JP2021186850A - 接合ツール、接合装置、及び、接合体の製造方法 - Google Patents

接合ツール、接合装置、及び、接合体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】超音波振動子の熱による劣化を抑制し、且つ、所望の共振周波数を用いて被接合物に接合対象物を超音波接合できる接合ツール等を提供する。【解決手段】接合ツール100は、ホーン110と、ホーン110に超音波振動を付与する超音波振動子120と、ホーン110に設けられ、接合対象物310を保持するノズル部130と、ホーン110に設けられ、ノズル部130を加熱するヒータ部140と、を備える。ホーン110は、ノズル部130と超音波振動子120との間に設けられた冷却部150を有する。冷却部150が有する第1部分スリット溝部171、分断部180、及び、第2部分スリット溝部172は、開口部166、167の短手方向に直交する方向にこの順に並んで設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、被接合物に接合対象物を接合することで接合体を製造するための接合ツール、当該接合ツールを備える接合装置、及び、当該接合装置を用いた接合体の製造方法に関する。
従来、超音波振動等を用いて、基板等の被接合物に電子部品等の接合対象物を接合する接合装置は、接合対象物を被接合物に接合するためのボンディングツール(接合ツール)を備える(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されているボンディングツールは、超音波振動子と、当該超音波振動子からの超音波振動を伝達するホーンと、当該ホーンに設けられ、電子部品を保持する接合作用部(ノズル部)と、当該接合作用部を加熱するヒータと、を備える。
これによれば、ボンディングツールによって電子部品を加熱しながら基板等に超音波接合できる。
特許第5281550号公報
超音波振動子は、熱による影響を受けて劣化しやすい。そのため、特許文献1に開示されているボンディングツールが備えるホーンには、ヒータから超音波振動子への熱による影響を抑制するために、冷却部が設けてられている。当該冷却部には、超音波振動子への熱による影響を抑制するための溝が形成されており、当該溝に圧縮空気等の流体が送り込まれることで、当該冷却部の冷却性能が保たれている。
ここで、ホーンに所望の共振周波数で超音波振動(縦振動)を発生させる際には、当該溝のサイズが大きく影響する。
例えば、電子部品のサイズに合わせてホーンのサイズを大きくすると、ヒータにより加熱されたホーンが冷却しにくくなるため、冷却部の冷却性能を向上させる必要がある。しかしながら、冷却部に設けられた溝のサイズをホーンに合わせて大きくすると、ホーンは、所望の共振周波数で超音波振動しなくなる場合がある。
本発明は、超音波振動子の熱による劣化を抑制し、且つ、所望の共振周波数を用いて被接合物に接合対象物を超音波接合できる接合ツール等を提供する。
本発明の一態様に係る接合ツールは、被接合物に接合対象物を超音波接合するための接合ツールであって、ホーンと、前記ホーンの一端側に設けられ、前記ホーンに超音波振動を付与する超音波振動子と、前記ホーンの前記一端側と、前記一端側とは反対側の他端側との間に設けられ、前記接合対象物を保持するノズル部と、前記ホーンの前記他端側に設けられ、前記ノズル部を加熱するヒータ部と、を備え、前記ホーンは、前記ノズル部と前記超音波振動子との間に設けられ、流体が流通される冷却部を有し、前記冷却部は、それぞれ長尺な開口部を有するスリット形状の第1部分スリット溝部及び第2部分スリット溝部と、前記第1部分スリット溝部と前記第2部分スリット溝部とを分断する分断部と、を有し、前記第1部分スリット溝部、前記分断部、及び、前記第2部分スリット溝部は、前記開口部の短手方向に直交する方向にこの順に並んで設けられている。
また、本発明の一態様に係る接合装置は、上記接合ツールと、保持部と、前記接合ツールを昇降させることで、前記保持部に保持された前記被接合物と、前記接合ツールに保持された前記接合対象物とを前記接合ツールに接合させる昇降機構と、を備える。
また、本発明の一態様に係る接合体の製造方法は、上記接合装置を用いて、前記接合対象物に超音波振動を付与し、且つ、前記接合対象物を加熱しながら、前記被接合物に前記接合対象物を超音波接合することで接合体を製造する。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD−ROM等の記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本発明によれば、超音波振動子の熱による劣化を抑制し、且つ、所望の共振周波数を用いて被接合物に接合対象物を超音波接合できる接合ツール等を提供できる。
図1は、実施の形態1に係る接合装置を示す概略側面図である。 図2は、実施の形態1に係る接合ツールを示す概略斜視図である。 図3は、図2のIII−III線における、実施の形態1に係る接合ツールを示す断面図である。 図4は、図2のIV−IV線における、実施の形態1に係る冷却部を示す断面図である。 図5Aは、比較例に係る接合ツールが振動する様子を示す模式図である。 図5Bは、実施の形態1に係る接合ツールが振動する様子を示す模式図である。 図6は、実施の形態1に係る接合装置による接合体の製造方法を示すフローチャートである。 図7は、実施の形態2に係る接合ツールを示す概略斜視図である。 図8は、図7のVIII−VIII線における、実施の形態2に係る接合ツールを示す断面図である。 図9は、実施の形態2に係る接合ツールを示す斜視断面図である。
以下では、本発明の実施の形態に係る接合装置等について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ及びステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、縮尺、寸法等必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
また、本明細書及び図面において、X軸、Y軸、及び、Z軸は、三次元直交座標系の三軸を表している。X軸及びY軸は、互いに直交し、且つ、いずれもZ軸に直交する軸である。また、以下の実施の形態では、Z軸正方向を上方とし、Z軸負方向を下方として記載する場合がある。
また、以下の実施の形態では、接合装置をZ軸方向に直交する方向から見た場合を側面視として説明する場合がある。
(実施の形態1)
[接合装置]
まず、図1を参照して、実施の形態1に係る接合装置について説明する。
図1は、実施の形態に係る接合装置200を示す概略側面図である。
