JP2021187859A - 複素環化合物の医薬用途 - Google Patents

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友一 篠原
Yuichi Shinohara
伸 岩田
Shin Iwata
征希 鈴木
Masaki Suzuki
健太 新井
Kenta Arai
展明 伊藤
Nobuaki Ito
拓也 千葉
Takuya Chiba
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

【課題】本発明は、てんかん発作又はけいれん発作等を伴う疾患において、発作等の治療、予防及び/又は診断に有効な新規化合物及びその塩の医薬用途を提供することを目的とする。【解決手段】式I:[式中、各記号は、明細書に記載のとおりである。]に示される化合物及びその塩の医薬用途に関する。当該化合物及びその塩は、てんかん発作又はけいれん発作(多剤耐性発作、難治性発作、急性症候性発作、熱性発作及びてんかん重積発作を含む)を伴う疾患における、発作等の治療、予防及び/又は診断に有用である。【選択図】なし

Description

本発明は、複素環化合物及びその塩の医薬用途に関する。本発明はまた、複素環化合物又はその塩を有効成分とする、てんかん発作又はけいれん発作等を伴う疾患において、発作等の治療、予防及び/又は診断に有用な医薬にも関する。
てんかん有病率は人口の約1%で、日本では約100万人の患者が存在する一般的な神経疾患であり生涯罹患率は3〜4%とされ、年間数万人がてんかんを発症していると推測される。当該患者の約7割は、既存の抗てんかん薬の服用で発作を抑制することができ、問題なく日常生活を送ることができるが、残りの3割のてんかん患者では発作を十分にコントロールすることができず、いつ起こるかわからない発作に不安を抱いている。既存の抗てんかん薬の多くは、神経細胞の過剰興奮や過剰同期を抑制することで、神経細胞の興奮−抑制の不均衡を正すことを目的としているが、至適用量以上の用量では平衡が妨害され、運動障害やてんかん発作が誘導されうる。
特許文献1には、てんかんを含む、Kv3.1及び/又はKv3.2チャネルの調節物質が要求される疾病又は疾患の治療等に用いられる化合物として、ピリミジンを構造に含む化合物が開示されている。
特許文献2、3には、てんかんを含む神経変性病態を処置するための、キヌレニン-3-モノオキシゲナーゼインヒビターとして、ピリミジン骨格を含む化合物が開示されている。
特許文献4には、てんかんを含む、カンナビノイド-1 受容体の拮抗薬及び/又は逆作動薬として、フェノキシピリミジン、ピリジルオキシピリミジンを構造に含む化合物が開示されている。
国際公開第2011/069951号公報 国際公開第2013/016488号公報 国際公開第2011/091153号公報 国際公開第2004/029204号公報
本発明の目的の一つは、てんかん発作又はけいれん発作等を伴う疾患において、発作等の治療、予防及び/又は診断に有効な新規化合物及びその塩の医薬用途を提供することである。
本発明の別の目的としては、てんかん発作を完全に抑制する用量においても、興奮−抑制の平衡を保ち、既存の抗てんかん薬に比べて幅広い治療スペクトラムを有する薬剤を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、既存の抗てんかん薬に比べて幅広い治療スペクトラムを有する新規化合物の合成に成功した。本発明は、斯かる知見に基づき完成されたものである。
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
[1] 式I:
Figure 2021187859
[式中、
Dは、
Figure 2021187859
又はハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルであり;
環Aは、ベンゼン、ピリジン、インドール又はインダゾールであり;
環Bは、ピリミジン、ピリダジン、ピリジン、ピラゾール、ベンゼン又はナフタレンであり、ここで、
(i) 環Bがピリミジンの場合、環Cは下記の不飽和環並びにそれらのオキシド、ジオキシド(ただし、ピリミジン-2,4-ジオン及びジヒドロピリミジン-2,4-ジオンを除く)及びそれらの環中の不飽和結合の一部又は全部が水素で還元された環から選択され;
(a) 環構成ヘテロ原子として1個〜4個の窒素原子のみを含有する3員〜8員の単環式不飽和ヘテロ環、
(b) 環構成ヘテロ原子として1個〜5個の窒素原子のみを含有する7員〜15員の二環式又は三環式不飽和ヘテロ環、
(c) 環構成ヘテロ原子として1個〜3個の酸素原子のみを含有する7員〜12員の二環式不飽和ヘテロ環、
(d) 環構成ヘテロ原子として1個又は2個の酸素原子と1個〜3個の窒素原子とを含有する3員〜8員の単環式不飽和ヘテロ環、
(e) 環構成ヘテロ原子として1個又は2個の硫黄原子と1個〜3個の窒素原子とを含有する7員〜12員の二環式不飽和ヘテロ環、
及び
(f) 3員〜8員の単環式不飽和炭化水素環;
(ii) 環Bがピリダジン、ピリジン、ピラゾール、ベンゼン又はナフタレンの場合、環Cはピリミジン-2,4-ジオン又はジヒドロピリミジン-2,4-ジオンであり;
R1は、ハロゲン、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲンで置換されていてもよい-O-C1-6アルキル、-CN又は-SF5であり;
R2は、ハロゲン、C1-6アルキル、-O-C1-6アルキルであり;
R3は、ハロゲン、ハロゲン又は-O-C1-6アルキルで置換されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲンで置換されていてもよい-O-C1-6アルキル、-C1-6アルキル-OH、-OH、-CN、-CONH2又は-NH2であり;
Lは、直接結合、C1-6アルキレン、-O-又は-S-であり;
kは、0、1又は2であり、kが2の場合、R1は各々独立して、同一又は異なった置換基を示す;
mは、0、1又は2であり、mが2の場合、R2は各々独立して、同一又は異なった置換基を示す;
nは、0、1又は2であり、nが2の場合、R3は各々独立して、同一又は異なった置換基を示す;]
で表される化合物又はその塩を含む医薬。
[2] 式I中、Dは、
Figure 2021187859
であり;
環Aは、ベンゼン又はピリジンであり;
環Bは、ピリミジンであり;
環Cは、下記の不飽和環並びにそれらのオキシド、ジオキシド(ただし、ピリミジン-2,4-ジオン及びジヒドロピリミジン-2,4-ジオンを除く)及びそれらの環中の不飽和結合の一部又は全部が水素で還元された環から選択され;
ピリジン、
ピリダジン、
ピリミジン、
インドール、
ピロロピリジン、
インダゾール、
ベンゾイミダゾール、
ピラゾロピリジン、
イミダゾピリジン、
イミダゾピラジン、
イミダゾピリダジン、
トリアゾロピリジン、
ピラゾロピリミジン、
イミダゾピリミジン、
トリアゾロピリミジン、
キノリン、
イソキノリン、
ナフチリジン、
キナゾリン、
キノキサリン、
ベンゾジオキソール、
オキサジン、
オキサゼピン、
ベンゾチアゾール、
ベンゼン;
R1は、ハロゲン、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲンで置換されていてもよい-O-C1-6アルキル又は-CNであり;
R2は、-O-C1-6アルキルであり;
R3は、ハロゲン、ハロゲン又は-O-C1-6アルキルで置換されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲンで置換されていてもよい-O-C1-6アルキル、-C1-6アルキル-OH、-OH、-CN、-CONH2又は-NH2であり;
Lは、-O-であり;
kは、0、1又は2であり、kが2の場合、R1は各々独立して、同一又は異なった置換基を示す;
mは、0又は1であり;
nは、0、1又は2であり、nが2の場合、R3は各々独立して、同一又は異なった置換基を示す、[1]に記載の医薬。
[3] 式I中、環Cは、下記の不飽和環並びにそれらのオキシド及びそれらの環中の不飽和結合の一部又は全部が水素で還元された環から選択され;
ピリジン、
ピリダジン、
ピロロピリジン、
インダゾール、
ピラゾロピリジン、
イミダゾピリジン、
イミダゾピラジン、
イミダゾピリダジン、
ピラゾロピリミジン、
トリアゾロピリミジン、
キノリン、
イソキノリン、
ナフチリジン、
キノキサリン、
ベンゼン;
R1は、ハロゲン又はハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルであり;
R3は、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲンで置換されていてもよい-O-C1-6アルキル、-OH、-CONH2又は-NH2であり;
Lは、-O-であり;
k及びnは、0又は1であり;
mは、0である、[2]に記載の医薬。
[4] 式I中、環Cは、下記の不飽和環並びにそれらのオキシド及びそれらの環中の不飽和結合の一部又は全部が水素で還元された環から選択され;
ピリジン、
ピリダジン、
ピラゾロピリジン、
イミダゾピリジン;
R3は、-OH、又は-NH2であり;
Lは、-O-であり;
k及びmは、0であり;
nは、0又は1である、[3]に記載の医薬。
[5] 式I中、Dは、
Figure 2021187859
又はハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルであり;
環Aは、ベンゼン又はピリジンであり;
環Bは、ピリダジン、ピリジン、ピラゾール、ベンゼン又はナフタレンであり;
環Cは、ピリミジン-2,4-ジオン又はジヒドロピリミジン-2,4-ジオンであり;
R1は、ハロゲン、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲンで置換されていてもよい-O-C1-6アルキル、-CN又は-SF5であり;
R2は、ハロゲン、C1-6アルキル、-O-C1-6アルキルであり;
R3は、C1-6アルキルであり;
Lは、直接結合、C1-6アルキレン、-O-又は-S-であり;
kは、0、1又は2であり、kが2の場合、R1は各々独立して、同一又は異なった置換基を示す;
mは、0、1又は2であり、mが2の場合、R2は各々独立して、同一又は異なった置換基を示す;
nは、0、1又は2であり、nが2の場合、R3は各々独立して、同一又は異なった置換基を示す、[1]に記載の医薬。
[6] 式I中、環Aは、ベンゼンであり;
環Bは、ベンゼン、ピリジン、又はピリダジンであり;
環Cは、ジヒドロピリミジン-2,4-ジオンであり;
R1は、ハロゲンであり;
Lは、-O-であり;
kは、0又は1であり;
m及びnは、0である、[5]に記載の医薬。
[7] 以下の化合物からなる群から選ばれた化合物又はその塩を含む医薬。
Figure 2021187859

