JP2021186925A - 切削工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】切削インサートを強固に固定できる切削工具を提供する。【解決手段】固定用の穿孔を有する交換式の切削インサートを装着可能な切削工具であって、本体部と、レバーと、ピンと、ねじとを備え、本体部は、切削インサートが載置される載置面と、切削インサートの少なくとも一側面と接する側壁と、レバー収容孔と、ピン収容孔と、ねじ収容孔とを有し、ねじは、締め付けられることによりピンの後端部を押圧し、ピンは、後端部がねじに押圧されることにより先端部がレバーを押圧し、レバーは、基準軸に平行な線分によって構成される凹面を有し、凹面がピンの先端部に押圧されることにより、載置された切削インサートの穿孔に突出する頭部が穿孔の内壁を押圧して切削インサートを載置面と側壁へ押し当てて固定する。【選択図】図7

Description

本発明は、切削工具に関する。
交換可能な切削インサートを、内部に設けられたレバーで切削工具本体に固定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1によれば、切削インサートの貫通孔に傾斜面を設け、レバーに設けた突出部をこの傾斜面に押し当てることによって、切削インサートを切削工具本体の載置面へ引き込む力を発生させている。
特表2004−538163号公報
切削インサートの使用効率を高めるために、切削インサートの両面の稜線に切削刃を設け、一面側が使用限界を迎えたら裏返して他面側を使用するという使用形態がある。このような使用態様における切削インサートは、一般的に円筒面の貫通孔を有している。
しかし、円筒面の貫通孔に対してレバーで切削インサートを切削工具本体の載置面へ引き込む力を適切に発揮させようとすると、設計通りに精確にレバーが傾倒する必要がある。しかし、レバーを押圧するピン(プランジャ)とレバーの接触点を一点に安定させることは困難であり、固定作業のたびにレバーの傾倒方向がばらついてしまい、その結果、適切な引き込み力が得られないことが想定される。すなわち、切削インサートが切削工具に強固に固定されないおそれがある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、切削インサートを強固に固定できる切削工具を提供するものである。
本発明の一態様における切削工具は、固定用の穿孔を有する交換式の切削インサートを装着可能な切削工具であって、本体部と、レバーと、ピンと、ねじとを備え、本体部は、穿孔の中心軸が垂直となるように切削インサートが載置される載置面と、切削インサートが載置面に載置されると切削インサートの少なくとも一側面と接する側壁と、レバーの一部が収容され、載置面に切削インサートが載置された場合に穿孔と連続するレバー収容孔と、ピンの一部が収容され、レバー収容孔の側面に連通するピン収容孔と、ねじの少なくとも一部が収容され、少なくとも一部にねじのおねじ部と螺合するめねじ部が設けられた、ピン収容孔と連通するねじ収容孔とを有し、ねじは、締め付けられることによりピンの後端部を押圧し、ピンは、後端部がねじに押圧されることにより先端部がレバーを押圧し、レバーは、基準軸に平行な線分によって構成される凹面を有し、凹面がピンの先端部に押圧されることにより、載置された切削インサートの穿孔に突出する頭部が穿孔の内壁を押圧して切削インサートを載置面と側壁へ押し当てて固定する。
このように、ピンの先端部が基準軸に平行な線分によって構成される凹面と接触することにより、接触点が線分方向へずれたとしても、レバーは予定された方向へ安定的に傾倒する。すなわち、切削インサートを側壁や載置面へ強く押し当てて強固に固定することができる。
上記の切削工具において、基準軸は、頭部の側がレバーの中心軸に対してピンから遠ざかる方向へ傾いていると良い。このような軸関係により、ピンの押圧力を、より効果的に切削インサートを切削工具本体の載置面へ引き込む力に変換することができる。このとき、ピンの中心軸は、先端部の側がレバー収容孔の垂直軸に直交する水平軸に対して頭部から遠ざかる方向へ傾いていると良い。さらにこのような軸関係を採用することにより、レバーを押す力の下方向の成分の割合を増加させ、レバーを抜けにくくすることができる。
また、上記の切削工具において、レバーは、頭部と凹面の間に、レバーの中心軸に対して凹面が設けられた側とは反対の側へ突出する凸部を有すると良い。このような凸部を設けると、この凸部が梃子として作用するレバーの支点として安定するので、レバーの傾倒方向はさらに安定する。
