JP2021187038A - インクジェットヘッド、インクジェット記録装置及びインクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド、インクジェット記録装置及びインクジェットヘッドの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インク流路に溢れ出た接着剤に起因する不具合の発生を抑制することができるインクジェットヘッド、インクジェット記録装置及びインクジェットヘッドの製造方法を提供する。【解決手段】インクジェットヘッドは、積層された複数の板状部材を有しインク流路が設けられた流路部材を備え、複数の板状部材は、各板状部材に設けられた貫通孔が連通する位置関係で配置されており、インク流路の少なくとも一部は、複数の貫通孔からなる貫通流路であり、隣接しない2つの板状部材に各々設けられた貫通孔を第1の貫通孔、2つの板状部材の間にある板状部材に各々設けられた貫通孔を第2の貫通孔とした場合に、貫通流路を通る断面において、第1の貫通孔の一方側の内壁面に対して、第2の貫通孔の内壁面が貫通流路側に突出しており、当該断面における第2の貫通孔の中央位置に対し、2つの第1の貫通孔の中央位置が同一方向側にずれている。【選択図】図7

Description

本発明は、インクジェットヘッド、インクジェット記録装置及びインクジェットヘッドの製造方法に関する。
従来、インクジェットヘッドに設けられたノズルから記録媒体に対してインクを吐出して所望のパターンで着弾させていくことにより記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置がある。インクジェット記録装置に用いられるインクジェットヘッドは、インク流路を介してノズルに連通する圧力室と、圧力室内のインクの圧力を変動させる圧力変動素子とを備え、圧力変動素子による圧力室内のインクの圧力の変動に応じてノズルからインクを吐出する。
インクジェットヘッドとしては、ノズルが設けられたノズル基板、インク流路が設けられた流路基板、及び圧力変動素子が設けられた素子基板といった複数の基板を接合した構成のものが広く用いられている。基板同士の接合には、接着剤が用いられる場合がある。接着剤による基板の接合時に余剰の接着剤がインク流路に溢れ出ると、接着剤がインク流路を伝って流動してしまうため、接着剤がノズルに流れ込んでノズルが詰まったり、圧力変動素子による可動部材(例えば、振動板)に接着剤が付着して圧力変動素子によるインクの圧力変動に異常が生じたりする。
この問題に対し、特許文献1には、接着剤による基板の接合面の端に凸部を設けることにより、接着剤が滞留可能な空隙を接合面に設け、接着剤がインク流路に溢れ出る問題の発生を抑制する技術が開示されている。
特開2007−203483号公報
しかしながら、接合面に空隙を設けたとしても、空隙の容量に対して接着剤の塗布量が過多となった場合には、接着剤がインク流路に溢れ出るのを妨げることはできない。上記の従来技術では、一旦接着剤がインク流路に溢れ出ると、接着剤がインク流路を伝ってノズルや圧力変動素子による可動部材に向かって流動するのを防止できないため、ノズルの詰まりや圧力変動の異常といった不具合が発生してしまう。
この発明の目的は、インク流路に溢れ出た接着剤に起因する不具合の発生を抑制することができるインクジェットヘッド、インクジェット記録装置及びインクジェットヘッドの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載のインクジェットヘッドの発明は、
インクを吐出するノズルと、
前記ノズルに供給されるインクが流れるインク流路が設けられた流路部材と、
を備え、
前記流路部材は、積層された複数の板状部材を有し、
前記複数の板状部材は、当該複数の板状部材の各々に設けられた貫通孔が連通する位置関係で配置されており、
前記インク流路の少なくとも一部は、前記複数の板状部材に亘って連通する複数の前記貫通孔からなる貫通流路であり、
前記複数の板状部材のうち隣接しないいずれか2つの前記板状部材に各々設けられた前記貫通孔を第1の貫通孔、前記2つの板状部材の間にある1又は2以上の前記板状部材に各々設けられた前記貫通孔を第2の貫通孔とした場合に、
前記貫通流路を通り前記複数の板状部材同士の接合面に垂直ないずれかの断面において、前記第1の貫通孔の一方側の内壁面に対して、前記第2の貫通孔の前記一方側の内壁面が前記貫通流路側に突出しており、
前記断面における前記接合面に平行な方向について、前記断面における前記第2の貫通孔の中央位置に対し、前記断面における2つの前記第1の貫通孔の中央位置が同一方向側にずれている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記複数の板状部材は、各板状部材に設けられた前記貫通孔の中心が、前記接合面に平行なランダムな方向にずれる位置関係で配置されている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記接合面に垂直な方向から見て前記第1の貫通孔の内壁面に対して前記第2の貫通孔の内壁面が前記貫通流路側に突出している部分を段差部とした場合に、
前記接合面に垂直な方向から見た前記貫通流路の外周の任意の位置に、前記接合面に垂直な方向についての位置が互いに異なる複数の前記段差部のいずれかが設けられている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記接合面に垂直な方向から見て前記第1の貫通孔の内壁面に対して前記第2の貫通孔の内壁面が前記貫通流路側に突出している部分を段差部とし、前記第2の貫通孔の中心に向かう方向について、前記段差部における前記第2の貫通孔の内壁面の、前記第1の貫通孔の内壁面からの突出量を段差とした場合に、
前記段差部は、前記段差の最大値が5μm以上20μm以下である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記複数の板状部材が有する複数の前記貫通孔のうち少なくとも一部の貫通孔の内壁面は、前記貫通流路側に突出した凸部を有している。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記凸部は、前記貫通孔の中心に向かう方向についての突出量が5μm以上30μm以下である。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記接合面に平行な面内における各前記貫通孔の幅の最大値を貫通孔幅とし、前記複数の貫通孔における前記貫通孔幅の最大値を貫通孔最大幅とした場合に、
