JP2021188032A - 軟質ポリウレタンフォーム及びその製造方法 - Google Patents

軟質ポリウレタンフォーム及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】植物度(バイオマス度)を50%以上に高めて、地球環境負荷低減の効果が高い軟質ポリウレタンフォームの提供を目的とする。【解決手段】ポリオール成分、イソシアネート、発泡剤、触媒を含有する軟質ポリウレタンフォーム組成物から得られる軟質ポリウレタンフォームを、ポリオール成分100重量部中にひまし油ポリオールを80〜100重量部含み、ひまし油ポリオールは、変性ひまし油ポリオールと未変性ひまし油ポリオールの両方を含み、変性ひまし油ポリオールは、官能基数が2.0〜3.5、水酸基価が40〜180mgKOH/gである構成とした。【選択図】なし

Description

本発明は、食器洗い用スポンジに好適な軟質ポリウレタンフォーム及びその製造方法に関する。
従来、軟質ポリウレタンフォームは、ポリオール成分、イソシアネート、発泡剤および触媒を含むポリウレタンフォーム組成物から形成されたものであり、柔軟で弾性復元性を有し、かつ吸水性を有するため、食器洗い用スポンジの材料として多用されている(特許文献1、2)。
従来、軟質ポリウレタンフォームは、ポリオール成分に石油由来のポリオールを使用したものであった。
しかし、地球環境負荷低減の観点から、ポリオール成分に植物由来のポリオールを用いたものが、特許文献3に開示されている。
特許文献3に開示された軟質ポリウレタンフォームは、植物由来のポリオールとして、ひまし油ポリオールを用いている。
特開2005−270146号公報 特開2019−17948号公報 特開2010−53157号公報
しかしながら、従来のひまし油ポリオールを用いた軟質ポリウレタンフォームは、ポリオール成分に対してひまし油ポリオールを10〜50質量%含有させたものであり、植物度が50%未満であった。なお、植物度は、バイオマス度とも称され、ウレタンフォーム乾燥重量中の使用したバイオマス乾燥重量の割合で示される。
本発明は前記の点に鑑みなされたものであって、植物度(バイオマス度)を50%以上に高めて、地球環境負荷低減の効果が高い軟質ポリウレタンフォーム及びその製造方法の提供を目的とする。
第1の態様は、ポリオール成分、イソシアネート、発泡剤、触媒を含有する軟質ポリウレタンフォーム組成物から得られる軟質ポリウレタンフォームにおいて、前記ポリオール成分には、該ポリオール成分100重量部中にひまし油ポリオールを80〜100重量部含み、前記ひまし油ポリオールは、変性ひまし油ポリオールと未変性ひまし油ポリオールの両方を含み、前記変性ひまし油ポリオールは、官能基数が2.0〜3.5、水酸基価が40〜180mgKOH/gであることを特徴とする。
第2の態様は、第1の態様において、前記未変性ひまし油ポリオールは、官能基数が2.7、水酸基価が155〜165mgKOH/gであることを特徴とする。
第3の態様は、第1または第2の態様において、前記変性ひまし油ポリオールは、前記ひまし油ポリオール100重量%中に10〜65重量%含まれていることを特徴とする。
第4の態様は、第1から第3の態様の何れか一において、前記ポリオール成分は、官能基数が2.0〜3.0、水酸基価が28.1〜56.1mgKOH/gの石油由来ポリオールの含有量が、0〜20重量部であることを特徴とする。
第5の態様は、第1から第4の態様の何れか一において、食器洗浄スポンジ用であることを特徴とする。
第6の態様は、ポリオール成分、ポリイソシアネート、発泡剤、触媒を含有する軟質ポリウレタンフォーム組成物から軟質ポリウレタンフォームを製造する方法において、前記ポリオール成分には、該ポリオール成分100重量部中にひまし油ポリオールを80〜100重量部含み、前記ひまし油ポリオールは、変性ひまし油ポリオールと未変性ひまし油ポリオールの両方を含み、前記変性ひまし油ポリオールは、官能基数が2.0〜3.5、水酸基価が40〜180mgKOH/gであることを特徴とする。
第7の態様は、第6の態様において、前記未変性ひまし油ポリオールは、官能基数が2.7、水酸基価が155〜165mgKOH/gであることを特徴とする。
第8の態様は、第6または第7の態様において、前記変性ひまし油ポリオールは、前記ひまし油ポリオール100重量%中に10〜65重量%含まれていることを特徴とする。
第9の態様は、第6から第8の態様の何れか一において、前記ポリオール成分は、官能基数が2.0〜3.0、水酸基価が28.1〜56.1mgKOH/gの石油由来ポリオールの含有量が、0〜20重量部であることを特徴とする。
第10の態様は、第6から第9の態様の何れか一において、前記軟質ポリウレタンフォームは、食器洗浄スポンジ用であることを特徴とする。
本発明の軟質ポリウレタンフォームは、ポリオール成分100重量部中に、変性ひまし油ポリオールと未変性ひまし油ポリオールの両方からなるひまし油ポリオールを80〜100重量部含むため、植物由来のポリオールの割合(植物度)が80%以上であり、地球環境負荷低減の効果が高い。
また、本発明の軟質ポリウレタンフォームは、変性ひまし油ポリオールと未変性ひまし油ポリオールの両方からなるひまし油ポリオールを含むため、伸び、反発、歪の物性が良好であり、食器洗浄スポンジ用として好適なものである。
本発明の製造方法は、植物由来のポリオールの割合(植物度)が80%以上で地球環境負荷低減の効果が高く、伸び、反発、歪の物性が良好であり、食器洗浄スポンジ用として好適な軟質ポリウレタンフォームを得ることができる。
本発明の各実施例の配合及び物性等の測定結果を示す表である。 本発明の各比較例の配合及び物性等の測定結果を示す表である。
