JP2021195954A - 減速機、及び、駆動装置 - Google Patents

減速機、及び、駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021195954A
JP2021195954A JP2020099936A JP2020099936A JP2021195954A JP 2021195954 A JP2021195954 A JP 2021195954A JP 2020099936 A JP2020099936 A JP 2020099936A JP 2020099936 A JP2020099936 A JP 2020099936A JP 2021195954 A JP2021195954 A JP 2021195954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
input
drive
endless belt
transmits
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020099936A
Other languages
English (en)
Inventor
信二 井上
Shinji Inoue
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nabtesco Corp
Original Assignee
Nabtesco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nabtesco Corp filed Critical Nabtesco Corp
Priority to JP2020099936A priority Critical patent/JP2021195954A/ja
Priority to DE102021111025.4A priority patent/DE102021111025A1/de
Priority to CN202110490979.5A priority patent/CN113775714A/zh
Publication of JP2021195954A publication Critical patent/JP2021195954A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • F16H1/32Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion in which the central axis of the gearing lies inside the periphery of an orbital gear
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/02Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members with belts; with V-belts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/10Means for varying tension of belts, ropes, or chains by adjusting the axis of a pulley
    • F16H7/12Means for varying tension of belts, ropes, or chains by adjusting the axis of a pulley of an idle pulley

Abstract

【課題】駆動力伝達部での異音の発生を抑制することができる減速機、及び、駆動装置を提供する。【解決手段】減速機10は、減速ユニット50と、入力歯車と、駆動歯車33と、無端ベルト40と、を備えている。減速ユニット50は、入力側の回転を減速して出力側に伝達する。入力歯車は、減速ユニット50の入力側の軸に一体回転可能に設けられている。駆動歯車33は、駆動源の動力を受けて回転する。無端ベルト40は、駆動歯車33と入力歯車に噛み合って駆動歯車33の回転を入力歯車に伝達する。【選択図】図2

Description

本発明は、減速機、及び、その減速機を用いる駆動装置に関する。
