本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
吸収性物品が撮影された撮影画像を取得する取得部と、前記撮影画像に撮影された吸収性物品を使用する際のケアの方法を示すコンテンツを、前記吸収性物品に関する所定のオブジェクトに重畳した状態で表示させる表示制御部とを有することを特徴とする表示制御装置。
このような表示制御装置によれば、吸収性物品が撮影された撮影画像を取得し、取得した撮影画像に撮影された吸収性物品を使用する際のケアの方法を示すコンテンツを、吸収性物品に関する所定のオブジェクトに重畳した状態で表示させる。これにより、表示制御装置は、吸収性物品を着用する着用者への着脱作業が困難な利用者に対して、吸収性物品の着脱作業を適切に行わせることができる。
また、表示制御装置は、前記コンテンツを前記撮影画像に重畳した状態で表示させる。
このような表示制御装置によれば、コンテンツを撮影画像に重畳した状態で表示させるため、例えば、スマートフォンのようにカメラ機能を有する情報処理端末さえあれば、容易にコンテンツによる使用方法のガイドを受けることができるようになる。
また、表示制御装置は、前記ケアの方法として、吸収性物品が着用される着用対象への前記吸収性物品の着脱方法を示す前記コンテンツを表示させる。
このような表示制御装置によれば、吸収性物品が着用される着用対象への吸収性物品の着脱方法を示すコンテンツを表示させるため、利用者はコンテンツにより着脱方法のガイドを受けられるようになり、この結果、吸収性物品の着脱作業を適切に行うことができるようになる。
また、表示制御装置は、前記吸収性物品の形態に応じた前記着脱方法を示す前記コンテンツを表示させる。
このような表示制御装置によれば、吸収性物品の形態に応じた着脱方法を示すコンテンツを表示させるため、吸収性物品の形態に応じた最適な使用方法をガイドすることができ、この結果、着脱作業を適切に行わせることができる。
また、表示制御装置は、吸収性物品が着用される着用対象の身体的状態に応じた着脱方法を示す前記コンテンツを表示させる。
このような表示制御装置によれば、吸収性物品が着用される着用対象の身体的状態に応じた着脱方法を示すコンテンツを表示させるため、着用者の身体的状態に応じた最適な使用方法をガイドすることができ、この結果、着脱作業を適切に行わせることができる。
また、表示制御装置は、前記吸収性物品を着脱するための複数の手順それぞれに対応する着脱方法を示す前記コンテンツを前記手順ごとに表示させる。
このような表示制御装置によれば、吸収性物品を着脱するための複数の手順それぞれに対応する着脱方法を示すコンテンツを前記手順ごとに表示させるため、手順に沿って着実に着脱作業を行わせることができるようになる。
また、表示制御装置は、前記手順のうち第1の手順に対応する着脱方法を示す前記コンテンツである第1のコンテンツが表示されている状態で利用者からの指示が受け付けられた場合には、前記手順のうち前記第1の手順の次の第2の手順に対応する着脱方法を示す前記コンテンツである第2のコンテンツを表示させる。
このような表示制御装置によれば、手順のうち第1の手順に対応する着脱方法を示すコンテンツである第1のコンテンツが表示されている状態で利用者からの指示が受け付けられた場合には、手順のうち第1の手順の次の第2の手順に対応する着脱方法を示すコンテンツである第2のコンテンツを表示させるため、利用者の都合に合わせて次の手順を案内できるようになり、この結果、ユーザビリティの高いガイドコンテンツを実現することができる。
また、表示制御装置は、撮影画像のうち、前記吸収性物品の部位であって、前記着脱方法で対象となっている部位と対応する撮影画像の位置に、当該着脱方法を示す前記コンテンツが位置するよう、当該コンテンツを重畳した状態で表示させる。
このような表示制御装置によれば、撮影画像のうち、吸収性物品の部位であって、着脱方法で対象となっている部位と対応する撮影画像の位置に、当該着脱方法を示すコンテンツが位置するよう、当該コンテンツを重畳した状態で表示させるため、吸収性物品のどの部位をどのように取り扱って着脱させるかを容易に理解させることができる。
また、表示制御装置は、前記撮影画像のうち、吸収性物品が着用される着用対象の身体の部位であって、前記着脱方法で対象となっている部位と対応する撮影画像の位置に、当該着脱方法を示す前記コンテンツを重畳した状態で表示させる。
このような表示制御装置によれば、撮影画像のうち、吸収性物品が着用される着用対象の身体の部位であって、着脱方法で対象となっている部位と対応する撮影画像の位置に、当該着脱方法を示すコンテンツを重畳した状態で表示させるため、着用者の身体のどの部位に吸収性物品を当てるかを容易に理解させることができる。
また、表示制御装置は、前記着脱方法に応じて前記コンテンツが移動するように当該コンテンツを表示させる。
このような表示制御装置によれば、着脱方法に応じてコンテンツが移動するように当該コンテンツを表示させるため、着脱方法をより直観的に理解させることができ、この結果、吸収性物品の着脱作業を適切に行わせることができる。
また、表示制御装置は、吸収性物品が着用される着用対象への前記吸収性物品の着脱方法として、前記吸収性物品の着脱に適した体位へと前記着用対象の体位を変更する変更方法を示す前記コンテンツを表示させる。
このような表示制御装置によれば、吸収性物品が着用される着用対象への吸収性物品の着脱方法として、吸収性物品の着脱に適した体位へと着用対象の体位を変更する変更方法を示すコンテンツを表示させるため、着脱に際して吸収性物品をどのように取り扱うかといった取扱方法だけでなく、着用者の体位をどのように変更させればよいか(着用者をどのように動かせばよいか)もガイドすることができるため、吸収性物品をより上手く、かつ、効率的に着脱させることができるようになる。
また、表示制御装置は、前記変更方法として、前記着用者の身体的状態に応じた変更方法を示す前記コンテンツを表示させる。
このような表示制御装置によれば、変更方法として、着用者の身体的状態に応じた変更方法を示すコンテンツを表示させるため、着用者の身体的状態に応じた最適な体位変更方法をガイドすることができ、この結果、着脱作業を適切に行わせることができる。
また、表示制御装置は、前記変更方法として、前記着用対象の体型に応じた変更方法を示す前記コンテンツを表示させる。
このような表示制御装置によれば、変更方法として、着用対象の体型に応じた変更方法を示すコンテンツを表示させるため、着用者の体型に応じた最適な体位変更方法をガイドすることができ、この結果、着脱作業を適切に行わせることができる。
また、表示制御装置は、前記コンテンツとして、利用者に応じた言語で前記ケアの方法が示されたコンテンツを表示させる。
このような表示制御装置によれば、コンテンツとして、利用者に応じた言語でケアの方法が示されたコンテンツを表示させるため、利用者が使用方法を誤ってしまうリスクを効果的に軽減し、使用方法を的確かつ容易に理解できるようサポートすることができるようになる。
また、表示制御装置は、吸収性物品が着用される着用対象への前記吸収性物品の着脱に利用者が成功したと判定された場合には、当該利用者を称賛する内容のコンテンツをさらに表示させる。
このような表示制御装置によれば、吸収性物品が着用される着用対象への吸収性物品の着脱に利用者が成功したと判定された場合には、当該利用者を称賛する内容のコンテンツをさらに表示させるため、介護や育児を受ける着用者に対してケアを行うことの意欲を高めることができる。
また、表示制御装置は、吸収性物品が着用される着用対象の状態に応じた仕様の吸収性物品を、当該着用対象に着用させる推奨商品として提案する提案コンテンツをさらに表示させる。
このような表示制御装置によれば、吸収性物品が着用される着用対象の状態に応じた仕様の吸収性物品を、当該着用対象に着用させる推奨商品として提案する提案コンテンツをさらに表示させるため、合わない吸収性物品が無理に着用させられることで着用者の負担が大きくなったり、着用者に合った吸収性物品を検討するための時間を削減することができるため、着用者および利用者の双方にとってメリットを与えることができるようになる。
また、表示制御装置は、前記着用対象の状態として、前記着用対象の体型、排泄状態、または、自立排泄の可否の少なくともいずれか1つに応じた仕様の吸収性物品を、当該着用対象に着用させる推奨商品として提案する前記提案コンテンツをさらに表示させる。
このような表示制御装置によれば、着用対象の状態として、着用対象の体型、排泄状態、または、自立排泄の可否の少なくともいずれか1つに応じた仕様の吸収性物品を、当該着用対象に着用させる推奨商品として提案する提案コンテンツをさらに表示させるため、着用者の体型、排泄状態、または、自立排泄の可否に応じた素材、あるいは、吸収能を有する吸収性物品を提案することができるようになる。
また、表示制御装置は、前記撮影画像に撮影された吸収性物品を使用する際のケアの方法を示すコンテンツが前記表示制御部により表示されることに応じて、吸収性物品が着用される着用対象に関する所定の制御を行う情報制御部をさらに有する。
このような表示制御装置によれば、撮影画像に撮影された吸収性物品を使用する際のケアの方法を示すコンテンツが表示制御部により表示されることに応じて、吸収性物品が着用される着用対象に関する所定の制御を行うため、撮影画像を介して着用者に関する様々な情報を収集することができるようになる。
また、表示制御装置は、前記着用対象が前記吸収性物品を着用した着用回数であって、前記表示制御部により前記コンテンツが表示されることに応じて計数された着用回数と、当該着用対象を識別する識別情報とを対応付けて登録する。
このような表示制御装置によれば、着用対象が吸収性物品を着用した着用回数であって、表示制御部によりコンテンツが表示されることに応じて計数された着用回数と、当該着用対象を識別する識別情報とを対応付けて登録するため、着用者が吸収性物品を着用した着用回数を手作業で記録しなければならないことによる手間を削減することができるようになる。また、このような表示制御装置によれば、着用者ごとに当該着用者が所定期間の間にどれだけの吸収性物品を消費するかを容易に把握することができるようになるため、着用者の体調管理や吸収性物品の在庫管理を適切に行うことができるようになる。
また、表示制御装置は、前記撮影画像において前記着用対象による排泄物が撮影されている場合には、当該排泄物に関する所定の情報と、当該着用対象を識別する識別情報とを対応付けて登録する。
このような表示制御装置によれば、撮影画像において着用対象による排泄物が撮影されている場合には、当該排泄物に関する所定の情報と、当該着用対象を識別する識別情報とを対応付けて登録するため、着用者による排泄物に基づく着用者の健康管理を容易かつ適切に行わせることができるようになる。
また、表示制御装置は、前記所定の情報として、前記排泄物が撮影された前記撮影画像を解析することにより得られた前記排泄物の量または質を示す情報を登録する。
このような表示制御装置によれば、所定の情報として、排泄物が撮影された撮影画像を解析することにより得られた排泄物の量または質を示す情報を登録するため、着用者による排泄物に基づく着用者の健康管理を容易かつ適切に行わせることができるようになる。
また、表示制御装置は、前記撮影画像が利用者によって利用される端末装置に記録される場合には、前記撮影画像に撮影される前記着用対象のプライバシーを保護するように画像処理された前記撮影画像が記録されるよう制御する。
このような表示制御装置によれば、撮影画像が利用者によって利用される端末装置に記録される場合には、撮影画像に撮影される着用対象のプライバシーを保護するように画像処理された撮影画像が記録されるよう制御するため、例えば、利用者の端末装置に排泄物が直に撮影された撮影画像が保存されてしまったり、着用者の身元が明らかになってしまうような撮影画像が保存されてしまうことを防止することができる。
また、表示制御装置は、前記端末装置が実行するアプリケーションであって、ウェブコンテンツを表示させるためのアプリケーションを介して前記端末装置が撮影した前記撮影画像を取得し、前記アプリケーションを介して、前記利用者が利用する端末装置に前記コンテンツを表示させる。
このような表示制御装置によれば、端末装置が実行するアプリケーションであって、ウェブコンテンツを表示させるためのアプリケーションを介して端末装置が撮影した撮影画像を取得し、係るアプリケーションを介して、利用者が利用する端末装置にコンテンツを表示させるため、利用者は、専用のアプリケーションを必要とせず使用方法のガイドを受けられるようになり、この結果、使用方法のガイドを受けようという利用者を効果的に増やすことができるようになる。
以下に、表示制御装置、表示制御方法および表示制御プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により表示制御装置、表示制御方法および表示制御プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[実施形態]
〔1.表示制御処理の概要〕