接合装置200は、ディスプレイパネル等を生産するための部品実装システムであり、接合対象物310に超音波振動を付与し、且つ、接合対象物310を加熱しながら、被接合物320に接合対象物310を接合することで接合体300を製造する装置である。具体的には、接合装置200は、超音波振動する接合ツール100を備え、接合ツール100が有するノズル部130を超音波振動子120によって超音波振動させながら、ノズル部130が保持している接合対象物310を被接合物320の被接合面321(具体的には、上面)に実装することで接合体300を製造する。
接合対象物310としては、例えば、TCP(Tape Carrier Package)、FPC(Flexible Printed Circuits)等のフレキシブル基板が例示される。
被接合物320としては、例えば、ディスプレイパネル等の基板が例示される。
接合体300としては、例えば、電子部品が実装されたディスプレイパネルが例示される。
なお、接合対象物310、被接合物320、及び、接合体300は、上記の例に限定されない。
接合装置200は、昇降機構10と、昇降部材20と、保持部30と、位置決めテーブル40と、真空吸引源50と、吸引管路51と、振動子駆動部60と、流体供給源70と、コンピュータ80と、接合ツール100と、を備える。接合ツール100は、ホーン110と、超音波振動子120と、ノズル部130と、ヒータ部140と、を備える。ホーン110は、冷却部150を備える。
昇降機構10は、接合ツール100を昇降させる装置である。具体的には、昇降機構10は、上下方向(本実施の形態では、Z軸方向)に可動な装置であり、下方に接合ツール100が取り付けられた昇降部材20が接続されており、昇降部材20を上下に移動させることで、接合ツール100を上下させる。昇降機構10は、接合ツール100を昇降させることで、保持部30に保持された被接合物320と、接合ツール100に保持された接合対象物310とを接合ツール100に接合させる。昇降機構10は、例えば、シリンダである。
昇降部材20は、昇降機構10及び接合ツール100と接続された接続部材である。昇降部材20は、例えば、下方に延びた4つの延出部21を有し、4つの延出部21で接合ツール100と接続されている。
保持部30は、被接合物320が載置される台である。保持部30は、例えば、図示しない真空吸引するための吸引口を有し、当該吸引口を介して被接合物320を真空吸引することで保持する。
位置決めテーブル40は、保持部30が載置される台である。位置決めテーブル40は、移動可能に構成されており、移動することで上面に位置する保持部30を移動させる。位置決めテーブル40は、例えば、多段型の移動テーブルであり、保持部30に保持させた被接合物320を水平面内(本実施の形態では、XY平面内)及び上下方向に移動させる。位置決めテーブル40の上方には、位置決めテーブル40に固定された保持部30、接合ツール100、接合ツール100と接続された昇降部材20、及び、昇降部材20が接続された昇降機構10がこの順で位置する。
真空吸引源50は、空気を真空吸引する装置である。真空吸引源50には、吸引管路51が接続されている。
吸引管路51は、真空吸引源50とノズル部130とを接続する管である。吸引管路51は、例えば、ホーン110の内部を経由してノズル部130と接続されている。真空吸引源50は、吸引管路51内の空気を真空吸引することで、ノズル部130に接合対象物310を真空吸着させる。
振動子駆動部60は、超音波振動子120を振動させるための電源部である。例えば、振動子駆動部60は、超音波振動子120と電気的に接続された電源回路であり、図示しない外部電源等からの電力を変換して超音波振動子120に供給することで超音波振動子120を振動させる。
流体供給源70は、ホーン110が備える冷却部150に冷却するための流体を供給する装置である。流体は、冷却部150を冷却することができればよく、液体、気体等、特に限定されない。本実施の形態では、流体は、空気(より具体的には、圧縮空気)であり、流体供給源70は、空気を冷却部150に供給するためのガス供給源である。
コンピュータ80は、接合装置200の動作を制御するための制御装置(コンピュータ)である。コンピュータ80は、昇降機構10、位置決めテーブル40、真空吸引源50、振動子駆動部60、流体供給源70、及び、接合ツール100と、無線通信可能に、又は、制御線等により有線通信可能に接続されており、各装置を制御する。コンピュータ80は、各装置と通信するための通信インターフェース、プログラムが格納された不揮発性メモリ、プログラムを実行するための一時的な記憶領域である揮発性メモリ、信号の送受信をするための入出力ポート、プログラムを実行するプロセッサ等で実現される。
コンピュータ80は、接合対象物310を被接合物320の被接合面321に接合する場合、保持部30に被接合物320を保持させ、位置決めテーブル40を制御することで接合対象物310を保持したノズル部130の下方に被接合面321を位置させる。被接合面321のうち接合対象物310が接合される箇所には、予め半田が塗布されている。
コンピュータ80は、位置決めテーブル40を制御することで接合対象物310の下方に被接合面321を位置させた後に、昇降機構10を制御することで昇降部材20(つまり、接合ツール100)を下降させ、接合対象物310を被接合面321に押し付ける。
また、コンピュータ80は、振動子駆動部60、流体供給源70、及び、ヒータ部140を制御することで、ヒータ部140によってノズル部130を加熱しつつ、且つ、流体供給源70からの圧縮空気によって冷却部150を冷却させて超音波振動子120にヒータ部140からの熱が伝わらないようにしながら、超音波振動子120を作動させてホーン110に超音波振動子120からの超音波振動を付与する。これにより、ノズル部130は、加熱された状態で、接合対象物310を吸着したままホーン110の長手方向に振動する。したがって、接合対象物310には、ノズル部130から熱が伝えられた状態で、被接合面321への押付け力と超音波振動とが同時に作用する。そのため、接合対象物310は、半田によって被接合面321に効率よく接合される。
[接合ツール]
続いて、図1〜図4を参照して、接合ツール100について詳細に説明する。
図2は、実施の形態1に係る接合ツール100を示す概略斜視図である。図3は、図2のIII−III線における、実施の形態1に係る接合ツール100を示す断面図である。図4は、図2のIV−IV線における、実施の形態1に係る冷却部150を示す断面図である。なお、図2は、接合ツール100が昇降部材20に取り付けられている状態を示している。また、図3は、接合ツール100の断面を示しており、昇降部材20等の図示を省略している。また、図4は、冷却部150の断面を示しており、昇降部材20及び超音波振動子120等の図示を省略している。
