JP2021193442A - トナー容器及び画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】トナー容器及び画像形成システムの一形態を提供する。【解決手段】画像形成装置に着脱可能なトナー容器であって、トナーを収容するトナー収容部と、前記トナー収容部に通ずる排出口を有する容器ベース部と、前記排出口を遮蔽する容器シャッタと、を備え、前記容器ベース部は、前記容器シャッタによって前記排出口が遮蔽される遮蔽位置と、前記容器シャッタによって前記排出口が開放される開放位置と、の間を前記容器シャッタに対して回転軸線を中心に回転可能に構成され、前記排出口は、前記回転軸線の方向に沿って延びる前記容器ベース部の側面に設けられ、前記容器シャッタは、前記トナー容器が前記画像形成装置に装着された時に、前記画像形成装置の係合部と係合することで前記容器シャッタの前記回転軸線を中心とする回転が規制されるように構成された被係合部を有する。【選択図】図5
Description
本発明は、トナー容器及び記録材に画像を形成する画像形成システムに関する。
一般に、電子写真方式の画像形成装置は、感光ドラムの表面に形成したトナー像を、転写媒体としての転写材に転写することで、画像を形成する。そして、現像剤の補給方式は、例えばプロセスカートリッジ方式やトナー補給方式が知られている。プロセスカートリッジ方式は、感光ドラムと現像容器をプロセスカートリッジとして一体化し、現像剤が切れるとプロセスカートリッジを新品に交換する方式である。
一方、トナー補給方式は、トナーが切れると、新たにトナーを現像容器に補給する方式である。従来、トナーが搬送されるトナー搬送路に、トナーを補給可能なトナー供給箱が接続されるトナー補給方式の一成分現像装置が提案されている(特許文献1参照)。トナー供給箱に貯留されたトナーは、搬送スクリューによってトナー搬送路に搬送される。
近年、画像形成装置は、上述のプロセスカートリッジ方式やトナー補給方式等の、様々な使われ方がユーザから求められている。また、トナーを補給するために画像形成装置に装着されるトナー容器についても、様々な形態がユーザから求められている。
そこで、本発明は、トナー容器及び画像形成システムの一形態を提供することを目的とする。
本発明は、画像形成装置に着脱可能なトナー容器であって、トナーを収容するトナー収容部と、前記トナー収容部に通ずる排出口を有する容器ベース部と、前記排出口を遮蔽する容器シャッタと、を備え、前記容器ベース部は、前記容器シャッタによって前記排出口が遮蔽される遮蔽位置と、前記トナー収容部のトナーが前記排出口から前記トナー容器の外部に排出されるように前記容器シャッタによって前記排出口が開放される開放位置と、の間を前記容器シャッタに対して回転軸線を中心に回転可能に構成され、前記排出口は、前記回転軸線の方向に沿って延びる前記容器ベース部の側面に設けられ、前記容器シャッタは、前記トナー容器が前記画像形成装置に装着された時に、前記画像形成装置の係合部と係合することで前記容器シャッタの前記回転軸線を中心とする回転が規制されるように構成された被係合部を有する、ことを特徴とする。
また、本発明は、記録材に画像を形成する画像形成装置と、少なくとも一部が前記画像形成装置の外部に露出するように前記画像形成装置に装着可能なトナー容器と、を含む画像形成システムであって、前記トナー容器は、トナーを収容する第1トナー収容部と、前記第1トナー収容部に通ずる第1開口部を有する容器ベース部と、前記第1開口部を遮蔽するための容器シャッタと、を有し、前記容器ベース部は、前記容器シャッタによって前記第1開口部が遮蔽される第1遮蔽位置と、前記第1トナー収容部のトナーが前記第1開口部から前記トナー容器の外部に排出されるように前記容器シャッタによって前記第1開口部が開放される第1開放位置と、の間を前記容器シャッタに対して回転軸線を中心に回転可能に構成され、前記第1開口部は、前記回転軸線の方向に沿って延びる前記容器ベース部の側面に設けられ、前記画像形成装置は、トナーを収容するための第2トナー収容部と、前記第2トナー収容部に通ずる第2開口部を有する本体ベース部と、前記第2開口部を遮蔽する第2遮蔽位置と、前記トナー容器から補給されたトナーが前記第2開口部を介して前記第2トナー収容部に受け入れられるように前記第2開口部を開放する第2開放位置と、の間を前記本体ベース部に対し前記回転軸線を中心に回転可能に構成された本体シャッタと、を有し、前記第2開口部は、前記回転軸線の方向に沿って延びる前記本体ベース部の側面に設けられ、前記容器ベース部が前記第1遮蔽位置にある時は、前記回転軸線に直交する方向から見たときに前記第1開口部は前記本体ベース部の前記第2開口部とオーバーラップしない位置にあり且つ前記本体シャッタは前記第2遮蔽位置にあって、前記容器ベース部が前記第1開放位置にある時は、前記回転軸線に直交する方向から見たときに前記第1開口部は前記第2開口部とオーバーラップする位置にあり且つ前記本体シャッタは前記第2開放位置にある、ことを特徴とする。
また、本発明は、画像形成装置に着脱可能なトナー容器であって、トナーを収容するトナー収容部と、前記トナー収容部に通ずる排出口が第1方向に延びる外表面に設けられた容器ベース部と、前記容器ベース部に対して前記排出口を遮蔽する遮蔽位置と、前記排出口を開放する開放位置と、の間を前記第1方向に沿う方向に延びる回転軸線を中心に回転可能に構成された容器シャッタと、を備え、前記容器ベース部は、前記トナー容器が前記画像形成装置に装着された時に前記画像形成装置の被係合部と係合することで、前記画像形成装置に対する前記容器ベース部の前記回転軸線を中心とする回転を規制する係合部を有する、ことを特徴とする。
また、本発明は、装置本体と、前記装置本体に装着可能なトナー容器と、を有する画像形成システムであって、前記トナー容器は、トナーを収容する第1トナー収容部と、前記第1トナー収容部と接続された容器ベース部であって、前記第1トナー収容部に収容されたトナーを外部に排出するための排出口を有する容器ベース部と、前記排出口を開放する第1開放位置と、前記排出口を遮蔽する第1遮蔽位置と、の間を前記容器ベース部に対し回転軸線を中心に回転するように構成され、第1係合部及び第1被係合部を有する第1シャッタと、を有し、前記装置本体は、前記トナー容器が着脱可能に構成され、前記トナー容器からトナーを受け入れるための受入口を有する本体ベース部と、前記受入口から受け入れたトナーを収容する第2トナー収容部と、前記受入口を開放する第2開放位置と、前記受入口を遮蔽する第2遮蔽位置と、の間を前記本体ベース部に対して前記回転軸線を中心に回転するように構成され、第2被係合部を有する第2シャッタと、前記本体ベース部に対し前記回転軸線を中心に回転可能であって前記第2シャッタに対して回転可能に構成され、かつ第2係合部を有するレバーと、を有し、前記トナー容器が前記本体ベースに装着されている状態において、前記レバーの前記第2係合部は、前記第1シャッタが前記レバーと共に回転するように前記第1シャッタの前記第1被係合部と係合し、前記第1シャッタの前記第1係合部は、前記第2シャッタが前記第1シャッタと共に回転するように前記第2シャッタの第2被係合部に係合する、ことを特徴とする。
本発明によると、トナー容器及び画像形成システムの一形態を提供することができる。
以下、本発明を実施するための例示的な形態について、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施の形態>
図1(a)は、第1の実施の形態に係る画像形成装置1の構成を示す概略図である。画像形成装置1は、外部機器から入力される画像情報に基づいて記録材に画像を形成するモノクロプリンターである。記録材には、普通紙及び厚紙等の紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート等のプラスチックフィルム、封筒やインデックス紙等の特殊形状のシート、並びに布等の、材質の異なる様々なシート材が含まれる。
図1(a)は、第1の実施の形態に係る画像形成装置1の構成を示す概略図である。画像形成装置1は、外部機器から入力される画像情報に基づいて記録材に画像を形成するモノクロプリンターである。記録材には、普通紙及び厚紙等の紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート等のプラスチックフィルム、封筒やインデックス紙等の特殊形状のシート、並びに布等の、材質の異なる様々なシート材が含まれる。
[全体構成]
画像形成装置1は、図1(a)(b)に示すように、装置本体としてのプリンタ本体100と、プリンタ本体100に開閉可能に支持される読取装置200と、プリンタ本体100の外装面に取り付けられた操作部300と、を有している。プリンタ本体100は、記録材にトナー像を形成する画像形成部10と、画像形成部10に記録材を給送する給送部60と、画像形成部10によって形成されたトナー像を記録材に定着させる定着部70と、排出ローラ対80と、を有している。
画像形成装置1は、図1(a)(b)に示すように、装置本体としてのプリンタ本体100と、プリンタ本体100に開閉可能に支持される読取装置200と、プリンタ本体100の外装面に取り付けられた操作部300と、を有している。プリンタ本体100は、記録材にトナー像を形成する画像形成部10と、画像形成部10に記録材を給送する給送部60と、画像形成部10によって形成されたトナー像を記録材に定着させる定着部70と、排出ローラ対80と、を有している。
画像形成部10は、スキャナユニット11と、電子写真方式のプロセスカートリッジ20と、プロセスカートリッジ20の感光ドラム21に形成されたトナー像を記録材に転写する転写ローラ12と、を有している。プロセスカートリッジ20は、感光ドラム21と、感光ドラム21の周囲に配置された帯電ローラ22と、前露光装置23と、現像ローラ31を含む現像装置30と、を有している。
感光ドラム21は、円筒型に成形された感光体である。本実施の形態の感光ドラム21は、アルミニウムで成形されたドラム状の基体上に、負帯電性の有機感光体で形成された感光層を有している。また、像担持体としての感光ドラム21は、モータによって所定の方向(図中時計周り方向)に所定のプロセススピードで回転駆動される。
帯電ローラ22は、感光ドラム21に所定の圧接力で接触し、帯電部を形成する。また、帯電ローラ22は、帯電高圧電源によって所望の帯電電圧を印加されることで、感光ドラム21の表面を所定の電位に均一に帯電させる。本実施の形態では、感光ドラム21は帯電ローラ22により負極性に帯電する。前露光装置23は、帯電部で安定した放電を生じさせるために、帯電部に侵入する前の感光ドラム21の表面電位を除電する。
露光手段としてのスキャナユニット11は、外部機器又は読取装置200から入力された画像情報に対応したレーザ光を、ポリゴンミラーを用いて感光ドラム21に照射することで、感光ドラム21の表面を走査露光する。この露光により、感光ドラム21の表面に画像情報に応じた静電潜像が形成される。なお、スキャナユニット11は、レーザスキャナ装置に限定されることはなく、例えば、感光ドラム21の長手方向に沿って複数のLEDが配列されたLEDアレイを有するLED露光装置を採用しても良い。
現像装置30は、現像剤を担持する現像剤担持体としての現像ローラ31と、現像装置30の枠体となる現像容器32と、現像ローラ31に現像剤を供給可能な供給ローラ33と、を備えている。現像ローラ31及び供給ローラ33は、現像容器32によって回転可能に支持されている。また、現像ローラ31は、感光ドラム21に対向するように、現像容器32の開口部に配置されている。供給ローラ33は現像ローラ31に回転可能に当接しており、現像容器32に収容されている現像剤としてのトナーは供給ローラ33によって現像ローラ31の表面に塗布される。なお、現像ローラ31に十分にトナーを供給できる構成であれば、必ずしも供給ローラ33は必要としない。
本実施の形態の現像装置30は、現像方式として接触現像方式を用いている。即ち、現像ローラ31に担持されたトナー層が、感光ドラム21と現像ローラ31とが対向する現像部(現像領域)において感光ドラム21と接触する。現像ローラ31には現像高圧電源によって現像電圧が印加される。現像電圧の下で、現像ローラ31に担持されたトナーが感光ドラム21の表面の電位分布に従って現像ローラ31からドラム表面に転移することで、静電潜像がトナー像に現像される。なお、本実施の形態では、反転現像方式を採用している。即ち、帯電工程において帯電させられた後、露光工程において露光されることで電荷量が減衰した感光ドラム21の表面領域にトナーが付着することでトナー像が形成される。
また、本実施の形態では、粒径が6[μm]で、正規の帯電極性が負極性のトナーを用いている。本実施の形態のトナーは一例として重合法により生成された重合トナーを採用している。また、本実施の形態のトナーは磁性成分を含有せず、主に分子間力や静電気力(鏡像力)によってトナーが現像ローラ31に担持される、所謂非磁性の一成分現像剤である。ただし、磁性成分を含有する一成分現像剤を用いてもよい。また、一成分現像剤には、トナー粒子以外にもトナーの流動性や帯電性能を調整するための添加物(例えば、ワックスやシリカ微粒子)が含まれている場合がある。また、現像剤として非磁性のトナーと磁性を有するキャリアとによって構成された二成分現像剤を用いてもよい。磁性を有する現像剤を用いる場合、現像剤担持体としては、例えば内側にマグネットが配置された円筒状の現像スリーブが用いられる。
現像容器32には、トナーを収容する第2トナー収容部としての収容部36と、収容部36の内部に配置される撹拌手段としての撹拌部材34と、が設けられている。撹拌部材34は、不図示のモータに駆動されて回動することで、現像容器32内のトナーを撹拌すると共に、現像ローラ31及び供給ローラ33に向け、トナーを送り込む。また、撹拌部材34は、現像に使用されず現像ローラ31から剥ぎ取られたトナーを現像容器内で循環させ、現像容器内のトナーを均一化する役割を有する。なお、撹拌部材34は、回動する形態に限定されない。例えば、揺動する形態の撹拌部材を採用しても良い。
また、現像ローラ31が配置される現像容器32の開口部には、現像ローラ31に担持されるトナーの量を規制する現像ブレード35が配置されている。現像ローラ31の表面に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴って現像ブレード35との対向部を通過することで、均一に薄層化され、また摩擦帯電により負極性に帯電させられる。
給送部60は、図1(a)(b)に示すように、プリンタ本体100に開閉可能に支持される前扉61と、トレイ部62と、中板63と、トレイバネ64と、ピックアップローラ65と、を有している。トレイ部62は、前扉61が開かれることで現れる記録材収容空間の底面を構成しており、中板63は、トレイ部62に昇降可能に支持されている。トレイバネ64は、中板63を上方に付勢しており、中板63に積載された記録材Pをピックアップローラ65に押し付ける。なお、前扉61は、プリンタ本体100に対して閉じられた状態で記録材収容空間を閉塞し、プリンタ本体100に対して開かれた状態でトレイ部62、中板63と共に記録材Pを支持する。
定着部70は、記録材上のトナーを加熱して溶融させることで画像の定着処理を行う熱定着方式のものである。定着部70は、定着フィルム71と、定着フィルム71を加熱するセラミックヒータ等の定着ヒータと、定着ヒータの温度を測定するサーミスタと、定着フィルム71に圧接する加圧ローラ72と、を備える。
次に、画像形成装置1の画像形成動作について説明する。画像形成装置1に画像形成の指令が入力されると、画像形成装置1に接続された外部のコンピュータ又は読取装置200から入力された画像情報に基づいて、画像形成部10による画像形成プロセスが開始される。スキャナユニット11は、入力された画像情報に基づいて、感光ドラム21に向けてレーザ光を照射する。このとき感光ドラム21は、帯電ローラ22により予め帯電されており、レーザ光が照射されることで感光ドラム21上に静電潜像が形成される。その後、現像ローラ31によりこの静電潜像が現像され、感光ドラム21上にトナー像が形成される。
上述の画像形成プロセスに並行して、給送部60のピックアップローラ65は、前扉61、トレイ部62及び中板63に支持された記録材Pを送り出す。記録材Pは、ピックアップローラ65によってレジストレーションローラ対15に給送され、レジストレーションローラ対15のニップに突き当たることで斜行が補正される。そして、レジストレーションローラ対15は、トナー像の転写タイミングに合わせて駆動され、記録材Pを転写ローラ12及び感光ドラム21によって形成される転写ニップに向けて搬送する。
転写手段としての転写ローラ12には、転写高圧電源から転写電圧が印加され、レジストレーションローラ対15によって搬送される記録材Pに感光ドラム21に担持されているトナー像が転写される。トナー像を転写された記録材Pは、定着部70に搬送され、定着部70の定着フィルム71と加圧ローラ72との間のニップ部を通過する際にトナー像が加熱及び加圧される。これによりトナー粒子が溶融し、その後固着することで、トナー像が記録材Pに定着する。定着部70を通過した記録材Pは、排出手段としての排出ローラ対80によって画像形成装置1の外部(機外)に排出され、プリンタ本体100の上部に形成された積載部としての排出トレイ81に積載される。