まず、実施形態に係る表示制御処理の概要について説明する。現在、高齢化が進んでいる一方で、介護業界では介護を担う人員不足が問題となっている。このため、例えば介護施設の中には、このような人員不足を解消するために、介護に精通していない未経験者や、海外から働きに来た外国人労働者等を介護職員として採用する場合がある。
このとき問題となるのは、介護に関するスキルを有しないことにより適切な介護業務を行えないことである。例えば、被介護者の多くはおむつ(大人用おむつ)を着用している。このため、排泄物がおむつから漏れ出さないよう被介護者に対して適切におむつを履かせたり、被介護者への負担を少なくできるよう適切におむつを脱がすことは、おむつ交換において求められる重要な要素である。
しかしながら、介護に精通していない未経験者や、海外から働きに来た外国人労働者は、必ずしも介護に関する高いスキルを有している訳ではないため、このような介護職員にとって、おむつの着脱作業を適切に行うことは困難を伴う。
また、おむつには、アウター(外側のおむつ)と、インナー(内側のパッド)とを組み合わせて使われる製品、テープ式の製品、パンツ式の製品、男性用、女性用、昼用、夜用等といったように、状況に合わせた様々なタイプの製品が存在し、これらタイプごとに使用方法が異なる場合もある。また、製品やサイズとしては全く同一のおむつであっても、着用者の身体的状態(例えば、寝たきり、着座可能、体型)に応じて適切な使用方法が異なることもある。したがって、このようなことが、介護に関するスキルを有していない介護職員に対して、おむつの着脱作業をより困難なものにしている。
そこで、本実施形態は、おむつを着用する着用者への着脱作業が困難な人員でも、おむつの着脱作業を適切に行うことができるよう、AR技術を活用しておむつを使用する際の各種ケアの方法(例えば、着脱方法)を、例えば、おむつ交換を行う交換者に向けてガイドするということろから着想を得た。
具体的には、実施形態に係る表示制御処理では、吸収性物品が撮影された撮影画像を取得し、取得した撮影画像に撮影された吸収性物品を使用する際のケアの方法を示すコンテンツを、吸収性物品に関する所定のオブジェクトに重畳した状態で表示させる、というものである。より詳細には、実施形態に係る表示制御処理では、取得した撮影画像に撮影された吸収性物品を使用する際のケアの方法を示すコンテンツとして、吸収性物品を利用する着用者への吸収性物品の着脱方法を示すコンテンツを撮影画像に重畳した状態で表示させる。
そして、このような表示制御処理によれば、吸収性物品を着用する着用者への着脱作業が困難な利用者(例えば、おむつ交換を行う交換者)でも着脱方法を容易に理解することができるようになるため、吸収性物品の着脱作業を適切に行うことができるようになる。また、このような表示制御処理によれば、より多くの利用者が吸収性物品の着脱作業を適切に行うことができるようになるため、吸収性物品から排泄物が漏れ出すリスクを効果的に抑制することができるようになる。
また、吸収性物品から排泄物が漏れ出してしまうと、着用者の衣類や寝具(ベッドシーツ等)も汚染されてしまうことになるため、介護職員や着用者の親族に係る後始末の負担がより大きくなることが考えられる。しかしながら、吸収性物品から排泄物が漏れ出すリスクを効果的に抑制することができれば、衣類や寝具への汚染も防ぐことができるため、結果的に、利用者に係る後始末の負担を軽減することができるようになる。
なお、以下の実施形態では、吸収性物品が着用される着用対象は、吸収性物品を着用する着用者であるものとする。また、吸収性物品を着用する着用者は、介護施設に入所しケアを受けている被介護者であるものとする。また、利用者(交換者)は、実施形態に係るサービス、すなわち上記表示制御処理による情報提供サービス(ガイドサービス)を利用することで、吸収性物品の着脱作業(交換作業)を行う介護職員であるものとする。
一方で、吸収性物品を着用する着用者は、必ずしも被介護者に限定されるものではなく、例えば、子供(乳幼児や幼児)であってもよい。また、吸収性物品を着用する着用者が子供である場合には、利用者は、例えば、子供の育児を行う保育者(例えば、親)となる。また、吸収性物品が着用される着用対象は、吸収性物品を着用する着用者のような人物ではなく、例えば、介護の現場などで装着練習用として使用されるドールであってもよい。
〔2.表示制御処理に対応するプログラムについて〕
次に、実施形態に係る表示制御処理に対応するプログラム(表示制御プログラム)について説明する。係る表示制御プログラムは、吸収性物品が撮影された撮影画像を取得する取得手順と、取得された撮影画像に撮影された吸収性物品を使用する際のケアの方法を示すコンテンツを、吸収性物品に関する所定のオブジェクトに重畳した状態で表示させる表示制御手順とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
〔3.表示制御システムについて〕
次に、図1を用いて、実施形態に係る表示制御システムについて説明する。図1は、実施形態に係る表示制御処理の全体像を示す図である。実施形態に係る表示制御システム1は、図1に示すように、デバイス10と、サーバ装置100とを含む。デバイス10、サーバ装置100は、ネットワークN(不図示)を介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、図1に示す表示制御システム1には、複数台のデバイス10や、複数台のサーバ装置100が含まれてよい。
〔4.各装置について〕
次に、実施形態に係る表示制御システム1に含まれる各装置(コンピュータ)について説明する。デバイス10は、エンドユーザの立場にある利用者(交換者)によって利用される情報処理端末である。デバイス10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)や、ARゴーグルや、スマートコンタクトレンズ等である。デバイス10が、ARゴーグルやスマートコンタクトレンズである場合、利用者は、着脱作業の中でデバイス10を直に操作しなければならないといった状況を少なくすることができるようになるため、より着脱作業に集中することができるようになるという利点がある。
サーバ装置100は、例えば、実施形態に係るサービスを運営する事業者(事業者T)によって管理されるサーバ装置であり、デバイス10との間で情報の送受信を行う。
ここで、上記説明した実施形態に係る表示制御プログラムは、デバイス10、あるいは、サーバ装置100に対して導入(インストール)される。デバイス10、サーバ装置100のうち、表示制御プログラムが導入されるものは、表示制御装置の一例と解すことができる。
以下の実施形態では、サーバ装置100に対して実施形態に係る表示制御プログラムが導入されることにより、サーバ装置100が実施形態に係る表示制御処理を行うものとする。具体的には、サーバ装置100は、表示制御プログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより、吸収性物品が撮影された撮影画像を取得する取得部と、この撮影画像に撮影された吸収性物品を使用する際のケアの方法を示すコンテンツを、吸収性物品に関する所定のオブジェクトに重畳した状態で表示させる表示制御部とを自装置内部に実現する。
なお、実施形態に係る表示制御プログラムに従って、サーバ装置100が行うものとして以下で説明する表示制御処理は、デバイス10側で行われてもよい。係る場合、デバイス10に対して実施形態に係る表示制御プログラムが導入されることで、デバイス10は、適宜サーバ装置100と協働する、あるいは、スタンドアロンにより表示制御処理を行う。
また、以下の実施形態では、デバイス10は、現状、利用者の間で最も普及していると考えられるスマートフォンであるものとする。また、スマートフォンであるデバイス10には、所定のアプリケーションが導入されている。係るアプリケーションは、デバイス10とサーバ装置100とを連携させるための専用のアプリケーションであってもよい。しかしながら、専用のアプリケーションを必要とする場合、実施形態に係るサービスを利用することへの敷居を高める可能性がある。このため、所定のアプリケーションは、デバイス10に予め導入される汎用的なアプリケーションであってもよい。例えば、所定のアプリケーションは、デバイス10の有するブラウザ上で動作するウェブアプリ(ウェブコンテンツを表示させるためのアプリケーション)あってもよい。
〔5.実施形態に係る表示制御処理の一例〕
ここからは、図1を用いて、実施形態に係る表示制御処理の一例について説明する。図1に示すデバイス10は、介護職員である利用者U1によって利用されるスマートフォンであり、ウェブアプリとしてブラウザBWが予め導入されている。また、図1に示すサーバ装置100は、表示制御プログラムに従って、実施形態に係る表示制御処理を実行する。
また、図1の例では、交換者である利用者U1は、デバイス10を介して、実施形態に係るサービス(表示制御処理による情報提供サービス)を受けながら、着用者W1に対して大人用おむつDP1(以下、「おむつDP1」と略す)の着脱作業を行おうとしている。着脱作業には、着用者W1に対しておむつDP1を履かす作業と、着用者W1が着用しているおむつDP1を脱がす作業とが含まれるが、図1の例では、利用者U1は、着用者W1に対しておむつDP1を履かせようとしているものとする。
なお、おむつDP1を使用する際のケアの方法の一つであるおむつDP1の使用方法、すなわち着用者に対するおむつDP1の使用方法には、着用者へのおむつDP1の「履かせ方」、着用者が履いているおむつDP1の「脱がせ方」といった着脱方法の概念が含まれる。また、おむつDP1を履かせたり脱がせたりするには、着用者の体位を適切に変更することが求められる。したがって、着用者に対するおむつDP1の使用方法には、おむつDP1の着脱に適した体位へと着用者の体位を変更する「変更方法」の概念も含まれる。
また、おむつDP1には、おむつDP1がどのような商品であるかを一意に識別可能な識別情報としてARマーカが付されている。なお、ARマーカは、バーコードや、一次元コードや、二次元コードや、QRコード(登録商標)(Quick Response Code)等であってもよい。図1では、おむつDP1には、ARマーカARM1が付されている例が示されているが、ARマーカARM1はQRコードであるものとする。
また、ARマーカは、実施形態に係る表示制御処理が開始されるトリガーとなる情報である。このため、利用者U1は、実施形態に係るサービスを受ける場合、まず、ARマーカARM1を含めるようにおむつDP1を撮影することから作業を始める。
例えば、利用者U1は、デバイス10のカメラ機能を用いて、ARマーカARM1を含めるようにおむつDP1を撮影する。係る場合、デバイス10は、ARマーカARM1が付されたおむつDP1の撮影画像を表示画面Dに表示する(ステップS11)。また、デバイス10は、カメラ機能がARマーカARM1を認識したタイミングで、このときの撮影画像をブラウザBWを介してサーバ装置100に送信する。すなわち、サーバ装置100は、ブラウザBWを介して、ARマーカARM1が認識された時点でのおむつDP1の撮影画像をデバイス10から取得する(ステップS12)。
サーバ装置100は、デバイス10から撮影画像を取得すると、取得した撮影画像に含まれるARマーカARM1を検知し、ARマーカARM1を検知できたことに応じて、撮影画像から人物の下半身を検出できたか否かを判定する(ステップS13)。例えば、サーバ装置100は、ARマーカARM1を検知できた場合には、以降、ブラウザBWを介して逐一取得する撮影画像を対象に下半身を検出できたか否かを連続的に判定する。
このような状態において、例えば、利用者U1は、デバイス10のカメラ機能を用いて、着用者W1の下半身を含めるように着用者W1を撮影する。図1の例では、利用者U1は、着用者W1に対してこれからおむつDP1を履かせるにあたって、着用者W1をベッドに寝かせた状態で、着用者W1を撮影している。
係る場合、デバイス10は、着用者W1の下半身を含む撮影画像を表示画面Dに表示する(ステップS14)。また、デバイス10は、係る撮影画像をブラウザBWを介してサーバ装置100に送信する。すなわち、サーバ装置100は、ブラウザBWを介して、着用者W1の下半身を含む撮影画像をデバイス10から取得する(ステップS15)。
サーバ装置100は、デバイス10から撮影画像を取得すると、取得した撮影画像から下半身を検出できたか否かを判定する。今回の例によれば、サーバ装置100は、取得した撮影画像から下半身を検出できたと判定する。したがって、サーバ装置100は、このように撮影画像から下半身を検出したと判定した場合には、検出した下半身の状態から、おむつDP1の「履かせ方」または「脱がせ方」のいずれをガイドするかガイド種別を判定する(ステップS16)。例えば、サーバ装置100は、撮影画像に基づいて、下半身におけるおむつの着用状態を推定し、推定結果に応じて、おむつDP1の「履かせ方」または「脱がせ方」のいずれをガイドするかガイド種別を判定する。
