JP2021187113A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送ベルトに蛇行等が生じても、フラッシングを精度よく行う。先行の記録媒体に対して後続の記録媒体のサイズが変更された場合でも、フラッシング不足および無駄なフラッシングによるインク消費量の増大を低減する。【解決手段】データ生成部は、開口部読取データに含まれる複数の開口部の領域のうち、記録媒体と搬送方向にずれて位置する開口部の領域を認識し、認識した開口部の領域に応じたフラッシングデータを生成する。フラッシング幅設定部は、後続の記録媒体のサイズに応じて、後続の記録媒体に対する画像形成前のフラッシングの実行幅を設定する。上記データ生成部は、上記実行幅に亘って上記フラッシングデータを生成する。フラッシング制御部は、上記実行幅に亘って生成された上記フラッシングデータに基づいて、後続の記録媒体に対する画像形成前に記録ヘッドにフラッシングを実行させる。【選択図】図8

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関する。
従来から、インクジェットプリンターなどのインクジェット記録装置において、インクの乾燥によるノズルの目詰まりを低減または予防するため、画像形成前にインクを吐き出すフラッシング(空吐出)が行われている。例えば特許文献1のインクジェット記録装置では、第1の記録媒体に続いて、第1の記録媒体よりも幅の大きい第2の記録媒体を搬送し、第2の記録媒体に画像を形成する連続印刷を行う際に、第2の記録媒体の表面にフラッシングによってインクを吐出し、第2の記録媒体を反転させてその裏面にインク吐出によって画像を形成するようにしている。
特開2013−39760号公報
ところで、近年では、記録媒体を搬送する搬送ベルトに開口部を設け、搬送ベルトにおいて記録媒体とずれて位置する開口部に向けて、記録ヘッドの各ノズルからインクを吐出させて上記開口部を通過させることにより、フラッシングを行う手法も提案されている。この手法では、フラッシング時と画像形成時とで記録媒体を反転させることなくフラッシングを行うことができる点で、特許文献1よりも有効である。
しかし、例えば搬送ベルトが蛇行したり、用いる搬送ベルトごとに開口部の位置、大きさ、形状が異なると、記録ヘッドにフラッシングを実行させたときに、記録ヘッドの各ノズルから吐出されたインクが開口部を通過せず、開口部の周囲に付着して搬送ベルトを汚すことがある。このため、搬送ベルトの蛇行等が生じた場合でも、各ノズルから吐出されたインクが開口部を通過できるように、フラッシングを精度よく行う手法が必要とされる。
また、複数枚の記録媒体の搬送途中で、記録媒体のサイズが大サイズから小サイズに変更される場合がある。この場合において、小サイズの記録媒体の画像形成前に、大サイズの記録媒体に対応したフラッシング幅でフラッシングを行うと、小サイズの画像形成の際に利用しないノズルについてもフラッシングを行うことになる。その結果、上記ノズルにおいて無駄なインクを消費する。
逆に、複数枚の記録媒体の搬送途中で、記録媒体のサイズが小サイズから大サイズに変更される場合において、フラッシング幅として、小サイズの記録媒体に対応したフラッシング幅を維持すると、大サイズの画像形成の際に利用する複数のノズルのうち、上記フラッシング幅でインクを吐出するノズル以外のノズルについては、フラッシングが行われない。この場合、上記ノズルについてフラッシング不足が生じる。
したがって、搬送ベルトの蛇行等が生じた場合でも、フラッシングを精度よく行うとともに、先行の記録媒体に対して後続の記録媒体のサイズが変更された場合でも、後続の記録媒体に対する画像形成前のフラッシングにおいて、フラッシング不足および無駄なインク消費量の増大を低減することが望まれる。
本発明は、上記問題点に鑑み、搬送ベルトが蛇行したり、用いる搬送ベルトごとに開口部の位置、大きさ、形状が異なる場合でも、フラッシングを精度よく行うとともに、先行の記録媒体に対して後続の記録媒体のサイズが変更された場合でも、後続の記録媒体に対する画像形成前のフラッシングにおいて、フラッシング不足および無駄なインク消費量の増大を低減することができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るインクジェット記録装置は、インクを吐出する複数のノズルを有する記録ヘッドと、複数の開口部を有し、記録媒体を順次搬送する搬送ベルトと、画像形成に寄与するタイミングとは異なるタイミングで前記記録ヘッドの各ノズルから前記インクを吐出させて前記複数の開口部のいずれかを通過させるフラッシングを、前記記録ヘッドに実行させるフラッシング制御部と、前記記録媒体を検知して検知信号を出力する記録媒体検知センサーと、前記搬送ベルトの前記開口部を読み取って、開口部読取データを取得する開口部検知センサーと、前記検知信号に基づいて、前記開口部読取データに含まれる複数の前記開口部の領域のうち、前記記録媒体検知センサーによって検知された前記記録媒体と搬送方向にずれて位置する開口部の領域を認識し、認識した前記開口部の領域に応じたフラッシングデータを生成するデータ生成部と、前記記録ヘッドによる前記フラッシングの実行後にインク吐出によって画像を形成する後続の記録媒体のサイズに応じて、前記搬送ベルトの前記搬送方向と交差するベルト幅方向における、前記後続の記録媒体に対する画像形成前の前記フラッシングの実行幅を設定するフラッシング幅設定部と、を備える。前記データ生成部は、前記フラッシング幅設定部によって設定された前記フラッシングの実行幅に亘って前記フラッシングデータを生成する。前記フラッシング制御部は、前記実行幅に亘って生成された前記フラッシングデータに基づいて、前記後続の記録媒体に対する画像形成前に、前記記録ヘッドに前記フラッシングを実行させる。
上記の構成によれば、搬送ベルトの各開口部を直接読み取って得られる開口部読取データを用いて、フラッシングデータがその場で(フラッシング直前で)生成される。これにより、搬送ベルトが蛇行したり、用いる搬送ベルトごとに開口部の位置、大きさ、形状が異なる場合でも、生成されたフラッシングデータに基づいて記録ヘッドの各ノズルを駆動することにより、各ノズルから吐出されたインクが、搬送ベルトの各開口部を精度よく通過することが可能となる。その結果、搬送ベルトの蛇行等の影響を受けることなく、フラッシングを精度よく行うことが可能となる。
また、先行の記録媒体に対して後続の記録媒体のサイズが変更された場合でも、後続の記録媒体に対する画像形成前のフラッシングにおいて、フラッシングの実行幅が不足したり、逆に過大になる事態を低減することができる。これにより、記録媒体のサイズ変更に伴うフラッシング不足、およびフラッシング実行幅の過大による無駄なインク消費量の増大を低減することができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置としてのプリンターの概略の構成を示す説明図である。 上記プリンターが備える記録部の平面図である。 上記プリンターの給紙カセットから第1搬送ユニットを介して第2搬送ユニットに至る用紙の搬送経路の周辺の構成を模式的に示す説明図である。 上記プリンターの主要部のハードウェア構成を示すブロック図である。 上記第1搬送ユニットが有する第1搬送ベルトの一構成例を示す平面図である。 紙間フラッシングに用いるフラッシングデータの生成方法を模式的に示す説明図である。 上記フラッシングデータの他の生成方法を模式的に示す説明図である。 後続の用紙のサイズが先行の用紙のサイズよりも小さい場合のフラッシングデータの生成方法を模式的に示す説明図である。 後続の用紙のサイズが先行の用紙のサイズよりも大きい場合のフラッシングデータの生成方法を模式的に示す説明図である。 後続の用紙のサイズが先行の用紙のサイズよりも大きい場合のフラッシングデータの他の生成方法を模式的に示す説明図である。
