JP2021190324A - 継電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】異物の介在によるフラットケーブルの耐久性の低下を抑制する継電装置を提供する。【解決手段】継電装置1は、ステータ2及びロテータ3の間に形成された空間10に配置され、一端に第1のコネクタ40が接続されると共に他端に第2のコネクタ41が接続され、巻き方向を反転させた第1の反転部422を境に、正方向の空間10の内周11から逆方向の空間10の外周12に巻かれる第1のフラットケーブル42と、空間10に配置され、一端に第1のコネクタ40が接続されると共に他端に第2のコネクタ41が接続され、巻き方向を反転させた第2の反転部432を境に、矢印B方向の空間10の内周11から矢印A方向の空間10の外周12に巻かれる第2のフラットケーブル43と、を備えている。【選択図】図2
Description
本発明は、継電装置に関する。
従来の技術として、一端が固定体に、他端が可動体に取り付けられた2つのフラットケーブルと、円弧形状の2つのガイド部材と、を固定体と可動体の間に形成される環状中空部に配置したケーブルリールが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このケーブルリールは、ガイド部材と環状中空部との間に形成された内周通路に2つのフラットケーブルを巻き付けると共に、2つのガイド部材の間に形成される2つの反転空間のそれぞれにおいて巻き方向を反転させてガイド部材と環状中空部との間に形成された外周通路に2つのフラットケーブルを巻き付けている。2つのガイド部は、それぞれの両端部にローラを有しており、フラットケーブルを反転させた反転部がガイド部の一方のローラに掛けられている。つまり反転空間において対向するローラは、一方にはフラットケーブルが掛けられ、他方にはフラットケーブルが掛けられていない。
従来のケーブルリールは、可動体の一方の回転方向では、フラットケーブルがローラを引き込みながら内周通路に巻き取られ、ガイド部が当該ローラを介して駆動されて可動体と同方向に回転する。また従来のケーブルリールは、他方の回転方向では、フラットケーブルが反転空間において対向するガイド部のローラを押しながら内周通路を巻き出され、可動体と同方向に回転する。従来のケーブルリールは、対向するガイド部のローラを押してガイド部を駆動するため、フラットケーブルとローラとの間に異物が挟まってフラットケーブルが削れて耐久性が低下する可能性がある。また従来のケーブルリールがローラの代わりに壁部材を有する場合、フラットケーブルと壁部材の間に異物が挟まってフラットケーブルが削れて耐久性が低下する可能性がある。
従って本発明の目的は、異物の介在によるフラットケーブルの耐久性の低下を抑制する継電装置を提供することにある。
本発明の一態様は、第1のコネクタが取り付けられる第1のコネクタ部を有する固定部材と、第2のコネクタが取り付けられる第2のコネクタ部を有し、固定部材の第1のコネクタ部を基準として正方向及び逆方向に回転する回転部材と、固定部材及び回転部材の間に形成された空間に配置され、一端に第1のコネクタが接続されると共に他端に第2のコネクタが接続され、巻き方向を反転させた第1の反転部を境に、正方向の空間の内周から逆方向の空間の外周に巻かれる第1のフラットケーブルと、空間に配置され、一端に第1のコネクタが接続されると共に他端に第2のコネクタが接続され、巻き方向を反転させた第2の反転部を境に、逆方向の空間の内周から正方向の空間の外周に巻かれる第2のフラットケーブルと、空間に配置され、回転部材の回転に応じて空間を移動する移動部材と、移動部材に配置され、回転部材が逆方向に回転する場合、第1のフラットケーブルが内周に巻き付けられることによる第1の反転部の接触により移動部材を逆方向に移動させる第1の接触部材と、移動部材に配置され、回転部材が正方向に回転する場合、第2のフラットケーブルが内周に巻き付けられることによる第2の反転部の接触により移動部材を正方向に移動させる第2の接触部材と、を備えた継電装置を提供する。
本発明によれば、異物の介在によるフラットケーブルの耐久性の低下を抑制することができる。
(実施の形態の要約)
実施の形態に係る継電装置は、第1のコネクタが取り付けられる第1のコネクタ部を有する固定部材と、第2のコネクタが取り付けられる第2のコネクタ部を有し、固定部材の第1のコネクタ部を基準として正方向及び逆方向に回転する回転部材と、固定部材及び回転部材の間に形成された空間に配置され、一端に第1のコネクタが接続されると共に他端に第2のコネクタが接続され、巻き方向を反転させた第1の反転部を境に、正方向の空間の内周から逆方向の空間の外周に巻かれる第1のフラットケーブルと、空間に配置され、一端に第1のコネクタが接続されると共に他端に第2のコネクタが接続され、巻き方向を反転させた第2の反転部を境に、逆方向の空間の内周から正方向の空間の外周に巻かれる第2のフラットケーブルと、空間に配置され、回転部材の回転に応じて空間を移動する移動部材と、移動部材に配置され、回転部材が逆方向に回転する場合、第1のフラットケーブルが内周に巻き付けられることによる第1の反転部の接触により移動部材を逆方向に移動させる第1の接触部材と、移動部材に配置され、回転部材が正方向に回転する場合、第2のフラットケーブルが内周に巻き付けられることによる第2の反転部の接触により移動部材を正方向に移動させる第2の接触部材と、を備えて概略構成されている。
