電子機器10及び外部機器20の電力消費が少なく抑えられる。
また、電子機器10に接続されている外部機器20がDRP機器である場合、電子機器10がソースからシンクに切り替わると、外部機器20はシンクからソースに切り替わる。ここで、例えば外部機器20がDRPのポートを持つモバイルバッテリである場合を考える。この場合、電子機器10が自動的にシンクに切り替わると、ユーザが気付かないうちに、電子機器10により充電されていたモバイルバッテリが電子機器10を充電することによって放電してしまうという不都合が発生する。電子機器10がポートをプロバイダにもコンシューマにも設定しない状態で待機している場合は、この不具合の発生が避けられる。
他方の電力供給源の残容量も第2の閾値以下である場合(ステップS208:NO)、CPU100は、電子機器10のポートの設定をプロバイダからコンシューマに変更しその状態をシンクに固定する(ステップS210)。これにより、バッテリ200と予備バッテリ30の両方についてシステム起動時に電子機器10が動作できる残容量を確保することが可能となる。
CPU100は、ステップS210の処理に代えて、電子機器10のポートの設定をプロバイダから変更することなく、現在の電力供給源による外部機器20への電力供給を遮断してもよい。
また、CPU100は、ステップS210の処理に代えて、外部機器20との電気的な接続を遮断することによって現在の電力供給源による外部機器20への電力供給を停止し、電子機器10のポートをプロバイダにもコンシューマにも設定しない状態に移行してもよい。
図4のフローチャートの処理の実行中に電子機器10の電源オン操作が行われると、図5のフローチャートの処理の実行が開始される。図5のフローチャートの処理の実行により、電源がオンされた電子機器10の状態がシンクに設定される。
具体的には、電源オン操作に従って電子機器10の電源がオンされると、CPU100は、電子機器10のポートをコンシューマに設定してその状態をシンクに固定する(ステップS301)。より詳細には、電子機器10のポートがプロバイダである場合は設定の変更によりプロバイダからコンシューマに切り替えてその状態をシンクに固定し、また、電子機器10のポートがコンシューマである場合はその状態(シンク)を維持する。
このように、状態固定部100fとして動作するCPU100は、電子機器10の電源がオンされると、電子機器10の状態をシンクに固定する。
上述した不具合(すなわち、電子機器10が自動的にソースからシンクに切り替わることにより、ユーザが気付かないうちに、電子機器10により充電されていたモバイルバッテリが電子機器10を充電することによって放電してしまうという不都合)が発生することがある。
そこで、CPU100は、外部機器20としてDRP機器が電子機器10に接続されているか否かを判定する(ステップS302)。CPU100は、電子機器10の状態をソースとシンクの一方から他方に切り替えるためのメッセージを送信した際の外部機器20側の応答内容に基づいて、DRP機器が電子機器10に接続されているか否かを判定することができる。
DRP機器が電子機器10に接続されている場合(ステップS302:YES)、CPU100は、電子機器10が自動的にシンクに切り替わったことを通知するメッセージをLCD150に表示させる(ステップS303)ことにより、ユーザに注意喚起を行う。なお、電子機器10がもともとシンクである場合は、上記の不都合は発生しない。この場合、注意喚起ではなく単に電子機器10のステータスをLCD150に表示することになる。
CPU100は、LCD150での表示に代えて又は加えて、インジケータランプを制御して点灯状態を変化させることにより、この注意喚起を行ってもよい。また、CPU100は、メッセージやインジケータランプの点灯といった視覚的手段を用いた通知に代えて又は加えて、スピーカからアラート音を出力させることにより、この注意喚起を行ってもよい。また、CPU100は、上記視覚的手段やアラート音を出力するといった聴覚的手段を用いた通知に代えて又は加えて、ハプティクスのデバイスによりユーザに振動を知覚させることにより、この注意喚起を行ってもよい。
このように、CPU100は、DRP機器(すなわち、電子機器10に電力を供給可能な状態(ソース)と、電子機器10から電力を受給可能な状態(シンク)とに切り替え可能な外部機器20)が接続されているか否かを検出する接続検出部100iとして動作する。また、CPU100は、電子機器10の電源がオンされて電子機器10の状態がシンクに固定され且つ接続検出部100iによりDRP機器の接続が検出されると、電子機器10の状態がシンクであることを通知する第3の通知部100jとして動作する。
なお、DRP機器が電子機器10に接続されている場合(ステップS302:YES)、CPU100は、上記の不都合の発生を避けるため、DRP機器との電気的な接続を強制的に切断してもよい。
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態は、上記に説明したものに限定されず、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば明細書中に例示的に明示される実施形態等又は自明な実施形態等を適宜組み合わせた内容も本願の実施形態に含まれる。