〔1.インクジェット記録装置の構成〕
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置としてのプリンター100の概略の構成を示す説明図である。プリンター100は、用紙収容部である給紙カセット2を備えている。給紙カセット2は、プリンター本体1の内部下方に配置されている。給紙カセット2の内部には、記録媒体の一例である用紙Pが収容されている。
給紙カセット2の用紙搬送方向下流側、すなわち図1における給紙カセット2の右側の上方には給紙装置3が配置されている。この給紙装置3により、用紙Pは図1において給紙カセット2の右上方に向け、1枚ずつ分離されて送り出される。
プリンター100は、その内部に第1用紙搬送路4aを備えている。第1用紙搬送路4aは、給紙カセット2に対してその給紙方向である右上方に位置する。給紙カセット2から送り出された用紙Pは、第1用紙搬送路4aにより、プリンター本体1の側面に沿って垂直上方に搬送される。
用紙搬送方向において第1用紙搬送路4aの下流端には、レジストローラー対13が設けられている。さらに、レジストローラー対13の用紙搬送方向下流側直近には、第1搬送ユニット5および記録部9が配置されている。給紙カセット2から送り出された用紙Pは、第1用紙搬送路4aを通ってレジストローラー対13に到達する。レジストローラー対13は、用紙Pの斜め送りを矯正しつつ、記録部9が実行するインク吐出動作とのタイミングを計り、第1搬送ユニット5(特に後述する第1搬送ベルト8)に向かって用紙Pを送り出す。
レジストローラー対13によって第1搬送ユニット5に送り出された用紙Pは、第1搬送ベルト8によって記録部9(特に後述する記録ヘッド17a〜17c)との対向位置に搬送される。記録部9から用紙Pにインクが吐出されることにより、用紙P上に画像が記録される。このとき、記録部9におけるインクの吐出は、プリンター100の内部の制御装置110によって制御される。
用紙搬送方向において、第1搬送ユニット5の下流側(図1の左側)には、第2搬送ユニット12が配置されている。記録部9によって画像が記録された用紙Pは、第2搬送ユニット12へ送られる。用紙Pの表面に吐出されたインクは、第2搬送ユニット12を通過する間に乾燥される。
用紙搬送方向において、第2搬送ユニット12の下流側であってプリンター本体1の左側面近傍には、デカーラー部14が設けられている。第2搬送ユニット12によってインクが乾燥された用紙Pは、デカーラー部14へ送られて、用紙Pに生じたカールが矯正される。
用紙搬送方向において、デカーラー部14の下流側(図1の上方)には、第2用紙搬送路4bが設けられている。デカーラー部14を通過した用紙Pは、両面記録を行わない場合、第2用紙搬送路4bを通り、プリンター100の左側面外部に設けられた用紙排出トレイ15に排出される。
プリンター本体1の上部であって記録部9および第2搬送ユニット12の上方には、両面記録を行うための反転搬送路16が設けられている。両面記録を行う場合、用紙Pの一方の面(第1面)への記録が終了して第2搬送ユニット12およびデカーラー部14を通過した用紙Pは、第2用紙搬送路4bを通って反転搬送路16へ送られる。
反転搬送路16へ送られた用紙Pは、続いて用紙Pの他方の面(第2面)への記録のために搬送方向が切り替えられる。そして、用紙Pは、プリンター本体1の上部を通過して右側に向かって送られ、レジストローラー対13を経て第2面を上向きにした状態で再び第1搬送ユニット5へ送られる。第1搬送ユニット5では、記録部9との対向位置に用紙Pが搬送され、記録部9からのインク吐出によって第2面に画像が記録される。両面記録後の用紙Pは、第2搬送ユニット12、デカーラー部14、第2用紙搬送路4bを順に介して用紙排出トレイ15に排出される。
また、第2搬送ユニット12の下方には、メンテナンスユニット19およびキャップユニット20が配置されている。メンテナンスユニット19は、パージを実行する際に記録部9の下方に水平移動し、記録ヘッドのインク吐出口から押出されたインクを拭き取り、拭き取られたインクを回収する。なお、パージとは、インク吐出口内の増粘インク、異物、気泡を排出するために、記録ヘッドのインク吐出口からインクを強制的に押し出す動作を言う。キャップユニット20は、記録ヘッドのインク吐出面をキャッピングする際に記録部9の下方に水平移動し、さらに上方に移動して記録ヘッドの下面に装着される。
図2は、記録部9の平面図である。記録部9は、ヘッドハウジング10と、ラインヘッド11Y、11M、11C、11Kとを備えている。ラインヘッド11Y〜11Kは、駆動ローラー6a、従動ローラー6b、テンションローラー7aおよび7b(図3参照)を含む複数のローラーに張架された無端状の第1搬送ベルト8の搬送面に対して、所定の間隔(例えば1mm)が形成される高さでヘッドハウジング10に保持される。駆動ローラー6aは、第1搬送ベルト8を用紙Pの搬送方向(矢印A方向)に走行させる。この駆動ローラー6aの駆動は、制御装置110の主制御部110d(図4参照)によって制御される。なお、上記複数のローラーは、第1搬送ベルト8の走行方向に沿って、テンションローラー7a、テンションローラー7b、従動ローラー6b、および駆動ローラー6aの順に配置されている(図3参照)。
ラインヘッド11Y〜11Kは、複数(ここでは3個)の記録ヘッド17a〜17cをそれぞれ有している。記録ヘッド17a〜17cは、用紙搬送方向(矢印A方向)と直交する用紙幅方向(矢印BB’方向)に沿って千鳥状に配列されている。記録ヘッド17a〜17cは、複数のインク吐出口18(ノズル)を有している。各インク吐出口18は、記録ヘッドの幅方向、つまり、用紙幅方向(矢印BB’方向)に等間隔で並んで配置されている。ラインヘッド11Y〜11Kからは、記録ヘッド17a〜17cのインク吐出口18を介して、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインクが、第1搬送ベルト8で搬送される用紙Pに向かってそれぞれ吐出される。
図3は、給紙カセット2から第1搬送ユニット5を介して第2搬送ユニット12に至る用紙Pの搬送経路の周辺の構成を模式的に示している。また、図4は、プリンター100の主要部のハードウェア構成を示すブロック図である。プリンター100は、上記の構成に加えて、レジストセンサー21と、用紙検知センサー22と、開口部検知用CIS23と、用紙サイズ検知用CIS24と、蛇行量検知センサー25と、蛇行補正機構26と、をさらに備えている。なお、CISは、Contact Image Sensor(密着型イメージセンサー)の略称であり、本実施形態では透過型であるが、反射型であってもよい。開口部検知用CIS23および用紙サイズ検知用CIS24は、用紙幅方向に沿って長尺状に形成されている(図6参照)。