Figure 2021187859

Figure 2021187859
[8] 以下の化合物からなる群から選ばれた化合物又はその塩を含む、[7]に記載の医薬。
Figure 2021187859
[9] 有効成分としての[1]〜[8]のいずれかに記載の化合物又はその塩と、薬学的に許容される担体又は賦形剤を含む、医薬組成物。
[10] [1]〜[8]のいずれかに記載の化合物又はその塩を含む、てんかん発作又はけいれん発作(多剤耐性発作、難治性発作、急性症候性発作、熱性発作及びてんかん重積発作(重積状態)を含む)を伴う疾患における、発作の治療、予防及び/又は診断用剤。
[11] てんかん発作が、焦点発作(部分発作と呼ばれることもある)における運動起始発作(自動症、脱力発作、間代発作、てんかん性スパズム発作、過動発作、ミオクロニー発作及び強直性発作を含む)及び非運動起始発作(自律神経発作、行動停止発作、認知発作、情動発作及び知覚性発作を含む)、焦点発作からの両側性強直間代発作へ移行する発作(部分発作の二次性全般化);全般発作における運動性発作(強直間代発作、間代発作、強直発作、ミオクロニー発作、ミオクロニー強直間代発作、ミオクロニー脱力発作、脱力発作及びてんかん性スパズム発作を含む)及び非運動性発作(定型欠神発作、非定型欠神発作、ミオクロニー欠神発作及び眼瞼ミオクロニー発作を含む);起始不明発作における運動性発作(強直間代発作及びてんかん性スパズム発作を含む)及び非運動性発作(行動停止発作を含む)から選ばれる[10]に記載の治療、予防及び/又は診断用剤。
[12] てんかん発作又はけいれん発作を伴う疾患が、例えば、Dravet(ドラベ)症候群、Lennox-Gastaut(レノックス−ガストー)症候群、West(ウェスト)症候群(点頭てんかん)、大田原症候群、Doose(ドゥーゼ)症候群、Landau-Kleffner(ランドウ−クレフナー)症候群、Rasmussen(ラスムッセン)症候群、Aicardi(アイカルディ)症候群、Panayiotopoulos(パナイオトポーロス)症候群、Kojewnikow症候群、Tassinari症候群、Geschwind(ゲシュヴィント)症候群、片側けいれん・片麻痺・てんかん症候群、内側側頭葉てんかん症候群、構造的又は代謝性の原因に帰するてんかん(脳卒中後てんかん、外傷性てんかん、感染性てんかん、脳血管障害に伴うてんかん、脳腫瘍に伴うてんかん、神経変性疾患に伴うてんかん、Sturge-Weber症候群など)、並びに先天性奇形、先天性代謝異常(例えば、フェニルケトン尿症、ミトコンドリア病、ライソゾーム病など)及び先天性遺伝子異常(レット症候群、アンジェルマン症候群、5p-症候群、4p-症候群、ダウン症候群など)などから選ばれる[10]に記載の治療、予防及び/又は診断用剤。
[13] [1]〜[8]のいずれかに記載の化合物又はその塩を有効成分とする、てんかん発作又はけいれん発作(多剤耐性発作、難治性発作、急性症候性発作、熱性発作及びてんかん重積発作を含む)を伴う疾患における、発作の治療、予防及び/又は診断用医薬組成物。
[14] てんかん発作が、焦点発作(部分発作と呼ばれることもある)における運動起始発作(自動症、脱力発作、間代発作、てんかん性スパズム発作、過動発作、ミオクロニー発作及び強直性発作を含む)及び非運動起始発作(自律神経発作、行動停止発作、認知発作、情動発作及び知覚性発作を含む)、焦点発作からの両側性強直間代発作へ移行する発作(部分発作の二次性全般化);全般発作における運動性発作(強直間代発作、間代発作、強直発作、ミオクロニー発作、ミオクロニー強直間代発作、ミオクロニー脱力発作、脱力発作及びてんかん性スパズム発作を含む)及び非運動性発作(定型欠神発作、非定型欠神発作、ミオクロニー欠神発作及び眼瞼ミオクロニー発作を含む);起始不明発作における運動性発作(強直間代発作及びてんかん性スパズム発作を含む)及び非運動性発作(行動停止発作を含む)から選ばれる[13]に記載の医薬組成物。
[15] てんかん発作又はけいれん発作を伴う疾患が、例えば、Dravet(ドラベ)症候群、Lennox-Gastaut(レノックス−ガストー)症候群、West(ウェスト)症候群(点頭てんかん)、大田原症候群、Doose(ドゥーゼ)症候群、Landau-Kleffner(ランドウ−クレフナー)症候群、Rasmussen(ラスムッセン)症候群、Aicardi(アイカルディ)症候群、Panayiotopoulos(パナイオトポーロス)症候群、Kojewnikow症候群、Tassinari症候群、Geschwind(ゲシュヴィント)症候群、片側けいれん・片麻痺・てんかん症候群、内側側頭葉てんかん症候群、構造的又は代謝性の原因に帰するてんかん(脳卒中後てんかん、外傷性てんかん、感染性てんかん、脳血管障害に伴うてんかん、脳腫瘍に伴うてんかん、神経変性疾患に伴うてんかん、Sturge-Weber症候群など)、並びに先天性奇形、先天性代謝異常(例えば、フェニルケトン尿症、ミトコンドリア病、ライソゾーム病など)及び先天性遺伝子異常(レット症候群、アンジェルマン症候群、5p-症候群、4p-症候群、ダウン症候群など)などから選ばれる[13]に記載の医薬組成物。
[16] 有効量の[1]〜[8]のいずれかに記載の化合物又はその塩をヒトに投与することを特徴とする、てんかん発作又はけいれん発作(多剤耐性発作、難治性発作、急性症候性発作、熱性発作及びてんかん重積発作を含む)を伴う疾患における、発作の治療、予防及び/又は診断方法。
[17] てんかん発作が、焦点発作(部分発作と呼ばれることもある)における運動起始発作(自動症、脱力発作、間代発作、てんかん性スパズム発作、過動発作、ミオクロニー発作及び強直性発作を含む)及び非運動起始発作(自律神経発作、行動停止発作、認知発作、情動発作及び知覚性発作を含む)、焦点発作からの両側性強直間代発作へ移行する発作(部分発作の二次性全般化);全般発作における運動性発作(強直間代発作、間代発作、強直発作、ミオクロニー発作、ミオクロニー強直間代発作、ミオクロニー脱力発作、脱力発作及びてんかん性スパズム発作を含む)及び非運動性発作(定型欠神発作、非定型欠神発作、ミオクロニー欠神発作及び眼瞼ミオクロニー発作を含む);起始不明発作における運動性発作(強直間代発作及びてんかん性スパズム発作を含む)及び非運動性発作(行動停止発作を含む)から選ばれる[16]に記載の方法。
[18] てんかん発作又はけいれん発作を伴う疾患が、例えば、Dravet(ドラベ)症候群、Lennox-Gastaut(レノックス−ガストー)症候群、West(ウェスト)症候群(点頭てんかん)、大田原症候群、Doose(ドゥーゼ)症候群、Landau-Kleffner(ランドウ−クレフナー)症候群、Rasmussen(ラスムッセン)症候群、Aicardi(アイカルディ)症候群、Panayiotopoulos(パナイオトポーロス)症候群、Kojewnikow症候群、Tassinari症候群、Geschwind(ゲシュヴィント)症候群、片側けいれん・片麻痺・てんかん症候群、内側側頭葉てんかん症候群、構造的又は代謝性の原因に帰するてんかん(脳卒中後てんかん、外傷性てんかん、感染性てんかん、脳血管障害に伴うてんかん、脳腫瘍に伴うてんかん、神経変性疾患に伴うてんかん、Sturge-Weber症候群など)、並びに先天性奇形、先天性代謝異常(例えば、フェニルケトン尿症、ミトコンドリア病、ライソゾーム病など)及び先天性遺伝子異常(レット症候群、アンジェルマン症候群、5p-症候群、4p-症候群、ダウン症候群など)などから選ばれる[16]に記載の方法。
[19] てんかん発作又はけいれん発作(多剤耐性発作、難治性発作、急性症候性発作、熱性発作及びてんかん重積発作を含む)を伴う疾患における、発作の治療、予防及び/又は診断に使用するための[1]〜[8]のいずれかに記載の化合物又はその塩。
[20] てんかん発作が、焦点発作(部分発作と呼ばれることもある)における運動起始発作(自動症、脱力発作、間代発作、てんかん性スパズム発作、過動発作、ミオクロニー発作及び強直性発作を含む)及び非運動起始発作(自律神経発作、行動停止発作、認知発作、情動発作及び知覚性発作を含む)、焦点発作からの両側性強直間代発作へ移行する発作(部分発作の二次性全般化);全般発作における運動性発作(強直間代発作、間代発作、強直発作、ミオクロニー発作、ミオクロニー強直間代発作、ミオクロニー脱力発作、脱力発作及びてんかん性スパズム発作を含む)及び非運動性発作(定型欠神発作、非定型欠神発作、ミオクロニー欠神発作及び眼瞼ミオクロニー発作を含む);起始不明発作における運動性発作(強直間代発作及びてんかん性スパズム発作を含む)及び非運動性発作(行動停止発作を含む)から選ばれる[19]に記載の化合物又はその塩。
[21] てんかん発作又はけいれん発作を伴う疾患が、例えば、Dravet(ドラベ)症候群、Lennox-Gastaut(レノックス−ガストー)症候群、West(ウェスト)症候群(点頭てんかん)、大田原症候群、Doose(ドゥーゼ)症候群、Landau-Kleffner(ランドウ−クレフナー)症候群、Rasmussen(ラスムッセン)症候群、Aicardi(アイカルディ)症候群、Panayiotopoulos(パナイオトポーロス)症候群、Kojewnikow症候群、Tassinari症候群、Geschwind(ゲシュヴィント)症候群、片側けいれん・片麻痺・てんかん症候群、内側側頭葉てんかん症候群、構造的又は代謝性の原因に帰するてんかん(脳卒中後てんかん、外傷性てんかん、感染性てんかん、脳血管障害に伴うてんかん、脳腫瘍に伴うてんかん、神経変性疾患に伴うてんかん、Sturge-Weber症候群など)、並びに先天性奇形、先天性代謝異常(例えば、フェニルケトン尿症、ミトコンドリア病、ライソゾーム病など)及び先天性遺伝子異常(レット症候群、アンジェルマン症候群、5p-症候群、4p-症候群、ダウン症候群など)から選ばれる[19]に記載の化合物又はその塩。
[22] てんかん発作又はけいれん発作(多剤耐性発作、難治性発作、急性症候性発作、熱性発作及びてんかん重積発作を含む)を伴う疾患における、発作の治療、予防及び/又は診断するための医薬の製造における[1]〜[8]のいずれかに記載の化合物又はその塩の使用。
[23] てんかん発作が焦点発作(部分発作と呼ばれることもある)における運動起始発作(自動症、脱力発作、間代発作、てんかん性スパズム発作、過動発作、ミオクロニー発作及び強直性発作を含む)及び非運動起始発作(自律神経発作、行動停止発作、認知発作、情動発作及び知覚性発作を含む)、焦点発作からの両側性強直間代発作へ移行する発作(部分発作の二次性全般化);全般発作における運動性発作(強直間代発作、間代発作、強直発作、ミオクロニー発作、ミオクロニー強直間代発作、ミオクロニー脱力発作、脱力発作及びてんかん性スパズム発作を含む)及び非運動性発作(定型欠神発作、非定型欠神発作、ミオクロニー欠神発作及び眼瞼ミオクロニー発作を含む);起始不明発作における運動性発作(強直間代発作及びてんかん性スパズム発作を含む)及び非運動性発作(行動停止発作を含む)から選ばれる[22]に記載の使用。
[24] てんかん発作又はけいれん発作を伴う疾患が、例えば、Dravet(ドラベ)症候群、Lennox-Gastaut(レノックス−ガストー)症候群、West(ウェスト)症候群(点頭てんかん)、大田原症候群、Doose(ドゥーゼ)症候群、Landau-Kleffner(ランドウ−クレフナー)症候群、Rasmussen(ラスムッセン)症候群、Aicardi(アイカルディ)症候群、Panayiotopoulos(パナイオトポーロス)症候群、Kojewnikow症候群、Tassinari症候群、Geschwind(ゲシュヴィント)症候群、片側けいれん・片麻痺・てんかん症候群、内側側頭葉てんかん症候群、構造的又は代謝性の原因に帰するてんかん(脳卒中後てんかん、外傷性てんかん、感染性てんかん、脳血管障害に伴うてんかん、脳腫瘍に伴うてんかん、神経変性疾患に伴うてんかん、Sturge-Weber症候群など)、並びに先天性奇形、先天性代謝異常(例えば、フェニルケトン尿症、ミトコンドリア病、ライソゾーム病など)及び先天性遺伝子異常(レット症候群、アンジェルマン症候群、5p-症候群、4p-症候群、ダウン症候群など)から選ばれる[22]に記載の使用。
本発明の化合物及びその塩は、てんかん発作又はけいれん発作等を伴う疾患等の治療、予防及び/又は診断において優れた効果を有する。また、本発明の化合物及びその塩は、医薬品の有効成分として使用するのに優れた特徴を有しており、例えば、副作用が少なく、忍容性、安定性(保存安定性、代謝安定性など)などの点において優れた特徴も有している。更に、本発明の化合物及びその塩は、既存の抗てんかん薬に比べて幅広い治療スペクトラムを有する。
本明細書中で用いる語句及び用語について、以下に詳述する。
本明細書中、「C1-6アルキル」の例としては、炭素数1〜6(C1-6)の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を含み、その具体例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、3-メチルペンチル等を例示できる。
また、「C1-6アルキル」には、1〜3個の水素原子が重水素原子に置換されたC1-6アルキルも包含される。
「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素である。好ましくはフッ素、塩素又は臭素であり、より好ましくはフッ素又は塩素である。
「ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル」の例としては、1〜4個のハロゲンで置換されていてもよい炭素数1〜6(C1-6)の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を含み、その具体例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、sec-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n-ヘキシル、イソヘキシル、3-メチルペンチル、フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、ヨードメチル、ジフルオロメチル、ジクロロメチル、ジブロモメチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、2-フルオロエチル、2-クロロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、2,2,2-トリクロロエチル、1,1,2,2-テトラフルオロエチル、3-クロロプロピル、2,3-ジクロロプロピル、4,4,4-トリクロロブチル、4-フルオロブチル、5-クロロペンチル、3-クロロ-2-メチルプロピル、5-ブロモヘキシル、5,6-ジブロモヘキシル等を例示できる。