排出トレイ81は、記録材の排出方向における下流に向けて上り傾斜しており、排出トレイ81に排出された記録材は、排出トレイ81を滑り下りることで、後端が規制面84によって整合される。
読取装置200は、内部に不図示の読取部を内蔵する読取ユニット201と、読取ユニット201に開閉可能に支持される圧板202と、を有している。読取ユニット201の上面には、読取部から出射される光を透過すると共に、原稿が載置される原稿台ガラス203が設けられている。
ユーザは、原稿の画像を読取装置200によって読取らせる場合には、圧板202を開いた状態で原稿台ガラス203上に原稿を載置する。そして、圧板202を閉じることで原稿台ガラス203上の原稿の位置ずれを防止し、例えば操作部300を操作することで画像形成装置1に読取指令を出力する。読取動作が開始されると、読取ユニット201内の読取部が副走査方向、すなわち画像形成装置1の操作部300を正面に臨んだ状態で左右方向に読取部が往復移動する。読取部は、発光部から原稿に対して光を出射しつつ、原稿によって反射した光を受光部によって受光し、光電変換することで原稿の画像を読み取る。なお、以下では、操作部300を正面に臨んだ状態を基準にして、前後方向、左右方向及び上下方向を規定する。
プリンタ本体100の上部には、積載トレイとしてのトップカバー82が設けられており、トップカバー82の上面には、積載面としての排出トレイ81が形成されている。トップカバー82には、図1(b)及び図2に示すように、開閉部材83が前後方向に延びる回動軸83aを中心に開閉可能に支持されている。トップカバー82の排出トレイ81には、上方に開口した開口部82aが形成されている。
開閉部材83は、トナーパック40が現像容器32に装着できないように補給口32aを覆う閉位置と、トナーパック40が現像容器32に装着できるように補給口32aを露出させる開位置と、の間を移動可能に構成される。開閉部材83は、閉位置において、排出トレイ81の一部として機能する。開閉部材83及び開口部82aは、排出トレイ81の左側に形成されている。また、開閉部材83は、トップカバー82に設けられた溝部82bから指を掛けることで左方向に開かれる。開閉部材83は、トップカバー82の形状に沿って、略L字状に形成されている。
排出トレイ81の開口部82aは、現像容器32の上部に形成されたトナー補給用の補給口32aが露出するように開口しており、開閉部材83が開かれることで、ユーザは補給口32aにアクセスすることができる。なお本実施の形態では、現像装置30が画像形成装置1に装着されている状態のまま、ユーザが補給用のトナーが充填されているトナーパック40(図1(a)(b)参照)から現像装置30へとトナーを補給する方式(直接補給方式)を採用している。トナーパック40は、画像形成装置1に装着された状態で、少なくとも一部が外部に露出している。
このため、プロセスカートリッジ20のトナー残量が少なくなった場合に、プロセスカートリッジ20をプリンタ本体100から取り出して新品のプロセスカートリッジに交換する作業が不要になるので、ユーザビリティを向上することができる。また、プロセスカートリッジ20全体を交換するよりも安価に現像容器32にトナーを補給することができる。なお、直接補給方式は、プロセスカートリッジ20の現像装置30のみを交換する場合に比しても、各種のローラやギヤ等を交換する必要が無いので、コストダウンできる。なお、画像形成装置1及びトナーパック40は、画像形成システム1000を構成している。
[転写残トナーの回収]
本実施の形態は、記録材Pに転写されずに感光ドラム21に残留した転写残トナーを現像装置30に回収し再利用するクリーナーレス構成を採用している。転写残トナーは、以下の工程で除去される。転写残トナーには正極性に帯電しているトナーや、負極性に帯電しているものの充分な電荷を有していないトナーが混在する。前露光装置23により転写後の感光ドラム21を除電し、帯電ローラ22による均一な放電を生じさせることで、転写残トナーは再び負極性に帯電させられる。帯電部において再び負極性に帯電させられた転写残トナーは、感光ドラム21の回転に伴い現像部に到達する。そして、帯電部を通過した感光ドラム21の表面領域は、転写残トナーが表面に付着した状態のまま、スキャナユニット11により露光されて静電潜像を書き込まれる。
本実施の形態は、記録材Pに転写されずに感光ドラム21に残留した転写残トナーを現像装置30に回収し再利用するクリーナーレス構成を採用している。転写残トナーは、以下の工程で除去される。転写残トナーには正極性に帯電しているトナーや、負極性に帯電しているものの充分な電荷を有していないトナーが混在する。前露光装置23により転写後の感光ドラム21を除電し、帯電ローラ22による均一な放電を生じさせることで、転写残トナーは再び負極性に帯電させられる。帯電部において再び負極性に帯電させられた転写残トナーは、感光ドラム21の回転に伴い現像部に到達する。そして、帯電部を通過した感光ドラム21の表面領域は、転写残トナーが表面に付着した状態のまま、スキャナユニット11により露光されて静電潜像を書き込まれる。
ここで、現像部に到達した転写残トナーの挙動について、感光ドラム21の露光部と非露光部に分けて説明する。感光ドラム21の非露光部に付着している転写残トナーは、現像部において感光ドラム21の非露光部の電位(暗部電位)と現像電圧との電位差により現像ローラ31に転移し、現像容器32に回収される。これは、トナーの正規帯電極性が負極性であるものとして、現像ローラ31に印加される現像電圧が、非露光部の電位に対して相対的に正極性だからである。なお、現像容器32に回収されたトナーは、撹拌部材34によって現像容器内のトナーと撹拌されて分散すると共に、現像ローラ31に担持されることで再び現像工程に使用される。
一方、感光ドラム21の露光部に付着している転写残トナーは、現像部において感光ドラム21から現像ローラ31に転移せずにドラム表面に残る。これは、トナーの正規帯電極性が負極性であるものとして、現像ローラ31に印加される現像電圧が、露光部の電位(明部電位)よりもさらに負極性の電位となっているためである。ドラム表面に残った転写残トナーは、現像ローラ31から露光部へと転移する他のトナーと共に感光ドラム21に担持されて転写部へ移動し、転写部において記録材Sに転写される。
このように、本実施の形態は、転写残トナーを現像装置30に回収し再利用するクリーナーレス構成としたが、従来公知の感光ドラム21に当接するクリーニングブレードを使用して転写残トナーを回収する構成としてもよい。その場合、クリーニングブレードによって回収された転写残トナーは、現像装置30とは別に設置される回収容器に回収される。ただし、クリーナーレス構成とすることで、転写残トナー等を回収する回収容器の設置スペースが不要となって画像形成装置1のより一層の小型化が可能となり、また、転写残トナーを再利用することで印刷コストの低減を図ることもできる。
[トナーパックの構成]
次に、画像形成装置1に着脱可能であって、トナーを収容するトナー容器としてのトナーパック40の構成について説明する。図3(a)乃至図5に示すように、トナーパック40は、シャッタ部材41、シール部材504、補給ベース501、外輪部材510、内輪部材511及びパウチ503を有しており、これらの部材が組付けられて構成されている。トナー収容部及び第1トナー収容部としてのパウチ503は、トナーを収容する可撓性容器である。図3(a)乃至図5に1点破線で示す回転軸線zは、トナーパック40の回転中心線である。
次に、画像形成装置1に着脱可能であって、トナーを収容するトナー容器としてのトナーパック40の構成について説明する。図3(a)乃至図5に示すように、トナーパック40は、シャッタ部材41、シール部材504、補給ベース501、外輪部材510、内輪部材511及びパウチ503を有しており、これらの部材が組付けられて構成されている。トナー収容部及び第1トナー収容部としてのパウチ503は、トナーを収容する可撓性容器である。図3(a)乃至図5に1点破線で示す回転軸線zは、トナーパック40の回転中心線である。
容器ベース部としての補給ベース501は、回転軸線zに平行な第1方向としての軸線方向D1に沿って延びる側面及び外表面としての外周部501bと、外周部501bに形成されるトナー排出口501rと、を有している。また、補給ベース501は、外周部501bに対して径方向内側に窪んだ凹部501fと、外周部501bから径方向外側に突出する凸部501y,501yと、を有している。排出口及び第1開口部としてのトナー排出口501rは、パウチ503に通ずる貫通孔である。凸部501y,501yは、互いに180度位相を異ならせて配置されている。
図4乃至図7に示すように、外輪部材510は、外周面が略六角形状に形成された樹脂部材であり、外輪部材510には、補給ベース501の凸部501y,501yが係合可能な係合部510y,510yが形成されている。外輪部材510は、内輪部材511を覆うように配置され、トナーパック40を把持する際の把手としての機能を果たすように、トナーパック40の最外形を形成している。すなわち、外輪部材510は、回転軸線zから径方向により離れた位置で操作されるため、ユーザが外輪部材510を操作する際に必要な力を低減し、ユーザビリティを向上することができる。
支持部材としての内輪部材511は、外輪部材510と同様に、外周面が略六角形状に形成された樹脂部材であり、パウチ503の開口部503a(図10(a)参照)に対して結合されている。これにより、パウチ503は、内輪部材511によって開口部503aが開いた状態で維持されるように開口部503aが支持される。そして、内輪部材511は、後述するように、開口部503aとトナー排出口501rとが通ずるように補給ベース501に固定される。内輪部材511とパウチ503との結合は、どのような方法であってもよく、例えば、ホットメルトなどの各種接着剤を用いた方法や、内輪部材511に対してパウチ503を熱溶着して結合する方法などがある。なお、外輪部材510の外周面は、多角形などユーザが掴んで回転させるときに滑りにくい形状であると好適である。
また、内輪部材511には、凸部501y,501yが係合可能な凹部511y,511yが形成されている。凹部511y,511yは、凸部501y,501yが貫通可能な溝形状を有しており、係合部510y,510yは、凸部501y,501yを囲むようなリブ形状を有している。
図6に示すように、内輪部材511は、補給ベース501に対して、凸部501yと凹部511yとが係合するように組付けられる。そして、図7に示すように、外輪部材510は、凸部501yと係合部510yとが係合するように組付けられる。これにより、外輪部材510及び内輪部材511は、補給ベース501に対する相対回転が規制されるように補給ベース501に支持される。
更に、凸部501yは、これら凹部511y及び係合部510yに対して、回転軸線zの軸線方向D1及び該軸線方向D1に直交する径方向において結合されている。例えば、凸部501yは、凹部511y及び係合部510yに対して圧入されてもよく、溶着や接着剤を用いて結合されてもよい。これにより、補給ベース501、外輪部材510、内輪部材511及びパウチ503は、図8(a)(b)に示すように、一体的に結合される。なお、外輪部材510は、軸線方向D1に直交する径方向において補給ベース501よりも回転軸線zから離れた位置に外周面510dを有する筒状部材である。また、内輪部材511は、外輪部材510の内側において、補給ベース501に固定されている。
以下、一体に結合された補給ベース501、外輪部材510、内輪部材511及びパウチ503を回転容器ユニット401とし、後述するように一体に結合されたシャッタ部材41及びシール部材504を容器シャッタユニット402とする。すなわち、トナーパック40は、図5に示すように、容器シャッタユニット402と、容器シャッタユニット402に対して相対回転可能な回転容器ユニット401と、を含む。回転容器ユニット401は、図8(a)示すように、容器シャッタユニット402に対して回転軸線zを中心に、z1方向及びz1方向とは反対のz2方向に回転可能に設けられている。
図9(a)(b)に示すように、容器シャッタとしてのシャッタ部材41は、略円筒形状の樹脂部材から構成されており、シャッタ部材41には、切欠き部41f及び溝部41g,41hが形成されている。切欠き部41f及び溝部41gは、シャッタ部材41の外周部に形成され、溝部41hは、シャッタ部材41の底面部に形成されている。切欠き部41fは、略矩形状であり、溝部41gは、シャッタ部材41の周方向における一部の範囲(約90°)で周方向に延びるように形成されている。また、溝部41hは、底面部においてシャッタ部材41の周方向における一部の範囲(約90°)で周方向に延びるように形成されている。
シール部材504は、弾性変形可能な発泡ウレタンや不織布等の材質で構成されており、両面テープ等でシャッタ部材41の内面に固定されている。より具体的には、シール部材504は、シャッタ部材41の切欠き部41fとは異なる位置に配置されている。すなわち、シール部材504及びシャッタ部材41は、互いに一体に結合され、容器シャッタユニット402を構成している。これにより、容器シャッタユニット402は、シール部材504とシャッタ部材41の界面でのトナー漏れを抑制できる。
図8(a)乃至図10(b)に示すように、回転容器ユニット401を容器シャッタユニット402に組み付ける際には、補給ベース501の外周部501bから突出するリブ501xとシャッタ部材41に形成された凹部41xとを位置合わせする。そして、リブ501xを凹部41xに貫通して組付けた状態が図10(a)となる。この時、補給ベース501の端部に形成された溝形状の内径部501eにシャッタ部材41の円筒部41cが挿入される。内径部501e及び円筒部41cは、それぞれ回転軸線zを同心とする円筒状の溝及び突起部である。このため、内径部501e(環状溝)に円筒部41c(環状リブ)が挿入されることで、補給ベース501がシャッタ部材41に対して回転軸線zを中心に回転可能に案内される。
更に、補給ベース501には、内径部501eの径方向内側に配置される穴部501k設けられている(図6参照)。そして、シャッタ部材41には、穴部501kに挿入される装着部41d(図9(a)参照)が設けられている。装着部41dには、トナーパック40の先端側に開口する被係合部41kが形成されており、被係合部41kは、2面取りされた形状の穴を画定する。このため、装着部41dは、被係合部41kの形状に合わせて、2面取りされた凸形状となっている。装着部41dの最外径は、穴部501kの内径よりも小さくなるように設定されており、装着部41dは、穴部501kの内部で自由に回転可能になっている。
また、外輪部材510のシャッタ部材41側の端面510xには、軸線方向D1に延びる複数(本実施の形態では4つ)のリブ510bが形成されている。そして、図10(b)に示すように、シャッタ部材41の基端部41bは、端面510x及びリブ501xによって囲まれて、軸線方向D1及び軸線方向D1に直交する径方向の移動が規制されている。これにより、補給ベース501を含む回転容器ユニット401は、シャッタ部材41を含む容器シャッタユニット402に対して、回転軸線zを中心に相対回転可能になるようにかつ軸線方向D1及び径方向の移動が規制されるように取り付けられる。
そして、シャッタ部材41に固定されたシール部材504は、補給ベース501の外周部501bに対して摺動する摺動面504bを有している。シール部材504は、外周部501bによってシャッタ部材41に近づく方向、すなわち軸線方向に直交する径方向における外側に押圧されて変形し、外周部501bと摺動面504bとの間に面圧を発生させる。これにより、シール部材504と補給ベース501との界面でのトナー漏れを抑制できる。
より詳しくは、回転軸線zの軸線方向D1に見た時に、補給ベース501及びシャッタ部材41は、円筒状の部材である。補給ベース501は、シャッタ部材41の内側においてシャッタ部材41の内周面41jに沿って回転軸線zを中心に回転するように構成されている。
図10(a)及び図11(a)は、補給ベース501に形成されたトナー排出口501rが、シャッタ部材41及びシール部材504によって遮蔽された状態を示している。この時、パウチ503に収容されているトナーは、パウチ503の開口部503a、内輪部材511の内方空間、補給ベース501の開口部501a及び補給ベース501の内方空間を通過して、トナー排出口501rまで移動することができる。しかしながら、トナー排出口501rは、シャッタ部材41及びシール部材504によって遮蔽されているため、トナーパック40単体の状態で、パウチ503内に収容されているトナーは外部に漏れださないようにシールされている。なお、パウチ503の開口部503aは、パウチ503の軸線方向D1における一端部に設けられている。
図10(b)及び図11(b)は、補給ベース501に形成されたトナー排出口501rが、シャッタ部材41及びシール部材504によって遮蔽されずに開放された状態を示している。この時、トナー排出口501rは、シャッタ部材41の切欠き部41fに臨む位置となっており、パウチ503に収容されたトナーは、トナー排出口501r及び切欠き部41fを介して、トナーパック40の外部に排出可能となっている。