レジストセンサー21は、用紙カセット2から給紙装置3によって搬送され、レジストローラー対13に送られる用紙Pを検知する。このレジストセンサー21は、レジストローラー対13よりも用紙Pの供給方向の上流側に位置している。制御装置110の後述する主制御部110dは、レジストセンサー21での検知結果に基づき、レジストローラー対13の回転開始タイミングを制御することができる。例えば、主制御部110dは、レジストセンサー21での検知結果に基づき、レジストローラー対13によるスキュー(斜行)補正後の用紙Pの第1搬送ベルト8への供給タイミングを制御することができる。
用紙検知センサー22は、用紙Pを検知して検知信号を出力する記録媒体検知センサーである。本実施形態では、用紙検知センサー22は、第1搬送ベルト8の用紙搬送方向における最も上流側のラインッド11Kとレジストローラー対13との間に配置され、レジストローラー対13から第1搬送ベルト8に供給される用紙Pの先端および後端の通過(タイミング)を検知する。
用紙検知センサー22は、用紙搬送方向において開口部検知用CIS23よりも上流側に位置しているが、開口部検知用CIS23よりも下流側に位置していてもよい。また、用紙検知センサー22は、透過型または反射型の光学センサーで構成されるが、CISで構成されてもよい。制御装置110(例えば後述する主制御部110d)は、用紙検知センサー22での用紙Pの検知結果に基づき、第1搬送ベルト8によってラインヘッド11Y〜11K(記録ヘッド17a〜17c)と対向する位置に到達する用紙Pに対するインクの吐出タイミングを制御することができる。
なお、本実施形態では、用紙Pの通過を検知する別の用紙検知センサー22が、最も下流側のラインッド11Yのさらに下流側に配置されているが、その設置は省略されてもよい。
開口部検知用CIS23は、第1搬送ベルト8の後述する各開口部80(図5参照)を読み取って、開口部読取データを取得する。開口部検知用CIS23は、用紙搬送方向(第1搬送ベルト8の走行方向)において記録部9の上流側で用紙検知センサー22よりも下流側に位置している。なお、開口部検知用CIS23は、用紙検知センサー22を兼ねていてもよい。
用紙サイズ検知用CIS24(記録媒体サイズ検知部)は、給紙装置3から第1搬送ベルト8に供給される用紙Pのサイズ(特に用紙幅方向の長さ)および用紙幅方向の搬送位置を検知する。これにより、制御装置110(例えば主制御部110d)は、用いる用紙Pのサイズおよび用紙幅方向の位置に応じて、記録ヘッド17a〜17cの各インク吐出口18からのインクの吐出を制御して、用紙P上に画像を形成することができる。
蛇行量検知センサー25は、第1搬送ベルト8の蛇行量を検知する。なお、蛇行量とは、第1搬送ベルト8のベルト幅方向における基準位置からの変位量を指す。このような蛇行量検知センサー25は、例えば第1搬送ベルト8の側面(片側)の変位を検知することによって蛇行量を検知する接触式または非接触式の変位センサーで構成される。なお、蛇行量検知センサー25は、ベルト幅方向に長尺状のCISで構成されてもよい。蛇行量検知センサー25は、第1搬送ベルト8の走行方向の複数箇所に位置している。より具体的には、蛇行量検知センサー25は、第1搬送ベルト8の走行方向において、テンションローラー7aよりも下流側に位置する第1蛇行量検知センサー25aと、第1蛇行量検知センサー25aよりもさらに下流側でテンションローラー7bよりも上流側に位置する第2蛇行量検知センサー25bとを含む。
蛇行補正機構26は、第1搬送ベルト8を張架するローラー(例えばテンションローラー7b)の回転軸を傾けることにより、第1搬送ベルト8の蛇行を補正する機構である。主制御部110dは、蛇行量検知センサー25によって検知された第1搬送ベルト8の蛇行量に基づいて、蛇行補正機構26を制御する。これにより、第1搬送ベルト8の蛇行が補正される。
また、プリンター100は、操作パネル27と、記憶部28と、通信部29と、をさらに備えている。
操作パネル27は、各種の設定入力を受け付けるための操作部である。例えば、ユーザーは、操作パネル27を操作して、給紙カセット2にセットする用紙Pのサイズ、つまり、第1搬送ベルト8によって搬送する用紙Pのサイズの情報を入力することができる。また、ユーザーは、操作パネル27を操作して、印刷する用紙Pの枚数を入力したり、印刷ジョブの開始を指示することもできる。
記憶部28は、制御装置110の動作プログラムを記憶するとともに、各種の情報を記憶するメモリであり、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリなどを含んで構成されている。操作パネル27によって設定された情報は、記憶部28に記憶される。
通信部29は、外部(例えばパーソナルコンピュータ(PC))との間で情報を送受信するための通信インターフェースである。例えば、ユーザーがPCを操作し、プリンター100に対して画像データとともに印刷コマンドを送信すると、上記の画像データおよび印刷コマンドが通信部29を介してプリンター100に入力される。プリンター100では、主制御部110dが上記画像データに基づいて記録ヘッド17a〜17cを制御してインクを吐出させることにより、用紙Pに画像を記録することができる。
また、本実施形態のプリンター100は、制御装置110を備えている。制御装置110は、例えばCPU(Central Processing Unit)とメモリとを含んで構成されている。具体的には、制御装置110は、データ生成部110aと、フラッシング制御部110bと、データ格納部110bと、主制御部110dと、フラッシング幅設定部110eとを備える。
データ生成部110aは、フラッシングの実行時に、記録ヘッド17a〜17cからインクを吐出させるための駆動データであるフラッシングデータを生成する。ここで、フラッシングとは、インクの乾燥によるインク吐出口18の目詰まりを低減または予防する目的で、用紙Pへの画像形成(画像記録)に寄与するタイミングとは異なるタイミングでインク吐出口18からインクを吐出することを言う。
フラッシング制御部110bは、データ生成部110aで生成されたフラッシングデータに基づいて、記録ヘッド17a〜17cの各インク吐出口18を駆動して、記録ヘッド17a〜17cにフラッシングを実行させる。データ格納部110cは、上記の開口部読取データ、後述するフラッシング用の元データ、およびデータ生成部110aで生成されたフラッシングデータなどを一時的に格納する。このようなデータ格納部110cは、例えばRAMや不揮発性メモリで構成される。主制御部110dは、プリンター100の各部の動作を制御する。
フラッシング幅設定部110eは、用紙Pのサイズに応じて、ベルト幅方向(BB’方向)におけるフラッシングの実行幅を設定する。なお、実行幅の設定の詳細については後述する。
なお、制御装置110は、必要な演算を行う演算部や、時間を計時する計時部をさらに備えていてもよい。また、データ生成部110a、フラッシング制御部110b、主制御部110dおよびフラッシング幅設定部110eが、上記の演算部や計時部を兼ねていてもよい。