接合ツール100は、被接合物320と接合対象物310とを接合するための接合ツールである。具体的には、接合ツールは、被接合物320に接合対象物310を超音波接合するための接合ツールである。接合ツール100は、ホーン110と、超音波振動子120と、ノズル部130と、ヒータ部140と、を備える。
ホーン110は、超音波振動子120で発生された超音波振動をノズル部130に伝達するための超音波ホーンである。ホーン110は、長尺形状(言い換えると、棒状)である。本実施の形態では、ホーン110は、X軸方向に延在している。
ホーン110は、例えば、金属等の弾性を有する材料から構成されている。ホーン110は、昇降部材20に連結されており、水平方向に延びた姿勢が維持されている。
ホーン110の長手方向(本実施の形態では、X軸方向)の中間部には、ホーン110の両側面から側方に張り出した4つの連結部113が設けられている。4つの連結部113のそれぞれには、上下方向に貫通したボルト孔が設けられている。当該ボルト孔には、下方から連結ボルト(不図示)が挿入される。当該連結ボルトは、昇降部材20の延出部21の下面に開口した螺子穴に螺入される。これにより、ホーン110は、昇降部材20に取り付けられている。
ホーン110の両端部は、それぞれ自由端である。超音波振動子120は、ホーン110の2つの自由端のうちの一端側(本実施の形態では、X軸正方向側に位置する端部)に取り付けられており、ヒータ部140は、超音波振動子120とは反対側の他端側(本実施の形態では、X軸負方向側に位置する端部)に取り付けられている。言い換えると、一端側は、ホーン110の長手方向における超音波振動子120が配置される側であり、他端側は、ホーン110の長手方向におけるヒータ部140が配置される側である。ノズル部130は、ホーン110の長手方向における中央部に配置されている。ノズル部130と超音波振動子120との間に位置するホーン110の一部には、冷却部150が設けられている。
冷却部150は、ホーン110に設けられ、ヒータ部140からの熱が超音波振動子120に伝達することを抑制するための冷却機構である。冷却部150は、溝部160を有する。
溝部160は、ホーン110(より具体的には、冷却部150)に形成された複数のスリットを含む溝部である。溝部160には、流体供給源70からの圧縮空気等の流体が供給される。これにより、冷却部150は、溝部160に流体が流入されることで冷却される。溝部160は、スリット溝部161(第1スリット溝部)及びスリット溝部162(第2スリット溝部)を含む。
スリット溝部161及びスリット溝部162は、それぞれ、ホーン110の冷却部150に形成されたスリットである。本実施の形態では、スリット溝部161及びスリット溝部162は、いずれもY軸方向に冷却部150を貫通する貫通孔である。
スリット溝部161は、第1部分スリット溝部171と、第2部分スリット溝部172と、分断部180と、を含む。
第1部分スリット溝部171及び第2部分スリット溝部172は、それぞれ長尺な開口部を有するスリット形状の溝である。具体的には、第1部分スリット溝部171は、開口部(第1開口部)166を有し、第2部分スリット溝部172は、開口部(第2開口部)167を有する。
また、本実施の形態では、開口部166、167は、いずれもホーン110の長手方向(X軸方向)に長尺な矩形となっている。つまり、本実施の形態では、開口部166、167の短手方向は、いずれもZ軸方向である。
また、本実施の形態では、第1部分スリット溝部171及び第2部分スリット溝部172は、それぞれ、第1部分スリット溝部171及び第2部分スリット溝部172のそれぞれの溝深さ方向(本実施の形態では、Y軸方向)に冷却部150を貫通している。
分断部180は、第1部分スリット溝部171と第2部分スリット溝部172と間に位置し、第1部分スリット溝部171と第2部分スリット溝部172とを分断(分離)するホーン110の一部である。スリット溝部161は、分断部180によって第1部分スリット溝部171と第2部分スリット溝部172とに完全に分離されている。つまり、本実施の形態では、例えば、第1部分スリット溝部171と第2部分スリット溝部172とは、連通していない。言い換えると、ホーン110(より具体的には、冷却部150)には、第1部分スリット溝部171と第2部分スリット溝部172との間で流体が移動可能な空間が形成されていない。
第1部分スリット溝部171、分断部180、及び、第2部分スリット溝部172は、開口部166、167の短手方向(本実施の形態では、Z軸方向)に直交する方向にこの順に並んで設けられている。本実施の形態では、開口部166、167の短手方向(スリット幅方向ともいう)に直交する方向は、ホーン110の長手方向であって、X軸方向である。言い換えると、本実施の形態では、第1部分スリット溝部171、分断部180、及び、第2部分スリット溝部172は、ホーン110の長手方向に並んで配置されている。スリット幅方向は、昇降機構10の動作(昇降)方向に直交する方向である。また、本実施の形態では、スリット幅方向は、ノズル部130とホーン110との並び方向に平行な方向である。
また、図4に示すように、例えば、ホーン110(より具体的には、冷却部150)は、第1導入口190、第1孔部195、第2導入口191、及び、第2孔部196を有する。
第1導入口190は、複数の第1部分スリット溝部171のそれぞれと連通し、複数の第1部分スリット溝部171のそれぞれに流体供給源70から供給された流体を導入するための開口である。第1導入口190は、冷却部150における開口部166の短手方向の端部(本実施の形態では、Z軸負方向側の端部)に設けられている。第1導入口190は、例えば、開口部166よりも開口が大きい。第1導入口190は、第1孔部195を介して複数の第1部分スリット溝部171のそれぞれと連通している。
第1孔部195は、第1導入口190と複数の第1部分スリット溝部171のそれぞれとを連通する孔である。第1孔部195は、開口部166の短手方向に延在している。
第2導入口191は、複数の第2部分スリット溝部172、173のそれぞれと連通し、複数の第2部分スリット溝部172、173のそれぞれに流体供給源70から供給された流体を導入するための開口である。第2導入口191は、冷却部150における開口部167の短手方向の端部(本実施の形態では、Z軸負方向側の端部)に設けられている。第2導入口191は、例えば、開口部167よりも開口が大きい。第2導入口191は、第2孔部196を介して複数の第2部分スリット溝部172のそれぞれと連通している。
第2孔部196は、第2導入口191と複数の第2部分スリット溝部172のそれぞれとを連通する孔である。第2孔部196は、開口部167の短手方向に延在している。