例えば、サーバ装置100は、撮影画像に基づいて、撮影画像に含まれる着用者W1がおむつを着用していないと推定した場合には、おむつDP1の「履かせ方」をガイドすると判定する。一方、サーバ装置100は、撮影画像に基づいて、撮影画像に含まれる着用者W1がおむつDP1を着用していると推定した場合には、おむつDP1の「脱がせ方」をガイドすると判定する。図1の例では、サーバ装置100は、撮影画像に基づき、撮影画像に含まれる着用者W1がおむつを着用していないと推定したことにより、おむつDP1の「履かせ方」をガイドすると判定したものとする。
なお、利用者U1は、おむつDP1の「履かせ方」をガイドして欲しい場合には、例えば、梱包から取り出した新しいおむつDP1に付されるARマーカARM1を含めるようにおむつDP1を撮影した後、おむつを着用していない状態の着用者W1を撮影することができる。一方、利用者U1は、おむつDP1の「脱がせ方」をガイドして欲しい場合には、着用者W1が現在着用しているおむつDP1に付されるARマーカARM1を含めるようにおむつDP1を撮影した後、おむつDP1を着用している状態の着用者W1を撮影することができる。
また、サーバ装置100は、撮影画像からARマーカを検知できた場合には、「履かせ方」または「脱がせ方」のいずれのガイドを希望するかをデバイス10を介して利用者U1に問い合わせることで、問い合わせに対する回答から、「履かせ方」または「脱がせ方」のいずれをガイドするかガイド種別を判定してもよい。
例えば、おむつDP1は、履かす場合と、脱がす場合とで、どのように取り扱うかや、どのように着用者の体位を変更させるかが異なる場合がある。このため、サーバ装置100は、ガイド種別を判定することにより、おむつDP1を履かせるための作業を適切に行わせることができ、また、おむつDP1を脱がせるための作業を適切に行わせることができる。
サーバ装置100は、ガイド種別を判定すると、次に、ブラウザBWを介して取得する撮影画像から着用者W1の体型を推定する(ステップS17)。例えば、サーバ装置100は、肥満型と判定する判定条件、普通型と判定する判定条件、やせ型と判定する判定条件を予め有している。そうすると、サーバ装置100は、各判定条件と、撮影画像を解析することにより得られた着用者W1の体型を示す体型情報とを照らし合わせることで、着用者W1が肥満型、普通型、やせ型のうちのいずれの体型であるかを推定する。
例えば、おむつDP1は、同じMサイズであっても、肥満体型の着用者に用いる場合と、やせ体型の着用者に用いる場合とで、どのように取り扱うかや、どのように着用者の体位を変更させるかが異なる場合がある。このため、サーバ装置100は、体型を推定することにより、体型に応じた最適な使用方法をガイドすることができるため、着脱作業を適切に行わせることができる。
また、サーバ装置100は、体型を推定すると、次に、ブラウザBWを介して取得する撮影画像から、着用者W1が寝たきり状態であるのか、あるいは、着用者W1が着座可能な状態であるのか着用者W1の身体的状態を推定する(ステップS18)。例えば、サーバ装置100は、撮影画像に含まれる着用者W1がベッド等に横になっている場合には、寝たきり状態であると推定することができる。一方、サーバ装置100は、撮影画像に含まれる着用者W1が椅子等に座っている場合には、着座可能な状態であると推定することができる。また、サーバ装置100は、着用者W1に関する介護履歴、あるいは、着用者W1に関する介護レベルに基づいて、着用者W1が寝たきり状態であるのか、あるいは、着座可能な状態であるのかその身体的状態を推定してもよい。
例えば、寝たきりの着用者におむつDP1を使用する際に、起き上がることを必要とする使用方法がガイドされてしまった場合、着脱にかかる危険性が高くなる。一方、着座可能な着用者におむつDP1を使用する際に、寝たままの使用方法がガイドされてしまった場合、係る着用者は自身の力で起き上がったり座ったりするという自身の力で行動しようとする意欲を無くしてしまいQOLが低下しまう恐れがある。このため、サーバ装置100は、身体的状態を推定することにより、身体的状態に応じた最適な使用方法をガイドすることができるため、危険性やQOLを考慮した適切な着脱作業を行わせることができる。
次に、サーバ装置100は、ガイドコンテンツ記憶部121(図3)を参照し、ステップS16で判定したガイド種別に対応するガイドコンテンツのうち、ステップS17およびS18それぞれでの推定結果の双方を満たすガイドコンテンツを抽出する(ステップS19)。図1の例では、サーバ装置100は、ガイド種別「履かせ方」に対応するガイドコンテンツのうち、ステップS17およびS18それぞれでの推定結果の双方を満たすガイドコンテンツとして、ガイドコンテンツARGC1を抽出したものとする。ガイドコンテンツARGC1は、現実空間が撮影された撮影画像(実画像)に重畳した状態で表示される、仮想的な画像であり、所謂、AR画像である。
また、ガイドコンテンツARGC1は、おむつDP1の履かせ方を仮想的に示すコンテンツ(おむつDP1の使用方法を示すコンテンツ)であって、実物のおむつDP1と類似する態様(形状)で構成されている。
ここで、例えば、デバイス10は、図1に示すように、現時点において、着用者W1が横向きに寝かされた状態の着用者W1が撮影された撮影画像RL1を表示画面Dに表示しているとする。撮影画像RL1は、実画像である。
係る場合、サーバ装置100は、図1に示すように、実物のおむつDP1と類似する態様(形状)のガイドコンテンツARGC1を撮影画像RL1に重畳した状態で表示させる(ステップS20)。例えば、サーバ装置100は、ブラウザBWを介して、撮影画像RL1を取得する。そして、サーバ装置100は、取得した撮影画像RL1に基づいて、撮影画像RL1内の適切な位置にガイドコンテンツARGC1が位置するようガイドコンテンツARGC1を重畳表示させる。
例えば、サーバ装置100は、撮影画像RL1のうち、着用者W1の身体の部位であって、現在の手順での履かせ方で対象となっている部位と対応する撮影画像の位置に、この履かせ方を示すガイドコンテンツであって、実物のおむつDP1と類似する態様のガイドコンテンツであるガイドコンテンツARGC1を重畳表示させる。
例えば、利用者U1は、複数の手順によって構成されるおむつDP1の履かせ方のうち、「おむつDP1の中心を背骨の位置に合わせるようにおしりの下に置く」という履かせ方を行う手順まで到達しているものとする。このような例では、サーバ装置100は、撮影画像RL1のうち、着用者W1の「背骨から臀部にかけての部位」と対応する撮影画像の位置に、ガイドコンテンツARGC1が位置するようガイドコンテンツARGC1を重畳表示させる。
なお、サーバ装置100は、利用者U1に対して、「おむつDP1の中心を背骨の位置に合わせるようにおしりの下に置く」という履かせ方をより詳細に説明できるよう、係る履かせ方に応じてガイドコンテンツARGC1が移動するように重畳表示させてもよい。
さて、これまで図1で説明してきたように、サーバ装置100は、表示制御プログラムに従って、吸収性物品が撮影された撮影画像を取得し、撮影画像に撮影された吸収性物品の着脱方法であって、処理対象の着用者(例えば、吸収性物品を利用する被介護者や子供)に向けて実行すべき着脱方法を示すコンテンツを、係る撮影画像に重畳した状態で表示させる。
このようなサーバ装置100(表示制御装置)によれば、吸収性物品を着用する着用者への着脱作業が困難な利用者でも着脱方法を容易に理解することができるようになるため、吸収性物品の着脱作業を適切に行うことができるようになる。また、このようなサーバ装置100によれば、より多くの利用者が吸収性物品の着脱作業を適切に行うことができるようになるため、吸収性物品から排泄物が漏れ出すリスクを効果的に抑制することができるようになる。また、このようなサーバ装置100によれば、排泄物が漏れ出す等により介護職員や着用者の親族に係る介護負担や、保育者に係る育児負担を軽減することができるようになる。
〔6.表示制御装置の構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る表示制御装置について説明する。図2は、実施形態に係る表示制御装置の構成例を示す図である。図2は、表示制御装置の一例であるサーバ装置100の構成例を示す。図2に示すように、サーバ装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、例えば、デバイス10との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、ガイドコンテンツ記憶部121と、提案コンテンツ記憶部122と、着用者情報記憶部123とを有する。
(ガイドコンテンツ記憶部121について)
ガイドコンテンツ記憶部121は、吸収性物品を使用する際のケアの方法(吸収性物品の使用方法)を案内するガイドコンテンツに関する情報を記憶する。例えば、ガイドコンテンツ記憶部121は、このようなガイドコンテンツとして、吸収性物品を着脱するための複数の手順それぞれに対応する着脱方法を示すガイドコンテンツを記憶する。ここで、図3に実施形態に係るガイドコンテンツ記憶部121の一例を示す。図3の例では、ガイドコンテンツ記憶部121は、「商品ID(Identifier)」、「男性用」。「タイプ」、「ガイド種別」、「体型」、「身体的状態」、「ガイドコンテンツ」といった項目を有する。
「商品ID」は、吸収性物品がどのような商品であるか一意に識別するための識別情報を示す。「性別」は、「商品ID」で識別される商品の吸収性物品が「男性用」または「女性用」のいずれであるかを示す情報である。「タイプ」は、「商品ID」で識別される商品の吸収性物品のタイプ(形態)に関する情報を示す。「タイプ」には、例えば、「テープ式」または「パンツ式」といった2種類のタイプが存在する。
「ガイド種別」は、どのような種別の着脱方法をガイドするかこの種別の候補に関する情報を示す。「ガイド種別」には、例えば、「履かせ方」または「脱がせ方」の2種類の候補が存在する。「体型」は、処理対象の着用者がどのような体型であるかこの体型の候補に関する情報を示す。「体型」には、例えば、「肥満型」、「普通型」または「やせ型」の3種類の候補が存在する。「身体的状態」は、処理対象の着用者がどのような身体的状態であるかこの身体的状態の候補に関する情報を示す。「身体的状態」には、例えば、「寝たきり」または「着座可能」の2種類の候補が存在する。
「ガイドコンテンツ」は、吸収性物品を使用する際のケアの方法の一つである、吸収性物品の使用方法を案内するガイドコンテンツに関する情報を示す。ここで、例えば、「ガイドコンテンツ」は、吸収性物品を着用者に着用する際に、係る吸収性物品をどのように取り扱うかこの取扱方法を示すコンテンツである。また、例えば、「ガイドコンテンツ」は、吸収性物品の着脱に適した体位へと着用者の体位を変更するための変更方法を示すコンテンツである。
また、後述するが、「ガイドコンテンツ」は、例えば、吸収性物品の取扱方法や着用者の体位を変更するための変更方法を説明するテキストを含む画像であってAR画像として重畳表示されるための元画像である。また、「ガイドコンテンツ」は、例えば、実物の吸収性物品の形状と類似する形状の画像(実物の吸収性物品を仮想的に示す画像)であってAR画像として重畳表示されるための元画像である。また、「ガイドコンテンツ」は、例えば、着用者の身体の部位を仮想的に示す画像であってAR画像として重畳表示されるための元画像である。また、「ガイドコンテンツ」は、上記のような各種元画像を適宜組み合わせて成る画像コンテンツである。
また、「ガイドコンテンツ」は、吸収性物品を着脱するための複数の手順ごとに存在し、当該手順に対応する使用方法(着脱方法)を示すものである。
そして、図3の例では、性別「男性用」、商品ID「DP1」、タイプ「テープ式」、ガイド種別「履かせ方」、体型「やせ型」、身体的状態「寝たきり」に対して、ステップ1〜ステップ7といった複数の手順それぞれに対応する各着脱方法を示すガイドコンテンツが対応付けられている。
具体的には、図3の例では、商品ID「DP1」、性別「男性用」、タイプ「テープ式」、ガイド種別「履かせ方」、体型「やせ型」、身体的状態「寝たきり」に対して、手順「ステップ1」で行うべき着脱方法を示すガイドコンテンツとして、ガイドコンテンツARGC11が対応付けられている。
係る例は、ガイドコンテンツARGC11は、処理対象の着用者に着用する吸収性物品「DP1」が「男性用」かつ「テープ式」の商品であることに応じた着用方法を示すガイドコンテンツである例を示す。また、係る例は、ガイドコンテンツARGC11は、「男性用」かつ「テープ式」の商品である吸収性物品「DP1」に対応付けられるガイドコンテンツのうち、吸収性物品「DP1」を処理対象の着用者に履かせる1番目の手順での「履かせ方」を示すガイドコンテンツであって、処理対象の着用者が「男性」、「やせ型」、「寝たきり」であることに応じた「履かせ方」を示すガイドコンテンツである例を示す。
また、図3の例では、商品ID「DP1」、性別「男性用」、タイプ「テープ式」、ガイド種別「履かせ方」、体型「やせ型」、身体的状態「寝たきり」に対して、手順「ステップ2」で行うべき着脱方法を示すガイドコンテンツとして、ガイドコンテンツARGC12が対応付けられている。