また、図3に示すように、プリンター100は、第1搬送ベルト8の内周面側に、インク受け部31Y、31M、31C、31Kを有している。インク受け部31Y〜31Kは、フラッシングを記録ヘッド17a〜17cに実行させたときに、記録ヘッド17a〜17cから吐出されて第1搬送ベルト8の開口部80を通過したインクを受けて回収する。したがって、インク受け部31Y〜31Kは、ラインヘッド11Y〜11Kの記録ヘッド17a〜17cと、第1搬送ベルト8を介して対向する位置に設けられている。なお、インク受け部31Y〜31Kで回収されたインクは、例えば廃インクタンクに送られて廃棄されるが、廃棄せずに再利用されてもよい。
上述した第2搬送ユニット12は、第2搬送ベルト12aと、乾燥器12bとを有して構成されている。第2搬送ベルト12aは、2つの駆動ローラー12cおよび従動ローラー12dによって張架されている。第1搬送ユニット5によって搬送され、記録部9によるインク吐出によって画像が記録された用紙Pは、第2搬送ベルト12aによって搬送され、搬送中に乾燥器12bによって乾燥されて上述したデカーラー部14に搬送される。
〔2.第1搬送ベルトの詳細〕
次に、第1搬送ユニット5の第1搬送ベルト8の詳細について説明する。図5は、第1搬送ベルト8の一構成例を示す平面図である。用紙Pを順次搬送する第1搬送ベルト8は、開口部80を複数有している。各開口部80は、ベルト幅方向(矢印BB’方向)に長尺の孔で形成されている。各開口部80の平面視での形状は、本実施形態では、図5のように長方形状であるが、長方形の角部に相当する領域が丸みを帯びた形状であってもよいし、その他の形状(例えば楕円形状)であってもよい。
なお、本実施形態では、用紙Pを負圧吸引によって第1搬送ベルト8に吸着させて搬送する負圧吸引方式を採用している。上記の開口部80は、負圧吸引によって発生する吸引風を通過させる吸引孔を兼ねている。
本実施形態では、第1搬送ベルト8において、複数の開口部80で構成される開口部群82が、用紙搬送方向(矢印A方向)に一定間隔で並んで配置されている。各開口部群82は、複数の開口部列81で構成されており、本実施形態では、2つの開口部列81aおよび81bで構成されている。
各開口部列81aおよび81bは、複数の開口部80をベルト幅方向(矢印BB’方向)に等間隔で有している。一方の開口部列81aの各開口部80は、他方の開口部列81bの各開口部80と、用紙Pの搬送方向(矢印A方向)から見て重なるように配置されている。つまり、第1搬送ベルト8において、複数の開口部80は千鳥状に配置されている。なお、各開口部群82の上記搬送方向の間隔は、各開口部列81aおよび81bの上記搬送方向の間隔に等しい。
また、一方の開口部列81aに属する各開口部80、および他方の開口部列81bに属する各開口部80は、第1搬送ベルト8のベルト幅方向の中心を搬送方向に結ぶ中心線に対して線対称となる形状および位置にそれぞれ形成されている。この結果、一方の開口部列81aに属する開口部80の数は、他方の開口部列80bに属する開口部80の数よりも1つだけ多くなっている。なお、一方の開口部列81aの開口部80の数と、他方の開口部列80bの開口部80の数とは同じであってもよい。
ここで、ラインヘッド11Y〜11K(記録ヘッド17a〜17c)のヘッド幅をW1(mm)としたとき、第1搬送ベルト8において、一方の開口部列81aのベルト幅方向の最大幅W2(mm)は、W1よりも大きい。この結果、記録ヘッド17a〜17cがフラッシングを実行したとき、記録ヘッド17a〜17cの各インク吐出口18から吐出されるインクは、開口部列81aの各開口部80または開口部列81bの各開口部80のいずれかを通過する。したがって、記録ヘッド17a〜17cにヘッド幅全体にわたってフラッシングを実行させて、全てのインク吐出口18についてインクの乾燥による目詰まりを低減することが可能となる。
また、図5のように、第1搬送ベルト8において、開口部80の配列パターンが互いに異なる2種類の開口部列81aおよび81bを、用紙Pの搬送方向に繰り返して配置することにより、2種類のパターンで記録ヘッド17a〜17cの全てのインク吐出口18をカバーすることができる。さらに、最小紙間にこれらの2種類のパターンが任意の頻度で交互に現れるように開口部80を配置することにより、開口部80の搬送方向の長さを開口部80の搬送方向の数だけ合算した分のラインフラッシングを紙間で実施することが可能となる。
〔3.フラッシング制御について(用紙サイズ変更なし)〕
次に、本実施形態の記録ヘッド17a〜17cのフラッシング制御について説明する。ここでは、まず、連続して搬送される複数枚の用紙Pのサイズは全て同じであるとする。図6は、紙間フラッシングに用いるフラッシングデータの生成方法を模式的に示す説明図である。なお、「紙間フラッシング」とは、第1搬送ベルト8上に順次搬送されて載置される用紙Pと用紙Pとの間に位置する開口部80に対して、記録ヘッド17a〜17cからインクを吐出させるフラッシング動作のことを言う。
なお、本実施形態のフラッシング制御は、用紙Pと搬送方向にずれて位置する開口部80に対してフラッシングを行う場合に適用でき、フラッシングを行うタイミングは「紙間」には限定されない。例えば、先頭の用紙Pに画像を形成する前や、最後尾の用紙Pに画像を形成した後でも、本実施形態のフラッシング制御によってフラッシングを行うことは可能である。
(3−1.用紙の検知)
まず、用紙Pがレジストローラー対13から第1搬送ベルト8に向かって搬送されると、用紙Pの幅(サイズ)が用紙サイズ検知用CIS24で検知される。その後、用紙検知センサー22が用紙Pの通過を検知すると、用紙検知センサー22から用紙Pの検知信号(垂直同期信号VSYNC)が出力される。上記検知信号は、用紙Pが検知される期間ではハイレベルとなり、用紙Pが検知されない期間ではローレベルとなる信号である。
(3−2.開口部読取データの取得)
続いて、用紙Pが第1搬送ベルト8上に供給されると、開口部検知用CIS23が、第1搬送ベルト8の開口部80を読み取って、開口部読取データを取得する。
開口部検知用CIS23は、例えば透過型であり、発光部および受光部が第1搬送ベルト8を介して互いに反対側に配置されて構成されている。発光部と受光部との間に第1搬送ベルト8の開口部80が位置するとき、発光部から出射された光は開口部80を通過して受光部に到達する。一方、発光部と受光部との間に第1搬送ベルト8の開口部80以外の部分(例えば第1搬送ベルト8のベルト部分や用紙P)が位置するとき、発光部から出射された光はベルト面または用紙Pで反射または吸収され、受光部には到達しない。したがって、開口部検知用CIS23では、図6に示すように、第1搬送ベルト8の開口部80の領域では白(ハッチングなしで示す)となり、開口部80以外の領域では黒(ハッチングありで示す)となる2値のデータが開口部読取データとして得られる。得られた開口部読取データは、例えばデータ格納部110cに格納される。
(3−3.フラッシングデータの生成)
次に、データ生成部110aは、第1搬送ベルト8上で用紙Pと搬送方向にずれた位置にある各開口部80に対して記録ヘッド17a〜17cからインクを吐出させるためのフラッシングデータを生成する。より詳しくは、以下の通りである。
(3−3−1.開口部読取データにおける紙間の開口部の認識)