前記複数の板状部材のうち一方の端にある板状部材の前記貫通孔の中心と、他方の端にある板状部材の前記貫通孔の中心との、前記接合面に平行な方向についての距離が、前記貫通孔最大幅の1/3以下である。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記流路部材には、前記インク流路に連通する前記ノズルが設けられたノズル基板、及び前記ノズルからインクを吐出させるために、前記インク流路に連通する圧力室内のインクの圧力を変動させる圧力変動素子が設けられた素子基板のうち少なくとも一方が接着剤を介して接着されており、
前記接着剤は、インクとの接触による膨潤が生じない材質である。
また、上記目的を達成するため、請求項9に記載のインクジェット記録装置の発明は、
請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドを備える。
また、上記目的を達成するため、請求項10に記載のインクジェットヘッドの製造方法の発明は、
インクを吐出するノズルと、積層された複数の板状部材を有し前記ノズルに供給されるインクが流れるインク流路が設けられた流路部材と、を備えたインクジェットヘッドの製造方法であって、
前記複数の板状部材の各々に貫通孔を形成する第1の工程と、
前記複数の板状部材を前記貫通孔が連通する位置関係で積層させて、前記インク流路の少なくとも一部を構成する、前記複数の板状部材に亘って連通する複数の前記貫通孔からなる貫通流路を形成する第2の工程と、
を含み、
前記第2の工程では、前記複数の板状部材のうち隣接しないいずれか2つの前記板状部材に各々設けられた前記貫通孔を第1の貫通孔、前記2つの板状部材の間にある1又は2以上の前記板状部材に各々設けられた貫通孔を第2の貫通孔とした場合に、
前記貫通流路を通り前記複数の板状部材同士の接合面に垂直ないずれかの断面において、前記第1の貫通孔の一方側の内壁面に対して、前記第2の貫通孔の前記一方側の内壁面が前記貫通流路側に突出し、かつ、
前記断面における前記接合面に平行な方向について、前記断面における前記第2の貫通孔の中央位置に対し、前記断面における2つの前記第1の貫通孔の中央位置が同一方向側にずれるように、前記複数の板状部材を積層させる。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載のインクジェットヘッドの製造方法において、
前記第1の工程では、前記複数の板状部材の各々の一方の面側及び他方の面側からそれぞれ前記板状部材をエッチングして、内壁面が前記貫通流路側に突出した凸部を有する前記貫通孔を形成する。
本発明によれば、インク流路に溢れ出た接着剤に起因する不具合の発生を抑制することができる。
インクジェット記録装置の概略構成を示す図である。 インクジェットヘッドの構成を示す斜視図である。 ヘッドチップの構成を示す図である。 アクチュエーター基板のX軸方向正側の端部の拡大図である。 ヘッドチップのX軸に垂直な断面を示す図である。 ノズル基板におけるノズルの配列を模式的に示す図である。 ヘッドチップのうち圧力室付近の構成の断面を示す部分斜視図である。 貫通流路の断面を拡大して示す図である。 Z軸方向負側から見たときの、貫通流路における段差部の形成領域を示す図である。 貫通孔の内壁面が凸部を有している構成における貫通流路の断面を拡大して示す図である。 凸部の形成方法を説明する断面図である。 インクジェットヘッドの製造工程の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明のインクジェットヘッド、インクジェット記録装置及びインクジェットヘッドの製造方法に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態であるインクジェット記録装置100の概略構成を示す図である。
インクジェット記録装置100は、搬送ベルト101、搬送ローラー102、ヘッドユニット103などを備える。
搬送ローラー102は、図示しない搬送モーターの駆動によって回転軸を中心に回転する。搬送ベルト101は、一対の搬送ローラー102により内側が支持された輪状のベルトであり、搬送ローラー102が回転動作するのに従って一対の搬送ローラー102の回りを周回移動する。インクジェット記録装置100は、搬送ベルト101上に記録媒体Mが載置された状態で、搬送ローラー102の回転速度に応じた速度で搬送ベルト101が周回移動することで記録媒体Mを搬送ベルト101の移動方向(図1のY軸方向)に搬送する。
ヘッドユニット103は、搬送ベルト101により搬送される記録媒体Mに対して画像データに基づいてノズル51(図5及び図6等参照)からインクを吐出して記録媒体M上に画像を記録する。本実施形態のインクジェット記録装置100では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクにそれぞれ対応する4つのヘッドユニット103が記録媒体Mの搬送方向上流側から順に所定の間隔で並ぶように配列されている。ヘッドユニット103の数は、記録に用いる色の数に応じて3つ以下又は5つ以上とされていてもよい。
各ヘッドユニット103は、平板状の基部103aと、当該基部103aを貫通する孔部に篏合した状態で基部103aに固定された複数の(ここでは7つの)インクジェットヘッド1とを有する。ヘッドユニット103は、複数のインクジェットヘッド1を含む構成要素を格納する筐体を有するが、図1では記載が省略されている。
インクジェットヘッド1では、インクを吐出する複数のノズル51が記録媒体Mの搬送方向と交差する方向(本実施形態では搬送方向と直交する幅方向、すなわち図1のX軸方向)に配列されている。また、各インクジェットヘッド1では、X軸方向に一次元配列されたノズル51からなるノズル列が4列設けられている(図6参照)。
インクジェットヘッド1には、各ノズル51に対応して、ノズル51からインクを吐出させるための機構が設けられている。
各ヘッドユニット103における複数のインクジェットヘッド1は、ノズル51のX軸方向についての配置範囲が、搬送ベルト101上の記録媒体Mのうち画像が記録可能な領域のX軸方向についての幅をカバーするように千鳥格子状に配置されている。このようにインクジェットヘッド1が配置されることで、インクジェット記録装置100では、ヘッドユニット103を固定した状態でインクジェットヘッド1から画像データに応じた適切なタイミングでインクを吐出することにより、搬送される記録媒体M上に画像を記録することができる。すなわち、インクジェット記録装置100は、シングルパス方式で画像を記録する。
図2は、インクジェットヘッド1の構成を示す斜視図である。
図3は、インクジェットヘッド1が有するヘッドチップ13の構成を示す図である。
図2に示すように、インクジェットヘッド1は、筐体10と、ヘッドベース12とを備える。筐体10は、ヘッドベース12に対して着脱可能となっている。
筐体10は、下面が開放された矩形の箱体である。筐体10の上面には内部に繋がる切欠き10aが設けられ、この切欠き10aを介して回路基板11が筐体10に収納されている。回路基板11には、ヘッドチップ13内のアクチュエーターを駆動するための駆動回路が実装されている。切欠き10aのX軸正側とX軸負側に、それぞれ、円形の穴部10bが設けられている。穴部10bは、図示略のインク供給用のチューブを筐体10の内部へと導くためのものである。
