JP2021185297A - 足場における楔緊結装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】仮設足場等の足場において使用される楔緊結装置を提供する。【解決手段】楔部材を待機位置から緊結位置まで下動させることによりをフランジの緊結孔に打ち込んで緊結する構成において、前記楔部材の枝部(16B)の遊動面(34)に突設したストッパ部(36)を受け止める保持手段(37)であり、前記遊動面(34)に臨む固定壁(42)と、バネ線材から成る線材折曲体(39)により構成されており、前記線材折曲体は、固定壁の外側面に添接される弾性アーム(45)の先端部を前記遊動面(34)に向けて弓状に屈曲することにより保持部(46)を形成し、前記弾性アームの弾性変形を介して保持部を遊動面から離反する方向に変位させるように構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、仮設足場等の足場において使用される楔緊結装置に関する。
従来、構築と解体を行う仮設足場において、楔緊結装置が提供されている。例えば、図1に示すように、支柱1と横架材等の連結部材2を着脱自在に連結するための装置として、支柱1の長手方向に間隔をあけて固設したフランジ3に設けた緊結孔4に対して、連結部材2の端部に固設した連結金具5を楔部材6により緊結するように構成した楔緊結装置が公知である。
連結金具5は、上下顎部5a、5bの間に受入部9形成すると共に、上下顎部5a、5bにそれぞれ上側の挿通孔7と下側の挿通孔8を設けており、受入部9にフランジ3を進入させたとき、フランジの緊結孔4と上下顎部の挿通孔7、8を上下方向に連通させるように形成されている。
楔部材6は、前記の各孔に挿通自在な厚さの盤状体より形成され、腹部6aと背部6bの間の幅寸法を下方に向けて次第に幅狭とするように形成されている。
そこで、楔部材6を上から下に向けて上顎部5aの挿通孔7とフランジ3の緊結孔4と下顎部5bの挿通孔8に挿通させた状態で、ハンマー等により殴打して下動させると、楔部材6が緊結孔4の接支縁部4aと挿通孔7、8の受縁部7a、8aの間に圧入され、接支縁部4aと受縁部7a、8aの間隔を押し広げながら、連結金具5を押動させることにより、上下顎部5a、5bの先端部を支柱の表面に圧接状態で当接する。これにより、フランジ3と楔部材6と連結金具5と支柱1の相互間における緊結状態が得られる。
そして、この緊結状態において、下顎部5bの挿通孔8から挿出された楔部材6の下端部をハンマー等により殴打して上動させると、緊結状態が解除される。
特開2018−71196号公報
上述の緊結作業を行うためには、先ず、連結金具5をフランジ3の側方に臨ませた状態からフランジ3に向けて横方向に移動させ、受入部9にフランジ3を進入させると共に、上顎部5aの載置面10をフランジ3に載置する必要がある。しかしながら、このとき楔部材6が受入部9の内部に位置している場合は、フランジ3を受入部9に進入させることができない。このため、図1(A)に示すように、作業者の指先等で楔部材6を退避位置PXに持ち上げることにより受入部9を開放状態とし、楔部材6を保持した状態で連結金具5をフランジ3に向けて移動させなければならない。
受入部9にフランジ3を進入させ、楔部材6をフランジの緊結孔4に臨ませた状態で、指先等による保持から解放すれば、楔部材6は、自重で下降して停止位置PYで停止するので、引き続きハンマー等による殴打により、緊結位置PZまで下動させれば良い。
足場の構築は、多数の個所において、緊結作業を行うことが必要である。連結金具5は連結部材2と一体化された重量物を構成しているので、これをフランジ3に臨むように位置決めして横方向に移動させることは重労働であり、しかも、その作業中、楔部材6を退避位置PXに持ち上げた状態で保持し続けることは、作業者に酷である。
足場の解体の場合も同様であり、緊結状態が解除された楔部材6を退避位置PXに持ち上げ、連結金具5の受入部9からフランジ3が抜き出されるまで、持ち上げ状態を保持する必要がある。
ところで、上記問題を解決するためには、例えば、連結金具に楔部材を保持するスプリングを設け、作業者が指先によりスプリングの弾発力に抗して楔部材を上下動させ、上述のような退避位置PXに位置させた状態で、指先から放しても、楔部材が該退避位置で停止保持されるように構成すれば良い。
しかしながら、この場合、上記問題は解決できるが、楔部材が退避位置に保持されている状態では、連結金具の上顎部をフランジに載置したとき、楔部材を打ち込む前に、上顎部の載置面がフランジの上面を滑動してフランジから脱落するおそれがある。特に、長尺とされた重い連結部材の場合、一対の支柱のフランジに対して、連結部材の両端部を同時に載置することは困難であるから、先ずは一方の端部の連結金具を一方のフランジに載置し、次いで他方の端部の連結金具を他方のフランジに載置する手順となるが、その際、連結部材の姿勢が変わるため、先にフランジに載置したはずの連結金具が容易に脱落してしまい、作業効率を低下するという新たな問題を発生する。