まず、データ生成部110aは、データ格納部110cから開口部読取データを読み出す。このときの開口部読取データの読み出し開始のタイミングは、用紙検知センサー22の検知信号(VSYNC)のネゲートタイミングから、用紙検知センサー22と開口部検知用CIS23との間の距離を用紙Pが搬送される時間だけ遅れたタイミングとする。これにより、データ生成部110aは、開口部読取データに含まれる複数の開口部80の領域のうち、用紙検知センサー22によって検知された用紙Pと搬送方向にずれて位置する開口部80の領域80Rを認識することが可能となる。例えば、用紙検知センサー22が先頭から3枚目の用紙Pと4枚目の用紙とを順に検知した場合、データ生成部110aは、上記タイミングで開口部読取データをデータ格納部110cから読み出すことにより、第1搬送ベルト8上で3枚目の用紙Pと4枚目の用紙Pとの間に位置する開口部80の、開口部読取データ上での領域80Rを認識することが可能となる。
なお、上記の読み出し開始タイミングは、用紙検知センサー22と開口部検知用CIS23とが図3で示した位置関係にあるとき、つまり、用紙検知センサー22が開口部検知用CIS23に対して用紙Pの搬送方向の上流側に位置するときのタイミングである。仮に、開口部検知用CIS23が用紙検知センサー22に対して用紙Pの搬送方向の上流側に位置するとき、開口部読取データの読み出し開始のタイミングは、用紙検知センサー22の検知信号(VSYNC)のネゲートタイミングから、用紙検知センサー22と開口部検知用CIS23との間の距離を用紙Pが搬送される時間だけ遡ったタイミングとすればよい。
(3−3−2.元データの読み出し)
制御装置110のデータ格納部110cには、元データが予め格納され、用意されている。この元データは、記録ヘッド17a〜17cの全てのインク吐出口18からインクを吐出させる吐出ONの駆動データであり、例えば第1搬送ベルト8の1周分のデータ長を有する。データ生成部110aは、このようなフラッシング用の元データを、データ格納部110cから読み出す。なお、元データは、搬送方向に間欠的なデータであってもよい。
(3−3−3.フラッシングデータ生成)
データ生成部110aは、認識した開口部80の領域80Rに応じた(領域80Rの位置および形状に合った)フラッシングデータを生成する。より具体的には、データ生成部110aは、データ格納部110cから読み出したフラッシング用の元データを、同じくデータ格納部110cから読み出した開口部読取データでマスクする。これにより、元データのうち、開口部80の領域80Rと重なるデータのみが残る。つまり、元データのうち、第1搬送ベルト8上で用紙Pと搬送方向にずれた位置にある各開口部80の領域80Rと対応するデータのみが残る。データ生成部110aは、開口部80の領域80Rと対応して残る上記のデータを、フラッシングデータとする。データ生成部110aによって生成されたフラッシングデータは、例えばデータ格納部110cに格納される。
(3−4.フラッシングの実行)
フラッシング制御部110bは、用紙検知センサー22から出力される検知信号に基づいて、非画像形成期間Tfを少なくとも1つ認識する。この非画像形成期間Tfは、領域80Rと対応する開口部80が第1搬送ベルト8の走行によって記録ヘッド17a〜17cと対向する位置を通過する期間を指す。用紙検知センサー22と記録ヘッド17a〜17cとの間の距離、および用紙Pの搬送速度は既知であるため、用紙検知センサー22から記録ヘッド17a〜17cとの対向位置までの用紙Pの搬送時間は求まる。したがって、フラッシング制御部110bは、用紙検知センサー22から出力される検知信号がハイレベルからローレベルに切り替わるタイミング(時刻)に上記の搬送時間を加えたタイミング(時刻)から、上記検知信号がローレベルからハイレベルに切り替わるタイミング(時刻)に上記の搬送時間を加えたタイミング(時刻)までを、非画像形成期間Tfとして認識することができる。
そして、フラッシング制御部110bは、上記の非画像形成期間において、データ生成部110aが生成したフラッシングデータに基づいて、記録ヘッド17a〜17cにフラッシングを実行させる。このとき、開口部検知用CIS23と記録ヘッド17a〜17cとの間の距離、および第1搬送ベルト8の走行速度は既知であるため、開口部検知用CIS23から記録ヘッド17a〜17cとの対向位置までの第1搬送ベルト8の開口部80の移動時間は求まる。したがって、フラッシング制御部110bは、開口部検知用CIS23で開口部80を検知してから、上記移動時間に対応する所定時間経過後に、上記フラッシングデータに基づいて記録ヘッド17a〜17cにフラッシングを実行させる。このフラッシングにより、記録ヘッド17a〜17cの各インク吐出口18から吐出されたインクは、第1搬送ベルト8において、用紙Pと搬送方向にずれた位置にある各開口部80のいずれかを通過する。そして、各開口部80を通過したインクは、インク受け部31Y〜31K(図3参照)で回収され、その後、廃インクタンクに送液される。
なお、フラッシングデータには、開口部列81aの開口部80にインクを吐出させる駆動データと、開口部列81bの開口部80にインクを吐出させる駆動データとが含まれる。各インク吐出口18をどちらの駆動データで駆動するかについては、各インク吐出口18のベルト幅方向の位置(開口部列81aおよび81bのどちらの開口部80と対向するか)によって決定されればよい。また、開口部列81aの開口部80と開口部列81bの開口部との両方と対向することが可能なインク吐出口18については、上記2種類の駆動データのいずれで駆動されてもよい。
なお、用紙検知センサー22から出力される検知信号がローレベルからハイレベルに切り替わるタイミング(時刻)に上記搬送時間を加えたタイミング(時刻)から、検知信号がハイレベルからローレベルに切り替わるタイミング(時刻)に上記搬送時間を加えたタイミング(時刻)までの期間は、用紙検知センサー22で検知された用紙Pが記録ヘッド17a〜17cと対向する位置を通過する画像形成期間Tmとして認識することができる。したがって、画像形成期間Tmでは、記録ヘッド17a〜17cを画像データに基づいて駆動することにより、用紙Pに画像を形成することができる。
以上のように、本実施形態では、開口部検知用CIS23が第1搬送ベルト8の各開口部80を直接読み取って得られる開口部読取データを用い、上記開口部読取データにおいて、用紙Pと搬送方向にずれて位置する開口部80の領域80Rに応じて(領域80の位置、大きさ、形状に応じて)フラッシングデータがその場で(フラッシングの直前で)生成される。これにより、第1搬送ベルト8が蛇行したり、用いる第1搬送ベルト8ごとに開口部80の位置、大きさ、形状が異なる場合でも、フラッシング制御部110bが、上記フラッシングデータに基づいて記録ヘッド17a〜17cを駆動することにより、記録ヘッド17a〜17cの各インク吐出口18から吐出されたインクが、第1搬送ベルト8の各開口部80(例えば紙間に位置する各開口部80)を精度よく通過することが可能となる。つまり、フラッシングを行うときの第1搬送ベルト8の走行状態および第1搬送ベルト8における各開口部80の位置等の影響を受けることなく、フラッシングを精度よく行うことが可能となる。
また、データ生成部110aは、フラッシング用の元データを開口部読取データでマスクしたときに、元データにおいて開口部読取データ上の各開口部80の領域80Rと対応して(重なって)残るデータを、フラッシングデータとして生成する。これにより、各開口部80に対してインクを吐出させるためのフラッシングデータを確実に得ることができる。
