JP2021194745A - ロボットの制御方法、吸着保持装置 - Google Patents

ロボットの制御方法、吸着保持装置 Download PDF

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Abstract

【課題】収容物が薄い包装材で包装されているワークにおいて、シワの発生を抑制することができるロボットの制御方法、吸着保持装置を提供する。【解決手段】実施形態によるロボット2の制御方法は、薄い包装材9aで収容物9bを包装したワーク9を吸着保持するためのものであって、吸着パッド5を、包装材9aを介して収容物9bに押し当てる工程(S2)と、吸着パッド5を押し当てた状態で吸引を開始する工程(S5)と、吸引を開始した後に吸着パッド5によりワーク9を吸着保持する工程(S7)と、を含む。【選択図】図5

Description

本発明は、収容物が薄い包装材で包装されているワークを吸着保持する際のロボットの制御方法、吸着保持装置に関する。
従来、例えばコンベアなどの搬送装置で搬送されてきたワークをパレットに詰めるような作業を行う場合、ワークを吸着して保持する吸着保持が採用されることがある。例えば、特許文献1では、食品本体が袋体に収容されている食品を吸着保持して移送している。
特開2019−922号公報
さて、ワークを吸着保持するためには、当然のことながらワークを吸着保持できるだけの吸着力が必要になる。この吸着力は、例えば真空ポンプのような圧力発生源を用いて吸着パッドから空気を吸引することによって発生している。
しかしながら、収容物が例えばポリエチレンや塩化ビニル、セロハンあるいは紙などの比較的厚みが薄い包装材で包装されているワークの場合、ワークを吸着保持できるだけの吸着力を発生させると、包装材にシワが発生する可能性がある。そして、包装材にシワが残ってしまった場合には、たとえ収容物そのものには問題がなかったとしても製品としては破棄されてしまう可能性があり、いわゆるロスが増加するおそれがある。
そこで、収容物が薄い包装材で包装されているワークにおいて、シワの発生を抑制することができるロボットの制御方法、吸着保持装置を提供する。
請求項1に記載した発明では、ロボットの制御方法は、薄い包装材で収容物を包装したワークを吸着保持するためのものであって、吸着パッドを、包装材を介して収容物に押し当てる工程と、吸着パッドを押し当てた状態で吸引を開始する工程と、吸引を開始した後に吸着パッドによりワークを吸着保持して移送する工程と、を含む。
ワークを吸着保持するためには、当然のことながら、ワークを吸着保持できるだけの吸着力が必要になる。このとき、その吸着力は、吸着パッドから空気を吸引する際の吸引力によって発生する。ただし、空気の吸引を開始しても、必要な吸着力が得られる吸引力が発生するまでには、若干のタイムラグが存在することがある。
そのため、従来の手法では、ワークをピックアップするために吸着パッドを移動させている移動時間にそのタイムラグを含めることにより、つまりは、吸着パッドがワークに接触していない段階で吸引を開始することにより、全体の作業時間の短縮化が図られていた。
その場合、吸着パッドがワークに接触しない状態で吸引が開始されることから、薄い包装材が、空気の吸引力によって上方に引き上げられた状態、つまりは、シワが発生した状態になるおそれがある。そして、吸着パッドがワークに接触してからワークを載置するまで空気の吸引は継続されることから、ワークが載置されるまでシワが発生した状態が継続される。
そして、包装材にシワが発生したり残ってしまったりすると、たとえ収容物そのものには品質上の問題がなかったとしても、製品としては破棄されてしまう可能性があり、いわゆる食品ロスが増加してしまうおそれがある。
そこで、ロボットの制御方法では、吸着パッドを押し当てた状態で吸引を開始している。これにより、吸着パッドが接触する前には吸引力が発生しないことから、上記した包装材が引き上げられることが防止され、シワの発生を抑制することができる。そして、シワの発生が抑制された状態でワークが移送されるため、包装材にシワが発生したり残ってしまったりするおそれを低減することができる。