このため、本発明の目的は、連結金具の受入部にフランジを進入させる際、楔部材を待機位置P1で静止させ、その際、楔部材の下端部が上顎部の載置面から下向きに所定距離(t)だけ突出された位置を待機位置P1として、連結金具における上顎部の載置面をフランジに載置したとき、前記楔部材の下端部をフランジの緊結孔に挿入係止させ、これにより、上顎部の載置面がフランジの上面を滑動することを阻止し、フランジから脱落することのないように構成した楔緊結装置を提供する点にある。
また、本発明の目的は、楔部材の下端部が下顎部の上面から所定高さ(h)に位置する待機位置P1に関して、作業者が指先で持ち上げた楔部材を放し、自重で下降させるだけで、楔部材を待機位置(P1)となる正確な位置で受け止め、その位置で静止させ保持するが、楔部材をハンマー等の殴打により緊結位置P2に向けて打ち込むときは、前記の受け止めを好適に解除するように構成した保持手段を提供する点にある。
そこで、上記目的を達するために本発明が手段として構成したところは、支柱に固設されたフランジと連結部材に固設された連結金具を楔部材により連結する緊結装置であり、前記連結金具は、上顎部と下顎部の間にフランジを進入させる受入部を形成し、前記楔部材は、それぞれ前記上下顎部に挿通される楔本体部と枝部を並設一体化しており、前記楔本体部の下端部を下顎部の上面から所定高さ(h)に位置させた待機位置P1から、楔本体部をフランジの緊結孔に打ち込んで緊結位置P2まで下動させることにより緊結する構成において、前記楔部材の枝部の遊動面にストッパ部を突設し、前記連結金具に内装した保持手段に保持部を設け、前記ストッパ部を保持部に載置させ楔部材の自重を支持することにより楔部材を待機位置(P1)に静止させるが、該静止状態から楔部材に下向きの外力を与えたとき、ストッパ部が前記保持部を押動し変位させることにより通過し、楔部材を緊結位置(P2)に向けて下動させるように構成されており、前記保持手段は、前記枝部の遊動面に臨む固定壁と、該固定壁に沿って設けられたバネ線材から成る線材折曲体により構成され、前記線材折曲体は、固定壁の外側面に添接される弾性アームの先端部を前記遊動面に向けて弓状に屈曲することにより前記保持部を形成し、前記弾性アームの弾性変形を介して保持部を遊動面から離反する方向に変位させるように構成されて成る点にある。
本発明の好ましい実施形態は、前記固定壁の外側面に前記弾性アームを弾力に抗して受け止める接支手段を形成し、弾性アームを受け止めることにより、保持部が遊動面を圧接しない位置で保持されるように構成している。
前記保持手段は、前記固定壁を含んで構成された周壁により、楔部材の枝部の上下移動を案内する案内通路を形成することが好ましい。
好ましくは、前記待機位置P1において、楔本体部の下端部は、上顎部の下面に形成された載置面から受入部の内部に向けて距離(t)だけ突出させられると共に、該下端部にガイド部を形成しており、楔部材は、待機位置P1とした状態でフランジを受入部に向けて進入させたとき、前記ガイド部がフランジの縁部に当接して乗り上げることにより、下端部を前記載置面と面一にする退避位置P0に向けて上動され、下端部がフランジの緊結孔に臨まされたとき、自重により待機位置P1に向けて下動され、下端部を緊結孔に挿入係止するように構成されている。そして、前記保持手段の保持部に対して、楔部材の枝部は、ストッパ部の下側に下部遊動領域を形成しており、前記保持部と下部遊動領域は、相互に、前記待機位置P1と退避位置P0の間において楔部材が上下動することを許すように構成されている。
この際、前記距離(t)は、フランジの厚さ(T)に対してt<Tとするように構成することが好ましい。
更に好ましくは、楔部材を待機位置P1としたとき、楔本体部の下端部と下顎部の間の空間の高さ(h)をフランジの厚さ(T)に対してT≦hとするように構成されており、前記載置面から下向きに突出する下端部の突出距離(t)を構成する下側距離(g)と上側距離(e)をe<gとするように構成され、下端部のうち、下側距離(g)に含まれる領域に前記ガイド部を形成し、上側距離(e)に含まれる領域に係止部を形成し、楔部材を待機位置P1として上顎部の載置面をフランジに載置したとき、前記係止部がフランジの緊結孔に係止することにより、上顎部の横向き移動を阻止するように構成している。
前記ガイド部は、楔本体部の下端部において、下端中心に向かうほぼ円錐状となる円錐面又はほぼ球状となる球面により形成することが好ましい。
本発明によれば、保持手段37により楔部材16を待機位置P1に位置した状態で静止させることができるので、長尺とされた連結部材12の両端部に設けられた楔付きの連結金具15、15を所定間隔で立設された支柱11のフランジ13に接続する作業が簡単容易となる。