ヘッドベース12は、上下に貫通する矩形の開口12aを中央に有する枠体である。開口12aの下端に、図3に示すヘッドチップ13が設けられている。ヘッドチップ13には、開口12a内において回路基板11とFPC(Flexible Printed Circuits)が電気的に接続されている。
図3に示すように、ヘッドチップ13は、アクチュエーター基板30(素子基板)、流路基板40(流路部材)及びノズル基板50がこの順に積層された構成を有する。アクチュエーター基板30、流路基板40及びノズル基板50は、直方体状の板体であり、Z方向から見た形状が同一となっている。アクチュエーター基板30及び流路基板40は、接着剤を介して接合されている。また、流路基板40及びノズル基板50は、接着剤を介して接合されている。
流路基板40には、X軸方向に延在する4つのメイン流路21が形成されている。
アクチュエーター基板30のX軸正側の端部とX軸負側の端部には、それぞれ、4つのインク供給口30aがY軸方向に並んで形成されている。各インク供給口30aは、それぞれ一つのメイン流路21に繋がっている。
図4は、アクチュエーター基板30のX軸方向正側の端部の拡大図である。
アクチュエーター基板30には、メイン流路21に沿って複数の圧力室22が設けられている。詳しくは、アクチュエーター基板30の裏面には、圧力室22に対応する位置に溝が形成されており、アクチュエーター基板30が流路基板40に重ねられることにより、アクチュエーター基板30裏面の溝と流路基板40の上面との間に、圧力室22が形成される。圧力室22は、流路基板40に形成された連絡流路23(図5参照)を介してメイン流路21に繋がっている。
なお、アクチュエーター基板30上面のY軸負側の端部とY軸正側の端部には、それぞれ、回路基板11のFPCを接続するための端子群(図示せず)が設けられている。この端子群は、アクチュエーター基板30の圧電体層34(図5参照)に電圧(駆動信号)を印加するためのものである。
上記のように、メイン流路21は、端部がインク供給口30aに繋がっている。メイン流路21に沿って多数の圧力室22が配置され、各圧力室22が連絡流路23によってメイン流路21に繋がっている。
図3に戻り、8つのインク供給口30aには、それぞれ図示略のインク供給チューブが接続されており、当該インク供給チューブからインクが供給される。インク供給口30aに供給されたインクは、メイン流路21及び連絡流路23を通って圧力室22に供給される。本実施形態では、4つのメイン流路21には同一の色のインクが供給される。ただし、これに限られず、各メイン流路21に互いに異なる色のインクを供給して、1つのインクジェットヘッド1により4色のインクを吐出できるようにしてもよい。
図5は、ヘッドチップ13のX軸に垂直な断面を示す図である。
図5に示すように、流路基板40には、メイン流路21、連絡流路23及び貫通流路24が設けられている。連絡流路23は、メイン流路21のZ軸方向負側から延びて圧力室22に接続されている。貫通流路24は、圧力室22とノズル基板50のノズル51とを接続するように流路基板40を貫通している。メイン流路21、連絡流路23及び貫通流路24が、「ノズルに供給されるインクが流れるインク流路」に相当する。
ノズル基板50には、圧力室22からZ軸正方向に延びる貫通流路24に対応する位置に、ノズル基板50を貫通するノズル51が形成されている。ノズル51は、Z軸正方向に向かうに従って次第に径が小さくなる形状を有しており、出口付近では径が均一になっている。ノズル基板50の材質は、特には限られないが、例えばシリコンとすることができる。
アクチュエーター基板30には、圧力室22が形成されている圧力室層31と、圧力室層31の上部(Z軸方向負側)に積層された振動板32、絶縁層33、圧電体層34(圧力変動素子)及び電極層35を有している。振動板32、絶縁層33、圧電体層34及び電極層35は、スパッタ法等の真空製膜技術により形成することができる。これらの層は、塗布等の他の製膜技術により形成されてもよい。圧力室層31は、めっき工法等の厚膜形成技術又は金属板のエッチング工法により形成することができる。圧力室層31の下面に流路基板40が接合されることにより、圧力室22が形成される。振動板32は、導電性の金属材料から構成され、圧電体層34の下部電極(共通電極)を兼ねている。絶縁層33は、圧電体層34に対して振動板32を絶縁する。すなわち、絶縁層33は、圧電機能領域R1以外の圧電体層34への電圧印加を遮蔽する。
圧電体層34は、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)で形成される。圧電体層34の膜厚は数μm程度である。電極層35は、導電性材料により形成される。電極層35は、例えば、貴金属を含むチタンから形成される。電極層35の膜厚は0.2μm程度である。
電極層35に電圧が印加されることにより圧電機能領域R1において圧電体層34がZ軸方向に変形し、これに伴い、振動板32が変形する。圧電機能領域R1において振動板32が下方に変形すると、圧力室22の容積が減少し、圧力室22に充填されたインク60の圧力が高まる。また、圧電機能領域R1において振動板32が上方に変形すると、圧力室22の容積が増大し、圧力室22に充填されたインク60の圧力が低下する。インク60の圧力を所定の順序で変動させることにより(例えば、減圧させた後に加圧することにより)、貫通流路24を介して圧力室22に連通するノズル51からインク60の液滴61が吐出される。
圧力室層31、振動板32、絶縁層33、圧電体層34及び電極層35は、それぞれ、必ずしも単層でなくともよく、複数の層によって形成されてもよい。また、各層の間に、さらに他の層が配置されてもよい。
図6は、ノズル基板50におけるノズル51の配列を模式的に示す図である。
図6に示すように、ノズル基板50には、複数のノズル51が一列に並ぶように配置されている。ノズル基板50には、4つのノズル51の列L1〜L4が配置されている。例えば、列L1〜L4に、それぞれ数百個のノズル51が一定間隔で設けられている。また、各ノズル列は、ノズル51のX軸方向の位置が互いにずれる位置関係で設けられている。各列のノズル51の数はこれに限られるものではない。
図7は、ヘッドチップ13のうち圧力室22付近の構成の断面を示す部分斜視図である。
図7に示すように、流路基板40は、Z軸方向に順に積層された複数の(ここでは11枚の)板状部材401〜411を有している。板状部材401〜411は、Z軸方向から見た外形が同一の矩形であり、上面及び下面がXY平面に平行である。板状部材401〜411の材質は、例えばSUS(ステンレス鋼材)であるが、これに限られない。Z軸方向負側の端に板状部材401が配置されており、この板状部材401は接着剤を介してアクチュエーター基板30に接合されている。また、Z軸方向正側の端に板状部材411が配置されており、この板状部材411は接着剤を介してノズル基板50に接合されている。