産業用ロボットや工作機械等においては、モーター等の駆動源の回転を減速するために減速機が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の減速機は、ケーシングの内周に内歯が形成され、ケーシングの内側に、内歯と噛み合って入力回転を減速する減速機構部が収容されている。減速機構部の入力側には駆動源の動力を受けて回転するクランク軸(入力側の軸)が設けられている。クランク軸には、入力歯車が一体回転可能に取り付けられている。入力歯車は、中間歯車(平歯車)を介して駆動源側の駆動歯車と連動可能とされている。この減速機では、駆動歯車の回転が中間歯車を介して入力歯車に伝達されると、クランク軸が偏心回転することによって減速機構部が作動する。これにより、減速機構部で減速された駆動源の回転が被駆動側に伝達される。
特開2016−109264号公報
上記従来の減速機は、高速回転する駆動歯車の回転が中間歯車を介して入力歯車に伝達される構造であるため、駆動歯車から入力歯車までの駆動力伝達部において、歯面の噛み合いによる異音が発生することが懸念される。特に、様々な部品の公差の累積や経時使用に伴う構成部品の微小な変形があると、歯車の噛み合い部に隙間が生じ易い。そして、こうして生じた隙間は、駆動歯車が高速で回転することとも相俟って、駆動力伝達部における異音発生の原因となり易い。
本発明は、駆動力伝達部での異音の発生を抑制することができる減速機、及び、駆動装置を提供する。
本発明の一態様に係る減速機は、入力側の回転を減速して出力側に伝達する減速ユニットと、前記減速ユニットの入力側の軸に一体回転可能に設けられた入力歯車と、駆動源の動力を受けて回転する駆動歯車と、前記駆動歯車と前記入力歯車に噛み合って前記駆動歯車の回転を前記入力歯車に伝達する無端ベルトと、を備えている。
本発明の他の態様に係る減速機は、入力側の回転を減速して出力側に伝達する減速ユニットと、駆動源の動力を前記減速ユニットの入力側に伝達する駆動力伝達部と、を備え、前記減速ユニットは、内周側に内歯を有するケースと、前記ケースに相対回転可能に組付けられたキャリアブロックと、前記キャリアブロックの同心円上の位置に回転可能に支持された複数のクランク軸と、前記内歯よりも歯数が少なく、かつ前記内歯と噛み合う外歯を外周に有し、複数の前記クランク軸の偏心部と一体に揺動回転する揺動歯車と、を備え、前記駆動力伝達部は、駆動源の動力を受けて回転する駆動歯車と、各前記クランク軸に一体回転可能に設けられた入力歯車と、前記駆動歯車と複数の前記入力歯車に噛み合って前記駆動歯車の回転を複数の前記入力歯車に伝達する無端ベルトと、を備え、前記クランク軸は、前記駆動歯車と前記無端ベルトを介して前記駆動源の動力によって回転する。
本発明のさらに他の態様に係る減速機は、入力側の回転を減速して出力側に伝達する減速ユニットと、駆動源の動力を前記減速ユニットの入力側に伝達する駆動力伝達部と、を備え、前記減速ユニットは、内周側に内歯を有するケースと、前記ケースに相対回転可能に組付けられたキャリアブロックと、前記キャリアブロックの同心円上の位置に回転可能に支持された三つのクランク軸と、前記内歯よりも歯数が少なく、かつ前記内歯と噛み合う外歯を外周に有し、三つの前記クランク軸の偏心部と一体に揺動回転する揺動歯車と、を備え、前記駆動力伝達部は、駆動源の動力を受けて回転する駆動歯車と、各前記クランク軸に一体回転可能に設けられた入力歯車と、前記駆動歯車と三つの前記入力歯車に噛み合って前記駆動歯車の回転を三つの前記入力歯車に伝達する無端ベルトと、を備え、前記無端ベルトは、三つの前記入力歯車の外周面に略正三角形状に掛け渡されている。
前記無端ベルトは、内周側に配置されて複数の前記入力歯車に噛み合う第1噛み合い歯と、外周側に配置されて前記駆動歯車に噛み合う第2噛み合い歯と、を有する構成であっても良い。
前記駆動歯車は、隣接する二つの前記入力歯車からの距離が等距離となる位置で前記第2噛み合い歯と噛み合うように配置されるようにしても良い。
前記無端ベルトは、周回方向に沿って延びる芯材と、前記芯材を覆う弾性部材と、を有する構造であることが望ましい。
本発明の一態様に係る駆動装置は、減速機と、前記減速機に駆動力を伝達する駆動源と、を備え、前記減速機は、入力側の回転を減速して出力側に伝達する減速ユニットと、前記減速ユニットの入力側の軸に一体回転可能に設けられた入力歯車と、駆動源の動力を受けて回転する駆動歯車と、前記駆動歯車と前記入力歯車に噛み合って前記駆動歯車の回転を前記入力歯車に伝達する無端ベルトと、を備えている。