ところで、保持手段37は、楔部材16における枝部16Bの遊動面34に臨む固定壁42を備えているので、該枝部16Bの上下移動を好適に案内する。そして、固定壁42の外側面に添接される弾性アーム45と、前記遊動面34に臨む保持部46を設け、遊動面34の所定位置に突設したストッパ部36を保持部46に載置させて楔部材16の自重を支持することにより、楔部材を待機位置(P1)に静止させる構成に関して、弾性アーム45及び保持部46をバネ線材から成る線材折曲体39により形成しているので、板バネ等に比して高強度に構成することが可能であり、しかも、静止状態の楔部材16を緊結位置(P2)に向けて下動するための外力が与えられたとき、保持部46は、屈曲傾斜部における線材表面にストッパ部36の押動を受け、弾性アーム45を弾性変形させることにより変位し、ストッパ部36を好適に下方に向けて通過移動させる。この際、ストッパ部36と保持部46の接触面積は、保持部46を形成する線材の表面により極小化されているので、抵抗のないスムースな移動を可能とする。
そして、本発明の好ましい構成によれば、連結金具15をフランジ13に向けて移動し、受入部20にフランジ13を進入させるだけで、楔部材16が待機位置(P1)から退避位置(P0)に向けて自動的に退避することによりフランジ13の進入を好適に行わせ、連結金具15をフランジ13の所定位置に移動するだけで、楔部材16が退避位置(P0)から再び待機位置(P1)に自動的に戻り、下端部25eをフランジ13の緊結孔14に挿入させることができ、作業が更に簡単容易となる。
本発明の更に好ましい構成によれば、フランジ13を受入部20に進入させた後、上顎部18の載置面30をフランジ13に載置すれば、前記下端部25eがフランジ13の緊結孔14に挿入係止されるので、これにより、連結金具15がフランジ13から脱落することを阻止することができる。
従来技術を示しており、(A)は連結金具の受入部にフランジを進入させた状態を示す断面図、(B)は楔部材を打ち込んだ後の緊結状態を示す断面図である。 本発明の1実施形態に関して、連結金具と保持手段と楔部材を分離させた状態で示す斜視図である。 実施形態に関して、保持手段を装備した連結金具の断面を示すと共に楔部材を分離させた状態で示す側面図である。 実施形態に関する楔部材の構成を示しており、(A)は楔部材と保持手段を示す斜視図、(B)は楔部材を下方から見た斜視図である。 実施形態に関する保持手段の構成を示しており、(A)は分解状態を示す斜視図、(B)は組立状態を示す斜視図である。 保持手段の作用を示しており、(A)は弾性アームが接支手段に受止められた状態を示す断面図、(B)は弾性アームが弾性変形して保持部を変位させた状態を示す斜視図である。 楔部材が待機位置(P1)で静止した状態の連結金具と、支柱のフランジを示す断面図である。 待機位置(P1)で静止した楔部材の枝部と保持手段の保持部の関係を示す縦断面図である。 楔部材を待機位置(P1)に静止させた状態の連結金具と、支柱のフランジの関係を示し、(A)は受入部に向けて突出した楔本体部の下端部とフランジを示す断面図、(B)は楔本体部の下端部に形成されたガイド部と係止部を示す断面図である。 楔部材を待機位置(P1)に静止させた状態で連結金具を支柱のフランジに向けて移動させ、フランジを楔本体部の下端部に当接させた状態を示す断面図である。 楔部材を待機位置(P1)に静止させた状態で連結金具を支柱のフランジに向けて移動させ、フランジを楔本体部の下端部に当接させた状態を示す平面図である。 楔部材が退避位置(P0)に退避させられた状態の連結金具と、支柱のフランジを示す断面図である。 退避位置(P0)に退避させられた楔部材の枝部と保持手段の保持部の関係を示す縦断面図である。 楔部材が退避位置(P0)から待機位置(P1)に下降して静止することにより下端部を緊結孔に係止した状態の連結金具と、支柱のフランジを示す断面図である。 退避位置(P0)から待機位置(P1)に下降して静止した楔部材の枝部と保持手段の保持部の関係を示す縦断面図である。 楔部材が緊結位置(P2)に下動させられた状態の連結金具と、支柱のフランジを示す断面図である。 緊結位置(P2)に下動させられた楔部材の枝部と保持手段の保持部の関係を示す縦断面図である。 楔部材が解体位置(P3)に上動させられた状態の連結金具と、支柱のフランジを示す断面図である。 解体位置(P3)に上動させられた楔部材の枝部と保持手段の保持部の関係を示す縦断面図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
(基本的構成)
図示のように、楔緊結装置は、例えば仮設足場における支柱11と横架材等の連結部材12を着脱自在に連結するための装置であり、支柱11の長手方向に間隔をあけて固設したフランジ13に設けた緊結孔14に対して、連結部材12の端部に固設した連結金具15を楔部材16により緊結するように構成されている。
連結金具15は、連結部材12に固設される基部17から上顎部18と下顎部19を延設することにより、上下顎部の間に受入部20を形成しており、上下顎部にそれぞれ上側の挿通孔21と下側の挿通孔22を設けており、受入部20にフランジ13を進入させたとき、フランジの緊結孔14と上下顎部の挿通孔21、22を上下方向に連通させるように形成されている。尚、上顎部18と下顎部19の先端には、支柱11の周面に沿う円弧面により形成された当接部18a、19aが設けられている。