請求項2に記載した発明では、吸着パッドを押し当てる際、吸着パットを収容物の表面に沿って移動させることにより、包装材の表面を均す工程を含む。これにより、包装材の表面がそもそも平坦になっていない場合において、包装材の表面を平坦にした状態で吸着保持することが可能になり、包装材にシワが発生したり残ってしまったりするおそれを低減することができる。
請求項3に記載した発明では、吸着パッドを押し当てる際、空気を排出させることにより、包装材の表面を均す工程を含む。これにより、包装材の表面がそもそも平坦になっていない場合において、包装材の表面を平坦にした状態で吸着保持することが可能になり、包装材にシワが発生したり残ってしまったりするおそれを低減することができる。
請求項4に記載した発明では、ワークを載置して吸引を停止した後、吸着パッドをワークから離間させる前に、吸引力が無くなるまで、あるいは、吸引力が十分に低下するまで、所定時間を待機する工程を含む。ワークを載置して吸引を停止する際には、吸引力が発生した状態のまま吸着パッドをワークから離間させると、残存する吸引力によってシワが発生するおそれがある。そこで、ワークを載置した後、吸引力が無くなるあるいは十分に低下するまで待機した後に吸着パッドを離間させることにより、包装材にシワが発生したり残ってしまったりするおそれを低減することができる。
請求項5に記載した発明では、ワークを載置する際に、吸着パッドから空気を排出する工程を含む。これにより、吸着パッドで吸着したことによって包装材に多少のシワが発生していたとしても、空気を排出することによってそのシワを伸ばすことができる。
請求項6に記載した発明では、吸着保持装置は、薄い包装材で収容物を包装したワークを吸着保持するものであって、ロボットと、ロボットに取り付けられるものであって、圧力発生源に接続されている吸着パッドと、ロボットを制御する制御装置と、を備えている。そして、制御装置は、圧力発生源に接続されている吸着パッドを、包装材を介して収容物に押し当てる処理と、吸着パッドを押し当てた状態で圧力発生源による吸引を開始する処理と、吸引が開始された後に吸着パッドによりワークを吸着保持する処理と、を実行する。
このような構成の吸着保持装置によっても、収容物が薄い包装材で包装されているワークにおいてロスの増加を抑制することができるなど、上記した制御方法と同様の効果を得ることができる。
実施形態の吸着保持装置の構成の一例を模式的に示す図 吸着パッドの構成の一例を模式的に示す図 比較例であって、従来の制御方法におけるタイミングを示す図 比較例であって、従来の制御方法における吸着態様を模式的に示す図 ワークを吸着保持する処理の流れを示す図 タイミングを示す図 吸着態様を模式的に示す図 他の均し態様を模式的に示す図
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に示すように、本実施形態による吸着保持装置1は、ロボット2、制御装置3、圧力発生源4などを備えている。ロボット2は、本実施形態では水平多関節型のいわゆる4軸ロボットを想定している。ただし、ロボット2としては、垂直多関節型のいわゆる6軸ロボットや7軸ロボットを採用することもできる。
ロボット2は、設置面に設置されているベース2a、ベース2aを中心に回転可能な第1アーム2b、第1アーム2bに対して相対的に回転可能な第2アーム2c、第2アーム2cの先端に設けられ、第2アーム2cに対して相対的に上下動可能および回転可能なシャフト2dを備えている。このシャフト2dの先端つまりは下端側には、図2に示すように吸着パッド5が取り付けられる。
吸着パッド5は、弾性部材によってテーパを有する中空に形成されていてワーク9に直接的に接触するパッド部5a、パッド部5aに接続されていて中空に形成されているベローズ5b、吸着パッド5をロボット2に取り付けるための固定治具6に固定される固定部5c、および、エアチューブ7が接続される接続部5dを備えている。ただし、ここで示した吸着パッド5の構成は一例であり、例えばベローズ5bではなく剛体の配管を備えているものなどを含め、一般的且つ周知の構成のものを採用することができる。
エアチューブ7は、一端側が吸着パッド5に接続されており、他端側が圧力発生源4に接続されている。このエアチューブ7は、全体としてロボット2の姿勢の変化に追従可能な柔軟性を有している一方、ロボット2の姿勢が変化して曲がった場合であっても空気が流れることが可能になっている。