例えば、図11(a)に示すトナーパック40の状態を遮蔽状態、図11(b)に示すトナーパック40の状態を開放状態とする。この場合、トナーパック40は、遮蔽状態から回転容器ユニット401を回転軸線zを中心に矢印z1方向におよそ90°回転させると、開放状態となる。また、トナーパック40は、開放状態から回転容器ユニット401を回転軸線zを中心に矢印z2方向におよそ90°回転させると、遮蔽状態となる。なお、回転容器ユニット401をどの程度回転させればトナーパック40が開放状態と遮蔽状態に遷移するかについては自由に設定してよい。
図11(a)に示すように、トナーパック40が遮蔽状態の時の補給ベース501の位置を遮蔽位置及び第1遮蔽位置、図11(b)に示すように、トナーパック40が開放状態の時の補給ベース501の位置を開放位置及び第1開放位置とする。
補給ベース501は、遮蔽位置において、シャッタ部材41によってトナー排出口501rが遮蔽される。また、補給ベース501は、開放位置において、パウチ503のトナーがトナー排出口501rを介してトナーパック40の外部に排出されるようにシャッタ部材41によってトナー排出口501rが開放される。
なお、ユーザは、トナーパック40を現像容器32に装着した後、外輪部材510の外周面を把持し、外輪部材510を回転軸線zを中心に矢印z1方向に回動させる。これにより、補給ベース501も回転軸線zを中心に矢印z1方向に回動し、補給ベース501のトナー排出口501rが切欠き部41fを介して露出する。その結果、トナーパック40が遮蔽状態から開放状態となり、パウチ503内のトナーをトナーパック40の外部へ排出することが可能となる。ここで、回転軸線zに平行な軸線方向D1は、鉛直方向に沿った方向であり、トナーパック40の画像形成装置1に対する装着方向は、軸線方向D1に沿った方向である。すなわち、トナーパック40は、回転軸線zの方向である軸線方向Dが鉛直方向に沿う方向となるように画像形成装置1に装着するように構成されている。
パウチ503の材質は、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)などの樹脂シートやそれらの複合材や、不織布や紙及びそれらの樹脂との複合材などから構成されている。パウチ503がユーザにより弾性変形可能な部材で構成されている場合、ユーザが指でパウチ503を押したり絞ったりすることで、パウチ503内のトナーを容易に排出することができる。
ユーザは、パウチ503内のトナーを現像容器32へ排出し終わると、外輪部材510の外周面510dを把持し、外輪部材510を回転軸線zを中心に矢印z2方向へ回動させる。これにより、補給ベース501も回転軸線zを中心に矢印z2方向に回動し、補給ベース501のトナー排出口501rがシャッタ部材41及びシール部材504によって遮蔽される。その結果、トナーパック40が開放状態から遮蔽状態となり、現像容器32からトナーパック40を取り外すことが可能となる。
[現像容器のトナー受入部]
次に、現像容器32に設けられたトナー受入部600について説明する。トナー受入部600は、図12(a)乃至図15に示すように、受入ベースユニット602と、受入ベースユニット602に対して回転軸線zを中心に回転可能に支持される受入シャッタユニット601と、を有している。
次に、現像容器32に設けられたトナー受入部600について説明する。トナー受入部600は、図12(a)乃至図15に示すように、受入ベースユニット602と、受入ベースユニット602に対して回転軸線zを中心に回転可能に支持される受入シャッタユニット601と、を有している。
図12(a)及び図13(a)は、収容部36に通ずる第2開口部としてのトナー供給口32rが遮蔽された状態を示し、図12(b)及び図13(b)は、トナー供給口32rが開放された状態を示す。以下、図12(a)及び図13(a)に示すように、トナー供給口32rが遮蔽されたトナー受入部600の状態を遮蔽状態とし、図12(b)及び図13(b)に示すように、トナー供給口32rが開放されたトナー受入部600の状態を開放状態とする。
受入ベースユニット602は、略円筒形状の本体ベース部としての円筒部32gと、ベースシール506と、シャッタ抑え部材512と、を有している。なお、本実施の形態では、円筒部32gは、現像容器32(図1(a)参照)に一体形成されているが、これに限定されない。例えば、円筒部32gは、現像容器32とは別部材から構成され、現像容器32に固定されていてもよい。また、円筒部32gは、現像容器32ではないプリンタ本体100の部分に設けられ、円筒部32gを介して現像容器32にトナーが補給される構成であっても良い。
円筒部32gは、トナーパック40から現像容器32の収容部36(図1(a)参照)へトナーが補給されるための補給口32aと、軸線方向D1に沿って延びる側面としての外周部32bと、外周部32bに形成されるトナー供給口32rと、を有している。また、円筒部32gは、その底面32h(図19(a)参照)から軸線方向D1において上方に突出する係合部32eを有している。係合部32eは、後述するように、シャッタ部材41の被係合部41kに係合する。すなわち、係合部32eは、2面取りされた穴形状の被係合部41kに対応して、2面取りされたボス形状を有している。
また、係合部32eには、シャッタ抑え部材512の孔部512eに圧入される。このため、孔部512eは、係合部32eと同様に、2面取りされた孔形状を有している。なお、シャッタ抑え部材512は、円筒部32gに受入シャッタユニット601のシャッタ部材507が組付けられた後に、円筒部32gの係合部32eに取り付けられる。また、本実施の形態では、シャッタ抑え部材512は、円筒部32gの係合部32eに圧入されて固定されたが、これに限定されない。例えば、シャッタ抑え部材512は、円筒部32gに対して溶着や接着剤を用いた方法等で固定されてもよい。
ベースシール506は、図16(a)(b)に示すように、弾性変形可能な発泡ウレタンや不織布等の材質で構成されており、両面テープ等で円筒部32gに固定される。これにより、ベースシール506は、ベースシール506と円筒部32gの界面でのトナー漏れを抑制できる。また、ベースシール506には、トナー供給口32rに対応する位置に開口部506aが設けられており、開口部506aを通過したトナーは、トナー供給口32rを通って現像容器32の収容部36(図1(a)参照)へ供給される。
受入シャッタユニット601は、図12(a)乃至図15及び図17に示すように、シャッタ部材507と、シャッタシート505と、を有している。なお、現像容器32(図1(a)参照)は、収容部36と、円筒部32gと、シャッタ部材507と、を含むと共に現像ローラ31を回転可能に支持する。そして、トナーパック40は、現像容器32に装着可能に構成される。
シャッタ部材507は、内径部507hと、外径部507kと、これら内径部507hと外径部507kとを接続する凸部507eと、を有している。凸部507eは、外径部507kよりも径方向内側に突出しており、図13に示すように、略扇形形状の水平部507xと、軸線方向D1に延びる立ち上がり部507sと、を有している。水平部507xは、トナーパック40のシャッタ部材41の溝部41g(9(a)参照)を通過可能に構成されている。また、立ち上がり部507sは、シャッタ部材41の溝部41h(9(a)参照)を通過可能に構成されている。
図17(a)(b)に示すように、立ち上がり部507sの外周面には、シャッタシート505が両面テープ等で固定されている。シャッタシート505は、厚み100[μm]程度のフィルムであり、シャッタシート505の先端部505aが立ち上がり部507sのエッジ部507aからはみ出るように配置されている。シャッタシート505の摺動面505kは、ベースシール506の摺動面506d(図16(a)参照)に対して摺動可能に構成されている。
シャッタ部材507の外径部507kには、トナーパック40の外輪部材510に形成されたリブ510b(図8(a)参照)が係合可能な溝部507p,507pが形成されている。これら溝部507p,507pは、径方向において互いに対向して配置されていると共に、外径部507kの周方向における一部の範囲(約90°)で周方向に延びるように形成されている。このため、溝部507p,507pによって、外径部507kの上部は、4つの区画に分けられ、これら4つの区画に対して、外輪部材510の4つのリブ510bが係合する。これにより、トナーパック40は、トナー受入部600に装着された状態で、約90°の範囲でのみ回転可能に構成される。よって、トナーパック40から現像容器32にトナーを補給する際に、トナーパック40の回転容器ユニット401を回転操作する範囲が明確となり、ユーザビリティを向上できる。
図18に示すように、シャッタ部材507の内径部507hには、案内溝部507cが形成されており、案内溝部507cには、円筒部32gの案内リブ32kが挿入される。図18乃至図19(b)に示すように、案内溝部507c及び案内リブ32kはそれぞれ回転軸線zを同心とする円筒状の溝及び突起部である。このため、案内溝部507cに案内リブ32kが挿入されることで、シャッタ部材507が円筒部32gに対して回転軸線zを中心に回転可能に案内される。
また、シャッタ部材507の内周面507dは、円筒部32gのリブ32mに摺接可能に設けられている。このように、シャッタ部材507は、円筒部32gに対して、回転軸線zを中心に回転可能に支持されている。
更に、シャッタ部材507の内径部507hには、案内溝部507cの径方向内側に配置される孔部507qが形成されている。孔部507qには、係合部32eが貫通するが、孔部507qの外径は、係合部32eの最外径よりも大きくなるように設定されており、シャッタ部材507は、係合部32eに干渉することなく自由に回転可能になっている。
そして、シャッタ部材507が円筒部32gに組み付けられた後に、シャッタ抑え部材512が係合部32eに圧入される。これにより、シャッタ部材507のリブ507jは、軸線方向D1において、円筒部32gの底面32hとシャッタ抑え部材512との間に挟まれる。この結果、シャッタ部材507は、軸線方向D1の移動が規制される。すなわち、シャッタ部材507を含む受入シャッタユニット601は、円筒部32g及びシャッタ抑え部材512を含む受入ベースユニット602に対して、回転軸線zを中心に相対回転可能かつ軸線方向D1及び径方向に移動不能に取り付けられている。
円筒部32gに固定されたベースシール506は、シャッタ部材507に固定されたシャッタシート505によって円筒部32gに近づく方向、すなわち軸線方向D1に直交する径方向における外側に押圧されて変形する。これにより、ベースシール506の摺動面506dとシャッタシート505の摺動面505k(図17(a)参照)との間に面圧を発生させる。このため、現像容器32単体の状態で、現像容器32内にトナーが収容されていても、ベースシール506とシャッタシート505との界面でのトナー漏れを抑制できる。
[トナーパックと現像容器の円筒部との結合]
次に、トナーパック40と現像容器32との結合動作、離脱動作及びトナー排出口501r及びトナー供給口32rの開閉動作について説明する。図3(a)及び図11(a)は、トナー排出口501rがシャッタ部材41に取り付けられたシール部材504によって遮蔽された、トナーパック40の遮蔽状態を示している。図12(a)及び図13(a)は、トナー供給口32rがシャッタ部材507に取り付けられたシャッタシート505によって遮蔽された、トナー受入部600の遮蔽状態を示している。
次に、トナーパック40と現像容器32との結合動作、離脱動作及びトナー排出口501r及びトナー供給口32rの開閉動作について説明する。図3(a)及び図11(a)は、トナー排出口501rがシャッタ部材41に取り付けられたシール部材504によって遮蔽された、トナーパック40の遮蔽状態を示している。図12(a)及び図13(a)は、トナー供給口32rがシャッタ部材507に取り付けられたシャッタシート505によって遮蔽された、トナー受入部600の遮蔽状態を示している。
通常、現像容器32へのトナーの補給を開始する際には、トナーパック40及びトナー受入部600のいずれも遮蔽状態となっている。言い換えれば、補給ベース501が第1遮蔽位置にある時は、軸線方向D1に直交する径方向から見たときにトナー排出口501rは円筒部32gのトナー供給口32rとオーバーラップしない位置にあり且つシャッタ部材507は第2遮蔽位置にある。
そして、ユーザは、図20(a)に示すように、トナーパック40をトナー受入部600に嵌め合わせる。この時、トナーパック40のシャッタ部材41に形成された被係合部41k(図3(a)参照)は、トナー受入部600の円筒部32gに形成された係合部32eに係合する。
被係合部41k及び係合部32eは、それぞれ2面取り形状を有しており、これらが係合するため、シャッタ部材41は、円筒部32gに対して、回転軸線zを中心に回動不能に取り付けられる。すなわち、被係合部41kは、トナーパック40が画像形成装置1に装着されたときに、画像形成装置1の係合部32eと係合することでシャッタ部材41の回転軸線zを中心とする回転が規制されるように構成される。
言い換えれば、トナーパック40は、円筒部32gに対するシャッタ部材507の回転軸線zを中心とする回転が規制されるように、且つ、補給ベース501がシャッタ部材507と共に回転するように、画像形成装置1に装着される。
また、トナー受入部600のシャッタ部材507に形成された凸部507e(図13(a)参照)が、トナーパック40のシャッタ部材41の切欠き部41fを貫通すると共に補給ベース501に形成された凹部501f(図8(a)参照)に係合する。なお、トナーパック40及びトナー受入部600のいずれも遮蔽状態の場合には、トナーパック40をトナー受入部600に嵌め合わせた際に、被係合部41k及び係合部32eの係合と、凸部507eと凹部501fの係合と、を同時に行うことができる。
ここで、ユーザが、図20(a)に示す状態から、外輪部材510の外周面510dを、回転軸線zを中心に矢印z1方向に回動させ、トナーパック40のトナーを現像容器32に補給する場合を考える。外輪部材510を矢印z1方向に回動させると、補給ベース501も連動して矢印z1方向に回動する。このとき、補給ベース501の凹部501fの段部501n(図8(a)参照)が、シャッタ部材507の凸部507eの被当接部としての端面507f(図13(a)参照)を押圧する。
言い換えれば、当接部としての段部501nは、トナーパック40が画像形成装置1に装着されたときに、シャッタ部材507が回転軸線zを中心としてシャッタ部材42と共に回転するように端面507fに当接する。これにより、本体シャッタとしてのシャッタ部材507は、補給ベース501と共に回転軸線zを中心に矢印z1方向に回動する。
一方で、トナー受入部600の円筒部32g及びトナーパック40のシャッタ部材41は、上述したように回動規制されているため、回動しない。このため、図11(b)に示すように、トナーパック40の補給ベース501が、シャッタ部材41に対して矢印z1方向に相対的に回動し、トナー排出口501rがシャッタ部材41の切欠き部41fに臨むようになる。すなわち、トナーパック40は、開放状態となって、トナーパック40内に収容されたトナーを排出可能となる。
これと同時に、図13(b)に示すように、トナー受入部600のシャッタ部材507が、円筒部32gに対して矢印z1方向に相対的に回動し、シャッタ部材507に固定されたシャッタシート505がトナー供給口32rから離間する。すなわち、トナー受入部600は、開放状態となって、トナーパック40から排出されるトナーを受け入れ可能となる。言い換えれば、シャッタ部材507は、トナーパック40から補給されたトナーがトナー供給口32rを介して現像容器32の収容部36に受け入れられるようにトナー供給口32rを開放する第2開放位置に位置している。また、補給ベース501が第1開放位置にある時は、軸線方向D1に直交する径方向から見たときにトナー排出口501rは円筒部32gのトナー供給口32rとオーバーラップする位置にあり且つシャッタ部材507は第2開放位置にある。
これにより、図20(b)に示すように、トナーパック40に収容されたトナーが、トナー供給口32r及びトナー排出口501rを通って現像容器32に補給される。なお、外輪部材510の回動角は、シャッタ部材507の凸部507eとシャッタ部材41の溝部41g,41hとの係合と、外輪部材510のリブ510bとシャッタ部材507の溝部507pとの係合と、によって、略90°に規制される。なお、外輪部材510の回動角は、略90°に限らず、90°未満や90°以上であってもよい。
また、シャッタ部材507の凸部507eがシャッタ部材41の溝部41gに係合することで、トナーパック40は、トナー受入部600に対して軸線方向D1に移動不能となり、トナーパック40をトナー受入部600に対してロックすることができる。これにより、トナー補給中に意図せずトナーパック40がトナー受入部600から外れて、トナーが画像形成装置1の内部に飛散してしまうことを低減し、トナー補給作業の作業性を向上することができる。