また、上記の切削工具において、レバーは、凹面が設けられた凹部からレバーの底面までピンの先端部の直径よりも大きい幅を有する切欠部が設けられていてもよい。このような切欠部を設けておけば、ピンがピン収容孔に全体的に退避しなくても、レバーをレバー収容孔から容易に引き抜くことができる。すなわち、切削工具のメンテナンス作業が行いやすくなる。
本発明により、切削インサートを強固に固定できる切削工具を提供することができる。
本実施形態に係る切削工具の全体斜視図である。 ヘッド部の主な要素を示す分解斜視図である。 ヘッド部の部分断面図である。 レバーの斜視図である。 ピンの斜視図である。 ねじの斜視図である。 レバーによる固定前の状態を示す部分断面図である。 レバーによる固定後の状態を示す部分断面図である。 レバーの抜去の様子を示す部分断面図である。
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
図1は、本実施形態に係る切削工具100の全体斜視図である。本実施形態における切削工具100は、旋盤用の切削工具である。本体部110は、切削インサート200が装着されるヘッド部111と、旋盤のチャックに固定される柄の部分であるシャンク部112とを有する。
ヘッド部111は、切削インサート200を収容して装着できるように、凹形状の載置部を有する。載置部は、主に、切削インサート200が載置される載置面113と、シャンク部112側に設けられた2つの側壁114によって形成されている。また、載置面113の中央付近から、レバー130の一部が傾倒可能に突出している。
切削インサート200は、例えば図示するような菱形形状をなす交換可能な刃先チップである。本実施形態に係る切削インサート200は、上面側の稜線と下面側の稜線のそれぞれに切削刃を有する。したがって、一方の切削刃の切削能力が低下して使用限界を迎えたら、ユーザは、切削インサート200を裏返して装着しなおし、他方の切削刃を使用することができる。そして、他方の切削刃も使用限界を迎えたら、当該切削インサート200は切削工具100から取り外され、新しい切削インサート200へ交換される。なお、上面側および下面側のそれぞれ2つの稜線に切削刃を有する切削インサートであってもよい。そのような切削インサートでは、上面側で2回、下面側で2回の使用に供される。
切削インサート200は、中央部近傍を垂直に貫通する貫通孔210と、固定時に側壁114と当接する側面である2つの当接面211と、載置面113と当接する底面212とを有する。貫通孔210の内部にレバー130の突出部を収めて載置面113に載置すると、貫通孔210の中心軸は、載置面113に対して垂直となる。すなわち、切削インサート200は、裏返して反対面を底面212として載置面113に載置しても、貫通孔210の中心軸は、載置面113に対して垂直となる。具体的には後に詳述するが、レバー130が傾倒されると、当接面211は側壁114へ、底面212は載置面113へ押し付けられて、切削インサート200は、切削工具100へ強固に固定される。なお、切削インサート200のうち側壁114と当接するのは側面の一部であってもよい。例えば、当接面114が側壁114の上部の稜線へ押し付けられるのであれば、両者は線接触する。また、側壁114または当接面211に凸部が設けられている場合には、両者は点接触する。
本実施形態においては、菱形の切削インサート200を装着する切削工具100を説明するが、切削工具は、三角形、矩形、円形等の他の形状の切削インサートを装着できるものであってよい。いずれの場合であっても、切削インサートは、中央部近傍に同様の穿孔と、切削工具へ押し付けられる当接面および底面とを有する。切削工具は、それらに応じた載置面と側壁を備えればよい。なお、当接面と当接する側壁は、1つであってもよく、3つ以上であっても構わない。
図2は、ヘッド部111の主な要素を示す分解斜視図である。ヘッド部111には、レバー130、ピン140、ねじ150が組み込まれる。そのために、ヘッド部111には、載置面113に切削インサート200が載置された場合に切削インサート200の貫通孔210と連続するレバー収容孔115が設けられている。レバー収容孔115は、レバー130の一部を収容する。
また、ヘッド部111の先端部には、ピン140を後述するピン収容孔へ収容するためのピン導入孔116が設けられている。ピン140は、ピン導入孔116からヘッド部111の内部へ組み入れられる。ヘッド部111の側部には、ねじ150が収容されるねじ収容孔117が設けられている。ねじ収容孔117の内周には、めねじ部が設けられており、ねじ150は、当該めねじ部と螺合しながらヘッド部111の内部へ組み入れられる。