楔部材16は、前記の各孔21、14、22に挿通自在な厚さの盤状体より形成され、上下方向の中間部により楔部23を構成し、該楔部23の上下に頭部24と脚部25を設けており、前記楔部23は、腹部23aと背部23bの間の幅寸法を下方に向けて次第に幅狭とするように形成されている。この際、腹部23aは、支柱11の軸線にほぼ平行となるように形成され、これに対して背部23bが傾斜するように形成されている。前記頭部24は、脚部25よりも分厚いブロック状に形成されている。
後述するように、連結金具15の受入部20にフランジ13を進入させ、フランジの緊結孔14の上下に上下顎部18、19の挿通孔21、22を臨ませ、これらの孔に楔部材16を上から下に向けて挿通させた状態で、ハンマー等により殴打して下動させると、楔部材16が緊結孔14の接支縁部14aと挿通孔21、22の受縁部21a、22aの間に圧入され、接支縁部4aと受縁部21a、22aの間隔を押し広げながら、連結金具15を支柱11に向けて前進移動させることにより、上下顎部18、19の当接部18a、19aを支柱11の表面に圧接状態で当接させる。これにより、フランジ13と楔部材16と連結金具15と支柱11の相互間における緊結状態が得られる。
そして、この緊結状態から、ハンマーによる殴打等により楔部材16を上動させると、緊結状態が解除される。
以上の基本的構成は、上述した従来技術の構成と概ね同様であるので、以下に、本発明の特徴を具体化した実施形態について説明する。
図2及び図3に示すように、連結金具15は、基部17の内部に前記受入部20に隣接する空所部26を形成し、該空所部26から尾端部に向けて開口する開口部27を備え、前記空所部26の上下に位置して上側案内孔28と下側案内孔29を設けている。
前記受入部20は、上顎部18の下面に形成された載置面30と、下顎部19の上面により、上下から区成されており、受入部20の奥部には、載置面30から下向きの受止め部31が形成されている。
(楔部材の構成)
図2ないし図4に示すように、楔部材16は、頭部24及び脚部25を備えた楔本体部16Aと、枝部16Bを並設一体化しており、楔本体部16Aと枝部16Bは、脚部25と枝部16Bの上端部を相互に連結する横向きの連結部16Cを介して一体化され、楔部材16の全体が鍛造等により成形されている。
楔部材16は、連結金具15の上下顎部18、19に対して、楔本体部16Aの脚部25を上下の挿通孔21、22に挿通自在とされると共に、枝部16Bを上下の案内孔28、29に挿通され、該枝部16Bの下端部に挿着されたリベットの頭部等により抜止め手段32が形成される(図7及び図8参照)。
楔本体部16Aの下端部25eは、下端中心に向かうほぼ円錐状となる円錐面により形成されたガイド部33を設けている。これにより、ガイド部33は、下端部25eの全周に設けられている。尚、ガイド部33は、円錐面に代えて、ほぼ球状となる球面により形成しても良い。
楔部材16の枝部16Bは、幅方向の肉厚を(w1)で示すように所定厚さに形成することにより、枝部16Bの側面に上下方向に延びる遊動面34を形成し、該遊動面34の両側に沿って案内リブ35、35を形成している。遊動面34の所定位置には案内リブ35、35を連結する横向きのリブにより形成されたストッパ部36が設けられている。従って、ストッパ部36を含む幅方向の肉厚(w2)は、遊動面34の部分の幅方向の肉厚(w1)に対して、w2>w1とされ、ストッパ部36により凸部が形成されている。これにより、遊動面34は、ストッパ部36の上下に延びる上側遊動面34aと下側遊動面34bに分割された構成とされている。
(保持手段の構成)
前記連結金具15の空所部26には保持手段37が設けられている。図2ないし図6に示すように、保持手段37は、金属板を折曲することにより形成された角筒状の筒体38と、バネ線材を折曲することにより形成された線材折曲体39により構成されている。
前記筒体38は、角筒状の周壁により、楔部材16の枝部16Bを上下方向に移動自在に案内する案内通路40を形成しており、角筒状の周壁は、空所26に内装されたとき、開口部27に臨む背面壁41と、該背面壁の両側から折曲されて枝部16Bの側面に臨む一対の固定壁42、42と、該固定壁から更に折曲されて受入部20に臨む正面壁43により構成されている。
案内通路40に枝部16Bを挿通したとき、筒体38の固定壁42、42の内法間隔寸法(w4)は、枝部16Bの案内リブ35、35を含む部分の肉厚(w2)を受入れるように、w4>w2に形成されているが、枝部16Bをガタツキのない状態で案内するため、図6(A)に示すように、固定壁42と案内リブ35の間の隙間(s)は、可及的小さくなるように形成されている。
また、案内通路40に枝部16Bを挿通した状態において、枝部16Bの腹部16bが筒体38の正面壁43に近接して臨まされ、上下移動を案内される。
前記線材折曲体39は、前記筒体38の背面壁41を横断する固定部44と、該固定部44の両端から折曲されて前記固定壁42、42に沿わされる一対の弾性アーム45、45と、該弾性アームの先端部を前記案内通路40に向けて弓状に屈曲することにより形成された保持部46により構成されており、前記固定部44は、筒体38の背面壁41に対して固定板等の固定手段47をリベット等のファスナ47aで固着することにより固定される。