「C1-6アルキレン」の例としては、炭素数1〜6(C1-6)の直鎖又は分枝鎖状アルキレン基を含み、その具体例としては、メチレン、エチレン、1-メチルエチレン、2-メチルエチレン、トリメチレン、2-メチルトリメチレン、2,2-ジメチルトリメチレン、1-メチルトリメチレン、メチルメチレン、エチルメチレン、ジメチルメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン等を例示できる。
また、「C1-6アルキレン」には、1〜3個の水素原子が重水素原子に置換されたC1-6アルキレンも包含される。
本明細書において定義される各基は、例えば-O-、-CO-、-COO-、-S-、-SO-、-SO2-、-Si-、-O-CO-等のリンカーを介して適宜別の基に結合してもよい。
本発明の一般式[I]で表される化合物(以下、「本発明の化合物[I]」と称する。)における各置換基について、以下に説明する。
本発明の化合物[I]におけるDは、(R1)kで置換していてもよい環A又はハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルである。
本発明の化合物[I]における環Aは、ベンゼン、ピリジン、インドール又はインダゾールであり、好ましくはベンゼン又はピリジンである。
本発明の化合物[I]における環Cは、環Bがピリミジンの場合、下記の不飽和環並びにそれらのオキシド、ジオキシド(ただし、ピリミジン-2,4-ジオン及びジヒドロピリミジン-2,4-ジオンを除く)及びそれらの環中の不飽和結合の一部又は全部が水素で還元された環から選択される:
(a) 環構成ヘテロ原子として1個〜4個の窒素原子のみを含有する3員〜8員の単環式不飽和ヘテロ環、
(b) 環構成ヘテロ原子として1個〜5個の窒素原子のみを含有する7員〜15員の二環式又は三環式不飽和ヘテロ環、
(c) 環構成ヘテロ原子として1個〜3個の酸素原子のみを含有する7員〜12員の二環式不飽和ヘテロ環、
(d) 環構成ヘテロ原子として1個又は2個の酸素原子と1個〜3個の窒素原子とを含有する3員〜8員の単環式不飽和ヘテロ環、
(e) 環構成ヘテロ原子として1個又は2個の硫黄原子と1個〜3個の窒素原子とを含有する7員〜12員の二環式不飽和ヘテロ環、
(f) 3員〜8員の単環式不飽和炭化水素環。
上記(a)の環構成ヘテロ原子として1個〜4個の窒素原子のみを含有する3員〜8員の単環式不飽和ヘテロ環並びにそれらのオキシド、ジオキシド(ただし、ピリミジン-2,4-ジオン及びジヒドロピリミジン-2,4-ジオンを除く)及びそれらの環中の不飽和結合の一部又は全部が水素で還元された環の具体例として、
ピリジン、ピペリジン、ピリジン-1-オキシド、ピリジン-2(1H)-オン、ピリミジン、テトラヒドロピリミジン、テトラヒドロピリミジン-2(1H)-オン、ピリダジン、ピリダジン-3(2H)-オン、4,5-ジヒドロピリダジン、4,5-ジヒドロピリダジン-3(2H)-オン
等を挙げることができる。
上記(b)の環構成ヘテロ原子として1個〜5個の窒素原子のみを含有する7員〜15員の二環式又は三環式不飽和ヘテロ環並びにそれらのオキシド、ジオキシド及びそれらの環中の不飽和結合の一部又は全部が水素で還元された環の具体例として、
インドール、インドリン、インドリン-2-オン、インドリン-3-オン、インドリン-2,3-ジオン、ベンゾイミダゾール(例えば、1H-ベンゾ[d]イミダゾール)、ジヒドロベンゾイミダゾール(例えば、2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール)、インダゾール、ジヒドロインダゾール(例えば、2,3-ジヒドロ-1H-インダゾール)、キノリン、キノリン-2(1H)-オン、ジヒドロキノリン(例えば、1,2-ジヒドロキノリン、3,4-ジヒドロキノリン)、3,4-ジヒドロキノリン-2(1H)-オン、テトラヒドロキノリン(例えば、1,2,3,4-テトラヒドロキノリン)、イソキノリン、イソキノリン-1(2H)-オン、1,3-ジヒドロイソキノリン、3,4-ジヒドロイソキノリン、3,4-ジヒドロイソキノリン-1(2H)-オン、トリアゾロピリミジン(例えば、[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン)、トリアゾロピリジン(例えば、[1,2,3]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン、[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン、[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン)、イミダゾピリジン(例えば、イミダゾ[1,5-a]ピリジン)、イミダゾピラジン(例えば、イミダゾ[1,2-a]ピラジン)、イミダゾピリミジン(例えば、イミダゾ[1,2-a]ピリミジン)、イミダゾピリダジン(例えば、イミダゾ[1,2-b]ピリダジン)、ナフチリジン(例えば、1,5-ナフチリジン、1,8-ナフチリジン)、キノキサリン、ジヒドロキノキサリン(例えば、1,2-ジヒドロキノキサリン)、テトラヒドロキノキサリン(例えば、1,2,3,4-テトラヒドロキノキサリン)、キナゾリン、キナゾリン-4(3H)-オン、ジヒドロキナゾリン(例えば、2,3-ジヒドロキナゾリン)、ピラゾロピリジン(例えば、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン、ピラゾロ[3,4-b]ピリジン)、ピロロピリジン(例えば、ピロロ[2,3-b]ピリジン)、ピロロ[2,3-b]ピリジン-2(3H)-オン、ピラゾロピリミジン(例えば、ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン)
等を挙げることができる。
上記(c)の環構成ヘテロ原子として1個〜3個の酸素原子のみを含有する7員〜12員の二環式不飽和ヘテロ環並びにそれらのオキシド、ジオキシド及びそれらの環中の不飽和結合の一部又は全部が水素で還元された環の具体例として、
ベンゾジオキソール(例えば、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール、ベンゾ[c][1,2]ジオキソール)
等を挙げることができる。
上記(d)の環構成ヘテロ原子として1個又は2個の酸素原子と1個〜3個の窒素原子とを含有する3員〜8員の単環式不飽和ヘテロ環並びにそれらのオキシド、ジオキシド及びそれらの環中の不飽和結合の一部又は全部が水素で還元された環の具体例として、
オキサゼピン(例えば、1,2-オキサゼピン、1,3-オキサゼピン、1,4-オキサゼピン)、ジヒドロオキサゼピン、テトラヒドロオキサゼピン、オキサゼパン(例えば、1,2-オキサゼパン、1,3-オキサゼパン、1,4-オキサゼパン)、1,4-オキサゼパン-2-オン、
オキサジン(例えば、1,4-オキサジン)、ジヒドロオキサジン(3,4-ジヒドロ2H-1,4-オキサゼピン)、モルホリン、モルホリン-3-オン
等を挙げることができる。
上記(e)の環構成ヘテロ原子として1個又は2個の硫黄原子と1個〜3個の窒素原子とを含有する7員〜12員の二環式不飽和ヘテロ環並びにそれらのオキシド、ジオキシド及びそれらの環中の不飽和結合の一部又は全部が水素で還元された環の具体例として、
ベンゾチアゾール(例えば、ベンゾ[d]チアゾール)
等を挙げることができる。
上記(f)の3員〜8員の単環式不飽和炭化水素環並びにそれらのオキシド、ジオキシド及びそれらの環中の不飽和結合の一部又は全部が水素で還元された環の具体例として、
ベンゼン、シクロヘキセン、シクロヘキサン
等を挙げることができる。
好ましくは、環Cは、環Bがピリミジンの場合、下記の不飽和環並びにそれらのオキシド、ジオキシド(ただし、ピリミジン-2,4-ジオン及びジヒドロピリミジン-2,4-ジオンを除く)及びそれらの環中の不飽和結合の一部又は全部が水素で還元された環から選択される:
ピリジン、
ピリダジン、
ピリミジン、
インドール、
ピロロピリジン、
インダゾール、
ベンゾイミダゾール、
ピラゾロピリジン、
イミダゾピリジン、
イミダゾピラジン、
イミダゾピリダジン、
トリアゾロピリジン、
ピラゾロピリミジン、
イミダゾピリミジン、
トリアゾロピリミジン、
キノリン、
イソキノリン、
ナフチリジン、
キナゾリン、
キノキサリン、
ベンゾジオキソール、
オキサジン、
オキサゼピン、
ベンゾチアゾール、
ベンゼン。
本発明の化合物[I]における環Cは、環Bがベンゼン、ナフタレン、ピリジン、ピラゾール又はピリダジンの場合、環Cはピリミジン-2,4-ジオン又はジヒドロピリミジン-2,4-ジオンである。好ましくは環Bはベンゼン又はピリジンである。
R1は、ハロゲン、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲンで置換されていてもよい-O-C1-6アルキル、-CN又は-SF5である。好ましくはハロゲン、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル又はハロゲンで置換されていてもよい-O-C1-6アルキルであり、さらに好ましくはフッ素、メチル、トリフルオロメチル、-O-トリフルオロメチルである。
R2は、ハロゲン、C1-6アルキル又は-O-C1-6アルキルである。好ましくはフッ素、メチル又は-O-メチルである。
R3は、ハロゲン、ハロゲン又はC1-6アルキル-O-で置換されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲンで置換されていてもよい-O-C1-6アルキル、-C1-6アルキル-OH、-OH、-CN、-CONH2又は-NH2である。好ましくはハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、-O-C1-6アルキル、-OH、-CONH2又は-NH2であり、さらに好ましくはメチル、トリフルオロメチル、-O-メチル、-OH、-CONH2又は-NH2である。
Lは、直接結合、C1-6アルキレン、-O-又は-S-であり、好ましくは直接結合又は-O-であり、さらに好ましくは-O-である。
kは、0、1又は2であり、kが2の場合、R1は各々独立して、同一又は異なった置換基を示す。好ましくは0又は1であり、さらに好ましくは0である。
mは、0、1又は2であり、mが2の場合、R2は各々独立して、同一又は異なった置換基を示す。好ましくは0又は1であり、さらに好ましくは0である。
nは、0、1又は2であり、nが2の場合、R3は各々独立して、同一又は異なった置換基を示す。好ましくは0又は1である。
本発明の化合物[I]は、上記置換基に関する選択肢の提示及び好ましい態様は、これらが矛盾のない組合せである限り、これらの全ての組合せの態様を含む。
本発明の化合物[I]の好ましい態様を以下に示す。
(1−1)式I中、Dは、
Figure 2021187859
であり;
環Aは、ベンゼン又はピリジンであり;
環Bは、ピリミジンであり;
環Cは、下記の不飽和環並びにそれらのオキシド、ジオキシド(ただし、ピリミジン-2,4-ジオン及びジヒドロピリミジン-2,4-ジオンを除く)及びそれらの環中の不飽和結合の一部又は全部が水素で還元された環から選択され;
ピリジン、
ピリダジン、
ピリミジン、
インドール、
ピロロピリジン、
インダゾール、
ベンゾイミダゾール、
ピラゾロピリジン、
イミダゾピリジン、
イミダゾピラジン、
イミダゾピリダジン、
トリアゾロピリジン、
ピラゾロピリミジン、
イミダゾピリミジン、
トリアゾロピリミジン、
キノリン、
イソキノリン、
ナフチリジン、
キナゾリン、
キノキサリン、
ベンゾジオキソール、
オキサジン、
オキサゼピン、
ベンゾチアゾール、
ベンゼン;
R1は、ハロゲン、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲンで置換されていてもよい-O-C1-6アルキル又は-CNであり;
R2は、-O-C1-6アルキルであり;
R3は、ハロゲン、ハロゲン又は-O-C1-6アルキルで置換されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲンで置換されていてもよい-O-C1-6アルキル、-C1-6アルキル-OH、-OH、-CN、-CONH2又は-NH2であり;
Lは、-O-であり;
kは、0、1又は2であり、kが2の場合、R1は各々独立して、同一又は異なった置換基を示す;
mは、0又は1であり;
nは、0、1又は2であり、nが2の場合、R3は各々独立して、同一又は異なった置換基を示すもの。
(1−2)式I中、環Cは、下記の不飽和環並びにそれらのオキシド及びそれらの環中の不飽和結合の一部又は全部が水素で還元された環から選択され;
ピリジン、
ピリダジン、
ピロロピリジン、
インダゾール、
ピラゾロピリジン、
イミダゾピリジン、
イミダゾピラジン、
イミダゾピリダジン、
ピラゾロピリミジン、
トリアゾロピリミジン、
キノリン、
イソキノリン、
ナフチリジン、
キノキサリン、
ベンゼン;
R1は、ハロゲン又はハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルであり;
R3は、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲンで置換されていてもよい-O-C1-6アルキル、-OH、-CONH2又は-NH2であり;
Lは、-O-であり;
k及びnは、0又は1であり;
mは、0であるもの。
(1−3)式I中、環Cは、下記の不飽和環並びにそれらのオキシド及びそれらの環中の不飽和結合の一部又は全部が水素で還元された環から選択され;
ピリジン、
ピリダジン、
ピラゾロピリジン、
イミダゾピリジン;
R3は、-OH、又は-NH2であり;
Lは、-O-であり;
k及びmは、0であり;
nは、0又は1であるもの。
(1−4)以下の化合物からなる群から選ばれた化合物又はその塩。
Figure 2021187859