図3は、ヘッド部111の部分断面図である。具体的には、装着された切削インサート200とヘッド部111を切断した断面図であり、ヘッド部111に組み込まれたレバー130、ピン140、ねじ150は切断せずに表されている。
レバー収容孔115は、円筒面の側面を有する有底孔である。上述のように、レバー収容孔115は、装着された切削インサート200の貫通孔210と連続しており、レバー130は、これらの内部にその全体が収容されている。より具体的には、レバー130は、レバー収容孔115に組み込まれた場合に、頭部131がレバー収容孔115から突出し、その突出した頭部131を、貫通孔210が収容している。レバー収容孔115は、切削インサート200を固定するにあたりレバー130が傾倒できる程度の内部空間を有する。
ピン導入孔116は、ヘッド部111の内部でレバー収容孔115の側面に連通しており、その延長線上にピン収容孔118が設けられている。ピン導入孔116から導入されたピン140は、ピン収容孔118に組み入れられる。ピン導入孔116とピン収容孔118は、レバー収容孔115によって分断されているが、実質的には一続きの孔として形成される。ただし、具体的には後述するが、ピン140は先端部が胴部よりやや大きく形成されているので、先端部を収容しないピン収容孔118の内径よりも、先端部を通過させるピン導入孔116の内径の方が大きい。ピン収容孔118の内径は、ピン140の胴部が摺動できるように当該胴部の直径よりもやや大きく設定されている。
ねじ収容孔117は、ピン収容孔118のうちレバー収容孔115と連通する先端とは反対側の後端と連通している。上述のように、ねじ収容孔117は内周面にめねじ部が形成されており、ねじ150は、回転されることによってめねじ部と螺合しながらヘッド部111の内部へ進入し、やがてねじ収容孔117へ突出しているピン140の後端部と接触する。図3は、ねじ150がピン140の後端部と接触している様子を示している。
図4は、レバー130の斜視図である。レバー130は、頭部131、本体部132、フランジ部133の3つの部分から構成されている。頭部131は、上述のように切削インサート200の貫通孔210の内部に入り込んで、貫通孔210の内壁を押圧する押圧部としての機能を担う。
本体部132は、頭部131よりも若干太い円筒形状を成し、その中央付近に大きな凹部134が設けられている。凹部134は、その内面のうち円筒面に整えられた凹面135を有する。凹面135については、後に詳述する。また、本体部132は、凹部134の下方から本体部132の底面136に至るまで、幅Wに亘って部分的に切り欠かれた切欠部137を有する。
フランジ部133は、頭部131と本体部132の間に形成された、本体部132の円筒面より突出する円環状の鍔部である。フランジ部133は、具体的には後述するが、レバー収容孔115の内周面と接触して、梃子として作用するレバー130の支点として機能する。
図5は、ピン140の斜視図である。ピン140は、ねじ150に押圧される後端部141と、レバー130を押圧する先端部142と、これらの中間部である胴部143とを有する。後端部141は、ねじ150の押圧力を受けやすいように、円錐状あるいは半球状に形成されている。上述のように、後端部141は、ねじ収容孔117に突出して配置される。
先端部142は、全体的に、胴部143の直径よりも大きい直径Rを有する半球状に形成されている。半球部分の一部がレバー130の凹面135と接触するように、先端部142は、凹部134の内部に挿入されて配置される。胴部143は、ピン収容孔118に収容され、後端部141が押圧されるとレバー130の方向へ摺動する。
図6は、ねじ150の斜視図である。ねじ150は、レンチ穴151と、おねじ部152、係合面153と、突起154を有する。レンチ穴151は、ねじ150の端面に設けられており、レンチが差し込まれて回転されることにより、ねじ150全体がねじ収容孔117の内部を進退する。おねじ部152は、ねじ収容孔117に設けられためねじ部と螺合する。係合面153は、おねじ部152の端から連続する円錐部の表面である。係合面153は、ピン140の後端部141と接触してねじ150の締め付け力をピン140へ伝達する機能を担う。突起154は、ねじ150が後退して係合面153がピン140の後端部141から離間したときに、ピン140が過剰にねじ収容孔117に進入することを防ぐ機能を担う。
図7は、レバー130による切削インサート200の固定前の状態を示す部分断面図である。より具体的には、ユーザが、切削インサート200を載置面113に載置して、これからねじ150を締め付ける状態を示す図である。図3と異なり、図7においては、レバー130およびピン140も断面で表している。L1は、全体的に円柱形状を成すレバー130の中心軸であり、P1は、同じく全体的に円柱形状を成すピン140の中心軸である。すなわち、図7は、レバー130およびピン140のそれぞれの中心軸を含む断面図である。なお、図7においては、要素間の配置関係をわかりやすくするため、断面を示すハッチングを省略している。