10 :電子機器
20 :外部機器
30 :予備バッテリ
40 :USBケーブル
100 :CPU
100a :操作受付部
100b :検出部
100c :第1の通知部
100d :記憶部
100e :第2の通知部
100f :状態固定部
100g :チェック部
100h :電力供給源切替部
100i :接続検出部
100j :第3の通知部
110 :電源スイッチ
120 :電源回路
130 :不揮発性メモリ
140 :設定スイッチ群
142 :スイッチ
150 :LCD
160 :メモリカード
170 :USBコネクタ
180 :パワーデリバリコントローラ
190 :BLEモジュール
200 :バッテリ

Claims (8)

  1. 他の電子機器である外部機器に接続可能な電子機器であって、前記電子機器の状態を、前記外部機器に電力を供給可能な第1状態と、前記外部機器から電力を受給可能な第2状態とに切り替える切替動作を行う電子機器において、
    前記電子機器の状態を前記第1状態又は前記第2状態に指定するユーザ操作を受け付ける操作受付部と、
    前記電子機器の電源がオフされると、前記電子機器の状態を前記ユーザ操作により指定された状態に固定する状態固定部と、
    を備える、
    電子機器。
  2. 接続された外部機器が前記電子機器から電力を受給可能な機器であるか否かを検出する検出部と、
    前記接続された外部機器が前記電子機器から電力を受給可能な機器でないと判定され且つ前記ユーザ操作により指定された状態が前記第1状態である場合に、前記外部機器の接続の切断を促す通知を行う第1の通知部と、
    を更に備える、
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記操作受付部が前記ユーザ操作を受け付けると前記電子機器の電源オフを促す通知を行う第2の通知部
    を更に備える、
    請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
  4. 接続及び接続解除可能な第1のバッテリと、
    メモリと、
    前記ユーザ操作により指定された状態を前記メモリに記憶する記憶部と、
    を更に備え、
    前記第1のバッテリは、
    前記第1状態において前記外部機器に電力を供給することにより放電し、前記第2状態において前記外部機器から電力を受給することにより充電されるものであり、
    前記状態固定部は、
    前記第1のバッテリが接続されない状態から接続された状態になると、前記電子機器の状態を前記メモリに記憶された状態に固定する、
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の電子機器。
  5. 前記電子機器は、
    第2のバッテリが接続及び接続解除可能となっており、
    前記第1のバッテリ及び前記第2のバッテリの残容量をチェックするチェック部と、
    前記外部機器に電力を供給する電力供給源を前記第1のバッテリと前記第2のバッテリとの間で切り替える電力供給源切替部と、
    を更に備え、
    前記電力供給源切替部は、
    前記第1状態において、前記第1のバッテリ及び前記第2のバッテリが接続されており、且つ前記チェック部によりチェックされた、現在の電力供給源の残容量が所定の閾値以下であるとき、前記電力供給源を前記第1のバッテリと前記第2のバッテリの一方から他方に切り替える、
    請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記状態固定部は、
    前記電子機器の電源がオンされると、前記電子機器の状態を前記第2状態に固定する、
    請求項1から請求項5の何れか一項に記載の電子機器。
  7. 前記電子機器に電力を供給可能な状態と、前記電子機器から電力を受給可能な状態とに切り替え可能な外部機器が接続されているか否かを検出する接続検出部と、
    前記電子機器の電源がオンされて前記電子機器の状態が前記第2状態に固定され且つ前記接続検出部により前記切り替え可能な外部機器の接続が検出されると、前記電子機器の状態が前記第2状態であることを通知する第3の通知部
    を更に備える、
    請求項6に記載の電子機器。
  8. 他の電子機器である外部機器に接続可能な電子機器であって、前記電子機器の状態を、前記外部機器に電力を供給可能な第1状態と、前記外部機器から電力を受給可能な第2状態とに切り替える切替動作を行う電子機器が実行する方法において、
    前記電子機器の状態を前記第1状態又は前記第2状態に指定するユーザ操作を受け付ける操作受付ステップと、
    前記電子機器の電源がオフされると、前記電子機器の状態を前記ユーザ操作により指定された状態に固定する状態固定ステップと、
    を含む、
    電子機器が実行する方法。
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