次に、ユーザが、図20(b)に示す状態から、外輪部材510の外周面510dを、回転軸線zを中心に矢印z2方向に回動させて、トナーパック40を現像容器32の円筒部32gから離脱させる場合を考える。外輪部材510を矢印z2方向に回動させると、補給ベース501も連動して矢印z2方向に回動する。このとき、補給ベース501の凹部501fの段部501m(図8(a)参照)が、シャッタ部材507の凸部507eの端面507g(図13(b)参照)を押圧する。これにより、シャッタ部材507は、補給ベース501と共に回転軸線zを中心に矢印z2方向に回動する。
一方で、トナー受入部600の円筒部32g及びトナーパック40のシャッタ部材41は、上述したように回動規制されているため、回動しない。このため、図11(a)に示すように、トナーパック40の補給ベース501が、シャッタ部材41に対して矢印z2方向に相対的に回動し、トナー排出口501rがシャッタ部材41に固定されたシール部材504(図10(a)参照)に臨むようになる。すなわち、トナーパック40は、遮蔽状態となって、トナーパック40内に収容されたトナーを排出不能となる。
これと同時に、図13(a)に示すように、トナー受入部600のシャッタ部材507が、円筒部32gに対して矢印z2方向に相対的に回動し、シャッタ部材507に固定されたシャッタシート505がトナー供給口32rを覆う。すなわち、トナー受入部600は、遮蔽状態となって、トナーパック40から排出されるトナーを受け入れ不能となる。このとき、シャッタ部材507は、トナー供給口32rを遮蔽する第2遮蔽位置に位置している。
この状態では、シャッタ部材507の凸部507eがシャッタ部材41の溝部41g,41hから離脱するため、トナーパック40をトナー受入部600から取り外すことができる。また、トナーパック40及びトナー受入部600のいずれも遮蔽状態となっているため、トナーを飛散させることなくトナーパック40をトナー受入部600から取り外すことができる。
[トナー漏れ抑制構成]
次に、トナーパック40とトナー受入部600との間でトナーの漏れを抑制するための構成について、図21(a)乃至図23(b)を参照して説明する。図21(a)乃至図23(b)は、トナーパック40と現像容器32のトナー受入部600との配置関係を示す模式断面図である。シール部材504やベースシール506は、それぞれ円筒状の曲面に配置されているが、ここでは平面として模式的に示している。
次に、トナーパック40とトナー受入部600との間でトナーの漏れを抑制するための構成について、図21(a)乃至図23(b)を参照して説明する。図21(a)乃至図23(b)は、トナーパック40と現像容器32のトナー受入部600との配置関係を示す模式断面図である。シール部材504やベースシール506は、それぞれ円筒状の曲面に配置されているが、ここでは平面として模式的に示している。
図21(a)乃至図23(b)は、トナーパック40及びトナー受入部600を軸線方向D1に視ている。なお、トナーパック40の外輪部材510(図20(a)参照)を矢印z1方向に回動すると、図21(a)乃至図23(b)では、補給ベース501が紙面左方向に移動する。
図21(a)は、現像容器32とトナーパック40とが結合される前の状態を示している。図21(b)は、図21(a)に示す状態から、トナーパック40を現像容器32に装着した状態であり、トナーパック40の補給ベース501やトナー受入部600のシャッタ部材507が回転する前の状態である。図21(b)に示す状態では、トナー供給口32r及びトナー排出口501rが遮蔽されており、パウチ503(図3(a)参照)内に収容されたトナーはトナーパック40の外部へ排出されることはない。
また、図21(c)は、図21(b)に示す状態から補給ベース501及びシャッタ部材507が回転軸線zを中心に矢印z1方向(図20(a)参照)に角度Θ1(0°<Θ1<90°)だけ回転した状態を示している。図22(a)は、図21(b)に示す状態から補給ベース501及びシャッタ部材507が矢印z1方向(図20a参照)に90°だけ回転した状態であり、トナー供給口32r及びトナー排出口501rが開放した状態を示している。
図21(b)に示すように、遮蔽状態のトナーパック40を遮蔽状態のトナー受入部600に装着した状態では、シャッタシート505の先端部505aは、補給ベース501の外周部501bに接触するように配置されている。また、補給ベース501の段部501nは、シャッタ部材507の端面507fに対して、回転軸線zを中心とする周方向において、隙間δ1を有して配置されている。補給ベース501の段部501mは、シャッタ部材507の端面507gに対して、回転軸線zを中心とする周方向において、隙間δ2を有して配置されている。
これらの隙間δ1,δ2は、ユーザが現像容器32に対してトナーパック40を装着する際の隙間(遊び)に相当する。隙間δ1,δ2があることで、トナーパック40を現像容器32に容易に装着することができ、トナーパック40の装着性を向上することができる。
トナーパック40を現像容器32のトナー受入部600に装着された後、ユーザは、補給ベース501を矢印z1方向に回動させる。すると、図21(c)に示すように、図21(b)において存在していた隙間δ1が無くなり、補給ベース501の段部501nがシャッタ部材507の端面507fに対して接触する。そして、端面507fは、段部501nによって押圧され、補給ベース501とシャッタ部材507とが一体となって矢印z1方向に回動する。なお、このとき隙間δ2は、初期状態より広い空間を有することとなる。また、シャッタシート505の先端部505aは、補給ベース501の外周部501bから離間することなく、外周部501bに当接するように構成されている。
更に、ユーザが補給ベース501を矢印z1方向に回動させると、図22(a)に示すように、トナー排出口501r及びトナー供給口32rがシャッタシート505及びシャッタ部材507によって覆われることなく開放される。すると、トナーパック40内に収容されたトナーは、トナー排出口501r及びトナー供給口32rを介して現像容器32内に供給される。このトナー供給の際、ベースシール506は、補給ベース501との界面へのトナーの進入を抑制している。
次に、トナーパック40からのトナー排出を終了してトナーパック40を取り外す場合、図22(b)に示すように、ユーザは図22(a)の状態から補給ベース501を矢印z2方向(紙面右方向)に角度Θ3(0°<Θ3<90°)回動させる。これにより、補給ベース501の段部501mがシャッタ部材507の端面507gに接触し、図22(a)において存在していた隙間δ2が無くなる。そして、端面507gは、段部501mによって押圧され、補給ベース501とシャッタ部材507とが一体となって矢印z2方向に回動する。なお、このとき隙間δ1は、初期状態より広い空間を有することとなる。
更に、ユーザが補給ベース501を矢印z2方向に回動させると、図23(a)に示すように、補給ベース501の段部501nとシャッタ部材507の端面507fとで形成される隙間δ1が、トナー供給口32rの上方に位置する。この時、シャッタシート505の先端部505aが補給ベース501の外周部501bに当接しているため、隙間δ1へのトナーの進入を抑制することができる。
ユーザが更に補給ベース501を矢印z2方向に回動させると、図23(b)に示すように、トナー排出口501rがシール部材504によって遮蔽され、トナー供給口32rがシャッタシート505及びシャッタ部材507によって遮蔽される。なお、この状態でトナーパック40を現像容器32の円筒部32gから離脱させることができ、トナーパック40を円筒部32gから離脱させると図21(a)に示す状態に戻る。以上により、トナー容器及び画像形成システムの一形態を提供することができる。
本実施の形態では、トナーパック40を遮蔽状態から開放状態にする際には、トナー排出口501rがシール部材504及びシャッタシート505の先端部505aによって確実に遮蔽される。このため、トナーパック40内のトナーがトナー排出口501rから漏れ出ることが抑制され、ユーザビリティを向上できる。
また、トナーパック40を開放状態から遮蔽状態にする際には、図23(a)に示す隙間δ1に相当する段部501nと端面507fとの間の空間がシャッタシート505の先端部505aによって確実に遮蔽されている。このため、隙間δ1にトナーが入り込み、トナーパック40を取り外したときに隙間δ1内のトナーが飛散することが抑制され、ユーザビリティを向上できる。
また、トナーパック40のトナー排出口501rは、補給ベース501の軸線方向D1に延びる外周部501bに形成されている。このため、例えばトナー排出口501rをトナーパック40の軸線方向D1における端部(例えば軸線方向D1に垂直な端面)に形成する場合に比して、トナー排出口501rの開口面積を広くとることができ、トナーの補給効率を向上できる。また、補給ベース501及び円筒部32gの外径を小さく構成することができる。
また、本実施の形態では、シャッタ部材41の内周面側に補給ベース501が配置されている。例えば、現像容器32に収容されるトナーがトナー補給途中で満タンとなってトナーパック40のトナーが一部しか補給できなかった場合に、補給ベース501のトナー排出口501rにはトナー(摺り切りトナー)が溜まっている。トナーパック40は、現像容器32から離脱される前に、現像容器32に装着された状態で回動されて開放状態から遮蔽状態となるが、この時、トナー排出口501rは、トナー排出口501rの外周面側からシャッタ部材41によって遮蔽される。このため、トナー排出口501rに溜まった摺り切りトナーがシャッタ部材41によって確実に封止された状態でトナーパック40が現像容器32から離脱し、摺り切りトナーが現像容器32の外部に飛散することを低減できる。
なお、本実施の形態では、トナーパック40のシャッタ部材41に形成された被係合部41kが、円筒部32gの係合部32eに係合する構成を用いて説明したが、これに限定されない。被係合部41k及び係合部32eは、それぞれ2面取り形状を有していたが、これに限定されない。例えば、被係合部41kを2面取りされたボス形状から構成し、係合部32eを2面取りされた穴形状から構成してもよい。また、被係合部41k及び係合部32eの形状に拘わらず、互いに圧入されたりスナップフィット形状によって係合されたりしてもよい。
<第2の実施の形態>
次いで、本発明の第2の実施の形態について説明するが、第2の実施の形態は、第1の実施の形態のトナー受入部600のシャッタ部材507を、シャッタ部材507Bに変更して構成したものである。このため、第1の実施の形態と同様の構成については、図示を省略、又は図に同一符号を付して説明する。
次いで、本発明の第2の実施の形態について説明するが、第2の実施の形態は、第1の実施の形態のトナー受入部600のシャッタ部材507を、シャッタ部材507Bに変更して構成したものである。このため、第1の実施の形態と同様の構成については、図示を省略、又は図に同一符号を付して説明する。
なお、第2の実施の形態に係るシャッタ部材507は、第1の実施の形態と同様に、図15に示すように、内径部507hと、外径部507kと、凸部507eと、を有している。すなわち、シャッタ部材507Bは、第1の実施の形態のシャッタ部材507に追加して、嵌合部513が設けられた点のみが異なる。
シャッタ部材507Bの嵌合部513は、図24(a)乃至図25に示すように、トナーパック40の外輪部材510が係合する略六角形状の開口部513aと、ユーザが回動操作可能なレバー部513bと、を有している。
図26は、第2の実施の形態に係る画像形成装置1Bを示す斜視図であり、図27は、第2の実施の形態に係る画像形成装置1Bを示す平面図である。画像形成装置1Bは、第1の実施の形態の画像形成装置1と基本的に同様の構成及び機能を有している。画像形成装置1Bの排出トレイ81には、図26及び図27に示すように、開口部82aが形成されており、開口部82aは、装置右側に配置されている。
シャッタ部材507Bの嵌合部513は、開口部82aを介して外部に露出しており、ユーザは、現像容器32(図1(a)参照)にトナーを補給する際には、トナーパック40を嵌合部513に嵌合させる。より具体的には、トナーパック40の外輪部材510を嵌合部513に嵌合させる。
そして、ユーザは、開口部82aから露出しているレバー部513bを操作して、レバー部513bを回転軸線z(図24(b)参照)を中心に回動させる。これにより、シャッタ部材507B及びトナーパック40の回転容器ユニット401(図5参照)が回動し、トナーパック40及びトナー受入部600Bが遮蔽状態から開放状態となる。この結果、トナーパック40内のトナーを現像容器32に補給することができる。
以上のように本実施の形態では、第1の実施の形態のように外輪部材510を操作するのではなく、シャッタ部材507Bのレバー部513bを操作することで、トナーパック40及びトナー受入部600Bを遮蔽状態から開放状態にすることができる。
レバー部513bを把持するためのスペースは、外輪部材510を把持するためのスペースよりも小さくて済むので、例えば開口部82aが小さい場合でもレバー部513bの操作性が良く、ユーザビリティを向上できる。なお、開口部82aは、画像形成装置1Bの筐体の強度上、及び画像形成装置1Bの内部への異物の侵入等を防ぐためには、小さい方が有利である。
また、レバー部513bは、トナーパック40の外輪部材510よりも回転軸線zから径方向により離れた位置に配置されているため、ユーザがレバー部513bを操作する際に必要な力を低減し、ユーザビリティを向上することができる。
なお、本実施の形態では、シャッタ部材507Bの嵌合部513に、トナーパック40の外輪部材510を嵌合させていたが、これに限定されない。例えば、外輪部材510ではなく、補給ベース501、内輪部材511及びパウチ503の少なくともいずれか1つをシャッタ部材507Bに対して固定してもよい。
<第3の実施の形態>
次いで、本発明の第3の実施の形態について説明するが、第3の実施の形態は、第1の実施の形態のシャッタ部材507Bを、シャッタ部材507Cに変更して構成したものである。このため、第1の実施の形態と同様の構成については、図示を省略、又は図に同一符号を付して説明する。
次いで、本発明の第3の実施の形態について説明するが、第3の実施の形態は、第1の実施の形態のシャッタ部材507Bを、シャッタ部材507Cに変更して構成したものである。このため、第1の実施の形態と同様の構成については、図示を省略、又は図に同一符号を付して説明する。
シャッタ部材507Cは、嵌合部515を有しており、嵌合部515は、図28(a)乃至図29に示すように、トナーパック40の外輪部材510が係合する略六角形状の開口部515aと、ギヤ部515bと、を有している。ギヤ部515bは、嵌合部515の外周部に形成されており、回転軸線zを中心とする周方向に複数の歯が配列されている。
画像形成装置1C(図30参照)の内部のフレーム(不図示)又は現像容器32(図1(a)参照)には、ガイド部材516が固定されており、ガイド部材516には、レバー部材514がw1方向及びw2方向にスライド移動可能に支持されている。レバー部材514は、ユーザが把持可能なレバー部514aと、ギヤ部515bに噛合するラック部514bと、を有している。
図30は、第3の実施の形態に係る画像形成装置1Cを示す斜視図であり、図31は、第3の実施の形態に係る画像形成装置1Cを示す平面図である。図32は、トナーパック40及びシャッタ部材507Cの周辺構成を示す拡大平面図である。画像形成装置1Cは、第1の実施の形態の画像形成装置1と基本的に同様の構成及び機能を有している。画像形成装置1Cの排出トレイ81には、図30及び図31に示すように、開口部82aが形成されており、開口部82aは、装置右側に配置されている。
シャッタ部材507Cの嵌合部515は、開口部82aを介して外部に露出しており、ユーザは、現像容器32(図1(a)参照)にトナーを補給する際には、トナーパック40を嵌合部515に嵌合させる。より具体的には、トナーパック40の外輪部材510を嵌合部515に嵌合させる。
そして、ユーザは、開口部82aから露出しているレバー部514aを操作して、図30乃至図32に示すように、例えばレバー部材514をw2方向にスライド移動させる。レバー部材514がw2方向にスライド移動することで、レバー部材514のラック部514bに噛合するギヤ部515bが回転駆動される。これにより、シャッタ部材507C及びトナーパック40の回転容器ユニット401(図5参照)が回動し、トナーパック40及びトナー受入部600Cが遮蔽状態から開放状態となる。この結果、トナーパック40内のトナーを現像容器32に補給することができる。
以上のように本実施の形態では、第1の実施の形態のように外輪部材510を操作するのではなく、レバー部材514のレバー部514aを操作することで、トナーパック40及びトナー受入部600Cを遮蔽状態から開放状態にすることができる。
レバー部514aを把持するためのスペースは、外輪部材510を把持するためのスペースよりも小さくて済むので、例えば開口部82aが小さい場合でもレバー部514aの操作性が良く、ユーザビリティを向上できる。なお、開口部82aは、画像形成装置1Cの筐体の強度上、及び画像形成装置1Cの内部への異物の侵入等を防ぐためには、小さい方が有利である。