実施の形態に係る継電装置は、第1のコネクタが取り付けられる第1のコネクタ部を有する固定部材と、第2のコネクタが取り付けられる第2のコネクタ部を有し、固定部材の第1のコネクタ部を基準として正方向及び逆方向に回転する回転部材と、固定部材及び回転部材の間に形成された空間に配置され、一端に第1のコネクタが接続されると共に他端に第2のコネクタが接続され、巻き方向を反転させた第1の反転部を境に、正方向の空間の内周から逆方向の空間の外周に巻かれる第1のフラットケーブルと、空間に配置され、一端に第1のコネクタが接続されると共に他端に第2のコネクタが接続され、巻き方向を反転させた第2の反転部を境に、逆方向の空間の内周から正方向の空間の外周に巻かれる第2のフラットケーブルと、空間に配置され、回転部材の回転に応じて空間を移動する移動部材と、移動部材に配置され、回転部材が逆方向に回転する場合、第1のフラットケーブルが内周に巻き付けられることによる第1の反転部の接触により移動部材を逆方向に移動させる第1の接触部材と、移動部材に配置され、回転部材が正方向に回転する場合、第2のフラットケーブルが内周に巻き付けられることによる第2の反転部の接触により移動部材を正方向に移動させる第2の接触部材と、を備えて概略構成されている。
この継電装置は、第1のフラットケーブル及び第2のフラットケーブルで接触部材を引くことのみにより移動部材を駆動するので、フラットケーブルによって接触部材を押したり引いたりして移動部材を駆動させる場合と比べて、フラットケーブルと接触部材との間に異物が挟まり難い。従って継電装置は、異物の介在による第1のフラットケーブル及び第2のフラットケーブルの耐久性の低下を抑制することができる。
[第1の実施の形態]
(継電装置1の概要)
図1は、継電装置の一例を示す展開図である。図2(a)は、継電装置の一例を示す上面図であり、図2(b)は、継電装置の配置の一例を示す図である。なお以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率や形状は、実際の比率や形状とは異なる場合がある。
(継電装置1の概要)
図1は、継電装置の一例を示す展開図である。図2(a)は、継電装置の一例を示す上面図であり、図2(b)は、継電装置の配置の一例を示す図である。なお以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率や形状は、実際の比率や形状とは異なる場合がある。
継電装置1は、図1に示すように、固定部材(=ステータ2)側に電気的に接続された電子機器と、回転部材(=ロテータ3)側に電気的に接続された電子機器と、を電気的に接続するものである。図2(b)に示すように、継電装置1が車両8に搭載される場合、ステータ2が車両8に取り付けられ、ロテータ3が車両8に対して回転するステアリング80に取り付けられる。ステータ2側には、車両8を総合的に制御する制御装置などが電気的に接続される。またロテータ3側には、ステアリング80に配置されたステアリングスイッチ装置、エアバッグ装置及び警報装置などが電気的に接続される。なお本実施の形態の継電装置1は、車両8に搭載されるがこれに限定されない。また継電装置1は、後述するように、操舵角度が小さい、小操舵角ステアリングに最適である。
継電装置1は、図1及び図2(a)に示すように、第1のコネクタ40が取り付けられる第1のコネクタ部25を有するステータ2と、第2のコネクタ41が取り付けられる第2のコネクタ部35を有し、ステータ2の第1のコネクタ部25を基準として正方向(=矢印A方向)及び逆方向(=矢印B方向)に回転するロテータ3と、を備えている。
なお矢印A方向とは、図2(a)の紙面において反時計回りである。また矢印A方向とは、図2(b)に示すように、運転席に着座するユーザから見て左回転である。さらに矢印B方向とは、図2(a)の紙面において時計回りである。またさらに矢印B方向とは、図2(b)に示すように、運転席に着座するユーザから見て右回転である。
また継電装置1は、図1及び図2(a)に示すように、ステータ2及びロテータ3の間に形成された空間10に配置され、一端(=端部420)に第1のコネクタ40が接続されると共に他端(=端部421)に第2のコネクタ41が接続され、巻き方向を反転させた第1の反転部422を境に、正方向の空間10の内周11から逆方向の空間10の外周12に巻かれる第1のフラットケーブル42と、空間10に配置され、一端(=端部430)に第1のコネクタ40が接続されると共に他端(=端部431)に第2のコネクタ41が接続され、巻き方向を反転させた第2の反転部432を境に、矢印B方向の空間10の内周11から矢印A方向の空間10の外周12に巻かれる第2のフラットケーブル43と、を備えている。
継電装置1は、図1及び図2(a)に示すように、空間10に配置され、ロテータ3の回転に応じて空間10を移動する移動部材としてのリテーナ5と、リテーナ5に配置され、ロテータ3が逆方向に回転する場合、第1のフラットケーブル42が内周11に巻き付けられることによる第1の反転部422の接触によりリテーナ5を逆方向に移動させる第1の接触部材としての第1のローラ55と、リテーナ5に配置され、ロテータ3が正方向に回転する場合、第2のフラットケーブル43が内周11に巻き付けられることによる第2の反転部432の接触によりリテーナ5を正方向に移動させる第2の接触部材としての第2のローラ56と、を備えている。
本実施の形態のロテータ3は、図2(a)に示すように、ステータ2の第1のコネクタ部25を境に、回転角度が正方向に0°以上180°以下、逆方向に0°以上180°以下となるようにされている。つまりステアリング80は、回転角度が正方向及び逆方向に0°以上180°以下となる小操舵角ステアリングである。
ステアリング80の回転角度は、図2(b)に示すように、ステアリング80の回転軸800を回転中心とした際の角度である。第1のコネクタ部25は、ステアリング80の回転角が0°となる位置に配置されるように継電装置1が車両8に取り付けられる。なおステアリング80の回転角度は、フラットケーブルの長さ、及び内周11と外周12の半径の比によって変更可能である。
本実施の形態では、第1のコネクタ40、第2のコネクタ41、第1のフラットケーブル42及び第2のフラットケーブル43が一体となったものをケーブルユニット4と記載する。
(ステータ2の構成)