基準軸L2は、クロスハッチングで図示する凹面135の基準軸であり、凹面135は、この基準軸L2を中心軸とする円筒面の一部として形成されている。換言すれば、凹面135は、基準軸L2から等距離であって基準軸L2と平行な線分の集合である。ピン140の先端部142は、後端部141がねじ150によって押圧されると、凹面135のいずれかの位置で接触する。
もし接触点が凹面135のような円筒面でなく、法線ベクトルが変化する球面等の三次曲面であると、ピン140の胴部143とピン収容孔118の間隙の影響等により接触点が予定位置からずれた場合に、押圧力の作用方向がぶれてしまう。すなわち、レバー130は予定された方向へ倒れない。すると、切削インサート200を載置面113へ引き込む力を適切に発揮させることができなくなり、切削インサート200が簡単に外れてしまう場合がある。
一方で、凹面135がこのような円筒面の一部として形成されていれば、ピン140との接触点が凹面135上の線分方向(基準軸L2と平行な方向)へずれたとしても、レバー130は安定的に予定された一定方向へ向かって傾倒する。さらに、レバー130の傾倒過程においても、接触点は当該線分に沿って移動するので、傾倒方向のぶれは大幅に抑制される。したがって、切削インサート200を載置面113へ引き込む力を設計通りに発揮させることができ、切削インサート200を切削工具100へ強固に固定することができる。
なお、凹面135の高さdは、ピン140の先端部142が接触する可能性がある範囲として定められる。例えば、上述のようにピン140の胴部143とピン収容孔118の間隙の大きさや、レバー130の傾倒に伴う接触点の移動距離が考慮されて定められる。なお、本実施形態において凹面135は円筒面の一部として形成されているが、このような効果を奏する面構成はこれに限らない。例えば、基準軸L2に沿った短冊状平面の集合であってもよい。すなわち、基準軸L2に平行な線分によって構成される凹面であればよい。
凹面135がピン140の先端部142に押圧されたときに、レバー130は、フランジ部133とレバー収容孔115の接触点を支点とする梃子として機能する。このようにレバー収容孔115へ向かって突出するフランジ部133を支点として利用しているので、梃子としての支点の位置が安定し、レバー130は、より安定的に予定された一定方向へ向かって傾倒する。なお、支点として機能する凸部はレバー130の全周を囲むフランジでなくてもよく、レバー130の中心軸L1に対して凹面135が設けられた側とは反対の側へ突出する凸部であればよい。
基準軸L2は、頭部131の側がレバーの中心軸L1に対してピン140から遠ざかる方向へ傾いている。換言すれば、基準軸L2は、凹面135が設けられた位置よりも頭部131側で中心軸L1と交差するように傾いている。このように基準軸L2を傾けることにより、接触点における凹面135の法線を水平よりも上向きにすることができるので、ピン140の押圧力を、より効果的に切削インサート200を載置面113へ引き込む力に変換することができる。
また、ピン140の中心軸P1は、先端部142の側がレバー収容孔115の垂直軸に直交する水平軸L3に対して頭部131から遠ざかる方向へ傾いている。このように中心軸P1を傾けることにより、レバー130を押す力の下方向の成分の割合を増加させ、レバー130を抜けにくくすることができる。なお、このような傾きにより、ピン140の後端部141が受けるねじ150からの押圧力は上方向の成分が増すので、ピン140がレバー130を押す下方向の成分をより確実に確保することができる。
図8は、レバー130による切削インサート200の固定後の状態を示す部分断面図である。より具体的には、ユーザが、図7の状態からねじ150を締め付けた後の状態を示す図である。ただし、図7と異なり、断面をハッチングで示している。また、力の作用方向を白抜き矢印で示している。
ねじ150が締め付けられると、ねじ150の係合面153は、ピン140の後端部141を押圧する。この押圧力を受け、ピン140の先端部142は、レバー130の凹面135を押圧する。すると、レバー130は、ピン140の先端部142と凹面135の接触点を力点、レバー収容孔115とフランジ部133の接触点を支点として傾斜し、頭部131が貫通孔210の内壁213と接触する。頭部131と内壁213の接触点は、作用点として働き、その作用力は、切削インサート200の底面212を載置面113へ、当接面211を側壁114へ押さえつける押圧力として機能する。この押圧力により、切削インサート200は切削工具100へ強固に固定される。