Figure 2021187859

Figure 2021187859
(1−5)以下の化合物からなる群から選ばれた化合物又はその塩。
Figure 2021187859
本発明の化合物[I]の好ましい別の態様を以下に示す。
(2−1)式I中、Dは、
Figure 2021187859
又はハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルであり;
環Aは、ベンゼン又はピリジンであり;
環Bは、ピリダジン、ピリジン、ピラゾール、ベンゼン又はナフタレンであり;
環Cは、ピリミジン-2,4-ジオン又はジヒドロピリミジン-2,4-ジオンであり;
R1は、ハロゲン、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲンで置換されていてもよい-O-C1-6アルキル、-CN又は-SF5であり;
R2は、ハロゲン、C1-6アルキル、-O-C1-6アルキルであり;
R3は、C1-6アルキルであり;
Lは、直接結合、C1-6アルキレン、-O-又は-S-であり;
kは、0、1又は2であり、kが2の場合、R1は各々独立して、同一又は異なった置換基を示す;
mは、0、1又は2であり、mが2の場合、R2は各々独立して、同一又は異なった置換基を示す;
nは、0、1又は2であり、nが2の場合、R3は各々独立して、同一又は異なった置換基を示すもの。
(2−2)式I中、環Aは、ベンゼンであり;
環Bは、ベンゼン、ピリジン、又はピリダジンであり;
環Cは、ジヒドロピリミジン-2,4-ジオンであり;
R1は、ハロゲンであり;
Lは、-O-であり;
kは、0又は1であり;
m及びnは、0であるもの。
(2−3)以下の化合物からなる群から選ばれた化合物又はその塩。
Figure 2021187859
(2−4)以下の化合物又はその塩。
Figure 2021187859
本明細書において、本発明の化合物、方法及び組成物の異なる特徴に関する好ましい態様及び選択肢の提示は、これらが組合せ可能であって矛盾のない限り、当該異なる特徴についての好ましい態様及び選択肢の組合せの提示も含む。
以下、本発明の化合物[I]の製造法について説明する。本発明の化合物[I]は、例えば下記に示す製造方法に基づき製造することができる。下記に示す製造方法は例示であって、化合物[I]の製造方法はこれらに限定されない。
以下の反応式において、アルキル化反応、加水分解反応、アミノ化反応、エステル化反応、アミド化反応、エーテル化反応、求核置換反応、付加反応、酸化反応、還元反応等を行う場合、これらの反応は、自体公知の方法に従って行われる。このような方法としては、例えば、実験化学講座(第5版、日本化学会編、丸善株式会社)、オーガニック・ファンクショナル・グループ・プレパレーションズ(ORGANIC FUNCTIONAL GROUP PREPARATIONS)第2版、アカデミックプレス社(ACADEMIC PRESS, INC.)1989年刊;コンプリヘンシブ・オーガニック・トランスフォーメーションズ(Comprehensive Organic Transformations)VCH Publishers Inc.,1989年刊、ウッツ(P.G.M.Wuts)及びグリーン(T.W.Greene)著、「Greene's Protective Groups in Organic Synthesis」(第4版、2006年)等に記載の方法等が挙げられる。
反応式1-1
Figure 2021187859
(式中、Y及びY’は脱離基であり、他の各記号は上記と同義である。)
上記反応式1-1で示される反応により、本発明の化合物[I]を製造することができる。具体的には、化合物[IIa]にボロン酸の環状ピナコールエステル((BPin)2)を付加させて化合物[IIa’]とし、化合物[IIIa]をスズキクロスカップリングで結合させることによって化合物[I]を製造することができる。
上記反応に使用する「脱離基」としては、具体的には、ハロゲン、C1-18アルカンスルホニル、低級アルカンスルホニルオキシ、アリールスルホニルオキシ、アラルキルスルホニルオキシ、ペルハロアルカンスルホニルオキシ、スルホニオ、トルエンスルホキシ等である。本反応における好ましい脱離基としては、ハロゲンが挙げられる。
上記「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素である。
上記「C1-18アルカンスルホニル」の例としては、炭素数1〜18の直鎖又は分枝鎖状アルカンスルホニルを含み、その具体例は、メタンスルホニル、1-プロパンスルホニル、2-プロパンスルホニル、ブタンスルホニル、シクロヘキサンスルホニル、ドデカンスルホニル、オクタデカンスルホニル等である。
上記「低級アルカンスルホニルオキシ」の例としては、炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカンスルホニルオキシを含み、その具体例は、メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ、1-プロパンスルホニルオキシ、2-プロパンスルホニルオキシ、1-ブタンスルホニルオキシ、3-ブタンスルホニルオキシ、1-ペンタンスルホニルオキシ、1-ヘキサンスルホニルオキシ等である。
上記「アリールスルホニルオキシ」の例としては、フェニル環上に置換基として炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル、炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ、ニトロ及びハロゲンなる群より選ばれた基を1〜3個有することのあるフェニルスルホニルオキシ、ナフチルスルホニルオキシ等を含む。上記「置換基を有することのあるフェニルスルホニルオキシ」の具体例は、フェニルスルホニルオキシ、4-メチルフェニルスルホニルオキシ、2-メチルフェニルスルホニルオキシ、4-ニトロフェニルスルホニルオキシ、4-メトキシフェニルスルホニルオキシ、2-ニトロフェニルスルホニルオキシ、3-クロロフェニルスルホニルオキシ等である。上記「ナフチルスルホニルオキシ」の具体例は、α-ナフチルスルホニルオキシ、β-ナフチルスルホニルオキシ等である。
上記「アラルキルスルホニルオキシ」の例としては、フェニル環上に置換基として炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル、炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ、ニトロ及びハロゲンなる群より選ばれた基を1〜3個有することのあるフェニルで置換された炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカンスルホニルオキシ、ナフチルで置換された炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカンスルホニルオキシ等を含む。上記「フェニルで置換されたアルカンスルホニルオキシ」の具体例は、ベンジルスルホニルオキシ、2-フェニルエチルスルホニルオキシ、4-フェニルブチルスルホニルオキシ、4-メチルベンジルスルホニルオキシ、2-メチルベンジルスルホニルオキシ、4-ニトロベンジルスルホニルオキシ、4-メトキシベンジルスルホニルオキシ、3-クロロベンジルスルホニルオキシ等である。上記「ナフチルで置換されたアルカンスルホニルオキシ」の具体例は、α-ナフチルメチルスルホニルオキシ、β-ナフチルメチルスルホニルオキシ等である。
上記「ペルハロアルカンスルホニルオキシ」としては、具体例としてトリフルオロメタンスルホニルオキシ等である。
上記「スルホニオ」としては、具体例は、ジメチルスルホニオ、ジエチルスルホニオ、ジプロピルスルホニオ、ジ(2-シアノエチル)スルホニオ、ジ(2-ニトロエチル)スルホニオ、ジ-(アミノエチル)スルホニオ、ジ(2-メチルアミノエチル)スルホニオ、ジ-(2-ジメチルアミノエチル)スルホニオ、ジ-(2-ヒドロキシエチル)スルホニオ、ジ-(3-ヒドロキシプロピル)スルホニオ、ジ-(2-メトキシエチル)スルホニオ、ジ-(2-カルバモイルエチル)スルホニオ、ジ-(2-カルバモイルエチル)スルホニオ、ジ-(2-カルボキシエチル)スルホニオ、ジ-(2-メトキシカルボニルエチル)スルホニオ又はジフェニルスルホニオ等である。
本反応に使用する「パラジウム化合物」としては、特に限定するものではないが、例えば、ヘキサクロロパラジウム(IV)酸ナトリウム四水和物、ヘキサクロロパラジウム(IV)酸カリウム等の4価パラジウム触媒類;[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン付加物(PdCl2(dppf)DCM)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2',4',6'-トリイソプロピル-1,1'-ビフェニル)[2-(2'-アミノ-1,1'-ビフェニル)]パラジウム(II) メタンスルホナート(XPhos Pd G3)、塩化パラジウム(II)、臭化パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)(PD(OAc)2)、パラジウムアセチルアセトナート(II)、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)、ジクロロビス(アセトニトリル)パラジウム(II)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、ジクロロテトラアンミンパラジウム(II)、ジクロロ(シクロオクタ-1,5-ジエン)パラジウム(II)、パラジウムトリフルオロアセテート(II)、1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)-ジクロロメタン錯体等の2価パラジウム触媒類;トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(Pd2(dba)3)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウムクロロホルム錯体(0)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(Pd(PPh3)4)等の0価パラジウム触媒類等が挙げられる。これらのパラジウム化合物は、1種単独で又は2種以上混合して使用される。
本反応において、パラジウム化合物の使用量は、特に限定するものではないが、化合物[IIa] 1モルに対し、パラジウム換算で通常0.000001〜20モルの範囲である。より好ましいパラジウム化合物の使用量は、化合物[IIa] 1モルに対し、パラジウム換算で0.0001〜5モルの範囲である。
本反応に使用する「塩基」は、例えば、無機塩基、有機塩基等が挙げられる。「無機塩基」の例としては、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)、アルカリ土類金属水酸化物(例えば、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム)、アルカリ金属炭酸塩(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム)、アルカリ土類金属炭酸塩(例えば、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム)、アルカリ金属炭酸水素塩(例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム)、アルカリ金属リン酸塩(例えば、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム)、アルカリ土類金属リン酸塩(例えば、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム)等が挙げられる。「有機塩基」の例としては、トリアルキルアミン(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、及びジイソプロピルエチルアミン)、ジアルキルアミン(例えば、ジエチルアミン、ジイソプロピルアミン)、ピコリン、1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]ノン-5-エン、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン及び1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(DBU)等が挙げられる。これらの塩基は、1種単独で又は2種以上混合して使用される。
本反応に使用する「ボロン酸」又は「ボロン酸エステル」は別途製造し、単離精製したものを用いてもよいし、例えば、前駆体のハロゲン化化合物等にビスピナコールジボランをパラジウム化合物存在下で反応させ、単離精製することなくスズキクロスカップリングに用いてもよい。
本反応に使用する「溶媒」は、反応に不活性な溶媒であればよく、例えば、水、エーテル(例えば、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル)、ハロ炭化水素(例えば、塩化メチレン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン、四塩化炭素)、芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン)、低級アルコール(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール)、極性溶剤(例えば、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、N-メチルピロリドン(NMP)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ヘキサメチルリン酸トリアミド、アセトニトリル)、ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトン)、エステル(例えば、酢酸メチル、酢酸エチル)が挙げられる。これらの溶媒は、1種単独で又は2種以上混合して使用される。
他の反応条件(反応温度、反応時間等)は、公知のスズキクロスカップリング反応に基づいて適宜決定することができる。
反応式1-2
Figure 2021187859
(式中、Yは脱離基であり、他の各記号は上記と同義である。)
上記反応式1-2で示される反応により、本発明の化合物[I]を製造することができる。具体的には、化合物[IIIb]に化合物[IIa]をスズキクロスカップリングで結合させることによって化合物[I]を製造することができる。
上記反応式1-2で使用することができるパラジウム化合物、塩基、溶媒等は反応式1-1で使用することができるものを同一である。
反応式1-3
Figure 2021187859
(式中、Yは脱離基であり、他の各記号は上記と同義である。)
上記反応式1-3で示される反応により、本発明の化合物[I]を製造することができる。具体的には、化合物[IIIc]に化合物[IIa]をスズキクロスカップリングで結合させることによって化合物[I]を製造することができる。
上記反応式1-3で使用することができるパラジウム化合物、塩基、溶媒等は反応式1-1で使用することができるものを同一である。
反応式2-1
Figure 2021187859
(式中、各記号は上記と同義である。)
上記反応式2-1で示される反応により、本発明の化合物[I]に含まれる化合物[Ia]を製造することができる。具体的には、化合物[IIb]のアミノ基に化合物[VI]を付加し、次いで、生成物の塩素を脱離させ、環化することによって化合物[Ia]を製造することができる。
本反応に使用する「塩基」は、例えば、無機塩基、有機塩基等が挙げられる。「無機塩基」の例としては、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)、アルカリ金属炭酸塩(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム)、アルカリ金属炭酸水素塩(例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム)、水素化ナトリウム(NaH)、ナトリウムヘキサメチルジシラジド(NaHMDS)等が挙げられる。「有機塩基」の例としては、トリアルキルアミン(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン)、ヒューニッヒ塩基(N,N-ジイソプロピルエチルアミン)、ピリジン、N-メチルモルホリン等が挙げられる。
本反応に使用する「溶媒」は、反応に不活性な溶媒であればよく、例えば、水、エーテル(例えば、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル)、ハロ炭化水素(例えば、塩化メチレン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン、四塩化炭素)、芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン)、低級アルコール(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール)、極性溶剤(例えば、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、N-メチルピロリドン(NMP)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ヘキサメチルリン酸トリアミド、アセトニトリル)、ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトン)、エステル(例えば、酢酸メチル、酢酸エチル)が挙げられる。これらの溶媒は、1種単独で又は2種以上混合して使用される。