ステータ2は、樹脂材料によって形成されている。ステータ2は、略円筒形状を有している。円筒の側面部分は、円筒部20である。また円筒の一方の底面部分は、底面部21である。ステータ2は、他方の底面側が解放されている。
ステータ2は、樹脂材料によって形成されている。ステータ2は、略円筒形状を有している。円筒の側面部分は、円筒部20である。また円筒の一方の底面部分は、底面部21である。ステータ2は、他方の底面側が解放されている。
ステータ2は、図1に示すように、開放された側からリテーナ5、ケーブルユニット4及びロテータ3が取り付けられる。ステータ2は、ロテータ3の後述する円筒部33が挿入される開口22を底面部21の中央に有している。
またステータ2には、図1に示すように、底面部21の外であって円筒部20から外側に突出するように、挿入孔250を有する第1のコネクタ部25が設けられている。この第1のコネクタ部25は、円形状を有する底面部21の外なので、リテーナ5の回転を阻害しないように設けられている。この第1のコネクタ部25の挿入孔250には、第1のフラットケーブル42及び第2のフラットケーブル43と電気的に接続された第1のコネクタ40が挿入される。
ステータ2は、図2(b)に示すように、車両8のコラムカバー83内に配置される。このステータ2は、車両8に取り付けられるので、ステアリング80の回転に連動しない。
(ロテータ3の構成)
ロテータ3は、樹脂材料によって形成されている。ロテータ3は、フランジ部30と、円筒部33と、を備えている。円筒部33は、フランジ部30の裏面32側に設けられている。ロテータ3は、ステアリングシャフト85が挿入される開口34を備えている。
ロテータ3は、樹脂材料によって形成されている。ロテータ3は、フランジ部30と、円筒部33と、を備えている。円筒部33は、フランジ部30の裏面32側に設けられている。ロテータ3は、ステアリングシャフト85が挿入される開口34を備えている。
この開口34には、ステアリングシャフト85に設けられた溝に挿入される突起340及び突起341を有している。ロテータ3は、ステアリングシャフト85の回転に連動して回転する。そしてロテータ3は、ステータ2の開口22にガイドされてステータ2に対して正方向及び逆方向に回転する。
フランジ部30は、円板形状を有している。フランジ部30は、挿入孔350を有する第2のコネクタ部35が表面31に設けられている。この第2のコネクタ部35の挿入孔350には、第1のフラットケーブル42及び第2のフラットケーブル43と電気的に接続された第2のコネクタ41が挿入される。
空間10は、ステータ2の円筒部20の内側の側面である内周部200、底面部21、ロテータ3のフランジ部の裏面32、及び円筒部33の外側の側面である外周部330で囲まれた領域である。空間10の内周11とは、ロテータ3の円筒部33の外周部330である。空間10の外周12とは、ステータ2の内周部200である。
図2(a)に示すように、第1のローラ55及び第2のローラ56の位置は、一例として、ステータ2を基準に定められた直交座標の各象限を用いて次のように示すことができる。ロテータ3の回転軸800上の点を原点としてステータ2を基準に定められた直交座標系において、ステータ2の第1のコネクタ部25を頂点とした縦軸を第1の軸、第1の軸に直交する軸を第2の軸とした場合、第1のローラ55が第2象限又は第3象限、或いは第2象限と第3象限に跨って位置し、第2のローラ56が第1象限又は第4象限、或いは第1象限と第4象限に跨って位置する。
第1の軸は、図2(a)に示す直線LYである。また第1の軸と直交する第2の軸は、図2(a)に示す直線LXである。この直線LYと直線LXは、模擬的に直交座標系を構成している。この直交座標系の第1象限〜第4象限は、図2(a)に示す回転軸800を中心として右上から反時計回りに「I」〜「IV」で示す領域である。基準の位置とは、図2(a)に示すように、第1のコネクタ40と第2のコネクタ41とが直線LYに沿うように位置する、つまりステアリング80が、車両8が直進する位置である際のロテータ3の位置である。従ってステアリング80の回転角度は、直線LYを基準(0°)としている。なお継電装置1は、直進可能な状態の車両8に取り付けられる。
また第1のフラットケーブル42は、ロテータ3が基準の位置にある場合、第2象限(II)、又は第2象限(II)と第3象限(III)に位置する。さらに第2のフラットケーブル43は、ロテータ3が基準の位置にある場合、第1象限(I)、又は第1象限(I)と第4象限(IV)に位置する。言い換えるなら第1のフラットケーブル42は、ロテータ3が基準の位置にある場合、図2(a)の直線LYの左側に位置する。第2のフラットケーブル43は、ロテータ3が基準の位置にある場合、図2(a)の直線LYの右側に位置する。
後述するように、ロテータ3の最大の回転角度が正方向及び逆方向に180°より小さくされる場合、第1のローラ55が第2象限(II)、又は第2象限(II)と第3象限(III)に跨って配置され、第2のローラ56が第1象限(I)、又は第1象限(I)と第4象限(IV)に跨って配置される。またロテータ3の最大の回転角度が180°以上360°より小さくされる場合、第1のローラ55が第3象限(III)に配置され、第2のローラ56が第4象限(IV)に配置される。
(ケーブルユニット4の構成)
図3(a)は、ロテータが正方向に回転した場合の一例を示す図であり、図3(b)は、ロテータが逆方向に回転した場合の一例を示す図である。
図3(a)は、ロテータが正方向に回転した場合の一例を示す図であり、図3(b)は、ロテータが逆方向に回転した場合の一例を示す図である。
ケーブルユニット4の第1のフラットケーブル42及び第2のフラットケーブル43は、細長い帯形状を有し、互いに平行な複数の導体を一対の絶縁フィルムでラミネートした可撓性ケーブルである。絶縁フィルムは、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)などを用いて形成されている。