また、レバー部514aは、トナーパック40の外輪部材510よりも回転軸線zから径方向により離れた位置に配置されているため、ユーザがレバー部514aを操作する際に必要な力を低減し、ユーザビリティを向上することができる。
なお、本実施の形態では、シャッタ部材507Cの嵌合部515に、トナーパック40の外輪部材510を嵌合させていたが、これに限定されない。例えば、外輪部材510ではなく、補給ベース501、内輪部材511及びパウチ503の少なくともいずれか1つをシャッタ部材507Cに対して固定してもよい。
<第4の実施の形態>
次いで、本発明の第4の実施の形態について説明するが、第4の実施の形態は、第1の実施の形態のトナーパック40の構成を変更したものである。このため、第1の実施の形態と同様の構成については、図示を省略、又は図に同一符号を付して説明する。
次いで、本発明の第4の実施の形態について説明するが、第4の実施の形態は、第1の実施の形態のトナーパック40の構成を変更したものである。このため、第1の実施の形態と同様の構成については、図示を省略、又は図に同一符号を付して説明する。
以下、画像形成装置1(図1(a)参照)に着脱可能であって、トナーを収容するトナー容器としてのトナーパック40の構成について説明する。トナー容器としてのトナーパック40Dは、図33(a)乃至図36(b)に示すように、シャッタ部材41D、シール部材504D、補給ベース501D、内輪部材511及びパウチ503を有しており、これらの部材が組付けられて構成されている。
補給ベース501Dには、内輪部材511が結合されており、内輪部材511には、パウチ503が結合されている。パウチ503の内部には、トナーが収容されている。補給ベース501Dは、図34及び図35に示すように、固定面501sには、トナー排出口501rが形成されている。
また、固定面501sには、両面テープ等でシール部材504Dが固定されており、シール部材504Dには、トナー排出口501rに対応する位置に開口部504hが形成されている。シール部材504Dは、弾性変形可能な発泡ウレタンや不織布等の材質で構成されている。
補給ベース501Dには、固定面501sに固定されたシール部材504Dの摺動面504tと面一となるように形成された摺動面501tが形成されている。すなわち、摺動面501tと固定面501sとの間には、段差が設けられている。
図36(a)は、シャッタ部材41Dによってトナー排出口501r及び開口部504hが遮蔽された状態を示し、図36(b)は、トナー排出口501r及び開口部504hが開放された状態を示す。トナーパック40Dは、現像容器32に対して後述する移動方向MDに沿った方向に装着される。トナー排出口501rは、移動方向MDに沿って延びる固定面501sに形成されている。また、図36(a)(b)に示すように、補給ベース501Dには、シャッタ部材41Dが移動方向MDにスライド移動可能に支持されている。シャッタ部材41Dは、摺動面501t,504tに摺動するようにスライド移動可能に構成されており、不図示のバネにより、図36(a)に示す位置に付勢されている。これにより、トナー排出口501rからトナーが漏れ出ることを低減できる。また、シャッタ部材41Dの側面41vからは、突起部41wが突出している。
ユーザは、図33(a)に示すように、現像容器32にトナーを補給する際には、トナーパック40Dを現像容器32に装着する。この時、画像形成装置1(図1(a)参照)に設けられた規制部材901にシャッタ部材41Dの突起部41wが係合し、シャッタ部材41Dは、規制部材901によってトナーパック40Dの装着方向、すなわち移動方向MDにおいて移動規制される。
ユーザが、更に内輪部材511を掴んでトナーパック40Dを移動方向MDに平行な装着方向に移動させると、シャッタ部材41Dが規制部材901に規制されて停止した状態で、補給ベース501D及びパウチ503が内輪部材511と共に下方に移動する。これにより、開口部504h及びトナー排出口501rがシャッタ部材41Dから露出し、トナーパック40Dに収容されたトナーが、開口部504h及びトナー排出口501rを通って現像容器32に補給される。
以上のように、本実施の形態は、トナーパック40Dを現像容器32に対して装着方向に移動させるだけで、開口部504h及びトナー排出口501rが開放され、トナーを補給することができる。このため、補給作業を容易に行うことができ、ユーザビリティを向上することができる。
<第5の実施の形態>
次いで、本発明の第5の実施の形態について説明するが、第5の実施の形態は、第1の実施の形態のトナーパック40の構成を変更したものである。このため、第1の実施の形態と同様の構成については、図示や説明を省略、又は図に同一符号を付して説明する。
次いで、本発明の第5の実施の形態について説明するが、第5の実施の形態は、第1の実施の形態のトナーパック40の構成を変更したものである。このため、第1の実施の形態と同様の構成については、図示や説明を省略、又は図に同一符号を付して説明する。
[トナーパックの構成]
装置本体としての画像形成装置1に着脱可能であって、トナーを収容するトナー容器としてのトナーパック400の構成について説明する。図37(a)乃至図40(b)に示すように、トナーパック400は、シャッタ部材410、シール部材5040、補給ベース5010、外輪部材5020、及びパウチ5030から構成されている。図37(a)乃至図40(b)の各図の(a)(b)は、それぞれ図の見ている向きが異なる。また、1点破線で示す回転軸線zは、トナーパック400の回転中心線である。
装置本体としての画像形成装置1に着脱可能であって、トナーを収容するトナー容器としてのトナーパック400の構成について説明する。図37(a)乃至図40(b)に示すように、トナーパック400は、シャッタ部材410、シール部材5040、補給ベース5010、外輪部材5020、及びパウチ5030から構成されている。図37(a)乃至図40(b)の各図の(a)(b)は、それぞれ図の見ている向きが異なる。また、1点破線で示す回転軸線zは、トナーパック400の回転中心線である。
まず、図37(a)(b)を用いてトナーパック400の各部材の形状や部品間の関係を説明する。トナー収容部及び第1トナー収容部としてのパウチ5030は、図37(a)(b)に示すように、第1の実施の形態と同様にトナーを収容する可撓性容器である。パウチ5030は、開口部5030aを有する。
外輪部材5020はパウチ5030と係合する係合面5020aと、孔部5020bと、1対の凹部5020cと、を有する。パウチ5030の開口部5030aと外輪部材5020の係合面5020aは結合されているが、結合方法はどんなものでもよい。例えば、結合方法は、ホットメルトなどの各種接着剤を用いた方法や、外輪部材5020の外周に対してパウチ5030を熱溶着して結合する方法などがある。
容器ベース部としての補給ベース5010は、回転軸線zに平行な軸線方向D1に沿って延びる側面及び外表面としての外周部5010bと、外周部5010bに形成されるトナー排出口5010rと、を有している。また、補給ベース5010は、外輪部材5020の孔部5020bと係合する軸部5010a及び1対の凸部5010mと、凸部5010x,5010yと、軸部5010dと、凹部5010fと、を有している。凹部5010fは、外周部5010bよりも径方向内側に凹んだ部分であり、第3係合部としての側端面5010s,5010tを有している。また、凹部5010fは、シャッタ部材410の回転方向においてトナー排出口5010rと異なる位置に設けられている。
補給ベース5010は、孔部5020bと軸部5010aとが係合することで、外輪部材5020に対する軸線方向D1及び軸線方向D1に直交する径方向における移動が規制されるように外輪部材5020に支持される。また、補給ベース5010は、1対の凹部5020cと1対の凸部5010mとが係合することで、外輪部材5020に対する回転軸線zを中心とする相対回転が規制されるように外輪部材5020に支持される。また、排出口としてのトナー排出口5010rは、パウチ5030内部に通ずる貫通孔である。また、凸部5010x及び凸部5010yは、互いに位相を異ならせて配置されている。
図37(a)(b)及び図40(a)(b)に示すように、第1シャッタとしてのシャッタ部材410は、略円筒形状の樹脂部材から構成されている。また、シャッタ部材410は、切欠き部410f,410gと、補給ベース5010の軸部5010dと回動可能に係合する孔部410b,410dと、凹部410x,410yと、溝部410z1と、面410z2と、を有している。凹部410x及び溝部410z1は、ひと続きの溝を形成している。切欠き部410fは、略矩形状であり、切欠き410gは、シャッタ部材410の周方向における一部の範囲(約90°)で周方向に延びるように形成されている。また、シャッタ部材410の底面には、シャッタ部材41の周方向における一部の範囲で周方向に延びる切欠き410hが形成されている。図38(b)及び図40(a)(b)に示すように、シャッタ部材410が遮蔽位置にあるときに、補給ベース5010の凹部5010fの少なくとも一部は、切欠き部410fを介してシャッタ部材410から露出している。
シール部材5040は、固定面5040a及び摺動面5040bを有しており、弾性変形可能な発泡ウレタンや不織布等の材質で構成されている。シール部材5040の固定面5040aは、両面テープ等でシャッタ部材410の内周面410jに固定されている。これにより、シール部材5040とシャッタ部材410の界面でのトナー漏れを抑制できる。
以下、一体に結合された補給ベース5010、外輪部材5020及びパウチ5030を容器ユニット4010とし、一体に結合されたシャッタ部材410及びシール部材5040をシャッタユニット4020とする。シャッタユニット4020を容器ユニット4010に組み付ける際には、補給ベース5010の外周部5010bがシャッタ部材410の孔部410bに入り、かつ補給ベース5010の凸部5010x,5010yが凹部410x,410yに入りこむ。
これにより、補給ベース5010の凸部5010x,5010yは、溝部410z1及び面410z2に沿うように回転可能になる。すなわち、トナーパック400は、図38(a)乃至39(b)に示すように、容器ユニット4010とシャッタユニット4020とが相対的に回転可能な構成になっている。そして、シャッタユニット4020は、容器ユニット4010に対して回転軸線zを中心に、矢印z1方向及び矢印z1方向とは反対の矢印z2方向に回転可能に設けられている。
以下、図38(a)(b)に示すトナーパック400の状態を遮蔽状態とし、図39(a)(b)に示すトナーパック400の状態を開放状態とする。また、トナーパック400が遮蔽状態の時の補給ベース5010の位置を遮蔽位置及び第1遮蔽位置、トナーパック400が開放状態の時の補給ベース5010の位置を開放位置及び第1開放位置とする。この場合、トナーパック400は、遮蔽状態からシャッタユニット4020を矢印z1方向に90°回すことで開放状態となる。また、トナーパック400は、開放状態からシャッタユニット4020を矢印z2方向に90度回すことで遮蔽状態となる。なお、シャッタユニット4020をどの程度回転させればトナーパック400が開放状態と遮蔽状態に遷移するかについては自由に設定してよい。
ここで、本実施の形態では図38(a)(b)に示すように、シャッタ部材410の孔部410mと補給ベース5010に設けられた可撓性を有する爪部5010pとが係合可能になっている。孔部410m及び爪部5010pが係合することによって、シャッタ部材410は、補給ベース5010に対して、回転軸線zを中心とする回転が規制されている。言い換えると、これによってトナーパック400が画像形成装置本体に挿入される前の単品の状態で、ユーザはトナーパック400を遮蔽状態から開放状態にすることを規制される。なお、実際にトナーを補給するためにトナーパック400を画像形成装置本体に挿入する際には、爪部5010pが後述するトナー受入部6000の押圧部320f(図42(b)参照)と接触する。そして、爪部5010pが径方向内側に退避することで、シャッタユニット4020が回転可能となり、ユーザはトナーパック400を遮蔽状態から開放状態に移行することが簡単に可能となる。
そして、シャッタ部材410に固定されたシール部材5040は、補給ベース5010の外周部5010bに対して摺動する摺動面5040bを有している。シール部材5040は、外周部5010bによってシャッタ部材410に近づく方向、すなわち軸線方向D1に直交する径方向における外側に押圧されて変形し、外周部5010bと摺動面5040bとの間に面圧を発生させる。これにより、シール部材5040と補給ベース5010との界面でのトナー漏れを抑制できる。
また、トナーパック400が遮蔽状態の時には、図38(a)(b)に示すように、パウチ5030に収容されているトナーは、以下のように移動可能である。すなわち、トナーは、パウチ5030の開口部5030a、内輪部材511の内方空間、補給ベース5010の軸部5010a及び補給ベース5010の内方空間を通過して、トナー排出口5010rまで移動することができる。しかしながら、トナー排出口5010rは、シャッタ部材410及びシール部材5040によって遮蔽されているため、トナーパック400単体の状態で、パウチ5030内に収容されているトナーは外部に漏れださないようにシールされている。なお、パウチ5030の開口部5030aは、パウチ5030の軸線方向D1における一端部に設けられている。
また、トナーパック400が開放状態の場合には、図39(a)(b)に示すように、補給ベース5010に形成されたトナー排出口5010rが、シャッタ部材410及びシール部材5040によって遮蔽されずに開放されている。この時、トナー排出口5010rは、シャッタ部材410の切欠き部410fに臨む位置となっており、パウチ5030に収容されたトナーは、トナー排出口5010r及び切欠き部410fを介して、トナーパック400の外部に排出可能となっている。
[現像容器のトナー受入部]
次に、図41(a)乃至図43(b)を用いて、現像容器32に設けられた装着部としてのトナー受入部6000について説明する。トナー受入部6000は、図41(a)乃至図43(b)に示すように、操作レバー310、流入口5070、流入防止シール5100及び入口部材5080を有している。また、トナー受入部6000は、シャッタシート5050、入口シール5060、容器入口320、容器底5090、及び底シール5110を有している。図41(a)乃至図43(b)の各図の(a)(b)は、それぞれ図の見ている向きが異なる。また、1点破線で示す回転軸線zは、後述する回転可能な部品の回転軸である。またこの回転軸線zはトナーパック400の回転軸線と一致する。
次に、図41(a)乃至図43(b)を用いて、現像容器32に設けられた装着部としてのトナー受入部6000について説明する。トナー受入部6000は、図41(a)乃至図43(b)に示すように、操作レバー310、流入口5070、流入防止シール5100及び入口部材5080を有している。また、トナー受入部6000は、シャッタシート5050、入口シール5060、容器入口320、容器底5090、及び底シール5110を有している。図41(a)乃至図43(b)の各図の(a)(b)は、それぞれ図の見ている向きが異なる。また、1点破線で示す回転軸線zは、後述する回転可能な部品の回転軸である。またこの回転軸線zはトナーパック400の回転軸線と一致する。
レバーとしての操作レバー310は、ユーザが操作する把持部310a、流入口5070と係合する円筒部310b、孔部310c及び溝部310dを有する。流入口5070は、凸部5070b及び受入口5070cを有しており、凸部5070bは、操作レバー310の孔部310cを通り、溝部310dに係合する。これにより、操作レバー310と流入口5070は、相対的に回転可能な構成になっている。受入口5070cは、トナーパック400から流入するトナーを受け入れる。受入口5070cから受け入れられたトナーは、第2トナー収容部としての現像容器32に収容される。
また、流入口5070の面5070aは、流入防止シール5100の面5100aと接触し、流入防止シール5100の面5100bは、容器底5090の面5090bと接触している。流入口5070と容器底5090をビスで締結する際に、これら流入口5070と容器底5090の間には流入防止シール5100が挟み込まれており、トナーの流出を防止している。
入口部材5080は、上端部に凸部5080mを有しており、凸部5080mは、流入口5070の上端部に形成された孔部5070mと係合する。これにより、入口部材5080は、流入口5070と一体に組付けられている。また、入口部材5080は、補給ベース5010の凹部5010f(図38(b)参照)に係合するように構成されている。入口部材5080は、凹部5010fの側端面5010s,5010tにそれぞれ係合可能な第3被係合部としての側端面5080c,5080dを有している。