また、第1孔部195は、複数の第1部分スリット溝部171のうち第1導入口190から最も離れた第1部分スリット溝部171(本実施の形態では、最もZ軸正方向側に位置する第1部分スリット溝部171)まで到達している。また、第1孔部195は、開口部166の短手方向においてホーン110(より具体的には、冷却部150)を貫通していない。
同様に、第2孔部196は、複数の第2部分スリット溝部172、173のうち第2導入口191から最も離れた第2部分スリット溝部172(本実施の形態では、最もZ軸正方向側に位置する第2部分スリット溝部172)まで到達している。また、第2孔部196は、開口部167の短手方向においてホーン110(より具体的には、冷却部150)を貫通していない。
また、例えば、溝部160に含まれる複数のスリット溝部の少なくとも1つは、他のスリット溝部よりも一端側の端部が他端側に形成される。本実施の形態では、溝部160に含まれる複数のスリット溝部の少なくとも1つは、他のスリット溝部よりもX軸正方向側の端部がX軸負方向側に位置する。具体的には、複数のスリット溝部161、162のうち、複数のスリット溝部162は、複数のスリット溝部161よりもX軸正方向側の端部がX軸負方向側に位置する。より具体的には、複数の第2部分スリット溝部172、173のうち、複数の第2部分スリット溝部173は、複数の第2部分スリット溝部172よりもX軸正方向側の端部がX軸負方向側に位置する。このように、冷却部150は、第1部分スリット溝部171と第2部分スリット溝部172とを含むスリット溝部161(第1部分スリット溝部)と、スリット溝部161と異なるスリット溝部であって、第1部分スリット溝部171と第2部分スリット溝部173とを含むスリット溝部162(第2部分スリット溝部)と、を有する。スリット溝部161及びスリット溝部162の一方は、ホーン110の長手方向の一端側に位置する端部が他方よりもホーン110の他端側に位置する。
また、スリット溝部162は、スリット溝部161よりも、ホーン110の長手方向に直交する方向において、冷却部150の中央側に位置する。より具体的には、スリット溝部162は、スリット溝部161よりも、スリット溝部161、162の並び方向において、冷却部150の中央側に位置する。
また、超音波振動子120が配置される凹部112のX軸負方向側の端部は、スリット溝部161のX軸正方向側の端部よりもX軸正方向側に形成される。また、凹部112は、複数のスリット溝部161、162と連通しない。
なお、溝部160が備えるスリット溝部161、162の数は、特に限定されない。また、第1部分スリット溝部171及び第2部分スリット溝部172、173の数は、特に限定されない。本実施の形態では、冷却部150は、第1部分スリット溝部171及び第2部分スリット溝部172、173を複数有する。複数の第1部分スリット溝部171(より具体的には、8つ)は、開口部166の短手方向に並んで配置されている。また、複数の第2部分スリット溝部172、173(より具体的には、第2部分スリット溝部172、173がそれぞれ4つずつ)は、開口部167の短手方向に並んで配置されている。
超音波振動子120は、ホーン110の長手方向におけるホーン110の一端側に設けられ、ホーン110に振動を付与する超音波振動子である。超音波振動子120は、振動子駆動部60からの電力の供給を受けて作動し、ホーン110に超音波振動を付与する。
超音波振動子120から超音波振動が与えられたホーン110は、長手方向に振動(縦振動)し、ホーン110に定在波が生じさせる。
ホーン110の両端部は、それぞれ自由端であるので、それぞれホーン110に生じた定在波の腹となる。ホーン110は、超音波振動子120から付与された超音波振動の振動数に応じて、2つの腹(つまり、2つの自由端)の間に定在波の節を1つ有する基本振動、又は、当該2つの腹の間に複数(例えば、2つ)の節を有する倍振動の振動モードを生じる。例えば、超音波振動子120からホーン110に付与される超音波振動によって、ホーン110に基本振動の振動モードの定在波が生じる。
なお、実際の設計過程では、任意の共振周波数(超音波振動子120が発振する振動数)、ホーン110の材料の特性(ヤング率、密度等)及び形状等から、所望の振動をホーン110に生じさせるためのホーン110のサイズ(長さ)が決定される。本実施の形態では、ホーン110は、棒状(より具体的には、略直方体)である。
冷却部150のサイズは、ホーン110のサイズ、任意の共振周波数、冷却部150の形状等から、超音波振動子120の耐温度を満足する冷却性能を確保できるサイズが決定される。
超音波振動子120は、冷却部150に設けられた凹部112に嵌合されて配置されている。
ノズル部130は、ホーン110の一端側と、当該一端側とは反対側の他端側の間に設けられ接合対象物310を保持するノズルである。具体的には、ノズル部130は、接合対象物310を吸着し、被接合物320に接合する。また、本実施の形態では、ノズル部130は、ホーン110の長手方向の中央部であり、且つ、ホーン110の下側で、ホーン110に取り付けられている。
ノズル部130は、真空吸引源50と吸引管路51を介して接続されている。これにより、真空吸引源50が作動されることで、ノズル部130は、接合対象物310を真空吸着する。
なお、本実施の形態では、ノズル部130の形状は、平面視で格子状の吸引口が形成された平板状であるが、特に限定されない。
ヒータ部140は、ノズル部130を加熱するためのヒータである。本実施の形態では、ヒータ部140は、ホーン110の端部(上記した他端側)に配置されており、ホーン110を介してノズル部130を加熱する。
[効果等]
図5Aは、比較例に係る接合ツール100aが振動する様子を示す模式図である。図5Bは、実施の形態1に係る接合ツール100が振動する様子を示す模式図である。なお、図5A及び図5Bは、図3に対応する位置における接合ツール100aの断面である。
図5Aに示すように、比較例に係る接合ツール100aは、ホーン110aが有する冷却部150aに形成された溝部161aの構造が実施の形態1に係る接合ツール100とは異なる。具体的には、溝部161aは、1つのスリット溝から形成されている。つまり、ホーン110aの延在方向(本実施の形態では、X軸方向)において、冷却部150aには、溝部161aにおけるスリット溝は1つしか形成されていない。
本願発明者らは、鋭意検討した結果、このような状態では、冷却性能の向上のためにスリット溝部161aのサイズを大きくすると、ホーン110aのX軸正方向側の端部に位置する超音波振動子120(図5Aには不図示)をX軸方向に超音波振動させても、ホーン110a全体がX軸方向に振動せずに、冷却部150aがZ軸方向に振動することが分かった。これでは、ホーン110aがX軸方向に振動しないために、ホーン110aに取り付けられたノズル部130もまたX軸方向には振動しない。そのため、接合ツール100aでは、接合対象物310と被接合物320とを適切に超音波接合できない。