上述の減速機は、駆動源の動力を受けて回転する駆動歯車と入力歯車とが無端ベルトに噛み合い、駆動歯車の回転が無端ベルトを通して入力歯車に伝達される構造とされている。このため、駆動歯車や入力歯車の噛み合い隙間が無端ベルトによって吸収される。したがって、上述の減速機を採用した場合には、駆動力伝達部での異音の発生を抑制することができる。
実施形態の駆動装置の斜視図。 実施形態の減速機を入力側から見た正面図。 一部を断面にした実施形態の減速機の側面図。 実施形態の無端ベルトの一部を断面にした斜視図。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、溶接や部品組付け等を行う際に用いられる駆動装置1の斜視図である。
駆動装置1は、床面F上に設置されるベースブロック11と、ベースブロック11の長手方向の一端側の上面に固定設置された減速機10と、減速機10に動力を出力する駆動源であるモーター2と、ベースブロック11の長手方向の他端側の上面に固定設置された保持装置12と、減速機10と保持装置12とに長手方向の両端部を支持された回転ブロック13と、を備えている。
モーター2は、減速機10の入力側に一体に取り付けられている。減速機10は、モーター2の回転を減速し、その回転を回転ブロック13の長手方向の一端側に伝達する。保持装置12は、回転ブロック13の長手方向の他端側を回転可能に支持する。回転ブロック13は、減速機10を介してモーター2から動力が伝達されることにより、水平方向に略沿う軸心o1回りに回転する。
本実施形態の場合、回転ブロック13は、軸心o1回りに複数のワーク支持面13aを有する。各ワーク支持面13aには、作業対象であるワークwが取り付けられる。ワーク支持面13aに取り付けられたワークwは、モーター2による回転ブロック13の回転により、作業位置に向けて移動させられる。作業位置には、例えば、溶接ロボット等の作業装置3が設置されている。
図2は、減速機10を入力側から見た正面図であり、図3は、減速機10の一部を断面にした減速機10の側面図である。図3の一部の断面は、図2のII−II線に沿う断面に対応する。
減速機10は、ベースブロック11(図1参照)の長手方向の一端側に固定設置される固定ブロック14(図2,図3では図示省略)と、固定ブロック14に連結された減速ユニット50と、減速ユニット50と固定ブロック14の間に配置された駆動力伝達部51と、を備えている。固定ブロック14には、駆動源であるモーター2が取り付けられている。減速ユニット50は、入力側の回転を減速して出力側に伝達する。
減速ユニット50は、固定ブロック14に固定された第1キャリアブロック15A及び第2キャリアブロック15Bと、第1キャリアブロック15Aと第2キャリアブロック15Bの外周側に回転可能に支持された外筒17(ケース)と、第1キャリアブロック15Aと第2キャリアブロック15Bに回転可能に支持された三つのクランク軸18と、各クランク軸18の二つの偏心部18a,18bと一体に揺動回転する第1揺動歯車19A及び第2揺動歯車19Bと、を備えている。減速機10は、出力部の回転中心軸線c1が駆動装置1の軸心o1(図1参照)と合致するようにベースブロック11に設置される。
第1キャリアブロック15Aは、孔空き円板状に形成されている。第1キャリアブロック15Aは、固定ブロック14の図示しないベースフランジにボルト締結等によって固定されている。第1キャリアブロック15Aのベースフランジと逆側の端面には、第2キャリアブロック15Bがボルト締結等によって固定されている。第2キャリアブロック15Bは、孔空き円板状の基板部15Baと、当該基板部15Baの端面から第1キャリアブロック15Aの方向に向かって延びる図示しない複数の支柱部と、を有する。第2キャリアブロック15Bは、支柱部の端面が第1キャリアブロック15Aの端面に突き合わされ、各支柱部が第1キャリアブロック15Aに固定されている。第1キャリアブロック15Aと第2キャリアブロック15Bの基板部15Baとの間には、軸方向の隙間が確保されている。この隙間には、第1揺動歯車19Aと第2揺動歯車19Bが配置されている。
第1揺動歯車19Aと第2揺動歯車19Bには、第2キャリアブロック15Bの各支柱部が貫通する図示しない逃げ孔が形成されている。逃げ孔は、各支柱部が第1揺動歯車19Aと第2揺動歯車19Bの揺動回転(偏心回転)を妨げないように、支柱部に対して充分に大きい内径に形成されている。