また、シャッタシート5050は厚み100[μm]程度のフィルムであり、両面テープ等でシャッタシート5050の固定面5050aが入口部材5080の外周面5080aに固定されている。また、入口シール5060も同様に、両面テープ等で入口シール5060の固定面5060bが容器入口320の内周面320aに固定されている。また、底シール5110は、固定面5110aを有しており、固定面5110aは、容器底5090の面5090aと両面テープ等で固定されている。
第2シャッタとしての容器入口320は、容器底5090の面5090cと接する面320bを有している。また、容器入口320は、既に記載した流入口5070と容器底5090とに挟まれており、流入口5070に対して回転軸線z回りの回動のみ可能な構成になっている。トナー受入部6000は、流入口5070に対して、操作レバー310と、入口シール5060が貼り付けられた容器入口320と、がそれぞれ回転軸線z回りに回動可能な構成になっている。また、流入口5070、流入防止シール5100、入口部材5080及び入口シール5060は、トナーパック400が着脱可能に構成される本体ベース部5300を構成している。また、操作レバー310は、容器入口320に対して、操作レバー310単体では、独立して回転可能に構成されている。
そしてトナー受入部6000は、流入口5070に対して容器入口320が回動することで、容器入口320のトナー受入口320cがシャッタシート5050によって遮蔽される遮蔽状態と、トナー受入口320cが開放される開放状態と、の間で遷移する。また、トナー受入部6000が遮蔽状態の時の容器入口320の位置を第2遮蔽位置、トナー受入部6000が開放状態の時の容器入口320の位置を第2開放位置とする。
[トナーパックとトナー受入部の結合]
次にトナーパック400とトナー受入部6000が連結し、ユーザがトナーパック400内のトナーを現像容器32に補給する際の動作について図44(a)乃至図49を用いて説明する。
次にトナーパック400とトナー受入部6000が連結し、ユーザがトナーパック400内のトナーを現像容器32に補給する際の動作について図44(a)乃至図49を用いて説明する。
図44(a)(b)は、トナーパック400をトナー受入部6000に装着する様子を示す斜視図である。図45(a)はトナーパック400が遮蔽状態から開放状態に移行する際の操作レバー310とシャッタ部材410の関係を表す斜視図であり、図45(b)は図45(a)を所定の断面で切った斜視図である。図46(a)はトナーパック400が遮蔽状態から開放状態に移行する際のシャッタ部材410と容器入口320の関係を表す斜視図であり、図46(b)は図46(a)を所定の断面で切った斜視図である。
図47(a)はトナーパック400が開放状態から遮蔽状態に移行する際の操作レバー310とシャッタ部材410の関係を表す斜視図であり、図47(b)は図47(a)を所定の断面で切った斜視図である。図48(a)はトナーパック400が開放状態から遮蔽状態に移行する際のシャッタ部材410と容器入口320の関係を表す図で、図48(b)は図48(a)を所定の断面で切った斜視図である。図49はトナーパック400がトナー受入部6000に装着され、開放状態になったときのシャッタ部材410の様子を表した斜視図である。
ユーザは、トナーパック400内のトナーを現像容器32に補給するにあたって、図44(a)(b)に示すように、まず回転軸線zに沿った装着方向F1にトナーパック400をトナー受入部6000に装着する。トナーパック400をトナー受入部6000に装着する際には、ユーザは、トナーパック400の補給ベース5010の凹部5010fが、トナー受入部6000の入口部材5080に係合するように位置合わせした状態で、トナーパック400を装着する。これにより、トナーパック400とトナー受入部6000の回転方向における位相が適切な位置となる。また、補給ベース5010の凹部5010fの側端面5010s,5010tが入口部材5080の側端面5080c,5080dにそれぞれ係合するので、トナーパック400の補給ベース5010が本体ベース部5300に対して回転しない。言い換えれば、係合部としての凹部5010fは、トナーパック400が画像形成装置1に装着されたときに、画像形成装置1の被係合部としての入口部材5080と係合することで、画像形成装置1に対する補給ベース5010の回転を規制する。
また、この時、シャッタ部材410の孔部410d(図37(b)参照)は、容器入口320の円筒部320e(図42(a)参照)に係合する。その後、ユーザは、操作レバー310の把持部310aを把持し、操作レバー310を回転軸線zを中心に矢印z1方向に回動させる。
これにより、図45(a)(b)に示すように、操作レバー310の第2係合部としての面310m1とトナーパック400側のシャッタ部材410の第1被係合部としての面410m1とが係合する。また、操作レバー310の面310n1とトナーパック400側のシャッタ部材410の面410n1とが係合する。これらの面の係合により、操作レバー310の矢印z1方向の回動に伴って、シャッタ部材410も矢印z1方向に回動する。
これと同時に、図46(a)(b)に示すように、シャッタ部材410の第1係合部としての面410p1とトナー受入部6000側の容器入口320の第2被係合部としての面320p1とが係合する。また、シャッタ部材410の面410q1とトナー受入部6000側の容器入口320の面320q1とが係合する。これらの面の係合により、シャッタ部材410の矢印z1方向の回動に伴って、容器入口320も矢印z1方向に回動する。これにより、トナーパック400が遮蔽状態から開放状態になるのと同時にトナー受入部6000も遮蔽状態から開放状態になるため、トナーを現像容器32に補給することが可能となる。
逆に、ユーザがトナーパック400を遮蔽状態から開放状態へ移行させる際には、操作レバー310を回転軸線zを中心に矢印z2方向に回動させる。これにより、図47(a)(b)に示すように、操作レバー310の第2係合部としての面310m2とトナーパック400側のシャッタ部材410の第1被係合部面410m2とが係合する。また、操作レバー310の面310n2とトナーパック400側のシャッタ部材410の面410n2とが係合する。これらの面の係合により、操作レバー310の矢印z2方向の回動に伴って、シャッタ部材410も矢印z2方向に回動する。
これと同時に、図48(a)(b)に示すように、シャッタ部材410の第1係合部としての面410p2とトナー受入部6000側の容器入口320の第2被係合部面320p2とが係合する。また、シャッタ部材410の面410q2とトナー受入部6000側の容器入口320の面320q2とが係合する。これらの面の係合により、シャッタ部材410の矢印z2方向の回動に伴って、容器入口320も矢印z2方向に回動する。これにより、トナーパック400が開放状態から遮蔽状態になるのと同時にトナー受入部6000も開放状態から遮蔽状態になる。
トナーパック400は、遮蔽状態から開放状態に移行する際にユーザが誤操作でトナーパック400がトナー受入部6000から抜けない様に、図49に示すようにシャッタ部材410の溝410gが流入口5070の面5070xを挟み込むように入り込む。よって、トナーパック400が開放状態に移行し始めるとトナーパック400がトナー受入部6000から装着方向F1と逆方向に移動することを妨げる。つまり、トナーパック400がトナー受入部6000から抜けないような構成になっている。
以上のように、本実施の形態では、トナーパック400をトナー受入部6000に装着し、トナー受入部6000側の操作レバー310を回動させる。そして、操作レバー310の回動に伴って、トナーパック400側のシャッタ部材410が回動(回転)し、シャッタ部材410の回動に伴って、トナー受入部6000側の容器入口320が回動する。これにより、トナーパック400及びトナー受入部6000が遮蔽状態と開放状態との間で遷移し、トナーパック400の脱着及びトナーの補給を容易に行うことができる。
また、ユーザは、トナー受入部6000側の操作レバー310を操作するので、トナーパック400のパウチ5030を含む容器ユニット4010が回動することはない。このため、パウチ5030にそれほど剛性が必要とならず、パウチ5030を可撓性の高い部材から構成することができ、パウチ5030内のトナーを容易に最後まで出し切ることができる。特に、パウチ5030を、回転軸線zを中心としてねじる方向には操作しないので、パウチ5030に大きな剪断力がかかることは無い。
また、本実施の形態の構成はユーザが画像形成装置1に取り付けられた現像容器32の一部である操作レバー310を操作することでトナー補給を行うため、操作レバーの把持部310aのレバー比を大きくすることができる。このため、ユーザの操作負荷を軽減することで、ユーザビリティの良い補給構成が可能となる。
なお、トナーパック400をトナー受入部6000に挿入する際にクリック感を付与または、トナーパック400を遮蔽状態と開放状態との間で遷移する際にクリック感を付与することで、ユーザビリティを向上する構成にしてもよい。
また、トナーパック400の外輪部材5020、補給ベース5010及びシャッタ部材410と、操作レバー310や流入口5070と、の色を合わせてもよい。これにより、ユーザが補給場所を認識し易いため、ユーザビリティが向上する。
また、トナーパック400とトナー受入部6000との間でトナーの漏れを抑制するための構成については、第1の実施の形態と同様のためここでは説明を省略する。
また、本実施の形態では、操作レバー310、シャッタ部材410及び容器入口320が、それぞれ2箇所の面に係合して連動する構成となっていたが、これに限定されない。例えば、1か所の面又は3か所以上の面が係合して、操作レバー310、シャッタ部材410及び容器入口320が連動するように構成してもよい。
<第6の実施の形態>
次いで、本発明の第6の実施の形態について説明するが、第6の実施の形態は、第5の実施の形態のトナーパック460の構成を変更したものである。このため、第5の実施の形態と同様の構成については、図示や説明を省略、又は図に同一符号を付して説明する。
次いで、本発明の第6の実施の形態について説明するが、第6の実施の形態は、第5の実施の形態のトナーパック460の構成を変更したものである。このため、第5の実施の形態と同様の構成については、図示や説明を省略、又は図に同一符号を付して説明する。
[トナーパックの構成]
まず、図50(a)〜図53(b)を用いて、装置本体としての画像形成装置1に着脱可能であって、トナーを収容するトナーパック460の基本構成について説明する。より詳しくは、トナー容器としてのトナーパック460は、後述する装着部606に装着される。図50(a)はパック側シャッタ603が遮蔽位置にあるときのトナーパック460の正面図である。図50(b)はパック側シャッタ603が開放位置にあるときのトナーパック460の正面図である。図51はトナーパック460の分解斜視図である。図52(a)はパック側シャッタ603が遮蔽位置にある時のノズル6502近傍の拡大図である。図52(b)は、図52(a)における矢印U方向にトナーパック460を見た図である。図53(a)はパック側シャッタ603が開放位置にある時のノズル6502近傍の拡大図である。図53(b)は、図53(a)における矢印U方向にトナーパック460を見た図である。
まず、図50(a)〜図53(b)を用いて、装置本体としての画像形成装置1に着脱可能であって、トナーを収容するトナーパック460の基本構成について説明する。より詳しくは、トナー容器としてのトナーパック460は、後述する装着部606に装着される。図50(a)はパック側シャッタ603が遮蔽位置にあるときのトナーパック460の正面図である。図50(b)はパック側シャッタ603が開放位置にあるときのトナーパック460の正面図である。図51はトナーパック460の分解斜視図である。図52(a)はパック側シャッタ603が遮蔽位置にある時のノズル6502近傍の拡大図である。図52(b)は、図52(a)における矢印U方向にトナーパック460を見た図である。図53(a)はパック側シャッタ603が開放位置にある時のノズル6502近傍の拡大図である。図53(b)は、図53(a)における矢印U方向にトナーパック460を見た図である。
トナーパック460は、トナーを収容する第1トナー収容部としてのパウチ6503と、パウチ6503に結合される外輪部材620と、ノズル6502と、パック側シャッタ603と、を有する。外輪部材620及びノズル6502は、パウチ6503と接続される容器ベース部6010を構成している。図50(a)(b)に示すように、パウチ6503は、第1方向及び回転軸線の方向としての軸線方向D1におけるトナーパック460の一端側に設けられている。外輪部材620、ノズル6502及びパック側シャッタ603は、軸線方向D1におけるトナーパック460の他端部側に設けられている。パウチ6503は、例えば可撓性のポリプロピレンシートから形成され、かつ一端部が開放された袋形状を有している。なお、パウチ6503は、パウチに限らず樹脂製のボトルや紙製やビニール等の容器であっても良い。
外輪部材620は、図51に示すように、パウチ6503の一端部に結合(固定)される結合面620aと、ノズル6502と連結される連結部620cと、を有する。パウチ6503の開口部601aと外輪部材620の結合面620aは結合されているが、結合方法はどんなものでもよい。例えば結合方法としては、ホットメルトなどの各種接着剤を用いた方法や、外輪部材620の外周に対してパウチ6503を熱溶着して結合する方法などがある。
ベース部材としてのノズル6502は、筒部材としての外輪部材620の連結部620cに着脱可能に連結されている。すなわち、外輪部材620とノズル6502は、互いに分離可能に構成されている。連結部620cは、孔620bを有しており、トナーは該孔620bを通過可能である。これによって、外輪部材620の孔620b及び結合面620aを介してパウチ6503にトナーを容易に充填することができる。例えば、外輪部材620の下方にパウチ6503を結合した状態でパウチ6503にトナーを充填し、その後、ノズル6502を外輪部材620に結合する。このような構成にすることにより、より短時間で多くのトナーを複雑な装置を用いずに充填することができる。なぜなら、外輪部材620の孔620bは、ノズル6502の排出口602aよりも面積が大きくトナーの充填が容易で、トナーの流路も単純なためである。
軸線方向D1に延びるノズル6502の外表面としての側面602cには、パウチ6503の内部と連通するように構成された排出口602aと、凹部602eと、が設けられている。凹部602eは、パック側シャッタ603の回転方向において排出口602aと異なる位置に設けられている。パウチ6503に収容されたトナーは、排出口602aを介してトナーパック460の外部に排出されるように構成されている。なお、ノズル6502は、外輪部材620及びパウチ6503と一体的に構成されていてもよい。
ノズル6502の側面602cの外側には、容器シャッタ及び第1シャッタとしてのパック側シャッタ603が配置されている。パック側シャッタ603は、軸線方向D1に沿った方向に延びる回転軸線zを中心に回転可能に設けられ、回転軸線zを中心とする仮想円VCの半径方向rにおいて側面602cの外側に設けられている。ノズル6502の側面602cは、回転軸線zを中心とする仮想円VCの半径方向rにおける外側に向かって凸の曲面である。パック側シャッタ603の内側の面、すなわち側面602cに対向する面は、ノズル6502の側面602cに沿った曲面であり、略矩形状の第1シール部材としてのパック側シール605が取り付けられている。図52(a)(b)に示すように、パック側シャッタ603の開口603aを形成する端面603gと、パック側シール605の端面605aは、回転軸線zに対して傾斜した傾斜面となっている。そして、パック側シール605の端面605aは、パック側シャッタ603の端面603gよりも開口603a側に突出した位置に取り付けられている。
パック側シャッタ603は、パック側シール605がノズル6502の排出口602aを遮蔽する第1遮蔽位置としての遮蔽位置と、排出口602aを開放する第1開放位置としての開放位置と、の間を、回転軸線zを中心に回転可能に構成されている。パック側シャッタ603が開放位置にあるとき、開口603aからノズル6502の排出口602aが露出する。また、図52(a)に示すように、パック側シャッタ603が遮蔽位置にあるときに、ノズル6502の凹部602eの少なくとも一部は、開口603aを介してパック側シャッタ603から露出している。
図50(a)及び図52(a)は、パック側シャッタ603が遮蔽位置にある状態を示している。図50(b)及び図53(a)は、パック側シャッタ603が開放位置にある状態を示している。図50(a)及び図52(a)に示すように、遮蔽位置にあるパック側シャッタ603が回転軸線zを中心に矢印K方向に回転させられると、パック側シャッタ603は、図50(b)及び図53(a)に示す開放位置に至る。逆に、開放位置にあるパック側シャッタ603を矢印L方向に回転させると、パック側シャッタ603は遮蔽位置に至る。パック側シャッタ603の回転動作において、パック側シャッタ603はパック側シール605を介してノズル6502の側面602cに対して摺擦する。