圧力発生源4は、吸着パッド5側から矢印F1にて示すように空気を吸引可能に構成されているとともに、吸着パッド5側に矢印F2にて示すように空気を排出可能に構成されている。なお、ここでは説明の簡略化のために1つの圧力発生源4を設ける構成を例示しているが、圧力発生源4を例えば吸引用の真空ポンプ4aと排出用のエアコンプレッサ4bとにより構成し、分岐バルブを介してエアチューブ7を接続するような構成とすることができる。なお、空気の排出を行わなければ、エアコンプレッサ4bは必須ではない。
これらロボット2、圧力発生源4および吸着パッド5から空気を吸引するタイミングなどは、制御装置3によって制御される。制御装置3は、図1に示すように、図示しないCPUやROMおよびRAMなどを有するマイクロコンピュータで構成された制御部3a、半導体メモリなどで構成された記憶部3bなどを備えている。なお、図示は省略するが、制御装置35は、外部の装置との間でデータの送受信などを行う入出力回路なども備えている。
この制御装置35は、記憶部3bに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、ロボット2の姿勢や圧力発生源4および吸着パッド5からの空気の吸引および排出のタイミングなどを制御する。なお、本実施形態では搬送装置8によって搬送されるワーク9の位置の変化に追従させながら作業を行うトラッキングによりロボット2の姿勢を制御することを想定しているため、搬送装置8の動作も制御装置3によって制御される。なお、トラッキングではなく、例えばカメラを設けてワーク9の位置を認識してロボット2の姿勢を制御する構成とすることもできる。
さて、本実施形態では、図2に示すように、ワーク9としてフィルム状の包装材9aで収容物9bを包装したものを想定している。このワーク9は、図1に示すように、例えばコンベアのような搬送装置8で搬送され、ロボット2によりピックアップされてパレット10に詰められるようなものを想定している。この包装材9aとしては、例えばポリエチレンや塩化ビニル、セロハンあるいは紙などの比較的厚みが薄ものを想定している。また、以下では、そのような包装材9aをフィルム状とも称する。
この場合、ワーク9としては、例えばスーパーやコンビニエンスストアなどで販売されているアンパンなどのように、厚みが薄い例えばビニル袋で包装された加工パンなどの食品、あるいは、例えばプラスチック製の容器に食品が入っていてそれを包装材9aにより包装した食品などが想定される。ただし、想定されるワーク9は食品に限らず、食品以外であってもよい。
収容物9bとしては、上記したアンパンのように弾性変形するもの、つまりは、吸着パッド5を押し当てた際に変形するものの、吸着パッド5を離間させればその変形が解消されるものが想定される。あるいは、収容物9bとしては、上記したプラスチック容器のように、弾性変形しない又は変形が極微小なもの、つまりは、吸着パッド5を押し当ててもほぼ変形しないものが想定される。より平易に言えば、吸着パッド5を押し当てても、載置された状態において品質や見かけに影響がないものがワーク9として想定される。
また、本実施形態では、ワーク9として、外力が加えられていない状態において、包装材9aと収容物9bとの間にある程度の空間が形成されており、吸着パッド5を押し当てた際に包装材9aが変形あるいは移動して収容物9bに当接した状態になるものを想定している。換言すると、例えば袋の中に液体が充填されているようなものは想定していない。ただし、袋の中に液体が充填されていて、その袋がさらに包装材9aによって包装されている場合には、それらは本実施形態で想定しているワーク9に含まれる。
次に、上記した構成の作用について説明する。
ワーク9を吸着保持するためには、当然のことながら、ワーク9を吸着保持できるだけの吸着力が必要になる。しかし、例えば真空ポンプ4aで吸着パッド5から空気を吸引することでワーク9を吸着保持できるだけの吸着力を発生させた場合には、包装材9aにシワが発生する可能性がある。