係る例は、ガイドコンテンツARGC12は、処理対象の着用者に着用する吸収性物品「DP1」が「男性用」かつ「テープ式」の商品であることに応じた着用方法を示すガイドコンテンツである例を示す。また、係る例は、ガイドコンテンツARGC12は、「男性用」かつ「テープ式」の商品である吸収性物品「DP1」に対応付けられるガイドコンテンツのうち、吸収性物品「DP1」を処理対象の着用者に履かせる2番目の手順での「履かせ方」を示すガイドコンテンツであって、処理対象の着用者が「男性」、「やせ型」、「寝たきり」であることに応じた「履かせ方」を示すガイドコンテンツである例を示す。
また、図3の例では、商品ID「DP1」、性別「男性用」、タイプ「テープ式」、ガイド種別「履かせ方」、体型「やせ型」、身体的状態「寝たきり」に対して、手順「ステップ3」で行うべき着脱方法を示すガイドコンテンツとして、ガイドコンテンツARGC13が対応付けられている。
係る例は、ガイドコンテンツARGC13は、処理対象の着用者に着用する吸収性物品「DP1」が「男性用」かつ「テープ式」の商品であることに応じた着用方法を示すガイドコンテンツである例を示す。また、係る例は、ガイドコンテンツARGC13は、「男性用」かつ「テープ式」の商品である吸収性物品「DP1」に対応付けられるガイドコンテンツのうち、吸収性物品「DP1」を処理対象の着用者に履かせる3番目の手順での「履かせ方」を示すガイドコンテンツであって、処理対象の着用者が「男性」、「やせ型」、「寝たきり」であることに応じた「履かせ方」を示すガイドコンテンツである例を示す。
ステップ1〜ステップ7といった複数の手順それぞれに対応する各着脱方法を示すガイドコンテンツのうち、ステップ1〜3それぞれに対応する着脱方法を示すガイドコンテンツの一例について説明した。係る例に倣って、ステップ4〜7それぞれに対応する着脱方法を示すガイドコンテンについても説明可能であるためこれらについては説明を省略する。
(提案コンテンツ記憶部122について)
提案コンテンツ記憶部122は、吸収性物品を利用する着用者の状態に応じた仕様の吸収性物品を、当該利用者に着用させる推奨商品として提案する提案コンテンツに関する情報を記憶する。ここで、図4に実施形態に係る提案コンテンツ記憶部122の一例を示す。図4の例では、提案コンテンツ記憶部122は、「状態種別」、「状態詳細」、「商品ID」、「仕様情報」、「提案コンテンツ」といった項目を有する。
「状態種別」は、状態に関する情報を示す。「状態種別」には、例えば、「体型」、「排泄量」、「自立排泄状況」といった3種類の候補が存在する。
「状態詳細」は、「状態種別」での詳細な内容がどのような状態を示すものであるのかこの状態の候補に関する情報を示す。図4の例では、状態種別「体型」の詳細な内容を示す「状態詳細」の候補として、「やせ型」、「普通型」、「肥満型」が例示されている。また、図4の例では、状態種別「排泄量」の詳細な内容を示す「状態詳細」の候補として、「少」、「中」、「多」が例示されている。また、図4の例では、状態種別「自立排泄状況」の詳細な内容を示す「状態詳細」の候補として、「可」、「不可」が例示されている。
「商品ID」は、「状態詳細」によって示される状態であると推定される着用者に着用させることが推奨される商品を一意に識別する識別情報を示す。「仕様情報」は、「状態詳細」によって示される状態であると推定される着用者に応じた仕様であって、対応する「商品ID」により識別される商品の仕様に関する情報を示す。
「提案コンテンツ」は、「状態詳細」によって示される状態であると推定される着用者に着用させることが推奨される商品(吸収性物品)を、係る着用者への推奨商品として提案する提案コンテンツに関する情報を示す。例えば、サーバ装置100は、「提案コンテンツ」を撮影画像に重畳した状態で表示させる。したがって、「提案コンテンツ」は、AR画像として重畳表示されるための元画像である。
そして、図4の例では、状態種別「体型」、状態詳細「やせ型」に対して、商品ID「商品♯11」、仕様情報「仕様♯11」および提案コンテンツ「ARSC11」が対応付けられている。係る例は、体型が「やせ型」であると推定される着用者には、「仕様♯11」の商品であって商品ID「商品♯11」により識別される商品が最適であることが規定されるとともに、係る商品を着用者に着用させることが推奨される推奨商品として提案する提案コンテンツが「ARSC11」である例を示す。また、提案コンテンツ「ARSC11」は、例えば、商品ID「商品♯11」により識別される商品が着用者へのおすすめ商品であることを宣伝するテキストを含むAR画像である。
なお、提案コンテンツは、必ずしも撮影画像に重畳表示されるAR画像である必要はなく、例えば、事業者Tにより提供される所定のコンテンツ(例えば、ウェブコンテンツ)内において表示される、所謂、広告コンテンツであってもよい。
(着用者情報記憶部123について)
着用者情報記憶部123は、着用者に関する各種情報を記憶する。例えば、着用者情報記憶部123は、吸収性物品を使用する際のケアの方法を示すコンテンツが表示されることに応じて行われる着用者に関する所定の制御によって得られた情報を記憶する。ここで、図5に実施形態に係る着用者情報記憶部123の一例を示す。図5の例では、着用者情報記憶部123は、「利用者ID(Identifier)」、「着用者ID(Identifier)」、「交換日時」、「撮影画像」、「排泄物状況」、「累積着用回数」といった項目を有する。
「利用者ID」は、実施形態に係るサービスを受けながら、「着用者ID」により識別される着用者に対する吸収性物品の着脱作業を行う利用者(交換者)を識別する識別情報を示す。また、「利用者ID」は、利用者(交換者)によって利用されるデバイス10を識別する識別情報であってもよい。
「着用者ID」は、「利用者ID」により識別される利用者による吸収性物品の着脱作業を受ける着用者を識別する識別情報を示す。「交換日時」は、「着用者ID」により識別される着用者に対して吸収性物品の交換が行われた日時に関する情報を示す。「撮影画像」は、「着用者ID」により識別される着用者に対して吸収性物品の交換を行う際(すなわち吸収性物品を履かせる際、または、吸収性物品を脱がせる際)において、ガイドコンテンツを重畳表示するために取得された撮影画像を示す。
「排泄物状況」は、「撮影画像」に排泄物が撮影されている場合において、係る「撮影画像」を解析することにより得られた情報であって、この排泄物の質(例えば、便質)や量(例えば、便量、尿量)を示す情報である。「排泄物状況」を示す情報は、例えば、情報制御部138によって得られる。
「累積着用回数」は、「着用者ID」により識別される着用者が吸収性物品を着用した着用回数であって、吸収性物品を使用知り際のケアの方法を示すコンテンツが重畳表示されることに応じて計数されたこれまでの着用回数に関する情報を示す。「累積着用回数」を示す情報は、例えば、情報制御部138によって得られる。
そして、図5の例では、着用者ID「W1」に対して、交換日時「交換日時♯11」、撮影画像「撮影画像♯11」、排泄物状況「排泄物状況♯11」、累積着用回数「累積着用回数♯11」が対応付けられている。係る例は、着用者W1について、「交換日時♯11」が示す日時に吸収性物品の交換が行われ、交換が行われる際にガイドコンテンツを重畳表示するために「撮影画像♯11」が取得された例を示す。係る例は、「撮影画像♯11」を解析することにより、「撮影画像♯11」に含まれる排泄物の画像から、この排泄物の質(例えば、便質)や量(例えば、便量、尿量)を示す「排泄物状況♯11」が得られた例を示す。
(その他の記憶部について)
不図示であるが、サーバ装置100は、着用者ごとに、当該着用者について行われたケア(例えば、介護や育児)の履歴を示すケア記録を記憶する記憶部を有してもよい。また、ケア記録には、例えば、着用者の食事に関する食事履歴、着用者に投与された下剤に関する下剤履歴、着用者の排泄に関する排泄履歴、着用者に関する各種身体情報(性別、身長、体重、胸囲、腹囲、太ももサイズ、疾患情報)等が含まれる。
(制御部130について)
図2に戻り、制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、サーバ装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図2に示すように、制御部130は、取得部131と、検知部132と、検出部133と、特定部134と、判定部135と、推定部136と、表示制御部137と、情報制御部138と、画像処理部139とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(取得部131について)
取得部131は、利用者の操作に応じてデバイス10により撮影された撮影画像を取得する。例えば、取得部131は、吸収性物品が撮影された撮影画像を取得する。例えば、取得部131は、吸収性物品に付されたARマーカを含めるように当該吸収性物品が撮影された撮影画像を取得する。
また、例えば、取得部131は、デバイス10が実行するアプリケーションであって、ウェブコンテンツを表示させるためのアプリケーション(ブラウザBW)を介して、デバイス10が撮影した撮影画像を取得する。また、取得部131は、撮影画像からARマーカが検知された場合には、着脱作業の中でブラウザBWを介して随時送信される撮影画像を取得する。
(検知部132について)
検知部132は、取得部131により取得された撮影画像に含まれるARマーカを検知する。例えば、検知部132は、取得部131により取得された撮影画像に含まれるARマーカとして、バーコードや、一次元コードや、二次元コードや、QRコード等を検知する。
(検出部133について)
検出部133は、取得部131により取得された撮影画像から人体を検出することにより、係る人体から身体の所定の部位を検出できたか否かを判定する。例えば、検出部133は、撮影画像から人物の下半身を検出できたか否かを判定する。なお、検出部133は、吸収性物品の「履かせ方」または「脱がせ方」のいずれをガイドするかガイド種別を判定可能な部位であれば、人物の下半身に限らずどのような部位を検出してもよい。
(特定部134について)
特定部134は、ARマーカで識別される商品を特定する。例えば、特定部134は、検知部132によりARマーカが検知された場合には、係るARマーカに含まれる識別情報(商品ID)に基づいて、ARマーカで識別される商品を特定する。例えば、特定部134は、ガイドコンテンツ記憶部121を参照し、係るARマーカに含まれる識別情報(商品ID)が対応付けられる商品を特定する。
(判定部135について)
判定部135は、検出部133により下半身が検出された場合には、係る下半身の状態から、特定部134により特定された商品である吸収性物品の「履かせ方」または「脱がせ方」のいずれをガイドするかガイド種別を判定する。
例えば、判定部135は、検出部133により検出された下半身を含む撮影画像を解析することにより、係る下半身の状態を推定する。例えば、判定部135は、検出部133により下半身を含む撮影画像を解析することにより、処理対象の着用者が吸収性物品を着用しているか否か着用状況を推定する。
例えば、判定部135は、撮影画像に基づいて、撮影画像に含まれる処理対象の着用者が吸収性物品を着用していないと推定した場合には、特定部134により特定された吸収性物品の「履かせ方」をガイドすると判定する。一方、判定部135は、撮影画像に基づいて、撮影画像に含まれる処理対象の着用者が吸収性物品を着用していると推定した場合には、特定部134により特定された吸収性物品の「脱がせ方」をガイドすると判定する。
なお、判定部135は、「履かせ方」または「脱がせ方」のいずれのガイドを希望するかをデバイス10を介して利用者に問い合わせることで、問い合わせに対する回答から、「履かせ方」または「脱がせ方」のいずれをガイドするかガイド種別を判定してもよい。
(推定部136について)
推定部136は、処理対象の利用者について、各種状態を推定する。例えば、推定部136は、取得部131により取得された画像情報に基づいて、処理対象の着用者の体型を推定する。例えば、推定部136は、肥満型と判定する判定条件、普通型と判定する判定条件、やせ型と判定する判定条件と、撮影画像を解析することにより得られた体型情報とを照らし合わせることで、処理対象の着用者が肥満型、普通型、やせ型のうちのいずれの体型であるかを推定する。
また、例えば、推定部136は、取得部131により取得された画像情報に基づいて、処理対象の着用者の身体的状態を推定する。例えば、推定部136は、取得部131により取得された画像情報から、処理対象の着用者が寝たきり状態であるのか、あるいは、着座可能な状態であるのかといった身体的状態を推定する。例えば、推定部136は、撮影画像に含まれる着用者がベッド等に横になっている場合には、寝たきり状態であると推定することができる。一方、推定部136は、撮影画像に含まれる着用者が椅子等に座っている場合には、着座可能な状態であると推定することができる。