本発明における軟質ポリウレタンフォームは、ポリオール成分、イソシアネート、発泡剤、触媒を含有する軟質ポリウレタンフォーム組成物を混合撹拌し、ポリオール成分とイソシアネートを反応させ、発泡させることにより製造される。食器洗浄スポンジとして使用される場合、製造された軟質ポリウレタンフォームは、裁断等により所定のサイズにされる。発泡方法は、軟質ポリウレタンフォーム組成物を混合撹拌して、移動するコンベアベルト上に吐出し、常温及び常圧下で連続的に発泡させる、公知のスラブ法によるのが好ましい。
ポリオール成分は、該ポリオール成分100重量部中にひまし油ポリオールを80〜100重量部含む。
ひまし油ポリオールは、変性ひまし油ポリオールと未変性ひまし油ポリオールの両方を含むものからなる。
変性ひまし油ポリオールは、例えばエステル変性ひまし油ポリオールが挙げられる。また、変性ひまし油ポリオールは、官能基数が2.0〜3.5、水酸基価が40〜180mgKOH/gが好ましい。
ひまし油ポリオール中における変性ひまし油ポリオールの割合は、ひまし油ポリオール100重量%中に10〜65重量%とし、残りを未変性ひまし油ポリオールで構成するのが好ましい。変性ひまし油ポリオールの割合が低すぎると伸び・耐摩耗性が悪くなり、逆にひまし油ポリオールの割合が高すぎると低反発になる。
未変性ひまし油ポリオールは、精製ひまし油ポリオール、半精製ひまし油ポリオール、未精製ひまし油ポリオールの何れでもよく、それらの中でも精製ひまし油ポリオールが好ましい。
また、未変性ひまし油ポリオールは、官能基数が2.7、水酸基価が155〜165mgKOH/gが好ましい。
ポリオール成分において、ひまし油ポリオールが100%未満の場合にひまし油ポリオールと共に含まれるポリオールは、石油由来ポリオールである。石油由来ポリオールの含有量は、ポリオール成分100重量部中に0〜20重量部である。
石油由来ポリオールとしては、軟質ポリウレタンフォームを加水分解のし難いものとするため、ポリエーテルポリオールからなるもの、あるいはポリエーテルポリオールを主体とするものが特に好ましく、一部にエステル基を含むポリエーテルポリエステルポリオールを用いることもできる。
ポリエーテルポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ハイドロキノン、水、レゾルシン、ビスフェノールA、水添ビスフェノールA、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリプロパノールアミン、エチレンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、トリレンジアミン、ジフェニルメタンジアミン、トリエチレンテトラアミン、ソルビトール、マンニトール、ズルシトール等を出発原料として、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加して得られるものなどを用いることができる。
また、石油由来ポリオールは、官能基数が2.0〜3.0、水酸基価が28.1〜56.1mgKOH/gが好ましい。
イソシアネートは、特に制限されるものではなく、芳香族系、脂環式、脂肪族系の何れでもよく、また、1分子中に2個のイソシアネート基を有する2官能のイソシアネート、あるいは1分子中に3個以上のイソシアネート基を有する3官能以上のイソシアネートであってもよく、それらを単独であるいは複数組み合わせて使用してもよい。
例えば、2官能のイソシアネートとしては、2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−TDI)、2,6−トリレンジイソシアネート(2、6−TDI)、m−フェニレンジイソシネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4’−MDI)、2,4’−ジフェニルメタンジアネート(2,4’−MDI)、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート(2,2’−MDI)、キシリレンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイソネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニレンジイソシアネートなどの芳香族系のもの、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネートなどの脂環式のもの、ブタン−1,4−ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソプロピレンジイソシアネート、メチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネートなどの芳香族系のものを挙げることができる。
また、3官能以上のイソシアネートとしては、1−メチルベンゾール−2,4,6−トリイソシアネート、1,3,5−トリメチルベンゾール−2,4,6−トリイソシアネート、ビフェニル−2,4,4’−トリイソシアネート、ジフェニルメタン−2,4,4’−トリイソシアネート、メチルジフェニルメタン−4,6,4’−トリイソシアネート、4,4’−ジメチルジフェニルメタン−2,2’,5,5’テトライソシアネート、トリフェニルメタン−4,4’,4”−トリイソシアネート等を挙げることができる。さらに、2官能以上のイソシアネートとしては、ポリメリックMDI等及び3官能以上のイソシアネートを挙げることができる。
イソシアネートインデックスは95〜120が好ましく、より好ましくは98〜110であり、最も好ましくは98〜103である。イソシアネートインデックスが95未満になると、良好なフォームができなくなる。一方、イソシアネートインデックスが120を超えるとフォームが硬くなりすぎて脆くなり、耐久性が劣るようになる。また、イソシアネートインデックスが110を超えると、内部の発熱温度が高くなり大きなスケールの発泡が難しくなる。イソシアネートインデックスは、ポリイソシアネートにおけるイソシアネート基のモル数をポリオールの水酸基や発泡剤としての水などの活性水素基の合計モル数で割った値に100を掛けた値であり、[ポリイソシアネートのNCO当量/活性水素当量×100]で計算される。