そこで、本願発明者らは、鋭意検討した結果、図5Bに示すように、ホーン110の延在方向において、第1部分スリット溝部171、分断部180、及び、第2部分スリット溝部172をこの順に並んで形成することで、ホーン110全体をX軸方向に振動させることができることを見出した。
以上説明したように、実施の形態1に係る接合ツール100は、ホーン110と、ホーン110の一端側に設けられ、ホーン110に超音波振動を付与する超音波振動子120と、ホーン110の一端側と、一端側とは反対側の他端側との間に設けられ、接合対象物310を保持するノズル部130と、ホーン110の他端側に設けられ、ノズル部130を加熱するヒータ部140と、を備える。ホーン110は、ノズル部130と超音波振動子120との間に設けられ、流体が流通される冷却部150を有する。冷却部150は、それぞれ長尺な開口部166、167を有するスリット形状の第1部分スリット溝部171及び第2部分スリット溝部172と、第1部分スリット溝部171と第2部分スリット溝部172とを分断する分断部180と、を有する。第1部分スリット溝部171、分断部180、及び、第2部分スリット溝部172は、開口部166、167の短手方向に直交する方向にこの順に並んで設けられている。
これによれば、図5Bに示すように、開口部166の短手方向に直交する方向(より具体的には、ホーン110の長手方向)に適切に超音波振動させることができる。そのため、ホーン110に取り付けられたノズル部130をホーン110の長手方向に所望の共振周波数となるように適切に超音波振動させることができる。したがって、接合ツール100によれば、超音波振動子120の熱による劣化を抑制し、且つ、所望の共振周波数を用いて被接合物320に接合対象物310を超音波接合できる。また、分断部180によってホーン110(より具体的には、冷却部150)の剛性を高くできる。そのため、上記した配置で第1部分スリット溝部171、分断部180、及び、第2部分スリット溝部172を有する冷却部150を備える接合ツール100によれば、所望の共振周波数でホーン110を超音波振動させることができる。
また、例えば、開口部166、167の短手方向に直交する方向は、ホーン110の長手方向である。
これによれば、ホーン110を長手方向に所望の共振周波数となるようにさらに適切に超音波振動させることができる。
また、例えば、ホーン110を側面視した(本実施の形態では、XZ平面から見た)場合、溝部160の配置は、Z軸方向おいてホーン110の中心に対して対称となっている。また、例えば、ホーン110を上面視した(本実施の形態では、XY平面から見た)場合、溝部160の配置は、Y軸方向おいてホーン110の中心に対して対称となっている。
これによれば、ホーン110を長手方向に所望の共振周波数となるようにさらに適切に超音波振動させることができる。
また、例えば、ホーン110は、第1部分スリット溝部171と連通し、第1部分スリット溝部171へ流体を導入するための第1導入口190と、第2部分スリット溝部172と連通し、第2部分スリット溝部172へ流体を導入するための第2導入口191と、を有する。
これによれば、例えば、ホーン110を適切に超音波振動させるために開口部166、167のサイズが小さくなったとしても、第1導入口190及び第2導入口191を介して流体を第1部分スリット溝部171及び第2部分スリット溝部172に導入しやすくできる。
また、例えば、冷却部150は、第1部分スリット溝部171及び第2部分スリット溝部172を複数有する。また、例えば、複数の第1部分スリット溝部171は、開口部166の短手方向に並んで配置されている。また、例えば、複数の第2部分スリット溝部172は、開口部167の短手方向に並んで配置されている。なお、本実施の形態では、開口部166の短手方向と開口部167の短手方向とは、平行である。また、例えば、第1導入口190は、冷却部150における開口部166の短手方向の端部に設けられている。また、例えば、第2導入口191は、冷却部150における開口部167の短手方向の端部に設けられている。また、例えば、冷却部150は、さらに、第1導入口190と、複数の第1部分スリット溝部171とを連通する、開口部166の短手方向に延在する第1孔部195を有する。また、例えば、冷却部150は、さらに、第2導入口191と、複数の第2部分スリット溝部172とを連通する、開口部167の短手方向に延在する第2孔部196を有する。
これによれば、冷却部150が第1部分スリット溝部171及び第2部分スリット溝部172をそれぞれ複数有する場合においても、第1導入口190及び第2導入口191から複数の第1部分スリット溝部171及び複数の第2部分スリット溝部172のそれぞれに流体を導入できる。
また、例えば、第1孔部195及び第2孔部196は、開口部166、167の短手方向において冷却部150を貫通していない。
これによれば、第1孔部195及び第2孔部196が冷却部150を貫通している場合よりも、第1部分スリット溝部171及び第2部分スリット溝部172の全体に流体を行き渡らせやすくできる。
また、例えば、冷却部150は、第1部分スリット溝部171と第2部分スリット溝部172とを含むスリット溝部161と、スリット溝部161とは異なるスリット溝部162と、を有する。例えば、スリット溝部161及びスリット溝部162の一方は、ホーン110の一端側に位置する端部が他方よりもホーン110の他端側に位置する。本実施の形態では、スリット溝部162が有する第2部分スリット溝部173は、ホーン110の一端側に位置する端部が、スリット溝部161が有する第2部分スリット溝部172よりもホーン110の他端側に位置する。
これによれば、ホーン110の一端側に超音波振動子120を配置するための凹部112を形成できる。
なお、本実施の形態では、スリット溝部161が有する第1部分スリット溝部171と、スリット溝部162が有する第1部分スリット溝部171とは、ホーン110の長手方向においては同じ位置であるが、異なっていてもよい。
また、例えば、第1部分スリット溝部171と第2部分スリット溝部172とは、連通していない。より具体的には、第1部分スリット溝部171と第2部分スリット溝部172とは、ホーン110の内部では連通していない。
これによれば、第1導入口190及び第2導入口191を介して第1部分スリット溝部171及び第2部分スリット溝部172のそれぞれに対して適切な流量の流体を導入しやすくできる。
また、実施の形態1に係る接合装置200は、接合ツール100と、保持部30と、接合ツール100を昇降させることで、保持部30に保持された被接合物320と、接合ツール100に保持された接合対象物310とを接合ツール100に接合させる昇降機構10と、を備える。