そして、このシワは、包装材9aの材質以外の要因によっても、吸着保持する際に発生し易くなる、あるいは、吸着保持した後に残り易くなると考えられる。具体的には、ワーク9を吸着保持する際の制御方法によって、シワが発生し易くなったり残り易くなったりすると考えられる。
具体的には、図3に示す比較例として示すように、初期位置に配置された吸着パッド5を時刻Tsにおいて移動を開始し、時刻Txにおいて吸着パッド5がワーク9に接触した状態となってピックアップし、時刻Tyにおいてワーク9の載置が完了し、その後吸着パッド5を移動させて時刻Teにおいて吸着パッド5が初期位置に戻るとする。つまり、時刻Tsから時刻Teまでの期間が、1サイクルの作業時間CT0になる。
この場合、従来の吸着保持の手法においては、空気の吸引は、吸着パッド5がワーク9に接触していない時点で開始されている。つまり、空気の吸引を開始する時刻Tonは、時刻Txよりも前の時点となっている。これは、吸引を開始してから必要な吸着力が確保されるまでには若干のタイムラグΔt0が想定されることから、そのタイムラグを吸着パッド5が移動している移動時間Δt1内に含めることによって、全体の作業時間CT0を短縮できると考えられるためである。なお、図3では、ワーク9を載置した時刻Tyの時点で吸引を停止しているため、時刻Ty=時刻Toffとなっている。
しかし、そのような従来の制御手法の場合には、図4に示すように、時刻Tonの時点において、吸着パッド5がワーク9に接触しない状態で、吸引が開始されることになる。そのため、フィルム状の薄い且つ比較的柔らかな包装材9aは、空気の吸引に伴う吸引力によって上方に引き上げられた状態、つまりは、シワ(M)が発生した状態になる。なお、本実施形態では、折り目が形成されているものに限らず、包装材9aの表面が平坦になっていない状態をシワ(M)が発生した状態としている。
また、吸着パッド5がワーク9に接触する時刻Txでも空気の吸引が継続されているため、シワが発生した状態のままワーク9がピックアップされることになる。また、空気の吸引はワーク9が載置されるまで継続されることから、ワーク9が載置されるまでシワが発生した状態が継続されるおそれがある。そして、包装材9aにシワが発生したり残ってしまったりすると、たとえ収容物9bそのものには品質上の問題がなかったとしても、製品としては破棄されてしまう可能性があり、いわゆる食品ロスが増加してしまうおそれがある。
そこで、吸着保持装置1は、図5に示す処理を実行することにより、つまりは、図5に示す制御方法を採用することにより、収容物9bがフィルム状の包装材9aで包装されているワーク9において、ロスの増加を抑制している。なお、図5に示す処理は基本的には制御装置3によって実行されるものの、説明をわかり易くするために、吸着保持装置1を主体として説明する。
吸着保持装置1は、ステップS1において、吸着パッド5をワーク9の上方の位置まで移動させた後、ステップS2において、吸着パッド5をワーク9に押し当てる。このとき、図6の実施例として示すように、また、図7にS1、S2として示すように、吸着パッド5の移動を開始する時刻Tsから吸着パッド5をワーク9に押し当てる時刻Txまでの期間では、吸着パッド5からの吸引は行われていない。
続いて、吸着保持装置1は、ステップS3において、吸着パッド5の押し当てが完了したか否かを判定する。この場合、吸着保持装置1は、吸着パッド5の下端が、例えば搬送装置8の載置面から所定の高さH1となったか否かに基づいて、吸着パッド5の押し当てが完了したか否かを判定している。
これは、ワーク9の収容物9bは同一サイズで製造されていると考えられるため、吸着パッド5の下端が所定の高さH1になっていれば、吸着パッド5が包装材9aを介して収容物9bに押し当てられたと考えられるためである。ただし、例えば外力を検出するセンサを設け、吸着パッド5に加わる外力が所定値になった場合に吸着パッド5の押し当てが完了したと判定する構成とすることができるし、載置面までの高さを検出するセンサを設け、吸着パッド5が載置面から所定の高さとなった場合に吸着パッド5の押し当てが完了したと判定する構成とすることもできる。