〔4.フラッシングデータの他の生成方法〕
図7は、フラッシングデータの他の生成方法を模式的に示す説明図である。上記したデータ生成部110aは、開口部読取データ上での各開口部80の領域80Rを縮小し、領域80Rの縮小後のデータと、上述した元データとに基づいて、フラッシングデータを生成してもよい。例えば、データ生成部110aは、開口部読取データを反転させて、領域80Rだけを開口部読取データから抽出し、抽出した領域80Rを縮小し、縮小後のデータに元データを掛け合わせることにより、フラッシングデータを生成してもよい。
フラッシング制御部110bが、上記のようにして生成されたフラッシングデータに基づいて記録ヘッド17a〜17cを駆動すると、記録ヘッド17a〜17cから吐出されたインクは、第1搬送ベルト8の開口部80よりも狭い領域を通過する。これにより、フラッシングのときに、インクの吐出タイミングが所定のタイミングから少しずれたり、第1搬送ベルト8の搬送速度が所定の速度から少しずれたりしても、吐出されたインクが開口部80の周囲のベルト面に当たらずに開口部80を通過する確率が高くなる。したがって、吐出されたインクが第1搬送ベルト8の開口部80の周囲に付着して第1搬送ベルト8が汚れる事態を低減することができる。
このとき、第1搬送ベルト8において、複数の開口部80は、データ生成部110aによって生成されたフラッシングデータに基づいてフラッシング制御部110bが記録ヘッド17a〜17cを駆動したときに、記録ヘッド17a〜17cの全てのインク吐出口18から吐出されるインクが開口部80のいずれかを通過するパターンで配置されていることが望ましい。なお、このような複数の開口部80の配置は、上述したように開口部80の領域80Rを縮小してフラッシングデータを生成する場合に適用され得るが、図6で示したように領域80Rを縮小せずにフラッシングデータを生成する場合にも勿論適用可能である。
第1搬送ベルト8において、複数の開口部80が上記パターンで配置されていると、データ生成部110aが開口部読取データ上での開口部80の領域80Rを縮小してフラッシングデータを生成する場合でも、縮小せずにフラッシングデータを生成する場合でも、フラッシングの実行時には、記録ヘッド17a〜17cの全てのインク吐出口18から吐出されるインクが、複数の開口部80のいずれか、より詳しくは、開口部列81aおよび81bのいずれか一方の開口部80を必ず通過する。これにより、記録ヘッド17a〜17cの全てのインク吐出口18についてフラッシングを実行して、全てのインク吐出口18について、目詰まりの発生を低減することができる。
特に、開口部80の領域80Rを縮小してフラッシングデータを生成する場合、開口部列81aの開口部80について縮小した領域と、開口部列81bの開口部80について縮小した領域とが、搬送方向から見て重ならなくなりやすい。各縮小領域が搬送方向から見て重ならない場合、生成されたフラッシングデータに基づいて記録ヘッド17a〜17cを駆動したときに、吐出されるインクが開口部80を通過できないインク吐出口18が存在し、全てのインク吐出口18についてフラッシングを実行させることができなくなる。したがって、複数の開口部80を上記パターンで配置する構成は、特に、開口部80の領域80Rを縮小してフラッシングデータを生成する場合に非常に有効となる。
〔5.フラッシング制御について(用紙サイズ変更あり)〕
次に、複数枚の用紙Pを第1搬送ベルト8で搬送する途中で、用紙Pのサイズが変更される場合の、記録ヘッド17a〜17cのフラッシング制御について説明する。なお、ここでは、例として、第1搬送ベルト8によって搬送される複数枚の用紙Pのうち、2枚目の用紙Pに対して、3枚目の用紙Pのサイズが変更される場合について説明する。以下での説明において、2枚目の用紙Pと3枚目の用紙Pとを特に区別する場合は、2枚目の用紙Pを先行の用紙Pfと称し、3枚目の用紙Pを後続の用紙Prと称する。
ここで、後続の用紙Prのサイズが先行の用紙Pfのサイズと異なることは、例えば、外部のPCから送信される印刷要求情報(印刷コマンド)に含まれる先行の用紙Pfおよび後続の用紙Prのサイズ情報に基づいて、または、用紙検知用CIS24での先行の用紙Pfおよび後続の用紙Prのサイズ検知に基づいて、フラッシング幅設定部110eが認識することができる。
(5−1.先行の用紙のサイズ>後続の用紙のサイズの場合)
図8は、後続の用紙Prのサイズが先行の用紙Pfのサイズよりも小さい場合のフラッシングデータの生成方法を模式的に示す説明図である。後続の用紙Prに対する画像形成前のフラッシングを行う際に、元データを読み出すまでの処理は、用紙サイズが変更されない場合の処理と全く同様である(上記した3−1〜3−3−2と同様の処理が行われる)。
次に、データ生成部110aがフラッシングデータを生成する前に、フラッシング幅設定部110eが、後続の用紙Prのサイズに応じて、後続の用紙Prに対する画像形成前の(非画像形成期間Tfでの)フラッシングの実行幅を設定する。例えば、先行の用紙Pfに対する画像形成前のフラッシングの実行幅がα(mm)であった場合、フラッシング幅設定部110eは、後続の用紙Prに対する画像形成前のフラッシングの実行幅を、先行の用紙Pfに対する画像形成前のフラッシングの実行幅αよりも狭い実行幅β(mm)に設定する。
ここで、実行幅βは、第1搬送ベルト8のベルト幅方向(BB’方向)における用紙Pの位置ズレの許容量を含む。例えば、後続の用紙Prの用紙幅をL(mm)とし、記録ヘッド17a〜17cのヘッド幅を上記したようにW1(mm)とし、用紙Pの位置ズレの許容量をD(mm)としたとき、D=(W1−L)/2で規定することができる。つまり、この場合、第1搬送ベルト8のベルト幅方向の中心に対して、用紙Pのベルト幅方向の位置ズレを、ベルト幅方向の一方側に+(W1−L)/2の量だけ許容し、他方側に−(W1−L)/2の量だけ許容していることになる。このときのフラッシングの実行幅βは、例えば、β=L+Dで規定される。
続いて、データ生成部110aは、フラッシング幅設定部110eによって設定されたフラッシングの実行幅βに亘ってフラッシングデータを生成する。例えば、データ生成部110aは、図8に示すように、フラッシングデータの生成で用いる元データの幅をβに設定する。これにより、データ生成部110aは、元データを開口部読取データでマスクしてフラッシングデータを生成することにより、実行幅βに亘るフラッシングデータを得ることができる。
そして、フラッシング制御部110bは、実行幅βに亘って生成されたフラッシングデータに基づいて、後続の用紙Prに対する画像形成前に、記録ヘッド17a〜17cにフラッシングを実行させる。
(5−2.先行の用紙のサイズ<後続の用紙のサイズの場合)
図9は、後続の用紙Prのサイズが先行の用紙Pfのサイズよりも大きい場合のフラッシングデータの生成方法を模式的に示す説明図である。後続の用紙Prに対する画像形成前のフラッシングを行う際に、元データを読み出すまでの処理は、用紙サイズが変更されない場合の処理と全く同様である(上記した3−1〜3−3−2と同様の処理が行われる)。