他の反応条件(反応温度、反応時間等)は、自体公知の縮合反応に基づいて適宜決定することができるが、例えば、反応温度は室温から溶媒の加熱還流温度であり、反応時間は10分から10時間である。
反応式2-2
Figure 2021187859
(式中、各記号は上記と同義である。)
上記反応式2-2で示される反応により、本発明の化合物[I]に含まれる化合物[Ib]を製造することができる。具体的には、化合物[IIb]のアミノ基に化合物[III](アクリル酸)を1,4-付加し、次いで、生成物のアミノ基を、尿素を用いてウレア誘導体に変換し、環化(分子内アミド化)することによって化合物[Ib]を製造することができる。
上記反応に使用する「溶媒」としては、反応に不活性な溶媒であればよく、例えば、水、エーテル(例えば、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル)、ハロ炭化水素(例えば、塩化メチレン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン、四塩化炭素)、芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン)、低級アルコール(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール)、極性溶剤(例えば、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、N-メチルピロリジン(NMP)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ヘキサメチルリン酸トリアミド、アセトニトリル)、ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトン)、エステル(例えば、酢酸メチル、酢酸エチル)が挙げられる。これらの溶媒は、1種単独で又は2種以上混合して使用される。
上記反応に使用する「酸」としては、例えば、無機酸、有機酸等が挙げられる。「無機酸」の例としては、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、リン酸等が挙げられる。「有機酸」の例としては、酢酸、トリフルオロ酢酸、シュウ酸、フタル酸、フマル酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、10-カンファースルホン酸等が挙げられる。
他の反応条件(反応温度、反応時間等)は、自体公知の1,4-付加反応、アミド化反応に基づいて適宜決定することができる。
反応式3-1
Figure 2021187859
(式中、Yは脱離基であり、L1は-O-、-S-又はC1-6アルキレンであり、他の記号は上記と同義である。)
上記反応式3-1で示される反応により、本発明の化合物[I]に含まれる化合物[Ic]を製造することができる。具体的には、化合物[V]の脱離基Yを脱離させ、化合物[IV]と置換することによって化合物[Ic]を製造することができる。
本反応に使用する「塩基」は、例えば、無機塩基等が挙げられる。「無機塩基」の例としては、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)、アルカリ金属炭酸塩(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム)、アルカリ金属炭酸水素塩(例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム)、水素化ナトリウム(NaH)、ナトリウムヘキサメチルジシラジド(NaHMDS)等が挙げられる。「有機塩基」の例としては、トリアルキルアミン(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン)、ヒューニッヒ塩基(N,N-ジイソプロピルエチルアミン)、ピリジン、N-メチルモルホリン等が挙げられる。
本反応に使用する「溶媒」は、反応に不活性な溶媒であればよく、例えば、水、エーテル(例えば、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル)、ハロ炭化水素(例えば、塩化メチレン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン、四塩化炭素)、芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン)、低級アルコール(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール)、極性溶剤(例えば、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、N-メチルピロリドン(NMP)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ヘキサメチルリン酸トリアミド、アセトニトリル)、ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトン)、エステル(例えば、酢酸メチル、酢酸エチル)が挙げられる。これらの溶媒は、1種単独で又は2種以上混合して使用される。
他の反応条件(反応温度、反応時間等)は、自体公知の縮合反応に基づいて適宜決定することができるが、例えば、反応温度として室温から100℃、反応時間として1時間から10時間である。
上記反応式における各反応において、生成物は反応液のまま、又は粗生成物として次反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもでき、通常の分離手段により容易に精製することもできる。通常の分離手段としては、例えば、再結晶、蒸留、クロマトグラフィーが挙げられる。
上記各工程における出発原料化合物、中間体化合物及び目的化合物並びに本発明の化合物[I]には、幾何異性体、立体異性体、光学異性体及び互変異性体が含まれる。各種異性体は一般的な光学分割法により分離できる。また、適当な光学活性な原料化合物より製造することもできる。
本発明の化合物[I]は、上記の各反応式にて示された合成方法又はそれに準ずる方法により製造することができる。
本発明の化合物[I]の製造における原料化合物は具体的製法を述べない場合、市販のものを用いてもよく、自体公知の方法又はそれに準ずる方法に従って製造したものを用いてもよい。
上記各工程における出発原料化合物及び目的化合物を適切な塩形態で使用することができる。このような塩としては、下記に本発明の化合物[I]の塩として例示されるものと同様のものが挙げられる。
各工程で得られた化合物又は市販品が遊離化合物である場合には、自体公知の方法により、目的とする塩に変換することができる。各工程で得られた化合物又は市販品が塩である場合には、自体公知の方法により、遊離体又は目的とする他の種類の塩に変換することができる。
また、本発明の化合物[I]には、その医薬的に許容される塩の形態が含まれ、酸付加塩又は置換基の種類によっては塩基との塩を形成する場合もある。かかる「酸」の例としては、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸等の無機酸;及びメタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、乳酸等の有機酸等が挙げられる。かかる「塩基」の例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の無機塩基;及びメチルアミン、ジエチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N’-ジベンジルエチレンジアミン、グアニジン、ピリジン、ピコリン、コリン等の有機塩基;及びアンモニウム塩等が挙げられる。また、例えばリジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸等のアミノ酸と塩を形成してもよい。
本発明は、化合物[I]及びその塩の各種の水和物や溶媒和物及び結晶多形の物質をも包含する。
本発明の化合物[I]には、1つ又は複数の原子を1つ又は複数の同位体原子で置換された化合物が含まれる。同位体原子の例としては重水素(H)、三重水素(H)、13C、15N、18O等が挙げられる。
本発明の化合物[I]には、薬学的に許容されるプロドラッグも含まれる。プロドラッグを形成するために修飾される置換基としては、-OH、-COOH、アミノ等の反応性官能基が挙げられる。これらの官能基の修飾基は、本明細書における「置換基」から適宜選択してもよい。
本発明の化合物[I]又はその塩としては、薬学的に許容され得る共結晶又は共結晶塩であってもよい。ここで、共結晶又は共結晶塩とは、各々が異なる物理的特性(例えば、構造、融点、融解熱など)を持つ、室温で2種若しくはそれ以上の独特な固体から構成される結晶性物質を意味する。共結晶及び共結晶塩は、公知の共結晶化法を適用して製造することができる。
本発明の化合物[I]及びその塩は、てんかん発作又はけいれん発作を伴う疾患において、発作の治療、予防及び/又は診断に対して優れた効果を有する。てんかん発作は以下に分類されるいかなる発作型に対しても適用される。焦点発作(部分発作と呼ばれることもある)における運動起始発作(自動症、脱力発作、間代発作、てんかん性スパズム発作、過動発作、ミオクロニー発作及び強直性発作を含む)及び非運動起始発作(自律神経発作、行動停止発作、認知発作、情動発作及び知覚性発作を含む)、焦点発作からの両側性強直間代発作へ移行する発作(部分発作の二次性全般化);全般発作における運動性発作(強直間代発作、間代発作、強直発作、ミオクロニー発作、ミオクロニー強直間代発作、ミオクロニー脱力発作、脱力発作及びてんかん性スパズム発作を含む)及び非運動性発作(定型欠神発作、非定型欠神発作、ミオクロニー欠神発作及び眼瞼ミオクロニー発作を含む);起始不明発作における運動性発作(強直間代発作及びてんかん性スパズム発作を含む)及び非運動性発作(行動停止発作を含む)。
てんかん発作又はけいれん発作を伴う疾患には、例えば、Dravet(ドラベ)症候群、Lennox-Gastaut(レノックス−ガストー)症候群、West(ウェスト)症候群(点頭てんかん)、大田原症候群、Doose(ドゥーゼ)症候群、Landau-Kleffner(ランドウ−クレフナー)症候群、Rasmussen(ラスムッセン)症候群、Aicardi(アイカルディ)症候群、Panayiotopoulos(パナイオトポーロス)症候群、Kojewnikow症候群、Tassinari症候群、Geschwind(ゲシュヴィント)症候群、片側けいれん・片麻痺・てんかん症候群、内側側頭葉てんかん症候群、構造的又は代謝性の原因に帰するてんかん(例えば、脳卒中後てんかん、外傷性てんかん、感染性てんかん、脳血管障害に伴うてんかん、脳腫瘍に伴うてんかん、神経変性疾患に伴うてんかん、Sturge-Weber症候群など)、並びに先天性奇形、先天性代謝異常(例えば、フェニルケトン尿症、ミトコンドリア病、ライソゾーム病などライソゾーム病など)及び先天性遺伝子異常(レット症候群、アンジェルマン症候群、5p-症候群、4p-症候群、ダウン症候群など)を挙げることができる。
また、本発明の化合物[I]及びその塩は、多剤耐性発作、難治性発作、急性症候性発作、熱性発作及びてんかん重積発作の治療、予防及び/又は診断においても効果を有する。本発明における多剤耐性発作ないし難治性発作とは、上記のてんかん発作型を問わずに、1又は2種以上の抗てんかん薬が無効又は効果不充分等によりコントロールできない発作をいう。
更に、本発明の化合物[I]及びその塩は、医薬品の有効成分として使用するのに優れた特徴を有しており、例えば、副作用が少なく、忍容性、安定性(保存安定性、代謝安定性など)などの点において優れた特徴も有している。これら本発明の一群の化合物は従来の薬物治療が奏功しない難治性てんかん発作に対する予防薬及び/又は治療薬としても効果を有する。
次に、本発明の化合物[I]又はその塩を有効成分として含有する医療製剤(以下、「医薬組成物」ともいう)について説明する。
上記医療製剤は、本発明の化合物[I]又はその塩を通常の医療製剤の形態に製剤化したものであって、本発明の化合物[I]又はその塩と、薬学的に許容される担体とを用いて調製される。当該担体としては、通常使用される充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤等の希釈剤又は賦形剤が挙げられる。
このような医療製剤としては、治療目的に応じて種々の形態の中から選択でき、例えば錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤、注射剤(液剤、懸濁剤等)等が挙げられる。
錠剤の形態に成形する際に用いられる担体としては、公知のものを広く使用でき、例えば、乳糖等の賦形剤;ポリビニルピロリドン等の結合剤;デンプン等の崩壊剤;ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤;グリセリン、デンプン等の保湿剤;コロイド状ケイ酸等の吸着剤;ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール等の滑沢剤等が挙げられる。
更に、錠剤は、必要に応じて通常の錠皮を施した錠剤、例えば、糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることができる。
丸剤の形態に成形する際に用いられる担体としては、公知のものを広く使用でき、例えば、ブドウ糖等の賦形剤;アラビアゴム末等の結合剤;ラミナラン等の崩壊剤等が挙げられる。
液剤、乳剤及び懸濁剤の形態に成形する際に用いられる希釈剤としては、公知のものを広く使用することができ、例えば、水等が挙げられる。また通常の溶解補助剤、緩衝剤等を、更に必要に応じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を含有させてもよい。
坐剤の形態に成形する際に用いられる担体としては、公知のものを広く使用でき、例えば、カカオ脂等が挙げられる。
注射剤として調製される場合は、液剤、乳剤及び懸濁剤は殺菌され、かつ血液と等張であるのが好ましい。等張性の注射剤を調整するのに十分な食塩等を注射剤に含有させてもよく、また無痛化剤等や他の医薬品を含有させてもよい。
医療製剤中に含有される本発明の化合物[I]又はその塩の量は、特に限定されず広い範囲内から適宜選択することができるが、通常、医療製剤中に本発明の化合物[I]又はその塩を1〜70重量%含有させるのが好ましい。
本発明に係る医療製剤の投与方法としては特に制限はなく、各種製剤形態、患者の年齢、性別、疾患の状態、その他の条件に応じた方法で投与してもよい。例えば、錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤及びカプセル剤の場合には経口投与してもよい。また、注射剤及び持続性注射剤の場合には、単独であるいはブドウ糖、アミノ酸等の通常の補液と混合して静脈内に投与したり、更には必要に応じて単独で筋肉内、皮内、皮下もしくは腹腔内に投与したりすることができる。坐剤の場合には、直腸内に投与してもよい。
上記医療製剤の投与量は、用法、患者の年齢、性別、疾患の程度、その他の条件に応じて適宜選択すればよく、通常、1日あたり体重1 kgに対して0.01〜100 mg、好ましくは0.1〜50 mgを1回〜数回に分けて投与してもよい。
上記投与量は、種々の条件で変動するので、上記範囲より少ない投与量で充分な場合もあるし、また上記範囲を超えた投与量が必要な場合もある。
本発明の化合物[I]又はその塩は、前述の化合物[I]が有効と考えられる疾患の種々の治療又は予防剤と併用することができる。当該併用は、同時投与、或いは別個に連続してもしくは所望の時間間隔をおいて投与してもよい。同時投与製剤は、配合剤であっても別個に製剤化されていてもよい。
本発明のある態様において、本発明の化合物[I]又はその塩及び薬学的に許容可能な担体及び/又は賦形剤を含む、医薬組成物が提供される。
別の態様において、本発明の化合物[I]又はその塩及び薬学的に許容可能な担体及び/又は賦形剤を含む、てんかん発作又はけいれん発作(多剤耐性発作、難治性発作、急性症候性発作、熱性発作及びてんかん重積発作を含む)を伴う疾患における、発作等の治療、予防及び/又は診断用剤が提供される。
更に別の態様において、本発明の化合物[I]又はその塩及び薬学的に許容可能な担体及び/又は賦形剤を含む、てんかん発作又はけいれん発作(多剤耐性発作、難治性発作、急性症候性発作、熱性発作及びてんかん重積発作を含む)を伴う疾患における、発作等の治療、予防及び/又は診断用医薬組成物が提供される。
更に別の態様において、有効量の本発明の化合物[I]又はその塩をヒトに投与することを特徴とする、てんかん発作又はけいれん発作(多剤耐性発作、難治性発作、急性症候性発作、熱性発作及びてんかん重積発作を含む)を伴う疾患における、発作等を治療、予防及び/又は診断する方法が提供される。
更に別の態様において、てんかん発作又はけいれん発作(多剤耐性発作、難治性発作、急性症候性発作、熱性発作及びてんかん重積発作を含む)を伴う疾患における、発作等を治療、予防及び/又は診断するための本発明の化合物[I]又はその塩が提供される。
更に別の態様において、てんかん発作又はけいれん発作(多剤耐性発作、難治性発作、急性症候性発作、熱性発作及びてんかん重積発作を含む)を伴う疾患における、発作等の治療薬、予防薬及び/又は診断薬の製造における本発明の化合物[I]又はその塩の使用が提供される。
本発明は、更に以下の参考例、実施例及び試験例によって詳しく説明されるが、これらは本発明を限定するものではなく、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。
本明細書において、以下の略語を用いることがある。
Figure 2021187859