吸着パッド5の押し当てが完了したと判定すると、吸着保持装置1は、ステップS4において、包装材9aの均しを行う。例えば、図7のS1、S2に示すように、包装材9aにシワ(M)があったとする。この場合、そのまま吸引を開始すると、シワが残ってしまうおそれがある。そのため、吸着保持装置1は、吸着パッド5を収容物9bの表面に沿って例えば図示左右方向に移動させることにより、包装材9aの表面を均してシワを抑制あるいは除去する。この均しに要する時間は、図6に示すΔt10に相当する。ただし、均しを行わない場合には、Δt10はゼロになる。
均しが終わると、吸着保持装置1は、ステップS5において、矢印F1にて示すように、吸着パッド5からの空気の吸引を開始する。つまり、吸着保持装置1は、図6に示すように、また、図7にS5として示すように、吸着パッド5をワーク9に押し当てた時刻Txよりも後の時刻Tonにおいて、吸着パッド5からの空気の吸引を開始する。これにより、上記した図4で示したような吸引による包装材9aの変形を抑制することができる。
続いて、吸着保持装置1は、ステップS6において、吸着保持が可能になったか否かを判定する。つまり、このステップS6では、吸着保持装置1は、ワーク9を吸着保持するのに十分な吸着力が得られたかを判定している。本実施形態では、吸引を開始してからΔt0の時間が経過した時点でワーク9を吸着保持するのに十分な吸着力が得られるものと想定している。そのため、吸着保持装置1は、時刻Txの後にΔt0が経過していない場合には、吸着保持が可能になっていないと判定し、ステップS6においてNOとなることから、吸引を継続する。
これに対して、吸着保持装置1は、時刻Txの後にΔt0が経過した場合には、吸着保持が可能になったと判定し、ステップS6においてYESとなることから、ステップS7においてワーク9を吸着保持した状態でパレット10まで移送する。そして、吸着保持装置1は、ステップS8において載置が完了すると、ステップS9において吸引を停止した後、ステップS10において、待機する。
このとき、吸着保持装置1は、図6に示すように、時刻Tyにおいてワーク9を載置して時刻Toffにおいて吸引を停止した後、吸着パッド5をワーク9に接触させたままの状態で、Δt11だけ待機する。これは、ワーク9を載置して吸着パッド5をワーク9から離間させるとき、吸着パッド5が離間した状態で吸引力が発生していると、上記した図4にて示したように包装材9aにシワが発生する可能性があるためである。
このため、吸着保持装置1は、ワーク9の吸着保持を開始するときだけでなく、ワーク9の吸着保持を終了する場合にも、吸着パッド5が離間した状態で吸引力が発生しないようにしている。ただし、Δt11は、圧力発生源4の仕様や、吸引力を発生させる弁などの構成、あるいは、発生させた吸着力などに応じて変化することが想定されるため、事前テストを行うことで予め適切な値に設定することができる。なお、吸引の停止とともにすぐに吸引力もほぼ無くなるようであれば、Δt11をゼロあるいは極短時間に設定することができる。
そして、吸着保持装置1は、ステップS11において、例えば全てのワーク9をパレット10に移送した場合など、作業が全て完了したと判定した場合には、ステップS11においてYESとなることから、処理を終了する。
一方、吸着保持装置1は、パレット10に移送すべきワーク9が搬送装置8に残っている場合など、作業が完了していないと判定した場合には、ステップS11においてNOとなることから、ステップS1に移行する。なお、本実施形態では、図6に示すように、ワーク9の初期位置への移動が完了した時刻Teが、次のワーク9に対する作業を開始する時刻Tsとなっている。
この場合、本実施形態における作業時間CTは、従来の作業時間CT0に比べると、少なくともΔt10は長くなり、また、均し時間(Δt10)と待機時間(Δt11)が加わればさらに長くなる。そして、本実施形態では、作業時間が長くなることを敢えて容認する構成とすることにより、包装材9aへのシワの発生を抑制している。換言すると、本実施形態の吸着保持装置1および吸着保持するための制御方法は、作業時間の短縮よりもワーク9の品質を重視するという技術的思想に基づいてなされている。
以上説明した実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