次に、フラッシング幅設定部110eは、後続の用紙Prのサイズに応じて、後続の用紙Prに対する画像形成前のフラッシングの実行幅を設定する。例えば、先行の用紙Pfに対する画像形成前のフラッシングの実行幅がβ(mm)であった場合、フラッシング幅設定部110eは、後続の用紙Prに対する画像形成前のフラッシングの実行幅を、先行の用紙Pfに対する画像形成前のフラッシングの実行幅βよりも広い実行幅γ(mm)に設定する。
なお、実行幅γは、ここでは、後続の用紙Prの用紙幅と同じに設定されているが、上記と同様に、第1搬送ベルト8のベルト幅方向における用紙Pの位置ズレの許容量を含んで設定されてもよい。
続いて、データ生成部110aは、フラッシング幅設定部110eによって設定されたフラッシングの実行幅γに亘ってフラッシングデータを生成する。例えば、データ生成部110aは、図9に示すように、フラッシングデータの生成で用いる元データの幅をγに設定する。これにより、データ生成部110aは、元データを開口部読取データでマスクしてフラッシングデータを生成することにより、実行幅γに亘るフラッシングデータを得ることができる。
そして、フラッシング制御部110bは、実行幅γに亘って生成されたフラッシングデータに基づいて、後続の用紙Prに対する画像形成前に、記録ヘッド17a〜17cにフラッシングを実行させる。
以上のように、本実施形態では、開口部80を有する第1搬送ベルト8を用いて用紙Pを搬送し、開口部80に向かって記録ヘッド17a〜17cからインクを吐出させてフラッシングを行う構成において、フラッシング幅設定部110eによって、後続の用紙Prのサイズに応じてフラッシングの実行幅が設定される。これにより、先行の用紙Pfに対して後続の用紙Prのサイズが変更された場合でも、後続の用紙Prの画像形成前のフラッシングの際に、フラッシングの実行幅が不足したり、逆にフラッシングの実行幅が過大になる事態を低減することができる。したがって、用紙のサイズ変更に伴うフラッシング不足、およびフラッシング実行幅の過大による無駄なインク消費量の増大を低減することができる。
また、フラッシング幅設定部110eは、後続の用紙Prサイズが、先行の用紙Pfのサイズよりも小さい場合、後続の用紙Prに対する画像形成前のフラッシングの実行幅(例えばβ)を、先行の用紙Pfに対する画像形成前のフラッシングの実行幅(例えばα)よりも狭める(すなわち、α>β)。この場合、後続の用紙Prの画像形成前のフラッシングにおいて、後続の用紙Prのサイズに対してフラッシングの実行幅が過大になる事態を低減することができる。したがって、後続の用紙Prに対する画像形成前のフラッシングにおける無駄なインク消費量の増大を低減することができる。
また、フラッシング幅設定部110eは、後続の用紙Prのサイズが、先行の用紙Pfのサイズよりも大きい場合、後続の用紙Prに対する画像形成前のフラッシングの実行幅(例えばγ)を、先行の用紙Pfに対する画像形成前のフラッシングの実行幅(例えばβ)よりも広げる(すなわち、γ>β)。この場合、後続の用紙Prの画像形成前のフラッシングにおいて、後続の用紙Prのサイズに対してフラッシングの実行幅が不足する事態を低減することができる。したがって、後続の用紙Prに対する画像形成前のフラッシング不足を低減することができる。
また、フラッシング幅設定部110eは、外部から送信される印刷要求信号に含まれるサイズ情報に基づいて、後続の用紙Prのサイズを認識し、認識したサイズに応じて、後続の用紙Prの画像形成前のフラッシングの実行幅を設定する。この場合、印刷要求信号に含まれるサイズ情報をもとに、後続の用紙Prの画像形成前のフラッシングの実行幅を適切に設定することができる。
また、フラッシング幅設定部110eは、用紙サイズ検知用CIS24での後続の用紙Prのサイズ検知に基づいて、後続の用紙Prの画像形成前のフラッシングの実行幅を設定する。この場合、用紙サイズ検知用CIS24で検知されたサイズをもとに、後続の用紙Pfの画像形成前のフラッシングの実行幅を適切に設定することができる。
上記したフラッシングの実行幅は、ベルト幅方向における用紙Pの位置ズレの許容量Dを含んでもよい(例えば図8参照)。この場合、第1搬送ベルト8上でのベルト幅方向の用紙Pの位置ズレを考慮した適切なフラッシングを記録ヘッド17a〜17cに実行させることが可能となる。つまり、第1搬送ベルト8上で用紙Pが許容範囲内で位置ズレしても、上記実行幅でフラッシングを実行させることにより、用紙Pの幅方向の全体をカバーするフラッシングを記録ヘッド17a〜17cに実行させることができる。これにより、用紙Pの位置ズレが生じても、フラッシング不足が生じる事態を低減することができる。
(5−3.先行の用紙のサイズ<後続の用紙のサイズにおけるフラッシングデータの他の生成方法)
図10は、後続の用紙Prのサイズが先行の用紙Pfのサイズよりも大きい場合のフラッシングデータの他の生成方法を模式的に示す説明図である。ここでは、データ生成部110aが、フラッシング幅設定部110eによって設定される後続の用紙Prの画像形成前のフラッシングの実行幅γに亘って生成するフラッシングデータを、第1フラッシングデータFD1とする。
データ生成部110aは、先行の用紙Pfと後続の用紙Prとの間の距離と、後続の用紙Prのサイズとに基づいて、先行の用紙Pfに対してベルト幅方向外側の開口部80に対してインクを吐出させる第2フラッシングデータFD2を追加で生成してもよい。なお、上記距離は、用紙検知センサー22での先行の用紙Pfおよび後続の用紙Prの検知結果に応じて決まる。例えば、上記距離は、用紙Pfまたは用紙Prの搬送速度(=第1搬送ベルト8の走行速度)と、用紙Pfの後端検知タイミングと用紙Prの先端検知タイミングとの時間差との積で求まる。なお、第2フラッシングデータFD2の生成は、例えば先行の用紙Pfに対するベルト幅方向外側の領域に対応する元データを用意しておき、その元データを開口部読取データでマスクすることによって行うことができる。
このように、データ生成部110aが第2フラッシングデータFD2を追加で生成した場合、フラッシング制御部110bは、第2フラッシングデータFD2に基づいて、先行の用紙Pfに対する画像形成と並行して、記録ヘッド17a〜17cにフラッシングを実行させる。その後、フラッシング制御部110bは、第1フラッシングデータFD1に基づいて、先行の用紙Pfと後続の用紙Prとの間の非画像形成期間Tfにおいて、記録ヘッド17a〜17cにフラッシングを実行させる。
上述のように、先行の用紙Pfのサイズよりも後続の用紙Prのサイズが大きい場合、先行の用紙Pfの画像形成前のフラッシングの実行幅よりも、後続の用紙Prの画像形成前のフラッシングの実行幅を広げることが必要となる(例えばγ>β)。このとき、例えば先行の用紙Pfと後続の用紙Prとの間の距離が狭い場合、紙間(用紙Pfと用紙Prとの間)でのフラッシングだけでは、実行幅の差(γ−β)に対応するインク吐出口18のフラッシングが不十分となるおそれがある。つまり、先行の用紙Pfの画像形成前にフラッシングを行わず、後続の用紙Prの画像形成前にフラッシングを行う必要のあるインク吐出口18については、紙間でのフラッシングだけでは、フラッシング量が足りないおそれがある。