第1のフラットケーブル42及び第2のフラットケーブル43は、ロテータ3の基準の位置から正方向及び逆方向に、ロテータ3がおよそ180°ずつ回転できるように空間10の内周11及び外周12に巻かれている。
第1のフラットケーブル42は、第1の反転部422と第1のローラ55の側面551とが隙間422aを有して近接し、ロテータ3の逆方向の回転に伴って第1の反転部422と側面551とが密着する。そしてロテータ3がさらに逆方向に回転すると、図3(b)に示すように、第1のフラットケーブル42が空間10の内周11に巻かれ、第1の反転部422が回転方向に移動する。この際、第2のフラットケーブル43は、空間10の外周12に巻かれる。第1の反転部422は、図3(b)において矢印で示すように、第1のローラ55を回転方向に引き、その結果、リテーナ5が逆方向に移動する。
一方第2のフラットケーブル43は、第2の反転部432と第2のローラ56の側面561とが隙間432aを有して近接し、ロテータ3の正方向の回転に伴って第2の反転部432と側面561とが密着する。そしてロテータ3がさらに正方向に回転すると、図3(a)に示すように、第2のフラットケーブル43が空間10の内周11に巻かれ、第2の反転部432が回転方向に移動する。この際、第1のフラットケーブル42は、空間10の外周12に巻かれる。第2の反転部432は、図3(a)において矢印で示すように、第2のローラ56を回転方向に引き、その結果、リテーナ5が正方向に移動する。
このように、第1のフラットケーブル42及び第2のフラットケーブル43は、第1のフラットケーブル42が空間10の内周11に巻かれる場合、第2のフラットケーブル43が外周12に巻かれ、第2のフラットケーブル43が空間10の内周11に巻かれる場合、第1のフラットケーブル42が外周12に巻かれる。
つまり第1のフラットケーブル42と第2のフラットケーブル43は、ロテータ3の回転に伴って巻き取りと巻き出しが逆転する。従って継電装置1は、ロテータ3の回転に伴う第1のフラットケーブル42の第1の反転部422、又は第2のフラットケーブル43の第2の反転部432の引き方向の移動により、第1のローラ55又は第2のローラ56を駆動してリテーナ5を移動させる。
ロテータ3は、上述のように、ステアリングシャフト85と一体的に回転する。従って第1のフラットケーブル42及び第2のフラットケーブル43は、ロテータ3の回転角度より小さい回転角度で回転するリテーナ5を介して空間10の内側に巻き取られたり、巻き出されたりする。
本実施の形態のリテーナ5は、図3(a)及び図3(b)に示すように、第1のローラ55及び第2のローラ56が第1のコネクタ40の付近、つまりローラが直線LYに到達する、又は一部が超えるまで回転する。つまりリテーナ5は、最大でおよそ90°回転可能である。一例として、ステアリング80が正方向及び逆方向におよそ180°ずつ回転する場合、フラットケーブルを送り出す内周11の1/2の長さがフラットケーブルを巻き取る外周12の1/4の長さ以下であれば良い。この場合、一例として、内周11である円筒部33の外周部330の半径rは、外周12である円筒部20の内周部200の半径Rの1/2以下となる。
図4は、変形例の継電装置の一例を示す図である。ステアリング80の最大の回転角度を正方向及び逆方向に180°以上360°より小さくする場合、変形例としての継電装置1は、図4に示すように、第1のローラ55が第3象限(III)に配置されると共に第2のローラ56が第4象限(IV)に配置される。この場合、第1のフラットケーブル42及び第2のフラットケーブル43の長さは、第1の反転部422及び第2の反転部432が隙間422a及び隙間432aを形成しつつ接触しないように延長される。従ってステアリング80の回転角度は、第1の反転部422及び第2の反転部432の接触を避けるため、360°より小さいことが好ましい。
この変形例の継電装置1は、図4に示すように、第1のローラ55、第2のローラ56、サブローラ57、サブローラ58、サブローラ57a及びサブローラ58aを有している。そしてリテーナ5は、ローラの数に応じて6つの軸54を有している。サブローラ57aは、軸54が挿入される貫通孔570aを有している。サブローラ58aは、軸54が挿入される貫通孔580aを有している。サブローラ57は、その中心が直線LX上に位置している。そして第1のローラ55とサブローラ57aは、直線LXを軸に回転対称の位置に配置されている。またサブローラ58は、その中心が直線LX上に位置している。そして第2のローラ56とサブローラ58aは、直線LXを軸に回転対称の位置に配置されている。
なおステアリング80は、図2(a)に示すように、第1のローラ55及び第2のローラ56が直線LYを完全に超えない、つまり図3(a)及び図3(b)よりもさらにリテーナ5が移動しないよう回転角度が制限される。
(リテーナ5の構成)
リテーナ5は、樹脂材料によって形成されている。リテーナ5は、円板形状を有する円板部50と、第1のローラ55と、第2のローラ56と、サブローラ57及びサブローラ58と、を備えている。なお変形例としてリテーナ5は、第1のローラ55、第2のローラ56、サブローラ57及びサブローラ58の間に、内周11側と外周12側の第1のフラットケーブル42及び第2のフラットケーブル43の接触を防ぐように設けられたガイドリブが設けられても良い。このガイドリブは、リテーナ5の周方向に沿って配置される。
リテーナ5は、樹脂材料によって形成されている。リテーナ5は、円板形状を有する円板部50と、第1のローラ55と、第2のローラ56と、サブローラ57及びサブローラ58と、を備えている。なお変形例としてリテーナ5は、第1のローラ55、第2のローラ56、サブローラ57及びサブローラ58の間に、内周11側と外周12側の第1のフラットケーブル42及び第2のフラットケーブル43の接触を防ぐように設けられたガイドリブが設けられても良い。このガイドリブは、リテーナ5の周方向に沿って配置される。