発泡剤としては、水、炭化水素、ハロゲン系化合物等を挙げることができ、これらの中から1種類でもよく、2種類以上でもよい。前記炭化水素としては、シクロペンタン、イソペンタン、ノルマルペンタン等を挙げることができる。また、前記ハロゲン系化合物としては、塩化メチレン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、ノナフルオロブチルメチルエーテル、ノナフルオロブチルエチルエーテル、ペンタフルオロエチルメチルエーテル、ヘプタフルオロイソプロピルメチルエーテル等を挙げることができる。これらの中でも発泡剤として水が特に好適である。水は、イオン交換水、水道水、蒸留水等の何れでもよい。発泡剤としての水の配合量は、前記ポリオールを100重量部とした場合、1〜5重量部であり、好ましくは2.5〜3.5重量部、より好ましくは3.3〜3.5重量部である。
触媒は、軟質ポリウレタンフォーム用として公知のものを使用することができ、特に限定されない。使用可能な触媒として、例えば、トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、テトラメチルグアニジン等のアミン触媒や、ジブチルチンジラウレート、スタナスオクトエート等の錫触媒や、フェニル水銀プロピオン酸塩あるいはオクテン酸鉛等の金属触媒(有機金属触媒とも称される。)が挙げられる。触媒の配合量は、触媒の種類によって適宜決定されるが、ポリオール成分100重量部に対して0.1〜5.0重量部が一般的であり、好ましくは0.5〜2.5重量部、さらに好ましくは1.0から1.5重量部である。
軟質ポリウレタンフォーム組成物には、その他適宜助剤が配合される。助剤としては、例えば、整泡剤、架橋剤、着色剤、難燃剤、抗菌剤、安定剤、可塑剤等を挙げることができる。
整泡剤は、軟質ポリウレタンフォーム用として公知のものを使用することができ、シリコーン系整泡剤、含フッ素化合物系整泡剤及び界面活性剤を挙げることができる。特に、シリコーン系整泡剤は好適なものである。シリコーン系整泡剤としては、シロキサン鎖主体からなるもの、シロキサン鎖とポリエーテル鎖が線状の構造をとるもの、分岐し枝分かれしたもの、ポリエーテル鎖がシロキサン鎖にペンダント状に変性されたもの等が挙げられる。
架橋剤としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、ブタンテトラオール、ポリオキシプロピレングリコール等の多価アルコール、ジエタノールアミン、ポリアミン等が挙げられ、それらを単独使用または2種類以上を併用することができる。
軟質ポリウレタンフォームは、密度(JIS K 6401)が24〜32kg/mであるのが好ましい。24kg/m未満の場合には機械的強度が低下し、一方、32kg/mを超えると、弾性が低下して洗浄スポンジ用としては好ましくない。
この発明の実施例を、比較例と共に具体的に説明する。以下の原料を図1及び図2の表に示す配合とした各実施例及び各比較例の軟質ポリウレタンフォーム組成物を撹拌混合し、発泡させて各実施例及び各比較例の軟質ポリウレタンフォームを作成した。なお、図1及び図2の表における各原料に対する各実施例及び各比較例欄の数字は重量部を示す。また、バイオマス度は、式:バイオマス原料の乾燥重量/ウレタンフォームの乾燥重量×100により算出した。
(ポリオール成分)
・ひまし油1;未変性(精製処理)、植物度100%、官能基数2.7、水酸基価160mgKOH/g、分子量947、品名:H−30、伊藤製油株式会社製
・ひまし油2;未変性(精製処理)、植物度100%、官能基数2.7、水酸基価160mgKOH/g、分子量947、品名ELA−DR、豊国製油株式会社製
・ひまし油3;未変性(精製処理)、植物度100%、官能基数2.7、水酸基価155〜170mgKOH/g、分子量947、品名:LM−R、豊国製油株式会社製
・ひまし油4;変性、精製ひまし油/セバシン酸=2/1モルからなる植物度100%のひまし油ポリオール、官能基数3.5、水酸基価86mgKOH/g、分子量2182
・ひまし油5;変性(脱水処理)、精製ひまし油1000重量部に対して酸性硫酸ナトリウム0.97重量部の割合で反応させ、脱水処理して得られた部分脱水ひまし油、植物度100%、官能基数2、水酸基価120mgKOH/g、分子量935
・ひまし油6;変性、精製ひまし油1000重量部に対して、精製なたね油968重量部、トリメチロールプロパン144重量部、ナトリウムメチラート28%メタノール溶液17.2重量部の割合で反応させて得られたエステル交換物、植物度95%、官能基数2、水酸基価160mgKOH/g、分子量724
・ひまし油7;変性、精製ヒマシ油/1,2ヒドロキシステアリン酸=1/5モルからなる植物度100%のひまし油ポリオール、官能基数2.2、水酸基価50mgKOH/g、分子量2468
・ひまし油8;変性、植物度33%、官能基数2.9、水酸基価55.5mgKOH/g、分子量2931、品名:B−5613O、三井化学SKCポリウレタン株式会社製
・ひまし油9;変性、植物度50%、水酸基価85mgKOH/g、品名:B−3784O、三井化学SKCポリウレタン株式会社製
・パーム油;植物度97%、官能基数3、水酸基価115mgKOH/g、分子量1463、品名:F−9250、POLYGREEN社製
・石油由来1;ポリエーテルポリオール、官能基数3、水酸基価56.1mgKOH/g、分子量3000、品名:GP−3050NS、三洋化成工業株式会社製