実施形態のロボット2の制御方法は、フィルム状の包装材9aで収容物9bを包装したワーク9を吸着保持するためのものであって、吸着パッド5を、包装材9aを介して収容物9bに押し当てる工程と、吸着パッド5を押し当てた状態で吸引を開始する工程と、吸引を開始した後に吸着パッド5によりワーク9を吸着保持して移送する工程と、を含む。
ワーク9を吸着保持するためには、当然のことながら、ワーク9を吸着保持できるだけの吸着力が必要になる。このとき、その吸着力は、吸着パッド5から空気を吸引する際の吸引力によって発生する。ただし、空気の吸引を開始しても、必要な吸着力が得られる吸引力が発生するまでには、若干のタイムラグが存在することがある。
そのため、従来の手法では、ワーク9をピックアップするために吸着パッド5を移動させている移動時間にそのタイムラグを含めることにより、つまりは、吸着パッド5がワーク9に接触していない段階で吸引を開始することにより、全体の作業時間の短縮化が図られていた。
その場合、吸着パッド5がワーク9に接触しない状態で吸引が開始されることから、フィルム状の包装材9aが、空気の吸引力によって上方に引き上げられた状態、つまりは、シワが発生した状態になるおそれがある。そして、吸着パッド5がワーク9に接触してからワーク9を載置するまで空気の吸引は継続されることから、ワーク9が載置されるまでシワが発生した状態が継続される。
そして、包装材9aにシワが発生したり残ってしまったりすると、たとえ収容物9bそのものには品質上の問題がなかったとしても、製品としては破棄されてしまう可能性があり、いわゆる食品ロスが増加してしまうおそれがある。
そこで、ロボット2の制御方法では、吸着パッド5を押し当てた状態で吸引を開始している。これにより、吸着パッド5が接触する前には吸引力が発生しないことから、上記した包装材9aが引き上げられることが防止され、シワの発生を抑制することができる。そして、シワの発生が抑制された状態でワーク9が移送されるため、包装材9aにシワが発生したり残ってしまったりするおそれを低減することができる。
また、実施形態のロボット2の制御方法は、吸着パッド5を押し当てる際、吸着パットを収容物9bの表面に沿って移動させることにより、包装材9aの表面を均す工程を含む。これにより、包装材9aの表面がそもそも平坦になっていない場合において、包装材9aの表面を平坦にした状態で吸着保持することが可能になり、包装材9aにシワが発生したり残ってしまったりするおそれを低減することができる。
また、実施形態のロボット2の制御方法は、ワーク9を載置して吸引を停止した後、吸着パッド5をワーク9から離間させる前に所定時間を待機する工程を含む。ワーク9を載置して吸引を停止する際には、吸着パッド5がワーク9から離間した状態で吸引力が発生するとシワが発生するおそれがある。そこで、ワーク9を載置した後、吸引力が無くなるあるいは十分に低下するまで待機した後に吸着パッド5を離間させることにより、包装材9aにシワが発生したり残ってしまったりするおそれを低減することができる。
また、実施形態の吸着保持装置1は、フィルム状の包装材9aで収容物9bを包装したワーク9を吸着保持するものであって、ロボット2と、ロボット2に取り付けられるものであって、圧力発生源4に接続されている吸着パッド5と、ロボット2を制御する制御装置3と、を備えている。そして、制御装置3は、圧力発生源4に接続されている吸着パッド5を、包装材9aを介して収容物9bに押し当てる処理と、吸着パッド5を押し当てた状態で圧力発生源4による吸引を開始する処理と、吸引が開始された後に吸着パッド5によりワーク9を吸着保持する処理と、を実行する。
このような構成の吸着保持装置1によっても、収容物9bがフィルム状の包装材9aで包装されているワーク9においてロスの増加を抑制することができるなど、上記した制御方法と同様の効果を得ることができる。
実施形態では均しの工程と待機の工程とを含む例を示したが、いずれか一方の工程あるいは双方の工程を含まない制御方法を採用することができる。
実施形態では吸着パッド5を移動させることにより包装材9aの表面を均す例を示したが、吸着パッド5を押し当てる際、空気を排出させることにより、包装材9aの表面を均す工程を含む構成とすることができる。例えば、図8に均し態様その1として示すように、吸着パッド5を押し当てた後、空気を排出することにより、包装材9aの表面のシワ(M)を均す構成とすることができる。