板状部材401〜411のうち下から3番目の板状部材409は、他の板状部材よりも薄くなっており、メイン流路21のダンパーとして機能する。このダンパーは、アクチュエーター基板30が駆動され、振動板32がZ軸方向に変位した際に連絡流路23からメイン流路21に付与される圧力波を吸収するためのものである。
板状部材409を除いた板状部材401〜408、410及び411の厚さは、約200μmである。
板状部材401〜411には、それぞれ貫通流路24の一部となる貫通孔401a〜411aが形成されている。板状部材401〜411は、貫通孔401a〜411aが連通して貫通流路24を構成する位置関係で配置されている。換言すれば、板状部材401〜411に亘って連通する複数の貫通孔401a〜411aにより、貫通流路24が構成されている。貫通孔401a〜411aの開口形状は、直径約160μmの円形である。
また、板状部材401〜411は、複数の貫通孔401a〜411aの中心が、板状部材同士の接合面S0(Z軸に垂直な面)に平行なランダムな方向にずれる位置関係で配置されている。ただし、板状部材401〜411のずれ量は、貫通流路24が全体としてZ軸方向に延在する範囲内とされている。詳しくは、板状部材401〜411のずれ量は、Z軸方向負側の端にある板状部材401の貫通孔401aの中心と、Z軸方向正側の端にある板状部材411の貫通孔411aの中心との、XY平面内(接合面S0に平行な面内)における距離が貫通孔最大幅の1/3以下となる範囲内に収められている。ここで、貫通孔最大幅は、接合面S0に平行な面内における各貫通孔の幅の最大値(本実施形態では直径)を貫通孔幅とした場合に、貫通孔401a〜411aにおける貫通孔幅の最大値である。本実施形態では、貫通孔の形状ばらつきにより貫通孔最大幅は168μmとなっており、上記の「貫通孔最大幅の1/3以下となる範囲内」は、56μm以下に相当する。また、貫通孔の中心は、貫通孔をZ軸方向から見たときの、貫通孔の開口形状の面積重心である。貫通孔の中心がランダムな方向にずれていることにより、貫通流路24は、その内壁面に凹凸を有している。この特徴については後に詳述する。
板状部材401、402にはそれぞれ、連絡流路23を構成する孔部401b、402bが形成されている。孔部401bの開口形状は、略円形である。また、孔部402bの直径は、孔部401bの直径より小さくなっている。
板状部材403〜408にはそれぞれ、メイン流路21に対応する領域に開口403b〜408bが形成されている。換言すれば、連通する開口403b〜408bによりメイン流路21が構成されている。
また、板状部材410には、開口403b〜408bと同一形状の開口410bが形成されている。開口410bがなす空間は、インクが流入しない空気室を形成する。この空気室と、メイン流路21とは、板状部材409(ダンパー)により仕切られている。
板状部材401〜411は、例えば熱拡散工法により拡散接合されている。ただし、これに限られず、板状部材同士が接着剤により接合されていてもよい。
板状部材401とアクチュエーター基板30とを接着剤により接合することで、連絡流路23と圧力室22とが連通するとともに、圧力室22と貫通流路24とが連通する。また、板状部材411とノズル基板50とを接着剤により接合することで、貫通流路24とノズル51とが連通する。
ところで、流路基板40に対して接着剤によりアクチュエーター基板30及びノズル基板50を接合する際に、余剰の接着剤が貫通流路24に溢れ出る場合がある。貫通流路24の内壁面に凹凸が設けられていない従来の構成では、この接着剤が貫通流路24を伝って流動してしまい、接着剤がノズル51に流れ込んでノズル51が詰まったり、アクチュエーター基板30の振動板32に接着剤が付着して圧力室22内のインクの圧力変動に異常が生じたりする問題がある。
詳しくは、流路基板40にノズル基板50を接着した後に、ノズル基板50が鉛直方向最下部にある状態で上からアクチュエーター基板30を接着剤により接合する場合に、接着剤が貫通流路24に溢れ出ると、この接着剤がノズル基板50に向かって鉛直下方に流動してノズル51に到達してしまう。
また、流路基板40にアクチュエーター基板30を接着した後に、アクチュエーター基板30が鉛直方向最下部にある状態で上からノズル基板50を接着剤により接合する場合に、接着剤が貫通流路24に溢れ出ると、この接着剤がアクチュエーター基板30に向かって鉛直下方に流動して振動板32に到達してしまう。
これに対し、本実施形態のインクジェットヘッド1では、貫通流路24を構成する貫通孔401a〜411aの中心がランダムな方向にずれていることにより、貫通流路24の内壁面に凹凸が設けられている。この凹凸により接着剤が堰き止められ、ノズル51や振動板32に到達しないようになっている。
図8は、貫通流路24の断面を拡大して示す図である。
図8の断面は、貫通流路24を通り接合面S0に垂直な断面(ここでは接合面S0及びX軸に垂直な断面)であって、貫通孔401a〜411aのうちいずれかの中心を通る断面である。
図8に示すように、板状部材401〜411のうち隣接しない2つの板状部材403、405に設けられた貫通孔403a、405aを第1の貫通孔とし、これらの板状部材403、405の間にある板状部材404に設けられた貫通孔404aを第2の貫通孔とした場合に、第1の貫通孔の一方側(Y軸方向正側)の内壁面S1に対して、第2の貫通孔の当該一方側の内壁面S2が貫通流路24側(Y軸方向負側)に突出している。
これにより、Z軸方向負側から見たときに、第1の貫通孔としての貫通孔403aの内壁面S1に対して第2の貫通孔としての貫通孔404aの内壁面S2が貫通流路24側に突出していることによって、段差部A1が形成されている。貫通流路24に溢れ出た接着剤がZ軸方向正側に流動した場合には、この段差部A1によって接着剤が堰き止められる。
また、Z軸方向正側から見たときに、第1の貫通孔としての貫通孔405aの内壁面S1に対して第2の貫通孔としての貫通孔404aの内壁面S2が貫通流路24側に突出していることによって、段差部B1が形成されている。貫通流路24に溢れ出た接着剤がZ軸方向負側に流動した場合には、この段差部B1によって接着剤が堰き止められる。
また、図8の断面における接合面S0に平行な方向について、当該断面における第2の貫通孔としての貫通孔404aの中央位置C2に対し、当該断面における第1の貫通孔としての貫通孔403a、405aの中央位置C1が同一方向側(Y軸方向正側)にずれている。板状部材403〜405がこのような位置関係で積層されることで、段差部A1、B1を設けつつ、貫通流路24の全体の傾斜を抑制してインクを流動しやすくすることができる。ここで、中央位置C1、C2は、図8の断面において貫通孔が形成する空隙の中央位置であり、必ずしもZ軸方向から見た貫通孔の中心と一致するとは限らない。