また、推定部136は、着用者に関するケア履歴、あるいは、着用者に関する介護レベルに基づいて、着用者が寝たきり状態であるのか、あるいは、着座可能な状態であるのかを推定してもよい。
また、吸収性物品には大人用、子供用といった年齢に応じた種別が存在する。このため、処理対象の着用者が大人であることに応じた大人向けの着用方法や、処理対象の着用者が子供であることに応じた子供向けの着用方法を示すガイドコンテンツを表示できるよう、推定部136は、処理対象の着用者が大人であるのか、あるいは、子供であるのかをさらに推定してもよい。
また、吸収性物品には男性用、女性用といった性別に応じた種別が存在する。このため、処理対象の着用者が男性であることに応じた男性向けの着用方法や、処理対象の着用者が女性であることに応じた女性向けの着用方法を示すガイドコンテンツを表示できるよう、推定部136は、処理対象の着用者の性別をさらに推定してもよい。
(表示制御部137について)
表示制御部137は、取得部131により取得された撮影画像に撮影された吸収性物品を使用する際のケアの方法を示すコンテンツを、吸収性物品に関する所定のオブジェクトに重畳した状態で表示させる。例えば、表示制御部137は、係るコンテンツを撮影画像に重畳した状態で表示させる。
また、例えば、表示制御部137は、吸収性物品を使用する際のケアの方法を示すコンテンツとして、吸収性物品を利用する着用者への吸収性物品の着脱方法を示すコンテンツを表示させる。
一例として、表示制御部137は、吸収性物品の形態に応じた着脱方法を示すコンテンツを表示させる。
また、他の一例として、表示制御部137は、吸収性物品を着脱するための複数の手順それぞれに対応する着脱方法を示すコンテンツを手順ごとに表示させる。例えば、表示制御部137は、手順のうち第1の手順に対応する着脱方法を示すコンテンツである第1のコンテンツが表示されている状態で利用者からの指示が受け付けられた場合には、手順のうち第1の手順の次の第2の手順に対応する着脱方法を示すコンテンツである第2のコンテンツを表示させる。
また、例えば、表示制御部137は、吸収性物品の部位のうち、現在手順に対応する着脱方法で対象となっている部位の近傍に当該着脱方法を示すコンテンツが位置するよう、当該コンテンツを撮影画像に重畳した状態で表示させる。
また、例えば、表示制御部137は、吸収性物品を利用する着用者の体型(推定部136により推定された体型)に応じた着脱方法を示すコンテンツを表示させる。
また、例えば、表示制御部137は、撮影画像のうち、吸収性物品を利用する着用者の身体の部位であって、現在手順に対応する着脱方法で対象となっている部位と対応する撮影画像の位置に、当該着脱方法を示すコンテンツを重畳した状態で表示させる。
また、例えば、表示制御部137は、現在手順に対応する着脱方法に応じてコンテンツが移動するようにコンテンツを表示させる。
また、例えば、表示制御部137は、吸収性物品を利用する着用者への吸収性物品の着脱方法として、吸収性物品の着脱に適した体位へと着用者の体位を変更する変更方法を示すコンテンツを表示させる。例えば、表示制御部137は、係る変更方法として、着用者の身体的状態に応じた変更方法を示すコンテンツを表示させる。一例として、表示制御部137は、着用者の体型に応じた変更方法を示すコンテンツを表示させる。
また、表示制御部137は、吸収性物品を利用する着用者への吸収性物品の着脱に利用者が成功したと判定された場合には、当該利用者を称賛する内容のコンテンツをさらに表示させてもよい。例えば、表示制御部137は、吸収性物品を着脱するための複数の手順のうち、最後の手順まで利用者が到達し、さらに、最後の手順に対応する着脱方法での着脱作業を利用者が完了したか否かに基づいて、吸収性物品の着脱に利用者が成功したか否かを判定する。また、表示制御部137は、利用者が着脱作業完了の意思表示(例えば、「完了ボタン」の押下や、完了したことを示す発話)を行った場合に、吸収性物品の着脱に利用者が成功したと判定してもよい。
そして、表示制御部137は、吸収性物品を利用する着用者への吸収性物品の着脱に利用者が成功したと判定した場合には、当該利用者を称賛する内容のコンテンツを重畳表示させる。利用者を称賛する内容のコンテンツの一例については、図8で説明する。
また、表示制御部137は、吸収性物品を利用する着用者の状態(推定部136により推定された状態)に応じた仕様の吸収性物品を、当該着用者に着用させる推奨商品として提案する提案コンテンツをさらに表示させてもよい。例えば、表示制御部137は、着用者の状態として、着用者の体型、排泄状態、または、自立排泄の可否の少なくともいずれか1つに応じた仕様の吸収性物品を、当該着用者に着用させる推奨商品として提案する提案コンテンツを重畳表示させる。
例えば、推定部136は、着用者W1について、撮像画像に基すいて、「やせ型」体型であると推定したとする。係る場合、表示制御部137は、提案コンテンツ記憶部122を参照し、状態種別「体型」および状態詳細「やせ型」に対応付けられる提案コンテンツであって、「やせ型」体型の人物に合った仕様♯11を有する商品♯11を推奨商品として提案する提案コンテンツとして、提案コンテンツARSC11を抽出する。そして、表示制御部137は、提案コンテンツARSC11を、取得部131により取得された撮影画像に重畳した状態で表示させる。
(情報制御部138について)
情報制御部138は、撮影画像に撮影された吸収性物品を使用する際のケアの方法を示すコンテンツが、表示制御部137により表示されることに応じて、吸収性物品を利用する着用者に関する所定の制御を行う。
例えば、情報制御部138は、着用者が吸収性物品を着用した着用回数であって、表示制御部によりコンテンツが表示されることに応じて計数された着用回数と、当該着用者を識別する識別情報(着用者ID)とを対応付けて、着用者情報記憶部123に登録する。
例えば、情報制御部138は、吸収性物品を着脱するための複数の手順のうち、最後の手順まで利用者が到達し、さらに、最後の手順に対応する着脱方法での着脱作業を利用者が完了したか否かに基づいて、着用回数「1」をカウントする。なお、情報制御部138は、利用者が着脱作業完了の意思表示(例えば、「完了ボタン」の押下や、完了したことを示す発話)を行った場合に、着用回数「1」をカウントしてもよい。また、情報制御部138は、着用回数「1」をカウントすると、処理対象の着用者に対応する「累積着用回数」に対して着用回数「1」を計上する。
また、情報制御部138は、撮影画像において着用者による排泄物が撮影されている場合には、当該排泄物に関する所定の情報と、当該着用者を識別する識別情報(着用者ID)とを対応付けて、着用者情報記憶部123に登録する。例えば、情報制御部138は、所定の情報として、排泄物が撮影された撮影画像を解析することにより得られた排泄物の量または質を示す情報を登録する。
(画像処理部139について)
画像処理部139は、撮影画像が利用者によって利用されるデバイス10に記録される場合には、係る撮影画像に撮影される着用者のプライバシーを保護するように画像処理する。例えば、画像処理部139は、係る撮影画像に着用者を特定可能な画像(例えば、着用者の顔画像)や、着用者による排泄物を示す画像が含まれる場合には、これら画像部分に対して、プライバシー保護処理(例えば、モザイク処理)を施す。このような状態において、情報制御部138は、プライバシーを保護するように画像処理された後の撮影画像をデバイス10内の所定の記憶部(例えば、ライブラリ)に記録させる。
〔7.処理手順〕
次に、図6および図7を用いて、実施形態に係る表示制御処理の手順について説明する。図6では、実施形態に係る表示制御処理の全体的な処理の手順について説明する。図7では、吸収性物品を着脱するための複数の手順それぞれに対応する着脱方法を示すガイドコンテンツを、利用者指示に応じて順に表示制御する表示制御処理の流れについて説明する。
〔7−1.処理手順(1)〕
まず、図6を用いて、実施形態に係る表示制御処理の全体的な手順について説明する。図6は、実施形態に係る表示制御手順(1)を示すフローチャートである。
まず、取得部131は、ブラウザBWを介して、デバイス10から撮影画像を取得できたか否かを判定する(ステップS101)。取得部131は、撮影画像を取得できていないと判定している間は(ステップS101;No)、撮影画像を取得したと判定できるまで待機する。
一方、検知部132は、取得部131により撮影画像を取得したと判定された場合には(ステップS101;Yes)、取得された撮影画像に含まれるARマーカを検知する(ステップS102)。
次に、検出部133は、取得部131により取得された撮影画像から人物の下半身を検出できたか否かを判定する(ステップS103)。検出部133は、下半身を検出できていないと判定している間は(ステップS103;No)、下半身を検出したと判定できるまで待機する。
一方、特定部134は、検出部133により下半身を検出したと判定された場合には(ステップS103;Yes)、検知部132により検知されたARマーカに含まれる識別情報(商品ID)に基づいて、係るARマーカで識別される商品を特定する(ステップS104)。
次に、判定部135は、検出部133により検出された下半身の状態から、特定部134により特定された商品である吸収性物品の「履かせ方」または「脱がせ方」のいずれをガイドするかガイド種別を判定する(ステップS105)。例えば、判定部135は、取得部131により取得された撮影画像を解析することにより、係る下半身の状態を推定する。例えば、判定部135は、取得部131により取得された撮影画像を解析することにより、処理対象の着用者が吸収性物品を着用しているか否か着用状況を推定する。そして、判定部135は、処理対象の着用者が吸収性物品を着用していないと推定した場合には、特定部134により特定された吸収性物品の「履かせ方」をガイドすると判定する。一方、判定部135は、処理対象の着用者が吸収性物品を着用していると推定した場合には、特定部134により特定された吸収性物品の「脱がせ方」をガイドすると判定する。
次に、推定部136は、取得部131により取得された画像情報に基づいて、処理対象の着用者の体型を推定する(ステップS106)。例えば、推定部136は、肥満型と判定する判定条件、普通型と判定する判定条件、やせ型と判定する判定条件と、撮影画像を解析することにより得られた体型情報とを照らし合わせることで、処理対象の着用者が肥満型、普通型、やせ型のうちのいずれの体型であるかを推定する。
また、推定部136は、取得部131により取得された画像情報に基づいて、処理対象の着用者が寝たきり状態であるのか、あるいは、着座可能な状態であるのかといった身体的状態を推定する(ステップS107)。
次に、表示制御部137は、ステップS104にて特定部134による特定された商品の吸収性物品に対応するガイドコンテンツのうち、ステップS105にて判定部135により判定されたガイド種別、ステップS106にて推定部136により推定された体型、ステップS107にて推定部136により推定された身体的状態に応じたガイドコンテンツを、ガイドコンテンツ記憶部121から抽出する(ステップS108)。
例えば、処理対象の着用者が着用者W1であり、特定部134が、商品ID「DP1」で識別される商品であって、男性用およびテープ式タイプの商品である吸収性物品DP1を特定したものとする。また、着用者W1に対応する撮影画像に基づき、判定部135がガイド種別「履かせ方」と判定し、推定部136が体型「やせ型」と推定するとともに、身体的状態「寝たきり状態」と推定したものとする。
係る場合、図3に示すガイドコンテンツ記憶部121の例では、表示制御部137は、男性用およびテープ式タイプのおむつDP1に応じた履かせ方であって、やせ型で寝たきり状態の人物に最適な履かせ方のうち、1番目(ステップ1)に行うべき履かせ方が示されたガイドコンテンツARGC11を抽出する。また、表示制御部137は、男性用およびテープ式タイプのおむつDP1に応じた履かせ方であって、やせ型で寝たきり状態の人物に最適な履かせ方のうち、2番目(ステップ2)に行うべき履かせ方が示されたガイドコンテンツARGC12を抽出する。
このようにして、図3に示すガイドコンテンツ記憶部121の例では、表示制御部137は、ガイドコンテンツARGC11(ステップ1)、ガイドコンテンツARGC12(ステップ2)、ガイドコンテンツARGC13(ステップ3)、ガイドコンテンツARGC14(ステップ4)、ガイドコンテンツARGC15(ステップ5)、ガイドコンテンツARGC16(ステップ6)、ガイドコンテンツARGC17(ステップ7)、といった一連の7つのガイドコンテンツを抽出する。
そして、表示制御部137は、上記一連の7つのガイドコンテンツ(吸収性物品を着脱するための複数の手順それぞれに対応する着脱方法を示すガイドコンテンツ)を、利用者の指示に応じて手順通り順に表示制御する(ステップS109)。次の、図7では、利用者U1の指示に応じて、一連のガイドコンテンツが手順通り順に表示制御される流れについて説明する。
〔7−2.処理手順(2)〕