外筒17は、第1キャリアブロック15Aの外周面と、第2キャリアブロック15Bの基板部15Baの外周面とに跨って配置されている。外筒17の軸方向の両端部は、第1キャリアブロック15Aと、第2キャリアブロック15Bの基板部15Baとに軸受16を介して回転可能に支持されている。また、外筒17の軸方向の中央領域(第1揺動歯車19Aと第2揺動歯車19Bの外周面に対向する領域)の内周面には、回転中心軸線c1と平行に延びる複数のピン溝35が形成されている。各ピン溝35には、略円柱状の内歯ピン20が回転可能に収容されている。外筒17のピン溝35に保持された複数の内歯ピン20は、第1揺動歯車19Aと第2揺動歯車19Bの各外周面に対向している。
第1揺動歯車19Aと第2揺動歯車19Bは、外筒17の内径よりも若干小さい外径に形成されている。第1揺動歯車19Aと第2揺動歯車19Bの各外周面には、外筒17の内周側に保持された複数の内歯ピン20に噛み合い状態で接触する外歯19Aa,19Baが形成されている。第1揺動歯車19Aと第2揺動歯車19Bの各外周面に形成された外歯19Aa,19Baの歯数は、内歯ピン20の数よりも僅かに少なく(例えば、一つ少なく)設定されている。
三つのクランク軸18は、第1キャリアブロック15Aと第2キャリアブロック15Bの回転中心軸線c1を中心とした同一円周上に配置されている。各クランク軸18は、軸受22を介して第1キャリアブロック15Aと第2キャリアブロック15Bとに回転可能に支持されている。各クランク軸18の偏心部18a,18bは、第1揺動歯車19Aと第2揺動歯車19Bを夫々貫通している。各偏心部18a,18bは、第1揺動歯車19Aと第2揺動歯車19Bに夫々形成された支持孔21に偏心部軸受23を介して回転可能に係合されている。なお、各クランク軸18の二つの偏心部18a,18bは、クランク軸18の軸線回りに位相が180°ずれるように偏心している。また、各クランク軸18は第1キャリアブロック15Aを軸方向外側に貫通している。第1キャリアブロック15Aから軸方向外側に突出した各クランク軸18の端部には、クランク軸歯車31(入力歯車)が一体回転可能に取り付けられている。
三つのクランク軸18が外力を受けて一方向に回転すると、クランク軸18の偏心部18a,18bが所定の半径で同方向に揺動回転し、それに伴って第1揺動歯車19Aと第2揺動歯車19Bが同じ半径で同方向に揺動回転する。このとき、第1揺動歯車19Aと第2揺動歯車19Bの各外歯19Aa,19Baが、外筒17の内周に保持された複数の内歯ピン20と噛み合うように接触する。
なお、本実施形態では、ピン溝35に保持された内歯ピン20が外筒17の内歯を構成している。
本実施形態の減速機10では、外筒17側の内歯ピン20(内歯)の数が、第1揺動歯車19Aと第2揺動歯車19Bの各外歯19Aa,19Baの歯数よりも僅かに(例えば、一つ)多く設定されているため、第1揺動歯車19Aと第2揺動歯車19Bが一揺動回転する間に、外筒17が所定のピッチだけ揺動回転方向と同方向に押し回される。この結果、クランク軸18の回転は大きく減速されて外筒17の回転として出力される。なお、本実施形態では、各クランク軸18の偏心部18a,18bが軸心回りに180°ずれるように偏心しているため、第1揺動歯車19Aと第2揺動歯車19Bの揺動位相は180°ずれることになる。
外筒17のベースフランジ(固定ブロック14)と逆側の軸方向の端部には、孔空き円板状の出力プレート26が取り付けられている。出力プレート26は、第2キャリアブロック15Bの端部を非接触状態で覆っている。出力プレート26の軸方向外側の端面には、被駆動部であるワーク保持用の回転ブロック13(図1参照)がボルト締結等によって取付可能とされている。
減速機10の駆動力伝達部51は、モーター2の回転軸に連結される駆動歯車33と、三つのクランク軸18の各端部に一体回転可能に取り付けられたクランク軸歯車31(入力歯車)と、駆動歯車33と、三つのクランク軸歯車31に噛み合って駆動歯車33の回転を各クランク軸歯車31に伝達する無端ベルト40と、を備えている。三つクランク軸歯車31は同サイズ同形状に形成されている。クランク軸歯車31の外径は駆動歯車33の外径よりも大きく設定されている。また、クランク軸歯車31の歯数は駆動歯車33の歯数よりも多く設定されている。したがって、駆動歯車33に入力されたモーター2の回転は、所定の減速機に減速されて各クランク軸歯車31に伝達される
なお、本実施形態では、駆動歯車33とクランク軸歯車31は平歯車によって構成されている。
図4は、無端ベルト40の一部を断面にして示した斜視図である。