・石油由来2;ポリエーテルポリオール、官能基数2、水酸基価56.1mgKOH/g、分子量2000、品名:D−2000、三井化学株式会社製
・石油由来3;ポリエーテルポリオール、官能基数3、水酸基価28.05mgKOH/g、分子量6000、品名:PML−7001K、AGC株式会社製
・石油由来4;ポリエステルポリオール、官能基数2.6、水酸基価56.1mgKOH/g、分子量2600、品名:エディフォームE−531、花王株式会社製
(イソシアネート)
・イソシアネート1;2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネート、品名:コロネートT−80、東ソ−株式会社製
・イソシアネート2;2,4−TDI/2,6−TDI=65/35のトルエンジイソシアネート、品名:コロネートT−65、東ソ−株式会社製
・イソシアネート3;MDI、品名:SBU イソシアネート J243、住化コベストロウレタン株式会社製
(触媒)
・触媒1;N,N−ジメチルアミノヘキサノール、品名:カオーライザーNo.25、花王株式会社製
・触媒2;脂肪族アミン組成物、品名:DABCO NE−300、エボニックジャパン社製
・触媒3;脂肪族3級アミン組成物、品名:DABCO 33LSI、エボニックジャパン社製
・触媒4;スタナスオクトエート、品名:MRH−110、城北化学工業株式会社製
(整泡剤)
・整泡剤1;シリコーン系、品名:L−595、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ合同会社製
・整泡剤2;シリコーン系、品名:SZ1136、東レ・ダウコーニング株式会社製
(発泡剤)
・水
各実施例及び各比較例の軟質ポリウレタンフォームについて、発泡性、密度(JIS K 6401)、伸び(JIS K 6400−55)、耐摩耗性、泡立ち性、反発(JIS K 6400−3)、通気(JIS K 6400−7)、歪(JIS K6400−4 4.5.2A法)について観察あるいは測定し、判定した。
なお、洗浄スポンジ用の軟質ポリウレタンフォームは、耐摩耗性及び泡立ち性が重要となる。また、耐摩耗性を良好にするには、軟質ポリウレタンフォームの伸びが大であることが必要であり、一方、泡立ち性を良好にするには、軟質ポリウレタンフォームの反発と通気の両方を良好にする必要がある。洗浄スポンジ用の軟質ポリウレタンフォームに求められる具体的な要件は、伸びが100%以上、反発が15%以上、通気が50l/min以上である。
発泡性の判定は、セトリング及びパンクがなく正常に発泡した場合「◎」、セトリングあるいはパンクなどの発生がわずかな場合「〇」、セトリングあるいはパンクなどが著しいあるいは、ダウンが発生した場合「×」とした。
伸びの判定は、測定結果が150%以上の場合「◎」、100〜150%未満の場合「〇」、100%未満の場合「×」とした。
耐摩耗性の測定は、織布堅牢試験機を用い、台の金網上方を水平に前後動するアームの下端に50×50×25tmmのサンプルを取り付け、荷重200gfで上方から金網に押し付け、ストローク100mm、30往復/分の速度で100回往復させた後のサンプルの厚みを測定し、[(測定開始前の元厚からの減少厚み)/元厚×100]の式で減少割合(%)を算出した。
耐摩耗性の判定は、摩耗が1%未満の場合「◎」、1〜2.0%未満の場合「〇」、2%以上の場合「×」とした。
泡立ち性は、特許第5074349号公報に記載されたスポンジの泡立て装置に60×120×30tmmの直方体のサンプルを装着し、1wt%の洗剤をサンプルに含浸させた後、スポンジの泡立て装置で50%圧縮を30回繰り返して泡立てた。発生した泡を、サンプル表面からミキシングバーですくい取ってメスシリンダーに移し、その容積を測定した。
泡立ち性の判定は、測定結果が150ml以上の場合「◎」、80〜150ml未満の場合「〇」、80ml未満の場合「×」とした。
反発の判定は、20%以上の場合「◎」、15〜20%未満の場合「〇」、15%未満の場合「×」とした。
通気の判定は、測定結果が70l/min以上の場合「◎」、50〜70l/min未満の場合「〇」、30〜50l/min未満の場合「△」、30l/min未満の場合「×」とした。
歪の判定は、歪が10%未満の場合「◎」、10〜15%未満の場合「〇」、15〜20%未満の場合「△」、20%以上の場合「×」とした。
総合評価は、バイオマス度50%以上、かつ全ての判定が「◎」の場合に総合評価「◎」、バイオマス度50%以上で、少なくとも一つの判定が「◎」でなく、かつすべての判定が「×」ではない場合に総合評価「〇」、少なくとも判定の一つが「×」の場合に総合評価「×」とした。
実施例1は、ポリオール成分にひまし油1(未変性)、官能基数2.7、水酸基価160mgKOH/g、分子量947を90重量部と、ひまし油4(変性)、官能基数3.5、水酸基価86mgKOH/g、分子量2182を10重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
実施例1は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が65%、発泡性「〇」、伸び143%「〇」、耐摩耗性(減少割合)0.05%「◎」、泡立ち性(泡体積)100ml「〇」、反発16%「〇」、通気103l/min「◎」、歪9.1%「◎」、総合評価「〇」であった。
実施例2は、ポリオール成分にひまし油1(未変性)、官能基数2.7、水酸基価160mgKOH/g、分子量947を60重量部と、ひまし油4(変性)、官能基数3.5、水酸基価86mgKOH/g、分子量2182を40重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