Figure 2021187859
以下の実施例中の「室温」は、通常、約10℃〜約35℃を示す。混合溶媒において示した比は、特に断らない限り容量比を示す。%は、特に断らない限り重量%を示す。
1HNMR(プロトン核磁気共鳴スペクトル)はフーリエ変換型NMR(Bruker AVANCE III 400(400MHz)及びBruker AVANCE III HD(500MHz)の何れか)で測定した。
シリカゲルカラムクロマ卜グラフィーにおいて、塩基性と記載した場合は、アミノプロピルシラン結合シリカゲルを用いた。
化合物の絶対配置は、公知のX線結晶構造解析法(例えば大場茂及び矢野重信著、「化学者のための基礎講座12 X線結晶構造解析」(第1版、1999年))により決定、又は史不斉エポキシ化の経験則(Waldemar Adam, Rainer T. Fell, Chantu R. Saha-Moller and Cong-Gui Zhao: Tetrahedron: Asymmetry 1998, 9, 397-401. Yuanming Zhu, Yong Tu, Hongwu Yu, Yian Shi:Tetrahedron Lett. 1988, 29, 2437-2440)から推定した。
[参考例]
参考例1
5-ブロモ-2-フェノキシピリミジンの合成
フェノール(13.6 mL)、K2CO3(26.8 g)、DMF(250 mL)懸濁液に5-ブロモ-2-クロロピリミジン(25.0 g)を加え室温で終夜撹拌した。反応液に水を加え、生じた結晶をろ取、水洗して目的化合物(27.7 g)を得た。
参考例2
2-フェノキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジンの合成
5-ブロモ-2-フェノキシピリミジン(1.00 g)、(BPin)2 (1.315 g)、PdCl2(dppf)DCM (0.163 g)、AcOK(0.782 g)、1,4-ジオキサン(10 mL)の混合物を窒素雰囲気下10時間加熱還流した。反応液に水、AcOEtを加えセライトろ過した。有機層を水、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濃縮した。残渣をIPEに懸濁し、不溶物を濾去、ろ液を濃縮して得られた固体をHexaneで洗浄して目的化合物(646 mg)を得た。
参考例18
3-メトキシ-6-(2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)ピリダジンの合成
3-クロロ-6-メトキシピリダジン(206.3 mg)、2-(メチルチオ)ピリミジニル-5-ボロン酸ピナコールエステル(425.4 mg)、K3PO4(663.4 mg)、PdCl2(dppf)DCM(48.6 mg)、1,4-ジオキサン(20 mL)、水(2 mL)の混合物を、窒素雰囲気下、1.5時間加熱還流した。反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し、目的化合物(242.6 mg)を得た。
参考例19
3-メトキシ-6-(2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-イル)ピリダジンの合成
3-メトキシ-6-(2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)ピリダジン(242.6 mg)、含水77%m-CPBA(627.9 mg)、DCM(20 mL)の混合物を0℃で、1時間撹拌し、さらに室温で一晩撹拌した。反応液を、氷、飽和NaHCO3水溶液中に注ぎ、生成物をDCMで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し、目的化合物(166.7 mg)を得た。
参考例21
5-(2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)ピリジン-2-アミンの合成
2-(メチルチオ)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(1.96 g)と2-アミノ-5-ブロモピリジン(1.037 g)、K3PO4(3.86 g)、PdCl2(dppf)DCM(273.3 mg)、1,4-ジオキサン(30 mL)、水(3 mL)の混合物を、窒素雰囲気下、6時間加熱還流した。反応液に水を加え、生成物をAcOEtにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し、目的化合物(1.175 g)を得た。
参考例22
5-(2-(メチルスルフィニル)ピリミジン-5-イル)ピリジン-2-アミンの合成
5-(2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)ピリジン-2-アミン(1.175 g)、Oxone(登録商標)(2.43 g)、THF(30 mL)、水(10 mL)の混合物を、窒素雰囲気下、0℃で10分撹拌後、室温で2.75時間撹拌した。反応液を氷、飽和NaHCO3水溶液に注ぎ、生成物をDCMで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(AcOEt、AcOEt/MeOH)で精製し、目的化合物(462 mg)を得た。
参考例23
5-ブロモ-2-(ドデシルチオ)ピリミジンの合成
5-ブロモ-2-クロロピリミジン(2.30 g)、1-ドデカンチオール(3.2 mL)、K2CO3(2.57 g)、DMF(20 mL)の混合物を室温で一晩撹拌した。水を加え、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し、目的化合物(3.56 g)を得た。
参考例24
5-(2-(ドデシルチオ)ピリミジン-5-イル)ピリジン-2-アミンの合成
5-ブロモ-2-(ドデシルチオ)ピリミジン(1.008 g)と2-アミノ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(811.6 mg)、K3PO4(1.82 g)、PdCl2(dppf)DCM(107.7 mg)、1,4-ジオキサン(20 mL)、水(2 mL)の混合物を、窒素雰囲気下、2.25時間加熱還流した。反応液に水を加え、生成物をAcOEtにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し、目的化合物(1.01 g)を得た。
参考例25
5-(2-(ドデシルスルフィニル)ピリミジン-5-イル)ピリジン-2-アミンの合成
5-(2-(ドデシルチオ)ピリミジン-5-イル)ピリジン-2-アミン(1.010 g)、Oxone(登録商標)(1.97 g)、THF(40 mL)、水(10 mL)の混合物を、0℃で25分撹拌し、その後、室温にて、一晩撹拌した。反応液を、氷、飽和NaHCO3水溶液とDCMの混合液に注ぎ、DCMにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し、目的化合物(163 mg)を得た。
参考例26
3-(ベンジルオキシ)-6-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)ピリダジンの合成
5-ブロモ-2-フェノキシピリミジン(2.96 g)、(BPin)2 (3.68 g)、PdCl2(dppf)DCM (0.370 g)、AcOK(1.78 g)、1,4-ジオキサン(20 mL)の混合物を窒素雰囲気下、3時間加熱還流した。反応液に3-(ベンジルオキシ)-6-クロロピリダジン(2.00 g)、PdCl2(dppf)DCM(0.370 g)、K3PO4(3.85 g)、水(5 mL)を加え2時間加熱還流した。反応液に水、AcOEtを加えセライトろ過した。有機層を水、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム にて乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/AcOEt)にて精製後、得られた固体をAcOEtで洗浄して目的化合物(2.54 g)を得た。
参考例35
4-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)ピリダジン-3(2H)-オンの合成
2-フェノキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(1.496 g)、4-ブロモ-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)ピリダジン-3(2H)-オン(1.00 g)、PdCl2(dppf)DCM(0.063 g)、K3PO4(1.229 g)、1,4-ジオキサン(10 mL)、水(3 mL)の混合物を100℃で終夜撹拌した。反応液に水を加え、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)にて精製後、得られた固体をEtOHで洗浄して目的化合物(1.087 g)を得た。
参考例38
5-ブロモ-1-トリイソプロピルシリル-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジンの合成
5-ブロモ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン(4.20 g)のDMF(20 mL)溶液を0℃攪拌下に60% NaH(0.933 g)を加えた。20分後、クロロトリイソプロピルシラン(4.99 mL)を加え、30分攪拌した。反応液を氷水に注ぎ、析出した固体を濾取した。その固体をAcOEtに溶解し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し、目的化合物(6.70 g)を得た。
参考例39
4-メトキシ-2-フェノキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジンの合成
5-ブロモ-4-メトキシ-2-フェノキシピリミジン(15.00 g)、(BPin)2(14.9 g)、AcOK(10.5 g)、PdCl2(dppf)DCM(2.18 g)、DMSO(60 mL)の混合液を窒素雰囲気下100℃で3時間撹拌した。反応液を氷水中に注ぎ、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/AcOEt)で精製し、目的化合物(9.61 g)得た。
参考例40
2-(ドデシルチオ)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジンの合成
5-ブロモ-2-(ドデシルチオ)ピリミジン(2.548 g)、(BPin)2(2.17 g)、AcOK(1.48 g)、PdCl2(dppf)DCM(280.1 mg)、DMSO(20 mL)の混合物を窒素雰囲気下、100℃で2時間撹拌した。反応液を氷水中に注ぎ、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し、目的化合物(1.90 g)を得た。
参考例41
6-(2-(ドデシルチオ)ピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
2-(ドデシルチオ)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(3.00 g)、6-ブロモイミダゾ(1,2-a)ピリジン(1.53 g)、PdCl2(dppf)DCM (0.301 g)、K3PO4(3.13 g)、1,4-ジオキサン(20 mL)、水(10 mL)の混合物を95℃で1時間撹拌した。反応液を氷水中に注ぎ、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/AcOEt)で精製し、目的化合物(2.05 g)を得た。
参考例42
6-(2-(ドデシルスルホニル)ピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
6-(2-(ドデシルチオ)ピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(2.00 g)、Oxone(登録商標)(7.75 g)、THF(40 mL)、水(20 mL)の混合物を室温で5時間撹拌した。反応液を氷水中に注ぎ、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/AcOEt)で精製し、目的化合物(910 mg)を得た。
参考例43
5-ニトロ-2-フェノキシピリミジンの合成
フェノール(6.61 mL)、炭酸カリウム(12.99 g)、2-クロロ-5-ニトロピリミジン(10 g)、DMF(80 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応液に水を加え生じた結晶をろ取、水洗して、目的化合物(6.55 g)を得た。
参考例44
2-フェノキシピリミジン-5-アミンの合成
5-ニトロ-2-フェノキシピリミジン(7.45 g)、含水10%Pd/C(3 g)をEtOH(100 mL)に懸濁させ水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。反応液をセライトろ過、ろ液を濃縮し、得られた固体をIPEで洗浄して目的化合物(4.73 g)を得た。
参考例45
1-(3-クロロプロピル)-3-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)ウレアの合成
2-フェノキシピリミジン-5-アミン(1.00 g)のTHF(10 mL)の溶液を室温攪拌下3-クロロプロピルイソシアナート(0.713 mL)を加え終夜攪拌した。析出した固体をろ取し、THFで洗浄して目的化合物(756mg)を得た。
参考例46
2-(3-フルオロメトキシフェノキシ)-5-ニトロピリミジンの合成
m-フルオロフェノール(5.45 mL)、炭酸カリウム(10.40 g)、2-クロロ-5-ニトロピリミジン(8.00 g)、DMF(80 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。残渣に水を加え、生成物をAcOEtにて抽出した。有機層を水、塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濃縮して目的化合物(8.63g)を得た。
参考例47
2-(3-フルオロフェノキシ)ピリミジン-5-アミンの合成
2-(3-フルオロメトキシフェノキシ)ニトロピリミジン(8.65 g)、50%含水10%Pd/C(3 g)をEtOH(100 mL)に懸濁させ水素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を濃縮した。残渣を中圧カラムクロマトグラフィー(DCM/AcOEt)にて精製後、得られた固体をHexaneで洗浄して目的化合物(3.77 g)を得た。
参考例50
2-フェノキシ-5-(4-(トリイソプロピルシリルオキシ)ピペリジン-1-イル)ピリミジンの合成
5-ブロモ-2-フェノキシピリミジン(400 mg)、4-(トリイソプロピルシリルオキシ)ピペリジン(451 mg)、Pd(OAc)2(17.9 mg)、tBu3P・HBF4(23.1 mg)、NaOtBu(153 mg)とトルエン(6 mL)の混合液を窒素雰囲気下100℃で3時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し、目的化合物(250mg)を得た。
参考例56
(R)-1-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)-4-(トリイソプロピルシリルオキシ)ピペリジン-2-オンの合成
5-ヨード-2-フェノキシピリミジン(500 mg)、(R)-4-(トリイソプロピルシリルオキシ)ピペリジン-2-オン(501 mg)、ヨウ化銅(I)(5.68 μl)、トランス-N,N'-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.053 mL)、K3PO4(712 mg)と1,4-ジオキサン(6 mL)の混合液を窒素雰囲気下95℃で3時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し、目的化合物(340mg)を得た。
参考例58
1-フルオロ-3-(4-ニトロフェノキシ)ベンゼンの合成
m-フルオロフェノール(41.7 g)、4-フルオロニトロベンゼン(50.0 g)、K2CO3(63.7 g)とDMF(250 mL)の混合物を80℃で6時間撹拌した。反応液を氷水中に注ぎ、析出物をろ取し、水で洗浄して、目的化合物(80.7g)を得た。
参考例59
4-(3-フルオロフェノキシ)アニリンの合成
1-フルオロ-3-(4-ニトロフェノキシ)ベンゼン(30 g)、塩化アンモニウム(41.3g)、EtOH(225 mL)と水(75 mL)の混合物を室温にて撹拌下、亜鉛粉末(50.5 g)を加え、さらに60℃で1時間撹拌した。不溶物をセライトろ過し、ろ液を濃縮後、残渣をAcOEtで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し、目的化合物(26g)を得た。
参考例60
1-(4-ブロモフェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンの合成
4-ブロモアニリン(7.66 g)、アクリル酸(3.05 mL)のトルエン(50 mL)溶液を80℃で終夜撹拌した。反応液を濃縮し、尿素(5.35 g)と酢酸(20 mL)を加え3時間加熱還流した。析出した固体をろ取し、EtOHで洗浄して、目的化合物(5.44 g)を得た。
参考例61
1-(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンの合成
1-(4-ブロモフェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン(2.78 g)、(BPin)2(3.15 g)、AcOK(3.04 g)、PdCl2(dppf)DCM(0.422 g)、DMSO(30 mL)の混合物をアルゴン雰囲気下、100℃で5時間撹拌した。反応液を氷水中に注ぎ、AcOEtで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH)で精製し、目的化合物(0.82 g)を得た。
参考例76
1-[4-(3-ヒドロキシフェノキシ)フェニル]ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンの合成
1-[4-(3-メトキシフェノキシ)フェニル]ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン(3.86 g)のAcOH(25 mL)溶液に、HBr(12.5 mL)を氷冷下加え3時間撹拌した。反応液に水(100 mL)加え撹拌し、析出晶をろ取した。水で洗浄、乾燥した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH)で精製し、得られた固体をMeOHで洗浄して目的化合物(1.11 g)を得た。
参考例77
3-(3-フルオロフェノキシ)アニリンの合成
3-フルオロヨードベンゼン(0.587 mL)、3-アミノフェノール(818 mg)、K3PO4(2.12 g)、ピコリン酸(123 mg)、ヨウ化銅(I)(95 mg)、DMSO(15 mL)の混合物を窒素雰囲気下、90℃で24時間撹拌した。反応液に水を加え、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し、目的化合物(865 mg)を得た。
参考例83
5-ニトロ-2-フェノキシピリジンの合成
2-クロロ-5-ニトロピリジン(16.0 g)のDMF(80 mL)溶液を氷冷撹拌下、ナトリウムフェノキシド(12.3 g)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液を氷水中に注ぎ込み、析出晶をろ取、水洗し、目的化合物(21.1 g)を得た。
参考例84
6-フェノキシピリジン-3-アミンの合成
5-ニトロ-2-フェノキシピリジン(21 g)、10%Pd/C(2 g)とEtOH(200 mL)の混合物を水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し、目的化合物(15 g)を得た。
参考例111
1-(6-クロロピリダジン-3-イル)ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンの合成
3,6-ジクロロピリダジン(10.00 g)、ウラシル(8.28 g)、DMSO(100 mL)の混合物を70℃で終夜撹拌した。反応液に水を加え生じた固体をろ取、水、EtOHで洗浄して、目的化合物(9.51 g)を得た。
上記参考例1、2、18、19、21〜26、35、38〜47、50、56、58〜61、76、77、83、84及び111と同様にして、参考例3〜17、20、27〜34、36、37、48、49、51〜55、57、62〜75、78〜82、85〜95及び97〜110の化合物を、それぞれ製造した。参考例1〜111の化合物の構造式及び物性データを表1−1〜1−11にそれぞれ示す。









