図2,図4に示すように、本実施形態の無端ベルト40は、捩じれの無い一定幅の環状の帯状部材によって構成されている。無端ベルト40の内周側には、三つのクランク軸歯車31と噛み合う第1噛み合い歯41が形成され、無端ベルト40の外周側には、駆動歯車33と噛み合う第2噛み合い歯42が形成されている。第1噛み合い歯41と第2噛み合い歯42は、いずれも歯筋が無端ベルト40の周回方向(移動方向)と直交する方向に延びるように形成されている。
また、本実施形態の無端ベルト40は、図4に示すように、無端ベルト40周回方向に沿って延びる芯材43と、芯材43の外側を覆うゴムや軟質樹脂等の弾性部材44と、を有する。弾性部材44は、第1噛み合い歯41と第2噛み合い歯42の実機能部を造形し、芯材43は、無端ベルト40の周回方向の強度を補強するように弾性部材44の内部に埋設されている。芯材43は、例えば束ねられた金属線や樹脂線によって構成することができる。この場合、束ねられた金属線や樹脂線は、無端ベルト40の幅方向に並列に配置することが望ましい。また、本実施形態の無端ベルト40は、弾性部材44の外側(内周側と外周側)は、摩擦強度の高い布材等から成る表皮材45によって覆われている。
三つのクランク軸歯車31は、図2に示すように、各歯車中心cgを結ぶ直線L1,L2,L3が軸方向視で正三角形状を成すように配置されている。無端ベルト40は、三つのクランク軸歯車31の外周面に略三角形状にかけ渡されている。駆動歯車33は、二つのクランク軸歯車31に無端ベルト40が最短距離でかけ渡されるときの無端ベルト40直線状の軌道aよりも減速機10の中心側(回転中心軸線c1側)で無端ベルト40の第2噛み合い歯42と噛み合う位置に配置されている。また、駆動歯車33は、隣接する二つのクランク軸歯車31からの距離が等距離となる位置で無端ベルト40の第2噛み合い歯42と噛み合うように配置されている。
上述の減速機10を採用した駆動装置1は、駆動源であるモーター2が駆動されると、モーター2の回転軸とともに駆動歯車33が回転し、駆動歯車33の回転が無端ベルト40を介して三つのクランク軸歯車31に同位相の回転として伝達される。これにより、三つのクランク軸歯車31が同位相で回転し、第1揺動歯車19Aと第2揺動歯車19Bとを揺動回転させる。このとき、第1,第2揺動歯車19A,19Bは外筒17側の内歯ピン20と噛み合いつつ、減速された回転を外筒17に伝達する。外筒17の回転は出力プレート26を介して被駆動部(回転ブロック13)に出力される。
以上のように、本実施形態の減速機10は、駆動力伝達部51の駆動歯車33とクランク軸歯車31(入力歯車)が無端ベルト40に噛み合い、駆動歯車33の回転が無端ベルト40を通してクランク軸歯車31に伝達される構造とされている。このため、駆動歯車33やクランク軸歯車31の噛み合い隙間が、柔軟に形状変化できる無端ベルト40によって吸収される。したがって、本実施形態の減速機10を採用した場合には、駆動力伝達部51での異音の発生を抑制することができる。
また、本実施形態の減速機10は、駆動力伝達部51の駆動歯車33と複数のクランク軸歯車31(入力歯車)が無端ベルト40に噛み合い、駆動歯車33の回転が無端ベルト40を通して複数のクランク軸歯車31に並列に伝達される。このため、本実施形態の減速機10では、多数の中間歯車を必要としない簡単な構成でありながら、減速ユニット50の第1,第2揺動歯車19A,19Bを揺動回転させる複数のクランク軸18に入力回転を同期させて伝達することができる。
なお、本実施形態の減速機10は、入力軸であるクランク軸18を三つ備えているが、クランク軸18の数は、二つ以上であれば三つに限らず任意である。
本実施形態の減速機10は、クランク軸歯車31(入力歯車)の歯車中心cgを結ぶ直線L1,L2,L3が正三角形状を成すように三つのクランク軸歯車31が配置されている。そして、三つのクランク軸歯車31の外周面に無端ベルト40が略正三角形状に掛け渡されている。このため、三つのクランク軸歯車31と無端ベルト40が占有する径方向のスペースを、容易に外筒17の内周寸法よりも小さくすることができる。したがって、本実施形態の減速機10を採用した場合には、装置全体をより小型化することができる。