実施例2は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が67%、発泡性「◎」、伸び118%「〇」、耐摩耗性(減少割合)0.07%「◎」、泡立ち性(泡体積)100ml「〇」、反発16%「〇」、通気105l/min「◎」、歪7.3%「◎」、総合評価「〇」であった。
実施例3は、ポリオール成分にひまし油1(未変性)、官能基数2.7、水酸基価160mgKOH/g、分子量947を50重量部と、ひまし油4(変性)、官能基数3.5、水酸基価86mgKOH/g、分子量2182を50重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
実施例3は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が67%、発泡性「◎」、伸び114%「〇」、耐摩耗性(減少割合)0.09%「◎」、泡立ち性(泡体積)80ml「〇」、反発18%「〇」、通気58l/min「〇」、歪10.6%「〇」、総合評価「〇」であった。
実施例4は、ポリオール成分にひまし油1(未変性)、官能基数2.7、水酸基価160mgKOH/g、分子量947を30重量部と、ひまし油4(変性)、官能基数3.5、水酸基価86mgKOH/g、分子量2182を50重量部と、石油由来1、ポリエーテルポリオール、官能基数3、水酸基価56.1mgKOH/g、分子量3000を20重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
実施例4は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が54%、発泡性「◎」、伸び137%「〇」、耐摩耗性(減少割合)0.09%「◎」、泡立ち性(泡体積)80ml「〇」、反発17%「〇」、通気57l/min「〇」、歪16.3%「△」、総合評価「〇」であった。
実施例5は、ポリオール成分にひまし油1(未変性)、官能基数2.7、水酸基価160mgKOH/g、分子量947を40重量部と、ひまし油4(変性)、官能基数3.5、水酸基価86mgKOH/g、分子量2182を40重量部と、石油由来1、ポリエーテルポリオール、官能基数3、水酸基価56.1mgKOH/g、分子量3000を20重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
実施例5は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が55%、発泡性「◎」、伸び116%「〇」、耐摩耗性(減少割合)0.09%「◎」、泡立ち性(泡体積)100ml「〇」、反発20%「◎」、通気58l/min「〇」、歪10.6%「〇」、総合評価「〇」であった。
実施例6は、ポリオール成分にひまし油1(未変性)、官能基数2.7、水酸基価160mgKOH/g、分子量947を60重量部と、ひまし油4(変性)、官能基数3.5、水酸基価86mgKOH/g、分子量2182を20重量部と、石油由来2、ポリエーテルポリオール、官能基数2、水酸基価56.1mgKOH/g、分子量2000を20重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
実施例6は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が53%、発泡性「◎」、伸び154%「◎」、耐摩耗性(減少割合)0.08%「◎」、泡立ち性(泡体積)90ml「〇」、反発19%「〇」、通気54l/min「〇」、歪12.9%「〇」、総合評価「〇」であった。
実施例7は、ポリオール成分にひまし油1(未変性)、官能基数2.7、水酸基価160mgKOH/g、分子量947を60重量部と、ひまし油4(変性)、官能基数3.5、水酸基価86mgKOH/g、分子量2182を20重量部と、石油由来3、ポリエーテルポリオール、官能基数3、水酸基価28.05mgKOH/g、分子量6000を20重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
実施例7は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が53%、発泡性「◎」、伸び110%「〇」、耐摩耗性(減少割合)0.08%「◎」、泡立ち性(泡体積)100ml「〇」、反発18%「〇」、通気52l/min「〇」、歪10.8%「〇」、総合評価「〇」であった。
実施例8は、ポリオール成分にひまし油1(未変性)、官能基数2.7、水酸基価160mgKOH/g、分子量947を60重量部と、ひまし油5(変性)、官能基数2、水酸基価120mgKOH/g、分子量935を20重量部と、石油由来1、ポリエーテルポリオール、官能基数3、水酸基価56.1mgKOH/g、分子量3000を20重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
実施例8は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が53%、発泡性「◎」、伸び159%「◎」、耐摩耗性(減少割合)0.07%「◎」、泡立ち性(泡体積)130ml「〇」、反発16%「〇」、通気55l/min「〇」、歪8.5%「◎」、総合評価「〇」であった。
実施例9は、ポリオール成分にひまし油1(未変性)、官能基数2.7、水酸基価160mgKOH/g、分子量947を60重量部と、ひまし油6(変性)、官能基数2、水酸基価160mgKOH/g、分子量724を20重量部と、石油由来1、ポリエーテルポリオール、官能基数3、水酸基価56.1mgKOH/g、分子量3000を20重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