[装着部]
次に、図54(a)乃至図58(b)を用いて、トナーパック460が装着される装着部606の構成について説明する。本実施の形態において、装着部606は、トナーパック460を装着するためのユニットであり、画像形成装置1(図2参照)に設けられている。図54(a)は装着部606の分解斜視図である。図54(b)は、図54(a)と異なる方向から見た装着部606の分解斜視図である。図55(a)及び図56(a)はそれぞれ、レバー608が閉位置にある時の装着部606の外観を表す斜視図及び装着部606を装着方向Mから見た図である。図55(b)及び図56(b)はそれぞれ、レバー608が開位置にある時の装着部606の外観を表す斜視図及び装着部606を装着方向Mから見た図である。
次に、図54(a)乃至図58(b)を用いて、トナーパック460が装着される装着部606の構成について説明する。本実施の形態において、装着部606は、トナーパック460を装着するためのユニットであり、画像形成装置1(図2参照)に設けられている。図54(a)は装着部606の分解斜視図である。図54(b)は、図54(a)と異なる方向から見た装着部606の分解斜視図である。図55(a)及び図56(a)はそれぞれ、レバー608が閉位置にある時の装着部606の外観を表す斜視図及び装着部606を装着方向Mから見た図である。図55(b)及び図56(b)はそれぞれ、レバー608が開位置にある時の装着部606の外観を表す斜視図及び装着部606を装着方向Mから見た図である。
図57(a)は、装着方向Mの上流側から見た装置側シャッタ609の斜視図である。図57(b)は、図57(a)と異なる視点の装置側シャッタ609の斜視図である。図58(a)は、装着方向Mの下流側から見たカバー610及びシャッタシート621の斜視図である。図58(b)は、装着方向Mの上流側から見たカバー610の斜視図である。
図54(a)乃至図55(b)に示すように、装着部606は、本体ベース部2を有し、本体ベース部2は、第一枠体607、第二枠体617、カバー610及びシャッタシート621を含む。カバー610及び第二枠体617は、第一枠体607に固定されている。カバー610は、図58(a)(b)に示すように、第一枠体607に対して回転軸線zを中心に回転しないように、第一枠体607の位置決め部607a(図54(a)参照)と係合する被係合部610hを有する。なお、第一枠体607、カバー610及び第二枠体617は別部材ではなく一体で構成されていてもよい。図54(a)(b)に示すように、第二枠体617には、受入口としての装置側開口617aが設けられており、装置側開口617aは、現像容器32の収容部36(図1(a)参照)と連通している。
レバー608及び装置側シャッタ609はそれぞれ、本体ベース部2に対して回転軸線zを中心に回転可能に取り付けられている。第一枠体607には、位置決め部607aが設けられている。位置決め部607aは、回転軸線zを中心とする仮想円VCの半径方向rにおいて、第一枠体607の回転軸線zを中心とする内周面よりも内側に突出している。
また、レバー608には、駆動伝達部608a及び操作部608bが設けられている。ユーザは、操作部608bを操作することで、レバー608を本体ベース部2に対して回転軸線zを中心に回転させることができる。レバー608の駆動伝達部608aは、図54(a)に示すように、回転軸線zを中心とする仮想円VCの半径方向rにおいて、レバー608の回転軸線zを中心とする内周面よりも内側に突出する凸部である。
本体シャッタ及び第2シャッタとしての装置側シャッタ609は、図57(a)(b)に示すように、内周面609hと、内周面609hに形成され、トナーパック460からトナーを受け入れる連通口609aと、底面609bと、を有する。装置側シャッタ609は、更に、センターボス609dと、被駆動伝達部609eと、パック当接面609gと、を有する。被駆動伝達部609eは、図57(a)に示すように、回転軸線zを中心とする仮想円VCの半径方向rにおいて内側に突出する凸部である。内周面609hには、連通口609aの周囲を囲むように、第2シール部材としての装置側シール611が貼り付けられている(図55(b)参照)。
装置側シャッタ609は、本体ベース部2に対し、第2遮蔽位置としての遮蔽位置と、第2開放位置としての開放位置と、を取るように構成されている。より具体的には、装置側シャッタ609は、図57(a)(b)に示すように、遮蔽位置から開放位置へ向けて矢印K方向に回転し、開放位置から遮蔽位置へ向けて矢印L方向に回転する。なお、これら矢印K方向及び矢印L方向は、図52(a)に示すパック側シャッタ603の回転方向としての矢印K方向及び矢印L方向と同様である。装置側シャッタ609は、遮蔽位置において、装置側シール611とカバー610によって連通口609aがカバーされず、開放位置において、連通口609aがカバー610によってカバーされず開放される。すなわち、連通口609aは、装置側シャッタ609が遮蔽位置に位置する際には第二枠体617の装置側開口617aに連通せず、装置側シャッタ609が遮蔽位置に位置する際には第二枠体617の装置側開口617aに連通する。
装置側シール611の端面611aは、図55(b)に示すように、貼付け座面である連通口609aの周囲の端面609i(図57(b)参照)より周方向に突出して配置される。また、端面611aは、傾斜面となっている。
装置側シャッタ609は、図55(a)及び図56(a)において遮蔽位置に位置しており、この時、装置側シャッタ609の連通口609aは、第二枠体617の装置側開口617aとは連通していない。また、装置側シャッタ609は、図55(b)及び図56(b)において開放位置に位置しており、この時、装置側シャッタ609の連通口609aは、第二枠体617の装置側開口617aと連通している。装置側シャッタ609が開放位置に移動することによって、連通口609aを介してトナーパック460から現像容器32の収容部36へトナーを補給(供給)できる。
なお、レバー608と装置側シャッタ609は駆動が連結されていないため、トナーパック460を取り付けない状態でレバー608を操作しても、装置側シャッタ609は回転しない構成となっている。
[シャッタシート]
次に図55(a)(b)、図58(a)(b)及び図62を用いて、シャッタシート621について説明する。図62は、開放位置から遮蔽位置へ装置側シャッタ609(図62では不図示)を回転させたときのシャッタシート621周辺部を時系列的に示した図である。シート部材としてのシャッタシート621は、厚み100[μm]程度のフィルムであり、両面テープ等で、カバー610に固定される。そして、シャッタシート621は、装置側シャッタ609が遮蔽位置と開放位置との間で回転する際に、装置側シャッタ609に取り付けられた装置側シール611に摺擦する。
次に図55(a)(b)、図58(a)(b)及び図62を用いて、シャッタシート621について説明する。図62は、開放位置から遮蔽位置へ装置側シャッタ609(図62では不図示)を回転させたときのシャッタシート621周辺部を時系列的に示した図である。シート部材としてのシャッタシート621は、厚み100[μm]程度のフィルムであり、両面テープ等で、カバー610に固定される。そして、シャッタシート621は、装置側シャッタ609が遮蔽位置と開放位置との間で回転する際に、装置側シャッタ609に取り付けられた装置側シール611に摺擦する。
また、シャッタシート621は、回転軸線zを中心とする周方向、すなわち装置側シャッタ609の回転方向(例えば図57(a)(b)の矢印K方向)における端部である先端部621aが、カバー610aの端面610gよりも周方向に突出している。シャッタシート621の先端部621aは、斜面621b及び垂直面621cを有している。斜面621bは、周方向(矢印K,L方向)及び回転軸線zと平行な軸線方向D1に対して傾斜している。言い換えれば、斜面621bは、回転軸線zの方向(軸線方向D1)に向かうにつれて装置側シャッタ609の回転方向(矢印K,L方向)に向かうように延びている。また、面としての垂直面621cは、装着方向M及び軸線方向D1に沿って、好ましくは装着方向M及び軸線方向D1に平行に延びている。
図62に示すように、開放位置から遮蔽位置に装置側シャッタ609(図55(b)(a)参照)を回転させると、矢印Q方向に装置側シール611が移動する。次に、シャッタシート621の先端部621aが装置側シール611のエッジ、例えば装置側シール611の開口部の縁に接触する。この際、シャッタシート621の先端部621aが装置側シール611のエッジに引っかかってしまうと、シャッタシート621又は装置側シール611が撓んで変形する可能性があり、シール性を損ねる場合がある。
そのため、先端部621aに斜面621bを形成することで、シャッタシート621の装置側シール611へのひっかかりを抑制することができる。また、仮にシャッタシート621に装置側シール611からのひっかかりの力が作用しても、シャッタシート621を外側(矢印T方向)に押し広げる方向の力が発生する。このため、シャッタシート621の変形を抑制して、シール性を維持することができる。
また、先端部621aには、斜面621bに連続して垂直面621cも形成されている。このため、装置側シャッタ609が開放位置から遮蔽位置に回転する際にたとえ斜面621bにトナーが抱え込まれたとしても、そのトナーが斜面621bを伝って移動して垂直面621cにおいてそぎ落とされる。よって、シャッタシート621の先端部621aへのトナーの付着を抑え、トナーパック460を取り外した際に、トナーが落下することを抑制することができる。また、装置側シール611の回転方向(矢印Q方向)に対して斜面621bが斜めに力を受けるので、後述するレバー608の操作時の抵抗を抑えることができて操作性を向上させることができる。
[トナーパックの装着部への装着]
次に、図59(a)乃至図61(b)を用いて、装着部606にトナーパック460を装着する際の状態を説明する。図59(a)(b)は、トナーパック460が装着部606に装着される途中の様子を別角度から視た斜視図である。図60は、図59(a)(b)の状態から更にトナーパック460を装着方向に移動させた状態における回転軸線zに平行な断面図である。図61(a)は、図60における61A−61A断面図である。図61(b)は、図60における61B−61B断面図である。なお、図60乃至図61(b)においては見易さのため、パック側シャッタ603及びカバー610の切断面に網掛け表示を施している。
次に、図59(a)乃至図61(b)を用いて、装着部606にトナーパック460を装着する際の状態を説明する。図59(a)(b)は、トナーパック460が装着部606に装着される途中の様子を別角度から視た斜視図である。図60は、図59(a)(b)の状態から更にトナーパック460を装着方向に移動させた状態における回転軸線zに平行な断面図である。図61(a)は、図60における61A−61A断面図である。図61(b)は、図60における61B−61B断面図である。なお、図60乃至図61(b)においては見易さのため、パック側シャッタ603及びカバー610の切断面に網掛け表示を施している。
以下の説明において、ユーザは、図59(a)(b)に示すように、装置側シャッタ609が遮蔽位置にある状態の装着部606に対して、パック側シャッタ603が遮蔽位置にある状態のトナーパック460を装着方向Mに移動させて装着する。このとき、装置側シール611の端面611aとパック側シール605の端面605aは周方向においてオーバーラップした状態で接触し、装着方向Mに変形されながら摺動する。すなわち、パック側シール605の端面605aは、トナーパック460が本体ベース部2に装着されている状態において、装置側シール611の端面611aに接触する。
パック側シール605の端面605aは、パック側シャッタ603の開口603aに突出しているため、トナーパック460が本体ベース部2に装着されると、端面605a,611aが互いに圧接する。このため、パック側シール605と装置側シール611とが密着し、シール性が向上してトナー漏れを低減することができる。また、端面605a,611aは、回転軸線zの方向(軸線方向D1)に向かうにつれてパック側シャッタ603の回転方向(矢印K,L方向)に向かうように延びているため、トナーパック460を装着部606に装着する途中の抵抗を低減することができる。このため、トナーパック460を装着部606にスムーズに装着でき、操作性を向上できる。
ユーザは、ノズル6502の凹部602e並びにパック側シャッタ603の開口603aと、第一枠体607の位置決め部607aと、を位置合わせする。これと同時に、ユーザは、パック側シャッタ603の被駆動伝達部603bと、レバー608の駆動伝達部608aと、の位置も合わせる。
このようなトナーパック460と装着部606との位置合わせの後、ユーザは、トナーパック460を装着方向Mに移動させて装着部606に装着していく。すると、図60に示すように、ノズル6502の突出部602bの内周面602b1に、装置側シャッタ609のセンターボス609dの小径部609d2が篏合される。これによって、装置側シャッタ609に対する半径方向におけるノズル6502の位置が決まる。また、ノズル6502の突出部602bの先端部が装置側シャッタ609のパック当接面609gに突き当たることで、トナーパック460の装着方向Mにおける位置が決まる。
この時、図61(b)に示すように、カバー610の端面610f,610gが、ノズル6502の凹部602eを形成する面602e1,602e2に近接若しくは係合する。また、図61(a)(b)に示すようにパック側シャッタ603の被駆動伝達部603bは、装置側シャッタ609の被駆動伝達部609e及びレバー608の駆動伝達部608aに係合する。これによって、パック側シャッタ603の回転軸線zと、装置側シャッタ609の回転軸線zと、が略同軸となる。また、ノズル6502の凹部602eの面602e1,602e2がカバー610の端面610f,610gにそれぞれ係合するので、トナーパック460のノズル6502がカバー610を含む本体ベース部2に対して回転しない。言い換えれば、係合部としての凹部602eは、トナーパック460が画像形成装置1に装着されたときに、画像形成装置1の被係合部としてのカバー610と係合することで、画像形成装置1に対するノズル6502の回転を規制する。
そして、レバー608、パック側シャッタ603及び装置側シャッタ609は、本体ベース部2及びノズル6502に対し、回転軸線zを中心として略一体となって回転可能となる。
例えば、レバー608が閉位置から開位置へ回転させられると、レバー608の第2係合部としての駆動伝達部608aが、パック側シャッタ603の第1被係合部としての面603b1を押圧する。これにより、パック側シャッタ603は、レバー608と共に遮蔽位置から開放位置へ回転される。また、遮蔽位置から開放位置へと回転されるパック側シャッタ603の第1係合部としての面603b2が、装置側シャッタ609の第2被係合部としての面609e2を押圧する。これにより、装置側シャッタ609は、パック側シャッタ603と共に遮蔽位置から開放位置へ回転される。
逆に、レバー608が開位置から閉位置へ回転させられると、レバー608の駆動伝達部608aがパック側シャッタ603の面603b2を押圧する。これにより、パック側シャッタ603は、レバー608と共に開放位置から遮蔽位置へ回転される。また、開放位置から遮蔽位置へと回転されるパック側シャッタ603の面603b1が装置側シャッタ609の被駆動伝達部609eの面609e1を押圧する。これにより、装置側シャッタ609は、パック側シャッタ603と共に開放位置から遮蔽位置へ回転される。
このように、レバー608を操作することで、パック側シャッタ603及び装置側シャッタ609を遮蔽位置と開放位置との間で回転させることができ、トナーパック460から現像容器32へのトナーの補給を行うことができる。ユーザは、トナーパック460から現像容器32へのトナーの補給が完了すると、レバー608を開位置から閉位置へ回転させ、トナーパック460を装着部606から引き抜く。
パック側シャッタ603及び装置側シャッタ609が回転する際、装置側シール611の端面611aとパック側シール605の端面605aは密着しており、隙間を形成することが無いためトナーの侵入を抑制することができる。
[パック側シャッタの溝部]
パック側シャッタ603には、図53(a)に示すように、周方向、すなわちパック側シャッタ603の回転方向(矢印K,L方向(図52(a)参照)に延びる溝部603hが形成されている。上述したように、トナーパック460が装着部606に装着され、レバー608が図55(a)に示す閉位置から図55(b)に示す開位置に回転されると、パック側シャッタ603の溝部603hにレバー608の駆動伝達部608aが入り込む。駆動伝達部608aが溝部603hに入り込んだ状態では、駆動伝達部608aがトナーパック460に引っかかって、トナーパック460が装着部606から引き抜かれることが規制される。