図7は、実施形態に係る表示制御手順(2)を示すフローチャートである。図7は、図1のステップS109をより詳細に説明するものである。また、図7の例では、表示制御部137は、図6で例示した一連の7つのガイドコンテンツのうち、所定番目の手順(第1の手順)に対応するガイドコンテンツ(第1のガイドコンテンツ)を撮影画像に対して重畳表示させているものとする。
このような状態において、表示制御部137は、利用者からの指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS201)。例えば、表示制御部137は、第1の手順の次の第2の手順に対応する履かせ方を示すガイドコンテンツである第2のガイドコンテンツへと遷移するよう指示を利用者から受け付けたか否かを判定する。
図8で示すが、表示制御部137は、第1のガイドコンテンツとともに重畳表示されている「次へ」ボタンが利用者により押下された場合には、利用者からの指示を受け付けたと判定することができる。また、表示制御部137は、必ずしも「次へ」ボタンを表示する必要はなく、例えば、「次へ」といった発話を認識した場合には、利用者からの指示を受け付けたと判定してもよい。
図7の説明に戻る。表示制御部137は、利用者からの指示を受け付けていないと判定している間は(ステップS201;No)、利用者からの指示を受け付けたと判定できるまで待機する。
一方、表示制御部137は、利用者からの指示を受け付けたと判定した場合には(ステップS201;Yes)、現在表示されている第1のガイドコンテンツでの手順(第1の手順)の次の手順(第2の手順)に対応する履かせ方を示す第2のガイドコンテンツを重畳表示させる(ステップS202)。
また、表示制御部137は、最後の手順(7番目の手順)に対応するガイドコンテンツ(ガイドコンテンツARGC17)まで重畳表示させたか否かを判定する(ステップS203)。表示制御部137は、最後の手順に対応するガイドコンテンツまで重畳表示させていないと判定している間は(ステップS203;No)、最後の手順に対応するガイドコンテンツまで重畳表示させたと判定できるまでステップS201からの処理を繰り返す。
一方、表示制御部137は、最後の手順に対応するガイドコンテンツまで重畳表示させたと判定した場合には(ステップS203;Yes)、表示制御処理を終了する。なお、表示制御部137は、最後の手順に対応するガイドコンテンツまで重畳表示させたと判定した場合には(ステップS203;Yes)、利用者(例えば、利用者U1)が着用者W1に対しておむつDP1を履かす作業に成功したと判定し、係る利用者を称賛する内容のコンテンツを現在の撮影画像に対してさらに重畳表示させてもよい。
また、情報制御部138は、最後の手順に対応するガイドコンテンツまで重畳表示させたと判定された場合には(ステップS203;Yes)、着用回数「1」をカウントし、着用者W1に対応する「累積着用回数」に対して着用回数「1」を計上する。
〔8.表示制御処理に係る画面例〕
図6および図7を用いて、実施形態に係る表示制御処理の流れについて説明してきた。ここからは、図8を用いて、実施形態に係る表示制御処理によりガイドコンテンツが重畳表示された場合の画面例の一例について説明する。図8は、実施形態に係る表示制御処理による画面例の一例を示す図である。図8では、図6で示した一連の7つのガイドコンテンツが、利用者U1の指示に応じて手順通り順に表示制御されて行く場合を例に、各手順ごとの画面例を示す。図8Aには、ステップ1〜7のうち、ステップ1〜4それぞれでの画面例を示す。図8Bには、ステップ1〜7のうち、ステップ5〜7それぞれでの画面例を示す。
具体的には、おむつDP1の履かせ方は、ステップ1〜7の手順で構成されており、ステップ1では、吸収性物品を履かせるにあたって吸収性物品をどのように取り扱って履かせるかといった取扱方法が規定されているものとする。例えば、ステップ1では、「パッドを吸収性物品の立体ギャザーの内側に挿入する」という取扱方法が規定されているものとする。したがって、係る例では、表示制御部137は、このような取扱方法を示すガイドコンテンツARGC11を撮影画像に重畳した状態で表示させる。
また、図8Aの例によると、ガイドコンテンツARGC11は、取扱方法を説明するテキスト「パッドをオムツの立体ギャザーの内側に挿入して下さい」を含むAR画像であるガイドコンテンツARGC11−1と、パッドの形状を仮想的に示すAR画像であるガイドコンテンツARGC11−2とによって構成される。また、ステップ1は、1番目に行うべき履かせ方として、おむつDP1の取扱方法を示すものであるため、おむつDP1が撮影される必要がある。このようなことから、ガイドコンテンツARGC11−1には、「オムツを撮影して下さい」といったテキストも含まれている。
また、このような状態において、例えば、検出部133によりおむつDP1が検出された場合には、表示制御部137は、撮影画像のうち、おむつDP1の部位であって、ステップ1での取扱方法で対象となっている部位(パッドを挿入させる部位)と対応する撮影画像の近傍位置にガイドコンテンツARGC11−2が位置するよう、ガイドコンテンツARGC11−2を重畳表示させる。この一例として、図8Aの例では、表示制御部137は、おむつDP1の右横にガイドコンテンツARGC11−2を重畳表示させている。
一方で、表示制御部137は、「パッドをオムツの立体ギャザーの内側に挿入する」という取扱方法をより理解させるために、仮想的なパッド(ガイドコンテンツARGC11−2)が挿入部位に入って行く様子を示すようにガイドコンテンツARGC11−2を移動させてもよい。また、表示制御部137は、ガイドコンテンツARGC11−2からパッドを挿入させる部位に向けた矢印のAR画像をさらに重畳表示させてもよい。
また、表示制御部137は、「次へ」ボタンBTをさらに重畳表示させることで、「次へ」ボタンBTが押下された場合には、ステップ2に移行する指示を利用者U1から受け付けたと判定する。そして、表示制御部137は、ステップ2に移行する指示を利用者U1から受け付けたと判定した場合には、ステップ2に対応する履かせ方を示すガイドコンテンツARGC12を撮影画像に重畳した状態で表示させる。
なお、表示制御部137は、利用者U1から指示を受け付けた場合に、受け付けた時点での撮影画像に基づいて、ステップ1で規定されている取扱方法が正しく行われたか否か判断してもよい。例えば、サーバ装置100は、ステップ1で規定されている取扱方法が正しく行われた場合、おむつDP1がどのような態様になるかが示された画像を正解画像として有しているとする。
係る場合、表示制御部137は、利用者U1から指示を受け付けた時点での撮影画像と、正解画像とを照らし合わせることで、ステップ1で規定されている取扱方法が正しく行われたか否か判断する。例えば、表示制御部137は、利用者U1から指示を受け付けた時点での撮影画像と、正解画像とを照らし合せた際のズレの度合いに基づいて、ステップ1で規定されている取扱方法が正しく行われたか否か判断することができる。また、表示制御部137は、正しく行われていないと判断した場合には、ステップ2に対応するガイドコンテンツARGC12を表示させず、「正しく行われていない可能性があります。再度実施してみて下さい」といった警告を表示させてもよい。
次に、ステップ2について説明する。ステップ2では、吸収性物品を履かせるにあたって吸収性物品の履かすに適した体位へと着用者の体位をどのように変更させるかといった変更方法が規定されているものとする。例えば、ステップ2では、「仰向けに寝かせた状態から、身体を横向きに変える」という変更方法が規定されているものとする。したがって、係る例では、表示制御部137は、このような変更方法を示すガイドコンテンツARGC12を撮影画像に重畳した状態で表示させる。
また、図8Aの例によると、ガイドコンテンツARGC12は、変更方法を説明するテキスト「仰向けに寝かせた状態から、身体を横向きに変えて下さい」を含むAR画像であるガイドコンテンツARGC12−1と、身体を横向きに回転させる回転方向を示す矢印のAR画像であるガイドコンテンツARGC12−2とによって構成される。また、ステップ2は、2番目に行うべき履かせ方として、体位変更方法を示すものであるため、着用者(特に着用者の下半身)が撮影される必要がある。このようなことから、ガイドコンテンツARGC12−1には、「全身(あるいは下半身)を撮影して下さい」といったテキストも含まれている。
また、このような状態において、例えば、検出部133により全身が検出された場合には、表示制御部137は、着用者W1の身体のうち、着用者W1の身体を横向きに回転させる際に力を入れるべき部位の近傍にガイドコンテンツARGC12−2が位置するよう、ガイドコンテンツARGC12−2を重畳表示させる。例えば、表示制御部137は、撮影画像のうち、着用者W1の「下腹部からひざにかけての部位」と対応する撮影画像の近傍位置に、ガイドコンテンツARGC12−2が位置するようガイドコンテンツARGC12−2を重畳表示させる。この一例として、図8Aの例では、表示制御部137は、着用者W1の「下腹部からひざにかけての部位」の少し上にガイドコンテンツARGC12−2を重畳表示させている。
一方で、表示制御部137は、「仰向けに寝かせた状態から、身体を横向きに変える」という変更方法をより理解させるために、矢印ではなく、着用者W1の身体を仮想的に示すAR画像であるガイドコンテンツARGC12−2を着用者W1の身体に重ねるように重畳表示させてもよい。また、表示制御部137は、仮想的な身体が回転する様子を示すようにガイドコンテンツARGC12−2を移動させてもよい。
また、表示制御部137は、「次へ」ボタンBTをさらに重畳表示させることで、「次へ」ボタンBTが押下された場合には、ステップ3に移行する指示を利用者U1から受け付けたと判定する。そして、表示制御部137は、ステップ3に移行する指示を利用者U1から受け付けたと判定した場合には、ステップ3に対応する履かせ方を示すガイドコンテンツARGC13を撮影画像に重畳した状態で表示させる。
なお、表示制御部137は、利用者U1から指示を受け付けた場合に、受け付けた時点での撮影画像に基づいて、ステップ2で規定されている変更方法が正しく行われたか否か判断してもよい。例えば、サーバ装置100は、ステップ2で規定されている変更方法が正しく行われた場合、着用者はどのような体位になるかが示された画像を正解画像として有しているとする。
係る場合、表示制御部137は、利用者U1から指示を受け付けた時点での撮影画像と、正解画像とを照らし合わせることで、ステップ2で規定されている変更方法が正しく行われたか否か判断する。例えば、表示制御部137は、利用者U1から指示を受け付けた時点での撮影画像と、正解画像とを照らし合せた際のズレの度合いに基づいて、ステップ2で規定されている変更方法が正しく行われたか否か判断することができる。また、表示制御部137は、正しく行われていないと判断した場合には、ステップ3に対応するガイドコンテンツARGC13を表示させず、「正しく行われていない可能性があります。再度実施してみて下さい」といった警告を表示させてもよい。
次に、ステップ3について説明する。ステップ3では、「吸収性物品の中心を背骨の位置に合わせるようにおしりの下に置く」という取扱方法が規定されているものとする。したがって、係る例では、表示制御部137は、このような取扱方法を示すガイドコンテンツARGC13を撮影画像に重畳した状態で表示させる。
また、図8Aの例によると、ガイドコンテンツARGC13は、取扱方法を説明するテキスト「オムツの中心を背骨の位置に合わせるように置いて下さい」を含むAR画像であるガイドコンテンツARGC13−1と、おむつDP1の形状を仮想的に示すAR画像であるガイドコンテンツARGC13−2とによって構成される。
また、このような状態において、例えば、検出部133により全身が検出された場合には、表示制御部137は、着用者W1の身体のうち、おむつDP1を置くべき部位の近傍にガイドコンテンツARGC13−2が位置するよう、ガイドコンテンツARGC13−2を重畳表示させる。例えば、表示制御部137は、撮影画像のうち、着用者W1の「背骨から臀部にかけての部位」と対応する撮影画像の位置に、ガイドコンテンツARGC13−2が位置するようガイドコンテンツARGC13−2を重畳表示させる。この一例として、図8Aの例では、表示制御部137は、着用者W1の「背骨から臀部にかけての部位」の少し横にガイドコンテンツARGC13−2を重畳表示させている。
一方で、表示制御部137は、「吸収性物品の中心を背骨の位置に合わせるようにおしりの下に置く」という取扱方法をより理解させるために、仮想的なおむつDP1(ガイドコンテンツARGC13−2)がおしりの下に入って行く様子を示すようにガイドコンテンツARGC13−2を移動させてもよい。また、表示制御部137は、ガイドコンテンツARGC13−2からおしりの下に向けた矢印のAR画像をさらに重畳表示させてもよい。
また、表示制御部137は、「次へ」ボタンBTをさらに重畳表示させることで、「次へ」ボタンBTが押下された場合には、ステップ4に移行する指示を利用者U1から受け付けたと判定する。そして、表示制御部137は、ステップ4に移行する指示を利用者U1から受け付けたと判定した場合には、ステップ4に対応する履かせ方を示すガイドコンテンツARGC14を撮影画像に重畳した状態で表示させる。