同様に、隣接しない2つの板状部材401、404に設けられた貫通孔401a、404aを第1の貫通孔とし、これらの板状部材401、404の間にある板状部材402、403に設けられた貫通孔402a、403aを第2の貫通孔とした場合に、第1の貫通孔の一方側(Y軸方向負側)の内壁面S1に対して、第2の貫通孔の当該一方側の内壁面S2が貫通流路24側(Y軸方向正側)に突出している。
これにより、Z軸方向負側から見たときに、第1の貫通孔としての貫通孔401aの内壁面S1に対して第2の貫通孔としての貫通孔402a、403aの内壁面S2が貫通流路24側に突出していることによって、段差部A2が形成されている。貫通流路24に溢れ出た接着剤がZ軸方向正側に流動した場合には、この段差部A2によって接着剤が堰き止められる。
また、Z軸方向正側から見たときに、第1の貫通孔としての貫通孔404aの内壁面S1に対して第2の貫通孔としての貫通孔402a、403aの内壁面S2が貫通流路24側に突出していることによって、段差部B2が形成されている。貫通流路24に溢れ出た接着剤がZ軸方向負側に流動した場合には、この段差部B2によって接着剤が堰き止められる。
第1の貫通孔としての貫通孔401a、404a、第2の貫通孔としての貫通孔402a、403aについても、第2の貫通孔の中央位置に対し、2つの第1の貫通孔の中央位置が同一方向側(ここではY軸方向負側)にずれている。
図8では、接合面S0及びX軸に垂直な断面を例示したが、貫通流路24を通り接合面S0に垂直ないずれかの断面において、Z軸方向のいずれかの位置に段差部が形成されていればよい。
また、段差部が形成されるZ軸方向の位置及び段差部の数は、図8に示した例に限られない。
また、接着剤として、インクとの接触による膨潤が生じない材質のものが用いられている。これにより、段差部で堰き止められた接着剤が膨潤して貫通流路24におけるインクの流動が妨げられるのを抑制することができる。
また、接着剤は、インクにより溶解しない材質であることが望ましい。これにより、段差部で堰き止められた接着剤が溶解してインクが変質することに起因する不具合(画質の低下等)の発生を抑えることができる。
図9は、Z軸方向負側から見たときの、貫通流路24における段差部の形成領域を示す図である。以下では、第1の貫通孔が設けられている板状部材を「第1の板状部材」とも記し、第2の貫通孔が設けられている板状部材を「第2の板状部材」とも記す。
段差部は、Z軸方向から見て、第1の貫通孔の内壁面S1と、第2の貫通孔の内壁面S2のうち第1の貫通孔の内側に露出(突出)している部分と、によって囲まれた領域である。より詳しくは、段差部は、Z軸方向から見て、第1の貫通孔の、第2の板状部材側の開口と、第2の貫通孔の、第1の板状部材側の開口のうち第1の貫通孔の内側に露出(突出)している部分と、によって囲まれた領域である。換言すれば、段差部は、第2の板状部材の、第1の板状部材側の表面(Z軸に垂直な面)のうち、Z軸方向から見て第2の貫通孔の内側に露出(突出)している部分である。
図9(a)は、板状部材401の貫通孔401aの開口位置をZ軸方向負側から見た図である。貫通孔401aの開口部内には、貫通孔401aの内壁面S1から板状部材402の貫通孔402aの内壁面S2が突出することにより形成された段差部A2が露出している。この段差部A2は、貫通流路24の内壁面のうち図9(a)における中5時方向から11時方向にかけて設けられている。段差部A2は、貫通孔401a、402aの内壁面S1、S2により囲まれた三日月状の形状を有している。
内壁面S1の各位置から、第2の貫通孔としての貫通孔402aの中心Oに向かう方向についての内壁面S2の突出量を段差部A2の段差とした場合に、段差の最大値Wは、5μm以上20μ以下となっている。詳しくは、貫通孔401a〜411a(直径160μm)の形成時に生じ得る直径の誤差が±10μmであり、板状部材401〜411のランダムな位置ずれ量が10μmであることから、段差の最大値Wは20μm以下となる。
図9(b)は、板状部材403の貫通孔403aの開口位置をZ軸方向負側から見た図である。貫通孔403aの開口部内には、貫通孔403aの内壁面S1から板状部材404の貫通孔404aの内壁面S2が突出することにより形成された段差部A1が露出している。この段差部A1は、貫通流路24の内壁面のうち図9(b)における12時方向から6時方向にかけて設けられている。段差部A1の段差の最大値も、段差部A2と同様、5μm以上20μm以下である。
図9(c)は、板状部材405の貫通孔405aの開口位置をZ軸方向負側から見た図である。貫通孔405aの開口部内には、貫通孔405aの内壁面S1から板状部材406の貫通孔406aの内壁面S2が突出することにより形成された段差部A3が露出している。この段差部A3は、貫通流路24の内壁面のうち図9(c)における10時方向から4時方向にかけて設けられている。段差部A3の段差の最大値も、段差部A2と同様、5μm以上20μm以下である。
図8に示した断面では、板状部材405と板状部材406との間にはY軸方向についてほとんどずれが見られないが、図9(c)に示すように、板状部材405に対して板状部材406が主にX軸方向にずれることにより段差部A3が形成されている。このように、段差部を形成する板状部材同士のずれ(貫通孔401a〜411aの中心Oのずれ)は、一方向(例えばY軸方向)に限られず、XY平面内(接合面S0に平行な面内)におけるランダムな方向が含まれる。
図9(d)は、段差部A1〜A3を重畳させて示した図である。
貫通孔401a〜411aの中心OがXY平面内でランダムな方向にずれていることによって、図9(d)に示すように、Z軸方向負側から見た貫通流路24の外周の任意の位置(方位)に、Z軸方向についての位置が互いに異なる複数の段差部A1〜A3のいずれかが設けられている。これにより、貫通流路24の外周のうちのどの位置に接着剤が溢れ出したとしても、当該接着剤をいずれかの段差部により堰き止めることができる。
なお、ここでは、3つの段差部A1〜A3により貫通流路24の外周がカバーされている例を用いて説明したが、これに限られず、Z軸方向の位置が異なる2つ又は4つ以上の段差部A1〜A3により貫通流路24の外周がカバーされていてもよい。
また、Z軸方向正側から見た場合にも、図8に示す段差部B1、B2を含む複数の段差部により貫通流路24の外周がカバーされていることが望ましい。これにより、接着剤がZ軸方向のいずれの向きに流動した場合においても効果的に接着剤を堰き止めることができる。
上述した例では、貫通孔401a〜411aの内壁面がZ軸方向に平行な平滑面であったが、接着剤をより確実に堰き止めるために、貫通孔401a〜411aのうち少なくとも一部の内壁面が、貫通流路24側に突出した凸部を有していることがより好ましい。
図10は、貫通孔の内壁面が凸部を有している構成における貫通流路24の断面を拡大して示す図である。