パック側シャッタ603には、図53(a)に示すように、周方向、すなわちパック側シャッタ603の回転方向(矢印K,L方向(図52(a)参照)に延びる溝部603hが形成されている。上述したように、トナーパック460が装着部606に装着され、レバー608が図55(a)に示す閉位置から図55(b)に示す開位置に回転されると、パック側シャッタ603の溝部603hにレバー608の駆動伝達部608aが入り込む。駆動伝達部608aが溝部603hに入り込んだ状態では、駆動伝達部608aがトナーパック460に引っかかって、トナーパック460が装着部606から引き抜かれることが規制される。
よって、トナーパック460から現像容器32へのトナーの補給が始まると、トナーパック460が装着部606から装着方向Mと逆方向に移動することを妨げられ、トナーが画像形成装置1の外部へ漏れるのを防ぐことができる。
また、図53(a)に示すように、溝部603hの入口部分には、周方向及び軸線方向D1に対して傾斜するテーパ形状のテーパ部603iが形成されている。言い換えれば、テーパ部603iは、回転軸線zの方向(軸線方向D1)に向かうにつれてパック側シャッタ603の回転方向(矢印K,L方向)に向かうように延びている。テーパ部603iは、トナーパック460を装着部606に装着する際に、トナーパック460が装着方向Mに微小にずれていたとしても駆動伝達部608aを容易に溝部603hに入れ込むことができるためのものである。また、トナーパック460が装着部606から引き抜かれる際に、レバー608の閉位置への回転移動が不十分であった場合、レバー608の駆動伝達部608aがテーパ部603iに当接する。この状態でトナーパック460を装着部606から引き抜くと、駆動伝達部608aがテーパ部603iに押圧されることによって、レバー608が閉位置まで回転し、レバー608を正しい位置に戻すことができる。
このように、パック側シャッタ603に溝部603h及びテーパ部603iを設けることで、トナーパック460の抜け防止、レバー608の回転操作の容易化、さらにレバー608を正しい遮蔽位置に戻すことができる。また、再度トナーパック460を装着部606に装着する際にも、部品の干渉等が起きなくなるなど操作性を向上することができる。
なお、上述の第1乃至第6の実施の形態は、任意に組み合わせてもよい。
1,1B,1C:画像形成装置、装置本体/2:本体ベース部/31:現像ローラ/32:現像容器(第2トナー収容部)/32b:側面(外周部)/32e:係合部/32g:本体ベース部(円筒部)/32r:第2開口部(トナー供給口)/36:第2トナー収容部(収容部)/40,40D,400,460:トナー容器(トナーパック)/41,410,603:容器シャッタ、第1シャッタ(シャッタ部材、パック側シャッタ)/41j:内周面/41k:被係合部/310:レバー(操作レバー)/310m1,310m2,608a:第2係合部(面、駆動伝達部)/320,609:本体シャッタ、第2シャッタ(容器入口、装置側シャッタ)/320p1,320p2,609e2:第2被係合部(面)/410m1,410m2,603b1:第1被係合部(面)/410p1,410p2,603b2:第1係合部(面)/501,5010,6010:容器ベース部(補給ベース)/501b,602c,5010b:側面、外表面(外周部)/501n:当接部(段部)/501r,602a,5010r:排出口、第1開口部(トナー排出口)/503,6503:トナー収容部、可撓性容器、第1トナー収容部(パウチ)/503a:開口部/507:本体シャッタ(シャッタ部材)/507f:被当接部(端面)/510:筒状部材(外輪部材)/510d:外周面/511:支持部材(内輪部材)/603h:溝部/603i:テーパ部/605:第1シール部材(パック側シール)/605a:端面/609a:連通口/611:第2シール部材(装置側シール)/611a:端面/620:筒部材(外輪部材)/620b:孔/621:シート部材(シャッタシート)/621a:端部(先端部)/621b:斜面/621c:面(垂直面)/1000:画像形成システム/602e,5010f:係合部、凹部/5010s,5010t:第3係合部(側端面)/5070c,617a:受入口(装置側開口)/610,5080:被係合部(カバー、入口部材)/5080c,5080d:第3被係合部(側端面)/5300:本体ベース部/6502:ベース部材(ノズル)/D1:回転軸線の方向、第1方向(軸線方向)/z:回転軸線
Claims (25)
- 画像形成装置に着脱可能なトナー容器であって、
トナーを収容するトナー収容部と、
前記トナー収容部に通ずる排出口を有する容器ベース部と、
前記排出口を遮蔽する容器シャッタと、を備え、
前記容器ベース部は、前記容器シャッタによって前記排出口が遮蔽される遮蔽位置と、前記トナー収容部のトナーが前記排出口から前記トナー容器の外部に排出されるように前記容器シャッタによって前記排出口が開放される開放位置と、の間を前記容器シャッタに対して回転軸線を中心に回転可能に構成され、
前記排出口は、前記回転軸線の方向に沿って延びる前記容器ベース部の側面に設けられ、
前記容器シャッタは、前記トナー容器が前記画像形成装置に装着された時に、前記画像形成装置の係合部と係合することで前記容器シャッタの前記回転軸線を中心とする回転が規制されるように構成された被係合部を有する、
ことを特徴とするトナー容器。 - 前記回転軸線に直交する方向において前記容器ベース部よりも前記回転軸線から離れた位置に外周面を備える筒状部材であって、前記容器ベース部と一体的に前記回転軸線を中心に回転する筒状部材を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のトナー容器。 - 前記トナー収容部は、一端部に開口部を有する可撓性容器であり、
前記開口部が開いた状態で維持されるように前記開口部を支持する支持部材を備え、
前記支持部材は、前記開口部と前記排出口とが通ずるように前記容器ベース部に固定されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のトナー容器。 - 前記トナー収容部は、前記容器ベース部と一体的に前記回転軸線を中心に回転するように構成され、
前記容器ベース部及び前記トナー収容部は、前記容器シャッタに対して前記回転軸線を中心に回転可能に構成されている、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のトナー容器。 - 前記回転軸線の方向に見た時に、前記容器ベース部及び前記容器シャッタは、円筒状の部材であり、前記容器ベース部は、前記容器シャッタの内側において前記容器シャッタの内周面に沿って前記回転軸線を中心に回転するように構成されている、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のトナー容器。 - 記録材に画像を形成する画像形成装置と、少なくとも一部が前記画像形成装置の外部に露出するように前記画像形成装置に装着可能なトナー容器と、を含む画像形成システムであって、
前記トナー容器は、トナーを収容する第1トナー収容部と、前記第1トナー収容部に通ずる第1開口部を有する容器ベース部と、前記第1開口部を遮蔽するための容器シャッタと、を有し、
前記容器ベース部は、前記容器シャッタによって前記第1開口部が遮蔽される第1遮蔽位置と、前記第1トナー収容部のトナーが前記第1開口部から前記トナー容器の外部に排出されるように前記容器シャッタによって前記第1開口部が開放される第1開放位置と、の間を前記容器シャッタに対して回転軸線を中心に回転可能に構成され、
前記第1開口部は、前記回転軸線の方向に沿って延びる前記容器ベース部の側面に設けられ、
前記画像形成装置は、
トナーを収容するための第2トナー収容部と、
前記第2トナー収容部に通ずる第2開口部を有する本体ベース部と、
前記第2開口部を遮蔽する第2遮蔽位置と、前記トナー容器から補給されたトナーが前記第2開口部を介して前記第2トナー収容部に受け入れられるように前記第2開口部を開放する第2開放位置と、の間を前記本体ベース部に対し前記回転軸線を中心に回転可能に構成された本体シャッタと、を有し、
前記第2開口部は、前記回転軸線の方向に沿って延びる前記本体ベース部の側面に設けられ、
前記容器ベース部が前記第1遮蔽位置にある時は、前記回転軸線に直交する方向から見たときに前記第1開口部は前記本体ベース部の前記第2開口部とオーバーラップしない位置にあり且つ前記本体シャッタは前記第2遮蔽位置にあって、
前記容器ベース部が前記第1開放位置にある時は、前記回転軸線に直交する方向から見たときに前記第1開口部は前記第2開口部とオーバーラップする位置にあり且つ前記本体シャッタは前記第2開放位置にある、
ことを特徴とする画像形成システム。 - 前記本体ベース部は、係合部を有し、
前記本体シャッタは、被当接部を有し、
前記容器シャッタは、前記トナー容器が前記画像形成装置に装着された時に、前記本体ベース部の前記係合部と係合することで前記容器シャッタの前記回転軸線を中心とする回転が規制される被係合部を有し、
前記容器ベース部は、前記トナー容器が前記画像形成装置に装着された時に、前記本体シャッタが前記回転軸線を中心として前記容器シャッタと共に回転するように前記被当接部に当接する当接部を有する、
ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。 - 前記画像形成装置は、前記第2トナー収容部と、前記本体ベース部と、前記本体シャッタと、を含むと共に現像ローラを回転可能に支持する現像容器を有し、
前記トナー容器は前記現像容器に装着可能に構成される、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の画像形成システム。 - 前記トナー容器は、前記回転軸線の方向が鉛直方向に沿った方向になるように画像形成装置に装着される、
ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の画像形成システム。 - 前記トナー容器を前記画像形成装置に装着する装着方向は、前記回転軸線に沿った方向である、
ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成システム。 - 前記回転軸線の方向に見た時に、前記容器ベース部及び前記容器シャッタは、円筒状の部材であり、前記容器ベース部は、前記容器シャッタの内側において前記容器シャッタの内周面に沿って前記回転軸線を中心に回転するように構成されている、
ことを特徴とする請求項6乃至10のいずれか1項に記載の画像形成システム。 - 画像形成装置に着脱可能なトナー容器であって、
トナーを収容するトナー収容部と、
前記トナー収容部に通ずる排出口が第1方向に延びる外表面に設けられた容器ベース部と、
前記容器ベース部に対して前記排出口を遮蔽する遮蔽位置と、前記排出口を開放する開放位置と、の間を前記第1方向に沿う方向に延びる回転軸線を中心に回転可能に構成された容器シャッタと、を備え、
前記容器ベース部は、前記トナー容器が前記画像形成装置に装着された時に前記画像形成装置の被係合部と係合することで、前記画像形成装置に対する前記容器ベース部の前記回転軸線を中心とする回転を規制する係合部を有する、
ことを特徴とするトナー容器。 - 前記容器ベース部の前記係合部は、前記容器シャッタの回転方向において前記排出口と異なる位置に設けられ且つ前記外表面よりも凹んだ凹部であって、
前記凹部の少なくとも一部は、前記容器シャッタが前記遮蔽位置にあるときに、前記容器シャッタから露出している、
ことを特徴とする請求項12に記載のトナー容器。 - 前記回転軸線の方向が鉛直方向に沿う方向になるように前記画像形成装置に装着できるように構成されている、
ことを特徴とする請求項12又は13に記載のトナー容器。 - 装置本体と、前記装置本体に装着可能なトナー容器と、を有する画像形成システムであって、
前記トナー容器は、
トナーを収容する第1トナー収容部と、
前記第1トナー収容部と接続された容器ベース部であって、前記第1トナー収容部に収容されたトナーを外部に排出するための排出口を有する容器ベース部と、
前記排出口を開放する第1開放位置と、前記排出口を遮蔽する第1遮蔽位置と、の間を前記容器ベース部に対し回転軸線を中心に回転するように構成され、第1係合部及び第1被係合部を有する第1シャッタと、を有し、
前記装置本体は、
前記トナー容器が着脱可能に構成され、前記トナー容器からトナーを受け入れるための受入口を有する本体ベース部と、
前記受入口から受け入れたトナーを収容する第2トナー収容部と、
前記受入口を開放する第2開放位置と、前記受入口を遮蔽する第2遮蔽位置と、の間を前記本体ベース部に対して前記回転軸線を中心に回転するように構成され、第2被係合部を有する第2シャッタと、
前記本体ベース部に対し前記回転軸線を中心に回転可能であって前記第2シャッタに対して回転可能に構成され、かつ第2係合部を有するレバーと、を有し、
前記トナー容器が前記本体ベースに装着されている状態において、
前記レバーの前記第2係合部は、前記第1シャッタが前記レバーと共に回転するように前記第1シャッタの前記第1被係合部と係合し、
前記第1シャッタの前記第1係合部は、前記第2シャッタが前記第1シャッタと共に回転するように前記第2シャッタの第2被係合部に係合する、
ことを特徴とする画像形成システム。 - 前記容器ベース部は、第3係合部を有し、
前記本体ベース部は、前記トナー容器が前記本体ベース部に装着された状態において、前記容器ベース部が前記本体ベース部に対して回転しないように前記第3係合部と係合する第3被係合部を有する、
ことを特徴とする請求項15に記載の画像形成システム。 - 前記トナー容器は、前記第1シャッタに設けられる第1シール部材を有し、
前記第2シャッタは、前記第2遮蔽位置において前記受入口に連通せず、前記第2開放位置において前記受入口に連通する連通口を有し、
前記装置本体は、前記連通口の周囲を囲むように前記第2シャッタに設けられる第2シール部材を有し、
前記第1シャッタの回転方向における前記第1シール部材の端面は、前記トナー容器が前記本体ベースに装着されている状態において、前記回転方向における前記第2シール部材の端面に接触する、
ことを特徴とする請求項15又は16に記載の画像形成システム。 - 前記第1シャッタは、前記第1開放位置に位置する際に前記排出口に対応する位置に位置し、前記トナー容器から前記装置本体へのトナーの排出を許容する開口部を有し、
前記第1シール部材の前記端面は、前記開口部に突出するように位置する、
ことを特徴とする請求項17に記載の画像形成システム。 - 前記第1シール部材の前記端面及び前記第2シール部材の前記端面は、前記回転軸線の方向に向かうにつれて前記回転方向に向かうようにそれぞれ延びており、前記トナー容器が前記本体ベースに装着されている状態において互いに圧接している、
ことを特徴とする請求項17又は18に記載の画像形成システム。 - 前記本体ベース部は、前記第2シャッタが前記第2開放位置と前記第2遮蔽位置との間で回転する際に、前記第2シール部材に摺擦するシート部材を更に有し、
前記シート部材は、前記回転方向における端部に、前記回転軸線の方向に向かうにつれて前記回転方向に向けて延びる斜面を有する、
ことを特徴とする請求項17乃至19のいずれか1項に記載の画像形成システム。 - 前記シート部材の前記端部は、前記斜面に連続するように形成され且つ前記回転軸線の方向に沿って延びる面を有する、
ことを特徴とする請求項20に記載の画像形成システム。 - 前記第1シャッタは、前記第1シャッタの回転方向に延びる溝部を有し、
前記溝部は、前記トナー容器が前記本体ベースに装着されかつ前記レバーが回転されることで前記レバーの前記第2係合部が入り込み、前記トナー容器が前記本体ベースから引き抜かれることを規制する、
ことを特徴とする請求項15乃至21のいずれか1項に記載の画像形成システム。 - 前記溝部は、前記トナー容器が前記本体ベースから引き抜かれる際に前記第2係合部と当接可能なテーパ部であって、前記回転軸線の方向に向かうにつれて前記回転方向に向けて延びるテーパ部を有する、
ことを特徴とする請求項22に記載の画像形成システム。 - 前記第1トナー収容部は、可撓性を有し、かつ一端部が開放された袋形状を有しており、
前記容器ベース部は、前記第1トナー収容部の前記一端部に固定され、筒状に形成される筒部材と、前記筒部材に着脱可能に連結され、前記排出口を有するベース部材と、を有する、
ことを特徴とする請求項15乃至23のいずれか1項に記載の画像形成システム。 - 前記ベース部材に連結される前記筒部材の連結部は、前記排出口よりも面積が大きい孔を有する、
ことを特徴とする請求項24に記載の画像形成システム。
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-
2021
- 2021-03-17 JP JP2021043868A patent/JP2021193442A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023120623A1 (ja) * | 2021-12-24 | 2023-06-29 | キヤノン株式会社 | トナー容器 |
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