円板部50は、開口53が中央に設けられたドーナツ形状を有している。円板部50は、回転軸800を軸にステータ2に対して回転する。この開口53には、ロテータ3の円筒部33が挿入される。なお円板部50は、裏面52とステータ2の底面部21との間にグリスなどの潤滑剤が塗布されても良い。
第1のローラ55、第2のローラ56、サブローラ57及びサブローラ58は、樹脂材料によって形成され、円柱形状を有している。第1のローラ55及び第2のローラ56は、貫通孔550及び貫通孔560を有している。またサブローラ57及びサブローラ58は、貫通孔570及び貫通孔580を有している。本実施の形態のサブローラは、2つであるがこれに限定されない。
円板部50は、表面51に4つの軸54が設けられている。第1のローラ55及び第2のローラ56は、軸54が貫通孔550及び貫通孔560に挿入されることでリテーナ5に対して回転可能に取り付けられている。同様に、サブローラ57及びサブローラ58は、軸54が貫通孔570及び貫通孔580に挿入されることでリテーナ5に対して回転可能に取り付けられている。
サブローラ57及びサブローラ58は、内周11側と外周12側の第1のフラットケーブル42及び第2のフラットケーブル43の接触を防ぐと共に第1のフラットケーブル42及び第2のフラットケーブル43の巻き取りと巻き出しを補助する。
第1のローラ55と第2のローラ56は、図2(a)に示すように、直線LXに沿って配置される、つまり回転軸800を基準として180°の間隔で配置されている。サブローラ57及びサブローラ58は、一例として、図2(a)に示すように、直線LYから左右に45°の位置に配置されている。
以下では、第1の実施の形態の継電装置1の動作の一例について説明する。
(動作)
・ロテータ3の正方向の回転について
図3(a)に示すように、正方向、つまり矢印A方向にロテータ3が回転すると、第2のフラットケーブル43が内周11に巻き取られると共に、第1のフラットケーブル42が空間10の外周12に巻き出される。言い換えるなら第2のフラットケーブル43は、ステータ2の内周部200(=外周12)から巻き出されてロテータ3の外周部330(=内周11)に巻き取られる。そして第1のフラットケーブル42は、ロテータ3の円筒部33の外周部330(=内周11)から巻き出されてステータ2の円筒部20の内周部200(=外周12)に巻き取られる。
・ロテータ3の正方向の回転について
図3(a)に示すように、正方向、つまり矢印A方向にロテータ3が回転すると、第2のフラットケーブル43が内周11に巻き取られると共に、第1のフラットケーブル42が空間10の外周12に巻き出される。言い換えるなら第2のフラットケーブル43は、ステータ2の内周部200(=外周12)から巻き出されてロテータ3の外周部330(=内周11)に巻き取られる。そして第1のフラットケーブル42は、ロテータ3の円筒部33の外周部330(=内周11)から巻き出されてステータ2の円筒部20の内周部200(=外周12)に巻き取られる。
より具体的には、第2のフラットケーブル43は、空間10の外周12から第2の反転部432を経由して空間10の内周11に巻き取られる。第2の反転部432は、図3(a)に示すように、第2のフラットケーブル43の内周11への巻き取りにより第2のローラ56と接触し、第2のローラ56を矢印A方向に引きながら正方向に移動する。この第2のローラ56の移動により、リテーナ5は、正方向に移動する。
一方、第1のフラットケーブル42は、空間10の内周11から第1の反転部422を経由して空間10の外周12に巻き取られる。第1の反転部422は、第1のローラ55に密着することなく正方向に移動する。
・ロテータ3の逆方向の回転について
図3(b)に示すように、逆方向、つまり矢印B方向にロテータ3が回転すると、第1のフラットケーブル42が空間10の内周11に巻き取られると共に、第2のフラットケーブル43が外周12に巻き出される。言い換えるなら第1のフラットケーブル42は、ステータ2の円筒部20の内周部200(=外周12)から巻き出されてロテータ3の円筒部33の外周部330(=内周11)に巻き取られる。そして第2のフラットケーブル43は、ロテータ3の外周部330(=内周11)から巻き出されてステータ2の内周部200(=外周12)に巻き取られる。
図3(b)に示すように、逆方向、つまり矢印B方向にロテータ3が回転すると、第1のフラットケーブル42が空間10の内周11に巻き取られると共に、第2のフラットケーブル43が外周12に巻き出される。言い換えるなら第1のフラットケーブル42は、ステータ2の円筒部20の内周部200(=外周12)から巻き出されてロテータ3の円筒部33の外周部330(=内周11)に巻き取られる。そして第2のフラットケーブル43は、ロテータ3の外周部330(=内周11)から巻き出されてステータ2の内周部200(=外周12)に巻き取られる。
より具体的には、第1のフラットケーブル42は、空間10の外周12から第1の反転部422を経由して空間10の内周11に巻き取られる。第1の反転部422は、図3(b)に示すように、第1のフラットケーブル42の内周11への巻き取りにより第1のローラ55と接触し、第1のローラ55を矢印B方向に引きながら逆方向に移動する。この第1のローラ55の移動により、リテーナ5は、逆方向に移動する。
一方、第2のフラットケーブル43は、空間10の内周11から第2の反転部432を経由して空間10の外周12に巻き取られる。第2の反転部432は、第2のローラ56に密着することなく逆方向に移動する。
(第1の実施の形態の効果)