実施例9は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が52%、発泡性「◎」、伸び166%「◎」、耐摩耗性(減少割合)0.06%「◎」、泡立ち性(泡体積)160ml「◎」、反発15%「〇」、通気101l/min「◎」、歪14.1%「〇」、総合評価「〇」であった。
実施例10は、ポリオール成分にひまし油1(未変性)、官能基数2.7、水酸基価160mgKOH/g、分子量947を60重量部と、ひまし油7(変性)、官能基数2.2、水酸基価50mgKOH/g、分子量2468を20重量部と、石油由来1、ポリエーテルポリオール、官能基数3、水酸基価56.1mgKOH/g、分子量3000を20重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
実施例10は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が54%、発泡性「◎」、伸び101%「〇」、耐摩耗性(減少割合)1.2%「〇」、泡立ち性(泡体積)150ml「◎」、反発20%「◎」、通気101l/min「◎」、歪9.5%「◎」、総合評価「〇」であった。
実施例11は、ポリオール成分にひまし油2(未変性)、官能基数2.7、水酸基価160mgKOH/g、分子量947を60重量部と、ひまし油4(変性)、官能基数3.5、水酸基価86mgKOH/g、分子量2182を20重量部と、石油由来1、ポリエーテルポリオール、官能基数3、水酸基価56.1mgKOH/g、分子量3000を20重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
実施例11は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が53%、発泡性「◎」、伸び172%「◎」、耐摩耗性(減少割合)0.07%「◎」、泡立ち性(泡体積)176ml「◎」、反発21%「◎」、通気70l/min「◎」、歪7.1%「◎」、総合評価「◎」であった。
実施例12は、ポリオール成分にひまし油3(未変性)、官能基数2.7、水酸基価160mgKOH/g、分子量947を60重量部と、ひまし油4(変性)、官能基数3.5、水酸基価86mgKOH/g、分子量2182を20重量部と、石油由来1、ポリエーテルポリオール、官能基数3、水酸基価56.1mgKOH/g、分子量3000を20重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
実施例12は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が53%、発泡性「◎」、伸び168%「◎」、耐摩耗性(減少割合)0.07%「◎」、泡立ち性(泡体積)178ml「◎」、反発20%「◎」、通気72l/min「◎」、歪7.0%「◎」、総合評価「◎」であった。
実施例13は、ポリオール成分にひまし油1(未変性)、官能基数2.7、水酸基価160mgKOH/g、分子量947を60重量部と、ひまし油4(変性)、官能基数3.5、水酸基価86mgKOH/g、分子量2182を20重量部と、石油由来1、ポリエーテルポリオール、官能基数3、水酸基価56.1mgKOH/g、分子量3000を20重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
実施例13は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が53%、発泡性「◎」、伸び180%「◎」、耐摩耗性(減少割合)0.06%「◎」、泡立ち性(泡体積)180ml「◎」、反発20%「◎」、通気80l/min「◎」、歪7.3%「◎」、総合評価「◎」であった。
実施例14は、触媒4の量を0.12重量部に変更した以外は実施例13と同様である。
実施例14は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が52%、発泡性「◎」、伸び160%「◎」、耐摩耗性(減少割合)0.04%「◎」、泡立ち性(泡体積)150ml「◎」、反発21%「◎」、通気70l/min「◎」、歪5.0%「◎」、総合評価「◎」であった。
比較例1は、ポリオール成分に石油由来1、ポリエーテルポリオール、官能基数3、水酸基価56.1mgKOH/g、分子量3000を100重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
比較例1は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が0%、発泡性「◎」、伸び133%「〇」、耐摩耗性(減少割合)0.07%「◎」、泡立ち性(泡体積)150ml「◎」、反発45%「◎」、通気103l/min「◎」、歪2.1%「◎」、総合評価「×」であった。
比較例2は、ポリオール成分にひまし油4(変性)、官能基数3.5、水酸基価86mgKOH/g、分子量2182を100重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
比較例2は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が67%、発泡性「〇」、伸び61%「×」、耐摩耗性(減少割合)3%「×」、泡立ち性(泡体積)60ml「×」、反発19%「◎」、通気17.6l/min「×」、歪11.6%「〇」、総合評価「×」であった。
比較例3は、ポリオール成分にひまし油4(変性)、官能基数3.5、水酸基価86mgKOH/g、分子量2182を90重量部と、石油由来2、ポリエーテルポリオール、官能基数2、水酸基価56.1mgKOH/g、分子量2000を10重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