上記のように、データ生成部110aが、第1フラッシングデータFD1に加えて第2フラッシングデータFD2を生成し、フラッシング制御部110bが第1フラッシングデータFD1と第2フラッシングデータFD2とに基づいて、後続の用紙Prに対する画像形成前に記録ヘッド17a〜17cにフラッシングを実行させることにより、先行の用紙Pfのサイズよりも後続の用紙Prのサイズが大きくなる場合でも、先行の用紙Pfの画像形成前のフラッシングの実行幅と、後続の用紙Prの画像形成前のフラッシングの実行幅との差に対応するインク吐出口18のフラッシング期間を十分に確保することができる。これにより、上記インク吐出口18ついてフラッシング不足が生じる事態を低減することができる。
〔6.その他〕
フラッシングデータに基づいて記録ヘッド17a〜17cが実行するフラッシングにおけるインクの吐出量および吐出間隔は、例えばユーザーが操作パネル27を操作することによって任意に設定したり、変更することができる。
以上では、用紙Pを負圧吸引によって第1搬送ベルト8に吸着させて搬送する場合について説明したが、第1搬送ベルト8を帯電させ、用紙Pを第1搬送ベルト8に静電吸着させて搬送するようにしてもよい(静電吸着方式)。
以上では、インクジェット記録装置として、4色のインクを用いてカラーの画像を記録するカラープリンターを用いた例について説明したが、ブラックのインクを用いてモノクロの画像を記録するモノクロプリンターを用いた場合でも、本実施形態のフラッシングデータの生成およびフラッシング制御を適用することは可能である。
本発明は、インクジェットプリンターなどのインクジェット記録装置に利用可能である。
8 第1搬送ベルト
17a〜17c 記録ヘッド
18 インク吐出口(ノズル)
22 用紙検知センサー(記録媒体検知センサー)
23 開口部検知用CIS(開口部検知センサー)
24 用紙サイズ検知用CIS(記録媒体サイズ検知部)
80 開口部
100 プリンター(インクジェット記録装置)
110a データ生成部
110b フラッシング制御部
110e フラッシング幅設定部
P 用紙(記録媒体)

Claims (10)

  1. インクを吐出する複数のノズルを有する記録ヘッドと、
    複数の開口部を有し、記録媒体を順次搬送する搬送ベルトと、
    画像形成に寄与するタイミングとは異なるタイミングで前記記録ヘッドの各ノズルから前記インクを吐出させて前記複数の開口部のいずれかを通過させるフラッシングを、前記記録ヘッドに実行させるフラッシング制御部と、
    前記記録媒体を検知して検知信号を出力する記録媒体検知センサーと、
    前記搬送ベルトの前記開口部を読み取って、開口部読取データを取得する開口部検知センサーと、
    前記検知信号に基づいて、前記開口部読取データに含まれる複数の前記開口部の領域のうち、前記記録媒体検知センサーによって検知された前記記録媒体と搬送方向にずれて位置する開口部の領域を認識し、認識した前記開口部の領域に応じたフラッシングデータを生成するデータ生成部と、
    前記記録ヘッドによる前記フラッシングの実行後にインク吐出によって画像を形成する後続の記録媒体のサイズに応じて、前記搬送ベルトの前記搬送方向と交差するベルト幅方向における、前記後続の記録媒体に対する画像形成前の前記フラッシングの実行幅を設定するフラッシング幅設定部と、を備え、
    前記データ生成部は、前記フラッシング幅設定部によって設定された前記フラッシングの実行幅に亘って前記フラッシングデータを生成し、
    前記フラッシング制御部は、前記実行幅に亘って生成された前記フラッシングデータに基づいて、前記後続の記録媒体に対する画像形成前に、前記記録ヘッドに前記フラッシングを実行させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記フラッシング幅設定部は、前記後続の記録媒体のサイズが、先行の記録媒体のサイズよりも小さい場合、前記後続の記録媒体に対する画像形成前のフラッシングの前記実行幅を、前記先行の記録媒体に対する画像形成前のフラッシングの実行幅よりも狭めることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記フラッシング幅設定部は、前記後続の記録媒体のサイズが、先行の記録媒体のサイズよりも大きい場合、前記後続の記録媒体に対する画像形成前のフラッシングの前記実行幅を、前記先行の記録媒体に対する画像形成前のフラッシングの実行幅よりも広げることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記データ生成部が、前記フラッシング幅設定部によって設定される前記実行幅に亘って生成する前記フラッシングデータを、第1フラッシングデータとしたとき、
    前記データ生成部は、前記記録媒体検知センサーの検知結果に応じて決まる、先行の記録媒体と前記後続の記録媒体との間の距離と、前記後続の記録媒体のサイズとに基づいて、前記先行の記録媒体に対して前記ベルト幅方向外側の開口部に対してインクを吐出させる第2フラッシングデータを追加で生成し、
    前記フラッシング制御部は、前記第1フラッシングデータと、前記第2フラッシングデータとに基づいて、前記後続の記録媒体に対する画像形成前に、前記記録ヘッドに前記フラッシングを実行させることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記フラッシング幅設定部は、外部から送信される印刷要求信号に含まれるサイズ情報に基づいて、前記後続の記録媒体のサイズを認識し、認識した前記サイズに応じて、前記実行幅を設定することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記記録媒体のサイズを検知する記録媒体サイズ検知部をさらに備え、
    前記フラッシング幅設定部は、前記記録媒体サイズ検知部による前記後続の記録媒体のサイズ検知に基づいて、前記実行幅を設定することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記実行幅は、前記ベルト幅方向における前記記録媒体の位置ズレの許容量を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記データ生成部は、予め用意されたフラッシング用の元データを前記開口部読取データでマスクしたときに、前記元データにおいて前記開口部読取データ上の前記各開口部の領域と対応して残るデータを、前記フラッシングデータとして生成することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記データ生成部は、前記開口部読取データ上での前記各開口部の領域を縮小し、前記領域の縮小後のデータと、前記元データとに基づいて、前記フラッシングデータを生成することを特徴とする請求項8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記搬送ベルトにおいて、前記複数の開口部は、前記データ生成部によって生成された前記フラッシングデータに基づいて前記フラッシング制御部が前記記録ヘッドを駆動したときに、前記記録ヘッドの全てのノズルから吐出されるインクが前記開口部のいずれかを通過するパターンで配置されていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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