なお、表示制御部137は、利用者U1から指示を受け付けた場合に、受け付けた時点での撮影画像に基づいて、ステップ3で規定されている取扱方法が正しく行われたか否か判断してもよい。例えば、サーバ装置100は、ステップ3で規定されている取扱方法が正しく行われた場合、おむつDP1を当てられた人物はどのような態様になるかが示された画像を正解画像として有しているとする。
係る場合、表示制御部137は、利用者U1から指示を受け付けた時点での撮影画像と、正解画像とを照らし合わせることで、ステップ3で規定されている取扱方法が正しく行われたか否か判断する。例えば、表示制御部137は、利用者U1から指示を受け付けた時点での撮影画像と、正解画像とを照らし合せた際のズレの度合いに基づいて、ステップ3で規定されている取扱方法が正しく行われたか否か判断することができる。また、表示制御部137は、正しく行われていないと判断した場合には、ステップ4に対応するガイドコンテンツARGC14を表示させず、「正しく行われていない可能性があります。再度実施してみて下さい」といった警告を表示させてもよい。
次に、ステップ4について説明する。ステップ4では、吸収性物品を履かせるにあたって吸収性物品の履かすに適した体位へと着用者の体位をどのように変更させるかといった変更方法が規定されているものとする。例えば、ステップ4では、「身体をゆっくりと仰向けに戻す」という変更方法が規定されているものとする。したがって、係る例では、表示制御部137は、このような変更方法を示すガイドコンテンツARGC14を撮影画像に重畳した状態で表示させる。
また、図8Aの例によると、ガイドコンテンツARGC14は、変更方法を説明するテキスト「身体をゆっくりと仰向けに戻して下さい」を含むAR画像であるガイドコンテンツARGC14−1と、身体を仰向けに戻すよう回転させる回転方向を示す矢印のAR画像であるガイドコンテンツARGC14−2とによって構成される。
また、このような状態において、例えば、検出部133により全身が検出された場合には、表示制御部137は、着用者W1の身体のうち、着用者W1の仰向けに戻すよう回転させる際に力を入れるべき部位の近傍にガイドコンテンツARGC14−2が位置するよう、ガイドコンテンツARGC14−2を重畳表示させる。例えば、表示制御部137は、撮影画像のうち、着用者W1の「下腹部からひざにかけての部位」と対応する撮影画像の近傍位置に、ガイドコンテンツARGC14−2が位置するようガイドコンテンツARGC14−2を重畳表示させる。この一例として、図8Aの例では、表示制御部137は、着用者W1の「下腹部からひざにかけての部位」の少し上にガイドコンテンツARGC14−2を重畳表示させている。
一方で、表示制御部137は、「身体をゆっくりと仰向けに戻す」という変更方法をより理解させるために、矢印ではなく、着用者W1の身体を仮想的に示すAR画像であるガイドコンテンツARGC14−2を着用者W1の身体に重ねるように重畳表示させてもよい。また、表示制御部137は、仮想的な身体が回転する様子を示すようにガイドコンテンツARGC14−2を移動させてもよい。
また、表示制御部137は、「次へ」ボタンBTをさらに重畳表示させることで、「次へ」ボタンBTが押下された場合には、ステップ5に移行する指示を利用者U1から受け付けたと判定する。そして、表示制御部137は、ステップ5に移行する指示を利用者U1から受け付けたと判定した場合には、ステップ5に対応する履かせ方を示すガイドコンテンツARGC15を撮影画像に重畳した状態で表示させる。
なお、表示制御部137は、利用者U1から指示を受け付けた場合に、受け付けた時点での撮影画像に基づいて、ステップ4で規定されている変更方法が正しく行われたか否か判断してもよい。例えば、サーバ装置100は、ステップ4で規定されている変更方法が正しく行われた場合、着用者はどのような体位になるかが示された画像を正解画像として有しているとする。
係る場合、表示制御部137は、利用者U1から指示を受け付けた時点での撮影画像と、正解画像とを照らし合わせることで、ステップ4で規定されている変更方法が正しく行われたか否か判断する。例えば、表示制御部137は、利用者U1から指示を受け付けた時点での撮影画像と、正解画像とを照らし合せた際のズレの度合いに基づいて、ステップ2で規定されている変更方法が正しく行われたか否か判断することができる。また、表示制御部137は、正しく行われていないと判断した場合には、ステップ5に対応するガイドコンテンツARGC15を表示させず、「正しく行われていない可能性があります。再度実施してみて下さい」といった警告を表示させてもよい。
次に、ステップ5について説明する。ステップ5からは図8Bを用いて説明する。ステップ5では、「吸収性物品のギャザーを立たせるように引き上げる」という取扱方法が規定されているものとする。したがって、係る例では、表示制御部137は、このような取扱方法を示すガイドコンテンツARGC15を撮影画像に重畳した状態で表示させる。
また、図8Bの例によると、ガイドコンテンツARGC15は、取扱方法を説明するテキスト「ギャザーを立たせるように引き上げて下さい」を含むAR画像であるガイドコンテンツARGC15−1と、おむつDP1の形状(具体的には、引き上げられたギャザー周辺の形状)を仮想的に示すAR画像であるガイドコンテンツARGC15−2とによって構成される。
また、このような状態において、例えば、検出部133によりおむつDP1が検出された場合には、表示制御部137は、着用者W1の身体のうち、おむつDP1を引き上げた際の部位の近傍にガイドコンテンツARGC15−2が位置するよう、ガイドコンテンツARGC15−2を重畳表示させる。例えば、表示制御部137は、撮影画像のうち、着用者W1の「股の周辺部位」と対応する撮影画像の位置に、ガイドコンテンツARGC15−2が位置するようガイドコンテンツARGC15−2を重畳表示させる。この一例として、図8Bの例では、表示制御部137は、着用者W1の「股の周辺部位」からおむつDP1のギャザー部分が出現しているようにガイドコンテンツARGC15−2を重畳表示させている。
一方で、表示制御部137は、「吸収性物品のギャザーを立たせるように引き上げる」という取扱方法をより理解させるために、ギャザー部分を示す仮想的なおむつDP1(ガイドコンテンツARGC15−2)が股下から出現する様子を示すようにガイドコンテンツARGC15−2を移動させてもよい。また、表示制御部137は、実物のおむつDP1からガイドコンテンツARGC15−2に向けた矢印のAR画像をさらに重畳表示させてもよい。
また、表示制御部137は、「次へ」ボタンBTをさらに重畳表示させることで、「次へ」ボタンBTが押下された場合には、ステップ6に移行する指示を利用者U1から受け付けたと判定する。そして、表示制御部137は、ステップ6に移行する指示を利用者U1から受け付けたと判定した場合には、ステップ6に対応する履かせ方を示すガイドコンテンツARGC16を撮影画像に重畳した状態で表示させる。
なお、表示制御部137は、利用者U1から指示を受け付けた場合に、受け付けた時点での撮影画像に基づいて、ステップ5で規定されている取扱方法が正しく行われたか否か判断してもよい。例えば、サーバ装置100は、ステップ5で規定されている取扱方法が正しく行われた場合、おむつDP1を当てられた人物はどのような態様になるかが示された画像を正解画像として有しているとする。
係る場合、表示制御部137は、利用者U1から指示を受け付けた時点での撮影画像と、正解画像とを照らし合わせることで、ステップ5で規定されている取扱方法が正しく行われたか否か判断する。例えば、表示制御部137は、利用者U1から指示を受け付けた時点での撮影画像と、正解画像とを照らし合せた際のズレの度合いに基づいて、ステップ5で規定されている取扱方法が正しく行われたか否か判断することができる。また、表示制御部137は、正しく行われていないと判断した場合には、ステップ6に対応するガイドコンテンツARGC16を表示させず、「正しく行われていない可能性があります。再度実施してみて下さい」といった警告を表示させてもよい。
次に、ステップ6について説明する。ステップ6では、「オムツのシワをのばしながら左右に広げる」という取扱方法が規定されているものとする。したがって、係る例では、表示制御部137は、このような取扱方法を示すガイドコンテンツARGC16を撮影画像に重畳した状態で表示させる。
また、図8Bの例によると、ガイドコンテンツARGC16は、取扱方法を説明するテキスト「オムツのシワをのばしながら左右に広げて下さい」を含むAR画像であるガイドコンテンツARGC16−1と、シワをのばすという作業を示す矢印のAR画像であるガイドコンテンツARGC16−2とによって構成される。
また、このような状態において、例えば、検出部133によりおむつDP1が検出された場合には、表示制御部137は、撮影画像のうち、おむつDP1の部位であって、ステップ6での取扱方法で対象となっている部位(シワが存在する胴回り部位)と対応する撮影画像の近傍位置にガイドコンテンツARGC16−2が位置するよう、ガイドコンテンツARGC16−2を重畳表示させる。この一例として、図8Bの例では、表示制御部137は、おむつDP1の胴回り部位の上部にガイドコンテンツARGC16−2を重畳表示させている。
一方で、表示制御部137は、「オムツのシワをのばしながら左右に広げる」という取扱方法をより理解させるために、矢印が伸縮するようにガイドコンテンツARGC16−2を動作させてもよい。
また、表示制御部137は、「次へ」ボタンBTをさらに重畳表示させることで、「次へ」ボタンBTが押下された場合には、ステップ7に移行する指示を利用者U1から受け付けたと判定する。そして、表示制御部137は、ステップ7に移行する指示を利用者U1から受け付けたと判定した場合には、ステップ7に対応する履かせ方を示すガイドコンテンツARGC17を撮影画像に重畳した状態で表示させる。
なお、表示制御部137は、利用者U1から指示を受け付けた場合に、受け付けた時点での撮影画像に基づいて、ステップ6で規定されている取扱方法が正しく行われたか否か判断してもよい。例えば、サーバ装置100は、ステップ6で規定されている取扱方法が正しく行われた場合、おむつDP1がどのような態様になるかが示された画像を正解画像として有しているとする。
係る場合、表示制御部137は、利用者U1から指示を受け付けた時点での撮影画像と、正解画像とを照らし合わせることで、ステップ6で規定されている取扱方法が正しく行われたか否か判断する。例えば、表示制御部137は、利用者U1から指示を受け付けた時点での撮影画像と、正解画像とを照らし合せた際のズレの度合いに基づいて、ステップ6で規定されている取扱方法が正しく行われたか否か判断することができる。また、表示制御部137は、正しく行われていないと判断した場合には、ステップ7に対応するガイドコンテンツARGC17を表示させず、「正しく行われていない可能性があります。再度実施してみて下さい」といった警告を表示させてもよい。
次に、ステップ7について説明する。ステップ7では、「パッドが存在する部分を軽くおさえつつ、ズレ止めテープのある両端を手前に引きよせ、下のズレ止めテープから左右の順に止める」という取扱方法が規定されているものとする。したがって、係る例では、表示制御部137は、このような取扱方法を示すガイドコンテンツARGC17を撮影画像に重畳した状態で表示させる。
また、図8Bの例によると、ガイドコンテンツARGC17は、取扱方法を説明するテキスト「パッドが存在する部分を軽くおさえつつ、ズレ止めテープのある両端を手前に引きよせ、下のズレ止めテープから左右の順に止めて下さい」を含むAR画像であるガイドコンテンツARGC17−1と、おむつDP1の形状(具体的には、手前に引き寄せられた両端の形状)を仮想的に示すAR画像であるガイドコンテンツARGC17−2とによって構成される。
ここで、推定部136は、着用者W1について体型「やせ型」と推定しているとする。係る場合、ガイドコンテンツARGC17−1には、やせ形体型の着用者により最適な取扱方法を説明するテキストとして、例えば、「お腹まわりが細いため、上のテープを斜め下向きに止めて下さい」がさらに含まれてもよい。
また、このような状態において、例えば、検出部133によりおむつDP1が検出された場合には、表示制御部137は、撮影画像のうち、おむつDP1の部位であって、ステップ7での取扱方法で対象となっている部位(テープ止めの対象となっている胴回り部位)と対応する撮影画像の近傍位置にガイドコンテンツARGC17−2が位置するよう、ガイドコンテンツARGC17−2を重畳表示させる。この一例として、図8Bの例では、表示制御部137は、テープ止めの対象となっている胴回り部位の上部に、手前に引き寄せられた両端の形状を示すガイドコンテンツARGC17−2を重畳表示させている。