図10に示す例では、各板状部材401〜411の貫通孔401a〜411aの内壁面が、貫通流路24側に突出した凸部Dを有している。ただし、板状部材409は、ダンパーとして機能する薄板であるので、貫通孔409aの内壁面は凸部Dを有していなくてもよい。凸部Dは、各貫通孔の内壁面の全周に亘って設けられている。凸部Dを有する構成では、Z軸方向から見て、第1の貫通孔の内壁面S1(より詳しくは、第1の貫通孔の第2の板状部材側の開口)から、上述した段差部に加えて凸部がさらに突出することとなるため、より確実に接着剤を堰き止めることが可能となる。
凸部Dは、当該凸部Dが設けられている板状部材の貫通孔の中心に向かう方向についての突出量が、5μm以上30μm以下となっている。なお、凸部Dの突出量が、内壁面の全周に亘って均一でない場合には、突出量の最大値が5μm以上30μm以下となっている構成とすることができる。このような突出量とすることで、段差部の段差の最大値が5μm以上20μm以下である構成において、貫通流路24においてインクを適正に流動可能な流動領域を確保することができる。ここで、凸部Dの突出量の基準は、貫通孔の開口位置、すなわち板状部材の表面における貫通孔の開口の縁の位置とすることができる。
凸部Dは、板状部材401〜411の各々の一方の面側及び他方の面側からそれぞれ当該板状部材をエッチングすることにより形成することができる。
図11は、凸部Dの形成方法を説明する断面図である。
図11では、板状部材401に凸部Dを形成する場合を例に挙げて説明する。
まず、板状部材401の一方側の面のうち貫通孔401aの形成領域を除く領域に、レジスト70を形成する(図11(a))。なお、図示は省略しているが、レジスト70は、孔部401bの形成領域も除外した領域に形成される。
次に、レジスト70をマスクとして所定のエッチング液により板状部材401をエッチングする(図11(b))。ここでは、エッチング量は板状部材401の厚さの1/2程度とする。
次に、板状部材401の他方側の面のうち貫通孔401aの形成領域を除く領域にレジスト70を形成し(図11(c))、このレジスト70をマスクとして所定のエッチング液により板状部材401を他方側の面からエッチングする(図11(d))。図11(b)及び図11(d)に示すように、板状部材401のエッチングでは、レジスト70の端部から等距離にエッチングが進むため、エッチング領域の外縁部では、エッチング後の板状部材の内壁面が曲面状となる。板状部材401の各面からのエッチングによりそれぞれ形成された曲面により、凸部Dが形成される。
エッチング終了後、レジスト70を除去することにより、貫通孔401aの内壁面に凸部Dを有する板状部材401が得られる。
次に、インクジェットヘッド1の製造方法について説明する。
図12は、インクジェットヘッド1の製造工程の手順を示すフローチャートである。
インクジェットヘッド1の製造工程では、まず、図11を用いて説明した方法で板状部材401〜411に貫通孔401a〜411aを形成する(ステップS101:第1の工程)。このステップS101では、貫通孔401a〜411aと併せて孔部401b、402b、及び開口403b〜408b、410bを形成する。
次に、貫通孔401a〜411aが連通するとともに、貫通孔401a〜411aの中心がランダムな方向にずれる位置関係で、すなわち上述した段差部が形成される位置関係で、板状部材401〜411を積層して流路基板40を形成する(ステップS102:第2の工程)。
次に、予め作成したアクチュエーター基板30を、接着剤を介して流路基板40の板状部材401に接合する(ステップS103)。また、予め作成したノズル基板50を、接着剤を介して流路基板40の板状部材411に接合する(ステップS104)。これによりヘッドチップ13が完成する。なお、ステップS103、S104は、順序を入れ替えてもよい。
最後に、ヘッドチップ13を含むインクジェットヘッド1の各構成要素を筐体10及びヘッドベース12に筐体に組み込んで(ステップS105)、インクジェットヘッド1が完成する。
以上のように、本実施形態に係るインクジェットヘッド1は、インクを吐出するノズル51と、ノズル51に供給されるインクが流れるインク流路が設けられた流路基板40と、を備え、流路基板40は、積層された板状部材401〜411を有し、板状部材401〜411は、当該板状部材401〜411の各々に設けられた貫通孔401a〜411aが連通する位置関係で配置されており、上記インク流路の少なくとも一部は、板状部材401〜411に亘って連通する貫通孔401a〜411aからなる貫通流路24であり、板状部材401〜411のうち隣接しないいずれか2つの板状部材に各々設けられた貫通孔を第1の貫通孔、2つの板状部材の間にある1又は2以上の板状部材に各々設けられた貫通孔を第2の貫通孔とした場合に、貫通流路24を通り板状部材401〜411同士の接合面に垂直ないずれかの断面において、第1の貫通孔の一方側の内壁面S1に対して、第2の貫通孔の一方側の内壁面S2が貫通流路24側に突出しており、上記断面における接合面S0に平行な方向について、上記断面における第2の貫通孔の中央位置C2に対し、上記断面における2つの第1の貫通孔の中央位置C1が同一方向側にずれている。
このような構成によれば、第1の貫通孔の内壁面S1に対して第2の貫通孔の内壁面S2が貫通流路24側に突出している部分に段差部が形成される。このため、流路基板40に接着剤を介してアクチュエーター基板30又はノズル基板50を接合する際に、貫通流路24に接着剤が溢れ出たとしても、貫通流路24の内壁面に沿ってZ軸方向に流動する接着剤をこの段差部によって堰き止めることができる。よって、貫通流路24に溢れ出た接着剤がノズル基板50やアクチュエーター基板30に接触することに起因する不具合(例えば、ノズル51に流入してノズル51が詰まったり、接着剤が振動板32に接触して圧電体層34によるインクの圧力変動に異常が生じたりする不具合)の発生を抑制することができる。また、板状部材401〜411が、第2の貫通孔の中央位置C2に対し、2つの第1の貫通孔の中央位置C1が同一方向側にずれている位置関係で積層されていることで、段差部を設けつつ、貫通流路24の全体の傾斜を抑制してインクを流動しやすくすることができる。
また、板状部材401〜411は、各板状部材に設けられた貫通孔の中心Oが、接合面S0に平行なランダムな方向にずれる位置関係で配置されている。これにより、Z軸方向から見て貫通流路24の外周の各位置に偏りなく段差部を形成することができる。
また、接合面S0に垂直な方向から見て第1の貫通孔の内壁面S1に対して第2の貫通孔の内壁面S2が貫通流路24側に突出している部分を段差部とした場合に、上記方向から見た貫通流路24の外周の任意の位置に、接合面S0に垂直な方向についての位置が互いに異なる複数の段差部のいずれかが設けられている。これにより、Z軸方向から見た貫通流路24の外周のうちのどの位置(方位)に接着剤が溢れ出したとしても、当該接着剤をいずれかの段差部により堰き止めることができる。