前記固定壁42、42にはスリット又は窓孔等の通口42aが開設されており、一対の保持部46、46は、弓状の屈曲部のうち相互に対向する突出部46aを通口42aから案内通路40の内部に向けて突出している。
この点について、保持部46の屈曲形状に関する「弓状」の語は、限定的に解すべき意味のものではなく、図示のような「円弧状」や、その他の「U字状」又は「く字状」等を含む意味であり、要するに、図示のように、遊動面34に最も近接する突出部46aの上下から、次第に遊動面34から離れる方向に傾斜する上下傾斜部46b、46cが連ねて形成されているものであれば良い。
図示実施形態の場合、前記線材折曲体39の弾性アーム45は、固定部44から折曲されて固定壁42に沿い横向きに延びる第1アーム部45aと、該第1アーム部から前記通口42aに向けて上向きに延びる第2アーム部45bを備えており、第2アーム部45bの先端に前記保持部46を折曲形成している。
この際、線材折曲体39は、一対の弾性アーム45、45を弾性変形した拡開状態として、その間に固定壁42、42を嵌め入れることが好ましい。つまり、弾性アーム45は、常時、固定壁42に対して、弾発付勢状態で弾接されるように構成され、固定壁42の外側面は、弾性アーム45を弾力に抗して受け止める接支手段48を形成している。
これにより、図6(A)に示すように、弾性アーム45、45が接支手段48、48に受け止められることにより、保持部46、46の突出部46a、46aは、案内通路40の内部に向けて突出した状態で、相互の間隔が間隔距離(w3)を保持するように構成されている。
前記間隔距離(w3)は、上述した枝部16Bの遊動面34における肉厚(w1)と、ストッパ部36における肉厚(w2)に対して、w1≦w3<w2とするように構成されている。
従って、保持手段37における筒体38の案内通路40に楔部材16の枝部16Bを挿通させたとき、図6(A)に示すように、枝部16Bの遊動面34が保持部46に臨ませられている状態では、枝部16Bは、自由に上下動することが許されている。つまり、固定壁42と案内リブ35の間の隙間(s)により、枝部16Bには僅かなガタツキが生じるため、保持部46は、遊動面34に接触する可能性はあるが、遊動面34を弾性保持するものではない。
そこで、後述するように、枝部16Bのストッパ部36が保持部46に載置されたとき、保持部46は、楔部材16の自重を支持し、枝部16Bを静止させるように構成されている。つまり、楔部材16の重量により枝部16Bのストッパ部36に作用する下向き荷重よりも、保持部46を前記間隔距離(w3)の位置に保持するように作用する弾性アーム45の弾力が勝るように構成されている。
しかしながら、ストッパ部36が保持部46に載置されて枝部16Bが静止した状態から、楔部材16に下向きの外力を与えたときは、図6(B)に示すように、ストッパ部37が保持部46を押動して変位させることにより通過し、下動させるように構成されている。つまり、下向きの外力を受けたストッパ部36は、上側傾斜部46bをガイドとして保持部46を押し退け、保持部46は、弾性アーム45の弾性変形を介して後退する。この際、図示実施形態の場合、弾性アーム45は、第1アーム45aを接支手段48から離反させる方向の弾性変形と、第2アーム45bを第1アーム45aの軸線廻りで回動する方向の弾性変形が可能とされているが、少なくとも、その一方の弾性変形が可能となるように構成されていれば良い。
(楔部材の枝部と保持手段の関係)
図7ないし図9に示すように、楔部材16は、連結金具15の上下顎部18、19に対して、楔本体部16Aの脚部25を上下の挿通孔21、22に挿通自在とされると共に、枝部16Bを上下の案内孔28、29と保持手段37の筒体38に挿通され、該枝部16Bの下端部に挿着されたリベットの頭部等により抜止め手段32を設けている。
上下方向の移動位置に関して、楔部材16は、脚部25の下端部25eが上顎部18の載置面30と面一とされる位置を退避位置(P0)(図12参照)とし、該下端部25eが載置面30から下向きに距離(t)だけ突出させられる位置を待機位置(P1)(図7及び図9参照)とし、待機位置から下動してフランジ13の緊結孔14に打ち込み緊結された位置を緊結位置(P2)(図16参照)とし、前記抜止め手段43が下側の案内孔29の縁部に当接した状態とされ下端部25eが載置面30よりも上方に移動した位置を解体位置(P3)(図18参照)としている。
楔部材16が退避位置(P0)とされたとき、枝部16Bの下側遊動面34bが保持手段37の保持部46に臨まされており、ストッパ部36は保持部46の上方に位置している。
楔部材16が待機位置(P1)とされたとき、枝部16Bのストッパ部36が保持手段37の保持部46に載置され、楔部材16を静止させている。図7ないし図9に示すように、待機位置(P1)とされたとき、フランジ13の厚さ(T)と受入部20の上下幅(H)は、H>tとなるように構成され、これに対して、下端部25eが下向きに突出する距離(t)は、T>tとなるように構成されている。