一方で、表示制御部137は、「パッドが存在する部分を軽くおさえつつ、ズレ止めテープのある両端を手前に引きよせ、下のズレ止めテープから左右の順に止める」という取扱方法をより理解させるために、両端が広がっている状態から胴回りを包み込むように移動してくる様子を示すようにガイドコンテンツARGC17−2を移動させてもよい。また、表示制御部137は、実物のおむつDP1からガイドコンテンツARGC17−2に向けた矢印のAR画像をさらに重畳表示させてもよい。
また、表示制御部137は、「次へ」ボタンBTをさらに重畳表示させることで、「次へ」ボタンBTが押下された場合には、おむつDP1を履かす作業を完了した意思表示を利用者U1から受け付けたと判定する。そして、表示制御部137は、完了の意思表示を利用者U1から受け付けたと判定した場合には、利用者U1が着用者W1に対しておむつDP1を履かす作業に成功したと判定し、利用者U1を称賛する内容が示された称賛コンテンツを現在の撮影画像に対してさらに重畳表示させる。図8Bの例では、表示制御部137は、「おつかれさまでした。とてもキレイに装着できているようです。次回もがんばって下さい!」といった称賛する内容のテキストを含むAR画像である称賛コンテンツARPC1を重畳表示させている。
なお、表示制御部137は、利用者U1から完了の意思表示を受け付けた場合に、受け付けた時点での撮影画像に基づいて、ステップ7で規定されている取扱方法が正しく行われたか否か判断してもよい。例えば、サーバ装置100は、ステップ7で規定されている取扱方法が正しく行われた場合、おむつDP1がどのような態様になるかが示された画像を正解画像として有しているとする。
係る場合、表示制御部137は、利用者U1から完了の意思表示を受け付けた時点での撮影画像と、正解画像とを照らし合わせることで、ステップ7で規定されている取扱方法が正しく行われたか否か判断する。例えば、表示制御部137は、利用者U1から完了の意思表示を受け付けた時点での撮影画像と、正解画像とを照らし合せた際のズレの度合いに基づいて、ステップ7で規定されている取扱方法が正しく行われたか否か判断することができる。また、表示制御部137は、正しく行われていないと判断した場合には、称賛コンテンツARPC1を表示させず、「装着が完了しておりません。再度実施してみて下さい」といった警告を表示させてもよい。
〔9.変形例〕
上記実施形態に係る表示制御装置は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。例えば、表示制御装置の一例であるサーバ装置100は、表示制御プログラムにしたがって以下の表示制御処理を行ってもよい。
〔9−1.コンテンツが重畳表示される被重畳物について〕
上記実施形態では、サーバ装置100が、ガイドコンテンツをはじめとするAR画像としての各種コンテンツを撮影画像に重畳した状態で表示させる例を示した。すなわち、被重畳物が撮影画像である例を示した。しかしながら、被重畳物は、撮影画像以外の所定のオブジェクトであってもよい。例えば、被重畳物は、スクリーンの役割を果たせるようなオブジェクトであればいかなるオブジェクトであってもよい。係るオブジェクトとしては、例えば、プロジェクションマッピングで対象とされるものが考えられる。したがって、被重畳物は、例えば、ホワイトボード、室内の壁、床等が考えられる。
なお、上記実施形態では、デバイス10が、スマートフォンである例を示したが、被重畳物がホワイトボード等のデバイス10とは隔離されたオブジェクトである場合、デバイス10による撮影画像を係るオブジェクトに投影するプロジェクターと、デバイス10とを接続することとなる。なお、接続方式は、優先または無線のいずれであってもよい。
〔9−2.言語について〕
上記の通り、利用者の中には、海外から働きに来た外国人労働者も存在する。このため、表示制御部137は、利用者に応じた言語で使用方法が示されたコンテンツを重畳表示させてもよい。例えば、表示制御部137は、利用者の国籍に応じた言語で使用方法が示されたコンテンツを重畳表示させる。
例えば、図8に示しように、ガイドコンテンツには、所定の言語で使用方法を説明するテキストを含むものが存在する。したがって、表示制御部137は、利用者の国籍に応じた言語で使用方法を説明するテキストを含むガイドコンテンツを重畳表示させることができる。例えば、表示制御部137は、予め登録された利用者に関する登録情報に基づいて、現在の利用者の国籍を判断し、現在の言語(例えば、日本語)によるテキストを、判断した国籍によるテキストに翻訳したうえで翻訳後のテキストを含むガイドコンテンツを重畳表示させる。
また、サーバ装置100が、特定の国籍に応じた言語で使用方法が示されたガイドコンテンツを予め有しておいてもよく、係る場合には、表示制御部137は、判断した国籍に対応する言語で使用方法が示されたガイドコンテンツを抽出しこれを表示させてもよい。
また、表示制御部137は、ガイドコンテンツの重畳表示とともに、テキストの内容を読み出す音声であって、利用者の国籍に応じた言語で読み出す音声をさらに出力させてもよい。
このようなサーバ装置100によれば、利用者が使用方法を誤ってしまうリスクを効果的に軽減し、使用方法を的確かつ容易に理解できるようサポートすることができるようになる。
〔9−3.フィードバックによる学習〕
また、サーバ装置100は、ガイドコンテンツに対する評価(うまく着脱できた、理解しにくかった等)や、このような身体的状態の着用者にはこのような着脱方法が適しているといった使用方法に関する改善案のフィードバックを利用者から受け付けてもよい。また、サーバ装置100は、受け付けたフィードバックに基づいて、例えば、身体的状態と着脱方法との関係性を学習することで、着脱方法をよりパーソナライズ化してもよい。これにより、サーバ装置100は、処理対象の着用者により最適な着脱方法が示されたガイドコンテンツを表示することができるようになる。
例えば、処理対象の着用者が一般的な着脱方法を適用しにくい困難な身体的状態にあり、また、サーバ装置100は、係る困難な身体的状態にはどのような着脱方法が最適であるかをこれまでのフィードバックから学習できているとする。そうすると、サーバ装置100は、係る処理対象の着用者に合ったより良い着脱方法を示すガイドコンテンツを表示できるようになる。
〔9−4.アクティベーションコード〕
また、表示制御部137は、利用者が、実施形態に係るサービスを受けながら所定の販売元による商品(吸収性物品)の着脱作業を行おうとする利用者であるとの認証が得られた場合には、この商品の使用方法を示すガイドコンテンツを重畳表示させてもよい。
例えば、事業者Tにより販売される所定の商品としてのおむつの商品パッケージや、係るおむつが個別に包装される個包装に、アクティベーションコードが付されているものとする。このような場合、利用者は、ガイドコンテンツによる案内を希望する際には、予めアクティベーションコードの入力を求められる。
したがって、サーバ装置100は、入力されたアクティベーションコードが正しいと判断した場合には、入力した利用者について、実施形態に係るサービスを受けながら事業者Tの商品(吸収性物品)の着脱作業を行おうとする利用者であると認証する。また、このように認証された場合に限り、表示制御部137は、この商品の使用方法を示すガイドコンテンツを重畳表示させる。
このようなサーバ装置100によれば、所定の販売元(上記例では、事業者T)による商品の利用(購入)を効果的に促進させることができるようになる。
〔9−5.コンテンツについて(1)〕
上記実施形態では、表示制御部137が、吸収性物品を使用する際のケアの方法を示すコンテンツとして、吸収性物品の使用方法を示すコンテンツを重畳表示させる例を示した。具体的には、表示制御部137が、吸収性物品を使用する際のケアの方法を示すコンテンツとして、吸収性物品が着用される着用対象(着用者)への吸収性物品の着脱方法を示すコンテンツを重畳表示させる例を示した。
しかしながら、吸収性物品を使用する際には、アウターに対するパッド(インナーパッド)の置き方や、糞口感染などによる感染症防止対策に向けた洗浄方法(陰部洗浄方法)にも注意を払う必要がある。このようなことから、表示制御部137は、吸収性物品を使用する際のケアの方法を示すコンテンツとして、吸収性物品を使用する際におけるアウターに対するパッドの置き方を示すコンテンツや、吸収性物品を使用する際における感染症防止対策に向けた洗浄方法を示すコンテンツをさらに重畳表示させてもよい。
そして、このようなサーバ装置100によれば、吸収性物品の着脱作業を行う際にどのようなことに注意すれば清潔な着脱を実現できるかといった気付きを交換者に与えることができるため、より高度な着脱作業を適切かつ容易に行わせることができるようになる。
〔9−6.コンテンツについて(2)〕
また、上記実施形態では、吸収性物品が適用される着用者(例えば、被介護者)に対して交換者が吸収性物品の交換を行う場面が想定されたコンテンツ(例えば、介護職員などの交換者向けのコンテンツ)が、表示制御部137により重畳表示される例を示した。
しかしながら、吸収性物品を着用する着用者本人が、自身で吸収性物品を着脱する場合もある。したがって、表示制御部137は、吸収性物品が着用される着用者への吸収性物品の着脱方法を示すコンテンツとして、係る着用者本人が吸収性物品を着脱する状況に合わせたコンテンツを重畳表示させてもよい。このようなコンテンツでは、例えば、椅子、トイレ、あるいは、ベッドに座った状態での着脱方法が案内される。
そして、このようなサーバ装置100によれば、被介護者の自立を支援することができるため、介護に頼り切ってしまわず自力で行動することのモチベーションを効果的に維持させることができ、この結果、QOLの低下を防止することができるようになる。
〔10.その他〕
上記した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、手動的に行われてもよい。また、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、公知の方法で自動的に行われてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られるものではない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されなくともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。また、各構成要素は、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成してもよい。また、上記してきた各処理は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて実行されてもよい。
〔11.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る表示制御装置は、例えば図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図9は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、キャッシュ1040、メモリ1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続される。
演算装置1030は、キャッシュ1040やメモリ1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。キャッシュ1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するキャッシュである。また、メモリ1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現されるメモリである。
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現されてよい。一方、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
例えば、入力装置1020は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置により実現されてもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体により実現されてもよい。
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する機能を有する。
ここで、演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行うこととなる。例えば、演算装置1030は、入力装置1020やメモリ1050からプログラムをキャッシュ1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。例えば、コンピュータ1000がサーバ装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、キャッシュ1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現することとなる。