比較例3は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が62%、発泡性「◎」、伸び98%「×」、耐摩耗性(減少割合)2.6%「×」、泡立ち性(泡体積)70ml「×」、反発20%「◎」、通気17l/min「×」、歪7%「◎」、総合評価「×」であった。
比較例4は、ポリオール成分にひまし油5(変性)、官能基数2、水酸基価120mgKOH/g、分子量935を100重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
比較例4は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が67%、発泡性「〇」、伸び81%「×」、耐摩耗性(減少割合)2.7%「×」、泡立ち性(泡体積)130ml「〇」、反発23%「◎」、通気31l/min「△」、歪27.6%「×」、総合評価「×」であった。
比較例5は、ポリオール成分にパーム油を100重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
比較例5は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が65%、発泡性「◎」、伸び36%「×」、耐摩耗性(減少割合)50%「×」、泡立ち性(泡体積)20ml「×」、反発は測定不可「×」、通気1.0l/min「×」、歪40.0%「×」、総合評価「×」であった。
比較例6は、ポリオール成分にひまし油4(変性)、官能基数3.5、水酸基価86mgKOH/g、分子量2182を90重量部と、石油由来2、ポリエーテルポリオール、官能基数2、水酸基価56.1mgKOH/g、分子量2000を10重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート2、2,4−TDI/2,6−TDI=65/35のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
比較例6は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が62%、発泡性「×」、総合評価「×」であった。
比較例7は、ポリオール成分にひまし油4(変性)、官能基数3.5、水酸基価86mgKOH/g、分子量2182を90重量部と、石油由来2、ポリエーテルポリオール、官能基数2、水酸基価56.1mgKOH/g、分子量2000を10重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート3、MDIを使用した例である。
比較例7は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が55%、発泡性「×」、総合評価「×」であった。
比較例8は、ポリオール成分にひまし油4(変性)、官能基数3.5、水酸基価86mgKOH/g、分子量2182を90重量部と、石油由来4、ポリエステルポリオール、官能基数2.6、水酸基価56.1mgKOH/g、分子量2600を10重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
比較例8は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が63%、発泡性「×」、総合評価「×」であった。
比較例9は、ポリオール成分にひまし油4(変性)、官能基数3.5、水酸基価86mgKOH/g、分子量2182を90重量部と、石油由来3、ポリエーテルポリオール、官能基数3、水酸基価28.05mgKOH/g、分子量6000を10重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
比較例9は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が62%、発泡性「×」、総合評価「×」であった。
比較例10は、ポリオール成分にひまし油1(未変性)、官能基数2.7、水酸基価160mgKOH/g、分子量947を30重量部と、ひまし油4(変性)、官能基数3.5、水酸基価86mgKOH/g、分子量2182を10重量部と、石油由来1、ポリエーテルポリオール、官能基数3、水酸基価56.1mgKOH/g、分子量3000を60重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
比較例10は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が28%、発泡性「◎」、伸び172%「◎」、耐摩耗性(減少割合)0.05%「◎」、泡立ち性(泡体積)180ml「◎」、反発29%「◎」、通気129l/min「◎」、歪6.9%「◎」、総合評価「×」であった。
比較例11は、ポリオール成分にひまし油8(変性)、官能基数2.9、水酸基価55.5mgKOH/g、分子量2931を100重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
比較例11は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が24%、発泡性「◎」、伸び171%「◎」、耐摩耗性(減少割合)0.08%「◎」、泡立ち性(泡体積)100ml「〇」、反発41%「◎」、通気48l/min「△」、歪3.3%「◎」、総合評価「×」であった。
比較例12は、ポリオール成分にひまし油9(変性)、水酸基価85mgKOH/gを100重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
比較例12は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が35%、発泡性「◎」、伸び109%「〇」、耐摩耗性(減少割合)0.08%「◎」、泡立ち性(泡体積)115ml「〇」、反発26%「◎」、通気42l/min「△」、歪42.0%「×」、総合評価「×」であった。