本実施の形態に係る継電装置1は、異物の介在による第1のフラットケーブル42及び第2のフラットケーブル43の耐久性の低下を抑制することができる。具体的には、継電装置1は、第1のフラットケーブル42及び第2のフラットケーブル43が第1のローラ55及び第2のローラ56を押すことなく引くのみでリテーナ5を駆動するので、ローラ、又はローラに隣接する壁部を押して駆動する場合と比べて、第1の反転部422及び第2の反転部432と第1のローラ55及び第2のローラ56との隙間422a及び隙間432aを小さく保つことができる。従って継電装置1は、隙間422a及び隙間432aが小さいので、この隙間に入り込む異物による第1のフラットケーブル42及び第2のフラットケーブル43の耐久性の低下を抑制することができる。
本実施の形態に係る継電装置1は、異物の介在による第1のフラットケーブル42及び第2のフラットケーブル43の耐久性の低下を抑制することができる。具体的には、継電装置1は、第1のフラットケーブル42及び第2のフラットケーブル43が第1のローラ55及び第2のローラ56を押すことなく引くのみでリテーナ5を駆動するので、ローラ、又はローラに隣接する壁部を押して駆動する場合と比べて、第1の反転部422及び第2の反転部432と第1のローラ55及び第2のローラ56との隙間422a及び隙間432aを小さく保つことができる。従って継電装置1は、隙間422a及び隙間432aが小さいので、この隙間に入り込む異物による第1のフラットケーブル42及び第2のフラットケーブル43の耐久性の低下を抑制することができる。
継電装置1は、第1の反転部422と第1のローラ55の隙間422a、及び第2の反転部432と第2のローラ56の隙間432aを狭くすることができるので、広い場合と比べて、作動音が抑制されると共に、遊びが少なくてロテータ3の回転に対するリテーナ5の追従性が良い。
継電装置1は、2つのフラットケーブルを使用するので、1つのフラットケーブルを使用する場合と比べて、2倍の導体を使用する、つまり2倍のチャンネルを使用することができる。つまり継電装置1は、1つのフラットケーブルより多くのチャンネルを使用することができる。なお継電装置1は、1つのフラットケーブルと同じチャンネル数として薄型化しても良い。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態は、4つのフラットケーブルを備える点で他の実施の形態と異なっている。
第2の実施の形態は、4つのフラットケーブルを備える点で他の実施の形態と異なっている。
図5は、4つのフラットケーブルを備えた継電装置の一例を示す図である。図6(a)は、ロテータの一例を示す上面図であり、図6(b)は、ステータの一例を示す上面図である。なお以下に記載する実施の形態において、第1の実施の形態と同じ機能及び構成を有する部分は、第1の実施の形態と同じ符号を付し、その説明は省略するものとする。
本実施の形態の継電装置1は、第1の実施の形態の構成に加えて以下の構成を備えている。本実施の形態の継電装置1は、図5及び図6(b)に示すように、ステータ2が第3のコネクタ40aが取り付けられる第3のコネクタ部26を有する。ロテータ3は、図5及び図6(a)に示すように、第4のコネクタ41aが取り付けられる第4のコネクタ部36を有する。
また継電装置1は、図5に示すように、空間10に配置され、一端(=端部440)に第3のコネクタ40aが接続されると共に他端(=端部441)に第4のコネクタ41aが接続され、巻き方向を反転させた第3の反転部442を境に、正方向の空間10の内周11から逆方向の空間10の外周12に巻かれる第3のフラットケーブル44と、空間10に配置され、一端(=端部450)に第3のコネクタ40aが接続されると共に他端(=端部451)に第4のコネクタ41aが接続され、巻き方向を反転させた第4の反転部452を境に、逆方向の空間10の内周11から正方向の空間10の外周12に巻かれる第4のフラットケーブル45と、を備えている。
さらに継電装置1は、図5に示すように、リテーナ5に配置され、ロテータ3が逆方向に回転する場合、第3のフラットケーブル44が内周11に巻き付けられることによる第3の反転部442の接触によりリテーナ5を逆方向に移動させる第3の接触部材としての第3のローラ55aと、リテーナ5に配置され、ロテータ3が正方向に回転する場合、第4のフラットケーブル45が内周11に巻き付けられることによる第4の反転部452の接触によりリテーナ5を正方向に移動させる第4の接触部材としての第4のローラ56aと、を備えている。
第1のローラ55は、図5に示すように、第2象限(II)に位置している。第2のローラ56は、第1象限(I)に位置している。第3のローラ55aは、第4象限(IV)に位置している。第4のローラ56aは、第3象限(III)に位置している。
ステータ2は、図6(b)に示すように、底面部21の外であって円筒部20から外側に突出するように、第1のコネクタ部25と、挿入孔260を有する第3のコネクタ部26と、が設けられている。この第1のコネクタ部25及び第3のコネクタ部26は、底面部21の外なので、リテーナ5の回転を阻害しないように設けられている。第1のコネクタ部25と第3のコネクタ部26は、底面部21を挟んで対向している。この第3のコネクタ部26の挿入孔260には、第3のフラットケーブル44及び第4のフラットケーブル45と電気的に接続された第3のコネクタ40aが挿入される。
ロテータ3のフランジ部30は、図6(a)に示すように、第2のコネクタ部35と、挿入孔360を有する第4のコネクタ部36と、が表面31に設けられている。この第4のコネクタ部36の挿入孔360には、第3のフラットケーブル44及び第4のフラットケーブル45と電気的に接続された第4のコネクタ41aが挿入される。第2のコネクタ部35と第4のコネクタ部36とは、開口34を挟んで対向した位置に設けられている。