このとき、下端部25eは、下顎部19の上面から所定高さ(h)の位置で静止されており、図示実施形態の場合、高さ(h)は、フランジ13の厚さ(T)とほぼ等しく、T≦hとするように構成されているが、h<T<h+tとするように構成しても良い。
円錐面又は球面により形成された下端部25eのガイド部33は、突出距離(t)に含まれる下端部25eの全領域にわたり設けても良いが、図示実施形態の場合、図9(B)に示すように、下端部(25e) の突出距離(t)を構成する下側距離(g)と上側距離(e)をe<gとするように構成することにより、下端部25eのうち、下側距離(g)に含まれる領域に前記ガイド部33を形成し、上側距離(e)に含まれる領域に係止部49を形成している。
後述するように、連結金具15とフランジ13の横向きの相対移動に関して、ガイド部33は、フランジ13の縁部に当接して乗り上げ方向に案内するガイドを構成している。これに対して、係止部49は、フランジ13の縁部に当接したとき、該縁部を受止め、乗り上げられることなく係止するように構成されている。
楔部材16が緊結位置(P2)とされたとき、枝部16Bのストッパ部36は、保持手段37の保持部46を通過して下方位置まで下動されており、枝部16Bの上側遊動面34aが保持部46に臨まされている。
楔部材16が解体位置(P3)とされたとき、枝部16Bのストッパ部36は、保持手段37の保持部46を通過して上方位置まで上されており、枝部16Bの下側遊動面34bが保持部46に臨まされている。緊結位置(P2)から解体位置(P3)に向けて楔部材16を上動させるとき、ストッパ部36は、保持部46の下側傾斜部46bをガイドとして保持部46を押し退け、保持部46を弾性アーム45の弾性変形を介して後退させることにより、上方に移動する。
(作用)
以下、上記のように構成された緊結装置の作用を説明する。
(事前工程)
連結金具15をフランジ13に接続するに先立ち、楔部材16は、図7及び図8に示すように、待機位置(P1)に位置させられている。この状態で、楔部材16は、自重によりストッパ部36が保持部46に載置された状態で当接することにより静止しており、楔本体部16Aにおける脚部25の下端部25eを載置面30から下向きに距離(t)だけ突出させている。
(載置工程)
緊結作業を行うため、連結金具15をフランジ13の側方に臨ませた状態からフランジ13に向けて横方向に移動させ、受入部20にフランジ13を進入させると共に、上顎部18の載置面30をフランジ13に載置する工程を図9ないし図15に示している。
上下顎部18、19の間における受入部20の開口をフランジ13に向けて前進させるときの状態を図9に示している。
フランジ13に対して下顎部19が所定位置よりもやや上方位置に保持され、フランジ13の縁部に当接するように前進させられたときは、図9(A)に示すように、下顎部19の先端傾斜部19bがフランジ13の縁部に当接して摺動することにより、ラインL1で示すように下顎部19の上面がフランジ13の下面に一致する方向に下顎部19の姿勢を制御する。そこで、鎖線で示すように、フランジ13の下面よりも下顎部19の上面がやや下方に位置するように姿勢を制御した状態で前進させると、下端部25eのガイド部33がフランジ13の縁部に当接させられる。
反対に、フランジ13に対して下顎部19が所定位置よりもやや下方位置に保持されて前進させられたときは、図9(B)に示すように、楔部材16の下端部25eがフランジ13の縁部に当接する。図示のように、係止部49がフランジ13の縁部に当接したときは、受入部20に対するフランジ13の進入が阻止されるので、これを作業者が触感で感知して連結金具15を少しだけ持ち上げてやると、下端部25eのガイド部33がフランジ13の縁部に当接させられる。
そこで、図10及び図11に示すように、楔部材16は、受入部20に進入しようとするフランジ13の縁部に対して、その進入を妨げる位置に下端部25eのガイド部33を位置させているが、ガイド部33は、フランジ13の縁部に当接した状態で前進することにより、縁部を乗り上げる方向に案内される。
このため、図12及び図13に示すように、フランジ13の縁部の当接を受けることにより、ガイド部33を縁部に乗り上げさせながら、楔部材16は、待機位置(P1)から退避位置(P0)に向けて移動し、載置面30をフランジ13の上面に載置した状態で所定位置まで滑動させることができる。ガイド部33の乗り上げによる楔部材16の上動は、上述のように、遊動面34を構成する下側遊動面34bが保持部46の抵抗を受けることなく円滑に上動することにより行われる。
そこで、退避位置(P0)に位置する楔部材16は、下端部25eがフランジ13の緊結孔14に臨まされると、自重により下降し、図14及び図15に示すように、ストッパ部36が保持部46に当接した位置、つまり、再び待機位置(P1)で停止し、静止させられる。