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実施例1
3-メトキシ-6-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)ピリダジンの合成
2-フェノキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(5.00 g)、3-クロロ-6-メトキシピリダジン(3.64 g)、PdCl2(dppf)DCM(0.137 g)、K3PO4(7.12 g)、1,4-ジオキサン(50 mL)、水(25 mL)の混合物を、窒素雰囲気下2時間加熱還流した。反応液を水に注ぎ、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/AcOEt)にて精製して、目的化合物(4.42 g)を得た。
実施例4
3-(2-(3-フルオロフェノキシ)ピリミジン-5-イル)-6-メトキシピリダジンの合成
5-ブロモ-2-(3-フルオロフェノキシ)ピリミジン(2.234 g)、(BPin)2(2.63 g)、PdCl2(dppf)DCM(0.282 g)、AcOK(1.358 g)、1,4-ジオキサン(20 mL)の混合物を窒素雰囲気下2時間加熱還流した。反応液に3-クロロ-6-メトキシピリダジン(1.00 g)、PdCl2(dppf)DCM(0.282 g)、K3PO4(2.94 g)、水(5 mL)を加え、窒素雰囲気下終夜加熱還流した。反応液に水、AcOEtを加え、セライトろ過し、生成物をAcOEtにて抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。析出晶をEtOHで洗浄して、目的化合物(947 mg)を得た。
実施例6
5-(6-メトキシピリジン-3-イル)-2-フェノキシピリミジンの合成
5-ブロモ-2-フェノキシピリミジン(1.0 g)、2-メトキシ-5-ピリジンボロン酸(0.914 g)、PdCl2(dppf)DCM(0.163 g)、K3PO4(1.691 g)、1,4-ジオキサン(10 mL)、水(5 mL)の混合物を窒素雰囲気下2時間加熱還流した。反応液を水に注ぎ、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/AcOEt)にて精製し、得られた固体をEtOHで洗浄して、目的化合物(821 mg)を得た。
実施例7
2-フェノキシ-5-(ピリジン-3-イル)ピリミジンの合成
5-ブロモ-2-フェノキシピリミジン(1.0 g)、3-ピリジンボロン酸(0.734 g)、PdCl2(dppf)DCM(0.163 g)、K3PO4(1.691 g)、1,4-ジオキサン(10 mL)、水(5 mL)の混合物を窒素雰囲気下2時間加熱還流した。反応液を水に注ぎ、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/AcOEt)にて精製し、得られた固体をEtOHで洗浄して、目的化合物(386 mg)を得た。
実施例11
3-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)ピリジン 1-オキシドの合成
2-フェノキシ-5-(ピリジン-3-イル)ピリミジン(749 mg)、含水77%m-CPBA(1616 mg)、DCM(15 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応液にジメチルスルフィド(309 μl)を加えしばらく攪拌した後、飽和NaHCO3水溶液を加え、生成物をAcOEtにて抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)にて精製し、得られた固体をAcOEtで洗浄して目的化合物(118 mg)を得た。
実施例24
6-(2-(3-フルオロフェノキシ)ピリミジン-5-イル)ピリダジン-3-アミンの合成
2-(3-フルオロフェノキシ)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(581 mg)、3-アミノ-6-クロロピリダジン(202 mg)、K3PO4(1.11 g)、PdCl2(dppf)DCM(68 mg)、1,4-ジオキサン(20 mL)、水(2 mL)の混合物を窒素雰囲気下、2時間加熱還流した。反応液を水に注ぎ、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt、AcOEt/MeOH)にて精製し、得られた固体をIPEで洗浄して目的化合物(100 mg)を得た。
実施例30
6-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)ピリダジン-3-アミンの合成
3-アミノ-6-クロロピリダジン(205 mg)、2-フェノキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(526 mg)、K3PO4(1.11 g)、PdCl2(dppf)DCM(65.2 mg)、1,4-ジオキサン(10 mL)、水(2 mL)の混合物を、窒素雰囲気下5時間半加熱還流した。反応液を水に注ぎ、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt、AcOEt/MeOH)にて精製して、目的化合物(180 mg)を得た。
実施例36
5-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)ピリジン-2-アミンの合成
2-フェノキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(386 mg)、2-アミノ-5-ブロモピリジン(209 mg)、K3PO4(1.0 g)、PdCl2(dppf)DCM(43.7 mg)、1,4-ジオキサン(20 mL)、水(2 mL)の混合物を、窒素雰囲気下2.75時間加熱還流した。反応液を水に注ぎ、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を水、塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣シリカゲルクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)にて精製し、得られた固体をIPEで洗浄して目的化合物(161mg)を得た。
実施例38
3-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリダジンの合成
3-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリダジン(209 mg)、2-フェノキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(373 mg)、K3PO4(780 mg)、PdCl2(dppf)DCM(29.3 mg)、1,4-ジオキサン(20 mL)、水(2 mL)の混合物を、窒素雰囲気下、5時間加熱還流した。反応液を水に注ぎ、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を水、塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)にて精製し、得られた固体をAcOEtで洗浄して目的化合物(107 mg)を得た。
実施例60
3-(2-(2-フルオロフェノキシ)ピリミジン-5-イル)ピリジン 1-オキシドの合成
3-(2-(2-フルオロフェノキシ)ピリミジン-5-イル)ピリジン(998 mg)、含水77%m-CPBA(1255 mg)、DCM(15 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応液にジメチルスルフィド、飽和NaHCO3水溶液を加えて、生成物をAcOEtにて抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt/MeOH)にて精製し、得られた固体をEtOHで洗浄して目的化合物(383 mg)を得た。
実施例63
3-(2-(2,5-ジフルオロフェノキシ)ピリミジン-5-イル)-6-メトキシピリダジンの合成
2,5-ジフルオロフェノール(132 mg)、3-メトキシ-6-(2-(メチルスルホニル)ピリミジン-5-イル)ピリダジン(167 mg)、K2CO3(176 mg)、DMF(5 mL)の混合物を、室温で2時間撹拌した。反応液に水を加え、析出晶をろ取して目的化合物(187 mg)を得た。
実施例69
2-(6-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)ピリダジン-3-イル)プロパン-2-オールの合成
6-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)ピリダジン-3-カルボン酸エチル(200 mg)をTHF(3 mL)に懸濁した後、氷冷下、0.96MメチルマグネシウムブロミドのTHF溶液(1.6 mL)を加え室温で終夜撹拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、生成物をAcOEtにて抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)にて精製し、得られた固体をIPEで洗浄して、目的化合物(45 mg)を得た。
実施例72
(6-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)ピリダジン-3-イル)メタノールの合成
塩化カルシウム(551 mg)、NaBH4(117 mg)、THF(2 mL)、EtOH(2 mL)の混合物を氷冷下、6-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)ピリダジン-3-カルボン酸エチル(400 mg)を加え30分間撹拌した。反応液にクエン酸水溶液を加え、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)にて精製し、得られた固体をIPEで洗浄して目的化合物(81 mg)を得た。
実施例84
5-(2-(2,5-ジフルオロフェノキシ)ピリミジン-5-イル)ピリジン-2-アミンの合成
5-(2-(メチルスルフィニル)ピリミジン-5-イル)ピリジン-2-アミン(100 mg)、2,5-ジフルオロフェノール(130 mg)、K2CO3(236 mg)、DMF(7 mL)の混合物を窒素雰囲気下80℃で3.5時間撹拌した。反応液に水を加え、生成物をAcOEtにて抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)にて精製し、得られた固体をHexane/IPEで洗浄して目的化合物(44 mg)を得た。
実施例88
5-(2-(m-トリルオキシ)ピリミジン-5-イル)ピリジン-2-アミンの合成
5-(2-(ドデシルスルフィニル)ピリミジン-5-イル)ピリジン-2-アミン(163 mg)、m-クレゾール(0.10 mL)、K2CO3(483 mg)、DMF(10 mL)の混合物を窒素雰囲気下80℃で4時間撹拌した。反応液に水を加え、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(Hexane/ AcOEt)にて精製し、得られた固体をIPEで洗浄して目的化合物(50 mg)を得た。
実施例91
6-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)ピリダジン-3(2H)-オンの合成
3-(ベンジルオキシ)-6-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)ピリダジン(2.54 g)、10% Pd/C(2g)、EtOH(25 mL), THF(75 mL)の混合物を、水素雰囲気下室温で3時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を濃縮した。残渣をEtOHから結晶化して目的化合物(1.38 g)を得た。
実施例92
6-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)-4,5-ジヒドロピリダジン-3(2H)-オンの合成
6-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)ピリダジン-3(2H)-オン(1.08 g)、亜鉛粉末(0.53 g)、AcOH(10 mL)の混合物を1時間加熱還流した。反応液を濃縮し、残渣に水を加え 生成物をAcOEtにて抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム にて乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH)にて精製後、EtOHで洗浄して目的化合物(583 mg)を得た。
実施例94
6-(2-(3-フルオロフェノキシ)ピリミジン-5-イル)-4,5-ジヒドロピリダジン-3(2H)-オンの合成
6-(2-(3-フルオロフェノキシ)ピリミジン-5-イル)ピリダジン-3(2H)-オン(1.02 g)、亜鉛粉末(0.56 g)、AcOH(10 mL)の混合物を3時間加熱還流した。反応液を濃縮し、残渣に水を加え、生成物をAcOEtにて抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/AcOEt)にて精製し、得られた固体をEtOHで洗浄して目的化合物(587 mg)を得た。
実施例106
5-(2-(m-トリルオキシ)ピリミジン-5-イル)ピリジン-2(1H)-オンの合成
5-(6-メトキシピリジン-3-イル)-2-(m-トリルオキシ)ピリミジン(425 mg),ヨウ化ナトリウム(652 mg)、クロロトリメチルシラン(0.552 mL)、MeCN(5 mL)の混合物を室温で終夜攪拌した。反応液に水を加え、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を水、塩水で洗浄して、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH)で精製後、EtOHから結晶化して目的化合物(204 mg)を得た。
実施例114
4-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)ピリダジン-3(2H)-オンの合成
4-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)ピリダジン-3(2H)-オン(1.085 g)、TFA(10 mL)、DCM(10 mL)の混合物を室温で1時間撹拌した。反応液を濃縮し、残渣に飽和NaHCO3水溶液を加え中和した後、生成物をDCMにて抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/AcOEt)にて精製後、得られた固体をEtOHで洗浄して目的化合物(672 mg)を得た。
実施例118
4-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)キノリンの合成
2-フェノキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(500 mg)、4-ブロモキノリン(419 mg)、K3PO4(712 mg)、PdCl2(dppf)DCM(13.70 mg)、1,4-ジオキサン(5 mL)、水(2.5 mL)の混合物を、窒素雰囲気下1.5時間加熱還流した。反応液に水を加え、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し、得られた固体をIPEで洗浄して目的化合物(413 mg)を得た。
実施例119
6-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
2-フェノキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(400 mg)、6-ブロモ-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(291 mg)、PdCl2(dppf)DCM(110 mg)、K3PO4(570 mg)、1,4-ジオキサン(4 mL), 水(2 mL)の混合物を、窒素雰囲気下100℃で3時間撹拌した。反応液にAcOEtと水を加えセライトろ過した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/AcOEt)で精製し、目的化合物(318mg)を得た。
実施例123
6-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジンの合成
2-フェノキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(400 mg)、6-クロロ-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(227 mg)、PdCl2(dppf)DCM(110 mg)、K3PO4(570 mg)、1,4-ジオキサン(4 mL), 水(2 mL)の混合物を窒素雰囲気下95℃で3時間撹拌した。反応液にAcOEtと水を加えセライトろ過した。有機層を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し、目的化合物(329 mg)を得た。
実施例137
6-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジンの合成
2-フェノキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(400 mg)、6-ブロモ-1-(トリイソプロピルシリル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン(522 mg)、PdCl2(dppf)DCM(110 mg)、K3PO4(570 mg)、1,4-ジオキサン(4 mL)、水 (2 mL)の混合物を窒素雰囲気下90℃で3時間撹拌した。反応液にAcOEtと水を加えセライトろ過した。有機層を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をTHF(5 mL)に溶解し、1N-TBAF(1.34 mL)加え室温で1時間撹拌後、反応液を減圧濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/AcOEt)で精製し、目的化合物(325 mg)を得た。
実施例139
4-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)-1,8-ナフチリジンの合成
2-フェノキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(300 mg)、4-クロロ-[1,8]ナフチリジン(199 mg)、K3PO4(427 mg)、PdCl2(dppf)DCM(6.56 mg)、1,4-ジオキサン(4 mL)、水(2 mL)の混合物を窒素雰囲気下3時間加熱還流した。反応液に水を加え、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)で精製し、得られた固体をAcOEtから再結晶して目的化合物(167 mg)を得た。
実施例163
6-(2-(3-クロロフェノキシ)ピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
6-(2-(ドデシルスルホニル)ピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(300 mg)、1-クロロ-3-ヒドロキシベンゼン(0.089 mL)、K2CO3(193 mg)、DMF(3 mL)の混合物を80°Cで5時間撹拌した。反応液を氷水中に注ぎ、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣を塩基性カラムクロマトグラフィー精製(DCM/AcOEt)し、目的化合物(194mg)を得た。
実施例172
5-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)-1H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-2(3H)-オンの合成
2-フェノキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(560 mg)、5-ブロモ-1H,2H,3H-ピロロ[3,2-b]ピリジン-2-オン(200 mg)、PdCl2(dppf)DCM(38.3 mg)、K3PO4(399 mg)、1,4-ジオキサン(4 mL)、水(2 mL)の混合物を窒素雰囲気下90℃で5時間撹拌した。反応液にAcOEtと水を加えセライトろ過した。有機層を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/AcOEt)で精製して、目的化合物(98 mg)を得た。
実施例173
6-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)-[1,2,3]トリアゾロ[1,5-a]ピリジンの合成
2-フェノキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(330 mg)、6-ブロモ-[1,2,3]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン(241 mg)、PdCl2(dppf)DCM(45.2 mg)、K3PO4(470 mg)、1,4-ジオキサン(4 mL)、水(2 mL)の混合物を90℃で5時間撹拌した。反応液にAcOEtと水を加えセライトろ過した。ろ液を分液し、有機層を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/AcOEt)で精製し、目的化合物(250 mg)を得た。
実施例198
5-メチル-6-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン ヒドロクロリドの合成
2-フェノキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(330 mg)、6-ブロモ-5-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(257 mg)、PdCl2(dppf)DCM(45.2 mg)、K3PO4(470 mg)、1,4-ジオキサン(4 mL)、水(2 mL)の混合物を90℃で5時間撹拌した。反応液にAcOEtと水を加えセライトろ過した。有機層を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/AcOEt)で精製した。得られた油状物をEtOHに溶解し、3 mLの1N-HCl EtOH溶液を加え撹拌の後、反応液を濃縮した。析出晶をEtOH/AcOEtから再結晶して目的化合物(349mg)を得た。
実施例220
1-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)テトラヒドロピリミジン-2(1H)-オンの合成
1-(3-クロロプロピル)-3-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)ウレア(1.25 g) のDMF(12 mL)溶液を氷冷攪拌下、60% NaH(0.148 g)を加え、室温で2日間攪拌した。残渣に水を加え生成物をAcOEtにて抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濃縮した。析出晶をEtOHで洗浄し、目的化合物(181 mg)を得た。
実施例221
1-(2-(3-フルオロフェノキシ)ピリミジン-5-イル)テトラヒドロピリミジン-2(1H)-オンの合成
2-(3-フルオロフェノキシ)ピリミジン-5-アミン(1.00 g)をTHF(10 mL)とDMF(10 mL)に溶解し、3-クロロプロピルイソシアナート(0.800 mL)を加え、50℃で3時間攪拌した。反応液に水を加え、析出晶をろ取して中間体(1.41 g)を得た。中間体を、DMF(14 mL)に溶解し、60% NaH(0.214 g)を氷冷下加え、室温で1時間撹拌した。反応液に氷水を加え、生成物をAcOEtにて抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt/MeOH)にて精製、得られた固体をEtOHで洗浄して目的化合物(460 mg)を得た。
実施例223
2-フェノキシ-5-(ピペリジン-1-イル)ピリミジンの合成
5-ブロモ-2-フェノキシピリミジン(500 mg)、ピペリジン(0.256 mL)、Pd(OAc)2(447 mg)、tBu3P・HBF4(578 mg)、NaOtBu(191 mg)、トルエン(10 mL)の混合物を窒素雰囲気下100℃で1時間撹拌した。反応液にAcOEtと水を加えセライトろ過した。有機層を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し、目的化合物(53mg)を得た。
実施例226
1-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)ピペリジン-4-オールの合成
2-フェノキシ-5-(4-(トリイソプロピルシリルオキシ)ピペリジン-1-イル)ピリミジン(240 mg)のTHF(6 mL)に、TBAF(0.56 mL)を加え、室温で30分撹拌した。反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し、Hexane/AcOEtから結晶化して、目的化合物(110mg)を得た。
実施例229
4-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)モルホリン-3-オンの合成
5-ヨード-2-フェノキシピリミジン(500 mg)、3-ケトモルホリン(254 mg)、ヨウ化銅(I)(31.9mg)、K3PO4(712 mg)、(1R,2R)-N,N-ジメチル-1,2-シクロヘキサンジアミン(0.053 mL)、1,4-ジオキサン(6 mL)の混合物を90℃で4時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し、目的化合物(368mg)を得た。
実施例239
4-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)アニリンの合成
5-(4-ニトロフェニル)-2-フェノキシピリミジン(3.8 g)、10%Pd/C(0.4 g)とEtOH(80 mL)の混合物を水素雰囲気下室温で1時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し白色個体の目的化合物(2.5g)を得た。
実施例240
6-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)ベンゾ[d]チアゾール-2-アミンの合成
4-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)アニリン(600 mg)、チオシアン酸アンモニウム(382 mg)の酢酸(6mL)溶液に氷冷撹拌下、臭素(0.140 mL)の酢酸(2mL)溶液を加えた。1時間後、反応液を氷水に注ぎ、28%アンモニア水溶液を反応系内が塩基性になるまで加えた後、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/AcOEt)で精製し、目的化合物(542mg)を得た。
実施例257
5-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール オキサレートの合成
2-フェノキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(400 mg)、5-ブロモ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(291 mg)、PdCl2(dppf)DCM(110 mg)、K3PO4(570 mg)、1,4-ジオキサン(4 mL)、水(2 mL)の混合物を窒素雰囲気下95℃で3時間撹拌した。反応液にAcOEtと水を加えセライトろ過した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製した。得られた油状物をエタノールに溶解し、シュウ酸(80 mg)のエタノール溶液(1 mL)を加えた。析出物をろ取乾燥し、目的化合物(250 mg)を得た。
実施例262
5-(2-フェノキシピリミジン-5-イル)-1H-インドールの合成
2-フェノキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(400 mg)、5-ブロモ-1-(トリイソプロピルシリル)-1H-インドール(520 mg)、PdCl2(dppf)DCM(110 mg)、K3PO4(570 mg)と1,4-ジオキサン(4 mL)、水(2 mL)の混合物を、窒素雰囲気下80℃で3時間撹拌した。反応液にAcOEtと水を加えセライトろ過した。ろ液を分液し、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をTHF(10 mL)に溶解し、これにTBAF(1.342 mL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液を濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し、目的化合物(319 mg)を得た。
実施例302
1-(4-(3-フルオロフェノキシ)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンの合成
4-(3-フルオロフェノキシ)アニリン(5.00 g)、アクリル酸(2.53 mL)とトルエン(40 mL)の混合物を80℃で終夜撹拌した。反応液を濃縮し、尿素(4.43 g)、AcOH(20 mL)を加えて3時間加熱還流した。水を加え析出物をろ取した。析出物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製(DCM/MeOH)で精製し、目的化合物(2.33 g)を得た。
実施例305
1-(4-(3-フルオロベンジル)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンの合成
m-フルオロベンジル クロリド(0.11 mL)、1-(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン(0.25 g)、K3PO4(0.252 g)、PdCl2(dppf)DCM(6.46 mg)、DME(6.6 mL)、水(3.3 mL)の混合物を窒素雰囲気下、2時間加熱還流した。反応液を氷水に注ぎ、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/AcOEt)で精製し、目的化合物(30 mg)を得た。
実施例308
1-(4-(3-フルオロフェノキシ)フェニル)-3-メチルジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンの合成
1-(4-(3-フルオロフェノキシ)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン(200 mg)のDMF(5 mL)の溶液を0℃攪拌下、60% NaH(32.0 mg)を加え30分撹拌した。ヨウ化メチル(0.046 mL)を0℃で撹拌下加えた後、室温で終夜撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し、目的化合物(50 mg)を得た。
実施例314
1-{4-[3-(ジフルオロメトキシ)フェノキシ]フェニル}ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンの合成
1-[4-(3-ヒドロキシ)フェニル]ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン(337 mg)、クロロジフルオロ酢酸ナトリウム(344 mg)、K2CO3(234 mg)及びDMF(1.7 mL)の混合物を90℃で4時間撹拌した。クロロジフルオロ酢酸ナトリウム(344 mg)を追加してさらに2時間撹拌した。反応液に塩酸を加え、生成物をAcOEtで抽出した。水、NaOH水溶液、水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し、EtOHを加え結晶化した。EtOHで洗浄して目的化合物(79 mg)を得た。
実施例321
1-[4-(6-フルオロピリジン-2-イルオキシ)フェニル]ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンの合成
1-(4-ヒドロキシフェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン(412 mg)、2,6-ジフルオロピリジン(0.218 mL)、K2CO3(553 mg)、DMSO(2 mL)の混合物を100℃で2時間撹拌した。反応液に水(10 mL)加え析出固体をろ取した。固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH)で精製し、得られた固体をEtOHで洗浄して目的化合物(244 mg)を得た。
実施例322
1-(4-フェノキシフェニル)ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンの合成
4-フェノキシフェニルボロン酸(1.27 g)、ウラシル(0.798 g)、N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン(0.896 mL)、酢酸銅(II)(0.539 g)、MeOH(40 mL)、水(10 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応液を水中に注ぎ、生成物をAcOEtで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/AcOEt)で精製して、目的化合物(160mg)を得た。
実施例327
1-((1,1’-ビフェニル)-4-イル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンの合成
モノブロモベンゼン(0.158 mL)、1-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン(316 mg)、Pd(Ph3P)4(57.8 mg)、Na2CO3(212 mg)、DME(5 mL)、水(1 mL)の混合物を窒素雰囲気下、12時間加熱還流した。反応液にAcOEt、無水硫酸マグネシウムを加え、セライトろ過した。ろ液を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH)で精製し、得られた固体をEtOHで洗浄して目的化合物(35 mg)を得た。
実施例328
6-メチル-1-(4-フェノキシフェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンの合成
4-フェノキシアニリン(0.50 g)、トルエン(5 mL)、クロトン酸(0.34 mL)の混合物を13時間加熱還流した。クロトン酸(0.34 mL)を追加し、さらに6時間加熱還流した。反応液を濃縮し、酢酸(5 mL)、尿素(0.324 g)を加え、17時間加熱還流した。濃塩酸(0.23 mL)を反応液に加え、30分間加熱還流した。反応液に水を加え生成物をAcOEtで抽出した。水、飽和NaHCO3水溶液、塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣にEtOH(3 mL)、IPE(3 mL)加え結晶化した。固体をろ取し、IPEで洗浄して、目的化合物(272 mg)を得た。
実施例337
6,6-ジメチル-1-(4-フェノキシフェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンの合成
4-フェノキシアニリン(1.0 g)、3,3-ジメチルアクリル酸(2.70 g)の混合物を70〜80℃で75時間撹拌した。反応液に尿素(0.648 g)、AcOH(6 mL)を加え、5時間加熱還流した。反応液に水(20 mL)を加えた後、飽和NaHCO3水溶液を加え中和した。AcOEtで抽出後、飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt)で精製し、得られた固体をEtOHで洗浄して目的化合物(103 mg)を得た。
実施例343
6-エチル-1-(4-フェノキシフェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンの合成
4-フェノキシアニリン(0.50 g)、トランス-2-ペンテン酸(1.37 mL)の混合物を120℃で5時間撹拌した。反応液にAcOH(5 mL)、尿素(0.324 g)を加え、3時間加熱還流した。反応液に水とAcOEtを加え分液した。有機層を、飽和NaHCO3水溶液、塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH)で精製し、EtOH(2 mL)を加え結晶化した。固体をろ取し、EtOH、IPEで洗浄して目的化合物(204 mg)を得た。
実施例344
1-[4-(3,5-ジフルオロメトキシ)フェニル]ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンの合成
1-(4-ヒドロキシフェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン(330 mg)、1,3,5-トリフルオロベンゼン(0.199 mL)、K2CO3(442 mg)、DMSO(2 mL)の混合物を100℃で3.5時間撹拌した。1,3,5-トリフルオロベンゼン(0.199 mL)を追加し、さらに1.5時間撹拌した。反応液に水(15 mL)を加え、析出した固体をろ取し、水、EtOHで洗浄し目的化合物(35 mg)を得た。
実施例346
1-(6-フェノキシピリダジン-3-イル)ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンの合成
フェノール(1.017 mL)、1-(6-クロロピリダジン-3-イル)ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン(2.00 g)、Cs2CO3(4.35 g)、DMSO(20 mL)の混合物を130℃で終夜撹拌した。反応液にクエン酸水溶液を加え、生成物をAcOEtにて抽出した。有機層を水、塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮した。残渣をEtOHで洗浄して目的化合物(588 mg)を得た。
実施例347
1-(6-フェノキシピリダジン-3-イル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンの合成
1-(6-フェノキシピリダジン-3-イル)ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン(577 mg)をDMF(10 mL)に溶解して、50%含水10%Pd/C(500 mg)を加えて水素雰囲気下、50℃で6時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を濃縮した。残渣を中圧カラムクロマトグラフィー(DCM/AcOEt)にて精製し、得られた固体をEtOHで洗浄し、目的化合物(122 mg)を得た。
上記実施例1、4、6、7、11、24、30、36、38、60、63、69、72、84、88、91、92、94、106、114、118、119、123、137、139、163、172、173、198、220、221、223、226、229、239、240、257、262、302、305、308、314、321、322、327、328、337、343、344、346及び347と同様にして、実施例2、3、5、8〜10、12〜23、25〜29、31〜35、37、39〜59、61、62、64〜68、70、71、73〜83、85〜87、89、90、93、95〜105、107〜113、115〜117、120〜122、124〜136、138、140〜162、164〜171、174〜197、199〜219、222、224、225、227、228、230〜238、241〜256、258〜261、263〜301、303、304、306、307、309〜313、315〜320、323〜326、329〜336、338〜342、345及び348〜350の化合物をそれぞれ製造した。実施例1〜347の化合物の構造式及び物性データを表2−1〜2−37にそれぞれ示す。