また、第2の貫通孔の中心Oに向かう方向について、段差部における第2の貫通孔の内壁面S2の、第1の貫通孔の内壁面S1からの突出量を段差とした場合に、段差部は、段差の最大値が5μm以上20μm以下である。段差を5μm以上とすることにより、段差部において接着剤を効果的に堰き止めることができる。また、段差を20μm以下とすることにより、貫通流路24におけるインクの円滑な流動を確保することができる。
また、板状部材401〜411が有する貫通孔401a〜411aのうち少なくとも一部の内壁面は、貫通流路24側に突出した凸部Dを有している。これによれば、貫通流路24に溢れ出た接着剤を凸部Dによっても堰き止めることができる。よって、より確実に接着剤を堰き止めることができるため、接着剤に起因する不具合の発生をより効果的に抑制することができる。
また、凸部Dは、貫通孔の中心Oに向かう方向についての突出量が5μm以上30μm以下である。凸部Dの突出量を5μm以上とすることにより、凸部Dにおいて接着剤を効果的に堰き止めることができる。また、凸部Dの突出量を30μm以下とすることにより、貫通流路24におけるインクの円滑な流動を確保することができる。
また、接合面S0に平行な面内における各貫通孔の幅の最大値を貫通孔幅とし、貫通孔401a〜411aにおける貫通孔幅の最大値を貫通孔最大幅とした場合に、板状部材401〜411のうち一方の端にある板状部材401の貫通孔401aの中心と、他方の端にある板状部材411の貫通孔411aの中心との、接合面S0に平行な方向についての距離が、貫通孔最大幅の1/3以下である。これにより、貫通流路24の全体の傾斜を抑制してインクを流動しやすくすることができる。
また、流路基板40には、インク流路に連通するノズル51が設けられたノズル基板50、及びインク流路に連通する圧力室内のインクの圧力を変動させる圧力変動素子が設けられたアクチュエーター基板30のうち少なくとも一方が接着剤を介して接着されており、接着剤は、インクとの接触による膨潤が生じない材質である。これにより、段差部で堰き止められた接着剤が膨潤して貫通流路24におけるインクの流動が妨げられるのを抑制することができる。
また、本実施形態のインクジェット記録装置は、上記インクジェットヘッド1を備えるため、インクジェットヘッド1の貫通流路24に溢れ出た接着剤に起因する不具合の発生を抑制することができる。よって、接着剤に起因する画質の低下を抑制することができる。
また、本実施形態のインクジェットヘッド1の製造方法は、板状部材401〜411の各々に貫通孔401a〜411aを形成する第1の工程と、板状部材401〜411を貫通孔が連通する位置関係で積層させて、インク流路の少なくとも一部を構成する、板状部材401〜411に亘って連通する貫通孔401a〜411aからなる貫通流路24を形成する第2の工程と、を含み、第2の工程では、板状部材401〜411のうち隣接しないいずれか2つの板状部材に各々設けられた貫通孔を第1の貫通孔、2つの板状部材の間にある1又は2以上の板状部材に各々設けられた貫通孔を第2の貫通孔とした場合に、貫通流路24を通り板状部材401〜411同士の接合面に垂直ないずれかの断面において、第1の貫通孔の一方側の内壁面S1に対して、第2の貫通孔の一方側の内壁面S2が貫通流路24側に突出し、かつ、上記断面における接合面S0に平行な方向について、上記断面における第2の貫通孔の中央位置C2に対し、上記断面における2つの第1の貫通孔の中央位置C1が同一方向側にずれるように、板状部材401〜411を積層させる。
これにより、貫通流路24の内壁面に段差部を形成することができるため、貫通流路24に溢れ出た接着剤を段差部によって堰き止めることができる。よって、貫通流路24に溢れ出た接着剤がノズル基板50やアクチュエーター基板30に接触することに起因する不具合の発生を抑制することができる。また、板状部材401〜411を、第2の貫通孔の中央位置C2に対し、2つの第1の貫通孔の中央位置C1が同一方向側にずれている位置関係で積層することで、段差部を設けつつ、貫通流路24の全体の傾斜を抑制してインクを流動しやすくすることができる。
また、第1の工程では、板状部材401〜411の各々の一方の面側及び他方の面側からそれぞれ板状部材をエッチングすることにより、内壁面が貫通流路24側に突出した凸部を有する貫通孔を形成する。これにより、貫通孔401a〜411aの内壁面に凸部Dを形成することができ、貫通流路24に溢れ出た接着剤を当該凸部Dによっても堰き止めることができる。よって、より確実に接着剤を堰き止めることができるため、接着剤に起因する不具合の発生をより効果的に抑制することができる
なお、本発明は、上記実施形態及び各変形例に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、Z軸方向から見た貫通孔401a〜411aの形状は、円形に限られず、楕円形や矩形等の他の形状であってもよい。
また、上記実施形態では、図9(d)に示すように、Z軸方向から見た貫通流路24の外周の任意の位置(方位)に、Z軸方向についての位置が互いに異なる複数の段差部A1〜A3のいずれかが設けられている構成を例に挙げて説明したが、これに限られず、Z軸方向から見た貫通流路24の外周の一部に段差部が設けられていてもよい。
また、貫通流路24として、圧力室22の下面とノズル51とを直接繋ぐものを例示したが、ヘッドチップ13における貫通流路24の配置位置はこれに限られない。
また、上記実施形態では、貫通流路24が、流路基板40を構成する全ての板状部材401〜411を貫通する例を用いて説明したが、これに限られない。貫通流路24は、流路基板40を構成する全ての板状部材のうち、一部の板状部材を貫通するものであってもよい。この場合には、当該一部の板状部材が「複数の板状部材」に相当する。
また、上記実施形態では、段差部の段差の最大値が5μm以上20μm以下、凸部Dの突出量が5μm以上30μm以下である例を用いて説明したが、貫通流路24におけるインクの流動を妨げない範囲で、当該数値範囲を超えていてもよい。例えば、貫通孔の内壁面が凸部Dを有しない場合には、その分インクの流動領域が確保されるため、段差部の段差の最大値を20μmより大きな値とすることもできる。
また、必ずしも全ての段差部が「段差の最大値が5μm以上20μm以下である」との条件を満たしていなくてもよい。また、必ずしも全ての凸部Dが「突出量が5μm以上30μm以下である」との条件を満たしていなくてもよい。
また、上記実施形態では、複数の板状部材は、複数の貫通孔の中心が、板状部材同士の接合面S0に平行なランダムな方向にずれる位置関係で積層されていたが、これに限られない。例えば、複数の板状部材は、複数の貫通孔の中心が所定の規則性を有するずれ量及びずれ方向で互いにずれた位置関係で積層されていてもよい。
また、上記実施形態では、シングルパス形式のインクジェット記録装置100を例に挙げて説明したが、記録ヘッドを走査させながら画像の記録を行うインクジェット記録装置に本発明を適用してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