さらに、本実施形態の減速機10は、無端ベルト40の内周側にクランク軸歯車31と噛み合う第1噛み合い歯41が設けられ、無端ベルト40の外周側に駆動歯車33と噛み合う第2噛み合い歯42が設けられている。このため、クランク軸歯車31から無端ベルト40には、無端ベルト40を径方向外側に向かって押圧する荷重が作用し、駆動歯車33から無端ベルト40には、無端ベルト40を径方向内側に向かって押圧する荷重が作用する。したがって、本実施形態の減速機10を採用した場合には、無端ベルト40の外側方向と内側方向に作用する押圧荷重の偏りが少なくなるため、無端ベルト40の耐久性をより高めることができる。
また、本実施形態の減速機10は、駆動力伝達部51の駆動歯車33が、隣接する二つのクランク軸歯車31からの距離が等距離となる位置で無端ベルト40の第2噛み合い歯42と噛み合うように配置されている。このため、隣接する二つのクランク軸歯車31の間で無端ベルト40が撓んで駆動歯車33と噛み合うときに、無端ベルト40の一方のクランク軸歯車31側の傾斜角度と他方のクランク軸歯車31側の傾斜角度がほぼ均等な角度となる。したがって、本実施形態の減速機10を採用した場合には、駆動歯車33と無端ベルト40の噛み合い状態を安定させることができる。
また、本実施形態の減速機10は、駆動力伝達部51の無端ベルト40が、周回方向に沿って延びる芯材43と、芯材43を覆う弾性部材44と、を有する構造とされている。このため、本実施形態の減速機10を採用した場合には、芯材43によって無端ベルト40の強度を保ち、かつ、弾性部材44の撓みによって各歯車と無端ベルト40の噛み合い部の隙間を無くすことができる。
さらに、本実施形態のように弾性部材44の外側を摩擦強度の高い表皮材45によって覆うよいにした場合には、無端ベルト40の耐摩耗性を高めることができる。
以上で説明した実施形態では、無端ベルト40の外周側には駆動歯車33のみが接触しているが、無端ベルト40のテンションを調整するためのテンション調整ローラを無端ベルト40の外周面にさらに接触させるようにしても良い。この場合、テンション調整ローラによって無端ベルト40のテンションを適切に調整することにより、無端ベルト40と各歯車との噛み合い状態を安定させることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。

例えば、上記の実施形態では、減速ユニット50が外筒17、第1,第2揺動歯車19A,19B、クランク軸18、第1,第2キャリアブロック15A,15B等から成る揺動揺動式の減速機構によって構成されているが、減速機ユニットは遊星歯車式の減速機構によって構成するようにしても良い。
1…駆動装置、2…モーター(駆動源)、10…減速機、15A…第1キャリアブロック(キャリアブロック)、15B…第2キャリアブロック(キャリアブロック)、17…外筒(ケース)、18…クランク軸、19A…第1揺動歯車(揺動歯車)、19B…第2揺動歯車(揺動歯車)、19Aa,19Ba…外歯、20…内歯ピン(内歯)、31…クランク軸歯車、33…駆動歯車、40…無端ベルト、41…第1噛み合い歯、42…第2噛み合い歯、43…芯材、44…弾性部材、50…減速ユニット、51…駆動力伝達部。
本発明の一態様に係る減速機は、入力側の回転を減速して出力側に伝達する減速ユニットと、前記減速ユニットの入力側の軸設けられた入力歯車と、駆動源の動力を受けて回転する駆動歯車と、前記駆動歯車と前記入力歯車に接触して前記駆動歯車の回転を前記入力歯車に伝達する無端ベルトと、を備えている。
本発明の他の態様に係る減速機は、入力側の回転を減速して出力側に伝達する減速ユニットと、駆動源の動力を前記減速ユニットの入力側に伝達する駆動力伝達部と、を備え、前記減速ユニットは、内周側に内歯を有するケースと、前記ケースに相対回転可能に組付けられたキャリアブロックと、前記キャリアブロックの同心円上の位置に回転可能に支持された複数のクランク軸と、前記内歯よりも歯数が少なく、かつ前記内歯と噛み合う外歯を外周に有し、複数の前記クランク軸の偏心部と一体に揺動回転する揺動歯車と、を備え、前記駆動力伝達部は、駆動源の動力を受けて回転する駆動歯車と、各前記クランク軸設けられた入力歯車と、前記駆動歯車と複数の前記入力歯車に接触して前記駆動歯車の回転を複数の前記入力歯車に伝達する無端ベルトと、を備え、前記クランク軸は、前記駆動歯車と前記無端ベルトを介して前記駆動源の動力によって回転する。