Figure 2021187859












Figure 2021187859











Figure 2021187859











Figure 2021187859









Figure 2021187859










Figure 2021187859









Figure 2021187859









Figure 2021187859










Figure 2021187859











Figure 2021187859










Figure 2021187859








Figure 2021187859













Figure 2021187859










Figure 2021187859











Figure 2021187859









Figure 2021187859










Figure 2021187859










Figure 2021187859









Figure 2021187859










Figure 2021187859










Figure 2021187859










Figure 2021187859










Figure 2021187859











Figure 2021187859











Figure 2021187859











Figure 2021187859










Figure 2021187859











Figure 2021187859










Figure 2021187859









Figure 2021187859











Figure 2021187859





































Figure 2021187859












Figure 2021187859











Figure 2021187859











Figure 2021187859










Figure 2021187859
















Figure 2021187859
[試験例]
以下に、本発明の代表的化合物の薬理試験結果を示し、該化合物についての薬理作用を説明するが、本発明はこれらの試験例に限定されるものではない。
[試験例1]聴原性てんかん発作モデル
この試験で用いる動物モデルは臨床予測性が高く、部分発作(二次性全般化を含む)や全般性強直間代発作の表現系である。本試験はDe Sarroらの報告(Br J Pharmacol. 1988 Feb; 93(2): 247-56. Anticonvulsant effects of some calcium entry blockers in DBA/2 mice. De Sarro GB, Meldrum BS, Nistico G.)に準じて行った。
本試験例においては、試験化合物として、以下の表3−1〜3−3に示す実施例化合物を使用した。
試験化合物を5%アラビアゴム/蒸留水(w/v)に懸濁し、3, 5, 10又は30 mg/kgの用量で雌雄DBA/2マウス(日本エスエルシー株式会社、3週齢、1群8例)に強制経口投与した。その1時間後にマウスを直径23 cm 高さ30 cmの透明アクリルシリンダー内に静置し、30秒の馴化後に12.6 kHz、100-110 dBの音刺激を 1分間又は強直発作が発現するまで与えた。
発作の程度を、0:発作なし、1:Wild running、2:間代性発作、3:強直性発作、4:呼吸停止とし、これらのポイントのうち最大のポイントを発作重篤度スコアとして記録した。
以下の数式により各化合物投与群の発作抑制率を算出した。
Figure 2021187859
結果を表3−1〜3−3に示す。
なお、発作抑制率が90%以上を「A」、70%以上90%未満を「B」、50%以上70%未満を「C」で表記した。







Figure 2021187859









Figure 2021187859









Figure 2021187859
[試験例2]ロータロッド試験
本試験は、化合物の協調運動障害作用を評価する試験である。
雄性ICRマウス(日本エスエルシー株式会社、5-6週齢、1群8例)をロータロッド装置(室町機械株式会社)に乗せ、15回転/分の速度で回転する棒から2分間落下しないで歩行できるように訓練した。試験化合物を5%アラビアゴム/蒸留水(w/v)に懸濁し、3、5、10又は30 mg/kgの用量で訓練済みのマウスに強制経口投与した。1時間後に上記と同様のロータロッド装置に乗せ、5分間で4回転/分から40回転/分に加速する棒の回転に合わせて歩行できるかを、200秒間観察し、落下潜時を計測した。溶媒投与群の落下潜時の平均値に対する、化合物投与群の落下潜時の相対値を算出した。
結果を表4−1及び表4−2に示した。
なお、協調運動障害が25%以下を「A」、25%より大きく50%以下を「B」で表記した。













































Figure 2021187859












Figure 2021187859
[試験例3]最大電撃けいれんモデル
本試験は、化合物の抗痙攣作用を評価する試験である。この試験で用いる動物モデルは、全般性強直間代発作や二次性全般化部分発作の表現系である。本試験はHill AJらの報告(Br J Pharmacol. 2012 Dec;167(8):1629-42. Cannabidivarin is anticonvulsant in mouse and rat. Hill AJ, et al.)に準じて行った。
試験化合物を5%アラビアゴム/蒸留水(w/v)に懸濁し、5又は30 mg/kgの用量で雄性ICRマウス(日本エスエルシー株式会社、5-6週齢、1群8例)に強制経口投与した。その1時間後に両耳介に装着した電極より、電気刺激(100 Hz、30 mA、0.2秒間)を、小動物用電撃けいれん刺激装置(UgoBasile社製)を用いて与え、誘発される後肢の強直性伸展痙攣の発現の有無を観察する。
上記試験において、溶媒投与群では全例で後肢の強直性伸展痙攣が誘発されるのに対して、試験化合物投与群では痙攣の発現が抑制されることが確認できる。
[試験例4]皮下注射ペンチレンテトラゾールモデル
本試験は、試験例3と同様に化合物の抗痙攣作用を評価する試験である。この試験で用いる動物モデルは、試験例3の表現系とは異なり、全般性の欠神発作やミオクロニー発作の表現系である。
試験化合物を5%アラビアゴム/蒸留水(w/v)に懸濁し、5又は30 mg/kgの用量で雄性ICRマウス(日本エスエルシー株式会社、5-6週齢、1群10例)に強制経口投与した。その1時間後に、生理食塩水に溶解したペンチレンテトラゾール85 mg/kgを皮下投与し、30分間における間代性痙攣の発現の有無を観察する。
上記試験において、溶媒投与群では全例で間代性痙攣が誘発されるのに対して、試験化合物投与群では痙攣の発現が抑制されることが確認できる。
以上のように、本発明の化合物は抗てんかん薬の評価に用いられる複数のモデル動物において、いずれにも抗痙攣作用を示すので、広範な治療スペクトルを示す抗てんかん薬(てんかん発作又はけいれん発作(多剤耐性発作、難治性発作、急性症候性発作、熱性発作及びてんかん重積発作を含む)を伴う疾患における、発作の予防薬及び/又は治療薬)として有用である。更に、本発明の化合物は、てんかん発作又はけいれん発作(多剤耐性発作、難治性発作、急性症候性発作、熱性発作及びてんかん重積発作を含む)を伴う疾患の診断薬としても有用である。

Claims (12)

  1. 式I:
    Figure 2021187859
    [式中、
    Dは、
    Figure 2021187859
    又はハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルであり;
    環Aは、ベンゼン、ピリジン、インドール又はインダゾールであり;
    環Bは、ピリミジン、ピリダジン、ピリジン、ピラゾール、ベンゼン又はナフタレンであり、ここで、
    (i) 環Bがピリミジンの場合、環Cは下記の不飽和環並びにそれらのオキシド、ジオキシド(ただし、ピリミジン-2,4-ジオン及びジヒドロピリミジン-2,4-ジオンを除く)及びそれらの環中の不飽和結合の一部又は全部が水素で還元された環から選択され;
    (a) 環構成ヘテロ原子として1個〜4個の窒素原子のみを含有する3員〜8員の単環式不飽和ヘテロ環、
    (b) 環構成ヘテロ原子として1個〜5個の窒素原子のみを含有する7員〜15員の二環式又は三環式不飽和ヘテロ環、
    (c) 環構成ヘテロ原子として1個〜3個の酸素原子のみを含有する7員〜12員の二環式不飽和ヘテロ環、
    (d) 環構成ヘテロ原子として1個又は2個の酸素原子と1個〜3個の窒素原子とを含有する3員〜8員の単環式不飽和ヘテロ環、
    (e) 環構成ヘテロ原子として1個又は2個の硫黄原子と1個〜3個の窒素原子とを含有する7員〜12員の二環式不飽和ヘテロ環、
    及び
    (f) 3員〜8員の単環式不飽和炭化水素環;
    (ii) 環Bがピリダジン、ピリジン、ピラゾール、ベンゼン又はナフタレンの場合、環Cはピリミジン-2,4-ジオン又はジヒドロピリミジン-2,4-ジオンであり;
    R1は、ハロゲン、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲンで置換されていてもよい-O-C1-6アルキル、-CN又は-SF5であり;
    R2は、ハロゲン、C1-6アルキル、-O-C1-6アルキルであり;
    R3は、ハロゲン、ハロゲン又は-O-C1-6アルキルで置換されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲンで置換されていてもよい-O-C1-6アルキル、-C1-6アルキル-OH、-OH、-CN、-CONH2又は-NH2であり;
    Lは、直接結合、C1-6アルキレン、-O-又は-S-であり;
    kは、0、1又は2であり、kが2の場合、R1は各々独立して、同一又は異なった置換基を示す;
    mは、0、1又は2であり、mが2の場合、R2は各々独立して、同一又は異なった置換基を示す;
    nは、0、1又は2であり、nが2の場合、R3は各々独立して、同一又は異なった置換基を示す;]
    で表される化合物又はその塩を含む医薬。
  2. 式I中、Dは、
    Figure 2021187859
    であり;
    環Aは、ベンゼン又はピリジンであり;
    環Bは、ピリミジンであり;
    環Cは、下記の不飽和環並びにそれらのオキシド、ジオキシド(ただし、ピリミジン-2,4-ジオン及びジヒドロピリミジン-2,4-ジオンを除く)及びそれらの環中の不飽和結合の一部又は全部が水素で還元された環から選択され;
    ピリジン、
    ピリダジン、
    ピリミジン、
    インドール、
    ピロロピリジン、
    インダゾール、
    ベンゾイミダゾール、
    ピラゾロピリジン、
    イミダゾピリジン、
    イミダゾピラジン、
    イミダゾピリダジン、
    トリアゾロピリジン、
    ピラゾロピリミジン、
    イミダゾピリミジン、
    トリアゾロピリミジン、
    キノリン、
    イソキノリン、
    ナフチリジン、
    キナゾリン、
    キノキサリン、
    ベンゾジオキソール、
    オキサジン、
    オキサゼピン、
    ベンゾチアゾール、
    ベンゼン;
    R1は、ハロゲン、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲンで置換されていてもよい-O-C1-6アルキル又は-CNであり;
    R2は、-O-C1-6アルキルであり;
    R3は、ハロゲン、ハロゲン又は-O-C1-6アルキルで置換されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲンで置換されていてもよい-O-C1-6アルキル、-C1-6アルキル-OH、-OH、-CN、-CONH2又は-NH2であり;
    Lは、-O-であり;
    kは、0、1又は2であり、kが2の場合、R1は各々独立して、同一又は異なった置換基を示す;
    mは、0又は1であり;
    nは、0、1又は2であり、nが2の場合、R3は各々独立して、同一又は異なった置換基を示す、請求項1に記載の医薬。
  3. 式I中、環Cは、下記の不飽和環並びにそれらのオキシド及びそれらの環中の不飽和結合の一部又は全部が水素で還元された環から選択され;
    ピリジン、
    ピリダジン、
    ピロロピリジン、
    インダゾール、
    ピラゾロピリジン、
    イミダゾピリジン、
    イミダゾピラジン、
    イミダゾピリダジン、
    ピラゾロピリミジン、
    トリアゾロピリミジン、
    キノリン、
    イソキノリン、
    ナフチリジン、
    キノキサリン、
    ベンゼン;
    R1は、ハロゲン又はハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルであり;
    R3は、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲンで置換されていてもよい-O-C1-6アルキル、-OH、-CONH2又は-NH2であり;
    Lは、-O-であり;
    k及びnは、0又は1であり;
    mは、0である、請求項2に記載の医薬。
  4. 式I中、環Cは、下記の不飽和環並びにそれらのオキシド及びそれらの環中の不飽和結合の一部又は全部が水素で還元された環から選択され;
    ピリジン、
    ピリダジン、
    ピラゾロピリジン、
    イミダゾピリジン;
    R3は、-OH、又は-NH2であり;
    Lは、-O-であり;
    k及びmは、0であり;
    nは、0又は1である、請求項3に記載の医薬。
  5. 式I中、Dは、
    Figure 2021187859
    又はハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキルであり;
    環Aは、ベンゼン又はピリジンであり;
    環Bは、ピリダジン、ピリジン、ピラゾール、ベンゼン又はナフタレンであり;
    環Cは、ピリミジン-2,4-ジオン又はジヒドロピリミジン-2,4-ジオンであり;
    R1は、ハロゲン、ハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲンで置換されていてもよい-O-C1-6アルキル、-CN又は-SF5であり;
    R2は、ハロゲン、C1-6アルキル、-O-C1-6アルキルであり;
    R3は、C1-6アルキルであり;
    Lは、直接結合、C1-6アルキレン、-O-又は-S-であり;
    kは、0、1又は2であり、kが2の場合、R1は各々独立して、同一又は異なった置換基を示す;
    mは、0、1又は2であり、mが2の場合、R2は各々独立して、同一又は異なった置換基を示す;
    nは、0、1又は2であり、nが2の場合、R3は各々独立して、同一又は異なった置換基を示す、請求項1に記載の医薬。
  6. 式I中、環Aは、ベンゼンであり;
    環Bは、ベンゼン、ピリジン、又はピリダジンであり;
    環Cは、ジヒドロピリミジン-2,4-ジオンであり;
    R1は、ハロゲンであり;
    Lは、-O-であり;
    kは、0又は1であり;
    m及びnは、0である、請求項5に記載の医薬。
  7. 以下の化合物からなる群から選ばれた化合物又はその塩を含む医薬。
    Figure 2021187859

    Figure 2021187859

    Figure 2021187859
  8. 以下の化合物からなる群から選ばれた化合物又はその塩を含む、請求項7に記載の医薬。
    Figure 2021187859
  9. 有効成分としての請求項1〜8のいずれかに記載の化合物又はその塩と、薬学的に許容される担体又は賦形剤を含む、医薬組成物。
  10. 請求項1〜8のいずれかに記載の化合物又はその塩を含む、てんかん発作又はけいれん発作(多剤耐性発作、難治性発作、急性症候性発作、熱性発作及びてんかん重積発作(重積状態)を含む)を伴う疾患における、発作の治療、予防及び/又は診断用剤。
  11. 請求項1〜8のいずれかに記載の化合物又はその塩を有効成分とする、てんかん発作又はけいれん発作(多剤耐性発作、難治性発作、急性症候性発作、熱性発作及びてんかん重積発作を含む)を伴う疾患における、発作の治療、予防及び/又は診断用医薬組成物。
  12. てんかん発作又はけいれん発作(多剤耐性発作、難治性発作、急性症候性発作、熱性発作及びてんかん重積発作を含む)を伴う疾患における、発作の治療、予防及び/又は診断するための医薬の製造における請求項1〜8のいずれかに記載の化合物又はその塩の使用。
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