このように、連結金具15をフランジ13に向けて移動させ、受入部20にフランジ13を進入させるだけで、楔部材16が待機位置(P1)から退避位置(P0)に向けて自動的に退避することによりフランジ13の進入を好適に行わせることができる。しかも、上顎部18の載置面30がフランジ13の上面を滑動することにより、連結金具15を所定位置に移動するだけで、楔部材16が退避位置(P0)から再び待機位置(P1)に自動的に戻り、下端部25eがフランジ13の緊結孔14に挿入される。
この際、上述のように、下端部25eに係止部49を設けておけば、該係止部49が緊結孔14の上縁に係止され、載置面30がフランジ13の上面から退避方向に滑動することを阻止するので、高所作業中に連結金具15がフランジ13から脱落することを防止することができる。
(緊結工程)
待機位置(P1)で静止している楔部材16は、頭部24をハンマーの殴打等により強く押下すると、図16及び図17に示すように、緊結位置(P2)まで下動され、緊結状態を形成する。
この際、枝部16Bは、ストッパ部36が保持部46を押動し、弾性アーム45の弾性変形を介して変位させることにより、通過して下動し、保持部46は、遊動面34の上側遊動面34aに臨まされることにより元の位置に復帰する。
(解体工程)
構築された仮設足場の解体に際して、連結金具15をフランジ13から離脱させる場合には、図18及び図19に示すように、下側の案内孔29から下方に突出した枝部16Bの下端部をハンマーの殴打等により強く押上すると、下端部の抜止め手段32が下側の案内孔29の縁部に当接するまで上動し、楔部材16を解体位置(P3)に移動する。これにより、楔本体部16Aの下端部25eがフランジ13の緊結孔14から抜き出され、連結金具15をフランジ13から引き離すことが可能となる。
ところで、図示実施形態の場合、楔部材16が緊結位置(P2)から解体位置(P3)に上動したとき、ストッパ部36が保持部46を変位させることにより通過して上動した後、保持部46は、遊動面34の下側遊動面34bに臨まされることにより元の位置に復帰する。従って、楔部材16は、解体位置(P3)から自重により、ストッパ部36が保持部46に載置される位置、つまり、待機位置(P1)まで下動して停止させられ、楔部材16の下端部25eが再びフランジ13の緊結孔14に挿入される。
このため、解体作業時においても、連結金具15は、下端部25eの係止部49を緊結孔14の上縁に係止するので、載置面30がフランジ13の上面に沿って滑動することは阻止されている。
そこで、連結金具15をフランジ13から引き離すときは、下顎部18がフランジ13の下面に当接するまで連結金具15を持ち上げれば、前記下端部25eが緊結孔14から上方に脱するので、その状態から連結金具15を横向きに移動させれば良い。
この際、下端部25eの全体を緊結孔14の上方に脱出させなくても、少なくとも係止部49を脱出させれば良い。ガイド部33は、緊結孔14に挿入されたままでも、上述のように、連結金具15とフランジ13の間における相対的な横向き移動により、緊結孔14の縁部に当接して乗り上げ移動するので、これにより、受入部20がフランジ13から引き離されることを可能にする。
このように、足場構築時における連結金具15をフランジ13に接続するときだけでなく、足場解体時における連結金具15をフランジ13から引き離すときにも、長尺とされた連結部材12の両端部に設けられた楔付きの連結金具15、15の取り扱い作業が簡単容易となり、作業中に連結金具15がフランジ13から脱落する危険を回避することができる。
上記の図示実施形態は、一対の弾性アーム45、45と一対の保持部46、46を設けた保持手段37を示しているが、本発明は、必ずしも一対を必要とするものではなく、片方の弾性アーム45と保持部46だけでも、目的を達成することができる。
11 支柱
12 連結部材
13 フランジ
14 緊結孔
14a 接支縁部
15 連結金具
16 楔部材
16A 楔本体部
16B 枝部
16C 連結部
16b 枝部の腹部
17 基部
18 上顎部
19 下顎部
18a、19a 当接部
19b 下顎部の先端傾斜部
20 受入部
21 上側の挿通孔
21a 受縁部
22 下側の挿通孔
22a 受縁部
23 楔部
23a 腹部
23b 背部
24 頭部
25 脚部
25e 下端部
26 空所部
27 開口部
27a、27b 平坦面
28 上側の案内孔
29 下側の案内孔
30 載置面
31 受止め部
32 抜止め手段
33 ガイド部
34 遊動面
34a 上側遊動面
34b 下側遊動面
35 案内リブ
36 ストッパ部
37 保持手段
38 筒体
39 線材折曲体
40 案内通路
41 背面壁
42 固定壁
42a 通口
43 正面壁
44 固定部
45 弾性アーム
45a 第1アーム
45b 第2アーム
46 保持部
46a 突出部
46b 上側傾斜部
46c 下側傾斜部
47 固定手段
47a ファスナ
48 接支手段
49 係止部

Claims (8)

  1. 支柱に固設されたフランジと連結部材に固設された連結金具を楔部材により連結する緊結装置であり、
    前記連結金具(15)は、上顎部(18)と下顎部(19)の間にフランジを進入させる受入部(20)を形成し、