切削工具100は、必要に応じてレバー130、ピン140、ねじ150を交換することができる。図9は、レバー130の抜去の様子を示す部分断面図である。レバー130を抜去するためには、まず、ねじ収容孔117からねじ150を除去し、続いてピン140を、ねじ収容孔117の方向へ摺動させて退避させる。
上述のように、レバー130には、切欠部137が設けられており、その幅Wは、ピン140の先端部142の直径Rよりも大きく設定されている。したがって、ピン140は、切欠部137にピン140の先端部142を通過させることにより、上方へ抜去することができる。このような構成により、ピン140をピン収容孔118に全体的に退避させなくても、レバー130をレバー収容孔115から容易に引き抜くことができる。すなわち、切削工具100のメンテナンス作業が行いやすくなる。また、レバー収容孔115の小型化、ひいてはヘッド部111の小型化を実現している。
以上説明した本実施形態においては、切削インサート200に設けられた固定用の穿孔が上面と下面を貫通する貫通孔210である場合について説明した。しかし、以上説明したレバーによる固定構造においては、切削インサートの穿孔の内面が垂直面であれば上記の効果を奏する。すなわち、切削インサートの穿孔は貫通孔でなく、有底孔であってもよい。例えば、上面には貫通しない下面側から設けられた有底の穿孔を有する切削インサートであって、上面側の2つの稜線に切削刃が設けられたものでもよい。このような切削インサートは、一方の稜線に設けられた切削刃が使用限界を迎えたら、レバーを緩めて、穿孔の中心軸周りに180度回転して装着しなおすことにより、他方の稜線に設けられた切削刃を利用することができる。
100…切削工具、110…本体部、111…ヘッド部、112…シャンク部、113…載置面、114…側壁、115…レバー収容孔、116…ピン導入孔、117…ねじ収容孔、118…ピン収容孔、130…レバー、131…頭部、132…本体部、133…フランジ部、134…凹部、135…凹面、136…底面、137…切欠部、140…ピン、141…後端部、142…先端部、143…胴部、150…ねじ、151…レンチ穴、152…おねじ部、153…係合面、154…突起、200…切削インサート、210…貫通孔、211…当接面、212…底面、213…内壁

Claims (5)

  1. 固定用の穿孔を有する交換式の切削インサートを装着可能な切削工具であって、
    本体部と、レバーと、ピンと、ねじとを備え、
    前記本体部は、
    前記穿孔の中心軸が垂直となるように前記切削インサートが載置される載置面と、
    前記切削インサートが前記載置面に載置されると前記切削インサートの少なくとも一側面と接する側壁と、
    前記レバーの一部が収容され、前記載置面に前記切削インサートが載置された場合に前記穿孔と連続するレバー収容孔と、
    前記ピンの一部が収容され、前記レバー収容孔の側面に連通するピン収容孔と、
    前記ねじの少なくとも一部が収容され、少なくとも一部に前記ねじのおねじ部と螺合するめねじ部が設けられた、前記ピン収容孔と連通するねじ収容孔と
    を有し、
    前記ねじは、締め付けられることにより前記ピンの後端部を押圧し、
    前記ピンは、前記後端部が前記ねじに押圧されることにより先端部が前記レバーを押圧し、
    前記レバーは、基準軸に平行な線分によって構成される凹面を有し、前記凹面が前記ピンの前記先端部に押圧されることにより、載置された前記切削インサートの前記穿孔に突出する頭部が前記穿孔の内壁を押圧して前記切削インサートを前記載置面と前記側壁へ押し当てて固定する切削工具。
  2. 前記基準軸は、前記頭部の側が前記レバーの中心軸に対して前記ピンから遠ざかる方向へ傾いている請求項1に記載の切削工具。
  3. 前記ピンの中心軸は、前記先端部の側が前記レバー収容孔の垂直軸に直交する水平軸に対して前記頭部から遠ざかる方向へ傾いている請求項2に記載の切削工具。
  4. 前記レバーは、前記頭部と前記凹面の間に、前記レバーの中心軸に対して前記凹面が設けられた側とは反対の側へ突出する凸部を有する請求項1から3のいずれか1項に記載の切削工具。
  5. 前記レバーは、前記凹面が設けられた凹部から前記レバーの底面まで前記ピンの前記先端部の直径よりも大きい幅を有する切欠部が設けられている請求項1から4のいずれか1項に記載の切削工具。
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