第1のフラットケーブル42は、ロテータ3が基準の位置にある場合、第2象限(II)に位置する。第2のフラットケーブル43は、ロテータ3が基準の位置にある場合、第1象限(I)に位置する。第3のフラットケーブル44は、ロテータ3が基準の位置にある場合、第4象限(IV)に位置する。第4のフラットケーブル45は、ロテータ3が基準の位置にある場合、第3象限(III)に位置する。
またロテータ3が基準の位置にある場合、第1のフラットケーブル42が第2象限(II)及び第3象限(III)、第2のフラットケーブル43が第1象限(I)及び第4象限(IV)に位置しても良いし、第3のフラットケーブル44が第4象限(IV)及び第1象限(I)、第4のフラットケーブル45が第3象限(III)及び第2象限(II)に位置しても良い。
第3のフラットケーブル44及び第4のフラットケーブル45は、第1のフラットケーブル42及び第2のフラットケーブル43と同様に、細長い帯形状を有し、互いに平行な複数の導体を一対の絶縁フィルムでラミネートした可撓性ケーブルである。絶縁フィルムは、例えば、PETなどを用いて形成されている。
第3のフラットケーブル44及び第4のフラットケーブル45は、ロテータ3の基準の位置から正方向及び逆方向に、ロテータ3がおよそ180°ずつ回転できるように空間10の内周11及び外周12に巻かれている。つまり内周11の半径rと外周12の半径Rの比は、第1の実施の形態と同様に1/2であるがこれに限定されない。
第3のフラットケーブル44は、第3の反転部442と第3のローラ55aの側面551aとが隙間442aを有して近接し、ロテータ3の逆方向の回転に伴って第3の反転部442と側面551aとが密着する。そしてロテータ3がさらに逆方向に回転すると、第3のフラットケーブル44が空間10の内周11に巻かれ、第3の反転部442が回転方向に移動する。この際、第4のフラットケーブル45は、空間10の外周12に巻かれる。第3の反転部442は、第3のローラ55aを回転方向に引き、その結果、リテーナ5が逆方向に移動する。
なお継電装置1は、ロテータ3が逆方向に回転する場合、第1のフラットケーブル42の第1の反転部422と第1のローラ55の側面551とが接触し、第3のフラットケーブル44と共にリテーナ5を逆方向に駆動する。
一方第4のフラットケーブル45は、第4の反転部452と第4のローラ56aの側面561aとが隙間452aを有して近接し、ロテータ3の正方向の回転に伴って第4の反転部452と側面561aとが密着する。そしてロテータ3がさらに正方向に回転すると、第4のフラットケーブル45が空間10の内周11に巻かれ、第4の反転部452が回転方向に移動する。この際、第3のフラットケーブル44は、空間10の外周12に巻かれる。第4の反転部452は、第4のローラ56aを回転方向に引き、その結果、リテーナ5が正方向に移動する。
なお継電装置1は、ロテータ3が正方向に回転する場合、第2のフラットケーブル43の第2の反転部432と第2のローラ56の側面561とが接触し、第4のフラットケーブル45と共にリテーナ5を正方向に駆動する。
リテーナ5は、第1のローラ55〜第4のローラ56a、サブローラ57、サブローラ57a、サブローラ58及びサブローラ58aを有している。円板部50には、このローラに応じて8つの軸54が設けられている。
サブローラ57a及びサブローラ58aは、軸54が貫通孔570a及び貫通孔580aに挿入されることでリテーナ5に対して回転可能に取り付けられている。
サブローラ57a及びサブローラ58aは、内周11側と外周12側の第3のフラットケーブル44及び第4のフラットケーブル45の接触を防ぐと共に第3のフラットケーブル44及び第4のフラットケーブル45の巻き取りと巻き出しを補助する。なおサブローラの数は、これに限定されない。
(第2の実施の形態の効果)
本実施の形態の継電装置1は、4つのフラットケーブルを使用できるので、3つ以下のフラットケーブルを使用する場合と比べて、多くのチャンネル数を確保することができる。また継電装置1は、3つ以下のフラットケーブルとチャンネル数が同程度である場合、薄型化することができる。
本実施の形態の継電装置1は、4つのフラットケーブルを使用できるので、3つ以下のフラットケーブルを使用する場合と比べて、多くのチャンネル数を確保することができる。また継電装置1は、3つ以下のフラットケーブルとチャンネル数が同程度である場合、薄型化することができる。
以上述べた少なくとも1つの実施の形態の継電装置1によれば、異物の介在によるフラットケーブルの耐久性の低下を抑制することが可能となる。
以上、本発明のいくつかの実施の形態及び変形例を説明したが、これらの実施の形態及び変形例は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。また、これら実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態及び変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…継電装置、2…ステータ、3…ロテータ、4…ケーブルユニット、5…リテーナ、10…空間、11…内周、12…外周、25…第1のコネクタ部、26…第3のコネクタ部、35…第2のコネクタ部、36…第4のコネクタ部、40…第1のコネクタ、40a…第3のコネクタ、41…第2のコネクタ、41a…第4のコネクタ、42…第1のフラットケーブル、43…第2のフラットケーブル、44…第3のフラットケーブル、45…第4のフラットケーブル、55…第1のローラ、55a…第3のローラ、56…第2のローラ、56a…第4のローラ、420…端部、421…端部、422…第1の反転部、430…端部、431…端部、432…第2の反転部、440…端部、441…端部、442…第3の反転部、450…端部、451…端部、452…第4の反転部、LX…直線、LY…直線
Claims (4)
- 第1のコネクタが取り付けられる第1のコネクタ部を有する固定部材と、
第2のコネクタが取り付けられる第2のコネクタ部を有し、前記固定部材の前記第1のコネクタ部を基準として正方向及び逆方向に回転する回転部材と、