本発明のさらに他の態様に係る減速機は、入力側の回転を減速して出力側に伝達する減速ユニットと、駆動源の動力を前記減速ユニットの入力側に伝達する駆動力伝達部と、を備え、前記減速ユニットは、内周側に内歯を有するケースと、前記ケースに相対回転可能に組付けられたキャリアブロックと、前記キャリアブロックの同心円上の位置に回転可能に支持された三つのクランク軸と、前記内歯よりも歯数が少なく、かつ前記内歯と噛み合う外歯を外周に有し、三つの前記クランク軸の偏心部と一体に揺動回転する揺動歯車と、を備え、前記駆動力伝達部は、駆動源の動力を受けて回転する駆動歯車と、各前記クランク軸設けられた入力歯車と、前記駆動歯車と三つの前記入力歯車に接触して前記駆動歯車の回転を三つの前記入力歯車に伝達する無端ベルトと、を備え、前記無端ベルトは、三つの前記入力歯車の外周面に略正三角形状に掛け渡されている。
本発明の一態様に係る駆動装置は、減速機と、前記減速機に駆動力を伝達する駆動源と、を備え、前記減速機は、入力側の回転を減速して出力側に伝達する減速ユニットと、前記減速ユニットの入力側の軸設けられた入力歯車と、駆動源の動力を受けて回転する駆動歯車と、前記駆動歯車と前記入力歯車に接触して前記駆動歯車の回転を前記入力歯車に伝達する無端ベルトと、を備えている。

Claims (7)

  1. 入力側の回転を減速して出力側に伝達する減速ユニットと、
    前記減速ユニットの入力側の軸に一体回転可能に設けられた入力歯車と、
    駆動源の動力を受けて回転する駆動歯車と、
    前記駆動歯車と前記入力歯車に噛み合って前記駆動歯車の回転を前記入力歯車に伝達する無端ベルトと、を備えている減速機。
  2. 入力側の回転を減速して出力側に伝達する減速ユニットと、
    駆動源の動力を前記減速ユニットの入力側に伝達する駆動力伝達部と、を備え、
    前記減速ユニットは、
    内周側に内歯を有するケースと、
    前記ケースに相対回転可能に組付けられたキャリアブロックと、
    前記キャリアブロックの同心円上の位置に回転可能に支持された複数のクランク軸と、
    前記内歯よりも歯数が少なく、かつ前記内歯と噛み合う外歯を外周に有し、複数の前記クランク軸の偏心部と一体に揺動回転する揺動歯車と、を備え、
    前記駆動力伝達部は、
    駆動源の動力を受けて回転する駆動歯車と、
    各前記クランク軸に一体回転可能に設けられた入力歯車と、
    前記駆動歯車と複数の前記入力歯車に噛み合って前記駆動歯車の回転を複数の前記入力歯車に伝達する無端ベルトと、を備え、
    前記クランク軸は、前記駆動歯車と前記無端ベルトを介して前記駆動源の動力によって回転する減速機。
  3. 入力側の回転を減速して出力側に伝達する減速ユニットと、
    駆動源の動力を前記減速ユニットの入力側に伝達する駆動力伝達部と、を備え、
    前記減速ユニットは、
    内周側に内歯を有するケースと、
    前記ケースに相対回転可能に組付けられたキャリアブロックと、
    前記キャリアブロックの同心円上の位置に回転可能に支持された三つのクランク軸と、
    前記内歯よりも歯数が少なく、かつ前記内歯と噛み合う外歯を外周に有し、三つの前記クランク軸の偏心部と一体に揺動回転する揺動歯車と、を備え、
    前記駆動力伝達部は、
    駆動源の動力を受けて回転する駆動歯車と、
    各前記クランク軸に一体回転可能に設けられた入力歯車と、
    前記駆動歯車と三つの前記入力歯車に噛み合って前記駆動歯車の回転を三つの前記入力歯車に伝達する無端ベルトと、を備え、
    前記無端ベルトは、三つの前記入力歯車の外周面に略正三角形状に掛け渡されている減速機。
  4. 前記無端ベルトは、
    内周側に配置されて複数の前記入力歯車に噛み合う第1噛み合い歯と、
    外周側に配置されて前記駆動歯車に噛み合う第2噛み合い歯と、を有する請求項2または3に記載の減速機。
  5. 前記駆動歯車は、隣接する二つの前記入力歯車からの距離が等距離となる位置で前記第2噛み合い歯と噛み合うように配置されている請求項4に記載の減速機。
  6. 前記無端ベルトは、
    周回方向に沿って延びる芯材と、
    前記芯材を覆う弾性部材と、を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の減速機。
  7. 減速機と、
    前記減速機に駆動力を伝達する駆動源と、を備え、
    前記減速機は、
    入力側の回転を減速して出力側に伝達する減速ユニットと、
    前記減速ユニットの入力側の軸に一体回転可能に設けられた入力歯車と、
    駆動源の動力を受けて回転する駆動歯車と、
    前記駆動歯車と前記入力歯車に噛み合って前記駆動歯車の回転を前記入力歯車に伝達する無端ベルトと、を備えている駆動装置。