このとき、ワーク9を載置する際にも、空気を排出させることにより、包装材9aの表面を均す工程を実行することもできる。これにより、吸着パッド5で吸着した際に包装材9aに多少のシワが発生していたとしても、空気を排出することによってそのシワを伸ばすことができる。
あるいは、図8に均し態様その2として示すように、吸着パッド5を押し当てるまでの時点で空気を排出することにより、包装材9aの表面のシワ(M)を均してから吸着パッド5を押し当てる構成とすることができる。これらのような構成によっても、包装材9aの表面を平坦にした状態で吸着保持することが可能になり、包装材9aにシワが発生したり残ってしまったりするおそれを低減することができる。
実施形態では、1つの収容物9bが包装されている例を示したが、包装材9aによって複数の収容物9bが包装されているワーク9を対象とすることができる。そのような複数の収容物9bが包装されている場合には、相対的に大きい収容物9bに対して包装材9aを介して吸着パッド5を押し当てる構成とすることができる。この場合、吸着パッド5の吸着面よりも大きい収容物9bを優先的に押し当て対象として選択することができる。これにより、吸着パッド5を押し当てた際に段差などによりシワが発生するおそれを低減することができる。
実施形態では1台のロボット2に吸着パッド5を1つ設ける構成を例示したが、複数の吸着パッド5を取り付け可能な固定治具6を用いて、1台のロボット2に複数の吸着パッド5を設ける構成とすることができる。
実施形態では空気の吸引と排出とが可能な圧力発生源4を用いる構成を例示したが、空気の排出が必要とされる工程を含まない場合には、圧力発生源4を空気の吸引が可能な真空ポンプ4a単体で構成することができる。
上記した構成は例示であり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の変形や組み合わせが可能であり、それらも均等の範囲に含まれる。
図面中、1は吸着保持装置、2はロボット、3は制御装置、4は圧力発生源、5は吸着パッド、9はワーク、9aは包装材、9bは収容物を示す。

Claims (6)

  1. 薄い包装材で収容物を包装したワークを吸着保持するためのロボットの制御方法であって、
    吸着パッドを、前記包装材を介して前記収容物に押し当てる工程と、
    前記吸着パッドを押し当てた状態で吸引を開始する工程と、
    吸引を開始した後に前記吸着パッドにより前記ワークを吸着保持して移送する工程と、
    を含むロボットの制御方法。
  2. 前記吸着パッドを押し当てる際、前記吸着パットを前記収容物の表面に沿って移動させることにより、前記包装材の表面を均す工程を含む請求項1記載のロボットの制御方法。
  3. 前記吸着パッドを押し当てる際、空気を排出させることにより、前記包装材の表面を均す工程を含む請求項1または2記載のロボットの制御方法。
  4. 前記ワークを載置して吸引を停止した後、前記吸着パッドを前記ワークから離間させる前に、吸引力が無くなるまで、あるいは、吸引力が十分に低下するまで、所定時間を待機する工程を含む請求項1から3のいずれか一項記載のロボットの制御方法。
  5. 前記ワークを載置する際に、前記吸着パッドから空気を排出する工程を含む請求項1から4のいずれか一項記載のロボットの制御方法。
  6. 薄い包装材で収容物を包装したワークを吸着保持する吸着保持装置であって、
    ロボットと、
    前記ロボットに取り付けられるものであって、圧力発生源に接続されている吸着パッドと、
    前記ロボットを制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、圧力発生源に接続されている吸着パッドを、前記包装材を介して前記収容物に押し当てる処理と、前記吸着パッドを押し当てた状態で前記圧力発生源による吸引を開始する処理と、吸引が開始された後に前記吸着パッドにより前記ワークを吸着保持する処理と、を実行する吸着保持装置。
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