これによれば、ホーン110の長手方向に適切に超音波振動させることができる。そのため、ホーン110に取り付けられたノズル部130をホーン110の長手方向に所望の共振周波数となるように適切に超音波振動させることができる。したがって、接合装置200によれば、超音波振動子120の熱による劣化を抑制し、且つ、所望の共振周波数を用いて被接合物320に接合対象物310を超音波接合できる。
[製造方法]
続いて、接合装置200を用いた接合体300の製造方法について説明する。
図6は、実施の形態1に係る接合装置200による接合体300の製造方法を示すフローチャートである。
まず、保持部30で被接合物320を保持する(ステップS101)。例えば、保持部30は、図示しない搬送アーム等によって保持部30に載置された被接合物320を真空吸着することで保持する。
次に、ノズル部130で接合対象物310を保持する(ステップS102)。昇降機構10は、例えば、XY平面を移動可能なステージ等に固定されている。コンピュータ80は、当該ステージ、昇降機構10、及び、真空吸引源50を制御することで、ノズル部130に接合対象物310を真空吸着させる。
次に、超音波振動子120で接合対象物310に超音波振動を付与する(ステップS103)。より具体的には、超音波振動子120を用いてホーン110をホーン110の長手方向に超音波振動させることで、ホーン110に接続されたノズル部130に保持された接合対象物310をホーン110の長手方向に超音波振動させる。
また、ステップS103において、ヒータ部140でノズル部130を加熱する。より具体的には、ヒータ部140によってホーン110及びノズル部130を介してノズル部130に保持された接合対象物310を加熱する。
次に、被接合物320に接合対象物310を超音波接合することで接合体300を製造する(ステップS104)。より具体的には、接合対象物310を被接合面321に押し付けた状態で接合対象物310をホーン110の長手方向に超音波振動させる。これにより、接合対象物310には被接合面321への押し付け力と超音波振動とが同時に作用し、接合対象物310は、被接合面321に接合される。
以上説明したように、接合装置200は、接合対象物310に超音波振動を付与し、且つ、接合対象物310を加熱しながら、被接合物320に接合対象物310を超音波接合することで接合体300を製造する。
これによれば、超音波振動子120の熱による劣化を抑制し、且つ、所望の共振周波数を用いて被接合物320に接合対象物310を超音波接合できる。
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2に係る接合装置等について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態2では、実施の形態1と異なる部分のみを中心に説明し、実施の形態1と実質的に同様の構成については、同一の符号を付し、重複する説明は一部省略又は簡略化する場合がある。
図7は、実施の形態2に係る接合ツール101を示す概略斜視図である。図8は、図7のVIII−VIII線における、実施の形態2に係る接合ツール101を示す断面図である。図9は、実施の形態2に係る接合ツール101を示す斜視断面図である。なお、図9には、冷却部151の一部を切り欠いた一部切り欠き斜視断面図を示している。
また、実施の形態2に係る接合装置の図示を省略しているが、実施の形態2に係る接合装置は、接合ツール100ではなく接合ツール101を備える点のみが接合装置200と異なる。具体的には、実施の形態2に係る接合装置は、図1に示す昇降機構10と、昇降部材20と、保持部30と、位置決めテーブル40と、真空吸引源50と、吸引管路51と、振動子駆動部60と、流体供給源70と、コンピュータ80と、図7〜図9に示す接合ツール101と、を備える。
接合ツール101は、接合ツール100と同様に、被接合物320と接合対象物310とを接合するための接合ツールである。接合ツール101は、ホーン111と、超音波振動子120と、ノズル部130と、ヒータ部140と、を備える。
ホーン111は、ホーン110が有する冷却部150とは異なる冷却部151を有する。具体的には、冷却部151は、冷却部150が有する溝部160とは異なる溝部165を有する。
溝部165は、ホーン111(より具体的には、冷却部151)に形成された複数のスリットを含む溝部である。溝部165は、スリット溝部163及びスリット溝部164を含む。
スリット溝部163及びスリット溝部164は、それぞれ、ホーン111の冷却部151に形成されたスリットである。本実施の形態では、複数のスリット溝部164は、ホーン111の長手方向に直交する方向であって、ノズル部130とホーン111との並び方向(つまり、昇降機構10の昇降方向)に直交する方向にホーン111を貫通する貫通孔である。一方、本実施の形態では、スリット溝部163は、底部を有する溝である。
図9に示すように、スリット溝部163は、第1部分スリット溝部174と、第2部分スリット溝部175と、分断部181と、を含む。
第1部分スリット溝部174及び第2部分スリット溝部175は、それぞれ長尺な開口部を有するスリット形状の溝である。具体的には、第1部分スリット溝部174は、開口部(第1開口部)168を有し、第2部分スリット溝部175は、開口部(第2開口部)169を有する。
また、本実施の形態では、開口部168、169は、いずれもホーン111の長手方向(X軸方向)に長尺な矩形となっている。つまり、本実施の形態では、開口部167、168の短手方向は、いずれもZ軸方向である。
また、本実施の形態では、第1部分スリット溝部174及び第2部分スリット溝部175は、それぞれ、第1部分スリット溝部174及び第2部分スリット溝部175のそれぞれの溝深さ方向(本実施の形態では、Y軸方向)に冷却部151を貫通していない。第1部分スリット溝部174及び第2部分スリット溝部175それぞれの底部となるように、分断部181が位置している。
分断部181は、第1部分スリット溝部174と第2部分スリット溝部175と間に位置し、第1部分スリット溝部174と第2部分スリット溝部175とを分離するホーン111の一部である。分断部181は、第1部分スリット溝部174と第2部分スリット溝部175とを分離するようにホーン111の長手方向に延在している。