1 インクジェットヘッド
10 筐体
11 回路基板
12 ヘッドベース
13 ヘッドチップ
21 メイン流路
22 圧力室
23 連絡流路
24 貫通流路
30 アクチュエーター基板(素子基板)
30a インク供給口
31 圧力室層
32 振動板
33 絶縁層
34 圧電体層(圧力変動素子)
35 電極層
40 流路基板(流路部材)
50 ノズル基板
51 ノズル
60 インク
61 液滴
70 レジスト
100 インクジェット記録装置
101 搬送ベルト
102 搬送ローラー
103 ヘッドユニット
401〜411 板状部材
401a〜411a 貫通孔
401b、402b 孔部
403b〜408b、410b 開口
A1〜A3、B1、B2 段差部
C1、C2 中央位置
D 凸部
M 記録媒体
O 中心
R1 圧電機能領域
S0 接合面
S1、S2 内壁面

Claims (11)

  1. インクを吐出するノズルと、
    前記ノズルに供給されるインクが流れるインク流路が設けられた流路部材と、
    を備え、
    前記流路部材は、積層された複数の板状部材を有し、
    前記複数の板状部材は、当該複数の板状部材の各々に設けられた貫通孔が連通する位置関係で配置されており、
    前記インク流路の少なくとも一部は、前記複数の板状部材に亘って連通する複数の前記貫通孔からなる貫通流路であり、
    前記複数の板状部材のうち隣接しないいずれか2つの前記板状部材に各々設けられた前記貫通孔を第1の貫通孔、前記2つの板状部材の間にある1又は2以上の前記板状部材に各々設けられた前記貫通孔を第2の貫通孔とした場合に、
    前記貫通流路を通り前記複数の板状部材同士の接合面に垂直ないずれかの断面において、前記第1の貫通孔の一方側の内壁面に対して、前記第2の貫通孔の前記一方側の内壁面が前記貫通流路側に突出しており、
    前記断面における前記接合面に平行な方向について、前記断面における前記第2の貫通孔の中央位置に対し、前記断面における2つの前記第1の貫通孔の中央位置が同一方向側にずれている、インクジェットヘッド。
  2. 前記複数の板状部材は、各板状部材に設けられた前記貫通孔の中心が、前記接合面に平行なランダムな方向にずれる位置関係で配置されている、請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記接合面に垂直な方向から見て前記第1の貫通孔の内壁面に対して前記第2の貫通孔の内壁面が前記貫通流路側に突出している部分を段差部とした場合に、
    前記接合面に垂直な方向から見た前記貫通流路の外周の任意の位置に、前記接合面に垂直な方向についての位置が互いに異なる複数の前記段差部のいずれかが設けられている、請求項1又は2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 前記接合面に垂直な方向から見て前記第1の貫通孔の内壁面に対して前記第2の貫通孔の内壁面が前記貫通流路側に突出している部分を段差部とし、前記第2の貫通孔の中心に向かう方向について、前記段差部における前記第2の貫通孔の内壁面の、前記第1の貫通孔の内壁面からの突出量を段差とした場合に、
    前記段差部は、前記段差の最大値が5μm以上20μm以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェットヘッド。
  5. 前記複数の板状部材が有する複数の前記貫通孔のうち少なくとも一部の貫通孔の内壁面は、前記貫通流路側に突出した凸部を有している、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェットヘッド。
  6. 前記凸部は、前記貫通孔の中心に向かう方向についての突出量が5μm以上30μm以下である、請求項5に記載のインクジェットヘッド。
  7. 前記接合面に平行な面内における各前記貫通孔の幅の最大値を貫通孔幅とし、前記複数の貫通孔における前記貫通孔幅の最大値を貫通孔最大幅とした場合に、
    前記複数の板状部材のうち一方の端にある板状部材の前記貫通孔の中心と、他方の端にある板状部材の前記貫通孔の中心との、前記接合面に平行な方向についての距離が、前記貫通孔最大幅の1/3以下である、請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェットヘッド。
  8. 前記流路部材には、前記インク流路に連通する前記ノズルが設けられたノズル基板、及び前記ノズルからインクを吐出させるために、前記インク流路に連通する圧力室内のインクの圧力を変動させる圧力変動素子が設けられた素子基板のうち少なくとも一方が接着剤を介して接着されており、
    前記接着剤は、インクとの接触による膨潤が生じない材質である、請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェットヘッド。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドを備えるインクジェット記録装置。
  10. インクを吐出するノズルと、積層された複数の板状部材を有し前記ノズルに供給されるインクが流れるインク流路が設けられた流路部材と、を備えたインクジェットヘッドの製造方法であって、
    前記複数の板状部材の各々に貫通孔を形成する第1の工程と、
    前記複数の板状部材を前記貫通孔が連通する位置関係で積層させて、前記インク流路の少なくとも一部を構成する、前記複数の板状部材に亘って連通する複数の前記貫通孔からなる貫通流路を形成する第2の工程と、
    を含み、
    前記第2の工程では、前記複数の板状部材のうち隣接しないいずれか2つの前記板状部材に各々設けられた前記貫通孔を第1の貫通孔、前記2つの板状部材の間にある1又は2以上の前記板状部材に各々設けられた貫通孔を第2の貫通孔とした場合に、
    前記貫通流路を通り前記複数の板状部材同士の接合面に垂直ないずれかの断面において、前記第1の貫通孔の一方側の内壁面に対して、前記第2の貫通孔の前記一方側の内壁面が前記貫通流路側に突出し、かつ、
    前記断面における前記接合面に平行な方向について、前記断面における前記第2の貫通孔の中央位置に対し、前記断面における2つの前記第1の貫通孔の中央位置が同一方向側にずれるように、前記複数の板状部材を積層させるインクジェットヘッドの製造方法。
  11. 前記第1の工程では、前記複数の板状部材の各々の一方の面側及び他方の面側からそれぞれ前記板状部材をエッチングして、内壁面が前記貫通流路側に突出した凸部を有する前記貫通孔を形成する、請求項10に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
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