比較例13は、ポリオール成分にひまし油1(未変性)、官能基数2.7、水酸基価160mgKOH/g、分子量947を90重量部と、石油由来2、ポリエーテルポリオール、官能基数2、水酸基価56.1mgKOH/g、分子量2000を10重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
比較例13は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が57%、発泡性「〇」、伸び170%「◎」、耐摩耗性(減少割合)0.08%「◎」、泡立ち性(泡体積)105ml「〇」、反発12%「×」、通気140l/min「◎」、歪5.0%「◎」、総合評価「×」であった。
比較例14は、ポリオール成分にひまし油1(未変性)、官能基数2.7、水酸基価160mgKOH/g、分子量947を100重量部使用し、イソシアネートとしてイソシアネート1、2,4−TDI/2,6−TDI=80/20のトルエンジイソシアネートを使用した例である。
比較例14は、ポリウレタンフォームのバイオマス度が64%、発泡性「◎」、伸び121%「◎」、耐摩耗性(減少割合)0.07%「◎」、泡立ち性(泡体積)75ml「×」、反発10%「×」、通気85l/min「◎」、歪5.2%「◎」、総合評価「×」であった。
このように、本発明は、植物度(バイオマス度)を50%以上に高めて、地球環境負荷低減の効果が高い軟質ポリウレタンフォームを得ることができる。また、本発明の軟質ポリウレタンフォームは洗浄スポンジ用として好適である。
本発明の軟質ポリウレタンフォームは、変性及び未変性ひまし油ポリオールを使用することにより、伸び、反発、歪の物性が良好であるため、食器用スポンジとして好適であり、また、ひまし油ポリオールの特性である疎水性を有しているため、洗濯後の乾燥性が優れており、ブラジャー用芯材などの衣料用パッドやマットレス・枕などの寝具、及び自動車・家具用クッション材としても利用できる。

Claims (10)

  1. ポリオール成分、イソシアネート、発泡剤、触媒を含有する軟質ポリウレタンフォーム組成物から得られる軟質ポリウレタンフォームにおいて、
    前記ポリオール成分には、該ポリオール成分100重量部中にひまし油ポリオールを80〜100重量部含み、
    前記ひまし油ポリオールは、変性ひまし油ポリオールと未変性ひまし油ポリオールの両方を含み、
    前記変性ひまし油ポリオールは、官能基数が2.0〜3.5、水酸基価が40〜180mgKOH/gであることを特徴とする軟質ポリウレタンフォーム。
  2. 前記未変性ひまし油ポリオールは、官能基数が2.7、水酸基価が155〜165mgKOH/gであることを特徴とする請求項1に記載の軟質ポリウレタンフォーム。
  3. 前記変性ひまし油ポリオールは、前記ひまし油ポリオール100重量%中に10〜65重量%含まれていることを特徴とする請求項1または2に記載の軟質ポリウレタンフォーム。
  4. 前記ポリオール成分は、官能基数が2.0〜3.0、水酸基価が28.1〜56.1mgKOH/gの石油由来ポリオールの含有量が、0〜20重量部であることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の軟質ポリウレタンフォーム。
  5. 食器洗浄スポンジ用であることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の軟質ポリウレタンフォーム。
  6. ポリオール成分、ポリイソシアネート、発泡剤、触媒を含有する軟質ポリウレタンフォーム組成物を混合して軟質ポリウレタンフォームを製造する方法において、
    前記ポリオール成分には、該ポリオール成分100重量部中にひまし油ポリオールを80〜100重量部含み、
    前記ひまし油ポリオールは、変性ひまし油ポリオールと未変性ひまし油ポリオールの両方を含み、
    前記変性ひまし油ポリオールは、官能基数が2.0〜3.5、水酸基価が40〜180mgKOH/gであることを特徴とする軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
  7. 前記未変性ひまし油ポリオールは、官能基数が2.7、水酸基価が155〜165mgKOH/gであることを特徴とする請求項6に記載の軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
  8. 前記変性ひまし油ポリオールは、前記ひまし油ポリオール100重量%中に10〜65重量%含まれていることを特徴とする請求項6または7に記載の軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
  9. 前記ポリオール成分は、官能基数が2.0〜3.0、水酸基価が28.1〜56.1mgKOH/gの石油由来ポリオールの含有量が、0〜20重量部であることを特徴とする請求項6から8の何れか一項に記載の軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
  10. 前記軟質ポリウレタンフォームは、食器洗浄スポンジ用であることを特徴とする請求項6から9の何れか一項に記載の軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
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WO2023248536A1 (ja) * 2022-06-24 2023-12-28 株式会社イノアックコーポレーション ポリウレタンフォーム
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