    前記楔部材(16)は、それぞれ前記上下顎部(18)(19)に挿通される楔本体部(16A)と枝部(16B)を並設一体化しており、
    前記楔本体部(16A)の下端部(25e)を下顎部(19)の上面から所定高さ(h)に位置させた待機位置(P1)から、楔本体部(16A)をフランジの緊結孔(14)に打ち込んで緊結位置(P2)まで下動させることにより緊結する構成において、
    前記楔部材(16)の枝部(16B)の遊動面(34)にストッパ部(36)を突設し、前記連結金具(15)に内装した保持手段(37)に保持部(46)を設けており、
    前記ストッパ部を保持部に載置したとき、楔部材(16)の自重を支持することにより楔部材を待機位置(P1)に静止させるが、該静止状態から楔部材(16)に下向きの外力を与えたとき、ストッパ部(36)が前記保持部(46)を押動し変位させることにより通過し、楔部材(16)を緊結位置(P2)に向けて下動させるように構成されており、
    前記保持手段(37)は、前記枝部(16B)の遊動面(34)に臨む固定壁(42)と、該固定壁に沿って設けられたバネ線材から成る線材折曲体(39)により構成され、
    前記線材折曲体(39)は、固定壁(42)の外側面に添接される弾性アーム(45)の先端部を前記遊動面(34)に向けて弓状に屈曲することにより前記保持部(46)を形成し、前記弾性アーム(45)の弾性変形を介して保持部(46)を遊動面(34)から離反する方向に変位させるように構成されて成ることを特徴とする足場における楔緊結装置。
  2. 前記固定壁(42)の外側面に前記弾性アーム(45)を弾力に抗して受け止める接支手段(48)を形成し、弾性アーム(45)を受け止めることにより、保持部(46)が遊動面(34)を圧接しない位置で保持されるように構成して成ることを特徴とする請求項1に記載の足場における楔緊結装置。
  3. 前記保持手段(37)は、前記固定壁(42)を含んで構成された周壁により、楔部材(16)の枝部(16B)の上下移動を案内する案内通路(40)を形成して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の足場における楔緊結装置。
  4. 前記待機位置(P1)において、楔本体部(16A)の下端部(25e)は、上顎部(18)の下面に形成された載置面(30)から受入部(20)の内部に向けて距離(t)だけ突出させられると共に、該下端部(25e)にガイド部(33)を形成しており、
    楔部材(16)は、待機位置(P1)とした状態でフランジ(13)を受入部(20)に向けて進入させたとき、前記ガイド部(33)がフランジ(13)の縁部に当接して乗り上げることにより、下端部(25e)を前記載置面(30)と面一にする退避位置(P0)に向けて上動され、下端部(25e)がフランジの緊結孔(14)に臨まされたとき、自重により待機位置(P1)に向けて下動され、下端部(25e)を緊結孔(14)に挿入係止するように構成されており、
    前記保持手段(37)の保持部(46)に対して、楔部材(16)の枝部(16B)は、ストッパ部(36)の下側に下側遊動面(34b)を形成しており、
    前記保持部(46)と下側遊動面(34b)は、相互に、前記待機位置(P1)と退避位置(P0)の間において楔部材(16)が上下動することを許すように構成されて成ることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の足場における楔緊結装置。
  5. 前記距離(t)をフランジの厚さ(T)に対してt<Tとするように構成されて成ることを特徴とする請求項4に記載の足場における楔緊結装置。
  6. 楔部材(16)を待機位置(P1)としたとき、楔本体部(16A)の下端部(25e)と下顎部(19)の間の空間の高さ(h)をフランジの厚さ(T)に対してT≦hとするように構成されており、
    前記載置面(30)から下向きに突出する下端部(25e) の突出距離(t)を構成する下側距離(g)と上側距離(e)をe<gとするように構成され、
    下端部(25e) のうち、下側距離(g)に含まれる領域に前記ガイド部(38)を形成し、上側距離(e)に含まれる領域に係止部(49)を形成し、
    楔部材(16)を待機位置(P1)として上顎部(18)の載置面(30)をフランジ(13)に載置したとき、前記係止部(49)がフランジの緊結孔(14)に係止することにより、上顎部(18)の横向き移動を阻止するように構成して成ることを特徴とする請求項4又は5に記載の足場における楔緊結装置。
  7. 前記ガイド部(33)は、楔本体部(16A)の下端部(25e)において、下端中心に向かうほぼ円錐状となる円錐面により形成されて成ることを特徴とする請求項4、5又は6に記載の足場における楔緊結装置。
  8. 前記ガイド部(33)は、楔本体部(16A)の下端部(25e)において、ほぼ球状となる球面により形成されて成ることを特徴とする請求項4、5又は6に記載の足場における楔緊結装置。
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