第1部分スリット溝部174、分断部181、及び、第2部分スリット溝部175は、開口部168、169の短手方向(本実施の形態では、Z軸方向)に直交する方向にこの順に並んで設けられている。本実施の形態では、開口部168、169の短手方向(スリット幅方向ともいう)に直交する方向は、第1部分スリット溝部174及び第2部分スリット溝部175のそれぞれの溝深さ方向(本実施の形態では、Y軸方向)である。言い換えると、本実施の形態では、第1部分スリット溝部174、分断部181、及び、第2部分スリット溝部175は、ホーン111の長手方向に直交する方向であって、ノズル部130が接合対象物310を被接合物320に接合する方向(本実施の形態では、Z軸方向)に直交する方向である。
ホーン111は、第1導入口192及び第2導入口193を有する。
第1導入口192は、複数のスリット溝部164及び第1部分スリット溝部174のそれぞれと連通し、複数のスリット溝部164及び第1部分スリット溝部174のそれぞれに流体供給源70から供給された流体を導入するための開口である。第1導入口192は、冷却部151における開口部168の短手方向の端部(本実施の形態では、Z軸正方向側の端部)に設けられている。第1導入口192は、例えば、開口部168よりも開口が大きい。第1導入口192は、図示しない孔部を介して複数のスリット溝部164及び第1部分スリット溝部174のそれぞれと連通している。当該孔部は、開口部168の短手方向に延在している。
第2導入口193は、複数のスリット溝部164及び第2部分スリット溝部175のそれぞれと連通し、複数のスリット溝部164及び第2部分スリット溝部175のそれぞれに流体供給源70から供給された流体を導入するための開口である。第2導入口193は、冷却部151における開口部168の短手方向の端部(本実施の形態では、Z軸正方向側の端部)に設けられている。第2導入口193は、例えば、開口部169よりも開口が大きい。第2導入口193は、図示しない孔部を介して複数のスリット溝部164及び第2部分スリット溝部175のそれぞれと連通している。当該孔部は、開口部169の短手方向に延在している。
このように、本実施の形態では、第1部分スリット溝部174と第2部分スリット溝部175とは、スリット溝部164を介してホーン111の内部で連通している。
また、第1導入口192と複数のスリット溝部164、第1部分スリット溝部174、及び第2部分スリット溝部175とを連通するための孔部は、複数のスリット溝部164のうち第1導入口192及び第2導入口193から最も離れたスリット溝部164(本実施の形態では、最もZ軸負方向側に位置するスリット溝部164)まで到達している。また、第1導入口192と複数のスリット溝部164及び第1部分スリット溝部174とを連通するための孔部は、ホーン111(より具体的には、冷却部151)を貫通していない。同様に、第2導入口193と複数のスリット溝部164及び第2部分スリット溝部175とを連通するための孔部は、ホーン111を貫通していない。
これにより、第1導入口192と複数のスリット溝部164及び第1部分スリット溝部174とを連通するための孔部、及び、第2導入口193と複数のスリット溝部164及び第2部分スリット溝部175とを連通するための孔部が冷却部151を貫通している場合よりも複数のスリット溝部164、第1部分スリット溝部174、及び、第2部分スリット溝部175の全体に流体を行き渡らせやすくできる。
また、スリット溝部163は、スリット溝部164よりも、ホーン111の長手方向に直交する方向において、冷却部151の中央側に位置する。より具体的には、スリット溝部163は、スリット溝部164よりも、スリット溝部163、164の並び方向において、冷却部151の中央側に位置する。
このように、例えば、ホーン111を上面視した(本実施の形態では、XY平面から見た)場合、分断部181の配置は、Y軸方向おいてホーン111の中心に位置する。
これによれば、ホーン111を長手方向に所望の共振周波数となるようにさらに適切に超音波振動させることができる。
なお、溝部165が備えるスリット溝部163、164の数は、特に限定されない。
(その他の実施の形態)
以上、本実施の形態に係る接合装置等について、上記各実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、開口部の短手方向は、Z軸方向だったが、これに限定されない。例えば、開口部の短手方向は、Y軸方向でもよい。この場合、溝部は、ホーンのZ軸方向の端部に形成された開口を有し、溝深さ方向がZ軸方向でもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、第1部分スリット溝部、分断部、及び、第2部分スリット溝部は、この順に並んで配置されているが、厳密に一列に並んでいるものに限定されない。例えば、第1部分スリット溝部、分断部、及び、第2部分スリット溝部が、X軸方向に並んで配置されている、と説明している場合、X軸方向に平行な方向に一直線上に完全に配置されている必要はなく、X軸方向に直交する方向に第1部分スリット溝部、分断部、及び、第2部分スリット溝部の一部がずれて配置されている場合も意味する。第1部分スリット溝部、分断部、及び、第2部分スリット溝部が、Y軸方向に並んで配置されている、と説明している場合についても同様である。
また、例えば、上記実施の形態では、第1部分スリット溝部と第2部分スリットとそれぞれの溝部の形状は、XY平面内において長方形だが、これに限らない。例えば、第1部分スリット溝部と第2部分スリットとそれぞれの溝部の形状は、XY平面内において、正方形、平行四辺形、台形等の四角形、又は、扇状等でもよい。
また、上記実施の形態では、第1部分スリット溝部と第2部分スリットとは、それぞれZ軸方向において幅が一定であるが、これに限らない。上記実施の形態では、第1部分スリット溝部と第2部分スリットとは、それぞれZ軸方向において幅が異なってもよい。また、複数の第1部分スリット溝部のそれぞれで、Z軸方向の幅が同じでもよいし、異なってもよい。また、複数の第2部分スリット溝部のそれぞれで、Z軸方向の幅が同じでもよいし、異なってもよい。また、例えば、開口部の形状は、長方形に限定されず、平行四辺形、台形等の四角形、又は、扇状等、任意の形状でよい。
また、上記実施の形態では、第1部分スリット溝部と第2部分スリットとは、それぞれ開口部から溝深さ方向に開口部と同じ形状となるように形成されているが、例えば、テーパ状等、それぞれ開口部から溝深さ方向に開口部と異なる形状となるように形成されていてもよい。