JP2020099936A 2020-06-09 2020-06-09 減速機、及び、駆動装置 Pending JP2021195954A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020099936A JP2021195954A (ja) 2020-06-09 2020-06-09 減速機、及び、駆動装置
DE102021111025.4A DE102021111025A1 (de) 2020-06-09 2021-04-29 Untersetzungsgetriebe und antriebsvorrichtung
CN202110490979.5A CN113775714A (zh) 2020-06-09 2021-05-06 减速器和驱动装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020099936A JP2021195954A (ja) 2020-06-09 2020-06-09 減速機、及び、駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021195954A true JP2021195954A (ja) 2021-12-27

Family

ID=78605378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020099936A Pending JP2021195954A (ja) 2020-06-09 2020-06-09 減速機、及び、駆動装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2021195954A (ja)
CN (1) CN113775714A (ja)
DE (1) DE102021111025A1 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6376964B2 (ja) 2014-12-09 2018-08-22 住友重機械工業株式会社 減速装置のシリーズ、減速装置のシリーズの製造方法、減速装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN113775714A (zh) 2021-12-10
DE102021111025A1 (de) 2021-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4762643B2 (ja) センタークランク式偏心揺動型減速機
JP5356462B2 (ja) 偏心揺動型減速機を用いた産業用ロボットの旋回部構造
TWI675976B (zh) 齒輪變速器
JP5156961B2 (ja) 減速装置
TWI665397B (zh) Reducer
US20110319217A1 (en) Roller type transmission device
JPS60256643A (ja) 減速装置
JP2013199981A (ja) 動力伝達装置
JP6727034B2 (ja) 歯車減速機
JP2023184669A (ja) 歯車ユニット
KR102542803B1 (ko) 감속기
JP6463212B2 (ja) 遊星ローラ駆動型内接式遊星歯車減速装置
JP7304717B2 (ja) 伝達装置
JP2021195954A (ja) 減速機、及び、駆動装置
JP5736301B2 (ja) 回転部構造体
JP4749697B2 (ja) 偏心揺動型減速機
JP2016145620A (ja) 動力伝達装置
JP7035406B2 (ja) 変速機
TWI428521B (zh) 擺線型減速機構
JP7476070B2 (ja) 減速装置、及び、駆動装置
JP7283683B2 (ja) 変速機
JP7440218B2 (ja) 減速機
JP7360260B2 (ja) 減速機
JP5727334B2 (ja) 遊星歯車減速装置
JP7047301B2 (ja) 変速機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210617

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240410

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240507