前記固定部材及び前記回転部材の間に形成された空間に配置され、一端に前記第1のコネクタが接続されると共に他端に前記第2のコネクタが接続され、巻き方向を反転させた第1の反転部を境に、前記正方向の前記空間の内周から前記逆方向の前記空間の外周に巻かれる第1のフラットケーブルと、
前記空間に配置され、一端に前記第1のコネクタが接続されると共に他端に前記第2のコネクタが接続され、巻き方向を反転させた第2の反転部を境に、前記逆方向の前記空間の前記内周から前記正方向の前記空間の前記外周に巻かれる第2のフラットケーブルと、
前記空間に配置され、前記回転部材の回転に応じて前記空間を移動する移動部材と、
前記移動部材に配置され、前記回転部材が前記逆方向に回転する場合、前記第1のフラットケーブルが前記内周に巻き付けられることによる前記第1の反転部の接触により前記移動部材を前記逆方向に移動させる第1の接触部材と、
前記移動部材に配置され、前記回転部材が前記正方向に回転する場合、前記第2のフラットケーブルが前記内周に巻き付けられることによる前記第2の反転部の接触により前記移動部材を前記正方向に移動させる第2の接触部材と、
を備えた継電装置。 - 前記回転部材の回転軸上の点を原点として前記固定部材を基準に定められた直交座標系において、前記固定部材の前記第1のコネクタ部を頂点とした縦軸を第1の軸、前記第1の軸に直交する軸を第2の軸とした場合、
前記第1の接触部材が第2象限又は第3象限、或いは前記第2象限と前記第3象限に跨って位置し、
前記第2の接触部材が第1象限又は第4象限、或いは前記第1象限と前記第4象限に跨って位置する、
請求項1に記載の継電装置。 - 前記回転部材は、前記固定部材の前記第1のコネクタ部を境に、回転角度が前記正方向に0°以上180°以下、前記逆方向に0°以上180°以下である、
請求項1又は2に記載の継電装置。 - さらに、
前記固定部材は、第3のコネクタが取り付けられる第3のコネクタ部を有し、
前記回転部材は、第4のコネクタが取り付けられる第4のコネクタ部を有し、
前記空間に配置され、一端に前記第3のコネクタが接続されると共に他端に前記第4のコネクタが接続され、巻き方向を反転させた第3の反転部を境に、前記正方向の前記空間の内周から前記逆方向の前記空間の外周に巻かれる第3のフラットケーブルと、
前記空間に配置され、一端に前記第3のコネクタが接続されると共に他端に前記第4のコネクタが接続され、巻き方向を反転させた第4の反転部を境に、前記逆方向の前記空間の前記内周から前記正方向の前記空間の前記外周に巻かれる第4のフラットケーブルと、
前記移動部材に配置され、前記回転部材が前記逆方向に回転する場合、前記第3のフラットケーブルが前記内周に巻き付けられることによる前記第3の反転部の接触により前記移動部材を前記逆方向に移動させる第3の接触部材と、
前記移動部材に配置され、前記回転部材が前記正方向に回転する場合、前記第4のフラットケーブルが前記内周に巻き付けられることによる前記第4の反転部の接触により前記移動部材を前記正方向に移動させる第4の接触部材と、
を備え、
前記第1の接触部材が前記第2象限に位置し、
前記第2の接触部材が前記第1象限に位置し、
前記第3の接触部材が前記第4象限に位置し、
前記第4の接触部材が前記第3象限に位置する、
請求項1に記載の継電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020095207A JP2021190324A (ja) | 2020-06-01 | 2020-06-01 | 継電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020095207A JP2021190324A (ja) | 2020-06-01 | 2020-06-01 | 継電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021190324A true JP2021190324A (ja) | 2021-12-13 |
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Family Applications (1)
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JP2020095207A Pending JP2021190324A (ja) | 2020-06-01 | 2020-06-01 | 継電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021190324A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023228861A1 (ja) * | 2022-05-24 | 2023-11-30 | 古河電気工業株式会社 | フラットケーブル組立体および回転コネクタ装置 |
WO2024204094A1 (ja) * | 2023-03-31 | 2024-10-03 | 古河電気工業株式会社 | 回転コネクタ装置 |
-
2020
- 2020-06-01 JP JP2020095207A patent/JP2021190324A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023228861A1 (ja) * | 2022-05-24 | 2023-11-30 | 古河電気工業株式会社 | フラットケーブル組立体および回転コネクタ装置 |
WO2024204094A1 (ja) * | 2023-03-31 | 2024-10-03 | 古河電気工業株式会社 | 回転コネクタ装置 |
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