また、例えば上記実施の形態では、第1部分スリット溝部と第2部分スリット溝部とは、それぞれXY平面内に平行に形成されるが、これに限らない。第1部分スリット溝部と第2部分スリット溝部とは、それぞれXY平面と交差する平面内に形成されていてもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、コンピュータ80の構成要素の全部又は一部は、専用のハードウェアで構成されてもよく、或いは、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU(Central Processing Unit)又はプロセッサ等のプログラム実行部が、HDD(Hard Disk Drive)又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、コンピュータ80の構成要素は、1つ又は複数の電子回路で構成されてもよい。1つ又は複数の電子回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
1つ又は複数の電子回路には、例えば、半導体装置、IC(Integrated Circuit)又はLSI(Large Scale Integration)等が含まれてもよい。IC又はLSIは、1つのチップに集積されてもよく、複数のチップに集積されてもよい。ここでは、IC又はLSIと呼んでいるが、集積の度合いによって呼び方が変わり、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又は、ULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれるかもしれない。また、LSIの製造後にプログラムされるFPGA(Field Programmable Gate Array)も同じ目的で使うことができる。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
本発明に係る接合ツールは、ディスプレイパネルを生産する部品実装装置等が有する、基板に部品を超音波接合する接合装置に利用可能である。
10 昇降機構
20 昇降部材
21 延出部
30 保持部
40 テーブル
50 真空吸引源
51 吸引管路
60 振動子駆動部
70 流体供給源
80 コンピュータ
100、100a、101 接合ツール
110、110a、111 ホーン
112 凹部
113 連結部
120 超音波振動子
130 ノズル部
140 ヒータ部
150、150a、151 冷却部
160、165 溝部
161、161a、162、163、164 スリット溝部
166、168 開口部(第1開口部)
167、169 開口部(第2開口部)
171、174 第1部分スリット溝部
172、173、175 第2部分スリット溝部
180、181 分断部
190、192 第1導入口
191、193 第2導入口
195 第1孔部
196 第2孔部
200 接合装置
300 接合体
310 接合対象物
320 被接合物
321 被接合面

Claims (10)

  1. 被接合物に接合対象物を超音波接合するための接合ツールであって、
    ホーンと、
    前記ホーンの一端側に設けられ、前記ホーンに超音波振動を付与する超音波振動子と、
    前記ホーンの前記一端側と、前記一端側とは反対側の他端側との間に設けられ、前記接合対象物を保持するノズル部と、
    前記ホーンの前記他端側に設けられ、前記ノズル部を加熱するヒータ部と、を備え、
    前記ホーンは、前記ノズル部と前記超音波振動子との間に設けられ、流体が流通される冷却部を有し、
    前記冷却部は、
    それぞれ長尺な開口部を有するスリット形状の第1部分スリット溝部及び第2部分スリット溝部と、
    前記第1部分スリット溝部と前記第2部分スリット溝部とを分断する分断部と、を有し、
    前記第1部分スリット溝部、前記分断部、及び、前記第2部分スリット溝部は、前記開口部の短手方向に直交する方向にこの順に並んで設けられている
    接合ツール。
  2. 前記開口部の短手方向に直交する方向は、前記ホーンの長手方向である
    請求項1に記載の接合ツール。
  3. 前記開口部の短手方向に直交する方向は、前記第1部分スリット溝部及び前記第2部分スリット溝部のそれぞれの溝深さ方向である
    請求項1に記載の接合ツール。
  4. 前記ホーンは、
    前記第1部分スリット溝部と連通し、前記第1部分スリット溝部へ前記流体を導入するための第1導入口と、
    前記第2部分スリット溝部と連通し、前記第2部分スリット溝部へ前記流体を導入するための第2導入口と、を有する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の接合ツール。
  5. 前記冷却部は、前記第1部分スリット溝部及び前記第2部分スリット溝部を複数有し、
    複数の前記第1部分スリット溝部は、前記開口部の短手方向に並んで配置され、
    前記第1導入口は、前記冷却部における前記開口部の短手方向の端部に設けられ、
    前記冷却部は、さらに、前記第1導入口と、複数の前記第1部分スリット溝部とを連通する、前記開口部の短手方向に延在する第1孔部を有し、
    複数の前記第2部分スリット溝部は、前記開口部の短手方向に並んで配置され、
    前記第2導入口は、前記冷却部における前記開口部の短手方向の端部に設けられ、
    前記冷却部は、さらに、前記第2導入口と、複数の前記第2部分スリット溝部とを連通する、前記開口部の短手方向に延在する第2孔部を有する
    請求項4に記載の接合ツール。
  6. 前記第1孔部及び前記第2孔部は、それぞれ、前記開口部の短手方向において前記冷却部を貫通していない
    請求項5に記載の接合ツール。
  7. 前記冷却部は、
    前記第1部分スリット溝部と前記第2部分スリット溝部とを含む第1スリット溝部と、
    前記第1スリット溝部とは異なる第2スリット溝部と、を有し、
    前記第1スリット溝部及び前記第2スリット溝部の一方は、前記一端側に位置する端部が他方よりも前記他端側に位置する
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の接合ツール。
  8. 前記第1部分スリット溝部と前記第2部分スリット溝部とは、連通していない
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の接合ツール。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の接合ツールと、
    保持部と、
    前記接合ツールを昇降させることで、前記保持部に保持された前記被接合物と、前記接合ツールに保持された前記接合対象物とを前記接合ツールに接合させる昇降機構と、を備える
    接合装置。
  10. 請求項9に記載の接合装置を用いて、前記接合対象物に超音波振動を付与し、且つ、前記接合対象物を加熱しながら、前記被接合物に前記接合対象物を超音波接合することで接合体を製造する
    接合体の製造方法。
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